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JP2004294839A - 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents

静電潜像現像用トナー及びその製造方法 Download PDF

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JP2003087860A
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Shino Hirao
詩乃 平尾
Hideaki Ueda
秀昭 植田
Seiji Kojima
誠司 小島
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Abstract

【課題】耐吸湿性、帯電均一性、低温定着性、耐熱保管性およびクリーニング性を同時に満足し、長期にわたって高精細画像を形成可能な静電潜像現像用トナー及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】湿式法により樹脂微粒子を形成する工程、少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で、凝集させながらまたは凝集させた後、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成する工程、およびコア粒子表面にシェル層を界面重合によって形成する工程を含むことを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法、および該方法によって製造された静電潜像現像用トナー。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、静電潜像現像用トナー及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、製造コストの低減や高画質化の観点から、小粒径で比較的粒径の揃ったトナー粒子を得ることが可能な乳化重合凝集法が注目されている。乳化重合凝集法は、重合性単量体等を成分とする重合組成物を、重合開始剤等を含む水性媒体中に乳化し、重合することによって造粒した樹脂微粒子を着色剤、ワックス等と乳化状態で凝集させ、所望の造粒を行うものである。しかしながら、乳化重合凝集法では、耐吸湿性、帯電性、低温定着性、耐熱保管性およびクリーニング性を同時に満足するトナーを得ることは困難であった。例えば、乳化重合凝集法により作製したトナーの低温定着を実現するためにトナーを構成している樹脂のTgを下げると、トナー粒子同士が凝集を起こしたり(耐熱保管性の低下)、感光体上にトナー粒子の拭き残しや凝着が発生した(クリーニング性の低下)。また乳化重合凝集法により作製されたトナー粒子は表面に界面活性剤が残留し易く、耐吸湿性が低いため、帯電性が悪く、耐刷時に画像にガサツキが発生した。
【0003】
そこで、乳化重合凝集法で作製した粒子に微粒子を融着させることでカプセル化を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−267348号公報(第2頁、請求項1及び2等)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記方法では、耐吸湿性、帯電性、耐熱保管性およびクリーニング性の低下を十分に防止できなかった。
【0006】
本発明は、耐吸湿性、帯電均一性、低温定着性、耐熱保管性およびクリーニング性を同時に満足し、長期にわたって高精細画像を形成可能な静電潜像現像用トナー及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、湿式法により樹脂微粒子を形成する工程、
少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で、凝集させながらまたは凝集させた後、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成する工程、およびコア粒子表面にシェル層を界面重合によって形成する工程
を含むことを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法、および該方法によって製造された静電潜像現像用トナーに関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の静電潜像現像用トナーは以下の方法によって製造される。
<樹脂微粒子形成工程>
本発明においてはまず、湿式法により樹脂微粒子を形成する。
樹脂微粒子はいかなる湿式法によって形成されてよく、例えば、いわゆる乳化重合法、懸濁重合法、乳化分散法等によって形成されてよい。製造コストの低減の観点からは、乳化重合法、懸濁重合法等の重合過程を含む湿式重合法を採用することが好ましい。微小な粒径の樹脂微粒子を有効に得て、よりシャープな粒度分布のトナー粒子を得る観点からは、乳化重合法を採用することが好ましい。
【0009】
形成される樹脂微粒子の体積平均粒径は凝集等によってトナー粒子を形成可能であれば特に制限されず、通常、80〜200nm程度であり、よりシャープな粒度分布のトナー粒子を得る観点から好ましくは100〜150nm程度である。
【0010】
樹脂微粒子の形成方法を幾つかの例を挙げて具体的に説明する。
(乳化重合法)
乳化重合法では、重合性単量体を含む重合組成物を、重合開始剤を含む水性媒体中に分散し、乳化重合することによって樹脂微粒子を形成してもよいし、または荷電制御剤、磁性粉および離型剤などのトナー成分を予め水性媒体に分散させておき、当該水性媒体に、重合性単量体を含む重合組成物を分散し、シード乳化重合することによって樹脂微粒子を形成してもよい。荷電制御剤、磁性粉および離型剤はそれぞれ独立して予め重合組成物に含有されてもよい。分散方法は特に制限されず、例えば、ホモミキサーやホモジナイザー等の高速撹拌式の分散機を用いればよい。
【0011】
乳化重合およびシード乳化重合(以下、「乳化重合等」という)は多段階で行って樹脂微粒子を形成しても良い。すなわち、重合組成物を水性媒体中、シードの存在下または不存在下で乳化重合し、得られたより微小な樹脂微粒子分散液と別途調製された水性媒体とを混合した後、さらに別途調製された重合組成物を混合・撹拌し、シード乳化重合を行う。このような操作はさらに繰り返し行われても良い。
【0012】
多段階で乳化重合等を行う場合は、通常、合計で3回の乳化重合等を行う。乳化重合等を多段階で行い、かつ離型剤、荷電制御剤および磁性粉等のトナー成分、特に離型剤を重合組成物に添加する場合には、全ての段階の乳化重合等で使用される全ての重合組成物に離型剤等を添加する必要はない。特に、合計で3回の乳化重合等を行う場合、離型剤等は第2回目の乳化重合等で使用される重合組成物に添加されることが好ましい。
【0013】
重合組成物を構成する重合性単量体としては、例えば、スチレン、メチルスチレン、メトキシスチレン、エチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、フェニルスチレン、クロルスチレン等のスチレン系モノマー、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸エチルヘキシル、アクリル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ペンチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル等のアルキル(メタ)アクリレート系モノマーが挙げられる。この中でも好ましくはスチレン系モノマーとアルキル(メタ)アクリレート系モノマー、特にスチレンとブチル(メタ)アクリレートとを組み合わせて用いる。
【0014】
重合性単量体として第三のビニル化合物も用いることができる。第三のビニル化合物としてはアクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、酢酸ビニル等の酸モノマー、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、ブチレン、塩化ビニル、N−ビニルピロリドン、ブタジエン等が挙げられる。
【0015】
重合性単量体の使用割合(共重合比)は、トナーの低温定着性向上の観点から、得られるコア粒子のガラス転移温度が80℃以下、好ましくは40℃〜80℃、より好ましくは40℃〜70℃になるように選択するのがよい。
そのような使用割合は、スチレン系モノマーとアルキル(メタ)アクリレート系モノマーを使用する場合で、通常、20/80〜90/10の重量比の範囲から選択される。特に、スチレンとブチルアクリレートの場合、重量比で40/60〜90/10が好ましく、更に好ましくは60/40〜80/20の範囲である。第三のビニル化合物の重合性単量体全体に対する使用割合は、通常20重量%以下、好ましくは10重量%以下である。
【0016】
重合性単量体としてさらに多官能ビニル化合物を使用してもよい。多官能ビニル化合物としては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のジアクリレート、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール等のジメタクリレート、ジビニルベンゼン、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の三級以上のアルコールのジアクリレートおよびトリアクリレート、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の三級以上のアルコールのジメタクリレートおよびトリメタクリレート等が挙げられる。多官能ビニル化合物の重合性単量体全体に対する使用割合は、通常0.001〜5重量%、好ましくは0.003〜2重量%、より好ましくは0.01〜1重量%である。多官能ビニル化合物の共重合比が多すぎると定着性が悪くなったり、OHP上の画像の透明性が悪くなる欠点を有する。
【0017】
多官能ビニル化合物の共重合によりテトラヒドロフランに不溶のゲル成分が生成するが、ゲル成分の重合物全体に占める割合は、通常40重量%以下、好ましくは20重量%以下である。
【0018】
上記のような重合性単量体の重合によって生成する樹脂微粒子中の重合体(樹脂)の最大ピーク分子量としては、GPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)によるポリスチレン換算値として、通常7000〜20万、好ましくは2万から15万、より好ましくは3万〜10万である。
【0019】
重合組成物には、通常、上記の重合性単量体とともに重合時の重合体の分子量分布を制御するため連鎖移動剤が添加される。例えば、乳化重合等を多段階で行う場合には、連鎖移動剤はそれぞれの段階で重合組成物に添加させてよい。
【0020】
連鎖移動剤として、例えば、オクチルメルカプタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメルカプタン、ステアリルメルカプタン等のアルキルメルカプタン、n−オクチルメルカプトプロピオン酸エステル、n−ドデシルメルカプトプロピオン酸エステル、n−へキシルメルカプトプロピオン酸エステル、n−ステアリルメルカプトプロピオン酸エステル等のメルカプトプロピオン酸エステル、n−オクチルメルカプトグリコール酸エステル、n−デシルメルカプトグリコール酸エステル、n−ドデシルメルカプトグリコール酸エステル、2−エチルへキシルメルカプトグリコール酸エステル等のメルカプトグリコール酸エステル、ジスルフィド化合物等を用いる。
これらの連鎖移動剤は、一般に入手できる市販のものや合成したものを使用することができる。
【0021】
連鎖移動剤の添加量は、所望する分子量や分子量分布によって異なるが、通常、重合性単量体の重量に対して0.1〜5重量%の範囲で添加するのが好ましい。
【0022】
水性媒体は通常、水に重合開始剤が添加されてなっている。
重合開始剤としては、水溶性の重合開始剤が好適に用いられる。具体的には、例えば、過酸化水素、過酸化アセチル、過酸化クミル、過酸化−tert−ブチル、過酸化プロピオニル、過酸化ベンゾイル、過酸化クロロベンゾイル、過酸化ジクロロベンゾイル、過酸化ブロモメチルベンゾイル、過酸化ラウロイル、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、ペルオキシ炭酸ジイソプロピル、テトラリンヒドロペルオキシド、1−フェニル−2−メチルプロピル−1−ヒドロペルオキシド、過トリフェニル酢酸−tert−ブチルヒドロペルオキシド、過蟻酸−tert−ブチル、過酢酸−tert−ブチル、過安息香酸−tert−ブチル、過フェニル酢酸−tert−ブチル、過メトキシ酢酸−tert−ブチル、過N−(3−トルイル)パルミチン酸−tert−ブチル等の過酸化物類;2,2’−アゾビスプロパン、2,2’−ジクロロ−2,2’−アゾビスプロパン、1,1’−アゾ(メチルエチル)ジアセテート、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸塩、2,2’−アゾビス−(2−アミジノプロパン)硝酸塩、2,2’−アゾビスイソブタン、2,2’−アゾビスイソブチルアミン、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルプロピオン酸メチル、2,2’−ジクロロ−2,2’−アゾビスブタン、2,2’−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2’−アゾビスイソ酪酸ジメチル、1,1’−アゾビス(1−メチルブチロニトリル−3−スルホン酸ナトリウム)、2−(4−メチルフェニルアゾ)−2−メチルマロノジニトリル、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸、3,5−ジヒドロキシメチルフェニルアゾ−2−メチルマロノジニトリル、2−(4−ブロモフェニルアゾ)−2−アリルマロノジニトリル、2,2’−アゾビス−2−メチルバレロニトリル、4,4’−アゾビス−4−シアノ吉草酸ジメチル、2,2’−アゾビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、1,1’−アゾビスシクロへキサンニトリル、2,2’−アゾビス−2−プロピルブチロニトリル、1,1’−アゾビス−1−クロロフェニルエタン、1,1’−アゾビス−1−シクロヘキサンカルボニトリル、1,1’−アゾビスシクロヘキサンニトリル、2,2’−アゾビス−2−プロピルブチロニトリル、1,1’−アゾビス−1−クロロフェニルエタン、1,1’−アゾビス−1−シクロヘキサンカルボニトリル、1,1’−アゾビス−1−シクロヘプタンカルボニトリル、1,1’−アゾビス−1−フェニルエタン、1,1’−アゾビスクメン、4−ニトロフェニルアゾベンジルシアノ酢酸エチル、フェニルアゾジフェニルメタン、フェニルアゾトリフェニルメタン、4−ニトロフェニルアゾトリフェニルメタン、1,1’−アゾビス−1,2−ジフェニルエタン、ポリ(ビスフェノールA−4,4’−アゾビス−4−シアノペンタノエート)、ポリ(テトラエチレングリコール−2,2’−アゾビスイソブチレート)等のアゾ化合物類;1,4−ビス(ペンタエチレン)−2−テトラゼン、1,4−ジメトキシカルボニル−1,4−ジフェニル−2−テトラゼン等である。
【0023】
水性媒体には通常、分散安定剤が添加される。分散安定剤は分散された水性媒体中の液滴が一体化するのを防止する機能を有する。分散安定剤としては公知の界面活性剤が使用可能であり、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の中から選ばれる分散安定剤を用いることが出来る。これらの界面活性剤は2種以上を併用してもよい。
【0024】
カチオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルアンモニウムクロライド、ドデシルアンモニウムブロマイド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロマイド、ドデシルピリジニウムクロライド、ドデシルピリジニウムブロマイド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロマイドなどが挙げられる。また、アニオン性界面活性剤の具体例としては、ステアリン酸ナトリウム、ドデカン酸ナトリウムなどの脂肪酸石鹸、硫酸ドデシルナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。さらに、ノニオン性界面活性剤の具体例としては、ドデシルポリオキシエチレンエーテル、ヘキサデシルポリオキシエチレンエーテル、ノリルフェニルポリオキシエチレンエーテル、ラルリルポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンモノオレアートポリオキシエチレンエーテル、スチリルフェニルポリオキシエチレンエーテル、モノデカノイルショ糖、などが挙げられる。これらの中でアニオン性界面活性剤及び/またはノニオン性界面活性剤が好ましい。
【0025】
乳化重合時の重合温度は使用される上記重合開始剤の分解温度以上であれば特に制限されない。
【0026】
離型剤としては、公知のワックス類の任意のものを使用することが出来る。具体的には、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、共重合ポリエチレン等のオレフィン系ワックス、パラフィンワックス;ベヘン酸エステル、モンタン酸エステル、ステアリン酸エステル等の長鎖脂肪族基を有するエステル系ワックス;水添ひまし油、カルナバワックス等の植物系ワックス;ジステアリルケトン等の長鎖アルキル基を有するケトン;アルキル基を有するシリコーン;ステアリン酸等の高級脂肪酸;長鎖脂肪族アルコール、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン等の多価アルコールと長鎖脂肪酸との(部分)エステル;オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、パルミチン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、等が例示される。離型剤の使用量は通常、最終的に得られるトナー粒子中の含有量が重合体100重量部に対して1〜25重量部、好ましくは3〜20重量部、より好ましくは5〜15重量部となるような量である。
【0027】
荷電制御剤としては、摩擦帯電により正または負の荷電を与え得る各種の物質が使用可能である。正荷電制御剤としては、例えば、ニグロシンベースES(オリエント化学工業社製)などの二グロシン系染料、P−51(オリエント化学工業社製)、コピーチャージPX VP435(クラリアント社製)などの第四級アンモニウム塩、アルコキシ化アミン、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料、及びPLZ1001(四国化成工業社製)などのイミダゾール化合物が挙げられる。負荷電制御剤としては、例えば、ボントロンS−22(オリエント化学工業社製)、ボントロンS−34(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−81(オリエント化学工業社製)、ボントロンE−84(オリエント化学工業社製)、スピロンブラックTRH(保土谷化学工業社製)などの金属錯体、チオインジオ系顔料、ボントロンE−89(オリエント化学工業社製)などのカレックスアレン化合物、コピーチャージNX VP434(クラリアント社製)などの第四級アンモニウム塩、フッ化マグネシウム、フッ化カーボンなどのフッ素化合物などが挙げられる。なお、負荷電制御剤となる金属錯体としては、上記に示したもの以外にもオキシカルボン酸金属錯体、ジカルボン酸金属錯体、アミノ酸金属錯体、ジケトン酸金属錯体、ジアミン金属錯体、アゾ基含有ベンゼン−ベンゼン誘導体骨格金属錯体、アゾ基含有ベンゼン−ナフタレン誘導体骨格金属錯体などの各種の構造を有したものであってもよい。
これらの荷電制御剤は、その粒径が10〜100nm程度のものであることが均一な分散を得る上から望ましい。市販品等として供給される形態においてその粒径が上記範囲の上限値を越える場合は、ジェットミル等により粉砕を行うなどの公知の方法により適当な粒径に調整することが望ましい。
磁性粉としては、マグネタイト、γ−へマタイト、あるいは各種フェライト等がある。
【0028】
(懸濁重合法)
懸濁重合法では、重合性単量体および重合開始剤を含む重合組成物を水性媒体中に分散し、懸濁重合することによって樹脂微粒子を形成する。荷電制御剤、磁性粉および離型剤等のトナー成分はそれぞれ独立して予め重合組成物に含有されてよい。
【0029】
懸濁重合法は以下の事項以外、上記乳化重合法と同様であるため、懸濁重合法についての説明は省略する。なお、「乳化重合」を「懸濁重合」と読み替えて「乳化重合」の説明を適用するものとする。
・重合開始剤が重合組成物に添加されること;そのため、非水溶性の重合開始剤が使用される;非水溶性の重合開始剤としては従来から懸濁重合法の重合開始剤として使用されているものであれば特に制限されない。
・懸濁重合は上記重合開始剤の分解温度以上の任意の温度で行われること。
【0030】
<コア粒子形成工程>
樹脂微粒子を形成した後は、
方法(1);少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で混合して凝集させながら、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成してもよいし、または
方法(2);少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で混合して凝集させた後で、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成してもよい。
【0031】
本明細書中、「凝集」は、樹脂微粒子と着色剤微粒子等とが単に付着することを意図する概念で用いるものとする。「凝集」によって、構成粒子は接触しているものの、樹脂微粒子等の溶融による結合は形成されていない、いわゆるヘテロ凝集粒子(群)が形成される。そのような「凝集」によって形成される粒子群を単に「凝集粒子」と呼ぶものとする。
「固定化」とは凝集粒子における個々の構成粒子の界面の少なくとも一部において樹脂微粒子等の溶融によって結合が形成されることをいう。そのような固定化の態様として、「融着」と、該融着をさらに進行させることによって達成される「融合」とがある。「融着」は凝集粒子における個々の構成粒子の界面の一部において樹脂微粒子等の溶融による結合が形成されることを意味し、そのような「融着」がなされた粒子群を「融着粒子」と呼ぶものとする。「融合」は融着粒子の構成粒子が樹脂微粒子等の溶融によって一体化され、使用、取り扱い単位としての一つの粒子となることを意味し、そのような「融合」がなされた粒子群を「融合粒子」と呼ぶものとする。本発明において固定化は、粒度分布がよりシャープなトナー粒子を得る観点から、「融着」だけでなく「融合」が達成されることが好ましい。
以下、固定化として「融着」および「融合」が行われる場合について説明するが、本発明においては固定化として「融着」しか達成されなくてもよい。後述のシェル層形成工程における界面重合時の加熱によってコア粒子内部で「融合」が達成され得るためである。
【0032】
上記方法(1)において詳しくは、例えば、樹脂微粒子分散液と、少なくとも着色剤微粒子(必要により、離型剤、荷電制御剤、磁性粉等が分散した1またはそれ以上の分散液とを混合・撹拌して凝集させながら、熱を加えて融着させ、樹脂微粒子と少なくとも着色剤微粒子との融着粒子を形成した後(凝集・融着工程)、分散系全体をさらに加熱して、融着粒子の融合を行ってコア粒子を形成する(融合工程)。
上記方法(2)において詳しくは、例えば、樹脂微粒子分散液と、少なくとも着色剤微粒子が分散した分散液とを混合・撹拌して凝集させ、樹脂微粒子と少なくとも着色剤微粒子との凝集粒子を形成した後(凝集工程)、分散系全体を加熱して、凝集粒子の融着・融合を行ってコア粒子を形成する(融着・融合工程)。
本発明においては、粒度分布がよりシャープなトナー粒子をより簡便に得る観点から、方法(1)を採用することが好ましい。
【0033】
方法(1)および(2)における「凝集・融着工程」および「凝集工程」の凝集は、通常、凝集粒子の安定化およびトナー粒子の粒度分布制御を目的として凝集剤を添加することによって開始される。
凝集剤としては樹脂微粒子とは極性の異なるイオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤や金属塩等の一価以上の電荷を有する化合物が使用可能である。具体的には、前記のカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤等の水溶性界面活性剤類;塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸等の酸類;塩化マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硝酸アルミニウム、硝酸銀、硫酸銅、炭酸ナトリウム等の無機酸の金属塩;酢酸ナトリウム、蟻酸カリウム、シュウ酸ナトリウム、フタル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム等の脂肪族酸、芳香族酸の金属塩;ナトリウムフェノレート等のフェノール類の金属塩;アミノ酸の金属塩;トリエタノールアミン塩酸塩、アニリン塩酸塩等の脂肪族、芳香族アミン類の無機酸塩等が挙げられる。凝集粒子の安定性、凝集剤の熱や経時に対する安定性、洗浄時の除去を考慮するときに、無機酸の金属塩が性能、使用の点で好ましい。
【0034】
これらの凝集剤の添加量は臨界凝集濃度以上であり、具体的には、電荷の価数により異なるが、いずれも少量でよく、全分散系に対して一価の場合には3重量%以下、二価の場合には1重量%以下、三価の場合は0.5重量%以下程度である。凝集剤の添加量は少ない方が好ましく、価数の多い化合物の方が添加量を少なくすることができるので好適である。
【0035】
凝集は通常、停止剤を添加して粒子成長を停止することにより終了する。停止剤としてはノニオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤やたとえば凝集剤として無機酸のマグネシウム塩を用いた場合のナトリウム塩のような金属イオン同士の拮抗作用のある無機酸の金属塩が用いられる。停止剤の添加量は凝集粒子の安定化等のための上記添加量よりも多く、通常、全分散系に対して停止剤が一価の金属塩の場合には2〜6重量%、二価の金属塩の場合には1〜3重量%である。
【0036】
方法(1)における「凝集・融着工程」の加熱温度および加熱時間は凝集と融着が同時に行われる温度および時間であり、通常、樹脂微粒子のガラス転移温度以上の温度、例えば60〜95℃で15〜120分間、特に30〜90分間が好適である。一方、方法(2)における「凝集工程」の温度および時間は凝集のみが達成される温度および時間であり、通常、樹脂微粒子のガラス転移温度未満の温度、例えば、25〜55℃で15〜120分間が好適である。
【0037】
方法(1)の「融合工程」では、分散系を、樹脂微粒子のガラス転移温度以上、溶融温度以下の温度、例えば、75〜110℃に加熱し、比較的長時間、特に0.5〜3時間程度保持する。
方法(2)の「融着・融合工程」は上記「融合工程」と同様にして加熱および保持を行えば良い。
【0038】
着色剤微粒子としては、以下に示されるような有機ないしは無機の各種、各色の顔料が使用可能である。
黒色顔料としては、カーボンブラック、酸化銅、二酸化マンガン、アニリン・ブラック、活性炭、非磁性フェライト、磁性フェライト、マグネタイトなどがある。
黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキなどがある。
【0039】
橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGKなどがある。
赤色顔料としては、ベンガラ、鉛丹、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドC、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどがある。
紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキなどがある。
【0040】
青色顔料としては、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー誘導体、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBCなどがある。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファイナルイエローグリーンG、フタロシアニングリーンなどがある。
白色顔料としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化スズなどがある。
体質顔料としては、バライト粉、炭酸バリウム、クレー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホワイト、カオリンなどがある。
【0041】
着色剤微粒子の平均一次粒径は60〜120nm、特に100〜150nmが好ましい。
着色剤微粒子と樹脂微粒子との混合比は重量比率(着色剤微粒子/樹脂微粒子)で通常、1/100〜20/100、特に2/100〜15/100が好適である。着色剤微粒子は、単独あるいは複数組合せて用いることができ、その場合には、着色剤微粒子合計使用量と樹脂微粒子使用量との混合比が上記範囲内であればよい。着色剤使用量が多すぎるとトナーの定着性が低下し、少なすぎると所望の画像濃度が得られない。
【0042】
<シェル層形成工程>
コア粒子を形成した後は、コア粒子表面にシェル層を界面重合によって形成して、トナー粒子を形成する。詳しくは、得られたコア粒子を十分水洗して水性媒体に分散し、該水性媒体を所定温度に加熱した後、これに重合性単量体を含むシェル層形成用重合組成物を添加・分散して、水性媒体中、コア粒子表面上(コア粒子と水性媒体との界面)で重合(界面重合)を行う。本発明においてはこのようにシェル層を界面重合によって形成するため、均一な層厚のシェル層を形成でき、シェル層に所望の機能を良好に発現させることができる。従来のようにシェル層を樹脂微粒子の付着および融着・融合等により形成すると、均一な層厚のシェル層が得られないために、耐吸湿性、帯電性、耐熱保管性およびクリーニング性等の所望の特性を十分に向上させることができないと考えられる。
【0043】
界面重合に使用される重合性単量体としては、低温定着性と耐熱保管性および帯電性等との両立の観点から、コア粒子よりもTgの高い樹脂を形成し得るものであれば特に制限されず、種々のものを用いることができる。具体的には、樹脂微粒子形成用重合性単量体として例示したスチレン系モノマーおよびアルキル(メタ)アクリレート系モノマーと同様のモノマーを例示できる。
【0044】
より好ましくは界面重合によって得られるシェル層(樹脂)のTgがコア粒子(樹脂)のTgよりも2〜60℃、好ましくは5〜55℃高くなるような単量体を選択して用いる。好ましいシェル層(樹脂)のTgはこのようにコア粒子(樹脂)のTgに依存して決定されるため一概に規定できないが、通常、55〜110℃,特に60〜100℃が好適である。そのようなシェル層(樹脂)のTgを達成するシェル層形成用重合性単量体として、スチレン系モノマーとアルキル(メタ)アクリレート系モノマーとを重量比(スチレン系モノマー/アルキル(メタ)アクリレート系モノマー)で70/30〜100/0,特に80/20〜100/0で使用することがより好ましい。最も好ましくはスチレンとブチル(メタ)アクリレートとを上記範囲内で使用することである。スチレン系モノマーの使用割合を上げると、シェル層(樹脂)のTgは上がる。一方、スチレン系モノマーの使用割合を下げると、シェル層(樹脂)のTgは下がる。このため、当該使用割合を適宜調整してシェル層のTgを制御すればよい。
【0045】
シェル層形成用重合性単量体のコア粒子に対する使用量は特に制限されないが、通常5〜70重量%、特に20〜50重量%が好ましい。上記のような使用量でシェル層形成用重合性単量体が使用されて得られたシェル層は通常、50〜400nm、特に100〜300nmの層厚を有している。
【0046】
シェル層形成用重合組成物は重合性単量体として上記単量体が使用されること以外、樹脂微粒子形成用重合組成物と同様であり、通常、前記と同様の連鎖移動剤が含まれる。
【0047】
本工程で使用される水性媒体は樹脂微粒子形成工程で使用される水性媒体と同様であり、通常、水に前記した重合開始剤および分散安定剤が添加されてなっている。分散安定剤としては、前記界面活性剤の中でもアニオン性界面活性剤を使用することが望ましい。そのようなアニオン性界面活性剤として、例えば、ポリオキシアルキレン(メタ)アクリレート硫酸エステル塩、アルキルスルホコハク酸アルケニルエーテル塩、アルキルスルホコハク酸アルケニルエーテル硫酸エステル塩、アルキルアルケニルコハク酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル脂肪族不飽和ジカルボン酸エステル塩等が挙げられる。そのような反応性アニオン界面活性剤は、市販のエレミノールRS−30、エレミノールJS−2(以上、三洋化成社製)、ラテムルS−120、ラテムルS−180、ラテムルASK(以上、花王社製)、RA−1120、RA−2614(以上、日本乳化剤)、アクアロンHS−10、アクアロンHS−20(以上、第一工業社製)等として入手可能である。
【0048】
本工程で採用される界面重合条件、例えば、重合温度および重合時間等は上記Tgのシェル層(樹脂)が形成される限り特に制限されるものではない。一般的には60〜100℃、特に70〜90℃で30分〜3時間、特に1〜2時間重合を行うのが好適である。
【0049】
なお本発明は、上記Tgのシェル層が形成される限り、シェル層形成用重合性単量体として上記スチレン系モノマーおよびアルキル(メタ)アクリレート系モノマー以外のモノマーを使用することを妨げるものではない。
本発明のトナー粒子は体積平均粒径が通常、3〜7μmである。
【0050】
<後処理工程>
トナー粒子を形成した後は、トナー粒子分散液からトナー粒子を取り出し、洗浄工程において製造時に混入した不純物を除去し、これを乾燥する。
【0051】
洗浄工程においては、酸性、場合によっては塩基性の水をトナー粒子に対して数倍の量で加え攪拌した後、ろ過して固形分を得る。これにイオン交換水または純水を固形分に対して数倍加えて攪拌した後、ろ過を行なう。この操作を数回繰り返し、ろ過後のロ液のpHが約7になった時点で終了し、トナー粒子を得る。
【0052】
乾燥工程においては、洗浄工程で得たトナー粒子をガラス転移温度以下の温度で乾燥する。この時、必要な温度に応じて乾燥空気を循環させたり、真空条件下で加熱する等の方法を取るとよい。乾燥工程では、通常の振動型流動乾燥法、スプレードライ法、凍結乾燥法、フラッシュジェット法等、任意の方法を採用することができる。
【0053】
本発明においてトナーは、トナー粒子の表面や内部、特に表面に処理剤を有していてもよい。
処理剤としては、微粉末のシリカ、アルミナ、チタニア等の流動性向上剤、マグネタイト、フェライト、酸化セリウム、チタン酸ストロンチウム、導電性チタニア等の無機微粒子、スチレン樹脂、アクリル樹脂などの抵抗調整剤、滑剤などが使用される。これらの処理剤の使用量は、所望する性能により適宜選定すればよく、通常、トナー粒子100重量部に対して、通常0.05〜10重量部である。
【0054】
本発明のトナーは電子写真法で用いられる各種の現像方式で使用することができ、2成分現像方式、1成分現像方式、接触現像方式、非接触現像方式などあらゆる現像方式に用いることができる。
【0055】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、以下の部は重量部である。
(実施例1)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン14部、n−ブチルアクリレート4部、メタクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA1を調製した。
【0056】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、メタクリル酸1.3部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA1を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB1を得た。
【0057】
こうして得たラテックスB1に、過硫酸カリウム1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン60部、n−ブチルアクリレート19部、メタクリル酸3部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC1を得た。
【0058】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0059】
ラテックスC1を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し60分間定温に保持し撹拌した(凝集・融着工程)。その後、塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた(融合工程)。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した融合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、固形分濃度6重量%の融合粒子分散液D1を得た。融合粒子(コア粒子)のTgは50℃であった。
【0060】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、この融合粒子分散液D1を250部、反応性アニオン界面活性剤エレミノールRS−30(三洋化成社製)5.4部及びイオン交換水400部を仕込み、過硫酸カリウム0.04部をイオン交換水50部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした。これに、スチレン7部、n−オクチルメルカプタン0.2部からなる混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて2時間保持して界面重合を行った。その後、得られた重合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.3μmのトナー粒子1を得た。このシェル層形成樹脂のTgは100℃であった。
【0061】
得られたトナー粒子1の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー1を得た。
【0062】
(実施例2)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン15部、n−ブチルアクリレート3部、メタクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA2を調製した。
【0063】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、メタクリル酸1部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA2を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB2を得た。
【0064】
こうして得たラテックスB2に、過硫酸カリウム1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン62部、n−ブチルアクリレート19部、メタクリル酸3部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC2を得た。
【0065】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部、をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0066】
ラテックスC2を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し、60分間定温で保持し撹拌した(凝集・融着工程)。その後塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた(融合工程)。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した融合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、固形分濃度6重量%の融合粒子分散液D2を得た。融合粒子(コア粒子)のTgは52℃であった。
【0067】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、この融合粒子分散液D2を250部、反応性アニオン界面活性剤エレミノールRS−30(三洋化成社製)5.4部及びイオン交換水を400部仕込み、過硫酸カリウム0.04部をイオン交換水50部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした。これに、スチレン10部、n−ブチルアクリレート2部、n−オクチルメルカプタン0.4部からなる混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて2時間保持して界面重合を行った。その後、得られた重合粒子をろ過し、イオン交換水で繰返し洗浄し、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.5μmのトナー粒子2を得た。このシェル層形成樹脂のTgは61℃であった。
【0068】
得られたトナー粒子2の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー2を得た。
【0069】
(実施例3)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン15部、n−ブチルアクリレート3部、メタクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA3を調製した。
【0070】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、メタクリル酸1部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA3を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB3を得た。
【0071】
こうして得たラテックスB3に、過硫酸カリウム1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン62部、n−ブチルアクリレート19部、メタクリル酸3部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC3を得た。
【0072】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部、をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0073】
ラテックスC3を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し、60分間定温で保持した(凝集・融着工程)。その後塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた(融合工程)。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した融合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、固形分濃度6重量%の融合粒子分散液D3を得た。融合粒子(コア粒子)のTgは52℃であった。
【0074】
次に攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、この融合粒子分散液D3を250部、反応性アニオン界面活性剤エレミノールRS−30(三洋化成製)を5.4部及びイオン交換水を400部仕込み、過硫酸カリウム0.04部をイオン交換水50部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした。これに、スチレン12部、n−オクチルメルカプタン0.4部からなる混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて2時間保持して界面重合を行った。その後、得られた重合粒子をろ過し、イオン交換水で繰返し洗浄し、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.5μmのトナー粒子3を得た。このシェル層形成樹脂のTgは100℃であった。
【0075】
得られたトナー粒子3の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー3を得た。
【0076】
(実施例4)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン14部、n−ブチルアクリレート4部、アクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA4を調製した。
【0077】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、アクリル酸1.3部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA4を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB4を得た。
【0078】
こうして得たラテックスB4に、ビスアゾ系重合開始剤1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン60部、n−ブチルアクリレート15部、アクリル酸7部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC4を得た。
【0079】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部、をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0080】
ラテックスC4を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し、60分間定温で保持し撹拌した(凝集・融着工程)。その後塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた(融合工程)。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した融合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、固形分濃度6重量%の融合粒子分散液D4を得た。融合粒子(コア粒子)のTgは65℃であった。
【0081】
次に攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、この融合粒子分散液D4を250部、ドデシルスルホン酸ソーダを5部及びイオン交換水を400部仕込み、ビスアゾ系重合開始剤0.04部をイオン交換水50部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした。これに、スチレン10部、n−ブチルアクリレート1部、n−オクチルメルカプタン0.4部からなる混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて2時間保持して界面重合を行った。その後、得られた重合粒子をろ過し、イオン交換水で繰返し洗浄し、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.5μmのトナー粒子4を得た。このシェル層形成樹脂のTgは71℃であった。
【0082】
得られたトナー粒子4の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー4を得た。
【0083】
(比較例1)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン14部、n−ブチルアクリレート4部、メタクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA5を調製した。
【0084】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、メタクリル酸1.3部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA5を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB5を得た。
【0085】
こうして得たラテックスB5に、過硫酸カリウム1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン60部、n−ブチルアクリレート19部、メタクリル酸3部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC5を得た。
【0086】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部、をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0087】
ラテックスC5を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し、60分間定温で保持して撹拌した(凝集・融着工程)。その後塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた(融合工程)。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した癒合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、融合粒子分散液D5を得た。融合粒子のTgは50℃であった。その後、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.0μmのトナー粒子5を得た。
【0088】
得られた着色微粒子5の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー5を得た。
【0089】
(比較例2)
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ1.4部をイオン交換水600部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1.8部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン14部、n−ブチルアクリレート4部、メタクリル酸2部、n−オクチルメルカプタン0.3部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、ラテックスA6を調製した。
【0090】
次に、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、スチレン21部、n−ブチルアクリレート6部、メタクリル酸1.3部、n−オクチルメルカプタン1.1部からなる単量体混合液に、パラフィンワックス(NHP0190:日本精蝋社製)14部を添加し、85℃に加温し溶解させて単量体溶液を調製した。一方、ドデシルスルホン酸ソーダ0.3部をイオン交換水540部に溶解させた溶液を80℃に加熱し、この溶液にラテックスA6を固形分換算で5.6部添加した後、ホモジナイザーTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により前記単量体溶液を混合分散させ、乳化液を調製した。次いで、この乳化液に過硫酸カリウム1部をイオン交換水50部に溶解させた溶液と、イオン交換水150部とを添加し、温度を80℃とした後、3時間重合させてラテックスB6を得た。
【0091】
こうして得たラテックスB6に、過硫酸カリウム1.5部をイオン交換水40部に溶解させた溶液を添加し、温度を80℃とした後、スチレン62部、n−ブチルアクリレート19部、メタクリル酸3部、n−オクチルメルカプタン2.1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を80℃にて2時間重合させた後、30℃まで冷却し、ラテックスC6を得た。ラテックスC6のTgは52℃であった。
【0092】
n−ドデシル硫酸ナトリウム12部、をイオン交換水300部に攪拌溶解した。この溶液を攪拌しながら、カーボンブラック(リーガル330:キャボット社製)84部を徐々に添加し、次いでTKホモミキサー(特殊機化工業社製)により分散させて着色剤分散液を得た。
【0093】
攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに、ドデシルスルホン酸ソーダ0.1部をイオン交換水100部に溶解させた溶液を仕込み、窒素気流下200rpmの攪拌速度で攪拌しながら、内温を80℃に昇温させた。この溶液に、過硫酸カリウム1部をイオン交換水10部に溶解させた溶液を添加し、温度を75℃とした後、スチレン17部、n−ブチルアクリレート4部、メタクリル酸1部、n−オクチルメルカプタン1部からなる単量体混合液を30分かけて滴下し、この系を75℃にて重合させ、樹脂分散液を調製した。この被覆樹脂のTgは61℃であった。
【0094】
ラテックスC6を34.8部(固形分換算)と、イオン交換水180部と、前記着色剤分散液2.7部(固形分換算)とを、攪拌装置、加熱冷却装置、濃縮装置、及び原料・助剤仕込み装置を備えた反応フラスコに入れ攪拌した。内温を30℃に調整した後、この溶液に5Nの水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを11.0に調整した。次いで、塩化マグネシウム6水和物2.4部をイオン交換水200部に溶解した溶液を30℃にて10分間かけて添加した後、この系を6分間かけて85℃まで昇温し、60分間定温で保持し撹拌した(凝集・融着工程)。これに、別途重合した前記樹脂分散液を60部加えて90分間かけて粒子を付着させ、その後塩化ナトリウム16部をイオン交換水200部に溶解した溶液を添加して粒子成長を停止させ、さらに熟成処理として液温度90℃で2時間融合を継続させた。その後、30℃まで冷却し、塩酸を添加してpHを2.0に調整し、攪拌を停止した。生成した融合粒子をろ過し、イオン交換水で繰り返し洗浄し、40℃の温風で乾燥することにより体積平均粒径6.5μmのトナー粒子6を得た。
【0095】
得られた着色微粒子6の100部に対して、疎水性シリカ(H−2000;ワッカー社製)0.3部及び疎水性酸化チタン(T−805:日本アエロジル)0.5部を添加し、ヘンシェルミキサー(三井三池化工機社製)にて1000rpmで1分間、後処理してトナー6を得た。
【0096】
<キャリアの製造>
スチレン、メチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、及び、メタクリル酸からなるスチレン−アクリル系共重合体(1.5:7:1:0.5)80部と、ブチル化メラミン樹脂20部とをトルエンで希釈することにより、固形分比2%のアクリル−メラミン樹脂溶液を調製した。芯材として焼成フェライト粉(平均粒径30μm)を用い、上記のアクリル−メラミン樹脂溶液をスピラコーター(岡田精工社製)により塗布し、乾燥した。得られたキャリアを熱風循環式オーブン中にて140℃で2時間放置して焼成した。冷却後、フェライト粉バルクを目開き210μmと90μmのスクリーンメッシュを取り付けたフルイ振盪器を用いて解砕し、樹脂コートされたフェライト粉とした。この樹脂コートフェライト粉に対して、塗布、焼成、解砕の各処理をさらに3回繰り返して樹脂被覆キャリアを得た。こうして得たキャリアの平均粒径は31μm、電気抵抗は約3×1010Ωcmであった。
【0097】
<諸特性の評価>
上記の実施例及び比較例のトナーについて、以下のようにして諸特性の評価を行った。
(帯電量)
トナーと上記キャリアとを5:95の重量比率で混合することによって評価用の現像剤を調製した。この現像剤30gを容量50mlのポリエチレン瓶に入れ、1200rpmで90分間回転することにより現像剤を攪拌した。そして、所定の帯電量に帯電させたフィルムに接触させ、フィルムに付着するトナー重量を測定することによりトナーの帯電量を求めた。
【0098】
(水分量)
トナー1gをH/H(30℃/85%)の環境下に一昼夜放置した後の水分量を測定した。水分量は加熱乾燥式水分計MX−50(エイアンドディ社製)を用いて測定した。
【0099】
(耐熱熱保管性)
トナー10gを50mlのガラス製サンプル管に入れ55℃の環境下に一昼夜放置した後の耐熱保管性を測定した。耐熱保管性は、保管後のトナーの状態に基づいて以下のように評価した。
◎:トナーがさらさらの状態を保っている。
○:振ればトナーがさらさらになる。
△:部分的に固着している部分が見られ、スパチユラで掻くと剥がれ、実用上問題がある。
×:全体的に固着が発生したが、スパチユラで強く掻くと剥がれる。
××:固着しスパチユラで掻いても分離しない。
【0100】
(初期及び耐刷後の画質)
トナーを前記のようにキャリアと混合した現像剤をデジタルフルカラー複写機(DiALTA Color CF3102:ミノルタ社製)の現像器に入れて、初期及び耐刷後の画質を評価した。耐刷後の画質は1万枚コピー後の画質である。評価基準は以下の通りである。本明細書中、ガサツキとは濃度ムラや粒状性ノイズに起因する、画像のキメに関する粗粒状感を意味するものとする。
◎:非常にきれい
○:良好
△:部分的にガサツキが見られ、実用上問題があった。
×:全体的にガサツキが発生した。
××:画像品位が非常に劣る。
【0101】
(クリーニング性)
耐刷後の画質評価時にクリーニング性についても評価した。クリーニング性は感光体に凝着や拭き残しが発生していないかどうか以下のように評価した。
・凝着
○:良好
△:一部に小さな凝着が見られ、実用上問題があった。
×:大きな凝着が発生した。
・拭き残し
○:良好
△:一部に拭き残しが見られ、実用上問題があった。
×:拭き残しによる顕著な画像汚れが発生した。
【0102】
(定着性)
定着性は耐剥離性および耐オフセット性の評価結果から総合的に評価した。
○:全ての項目の結果が「◎」または「○」であった。
△:「◎」または「○」のほかに「△」が含まれていた。
×:少なくとも1つの「×」が含まれていた。
【0103】
<耐剥離性>
定着温度を120〜170℃の範囲で2℃刻みで変化させながら、オイルレス定着器を備えたデジタル複写機(DiALTA Di350:ミノルタ社製)にて、1.5cm×1.5cmのベタ画像(付着量2.0mg/cm)をとり、それぞれの画像を真中から2つに折り曲げてその画像の耐剥離性を目視にて評価した。剥離が認められた下限の定着温度と全く剥離しない下限の定着温度との中間の温度を定着下限温度とした。
◎:定着下限温度が142℃未満;
○:定着下限温度が142℃以上、146℃未満;
△:定着下限温度が146℃以上、152℃未満;
×:定着下限温度が152℃以上。
【0104】
<耐オフセット性>
デジタル複写機(DiALTA Di350:ミノルタ社製)の定着システム速度を1/2にして定着温度を130〜190℃の範囲において5℃刻みで変化させながらハーフトーン画像をとり、オフセット状態を目視で観察し、高温オフセットが発生する温度(オフセット温度)を評価した。
◎:オフセット温度が168℃以上;
○:オフセット温度が160℃以上、168℃未満;
△:オフセット温度が155℃以上、160℃未満;
×:オフセット温度が155℃未満。
【0105】
【表1】
Figure 2004294839
【0106】
(融合粒子(コア粒子)のガラス転移点の測定方法)
融合粒子をイオン交換水で繰返し洗浄し、40℃の温風で乾燥させた後、示差走査熱量計(DSC220:セイコー電子工業社製)を用いてJIS K7121に準じてガラス転移点を測定した。
【0107】
(シェル層形成樹脂のガラス転移点の測定方法)
トナー製造工程とは別に、シェル層形成樹脂形成に用いた単量体分散液を用いて乳化重合を行ない、シェル層形成樹脂微粒子を作製した。このシェル層形成樹脂微粒子をイオン交換水で繰り返し洗浄し、40℃の温風で乾燥させた後、示差走査熱量計(DSC220:セイコー電子工業社製)を用いてJIS K7121に準じてガラス転移点を測定した。
【0108】
【発明の効果】
本発明のトナーは、耐吸湿性、帯電均一性、低温定着性、耐熱保管性およびクリーニング性が同時に良好であり、長期にわたって高精細画像を形成できる。

Claims (5)

  1. 湿式法により樹脂微粒子を形成する工程、
    少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で、凝集させながらまたは凝集させた後、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成する工程、および
    コア粒子表面にシェル層を界面重合によって形成する工程
    を含む方法によって製造されることを特徴とする静電潜像現像用トナー。
  2. トナーの体積平均粒径が3〜7μmであることを特徴とする請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
  3. 湿式法により形成された樹脂微粒子がスチレン−(メタ)アクリル系共重合体微粒子であることを特徴とする請求項1または2に記載の静電潜像現像用トナー。
  4. 界面重合により形成されるシェル層樹脂のガラス転移温度がコア粒子のガラス転移温度よりも高いことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の静電潜像現像用トナー。
  5. 湿式法により樹脂微粒子を形成する工程、
    少なくとも該樹脂微粒子と着色剤微粒子とを水性媒体中で、凝集させながらまたは凝集させた後、加熱によって固定化させ、コア粒子を形成する工程、および
    コア粒子表面にシェル層を界面重合によって形成する工程
    を含むことを特徴とする静電潜像現像用トナーの製造方法。
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