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JP2004340226A - 自動変速機の回転数検出構造 - Google Patents

自動変速機の回転数検出構造 Download PDF

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JP2004340226A JP2003136440A JP2003136440A JP2004340226A JP 2004340226 A JP2004340226 A JP 2004340226A JP 2003136440 A JP2003136440 A JP 2003136440A JP 2003136440 A JP2003136440 A JP 2003136440A JP 2004340226 A JP2004340226 A JP 2004340226A
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JP2003136440A
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Shigeto Hongawara
成人 本瓦
Toshihisa Marusue
敏久 丸末
Seiji Miyamoto
誠司 宮本
Kenji Sawa
研司 澤
Hajime Oyama
一 大山
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Abstract

【課題】回転数検出センサの被検出部を形成するための専用の部材や専用の加工を不要とすることを課題とする。
【解決手段】エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上で嵌合し合う第1の動力伝達部材及び第2の動力伝達部材に、それぞれ、回転の軸方向Xに延び且つ回転の周方向Yに一定間隔で並ぶ複数の歯18T…18T,31T…31Tを櫛状に設け、該歯18T,31T同士が交互に噛み合うことにより、上記第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材とが嵌合している。第1の動力伝達部材側の櫛状歯18Tの外径と第2の動力伝達部材側の櫛状歯31Tの外径とに差ΔHを設け、該外径差ΔHにより、第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材との嵌合部が、外周面に複数の凸部31T…31Tが回転の周方向Yに一定間隔で並ぶ、回転数検出センサ32の被検出部となっている。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は自動変速機の回転数検出構造に関し、自動変速機の制御用に備えられる回転センサの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等に搭載される自動変速機は、トルクコンバータと、遊星歯車機構等でなる変速機構と、クラッチやブレーキ等の複数の摩擦締結要素とを備え、上記摩擦締結要素の選択的作動により上記変速機構内の動力伝達経路が自動的に切り換えられて、運転状態に応じた最適の変速段が達成されるようにしたものである。このような自動変速機においては、ショックのない円滑な変速を実現するために、変速機構の入力回転数及び出力回転数を検出し、その検出結果に基づき変速制御を行うことが知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、電磁ピックアップ式等の回転数検出センサの被検出部として、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上にある回転軸上に、所定数の歯を外周面に有するロータを設けたものが開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、同じく回転数検出センサの被検出部として、エンジンと駆動輪との間の動力伝達経路上にあるクラッチドラムの外周面にパルス歯を切り欠いてクラッチドラムに一体形成したものが開示されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−263459号公報(図1参照)
【特許文献2】
特開2001−90817号公報(図1参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に開示の技術では、回転軸上に回転数を検出するための専用の部材を備えるから、部品点数及び組立コストが増えるばかりでなく、回転軸が軸方向に長くなって、自動変速機のコンパクト化が阻害される。この点、特許文献2に開示の技術は、軸方向の寸法短縮化を図ったものであるが、クラッチドラムの外周面にパルス歯を形成するための専用の加工が必要となり、自動変速機の生産コストが増大する。
【0007】
本発明は、上記のような現状に鑑み、回転数検出センサの被検出部を形成するための専用の部位・部材や専用の加工を不要として、部品点数及び組立コストの減少、自動変速機のコンパクト化、生産コストの減少等を図ることを課題とする。以下、その他の課題を含め、本発明を詳しく説明する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、第1の動力伝達部材と、該第1の動力伝達部材と嵌合して動力を伝達し合う第2の動力伝達部材と、これらの動力伝達部材の回転数を検出する回転数検出センサとを備える自動変速機の回転数検出構造であって、上記第1の動力伝達部材の嵌合部及び第2の動力伝達部材の嵌合部には、それぞれ、回転の軸方向に延び且つ回転の周方向に一定間隔で並ぶ複数の歯が櫛状に設けられ、該歯同士が交互に噛み合うことにより、上記第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材とが嵌合していると共に、第1の動力伝達部材側の上記歯の外径と第2の動力伝達部材側の上記歯の外径とに差が設けられて、該外径差により、上記第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材との嵌合部が、外周面に複数の凸部が回転の周方向に一定間隔で並ぶ、上記回転数検出センサの被検出部とされていることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、もともと第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材とを連結するために櫛状に設けられた複数の歯及び該櫛状歯同士の噛み合いでなる嵌合部を利用して、上記動力伝達部材の回転数を検出することができるから、回転数検出センサの被検出部を形成するための専用の部位・部材や専用の加工が不要となり、部品点数及び組立コストの減少、自動変速機のコンパクト化、生産コストの減少等が図られる。
【0010】
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明において、第1軸上に配置されたエンジン側の第1の変速機構と、上記第1軸と平行な第2軸上に配置された駆動輪側の第2の変速機構とが設けられ、回転数検出センサは、上記第2の変速機構の入力回転数を検出するものであることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、第2の変速機構が配置された第2軸の軸方向の寸法短縮化が図られる。また、この第2の変速機構の入力回転数から第1の変速機構の出力回転数が求められ、第1の変速機構の入力回転数と合せて、第1の変速機構のギヤ比に基づく精度のよい変速制御が行える。
【0012】
次に、請求項3に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、第1の動力伝達部材は、第1軸上のドライブギヤと噛合する第2軸上のドリブンギヤであり、第2の動力伝達部材は、第2の変速機構の構成要素であるリングギヤであって、第2の動力伝達部材側の歯の外径が第1の動力伝達部材側の歯の外径より大きくされていることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、リングギヤ側の櫛状歯の外径が大きくされているから、該リングギヤ側の櫛状歯の厚みや強度が増し、その結果、筒状で撓み易いリングギヤの剛性が向上する。
【0014】
次に、請求項4に記載の発明は、上記請求項2に記載の発明において、第1の動力伝達部材は、第1軸上のドライブギヤと噛合する第2軸上のドリブンギヤであり、第2の動力伝達部材は、第2の変速機構の構成要素であるリングギヤであって、第1の動力伝達部材側の歯の外径が第2の動力伝達部材側の歯の外径より大きくされていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、ドリブンギヤの回転検出値そのものが、第1の変速機構の出力軸の回転検出値となるから、たとえドリブンギヤ側の櫛状歯とリングギヤ側の櫛状歯との間にバックラッシュが存在していても、上記第1の変速機構の出力軸の回転検出値は上記バックラッシュの影響を受けず、ノイズが乗ることがなくなり、その結果、第1の変速機構の制御精度が減損されず有利となる。
【0016】
次に、請求項5に記載の発明は、上記請求項3又は4に記載の発明において、第2軸と平行な第3軸上に差動装置が配置され、該差動装置を収容する変速機ケースの部分が第2の変速機構を収容する変速機ケースの部分から外方向に膨出しており、回転数検出センサは、上記2つの部分間における変速機ケースの曲折部に配置されていることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、差動装置を収容する変速機ケースの部分と、第2の変速機構を収容する変速機ケースの部分との間に、変速機ケースの曲折部ができ、該曲折部がデッドスペースとなるから、該デッドスペースに回転数検出センサを空間効率よく配置することにより、変速機ケースの大型化が回避でき、自動変速機全体のコンパクト化が図れる。以下、発明の実施の形態を通して、本発明をさらに詳しく説明する。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、本実施の形態に係る車両のパワートレインは、エンジン1、トルクコンバータ2、第1軸(入力軸又はタービン軸)3上の主変速機構4、第2軸(出力軸)5上の副変速機構6、及び第3軸(駆動軸)7上の差動装置8を含む。第1〜3軸3,5,7は相互に平行に車体幅方向に延びる。
【0019】
主変速機構4は、2つの遊星歯車機構(第1、第2遊星歯車機構)の組合せでなり、タービン軸3と第1遊星歯車機構のサンギヤとの間にフォワードクラッチ11が、タービン軸3と第2遊星歯車機構のサンギヤとの間にリバースクラッチ12が、タービン軸3と第2遊星歯車機構のピニオンキャリヤとの間に3−4クラッチ13がそれぞれ備えられている。2−4ブレーキ14は第2遊星歯車機構のサンギヤを固定する。第1遊星歯車機構のリングギヤと第2遊星歯車機構のピニオンキャリヤとが連結され、これらと変速機ケース100との間にローリバースブレーキ15及び第1ワンウェイクラッチ16が配置されている。第1遊星歯車機構のピニオンキャリヤと第2遊星歯車機構のリングギヤとが連結され、これらに第1出力ギヤ17が接続されている。
【0020】
副変速機構6は、単一の遊星歯車機構(第3遊星歯車機構)でなり、上記第1出力ギヤ(カウンタドライブギヤ)17と噛み合う第1入力ギヤ(カウンタドリブンギヤ)18がリングギヤに連結されている。サンギヤとピニオンキャリアの間に直結クラッチ19が備えられ、サンギヤと変速機ケース100との間に減速ブレーキ20及び第2ワンウェイクラッチ21が配置されている。ピニオンキャリヤが出力軸5に連結され、副変速機構6の出力回転が第2出力ギヤ22から差動装置8の第2入力ギヤ23を介して左右の駆動軸7に伝達される。
【0021】
表1に上記主変速機4及び副変速機構6の各摩擦締結要素の作動状態と変速段(Dレンジの5速、Sレンジの4速、Lレンジの3速、Rレンジの後退速)との関係を示す。
【0022】
【表1】
Figure 2004340226
【0023】
主変速機構4の出力回転は第1軸3上のカウンタドライブギヤ17から第2軸5上のカウンタドリブンギヤ18を経由して副変速機構6のリングギヤ31に伝達される。この第2軸5上のドリブンギヤ(第1の動力伝達部材)18及びリングギヤ(第2の動力伝達部材)31周辺の具体的構造を図2に示した。
【0024】
図3に示すように、ドリブンギヤ18とリングギヤ31とは相互に嵌合することにより動力を伝達し合う。回転数検出センサ32は、これらの動力伝達部材18,31の回転数、すなわち副変速機構6の入力回転数を検出する。ドリブンギヤ18の嵌合部及びリングギヤ31の嵌合部には、それぞれ、回転の軸方向Xに延び且つ回転の周方向Yに一定間隔で並ぶ複数の歯18T…18T,31T…31Tが櫛状に設けられている。そして、これらの櫛状歯18T…18T,31T…31T同士が交互に噛み合うことにより、ドリブンギヤ18とリングギヤ31とが嵌合している。
【0025】
その場合に、図4に示すように、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの外径とリングギヤ側の櫛状歯31Tの外径とに差ΔHが設けられている。図例では、リングギヤ側の櫛状歯31Tの外径がドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの外径より大きくされている。そして、その外径差ΔHにより、ドリブンギヤ18とリングギヤ31との嵌合部が回転数検出センサ32の被検出部とされている。つまり、ドリブンギヤ18とリングギヤ31との嵌合部には、外周面に複数の凸部(リングギヤ側の櫛状歯31T…31Tに由来する)が回転の周方向Yに一定間隔で並んでいるから、例えば電磁ピックアップ式の回転数検出センサ32は、ドリブンギヤ18及びリングギヤ31の回転に伴う上記凸部31T…31Tの近接離反に呼応してパルスを発生する。なお、図中の矢印Rは、ドリブンギヤ18及びリングギヤ31の回転方向を示す。
【0026】
図3及び図4に示したように、本実施形態では、ドリブンギヤ18とリングギヤ31とはスナップリング33により軸方向Xに相対変位しないように連結されている。図5の嵌合工程図を参照すると、まず(a)のように、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの内面に形成した溝18Rにスナップリング33を組み付ける。次に(b)のように、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tとリングギヤ側の櫛状歯31Tとを噛み合わせる。すると、(c)のように、リングギヤ側の櫛状歯31Tの内面に形成した溝31Rにスナップリング33が嵌り込み、ドリブンギヤ18とリングギヤ31とが一体に連結する。なお、リングギヤ側の櫛状歯31Tの先端部には、歯18T,31T同士の噛み合い時にスナップリング33を円滑に縮径させるためにテーパが形成されている。
【0027】
本実施形態によれば、もともとカウンタドリブンギヤ18とリングギヤ31とを連結するために櫛状に設けられた複数の歯18T…18T,31T…31T、及び該櫛状歯18T,31T同士の噛み合いでなる嵌合部を利用して、上記ドリブンギヤ18及びリングギヤ31の回転数を検出することができるから、回転数検出センサ32の被検出部を形成するための専用の部位・部材や専用の加工が不要となり、部品点数及び組立コストの減少、自動変速機のコンパクト化、生産コストの減少等が図られる。
【0028】
特に、この例では、第2軸5上のドリブンギヤ18とリングギヤ31との嵌合部を利用して被検出部としたから、該第2軸5の軸方向の寸法短縮化が図られる。その結果、例えば、第2軸5の左右近傍の車体構造物(サイドフレーム等)や、足回り構造物(懸架装置等)が支障なくレイアウトされる。
【0029】
また、この例では、リングギヤ側の櫛状歯31Tの外径を大きくしたから、該リングギヤ側の櫛状歯31Tの厚みや強度が増し、その結果、筒状で撓み易いリングギヤ31の剛性向上が図られる。
【0030】
ここで、図2に明示したように、変速機ケース100において、副変速機構6を収容する変速機ケースの部分(第1のケース部分)106から、差動装置8を収容する変速機ケースの部分(第2のケース部分)108が、外方向に膨出している。そして、回転数検出センサ32は、これらの第1、第2の2つの部分106,108間における変速機ケースの曲折部100Cに配置されている。
【0031】
つまり、第1、第2のケース部分106,108間に曲折部100Cが生成し、該曲折部100Cがデッドスペースとなるから、該デッドスペースを利用して、回転数検出センサ32を空間効率よく配置したのである。これにより、変速機ケース100の大型化が回避でき、自動変速機全体のコンパクト化が図れる。これに対し、例えば、図2に符号アで示すように、リングギヤ31の外周面にパルス歯を設け、該パルス歯と対向するように第1のケース部分106に回転数検出センサを配置すると、該センサが第1のケース部分106から外方向の空間に張り出して邪魔になり、例えば駆動軸7等との干渉問題が起きてしまう。
【0032】
また、図1に明示したように、この車両の動力伝達経路上には、上記の副変速機構6の入力回転数を検出する回転数検出センサ32の他、主変速機構4の入力回転数(図例ではフォワードクラッチ11のクラッチドラムの回転数)を検出する回転数検出センサ(タービン回転センサ)41、及び差動装置8の入力回転数(図例ではデフケースの回転数)を検出する回転数検出センサ(車速センサ)42が設けられている。よって、これらの各センサ41,32,42の総合的な検出結果に基づく精度に優れた変速制御が実行でき、ショックのない円滑な変速が実現する。
【0033】
本発明の第2の実施形態として、上記例とは逆に、図6に示すように、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの外径をリングギヤ側の櫛状歯31Tの外径より大きくしてもよい。こうすると、主変速機構4の出力軸の回転検出値にノイズが乗ることが防がれるので、主変速機構4の制御上有利となる。
【0034】
すなわち、上記第1の実施形態のように、リングギヤ側の櫛状歯31Tの外径をドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの外径より大きくしていると、回転数検出センサ32は、リングギヤ側の櫛状歯31T…31Tに由来する凸部の近接離反に呼応してパルスを発生する。つまり回転数検出センサ32は、副変速機構6の入力回転数といっても、より具体的には、リングギヤ31の回転数を検出しているのである。そして、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tとリングギヤ側の櫛状歯31Tとの間には、組み付け性の観点から、バックラッシュ(回転方向のガタ)が不可避的に存在しているので、減速状態から加速状態への切り換え時又は加速状態から減速状態への切り換え時には、上記バックラッシュに起因して、主変速機構4の出力軸の回転検出値にノイズが乗ることになり、その結果、主変速機構4の制御精度が低下してしまうのである。
【0035】
これに対し、この第2の実施形態のように、ドリブンギヤ側の櫛状歯18Tの外径をリングギヤ側の櫛状歯31Tの外径より大きくすると、回転数検出センサ32は、ドリブンギヤ側の櫛状歯18T…18Tに由来する凸部の近接離反に呼応してパルスを発生する。つまり回転数検出センサ32は、ドリブンギヤ18の回転数を検出することになる。したがって、たとえドリブンギヤ側の櫛状歯18Tとリングギヤ側の櫛状歯31Tとの間にバックラッシュが存在していても、そのバックラッシュの影響を受けず、主変速機構4の出力軸の回転検出値(センサ32によるドリブンギヤ18の回転検出値そのもの)にノイズが乗ることがなくなり、その結果、主変速機構4の制御精度が減損されず有利となる。
【0036】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ショックのない円滑な変速を実現するために行う変速制御に必要な動力伝達部材の回転数を検出する回転数検出センサの被検出部を動力伝達部材同士の嵌合部で構成したから、該被検出部を形成するための専用の部材や専用の加工が不要となり、部品点数及び組立コストの減少、自動変速機のコンパクト化、生産コストの減少等を図ることが可能となる。本発明は、自動車等に搭載される自動変速機一般の技術分野において幅広い産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る自動変速機を含む動力伝達経路を示す骨子図である。
【図2】上記自動変速機の副変速機構周辺の具体的構造を示す展開図である。
【図3】上記自動変速機の第2軸上においてドリブンギヤと副変速機構のリングギヤとの嵌合工程図であって、(a)は嵌合前、(b)は嵌合後である。
【図4】上記ドリブンギヤとリングギヤとの嵌合部が回転数検出センサの被検出部であることを示す図3の符号IVによる矢視断面図である。
【図5】上記嵌合工程においてドリブンギヤ側の櫛状歯とリングギヤ側の櫛状歯との噛み合いを拡大して示す部分断面図であって、(a)及び(b)は噛み合い前、(c)は噛み合い後である。
【図6】上記ドリブンギヤ側の櫛状歯の外径がリングギヤ側の櫛状歯の外径より大きい本発明の第2の実施の形態を示す、図5(c)と類似の部分断面図である。
【図7】上記第2の実施の形態の作用を説明するための、図4と類似の部分断面図である。
【符号の説明】
1 エンジン
2 トルクコンバータ
3 第1軸
4 主変速機構(第1の変速機構)
5 第2軸
6 副変速機構(第2の変速機構)
7 第3軸
8 差動装置
17 ドライブギヤ
18 ドリブンギヤ(第1の動力伝達部材)
31 リングギヤ(第2の動力伝達部材)
18T,31T 櫛状歯
32 回転数検出センサ
100 変速機ケース
106 第2の変速機構を収容する変速機ケースの部分
108 差動装置を収容する変速機ケースの部分
100C 変速機ケースの曲折部

Claims (5)

  1. 第1の動力伝達部材と、該第1の動力伝達部材と嵌合して動力を伝達し合う第2の動力伝達部材と、これらの動力伝達部材の回転数を検出する回転数検出センサとを備える自動変速機の回転数検出構造であって、上記第1の動力伝達部材の嵌合部及び第2の動力伝達部材の嵌合部には、それぞれ、回転の軸方向に延び且つ回転の周方向に一定間隔で並ぶ複数の歯が櫛状に設けられ、該歯同士が交互に噛み合うことにより、上記第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材とが嵌合していると共に、第1の動力伝達部材側の上記歯の外径と第2の動力伝達部材側の上記歯の外径とに差が設けられて、該外径差により、上記第1の動力伝達部材と第2の動力伝達部材との嵌合部が、外周面に複数の凸部が回転の周方向に一定間隔で並ぶ、上記回転数検出センサの被検出部とされていることを特徴とする自動変速機の回転数検出構造。
  2. 第1軸上に配置されたエンジン側の第1の変速機構と、上記第1軸と平行な第2軸上に配置された駆動輪側の第2の変速機構とが設けられ、回転数検出センサは、上記第2の変速機構の入力回転数を検出するものであることを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の回転数検出構造。
  3. 第1の動力伝達部材は、第1軸上のドライブギヤと噛合する第2軸上のドリブンギヤであり、第2の動力伝達部材は、第2の変速機構の構成要素であるリングギヤであって、第2の動力伝達部材側の歯の外径が第1の動力伝達部材側の歯の外径より大きくされていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の回転数検出構造。
  4. 第1の動力伝達部材は、第1軸上のドライブギヤと噛合する第2軸上のドリブンギヤであり、第2の動力伝達部材は、第2の変速機構の構成要素であるリングギヤであって、第1の動力伝達部材側の歯の外径が第2の動力伝達部材側の歯の外径より大きくされていることを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の回転数検出構造。
  5. 第2軸と平行な第3軸上に差動装置が配置され、該差動装置を収容する変速機ケースの部分が第2の変速機構を収容する変速機ケースの部分から外方向に膨出しており、回転数検出センサは、上記2つの部分間における変速機ケースの曲折部に配置されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の自動変速機の回転数検出構造。
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