[go: up one dir, main page]

JP2004219727A - 色補正フィルタ及び投写型表示装置 - Google Patents

色補正フィルタ及び投写型表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2004219727A
JP2004219727A JP2003007157A JP2003007157A JP2004219727A JP 2004219727 A JP2004219727 A JP 2004219727A JP 2003007157 A JP2003007157 A JP 2003007157A JP 2003007157 A JP2003007157 A JP 2003007157A JP 2004219727 A JP2004219727 A JP 2004219727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
correction filter
component
color
color correction
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003007157A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinya Mito
真也 三戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2003007157A priority Critical patent/JP2004219727A/ja
Publication of JP2004219727A publication Critical patent/JP2004219727A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Projection Apparatus (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】色再現範囲を拡げるためにイエロー成分を反射させるフィルタなどの色補正フィルタを導入した場合、赤・緑・青の色純度の向上に伴って白色の色度も大きく変化し、黒体軌跡から離れた色度特性となる。これを電気回路で補正した場合、コントラス性能が劣化する。
【解決手段】ガラス基板の両面または片面に、赤・緑・青の3原色光の色純度を向上させるためのイエロー成分、若しくはイエロー成分とシアン成分をカットさせる特性と、白色の色度を補正するための少なくともイエロー成分の補色に相当する青色成分の波長領域においてハーフミラー性能を示す特性とを同時に有する多層膜が形成された色補正フィルタを用いる。これにより、コントラスト性能を劣化させることなく、色再現範囲の向上と白色の色度補正を両立させることが出来、良好な表示品位の投写画像を表示できる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平行平面基板上に多層膜を積層して波長を選択的に透過または反射させる色補正フィルタと、この色補正フィルタを用いライトバルブ上に形成された光学像をスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大画面映像を得るために、ライトバルブに映像信号に応じた光学像を形成し、その光学像に光を照射し投写レンズによりスクリーン上に拡大投写する投写型表示装置が従来からよく知られている。赤,緑,青の3原色光に対応してライトバルブを3つ用いれば高輝度,高解像度でかつ色再現性の良好な投写画像を表示できる。
【0003】
ライトバルブを3つ用いた投写型表示装置の構成例を図11に示す。光源としてのランプ1からの放射光は、凹面鏡2によって略平行光に変換され、照明光学系9によってライトバルブ12R,12G,12B上に集光される。照明光学系9は、光源像を細分化してライトバルブ12R,12G,12B上に高効率で均一性の高い照明をするためのレンズアレイ4,5、集光レンズ6,8、照明光導入ミラー7とで構成される。照明光学系9からの光は、全反射プリズム10を経て白色光を赤、青、緑の3原色光に分解する色分解合成プリズム11よって分解された後、対応する3つのライトバルブ12R,12G,12Bに入射する。3つのライトバルブ12R,12G,12Bは、それぞれの映像信号に応じて光の進行方向を変調して光学像を形成する反射型のライトバルブである。ライトバルブ12R,12G,12Bからの反射光は色分解合成プリズム11によって再び1つに合成され、全反射プリズム10を透過して投写レンズ13によって拡大投写される。
【0004】
色分解合成プリズム11だけでは達成できない色再現範囲を実現する必要がある場合、光源1から全反射プリズム10までの間に色補正フィルタ3を導入する。図11の例においては凹面鏡2レンズアレイ4との間に色補正フィルタ3を配置している。
【0005】
色補正フィルタ3は例えば図12に示す分光透過率特性を有するようなものを用いればよい。この色補正フィルタ3は、585nmをピーク波長とするイエロー成分を約85%反射させたものである。このような色補正フィルタ3を用いることによって、3原色光のうち、緑成分のイエロー側成分と赤成分のイエロー側成分がカットされるため、緑色光と赤色光の色純度を任意にかつ飛躍的に向上させることができる。
【0006】
以上のような色補正フィルタ3を用いた図11に示した投写型表示装置の出力光の分光スペクトル例を図13に、白色光と赤・緑・青の3原色光のxy色度座標グラフを図14に示す。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−83722号公報
【特許文献2】
特開平7−72450号公報
【特許文献3】
特許第3329070号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
図11に示した投写型表示装置は、色補正フィルタ3によって図14に示す赤・緑・青の3原色光の色度点を結ぶ3角形の面積が大きくなり、色再現範囲は向上されている。しかし、一方で、白色光の色度座標は、3原色光の色再現範囲が拡大されるほど、一般に白色色度の基準値とされる黒体軌跡カーブから離れていく傾向にある。
【0009】
従来、この問題に対しては、電気回路によって赤・緑・青の出力強度を調整する手段をもちいていた。しかし、この方法によると黒表示の色度は補正できないうえ、白表示のときのみ3原色光のいずれかを減衰させるため、白表示の明るさと黒表示の明るさとの比で表されるコントラスト比が低下する。
【0010】
図11〜14に示した従来例においては、例えば電気回路で黒体軌跡上の色温度6500Kに相当する白色光に調整した場合、約40%ものコントラスト劣化を招くことになる。
【0011】
本発明は、コントラスト性能を劣化させることなく、色再現範囲の向上と白色光色度の補正を両立させ、表示品位が良好な投写型表示装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため本発明の色補正フィルタは、少なくとも1つのピーク波長を少なくとも40%以上反射させる特性を有し、かつ前記少なくとも1つのピーク波長の色成分に対する補色成分の波長領域の平均透過率が30%以上70%以下の範囲内であるハーフミラー特性を有することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の投写型表示装置は、光源と、画像形成手段としてのライトバルブと、光源の放射光をライトバルブ上に集光する照明光学系と、ライトバルブ上に形成された光学像をスクリーン上に拡大投写する投写レンズとを具備し、光源と照明光学系との間、または照明光学系の光路中に上記の色補正フィルタを配置していることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図10を参照して説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における投写型表示装置の概略構成を示したものであり、同図において、1は光源としてのランプ、9は照明光学系、11は色分解合成プリズム、12R,12G,12Bはライトバルブ、13は投写レンズ、21は色補正フィルタである。なお、色補正フィルタ21以外は図11に示した従来例と同一の構成である。
【0016】
ライトバルブ12R,12G,12Bは、画素ごとにミラー素子がマトリックス状に配列され、映像信号に応じて光の進行方向を変調し反射角の変化として光学像が形成される反射型タイプである。
【0017】
ランプ1は超高圧水銀ランプを用い、凹面鏡2は断面形状が放物面をなす放物面鏡ある。ランプ1の発光体中心が凹面鏡2の略焦点付近に位置するように配置されることによって、ランプ1から出力される放射光を略平行光に変換する。また、凹面鏡2はガラス製機材の内面に赤外光を透過させ可視光を反射させる光学多層膜を形成したものである。凹面鏡2を出力した光は色補正フィルタ21を経て照明光学系9に入射する。
【0018】
照明光学系9は、光源像を細分化してライトバルブ12R,12G,12B上に高効率で均一性の高い照明をするためのレンズアレイ4,5、集光レンズ6,8、照明光導入ミラー7とで構成される。凹面鏡2から出力する光は光軸に近い中心付近が最も明るく、周辺ほど急激に暗くなる傾向にあるため、面内に輝度の不均一性が残る。そこで、第1のレンズアレイ4は細分化された各レンズの開口形状を二次面光源として扱い、ライトバルブ12R,12G,12Bの有効表示面と同じアスペクト比とし、第1のレンズアレイ4の各レンズから、対応する第2のレンズアレイ5の各レンズ上に光源像をレンズアレイの数だけ細分化して結像させるようにする。第2のレンズアレイ5からの出力光は第2のレンズアレイ5と集光レンズ6,8とによってライトバルブ12R,12G,12B上に第1のレンズアレイ4の各レンズ形状の像が重畳されて照明される。
【0019】
こうすることによって、均一でかつライトバルブ12R,12G,12Bのアスペクト比に対応した集光効率の高い照明をさせることができる。
【0020】
なお、この場合、第2レンズアレイ5の各レンズの開口形状は、第1のレンズアレイ4によって細分化されて結像させたランプ1のアーク像の大きさと形状に対応してレンズ開口部の輝度分布ができるだけ最密充填となるように最適化すれば、より集光効率の高い照明を実現することができる。
【0021】
照明光学系9を出射した照明光は、全反射プリズム10に入射するように構成している。全反射プリズム10は2つのプリズムから構成され、互いのプリズムの近接面には非常に薄い空気層を形成している。空気層は、照明光が空気層に入射する場合には臨界角以上の角度で入射して全反射されてライトバルブ12R,12G,12B側に斜め方向から進行し、投写画像としてライトバルブ12R,12G,12Bから反射された光は臨界角以下の角度で空気層に入射及び透過して投写レンズ13に入射するように角度設定されている。このように、全反射プリズム10を設けることにより、光学系全体をコンパクトに構成できる。
【0022】
全反射プリズム10とライトバルブ12R,12G,12Bとの間には色分解合成プリズム11が配置されおり、ライトバルブ12R,12G,12Bは赤用、緑用、青用に3つ用いている。色分解合成プリズム11は3つのプリズムからなり、それぞれのプリズムの近接面には青反射ダイクロイックミラーと赤反射ダイクロイックミラーが形成されている。
【0023】
全反射プリズム10から入射した光が、まず青反射ダイクロイックミラーによって青色光のみ反射され青色用ライトバルブ12Bに入射する。次に、青反射ダイクロイックミラーを透過した光は赤反射ダイクロイッミラーによって赤色光のみ反射され赤色用ライトバルブ12Rに入射する。そして、青反射ダイクロイックミラーと赤反射ダイクロイックミラーをいずれも透過した緑色光は緑色用ライトバルブ12Gに入射する。3色の光はそれぞれ対応するライトバルブ12R,12G,12Bによって反射された後、再び青反射ダイクロイックミラーと赤反射ダイクロイックミラーによって1つ合成され、全反射プリズム10に入射する。このように、白色光を赤、青、緑の3原色に分解及び合成し、それぞれの映像信号に対応する3つのライトバルブ12R,12G,12Bを用いることで、高精細でフルカラーの投写画像を表示できる。
【0024】
ライトバルブ12B,12R,12Gに入射した照明光うち、白表示に相当する光は全反射プリズム10、投写レンズ13を透過してスクリーン上(図示せず)に拡大投写される。一方、黒表示に相当する光は投写レンズ13の有効径外に進行し、スクリーンには到達しない。
【0025】
色補正フィルタ21の分光透過率特性を図2、3に示す。色補正フィルタ21は、ガラス基板の片面に図3−aに示すようにピーク波長を585nmとするイエロー成分を約85%反射させる分光透過率特性を示す第1の誘電体多層膜が形成され、もう一方も面には図3―bに示すように420〜560nmの波長帯域において略平坦に平均透過率が約50%となる分光透過率特性を示す第2の誘電体多層膜が形成されており、全体として図2に示すような分光透過率特性を示す。第1及び第2の誘電体多層膜は、いずれも高屈折率層としてのNbと低屈折率層としてのSiOとの交互周期層構造を有するものである。
【0026】
なお、高屈折率層として、他に、TaO5、TiO、ZrO、ZnS、HfOのいずれか、もしくはこれらの混合物からなるものを用いても良い。また、低屈折率層として、他にMgFを用いても良い。
【0027】
色補正フィルタ21を用いた図1に示した投写型表示装置の出力光の分光スペクトルを図4にxy色度座標グラフを図5に示す。
【0028】
色補正フィルタ21が、図11〜14の従来例に示したようなイエロー成分を反射させる特性に加え、イエロー成分の補色に相当する青色成分から、超高圧水銀ランプの特徴である強い緑色成分に至る波長帯域でほぼ平坦な特性で反射させる特性を有していることで、白色光の色度が従来例の図14と比較して黒体軌跡に近づいていることがわかる。
【0029】
従って、黒表示の色度も同じように黒体軌跡に近い特性を示すと同時に、白表示においても電気回路で調整する必要がほとんどないため、コントラスト性能を劣化させることなく色再現範囲を拡大させることができる。
【0030】
このとき、イエロー成分のピーク波長における反射率は、少なくとも40%以上であることが望ましい。40%未満の場合は緑色成分と赤色成分の色純度を十分に向上させることが出来ず、色再現範囲の拡大があまり期待できない。
【0031】
また、イエロー光のピーク波長は570nm以上590nm以下であることが望ましい。570nmより短波長側、または590nmより長波長波長側となった場合は、緑色成分、または赤色成分の色純度向上より光量劣化の方が著しくなり、全体として赤・緑・青の輝度バランスが大きく崩れてしまう。この場合、十分な色再現範囲と明るさとの両立が困難となる可能性が生じる。
【0032】
さらに、420〜560nmにおける平均透過率は30%以上70%以下であることが望ましい。70%より大きい場合はほとんどのケースにおいて、白色の色度補正量としては不十分となり、30%より小さい場合は逆に過剰補正となり、所望の色度点から再び離れてしまう恐れがある。
【0033】
なお、本実施の形態においてはライトバルブとして光の進行方向を変調する反射型のライトバルブを用いたが、光の偏光方向や散乱状態を変調するタイプのライトバルブや、透過型ライトバルブのタイプを用いた場合でも同様の効果を発揮する。
【0034】
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における投写型表示装置の概略構成を示したものであり、同図において、31は光源としてのランプ、33は色補正フィルタである。他の構成要素及び作用は図1に示した構成とほぼ同じである。
【0035】
本実施の形態においては、ランプ31ととして、キセノンランプを用いている。ランプ31からの出力光は凹面鏡32によって略平行光に変換され、色補正フィルタ33を経て照明光学系39に入射する。
【0036】
照明光学系39は、第1のレンズアレイ34、第2のレンズアレイ35,集光レンズ36,38,照明光導入ミラー37によって構成される。
【0037】
照明光学系9を出射した照明光は、全反射プリズム40を経て色分解合成プリズム41に入射し、赤・緑・青の3原色光に分解され、それぞれ対応する3つのライトバルブ42R,42G,42Bに入射する。ライトバルブ42R,42G,42B上で形成された3色の光学像は、それぞれ対応するライトバルブ42R,42G,42Bによって反射された後、再び色分解合成プリズム41によって1つ合成され、全反射プリズム40を透過して投写レンズ43によってスクリーン上(図示せず)に拡大投写される。
【0038】
本実施の形態で用いている色補正フィルタ33の分光透過率特性を図7、8に示す。色補正フィルタ33は、ガラス基板の片面に図8−aに示すようにピーク波長を575nmとするイエロー成分を約95%反射させる分光透過率特性を示す第1の誘電体多層膜が形成され、もう一方も面には図3―bに示すようにピーク波長を490nmとするシアン成分を約75%反射させる特性と420〜470nmの青色成分の波長帯域において略平坦に平均透過率が約60%の分光透過率特性を示す第2の誘電体多層膜が形成されており、全体として図7に示すような分光透過率特性を示す。
【0039】
第1及び第2の誘電体多層膜は、いずれも高屈折率層としてのNbと低屈折率層としてのSiOとの交互周期層構造を有するものである。
【0040】
なお、高屈折率層として、他に、Ta、TiO、ZrO、ZnS、HfOのいずれか、もしくはこれらの混合物からなるものを用いても良い。また、低屈折率層として、他にMgFを用いても良い。
【0041】
色補正フィルタ33を用いた図6に示す投写型表示装置の出力光の分光スペクトルを図9にxy色度座標グラフを図10に示す。
【0042】
色補正フィルタ33が、イエロー成分とシアン成分を反射させる特性に加え、イエロー成分の補色に相当する青色成分の波長帯域でほぼ平坦な特性で透過させる特性を有していることで、白色光の色度がほぼ黒体軌跡上となるように補正されていることがわかる。
【0043】
従って、本実施の形態においても、黒表示の色度も同じようにほぼ黒体軌跡上の色度特性を示すと同時に、白表示においても電気回路で調整する必要がほとんどないため、コントラスト性能を劣化させることなく色再現範囲を拡大させることができる。
【0044】
このとき、イエロー成分とシアン成分のピーク反射率は、少なくとも40%以上であることが望ましい。40%未満の場合は赤色成分,緑色成分,青色成分の色純度を十分に向上させることが出来ず、色再現範囲の拡大があまり期待できない。
【0045】
また、イエロー成分のピーク波長は570nm以上590nm以下であることが望ましい。570nmより短波長側、または590nmより長波長波長側となった場合は、緑色成分、または赤色成分の色純度向上より光量劣化の方が著しくなり、全体として赤・緑・青の輝度バランスが大きく崩れてしまう。この場合、十分な色再現範囲と明るさとの両立が困難となる。同様に、シアン成分のピーク波長は480nm以上500nm以下であることが望ましい。480nmより短波長側、または500nmより長波長波長側となった場合は、緑色成分、または青色成分の色純度向上より光量劣化の方が著しくなり、この場合も全体として赤・緑・青の輝度バランスが大きく崩れてしまい、十分な色再現範囲と明るさとの両立が困難となる。
【0046】
さらに、青色成分である420〜470nmにおける平均透過率は30%以上70%以下であることが望ましい。70%より大きい場合はほとんどのケースにおいて、白色の色度補正量としては不十分となり、30%より小さい場合は逆に過剰補正となり、所望の色度点から再び離れてしまう恐れがある。
【0047】
なお、本実施の形態においてもライトバルブとして光の進行方向を変調する反射型のライトバルブを用いたが、光の偏光方向や散乱状態を変調するタイプのライトバルブや、透過型ライトバルブのタイプを用いた場合でも同様の効果を発揮する。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、コントラスト性能を劣化させることなく色再現範囲の向上と白色色度の補正を両立させることができ、良好な表示品位の投写画像を表示できる投写型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の概略構成図
【図2】本発明の一実施の形態による色補正フィルタの分光透過率特性グラフ
【図3】本発明の一実施の形態による色補正フィルタの分光透過率特性グラフ
【図4】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の出力光の分光スペクトル特性グラフ
【図5】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の投写画像のxy色度特性グラフ
【図6】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の概略構成図
【図7】本発明の一実施の形態による色補正フィルタの分光透過率特性グラフ
【図8】本発明の一実施の形態による色補正フィルタの分光透過率特性グラフ
【図9】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の出力光の分光スペクトル特性グラフ
【図10】本発明の一実施の形態による投写型表示装置の投写画像のxy色度特性グラフ
【図11】従来の投写型表示装置の概略構成図
【図12】従来の投写型表示装置における色補正フィルタの分光透過率特性グラフ
【図13】従来の投写型表示装置における出力光の分光スペクトル特性グラフ
【図14】従来の投写型表示装置における投写画像のxy色度特性グラフ
【符号の説明】
1,31 ランプ
2,32 凹面鏡
21,33 色補正フィルタ
9,39 照明光学系
11,41 色分解合成プリズム
12R,12G,12B,42R,42G,42B ライトバルブ
13,43 投写レンズ

Claims (13)

  1. 少なくとも1つのピーク波長を少なくとも40%以上反射させる特性を有し、かつ前記少なくとも1つのピーク波長の色成分に対する補色成分の波長領域の平均透過率が30%以上70%以下の範囲内であるハーフミラー特性を有することを特徴とする色補正フィルタ。
  2. 少なくとも40%以上反射させるピーク波長の色成分はイエロー成分であることを特徴とする請求項1記載の色補正フィルタ。
  3. イエロー成分のピーク波長は、570nm以上590nm以下である請求項2記載の色補正フィルタ。
  4. 補色成分の波長領域は、420nm以上560nm以下である請求項2記載の色補正フィルタ。
  5. ガラス基板の片面にイエロー成分を反射させる特性を有する誘電体多層膜が形成され、もう一方の面にイエロー成分に対する補色成分の波長領域に対してハーフミラー特性を有する誘電体多層膜が形成されていることを特徴とする請求項2記載の色補正フィルタ。
  6. 少なくとも40%以上反射させるピーク波長の色成分はイエロー成分とシアン成分であることを特徴とする請求項1記載の色補正フィルタ。
  7. イエロー成分のピーク波長は、570nm以上590nm以下であり、シアン成分のピーク波長は480nm以上500nm以下である請求項6記載の色補正フィルタ。
  8. イエローの補色成分の波長領域は、420nm以上470nm以下である請求項6記載の色補正フィルタ。
  9. ガラス基板の片面にイエロー成分を反射させる特性を有する誘電体多層膜が形成され、もう一方の面にシアン成分を反射させる特性とブルー成分の波長領域に対してハーフミラー特性を有する誘電体多層膜が形成されていることを特徴とする請求項6記載の色補正フィルタ。
  10. 誘電体多層膜は、Nb、Ta、TiO、ZrO、ZnS、HfOのいずれか、もしくはこれらの混合物からなる高屈折率層と、SiO、MgFのいずれかからなる低屈折率層との交互多層構造であることを特徴とする請求項5または請求項9記載の色補正フィルタ。
  11. 光源と、画像形成手段としてのライトバルブと、前記光源の放射光を前記ライトバルブ上に集光する照明光学系と、前記ライトバルブ上に形成された光学像をスクリーン上に拡大投写する投写レンズとを具備し、前記光源と前記照明光学系との間、または前記照明光学系の光路中に請求項1から10記載のいずれかの色補正フィルタを配置していることを特徴とする投写型表示装置。
  12. 光源は水銀ランプを用いていることを特徴とする請求項11記載の投写型表示装置。
  13. 光源はキセノンランプを用いていることを特徴とする請求項11記載の投写型表示装置。
JP2003007157A 2003-01-15 2003-01-15 色補正フィルタ及び投写型表示装置 Pending JP2004219727A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003007157A JP2004219727A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 色補正フィルタ及び投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003007157A JP2004219727A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 色補正フィルタ及び投写型表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2004219727A true JP2004219727A (ja) 2004-08-05

Family

ID=32897334

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003007157A Pending JP2004219727A (ja) 2003-01-15 2003-01-15 色補正フィルタ及び投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2004219727A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091403A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fujinon Corp トリミングフィルタおよび色分解光学系
JP2007279303A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Canon Inc 光学系および画像投射装置
JP2009186567A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Canon Inc 画像投射装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993001233A1 (en) * 1991-07-10 1993-01-21 Seiko Epson Corporation Transparent plastic material
JPH07325214A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色フィルタおよびそれを用いた投写型表示装置
JP2001201826A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2002365720A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Seiko Epson Corp プロジェクタ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1993001233A1 (en) * 1991-07-10 1993-01-21 Seiko Epson Corporation Transparent plastic material
JPH07325214A (ja) * 1994-05-31 1995-12-12 Matsushita Electric Ind Co Ltd 色フィルタおよびそれを用いた投写型表示装置
JP2001201826A (ja) * 2000-01-18 2001-07-27 Konica Corp ハロゲン化銀カラー写真感光材料
JP2002365720A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Seiko Epson Corp プロジェクタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006091403A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Fujinon Corp トリミングフィルタおよび色分解光学系
JP4599129B2 (ja) * 2004-09-24 2010-12-15 富士フイルム株式会社 色分解光学系
JP2007279303A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Canon Inc 光学系および画像投射装置
JP2009186567A (ja) * 2008-02-04 2009-08-20 Canon Inc 画像投射装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100671254B1 (ko) 색선별 거울 및 투사형 표시 장치
JPWO2002101457A1 (ja) 照明装置及び投射型映像表示装置
JPH0667140A (ja) 投写形画像表示装置
JP3453545B2 (ja) 表示装置
US6497485B1 (en) Image projection system having uniform brightness
JP2004070095A (ja) 光導波路、光学ユニット及びそれを用いた映像表示装置
US6910775B2 (en) Projection-type video display
JPH01302385A (ja) 投写型表示装置
JPH05249408A (ja) 投写型液晶表示装置
JP2004219727A (ja) 色補正フィルタ及び投写型表示装置
JP2001083604A (ja) 光束圧縮手段、光学エンジン及びこれを用いた映像表示装置
US7237901B2 (en) Projection type image display device, rear projection type image display device, optical unit, and screen unit
CN1532584A (zh) 投影型彩色显示装置
JP5153371B2 (ja) 画像投射装置
JP3723409B2 (ja) 波長選択素子およびそれを用いた表示装置
JP2016099585A (ja) 光学装置および画像投射装置
JP3904589B2 (ja) 映像表示装置
JP2643893B2 (ja) 投写型表示装置
JP3817375B2 (ja) 映像表示装置およびその色分離ユニット
JP4543680B2 (ja) 照明光学系
JP4050037B2 (ja) 投影装置
JPH02245749A (ja) 投写型表示装置
JPH1164848A (ja) 液晶プロジェクタ
JPH02187739A (ja) 投写型カラー表示装置
JP2003021807A (ja) 偏光型光路分離素子および色分離合成素子および色分離方法および色合成方法およびカラー映像光合成装置およびカラー映像光合成方法および投影装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050708

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061003

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061129

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070109