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JP2005035549A - 物品収納容器 - Google Patents

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JP2005035549A
JP2005035549A JP2003197102A JP2003197102A JP2005035549A JP 2005035549 A JP2005035549 A JP 2005035549A JP 2003197102 A JP2003197102 A JP 2003197102A JP 2003197102 A JP2003197102 A JP 2003197102A JP 2005035549 A JP2005035549 A JP 2005035549A
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JP
Japan
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wall
container
side wall
vertical direction
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Pending
Application number
JP2003197102A
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English (en)
Inventor
Munetaka Nitta
宗孝 新田
Tsutomu Shiura
勉 志浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOIN KK
TOOIN KK
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
TOIN KK
TOOIN KK
Shiseido Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by TOIN KK, TOOIN KK, Shiseido Co Ltd filed Critical TOIN KK
Priority to JP2003197102A priority Critical patent/JP2005035549A/ja
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Abstract

【課題】上部開口を閉じたときに頂壁が不用意に旋回することがなく、かつ、手間を要せずに上部開口を開けることができる物品収納容器を提供する。
【解決手段】物品収納容器1Aは、前後側壁2,3および左右側壁4,5と、上部開口6を開閉可能な第1〜第3頂壁7a,7b,7cと、下部開口8を閉じる底壁9とから形成され、前側壁2の上端縁11近傍に形成された切り込み線22と、後頂壁3の自由端縁13に連接されて切り込み線22から容器1Aの内側へ進入可能な係入部14とを有する。第1頂壁7aは、その自由両側縁17間を横断する一対の切り取り線15と、切り取り線15の間に延びる切り離し可能な帯部16とを有する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品収納容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
可撓性を有する6つの壁がほぼ直角に交差する六面体であって、それら壁に囲繞された内部に物品を収納する物品収納容器がある(特許文献1参照)。特許文献1に開示の容器は、互いに離間対向して縦方向へ延びる前後側壁と、互いに離間対向して縦方向へ延びる左右側壁と、後側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ上部開口を開閉可能な頂壁と、後側壁の下端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ下部開口を開閉可能な底壁とから形成されている。この容器では、頂底壁の自由端縁に前側壁の内側に挿入可能なフラップが連接され、頂底壁の自由端縁の横方向両側にL字形の切り込み線が形成されている。左右側壁の上下端縁には、前側壁の上下端縁の側に突出片を有する一対のフラップが連接されている。
【0003】
この容器の上下部開口を閉じるには、左右側壁に連接されたそれらフラップを旋回させるとともに、頂底壁を旋回させて頂底壁に連接されたフラップを前側壁の内側に挿入する。頂底壁のフラップを前側壁の内側に挿入すると、頂底壁の自由端縁に形成された切り込み線と左右側壁のフラップに形成された突出片とが係合する。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−133275号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1に開示の容器は、上下部開口を閉じたときに切り込み線と突出片とが係合するので、頂底壁が不用意に旋回することはなく、頂底壁による上下部開口を閉じた状態が確実に維持される。しかし、この容器は、切り込み線と突出片との係合を解除しなければ、容器の上下部開口を開けることができず、容器内部に収納された物品を簡単に取り出すことができない。また、この容器は、頂底壁を上下部開口から離間させる方向へ強く旋回させなければ、切り込み線と突出片との係合を解除することができず、上下部開口を開ける操作に手間を要する。
【0006】
本発明の目的は、上部開口を閉じたときに頂壁が不用意に旋回することがなく、かつ、手間を要せずに上部開口を開けることができる物品収納容器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、可撓性を有する6つの壁がほぼ直角に交差する六面体であり、それら壁が、互いに離間対向して縦方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに離間対向して縦方向へ延びる第3および第4側壁と、前記第1側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ上部開口を開閉可能な第1頂壁と、下部開口を閉じる底壁とから形成された物品収納容器である。
【0008】
前記前提における本発明の第1の特徴は、前記容器が、前記第2側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁の下に位置する第2頂壁と、前記第2側壁の上端縁近傍に形成されて横方向へ延びる切り込み線と、前記第1側壁の上端縁の反対側に位置する前記第1頂壁の自由端縁に連接されて前記切り込み線から前記容器の内側へ進入可能かつ該容器の内側に係合可能な係入部とを有し、前記第1頂壁が、互いに離間並行して前記第1頂壁の自由両側縁間を横断する一対の切り取り線と、前記切り取り線の間に延びていて該切り取り線に沿って前記第1頂壁から切り離し可能な帯部とを有することにある。
【0009】
前記前提における本発明の第2の特徴は、前記容器が、前記第2側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁の下に位置する第2頂壁と、前記第2側壁の上端縁近傍に形成されて横方向へ延びる切り込み線と、前記第1側壁の上端縁の反対側に位置する前記第1頂壁の自由端縁に連接されて前記切り込み線から前記容器の内側へ進入可能かつ該容器の内側に係合可能な係入部とを有し、前記第1頂壁が、互いに離間並行して前記第1側壁の上端縁と前記第1頂壁の自由端縁との間を縦断する一対の切り取り線と、前記切り取り線の間に延びていて該切り取り線に沿って前記第1頂壁から切り離し可能な帯部とを有し、前記係入部が、前記帯部につながっていることにある。
【0010】
本発明の実施の形態の一例としては、前記容器が、前記第3側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁と前記第2頂壁との間に位置する第3頂壁を有する。
【0011】
本発明の実施の形態の他の一例としては、前記第4側壁が、上部開口から縦方向上方へ延びる延長壁を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかる物品収納容器の詳細を説明すると、以下のとおりである。
【0013】
図1,2は、一例として示す物品収納容器1Aの斜視図である。図1には、容器1Aの上部開口6を閉じる以前の状態が示され、図2には、容器1Aの上部開口6を閉じた状態が示されている。図3,4は、図1の状態から上部開口6を閉じる手順を示す説明図である。なお、図1,2では、縦方向を矢印L、横方向を矢印Mで示し、前後方向を矢印Nで示す。
【0014】
容器1Aは、互いに離間対向して縦方向へ延びる略矩形の前後側壁2,3(第1および第2側壁)と、互いに離間対向して縦方向へ延びる略矩形の左右側壁4,5(第3および第4側壁)と、上部開口6を開閉可能な頂壁7と、下部開口8を閉じる略矩形の底壁9とから形成されている。容器1Aは、それら壁2,3,4,5,7,9が略直角に交差する六面体であり、縦方向へ長い直方体を呈する。
【0015】
頂壁7は、後側壁3の横方向へ延びる上端縁10に連接された略矩形の第1頂壁7aと、前側壁2の横方向へ延びる上端縁11に連接された略矩形の第2頂壁7bと、右側壁4の前後方向へ延びる上端縁12に連接された略矩形の第3頂壁7cとから形成されている。第1頂壁7aは、前側壁2に向かって縦方向へ旋回可能であり、第2頂壁7bは、後側壁3の向かって縦方向へ旋回可能である。第3頂壁7cは、左側壁5に向かって縦方向へ旋回可能である。
【0016】
上端縁10の反対側に位置して横方向へ延びる第1頂壁7aの自由端縁13には、係入部14が連接されている。第1頂壁7aは、互いに離間並行して横方向へ延びる一対の切り取り線15と、切り取り線15の間に形成されて横方向へ延びる帯部16とを有する。切り取り線15は、横方向へ断続的に並ぶ多数のミシン目であり、第1頂壁7aの自由側縁17の間を横断している。帯部16は、第1頂壁7aの前後方向の長さ寸法を略二分する位置に延びており、切り取り線15に沿って第1頂壁7aから切り離し可能である。第3頂壁7cの横方向へ延びる自由側縁18の横方向中央部分には、互いに対向する凹欠部19が形成されている。上端縁12の反対側に位置して前後方向へ延びる第3頂壁7cの自由端縁20には、フラップ21が連接されている。
【0017】
係入部14は、自由端縁13の横方向中央部分13aに位置している。自由端縁13の横方向中央部分13aは、前後方向後方へ向かってわずかに凹んでいる。係入部14は、自由端縁13の側に位置する基端部分14aと、基端部分14aから延出する先端部分14bとを有する。基端部分14aの前後方向の長さ寸法は、自由端縁13の横方向中央部分13aの凹み寸法と略同一である。先端部分14bは、横方向の長さ寸法が基端部分14aのそれよりも大きい幅広のものであり、その平面形状が半円形を呈する。係入部14は、後記する切り込み線22から容器1Aの内側へ進入可能である(図2参照)。
【0018】
前側壁2の上端縁11の横方向中央部分11aには、横方向へ延びる切り込み線22が形成されている。切り込み線22の中央域22aは、上端縁11から第2頂壁7bに向かって凸となるように延びている。中央域22aは、横方向の長さ寸法が係入部14の基端部分14aの横方向のそれと略同一である。切り込み線22の両端域22bは、中央域22aの両側から上端縁11に沿って横方向へ延びた後、前側壁2の下方へ向かってわずかに延びている(図3,4参照)。切り込み線22の横方向の長さ寸法は、係入部14の先端部分14bの横方向の最大長さ寸法と略同一または先端部分14bの横方向の最大長さ寸法よりもわずかに小さい。
【0019】
前側壁2の横方向へ延びる下端縁23には、フラップ24が連接され、後側壁3の横方向へ延びる下端縁25には、フラップ26が連接されている。それらフラップ24,26は、前後側壁2,3に対して略直交するように下端縁23,25に沿って折曲されている。底壁9は、左側壁5の前後方向へ延びる下端縁27に連接されている。底壁9は、左側壁5に対して略直交するように下端縁27に沿って折曲されている。下端縁27の反対側に位置して前後方向へ延びる底壁9の自由端縁28には、フラップ29が連接されている。フラップ29は、自由端縁28に沿って右側壁4と並行するように折曲されており、右側壁4の内面に当接した状態で、その外面が右側壁4の内面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。容器1Aの底部開口8は、底壁9とフラップ24,26とによって閉じられた状態にある。
【0020】
右側壁4の縦方向へ延びる側縁37には、連結壁30が連接されている。連結壁30は、側縁37に沿って前側壁2と並行するように折曲されており、前側壁2の内面に当接した状態で、その外面が前側壁2の内面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。左側壁5の前後方向へ延びる上端縁31には、上部開口6から縦方向上方へ延びる延長壁32が連接されている。延長壁32の前後方向中央部分には、延長壁32を貫通する円形の開口33が形成されている。
【0021】
図1の状態から容器1Aの上部開口6を閉じる手順は、以下のとおりである。第2頂壁7bを上端縁11に沿って折曲して後側壁3の上端縁10に向かって旋回させるとともに(図3参照)、第2頂壁7bの上に第3頂壁7cが位置するように、第3頂壁7cを上端縁12に沿って折曲して左側壁5の上端縁31に向かって旋回させた後、第3頂壁7cに連接されたフラップ21を自由端縁20に沿って左側壁5と並行するように折曲し、フラップ21を左側壁5の内側に挿入する(図4参照)。
【0022】
次に、第1頂壁7aが第3頂壁7cの上に位置するように、第1頂壁7aを上端縁10に沿って折曲して前側壁2の上端縁11に向かって旋回させ、係入部14を切り込み線22から容器1Aの内側に挿入する。係入部14は、先端部分14bが切り込み線22の中央域22aと両側域22bとをとおって容器1Aの内側に進入すると、基端部分14aが切り込み線22の中央域22aに進入し、先端部分14bが容器1Aの内側(第2頂壁7bの内側)に係合する。それら頂壁7a,7b,7cによって容器1Aの上部開口6を閉じると、第3頂壁7cが第1頂壁7aと第2頂壁7bとの間に位置するとともに、第3頂壁7cの凹欠部19が切り込み線22の中央域22aに位置する。
【0023】
上部開口6を閉じた容器1Aは、図2に示すように、係入部14が容器1Aの内側に係合するので、第1頂壁7aの縦方向上方への旋回が阻止されるとともに、第1頂壁7aに押さえられて第2頂壁7bや第3頂壁7cの縦方向上方への旋回が阻止される。容器1Aは、第1頂壁7aを縦方向上方へ強く旋回させなければ、係入部14と容器1Aとの係合を解除することができず、さらに、係入部14と容器1Aとの係合を解除しなければ、それら頂壁7a,7b,7cを縦方向上方へ旋回させることができないので、それら頂壁7a,7b,7cによる上部開口6を閉じた状態が確実に維持される。
【0024】
図5は、帯部16を第1頂壁7aから切り離す途中の図である。上部開口6を閉じた図2の状態から上部開口6を開ける手順は、以下のとおりである。右側壁4の上端縁12の側に位置する帯部16の端を摘持し、帯部16を矢印L1で示す縦方向上方へ引っ張る。帯部16を引っ張ると、切り取り線15に沿って帯部16を第1頂壁7aから切り離すことができる。帯部16を第1頂壁7aから切り離すと、第1頂壁7aが前側壁2の側に位置する部分と後側壁3の側に位置する部分とに二分される。第1頂壁7aのそれら部分を縦方向上方へ旋回させるとともに、第2頂壁7bと第3頂壁7cとを縦方向上方へ旋回させ、容器1Aの上部開口6を開けることができる。
【0025】
容器1Aは、帯部16を第1頂壁7aから切り離すことで、係入部14と容器1Aとの係合を解除することなく、上部開口6を開けることができるので、上部開口6を開ける操作に手間を要することはない。容器1Aは、帯部16を第1頂壁7aから切り離した後でも、第2頂壁7bと第3頂壁7cとによって上部開口6を再び閉じることができる。
【0026】
容器1Aは、左側壁5に形成された延長壁32に容器1A内部に収納する物品の効能や原材料、使用方法等を表示することができる。容器1Aは、延長壁32に形成された開口33にフックをとおし、フックに吊下げて陳列することができる。容器1Aは、棚に載置して陳列することもできる。
【0027】
陳列中の容器1Aの内部に異物を混入するため、係入部14と容器1Aとの係合を無理に解除しようとして第1頂壁7aを縦方向上方へ強く引っ張ると、その引っ張り力が切り取り線15に作用し、帯部16が切り取り線15に沿って第1頂壁7aから切り離される。容器1Aは、それに帯部16の破れた形跡があれば、容器1Aにいたずらされたことがわかる。また、容器1Aは、帯部16が第1頂壁7aから切り離されていれば、容器1Aの上部開口6を少なくも一回開けたことがわかる。
【0028】
図6は、図1の容器1Aの展開平面図である。図6では、図の左方から右方へ向かって、前側壁2、左側壁5、後側壁3、右側壁4、連結壁30の順で並んでいる。前側壁2と左側壁5とは、側縁34を介して連接され、左側面5と後側面3とは、側縁35を介して連接されている。後側面3と右側面4とは、側縁36を介して連接され、右側面4と連結壁30とは、側縁37を介して連接されている。
【0029】
図6の展開平面図から容器1Aを組み立てる手順は、以下のとおりである。前側壁2が左側壁5に対して直交するように、前側壁2を側縁34に沿って折曲し、左側壁5が後側壁3に対して直交するように、左側壁5を側縁35に沿って折曲する。次に、後側壁3が右側壁4に対して直交するように、後側壁3を側縁36に沿って折曲し、右側壁4が連結壁30に対して直交するように、右側壁4を側縁37に沿って折曲する。それら壁2,3,4,5,30を折曲した後は、互いに重なり合う前側壁2の内面と連結壁30の外面とを固着する。
【0030】
フラップ24が前側壁2に対して直交するように、フラップ24を下端縁23に沿って折曲し、フラップ26が後側壁3に対して直交するように、フラップ26を下端縁25に沿って折曲する。次に、底壁9が左側壁5に対して直交するように、底壁9を下端縁27に沿って折曲し、フラップ29が底壁9に対して直交するように、フラップ29を自由端縁28に沿って折曲する。それらフラップ24,26,29と底壁9とを折曲した後は、フラップ29を右側壁4の内側に挿入し、右側壁4の内面とフラップ29の外面とを固着して下部開口8を閉じる。
【0031】
第2頂壁7bが前側壁2に対して直交するように、第2頂壁7bを上端縁11に沿って折曲し、第3頂壁7cが右側壁4に対して直交するように、第3頂壁7cを上端縁12に沿って折曲する。次に、フラップ21が第3頂壁7cに対して直交するように、フラップ21を自由端縁20に沿って折曲し、フラップ21を左側壁5の内側に挿入する。第1頂壁7aが後側壁3に対して直交するように、第1頂壁7aを上端縁10に沿って折曲し、係入部14の基端部分14aが第1頂壁7aに対して直交するように、基端部分14aを自由端縁13に沿って折曲するとともに、係入部14を切り込み線15から容器1Aの内側に挿入し、上部開口6を閉じる。
【0032】
図7,8は、他の一例として示す物品収納容器1Bの斜視図である。図7には、容器1Bの上部開口6を閉じる以前の状態が示され、図8には、容器1Bの上部開口6を閉じた状態が示されている。図9は、帯部15を第1頂壁7aから切り離した状態で示す容器1Bの斜視図である。なお、図7,8では、上下方向を矢印X、横方向を矢印Yで示し、前後方向を矢印Zで示す。
【0033】
容器1Bは、縦方向へ長い直方体を呈し、互いに離間対向して縦方向へ延びる前後側壁2,3(第1および第2側壁)と、互いに離間対向して縦方向へ延びる左右側壁4,5(第3および第4側壁)と、上部開口6を開閉可能な頂壁7と、下部開口8を閉じる底壁9とから形成されている。
【0034】
頂壁7は、後側壁3の上端縁10に連接された第1頂壁7aと、前側壁2の上端縁11に連接された第2頂壁7bと、右側壁4の上端縁12に連接された第3頂壁7cとから形成されている。第1頂壁7aは、前側壁2に向かって縦方向へ旋回可能であり、第2頂壁7bは、後側壁3に向かって縦方向へ旋回可能である。第3頂壁7cは、左側壁5に向かって縦方向へ旋回可能である。
【0035】
第1頂壁7aの自由端縁13には、係入部14が連接されている。第1頂壁7aは、互いに離間並行して前後方向へ延びる一対の切り取り線15と、切り取り線15の間に形成されて前後方向へ延びる帯部16とを有する。切り取り線15は、前後方向へ断続的に並ぶ多数のミシン目であり、後側壁3の上端縁10と第1頂壁7aの自由端縁13との間を縦断している。帯部16は、第1頂壁7aの横方向の長さ寸法を略二分する位置に延びており、切り取り線15に沿って第1頂壁7aから切り離し可能である。第3頂壁7cの自由側縁18の横方向中央部分には、凹欠部19が形成されている。第3頂壁7cの自由端縁20には、フラップ21が連接されている。
【0036】
係入部14は、自由端縁13の横方向中央部分13aに位置している。自由端縁13の横方向中央部分13aは、前後方向後方へ向かってわずかに凹んでいる。係入部14は、自由端縁13の側に位置する基端部分14aと、基端部分14aから延出する先端部分14bとを有する。基端部分14aの前後方向の長さ寸法は、自由端縁13の横方向中央部分13aの凹み寸法と略同一である。先端部分14bは、横方向の長さ寸法が基端部分14aのそれよりも大きい幅広のものであり、その平面形状が半円形を呈する。係入部14は、その基端部分14aが切り取り線15につながっている。換言すれば、切り取り線15が上端縁10と係入部14の基端部分14aとの間に延びている。係入部14は、切り込み線22から容器1Bの内側へ進入可能である(図8参照)。
【0037】
前側壁2の上端縁11の横方向中央部分11aには、横方向へ延びる切り込み線22が形成されている。切り込み線22の中央域22aは、上端縁11から第2頂壁7bに向かって凸となるように延びている。中央域22aは、横方向の長さ寸法が係入部14の基端部分14aの横方向のそれと略同一である。切り込み線22の両端域22bは、中央域22aの両側から上端縁11に沿って横方向へ延びた後、前側壁2の下方へ向かってわずかに延びている。切り込み線22の横方向の長さ寸法は、係入部14の先端部分14bの横方向の最大長さ寸法と略同一または先端部分14bの横方向の最大長さ寸法よりもわずかに小さい。
【0038】
前側壁2の下端縁23には、フラップ24が連接され、後側壁3の下端縁25には、フラップ26が連接されている。それらフラップ24,26は、前後側壁2,3に対して略直交するように下端縁23,25に沿って折曲されている。底壁9は、左側壁5の下端縁27に連接されている。底壁9は、左側壁5に対して略直交するように下端縁27に沿って折曲されている。底壁9の自由端縁28には、フラップ29が連接されている。フラップ29は、自由端縁28に沿って右側壁5と並行するように折曲されており、その外面が右側壁5の内面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0039】
右側壁4の側縁37には、連結壁30が連接されている。連結壁30は、側縁37に沿って前側壁2と並行するように折曲されており、前側壁2の内面に当接した状態で、その外面が前側壁2の内面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。左側壁5の上端縁31には、上部開口6から縦方向上方へ延びる延長壁32が連接されている。
【0040】
図7の状態から容器1Bの頂部開口6を閉じる手順は、図1のそれと同一であり、その説明は省略する。上部開口6を閉じた容器1Bは、図8に示すように、係入部14が容器1Bの内側(第2頂壁7bの内側)に係合するので、第1頂壁7aの縦方向上方への旋回が阻止されるとともに、第1頂壁7aに押さえられて第2頂壁7bや第3頂壁7cの縦方向上方への旋回が阻止される。容器1Bは、第1頂壁7aを縦方向上方へ強く旋回させなければ、係入部14と容器1Bとの係合を解除することができず、さらに、係入部14と容器1Bとの係合を解除しなければ、それら頂壁7a,7b,7cを縦方向上方へ旋回させることができないので、それら頂壁7a,7b,7cによる上部開口6を閉じた状態が確実に維持される。
【0041】
上部開口6を閉じた図8の状態から上部開口6を開ける手順は、以下のとおりである。後側壁3の上端縁10の側に位置する帯部16の端を摘持し、帯部16を縦方向上方へ引っ張る。帯部16を引っ張ると、切り取り線15に沿って帯部16を第1頂壁7aから切り離すことができる。帯部16を第1頂壁7aから切り離すと、第1頂壁7aが右側壁4の側に位置する部分と左側壁5の側に位置する部分とに二分される。第1頂壁7aのそれら部分を縦方向上方へ旋回させるとともに、第2頂壁7bと第3頂壁7cとを縦方向上方へ旋回させ、容器1Bの上部開口6を開けることができる。
【0042】
容器1Bは、帯部16を第1頂壁7aから切り離すことで、係入部14と容器1Bとの係合を解除することなく、上部開口6を開けることができるので、上部開口6を開ける操作に手間を要することはない。容器1Bは、帯部16を第1頂壁7aから切り離した後でも、第2頂壁7bと第3頂壁7cとによって上部開口6を再び閉じることができる。容器1Bは、左側壁5に形成された延長壁32に容器1B内部に収納する物品の効能や原材料、使用方法等を表示することができる。
【0043】
容器1Bは、係入部14と容器1Bとの係合を無理に解除しようとして第1頂壁7aを縦方向上方へ強く引っ張ると、その引っ張り力が切り取り線15に作用し、帯部16が切り取り線15に沿って第1頂壁7aから切り離される。容器1Bは、それに帯部16の破れた形跡があれば、容器1Bにいたずらされたことがわかる。また、容器1Bは、帯部16が第1頂壁7aから切り離されていれば、容器1Bの上部開口6を少なくとも一回開けたことがわかる。
【0044】
容器1Bは、係入部14が帯部16につながっているので、帯部16を第1頂壁7aから切り離すことによって、係入部14も第1頂壁7aから切り離すことができる(図9参照)。容器1Bでは、係入部14と帯部16とを第1頂壁7aから切り離した後、上部開口6を開けて帯部16とともに係入部14を容器1Bから容易に取り外すことができる。この容器1Bでは、係入部14を取り外すことができるので、係入部14が第2および第3頂壁7b,7cによる上部開口6の開閉の邪魔になることはない。
【0045】
図10は、図7の容器1Bの展開平面図である。図10では、図の左方から右方へ向かって、前側壁2、左側壁5、後側壁3、右側壁4、連結壁30の順で並んでいる。前側壁2と左側壁5とは、側縁34を介して連接され、左側面5と後側面3とは、側縁35を介して連接されている。後側面5と右側面4とは、側縁36を介して連接され、右側面4と連結壁30とは、側縁37を介して連接されている。図10の展開平面図から容器1Bを組み立てる手順は、図6のそれと同一であり、その説明は省略する。
【0046】
容器1A,1Bは、その形状を図示の縦方向へ長い直方体に限定するものではなく、横方向または前後方向へ長い直方体であってもよく、立方体であってもよい。また、容器1A,1Bは、その大きさに限定はなく、収納する物品に合わせてその大きさを適宜決定することができる。なお、容器1A,1Bでは、第2頂壁7bの前後方向の長さ寸法が第1頂壁7aの前後方向のそれより小さくてもよく、左側壁5に延長壁31が連接されていなくてもよい。
【0047】
容器1A,1Bの材質としては、クラフト紙やグラシン紙等の紙、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性合成樹脂から形成された可撓性のプラスチックシート、または、紙とプラスチックシートとをラミネートした可撓性の複合シートのいずれかを使用することができる。前側壁2と連結壁30との固着や右側壁4とフラップ29との固着には、接着剤の他に、ヒートシールや超音波接合等の熱による溶着手段を利用することができる。
【0048】
それら図示の容器1A,1Bでは、後側壁3が請求の範囲における第1側壁に相当し、前側壁2が請求の範囲における第2側壁に相当するとともに、左右側壁4,5が請求の範囲における第3および第4側壁に相当する。ただし、それら側壁2,3,4,5が請求の範囲における第1〜第4側壁を直ちに意味するものではなく、それら側壁2,3,4,5のうちのいずれかを請求の範囲における第1側壁とすることができることはいうまでもない。たとえば、前側壁2を第1側壁とした場合は、後側壁3が第2側壁となり、左右側壁4,5が第3および第4側壁となる。また、右側壁4を第1側壁とした場合は、左側壁5が第2側壁となり、前後側壁2,3が第3および第4側壁となる。
【0049】
【発明の効果】
第1頂壁にその自由両側縁間を横断する一対の切り取り線が形成された物品収納容器は、第1頂壁によって上部開口を閉じたときに、係入部が容器の内側に係合するので、第1頂壁の縦方向上方への旋回が阻止され、上部開口を閉じた状態が確実に維持されることはもちろん、帯部を切り取り線に沿って第1頂壁から切り離すことで、係入部と容器との係合を解除することなく、上部開口を開けることができ、上部開口を開ける操作に手間を要することはない。
【0050】
第1頂壁にその自由端縁と第1側壁の上端縁との間を縦断する一対の切り取り線が形成され、係入部が切り取り線の間に延びる帯部につながった物品収納容器は、第1頂壁によって上部開口を閉じたときに、係入部が容器の内側に係合するので、第1頂壁の縦方向上方への旋回が阻止され、上部開口を閉じた状態が確実に維持されることはもちろん、帯部を切り取り線に沿って第1頂壁から切り離すことで、係入部と容器との係合を解除することなく、上部開口を開けることができ、上部開口を開ける操作に手間を要することはない。この容器は、係入部が帯部につながっているので、帯部を第1頂壁から切り離すことによって、係入部も第1頂壁から切り離すことができる。この容器では、帯部を第1頂壁から切り離すことで、帯部とともに係入部を容器から容易に取り外すことができる。
【0051】
上部開口を閉じたときに第1頂壁と第2頂壁との間に位置する第3頂壁を有する容器では、帯部を第1頂壁から切り離した後でも、第2頂壁と第3頂壁とによって容器の上部開口を再び閉じることができる。
【0052】
第4側壁が上部開口から縦方向上方へ延びる延長壁を有する容器では、延長壁に容器内部に収納した物品の効能や原材料、使用方法等を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一例として示す物品収納容器の斜視図。
【図2】一例として示す物品収納容器の斜視図。
【図3】図2の状態から上部開口を閉じる手順を示す説明図。
【図4】図2の状態から上部開口を閉じる手順を示す説明図。
【図5】帯部を第1頂壁から切り離す途中の図。
【図6】図1の容器の展開平面図。
【図7】他の一例として示す物品収納容器の斜視図。
【図8】他の一例として示す物品収納容器の斜視図。
【図9】帯部を第1頂壁から切り離した状態で示す容器の斜視図。
【図10】図7の容器の展開平面図。
【符号の説明】
1A 物品収納容器
1B 物品収納容器
2 前側壁(第2側壁)
3 後側壁(第1側壁)
4 右側壁(第3側壁)
5 左側壁(第4側壁)
6 上部開口
7 頂壁
7a 第1頂壁
7b 第2頂壁
7c 第3頂壁
8 下部開口
9 底壁
10 上端縁
11 上端縁
11a 横方向中央部分
12 上端縁
13 自由端縁
13a 横方向中央部分
14 係入部
14a 基端部分
14b 先端部分
15 切り取り線
16 帯部
17 自由側縁
22 切り込み線
22a 中央域
22b 両端域

Claims (4)

  1. 可撓性を有する6つの壁がほぼ直角に交差する六面体であり、それら壁が、互いに離間対向して縦方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに離間対向して縦方向へ延びる第3および第4側壁と、前記第1側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ上部開口を開閉可能な第1頂壁と、下部開口を閉じる底壁とから形成された物品収納容器において、
    前記容器が、前記第2側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁の下に位置する第2頂壁と、前記第2側壁の上端縁近傍に形成されて横方向へ延びる切り込み線と、前記第1側壁の上端縁の反対側に位置する前記第1頂壁の自由端縁に連接されて前記切り込み線から前記容器の内側へ進入可能かつ該容器の内側に係合可能な係入部とを有し、
    前記第1頂壁が、互いに離間並行して前記第1頂壁の自由両側縁間を横断する一対の切り取り線と、前記切り取り線の間に延びていて該切り取り線に沿って前記第1頂壁から切り離し可能な帯部とを有することを特徴とする前記容器。
  2. 可撓性を有する6つの壁がほぼ直角に交差する六面体であり、それら壁が、互いに離間対向して縦方向へ延びる第1および第2側壁と、互いに離間対向して縦方向へ延びる第3および第4側壁と、前記第1側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ上部開口を開閉可能な第1頂壁と、下部開口を閉じる底壁とから形成された物品収納容器において、
    前記容器が、前記第2側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁の下に位置する第2頂壁と、前記第2側壁の上端縁近傍に形成されて横方向へ延びる切り込み線と、前記第1側壁の上端縁の反対側に位置する前記第1頂壁の自由端縁に連接されて前記切り込み線から前記容器の内側へ進入可能かつ該容器の内側に係合可能な係入部とを有し、
    前記第1頂壁が、互いに離間並行して前記第1側壁の上端縁と前記第1頂壁の自由端縁との間を縦断する一対の切り取り線と、前記切り取り線の間に延びていて該切り取り線に沿って前記第1頂壁から切り離し可能な帯部とを有し、前記係入部が、前記帯部につながっていることを特徴とする前記容器。
  3. 前記容器が、前記第3側壁の上端縁に連接されて縦方向へ旋回可能かつ前記上部開口を閉じたときに前記第1頂壁と前記第2頂壁との間に位置する第3頂壁を有する請求項1または請求項2に記載の容器。
  4. 前記第4側壁が、上部開口から縦方向上方へ延びる延長壁を有する請求項1ないし請求項3いずれかに記載の容器。
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