JP2004215499A - 車両の駆動力制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前輪1L、1Rをエンジン2で駆動し、後輪3L、3Rをモータ4で駆動し、当該モータ4は発電機7が発電した電力で駆動される。発電機7はエンジン2によって駆動される。前輪1L、1Rが加速スリップする場合には、当該加速スリップ量に応じた発電負荷トルクとなるように上記発電機7を制御する。
【選択図】 図1
Description
特許文献1に開示されている駆動装置は、エンジンによって発電機を駆動し、その発電機が発生する電気エネルギーによって上記電動機を駆動するものであって、車両の状態に応じて、発電機から電動機に供給される電気エネルギーを制御するものである。この結果、大容量のバッテリを必要としないために車両の軽量化などが図られるものである。
また、特許文献2に記載の装置では、ブレーキが非作動、シフトポジションが非ニュートラル状態、アクセルが作動状態で、且つ所定速度以下で走行中で所定路面μ以下のときに、モータトルクを制御しながらモータを駆動するが、エンジンにより駆動される車輪の加速スリップを直接抑えることができない。
本発明は、上記のような問題点に着目してなされたもので、車両の加速性を最適化しつつ燃費などのエネルギー効率を向上可能な車両の駆動力制御装置を提供することを課題としている。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、主駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段と、運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段とを備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、運転者の要求トルクに応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第2発電機制御手段を備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、主駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段とを備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、内燃機関の出力トルクに対し所定割合の負荷トルクとなるように上記発電機のトルクを制御する第3発電機制御手段を備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、主駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段とを備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、予め求めた高μ路での路面反力限界トルクと現在の路面反力限界トルクとの差に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第4発電機制御手段を備えることを特徴とするものである。
加速スリップおそれ推定手段は、悪路推定手段の判定に基づき、悪路走行中の場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とするものである。
次に、請求項6に記載した発明は、請求項1〜請求項5のいずれかに記載した構成に対し、登坂路走行中か否かを推定する登坂路推定手段を備え、
上記加速スリップおそれ推定手段は、登坂路推定手段の推定に基づき、登坂路走行中の場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とするものである。
上記加速スリップおそれ推定手段は、上記走行抵抗検出手段の検出に基づき走行抵抗が所定値以上と判定した場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とするものである。
上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには上記第1低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する主駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、該低速状態判定手段が低速状態と判定すると作動し、上記要求トルク検出手段が検出した要求駆動トルクに応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第1低速制御手段と、を備え、
上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには上記第1低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とするものである。
上記発電機制御手段は、主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、主駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記要求トルク検出手段が検出した要求駆動トルクに応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、を備え、
上記発電機制御手段は、主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、主駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記要求トルク検出手段が検出した要求駆動トルクに応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とするものである。
次に、請求項13に記載した発明は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載した構成に対し、車両の前後荷重配分を判定する荷重配分判定手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、該低速状態判定手段が低速状態と判定すると作動し、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第2低速制御手段と、を備え、
上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには、上記第2低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、車両の前後荷重配分を判定する荷重配分判定手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、該低速状態判定手段が低速状態と判定すると作動し、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第2低速制御手段と、を備え、
上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには、上記第2低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とするものである。
上記発電機制御手段は、主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、主駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、車両の前後荷重配分を判定する荷重配分判定手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、を備え、
上記発電機制御手段は、主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、主駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、上記従駆動輪の加速スリップの有無を推定する従駆動輪スリップ推定手段と、従駆動輪スリップ推定手段の推定により従駆動輪が加速スリップしていると判定すると作動し、電動機から従駆動輪に伝達されるトルクが従駆動輪の路面反力限界トルク以下となるように、上記電動機の界磁電流を調整することで上記電動機のトルクを制限する電動機トルク制限手段とを備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、バッテリと、従駆動輪の加速スリップの有無を推定する従駆動輪スリップ推定手段と、従駆動輪スリップ推定手段で従駆動輪が加速スリップしたと判定した場合に、発電機から電動機に供給される電力の一部をバッテリに分配する電力分配手段とを備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、従駆動輪のスリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、運転者のアクセル操作とは無関係に、スリップ状態検出手段が検出したスリップ状態検出値の大きさに応じて内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制御手段とを備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、従駆動輪のスリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、電動機のトルクを上記車輪に伝達する伝達トルクを調整するクラッチ手段と、スリップ状態検出手段が検出したスリップ状態検出値の大きさに応じ上記クラッチ手段を通じて上記従駆動輪側に伝達する伝達トルクを調節する伝達トルク制限手段とを備えることを特徴とするものである。
さらに、上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段を、備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、を備え、上記発電機制御手段は、上記発電機の発電負荷トルクを調整する発電負荷トルク調整手段と、内燃機関の出力トルクのうちの上記主駆動輪の路面反力限界トルクを越えた余剰トルクを求める余剰トルク演算手段と、上記発電負荷トルク調整手段を介して上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクに基づくトルク値に上記発電機の発電負荷トルクを制御する発電負荷トルク制御手段とを備え、
さらに、上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段を、備えることを特徴とするものである。
さらに、上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段と、
上記電動機に電力を供給可能なバッテリと、上記バッテリから電動機に供給される電力量を調節する供給電力調節手段と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出手段と、車両の加速状態を検出する加速状態検出手段と、
上記内燃機関出力制限手段が作動していると判定すると作動し、上記加速要求検出手段及び加速状態検出手段の検出値に基づき加速要求に比して従駆動輪の回転速度が抑制されていると判定すると、上記供給電力調整手段を通じて、上記内燃機関出力制限手段による上記出力トルクの低減量に応じた量だけバッテリから電動機に供給する電力量を増加するバッテリ電力増大制御手段と
を備えることを特徴とするものである。
上記主駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で主駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記主駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段と、を備え、上記発電機制御手段は、上記発電機の発電負荷トルクを調整する発電負荷トルク調整手段と、内燃機関の出力トルクのうちの上記主駆動輪の路面反力限界トルクを越えた余剰トルクを求める余剰トルク演算手段と、上記発電負荷トルク調整手段を介して上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクに基づくトルク値に上記発電機の発電負荷トルクを制御する発電負荷トルク制御手段とを備え、
さらに、上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段と、
上記電動機に電力を供給可能なバッテリと、上記バッテリから電動機に供給される電力量を調節する供給電力調節手段と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出手段と、車両の加速状態を検出する加速状態検出手段と、
上記内燃機関出力制限手段が作動していると判定すると作動し、上記加速要求検出手段及び加速状態検出手段の検出値に基づき加速要求に比して従駆動輪の回転速度が抑制されていると判定すると、上記供給電力調整手段を通じて、上記内燃機関出力制限手段による上記出力トルクの低減量に応じた量だけバッテリから電動機に供給する電力量を増加するバッテリ電力増大制御手段とを備えることを特徴とするものである。
次に、請求項30に記載した発明は、請求項27〜請求項29に記載した構成に対し、上記加速状態検出手段は、従駆動輪の車輪速度、従駆動輪の車輪加速度、及び車両の前後加速度の少なくとも一つの値に基づき車両の加速状態を検出することを特徴とするものである。
なお、本発明における加速スリップとは、車両加速時の車輪の加速スリップを指す。
また、請求項1に係る発明によれば、駆動輪が加速スリップしていると推定されなくても、加速スリップするおそれがあると推定すると、予め、従駆動輪の駆動トルクを運転者の要求駆動トルクに応じた大きさだけ出力させて予め四輪駆動状態としておくことで、車両安定性を確実に得ることが出来たり、加速スリップに対する従駆動輪の駆動トルク増加時の応答性が向上する。
また、請求項5に係る発明によれば、主駆動輪がスリップしていなくても加速スリップしやすい路面状態である悪路と推定される場合に予め従駆動輪を駆動させることで、加速スリップの迅速な抑制若しくは未然防止が図られて走行安定性が向上する。
また、請求項7に係る発明によれば、主駆動輪がスリップしていなくても加速スリップしやすい路面状態である走行抵抗が高い路面と推定される場合に予め従駆動輪を駆動させることで、加速スリップの迅速な抑制若しくは未然防止が図られて走行安定性が向上する。
また、発進時などの所定以下の低速走行状態(停止から走行に移行する発進を含む)にあっては、加速スリップを、前後輪の速度差で推定しても路面反力限界トルクで推定しても、加速スリップしているとの推定が適切に行われないおそれがあり(低速であるほど、ロータリセンサなどによる車輪速検出精度が悪くなることや、車両の加速が小さく路面反力が小さすぎることから加速スリップ検出の精度が悪くなるため)、実際に加速スリップしていても四輪駆動状態とならない可能性がある。一方、砂地や積雪路面で主駆動輪に加速スリップが発生すると主駆動輪の接地路面が変化し走行条件(路面μの低下や走行抵抗増加)が悪化するが、車両の速度が低いほど自車が変化させた路面による影響が大きいので、発進時などの極低速状態ではスリップすることで路面状況が悪化し、その後に四輪駆動となっても発進困難となる場合がある。
同様に、請求項10若しくは請求項11に係る発明によれば、発進時などの低速状態であれば、加速スリップする前であっても予め、運転者の要求駆動トルク(加速要求など)に応じた駆動トルクで従駆動輪も駆動することで、砂地などの加速スリップしやすい路面状況で発進する場合であっても安定した発進が行われるなど、低速走行時における安定した走行が可能となる。さらに、所定以下の低速走行であっても、例えば、加速スリップが検出され且つ過剰の加速スリップと推定された場合には、当該加速スリップ量に応じた従駆動輪の駆動トルクとなることで、より車両の安定性が良くなる。
また、請求項13若しくは請求項14に係る発明によれば、発進時などの低速状態であれば、加速スリップする前であっても予め、前後荷重配分に応じた駆動トルクで従駆動輪も駆動することで、砂地などの加速スリップしやすい路面状況で発進する場合であっても安定した発進が行われるなど、低速走行時における安定した走行が可能となる。
また、請求項19若しくは請求項20に係る発明を採用すると、上記余剰トルクが大きくて発電機で発電する電力が大きいために電動機で駆動される従駆動輪が加速スリップすると、発電機から電動機に供給される電力の一部がバッテリに蓄電されることで、発電機に供給される電力が低下し、これによって電動機で駆動される従駆動輪の加速スリップが抑制若しくは低下する。この結果、電動機で駆動される従駆動輪への伝達トルクが低減して当該従駆動輪でも加速スリップが防止されることで、走行安定性が向上する。なお、分配手段で、電動機に供給する電圧が、従駆動輪のトルクが従駆動輪の路面反力限界トルク以下となる電力値に調整することが好ましい。
また、請求項21若しくは請求項22に係る発明は、運転者のアクセルペダル操作とは関係なく、電動機で駆動される従駆動輪のスリップ状態に応じて内燃機関の出力トルクを低減することで、余剰トルクが必要以上に大きくなることが抑えられて、エネルギ効率が最適に近づき燃費が向上する。
また、請求項23若しくは請求項24に係る発明を採用すると、上記余剰トルクが大きいために電動機の出力トルクが大きくなって、電動機で駆動される主駆動輪が加速スリップした若しくは加速スリップすると推定されると、電動機から上記車輪に伝達されるトルクの伝達効率がその分小さくなることで、電動機で駆動される車輪側でも加速スリップを防止して、より安定した走行ができる。
また、請求項27若しくは請求項28に係る発明によれば、上記請求項25若しくは請求項26と同様に、上記余剰トルクが大きくなって発電機の負荷容量を超える若しくは越えるおそれがあると、越えたトルクに応じて内燃機関の出力トルクを低減調整される。この結果、必ずしも大きな負荷容量をもつ大きな発電機が必要なくなり、コストや発電機の専有スペースなどの搭載性が有利となる。
また、請求項30に係る発明によれば、確実に加速状態を検出可能となる。
また、請求項31に係る発明によれば、実際に駆動輪が加速スリップした場合だけ、発電機で電気エネルギーに変換されるので、必要以上に内燃機関の出力トルクを発電機で消費されることが防止されて、エネルギ効率を向上させることができる。
本実施形態は、図1に示すように、左右前輪1L、1Rが内燃機関であるエンジン2によって駆動され、左右後輪3L、3Rが電動機であるモータ4によって駆動可能となっている4輪駆動可能な車両の場合の例である。
まず、構成について説明すると、図1に示すように、エンジン2の出力トルクTeが、トランスミッション及びディファレンスギア5を通じて左右前輪1L、1Rに伝達されるようになっている。また、エンジン2の回転トルクTeの一部は、無端ベルト6を介して発電機7に伝達される。
また、上記発電機7は、図2に示すように、出力電圧Vを調整するための電圧調整器22(レギュレータ)を備え、4WDコントローラ8によって界磁電流Ifhが調整されることで、エンジン2に対する発電負荷トルクTh及び発電する電圧Vが制御される。電圧調整器22は、4WDコントローラ8から発電機制御指令(界磁電流値)を入力し、その発電機制御指令に応じた値に発電機7の界磁電流Ifhを調整すると共に、発電機7の出力電圧Vを検出して4WDコントローラ8に出力可能となっている。なお、発電機7の回転数Nhは、エンジン2の回転数Neからプーリ比に基づき演算することができる。
上記モータ4の駆動軸の回転数Nmを検出するモータ用回転数センサ26を備え、該モータ用回転数センサ26は、検出したモータ4の回転数信号を4WDコントローラ8に出力する。
また、各車輪1L、1R、3L、3Rには、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRが設けられている。各車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRは、対応する車輪1L、1R、3L、3Rの回転速度に応じたパルス信号を車輪速検出値として4WDコントローラ8に出力する。
上記発電機制御部8Aは、電圧調整器22を通じて、発電機7の発電電圧Vをモニターしながら、当該発電機7の界磁電流Ifhを調整することで、発電機7の発電電圧Vを所要の電圧に調整する。
モータ制御部8Cは、モータ4の界磁電流Ifmを調整することで、当該モータ4のトルクを所要の値に調整する。
また、所定のサンプリング時間毎に、入力した各信号に基づき、図4に示すように、余剰トルク演算部8E→目標トルク制限部8F→余剰トルク変換部8Gの順に循環して処理が行われる。
すなわち、先ず、ステップS10において、車輪速センサ27FL、27FR、27RL、27RRからの信号に基づき演算した、前輪1L、1R(主駆動輪)の車輪速から後輪3L、3R(従駆動輪)の車輪速を減算することで、前輪1L、1Rの加速スリップ量であるスリップ速度ΔVFを求め、ステップS20に移行する。
前輪1L、1Rにおける左右輪速の平均値である平均前輪速VWf、及び後輪3L、3Rにおける左右輪速の平均値である平均後輪速VWrを、それぞれ下記式により算出する。
VWf=(VWfl+VWfr)/2
VWr=(VWrl+VWrr)/2
次に、上記平均前輪速VWfと平均後輪速VWrとの偏差から、主駆動輪である前輪1L、1Rのスリップ速度(加速スリップ量)ΔVFを、下記式により算出する。
ステップS20では、上記求めたスリップ速度ΔVFが所定値、例えばゼロより大きいか否かを判定する。スリップ速度ΔVFが0以下と判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていないと推定されるので、ステップS60に移行する。
一方、ステップS20において、スリップ速度ΔVFが0より大きいと判定した場合には、前輪1L、1Rが加速スリップしていると推定されるので、ステップS30に移行する。
TΔVF = K1 × ΔVF
ここで、K1は、実験などによって求めたゲインである。
V × Ia
TG =K2・─────────
K3 × Nh
ここで、
V :発電機7の電圧
Ia:発電機7の電機子電流
Nh:発電機7の回転数
K3:効率
K2:係数
である。
ステップS50では、下記式に基づき、余剰トルクつまり発電機7で負荷すべき目標の発電負荷トルクThを求め、ステップS100に移行する。
一方、ステップS20にて主駆動輪1L、1Rが加速スリップしていないと判定されるとステップ60に移行し、路面推定部60を作動させて加速スリップを生じるおそれのある路面か否かの路面推定を実施した後、ステップS70に移行する。
ステップS70では、路面推定部60の推定に基づき、AS−FLG=ONつまり加速スリップするおそれのある路面と判定した場合には、ステップS80に移行する。一方、AS−FLG=OFFつまりスリップするおそれのない路面と判定した場合には、ステップS90に移行して、目標発電負荷トルクThにゼロを代入した後にステップS80に移行する。
ステップS100では、所定車速以下、例えば時速3km以下かどうかを判定し、所定車速以下と判定した場合には、ステップS110に移行し、所定車速より早いと判定した場合には、処理を終了して復帰する。
ステップS120では、加速スリップに応じた目標発電負荷トルクThと、第2目標発電負荷トルクTh2とを比較し、第2目標発電負荷トルクTh2の方が大きいと判定した場合には、ステップS130にてThにTh2の値を代入した後に復帰し、そうでないと判定した場合には、処理を終了して復帰する。
次に、路面推定部60の処理について図6を参照しつつ説明する。ここで、この路面推定部60が加速スリップおそれ推定手段を構成する。
ステップS170では、その他の路面状況であるので、上記AS−FLGをOFFにして復帰する。
ここで、悪路及び車輪グリップ限界付近の路面か否かは、次のように推定すればよい。
すなわち、グリップ限界付近の路面走行時の車輪速波形は図7に示すようになり、悪路走行時の車輪速波形は、図8に示すようになっている。これらの波形では、グリップ限界付近の路面走行時では周波数が8Hz程度、悪路走行時では周波数が11Hz程度の振動が車輪速に現れている。これらの周波数は±2Hz程度のばらつきはあるものの、車両固有のものであるので、対象とする車両について、実験的に、グリップ限界時及び悪路走行時の各々の周波数を測定し、それらの周波数帯に着目することでグリップ限界時と悪路走行時を検出することができる。ここで、特定周波数帯に注目して車両の走行状態を検出する技術として、例えば特開2000−233739号公報などに開示されている。また、判定に用いる振動レベルの閾値は、どちらの路面状況であってもバックグラウンドのノイズレベルを十分に避けられる値にすればよいため、グリップ限界判定及び悪路判定共に同程度の周波数帯を用いればよい。なお、対象とする車両のグリップ限界時の振動周波数及び悪路走行時の振動周波数は、実験的に求める以外に、グリップ限界時の振動周波数として、ドライブシャフトのバネ下共振周波数の±2Hz程度、また、悪路走行時はサスペンションのバネ下共振周波数の±2Hz程度を周波数帯として使用しても良い。
ここで、Gv=g×sinθ(g:重力加速度、θ:路面勾配)であり、
登坂抵抗R=g・cosθから求まる。
また、走行抵抗が所定値以上か否かは、特開2000−168405号公報などに公開されているような公知の技術で推定すればよい。例えば、まず、従駆動輪3L、3Rの加速度Arを演算した後に、当該加速度Arと車両重量Wとの積をとって、車両加速分駆動力Fa(=Ar×W)を演算する。また、並行して、四輪駆動力Fw(:主駆動輪1L、1Rの駆動力+従駆動輪3L、3Rの駆動力)を演算する。そして、上記車両加速分駆動力Faと四輪駆動力Fwとの差からなる走行抵抗力Fsが所定閾値(例えば980N)以上か否かを判定することで所定走行抵抗以上か推定できる。
まず、アクセルペダルの操作量などに基づいて、運転者の要求トルク(アクセル開度)を推定し、その推定した要求トルクに比例した発電負荷への分配割合α1を図9に示すようなマップ等に基づき決定する。なお、上限を例えば30%などと決定しておく。また、エンジン回転数センサ21及びスロットルセンサなどに基づいてエンジントルクTeを求め、該エンジントルクTeに上記分配割合α1を乗算して目標発電負荷トルクThを演算する。なお、上記分配割合α1は、全体を1とした場合の値であり、0.1などの値を取る。
また、予め、実験などによって高μ路(μが例えば0.7〜1の路面)での路面限界反力を求めておき、当該路面限界反力と、現在の主駆動輪1L、1Rでの路面限界反力との差に応じて上記分配割合α1を変化させるようにしても良い。
まず、アクセルペダルの操作量などに基づいて、運転者の要求トルク(アクセル開度)を推定し、その推定した要求トルクに比例した発電負荷への分配割合α2を決定する。なお、上限を例えば20%などと決定しておく。また、エンジントルクTeを求め、該エンジントルクTeに上記分配割合α2を乗算して第2目標発電負荷トルクTh2を演算する。なお、上記分配割合α2は、全体を1とした場合の値であり、0.2などの値を取る。
また、上記分配割合α2は運転者の要求トルクに応じて決定される場合に限定されない。例えば、車両の前後荷重配分に基づき従駆動輪3L、3R側の荷重配分をα2として上記第2目標発電負荷トルクTh2を演算しても良い。
すなわち、まず、ステップS200で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、復帰する。一方、目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS210に移行する。
ΔTb= Th − HQ
ステップS220では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号等に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS230に移行する。
TeM =Te −ΔTb
ここで、エンジンコントローラ18では、運転者のアクセルペダル17の操作に関係なく、入力したエンジントルク上限値TeMをエンジントルクTeの上限値となるように当該エンジントルクTeを制限する。上述のステップS210からここまでの処理が内燃機関出力制限手段を構成する。
次に、余剰トルク変換部8Gの処理について、図11に基づいて説明する。
まず、ステップS600で、Thが0より大きいか否かを判定する。Th>0と判定されれば、前輪1L、1Rが加速スリップしている、加速スリップするおそれのある状況、若しくは所定以下の低速状態であるので、ステップS610に移行する。また、Th≦0と判定されれば、前輪1L、1Rは加速スリップしていない等の状態であるので、以降の処理をすることなく復帰する。
ここで、上記モータ4の回転数Nmに対する目標モータ界磁電流Ifmは、回転数Nmが所定回転数以下の場合には一定の所定電流値とし、モータ4が所定の回転数以上になった場合には、公知の弱め界磁制御方式でモータ4の界磁電流Ifmを小さくする(図12参照)。すなわち、モータ4が高速回転になるとモータ誘起電圧Eの上昇によりモータトルクが低下することから、上述のように、モータ4の回転数Nmが所定値以上になったらモータ4の界磁電流Ifmを小さくして誘起電圧Eを低下させることでモータ4に流れる電流を増加させて所要モータトルクTmを得るようにする。この結果、モータ4が高速回転になってもモータ誘起電圧Eの上昇を抑えてモータトルクの低下を抑制するため、所要のモータトルクTmを得ることができる。また、モータ界磁電流Ifmを所定の回転数未満と所定の回転数以上との2段階で制御することで、連続的な界磁電流制御に比べ制御の電子回路を安価にできる。
ステップS630では、上記余剰トルク演算部8Eが演算した発電負荷トルクThに基づき対応する目標モータトルクTMを算出して、ステップS640に移行する。
ステップS640では、上記目標モータトルクTM及び目標モータ界磁電流Ifmを変数として対応する目標電機子電流Iaを算出して、ステップS650に移行する。
V=Ia×R+E
なお、抵抗Rは、電線9の抵抗及びモータ4のコイルの抵抗である
ここで、上記余剰トルク変換部8Gでは、モータ側の制御を考慮して目標の発電負荷トルクThに応じた発電機7での目標電圧Vを算出しているが、上記目標発電負荷トルクThから直接に、当該目標発電負荷トルクThとなる電圧値Vを算出しても構わない。
ここで、ステップS10及びステップS20が主駆動輪スリップ推定手段を、界磁電流Ifhを制御する発電機制御部8Aが発電負荷トルク調整手段を、ステップS30〜ステップS50が余剰トルク演算手段を、余剰トルク変換部8Gが発電機負荷トルク制御手段を、それぞれ構成する。
路面μが小さいためや運転者によるアクセルペダル17の踏み込み量が大きいなどによって、エンジン2から前輪1L、1Rに伝達されたトルクが路面反力限界トルクよりも大きくなると、つまり、主駆動輪1L、1Rである前輪1L、1Rが加速スリップすると、その加速スリップ量に応じた発電負荷トルクThで発電機7が発電することで、前輪1L、1Rに伝達される駆動トルクが、当該前輪1L、1Rの路面反力限界トルクに近づくように調整される。この結果、主駆動輪である前輪1L、1Rでの加速スリップが抑えられる。
このとき、主駆動輪1L、1Rの路面反力限界トルクを越えた余剰のトルクでモータ4を駆動するため、エネルギー効率が向上し、燃費の向上に繋がる。
ここで、常時、後輪3L、3Rを駆動状態とした場合には、力学的エネルギー→電気的エネルギー→力学的エネルギーと何回かエネルギー変換を行うために、変換効率分のエネルギー損失が発生することで、前輪1L、1Rだけで駆動した場合に比べて車両の加速性が低下する。このため、後輪3L、3Rの駆動は原則として抑えることが望まれる。これに対し、本実施形態では、滑り易い路面等では前輪1L、1Rに全てのエンジン2の出力トルクTeを伝達しても全てが駆動力として使用されないことに鑑みて、前輪1L、1Rで有効利用できない駆動力を後輪3L、3Rに出力して加速性を向上させるものである。
また、発進時などの所定以下の低速走行状態にあっては、加速スリップを、前後輪の速度差ΔVで推定しても路面反力限界トルクで推定しても、加速スリップしているとの推定が適切に行われないおそれがあり(低速であるほど、ロータリセンサなどによる車輪速検出精度が悪くなることや、車両の加速が小さく路面反力が小さすぎることから加速スリップ検出の精度が悪くなるため)、実際に加速スリップしていても四輪駆動状態とならない可能性がある。一方、砂地や積雪路面で主駆動輪1L、1Rに加速スリップが発生すると主駆動輪1L、1Rの接地路面が変化し走行条件(路面μの低下や走行抵抗増加)が悪化するが、車両の速度が低いほど自車が変化させた路面による影響が大きいので、発進時などの極低速状態ではスリップすることで路面状況が悪化し、その後に四輪駆動となっても発進困難となる場合がある。
図13に、所定以下の低速状態にも発電機7の負荷トルクを出力制御する場合におけるタイムチャートを示す。後輪速が5km/h以下を所定以下の低速状態とした場合の例である。
また、上記実施形態では、発電機7の発電した電圧でモータ4を駆動して4輪駆動を構成する場合で説明しているが、これに限定されない。発電機7が発電した電力を他の負荷装置に供給して、当該負荷装置で消費するようにしても良い。
次に、第2実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。
その余剰トルク演算部8Eの処理は、図14に示すようになっている。すなわち、先ず、ステップS700で、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号に基づいて、例えば図15に示すようなマップによってエンジン2の出力トルクTeを演算した後に、ステップS710に移行する。
ステップS720では、駆動系加速トルクTifを、下記式に基づき演算して、ステップS730に移行する。
ここで、角加速度は、前輪1L、1Rの車輪速から求める。
ステップS730では、下記式に基づき、前輪1L、1Rの路面反力Ffを算出してステップS740に移行する。
Ff=(Te−TG)×TR×G − Tif
ここで、
TR:トルクコンバータの増幅比
G:変速機のギア比
である。
ステップS740では、最大値更新処理部63を起動して、路面反力の最大値更新をした後に、ステップS750に移行する。
Te > Ffm ÷TR÷G
ステップS770では、下記式に基づき、エンジン出力トルクTeのうちの前輪1L、1Rの最大路面反力限界トルクFfmを越えた余剰トルクつまり目標発電負荷トルクThを算出した後に、復帰する。
ここで、ステップS700〜S750が主駆動輪推定手段を、S770が余剰トルク演算手段を、ステップS730が主駆動輪制限トルク演算手段をそれぞれ構成する。
一方、ステップS750にて主駆動輪1L、1Rが加速スリップしていないと判定されるとステップ780に移行し、路面推定部60を作動させて加速スリップを生じるおそれのある路面か否かの路面推定を実施した後、ステップS790に移行する。
ステップS800では、第2目標負荷トルク演算部61を起動して、目的の従駆動輪3L、3Rの駆動トルクが所要の値とするための目標発電負荷トルクThを求めてステップS820に移行する。
ステップS830では、第3目標負荷トルク演算部62を起動して、第2目標発電負荷トルクTh2を求めて、ステップS840に移行する。
ここで、上記実施形態では、加速スリップに応じた目標発電負荷トルクThと所定以下の低速状態に基づく第2目標発電負荷トルクTh2とのセレクトハイをとるように処理を行っているが、所定以下の低速状態では、無条件に第2目標発電負荷トルクTh2を目標発電負荷トルクThに代入しても良い。
まず、ステップS900にて、従駆動輪速が所定閾値以下か、つまり車両が実質的に停止状態か否かを判定し停止状態と判定した場合には、ステップS960に移行し、最大限界トルクFfmにゼロを代入つまり最大限界トルクFfmをリセットして復帰する。一方、停止状態でないと判定した場合には、ステップS910に移行する。
ステップS930では、今回(現在)の路面反力トルクFfを最大限界トルクFfmに更新して復帰する。
ステップS950では、最大限界トルクFfmを現在の路面反力トルクFfにリセットした後に復帰する。
本実施形態では、前輪1L、1Rの実際の加速スリップ(前後輪差ΔV)を直接検出するのではなく、エンジン2の出力トルクTeが前輪1L、1Rの路面反力限界トルクFfを越えたら、越えた分のエンジン2の出力トルクTeを発電機7で吸収することで前輪1L、1Rの加速スリップを抑えて、上記第1実施形態と同様な作用・効果を発揮する。
すなわち、第1実施形態のように、前後輪差ΔVで発電機7の負荷について制御すると、前後輪差ΔVがゼロとなる付近でハンチングを起こして振動発生や乗り心地が悪化するおそれがあったり、前後輪差がゼロに収束しないことから、前輪1L、1Rが少し加速スリップしたままとなり、車両挙動が不安定となるおそれがある。
このとき、車両が発進し走行しだすと変速やトルクコンバータのトルク増幅率の低下によって車両に要求される出力トルクはだんだん小さくなるので、路面状況が大きく変わらなければ、従駆動輪3L、3Rの出力トルクもそれほど必要なくなる。したがって、本実施形態のように最大値更新することで、余計に従駆動輪3L、3Rの出力トルクを出すことが無くなり、エネルギーロスを抑制できる。また、頻繁にモータ4の作動・停止を行う必要がなくなり、モータ4の寿命の点からも好ましい。
ここで、主駆動輪1L、1Rと従駆動輪3L、3Rとの実際の速度差ΔVでリセットの判定を行う場合には、旋回時の車輪速差等による誤判定を防止するために、閾値をある程度余裕を持たせる必要がある。このため、限界の低い路面であっても閾値を越えるようなスリップが生じなければ最大限界トルクFfmのリセットが行われない。
また、登坂路では、荷重移動によって前後荷重の配分が後輪側が増加する傾向になるため、当該主駆動輪1L、1Rが加速スリップしやすくなる、すなわち従駆動輪3L、3Rの駆動力を増加すべき路面状況である。したがって、登坂路と推定されるとリセットさせることで、主駆動輪1L、1Rが前輪側であるので、当該主駆動輪1L、1Rの加速スリップを適切に抑制できる。
また、本実施形態では、図22におけるAのような、路面反力限界トルクが走行するにつれて小さくなる場合にのみにリセットを行うことで、路面状況が変更した際におけるリセットを不必要に行うことを低減することができる。
ここで、上記実施形態では、リセットする際の路面に応じた現在(実際)の路面反力限界トルクFfに再設定しているので、現在の路面状態に応じて適切に加速スリップを抑制することが可能となる。ただし、再設定する最大限界トルクFfmは、現在の値に限定されない。例えば、複数の初期値を予め用意しておき、現在の路面に応じて初期値を選択するようにしても良い。
本実施形態の基本構成は、上記各実施形態と同様であるが、4WDコントローラ8が、モータトルク制限演算部8H、及び界磁電流変換部8Jを備える点が異なる。
上記モータトルク制限演算部8Hは、上記余剰トルク変換部8Gの処理が完了した後に呼ばれ、また、界磁電流変換部8Jはモータトルク制限演算部8Hの処理が完了した後に呼ばれる。
すなわち、まず、ステップS1000で、推定車体速VSを推定して、ステップS1010に移行する。推定車体速VSは、例えば前後Gセンサの検出値などから推定できる。
ステップS1010では、上記推定車体速VSに基づき、タイヤ径などから後輪3L、3Rで加速スリップが発生していないとした場合の後輪車輪速VR′を演算して、ステップS1020に移行する。
ΔVR = VR − VR′
ステップS1030では、後輪3L、3Rが加速スリップしているか否かをΔVRにより判定する。ΔVRが所定値以下、例えばΔVRが0以下、つまり後輪3L、3Rが加速スリップしていないと判定した場合には、ステップS1040に移行してFRフラグに0を代入した後に復帰する。
ステップS1050では、上記後輪3L、3Rの加速スリップ量ΔVRの応じた制限すべき制限トルクTΔVRを、下記式によって演算して、ステップS1060に移行する。
TΔVR = K4 × ΔVR
ステップS1060では、下記式に基づき現在のモータトルクTmを演算して、ステップS1070に移行する。
ここで、K4,K5はゲインであり定数である。
ステップS1070では、下記式に基づき、制限トルクTΔVRだけ制限した目標モータトルクTMを求め、ステップS1080に移行する。
TM =Tm − TΔVR
ステップS1080では、目標モータトルクTMを演算したことを示すFRフラグに1を代入して復帰する。
ここで、ステップS1000〜ステップS1030が従駆動輪スリップ推定手段を、ステップS1040〜ステップS1080,ステップS1200,ステップS1210が電動機トルク制限手段を構成する。
なお、目標モータトルクTMに応じてモータ界磁電流Ifmを制御する代わりに、ΔVRがゼロ以下になるように直接ΔVRに応じてモータ界磁電流Ifmを制御しても良い。
本実施形態の基本構成は、上記各実施形態と同様であるが、図28に示すように、バッテリ30、及び発電機7の発電した電力の一部をバッテリ30に分配する分配器31を備える点で異なる。
この分配器制御部8Kは、上記モータトルク制限演算部8Hの処理の後、若しくは界磁電流変換部8Jの処理の後に呼ばれる。
分配器制御部8Kの処理は、図29に示されるように行われる。すなわち、まず、ステップS1300で、後輪3L、3Rが加速スリップしているか否かを判定する。後輪3L、3Rが加速スリップしていないと判定したら、ステップS1320に移行する。また、後輪3L、3Rが加速スリップしていると判定したら、ステップS1310に移行する。
ステップS1310では、予め決定されている分配比で発電機7が発電した電圧Vの一部をバッテリ30側に分配する指令を分配器31に出力して、復帰する。
また、ステップS1320では、バッテリ30側への電力供給を停止し、モータ側にのみ電力を供給する指令を分配器31に出力した後に、復帰する。
ここで、推定車体速VSから求めた車輪速VR′と後輪速VRとの差からスリップ量ΔVRを求める場合には、下記式によって上記スリップ率Aを計算する。
ΔVR
A = ────
VR′
また、路面限界グリップ量とモータトルクTmとから過剰トルクを演算して、加速スリップの有無を判定する場合には、下記によってスリップ率Aを計算する。
A = ──────
Tm
本実施形態では、後輪3L、3Rが加速スリップすると、その後輪3L、3Rを駆動するモータ4への電圧を小さくすることで後輪3L、3Rの駆動力が低減して後輪3L、3Rの加速スリップが抑制されて、上述の実施形態と同様な作用・効果を発揮する。
次に、第5実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。
本実施形態の基本構成は、上記各実施形態と同様であるが、クラッチ12のトルク伝達率を制限するクラッチ制御限定部8Lを備えることで、後輪3L、3Rの加速スリップを抑える点が異なる。クラッチ制御限定部8Lは、伝達トルク制御手段を構成する。
上記クラッチ制御限定部8Lの処理は、図30に示すように、まず、ステップS1400で、後輪3L、3Rが加速スリップしているか否かを判定する。後輪3L、3Rが加速スリップしていないと判定した場合には、ステップS1420に移行し、また、後輪3L、3Rが加速スリップしていると判定した場合には、ステップS1410に移行する。
ステップS1410では、上述のように後輪3L、3Rの加速スリップ量に応じた低減すべきトルクを演算する。その低減すべき低減トルクΔVR、又はΔTMと現在のモータ出力トルクとからクラッチ12での最大トルク伝達率を演算し、その最大トルク伝達率KDをクラッチ制御部8Dに出力した後に復帰する。
また、クラッチ制御部8Dでは、クラッチ12のトルク伝達率の上限が、上記クラッチ制御限定部8Lから入力した最大トルク伝達率KDとなるように制限する。
本実施形態では、後輪3L、3Rが加速スリップすると、クラッチ12による後輪3L、3Rへの駆動力の伝達率の上限が抑えられることで、後輪3L、3Rに実際に伝達される駆動力が低減して、後輪3L、3Rでの加速スリップが抑制される。この結果、上記各実施形態と同様な作用効果を発揮する。
本実施形態の基本構成は、上記各実施形態と同様であるが、4WDコントローラ8が、内燃機関出力制御部8Mを備える点が異なる。内燃機関出力制御部8Mは、内燃機関出力制御手段を構成する。
上記内燃機関出力制御部8Mの処理は、図31に示すようになっている。まず、ステップS1500で、後輪3L、3Rが加速スリップしているか否かを判定する。後輪3L、3Rが加速スリップしていないと判定した場合には、ステップS1510に移行して、サブスロットバルブ16のスロットル開度をメインスロットルバルブ15の開度以上に開ける指令をモータコントローラ20に出力して復帰する。一方、後輪3L、3Rが加速スリップしていると判定した場合にはステップS1520に移行する。
ここで、推定車体速VSから求めた車輪速VR′と後輪速VRとの差からスリップ量ΔVRを求める場合には、下記式によって上記スリップ率Aを計算する。
ΔVR
A = ────
VR′
また、路面限界グリップ量とモータトルクTmとから過剰トルクを演算して、加速スリップの有無を判定する場合には、下記によってスリップ率Aを計算する。
A = ──────
Tm
ステップS1530では、上記加速スリップ量に応じた閉方向へのスロットル開度を演算する。例えば、下記式によって演算し、演算した開度指令をモータコントローラ20に出力した後に復帰する。
ここで、K6はゲインであり定数である。もっとも、ゲインK6を、前回のスリップ率と今回のスリップ率との偏差などによって変更するようにしても良い。
本実施形態では、後輪3L、3Rのスリップ状態検出値であるスリップ率Aに応じた量だけサブスロットルが閉方向に調整されることで、運転者のアクセル操作とは無関係にエンジン2出力が低減制御される。この結果、その分発電機7の発電負荷が小さくなり、つまりモータ4から後輪3L、3Rに伝達される駆動トルクが小さくなって後輪3L、3Rの加速スリップが低減したり抑制される。
次に、第7実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、上記実施形態と同様な装置などについては同一の符号を付して説明する。
また、本実施形態の目標トルク制限部8Fを、図33に基づいて説明する。
まず、ステップS300で、上記目標発電負荷トルクThが、発電機7の最大負荷容量HQより大きいか否かを判定する。目標発電負荷トルクThが当該発電機7の最大負荷容量HQ以下と判定した場合には、ステップS400に移行し、Bhにゼロを代入し、続けてステップS410にてバッテリ制御部65を起動した後に復帰する。
一方、ステップS300にて目標発電負荷トルクThが発電機7の最大負荷容量HQよりも大きいと判定した場合には、ステップS310に移行する。
ΔTb= Th − HQ
ステップS320では、エンジン回転数検出センサ21及びスロットルセンサからの信号等に基づいて、現在のエンジントルクTeを演算してステップS330に移行する。
TeM =Te −ΔTb
ここで、エンジンコントローラ18では、運転者のアクセルペダル17の操作に関係なく、入力したエンジントルク上限値TeMをエンジントルクTeの上限値となるように当該エンジントルクTeを制限する。上述のステップS310からここまでの処理が内燃機関出力制限手段を構成する。
上記所定以上の加速要求があるか否かは、図34に示すマップに基づきハッチング位置か否かを判定する。すなわち所定アクセル開度以上が所定時間継続した場合に加速要求があったと判定する。所定時間継続するか否かを使用しているのは、確実にスタック状態を検出出来るようにするためである。
ステップS360で、超過トルクΔTbをBhに代入し、ステップS370で、バッテリ制御部65を起動してバッテリからの電力供給量を調整してステップS420に移行する。
次に、バッテリ制御部65について図35に基づき説明する。
まず、ステップS500にてBhがゼロか否かを判定し、ゼロであれば、ステップS530に移行してバッテリ49からの電力供給を停止する処理を行う。BhがゼロでなければステップS510に移行する。
BP=K7・Bh
ここで、K7はゲインであり定数である。
ステップS520では、BPに応じた信号をインバータ50に供給して復帰する。
次に、本実施形態の作用・効果などについて説明する。
余剰トルクが大きくなって発電機の負荷容量を超える若しくは越えるおそれがあると、越えたトルクに応じてエンジン2の出力トルクを低減調整される。この結果、必ずしも大きな負荷容量をもつ大きな発電機が必要なくなり、コストや発電機の専有スペースなどの搭載性が有利となる。
2 エンジン
3L、3R 後輪
4 モータ
6 ベルト
7 発電機
8 4WDコントローラ
9 電線
10 ジャンクションボックス
11 減速機
12 クラッチ
14 吸気管路
15 メインスロットルバルブ
16 サブスロットルバルブ
18 エンジンコントローラ
19 ステップモータ
20 モータコントローラ
21 エンジン回転数センサ
22 電圧調整器
23 電流センサ
26 モータ用回転数センサ
27FL、27FR、27RL、27RR
車輪速センサ
30 バッテリ
31 分配器
49 バッテリ
50 インバータ
Ifh 発電機の界磁電流
V 発電機の電圧
Nh 発電機の回転数
Ia 電機子電流
Ifm モータの界磁電流
E モータの誘起電圧
Nm モータの回転数
TG 発電機負荷トルク
Th 目標発電機負荷トルク
Th2 第2目標発電機負荷トルク
Tm モータのトルク
TM モータの目標トルク
Te エンジンの出力トルク
Ff 路面限界反力トルク
Ffm 最大路面限界反力トルク
Claims (36)
- 前後輪の少なくとも一方の駆動輪を駆動する内燃機関と、その内燃機関の動力によって駆動される発電機とを備えた車両の駆動力制御装置であって、
上記駆動輪が加速スリップしているか否かを推定する駆動輪スリップ推定手段と、上記駆動輪スリップ推定手段で駆動輪が加速スリップしていると推定される場合に作動し、上記駆動輪の加速スリップ量に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する発電機制御手段とを備えることを特徴とする車両の駆動力制御装置。 - 上記駆動輪スリップ推定手段は、前後輪の速度差から加速スリップの有無を推定することを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記駆動輪スリップ推定手段は、内燃機関から駆動輪に伝達される駆動トルクと当該駆動輪の路面反力限界トルクとの差から加速スリップの有無を推定することを特徴とする請求項1に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記発電機制御手段は、
上記発電機の発電負荷トルクを調整する発電負荷トルク調整手段と、内燃機関から駆動輪に伝達されるトルクのうちの当該駆動輪の路面反力限界トルクを越えた余剰トルクを求める余剰トルク演算手段と、上記発電負荷トルク調整手段を介して上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクに基づくトルク値に上記発電機の発電負荷トルクを制御する発電負荷トルク制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 上記余剰トルク演算手段は、上記駆動輪の加速スリップ量及び現在の発電機の負荷トルク量に基づき余剰トルクを求めることを特徴とする請求項4に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記余剰トルク演算手段は、駆動輪の路面反力限界トルクを演算する駆動輪限界トルク演算手段を備え、当該駆動輪限界トルク演算手段が演算した路面反力限界トルクと内燃機関から駆動輪に伝達される駆動トルクとの偏差に基づき余剰トルクを求めることを特徴とする請求項4に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記駆動輪限界トルク演算手段は、
駆動輪の路面反力限界トルクを算出する限界トルク算出手段と、
該限界トルク算出手段が算出し現在の路面反力限界トルクと最大限界トルク値とを比較し大きい方を最大限界トルク値とする限界トルク最大値更新手段と、
従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定すると作動して、上記最大限界トルクを所定値に再設定する限界トルクリセット手段と、を備え、
上記最大限界トルク値を、駆動輪限界トルク演算手段が演算した路面反力限界トルクとすることを特徴とする請求項6に記載した車両の駆動力制御手段。 - 上記限界トルクリセット手段は、前後輪速差が所定値以上の場合に、従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定することを特徴とする請求項7に記載した車両の駆動力制御装置。
- 駆動輪における車輪グリップ限界を推定する車輪グリップ限界推定手段を備え、
上記限界トルクリセット手段は、上記車輪グリップ限界推定手段の推定値に基づき車輪グリップ限界若しくはその近傍と判定したら、従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載した車両の駆動力制御装置。 - 悪路走行か否かを推定する悪路推定手段を備え、
上記限界トルクリセット手段は、上記悪路推定手段の推定値に基づき悪路走行中と判定したら、従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定することを特徴とする請求項7〜請求項9のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 登坂路走行中か否かを推定する登坂路推定手段を備え、
上記限界トルクリセット手段は、上記登坂路推定手段の推定値に基づき登坂路を走行中と判定したら、従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定することを特徴とする請求項7〜請求項10のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 車両に対する走行抵抗を検出する走行抵抗検出手段を備え、
上記限界トルクリセット手段は、上記走行抵抗検出手段の検出値に基づき走行抵抗が所定値以上の場合に、従駆動輪の駆動力を増加すべき状態と判定することを特徴とする請求項7〜請求項11のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 上記限界トルクリセット手段は、上記現在の路面反力限界トルクが前回の路面反力限界トルクよりも小さい場合にのみ、上記最大限界トルク値を所定値に再設定することを特徴とする請求項7〜請求項12のいずれかに記載した車両の駆動力制御手段。
- 上記限界トルクリセット手段は、車両が停止したと判定した場合に、上記現在の路面反力限界トルクが前回の路面反力限界トルクよりも小さくなくても、上記最大限界トルクを所定値に再設定することを特徴とする請求項7〜請求項13のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記限界トルクリセット手段が再設定する所定値は、限界トルク算出手段が算出した現在の路面反力限界トルクであることを特徴とする請求項7〜請求項14のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 前後輪の一方である主駆動輪を上記内燃機関で駆動し、前後輪の他方である従駆動輪を電動機で駆動し、当該電動機は上記発電機が発電した電力で駆動されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段と、運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段とを備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、運転者の要求トルクに応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第2発電機制御手段を備えることを特徴とする請求項16に記載した車両の駆動力制御装置。 - 駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段を備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、内燃機関の出力トルクに対し所定割合の負荷トルクとなるように上記発電機のトルクを制御する第3発電機制御手段を備えることを特徴とする請求項16に記載した車両の駆動力制御装置。 - 駆動輪が加速スリップするおそれのある路面状況か否かを推定する加速スリップおそれ推定手段を備え、
上記発電機制御手段は、加速スリップおそれ推定手段が加速スリップするおそれのある路面状況と推定すると作動して、予め求めた高μ路での路面反力限界トルクと現在の路面反力限界トルクとの差に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第4発電機制御手段を備えることを特徴とする請求項16に記載した車両の駆動力制御装置。 - 駆動輪の車輪グリップ限界を推定する車輪グリップ限界推定手段を備え、加速スリップおそれ推定手段は、該車輪グリップ限界推定手段の推定に基づき、車輪グリップ限界若しくはその手前近傍である場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とする請求項17〜請求項19のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 悪路走行中か否かを推定する悪路推定手段を備え、
加速スリップおそれ推定手段は、悪路推定手段の判定に基づき、悪路走行中の場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とする請求項17〜請求項20のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 登坂路走行中か否かを推定する登坂路推定手段を備え、
上記加速スリップおそれ推定手段は、登坂路推定手段の推定に基づき、登坂路走行中の場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とする請求項17〜請求項21のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 車両の走行抵抗を検出する走行抵抗検出手段を備え、
上記加速スリップおそれ推定手段は、上記走行抵抗検出手段の検出に基づき走行抵抗が所定値以上と判定した場合に、加速スリップするおそれのある路面状況と推定することを特徴とする請求項17〜請求項22のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、該低速状態判定手段が低速状態と判定すると作動し、上記要求トルク検出手段が検出した要求駆動トルクに応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第1低速制御手段と、を備え、
上記駆動輪スリップ推定手段で駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには上記第1低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とする請求項16〜請求項23のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 運転者の要求駆動トルクを検出する要求トルク検出手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、を備え、
上記発電機制御手段は、駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記要求トルク検出手段が検出した要求駆動トルクに応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とする請求項16〜請求項23のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 要求トルク検出手段は、上記運転者の要求駆動トルクをアクセル開度指示装置の操作量に基づき判定することを特徴とする請求項17、請求項24、又は請求項25のいずれかに記載した車両の駆動力制御手段。
- 車両の前後荷重配分を判定する荷重配分判定手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、該低速状態判定手段が低速状態と判定すると作動し、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御する第2低速制御手段と、を備え、
上記駆動輪スリップ推定手段で駆動輪が加速スリップしていると推定された場合に、上記低速状態判定手段の判定に基づき、所定以下の低速状態と判定したときには、上記第2低速制御手段を作動し、当該低速状態でないと判定したときには上記発電機制御手段を作動させることを特徴とする請求項16〜請求項23のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 車両の前後荷重配分を判定する荷重配分判定手段と、車両の走行状態が所定以下の低速状態か否かを判定する低速状態判定手段と、を備え、
上記発電機制御手段は、駆動輪が加速スリップしていると推定される場合であって、上記低速状態判定手段の判定に基づき所定以下の低速状態と判定される場合には、駆動輪の加速スリップ量に応じた第1の発電負荷を求めると共に、上記荷重配分判定手段の判定した前後荷重配分に応じた第2の発電負荷トルクを求め、両発電負荷トルクの大きい方の発電負荷トルクに上記発電機のトルクを制御することを特徴とする請求項16〜請求項23のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 上記従駆動輪の加速スリップの有無を推定する従駆動輪スリップ推定手段と、従駆動輪スリップ推定手段の推定により従駆動輪が加速スリップしていると判定すると作動し、電動機から従駆動輪に伝達されるトルクが従駆動輪の路面反力限界トルク以下となるように、上記電動機の界磁電流を調整することで上記電動機のトルクを制限する電動機トルク制限手段とを備えることを特徴とする請求項16〜請求項28のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- バッテリと、従駆動輪の加速スリップの有無を推定する従駆動輪スリップ推定手段と、従駆動輪スリップ推定手段で従駆動輪が加速スリップしたと判定した場合に、発電機から電動機に供給される電力の一部をバッテリに分配する電力分配手段とを備えることを特徴とする請求項16〜請求項29のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 従駆動輪のスリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、運転者のアクセル操作とは無関係に、スリップ状態検出手段が検出したスリップ状態検出値の大きさに応じて内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制御手段とを備えることを特徴とする請求項16〜請求項30のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 従駆動輪のスリップ状態を検出するスリップ状態検出手段と、電動機のトルクを上記車輪に伝達する伝達トルクを調整するクラッチ手段と、スリップ状態検出手段が検出したスリップ状態検出値の大きさに応じ上記クラッチ手段を通じて上記従駆動輪側に伝達する伝達トルクを調節する伝達トルク制限手段とを備えることを特徴とする請求項16〜請求項31のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段を、備えることを特徴とする請求項4〜請求項32のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記余剰トルク演算手段が演算した余剰トルクが発電機の負荷容量を超える場合に作動し、運転者のアクセル操作とは無関係に、上記余剰トルクから発電機の負荷容量に応じたトルクを減じた値の大きさに応じて上記内燃機関の出力トルクを低減制御する内燃機関出力制限手段と、
上記電動機に電力を供給可能なバッテリと、上記バッテリから電動機に供給される電力量を調節する供給電力調節手段と、運転者の加速要求を検出する加速要求検出手段と、車両の加速状態を検出する加速状態検出手段と、
上記内燃機関出力制限手段が作動していると判定すると作動し、上記加速要求検出手段及び加速状態検出手段の検出値に基づき加速要求に比して従駆動輪の回転速度が抑制されていると判定すると、上記供給電力調整手段を通じて、上記内燃機関出力制限手段による上記出力トルクの低減量に応じた量だけバッテリから電動機に供給する電力量を増加するバッテリ電力増大制御手段と
を備えることを特徴とする請求項4〜請求項28のいずれかに記載した車両の駆動力制御装置。 - 上記加速要求検出手段は、運転者による加速要求指示量及び当該加速要求指示の継続時間に基づき加速要求に比して従駆動輪の回転速度が抑制されていることを判定することを特徴とする請求項34に記載した車両の駆動力制御装置。
- 上記加速状態検出手段は、従駆動輪の車輪速度、従駆動輪の車輪加速度、及び車両の前後加速度の少なくとも一つの値に基づき車両の加速状態を検出することを特徴とする請求項34又は請求項35に記載した車両の駆動力制御装置。
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