JP2004249536A - 給紙装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成でロール紙の適正な給紙を実現する給紙装置、および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】ロール紙保持軸30に巻き付けられたロール紙13の残量の減少をロール紙検出部19を構成する複数のセンサで検出し、前記センサが検出したロール紙13の減少量に応じて、ロール紙保持軸30の回転速度を上げることによりロール紙保持軸30から送り出されるロール紙の速度の均一化を図り、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適当な張力が生じるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】ロール紙保持軸30に巻き付けられたロール紙13の残量の減少をロール紙検出部19を構成する複数のセンサで検出し、前記センサが検出したロール紙13の減少量に応じて、ロール紙保持軸30の回転速度を上げることによりロール紙保持軸30から送り出されるロール紙の速度の均一化を図り、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適当な張力が生じるようにする。
【選択図】図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置等に適用される給紙装置に関し、特に、ロール紙の給紙を行う給紙装置および前記給紙装置を使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケットのレジスタにおけるレシートやLサイズの写真の連続プリントのように、連続的に所定幅の用紙に対して印刷がされる状況においては、カット紙(単票用紙)よりもロール紙を用いた方が効率的かつ経済的に印刷を行うことができる。
【0003】
ところが、ロール紙を用いる場合には、給紙の際にロール紙に常に適度な張力が作用していることが重要であり、ロール紙の給紙中において巻緩み等が発生すると給紙に支障を来し、印刷が適正に行えなくなることがあった。
【0004】
そこで、従来技術の中には、ロール紙の搬送の際に生ずる過負荷を低減させるためにロール紙と搬送ローラ間に引き出されたロール紙に圧接してロール紙に適度のテンション(張力)を与えるテンションプレートおよびコロを設けて、常時、ロール紙径の変化によって変位するロール紙の引き回し経路(角度)に合わせて適当なテンションをロール紙に与えることでロール紙の弛みを取っているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、他の従来技術では、ロール紙径の変化によって、変位するロール紙の搬送速度により発生するロール紙の巻緩みを防止するために、ロール紙の側面に当接し、ロール紙の搬送速度が遅い時には強く、そして速い時には弱い押圧力でロール紙を搬送する方向に押圧・付勢する巻緩み防止部材を備えているものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−234924号公報
【特許文献2】
特開2001−348147
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1の発明では、ロール紙の搬送の際に生ずる過負荷を低減させるためににロール紙と搬送ローラ間に引き出されたロール紙に圧接して適当なテンションを与えるテンションプレートおよびコロを設けていることから、数多くの部品を配置することが必要になり、画像形成装置のコンパクト化を図ることが困難になるとともに、用紙搬送に関わる部品が増えることでコストがかさみユーザに製品を安価で供給できないという不都合があった。
【0007】
さらに、特許文献2の発明においても、ロール紙径変化によって、変位するロール紙の搬送速度により発生するロール紙の巻緩みを防止するために数多くの部品を配置することが必要となることから、上述と同様に画像形成装置サイズが大きくなり、用紙搬送に関わる部品が増えてコストアップに繋がるという不都合があった。
【0008】
この発明の目的は、簡易な構成で、ロール紙に適度な負荷をかけつつ適正な給紙を実現する給紙装置、および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0010】
(1)給紙時に等速回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成においては、ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段によってロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量が検出され、制御手段によって前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙の搬送速度とが正の相関関係を持つように搬送速度が制御される。
【0012】
したがって、等速で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段がロール紙の搬送速度を減速させる等、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度を整合させることでロール紙に弛み等が発生することが防止される。
【0013】
(2)給紙時に設定された回転速度で回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段によってロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量が検出され、制御手段によって前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように搬送速度が制御される。
【0015】
したがって、任意の速度で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段が前記ロール紙保持手段の回転速度を増加させることによって、前記ロール紙保持手段から送り出される速度の均一化が図られるため、給紙されるロール紙に過度な張力が発生することが防止される。
【0016】
(3)前記検出手段は、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、前記検出手段が、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することで前記ロール紙の残量を検出している。したがって、簡易な構成で確実に前記ロール紙の減少が検出されるため、前記ロール紙の送り出しの速度の減少に合わせて前記搬送手段の搬送速度を減少させる等、ロール紙の適正な給紙が実現される。
【0018】
(4)給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度とを整合させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられている。したがって、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙がされ、この結果、適正な画像形成処理が行われる。
【0020】
(5)給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成においては、ロール紙保持手段の回転速度を調整してロール紙の送り出しの速度を均一化させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられている。したがって、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙がされ、この結果、適正な画像形成処理が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の給紙装置および画像形成装置の実施形態を説明する。ここでは、特に本発明の画像形成装置の実施形態であるのインクジェットプリンタについて説明するが、本発明の給紙装置および画像形成装置が以下の記載に限定されるものと解釈すべきではなく、本発明は、ロール紙のみを給紙して画像形成処理を行う画像形成装置、または単票用紙とロール紙とのいずれかを選択的に給紙して画像形成処理を行う一般的な画像形成装置等に適用することが可能である。
【0023】
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の構成の概略を示す斜視図であり、図2および図3は、インクジェットプリンタ100の構成の概略を示す断面図である。これらの図が示すように、インクジェットプリンタ100は、用紙(インクジェット用紙、転写紙、記録用紙等のシート材をすべて含む。以下、同じ。)上にインクを吐出することで印刷(画像形成)処理を行うものであり、その構成は、大別すると給紙部、画像形成部、および排紙部に分けられる。このとき、給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙が搬送される用紙搬送路が形成されている。
【0024】
給紙部は、本発明の給紙装置を構成するものであり、印刷される単票用紙Pを収容する給紙トレイ1、給紙トレイ1内の単票用紙Pの画像形成部に導く図示しない給紙機構、ロール紙13を支持するロール紙保持軸30を有するロール紙ホルダ4、ロール紙保持軸30にロール状に巻かれて保持されるロール紙13の残量を検出するロール紙検出部19、単票用紙Pまたはロール紙13を用紙搬送路上における下流側に導く搬送ローラ3、用紙(単に用紙という場合には、単票用紙Pおよびロール紙13の両方を示す。以下、同じ。)の先端を用紙搬送路に沿って案内する用紙ガイド8、および所定のタイミングで用紙を印刷ヘッド11とプラテン14の間に位置する画像形成位置に導く搬送ローラ9を備えている。なお、ここでは、ロール紙ホルダ4におけるロール紙保持軸30が本発明のロール紙保持手段を構成し、ロール紙検出部19が本発明の検出手段を構成する。
【0025】
搬送ローラ3は、用紙搬送路を搬送される単票用紙Pを下流側に案内するとともに、ロール紙13が使用される場合にはロール紙13の先端を搬送ローラ9に搬送させる。用紙搬送路における搬送ローラ3の下流側に配置される搬送ローラ9は、用紙ガイド8を通過した単票用紙Pまたはロール紙13を印刷ヘッド11とプラテン14との間へと搬送する。
【0026】
次に、用紙搬送路における給紙部の下流側には画像形成部50が配置される。画像形成部50は、単票用紙Pまたはロール紙13に対して印刷を行なう印刷ヘッド11、用紙搬送路を挟んで印刷ヘッド11に対向するように配置されるプラテン14、用紙搬送方向と直交する方向(図において紙面に直交する方向)に配置される保持シャフト6、および印刷ヘッド11を保持シャフト6に沿って移動させるためのキャリッジ5を備えている。
【0027】
キャリッジ5には、印刷ヘッド11とともに図示しないインクカートリッジが備えられる。インクカートリッジは、インクを収容するとともに、印刷ヘッド11にインクを供給するものであり、印刷ヘッド11の上部に取り付けられる。なお、インクジェットプリンタ100では、黒色インクと互いに色の異なる3色(イエロー、マゼンタ、およびシアン)のインクを使用するようになっており、各色インクを蓄積するために、単一の黒色インクカートリッジと3つのカラーインクカートリッジが備えられる。
【0028】
印刷ヘッド11は、カラーインクカートリッジより供給されたインクを吐出口から吐出して画像形成位置に存在する用紙に画像を形成する。保持シャフト6は、キャリッジ5を、走査方向に沿って移動できるように案内するためのガイドである。プラテン14は、印刷ヘッド11からインクが吐出され印刷処理が実行される際に、印刷される用紙を載置し用紙における平坦性の維持、および、印刷ヘッド11のインク吐出口と用紙との距離調整を行う。
【0029】
そして、用紙搬送路における画像形成部50の下流側に配置される排紙部は、印刷された単票用紙Pまたはロール紙13を排出する排紙ローラ15、所望の画像が印刷されインクジェットプリンタ100内部から排出される用紙P′(単票用紙Pまたはロール紙13を含む。)を収容する排紙トレイ18を備えている。
【0030】
図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の制御部の構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェットプリンタ100の制御部は、主として、CPU55、ROM51、RAM11、画像処理部52、画像形成部50、画像データ受信部53、搬送ローラ3、ロール紙保持軸30、ドライバ31、ドライバ32、ロール紙検出部19、ローラ群、ドライバ群で構成される
ROM51は、インクジェットプリンタ100の動作に必要なプログラムを格納している。RAM11は不揮発性のメモリであり一時的に所定のデータが格納される。画像データ受信部53は、インクジェットプリンタ100の外部のパソコン等から入力される画像データを受信する。
【0031】
画像処理部52は、画像データ受信部53を介して入力されるデータに対して適当な手順で画像処理を行う。ロール紙保持軸30は、ロール紙13を保持する軸であり、ロール紙13を画像形成位置に送り出す際に回転する。ドライバ31は搬送ローラ3が任意の回転速度で回転するように駆動する。ドライバ32はロール紙保持軸30が任意の回転速度で回転するように駆動する。なお、同図においてローラ群とは、インクジェットプリンタ100内のローラであって上述の搬送ローラ3以外のローラの総称であり、ドライバ群は前記ローラ群を駆動するドライバの総称である。CPU55、上述のインクジェットプリンタ100の各構成要素を統括的に制御する。
【0032】
上述のインクジェットプリンタ100の構成において、ユーザは、適宜、単票用紙Pをインクジェットプリンタ100の給紙トレイ1上に載置する。またユーザがロール紙13を使用する際には、インクジェットプリンタ100内のロール紙ホルダ4にロール紙13を装着する。
【0033】
インクジェットプリンタ100がコンピュータ等の印刷要求を受信した場合であって単票用紙Pに印刷をするときには、給紙部における図示しない分離板および給紙ローラによって用紙Pが給紙される。そして、給紙された用紙Pは、画像形成位置においてプラテン14に支えられながら搬送ローラ9によって搬送される。次に、印刷ヘッド11が、搬送されてきた用紙Pに対してインクを吐出して印刷を行う。この印刷処理は、印刷ヘッド11を備えたキャリッジ5を、保持シャフト6に沿って走査方向に移動させることによって実行される。印刷処理の際、キャリッジ5は、走査方向における一方の端部(シャフトの端部)に設けられたスタート位置に配置され、印刷要求に応じて他方の端部に設けられた停止位置まで走査方向に沿って移動する。
【0034】
そして、このキャリッジ5の走査方向における移動の際、印刷ヘッド11が、印刷要求に応じて用紙に対してインクを吐出する。これにより、印刷ヘッド11によって、1ライン分の画像(ライン画像)を印刷する。なお、ライン画像の幅は、インクヘッドの縦幅(用紙搬送方向での幅)に相当する。
【0035】
また、1つのライン画像が印刷された後、搬送ローラ9は、プラテン14上の用紙をライン画像の幅の相当する距離だけ搬送させる。そして用紙が搬送されている間に、インクキャリッジ21は上述のスタート位置に復帰する。インクジェットプリンタ100では、順次、上述のライン画像の印刷および用紙Pの搬送を繰り返し行うことで印刷要求に応じた画像を用紙P上に印刷する。最後に、印刷された用紙は、排紙ローラ15を経て排紙トレイ18に排出され、ユーザにドキュメント(印刷物)として提供される。
【0036】
一方、ロール紙13に対して印刷をする場合には、ドライバ32によってロール紙保持軸30が回転し、ロール紙13の先端が搬送ローラ3および搬送ローラ9によって画像形成位置に導かれ上述の単票用紙Pと同様に画像形成部50においてローラ紙に対して印刷処理が行われる。
【0037】
具体的には、ロール紙13は、単票用紙Pを画像形成位置に搬送する給紙機構とロール紙13を画像形成位置に搬送する機構とを併設する給紙機構により搬送ローラ3および搬送ローラ9に搬送される。搬送ローラ3および搬送ローラ9は、ロール紙保持軸30から送り出されてきたロール紙13の印刷領域の先端を、画像形成位置に配置させ、その状態で一旦停止させるとともに、キャリッジ5が印刷走査が開始すると、印刷走査の進行状況に応じて、順次ロール紙13を搬送するように設定されている。印刷ヘッド11によって印刷されたロール紙13は排紙ローラ15によって排紙トレイ18に排出される。
【0038】
本発明では、ロール紙13が、用紙搬送路上における搬送ローラ3、用紙ガイド8、搬送ローラ9、画像形成位置、および排紙ローラ15を経由して排紙されるまでの間に、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間が弛んだり、またはロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の張力が発生することを防止することで、適正なロール紙13の搬送を実現することを特徴としている。このため、以下の説明では主にロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間の張力に着目して説明する。
【0039】
上述のように、ロール紙13が巻き付けられるロール紙保持軸30の一端部、すなわちロール紙13の側面部には、ロール紙13の残量(巻径)の検出、およびロール紙13がロール紙ホルダ4に装置されているか否かの検出を兼用するロール紙検出部19を備えている。
【0040】
ロール紙13が装置内に装着されていないとロール紙検出部19を構成する複数のセンサ(メカセンサ、光学センサ等)のすべてがロール紙13を検出しないため、インクジェットプリンタ100は、図示しないパソコン等の外部機器に対してロール紙13が無い旨のデータを送信し、ユーザにロール紙13を装着するように促す。
【0041】
また、ロール紙検出部19を構成する複数のセンサの全て、または、多くのセンサがロール紙13を検出する場合には図2に示すようにロール紙13の残量(巻径)が多い状態を示している。この場合、例えばロール紙保持軸30が等速で回転するときには、ロール紙保持軸30から搬送ローラ3に対してロール紙13を送り出す速度が速くなるため、ロール紙保持軸30がロール紙13を送り出す速度が、相対的に搬送ローラ3および搬送ローラ9におけるロール紙13の搬送速度よりも速くなる。この状態を放置すると、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間が弛むため、インクジェットプリンタ100は、ロール紙保持軸30の回転速度を遅くすることにより、ロール紙保持軸から送り出されるロール紙13の速度の均一化を図りロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に弛みが発生するのを防止している。なお、ここで、ロール紙保持軸30の回転速度を等速に保ったまま、印刷処理に影響が出ない範囲で搬送ローラ3の回転速度を速めて、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が作用するようにしてもよい。
【0042】
これに対して、図3では、ロール紙13は残量が少なく、巻径が小さな状態を示している。この場合、例えばロール紙保持軸が等速で回転するときには、ロール紙保持軸30から搬送ローラ3に対してロール紙13を送り出す速度が遅くなるため、ロール紙保持軸30がロール紙13を送り出す速度が、相対的に搬送ローラ3および搬送ローラ9におけるロール紙13の搬送速度よりも遅くなる。
【0043】
この状態を放置すると、上述の図2のケースとは逆に、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の張力が生じるため、インクジェットプリンタ100は、ロール紙保持軸30の回転速度を速めることにより、ロール紙保持軸から送り出されるロール紙13の速度の均一化を図り、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が生じるようにしている。なお、ここで、ロール紙保持軸30の回転速度を等速に保ったまま、印刷処理に影響が出ない範囲で搬送ローラ3の回転速度を遅くして、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が作用するようにしてもよい。
【0044】
図5は、インクジェットプリンタ100のロール紙13を用いる場合の印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、単票用紙Pを用いて印刷する場合の説明については原則として通常のインクジェットプリンタと同様であるため省略する。同図に示すように、インクジェットプリンタ100の動作中においてCPU55は、印刷要求がされるまで待機している(s1)。s1の待機工程において、画像データ受信部53を介して外部機器から印刷要求があると、CPU55は、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13を検出するか否かを判断する(s2)。
【0045】
s2の判断工程において、ロール紙検出部19を構成するセンサのいずれもがロール紙13の存在を検出しない場合には、ユーザに対して図示しない表示部にロール紙13の補給を促すメッセージを表示させる。これに対して、s2の工程においてロール紙検出部19のセンサがロール紙13の存在を検出した場合には、CPU55はロール紙13の補給を開始させる(s3)。なお、このときのロール紙保持軸30の回転速度は、ロール紙保持軸30が検出したロール紙13の残量に基づいて印刷処理に適合する速度に設定される。その後、CPU55は、受け取った画像データに基づいて印刷処理を実行する(s4)。
【0046】
CPU55は、印刷処理が実行されている間、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出するか否かの判断をしている(s5)。s5の判断工程において、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出しない場合には、CPU55は、印刷処理が終了したか否かを判断する(s6)。このとき、印刷処理が終了していないのであれば、CPU55は、再度s3のロール紙13の給紙工程に移行する。
【0047】
一方、s6の印刷の終了を判断する工程で、印刷処理が終了している場合には、CPU55は、次の印刷処理が存在するか否かを判断する(s7)。そして、s7の判断工程において、次の印刷処理が存在しない場合にはCPU55は、処理を終了して再度印刷要求がされるまで待機し、次の印刷処理が存在する場合には、CPU55は、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の存在を検出するか否かの判断を行うs3の判断工程へと移行する。
【0048】
ここで、本発明の特徴はs5の判断工程とその後の処理にある。すなわち、s5の判断工程において、印刷処理中のロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出した場合には、CPU55は、前記センサが検出したロール紙13の残量に応じてロール紙保持軸30の回転速度を加速して、ロール紙保持軸30から送り出されるロール紙13の速度(給紙速度)が減速しないようにして、当該給紙速度の均一化を図っている(s8)。
【0049】
なお、上述のs8の工程に代えて、s5の判断工程において、印刷処理中のロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出した場合には、CPU55は、前記センサが検出したロール紙13の残量に応じて、搬送ローラ3の回転速度を遅くして、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の応力が発生しないようにしてもよい。
【0050】
このように、印刷処理中においてもロール紙13の残量(巻径)の減少状態をロール紙検出部19を構成する複数のセンサで検出して、搬送ローラ3での搬送速度またはロール紙保持軸30の回転速度を調整することにより、搬送ローラ9にロール紙13の残量にかかわらず搬送負荷変動の影響を与えず、安定した用紙搬送精度を確保することが可能になる。
【0051】
以上、図面を基に本発明の要旨を説明したが、ロール紙13の給紙機構のコンパクト性、並びに部品点数を削減し、ユーザに安価で給紙装置やインクジェットプリンタ等の画像形成装置を提供することが可能になる。さらに、ロール紙13の残量によってロール紙13を搬送する制御部の回転速度を変位できることにより、ロール紙13の残量が変化する場合でも搬送負荷変動の影響を搬送ローラ側に与えず、安定した用紙搬送精度を確保することが可能になる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0053】
(1)ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段がロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出し、制御手段が前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙の搬送速度とが正の相関関係を持つように搬送速度を制御することにより、等速で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減りロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段がロール紙の搬送速度を減速させる等、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度を整合させることでロール紙に弛み等が発生することを防止することができる。
【0054】
(2)ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段がロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出し、制御手段が前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように搬送速度を制御することにより、任意の速度で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段が前記ロール紙保持手段の回転速度を増加させることによって、前記ロール紙保持手段から送り出される速度の均一化を図ることが可能になり、給紙されるロール紙に過度の張力が発生することを防止することができる。
【0055】
(3)前記検出手段が、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することで前記ロール紙の残量を検出していることにより、簡易な構成で確実に前記ロール紙の減少を検出できるため、前記ロール紙の送り出しの速度の減少に合わせて前記搬送手段の搬送速度を減少させる等、ロール紙の適正な給紙を実現することが可能になる。
【0056】
(4)ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度とを整合させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられていることにより、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙を行うことが可能になり、この結果、適正な画像形成処理を行うことができる。
【0057】
(5)ロール紙保持手段の回転速度を調整しロール紙の送り出しの速度を均一化させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられていることにより、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙を行うことが可能になり、この結果、適正な画像形成処理を行うことができる。
【0058】
よって、簡易な構成でロール紙の適正な給紙を実現する給紙装置および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図2】ロール紙の残量が多い場合のインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図3】ロール紙の残量が少ない場合のインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図4】インクジェットプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−給紙トレイ
3−搬送ローラ
4−ロール紙ホルダ
5−キャリッジ
6−保持シャフト
8−用紙ガイド
9−搬送ローラ
11−印刷ヘッド
13−ロール紙
14−プラテン
15−排紙ローラ
18−排紙トレイ
19−ロール紙検出部
55−CPU
100−インクジェットプリンタ
【発明の属する技術分野】
この発明は、画像形成装置等に適用される給紙装置に関し、特に、ロール紙の給紙を行う給紙装置および前記給紙装置を使用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケットのレジスタにおけるレシートやLサイズの写真の連続プリントのように、連続的に所定幅の用紙に対して印刷がされる状況においては、カット紙(単票用紙)よりもロール紙を用いた方が効率的かつ経済的に印刷を行うことができる。
【0003】
ところが、ロール紙を用いる場合には、給紙の際にロール紙に常に適度な張力が作用していることが重要であり、ロール紙の給紙中において巻緩み等が発生すると給紙に支障を来し、印刷が適正に行えなくなることがあった。
【0004】
そこで、従来技術の中には、ロール紙の搬送の際に生ずる過負荷を低減させるためにロール紙と搬送ローラ間に引き出されたロール紙に圧接してロール紙に適度のテンション(張力)を与えるテンションプレートおよびコロを設けて、常時、ロール紙径の変化によって変位するロール紙の引き回し経路(角度)に合わせて適当なテンションをロール紙に与えることでロール紙の弛みを取っているものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、他の従来技術では、ロール紙径の変化によって、変位するロール紙の搬送速度により発生するロール紙の巻緩みを防止するために、ロール紙の側面に当接し、ロール紙の搬送速度が遅い時には強く、そして速い時には弱い押圧力でロール紙を搬送する方向に押圧・付勢する巻緩み防止部材を備えているものがあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−234924号公報
【特許文献2】
特開2001−348147
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の特許文献1の発明では、ロール紙の搬送の際に生ずる過負荷を低減させるためににロール紙と搬送ローラ間に引き出されたロール紙に圧接して適当なテンションを与えるテンションプレートおよびコロを設けていることから、数多くの部品を配置することが必要になり、画像形成装置のコンパクト化を図ることが困難になるとともに、用紙搬送に関わる部品が増えることでコストがかさみユーザに製品を安価で供給できないという不都合があった。
【0007】
さらに、特許文献2の発明においても、ロール紙径変化によって、変位するロール紙の搬送速度により発生するロール紙の巻緩みを防止するために数多くの部品を配置することが必要となることから、上述と同様に画像形成装置サイズが大きくなり、用紙搬送に関わる部品が増えてコストアップに繋がるという不都合があった。
【0008】
この発明の目的は、簡易な構成で、ロール紙に適度な負荷をかけつつ適正な給紙を実現する給紙装置、および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は以下の構成を備えている。
【0010】
(1)給紙時に等速回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
この構成においては、ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段によってロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量が検出され、制御手段によって前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙の搬送速度とが正の相関関係を持つように搬送速度が制御される。
【0012】
したがって、等速で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段がロール紙の搬送速度を減速させる等、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度を整合させることでロール紙に弛み等が発生することが防止される。
【0013】
(2)給紙時に設定された回転速度で回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0014】
この構成においては、ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段によってロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量が検出され、制御手段によって前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように搬送速度が制御される。
【0015】
したがって、任意の速度で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段が前記ロール紙保持手段の回転速度を増加させることによって、前記ロール紙保持手段から送り出される速度の均一化が図られるため、給紙されるロール紙に過度な張力が発生することが防止される。
【0016】
(3)前記検出手段は、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することを特徴とする。
【0017】
この構成においては、前記検出手段が、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することで前記ロール紙の残量を検出している。したがって、簡易な構成で確実に前記ロール紙の減少が検出されるため、前記ロール紙の送り出しの速度の減少に合わせて前記搬送手段の搬送速度を減少させる等、ロール紙の適正な給紙が実現される。
【0018】
(4)給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
この構成においては、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度とを整合させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられている。したがって、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙がされ、この結果、適正な画像形成処理が行われる。
【0020】
(5)給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
この構成においては、ロール紙保持手段の回転速度を調整してロール紙の送り出しの速度を均一化させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられている。したがって、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙がされ、この結果、適正な画像形成処理が行われる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の給紙装置および画像形成装置の実施形態を説明する。ここでは、特に本発明の画像形成装置の実施形態であるのインクジェットプリンタについて説明するが、本発明の給紙装置および画像形成装置が以下の記載に限定されるものと解釈すべきではなく、本発明は、ロール紙のみを給紙して画像形成処理を行う画像形成装置、または単票用紙とロール紙とのいずれかを選択的に給紙して画像形成処理を行う一般的な画像形成装置等に適用することが可能である。
【0023】
図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の構成の概略を示す斜視図であり、図2および図3は、インクジェットプリンタ100の構成の概略を示す断面図である。これらの図が示すように、インクジェットプリンタ100は、用紙(インクジェット用紙、転写紙、記録用紙等のシート材をすべて含む。以下、同じ。)上にインクを吐出することで印刷(画像形成)処理を行うものであり、その構成は、大別すると給紙部、画像形成部、および排紙部に分けられる。このとき、給紙部から画像形成部を経由して排紙部までの間に用紙が搬送される用紙搬送路が形成されている。
【0024】
給紙部は、本発明の給紙装置を構成するものであり、印刷される単票用紙Pを収容する給紙トレイ1、給紙トレイ1内の単票用紙Pの画像形成部に導く図示しない給紙機構、ロール紙13を支持するロール紙保持軸30を有するロール紙ホルダ4、ロール紙保持軸30にロール状に巻かれて保持されるロール紙13の残量を検出するロール紙検出部19、単票用紙Pまたはロール紙13を用紙搬送路上における下流側に導く搬送ローラ3、用紙(単に用紙という場合には、単票用紙Pおよびロール紙13の両方を示す。以下、同じ。)の先端を用紙搬送路に沿って案内する用紙ガイド8、および所定のタイミングで用紙を印刷ヘッド11とプラテン14の間に位置する画像形成位置に導く搬送ローラ9を備えている。なお、ここでは、ロール紙ホルダ4におけるロール紙保持軸30が本発明のロール紙保持手段を構成し、ロール紙検出部19が本発明の検出手段を構成する。
【0025】
搬送ローラ3は、用紙搬送路を搬送される単票用紙Pを下流側に案内するとともに、ロール紙13が使用される場合にはロール紙13の先端を搬送ローラ9に搬送させる。用紙搬送路における搬送ローラ3の下流側に配置される搬送ローラ9は、用紙ガイド8を通過した単票用紙Pまたはロール紙13を印刷ヘッド11とプラテン14との間へと搬送する。
【0026】
次に、用紙搬送路における給紙部の下流側には画像形成部50が配置される。画像形成部50は、単票用紙Pまたはロール紙13に対して印刷を行なう印刷ヘッド11、用紙搬送路を挟んで印刷ヘッド11に対向するように配置されるプラテン14、用紙搬送方向と直交する方向(図において紙面に直交する方向)に配置される保持シャフト6、および印刷ヘッド11を保持シャフト6に沿って移動させるためのキャリッジ5を備えている。
【0027】
キャリッジ5には、印刷ヘッド11とともに図示しないインクカートリッジが備えられる。インクカートリッジは、インクを収容するとともに、印刷ヘッド11にインクを供給するものであり、印刷ヘッド11の上部に取り付けられる。なお、インクジェットプリンタ100では、黒色インクと互いに色の異なる3色(イエロー、マゼンタ、およびシアン)のインクを使用するようになっており、各色インクを蓄積するために、単一の黒色インクカートリッジと3つのカラーインクカートリッジが備えられる。
【0028】
印刷ヘッド11は、カラーインクカートリッジより供給されたインクを吐出口から吐出して画像形成位置に存在する用紙に画像を形成する。保持シャフト6は、キャリッジ5を、走査方向に沿って移動できるように案内するためのガイドである。プラテン14は、印刷ヘッド11からインクが吐出され印刷処理が実行される際に、印刷される用紙を載置し用紙における平坦性の維持、および、印刷ヘッド11のインク吐出口と用紙との距離調整を行う。
【0029】
そして、用紙搬送路における画像形成部50の下流側に配置される排紙部は、印刷された単票用紙Pまたはロール紙13を排出する排紙ローラ15、所望の画像が印刷されインクジェットプリンタ100内部から排出される用紙P′(単票用紙Pまたはロール紙13を含む。)を収容する排紙トレイ18を備えている。
【0030】
図4は、本実施形態に係るインクジェットプリンタ100の制御部の構成を示すブロック図である。同図に示すように、インクジェットプリンタ100の制御部は、主として、CPU55、ROM51、RAM11、画像処理部52、画像形成部50、画像データ受信部53、搬送ローラ3、ロール紙保持軸30、ドライバ31、ドライバ32、ロール紙検出部19、ローラ群、ドライバ群で構成される
ROM51は、インクジェットプリンタ100の動作に必要なプログラムを格納している。RAM11は不揮発性のメモリであり一時的に所定のデータが格納される。画像データ受信部53は、インクジェットプリンタ100の外部のパソコン等から入力される画像データを受信する。
【0031】
画像処理部52は、画像データ受信部53を介して入力されるデータに対して適当な手順で画像処理を行う。ロール紙保持軸30は、ロール紙13を保持する軸であり、ロール紙13を画像形成位置に送り出す際に回転する。ドライバ31は搬送ローラ3が任意の回転速度で回転するように駆動する。ドライバ32はロール紙保持軸30が任意の回転速度で回転するように駆動する。なお、同図においてローラ群とは、インクジェットプリンタ100内のローラであって上述の搬送ローラ3以外のローラの総称であり、ドライバ群は前記ローラ群を駆動するドライバの総称である。CPU55、上述のインクジェットプリンタ100の各構成要素を統括的に制御する。
【0032】
上述のインクジェットプリンタ100の構成において、ユーザは、適宜、単票用紙Pをインクジェットプリンタ100の給紙トレイ1上に載置する。またユーザがロール紙13を使用する際には、インクジェットプリンタ100内のロール紙ホルダ4にロール紙13を装着する。
【0033】
インクジェットプリンタ100がコンピュータ等の印刷要求を受信した場合であって単票用紙Pに印刷をするときには、給紙部における図示しない分離板および給紙ローラによって用紙Pが給紙される。そして、給紙された用紙Pは、画像形成位置においてプラテン14に支えられながら搬送ローラ9によって搬送される。次に、印刷ヘッド11が、搬送されてきた用紙Pに対してインクを吐出して印刷を行う。この印刷処理は、印刷ヘッド11を備えたキャリッジ5を、保持シャフト6に沿って走査方向に移動させることによって実行される。印刷処理の際、キャリッジ5は、走査方向における一方の端部(シャフトの端部)に設けられたスタート位置に配置され、印刷要求に応じて他方の端部に設けられた停止位置まで走査方向に沿って移動する。
【0034】
そして、このキャリッジ5の走査方向における移動の際、印刷ヘッド11が、印刷要求に応じて用紙に対してインクを吐出する。これにより、印刷ヘッド11によって、1ライン分の画像(ライン画像)を印刷する。なお、ライン画像の幅は、インクヘッドの縦幅(用紙搬送方向での幅)に相当する。
【0035】
また、1つのライン画像が印刷された後、搬送ローラ9は、プラテン14上の用紙をライン画像の幅の相当する距離だけ搬送させる。そして用紙が搬送されている間に、インクキャリッジ21は上述のスタート位置に復帰する。インクジェットプリンタ100では、順次、上述のライン画像の印刷および用紙Pの搬送を繰り返し行うことで印刷要求に応じた画像を用紙P上に印刷する。最後に、印刷された用紙は、排紙ローラ15を経て排紙トレイ18に排出され、ユーザにドキュメント(印刷物)として提供される。
【0036】
一方、ロール紙13に対して印刷をする場合には、ドライバ32によってロール紙保持軸30が回転し、ロール紙13の先端が搬送ローラ3および搬送ローラ9によって画像形成位置に導かれ上述の単票用紙Pと同様に画像形成部50においてローラ紙に対して印刷処理が行われる。
【0037】
具体的には、ロール紙13は、単票用紙Pを画像形成位置に搬送する給紙機構とロール紙13を画像形成位置に搬送する機構とを併設する給紙機構により搬送ローラ3および搬送ローラ9に搬送される。搬送ローラ3および搬送ローラ9は、ロール紙保持軸30から送り出されてきたロール紙13の印刷領域の先端を、画像形成位置に配置させ、その状態で一旦停止させるとともに、キャリッジ5が印刷走査が開始すると、印刷走査の進行状況に応じて、順次ロール紙13を搬送するように設定されている。印刷ヘッド11によって印刷されたロール紙13は排紙ローラ15によって排紙トレイ18に排出される。
【0038】
本発明では、ロール紙13が、用紙搬送路上における搬送ローラ3、用紙ガイド8、搬送ローラ9、画像形成位置、および排紙ローラ15を経由して排紙されるまでの間に、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間が弛んだり、またはロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の張力が発生することを防止することで、適正なロール紙13の搬送を実現することを特徴としている。このため、以下の説明では主にロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間の張力に着目して説明する。
【0039】
上述のように、ロール紙13が巻き付けられるロール紙保持軸30の一端部、すなわちロール紙13の側面部には、ロール紙13の残量(巻径)の検出、およびロール紙13がロール紙ホルダ4に装置されているか否かの検出を兼用するロール紙検出部19を備えている。
【0040】
ロール紙13が装置内に装着されていないとロール紙検出部19を構成する複数のセンサ(メカセンサ、光学センサ等)のすべてがロール紙13を検出しないため、インクジェットプリンタ100は、図示しないパソコン等の外部機器に対してロール紙13が無い旨のデータを送信し、ユーザにロール紙13を装着するように促す。
【0041】
また、ロール紙検出部19を構成する複数のセンサの全て、または、多くのセンサがロール紙13を検出する場合には図2に示すようにロール紙13の残量(巻径)が多い状態を示している。この場合、例えばロール紙保持軸30が等速で回転するときには、ロール紙保持軸30から搬送ローラ3に対してロール紙13を送り出す速度が速くなるため、ロール紙保持軸30がロール紙13を送り出す速度が、相対的に搬送ローラ3および搬送ローラ9におけるロール紙13の搬送速度よりも速くなる。この状態を放置すると、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間が弛むため、インクジェットプリンタ100は、ロール紙保持軸30の回転速度を遅くすることにより、ロール紙保持軸から送り出されるロール紙13の速度の均一化を図りロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に弛みが発生するのを防止している。なお、ここで、ロール紙保持軸30の回転速度を等速に保ったまま、印刷処理に影響が出ない範囲で搬送ローラ3の回転速度を速めて、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が作用するようにしてもよい。
【0042】
これに対して、図3では、ロール紙13は残量が少なく、巻径が小さな状態を示している。この場合、例えばロール紙保持軸が等速で回転するときには、ロール紙保持軸30から搬送ローラ3に対してロール紙13を送り出す速度が遅くなるため、ロール紙保持軸30がロール紙13を送り出す速度が、相対的に搬送ローラ3および搬送ローラ9におけるロール紙13の搬送速度よりも遅くなる。
【0043】
この状態を放置すると、上述の図2のケースとは逆に、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の張力が生じるため、インクジェットプリンタ100は、ロール紙保持軸30の回転速度を速めることにより、ロール紙保持軸から送り出されるロール紙13の速度の均一化を図り、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が生じるようにしている。なお、ここで、ロール紙保持軸30の回転速度を等速に保ったまま、印刷処理に影響が出ない範囲で搬送ローラ3の回転速度を遅くして、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に適度な張力が作用するようにしてもよい。
【0044】
図5は、インクジェットプリンタ100のロール紙13を用いる場合の印刷処理の手順を示すフローチャートである。なお、単票用紙Pを用いて印刷する場合の説明については原則として通常のインクジェットプリンタと同様であるため省略する。同図に示すように、インクジェットプリンタ100の動作中においてCPU55は、印刷要求がされるまで待機している(s1)。s1の待機工程において、画像データ受信部53を介して外部機器から印刷要求があると、CPU55は、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13を検出するか否かを判断する(s2)。
【0045】
s2の判断工程において、ロール紙検出部19を構成するセンサのいずれもがロール紙13の存在を検出しない場合には、ユーザに対して図示しない表示部にロール紙13の補給を促すメッセージを表示させる。これに対して、s2の工程においてロール紙検出部19のセンサがロール紙13の存在を検出した場合には、CPU55はロール紙13の補給を開始させる(s3)。なお、このときのロール紙保持軸30の回転速度は、ロール紙保持軸30が検出したロール紙13の残量に基づいて印刷処理に適合する速度に設定される。その後、CPU55は、受け取った画像データに基づいて印刷処理を実行する(s4)。
【0046】
CPU55は、印刷処理が実行されている間、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出するか否かの判断をしている(s5)。s5の判断工程において、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出しない場合には、CPU55は、印刷処理が終了したか否かを判断する(s6)。このとき、印刷処理が終了していないのであれば、CPU55は、再度s3のロール紙13の給紙工程に移行する。
【0047】
一方、s6の印刷の終了を判断する工程で、印刷処理が終了している場合には、CPU55は、次の印刷処理が存在するか否かを判断する(s7)。そして、s7の判断工程において、次の印刷処理が存在しない場合にはCPU55は、処理を終了して再度印刷要求がされるまで待機し、次の印刷処理が存在する場合には、CPU55は、ロール紙検出部19のセンサがロール紙13の存在を検出するか否かの判断を行うs3の判断工程へと移行する。
【0048】
ここで、本発明の特徴はs5の判断工程とその後の処理にある。すなわち、s5の判断工程において、印刷処理中のロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出した場合には、CPU55は、前記センサが検出したロール紙13の残量に応じてロール紙保持軸30の回転速度を加速して、ロール紙保持軸30から送り出されるロール紙13の速度(給紙速度)が減速しないようにして、当該給紙速度の均一化を図っている(s8)。
【0049】
なお、上述のs8の工程に代えて、s5の判断工程において、印刷処理中のロール紙検出部19のセンサがロール紙13の減少を検出した場合には、CPU55は、前記センサが検出したロール紙13の残量に応じて、搬送ローラ3の回転速度を遅くして、ロール紙13におけるロール紙保持軸30と搬送ローラ3との間に過度の応力が発生しないようにしてもよい。
【0050】
このように、印刷処理中においてもロール紙13の残量(巻径)の減少状態をロール紙検出部19を構成する複数のセンサで検出して、搬送ローラ3での搬送速度またはロール紙保持軸30の回転速度を調整することにより、搬送ローラ9にロール紙13の残量にかかわらず搬送負荷変動の影響を与えず、安定した用紙搬送精度を確保することが可能になる。
【0051】
以上、図面を基に本発明の要旨を説明したが、ロール紙13の給紙機構のコンパクト性、並びに部品点数を削減し、ユーザに安価で給紙装置やインクジェットプリンタ等の画像形成装置を提供することが可能になる。さらに、ロール紙13の残量によってロール紙13を搬送する制御部の回転速度を変位できることにより、ロール紙13の残量が変化する場合でも搬送負荷変動の影響を搬送ローラ側に与えず、安定した用紙搬送精度を確保することが可能になる。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
【0053】
(1)ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段がロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出し、制御手段が前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙の搬送速度とが正の相関関係を持つように搬送速度を制御することにより、等速で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減りロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段がロール紙の搬送速度を減速させる等、ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度を整合させることでロール紙に弛み等が発生することを防止することができる。
【0054】
(2)ロール紙の給紙が可能な給紙装置で、検出手段がロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出し、制御手段が前記検出手段が検出した前記ロール紙の残量とロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように搬送速度を制御することにより、任意の速度で回転駆動されるロール紙保持手段に保持されるロール紙の残量が減ったことにより、ロール紙保持手段から送り出されるロール紙の速度が減少するときでも、前記検出手段がロール紙の残量が減少したことを検出して前記制御手段が前記ロール紙保持手段の回転速度を増加させることによって、前記ロール紙保持手段から送り出される速度の均一化を図ることが可能になり、給紙されるロール紙に過度の張力が発生することを防止することができる。
【0055】
(3)前記検出手段が、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することで前記ロール紙の残量を検出していることにより、簡易な構成で確実に前記ロール紙の減少を検出できるため、前記ロール紙の送り出しの速度の減少に合わせて前記搬送手段の搬送速度を減少させる等、ロール紙の適正な給紙を実現することが可能になる。
【0056】
(4)ロール紙の送り出しの速度とロール紙の搬送速度とを整合させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられていることにより、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙を行うことが可能になり、この結果、適正な画像形成処理を行うことができる。
【0057】
(5)ロール紙保持手段の回転速度を調整しロール紙の送り出しの速度を均一化させてロール紙の適正な搬送が可能な給紙装置が画像形成装置に備えられていることにより、ロール紙を使用する画像形成装置においてロール紙の適正な給紙を行うことが可能になり、この結果、適正な画像形成処理を行うことができる。
【0058】
よって、簡易な構成でロール紙の適正な給紙を実現する給紙装置および当該給紙装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図2】ロール紙の残量が多い場合のインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図3】ロール紙の残量が少ない場合のインクジェットプリンタの構成の概略を示す図である。
【図4】インクジェットプリンタの制御部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1−給紙トレイ
3−搬送ローラ
4−ロール紙ホルダ
5−キャリッジ
6−保持シャフト
8−用紙ガイド
9−搬送ローラ
11−印刷ヘッド
13−ロール紙
14−プラテン
15−排紙ローラ
18−排紙トレイ
19−ロール紙検出部
55−CPU
100−インクジェットプリンタ
Claims (5)
- 給紙時に等速回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 給紙時に設定された回転速度で回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙と、を備え、前記給紙時には前記ロール紙保持手段から送り出される前記ロール紙を搬送手段によって画像形成位置に搬送する給紙装置において、
前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記検出手段は、前記ロール紙保持手段におけるロール紙の巻き高さを検出することを特徴とする請求項1または2に記載の給紙装置。
- 給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記搬送手段における搬送速度とが正の相関関係を持つように前記搬送速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 給紙される用紙に対して画像形成処理を行う画像形成装置において、
ロール紙を保持しつつ回転するロール紙保持手段と、前記ロール紙保持手段にロール状に巻かれたロール紙を画像形成位置に搬送する搬送手段と、前記ロール紙保持手段に保持されている前記ロール紙の残量を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果に基づき、前記ロール紙の残量と前記ロール紙保持手段の回転速度とが負の相関関係を持つように前記ロール紙保持手段の回転速度を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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JP2003041189A JP2004249536A (ja) | 2003-02-19 | 2003-02-19 | 給紙装置および画像形成装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009034932A (ja) * | 2007-08-02 | 2009-02-19 | Brother Ind Ltd | 印字装置 |
JP2009269713A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-11-19 | Canon Inc | 記録装置 |
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-
2003
- 2003-02-19 JP JP2003041189A patent/JP2004249536A/ja active Pending
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