JP2005112332A - 車両用飲料容器ホルダ - Google Patents

Abstract

【課題】色々な大きさの缶、瓶、コップ、カップなどの容器を、すべて安定して固定できて、使い勝手が良く、その構造が簡単な車両用飲料容器ホルダを提供する。
【解決手段】本発明による車両用飲料容器ホルダは、飲料容器が収容される収容空間を有するハウジングと；ハウジングの収容空間に収容された飲料容器を固定するための移動式飲料容器支持台と；移動式飲料容器支持台がハウジングの収容空間で移動できるようにガイドするガイド手段と；ガイド手段にしたがって移動する移動式飲料容器支持台を希望する位置に固定させるための固定手段と；を含んで構成される。
【選択図】図４

Description

本発明は、車両に備えられる飲料容器ホルダに係り、特に多様な大きさの缶、瓶、コップ、カップなどの容器を安定して収納し、固定することができる飲料容器ホルダに関する。

自動車を長時間運行する場合、運転者または搭乗者は、各種飲料水や飲み水を準備して携帯するのが一般的である。そのため、最近の車両には、飲料容器を支持することができるホルダが装着されている。通常、このような飲料容器ホルダは、クラッシュパッド、コンソールボックスなどに形成されるケースや、あるいはまた、車内の所定の部位に飲料容器ホルダが取付けられるケースがあり、自動車の弱い振動で容器から飲料水等がこぼれ落ちないようにし、飲料水等が入った容器を一定期間保持する機能を果たしている。

従来の自動車に設けられた飲料容器ホルダは、一定サイズの飲料容器ホルダを単純に飲料容器を安着させるものであって、コンソールボックスに形成されるか、コンソールボックスから引出して使用する構成が一般的である。

しかし、上記のような従来の飲料容器ホルダは、一定の形状と大きさを有するコップまたは缶などを安着させる機能のみを遂行するだけで、多様な形状と大きさを有する飲料容器を安着させる構造にはなっていない。
これら飲料容器ホルダの外径は一定の大きさであり、飲料水カップやコップなどの外径より大きく形成されている。従って、色々な形状や大きさを有する飲料容器を飲料容器ホルダに置くと、大半の場合、飲料容器ホルダと飲料容器との間に隙間が生じて、運行中に騒音が発生する。それだけでなく、自動車の走行中には飲料容器が揺れて、飲料容器内の飲み水や飲料がこぼれ落ちるから、飲料容器ホルダが本来の機能を発揮しているとは言えないとの問題点がある。
特開２０００−３８０７５号公報 特開平１０−８６７３６号公報 特開平９−３２３５７４号公報

本発明は、上記のような問題点を解決するために創出されたものであって、その目的は、多様な大きさの缶、瓶、コップ、カップなどの容器をすべて安定して固定することができ、使い勝手の良く、その構造が簡単な車両用飲料容器ホルダを提供することにある。

上記の目的を達成するため、本発明による車両用飲料容器ホルダは、
飲料容器が収容される収容空間を有するハウジングと；前記ハウジングの収容空間に収容された飲料容器を固定するための移動式飲料容器支持台と；前記移動式飲料容器支持台が前記ハウジングの収容空間で移動するようにガイドするガイド手段と；前記ガイド手段によって移動する移動式飲料容器支持台を任意の位置に固定させるための固定手段と；を含んで構成されることを特徴とする。

前記ガイド手段は、前記ハウジングの内側両側面に水平方向に形成されたガイドレールと；前記移動式飲料容器支持台が前記ガイドレールに挟まれて、これに沿って移動できるように前記移動式飲料容器支持台の両端に形成された突出部と；を含んで構成されることが好ましい。

前記固定手段は、前記ガイドレールの中央部長手方向に沿って、前記ハウジングの両側面に形成された複数の固定孔と；移動式飲料容器支持台の一側に備えられた押しボタンと；前記押しボタンの動きにしたがって、前記ハウジングの一方の側面に形成された前記固定孔への挿入もしくは固定孔からの離脱が行われる移動式飲料容器支持台に備えられた第１掛け金部材と；前記第１掛け金部材の動きに連動して、前記ハウジングの他方の側面に形成された前記固定孔への挿入もしくは固定孔からの離脱が行われる移動式飲料容器支持台に備えられた第２掛け金部材と；前記第１掛け金部材の動きを前記第２掛け金部材に伝達する動力伝達手段と；を含んで構成されることが好ましい。

前記動力伝達手段は、前記第１掛け金部材と第２掛け金部材に噛合して前記第１掛け金部材の移動方向と反対方向に第２掛け金部材を移動させる回転ギヤを含んで構成されることが好ましい。

さらに、本車両用飲料容器ホルダは、前記押しボタンを元の位置に復元させるための第１弾性部材と；前記第１掛け金部材と第２掛け金部材とが前記固定孔に挿入されるように弾性力を提供する第２及び第３弾性部材と；をさらに含んで構成されることが好ましい。

本発明による飲料容器ホルダは、缶、瓶、コップ、カップなど飲料水が入った飲料容器の下部を収容することができるハウジングと、ハウジングにスライド可能に結合しており、任意位置に固定することができる移動式飲料容器支持台を設けたので、飲料容器の大きさに合わせて、飲料容器支持台の位置を変更することができる。従って、多様な大きさの飲料容器を、簡単な操作で安定して固定することができるとの効果がある。

さらに、移動式飲料容器支持台は、ハウジングから完全に取外すことができるので、飲料容器ホルダを他の物品の収納に使用することができ、加えて、頻繁に汚れる飲料容器ホルダの掃除を容易にするとの効果もある。

以下、本発明の実施例を添付図によって詳述する。

図１は、本発明による車両用飲料容器ホルダの斜視図で、図２は本発明による車両用飲料容器ホルダの移動式飲料容器支持台が取外された場合の斜視図である。

図１及び図２に示されるように、本発明による飲料容器ホルダは飲料缶、飲料瓶、ペットボトル、マグカップ等の容器を収容することができる収容空間を有するハウジング１００と、ハウジング１００内部で水平方向にスライド移動可能であり、またハウジング１００内部の任意の位置で固定できる移動式飲料容器支持台２００からなる。

ハウジング１００は内側の両側面に水平方向に形成されたガイドレール１１０を有し、ガイドレール１１０の中央部長手方向に沿って複数の固定孔１２０がハウジング１００に形成されている。
移動式飲料容器支持台２００は、一側に押しボタン２１０を形成しており、使用者が押しボタン２１０を押せば両側に突出している第１掛け金部材２２０及び第２掛け金部材２４０（図３）が移動式飲料容器支持台２００の内側に引っ込んで、掛け金部材が固定孔１２０を離脱し、移動式飲料容器支持台２００がハウジング１００に対してスライド移動できるようになる。
このように、押しボタン２１０を押した状態で、希望する位置に移動式飲料容器支持台２００を移動した後、押しボタン２１０から手をはなせば、第１掛け金部材２２０及び第２掛け金部材２４０が再びハウジング１００に形成された固定孔１２０に挿入されて、移動式飲料容器支持台２００が固定される構造である。

移動式飲料容器支持台２００の両側には、移動式飲料容器支持台２００がガイドレール１１０に沿って水平方向のみに移動できるようにする突出部２０７が備えられている。突出部２０７は、ガイドレール１１０に挿入されてガイドレール１１０上でのみ移動することができる。すなわち、ガイドレール１１０のある部分では、移動式飲料容器支持台２００は上下方向には動かすことができず、水平方向のみに移動させることができる。
移動式飲料容器支持台２００をガイドレール１１０の端の部分まで移動させて突出部２０７がガイドレールから外すと、移動式飲料容器支持台２００をハウジング１００から完全に分離される。このようにして、移動式飲料容器支持台２００をハウジング１００から完全に取外すなら、ハウジング１００に形成された収容空間全体を他の用途、即ち飲料容器ではない他の物品の収納に有効活用することができる。

図３（ａ）及び図３（ｂ）は、本発明による移動式飲料容器支持台の構造を示したものであって、図３（ａ）は移動式飲料容器支持台が固定された状態を示し、図３（ｂ）は移動式飲料容器支持台がスライドして移動可能な状態を示す。
押しボタン２１０が押されない状態では、図３（ａ）の状態が維持される。押しボタン２１０が押されると、図３（ｂ）のように、飲料容器支持台を移動可能な状態にできる。

図３（ａ）及び図３（ｂ）に示すように、押しボタン２１０は第１掛け金部材２２０と連結されており、第１掛け金部材２２０は支持台胴体２０５の内部方向に延長された部分に、第１水平ギヤ部２２５を形成している。
第１水平ギヤ部２２５は、支持台胴体２０５の中央部位に、回転可能に結合された回転ギヤ２６０の上部と噛合している。さらに、回転ギヤ２６０の下部は、第２掛け金部材２４０に延長形成された第２水平ギヤ部２４５と噛合している。
従って、使用者が押しボタン２１０を押せば、押しボタン２１０は支持台胴体２０５の内側に水平移動し、ここに連結された第１掛け金部材２２０も支持台胴体２０５の内側（図面の左側方向）に移動するので、これと噛合されている回転ギヤ２６０が反時計方向に回転し、回転ギヤ２６０の回転によって、第２掛け金部材２４０が支持台胴体２０５の内側（図面の右側方向）に移動する。

押しボタン２１０、第１掛け金部材２２０及び第２掛け金部材２４０はそれぞれ弾性部材２１５、２３０、２５０に連結されている。各弾性部材２１５、２３０、２５０は、押しボタン２１０、第１掛け金部材２２０、第２掛け金部材２４０を支持台胴体２０５の外部に押し出す方向に弾性力を提供している。

図３（ｂ）は、使用者が押しボタン２１０を押している状態を示したものである。このような状態では、第１掛け金部材２２０及び第２掛け金部材２４０がハウジング１００に形成された固定孔１２０から離脱するため、支持台をスライドさせて移動できる。
このような状態で、使用者が押しボタン２１０から手をはなせば、弾性部材２１５、２３０、２５０の弾性力によって、押しボタン２１０、第１掛け金部材２２０、第２掛け金部材２４０が図３（ａ）のような状態に復元される。押しボタン２１０を復元させる弾性部材２１５は、圧縮力を受けてから復元させる圧縮スプリングであり、掛け金部材を復元させる弾性部材２３０、２５０は、引張力を受けてから復元させる引張スプリングである。

図４（ａ）及び図４（ｂ）は、本発明による車両用飲料容器ホルダの使用状態を示した斜視図及び平面図である。
本発明による飲料容器ホルダは、直径が小さな容器１０と直径が大きい容器２０をすべて堅固に固定することができる構造を提供するものである。
移動式飲料容器支持台２００を収容しようとする容器の大きさに合わせて調節して固定すれば、容器は移動式飲料容器支持台２００とハウジング１００の側壁の両側面によって緊密な支持を受けるようにできる。そのため、図示されるように直径が小さな容器１０でも、直径が大きい容器２０でも、すべて安定して固定することができる。

本発明は、車両に備えられる飲料容器ホルダに適用することができる。

本発明による実施例で、車両用飲料容器ホルダの斜視図である。 本発明による実施例で、車両用飲料容器ホルダの移動式飲料容器支持台が取外された場合の斜視図である。 本発明による実施例で、（ａ）は移動式飲料容器支持台が固定された状態を示した移動式飲料容器支持台の断面図である。（ｂ）は移動式飲料容器支持台がスライド可能な状態を示した移動式飲料容器支持台の断面図である。 本発明による実施例で、（ａ）は車両用飲料容器ホルダの使用状態を示した斜視図である。（ｂ）は車両用飲料容器ホルダの使用状態を示した平面図である。

符号の説明

１００ ハウジング
１１０ ガイドレール
１２０ 固定孔
２００ 移動式飲料容器支持台
２０５ 支持台胴体
２０７ 突出部
２１０ 押しボタン
２１５、２３０、２５０ 弾性部材
２２０ 第１掛け金部材
２４０ 第２掛け金部材
２６０ 回転ギヤ

Claims (5)

1. 飲料容器が収容される収容空間を有するハウジングと；
   前記ハウジングの収容空間に収容された飲料容器を固定するための移動式飲料容器支持台と；
   前記移動式飲料容器支持台が前記ハウジングの収容空間で移動するようにガイドするガイド手段と；
   前記ガイド手段によって移動する移動式飲料容器支持台を希望する位置に固定させるための固定手段と；
   を含んで構成されることを特徴とする車両用飲料容器ホルダ。
2. 前記ガイド手段は、
   前記ハウジングの内側両側面に水平方向に形成されたガイドレールと；
   前記移動式飲料容器支持台が前記ガイドレールに挟まれて、これに沿って移動できるように前記移動式飲料容器支持台の両端に形成された突出部と；
   を含んで構成されることを特徴とする請求項１に記載の車両用飲料容器ホルダ。
3. 前記固定手段は、
   前記ガイドレールの中央部長手方向に沿って、前記ハウジングの両側面に形成された複数の固定孔と；
   移動式飲料容器支持台の一側に備えられた押しボタンと；
   前記押しボタンの動きにしたがって、前記ハウジングの一方の側面に形成された前記固定孔への挿入もしくは固定孔からの離脱が行われる移動式飲料容器支持台に備えられた第１掛け金部材と；
   前記第１掛け金部材の動きに連動して、前記ハウジングの他方の側面に形成された前記固定孔への挿入もしくは固定孔からの離脱が行われる移動式飲料容器支持台に備えられた第２掛け金部材と；
   前記第１掛け金部材の動きを前記第２掛け金部材に伝達する動力伝達手段と；
   を含んで構成されることを特徴とする請求項２に記載の車両用飲料容器ホルダ。
4. 前記動力伝達手段は、前記第１掛け金部材と第２掛け金部材に噛合して前記第１掛け金部材の移動方向と反対方向に第２掛け金部材を移動させる回転ギヤを含んで構成されることを特徴とする請求項３に記載の車両用飲料容器ホルダ。
5. 前記押しボタンを元の位置に復元させるための第１弾性部材と；
   前記第１掛け金部材と第２掛け金部材とが前記固定孔に挿入されるように弾性力を提供する第２及び第３弾性部材と；
   をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項３または請求項４に記載の車両用飲料容器ホルダ。

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