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JP2004300524A - Sn被覆を施した銅または銅合金部材およびその製造方法 - Google Patents

Sn被覆を施した銅または銅合金部材およびその製造方法 Download PDF

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JP2004300524A
JP2004300524A JP2003095313A JP2003095313A JP2004300524A JP 2004300524 A JP2004300524 A JP 2004300524A JP 2003095313 A JP2003095313 A JP 2003095313A JP 2003095313 A JP2003095313 A JP 2003095313A JP 2004300524 A JP2004300524 A JP 2004300524A
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copper alloy
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JP2003095313A
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Hiroto Narueda
宏人 成枝
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Dowa Holdings Co Ltd
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Dowa Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面に、電気的信頼性、耐リーク性、耐食性、はんだ付け性および耐熱性に優れた安価な被覆を施した銅または銅合金部材を提供する。
【解決手段】銅または銅合金部材14を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層16を形成し、このNi含有層16の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層18を形成し、このCu含有層16の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層20を形成し、Sn含有層20の厚さに対するCu含有層18の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下になるようにする。Ni含有層16とCu含有層18とSn含有層20を電気めっきにより形成した後に加熱溶融処理または溶融Sn浸漬処理を行う。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、Sn被覆を施した銅または銅合金部材に関し、特に、自動車用コネクタ端子、バスバー、電気電子部品の端子などに使用される銅または銅合金部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
端子やバスバーなどの電気電子部品材料として、電気伝導性に優れ、コスト面でも優れた銅または銅合金が広く利用されている。このような端子材料の最表面には、電気的信頼性、耐食性、はんだ付け性、外観およびコスト面の観点から、Sn被覆が施されることが多い。この被覆では、耐ウイスカ性に優れた溶融加熱処理や溶融Sn浸漬処理が広く利用されている。
【0003】
また、従来、自動車用ジャンクションブロック(以下「J/B」という)内のバスバーとリレーやヒューズなどとの接続には、両側が雌構造の中継端子が使用されていたが、近年、部品の小型化や低コスト化の観点から中継端子がない構造になり、バスバー内に成形された音叉型端子によってバスバーにリレーやヒューズなどが接続されるようになっている。このバスバーはSnめっきが施された銅または銅合金条から成形され、音叉型端子の表面にもSnめっきが施されているが、リレーやヒューズなどの脚部と接続される部分では、プレス時に打ち抜かれて素材が露出した切断面がそのまま接触するようになっている。また、小型化や電気制御品の増加に伴う高密度化により、バスバー間の隙間が狭くなっており、このようなバスバー間の対向する面もプレス打ち抜き面であり、素材が露出した面になっている。
【0004】
また、自動車用や民生用の端子においても、小型化や多極化により端面接触させる構造が増えている。この場合、J/Bの音叉型端子よりも接圧が小さいことから(J/Bの音叉型端子の場合は接圧が10N以上であり、小型端子の場合は接圧が0.1〜20N程度)、電気的信頼性を保つために、プレス後に素材の表面および端面にNi下地Auめっき、はんだめっきまたは光沢Snめっきなどが施されている。さらに、端子の電線接合方式として、端面で電線の被覆を破って電線芯と接続する圧接方式も広く利用されている。この端面にも、電線との電気的信頼性を保つために、プレス後にはんだめっきまたは光沢Snめっきが施されることが多い。
【0005】
また、銅または銅合金部材の被覆については、タンタルコンデンサー用リードフレーム材の耐熱剥離性およびはんだ濡れ性を向上させるために、洋白(Cu−Ni−Zn系合金)からなる基材上に、Niめっき層、0.2〜2.0μmの厚さのCu−Sn合金層およびSnめっき層(またははんだめっき層)を順次形成することが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、銅合金などの素材表面の耐熱性、成形加工性、はんだ付け性などを向上させるために、銅合金などの素材表面に、表面側から順にNiまたはNi合金層、Cu層、SnまたはSn合金層を被覆した後にリフロー処理を施すことが知られている(例えば、特許文献2参照)。さらに、バスバーの表面の耐リーク性を向上させるために、銅または銅合金板条にNiまたはNi合金めっき層を形成し、その上にSnまたはSn合金層を形成することが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平6−196349号公報(段落番号0007−0008)
【特許文献2】
特開2002−226982号公報(段落番号0004)
【特許文献3】
特開2001−203020号公報(段落番号0007)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のJ/Bでは、音叉型端子の端面において素材が露出しており、接圧によって電気的信頼性を補完するために、挿入力が増大したり、耐応力緩和特性の素材依存度が大きいなどの問題があった。また、バスバー間の隙間の狭幅化や素材の露出面の対向によって、結露による水分や外部環境からの混入水などによるリークの発生が問題となっていた。そのため、プレス後の音叉型端子の端面およびバスバーの端面に電気的信頼性が高く且つ耐リーク性に優れた表面処理が施されれば、素材の選定において、より導電性の高い材料や低コストの材料を選択することができる。
【0008】
また、小型端子では、Ni下地Auめっきの場合にはコストが高く、はんだめっきの場合にはPbを含むため環境負荷が大きく、光沢Snめっきの場合には耐ウイスカ性および耐熱性が悪いという問題がある。この場合、ウイスカ対策としてSnめっき後に加熱溶融処理を行ったとしても、自動車のエンジンルームなどの高温環境では、十分な耐熱性を確保することはできない。そのため、Ni下地Auめっきよりも低コストで、Pbなどの有害元素を含まず、耐ウイスカ性に優れ、通常のSnめっきよりも耐熱性に優れた表面処理を端面に施した銅または銅合金部材が求められていた。
【0009】
また、特許文献1は、銅合金部材の耐熱剥離性およびはんだ濡れ性を向上させることについて開示しているが、電気的信頼性、耐リーク性、耐食性および耐熱性を向上させることについては開示していない。また、特許文献2は、銅合金などの素材の表面の耐熱性、成形加工性、はんだ付け性などを向上させることについて開示しているが、端面の電気的信頼性、耐リーク性および耐食性を向上させることについては開示していない。さらに、特許文献3に開示された方法では、バスバーの表面の耐リーク性の向上を目的としているが、下地層のNiが表層に拡散して高温保持後の接触抵抗が増加するため、耐熱性が十分ではない。また、端面の電気的信頼性、耐リーク性および耐食性を向上させることについても開示していない。
【0010】
したがって、本発明は、このような従来の問題点に鑑み、銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面に、電気的信頼性、耐リーク性、耐食性、はんだ付け性および耐熱性に優れた安価な被覆を施した銅または銅合金部材を提供することを目的とする。また、本発明は、上記の特性に加えて耐ウイスカ性にも優れた被覆を施した銅または銅合金部材を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層を形成し、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層を形成し、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層を形成し、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下になるようにすることにより、素材の成形により露出した面の少なくとも一部において、電気的信頼性、耐リーク性、耐食性、はんだ付け性および耐熱性に優れた安価な被覆を施した銅または銅合金部材を提供することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0012】
すなわち、本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材は、銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層が形成され、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層が形成され、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層が形成され、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下であることを特徴とする。
【0013】
このSn被覆を施した銅または銅合金部材において、露出した面がプレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により露出した面であり、露出した面の少なくとも一部が、他の部材と電気的に接触する端面または耐リーク性が必要な端面であるのが好ましい。 また、Cu含有層の一部または全部がCuSnやCuSnなどのCu−Sn合金層を含むのが好ましい。また、Ni含有層がNiからなる層であり、Cu含有層がCuからなる層であり、Sn含有層がSnからなる層にしてもよい。あるいは、Ni含有層がNiに加えてCo、Cu、PおよびSの1種以上を0〜10重量%含有し、Cu含有層がCuに加えてZn、NiおよびSnの1種以上を0〜10重量%含有し、Sn含有層がSnに加えてPb、Zn、Ni、CuおよびAgの1種以上を0〜20重量%含有してもよい。
【0014】
また、本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法は、銅または銅合金の素材を所望の形状に成形し、この成形により露出した面の少なくとも一部に厚さ0.1〜5μmのNi含有層を形成し、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層を形成し、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層を形成し、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)を2以下にすることを特徴とする。
【0015】
このSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法において、銅または銅合金の素材の成形が、プレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により行われるのが好ましい。また、露出した面の少なくとも一部が、他の部材と電気的に接触する端面または耐リーク性が必要な端面であるのが好ましい。また、Ni含有層とCu含有層とSn含有層を形成した後に、プレスなどの二次加工を行うのが好ましい。 また、Ni含有層とCu含有層とSn含有層を電気めっきにより形成するのが好ましい。さらに、Sn含有層を電気めっきした後に加熱溶融処理または溶融Sn浸漬処理を行うのが好ましい。
【0016】
さらに、本発明による電気または電子部材は、銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層が形成され、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層が形成され、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層が形成され、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下であることを特徴とする。
【0017】
この電気または電子部材において、露出した面がプレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により露出した面であるのが好ましく、露出した面の少なくとも一部が、他の端子、バスバーまたは電線と電気的に接触する端面または耐リーク性が必要な端面であるのが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法の実施の形態では、まず、銅または銅合金の板または条の端面において電気的接続の信頼性、耐リーク性、耐食性およびはんだ付け性が必要な端子やバスバーなどの端面を、プレス、ワイヤーカットまたはエッチング加工などにより露出させる。次いで、表面および露出した端面をめっきや蒸着などにより厚さ0.1〜5μmのNi含有層で被覆した後、厚さ0.2〜3μmのCu含有層で被覆する。その上を厚さ0.2〜10μmのSn含有層でめっき、蒸着または溶融金属浸漬処理などにより被覆する。このSn含有層の厚さは、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(以下、「Cu/Sn厚さ比」という)が2以下になるようにする。Sn含有層の被覆方法がSn浸漬以外の場合には、その後に加熱溶融処理を行って、Sn被覆した銅または銅合金部材を形成する。なお、上述した被覆層の厚さは、端子やバスバーなどに成形されて、他の端子、バスバーまたは電線などと電気的に接触する端面や、耐リーク性、耐食性およびはんだ付け性が必要な端面における被覆層の厚さであるが、端面以外の表面でも他の電気部品と接続される部分がある場合には、電気的信頼性、耐熱性、耐食性およびはんだ付け性などの観点から、上述した厚さで被覆するのが好ましい。
【0019】
Ni含有層は、Niの他にCo、Cu、PおよびSの1種以上を0〜10重量%含有してもよい。また、Cu含有層は、Zn、NiおよびSnの1種以上を0〜10重量%含有してもよい。さらに、Sn含有層は、Pb、Zn、Ni、CuおよびAgの1種以上を0〜20重量%含有してもよい。
【0020】
次に、Ni含有層の厚さを0.1〜5μmとした理由を説明する。Ni含有層で被覆する主な目的は、素材である銅および銅合金の成分の表層への拡散防止と、耐リーク性の向上である。Ni含有層の厚さが0.1μm未満では、拡散防止および耐リーク性の向上の効果が小さく、一方、Ni含有層の厚さが5μmを超えると、経済的に不利になり、端面と同時に被覆した平面部において追加の曲げ加工を行った際にNi含有層が起点となってクラックが生じる場合がある。なお、上記の目的を達成するためには、Niの他にCo、Cu、PおよびSの1種以上を0〜10重量%含有してもよいが、10重量%を超えて含有すると、5μm以下の厚さでもクラックが生じ易くなる。
【0021】
次に、Cu含有層の厚さを0.2〜3μmとした理由を説明する。Cu含有層で被覆する主な目的は、下被覆層のNiと上被覆層のSnとの合金化の抑制である。Cu含有層がない場合、NiとSnが合金化し、経時変化によってNiが被覆の最表面に拡散して電気比抵抗の大きい酸化物を形成するため、電気的信頼性が低下する。Cu含有層の厚さが0.2μm未満では、Ni−Sn合金化の抑制効果が十分ではない。また、Cu含有層のCuは、上層のSnに拡散してCuSnやCuSnなどのCu−Sn合金層を形成する。Cuが過剰に存在すると、残ったCuが表層に拡散してSn酸化物よりも電気比抵抗の大きい酸化物を形成するため、電気的信頼性が低下する。そのため、Cu含有層の厚さの上限を3μmとし、Cu/Sn厚さ比を2以下にする。
【0022】
次に、Sn含有層の厚さを0.2〜10μmとした理由を説明する。Sn含有層は、本来、電気的接続信頼性、耐食性およびはんだ付け性などを確保するために施されるものであり、Sn含有層の厚さが0.2μm未満では、その機能を保つことができず、一方、10μmを超えると、経済的に不利となる。
【0023】
なお、Sn含有層の被覆方法を、電気めっき後に加熱溶融処理を行う方法または溶融Sn浸漬処理による方法とした理由は、耐ウイスカ性を向上させるためである。但し、耐ウイスカ性を必要としない場合は、加熱溶融処理や溶融Sn浸漬処理を行わなくてもよい。
【0024】
また、本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材を音叉型端子に適用した例を図1および図2に示す。図1および図2に示すように、音叉型端子10の対向する端面間に舌片型端子12が挿入されて嵌合することにより、両者の電気的接続が行われるようになっている。舌片型端子12と嵌合する音叉型端子10の端部の被覆構造は、図3(a)および図3(b)に示すように、素材としての銅または銅合金部材14の端部の表面をNi層で被覆し、その上をCu−Sn層(またはCu層+Cu−Sn層)18で被覆し、その上をSn層20で被覆する構造になっている。ここで、図3(a)は、銅または銅合金の素材をプレスなどによって音叉型端子10の内側の部分(舌片型端子12と電気的接続が行われる部分を含む)を成形した後に、上記の被覆を施し、その後、プレスなどによって音叉型端子10の外側の部分を成形して、舌片型端子12と電気的接続が行われる部分と反対側の部分を除去した例を示し、図3(b)は、銅または銅合金の素材をプレスなどによって音叉型端子10の形状に成形した後に、上記の被覆を施した例を示している。なお、上記の被覆を施す必要がない部分に上記の被覆を施さないで、舌片型端子12と電気的接続が行われる部分のみに上記の被覆を施してもよい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材およびその製造方法の実施例について詳細に説明する。
【0026】
[実施例1]
まず、ビッカース硬さHV105、厚さ0.8mm、幅10mm、長さ60mmのC1020(無酸素銅)からなる試験片をプレス金型で打ち抜いて作製した。この試験片の表面および端面を電解脱脂と酸洗により活性化した後、試験片の一端から30mmまでの部分を、厚さ0.5μmのNi層、厚さ0.5μmのCu層および厚さ2μmのSn層で順次被覆し、加熱溶融処理を行った。これらの層の被覆は、厚さの制御に優れ且つコスト的にも有利な電気めっきにより行った。Niめっきはスルファミン酸Ni浴、Cuめっきは硫酸銅浴、Snめっきは硫酸錫浴によって行った。各めっき浴にはいずれも光沢剤を添加せず、無光沢めっきを行った。また、表面と端面のめっき厚が等しくなるように陽極板の位置を調整した。加熱溶融処理は、対向させたバーナー間で試験片のめっき部を熱して、表面全体に光沢が広がった直後に、バーナーの下に設置した水槽内に落下させて水冷する方法によって行った。
【0027】
Ni被覆層の厚さは、上記と同じめっき条件によりNiのみでめっきした試験片を、端面が水平になるように固定し、コリメーターをφ0.1mmとして蛍光X線膜厚測定器によって測定した。Sn被覆層の厚さも同様に測定した。Cu被覆層の厚さは、Niめっき後にCuめっきした試験片を樹脂に埋め込んだ後に研磨し、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM)で1万倍に拡大して観察することによって測定した。
【0028】
次に、この実施例で得られた試験片について、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値によって耐熱性を評価した。この接触抵抗値は、マイクロオームメーターを使用し、開放電圧20mV、電流10mA、0.5φmmのU型金線プローブ、最大荷重100gf、摺動無しの条件で、試験数N=3回測定し、その平均値を求めた。この測定の際にプローブが試験片の端面に垂直に接触するように試験片をジグで固定した。なお、この実施例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0029】
また、図3に示すように、この実施例で得られた一対の同じ試験片100を1mm離間して対向するように樹脂板102に固定した。この試験片100の先端10mmの部分を、純水に亜硫酸ナトリウムを加えて85μS/cmに調整した0.5Lの試験水溶液104中に浸漬し、直流電源106により両極に直流電圧14Vを印加した状態でリークした電流を電流計108により測定した。この測定をリーク電流が1Aを超えるまで行い、要した時間により試験片100の耐リーク性を評価した。なお、120分経過してもリーク電流が1Aを超えない場合は測定を終了した。
【0030】
また、この実施例で得られた試験片について、90゜W曲げ試験(内側曲げ半径0.8mm)を行った後、曲げ部の表面を観察し、割れの有無により曲げ加工性を評価した。
【0031】
これらの試験の結果、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が5mΩであり、耐リーク性の評価において120分経過してもリーク電流が1Aを超えず、曲げ加工性の評価において割れが観察されなかった。したがって、この実施例で得られた試験片は、耐熱性、耐リーク性、曲げ加工性のいずれも優れていることがわかった。
【0032】
[実施例2]
Ni層の厚さを0.1μm、Cu層の厚さを0.2μm、Sn層の厚さを0.5μmとした以外は実施例1と同様の方法により試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この実施例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0033】
この実施例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が82mΩであり、耐リーク性の評価において120分経過してもリーク電流が1Aを超えず、曲げ加工性の評価において割れが観察されなかった。したがって、この実施例で得られた試験片は、耐熱性、耐リーク性、曲げ加工性のいずれも優れていることがわかった。
【0034】
[実施例3]
Ni層の厚さを2μm、Cu層の厚さを1μm、Sn層の厚さを1.5μmとした以外は実施例1と同様の方法により試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この実施例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0035】
この実施例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値は17mΩであり、耐リーク性の評価において120分経過してもリーク電流が1Aを超えず、曲げ加工性の評価において割れが観察されなかった。したがって、この実施例で得られた試験片は、耐熱性、耐リーク性、曲げ加工性のいずれも優れていることがわかった。
【0036】
[比較例1]
被覆を行わなかった以外は実施例1と同様の試験片(裸材)を用意し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例の試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は18mΩであった。
【0037】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が2000mΩを超え、接触信頼性に欠けていた。また、耐リーク性の評価において18分で1Aを超え、耐リーク性に劣っていた。接触抵抗値が2000mΩを超えた原因は、素材のCuが酸化したためであり、耐リーク性に劣っていた原因は、陽極側から溶出したCuが容易に陰極に析出して陽極−陰極間にブリッジを形成したためである。
【0038】
[比較例2]
厚さ1μmのSn層のみで被覆した以外は実施例1と同様の試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例の試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0039】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が277mΩであり、接触信頼性に欠けていた。また、耐リーク性の評価において100分で1Aを超え、耐リーク性に劣っていた。接触抵抗値が100mΩを超えた原因は素材のCuが最表層に拡散してCu酸化物を形成したためである。
【0040】
[比較例3]
Ni層の厚さを1μm、Sn層の厚さを1μmとし、Cu被覆を施さなかった以外は実施例1と同様の試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例の試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0041】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が205mΩであり、接触信頼性に欠けていた。接触抵抗値が100mΩを超えた原因は、下地の被覆層中のNiが最表層に拡散してNi酸化物を形成したためである。
【0042】
[比較例4]
Ni層の厚さを6μm、Cu層の厚さを0.5μm、Sn層の厚さを1μmとした以外は実施例1と同様の方法により試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0043】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が24mΩであり、耐リーク性の評価において120分経過してもリーク電流が1Aを超えなかった。したがって、この比較例で得られた試験片は、耐熱性および耐リーク性には優れていた。しかし、Ni層が厚すぎるため、曲げ加工性の評価において割れが観察された。
【0044】
[比較例5]
Ni層の厚さを0.5μm、Cu層の厚さを0.1μm、Sn層の厚さを0.1μmとした以外は実施例1と同様の方法により試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は15mΩであった。
【0045】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が2000mΩを超え、接触信頼性に欠けていた。接触抵抗値が100mΩを超えた原因は、Sn被覆層が薄く、下地の被覆層の成分(Ni、Cu)が最表層で酸化物を形成したためである。
【0046】
[比較例6]
Ni層の厚さを1μm、Cu層の厚さを2μm、Sn層の厚さを0.5μmとした以外は実施例1と同様の方法により試験片を作製し、実施例1と同様の試験を行った。なお、この比較例で得られた試験片の耐熱性の評価の前に測定した接触抵抗値は5mΩであった。
【0047】
この比較例では、大気雰囲気中において160℃で120時間保持した後の接触抵抗値が311mΩであり、接触信頼性に欠けていた。接触抵抗値が100mΩを超えた原因は、Cu/Sn厚さ比が大きく、過剰に残ったCu被覆層の成分が最表層に拡散してCu酸化物を形成したためである。
【0048】
なお、実施例1〜3および比較例1〜6の結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
Figure 2004300524
【0050】
【発明の効果】
上述したように、本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材は、特に成形によって露出した端面の耐熱性および耐リーク性に優れているため、部材の端面が端子、バスバー、電線などに電気的に接続される部位を含むコネクタ端子やバスバー、耐リーク性が要求されるバスバーやリードフレームなどの電気電子部品用材料として優れている。また、部材の端面の耐食性およびはんだ付け性も向上させることができるので、PCB端子などの端子の端面の耐食性やはんだ付け性が要求される分野にも応用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるSn被覆を施した銅または銅合金部材を利用した音叉型端子とその音叉型端子に挿入される舌片型端子を示す斜視図。
【図2】図1の音叉型端子の平面図。
【図3】図1の音叉型端子の被覆構造の例を示す、図1のIII−III線断面図。
【図4】実施例および比較例における耐リーク性の試験を説明する図。
【符号の説明】
10 音叉型端子
12 舌片型端子
14 銅または銅合金部材
16 Ni層
18 Cu−Sn層(またはCu層+Cu−Sn層)
20 Sn層
100 試験片
102 樹脂板
104 試験水溶液
106 直流電源(14V)
108 電流計

Claims (20)

  1. 銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層が形成され、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層が形成され、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層が形成され、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下であることを特徴とする、Sn被覆を施した銅または銅合金部材。
  2. 前記露出した面がプレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により露出した面であることを特徴とする、請求項1に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  3. 前記露出した面の少なくとも一部が、他の部材と電気的に接触する端面であることを特徴とする、請求項1または2に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  4. 前記露出した面の少なくとも一部が、耐リーク性が必要な端面であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  5. 前記Cu含有層の一部または全部がCu−Sn合金層を含むことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  6. 前記Cu−Sn合金層がCuSnまたはCuSnからなることを特徴とする、請求項5に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  7. 前記Ni含有層がNiからなる層であり、前記Cu含有層がCuからなる層であり、前記Sn含有層がSnからなる層であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  8. 前記Ni含有層がNiに加えてCo、Cu、PおよびSの1種以上を0〜10重量%含有し、前記Cu含有層がCuに加えてZn、NiおよびSnの1種以上を0〜10重量%含有し、前記Sn含有層がSnに加えてPb、Zn、Ni、CuおよびAgの1種以上を0〜20重量%含有することを特徴とする、請求項1乃至6のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材。
  9. 銅または銅合金の素材を所望の形状に成形し、この成形により露出した面の少なくとも一部に厚さ0.1〜5μmのNi含有層を形成し、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層を形成し、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層を形成し、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)を2以下にすることを特徴とする、Sn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  10. 前記銅または銅合金の素材の成形が、プレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により行われることを特徴とする、請求項9に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  11. 前記露出した面の少なくとも一部が、他の部材と電気的に接触する端面であることを特徴とする、請求項9または10に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  12. 前記露出した面の少なくとも一部が、耐リーク性が必要な端面であることを特徴とする、請求項9乃至11のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  13. 前記Ni含有層と前記Cu含有層と前記Sn含有層を形成した後に、二次加工を行うことを特徴とする、請求項9乃至12のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  14. 前記二次加工がプレスであることを特徴とする、請求項13に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  15. 前記Ni含有層と前記Cu含有層と前記Sn含有層を電気めっきにより形成することを特徴とする、請求項9乃至14のいずれかに記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  16. 前記Sn含有層を電気めっきした後に加熱溶融処理または溶融Sn浸漬処理を行うことを特徴とする、請求項15に記載のSn被覆を施した銅または銅合金部材の製造方法。
  17. 銅または銅合金の素材を所望の形状に成形することにより露出した面の少なくとも一部に、厚さ0.1〜5μmのNi含有層が形成され、このNi含有層の上に厚さ0.2〜3μmのCu含有層が形成され、このCu含有層の上に厚さ0.2〜10μmのSn含有層が形成され、Sn含有層の厚さに対するCu含有層の厚さの比(Cu/Sn厚さ比)が2以下であることを特徴とする、電気または電子部材。
  18. 前記露出した面がプレス、ワイヤカットまたはエッチング加工により露出した面であることを特徴とする、請求項17に記載の電気または電子部材。
  19. 前記露出した面の少なくとも一部が、他の端子、バスバーまたは電線と電気的に接触する端面であることを特徴とする、請求項17または18に記載の電気または電子部材。
  20. 前記露出した面の少なくとも一部が、耐リーク性が必要な端面であることを特徴とする、請求項17乃至19のいずれかに記載の電気または電子部材。
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