JP2005161938A - 車体前部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 上下入力荷重と前後入力荷重の両方に対して支持性を高めることができる車体前部構造の提供を図る。
【解決手段】 フロントピラー20を、その全長に亘って略垂直に配置するとともに、フロントピラー上端部20aと、フードリッジメンバ10の前部と、に跨って傾斜ピラー60を連結することにより、ロールオーバー等の上下入力荷重F1に対しては、フロントピラー20と傾斜ピラー60とで効率よく荷重を支持し、前後入力荷重F2に対しては、前方ピラー20で荷重を受けて、車体後方の骨格部材へと効率よく荷重分散させることができ、上下入力荷重F1と前後入力荷重F2の両方の支持性を効果的に高めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 フロントピラー20を、その全長に亘って略垂直に配置するとともに、フロントピラー上端部20aと、フードリッジメンバ10の前部と、に跨って傾斜ピラー60を連結することにより、ロールオーバー等の上下入力荷重F1に対しては、フロントピラー20と傾斜ピラー60とで効率よく荷重を支持し、前後入力荷重F2に対しては、前方ピラー20で荷重を受けて、車体後方の骨格部材へと効率よく荷重分散させることができ、上下入力荷重F1と前後入力荷重F2の両方の支持性を効果的に高めることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、車体前部構造に関し、とりわけ、フードリッジ部分からフロントピラー部分およびルーフ部分に亘る車体前部構造に関する。
車体前部には、その車幅方向両側にフードリッジメンバを車体前後方向に延設してあり、このフードリッジメンバの車体後方端部をフロントピラーの上下中間部分に連結してある(例えば、特許文献1参照)。
このようにフードリッジメンバをフロントピラーに連結することにより、前面衝突時にフードリッジメンバに入力した衝突荷重をフロントピラーで支持するようになっている。
特開2001−80544号公報(第4頁、第2図)
しかしながら、かかる従来の車体前部構造では、フロントピラーのフロントウインドウガラスの側部に位置する略上半部分は、一般的に車体後方に向かって傾斜させてあり、また、曲率中心が車室内方に位置するようにして湾曲形成してある。
このため、車体がロールオーバーして上下衝撃荷重を受けた際に、後方に傾斜し、かつ、内側に湾曲したフロントピラーには、その傾斜の起点部や湾曲の起点部(これら傾斜および湾曲の各起点部は略同位置であり、ピラーの上下中間部分に設けられる)に大きな曲げモーメントが発生する。
一方、前面衝突等によりフードリッジメンバからフロントピラーに入力する衝突荷重に対しては、これを車体後方に効率よく分散させるためにはフロントピラーの車体水平面に対する傾斜角(後傾角度)をより小さくして鋭角化することが好ましい。
ところが、このようにフロントピラーを鋭角化した場合、前記上下衝撃荷重に対しては前記曲げモーメントをより増大する結果となり、上下入力荷重と前後入力荷重の両方の入力形態に対して満足させることが難かしい。
そこで、本発明は、上下入力荷重と前後入力荷重の両方に対して支持性を高めることができる車体前部構造を提供するものである。
本発明の車体前部構造は、車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在するフードリッジメンバと、これら各フードリッジメンバの車体後方端部にそれぞれ連結して車体上下方向に立設した略垂直のフロントピラーと、これら各フロントピラーの上端部に跨って連結して車幅方向に延在したフロントルーフレールと、前記各フロントピラーの上端部に連結して車体後方に延在したルーフサイドレールと、前記フロントピラーとフロントルーフレールとルーフサイドレールとが集合したフロントピラー上端部分と、前記フードリッジメンバの前部と、に跨って連結した傾斜ピラーと、を備えたことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、フロントピラーを全体的に略垂直に配置するとともに、このフロントピラーの上端部とフードリッジメンバの前部とに跨って傾斜ピラーを連結してあるため、ロールオーバー等の上下入力荷重に対しては、フロントピラーと傾斜ピラーとがこの上下入力荷重を効率よく支持する。
一方、前面衝突荷重に対しては、フードリッジメンバの入力荷重を略垂直のフロントピラーで受けると共に傾斜ピラーを介してルーフサイドレール側に効率よく荷重分散させて該入力荷重を支持することができ、従って、ロールオーバー等の上下入力荷重と前面衝突等の前後入力荷重の両方の支持性を効果的に高めることができる。
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
図1〜図4は本発明の第1実施形態を示し、図1は車体前部の要部構造の分解斜視図、図2は上下入力荷重に対する車体前部構造の作用を(a)の本実施形態の場合と(b)の従来の場合とで比較して示す概略正面図、図3は上下入力荷重に対する車体前部構造の作用を(a)の本実施形態の場合と(b)の従来の場合とで比較して示す概略側面図、図4は前後入力荷重に対する車体前部構造の作用を(a)の本実施形態の場合と(b)の従来の場合とで比較して示す概略側面図である。
この第1実施形態の車体前部構造は、図1に示すように、車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在するフードリッジメンバ10と、これら各フードリッジメンバ10の車体後方端部10aにそれぞれ連結して車体上下方向に立設した側面視して略垂直のフロントピラー20と、これら各フロントピラー20の上端部20aに跨って連結して車幅方向に延在してルーフ部Rの車体前部に位置するフロントルーフレール30と、前記各フロントピラー20の上端部20aに連結して車体後方に延在し、ルーフ部Rの車幅方向両側に位置するルーフサイドレール40と、を備えている。
尚、図1は便宜上、車体前部の片側(左側)を示し、左・右1対設けられる前記フードリッジメンバ10、フロントピラー20およびルーフサイドレール40は片側のみを示してある。
前記フードリッジメンバ10は、断面逆L字状のフードリッジレインフォース11と、断面L字状のダッシュサイドメンバ12とを結合することにより、断面矩形の閉断面に形成され、更に、フードリッジレインフォース11の角部内側には、これとの間に中空部を形成する断面L字状の補強部材13を結合してあり、二重の閉断面形状を成している。
前記フロントピラー20は、それぞれ逆方向に突出するハット形断面に形成したピラーアウタ21とピラーインナ22とを結合することにより、閉断面の中空状に形成し、その上端部20aを車幅方向内方に若干折曲してある。
前記フロントルーフレール30は、前記ピラーインナ22の上端部22aに結合して車幅方向に延設するとともに、この上端部22aの断面形状に略沿って下方に突出するハット形断面に形成し、その上側を覆ってルーフパネルRpを結合することにより閉断面に形成してある。
上記ルーフサイドレール40は、前記ピラーアウタ21の上端部21aから連続して車体後方に延設するとともに、上方に突出するハット形断面に形成したルーフサイドアウタ41と、上記ピラーインナ22の上端部22aの車体後方側に結合して車体後方に延設するとともに、下方に突出するハット形断面に形成したルーフサイドインナ42と、を結合することにより閉断面に形成してある。
また、前記ダッシュサイドメンバ12の側端部の車幅方向内側にはエアボックス50やストラットハウジング51が結合されている。
ここで、本実施形態では、前記フロントピラー20と前記フロントルーフレール30と前記ルーフサイドレール40とが集合して連結するピラー上端部20aと、前記フードリッジメンバ10の前端部と、に跨って傾斜ピラー60を連結してある。
本実施形態では、前記ピラーインナ22の略下半部はダッシュサイドメンバ12で構成してあり、また、このピラーインナ22とピラーアウタ21とで構成するフロントピラー20の略上半部、つまり、フードリッジメンバ10との結合部から上方の部分は、車体造形状の理由からやや内側に曲率をもって傾斜して形成してある。
このとき、前記傾斜ピラー60は、フードリッジメンバ10とフロントピラー20との間に側面視して上端に頂部を持つ三角形状のトラス構造Tを形成してある。
本実施形態では前記傾斜ピラー60は、その下端部60aおよび上端部60bから前記フードリッジメンバ10の上側およびフロントピラー20の前側に沿った取付けフランジ61,62を一体に形成してある。
また、図2(a)に示すように、前記傾斜ピラー60は正面視してその上部連結部60bからほぼ垂直に延在して、下部連結部60aをフードリッジメンバ10に結合し、該傾斜ピラー60をフロントピラー20の略上半部に対して車幅方向内側にオフセットして配設して、正面視した場合にもこの傾斜ピラー60とフードリッジメンバ10とフロントピラー20とで、上端に頂部を持つ三角形状のトラス構造Tが形成されるようにしてある。
そして、図3(a)に示すように、ルーフサイドレール40と、フロントピラー20と、その車体後方で車体上下方向に立設したセンターピラー70と、を側面視して門型に配置し、ルーフ部Rに入力される上下方向荷重F1を、ルーフサイドレール40を負荷受け部材として、フロントピラー20とセンターピラー70との軸方向反力によって支持させる構成としてある。
以上の構成によりこの第1実施形態の車体前部構造によれば、フロントピラー20を全体的に側面視して略垂直に配置するとともに、このフロントピラー20の上端部20aとフードリッジメンバ10の前部とに跨って傾斜ピラー60を連結してあるため、ロールオーバー等の上下入力荷重F1に対しては、フロントピラー20と傾斜ピラー40とがこの上下入力荷重F1を効率よく支持することができる。
一方、前面衝突時等の前後入力荷重F2に対しては、フードリッジメンバ10の入力荷重を略垂直のフロントピラー20で受けると共に傾斜ピラー60を介してルーフサイドレール40側に効率よく荷重分散させることができ、従って、ロールオーバー等の上下入力荷重F1と前面衝突等の前後入力荷重F2の両方の支持性を効果的に高めることができる。
即ち、車両ロールオーバー時に略斜め上方から入力される上下入力荷重F1が作用した場合を、図2に示すように車両正面方向から考察すると、従来の構造では同図(b)に示すように、斜め上方からの上下入力荷重F1によりフロントピラーPfは車幅方向内方に曲がるモーメントM1を受ける。このためフロントピラーPfの曲率起点a付近から曲がる変形モードとなり、対策としては断面拡大や補強により曲がりを抑制することとなる。
これに対し、本実施形態の構造では、図2(a)に示すように、フロントピラー20の略上半部が車幅方向内方にやや傾斜させてある場合でも、車幅方向内方に傾斜ピラー60を上下方向に配置して正面視して三角形状のトラス構造Tが形成されるようにしてあるので、フロントピラー20に曲げモーメントが発生するのを抑え、これらフロントピラー20および傾斜ピラー60で上下入力荷重F1をそれぞれの軸方向反力により受けることができる。
また、前記上下入力荷重F1が作用した場合を、図3に示すように車両側面から考察すると、従来の構造では同図(b)に示すように、上下入力荷重F1がルーフサイドレールRsに作用し、フロントピラーPfは前後方向の傾斜の起点部aがモーメントM2により曲がり、また、ルーフサイドレールRsは、支点であるセンターピラーPcの結合部付近に曲げモーメントM3を受ける。
これに対し、本実施形態の構造では、側面視して略垂直のフロントピラー20およびセンターピラー70でルーフサイドレール40を軸方向反力で支え、かつ、ルーフサイドレール40の変形によるモーメントM4,M4′は、傾斜ピラー60が引張り反力で支えることができる。
ここで、ルーフサイドレール40を補強した場合を考えると、従来例ではフロントピラーPfを連続一体で補強して曲がりを抑制しなければならないが、本実施形態ではフロントピラー20とセンターピラー70の支える範囲で曲がりを発生しないように補強すればよい。
更に、車両前面衝突に車体前方から前後入力荷重F2が作用する場合を、図4に示すように車体側面から考察すると、従来の構造では図4(b)に示すように、フードリッジメンバMfから伝達される荷重F2は、車体後方に傾斜するフロントピラーPfに伝達され、このとき軸方向成分が伝達されて、それ以外はモーメントM5として受ける。
このときの荷重伝達量を向上し、モーメントM5を抑制するには、傾斜の角度を鋭角にし、より荷重を軸方向成分として受ける必要があり、これは車両ロールロールオーバー時に略斜め上方からフロントピラーPfに荷重がかかる場合には悪化要因となって両者は矛盾する。
一方、本実施形態では、図4(a)に示すように、フードリッジメンバ10から伝達される前後入力荷重F2は略垂直のフロントピラー20が受け、このフロントピラー20が十分な強度と結合部の断面補強が成された場合、これの上下連結部にモーメントM6を発生する。
このフロントピラー20の補強は、車両ロールオーバー時に略斜め上方からフロントピラー20に荷重がかかる場合の補強と矛盾せず、両方の性能向上を図ることができる。
このとき、フロントピラー20を挟む状態でフードリッジメンバ10の車体後方の延長上に、例えば図中仮想線で示すようにドアガードバーGdのような荷重伝達部材を配置すれば、フロントピラー20の全体強化を図ることなく車体後方への荷重伝達を円滑に行うことができ、このフロントピラー20の上下連結部にモーメントM6が発生するのを抑制することができる。
更に、本実施形態では前記傾斜ピラー60自体を大きな断面にする必要が無く、前方視認性を向上させることができる。
また、本実施形態では前記作用効果に加えて、ルーフ部Rに入力される上下方向荷重F1を、ルーフサイドレール40を負荷受け部材として、フロントピラー20とセンターピラー70との軸方向反力によって支持させる構成としたので、ルーフサイドレール40とフロントピラー20が上下入力荷重F1を受けた際に、それぞれの結合部の応力集中は曲げモーメントの発生を抑制し、キャビン変形を効率よく抑制することができる。
更に、傾斜ピラー60は、フードリッジメンバ10とフロントピラー20との間にトラス構造を形成したので、フードリッジメンバ10の前端で前後入力荷重F2を受けた場合、傾斜ピラー60がフードリッジメンバ10の曲がりを抑制し、軸方向反力を維持し易くできるため、後方への荷重伝達量を増加させることができる。
また、このトラス構造部分はフロントウインドウガラスの周縁部や充填材としての樹脂により空間も補強されるため、傾斜ピラー60の変形も抑制することができる。
ところで、図1に示すように前記傾斜ピラー60を構成する少なくとも一部の部材、つまり、後側部材で、フロントピラー20のピラーインナ22とフロントルーフレール30の一部を形成することが好ましく、この場合、傾斜ピラー60とフロントピラー20とフロントルーフレール30の結合強度をより高めることができるとともに、その結合部分に連続的な強度を得やすくなって、荷重の分散効果をより高めることができる。
図5〜図8は本発明の第2実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図5は車体前部の要部構造の斜視図、図6は図5中A−A線に沿った拡大断面図、図7は図5中B部を拡大した分解斜視図、図8は図5中C−C線に沿った拡大断面図である。
この第2実施形態の車体前部構造は、図5,図6に示すように、閉断面構造に形成したフロントピラー20の閉断面部内に、補強部材としての発泡部材、例えば発泡樹脂80を設けてある。
このフロントピラー20とフロントルーフレール30との連結部分Bには、両部材20,30に跨って連続する補強部材としてのハット形断面部材81,82を取り付けてある。
これらハット形断面部材81,82は、フロントピラー20,フロントルーフレール30の閉断面内に、二重の中空部を形成するようになっており、一方のハット形断面部材81はフロントピラー20のピラーインナ22の内側に結合してあるとともに、他方のハット形断面部材82はルーフサイド30の内側に結合してあり、これら両ハット形断面部材81,82は連続する断面形状を成して、それぞれの端部同士を重ね合わせて結合してある。
従って、この第2実施形態によれば、フロントピラー20の中空部内に発泡樹脂80を取り付けたので、これによってフロントピラー20を補強できるとともに、発泡樹脂80を用いたことにより重量の増加を抑制することができる。
この場合、重量は若干増加するが発泡樹脂80に代えて発泡金属などの補強部材を用いることもできる。
また、フロントピラー20とルーフサイド30とに跨って、互いに結合して連続したハット形断面部材81,82を取り付けたので、フロントピラー20とフロントルーフレール30とを連続させて強度を高めることができ、更には、補強部材をハット形断面部材81,82としたことにより、大きな補強効果を得ることができる。
図9は本発明の第3実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図9は図5中A−A線に対応した拡大断面図である。
この第3実施形態の車体前部構造は、図9に示すように、フロントピラー20の中空部内に取り付ける補強部材として、このフロントピラー20と二重の中空部を形成するハット形断面部材83を用いてあり、また、このハット形断面部材83の中空部内に発泡部材としての発泡樹脂80を充填してある。
前記ハット形断面部材83は、両端フランジ部をフロントピラー20のピラーインナ22に溶接してある。
従って、この第3実施形態によれば、ハット形断面部材83を用いたことにより、フロントピラー20の反力を更に高めることができるとともに、このハット形断面部材83の中空部内に発泡部材としての発泡樹脂80を充填したので、更なる強度向上を図ることができる。
また、本実施形態では、図9に示すように、前記ハット形断面部材83を構造用接着剤84を介してピラーアウタ21に接着してもよく、更には、このハット形断面部材83をピラーアウタ21に溶接し、ピラーインナ22にボルト締結するようにしてもよい。
図10,図11は本発明の第4実施形態を示し、前記各実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図10はフロントピラーとフロントルーフレールとの結合部分の斜視図、図11は図10中D−D線に沿った拡大断面図である。
この第4実施形態の車体前部構造は、図10,図11に示すように、閉断面構造としたフロントピラー20とフロントルーフレール30との連結部分に、両部材の中空部内に跨って発泡部材としての発泡樹脂80を取り付けてある。
従って、この第4実施形態によれば、フロントピラー20とフロントルーフレール30との連結部分に取り付けた発泡樹脂80が補強部材として機能し、前記第2実施形態と同様にフロントピラー20とフロントルーフレール30とを連続させて連結強度を高めることができるが、発泡樹脂80を用いたことにより更なる軽量化を図ることができる。
図12,図13は本発明の第5実施形態を示し、前記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べるものとし、図12は傾斜ピラー部分の斜視図、図13は図12中E−E線に沿った拡大断面斜視図である。
この第5実施形態の車体前部構造は、図12に示す傾斜ピラー60を、図13に示すように中空に成形して閉断面構造としてある。
従って、この第5実施形態によれば、傾斜ピラー60を閉断面構造としたことにより強度を向上して全体の断面積を小さくできるため、前方の視認性を向上することができる。
また、この第5実施形態では図14に示すように、上記傾斜ピラー60の中空部内に補強部材としての発泡部材、例えば発泡樹脂80を充填することにより、傾斜ピラー60の強度を更に高めることができ、更には、前方視認性を高めることができる。
更に、図15に示すように2枚のプレス部品63,64を接合して、それらの間の一部に中空部65を形成してもよく、更にはその中空部65内に発泡樹脂80を充填することにより、更なる強度向上を図ることができる。
ところで、本発明の車体前部構造は前記第1〜第5実施形態に例をとって説明したが、これら実施形態に限ることなく本発明の要旨を逸脱しない範囲で他の実施形態を各種採用することができる。
10 フードリッジメンバ
20 フロントピラー
20a ピラー上端部
30 フロントルーフレール
40 ルーフサイドレール
60 傾斜ピラー
60a 傾斜ピラーの下部連結部
60b 傾斜ピラーの上部連結部
70 センターピラー
80 発泡樹脂(補強部材)
81,82,83 ハット形断面部材(補強部材)
R ルーフ部
T トラス構造
F1 上下入力荷重
F2 前後入力荷重
20 フロントピラー
20a ピラー上端部
30 フロントルーフレール
40 ルーフサイドレール
60 傾斜ピラー
60a 傾斜ピラーの下部連結部
60b 傾斜ピラーの上部連結部
70 センターピラー
80 発泡樹脂(補強部材)
81,82,83 ハット形断面部材(補強部材)
R ルーフ部
T トラス構造
F1 上下入力荷重
F2 前後入力荷重
Claims (10)
- 車体前部の車幅方向両側に車体前後方向に延在するフードリッジメンバと、
これら各フードリッジメンバの車体後方端部にそれぞれ連結して車体上下方向に立設した略垂直のフロントピラーと、
これら各フロントピラーの上端部に跨って連結して車幅方向に延在したフロントルーフレールと、
前記各フロントピラーの上端部に連結して車体後方に延在したルーフサイドレールと、
前記フロントピラーとフロントルーフレールとルーフサイドレールとが集合したフロントピラー上端部分と、前記フードリッジメンバの前部と、に跨って連結した傾斜ピラーと、を備えたことを特徴とする車体前部構造。 - フロントピラーのフードリッジメンバとの連結部よりも上方の略上半部に対して、傾斜ピラーを車幅方向にオフセットして配設したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
- 傾斜ピラーを構成する部材で、フロントピラーとフロントルーフレールの一部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
- ルーフ部に入力される上下方向荷重を、ルーフサイドレールを負荷受け部材として、フロントピラーと、その車体後方で車体上下方向に立設したセンターピラーと、の軸方向反力によって支持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車体前部構造。
- 傾斜ピラーと、フードリッジメンバと、フロントピラーとの間にトラス構造を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の車体前部構造。
- フロントピラー内部とフロントルーフレール内部とに跨って連続する補強部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の車体前部構造。
- 補強部材が、発泡部材であることを特徴とする請求項6に記載の車体前部構造。
- 補強部材が、フロントピラー内部、フロントルーフレール内部に中空部を形成するハット形断面部材であることを特徴とする請求項6に記載の車体前部構造。
- ハット形断面部材で形成する中空部内に発泡部材を充填したことを特徴とする請求項8に記載の車体前部構造。
- 傾斜ピラーを閉断面に形成し、この閉断面内に発泡部材を充填したことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の車体前部構造。
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