[go: up one dir, main page]

JP2005270955A - 処理装置及び粉体処理方法 - Google Patents

処理装置及び粉体処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005270955A
JP2005270955A JP2004258375A JP2004258375A JP2005270955A JP 2005270955 A JP2005270955 A JP 2005270955A JP 2004258375 A JP2004258375 A JP 2004258375A JP 2004258375 A JP2004258375 A JP 2004258375A JP 2005270955 A JP2005270955 A JP 2005270955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
casing
powder
processing apparatus
axial direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2004258375A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4669253B2 (ja
Inventor
Masahiro Inoki
雅裕 猪木
Masahiro Yoshikawa
雅浩 吉川
Daiki Suga
大樹 菅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosokawa Powder Technology Research Institute
Original Assignee
Hosokawa Powder Technology Research Institute
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosokawa Powder Technology Research Institute filed Critical Hosokawa Powder Technology Research Institute
Priority to JP2004258375A priority Critical patent/JP4669253B2/ja
Publication of JP2005270955A publication Critical patent/JP2005270955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4669253B2 publication Critical patent/JP4669253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Crushing And Grinding (AREA)

Abstract

【課題】 回転翼型の装置の利点を生かしつつ、従来にない強力な力を処理物に与え、混合、乾燥処理のみならず、複合化(融合化)、表面改質、平滑化、形状制御(球形化等)などの各処理をなしうる処理装置、及び当該処理装置を用いた粉体処理方法を提供する。
【解決手段】 処理装置は、複数の攪拌部材3を外周部に設けた回転軸2と、攪拌部材3に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシング1とを備え、回転軸2の軸方向と直交する方向から見て、回転軸2の軸方向と平行な方向における複数の攪拌部材3夫々の端部位置が、隣接する他の攪拌部材3の端部位置よりも当該他の攪拌部材3の内側に位置し、ケーシング1の内周部の径を回転軸2の外周部の径の2倍以下とする。粉体処理方法は、粉体の精密混合処理、融合化処理、表面改質処理、平滑化処理、形状制御処理等を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、粉体等の処理物の混合、乾燥等の処理を行う装置、特に複数の攪拌部材を外周部に設けた回転軸と、前記攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する処理装置、及び、当該処理装置を用いた粉体処理方法に関する。
粉体等の処理物を混合、乾燥等する装置として、従来からケーシング内部で攪拌部材の一種である攪拌翼を設けた回転軸を回転駆動させることで、ケーシング内部の粉体を分散、攪拌する構造の装置が広く用いられている。
このような攪拌部材が回転移動する回転翼型の装置は、ケーシングを回転させることで粉体を攪拌する装置などの他の構造の装置に比べ、連続処理が可能であるという利点がある。
回転翼型の装置は、攪拌の効果を上げるために、攪拌翼の形状や並べ方を様々に工夫しており、例えば、回転軸方向に短小なボスに軸方向に対して水平あるいは傾斜させた攪拌翼を設けたものを回転軸方向に複数個並べることで、攪拌翼の形状や角度にバリエーションをもたせるもの(例えば特許文献1、特許文献2参照)や、隣接する攪拌翼を交差する方向に設定することで攪拌効果の向上を狙ったもの(例えば、特許文献3、特許文献4参照)などがある。
特公昭42−5302号公報 特公昭51−39383号公報 特開2002−301349号公報 特開2002−318072号公報
近年、粉体の微細化が進み、ときにはナノメートルサイズの粉体を精密に混合、分散したいとの要望がある。しかし、粉体は微細化が進むほど、その凝集が強くなる性質があり、前述のような装置では、その凝集を十分にほぐし、緻密な分散、混合をすることができなかった。
また、粉体に強力な力を与えることができる装置であれば、混合、乾燥処理のみでなく、粉体の解砕、粉砕、球形化、複合化といった別の機能をも満たすことが考えられるが、前述のような装置では、それだけの力を粉体に与えることはできなかった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、第1の目的は、回転翼型の装置の利点を生かしつつ、従来にない強い力を粉体等の処理物に与えて攪拌効果を高めることにより、混合、乾燥処理のみならず、粉体等の処理物の解砕、粉砕、複合化(融合化)、表面改質、平滑化、形状制御(球形化等)などの各処理をなしうる処理装置を提供することにある。
第2の目的は、上記処理装置を用いて、粉体に対して各種処理を効率良く良好に行うことができる粉体処理方法を提供することにある。
上記課題に鑑み、本願発明者らは、以下の発明を完成するにいたった。
上記第1の目的を実現するための処理装置の第1発明は、複数の攪拌部材を外周部に設けた回転軸と、前記攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する処理装置であって、その特徴構成は、前記回転軸の軸方向と直交する方向から見て、前記回転軸の軸方向と平行な方向における前記複数の攪拌部材夫々の端部位置が、隣接する他の攪拌部材の端部位置よりも当該他の攪拌部材の内側に位置している点にある。
このような攪拌部材の位置関係を保つことにより、攪拌部材によって攪拌されたケーシング内の処理物が攪拌部材の端部から隣接する他の攪拌部材の内側へ深く入り、その結果、攪拌部材の力を強く処理物に伝えることができる。
従って、回転翼型の装置の利点を生かしつつ、従来にない強い力を粉体等の処理物に与えて攪拌効果を高めることができる処理装置が提供される。
同第2発明は、複数の攪拌部材を外周部に設けた回転軸と、前記攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する処理装置であって、その特徴構成は、前記ケーシングの内周部の径が、前記回転軸の外周部の径の2倍以下である点である。
このようにケーシングの内周部と回転軸の外周部の径の関係を規制すると、ケーシング内の処理物に力が作用する空間が限定され、その結果、攪拌部材の力を強く処理物に伝えることができる。
従って、回転翼型の装置の利点を生かしつつ、従来にない強い力を粉体等の処理物に与えて攪拌効果を高めることができる処理装置が提供される。
同第3発明は、第1または第2発明において、前記複数の攪拌部材の少なくとも一部が、前記回転軸の回転に伴って処理物を前記回転軸の軸方向の一方向に送る送り用攪拌部材に形成され、前記複数の攪拌部材の他の一部が、前記回転軸の回転に伴って処理物を前記回転軸の軸方向の他方向に戻す戻し用攪拌部材に形成されている点である。
このように攪拌部材に送りと戻しの機能を付加することで、ケーシング内における処理物の移動経路が複雑かつ長くなり、その結果、攪拌部材の力をさらに強く処理物に伝えることができる。
同第4発明は、第1または第2発明において、前記回転軸の軸方向の一端に位置する前記攪拌部材が、当該軸方向の一端から他端へ処理物を送る送り用攪拌部材に形成され、前記回転軸の軸方向の他端に位置する前記攪拌部材が、当該軸方向の他端から一端へ処理物を戻す戻し用攪拌部材に形成されている点である。
このように回転軸の両端部に送り用および戻し用の攪拌部材を配置することにより、攪拌部材の作用が及びにくい回転軸の両端部側への処理物の移動を抑制し、その結果、攪拌作用を受けないまま排出される処理物の発生を防止することができる。
同第5発明は、第3又は第4発明において、前記回転軸の周方向で隣接する前記攪拌部材の一方が前記送り用攪拌部材に形成され、他方が前記戻し用攪拌部材に形成されている点である。
このように回転軸の周方向で隣接する攪拌部材の一方を送り用に他方を戻し用に構成することで、ケーシング内における処理物の移動経路が一層複雑かつ長くなり、その結果、攪拌部材の力をさらに一層強く処理物に伝えることができる。
同第6発明は、第1〜第5発明のいずれかにおいて、前記ケーシングの内周部の径が大きくなるに従い、前記回転軸の軸方向から見たときに前記回転軸の周方向に沿って配置される前記攪拌部材の数を多くする点である。
このように回転軸の軸方向から見て周方向に沿って配置される攪拌部材の数をケーシングの内周部の径の増大に伴って多くすることで、例えばケーシング内の処理物量を多くするためにケーシング内周部の径を大きくする一方、ケーシング内周部に対向して移動する攪拌部材の移動速度がケーシング内周部の径が小のときと同等の速度になるように回転軸の回転速度を低下させた場合でも、各攪拌部材がケーシング内の各箇所を通過する時間間隔を同等にして処理物に対する処理不足が発生しないようにすることができる。
同第7発明は、第1〜第6発明のいずれかにおいて、前記回転軸の端面部に拡散部材を設けている点である。
このように回転軸の端面部に拡散部材を設けることにより、攪拌部材の作用が及びにくい当該端面部とケーシングとの間隙に入り込もうとする処理物に対し、拡散部材によって遠心力を生ぜしめ、当該端面部への処理物の移動を抑制し、その結果、攪拌作用を受けないまま排出される処理物の発生を防止することができる。
同第8発明は、第1〜第7発明のいずれかにおいて、前記攪拌部材が板状に形成されている点である。
攪拌部材の形状を板状にすることで、ブロック状の攪拌部材に比べ、攪拌部材を含む回転軸全体を軽量化することができるため、より高速に回転する回転軸を設計することが可能となり、その結果、攪拌部材の力をさらに強く処理物に伝えることができる。
同第9発明は、第1〜第8発明のいずれかにおいて、前記ケーシングの内周部に対向する前記攪拌部材の先端部分が、前記回転軸の軸方向から見たときの断面視で鋭角形状に形成されるとともに、その先端鋭角部分の中心線が前記ケーシングの内周面に対して直角方向から傾斜した状態に配置されている点である。
このような攪拌部材の先端部分形状と配置により、例えば有機材料等の融点が低く溶着しやすい処理物のときは、上記中心線が進行方向前方側のケーシング内周部に対して直角よりも大きい角度となる方向に回転軸を回転させることで、攪拌部材の先端部分とケーシング内周部の間に処理物を挟みこんで剪断力が働くような状態を避けて、当該溶着しやすい材料に極力剪断力が働かないようにして溶着の発生を防止することができ、一方、例えば無機材料等の融点が高く剛性の大きい処理物ときに、上記中心線が進行方向前方側のケーシング内周部に対して直角よりも小さい角度となる方向に回転軸を回転させることで、当該材料を攪拌部材の先端部分とケーシング内周部の間に挟み込んで剪断力が働くようにして強い力で処理することができる。
同第10発明は、第1〜第9発明のいずれかにおいて、前記ケーシングを構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路を備えている点である。
このようなケーシング構成部材に備えた流路に冷却用媒体を流すことにより、ケーシング内の処理物がケーシング部材を通して冷却されるので、例えば融点が低く溶着しやすい処理物を処理する場合において、当該処理物の温度上昇が抑制され、溶着の発生を有効に防止することができる。一方、上記流路に加熱用媒体を流すことにより、ケーシング内の処理物がケーシング部材を通して加熱されるので、例えば処理物における複合化、乾燥等の処理及び各種反応を促進させるために、当該処理物の温度を上昇させた状態で処理を行うことができる。
同第11発明は、第1〜第10発明のいずれかにおいて、前記回転軸を構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路を備えている点である。
このような回転軸構成部材に備えた流路に冷却用媒体を流すことにより、ケーシング内の処理物が回転軸構成部材を通して冷却されるので、例えば融点が低く溶着しやすい処理物を処理する場合において、当該処理物の温度上昇が抑制され、溶着の発生を有効に防止することができる。一方、上記流路に加熱用媒体を流すことにより、ケーシング内の処理物が回転軸構成部材を通して加熱されるので、例えば処理物における複合化、乾燥等の処理及び各種反応を促進させるために、当該処理物の温度を上昇させた状態で処理を行うことができる。
なお、上記第10発明と第11発明は夫々単独で実施することもできるが、両発明を同時に実施することにより、ケーシング内の処理物を内部側と外部側の両方から確実に冷却又は加熱することができる。
同第12発明は、第1〜第11発明のいずれかにおいて、前記ケーシング内の処理空間の雰囲気を調整する雰囲気調整手段を備えている点である。
上記雰囲気調整手段により、前記ケーシング内の処理空間を所望の雰囲気に調整した状態で処理を行うことができる。雰囲気調整手段は、例えば、処理物の酸化等を防止するために窒素ガス等の不活性ガスを処理空間に供給する手段、逆に酸素等の反応ガスを供給する手段、湿度を調整した水蒸気を供給する手段、処理空間の真空度を高めるための減圧手段などで構成される。
従って、処理物の種類や状態、処理の目的等に合わせて処理空間内の雰囲気を調整することができる処理装置が得られる。
同第13発明は、第1〜第12発明のいずれかにおいて、前記回転軸が軸方向の一端側のみで支持され、前記ケーシングが前記回転軸の軸方向の一端側でのみ開口した有底筒状に形成されて、前記回転軸との間の処理空間を覆う作動位置と前記処理空間を覆わない非作動位置とに前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に構成されている点である。
上記構成により、有底筒状のケーシングをその開口端側を前にして回転軸の支持されていない端部側から回転軸の軸方向に沿って作動位置まで移動させてケーシングが処理空間を覆った状態で、ケーシング内の処理物の処理を行うことができ、一方、上記有底筒状のケーシングを作動位置から非作動位置に移動させてケーシングが処理空間を覆わない状態で、処理装置内部の点検、清掃等を容易に行うことができる。
従って、回転軸の支持を片側支持として簡素に構成しつつ、ケーシングの移動構造により清掃等の容易化も確保し、特に小型の処理装置に適した装置構成が実現できる。
同第14発明は、第1〜第12発明のいずれかにおいて、前記回転軸が軸方向の両端側で支持され、前記ケーシングが複数個に分割可能に形成されて、前記回転軸との間の処理空間を覆う作動状態と前記処理空間を覆わない非作動状態とに変更可能に構成されている点である。
上記構成において、分割可能に形成されたケーシングの分割形態を回転軸との間の処理空間を覆う作動状態に変更させて、ケーシング内の処理物の処理を行うことができ、一方、上記分割形成されたケーシングの分割形態を処理空間を覆わない非作動状態に位置変更させて、処理装置内部の点検、清掃等を容易に行うことができる。
従って、両側支持により回転時の負荷が大きい大型で重い回転軸を確実に支持しつつ、ケーシングの分割構造により清掃等の容易化も確保することで、特に大型の処理装置に適した装置構成が実現できる。
前記第2の目的を実現するための粉体処理方法の第1発明は、上記処理装置の第1〜第14発明のいずれかを用いて、処理物としての粉体粒子を粒子単位で混合させる精密混合処理を行う点にある。
本発明に係る処理装置は粉体に対して強力な攪拌効果を有しているので、凝集状態の粉体粒子を粒子単位に分散させて粉体粒子を粒子単位で混合させる精密混合処理を効率良く行うことができる。
同第2発明は、処理装置の第1〜第14発明のいずれかを用いて、処理物としての粉体粒子をこれと径が同等の粒子もしくはこれより径が大きい粒子に結合させる融合化処理を行う点にある。
本発明に係る処理装置は粉体に対して強力な攪拌効果を有しているので、凝集状態の粉体粒子を良好に分散させるとともに、分散した粉体粒子をこれと径が同等の粒子もしくはこれよりも径が大きい粒子に結合させる融合化処理を効率良く良好に行うことができる。
上記融合化処理は、例えば微粉粒子をこれよりも径が大きい粒子に結合させる場合は微粉融合化処理になる。
同第3発明は、処理装置の第1〜第14発明のいずれかを用いて、処理物としての粉体粒子の表面に改質剤を結合させる表面改質処理を行う点にある。
本発明に係る処理装置は粉体に対して強力な攪拌効果を有しているので、粉体中の凝集粒子及び改質剤を良好に分散させるとともに、分散した粉体粒子の表面に分散した改質剤を結合させる表面改質処理を効率良く良好に行うことができる。
同第4発明は、処理装置の第1〜第14発明のいずれかを用いて、処理物としての粉体粒子の表面を滑らかにする平滑化処理を行う点にある。
本発明に係る処理装置は粉体に対して強力な攪拌効果を有しているので、粉体粒子の表面に対して強い研磨力、摩擦力、圧縮変形力等を与えて粉体粒子の表面を滑らかにする平滑化処理を効率良く行うことができる。
同第5発明は、処理装置の第1〜第14発明のいずれかを用いて、処理物としての粉体粒子の形状を変化させる形状制御処理を行う点にある。
本発明に係る処理装置は粉体に対して強力な攪拌効果を有しているので、粉体粒子に対して強い研磨力や磨砕力や圧縮変形力や剪断力等を与えて形状を変化させる形状制御処理を効率良く行うことができる。
上記形状制御処理は、例えば、粉体粒子中の異形粒子を球形化させる場合は球形化処理になり、粉体粒子を扁平化させる場合は扁平化処理になる。
同第6発明は、上記第1〜第5発明のいずれかの粉体処理方法において、前記ケーシング内の処理空間の内容積100%に対する処理物の投入体積を5%〜95%の範囲に設定する点にある。
上記処理物の投入体積が5%未満であると、処理空間に占める粉体の量が少な過ぎて攪拌部材に当たった粉体が逃げ易くなるために粉体粒子に強い力が作用せず、逆に上記処理物の投入体積が95%を超えると、処理空間に占める粉体の量が多くなり過ぎて、粉体の移動が抑制されるために各粉体粒子に作用する力が不均一になり易く、いずれの場合も攪拌効果が低下するおそれがあるが、上記処理物の投入体積をケーシング内の処理空間の内容積100%に対して5%〜95%の範囲に設定することにより、各粉体粒子に対して均一に強い力を作用させて有効な攪拌効果を得て、粉体に対する処理を良好に行うことができる。
同第7発明は、上記第1〜第6発明のいずれかの粉体処理方法において、前記ケーシングの内周部と前記攪拌部材との間隙を0.3mm〜50mmの範囲に設定する点にある。
上記ケーシングの内周部と前記攪拌部材との間隙が広くなり過ぎると、攪拌部材に当たった粉体がケーシングの内周部で受け止められず逃げ易くなるため粉体粒子に強い力が作用せず、逆に上記間隙が狭いと、攪拌部材に当たった粉体がケーシングの内周部で受け止められて逃げ難くなるため粉体粒子に強い力が作用するが、一方で上記間隙が狭くなり過ぎて、有機樹脂(例えば熱可塑性樹脂)等の融点の低い処理物に強い力が働くと溶着してしまうおそれがある。そこで、処理物の種類や特性に応じて上記間隙を0.3mm〜50mm内の範囲の値に設定することにより、各種の粉体粒子に対して有効な攪拌効果を得て処理を良好に行うことができる。
同第8発明は、上記第1〜第7発明のいずれかの粉体処理方法において、前記ケーシングの内周部に対する前記攪拌部材の周速を処理物に応じて変更設定する点にある。
すなわち、上記ケーシングの内周部に対する前記攪拌部材の周速が遅いと、粉体粒子に対して作用する力が弱くなり、逆に周速が速くなると粉体粒子に対して作用する力が強くなるので、処理対象の粉体粒子の種類や特性に応じて上記周速を適切な値に設定することにより、各種の粉体粒子に対して有効な攪拌効果を得て処理を良好に行うことができる。例えば、有機樹脂含有物等の融点の低い粉体粒子については溶着等の発生を防止するために周速を遅くする。後述のトナー粒子の場合は、例えば10〜30m/sec程度の低周速状態が好ましい。
同第9発明は、上記第1〜第8発明のいずれかの粉体処理方法において、前記粉体粒子が樹脂含有粒子である点にあり、第10発明は、当該樹脂含有粒子がトナー粒子である点にある。尚、ここでいうトナー粒子には、最終製品としてのトナー粒子の他に、製造工程の途中にある中間品も含む。またトナー粒子以外の樹脂含有粒子としては、例えば粉体塗料粒子が挙げられる。
すなわち、粉体粒子が樹脂含有粒子の場合に、前記精密混合処理によって、凝集し易い樹脂含有粒子を解砕し分散させて粒子単位で精密に混合させることができる。
特に樹脂含有粒子がトナー粒子の場合に、凝集したトナー粒子を解砕分散させて粒子単位で混合させることで、画像特性に優れたトナー粒子を効率良く生成することができる。
また、前記融合化処理によって、樹脂含有粒子同士を良好に結合させることができる。
特に樹脂含有粒子がトナー粒子の場合に、トナー粒子中の微粉を適正サイズの粒子に結合させることで、微粉を分級して除去するような面倒操作を行うことなく、所定の粒度分布のトナー粒子を効率良く生成することができる。
また、前記表面改質処理によって、樹脂含有粒子の表面に、各種の改質剤を結合させることで、所望の表面特性を持つ樹脂含有粒子に処理することができる。
特に樹脂含有粒子がトナー粒子の場合に、トナー粒子の表面に、流動性向上剤や帯電制御剤等の改質剤を結合させることで、良好な流動性を有するトナー粒子や適正に帯電されるトナー粒子を効率良く生成することができる。
また、前記平滑化処理によって、各種用途のために樹脂含有粒子の表面を滑らかにすることができる。
特に樹脂含有粒子がトナー粒子の場合に、トナー粒子の表面を滑らかにすることで、画像特性に優れるとともに、転写効率が高くなり、さらに、現像装置内に収容したときに表面が滑らかであるために攪拌による変形が少なく現像剤としての耐久性に優れたトナー粒子を効率良く生成することができる。
また、前記形状制御処理によって、各種用途のために樹脂含有粒子の形状を種々変化させることができる。
特に樹脂含有粒子がトナー粒子の場合に、球形化処理によって、トナー粒子中の異形粒子を球形化させることで、画像特性に優れたトナー粒子を効率良く生成することができ、あるいは、扁平化処理によって、球形のトナー粒子を扁平化させることで、クリーニング性に優れたトナー粒子を効率良く生成することができる。
このように本発明に係る処理装置によれば、処理物に対して従来にない強い力を与えて攪拌効果を高めることができるので、当該処理装置を用いて、微細な粉体等の処理物を精密に分散、混合することが可能になるばかりでなく、解砕、粉砕、複合化(粒子同士を結合させる融合化)、表面改質、平滑化、形状制御(球形化等)などの各処理を効率良く良好に行うことが可能となる。
以下、本発明の処理装置の一実施形態について、粉体処理装置を例として説明する。
図1に本発明における粉体処理装置の構成を示す。本装置はジャケット4に包まれた円筒形のケーシング1の中心部に、複数の攪拌部材3を外周部に設けた回転軸2を備えている。ケーシング1は攪拌部材3に対し微小間隙(クリアランス)を隔てて位置する内周部を有し、回転軸2の回転に伴い移動する攪拌部材3によってケーシング1内の処理物を攪拌処理するよう構成している。回転軸2は軸受部7によって片側で支持され、モーター等で構成される駆動部8と連結している。原料投入口5はケーシング1の端部側面あるいは上部に、製品排出口6は粉体投入口5に対し反対の端部にあたるケーシング1の下部に設けられている。
即ち、上記回転軸2が軸方向の一端側(図1で左側)のみで支持され、上記ケーシング1が回転軸2の軸方向の一端側(図1で左側)でのみ開口し他端側(図1で右側)で閉塞した有底筒状に形成されて、回転軸2との間の処理空間9を覆う作動位置(図1の位置)と処理空間9を覆わない非作動位置(図示せず)とに回転軸2の軸方向に沿って移動可能に構成されている。
本装置は連続処理に用いることも、バッチ処理に用いることもできる。連続処理に用いる場合は、原料投入口5に定量式フィーダー(図示せず)を接続してもよく、製品排出口6にはロータリーバルブ等の連続式排出機構(図示せず)を設けてもよい。本装置をバッチ処理に用いる場合は、スライドゲートバルブ等の排出抑制機構(図示せず)を原料投入口5、製品排出口6に設ける。なお、バッチ処理のみに使用するのであれば、原料投入口5と製品排出口6はケーシング1の端部に設ける必要はない。
図1の装置では加熱、冷却等の温度管理ができるようにジャケット4を備えている。即ち、前記ケーシング1を構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路であるジャケット4を備えている。尚、ジャケット4に対する冷却用又は加熱用媒体の入口、出口は図示を省略している。温度管理が不要な場合は、ジャケット4は無くても構わない。また図1では本装置は回転軸2が水平方向に向いた横軸構造となっているが、必要に応じて回転軸2が垂直方向に向いた縦軸構造としても構わない。また、必要に応じて回転軸2を斜めの角度に配置した斜め軸構造とすることもできる。
次に図2および図3を用いて回転軸2および攪拌部材3について説明する。回転軸2の外周部には軸方向に対し傾斜をつけた角度で板状の攪拌部材3a,3bを備え、回転軸2の両端面部2aには拡散部材10を備えている。
図2に示すように、本装置の回転軸2を軸方向と直交する位置から見た場合、例えば攪拌部材3b(2)は、回転軸2の軸方向と平行な方向における端部位置が、隣接する他の攪拌部材3a(1),3a(3)の端部位置よりも当該他の攪拌部材3a(1),3a(3)の内側に位置している。言い換えれば、攪拌部材3b(2)の端部から垂直方向に延長線L1,L3を引くと、隣接する攪拌部材3a(1),3a(3)の一部に重なる位置関係にある。他の攪拌部材3a(1),3a(3),3b(4),3a(5),3b(6)についても同様の位置関係にある。攪拌部材3a,3bがこのような位置関係にあると、粉体が攪拌部材3a,3bの端部から隣接する他の攪拌部材3a,3bの内側へ深く入り、その結果、攪拌部材の力を強く粉体に伝えることができる。
また本装置は、図3に示すように、ケーシング1の内周部の径D1が回転軸2の外周部の径D2の2倍以下である。すなわちD1≦D2×2の関係で表される。図3において、D1がD2の1.8倍である例を示す。D1に対し、D2を比較的大きくとることにより、粉体に力が作用する空間(処理空間)9が限定され、その結果、同じ攪拌部材3a,3bの周速であっても攪拌部材3a,3bの力を強く粉体に伝えることができる。D1がD2の2倍を越えると、処理物に力が作用する空間9が大きくなりすぎるため、粉体に与える力が小さくなってしまう。
前記複数の攪拌部材3a,3bの少なくとも一部が、前記回転軸2の回転に伴って処理物を前記回転軸2の軸方向の一方向に送る送り用攪拌部材3aに形成され、前記複数の攪拌部材3a,3bの他の一部が、前記回転軸2の回転に伴って処理物を前記回転軸2の軸方向の他方向に戻す戻し用攪拌部材3bに形成されている。以下、具体的に説明する。
図2に示すように、送り用攪拌部材3aの板面は送り方向、すなわち回転軸2の回転に伴って回転軸2の軸方向の一方向に粉体を送るように傾斜している。原料投入口5と製品排出口6がケーシング1の両端部に設けられている場合(図1の場合)は、原料投入口5から粉体排出口6へ向かう方向(図2で右方向)を送り方向という。一方、戻し用攪拌部材3bの板面は戻り方向、すなわち回転軸2の回転に伴って回転軸2の軸方向の送り方向とは逆方向に粉体を戻すように傾斜している。原料投入口5と製品排出口6がケーシング1の両端部に設けられている場合(図1の場合)は、製品排出口6から原料投入口5へ向かう方向(図2で左方向)を戻り方向という。攪拌部材3a,3bの傾斜角度は回転軸2の軸方向に対して±5〜±85度の範囲に設定するのが好ましい。
攪拌部材3a,3bは回転軸2の円周方向に間隔を置いて配置した複数枚の部材が一組となっている。ちなみに3a,3bの後に付した(1)、(2)、(3)等で各組の攪拌部材3a,3bを区別している。図2においては、同一組内の攪拌部材3a,3bは同じ方向、すなわち、送り方向か戻り方向かのいずれかに粉体を導くように回転軸2に対し傾斜しているが、これに限定されるものではない。また図2においては、攪拌部材3a,3bが回転軸2に互いに180度の間隔で2枚の部材が一組をなしているが、120度の間隔で3枚、あるいは90度の間隔で4枚、というように多数の部材を一組としてもよい。
また、回転軸2の周方向で隣接する攪拌部材3a,3bの一方が前記送り用攪拌部材3aに形成され、他方3bが前記戻し用攪拌部材3bに形成されている。具体的には、図3に示すように、回転軸2の周方向で隣接する攪拌部材3a(5),3b(6)の一方3a(5)が前記送り用攪拌部材3aに形成され、他方3b(6)が前記戻し用攪拌部材3bに形成されている。なお、攪拌部材3a,3bの各組は回転軸2の軸方向で隣接する他の組の攪拌部材3a,3bと回転軸方向から見て一定の角度をずらして設けることが望ましい。図3においては90度の角度でずらしているが、この角度に限定されるわけではない。
送り用攪拌部材3aと戻し用攪拌部材3bは図2においては回転軸2の軸方向に交互に各3組、合計6組設けられており、この場合、粉体は「送り→戻り→送り→戻り→送り→戻り」という力を交互に受けることとなり、一方向の力のみを受ける場合と比べ、ケーシング内における粉体の移動経路が複雑かつ長くなり、その結果、粉体は攪拌部材3a,3bの力をさらに強く受けることとなる。
攪拌部材3a,3bの組み合わせはこれに限定されるものではなく、必要に応じて自由に変更することができる。図4においては、送り用攪拌部材3aおよび戻し用攪拌部材3bは各2組で間に送り中立の攪拌部材3c(3)を挟み、その配列も「送り→戻り→中立→送り→戻り」で図2とは異なっている。また、図5においては、送り用攪拌部材3aが3組、戻し用攪拌部材3bが2組設けられ、その配列は「送り→送り→戻り→送り→戻り」である。
また図2、図4、図5においては、送り用攪拌部材3a(1),3a(2),3a(3),3a(4),3a(5)、あるいは戻し用攪拌部材3b(2),3b(3),3b(4),3b(5),3b(6)の傾斜角度は、それぞれ同一であるが、これに限定されるわけではなく、攪拌部材3a,3bの傾斜角度を全て異ならせる、あるいは一部だけ傾斜角度を異ならせても構わない。
攪拌部材3a,3bを図6の如きハブ状に設計し、回転軸2の軸方向に並べる構造にすれば、送りと戻りの組み合わせを変更することが容易である。
攪拌部材3a,3bの形状は板状に形成されている。攪拌部材3a,3bの形状を板状にすることで、ブロック状の攪拌部材に比べ、回転軸2全体を軽量化することができるため、より高速に回転する回転軸2を設計することが可能となり、その結果、攪拌部材3a,3bの力をさらに強く粉体に伝えることができる。
なお板状とは、少なくとも攪拌部材3a,3bのケーシング1の内周部に近い部位が板状になっていれば足り、回転軸2と攪拌部材3a、3bを棒状のアーム等で接合しても構わない。
また図6においては、攪拌部材3aおよび3bは、回転軸2の軸方向に対し湾曲した板状の部材としているが、これを直線的に設けても構わない。
ケーシング1の内周部と、攪拌部材3との間隙(クリアランス)は一定かつ微小に保つことが望ましい。クリアランスを一定に保つのは、粉体に均一に力を与えるためであり、微小に保つのは粉体の逃げ場を減らすことで、より強い力を与えるためである。攪拌部材3a,3bとして、回転軸2に軸方向に交差する方向から見て単純な長方形の板状部材を設けると、板状部材の両端部に比べ、板状部材中央部とケーシング1の内周部とのクリアランスが広がってしまうため、攪拌部材3a,3bのケーシング1の内周部側の形状はクリアランスを一定に保つよう考慮することが望ましい。
ただしケーシング1の内周部と一組の攪拌部材3とのクリアランスと、当該内周部と他の組の攪拌部材3とのクリアランスが同一である必要はない。例えば図2において原料投入口5に近い送り基端側の攪拌部材3a(1)のクリアランスを製品排出口6に近い送り終端側の攪拌部材3a(5)のクリアランスより広くする、といった設定にしても構わない。またクリアランスの幅はケーシング内周部の径D1の0.05〜7.5%、望ましくは0.75〜3%にすることが好ましい。7.5%を超えると粉体の逃げ場が大きくなり、強い力を与えることができない。0.05%以下のクリアランスでは運転中に生じる振動のため、攪拌部材3a,3bとケーシング1が接触してしまうおそれがある。具体的な数値で示すと、ケーシング1の内周部と攪拌部材3a,3bとの間隙を0.3mm〜50mmの範囲に設定するのが望ましい。
また、ケーシング1内で処理物が有効な攪拌作用を受けることができるように、空間ケーシング1内の処理空間9の内容積100%に対する処理物の投入体積は、下限値5%〜上限値95%の範囲に設定することが望ましい。ここで、ケーシング1内の処理空間9の内容積とは、ケーシング1自身の内容積から回転軸2が占める体積を引き算した空間(ケーシング1内で処理物が動き回ることができる実質的な空間)の容積を意味する。
本装置においては、送り用攪拌部材3aと戻し用攪拌部材3bを設けているが、必要に応じて回転軸2の軸方向に垂直な部材、あるいは図7に示すような回転軸2の軸方向に水平な攪拌部材3cを設けても構わない。このような送り中立の攪拌部材3cを設けた回転軸2の例を図4に示す。垂直の攪拌部材あるいは水平の攪拌部材3cをつける回転軸2上の位置は、回転軸2の両端部でなければ、特段の制限はない。
回転軸2の両端部側は攪拌部材3a,3bの作用が及びにくい部位である。そこで回転軸2の一方の端部に送り用攪拌部材3aを、もう一方の端部に戻し用攪拌部材3bを設けることで、回転軸2の両端部側への粉体の移動を抑制し、その結果、攪拌部材3による強力な攪拌作用を受けないまま排出される粉体の発生を防止することができる。
即ち、前記回転軸2の軸方向の一端(図2、図4、図5の左端)に位置する攪拌部材3a(1)が、当該軸方向の一端から他端(図2、図4、図5の右端)へ処理物を送る送り用攪拌部材3aに形成され、前記回転軸2の軸方向の他端(図2、図4、図5の右端)に位置する攪拌部材3b(5),3b(6)が、当該軸方向の他端から一端へ処理物を戻す戻し用攪拌部材3bに形成されている。
以上の説明では省略したが、図1〜図7に示す前記攪拌部材3a,3bは、実際には図8に示すように、ケーシング1の内周部に対向する攪拌部材3a,3bの先端部分が、前記回転軸2の軸方向から見たときの断面視で鋭角形状に形成されるとともに、その先端鋭角部分の中心線Lがケーシング1の内周面に対して直角方向から傾斜した状態に配置されている。具体的に、図8には、上記先端鋭角部分を形成する左右の斜辺S1,S1のなす角度が60度程度で、その両斜辺S1,S1の一方S1がケーシング1の内周面に対し直角方向に位置している場合を示しており、上記中心線Lはケーシング1の内周面に対して直角方向から約30度傾斜した状態になる。なお、上記先端鋭角部分の角度は60度に限定されるものではなく、90度に近い角度から60度よりも小さい任意の角度に設定することができる。但し、先端部分の磨耗を考慮すると、あまり小さい角度は好ましくない。また、上記中心線Lの傾斜角度についても適宜の値に設定することができる。
そして、本実施形態の処理装置では、上記中心線Lが進行方向前方側のケーシング内周部に対して直角よりも大きい角度となる方向(図8の矢印の方向)に回転軸2を回転させることで、溶着しやすい樹脂材料等を処理する場合に、攪拌部材3a,3bの先端部分とケーシング内周部の間に処理物を挟みこんで剪断力が働らく状態を避けて溶着の発生を防止している。なお、例えば無機材料等の融点が高く剛性の大きい処理物に対して強い力を働かせて処理する場合には、図8の矢印と反対の方向に回転軸2を回転させることで、当該材料を攪拌部材3a,3bの先端部分とケーシング内周部の間に処理物を挟みこんでケーシング内周部側に押し付けて剪断力が働くようにすることができる。
回転軸2の両端面部2aには拡散部材10が設けられる。拡散部材10が回転軸2の回転に伴い移動することにより、攪拌部材3の作用が及びにくい当該両端面部2a側に入り込もうとする粉体に対し、拡散部材10によって遠心力を生ぜしめ、当該両端面部2a側への粉体の移動を抑制し、その結果、攪拌部材3による強力な攪拌作用を受けないまま排出される粉体の発生を防止することができる。
図3に示すように、拡散部材10は各端面部2aにおいて回転軸2の中心部から反対方向に向かって伸びた2枚の板状部材で構成されている。尚、実線と破線で示すように、上記両端面部2aの攪拌部材10は回転軸2の軸方向視で互いに90度ずれた状態に配置されている。但し、これに限定されるわけではなく、遠心力を発生させうるならば他の形状、角度、枚数であっても構わず、回転軸2の軸方向から見て回転軸2の中心部を横切る形で拡散部材を設けてもよい。また拡散部材10は回転軸2の一方の端面部2aにのみ設けても構わないが、両端面部2aに設けることが望ましい。
本装置の攪拌部材3の周速は5m/sec〜200m/secである。攪拌部材3の周速が5m/secより遅くなると、粉体に十分な力を与えることができない。攪拌部材3の周速が200m/secを超えると、軸受構造の設計が困難となる。
次に、本発明に係る処理装置の他の例を、図9〜図12に示す。
図9と図10に示す装置は、図1の装置と同様に回転軸2が片側だけで支持されたパドル構造であるが、図1の装置よりも筒状ケーシング1の径が大きく形成されている。また、筒状ケーシング1を作動位置にセットする操作を容易にするために、装置本体側に設けた2本のガイド棒12にケーシングの上部外周に設けたボス13のガイド孔を通して支持させた状態でケーシング1を回転軸2の軸方向に沿って挿入できるように構成されている。さらに、ジャケット4によってケーシング1を冷却又は加熱するとともに、回転軸2を冷却又は加熱するために、回転軸2を構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路11を備えている。具体的には、回転軸部材の内部中心軸方向に沿って空洞が形成され、この空洞に回転軸2を支持する本体側から差し込んだパイプで冷水を供給し、空洞内を通流した水(冷却用の冷水又は加熱用の温水)を本体側に回収して循環させる構造である。なお、図9では、原料投入口5と製品排出口6をケーシング1の軸方向の両端位置に設けているが、軸方向の中央位置の上部と下部に設けてもよい。
攪拌部材3は、先端羽根部分が棒状アームで回転軸2に結合されたパドル構造であり、回転軸2の軸方向に沿って、3組の送り用攪拌部材3aと3組の戻し用攪拌部材3bが「送り→戻り→送り→戻り→送り→戻り」の配列で設けられている。そして、ケーシング1の径が大きくなったのに対応させて、攪拌部材3による攪拌作用が低下しないように、回転軸2の円周方向で配置される攪拌部材3の数を多くしている。即ち、ケーシング1の内周部の径が大きくなるに従い、前記回転軸2の軸方向から見たときに前記回転軸2の周方向に沿って配置される前記攪拌部材3の数を多くしている。具体的には、各組の攪拌部材3a,3bが90度の間隔で4個配置されている。従って、回転軸2の軸方向から見たとき、送り用攪拌部材3aと戻し用攪拌部材3bとが、図1の装置では90度の間隔で4個配置される(図3参照)のに対し、図10のように45度の間隔で8個配置される。
さらに、図9と図10に示す装置では、回転軸2の両端面部2aに設ける前記攪拌部材10は、攪拌部材3a,3bの基端部分がアームだけで攪拌力がない点を補うために、回転軸2の外周部の位置を越えて攪拌部材3a,3bの先端羽根部分に達する長さまで延長形成されている。そして、拡散部材10は各端面部2aにおいて回転軸2の中心部から放射状に伸びた4枚の板状部材で構成されている。
さらに、図9と図10に示す処理装置は、ケーシング1内の処理空間9の雰囲気を調整する雰囲気調整手段20を備えている。具体的には、図9のA部拡大図で示すように、回転軸2の根元側を封止材17で封止するように配置された軸カバー14に流路14aが形成され、当該流路14aが軸カバー14と回転軸2の外周面で挟まれた領域Cを経て処理空間9に連通している。そして、例えば、処理物の酸化等を防止するために流路14aを通して外部から窒素ガス等の不活性ガスを処理空間9に流入させることができ、また、酸素や空気(Air)等の反応ガスを処理空間9に供給することができ、また、処理空間9を加湿状態にするために湿度を調整した水蒸気を供給することができる。あるいは、乾燥等の目的のために、図示しない真空ポンプを流路14aに接続して処理空間9を減圧させて処理空間9の真空度を高めるようにすることもできる。尚、上記処理空間9は、気密性を維持しつつ外部から供給されたガスを排気して圧力上昇を緩和するために、排気管15及びフィルタ16等が接続されて外気に連絡している。以上より、雰囲気調整手段20が上記流路14a、領域Cなどによって構成される。なお、処理空間9を高真空度にして、例えばケーシング1の内周部に備えた電極等によって放電を発生させることにより、プラズマ放電のエネルギーで処理物の表面を活性化させた状態で機械的な処理を行い、MCB(メカノケミカルボンディング)処理を一層有効に行うことも可能である。
図11と図12に示す装置は、図9の装置よりもさらに筒状ケーシング1の径が大きく形成されている。そして、図1、図9の装置と異なり、回転軸2が軸方向の両端側で支持され、ケーシング1が複数個に分割可能に形成されて、回転軸2との間の処理空間9を覆う作動状態と処理空間9を覆わない非作動状態とに変更可能に構成されている。具体的には、円筒状のケーシング1が回転軸2の軸方向から見て、上側の取り外し可能な半円筒部分と下側の固定された半円筒部分の2部分に分割できる構造となっている。尚、上側の半円筒部分の移動は、例えば、クレーン等を用いた吊り下げ移動か、あるいは、軸方向視での左右いずれかの端部を支点とした回動操作で行う。但し、上記ケーシング1の分割形態は上下2分割に限定されるものではない。また、回転軸2を冷却又は加熱するために、回転軸2を構成する部材が、図9の装置と同様に冷却用又は加熱用媒体の流路11を備えている(図12参照)。
攪拌部材3は、図9の装置と同様に先端羽根部分が棒状アームで回転軸2に結合された構造であり、回転軸2の軸方向に沿って、7組の送り用攪拌部材3aと7組の戻し用攪拌部材3bが交互に「送り→戻り→送り→(中略)→戻り→送り→戻り」の配列で設けられている。そして、ケーシング1の径が大きくなったのに対応させて、回転軸2の円周方向で配置される攪拌部材3の数をさらに多くしている。具体的には、各組の攪拌部材3a,3bが45度の間隔で8個配置される。従って、回転軸2の軸方向から見たとき、送り用攪拌部材3aと戻し用攪拌部材3bとが、22.5度の間隔で16個配置されている。
さらに、図9に示す装置と同様に、回転軸2の両端面部2aに、回転軸2の中心部から放射状に伸びて攪拌部材3a,3bの先端羽根部分に達する長さまで延長形成された4枚の板状部材で構成された攪拌部材10を備えている。
次に、本発明に係る粉体処理方法の実施形態について実施例とともに説明する。
本実施形態では、上記の処理装置を用いて、処理物としての各種の粉体に対して、以下の精密混合処理、融合化処理としての微粉融合化処理、表面改質処理、平滑化処理、形状制御処理としての球形化処理等を行う。即ち、精密混合処理は、粉体粒子を粒子単位で混合させる処理であり、微粉融合化処理、粉体中の微粉粒子をこれより径が大きい粒子に結合させる処理であり、表面改質処理は、粉体粒子の表面に改質剤を結合させる処理であり、平滑化処理は、粉体粒子の表面を滑らかにする処理であり、球形化処理は、粉体中の異形粒子を球形化させる処理である。なお、図13に上記各処理内容のモデル図を示すが、図13では、融合化処理と表面改質処理を複合化処理で表している。
本発明による処理装置と従来のパドル型の混合機(タービュライザTCX−8:ホソカワミクロン株式会社製)を用い、混合速度を比較した。各々の装置で、平均粒径5μmの炭酸カルシウム(白色)とこれに対し混合比5wt%で平均粒径300nmの酸化鉄(赤色)を周速25m/secで混合し、混合到達度をフォトメータ(PM−3:株式会社ミナミデシステムエンジニアリング製)で評価した。上記パドル型混合機は本発明の処理装置と同様にパドルを送り、戻し方向に設定しているが、パドルの回転軸に対して直交する方向から見て、軸方向に平行な方向におけるパドル端部位置は、隣接する他のパドル端部位置よりも内側にはなかった。即ち、隣接するパドル端部同士が重なっていない状態である。結果を図14に示す。○が本発明の処理装置、■が従来のパドル型混合機の結果である。従来のパドル型混合機に比べ、本発明の処理装置は混合到達度が高く、混合速度が速いことが分かる。
実施例1に記載した各々の装置で平均粒径28μmのケイ砂と平均粒径15nmの酸化チタンを混合比10:1の条件で複合化処理を行い、BET比表面積をMACSORB HM model−1201(株式会社マウンテック製)で測定した。ケイ砂に比べ、酸化チタンは粒子径が小さく比表面積が大きいため、両者の混合物の比表面積は大きく、複合化が進むほどケイ砂の比表面積に近づくことになる。結果を図15に示す。○が本発明の処理装置、■が従来のパドル型混合機の結果である。従来のパドル型混合機はほとんど複合化が進まなかったのに対し、本発明の装置では複合化が進んでいることが分かる。
実施例1に記載した各々の装置で平均粒径が30μmのコークスの球形化処理を行った。本発明の装置の処理品を図16に、従来のパドル型混合機の処理品を図17に示す。従来のパドル型混合機に比べ、本発明の装置の処理品は球形化が進んでいることが分かる。
本発明による処理装置と、ホソカワミクロン株式会社製のメカノフュージョンシステムAM−15F及びサイクロミックスCLX−50について、実施例1と同様に炭酸カルシウム(白色)と酸化鉄(赤色)を用い、周速20m/secで混合して混合速度を比較した。結果を図18に示す。上記メカノフュージョンシステム及びサイクロミックスに比べ、本処理装置は混合到達度が高く、混合速度が速いことが分かる。
実施例4に記載した各々の装置で、実施例2と同様に平均粒径28μmのケイ砂と平均粒径15nmの酸化チタンの複合化処理を行い、BET比表面積を測定した。結果を図19に示す。上記メカノフュージョンシステム及びサイクロミックスに比べ、本発明の処理装置では少ないエネルギで複合化が進んでいることが分かる。
本発明の処理装置により、金属粒子(平均粒径30μmの銅)の表面に金属酸化物微粒子(平均粒径50nmの酸化タングステン微粒子)を被覆する表面改質処理を行った。処理品の写真を図20〜図22に示す。尚、図22は図21のA部分を拡大したものである。写真より、短時間(3分間)の処理で、アルミニウムの粒子表面に酸化タングステン微粒子の層が均一に形成されていることが分かる。
本発明の処理装置により、コバルト酸リチウム(平均粒径10μm)の表面にカーボン微粒子(平均粒径50nm)を被覆する表面改質処理を行った。図23にコバルト酸リチウム粒子を示し、図24に凝集状態のカーボン粒子を示す。表面改質処理品の写真を図25に示す。短時間(2分間)の処理で、凝集していたカーボン原料がコバルト酸リチウムの粒子表面に均一に被覆されていることが分かる。尚、当該カーボン被覆のコバルト酸リチウムは2次電池の正極活物質として使用される。また、詳述はしないが、カーボン原料を本発明の処理装置により球形化、分散化等したカーボン粒子を、2次電池の負極活物質として使用することができる。
本発明の処理装置により、トナー粒子(ジェットミル粉砕品で微粉を多量に含む)について微粉融合化処理、及び球形化処理を行った。処理前の写真を図26に、処理後の写真を図27に示し、処理前後の粒度分布の変化を図28に示す。短時間(5分間)の処理で、球形化が進行していることが分かる。なお、円形度(球形度)のデータとして、処理前0.919、処理後0.935のデータ(ホソカワミクロン株式会社製:ホソカワ/シスメックスFPIA−2100で測定)が得られている。また、図28のデータから、5.3μm以下の微粉の個数の割合で73%から48%に低下し、微粉融合化が進行していることが分かる。
なお、処理物がトナー粒子である場合の本処理装置の使用形態について、以下補足説明する。
先ず、トナー粒子は1成分系(磁性)トナー、2成分系(非磁性)トナーの何れであってもよく、また、バインダ樹脂としては、スチレンアクリル系、ポリエステル系等の何れの樹脂であってもよい。また、カラー用(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)あるいはモノクロ用の何れのトナーであってもよい。
トナー粒子の製造方法の違いについては、機械的に粉砕して作製する粉砕トナー、化学的な重合等により作製する化学トナーの何れの場合にも適用できる。粉砕トナーは、通常、原料の計量、混合、混練、冷却、粗砕、粉砕、第一分級(粗粉を除去して粉砕工程に戻す)、第二分級(微粉を除去して計量工程に戻す)、外添等の各工程を経て作製されるが、本処理装置によって、第一分級工程と第二分級工程の間で微粉の融合化処理を行い、また、外添工程で外添剤をトナー表面に結合させる表面改質処理を行い、また、外添工程の前あるいは後で球形化等の形状制御処理を行うことが可能である。また、化学トナーは、通常、重合槽での重合反応等、フィルタプレス、乾燥、分級(必要に応じて)、外添等の各工程を経て作製されるが、上記粉砕トナーの場合と同様に、外添工程での外添剤による表面改質処理、外添工程の前後での球形化等の形状制御処理を行うことが可能である。
本発明による処理装置並びに本処理装置を用いた粉体処理方法は、回転軸の回転に伴い移動する攪拌部材によって処理物を攪拌処理する処理装置の利点を生かしながら混合、乾燥等の効率を向上させ、さらに処理物の解砕、粉砕、球形化、複合化といった機能をも満たすものであり、プラスチック、セラミックス、ミネラル、金属、顔料(染料)等の各種材料、食品、医薬品、化粧品、電池、塗料、電子部品、各種化成品など、様々な分野における粉体等の処理プロセスに適用することができ、従来設備の簡素化、高効率化に資するものである。
本発明に係る処理装置の構造を示す正面一部断面図 図1の処理装置における回転軸および攪拌部材を示す図 本発明に係る処理装置の構造を示す側面断面図 回転軸および攪拌部材の他の例を示す図 回転軸および攪拌部材の他の例を示す図 傾斜させた攪拌部材を示した図 水平な攪拌部材を示した図 攪拌部材の先端部分の断面形状を示した図 本発明の処理装置の他の構造例を示す正面断面図 図9に示す処理装置の側面断面図 本発明の処理装置の他の構造例を示す正面断面図 図11に示す処理装置の側面断面図 本発明の粉体処理方法の内容を模式的に示す説明図 混合到達度を示すグラフ(実施例1) BET比表面積を示すグラフ(実施例2) 本発明の処理装置による球形化処理品の電子顕微鏡写真(実施例3) 従来のパドル型混合機による球形化処理品の電子顕微鏡写真 混合到達度を示すグラフ(実施例4) BET比表面積を示すグラフ(実施例5) 本発明の処理装置による表面改質粒子のSEM写真(実施例6) 図20に示す表面改質粒子のTEM写真(実施例6) 図21に示す表面改質粒子の一部拡大TEM写真(実施例6) コバルト酸リチウム粒子のSEM写真(実施例7) カーボン微粒子のSEM写真(実施例7) カーボン被覆コバルト酸リチウム粒子のSEM写真(実施例7) 処理前のトナー粒子のSEM写真(実施例8) 処理後のトナー粒子のSEM写真(実施例8) 処理前後のトナー粒子の粒度分布のグラフ(実施例8)
符号の説明
1 ケーシング
2 回転軸
2a 回転軸端面部
3 攪拌部材
3a 送り用攪拌部材
3b 戻し用攪拌部材
3c 水平攪拌部材
4 ジャケット(冷却用又は加熱用媒体の流路)
5 原料投入口
6 製品排出口
7 軸受部
8 駆動部
9 処理空間
10 拡散部材
11 冷却用又は加熱用媒体の流路
12 ガイド棒
13 ボス
14 軸カバー
14a 流路
15 排気管
16 フィルタ
17 封止材
20 雰囲気調整手段
C 領域
L 中心線
L1 垂直延長線
L3 垂直延長線
D1 ケーシング内周部の径
D2 回転軸外周部の径
S1 斜辺
S2 斜辺

Claims (24)

  1. 複数の攪拌部材を外周部に設けた回転軸と、前記攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する処理装置であって、前記回転軸の軸方向と直交する方向から見て、前記回転軸の軸方向と平行な方向における前記複数の攪拌部材夫々の端部位置が、隣接する他の攪拌部材の端部位置よりも当該他の攪拌部材の内側に位置している処理装置。
  2. 複数の攪拌部材を外周部に設けた回転軸と、前記攪拌部材に対して微小間隙を隔てて位置する内周部を有したケーシングとを備え、前記回転軸の回転に伴い移動する前記攪拌部材によってケーシング内の処理物を攪拌処理する処理装置であって、前記ケーシングの内周部の径が、前記回転軸の外周部の径の2倍以下である処理装置。
  3. 前記複数の攪拌部材の少なくとも一部が、前記回転軸の回転に伴って処理物を前記回転軸の軸方向の一方向に送る送り用攪拌部材に形成され、前記複数の攪拌部材の他の一部が、前記回転軸の回転に伴って処理物を前記回転軸の軸方向の他方向に戻す戻し用攪拌部材に形成されている請求項1または2記載の処理装置。
  4. 前記回転軸の軸方向の一端に位置する前記攪拌部材が、当該軸方向の一端から他端へ処理物を送る送り用攪拌部材に形成され、前記回転軸の軸方向の他端に位置する前記攪拌部材が、当該軸方向の他端から一端へ処理物を戻す戻し用攪拌部材に形成されている請求項1または2記載の処理装置。
  5. 前記回転軸の周方向で隣接する前記攪拌部材の一方が前記送り用攪拌部材に形成され、他方が前記戻し用攪拌部材に形成されている請求項3又は4記載の処理装置。
  6. 前記ケーシングの内周部の径が大きくなるに従い、前記回転軸の軸方向から見たときに前記回転軸の周方向に沿って配置される前記攪拌部材の数を多くする請求項1〜5のいずれか1項に記載の処理装置。
  7. 前記回転軸の端面部に拡散部材を設けている請求項1〜6のいずれか1項に記載の処理装置。
  8. 前記攪拌部材が板状に形成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の処理装置。
  9. 前記ケーシングの内周部に対向する前記攪拌部材の先端部分が、前記回転軸の軸方向から見たときの断面視で鋭角形状に形成されるとともに、その先端鋭角部分の中心線が前記ケーシングの内周面に対して直角方向から傾斜した状態に配置されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の処理装置。
  10. 前記ケーシングを構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路を備えている請求項1〜9のいずれか1項に記載の処理装置。
  11. 前記回転軸を構成する部材が冷却用又は加熱用媒体の流路を備えている請求項1〜10のいずれか1項に記載の処理装置。
  12. 前記ケーシング内の処理空間の雰囲気を調整する雰囲気調整手段を備えている請求項1〜11のいずれか1項に記載の処理装置。
  13. 前記回転軸が軸方向の一端側のみで支持され、前記ケーシングが前記回転軸の軸方向の一端側でのみ開口した有底筒状に形成されて、前記回転軸との間の処理空間を覆う作動位置と前記処理空間を覆わない非作動位置とに前記回転軸の軸方向に沿って移動可能に構成されている請求項1〜12のいずれか1項に記載の処理装置。
  14. 前記回転軸が軸方向の両端側で支持され、前記ケーシングが複数個に分割可能に形成されて、前記回転軸との間の処理空間を覆う作動状態と前記処理空間を覆わない非作動状態とに変更可能に構成されている請求項1〜12のいずれか1項に記載の処理装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の処理装置を用いて、処理物としての粉体粒子を粒子単位で混合させる精密混合処理を行う粉体処理方法。
  16. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の処理装置を用いて、処理物としての粉体粒子をこれと径が同等の粒子もしくはこれより径が大きい粒子に結合させる融合化処理を行う粉体処理方法。
  17. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の処理装置を用いて、処理物としての粉体粒子の表面に改質剤を結合させる表面改質処理を行う粉体処理方法。
  18. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の処理装置を用いて、処理物としての粉体粒子の表面を滑らかにする平滑化処理を行う粉体処理方法。
  19. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の処理装置を用いて、処理物としての粉体粒子の形状を変化させる形状制御処理を行う粉体処理方法。
  20. 前記ケーシング内の処理空間の内容積100%に対する処理物の投入体積を5%〜95%の範囲に設定する請求項15〜19のいずれか1項に記載の粉体処理方法。
  21. 前記ケーシングの内周部と前記攪拌部材との間隙を0.3mm〜50mmの範囲に設定する請求項15〜20のいずれか1項に記載の粉体処理方法。
  22. 前記ケーシングの内周部に対する前記攪拌部材の周速を処理物に応じて変更設定する請求項15〜21のいずれか1項に記載の粉体処理方法。
  23. 前記粉体粒子が樹脂含有粒子である請求項15〜22のいずれか1項に記載の粉体処理方法。
  24. 前記樹脂含有粒子がトナー粒子である請求項23記載の粉体処理方法。

JP2004258375A 2004-02-23 2004-09-06 処理装置及び粉体処理方法 Expired - Fee Related JP4669253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004258375A JP4669253B2 (ja) 2004-02-23 2004-09-06 処理装置及び粉体処理方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004046151 2004-02-23
JP2004258375A JP4669253B2 (ja) 2004-02-23 2004-09-06 処理装置及び粉体処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005270955A true JP2005270955A (ja) 2005-10-06
JP4669253B2 JP4669253B2 (ja) 2011-04-13

Family

ID=35171156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004258375A Expired - Fee Related JP4669253B2 (ja) 2004-02-23 2004-09-06 処理装置及び粉体処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4669253B2 (ja)

Cited By (39)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270043A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hosokawa Funtai Gijutsu Kenkyusho:Kk 粉体塗料粒子及びその製造方法
WO2009014193A1 (ja) * 2007-07-20 2009-01-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 粉体処理装置
JP2009069640A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナーの製造方法
JP2010142672A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Ricoh Co Ltd 粉体処理装置
JP2011002686A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリアの製造方法及び該製造方法を用いて製造した磁性キャリア
JP2011002687A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリアの製造方法及び、その製造方法により製造された磁性キャリア
JP2011002683A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 電子写真用キャリアの製造方法及び該製造方法を用いた電子写真用キャリア
JP2011002685A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリア及び二成分系現像剤
JP2011224447A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hosokawa Micron Corp 粉体処理装置および粉体処理方法
CN102402146A (zh) * 2010-09-16 2012-04-04 株式会社理光 调色剂制造方法以及调色剂
EP2225613A4 (en) * 2007-12-20 2012-09-19 Canon Kk METHOD FOR MANUFACTURING ELECTROPHOTOGRAPHIC CARRIER AND ELECTROPHOTOGRAPHIC CARRIER OBTAINED USING THE METHOD
DE112010003894T5 (de) 2009-10-02 2012-11-22 Nippon Coke & Engineering Co., Ltd. Verarbeitungseinrichtung
CN102804080A (zh) * 2009-06-19 2012-11-28 佳能株式会社 磁性载体的生产方法和用其生产的磁性载体
JP2013029790A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Ricoh Co Ltd トナーの製造方法及びトナー
JP2013029587A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Ricoh Co Ltd 樹脂粒子の製造方法、トナーの製造方法、及び、トナー
JP2013088553A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像二成分現像剤用キャリアの製造方法及び製造装置
KR101350039B1 (ko) * 2012-06-08 2014-01-13 닛신 엔지니어링 가부시키가이샤 회전교반형 열처리장치
JP2014514954A (ja) * 2011-02-28 2014-06-26 スルザー ミックスパック アクチェンゲゼルシャフト ダイナミック・ミキサ
JP2014114197A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Nippon Coke & Engineering Co Ltd 球状化黒鉛粒子の製造方法
US9200844B2 (en) 2012-06-07 2015-12-01 Nisshin Engineering Inc. Rotary agitation type heat treatment apparatus
JP2016110095A (ja) * 2014-11-28 2016-06-20 キヤノン株式会社 トナー及びトナーの製造方法
JP2016212383A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 株式会社リコー トナー、現像剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2017064664A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 キヤノン株式会社 混合処理装置、混合処理方法およびトナーの製造方法
US9658546B2 (en) 2014-11-28 2017-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner and method of producing toner
US9726993B2 (en) 2015-03-09 2017-08-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
EP3213632A1 (en) 2016-03-01 2017-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Agrochemical composite particles and production method thereof
JP2018030056A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 ホソカワミクロン株式会社 処理装置及び粉体処理方法
CN107899499A (zh) * 2017-11-21 2018-04-13 张龙强 一种石膏混合搅拌装置
EP3332641A1 (en) 2016-12-12 2018-06-13 Sumitomo Chemical Company, Ltd Agrochemical composite particles and production method thereof
WO2019027039A1 (ja) * 2017-08-04 2019-02-07 キヤノン株式会社 トナー
JP2019032364A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 キヤノン株式会社 トナー
JP2019051448A (ja) * 2017-09-12 2019-04-04 トヨタ自動車株式会社 造粒体の製造方法および製造装置
US10263258B2 (en) 2016-07-21 2019-04-16 Sharp Kabushiki Kaisha Air electrode material, air electrode, metal-air battery, and fuel cell
JP2019215511A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 キヤノン株式会社 トナー
US10782623B2 (en) 2017-08-04 2020-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Toner
US11717800B2 (en) 2019-04-24 2023-08-08 Applied Materials, Inc. Reactor for coating particles in stationary chamber with rotating paddles
JP7539656B2 (ja) 2019-11-01 2024-08-26 株式会社ビートセンシング 粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置
CN118751131A (zh) * 2024-09-05 2024-10-11 恒修堂药业有限公司 一种酒制蜂胶加工用原料混合装置及方法
US12220678B2 (en) 2020-07-30 2025-02-11 Applied Materials, Inc. Paddle configuration for a particle coating reactor

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024157944A (ja) * 2023-04-26 2024-11-08 日本コークス工業株式会社 粉体処理装置

Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5221071U (ja) * 1975-08-01 1977-02-15
JPS5662534A (en) * 1979-10-29 1981-05-28 Yasuro Ito Continuous shell-forming mixer
JPS58128623U (ja) * 1982-02-24 1983-08-31 遠藤 重治 再洗機に使用する撹拌翼
JPS60150821A (ja) * 1984-01-19 1985-08-08 Chisso Corp 横型一軸式円筒容器撹拌装置
JPS60202724A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPS6323722A (ja) * 1986-07-02 1988-02-01 Chisso Corp 撹拌装置
JPS6442660A (en) * 1987-08-07 1989-02-14 Hosokawa Micron Kk Method and device for producing toner
JPH04928U (ja) * 1990-04-20 1992-01-07
JPH04180825A (ja) * 1990-11-16 1992-06-29 Showa Shell Sekiyu Kk 微小球形体造粒機
JPH09239254A (ja) * 1996-03-07 1997-09-16 Fuji Photo Film Co Ltd 分散装置
JPH1076150A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加圧ニーダーのダストストップ
JPH1156247A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Izumi Food Mach:Kk 冷菓製造機内の撹拌混合装置
JP2000167370A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Hosokawa Micron Corp 粉粒体処理装置
JP2000355930A (ja) * 1999-06-17 2000-12-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 土質改良装置
JP2003334459A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Nisshin Seifun Group Inc 機械式粉砕装置

Patent Citations (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5221071U (ja) * 1975-08-01 1977-02-15
JPS5662534A (en) * 1979-10-29 1981-05-28 Yasuro Ito Continuous shell-forming mixer
JPS58128623U (ja) * 1982-02-24 1983-08-31 遠藤 重治 再洗機に使用する撹拌翼
JPS60150821A (ja) * 1984-01-19 1985-08-08 Chisso Corp 横型一軸式円筒容器撹拌装置
JPS60202724A (ja) * 1984-03-27 1985-10-14 Dainippon Toryo Co Ltd 分散装置
JPS6323722A (ja) * 1986-07-02 1988-02-01 Chisso Corp 撹拌装置
JPS6442660A (en) * 1987-08-07 1989-02-14 Hosokawa Micron Kk Method and device for producing toner
JPH04928U (ja) * 1990-04-20 1992-01-07
JPH04180825A (ja) * 1990-11-16 1992-06-29 Showa Shell Sekiyu Kk 微小球形体造粒機
JPH09239254A (ja) * 1996-03-07 1997-09-16 Fuji Photo Film Co Ltd 分散装置
JPH1076150A (ja) * 1996-09-03 1998-03-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 加圧ニーダーのダストストップ
JPH1156247A (ja) * 1997-08-20 1999-03-02 Izumi Food Mach:Kk 冷菓製造機内の撹拌混合装置
JP2000167370A (ja) * 1998-12-07 2000-06-20 Hosokawa Micron Corp 粉粒体処理装置
JP2000355930A (ja) * 1999-06-17 2000-12-26 Hitachi Constr Mach Co Ltd 土質改良装置
JP2003334459A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Nisshin Seifun Group Inc 機械式粉砕装置

Cited By (52)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270043A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Hosokawa Funtai Gijutsu Kenkyusho:Kk 粉体塗料粒子及びその製造方法
WO2009014193A1 (ja) * 2007-07-20 2009-01-29 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 粉体処理装置
JP2009069640A (ja) * 2007-09-14 2009-04-02 Ricoh Co Ltd 電子写真用トナーの製造方法
KR101262011B1 (ko) * 2007-12-20 2013-05-08 캐논 가부시끼가이샤 전자사진 캐리어의 제조 방법 및 그 방법을 이용하여 제조된 전자사진 캐리어
US8298742B2 (en) 2007-12-20 2012-10-30 Canon Kabushiki Kaisha Method for producing electrophotographic carrier and electrophotographic carrier produced by using the method
EP2225613A4 (en) * 2007-12-20 2012-09-19 Canon Kk METHOD FOR MANUFACTURING ELECTROPHOTOGRAPHIC CARRIER AND ELECTROPHOTOGRAPHIC CARRIER OBTAINED USING THE METHOD
JP2010142672A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Ricoh Co Ltd 粉体処理装置
JP2011002683A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 電子写真用キャリアの製造方法及び該製造方法を用いた電子写真用キャリア
JP2011002685A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリア及び二成分系現像剤
EP2444848A4 (en) * 2009-06-19 2013-09-18 Canon Kk METHOD FOR MANUFACTURING MAGNETIC MEDIUM AND MAGNETIC MEDIUM OBTAINED USING THE SAME
US8323726B2 (en) 2009-06-19 2012-12-04 Canon Kabushiki Kaisha Production method of magnetic carrier and magnetic carrier produced therewith
JP2011002687A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリアの製造方法及び、その製造方法により製造された磁性キャリア
JP2011002686A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Canon Inc 磁性キャリアの製造方法及び該製造方法を用いて製造した磁性キャリア
CN102804080A (zh) * 2009-06-19 2012-11-28 佳能株式会社 磁性载体的生产方法和用其生产的磁性载体
DE112010003894T5 (de) 2009-10-02 2012-11-22 Nippon Coke & Engineering Co., Ltd. Verarbeitungseinrichtung
JP2011224447A (ja) * 2010-04-16 2011-11-10 Hosokawa Micron Corp 粉体処理装置および粉体処理方法
CN102402146A (zh) * 2010-09-16 2012-04-04 株式会社理光 调色剂制造方法以及调色剂
CN102402146B (zh) * 2010-09-16 2013-10-02 株式会社理光 调色剂制造方法以及调色剂
US8703378B2 (en) 2010-09-16 2014-04-22 Ricoh Company, Ltd. Method of manufacturing toner and toner manufactured by the method
US9656224B2 (en) 2011-02-28 2017-05-23 Sulzer Mixpac Ag Dynamic mixer
JP2014514954A (ja) * 2011-02-28 2014-06-26 スルザー ミックスパック アクチェンゲゼルシャフト ダイナミック・ミキサ
JP2013029587A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Ricoh Co Ltd 樹脂粒子の製造方法、トナーの製造方法、及び、トナー
JP2013029790A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Ricoh Co Ltd トナーの製造方法及びトナー
JP2013088553A (ja) * 2011-10-17 2013-05-13 Fuji Xerox Co Ltd 静電荷像二成分現像剤用キャリアの製造方法及び製造装置
US9200844B2 (en) 2012-06-07 2015-12-01 Nisshin Engineering Inc. Rotary agitation type heat treatment apparatus
KR101350039B1 (ko) * 2012-06-08 2014-01-13 닛신 엔지니어링 가부시키가이샤 회전교반형 열처리장치
JP2014114197A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Nippon Coke & Engineering Co Ltd 球状化黒鉛粒子の製造方法
JP2016110095A (ja) * 2014-11-28 2016-06-20 キヤノン株式会社 トナー及びトナーの製造方法
US9658546B2 (en) 2014-11-28 2017-05-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner and method of producing toner
US9726993B2 (en) 2015-03-09 2017-08-08 Fuji Xerox Co., Ltd. Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and toner cartridge
JP2016212383A (ja) * 2015-05-12 2016-12-15 株式会社リコー トナー、現像剤、画像形成装置及びプロセスカートリッジ
JP2017064664A (ja) * 2015-10-01 2017-04-06 キヤノン株式会社 混合処理装置、混合処理方法およびトナーの製造方法
EP3213632A1 (en) 2016-03-01 2017-09-06 Sumitomo Chemical Company, Limited Agrochemical composite particles and production method thereof
US10263258B2 (en) 2016-07-21 2019-04-16 Sharp Kabushiki Kaisha Air electrode material, air electrode, metal-air battery, and fuel cell
WO2018037854A1 (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 ホソカワミクロン株式会社 処理装置及び粉体処理方法
JP2018030056A (ja) * 2016-08-22 2018-03-01 ホソカワミクロン株式会社 処理装置及び粉体処理方法
EP3332641A1 (en) 2016-12-12 2018-06-13 Sumitomo Chemical Company, Ltd Agrochemical composite particles and production method thereof
US10782623B2 (en) 2017-08-04 2020-09-22 Canon Kabushiki Kaisha Toner
WO2019027039A1 (ja) * 2017-08-04 2019-02-07 キヤノン株式会社 トナー
JP2019032364A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 キヤノン株式会社 トナー
JP7091033B2 (ja) 2017-08-04 2022-06-27 キヤノン株式会社 トナー
US11112708B2 (en) 2017-08-04 2021-09-07 Canon Kabushiki Kaisha Toner
US10578990B2 (en) 2017-08-04 2020-03-03 Canon Kabushiki Kaisha Toner
JP2019051448A (ja) * 2017-09-12 2019-04-04 トヨタ自動車株式会社 造粒体の製造方法および製造装置
US10987641B2 (en) 2017-09-12 2021-04-27 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Manufacturing method and manufacturing apparatus that includes blades having inclined surfaces for manufacturing a granulated body
CN107899499A (zh) * 2017-11-21 2018-04-13 张龙强 一种石膏混合搅拌装置
JP2019215511A (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 キヤノン株式会社 トナー
US11717800B2 (en) 2019-04-24 2023-08-08 Applied Materials, Inc. Reactor for coating particles in stationary chamber with rotating paddles
US12134091B2 (en) 2019-04-24 2024-11-05 Applied Materials, Inc. Reactor for coating particles in stationary chamber with rotating paddles
JP7539656B2 (ja) 2019-11-01 2024-08-26 株式会社ビートセンシング 粉砕装置用容器及びこれを備えた粉砕装置
US12220678B2 (en) 2020-07-30 2025-02-11 Applied Materials, Inc. Paddle configuration for a particle coating reactor
CN118751131A (zh) * 2024-09-05 2024-10-11 恒修堂药业有限公司 一种酒制蜂胶加工用原料混合装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4669253B2 (ja) 2011-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4669253B2 (ja) 処理装置及び粉体処理方法
KR101547779B1 (ko) 분체 입자의 열처리 장치 및 토너의 제조 방법
KR900005175B1 (ko) 분립체의 처리장치
CN102933303B (zh) 粉碎装置
US20240375068A1 (en) Ultra-dispersion mixer
WO2010018771A1 (ja) 塗料の製造方法および装置
JP5575139B2 (ja) 処理装置
CN106955640B (zh) 颗粒体制造设备和方法
JP2005334808A (ja) 超音波分散装置
JP4205888B2 (ja) 粉体処理装置および粉体処理方法
Sadeghi et al. Smart mechanical powder processing for producing carbon nanotube reinforced aluminum matrix composites
WO2009110056A1 (ja) 粉体処理装置
JP5529419B2 (ja) 複合酸化物粉体の製造方法
CN115485243B (zh) 固相合成的正极活性材料及其制造方法
JPWO2015005218A1 (ja) 焼結用造粒原料の製造方法
CN114345163A (zh) 一种电池料浆搅拌用三桨式混合搅拌设备
Soulier et al. Nanocomposite powder for powder-bed-based additive manufacturing obtained by dry particle coating
JP2005239531A (ja) 球状カーボンナノチューブ集合体およびその製造方法並びに複合体の製造方法
KR101414939B1 (ko) 정극 전극 슬러리의 제조 방법 및 정극 전극 슬러리의 제조 장치
JP4462894B2 (ja) 粉粒体処理装置
JPH0816795B2 (ja) トナ−の製造方法およびその装置
JP4886993B2 (ja) メディア攪拌型湿式分散機
CN207187626U (zh) 混合装置及混合系统
JP2022150788A (ja) 二次電池用電極の製造方法
KR102733024B1 (ko) 아이씨믹서와 고압분산기 기반의 탄소나노튜브 슬러리 분산 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070807

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090722

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110114

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140121

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4669253

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees