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JP2004183045A - 塗装タブ用アルミニウム合金板およびその製造法 - Google Patents

塗装タブ用アルミニウム合金板およびその製造法 Download PDF

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JP2004183045A
JP2004183045A JP2002351012A JP2002351012A JP2004183045A JP 2004183045 A JP2004183045 A JP 2004183045A JP 2002351012 A JP2002351012 A JP 2002351012A JP 2002351012 A JP2002351012 A JP 2002351012A JP 2004183045 A JP2004183045 A JP 2004183045A
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Naoyuki Sakuma
尚幸 佐久間
Toshiki Muramatsu
俊樹 村松
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Furukawa Sky KK
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Abstract

【課題】塗装タブ用のAl合金板として、曲げ加工性が良好で、開缶時にタブの折れ曲がりが生じないもの、特にその製造過程における熱延後冷延終了までの間に焼鈍を行なわずにタブ性能の良好なものを得る。
【解決手段】Mg3.5〜5.5%、Mn0.01〜0.55%、Si0.02〜0.40%、Cr0.01〜0.20%、Fe0.40%以下、Cu0.30%以下、Ti0.30%以下、残部が実質的にAlよりなり、製品板固溶Mn量が0.005〜0.25%、最大径5μm以上の金属間化合物が50〜600個/mmの範囲内の塗装タブ用Al合金板。製造方法として、鋳塊を470〜530℃で15時間以下加熱した後、熱延を行なうにあたって、粗圧延終了温度を370〜485℃、仕上げ圧延終了温度を280〜350℃として、熱間圧延上りの再結晶率が85%以上とし、その後80〜92%の冷間圧延を行なう。あるいはさらに100〜240℃の温度で1〜10時間保持の調質焼鈍を行なう。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
この発明はビールや炭酸飲料、果汁飲料等の各種飲料缶あるいは食缶、さらには日用品雑貨を収納する缶等、種々のアルミニウム缶の蓋に使用される塗装タブ用のアルミニウム合金板、特に塗装を施して使用されるタブ材用のアルミニウム合金板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にアルミニウム缶に用いられるアルミニウム合金タブ材としては、5082合金や5182合金などの5000系合金、すなわちAl−Mg系合金が使用されることが多い。またこのようなタブ材用のアルミニウム合金板の製造方法としては、熱間圧延および冷間圧延によって所要の板厚とし、かつ熱間圧延後、あるいは冷間圧延中途において中間焼鈍を施すのが一般的である。
【0003】
また前述のようにして得られたアルミニウム合金板を用いたタブを製造するにあたっては、耐食性や美観向上のために、塗装下地処理を行なってから表面にクリヤ塗料などを塗装焼付けして、プレス加工によってタブ形状に打抜き、また内側の指掛け部分をも打抜き、さらに強度を付与するために指掛け部分の内縁や外周縁部について180度曲げなどを行なってタブを製造するのが一般的である。そしてこのようにして得られたタブについては、別途製造した缶蓋のリベット部に結合して缶蓋と一体化させるのが通常である。
【0004】
なお缶蓋の開缶方式としては、開缶時にタブを引上げて梃子の原理により缶蓋の開口部に力を加えて開口させるステイオンタブ方式や、単純にタブを引張ってその引上げ力により缶蓋の開口部を引裂くプルタブ方式のものとがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のようにアルミニウム缶のタブを製造するにあたっては、180度曲げという苛酷な曲げ加工を施すのが通常である。したがってタブ材には、各種成形性のうちでも特に曲げ加工性が優れていることが要求される。
【0006】
また塗装タブは、前述のように塗装焼付け後、タブ成形が施されるが、塗装焼付けのための加熱時に軟化してその強度が低下し過ぎてしまえば、タブとしての必要強度を満たすことが困難となってしまうことがある。したがってタブ材としては、単に高強度を有するばかりでなく、耐熱軟化特性が良好であることが望まれる。
【0007】
さらに開缶時においては、ステイオンタブ方式の場合、開缶のためにタブを引上げる際にタブ全体に曲げ応力が作用し、また特にタブのリベット部結合部分はタブを引上げる際に急激に曲げられ、さらにタブを戻す際に逆方向に曲げ戻されるのが通常であり、さらに1回の引上げ・戻しで完全には開缶されなかった際には、タブの引上げ・戻しが複数回繰返されて、繰返し曲げが加わることになる。一方プルタブ方式の場合においても、開缶方式は異なるものの、開缶時にはタブに曲げ応力が作用し、また繰返し曲げ応力が加わることも多いのが実情である。
【0008】
そしてこのような開缶時にタブに加えられる曲げや繰返し曲げによってタブが折れてしまっては、タブとしての機能を果たし得なくなる。したがってタブの性能として、開缶時にタブの折れが生じないことが必要とされる。
【0009】
以上のようにタブ材には、各種の成形性のうちでも特に曲げ加工性が優れていることが要求され、また塗装焼付時の耐熱軟化特性が良好で、さらに開缶時における曲げ、繰返し曲げによりタブが折れたりしないことが望まれる。
【0010】
ここで、前述のようにタブの成形時には180度曲げという苛酷な曲げ加工が施されるが、この曲げ加工時に割れが発生したり、割れの起点が生じたりすれば、その影響によって、開缶時にタブに与えられる曲げ、繰返し曲げによりタブが折れてしまい、前述のようにタブとしての機能を果たし得なくなってしまう。したがってタブ材については、特に曲げ加工性が優れていることが強く望まれているのである。
【0011】
ところでタブ材については、近年、主としてコスト低減の目的から、薄肉化を図ることが望まれており、そこで従来よりも高強度化して薄肉化する傾向が強まっており、特に欧米ではその傾向が強い。しかしながらアルミニウム合金板について単純に高強度化を図った場合、曲げ加工性が低下してしまうのが通常であり、従来のタブ材でも、曲げ加工性を損なわずに薄肉高強度化を図ることは困難であった。
【0012】
さらにアルミニウム合金板の製造方法としては、最近では、熱間圧延後、あるいは冷間圧延中途での焼鈍(中間焼鈍)を省略したプロセスを適用して、工程数の削減により生産性の向上を図るとともに、省エネルギによりエネルギコストの低減や地球温暖化防止に対する寄与を図ることが考えられている。これは、一般には熱間圧延上りの状態で再結晶させることにより、その後の最終板厚までの工程における中間焼鈍を不要とするプロセスであるが、従来のタブ用アルミニウム合金板についてはこのようなプロセスが確立されておらず、特にタブ材としての前述のような性能に優れたタブ用アルミニウム合金板を得る方法は確立されていなかったのが実情である。
【0013】
この発明は以上の事情を背景としてなされたもので、曲げ加工性が優れていて、曲げ加工時の割れ等に起因して開缶時にタブの折れが発生するおそれがなく、しかもタブ材として充分な強度と耐塗装焼付軟化性を有するタブ材用のアルミニウム合金板を提供すると同時に、熱間圧延上りから冷間圧延終了までの間の焼鈍を省いたプロセスで上述のようなタブ材として優れた性能を有するアルミニウム合金板を得ることができる方法を提供することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前述のような課題を解決するため、本発明者が種々実験・検討を重ねた結果、タブ材用のアルミニウム合金の成分組成を適切に調整するばかりでなく、製品板における固溶Mn量と、金属間化合物の分散状態とを適切に規制することによって、前述の課題を一挙に解決し得ることを見出した。さらに製造方法として、熱間圧延条件を、粗圧延条件と仕上げ圧延条件とに分けて厳密に規制することにより、熱間圧延後または冷間圧延中途の中間焼鈍を省略して製造コスト低減等を図りつつも、前述の課題を解決したタブ材用アルミニウム合金板を製造し得ることを見出したのである。
【0015】
したがって請求項1の発明の塗装タブ用アルミニウム合金板は、Mg3.5〜5.5%、Mn0.01〜0.55%、Si0.02〜0.40%、Cr0.01〜0.20%を含有し、かつFe量が0.40%以下、Cu量が0.30%以下、Ti量が0.30%以下に規制され、残部がAlおよび不可避的不純物よりなり、しかも固溶Mn量が0.005〜0.25%の範囲内にあり、かつ最大径5μm以上の金属間化合物の数が1mm当り50〜600個の範囲内であることを特徴とするものである。
【0016】
また請求項2の発明の塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法は、Mg3.5〜5.5%、Mn0.01〜0.55%、Si0.02〜0.40%、Cr0.01〜0.20%を含有し、かつFe量が0.40%以下、Cu量が0.30%以下、Ti量が0.30%以下に規制され、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金鋳塊を、470〜530℃の範囲内の温度で15時間以下加熱した後、粗圧延および仕上げ圧延からなる熱間圧延を行なうにあたって、粗圧延の終了温度を370〜485℃の範囲内、仕上げ圧延の終了温度を280〜350℃の範囲内として、熱間圧延上りの再結晶率が85%以上となるように熱間圧延を行ない、その後80〜92%の圧延率で冷間圧延を行なって、固溶Mn量が0.005〜0.25%の範囲内でかつ最大径5μm以上の金属間化合物の数が1mm当り50〜600個の範囲内の塗装タブ用アルミニウム合金板を得ることを特徴とするものである。
【0017】
さらに請求項3の発明の塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法は、請求項2に記載の缶蓋塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法において、前記冷間圧延の後、さらに100〜240℃の範囲内の温度で1〜10時間保持の調質焼鈍を行なうことを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
先ずこの発明の塗装タブ用アルミニウム合金板に使用される合金の成分組成限定理由について説明する。
【0019】
Mg:
Mgは、この発明で対象としているタブ材として必要な強度を得るために不可欠な元素である。すなわちMgの添加は、Mgそれ自体の固溶による強度向上に寄与し、またMgは転位との相互作用が大きいため、加工硬化による強度向上にも寄与する。しかしながらMg添加量が3.5%未満では、タブ材として充分な強度を得ることが困難となる。一方、Mg添加量が5.5%を越えれば、冷間圧延によって導入される転位密度が多くなり過ぎ、成形中に割れが生じてしまうおそれがある。そこでMg添加量は、3.5〜5.5%の範囲内とした。
【0020】
Mn:
Mnの添加は、強度向上と塗装焼付け時の軟化抑制に大きな効果がある。Mn添加量が0.01%未満では、製品板の固溶Mn量が少な過ぎて要求強度を満たすことが困難となる。一方、Mn添加量が0.55%を越えれば、Al−Mn−(Si)系、Al−Fe−Mn−(Si)系の金属間化合物の生成量が増大するとともにその金属間化合物が著しく粗大化してしまい、この発明で規定する金属間化合物の条件範囲を越えてしまい、その結果曲げ加工性が著しく低下してしまう。そこでMn添加量は0.01〜0.55%の範囲内とした。
【0021】
Si:
Siの添加は、塗装焼付け時の軟化抑制に大きな効果がある。しかしながらSi添加量が0.02%未満ではその効果が充分に得られない。一方Si添加量が0.40%を越えれば、Al−Mn−Si系、Al−Fe−Mn−Si系、さらにはMgSiの金属間化合物が生成されるとともに、その粗大化が著しくなり、この発明で規定する金属間化合物の条件範囲を越えてしまい、その結果曲げ加工性の低下をもたらす。そこでSi添加量は、0.02〜0.40%の範囲内とした。
【0022】
Cr:
Crの添加は強度向上と塗装焼付け時の軟化抑制に大きな効果がある。しかしながらCr添加量が0.01%未満では、その効果が現れない。一方Cr添加量が0.20%を越えれば、Al−Cr系の金属間化合物が生成されるとともにその粗大化が生じて、この発明で規定する金属間化合物の条件範囲を越えてしまって、結果的に曲げ加工性を損ない、また冷間圧延性も阻害してしまう。したがってCr添加量は、0.01〜0.20%の範囲内とした。
【0023】
Fe:
Feの添加は、塗装焼付け時の軟化抑制に大きな効果がある。しかしながらFe量が0.40%を越えれば、Al−Fe−Mn−(Si)系の金属間化合物が生成されるとともに、その金属間化合物が粗大化し、この発明で規定する金属間化合物の条件範囲を越えてしまって、結果的に曲げ加工性が低下してしまう。したがって合金中のFe量は、0.40%以下に規制することとした。
【0024】
Cu:
Cuの添加も、強度向上と塗装焼付け時の軟化抑制に大きな効果があるが、Cu量が0.30%を越えれば、成形中に割れが発生してしまうおそれがある。そこでCu添加量は、0.30%以下に規制することとした。
【0025】
Ti:
Tiは結晶粒の微細化に有効な元素であるが、その添加量が多くなれば鋳塊組織が羽毛状晶になり難くなって、粒状晶が生成されやすくなる。このように粒状晶が生成された場合には、羽毛状晶の場合よりも粒界に晶出する金属間化合物が粗大化しやすくなり、それ自体で粗大金属間化合物を生成してしまう。そこでTi量は、0.30%以下に規制することとした。なおTiにBを加えて添加する場合もあるが、その場合のB量は300ppm以下に規制することが望ましい。
【0026】
以上の各成分のほかは、基本的にはAlおよび不可避的不純物とすれば良い。
【0027】
さらにこの発明の塗装タブ用アルミニウム合金板では、合金の成分組成を前述のように調整するばかりでなく、製品板中のMn固溶量を0.005〜0.25%の範囲内に調整することが重要である。
【0028】
すなわち、従来のタブ用アルミニウム合金板の製造プロセスにおいては、前述のように熱間圧延後または冷間圧延の途中において、主として再結晶を目的として焼鈍(中間焼鈍)を行なうのが通常であるが、この発明の場合、製造コスト低減等のために熱間圧延後、冷間圧延終了時の最終板厚までの間に焼鈍を行なわないこととしている。このように熱間圧延後最終板厚まで焼鈍を行なわないプロセスでは、最終板では必然的に固溶Mn量が少ない状態になってしまう。そして特に固溶Mn量が0.005%未満の極少量の場合、塗装焼付け時の軟化抑制効果が極端に小さくなり、タブとしての要求強度を満たすことが困難となってしまう。このように要求強度を満たさなければ、蓋を開けるときにタブが折れ曲がってしまうおそれがある。一方Mn固溶量の上限については、均質化処理を兼ねた加熱処理条件、熱間圧延板の組織、さらには合金成分などにも影響を受けるが、一般に0.25%を越える固溶Mn量を得るためには、Mnを、この発明で規定している添加量範囲を越えて多量に添加しなければならない。しかしながらMn添加量が過剰となれば、Al−Mn−(Si)系、Al−Fe−Mn−(Si)系の金属間化合物の生成量が増大するとともにそれらの金属間化合物が粗大化してしまって、この発明で規定している金属間化合物の条件範囲を越えてしまい、その結果曲げ加工性の低下を招いてしまう。そこで製品板のMn固溶量の上限は0.25%とした。なおこの発明において固溶Mn量は熱フェノールろ液分析法で測定したものである。
【0029】
さらにこの発明の塗装タブ用アルミニウム合金板においては、製品板中に存在する最大径5μm以上の金属間化合物について、その分布数を1mm当り50〜600個の範囲内に規制することが極めて重要である。すなわち、最大径5μm以上の金属間化合物の数が1mm当り50個未満であれば、金属間化合物が引き起こす曲げ加工性の低下は抑えられるが、高純度地金を使用しなければならなくなって、著しいコスト上昇を招いてしまう。一方、最大径5μm以上の金属間化合物の数が、1mm当り600個を越えれば、金属間化合物による曲げ加工性の低下が著しく顕著に現れてしまう。したがって、コスト上昇を招くことなく優れた曲げ加工性を確保するためには、最大径5μm以上の金属間化合物数を、1mm当り50〜600個の範囲内に規制する必要がある。ここで、最大径が5μmに満たない微細な金属間化合物は曲げ加工性に大きな影響を与えないから、この発明では最大径5μm以上の金属間化合物のみ規制することとした。なおこの発明において、金属間化合物数の測定は、圧延板表面で組織観察して、画像解析処理装置ルーゼックスにより画像解析して調べた。
【0030】
以上のように、合金の成分組成のみならず、製品板のMn固溶量、最大径5μm以上の金属間化合物数を適切に規制することによって、次に説明するように熱間圧延後、最終板厚までの焼鈍を省略したプロセスを適用しても、曲げ加工性に優れかつ強度もタブ材として充分で耐塗装焼付け軟化性も良好な塗装タブ用アルミニウム合金板が得られるのである。
【0031】
次にこの発明の製造方法、すなわち請求項2、請求項3の発明の方法について説明する。
【0032】
先ず前述のような成分組成のアルミニウム合金を、DC鋳造法などの常法に従って鋳造する。そしてその鋳塊に対し、熱間圧延を行なうに先立って、470〜530℃の範囲内の温度で15時間以下の保持の鋳塊加熱を行なう。この熱間圧延前の鋳塊加熱は、鋳塊に対する均質化処理と兼ねて行なうことが好ましい。ここで、鋳塊加熱処理の温度が470℃未満では、熱間圧延中に板のエッジ割れなどを引き起こしてしまい、歩留り低下、生産性低下を招いてしまう。一方鋳塊加熱の温度が530℃を越えれば、金属間化合物が粗大化しやすくなって、最終板における金属間化合物の条件範囲を越えてしまうおそれがある。また鋳塊加熱の保持時間が15時間を越えた場合も、金属間化合物が粗大化しやすくなって、最終板における金属間化合物の条件範囲を越えてしまうおそれがある。そこで熱間圧延前の鋳塊加熱処理の条件は、470〜530℃の範囲内の温度で15時間以下の保持と規定した。なおここで鋳塊加熱の温度は、加熱炉の設定温度とする。またここで加熱時間の下限は限定しておらず、要は鋳塊内部まで均一に加熱される時間であれば良いが、通常は1時間以上とすることが適当である。
【0033】
前述のように加熱した鋳塊に対しては直ちに熱間圧延を施す。一般に熱間圧延は粗圧延と仕上げ圧延との組合せで行なうことが多く、この発明の方法の場合も、熱間粗圧延および熱間仕上げ圧延を行なって熱間圧延板とする。そしてこの発明の方法では、熱間粗圧延の終了温度を370〜485℃の範囲内、熱間仕上げ圧延の終了温度を280〜350℃の範囲内とし、熱間圧延上りの状態(熱間仕上げ圧延を行なってコイルに巻取った状態)において板の再結晶率が85%以上となるように熱間圧延する必要がある。これらの条件を規定した理由は次の通りである。
【0034】
すなわち、熱間粗圧延の終了温度が370℃より低い場合には、その後の熱間仕上げ圧延の終了温度が280℃を下回ってしまい、結果的に熱間圧延上りの再結晶率85%以上を確保することが困難となってしまうおそれがある。またこのように熱間粗圧延の終了温度が370℃より低ければ、その後の熱間仕上げ圧延中に板のエッジ割れを引き起こしてしまうおそれがある。一方熱間粗圧延の終了温度が485℃を越えれば、その後の熱間仕上げ圧延終了温度が350℃を越えることがあり、このような高温で熱間仕上げ圧延が終了すれば、熱延コーティングが発生して、製品としての価値を損なってしまうおそれがある。したがって熱間粗圧延の終了温度は370〜485℃の範囲内とした。
【0035】
次に熱間仕上げ圧延の終了温度が280℃を下回る場合には、仕上げ圧延上りの熱間圧延板の再結晶率85%以上を確保できなくなってしまう。このように85%以上の再結晶率を確保できない場合は、後述するように転位密度の高い領域にMnが析出してしまい、請求項1で規定した固溶Mn量を確保できないことがあり、その場合には、塗装焼付け時の軟化抑制効果が極端に小さくなり、タブとしての要求強度を満たすことが困難となってしまう。さらには、熱間仕上げ圧延の終了温度が280℃を下回って熱間圧延板の再結晶率85%以上を確保できなかった場合、冷間圧延途中に板切れが発生して、生産性、歩留りを低下させてしまう。一方、熱間仕上げ圧延温度が350℃を越えれば、再結晶率85%以上は容易に確保できるが、熱延コーティングが発生して品質低下が避けられなくなってしまう。そこで熱間仕上げ圧延終了温度は280〜350℃の範囲内とした。
【0036】
以上のような熱間粗圧延、熱間仕上げ圧延によって得られた熱間圧延板は、熱間圧延上りの状態で、板の再結晶率が85%以上である必要がある。ここで、熱間圧延上りで85%以上の再結晶率を確保できなければ、転位密度の高い領域にMnが析出してしまい、請求項1で規定した固溶Mn量を確保できないことがあり、その場合には塗装焼付け時の軟化抑制効果が極端に小さくなり、タブとしての要求強度を満たすことが困難となってしまう。そしてこのようにタブとしての要求強度を満たさなければ、蓋を開けるときにタブが折れ曲がってしまう。さらに、熱間圧延上りの状態で板の再結晶率が85%未満の場合、冷間圧延性が悪くなって、その後の冷間圧延で板切れが発生し、生産性、歩留りを低下させてしまうおそれがある。したがって熱間圧延上りの熱間圧延板の再結晶率は85%以上である必要がある。
【0037】
上述のようにして得られた再結晶率85%以上の熱間圧延板に対しては、最終板厚まで焼鈍を施すことなく、冷間圧延によって最終板厚(製品板厚)に仕上げる。すなわち、熱間圧延後や冷間圧延の中途において中間焼鈍を施すことなく、冷間圧延によって製品板厚まで仕上げる。
【0038】
この冷間圧延は、圧延率を80〜92%の範囲内とする必要がある。すなわち冷間圧延率が80%未満では、タブに必要な強度が得られない。一方92%を越える高い冷間圧延率では、冷間圧延によって導入される転位密度が多くなり過ぎて曲げ加工性が低下し、曲げ加工時にタブが割れたりする。そこで冷間圧延率は80〜92%の範囲内とする必要がある。
【0039】
上述のようにして冷間圧延により最終板厚とされた板は、これをそのまま製品板とし、タブに使用しても良いが、場合によっては冷間圧延後、100〜240℃の温度範囲で1〜10時間保持の調質焼鈍を行なっても良い。このような調質焼鈍の条件について次に説明する。
【0040】
調質焼鈍の温度が100℃未満では、調質焼鈍の効果が充分に得られず、一方、240℃を越えれば、材料が軟化してタブの要求強度を満たすことが困難となる。また調質焼鈍の保持時間が1時間未満では、コイル全体にわたって均一な熱処理ができず、一方10時間を越えれば、生産性の低下を招くだけでなく、軟化により強度不足を引き起こしてしまう。そのため調質焼鈍の条件は100〜240℃で1〜10時間の保持とした。
【0041】
なお以上の製造方法によって得られる製品板は、そのMn固溶量、金属間化合物分散数がそれぞれ前述の各条件を満たしている必要がある。これらの各条件を満たすための具体的な各プロセス条件は、具体的な合金の成分や他のプロセス条件との組合せによって変化するから、一義的に規定することはできないが、要は前述した鋳塊加熱処理条件、熱間圧延条件(粗圧延条件、仕上げ圧延条件、再結晶率条件)、および冷間圧延条件を満たす範囲内で、具体的な合金の成分に応じて具体的なプロセス条件を適切に組合せれば良い。
【0042】
【実施例】
表1の合金No.1〜No.6に示す種々の化学成分のアルミニウム合金をDC鋳造法によって鋳造し、得られた鋳塊について、表2の製造プロセス符号A〜Hに示す種々のプロセス条件で鋳塊加熱−熱間圧延(粗圧延および仕上げ圧延)−冷間圧延を行ない、また一部のものについては冷間圧延後に調質焼鈍を行ない、最終板厚0.35mmの製品板(タブ用アルミニウム合金板)とした。各製品板について、仕上げ塗装を行なって、240℃×24sで焼付け処理した。
【0043】
各製品板について、固溶Mn量を測定するとともに、最大径5μm以上の金属間化合物の1mm当りの個数を調べた。また塗装焼付け処理後の材料強度として降伏強さYSを調べた。さらに曲げ、繰返し曲げが加わるタブとしての性能を次のように評価した。すなわち、各製品板をタブに加工して、各500個作製し、ステイオンタブ方式の缶蓋に取付け、実際にタブを引上げて開口させる開口性試験を行なった。なおこの開口性試験は、缶胴に炭酸飲料を入れて炭酸飲料用缶蓋で密封し、その蓋にタブを取り付けて行なった。これらの測定結果、評価結果を表3に示す。
【0044】
なお表3において、タブ評価は、前述のように開缶性試験を行なって、タブの割れや形状不良により開口時に1個でもタブが折れ曲がった場合を不合格として×印を付し、500個すべてについてタブの折れ曲がりが生じることなく開口できた場合を合格として○印を付した。また塗装焼付け後の材料強度(YS)に関しては、一般に275Paを下回った場合に開口不良が生じやすいので、この場合もYSが275Paを下回る場合が不合格と判断できる。そして総合評価については、タブ性能が合格でかつYSが275Pa以上の場合を合格(○印)、それ以外の場合を不合格(×印)と評価した。
【0045】
【表1】
Figure 2004183045
【0046】
【表2】
Figure 2004183045
【0047】
【表3】
Figure 2004183045
【0048】
表3において、符号A,Dの例は、いずれも合金の成分組成がこの発明で規定する範囲内にあり、また製造プロセスもこの発明で既定する条件を満たし、Mn固溶量条件、金属間化合物数条件もこの発明で規定する範囲を満たしたものであり、この場合はタブの折れ曲がり生じることなく、タブ性能も良好で、かつ強度も充分であり、総合的にタブ材として優れていることが確認された。
【0049】
一方符号Bの例は、合金の成分組成はこの発明で規定する範囲内であるが、製造プロセスのうち鋳塊加熱処理時間が長過ぎ、最大径5μm以上の金属間化合物数が過剰となって、タブ性能が低下し、タブの折れ曲がりが生じてしまった。
【0050】
さらに符号Cの例は、合金の成分組成はこの発明で規定する範囲内であるが、製造プロセスのうち冷間圧延率が高過ぎた例であり、この場合もタブ性能が劣ってしまった。
【0051】
また製造符号Eも合金成分組成はこの発明で規定する範囲内であるが、製造プロセスのうち、熱間圧延の粗圧延終了温度、仕上げ圧延終了温度が低過ぎた例であり、この場合製品板のMn固溶量が少なく、強度が不足するとともに、タブ性能も劣ってしまった。
【0052】
さらに製造符号F,G,Hはいずれも合金の成分組成がこの発明で規定する範囲を外れた例であり、これらの場合は製造プロセス条件はこの発明で既定する条件を満たしながらも、強度または/およびタブ性能が劣ってしまった。なおこれらのうち、符号FはMn、Cr、Tiの添加量が過剰な例であり、製品板の固溶Mn量、最大径5μm以上の金属間化合物数がともに過剰となり、タブ性能が劣ってしまった。また符合GはSi、Cu、Feの添加量が過剰であった例であり、この場合最大径5μm以上の金属間化合物数が過剰となり、タブ性能が劣ってしまった。さらに符号HはMg量が過少であった例であり、この場合は強度が不足してしまった。
【0053】
【発明の効果】
前述の実施例からも明らかなように、請求項1の発明によれば、熱間圧延後冷間圧延終了までの間の焼鈍を省略したプロセスで製造しても、曲げ加工性が良好で塗装タブとして使用した場合にタブの折れ曲がりが生じるおそれがなく、また塗装焼付けによる軟化も少なく、タブとして充分な強度を有する塗装タブ用アルミニウム合金板を得ることができる。したがって特に薄肉化を図ったタブ材として極めて有効である。また請求項2、請求項3の発明の製造方法によれば、前述のような優れた性能を有する塗装タブ用アルミニウム合金板を、熱間圧延後冷間圧延終了までの間の焼鈍を省略したプロセスで、確実かつ安定して製造することができ、またこのように熱間圧延終了から冷間圧延終了までの間に焼鈍を行なわないことから、工程数減少により製造コストの低減を図ることができるとともに、消費エネルギの低減によるエネルギコスト低減や地球温暖化防止に寄与することができる。

Claims (3)

  1. Mg3.5〜5.5%(mass%、以下同じ)、Mn0.01〜0.55%、Si0.02〜0.40%、Cr0.01〜0.20%を含有し、かつFe量が0.40%以下、Cu量が0.30%以下、Ti量が0.30%以下に規制され、残部がAlおよび不可避的不純物よりなり、しかも固溶Mn量が0.005〜0.25%の範囲内にあり、かつ最大径5μm以上の金属間化合物の数が1mm当り50〜600個の範囲内であることを特徴とする、塗装タブ用アルミニウム合金板。
  2. Mg3.5〜5.5%、Mn0.01〜0.55%、Si0.02〜0.40%、Cr0.01〜0.20%を含有し、かつFe量が0.40%以下、Cu量が0.30%以下、Ti量が0.30%以下に規制され、残部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金鋳塊を、470〜530℃の範囲内の温度で15時間以下加熱した後、粗圧延および仕上げ圧延からなる熱間圧延を行なうにあたって、粗圧延の終了温度を370〜485℃の範囲内、仕上げ圧延の終了温度を280〜350℃の範囲内として、熱間圧延上りの再結晶率が85%以上となるように熱間圧延を行ない、その後80〜92%の圧延率で冷間圧延を行なって、固溶Mn量が0.005〜0.25%の範囲内でかつ最大径5μm以上の金属間化合物の数が1mm当り50〜600個の範囲内の塗装タブ用アルミニウム合金板を得ることを特徴とする、塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法。
  3. 請求項2に記載の塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法において、
    前記冷間圧延の後、さらに100〜240℃の範囲内の温度で1〜10時間保持の調質焼鈍を行なうことを特徴とする、塗装タブ用アルミニウム合金板の製造方法。
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