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JP2004264506A - 光インターコネクション回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

光インターコネクション回路、電気光学装置および電子機器 Download PDF

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JP2004264506A
JP2004264506A JP2003053917A JP2003053917A JP2004264506A JP 2004264506 A JP2004264506 A JP 2004264506A JP 2003053917 A JP2003053917 A JP 2003053917A JP 2003053917 A JP2003053917 A JP 2003053917A JP 2004264506 A JP2004264506 A JP 2004264506A
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micro tile
optical
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light
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JP2003053917A
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Takayuki Kondo
貴幸 近藤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】光導波路を用いた光伝送手段の光源となる発光素子の発光量をモニタリングして制御することができ、長期間安定に動作し、容易に微細化でき、簡易に製造できる光インターコネクション回路、電気光学装置および電子機器を提供する。
【解決手段】基板10に取り付けられ発光部21aを備えた第1微小タイル状素子21と、基板10における第1微小タイル状素子21の近傍に取り付けられ受光部20bを備えた第2微小タイル状素子20と、基板10に形成された光導波路材を有してなり、少なくとも発光部21a及び受光部20bが光学的に接続された光導波路30と、受光部20bの検出値に基づいて、発光部21aの発光量を制御するAPCドライバ回路25とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光インターコネクション回路、電気光学装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、平面ディスプレイ装置として、エレクトルルミネッセンスパネル(ELP)、プラズマディスプレイパネル(PDP)、液晶表示装置(LCD)などが用いられている。これらの平面ディスプレイ装置は、大型化、大容量表示化に伴う信号の遅延などを解消するために、光を信号伝達に用いる技術が検討されている。
【0003】
また、コンピュータは、集積回路の内部構造の微細化により、CPU内部の動作速度(動作クロック)が年々向上している。しかし、CPUと記憶装置などの周辺装置を繋ぐバスにおける信号伝達速度はほぼ限界に達しつつあり、コンピュータの処理速度のボトルネックとなっている。このバスにおける信号伝達を光信号で行うことができれば、コンピュータの処理速度の限界を著しく高めることが可能となる。
【0004】
そして、光信号を用いてデータ伝達するには、光源である半導体レーザから放射された光信号を所定の場所まで伝達して、受光素子などに入力する光伝送手段が必要になる。従来このような光伝送手段としては、光ファイバーを利用した技術、又は基板上に形成した光導波路を利用した技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−167060号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光伝送手段の光源となる半導体レーザは、周囲温度及び経年変化などによりレーザ効率(入力に対する出力光量の比率)が変化する。そこで、光信号による安定したデータ伝送を行うためには、半導体レーザの周囲環境変化及び素子劣化などの経年変化によらず、光導波路へ導入する光量を所定範囲内に制御することが必要になる。
【0007】
しかしながら、従来の光導波路を用いた光伝送手段では光源となる半導体レーザのレーザ効率を制御する点についてなんら検討されていない。そこで、従来の光伝送手段は、長年にわたって安定に光信号を送受信することが困難であるという問題点がある。また、従来の光伝送手段では、発光素子及び受光素子などの光部品と光導波路などの伝送路との接続構造が繁雑であり、その製造に多大なコスト及び時間がかかるという問題点もある。また、従来においては、光導波路に適した入出力構造が未だ見いだされていないのが現状であり、平面ディスプレイ装置又はコンピュータに適用できるほどの微細化及び製造容易化が図られた光伝送手段は実現されていない。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、光導波路を用いた光伝送手段の光源となる発光素子の発光量(発光強度)をモニタリングして制御することができ、長年にわたって安定に動作することができ、容易に微細化することができ、簡易に製造することができる光インターコネクション回路、電気光学装置および電子機器の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために本発明の光インターコネクション回路は、基板に取り付けられ発光機能を備えた第1微小タイル状素子と、前記基板における前記第1微小タイル状素子の近傍に取り付けられ受光機能を備えた第2微小タイル状素子と、前記第1微小タイル状素子から出力された光信号を受信する受光素子と、前記基板に形成された光導波路材を有してなるものであって、少なくとも前記第1微小タイル状素子、前記第2微小タイル状素子及び前記受光素子を光学的に接続する光導波路と、前記第2微小タイル状素子の検出値に基づいて、前記第1微小タイル状素子の発光量を制御する自動出力制御回路とを有することを特徴とする。
本発明によれば、第1微小タイル状素子から出射された光が光導波路内を伝播し、その伝播光が第2微小タイル状素子及び受光素子に入射する。そこで、第1微小タイル状素子から光信号が出力されると、その光信号を受光素子が受信することができる。さらに、第2微小タイル状素子は第1微小タイル状素子の発光強度を検出できるので、その第2微小タイル状素子の検出値に基づいて自動出力制御回路が第1微小タイル状素子の発光強度を制御することができる。換言すれば、第1微小タイル状素子の発光強度を第2微小タイル状素子がモニタリングすることができ、そのモニタリング値を用いて自動出力制御回路が第1微小タイル状素子の発光強度をフィードバック制御することができる。そこで、本発明によれば、周囲温度の変化及び素子劣化などの経年変化にかかわらずに、光導波路を伝送路とする光信号の光量、すなわち第1微小タイル状素子の発光強度を、長年にわたって所望範囲に制御することができる。
また、本発明によれば、第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を非常に小さな形状(例えば、数百μm四方以下の面積と数十μm以下の厚さをもつもの)にすることで、長年に渡って安定に動作し、かつ非常に小型の光信号伝送手段を簡易に製造することができる。本発明において、光導波路材としては、透明樹脂あるいはゾルゲルガラスを適用することができる。ゾルゲルガラスとは、ガラス成分を含む溶液を加熱するなどして固体ガラスに変質させたものである。
【0010】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子が前記基板における同一平面に隣り合って配置されていることが好ましい。
本発明によれば、基板のある平面上に第1微小タイル状素子と第2微小タイル状素子とを並べて配置することにより、例えば第1微小タイル状素子と第2微小タイル状素子と重ね合わせた構造に比べて、その微小タイル状素子による基板平面の凹凸が低減されるので、基板平面上で光導波路が形成しやすくなり、光導波路における伝播光の損失を抑えることができる。
【0011】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記自動出力制御回路が前記第1微小タイル状素子及び前記第2微小タイル状素子の近傍に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、自動出力制御回路が第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子の近傍に配置されているので、その自動出力制御回路は第2微小タイル状素子の検出値をより正確にかつより高速に取り込むことができ、高精度に光出力信号(第1微小タイル状素子の出力)の強度を制御することができる。
【0012】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記自動出力制御回路が前記基板に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、例えば基板に自動出力制御回路を形成し、次いで、その基板上に第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を貼り付け、次いで、第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を被うように光導波路を基板上に形成することで、長年に渡って安定に動作しかつ非常に小型の光信号伝送手段を、簡易に製造することができる。
【0013】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記自動出力制御回路が前記基板に設けられた薄膜トランジスタを構成要素とすることが好ましい。
本発明によれば、例えば上記基板としてガラス基板を用い、そのガラス基板上に薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を形成して自動出力制御回路を構成することができる。このようにすると、薄膜トランジスタを用いて基板上にアクティブマトリクス型液晶パネルを構成することもできるので、本インターコネクション回路を備えた高速動作が可能なアクティブマトリクス型液晶パネルを簡易に構成することができる。
【0014】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記自動出力制御回路が前記基板にフリップチップ実装されていることが好ましい。
本発明によれば、第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子などが貼り付けられる上記基板とは別に、自動出力制御回路を備える集積回路チップなどを作り、その集積回路チップを上記基板にフリップチップ実装することで、上記光インターコネクション回路を構成することができる。そこで、本発明によれば、第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び光導波路と自動集積回路を備える集積回路チップなどとを隙間をもたせて重ねることができるので、各構成部品の配置自由度を高めることができ、よりコンパクトな光インターコネクション回路を提供することができる。また、本発明によれば、自動出力制御回路のみを単独で製造することもできるので、自動出力制御回路の設計変更などを容易に行うことができ、より製造し易い光インターコネクション回路を提供することができる。
【0015】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記自動出力制御回路が前記第1微小タイル状素子の発光機能を駆動するドライバ回路を有することが好ましい。
本発明によれば、自動出力制御回路とドライバ回路とを同時に作ることができ、また自動出力制御回路とドライバ回路間の配線を短くすることができるので、よりコンパクトで高性能な光インターコネクション回路を安価に提供することができる。
【0016】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子の厚さが20μm以下であることが好ましい。
本発明によれば、例えば基板平面上に第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を貼り付け、その第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を被うように基板平面上に光導波路を形成した場合、光導波路における第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子による凸凹(段差)を20μm以下にすることができる。そこで、本発明によれば、光導波路の厚みを低減しながら、光導波路における光伝送効率を向上させることができ、段差部に段差緩和のための特別な構造及び光学素子を必要とせず、低コストでかつ簡便に作製できる光インターコネクション回路を提供することができる。
【0017】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記第1微小タイル状素子の発光機能が面発光レーザ、LED、DFBレーザのうちの一つであることが好ましい。
本発明によれば、ある基板上に形成したLED、面発光レーザ又はDFBレーザなどを微小タイル形状に切り出すなどして、光信号を放射する第1微小タイル状素子を設けることができる。ここで、面発光レーザは、化合物半導体からなるものであるので、シリコンと格子整合せず、エピタキシーなどの半導体プロセスによって直接にシリコン集積回路上に形成することが非常に困難である。そこで、一旦、ガリウム・ヒ素基板に面発光レーザを形成し、次いで、その面発光レーザを微小タイル形状にチップ化することで、第1微小タイル状素子を設ける。このようにチップ化することで、シリコンなどの基板上の任意な位置に面発光レーザを配置することができる。
また、本発明によれば、第1微小タイル状素子としてDFBレーザを用いることで、光信号の伝送効率をさらに上げることができ、上記の光散乱機構及び光反射機構の必要性を低減することができる。その理由は、DFBレーザが、面発光レーザ及びLEDとは異なり、微小タイル形状の端部(側面)から基板平面と平行な方向にレーザ光を放射するからである。
【0018】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記第2微小タイル状素子の受光機能がフォトダイオード又はフォトトランジスタであることが好ましい。
本発明によれば、コンパクトで高感度な受光機能を備えた第2微小タイル状素子を構成することができる。
【0019】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び自動出力制御回路が前記基板における同一平面に隣り合って接着されており、前記光導波路の光導波路材は、少なくとも前記第1微小タイル状素子の発光部及び前記第2微小タイル状素子の受光部を被うように、前記基板の平面上に形成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を接着剤などにより基板上の任意の位置に簡易に接着することができる。ここで、例えば、フレキシブルテープ(フィルム)の片方面に微小タイル状素子を仮接着することで、その微小タイル状素子を簡易にかつ精密な位置にハンドリングすることができる。そして、第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を基板上に接着した後に、その第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子を被うように光導波路材を基板上に形成することで、簡易に光導波路を形成することができる。
【0020】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記光導波路が前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子の少なくとも一方の近傍に光を散乱させる光散乱機構を備えることが好ましい。
本発明によれば、例えば、光導波路における第1微小タイル状素子の近傍に光散乱機構を設けることで、第1微小タイル状素子から放射された光信号がその光散乱機構で散乱され、光導波路全体に効率よく光信号を伝播させることができる。また、例えば、光導波路における第2微小タイル状素子の近傍に光散乱機構を設けることで、光導波路を伝播してきた光信号が第2微小タイル状素子の近傍で散乱され、光信号の一部を第2微小タイル状素子に効率よく入射させることができる。
したがって、本発明によれば、例えば、第1微小タイル状素子から光信号が基板の表面に対して垂直方向に出射されても、光散乱機構によってその光信号が散乱されて効率よく光導波路材を伝播する。また、例えば、第2微小タイル状素子の受光部が基板の表面と平行となるように配置されていても、その第2微小タイル状素子の受光部は光散乱機構によって散乱された光信号の一部を効率よく正確に検出することができる。
【0021】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記光導波路が、前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子の少なくとも一方の近傍、又は前記光導波路材の端部に、光を反射する光反射機構を備えることが好ましい。
本発明によれば、第1微小タイル状素子から放射された光信号の伝播方向を、光反射機構によって光導波路の長手方向に変更することができ、また、光導波路に沿って伝播する光信号の一部を光反射機構によって第2微小タイル状素子の受光部に向かわせることができ、光信号の伝送効率を簡易に向上させることができる。
【0022】
また、本発明の光インターコネクション回路は、前記受光素子が微小なタイル形状の素子で構成されていることが好ましい。
本発明によれば、第1微小タイル状素子から出力された光信号を受信する受光素子が微小タイル状素子として構成されているので、非常に小型であって、かつ長年に渡って安定に動作する光信号送受信手段を安価に提供することができる。
【0023】
本発明の電気光学装置は、前記光インターコネクション回路を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、液晶パネル、プラズマディスプレイパネル、有機ELパネルなどの平面ディスプレイ装置の走査信号などを上記光インターコネクション回路によって伝送することができるので、長年にわたって安定に高速動作し、大画面でかつ高品位な動画像を表示できる平面ディスプレイ装置などを提供することができる。
【0024】
本発明の電子機器は、前記光インターコネクション回路を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、集積回路内の信号伝送手段、又は集積回路同士間の信号伝送手段として本発明の光インターコネクション回路を適用することで、長年にわたって安定に動作し、高速に信号処理することができかつコンパクトな電子機器を安価に提供することができる。
また、本発明によれば、例えば、表示装置に光インターコネクション回路を適用することで、長年にわたって安定に動作し、高品位な画像を表示できる電子機器を安価に提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る光インターコネクション回路について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係る光インターコネクション回路を示す模式側面図である。本実施形態に係る光インターコネクション回路は、基板10の表面に接着された第1微小タイル状素子21と、基板10の表面における第1微小タイル状素子21の近傍に接着された第2微小タイル状素子20と、基板10の表面に形成された光導波路材からなるものであって、少なくとも第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20を光学的に接続する光導波路30とを有する。
また、光導波路30における第1微小タイル状素子21の反対側端には、なんらかの受光素子(図示せず)が光学的に接続されている(受光素子の種類及び光導波路30との接続形態は任意のものが適用できる)。この受光素子は電子回路と電気的に接続されており、第1微小タイル状素子21から放射され光導波路30を伝播した光Pは、受光素子へ到達して電気信号に変換される。この結果、電子回路へデータが伝送される。なお、受光素子は光導波路30の途中に設けられていてもよく、複数の受光素子を光導波路30に光学的に接続してもよい。
【0026】
第1微小タイル状素子21と第2微小タイル状素子20は、基板10における同一平面上に隣接して配置されている。光導波路材としては、透明樹脂あるいはゾルゲルガラスを適用することができる。基板10としては、ガラスエポキシ、セラミック、プラスチック、ポリイミド、シリコン又はガラスなど任意のものを適用することができる。
【0027】
第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル素子22は、微小なタイル形状の半導体デバイス(微小タイル状素子)である。この微小タイル状素子は、例えば、厚さが20μm以下であり、縦横の大きさが数十μmから数百μmの板状部材である。微小タイル状素子の製造方法については、後で詳細に説明する。
【0028】
第1微小タイル状素子21は、発光機能をもつ発光部21aを備えている。第2微小タイル状素子20は、受光機能をもつ受光部20bを備えている。そして光導波路30をなす光導波路材は、少なくとも第1微小タイル状素子21の発光部21aと第2微小タイル状素子20の受光部20bを被うように形成されている。
【0029】
また、本光インターコネクション回路は、第2微小タイル状素子20の受光部20bの検出値に基づいて、第1微小タイル状素子21の発光部21aの発光量(発光強度)を制御する自動出力制御回路となるAPCドライバ回路25を有している。APCドライバ回路25は、上記自動出力制御回路の出力に応じて、第1微小タイル状素子21の発光部21aを駆動するドライバ回路も備えている。そして、APCドライバ回路25は、第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20の近傍(特に基板10における第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20が接着されている面と同一面)に配置されていることが好ましい。
【0030】
APCドライバ回路25の形成構造としては以下に述べるように各種構造を適用することができる。例えば基板10に直接半導体素子又は半導体集積を形成することで、APCドライバ回路25を構成してもよい。また、基板10をガラス基板として、そのガラス基板上に薄膜トランジスタ(TFT)を形成することでAPCドライバ回路25を構成してもよい。また、基板10とは別に、集積回路チップなどでAPCドライバ回路25を製造し、その集積回路チップをバンプなどで基板10上にフリップチップ実装してもよい。この場合、基板に貼り付けられている第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20と集積回路チップに設けられているAPCドライバ回路25とは、導電部材からなるバンプを介して電気的に接続される。
【0031】
次に、上記構成の光インターコネクション回路の動作について説明する。先ず第1微小タイル状素子21の発光部21aから放射された光Pは、光導波路30内を伝播する。そして、光導波路30における第1微小タイル状素子21の反対側に光学的に接続された上記受光素子(図示せず)に対して、光Pが例えば光パルス信号となって情報を伝達する。ここで、光Pは、その光導波路30と他の部材(基板10の上面及び空間)との境界、すなわち光導波路30の表面において全反射されるので、散乱光となって光導波路30内を伝播する。そこで、発光部21aから放射された光Pの一部は、第2微小タイル状素子20の受光部20bに入射する。
【0032】
この入射光により、第2微小タイル状素子20の受光機能は、第1微小タイル状素子21の発光部21aの発光強度(発光量)を検出しモニタ信号Mとして出力する。そして、第2微小タイル状素子20から出力されたモニタ信号Mは、APCドライバ回路25に取り込まれる。APCドライバ回路25は、取り込んだモニタ信号Mに基づいて、第1微小タイル状素子21の発光部21aの発光強度を制御する制御信号を生成する。また、APCドライバ回路25は、伝送対象の信号であるデータ信号Dを入力し、データ信号Dに基づいて上記制御信号をON/OFF制御する。さらに、APCドライバ回路25は、そのON/OFF制御された制御信号を増幅して駆動電流Kとして第1微小タイル状素子21の発光部21aに出力する。これにより、発光部は、データ信号Dに対応したパルス光であって、モニタ信号Mによって制御された光量の光(光パルス信号)Pを放射する。
【0033】
これらにより、本実施形態の光インターコネクション回路によれば、第1微小タイル状素子21の発光強度を第2微小タイル状素子20がモニタリングすることができ、そのモニタリング値(モニタ信号M)を用いてAPCドライバ回路25が第1微小タイル状素子21の発光強度をフィードバック制御することができる。そこで、本実施形態によれば、第1微小タイル状素子21の周囲温度及び素子劣化などの経年変化にかかわらずに、光導波路30を伝播する光パルス信号である光Pの強度(光量など)を、長年にわたって所望範囲に制御することができる。
【0034】
また、第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20を後述の製造方法によって非常に小さな形状(例えば、数百μm四方以下の面積と数十μm以下の厚さをもつもの)に簡易にすることができる。そこで、本実施形態によれば周囲温度の変動などの影響をうけず、長年に渡って安定に動作し、非常に微細な光信号伝送構造を簡易に提供することができる。
【0035】
また、本実施形態によれば、第2微小タイル状素子20の厚さを20μm以下にすることにより、第2微小タイル状素子20による基板10との段差が十分小さくなるため、図1のように段差(第2微小タイル状素子20)を乗り越えて連続的に光導波路30を形成できる。そして、段差部において連続的に光導波路30を形成しても、段差が小さいため、散乱などの光の伝達損失はほとんど無視できる。そのため段差部に段差緩和のための特別な構造や光学素子を必要としない。よって本実施形態の光インターコネクション回路は、低コストかつ簡便に作製できる。また、光導波路30をなす光導波路材の厚さを数十μm以下にすることができる。
【0036】
第1微小タイル状素子21は、例えば、VCSEL(面発光レーザ)、LED又はDFB(Distributed Feedback)レーザを備えるものとする。発光デバイスとして、LEDはもっとも構造が単純で作製が容易であるが、光信号の変調速度が数百Mbps程度と遅い。これに対してVCSELは、10Gbpsを超える非常に高速な変調が可能であるうえ、しきい値電流が小さく発光効率が高いので低消費電力で駆動できる。DFBレーザは、変調速度は1Gbps程度と面発光レーザには及ばないものの、微小タイル形状の端部から基板10の平面と平行な方向、すなわち光導波路30に沿った方向へレーザ光を出射するため、面発光レーザより効率よく光信号を伝播することができる。DFBレーザには、電界吸収変調器を内蔵させることもできる。こうすると10Gbpsを超える変調速度が得られるため、DFBの効率的な光信号伝播性と高速変調を両立することも可能になる。
【0037】
第2微小タイル状素子20は、例えば、フォトダイオード(PD)又はフォトトランジスタを備えるものとする。ここで、フォトダイオードとしては、PIN型フォトダイオード、APD(アバランシェフォトダイオード)、MSM(Metal−Semiconductor−Metal)型フォトダイオードを用途に応じて選ぶことができる。APDは、光感度、応答周波数ともに高い。MSM型フォトダイオードは、構造が単純で増幅用トランジスタとともに集積化しやすい。
【0038】
本実施形態において、第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20は、基板10に設けられた集積回路、又はEL表示回路、プラズマディスプレイ、液晶表示回路などの電子回路(図示せず)と電気的に接続されている。これにより、集積回路などからなるコンピュータシステムをコンパクトでありながら従来よりも高速化させることができる。また、基板10に設けられた平面ディスプレイなどの走査信号を本実施形態の光インターコネクション回路によって高速に伝送することができ、平面ディスプレイ装置における画面の大型化及び高品位化を促進することができる。
【0039】
図1においては、第1微小タイル状素子21と第2微小タイル状素子20がそれぞれ一つづつ、一本の光導光路30に光結合されているが、第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20の組が複数組、光導波路30に光結合されているものとしてもよい。この場合、各第1微小タイル状素子21は相互に異なる波長の光Pを放射し、第1微小タイル状素子21の近傍に配置されている第2微小タイル状素子20はその近傍の第1微小タイル状素子21から放射された光Pの波長のみを選択的に検出することが好ましい。そして、第1微小タイル状素子21及び第2微小タイル状素子20の組毎に、APCドライバ回路25が設けられていることが好ましい。これらにより、複数の波長が異なる光パルス信号を1本の光導波路30を用いて同時に伝送でき、長年の渡って安定に動作する光インターコネクション回路を簡易に提供することができる。
【0040】
また、光導波路30は、図1においては直線状に形成されているが、曲線状に形成する、又は複数に分岐させることもできる。また、ループ状に形成してもかまわない。また、複数の微小タイル状素子を覆うようにシート状に形成してもよい。もちろん一つの基板10の表面に複数の組の第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20、APCドライバ回路25及び光導波路30を形成してもかまわない。さらに、基板10の表裏両面に第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20、APCドライバ回路25及び光導波路30を形成することもできる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る光インターコネクション回路について図2を参照して説明する。図2は本発明の第2実施形態に係る光インターコネクション回路を示し、図2(a)は概略側面図であり図2(b)は概略平面図である。
【0042】
本実施形態は、第1実施形態で示した光導波路30における第1微小タイル状素子21の反対側端に接続されている受光素子(すなわち光信号を受信する受光素子)も、微小タイル状素子(第3微小タイル状素子22)で構成している点が第1実施形態と異なる。第3微小タイル状素子22は、上記第2微小タイル状素子20と同様のものであり、受光部22bを備えている。そして、第3微小タイル状素子22は、基板10の表面に接着されている。第3微小タイル状素子22の受光部22bを被うように光導波路30が設けられており、受光部22bと光導波路30は光学的に接続されている。
【0043】
このような構成により、第1微小タイル状素子21の発光部21aから放射された光(光パルス信号)は、第2微小タイル状素子20の受光部20bに入射するとともに、光導波路30を伝播して第3微小タイル状素子22の受光部22bにも入射する。したがって、第1微小タイル状素子21から第3微小タイル状素子22へ光パルス信号を伝送することができる。なお、複数個の第3微小タイル状素子22を光導波路30に接続してもよい。
【0044】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る光インターコネクション回路について図3から図6を参照して説明する。本実施形態は、光導波路30において、第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22それぞれの近傍に、光を散乱する光散乱機構を備えている点が上記実施形態と異なる。図3は本第3実施形態に係る光インターコネクション回路の一例を示す概略側面図である。
【0045】
本光インターコネクション回路は、光導波路30をなす光導波路材における第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の近傍に、光散乱機構31aをなす光散乱粒子が分散されている。光散乱粒子は、例えばシリカ粒子、ガラス粒子又は金属粒子などを用いる。この光散乱機構31aを備えた光導波路30は、例えばディスペンサあるいはインクジェットノズルなどから液滴を吐出する液滴吐出方式を用いる。具体的には、あるインクジェットノズルなどから液状の光導波路材(樹脂など)を所定部位に吐出するとともに、他のインクジェットノズルなどから光散乱粒子を含んだ液状の光導波路剤を所定部位に吐出することで、光散乱機構31aを備えた光導波路30を形成する。
【0046】
また、光導波路材30の構成材料としては、樹脂の他にゾルゲルガラスを適用することができる。ゾルゲルガラスの製法は、金属アルコキシドに酸を加えて加水分解した溶液などを所定部位に塗布し、熱などのエネルギーを加えてガラス化したものである。
【0047】
図4は第3実施形態に係る光インターコネクション回路の他の例を示す概略側面図である。本光インターコネクション回路の光散乱機構31a’は、光散乱粒子を分散した樹脂又はガラスがドーム状に形成したドーム状光散乱機構である。この光散乱機構31a’(ドーム状光散乱機構)を覆うように光導波路30が形成されている。この光散乱機構31a’は、図3に示す光散乱機構31aよりも、その大きさ及び形状などが制御しやすいので、光導波路30と第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20又は第3微小タイル状素子22との光結合効率の容易な調整が可能となる。
【0048】
次に、光散乱機構31a’の製造方法について説明する。まず、インクジェット又はディスペンサなどを用い、光散乱粒子を含んだ液状の樹脂又は珪酸エチルなどの金属アルコキシドに酸を加え加水分解した溶液などを基板10の所定部位にドーム状に塗布する。次いで、その塗布した部位に熱などのエネルギーを加えてかかる溶液を硬化又はガラス化する。このようにしてドーム状の光散乱機構31a’を第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の上に形成する。次いで、ドーム状の光散乱機構31a’を覆うように透明樹脂又はゾルゲルガラスで線状の光導光路30を形成する。
【0049】
図5は第3実施形態に係る光インターコネクション回路の他の例を示す概略側面図である。本光インターコネクション回路の光散乱機構31bは、光導波路30をなす光導波路材の表面に凹凸を設けた構成としている。この光散乱機構31bも第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の近傍に設けられている。ここで、光散乱機構31bをなす凹凸は、エンボス加工又はスタンパ転写などで形成する。
【0050】
図6は第3実施形態に係る光インターコネクション回路の他の例を示し、(a)は概略側面図であり、(b)は概略平面図である。本光インターコネクション回路の光散乱機構31cは、光導波路30をなす線状の光導波路材の線幅及び高さを変化させた構成としている。すなわち、光導波路30において、第2微小タイル状素子20の受光部20b及び第3微小タイル状素子22の受光部22bの近傍について光導波路材の線幅及び高さを小さく絞っている。
【0051】
光散乱機構31cを備えた光導波路30の製造方法について次に説明する。先ず、基板10の表面の所望位置に第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22を接着する。次いで、基板10の表面全体、並びに第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の表面全体に撥液処理を施す。次いで、撥液処理した面における光導波路30を設ける領域に親液処理を施す。ここで、親液処理を施す領域は、線状であって第2微小タイル状素子20の受光部20b及び第3微小タイル状素子22の受光部22bの近傍について線幅を絞ったパターンとする。なお、親液処理としては、例えば紫外線を照射することで行う。
【0052】
次いで、親液処理した領域内に、インクジェットノズルなどから液状の光導波路材を滴下する。すると、かかる滴下された光導波路材は、親液処理された領域において濡れ広がる作用を受け、撥液処理された領域からは弾き出される作用を受け、また表面張力なども作用する。そこで、かかる光導波路材は、図6に示すような受光部20b及び受光部22bの近傍で線幅が絞られた形状となる。
【0053】
上記のように、光導波路30における第1微小タイル状素子21の近傍に光散乱機構31a,31b,31cを設けることにより、第1微小タイル状素子21から放射された光信号がその光散乱機構31a,31b,31cで散乱され、光導波路全体に効率よく光信号を伝播させることができる。また、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の近傍に光散乱機構31a,31b,31cを設けることで、光導波路30を伝播してきた光信号が第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の近傍で散乱され、光信号を第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22に効率よく入射させることができる。
【0054】
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る光インターコネクション回路について図7から図9を参照して説明する。本実施形態は、光導波路30における第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22の近傍、又は光導波路30の端部に、光を反射する光反射機構を備える点が上記実施形態と異なる。図7は、本発明の第4実施形態に係る光インターコネクション回路の一例を示し、(a)は概略側面図であり、(b)は概略平面図である。
【0055】
例えば、光導波路30をなす光導波路材の表面に金属膜を形成することで光反射機構32a,32bを設ける。また、光導波路30をなす光導波路材の表面に金属微粒子を含む塗料を塗布することで光反射機構32a,32bを設けてもよい。金属微粒子としては、銀、アルミニウム、マグネシウム、銅、ニッケル、チタン、クロム、亜鉛などの微粒子を適用することができる。光反射機構32a,32bをなす金属膜の形成及び金属微粒子を含む塗料の塗布は、インクジェットノズルなどから塗料などを吐出することで行ってもよい。また、光反射機構32a又は光反射機構32bは、光導光路30の全体に施してもかまわない。
【0056】
このような構成にすることにより、第1微小タイル状素子21から放射された光信号が光反射機構32aで光導波路30に沿う方向に反射され、その光信号の一部が光反射機構32bで第2微小タイル状素子20又は第3微小タイル状素子22の方向に反射される。したがって、本実施形態によれば、光信号を効率よく伝播させることができる。
【0057】
図8は第4実施形態に係る光インターコネクション回路の他の例を示し、(a)は概略側面図であり、(b)は概略平面図である。本光インターコネクション回路の光反射機構32cは、反射面を有する反射板が光導波路30の端部に貼り付けられた構成となっている。ここで、光反射機構32cの反射面は、基板10の表面に対して例えば45度の角度をもつように設けられている。
【0058】
また、本光インターコネクション回路では、2本の平行な光導波路30a,30bが設けられている。そして、光反射機構32cは、2本の光導波路30a,30bの一方端に設けら、光導波路30a,30bに共用される1枚の共通反射板となっている。そこで、2つの第1微小タイル状素子21からそれぞれ放射された光信号は、光反射機構32cによってそれぞれ光導波路30a,30bに沿う方向に反射される。したがって、本実施形態によれば、光信号を効率よく伝播させることができるとともに、効率よく光インターコネクション回路を製造することができる。
なお、図8に示す形態では、2本の光導波路30a,30bに共通の光反射機構32cを設けたが、3本以上の光導波路に共通の光反射機構32cを設けてもよい。
【0059】
図9は第4実施形態に係る光インターコネクション回路の他の例を示し、(a)は概略側面図であり、(b)は概略平面図である。本光インターコネクション回路の光反射機構32d,32eは、グレーティングを施した板状の光学部品(グレーティング部品)である。光反射機構32dは第1微小タイル状素子21に被さるように、光反射機構32eは第2微小タイル状素子20及び第3微小タイル状素子22それぞれに被さるように、光導波路30上に設置されている。
【0060】
ここで、光導波路30aと光導波路30bの間隔が比較的大きい場合は、図9に示すように各光導波路30a,30bに別個に光反射機構32eを取り付ける。光導波路30aと光導波路30bが接近しておりほぼ平行に配置されている場合は、図9に示すように光導波路30a,30bに共通な光反射機構32dを取り付けてもよい。
【0061】
上記図3から図9に示す光散乱機構及び光反射機構は、互いに組み合わせて用いるとより効果的である。
【0062】
(製造方法)
次に、上記実施形態に係る光インターコネクション回路における光導波路30の製造方法について、図10から図13を参照して説明する。図10は光導波路30の製造方法を示す模式側面図である。
【0063】
先ず、基板10の上面に上記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子を接着しておく。その後、光導波路30の製造工程に入る。そして、図10(a)に示すように、基板10の上面と第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子(図示せず)の上面の全体に、液状の光硬化樹脂30cをコーティングする。このコーティングは、スピンコート法、ロールコート法、スプレイコート法などで行う。
【0064】
次いで液状の光硬化樹脂30cに対して、所望パターンのマスクを介して紫外線(UV)を照射する。これにより、液状の光硬化樹脂30cにおける所望領域だけが硬化しパターニングされる。そして、硬化していない樹脂を洗浄などにより除去することで、図10(b)に示すように、硬化された光導波路材からなる光導波路30dが形成される。
【0065】
図11は光導波路30の製造方法についての他の例を示す模式側面図である。先ず、基板10の上面に上記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子を接着しておく。その後、光導波路30の製造工程に入る。そして、図11(a)に示すように、基板10の上面と第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子(図示せず)の上面全体に樹脂30eをコーティングして硬化させる。このコーティングは、スピンコート法、ロールコート法、スプレイコート法などで行う。次いで、樹脂30eにおける所望領域にレジストマスク41を形成する。このレジストマスク41の形成領域は光導波路30を形成する領域と同じである。
【0066】
次いで、図11(b)に示すように、レジストマスク41の上から基板10全体についてドライエッチング又はウエットエッチングを施し、レジストマスク41の下以外にある樹脂eを除去する。このようにフォトリソパターニングして、レジストマスク41を除去することで、光導波路材からなる光導波路30fが形成される。
【0067】
図12は光導波路30の製造方法についての他の例を示す模式側面図である。先ず、基板10の上面に上記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子を接着しておく。その後、光導波路30の製造工程に入る。そして、基板10の上面と第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子の上面全体に、撥液処理を施して撥液表面51を設ける。
【0068】
次いで、図12(a)に示すように、撥液表面51における所望パターン領域に紫外線を照射することなどして、撥液表面51のなかに所望パターンの親液表面52を設ける。次いで、図12(b)に示すように、親液表面52のなかに、インクジェットノズルまたはディスペンサなどから液状の光導波路材30gを滴下する。光導波路材30gとしては、透明樹脂又はゾルゲルガラスを用いる。そして、基板10上に滴下された光導波路材30gを硬化させることで、光導波路材からなる光導波路30hが形成される。
ゾルゲルガラスで光導波路30gを形成する場合は、金属アルコキシドに酸を加えて加水分解した溶液などをインクジェットノズルまたはディスペンサなどから親液表面52に滴下する。次いで、滴下した溶液に熱などのエネルギーを加えてガラス化し光導波路30hとする。
【0069】
図13は光導波路30の製造方法についての他の例を示す模式側面図である。先ず、基板10の上面に上記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子を接着しておく。その後、光導波路30の製造工程に入る。そして、図13(a)に示すように、基板10の上面並びに第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び第3微小タイル状素子の上面であって、光導波路30を設けようとする領域を被うように、液状の樹脂30iを塗布する。
【0070】
次いで、光導波路30のパターン形状52をもつ型であるスタンパ51を、基板10の上方から基板10の表面に押し付ける。次いで、図13(b)に示すように、基板10の表面からスタンパ51を持ち上げる。これらにより、スタンパ51を用いたパターン転写法により、基板10上に所望パターン形状の光導波路材からなる光導波路30jが形成される。
【0071】
光導波路30の製造方法は、上記図10から図13に示す方法以外に、次に述べる方法を用いてもよい。例えば、スクリーン印刷又はオフセット印刷などの印刷法を用いて、光導波路30をなす光導波路材を設けてもよい。また、スリット状の隙間から液状の樹脂を吐出するスリットコート法を用いて、光導波路30をなす光導波路材を設けてもよい。スリットコート法としては、毛細管現象を用いて樹脂などの所望部材を基板10に塗布する手法を採用してもよい。
【0072】
(微小タイル状素子の製造方法)
次に、上記第1微小タイル状素子21、第2微小タイル状素子20又は第3微小タイル状素子22をなす微小タイル状素子の製造方法について図14から図23を参照して説明する。本製造方法は、基本的にエピタキシャルリフトオフ法に基づくものである。また本製造方法では、微小タイル状素子としての化合物半導体デバイス(化合物半導体素子)を基板(最終基板)10となるシリコン・LSIチップ上に接合する場合について説明するが、半導体デバイスの種類及びLSIチップの種類に関係なく本発明を適用することができる。なお、本実施形態における「半導体基板」とは、半導体物資から成る物体をいうが、板形状の基板に限らず、どのような形状であっても半導体物資であれば「半導体基板」に含まれる。
【0073】
<第1工程>
図14は微小タイル状素子の製造方法の第1工程を示す概略断面図である。図14において、基板110は、半導体基板であり、例えばガリウム・ヒ素化合物半導体基板とする。基板110における最下位層には、犠牲層111を設けておく。犠牲層111は、アルミニウム・ヒ素(AlAs)からなり、厚さが例えば数百nmの層である。
例えば、犠牲層111の上層には機能層112を設ける。機能層112の厚さは、例えば1μmから10(20)μm程度とする。そして、機能層112において半導体デバイス(半導体素子)113を作成する。半導体デバイス113としては、例えば発光ダイオード(LED)、面発光レーザ(VCSEL)、フォトダイオード(PD)、DFBレーザなどが挙げられる。これらの半導体デバイス113は、何れも基板110上に多層のエピタキシャル層を積層して素子が形成されたものである。また、各半導体デバイス113には、電極も形成し、動作テストも行う。
【0074】
<第2工程>
図15は微小タイル状素子の製造方法の第2工程を示す概略断面図である。本工程においては、各半導体デバイス113を分割するように分離溝121を形成する。分離溝121は、少なくとも犠牲層111に到達する深さをもつ溝とする。例えば、分離溝の幅及び深さともに、10μmから数百μmとする。また、分離溝121は、後述するところの選択エッチング液が当該分離溝121を流れるように、行き止まりなく繋がっている溝とする。さらに、分離溝121は、碁盤のごとく格子状に形成することが好ましい。
また、分離溝121相互の間隔を数十μmから数百μmとすることで、分離溝121によって分割・形成される各半導体デバイス113のサイズを、数十μmから数百μm四方の面積をもつものとする。分離溝121の形成方法としては、フォトリソグラフィとウェットエッチングによる方法、またはドライエッチングによる方法を用いる。また、クラックが基板に生じない範囲でU字形溝のダイシングで分離溝121を形成してもよい。
【0075】
<第3工程>
図16は微小タイル状素子の製造方法の第3工程を示す概略断面図である。本工程においては、中間転写フィルム131を基板110の表面(半導体デバイス113側)に貼り付ける。中間転写フィルム131は、表面に粘着剤が塗られたフレキシブルな帯形状のフィルムである。
【0076】
<第4工程>
図17は微小タイル状素子の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。本工程においては、分離溝121に選択エッチング液141を注入する。本工程では、犠牲層111のみを選択的にエッチングするために、選択エッチング液141として、アルミニウム・ヒ素に対して選択性が高い低濃度の塩酸を用いる。
【0077】
<第5工程>
図18は微小タイル状素子の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。本工程においては、第4工程での分離溝121への選択エッチング液141の注入後、所定時間の経過により、犠牲層111のすべてを選択的にエッチングして基板110から取り除く。
【0078】
<第6工程>
図19は微小タイル状素子の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。第5工程で犠牲層111が全てエッチングされると、基板110から機能層112が切り離される。そして、本工程において、中間転写フィルム131を基板110から引き離すことにより、中間転写フィルム131に貼り付けられている機能層112を基板110から引き離す。
これらにより、半導体デバイス113が形成された機能層112は、分離溝121の形成及び犠牲層111のエッチングによって分割されて、所定の形状(例えば、微小タイル形状)の半導体素子(上記実施形態の「微小タイル状素子」)とされ、中間転写フィルム131に貼り付け保持されることとなる。ここで、機能層の厚さが例えば1μmから8μm、大きさ(縦横)が例えば数十μmから数百μmであるのが好ましい。
【0079】
<第7工程>
図20は微小タイル状素子の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。本工程においては、(微小タイル状素子161が貼り付けられた)中間転写フィルム131を移動させることで、最終基板171(上記実施形態の基板10)の所望の位置に微小タイル状素子161をアライメントする。ここで、最終基板171は、例えば、シリコン半導体からなり、LSI領域172が形成されている。また、最終基板171の所望の位置には、微小タイル状素子161を接着するための接着剤173を塗布しておく。
【0080】
<第8工程>
図21は微小タイル状素子の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。本工程においては、最終基板171の所望の位置にアライメントされた微小タイル状素子161を、中間転写フィルム131越しに裏押しピン181で押しつけて最終基板171に接合する。ここで、所望の位置には接着剤173が塗布されているので、その最終基板171の所望の位置に微小タイル状素子161が接着される。
【0081】
<第9工程>
図22は微小タイル状素子の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。本工程においては、中間転写フィルム131の粘着力を消失させて、微小タイル状素子161から中間転写フィルム131を剥がす。
中間転写フィルム131の粘着剤は、紫外線(UV)又は熱により粘着力が消失するものにしておく。UV硬化性の粘着剤とした場合は、裏押しピン181を透明な材質にしておき、裏押しピン181の先端から紫外線(UV)を照射することで中間転写フィルム131の粘着力を消失させる。熱硬化性の接着剤とした場合は、裏押しピン181を加熱すればよい。あるいは第6工程の後で、中間転写フィルム131を全面紫外線照射するなどして粘着力を全面消失させておいてもよい。粘着力が消失したとはいえ実際には僅かに粘着性が残っており、微小タイル状素子161は非常に薄く軽いので中間転写フィルム131に保持される。
【0082】
<第10工程>
本工程は、図示していない。本工程においては、加熱処理などを施して、微小タイル状素子161を最終基板171に本接合する。
【0083】
<第11工程>
図23は微小タイル状素子の製造方法の第11工程を示す概略断面図である。本工程においては、微小タイル状素子161の電極と最終基板171上の回路を配線191により電気的に繋ぎ、一つのLSIチップなど(光インターコネクション回路用の集積回路チップ)を完成させる。最終基板171としては、シリコン半導体のみならず、石英基板又はプラスチックフィルムを適用してもよい。
【0084】
(応用例)
以下、本発明に係る光インターコネクション回路の応用例について説明する。
第1の応用例としては、上記実施形態の光インターコネクション回路をオプトエレクトロニクス集積回路の信号伝送手段として用いる。オプトエレクトロニクス集積回路としては、例えばコンピュータが挙げられる。そして、CPUを形成する集積回路内での信号処理は電気信号を用いて行うが、CPUと記憶手段などの間でデータを伝送するバスに上記実施形態の光インターコネクション回路を適用する。
【0085】
これらにより、本応用例によれば、簡易な構成でありながら、コンピュータの処理速度のボトルネックとなっているバスにおける信号伝達速度を従来よりも大幅に高めることが可能となる。また、本応用例によれば、コンピュータなどを大幅に小型化することが可能となり、製品寿命を延ばすことができる。
【0086】
第2の応用例としては、電気光学装置である液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ又は有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)ディスプレイなどの平面ディスプレイ装置に上記実施形態の光インターコネクション回路を用いる。例えば、平面ディスプレイ装置における走査線に上記光インターコネクション回路を用いる。すると、走査信号を高速にかつ安定に伝送することができるので、平面ディスプレイ装置における画面の大型化、高品位化及び長寿命化を促進することができる。
また、平面ディスプレイ装置における金属配線パターンに重ねて光導波路30を設けることにより、開口率を大きくすることができ、高品質な画像を表示することが可能となる。
【0087】
(電子機器)
上記実施形態の光インターコネクション回路を備えた電子機器の例について説明する。
図24は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図24において、符号1000は上記の光インターコネクション回路を用いた携帯電話本体を示し、符号1001は上記の電気光学装置を用いた表示部を示している。
【0088】
図25は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図25において、符号1100は上記の光インターコネクション回路を用いた時計本体を示し、符号1101は上記の電気光学装置を用いた表示部を示している。
【0089】
図26は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図26において、符号1200は情報処理装置、符号1202はキーボードなどの入力部、符号1204は上記の光インターコネクション回路を用いた情報処理装置本体、符号1206は上記の電気光学装置を用いた表示部を示している。
【0090】
図24から図26に示す電子機器は、上記実施形態の光インターコネクション回路又は電気光学装置を備えているので、表示品位に優れ、特に、高速応答で明るい大きな画面の表示部を備え、長期間にわたって安定に動作する電子機器を実現することができる。また、上記実施形態の光インターコネクション回路を用いることによって、従来のものよりも電子機器を小型化することができる。さらにまた、上記実施形態の光インターコネクション回路を用いることによって、製造コストを従来のものよりも低減することができる。
【0091】
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、実施形態で挙げた具体的な材料や構成などはほんの一例に過ぎず適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る回路の模式側面図である。
【図2】本発明の第2実施形態に係る回路の概略図である。
【図3】本発明の第3実施形態に係る回路の概略側面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る他の回路の概略側面図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係る他の回路の概略側面図である。
【図6】本発明の第3実施形態に係る他の回路の概略図である。
【図7】本発明の第4実施形態に係る回路の概略図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る他の回路の概略図である。
【図9】本発明の第4実施形態に係る他の回路の概略図である。
【図10】本発明の実施形態に係る製造方法を示す模式側面図である。
【図11】本発明の実施形態の他の製造方法を示す模式側面図である。
【図12】本発明の実施形態の他の製造方法を示す模式側面図である。
【図13】本発明の実施形態の他の製造方法を示す模式側面図である。
【図14】微小タイル状素子の製法の第1工程を示す概略断面図である。
【図15】同上の製法の第2工程を示す概略断面図である。
【図16】同上の製法の第3工程を示す概略断面図である。
【図17】同上の製造方法の第4工程を示す概略断面図である。
【図18】同上の製造方法の第5工程を示す概略断面図である。
【図19】同上の製造方法の第6工程を示す概略断面図である。
【図20】同上の製造方法の第7工程を示す概略断面図である。
【図21】同上の製造方法の第8工程を示す概略断面図である。
【図22】同上の製造方法の第9工程を示す概略断面図である。
【図23】同上の製造方法の第11工程を示す概略断面図である。
【図24】本実施形態の回路を備えた電子機器の一例を示す図である。
【図25】本実施形態の回路を備えた電子機器の一例を示す図である。
【図26】本実施形態の回路を備えた電子機器の一例を示す図である。
【符号の説明】
10…基板、20…第2微小タイル状素子、20b…受光部、21…第1微小タイル状素子、21a…発光部、22…第3微小タイル状素子、22b…受光部、25…APCドライバ回路、30,30a,30b,30d,30f,30h,30j…光導波路、31a,31a’,31b,31c…光散乱機構、32a,32b,32c,32d,32e…光反射機構、D…データ信号、K…駆動電流、M…モニタ信号

Claims (16)

  1. 基板に取り付けられ発光機能を備えた第1微小タイル状素子と、
    前記基板における前記第1微小タイル状素子の近傍に取り付けられ受光機能を備えた第2微小タイル状素子と、
    前記第1微小タイル状素子から出力された光信号を受信する受光素子と、
    前記基板に形成された光導波路材を有してなるものであって、少なくとも前記第1微小タイル状素子、前記第2微小タイル状素子及び前記受光素子を光学的に接続する光導波路と、
    前記第2微小タイル状素子の検出値に基づいて、前記第1微小タイル状素子の発光量を制御する自動出力制御回路とを有することを特徴とする光インターコネクション回路。
  2. 前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子は、前記基板における同一平面に隣り合って配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光インターコネクション回路。
  3. 前記自動出力制御回路は、前記第1微小タイル状素子及び前記第2微小タイル状素子の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光インターコネクション回路。
  4. 前記自動出力制御回路は、前記基板に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  5. 前記自動出力制御回路は、前記基板に設けられた薄膜トランジスタを構成要素とすることを特徴とする請求項3又は4に記載の光インターコネクション回路。
  6. 前記自動出力制御回路は、前記基板にフリップチップ実装されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  7. 前記自動出力制御回路は、前記第1微小タイル状素子の発光機能を駆動するドライバ回路を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  8. 前記第1微小タイル状素子及び第2微小タイル状素子は、厚さが20μm以下であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  9. 前記第1微小タイル状素子の発光機能は、面発光レーザ、LED、DFBレーザのうちの一つであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  10. 前記第2微小タイル状素子の受光機能は、フォトダイオード又はフォトトランジスタであることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  11. 前記第1微小タイル状素子、第2微小タイル状素子及び自動出力制御回路は、前記基板における同一平面に隣り合って接着されており、
    前記光導波路の光導波路材は、少なくとも前記第1微小タイル状素子の発光部及び前記第2微小タイル状素子の受光部を被うように、前記基板の平面上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  12. 前記光導波路は、前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子の少なくとも一方の近傍に光を散乱させる光散乱機構を備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  13. 前記光導波路は、前記第1微小タイル状素子と前記第2微小タイル状素子の少なくとも一方の近傍、又は前記光導波路材の端部に、光を反射する光反射機構を備えることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  14. 前記受光素子は、微小なタイル形状の素子で構成されていることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路。
  15. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路を備えたことを特徴とする電気光学装置。
  16. 請求項1乃至14のいずれか一項に記載の光インターコネクション回路を備えたことを特徴とする電子機器。
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