JP2004156431A - ドア開閉制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 全開位置と全閉位置との間の移動範囲内を開閉移動するドア10の開閉動作の制御を行うドア開閉制御装置20であって、ドア10の開閉移動を検出して移動検出信号を送出する速度センサ27と、ドア体10を停止状態に保持する制御を行うコントローラ30と、コントローラ30による制御によってドア10を停止状態に保持するブレーキ機構25と、を備え、コントローラ30は、移動検出信号に基づいてドア10が開閉移動状態から移動範囲内に停止する停止直前状態を検出したときに、ドア10を停止状態に保持するようにブレーキ機構を制御する。
【選択図】 図4
Description
ドアチェッカ機構は、一般に車両本体側からドア内に挿入されたチェッカアームの動きを、ドアの開閉に伴ないゴム製又は金属製スプリング等の制動手段により所定の荷重で制限するものである。
しかし、車両が急斜面に停車した場合やドアに強風が吹き付けた場合等の外乱要因により、操作者の意図に反してチェッカ機構の制動力を超えてドアが開閉してしまうことがあり、操作者が日常使用する上において不都合が生じる場合がある。
このようにすることにより、例えば自動車が急坂に停止したときに、操作者がスライドドアを途中位置まで開けた場合、回生ブレーキによって該スライドドアが自重で滑り落ちることを防止することができるので、操作者は不都合を感じることがなくなる。
また、上記不都合を解決するために、ドアヒンジによって回動可能に支持された車両用ドアにおいて、ドアチェッカ機構本体内に挿入されたチェッカアームを2つのローラによって途中位置で挟み込むことにより、チェッカアームを固定して、ドアを途中停止状態に保持する技術がある(例えば、特許文献2参照)。
また、ドアチェッカ機構は、上下方向に移動可能なブロックを備えており、該ブロックは、モータを駆動源として前記一方のローラをチェッカアームに向けて押し付ける位置と、ローラをチェッカアームから離間させる位置との間を移動するように構成されている。ブロックがローラを押し付ける位置にあるときは、2つのローラ間に挟持されたチェッカアームは、ローラによってその位置を固定される。これにより、ドアは途中停止状態に保持される。
また、前記停止制御手段は、前記ドア体が前記停止保持手段によって停止状態に保持されているときに、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体の開閉移動を検出した場合には、前記停止状態を解除する制御を行なうように構成されれば好適である。このようにドア体が停止状態に保持されているときに、操作者がドア体を所定量だけ開閉動作させることにより自動的にブレーキが解除されるので、操作者は特に停止保持手段の停止を解除する操作をすることなしにドア体を停止状態から開閉操作することができ、操作性が向上される。
また、このような構成とすることにより、ピニオンの回転力を伝達する伝達機構はドア体の長さ方向に延出する構成ではなく、ドア体内の上下方向に積み上げた構成とすることが容易となるので、ドア体内の他の部材との干渉を防止してドア体内のスペースを有効利用することができる。
図1は開閉制御装置を車両用ドアに取付けた状態を示す説明図、図2はドア開閉制御装置が取付けられた車両用ドアの断面図、図3はドア開閉制御装置の断面図、図4はドア開閉制御装置の電気的構成を示すブロック図である。図5乃至図7は別実施例に係るものであり、図5は解除スイッチ,接触検出センサの配置の説明図、図6は解除スイッチの説明図、図7は解除スイッチ,接触検出センサの配置の説明図、図8は荷重検出器の配置の説明図である。
図9は車両用ドア開閉操作時のドア回転速度の時間変化を表す説明図、図10は車両用ドア開閉操作時に速度センサから送出されるパルス信号の時間変化を表す説明図、図11はドア開閉制御装置の処理手順を示すフローチャート、図12はブレーキ解除の処理手順を示すフローチャート、図13は別実施例のブレーキ解除の処理手順を示すフローチャート、図14はブレーキ作動の処理手順を示すフローチャートである。
図15乃至図18は別実施例に係るものであり、図15はドア開閉制御装置を車両用ドアに取付けた状態を示す説明図、図16乃至図18はドア開閉制御装置のラック及びピニオンの位置関係を説明する説明図である。
また、ドア10のドアアウタパネル10a側には停止保持解除手段としての解除スイッチ40aと接触検出センサ42aが、ドアインナパネル10b側には停止保持解除手段としての解除スイッチ40bと接触検出センサ42bが、それぞれ配設されている。また、後述するようにアッパヒンジ1a,ロアヒンジ1b等には停止保持解除手段としての荷重検出器43が配設されている。
図3に示すように、ドア開閉制御装置20は、ドア10の開閉操作時にブレーキ機構25の制御を行うコントローラ30と、ラック21と、ラック21と噛合するピニオン22と、ピニオン22が挿着されたシャフト23と、シャフト23を回動自在に保持する軸受24と、ブレーキ機構25と、所定のスリットが形成されたセンサプレート26と、センサプレート26の回転移動を検出する移動検出器としての速度センサ27とを備え、これらはハウジング28内に収容されている。ラック21,ピニオン22,シャフト23,センサプレート26,速度センサ27等によって移動検出手段が構成されている。
コントローラ30は、プリント基板上に配設されたICやその他の電子部品によって構成されている。また、コントローラ30には、車体1に配設されているバッテリ6から電力が供給されており、コントローラ30を介して、速度センサ27やブレーキ機構25へ電力が供給されるようになっている。
なお、本例のブレーキ機構25は、シャフト23の回転を制動してドア10を停止位置に保持するものであるが、これに限らず、ラック21を押さえつけて制動することにより、ドア10を停止位置に保持するように構成しても良い。
なお、本例ではシャフト23の回転速度を検出するのに、速度センサ27を光電式としているが、これに限らずセンサプレート26に所定の導電性パターンプレートを配し、該パターンプレートに弾性的に接触する複数の接触子によって導通を検出し、導電の有無によりパルス信号を送出するように構成してもよい。また、ホールICとリングマグネットにより、パルス信号を送出するように構成してもよい。
このような部位に配設されることにより、操作者に接触検出センサ42aを積極的に触れようとする意思がなくてもドア10の開閉動作を行うときには、操作者によって接触検出センサ42aは触れられ作動する。例えば、操作者はドアハンドル7aの後側を押すことによりドア10を閉めようとするが、このとき操作者は同時にドアアウタパネル10aの後縁辺とドアハンドル7aとの間に配設された接触検出センサ42aに触れる。他の部位に配設された接触検出センサ42aについても同様である。
したがって、ドアの開閉動作時には、操作者の意思とは無関係に自動的に接触検出センサ42aからドア開閉制御装置20のコントローラ30へ検出信号(解除指令信号)が送信される構成となっている。この接触検出センサ42aは、操作者がセンサ面に触れたときに人体へ流れる微小電流を検出するもの、押しボタン式、微小な接触圧力で作動する接触押圧式、あるいは赤外線により操作者の手がセンサ面に接近したことを検出する非接触式の近接センサ式であってもよい。
ドアハンドル7aが回動軸8aを中心として操作者によって引き上げられると、ドアラッチ解除片8bによってドアラッチ片9が図中左側へ押し込まれることによりドアラッチが解除される。このとき、解除スイッチ操作片8cは図中右側へ移動し、ドアハンドル7aがドアラッチの解除位置まで変位する以前に、解除スイッチ操作片8cは解除スイッチ40aと離接し、解除スイッチ40aは押圧状態が解除される。これにより解除スイッチ40aから検出信号(解除指令信号)がドア開閉制御装置20のコントローラ30へ送信される。
このようにドアハンドル7aの動きに連動して解除スイッチ40aが作動するように構成されおり、ドア10を全閉状態から開操作するときには、操作者はドアハンドル7a,7bを操作するので、この操作に連動して解除スイッチ40a,40bが作動し、自動的に検出信号がドア開閉制御装置20のコントローラ30へ送信される。
また、荷重検出器43は、上述のように所定以上の荷重が掛かったときに検出信号を出力するようにしてもよいし、歪みの大きさに応じた検出信号をコントローラ30へ出力し、コントローラ30が検出信号の大きさによって荷重検出器43に所定以上の荷重が掛かったか否かを判定するようにしてもよい。さらに、検出された荷重の変化率が所定のしきい値を超えたときに、コントローラ30が所定以上の荷重が掛かったと判定するようにしてもよい。また、図8に示す例では荷重検出器43は複数の位置に配設されているが、これに限らず、1箇所のみに配設してもよいし選択的に複数箇所に配設してもよい。
なお、本例ではパルス信号のカウント数が所定数を超えたときにブレーキを解除するように構成されているが、これに限らず、受け取ったパルス信号に基づいて計算されたドア10の開閉速度の変化率が、コントローラ30によって所定のしきい値を超えたと判定されたときに自動的にブレーキが解除されるように構成してよい。
そして、操作者が車外(又は車内)でドア10のドアハンドル7a(7b)を引いてドア10を開ける動作を開始すると、解除スイッチ40a又は解除スイッチ40bからコントローラ30へ解除指令信号が送出される。コントローラ30は解除指令信号を受けて、ブレーキ機構25への駆動信号送出を停止する。これにより、ブレーキ機構25はシャフト23への制限を解除する。
コントローラ30はドア10が停止する又は停止したと判定すると、ブレーキ機構25へ駆動信号を与える。これにより、ブレーキ機構25は、シャフト23の回動を制限するように作動する。
このようにして、ドア10が全開位置又は途中位置で固定され、車両を急坂に停止した場合や、強風下の場合や、他の車両に隣接して車両を駐車した場合に、ドア10を当該位置に保持した状態とすることができる。
コントローラ30はこの解除指令信号を受けて、ブレーキ機構25への駆動信号の送出を停止し、ブレーキ機構25はシャフト23への制限を解除する。これによりドア10は再び自由に開閉操作することができるようになる。制限を解除する場合には、操作者がドア10の開度を変える場合や、ドア10を全閉位置まで閉める場合がある。
なお、解除スイッチ40a,40b等を作動させない場合でも、操作者が通常よりも大きな所定の力でドア10を開閉操作すれば、ブレーキ機構25の制動力に抗してドア10の開閉操作を行なうことが可能である。
図中、a区間は操作者がドアハンドルを操作して、ドア10が全閉位置から開動作可能な状態に至るまでの区間である。図に示すように、この区間はドア10の回転速度Vの変化が一様ではなく大小に変化し、不安定なものとなる。
また、図中、b区間は操作者がドア10を押す(又は車外では引く)ときの区間であり、この区間中は回転速度Vが最大となると共に、略最大速度が維持される。また、図中、c区間は操作者がドア10の動きを任意の途中位置に停止させるときの区間であり、回転速度Vが略一定の割合で減少する。
また、同図(C)は操作者がドア10を緩やかに開けた場合(緩操作)を示す。このように、緩操作の場合は、回転速度が全区間に渡って小さなものとなるため、停止前とドア回動時における回転速度の差が小さくなり、停止前の減速区間の検出が困難になっている。
図10に、図9におけるドア10の各操作を行なった場合の速度センサ27からコントローラ30へ送られるパルス信号の時間変化を示す。なお、図中パルス幅が狭い程、回転速度が大きくなっていることを示す。
このように、パルス信号の変化が所定時間以上継続して無い場合には、コントローラ30は、ドア10が停止しているものと判定する。なお、コントローラ30は、速度センサ27からのパルス信号を所定時間毎に繰返し読込んで、そのON,OFFを検出している。
なお、パルス信号の変化のタイミングでない場合に、回転速度Vの演算処理が行われるときは、コントローラ30は新たに回転速度Vを計算することなく、すでに記憶されている回転速度Vを当該タイミングにおける回転速度Vに採用する。
図9では、理解の容易のため、マスキングパルス数を4として例示している。なお、パルス信号の数ではなく、パルス信号のON,OFF間の切り替わり回数によってドア移動量を検出するようにしてもよい。
なお、回転速度Vが停止直前速度V2より小さくなり、かつドア10の加速度が減速を示すものとなった状態が所定の時間(例えば、0.5秒から1.0秒程度)継続した場合に駆動信号が送出されるように構成してもよい。
したがって、急操作の場合は、回転速度Vが設定回転速度V1より大きくなったと判定された後に、パルス信号の立上り又は立下りがない状態が所定時間継続したときに、コントローラ30はドア10が実際に停止されているものと判定して、ブレーキ機構25へ駆動信号を送出するように構成されている。
このため緩操作の場合、停止検出手段としてのコントローラ30はマスク処理後、パルス信号の立上り又は立下りがない状態が所定時間継続した場合、ドア10が実際に停止されているものと判定し、停止制御手段としてのコントローラ30はブレーキ機構25へ駆動信号を送出する。
コントローラ30は、速度センサ27から受取ったパルス信号が設定数に到達すると(S1;Yes)、当該パルス信号の切り替わりタイミングでドア10の回転速度Vを演算し、記憶する(S2)。
また、本例では、所定処理タイミングのみで回転速度Vを演算するように構成されているが、これに限らず、本処理とは別に所定時間毎に回転速度Vを割込み処理で演算するように構成してもよい。
ステップS3でパルス信号の変化が所定時間以上検出されていないと判断された場合は(S3;No)、ステップS4へ進み、ステップS2で演算,記憶された回転速度Vが設定回転速度V1より大きいか否かが判定される(S4)。回転速度Vが設定回転速度V1より大きい場合は(S4;Yes)、ステップS5へ進み、再び回転速度Vを演算,記憶する(S5)。一方、ステップS4で回転速度Vが設定回転速度V1以下の場合は(S4;No)、再びステップS2へ戻る。
回転速度Vが停止直前回転速度V2以上である場合は(S7;No)、ステップS5へ戻り、再び回転速度Vを演算する。一方、回転速度Vが停止直前回転速度V2より小さい場合は(S7;Yes)、コントローラ30はブレーキ機構25を作動させ(S8)、処理を終了する。
なお、ステップS8で上記ブレーキ処理が行われると、コントローラ30内の記憶部に記憶されているマスキングパルスカウントや、回転速度Vの値等がクリアされる。
なお、ステップS7で回転速度Vが停止直前回転速度V2より小さいと判定された場合に、コントローラ30が所定時間経過してからブレーキ機構25を作動させるように構成してもよい。
ステップS9では停止タイマTSがスタートされ(S9)、停止タイマTSがタイムアップすると(S10;Yes)、ステップS8へ進み、ブレーキ機構25を作動させる処理が行われ(S8)、処理が終了する。
このように、パルス信号に所定時間以上、変化がない場合、コントローラ30は、センサプレート26が停止(シャフト23が停止)しており、ドア10の開閉操作が行なわれていないものと判定する。そして、このような処理が行われるのは、操作者がドア10を緩操作することにより、ドア10が設定回転速度V1以下の回転速度Vで開閉移動して、その後停止した場合である。
このように、回転速度Vが設定回転速度V1に到達した後に(すなわち、ステップS4において「Yes」と判断された後に)、回転速度Vが停止直前回転速度V2より小さくなったと判断されることなく、パルス信号の変化が所定時間以上、検出されないのは、操作者がドア10を急操作した場合に相当する。すなわち、コントローラ30が停止直前回転速度V2よりも小さい回転速度Vを検出することなく、ドア10が急停止される場合に、上記処理が行われる。
緩操作及び急操作における処理は、通常時の操作とは異なり、回転速度Vが設定回転速度V1に達した後、停止直前回転速度V2より小さくなったことにより、停止直前であることを予測してブレーキ機構25を作動させるものではなく、実際にドア10が停止されたものと判定された場合に、ブレーキ機構25を作動させるものである。
すなわち図13では、ブレーキ機構25の作動中に解除スイッチ40a,40b、接触検出センサ42a,42bからの検出信号を受け取った後に(S21;Yes)、荷重検出器43からの検出信号又は速度センサ27からの所定数以上のパルス信号を受け取ると(S22;Yes)、駆動信号の出力を停止してブレーキ機構25による制動を停止させる(S23)ように構成されている。
条件が満たされていると判定された場合には(S32;Yes)、ブレーキ機構25を作動させて(S33)、処理を終了する。一方、条件が満たされていないと判定された場合には(S32:No)、そのままブレーキを解除したままで処理を終了する。
このように構成すれば、ドア10の開閉動作を急に止めたくなった場合に解除スイッチ40a等を操作することにより即座にドア10の開閉動作を停止させることができる。
これに対して図15に示すドア開閉制御装置20では、同じく回動ピン4を回動中心とするラック21は、歯がドア10の外側(又は内側)を向くように形成されている。そして、ピニオン22は回動ピン4と略平行に配置された回転軸としてのシャフト23aに取り付けられてラック21と噛合している。
このようにラック21にはドア10の側面を向くように歯が形成され、この歯と噛合うようにピニオン22が配設されたので、伝達機構としてのシャフト23a乃至23c及び歯車29a乃至29d等、及びブレーキ機構25をドア10の上下方向に積み上げて配置することが容易となる。したがって、ドア10の内部空スペースを有効利用することができ、ドア10内に配設されたウインドウ5の上下機構5aと干渉することがなく好適である。
一方、ラック21と噛合するピニオン22は、ラック21と噛合した状態でラック21上を移動する。ピニオン22はハウジング28内に配設されており、ハウジング28はドア10内に固定されている。したがって、ピニオン22はドア10の開閉支点P1を回動中心として回動する。このときの回動角度を角度Aとする。
このような揺動を可能とするため、ラック21は上下方向に沿って配置された回動ピン4によって回動可能に取り付けられていると共に、ドア10の側面を向くようにラック21の歯が形成されている。さらに、揺動してもラック21とピニオン22が噛合可能なように、ラック21とピニオン22とは点接触するように構成されている。このためピニオン22の歯は、先端が曲線形状となるようにテーパ加工されている。
なお、図18では、ラック21の歯がドア10の側面を向くように形成されピニオン22の回転軸が回動ピン4と略平行に配設された例を示しているが、これに限らず、図3のようにラック21の歯がドア10の上下方向を向くように形成し、ピニオン22の回転軸がドア10の厚さ方向に向くように配設したものとしてもよい。
(1)本例のドア開閉制御装置20は、車体1に一端側を取り付けられたラック21と、ドア10内に配設されたドア開閉制御装置20本体と、ドア開閉制御装置20のコントローラ30へ電気的に接続された解除スイッチ40a等から構成されており、構造が簡単であるため、オートドア機構を配設する場合と比べて、安価にドア10を開位置で停止保持する機能を車両に搭載することができる。
また、停止位置では、ドア開閉制御装置20によってドア10の停止前状態又は停止状態が検出され、自動的にブレーキ機構25が作動するようになっているので、操作者は停止位置でドア10を停止保持させる操作をする必要がなく、操作性が向上される。
また、操作者が意図的にブレーキ機構25の作動をON/OFFできるように独立した解除スイッチ40a,40bによってドア10の固定及び解除を行なうことができるので操作性が向上される。
さらに、ドア10を所定の力以上で開閉させようとした場合には、荷重検出器43や速度センサ27からの信号によってコントローラ30はブレーキを解除するように制御を行なうので操作性が向上される。
○上記実施の形態では、ドア10が開閉動作を停止しているときには、ブレーキ機構25が作動するようになっているが、これに限らず、ドア10に全閉位置を検出する位置スイッチを配設し、ドア10が全閉位置にあることが検出されているときには、ブレーキ機構25を作動させないようにしてもよい。
このようにすれば、全閉位置ではドア10にはブレーキ機構25による制動力が加わっていないので、操作者が急いでドア10を開ける場合であっても(すなわち、制動力が完全に解除されていない状態であっても)、通常の力でドア10を開閉操作することができる。また、全閉位置においてコントローラ30はブレーキ機構25へ駆動信号を送出し続けなくてもよいので、バッテリ6の電力消費を抑えることができる。
本発明をスライド式ドアに適用する場合は、例えばラック21をスライド式ドアによって閉塞される車両本体の開口部の上部又は下部に配し、ドア開閉制御装置20本体をスライド式ドア側に配設することにより構成することができる。
Claims (12)
- 全開位置と全閉位置との間の移動範囲内を開閉移動するドア体の開閉動作の制御を行うドア開閉制御装置であって、
前記ドア体の開閉移動を検出して移動検出信号を送出する移動検出手段と、
前記ドア体を停止状態に保持する制御を行う停止制御手段と、
該停止制御手段による制御によって前記ドア体を停止状態に保持する停止保持手段と、を備え、
前記停止制御手段は、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体が開閉移動状態から前記移動範囲内に停止する停止直前状態を検出したときに、前記ドア体を停止状態に保持するように前記停止保持手段を制御することを特徴とするドア開閉制御装置。 - 前記停止制御手段は、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体の移動速度を演算し、該移動速度が所定の設定速度以上となり、その後所定の停止直前速度以下になったときに、前記ドア体の停止直前状態を検出することを特徴とする請求項1記載のドア開閉制御装置。
- 全開位置と全閉位置との間の移動範囲内を開閉移動するドア体の開閉動作制御を行うドア開閉制御装置であって、
前記ドア体の開閉移動を検出して移動検出信号を送出する移動検出手段と、
前記ドア体を停止状態に保持する制御を行う停止制御手段と、
該停止制御手段による制御によって前記ドア体を停止状態に保持する停止保持手段と、を備え、
前記停止制御手段は、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体が開閉移動状態から前記移動範囲内に停止したことを検出したときに、前記ドア体を停止状態に保持するように前記停止保持手段を制御することを特徴とするドア開閉制御装置。 - 前記停止制御手段は、前記移動検出信号に基づいて所定時間内に前記ドア体が移動していると検出できない場合に、前記ドア体が停止したことを検出することを特徴とする請求項3記載のドア開閉制御装置。
- 前記停止制御手段は、前記ドア体が前記停止保持手段によって停止状態に保持されているときに、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体の開閉移動を検出した場合には、前記停止状態を解除する制御を行なうことを特徴とする請求項1又は3に記載のドア開閉制御装置。
- 前記停止保持手段による前記ドア体の停止状態の保持を解除するための解除指令信号を送出する停止保持解除手段を備え、
前記停止制御手段は、前記ドア体が前記停止保持手段によって停止状態に保持されているときに、前記解除指令信号を受けた場合に、前記停止状態を解除する制御を行なうことを特徴とする請求項1又は3に記載のドア開閉制御装置。 - 前記停止保持手段による前記ドア体の停止状態の保持を解除するための解除指令信号を送出する停止保持解除手段を備え、
前記停止制御手段は、前記ドア体が前記停止保持手段によって停止状態に保持されているときに、前記解除指令信号を受け、且つ、前記移動検出信号に基づいて前記ドア体の開閉移動を検出した場合に、前記停止状態を解除する制御を行なうことを特徴とする請求項1又は3に記載のドア開閉制御装置。 - 前記停止保持解除手段は、前記ドア体の表面にセンサ面が配設された第1の検出器、前記ドア体に配設されたドアハンドルの開閉操作に連動して作動する第2の検出器、又は、前記ドア体の開閉動作に伴って該ドア体に与えられる荷重を検出する荷重検出器、のうち少なくとも一つの検出器を含むことを特徴とする請求項6又は7に記載のドア開閉制御装置。
- 前記停止保持手段による前記ドア体の停止状態の保持を解除するための解除指令信号を送出する前記ドア体の表面にセンサ面が配設された第1の検出器又は前記ドア体に配設されたドアハンドルの開閉操作に連動して作動する第2の検出器、及び前記ドア体の開閉動作に伴って該ドア体に与えられる荷重を検出する荷重検出器を備え、
前記停止制御手段は、前記ドア体が前記停止保持手段によって停止状態に保持されているときに、前記第1の検出器又は第2の検出器からの解除指令信号を受け、且つ、前記荷重検出器からの解除指令信号を受けたかもしくは前記移動検出信号に基づいて前記ドア体の開閉移動を検出した場合に、前記停止状態を解除する制御を行なうことを特徴とする請求項1又は3に記載のドア開閉制御装置。 - 前記移動検出手段は、一端側が前記車両のピラーに連結され、他端側が前記ドア体内に延出して配設され、前記ドア体の開閉方向に回動可能とされたラックと、前記ドア体内に配設され前記ラックと噛合すると共に回転軸としてのシャフトを有するピニオンと、前記シャフトの回動に基づいて前記ドア体の開閉移動を検出する移動検出器と、を備えたことを特徴とする請求項1又は3に記載のドア開閉制御装置。
- 前記シャフトは、前記ラックと車両とを回動可能に連結する回動軸に対して略平行に配設され、
前記ラックには、前記シャフトを回転軸として回動するピニオンと噛合する歯が形成されたことを特徴とする請求項10に記載のドア開閉制御装置。 - 前記ラックは、前記ドア体の開閉方向に回動可能に連結されたリンクを一端側に備え、該リンクを介して車両側と連結されたことを特徴とする請求項10に記載のドア開閉制御装置。
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