JP2004140659A - 携帯通信端末装置及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】待ち合わせ場所での集合やお店の予約など、事前に連絡を取り合あった特定の相手を容易に確認できる機能を備えた携帯通信端末装置及びその端末装置を活用する通信システムを提供する。
【解決手段】携帯電話機10において固有の識別情報を発信する無線タグ30と、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ機32とを搭載し、移動体通信回線網を通じて通信相手との間で無線タグ情報を送受信できる構成にする。事前に相手側の無線タグ情報を取得し、これを内部のメモリ18に記憶しておく。その後、待ち合わせ場所に近づいたら、無線タグ受信機32で相手方の無線タグのデータ読み取りを開始する。無線タグ受信機32で取得したタグ情報と、メモリ18に記憶したタグ情報とを照合することにより、相手を容易に確認できる。
【選択図】 図2
【解決手段】携帯電話機10において固有の識別情報を発信する無線タグ30と、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ機32とを搭載し、移動体通信回線網を通じて通信相手との間で無線タグ情報を送受信できる構成にする。事前に相手側の無線タグ情報を取得し、これを内部のメモリ18に記憶しておく。その後、待ち合わせ場所に近づいたら、無線タグ受信機32で相手方の無線タグのデータ読み取りを開始する。無線タグ受信機32で取得したタグ情報と、メモリ18に記憶したタグ情報とを照合することにより、相手を容易に確認できる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話機などの携帯通信端末装置及び通信システムに係り、特に「無線タグ」と呼ばれる小型通信モジュールと携帯通信端末装置とを組み合わせた新たなコミュニケーションツールとそれを活用するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、インターネットに代表される情報ネットワーク社会の発展に伴い、様々な情報を容易に入手し、これら情報を効率的に管理・活用する手段の開発が進められている。その中で「無線タグ」と呼ばれる非接触型の通信モジュールは、物流管理の分野をはじめとして、入退室管理システム(特開2002−176312号公報)や自動改札用の非接触型ICカードなど様々な分野で利用されている(日経エレクトロニクス,2002年2 月25日,第110 −137 頁)。
【0003】
また、従来、固定電話又は携帯電話などの電話装置において、内部のメモリに登録されている電子メールアドレスや会社名など様々な付加情報を電話回線網経由で通話相手に伝送する技術が提案されている(特開2001−309018号公報)。更に、近年、携帯電話機にGPS(Global Positioning Systems)装置を搭載し、通話者どうしで互いの位置を確認できる機能を有する携帯電話機も知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−176312
【0005】
【特許文献2】
特開2001−309018
【0006】
【非特許文献1】
日経エレクトロニクス,2002年2 月25日,第110 −137 頁
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のGPS装置付き携帯電話機は、待ち合わせ場所などで実際に通話者どうしが近くにいても、リアルタイムに位置情報の更新が行われないという欠点があり、特に、混み合った中では相手の位置を把握することが非常に困難である。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、比較的近距離にいると思われる相手の位置を容易に特定でき、また、仮に本人との面識がなくても相手確認が可能な機能を備えた携帯通信端末装置及びその端末装置を活用する通信システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、通信回線網に接続する通信手段を有し、前記通信回線網を経由して他の通信端末装置と通信を行う携帯通信端末装置において、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記通信手段によって前記通信回線網経由で前記他の通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、前記通信手段を介して受信した前記他の通信端末装置からの情報を記憶する記憶手段と、当該携帯通信端末装置に搭載された前記無線タグ以外の外部の無線タグに対して電波を送り、前記外部の無線タグからの応答波を受信して前記外部の無線タグから情報を取得する無線タグ受信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明の携帯通信端末装置には、固有の識別情報を含んだ無線タグが搭載される一方、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ受信手段が搭載されている。無線タグは、外部の受信機から発信される電波(質問波)によって電磁誘導の原理で作動し、無線通信IC内のメモリに記憶されたデータを応答波として送出する。この応答波を外部の受信機が受信してデータを取得するようになっている。
【0011】
このような「無線タグ」−「受信機」間の情報伝送経路とは別に、本発明では通信回線網に接続する通信手段を利用して無線タグ情報と同等の情報を通信回線網経由で他の通信端末装置に伝送できる。無線タグと受信機の間の通信は比較的近距離の範囲に制限されているのに対し、通信回線網を利用する場合には遠距離通信が可能である(実質的に距離の制限はない)。
【0012】
本発明の携帯通信端末装置では、まず、通信回線網を利用して自己の識別情報を相手側に伝送しておく。或いは、逆に、相手側の識別情報を通信回線網経由で取得し、その情報を記憶手段に記憶しておく。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。個人情報は、識別情報を受け取った側が文字入力キーなどの所定の入力手段を用いて手入力してもよいし、送信側から識別情報とともに個人情報を伝送してもよい。
【0013】
やがて、二者の距離が近づき、「無線タグ」−「受信機」間の通信距離範囲に入ると、携帯通信端末装置に搭載された無線タグ受信手段によって相手側の無線タグを探す。通信距離範囲内に複数の無線タグが存在する場合、無線タグ受信手段はこれら複数の無線タグからそれぞれタグ情報を取得する。
【0014】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを比較することにより、事前に連絡を取り合った特定の相手を選別でき、本人確認が可能となる。
【0015】
本発明の一態様に係る携帯通信端末装置は、上記構成に加えて、前記記憶手段に記憶された前記他の通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
無線タグ受信手段で受信した少なくとも1つのタグ情報について、事前に記憶手段に記憶しておいた識別情報(タグ情報)と照合し、一致しているか否かをユーザに知らせることにより、ユーザは容易に相手を確認できる。報知手段は、ディスプレイなどの表示手段でもよいし、音声アナウンスやブザー音などの音声出力手段でもよく、また、これらの組み合わせでもよい。
【0017】
識別情報と個人情報とが関連付けられて記憶手段に記憶されている場合には、照合された識別情報から個人情報を引き出して、その情報を表示手段の表示画面に表示する態様が好ましい。
【0018】
本発明の他の態様に係る通信システムは、通信回線網に接続する第1の通信手段を有する第1の携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する第2の携帯通信端末装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記第1及び第2の携帯通信端末装置の間で通信が可能な通信システムであって、前記第1の携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記第2の携帯通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、前記第2の携帯通信端末装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記第1の携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1の携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明の通信システムによれば、通信回線網を利用して第1の携帯通信端末装置から自己の識別情報を第2の携帯通信端末装置に伝送しておく。第2の携帯通信端末装置は、通信回線網経由で受信した識別情報を記憶手段に記憶する。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。
【0020】
やがて、第1の携帯通信端末装置の所有者と第2の携帯通信端末装置の所有者との距離が近づき、「無線タグ」−「受信機」間の通信距離範囲に入ると、第2の携帯通信端末装置に搭載された無線タグ受信手段によって相手側(第1の携帯通信端末裝置)の無線タグを探す。通信距離範囲内に複数の無線タグが存在すると、無線タグ受信手段はこれら複数の無線タグからそれぞれタグ情報を取得する。
【0021】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを照合することにより、事前に連絡を取り合った第1の携帯通信端末装置の所有者を確認できる。
【0022】
本発明の他の態様に係る通信システムは、通信回線網に接続する第1の通信手段を有する携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する個人認証装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記携帯通信端末装置から前記個人認証装置に情報を送信可能な通信システムであって、前記携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記個人認証装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、前記個人認証装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による判定結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の通信システムは、例えば、お店の予約管理システムとして利用される。本発明に係る通信システムによれば、まず、通信回線網を利用して携帯通信端末装置から自己の識別情報を個人認証装置に伝送しておく。個人認証装置は、通信回線網経由で受信した識別情報を記憶手段に記憶する。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。
【0024】
その後、携帯通信端末装置の所有者が個人認証装置の設置場所(お店など)に到着した際に、個人認証装置の無線タグ受信手段によって携帯通信端末装置の無線タグ情報を読み込む。
【0025】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と予め記憶手段に記憶しておいたタグ情報を照合することにより、事前に連絡を受けた携帯通信端末装置の所有者を簡単に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る携帯通信端末装置及び通信システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0027】
まず、無線タグの基本構成について概説しておく。図1は無線タグ1の概略構成図である。無線タグ1は、無線通信IC2と通信用のアンテナ3を備えた通信モジュールであり、RFIDタグ、非接触IDタグ、無線IDタグ又は非接触タグなどと呼ばれることもある。無線タグ1のIC部分には、データを格納する不揮発性メモリ4と、無線通信用のRF回路5、及びこれらをつなぐロジック回路6が集積されている。不揮発性メモリ4には、EEPROMなどの書き換え可能なメモリを用いることも可能であるし、書き換え不能なメモリを用いる態様もある。通信用のアンテナ3は、ICチップに集積されている構成でもよいし、ICに対して外付けの構成でもよい。
【0028】
無線タグ1のデータを読み取るときには、リーダーと呼ばれる受信装置7のアンテナ8から電波(質問波)を発信する。無線タグ1は、アンテナ3で受信した電波を使って電磁誘導で発電し、IC回路を作動させて不揮発性メモリ4内のデータを無線(応答波)で発信する機能を有している。
【0029】
無線タグ1には、(1)読み出し専用無線タグ(データの読み出しだけが可能なもの)、(2)書き込み可能な無線タグ、(3)マイクロプロセッッサ内蔵型無線タグなどの種類がある。また、マイコン搭載型や電池内蔵型の無線タグの中には、電波を強力に発信できるものもある。
【0030】
図2は本発明の実施形態に係る携帯電話機10の構成を示すブロック図である。同図に示した携帯電話機10は、アンテナ12、送受信回路14、制御部16、メモリ18、信号処理部20、通話口のスピーカ22、受話口のマイク24、表示部26、及び操作部28といった通常の電話機能を実現するための基本構成要素に加えて、無線タグ30と無線タグ受信機32とを備えている。
【0031】
本例の携帯電話機10においては、読み出し専用の無線タグ30が用いられているものとする。無線タグ30には、当該携帯電話機10について設定された固有の識別情報(例えば、数字、アルファベットその他の記号の組み合わせからなるIDコードがこれに該当する。以下、「無線タグ情報」という。)が記憶されている。例えば、携帯電話機10の製造シリアル番号が無線タグ情報として利用される。無線タグ30は、外部の受信機(不図示)から電波を受けて無線タグ情報を発信する。
【0032】
携帯電話機10に内蔵されている無線タグ受信機32は、当該携帯電話機10の外部に存在する無線タグからの情報を受信する無線タグリーダーである。無線タグ受信機32は制御部16の指令に従って作動し、受信した情報は制御部16を介してメモリ18に記憶される。
【0033】
なお、無線タグ受信機32によって携帯電話機10内部の無線タグ30の情報を読むことがないように、携帯電話機10の内部において遮蔽構造が設けられている。また、かかる配置上の遮蔽手段に代えて、又はこれと併用して、無線タグ受信機32の受信信号を処理する工程で内部の無線タグ30の情報を無視するようにな信号処理方法を適用してもよい。
【0034】
送受信回路14は、FDMA(周波数分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、W−CDMA(広帯域CDMA)などに代表される遠距離無線通信機能を実現する通信手段であり、アンテナ12を介して他の通信装置(不図示)及び/又は通信基地局と回線接続して信号の送受信を行う。
【0035】
制御部16は、中央演算処理装置(CPU)とCPU周辺回路(ROM、RAM、メモリ制御回路など)を含む情報処理手段で構成されており、所定のプログラムに従って携帯電話機10の動作を制御する。すなわち、制御部16は、操作部28から入力される操作信号や図示せぬ各種センサ等から通知される検出信号に従って各回路の動作を制御し、通信制御、音声等の信号処理制御、表示部26の表示制御、メモリ18の読み書き制御、無線タグ受信機32の受信制御などを行う。
【0036】
また、制御部16は、ユーザ操作に応じてメモリ18から電話帳のデータを読み出し、選択された連絡先相手の電話番号に電話をかけたり、電子メールを送信する制御を行う。
【0037】
メモリ18は、EEPROMなどに代表される不揮発性メモリで構成されており、該メモリ18に記憶された内容は、電源OFF時においても保持される。メモリ18には、無線タグ30と共通のIDコード(無線タグ情報)が記憶されているとともに、当該携帯電話機10の電話番号、所有者の氏名、電子メールアドレスなどのユーザ情報が記録されている。また、メモリ18は、通話相手や無線タグ受信機32を介して取得した無線タグ情報その他の情報を保存しておくことができる領域、並びに、着信履歴、発信履歴、表示履歴、電話帳、ボイスメモの録音内容、送受信メールのデータ、その他、ユーザが独自に設定した設定情報(カスタマイズ情報)などのデータが格納される領域を有している。
【0038】
信号処理部20は、制御部16と連携して音声信号その他各種の信号を処理又は変換する手段であり、送受信回路14から受入したデータの復号化処理及び送受信回路14を通じて送信するデータの符号化処理、並びにスピーカ22への出力信号生成処理、マイク24からの入力音声信号の符号化処理などを行う。
【0039】
通話モード(電話機能を使用するモード)において、通信相手との通信接続が確立されると、マイク24から入力される音声は電気信号に変換され、信号処理部20に送られる。信号処理部20はマイク24を通じて入力された音声信号をデジタル信号に変換(A/D変換)した後、所要の信号処理を行い、所定形式の音声データに変換する。信号処理部20で処理された音声データ(送信用のデータ)は、制御部16を介して送受信回路14に送られ、所定の送信用信号形式に変換された後、アンテナ12から送信される。
【0040】
また、アンテナ12によって受波された信号は、送受信回路14において復調され、制御部16を介して信号処理部20に送られる。信号処理部20は、送受信回路14から受入した音声信号を処理し、所定形式の音声データに変換する。信号処理部20において処理された音声データ(受信データ)は、図示せぬD/A変換器を介してアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22に送られる。こうして、通話相手の音声がスピーカ22から可聴出力される。もちろん、携帯電話機10は、音声データのみならず、電子メール機能やインターネットのブラウザ機能などを利用して画像データ、文書データ、プログラムデータなど種々のデータを送受信することが可能である。
【0041】
次に、上記の如く構成された携帯電話機10の利用例について説明する。
【0042】
図3は、図2で説明した携帯電話機10の第1の利用形態を示すシステム構成図である。図3に示した例は、待ち合わせ場所で相手を確認するのに有効な手段である。すなわち、人物A氏と人物B氏が互いに携帯電話機40、50で連絡を取り合い、約束の待ち合わせ場所で集合する例を述べる。A氏の所有する携帯電話機40と、B氏の所有する携帯電話機50は、それぞれ図2で説明した携帯電話機10と同様の構成及び機能を有しているものとする。
【0043】
図3に示したように、まず、両者は、通信施設(無線基地局及び通信回線網を含む)60を通じて電話連絡を取り合い、例えばA氏の携帯電話機40からA氏の無線タグ情報及びユーザ情報を通信施設60経由でB氏の携帯電話機50に送信する(図3中▲1▼)。この時の無線タグ情報及びユーザ情報の送信は、携帯電話機40内のメモリ18に格納されている情報をアンテナ42経由で送出するものであり、通話接続中に所要の操作を行って識別情報等を通話情報に付加して伝送してもよいし、通話と無関係に電子メール等を利用して送信してもよい。
【0044】
相手側であるB氏の携帯電話機50は、通信施設60を介してA氏の携帯電話機40の無線タグ情報及びユーザ情報を受信する(図3中▲2▼)。
【0045】
図4にB氏の所有に係る携帯電話機50の動作制御のフローチャートを示す。B氏の所有に係る携帯電話機50が、A氏からの無線タグデータを受信すると(ステップS110)、その旨をユーザであるB氏に知らせるべく、携帯電話機50の表示部26において受信確認のメッセージが表示される(ステップS112)。受信確認の画面表示に代えて、又はこれと併用して、音声(ブザー音やボイスメッセージなど)による報知を行ってもよい。
【0046】
その後、当該受信に係る無線タグ情報及びユーザ情報を携帯電話機50内に保存するか否かをユーザ判断に委ね、ユーザからの指示入力を受け付ける(ステップS114)。ユーザが所定の操作を行うと、携帯電話機50の制御部16は入力された指示を判定し(ステップS116)、その指示に応じた処理を実施する。すなわち、受信に係る無線タグデータを保存する旨の指示が入力された場合には、受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報を内部のメモリ18に保管する(ステップS118)。その一方、ステップS116において、受信に係る無線タグデータを保存しない旨を指示が入力された場合には、当該受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報を破棄する処理を行う(ステップS120)。
【0047】
無線タグデータの保管(ステップS118)又は破棄(ステップS120)を実行したときには、その旨を表示又は音声にてユーザに報知することが好ましい。こうして、受信側のユーザ(この場合B氏)は、自身の選択操作に応じて受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報(送信者の無線タグデータ及びユーザ情報)を携帯電話機50内のメモリ18に保存することができる。
【0048】
なお、本例においては、A氏の携帯電話機40から無線タグデータとA氏のユーザ情報(個人情報)とを合わせて送信したが、A氏側から無線タグデータのみを送信し、これを受信したB氏側でA氏の個人情報をキー操作等によって入力する態様も可能である。この場合、B氏側の携帯電話機50で書き込まれたA氏の個人情報は、A氏側から受信した無線タグデータと関連付けられてメモリ18に記憶される。
【0049】
図3では、A氏の携帯電話機40の無線タグデータをB氏の携帯電話機50に伝送する例を述べたが、逆にB氏の携帯電話機50の無線タグデータをA氏の携帯電話機40に伝送する場合も同様である。
【0050】
その後、B氏は相手方(A氏)の無線タグ情報とユーザ情報とを取得した携帯電話機50を携えて待ち合わせ場所に赴く。また、A氏も同様に携帯電話機40を携えて待ち合わせ場所に赴く。
【0051】
待ち合わせ場所に近づいたところで、A氏及びB氏が互いに電話連絡を取り合い、通信施設60経由で通話接続する。通話中にB氏が携帯電話機50の無線タグ読み取り操作ボタン(無線タグ受信機32による無線タグ読み取りのON/OFFを切り換えるための操作手段)57を押下すると、無線タグ受信機32が作動して、相手方(携帯電話機40)の無線タグ30のリードを実施する(図3中▲3▼)。
【0052】
携帯電話機50に搭載されている無線タグ受信機32には指向性の高いアンテナが用いられており、例えば、携帯電話機50の上端面側から受入する電波に対して高い受信感度を有している。
【0053】
したがって、携帯電話機50の上端面を向けた方向に相手の携帯電話機40が存在すると、その相手方の携帯電話機40に搭載された無線タグ30からタグ情報を取得できる。
【0054】
このように、お互いが一定の距離範囲内(無線タグ受信機32の受信可能距離内)に近づいたときに、携帯電話機40、50をかざす方向に対して相手が居る/いないを判別できるようにするために、無線タグ情報の受信者側は指向性をもって無線タグ応答波を受信する態様が好ましい。
【0055】
図5に受信側の携帯電話機50の動作制御フローチャートを示す。無線タグ受信機32によって無線タグデータを受信すると(ステップS210)、メモリ18内に記憶されている無線タグデータと照合を行う(ステップS212)。制御部16は、照合処理に基づいてデータの一致/不一致を判定し(ステップS214)、照合の結果、データが一致していないと判定した場合には、ステップS210に戻り、無線タグのリード処理を継続する。その一方、ステップS214において、受信に係る無線タグデータとメモリ18内のデータとが一致していると判定した場合には、表示部26における表示又は音声出力によってユーザに報知する(ステップS216)。このとき、メモリ内に記録されていたユーザ情報を引き出して、相手の氏名等を通知する態様が好ましい。
【0056】
また、受信電波の受信方向と、その受信強度の情報を表示部26の画面に図形表示するなどの態様によって、相手の位置と方向を識別することが可能になる。これにより、約束の相手を容易に確認することができる。仮に、面識のない相手でも、事前に取得しておいた無線タグ情報及びユーザ情報を手がかりに、相手を確認することが可能である。
【0057】
図5では、B氏の携帯電話機50によってA氏の携帯電話機40の無線タグ30を読む例を述べたが、逆にA氏の携帯電話機40によってB氏の携帯電話機50の無線タグ30を読む場合も同様である。
【0058】
また、無線タグ30の通信距離をある程度長くするためには、無線タグ情報を発信する側のパワーが必要となるため、携帯電話機10(40,50)のバッテリー(不図示)を利用して発信電波の強度を上げる態様も考えられる。更にまた、セキュリティーの観点から発信情報は通話中の電話番号を用いて暗号化(スクランブル)して送信し、お互いが通話中のみに情報を取得できる構成とする態様も好ましい。
【0059】
上述した実施形態の変形例として、無線タグ受信機32によって通話者の所在地情報(位置情報)を取得する態様も可能であり、取得した位置情報を通信施設60経由で通話相手に伝送することができる。
【0060】
すなわち、交差点や電信柱、建物の壁などの公共材に住所を示す無線タグを埋め込み、この住所用の無線タグの情報を無線タグ受信機32で読み込んで、現在の位置情報を取得する。この場合、街中に設置された無線タグから住所情報を直接的に取得してもよいし、ネットワーク上のサーバ(不図示)において無線タグのIDコードと住所情報の関連付けを行い、無線タグから取得したIDコードからサーバ経由で住所情報を取得してもよい。
【0061】
また、図2に示した携帯電話機10にGPS装置(不図示)を付加し、GPS装置と無線タグ受信機32とを併用する態様もある。GPS裝置によって大まかな位置測定を行い、詳細な位置の情報は無線タグから取得することにより、通話者の所在地を一層正確に特定することが可能になる。
【0062】
次に、図2で説明した携帯電話機10の第2の利用形態について説明する。図6は、第2の利用形態を示すシステム構成図である。図6に示した例は、飲食店などの予約に際して相手を確認するのに有効な手段である。
【0063】
携帯電話機10は、通信基地局70を介してネットワーク74に接続可能である。ネットワーク74は、例えば、インターネットに代表される広域通信網である。飲食店などのお店80は、ネットワーク74に接続されたサーバ82を有し、ネットワーク74経由で予約者からの情報を取得することができる。すなわち、予約者は携帯電話機10を利用してネットワーク74に接続し、通信基地局70経由で無線タグ情報及びユーザ情報(個人認証データ)をお店80のサーバ82に送信する(図6中▲1▼)。
【0064】
サーバ82は、ネットワーク74経由で予約者の無線タグデータ及び個人認証情報を取得し(図6中▲2▼)、取得したデータを記憶装置(サーバ82内又はサーバ82に接続された外部のデータ保管手段)に保管する。このとき、必要に応じて予約人数や日時、注文コースなどの情報も無線タグデータに関連付けて記憶する。
【0065】
また、お店80には、店内端末装置84と無線タグ受信用の外部受信機86とが設置されている。店内端末装置84は、予約の受付管理及び来店時の認証を行うため装置であり、例えば、お店80の入り口付近の会計(レジ)カウンターなどに設置される。店内端末装置84は表示部84Aを備え、予約確認や本人認証の情報などは該表示部84Aの画面に表示される。また、店内端末装置84は、LAN又はWANを介してサーバ82と接続されており、サーバ82との間で情報の受渡しが可能となっている。なお、サーバ82と店内端末装置84とを一台のパーナルコンピュータで実現することも可能である。
【0066】
外部受信機86は、来店した人の携帯電話機10から無線タグ情報を受信する無線タグリーダーである(図6中▲3▼)。外部受信機86は、店内端末装置84に接続されており、外部受信機86から読み込んだ無線タグ情報は店内端末装置84に送られる。
【0067】
店内端末装置84は、外部受信機86から受入したタグデータと、サーバ82内のデータ(予約データ)とを照合し、来店した人と予約者との照合(本人認証)を行う。その認証結果は表示部84Aに表示されるため、お店80側では予約者を簡単に確認できる。
【0068】
図7は、上記予約システムの動作手順を示すフローチャートである。まず、ユーザは予約の際に携帯電話機10から無線タグのデータと個人認証情報(氏名などの個人を特定するための情報)をお店80のサーバ82に送信する(ステップS310)。お店80側では、ネットワーク74経由でユーザ(予約者)からのデータを受信し(ステップS320)、受信した無線タグデータと個人認証情報とを関連付けて記憶装置に記憶する(ステップS322)。こうして、予約の手続きは終了する。
【0069】
その後、予約した人がお店80に到着したら、予約に使用した携帯電話機10をお店80の外部受信機86にかざす(ステップS410)。この時、携帯電話機10の電源はOFFの状態でよい。外部受信機86は携帯電話機10の無線タグ30から情報を取得する(ステップS420)。外部受信機86が受信したタグデータは、店内端末装置84に送られる。一方、店内端末装置84は、サーバ82との間でデータ通信を実施し、外部受信機86から入力されたタグデータと同じデータがサーバ82内に保管されているか否かの検索処理(照合処理)を行う(ステップS422)。
【0070】
照合処理は、店内端末装置84において実施する態様に限らず、サーバ82側に指令を送ってサーバ82において照合処理を実施し、その照合結果を店内端末装置84に返してもらう態様も可能である。
【0071】
照合の結果、サーバ82内に同じデータが有れば、そのタグデータに関連付けられている個人認証情報その他の予約情報(人数や時間、注文コースなど)を店内端末装置84の表示部84Aに表示する処理を行う(ステップS424)。その一方、照合の結果、サーバ82内に該当データが存在しない場合には、その旨を表示部84Aに表示する処理を行う。
【0072】
これにより、電話予約後の本人確認が非常に行いやすくなり、同姓同名のお客様であっても、携帯電話機10の識別情報によって人物特定が可能である。したがって、お店80側にとっては、客の来店時に予約者を容易かつ正確に確認することができ、適切なサービスを迅速に提供することが可能になる。
【0073】
また、予約する側(ユーザ)にとっても、簡単な操作で確実に予約手続を行うことができ、入店時に予約者本人であることを簡単に証明できるという利点がある。更に、本実施形態によれば、携帯電話機10の電源が切られた状態(OFF状態)や、携帯電話機10の電池残量が無い場合でも無線タグ30から情報を取得でき、本人認証が可能であるという利点がある。
【0074】
更にまた、図6乃至図7で説明したシステムを応用することによって、お店80は来店者の顧客管理が可能となり、無線タグデータで認証される各個人について、ポイント還元サービスのポイント計算や累積ポイント数の管理、或いは割引(クーポン)サービスの期限管理などを行うことが可能である。
【0075】
次に、図2で説明した携帯電話機10の第3の利用形態について説明する。図8は、第3の利用形態を示すシステム構成図である。図8に示した例は、お店や事業者(会社)の情報を載せた無線タグ90を店内や、街頭の看板、掲示板などに設置し、ユーザが携帯電話機10を無線タグ90にかざすだけで、様々な情報を簡単に取得できるようにしたシステムである。
【0076】
例えば、店情報には、お店の名称、電話番号、所在地、電子メールアドレス、ホームページアドレス(URL)、お店の特典情報、お買い得情報、期間限定サービス情報、割引(クーポン)コードなどが含まれる。
【0077】
これら情報のうち少なくとも1つの情報(好ましくは複数の情報)を無線タグ90のタグデータに載せておく。かかる店情報を搭載した無線タグ90は、店内や街中などあらゆるところに設置され得る。また、無線タグ90は、情報雑誌の紙面や、広告チラシ、お店のレシート(領収書)、景品物品、名刺などにも付すことが可能である。
【0078】
ユーザは、必要に応じて携帯電話機10を無線タグ90に近づけ、無線タグ受信機32によって無線タグ90から情報を取得する。取得されたデータは携帯電話機10内のメモリ18に格される。このとき、タイムスタンプが付され、データの記録日時が管理される。
【0079】
例えば、データの取得後一定期間(例えば3日)以内に「保存する」又は「保存しない」の何れかの選択を行って、その指示を入力するように設定にしておくと、その一定期間内に「保存する」旨の指示入力がない場合には、期間経過後に該当データは自動的にメモリ18から消去(破棄)される。
【0080】
また、一定のメモリ容量分だけ情報を記録できるものとし、古いものから順次消去される(上書きされていく)仕組みになっていてもよい。
【0081】
これにより、ユーザは必要な情報を無線タグ90から簡単に入手でき、後日、その情報の必要性を吟味して、データの保存/破棄を判断できる。また、保存の指示を入力しなければ、一定期間経過後、又は一定のメモリ容量を超えて新たなデータが入力された時点で古いデータは自動的に破棄されるので、ユーザにとっても操作が容易である。もちろん、無線タグ90から入手した情報は、当該携帯電話機10の電子メール機能等によって、ネットワーク経由で他の通信装置(第三者の携帯電話機やパソコンなど)に伝送することが可能である。
【0082】
上記実施形態では、本発明を携帯電話機に適用した例を述べたが、本発明の適用範囲は携帯電話機(移動体通信端末)に限定されず、携帯情報端末(PDA)、モバイルパソコンなど、ワイヤレス方式でネットワーク接続可能な通信手段を備えた情報通信端末装置に広く適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明に係る携帯通信端末装置によれば、識別情報を発信する無線タグと、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ受信手段とを搭載し、通信回線網を通じて通信相手との間で無線タグ情報を送受信できる構成にしたので、事前に相手側の無線タグ情報を取得してこれを内部の記憶手段に記憶させておくことで、その後、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを照合することができ、特定の相手を容易に確認できる。
【0084】
また、本発明に係る通信システムによれば、通信回線網を経由して第1の携帯通信端末装置から第2の携帯通信端末装置に無線タグ情報を伝送し、第2の携帯通信端末装置内に記憶手段に第1の携帯通信端末装置の無線タグ情報を記憶させておき、その後、第1の携帯通信端末装置の所有者と第2の携帯通信端末装置の所有者との距離が近づいたときに、第2の携帯通信端末装置の無線タグ受信手段によって相手側(第1の携帯通信端末裝置)の無線タグを読み込み、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶してあるタグ情報を照合し、その照合結果を報知する構成にしたので、第1の携帯通信端末装置の所有者を容易に確認できる。
【0085】
また、本発明の他の態様に係る通信システムによれば、通信回線網を経由して携帯通信端末装置から個人認証装置に無線タグ情報を伝送し、個人認証装置の記憶手段携帯通信端末装置の無線タグ情報を記憶させておき、その後、携帯通信端末装置の所有者が個人認証装置の設置場所(お店など)に到着した際に、個人認証装置の無線タグ受信手段によって携帯通信端末装置の無線タグ情報を読み込み、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と予め記憶手段に記憶しておいたタグ情報とを照合し、その照合結果を表示手段に表示させる構成にしたので、事前に連絡を受けた携帯通信端末装置の所有者を簡単に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線タグの概略構成図
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図
【図3】図2で説明した携帯電話機の第1の利用形態を示すシステム構成図
【図4】通信施設経由で無線タグ情報を受信する側の携帯電話機の制御手順を示すフローチャート
【図5】無線タグからデータを直接取得するときの携帯電話機(受信側)の制御手順を示すフローチャート
【図6】図2で説明した携帯電話機の第2の利用形態を示すシステム構成図
【図7】図6に示した予約システムの動作手順を示すフローチャート
【図8】図2で説明した携帯電話機の第3の利用形態を示すシステム構成図
【符号の説明】
1…無線タグ、2…無線通信IC、3…アンテナ、4…不揮発性メモリ、10…携帯電話機、12…アンテナ、14…送受信回路、16…制御部、18…メモリ、26…表示部、30…無線タグ、32…無線タグ受信機、40,50…携帯電話機、60…通信施設、74…ネットワーク、80…お店、82…サーバ、84…店内端末装置、84A…表示部、86…外部受信機
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話機などの携帯通信端末装置及び通信システムに係り、特に「無線タグ」と呼ばれる小型通信モジュールと携帯通信端末装置とを組み合わせた新たなコミュニケーションツールとそれを活用するシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、インターネットに代表される情報ネットワーク社会の発展に伴い、様々な情報を容易に入手し、これら情報を効率的に管理・活用する手段の開発が進められている。その中で「無線タグ」と呼ばれる非接触型の通信モジュールは、物流管理の分野をはじめとして、入退室管理システム(特開2002−176312号公報)や自動改札用の非接触型ICカードなど様々な分野で利用されている(日経エレクトロニクス,2002年2 月25日,第110 −137 頁)。
【0003】
また、従来、固定電話又は携帯電話などの電話装置において、内部のメモリに登録されている電子メールアドレスや会社名など様々な付加情報を電話回線網経由で通話相手に伝送する技術が提案されている(特開2001−309018号公報)。更に、近年、携帯電話機にGPS(Global Positioning Systems)装置を搭載し、通話者どうしで互いの位置を確認できる機能を有する携帯電話機も知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−176312
【0005】
【特許文献2】
特開2001−309018
【0006】
【非特許文献1】
日経エレクトロニクス,2002年2 月25日,第110 −137 頁
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のGPS装置付き携帯電話機は、待ち合わせ場所などで実際に通話者どうしが近くにいても、リアルタイムに位置情報の更新が行われないという欠点があり、特に、混み合った中では相手の位置を把握することが非常に困難である。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、比較的近距離にいると思われる相手の位置を容易に特定でき、また、仮に本人との面識がなくても相手確認が可能な機能を備えた携帯通信端末装置及びその端末装置を活用する通信システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、通信回線網に接続する通信手段を有し、前記通信回線網を経由して他の通信端末装置と通信を行う携帯通信端末装置において、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記通信手段によって前記通信回線網経由で前記他の通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、前記通信手段を介して受信した前記他の通信端末装置からの情報を記憶する記憶手段と、当該携帯通信端末装置に搭載された前記無線タグ以外の外部の無線タグに対して電波を送り、前記外部の無線タグからの応答波を受信して前記外部の無線タグから情報を取得する無線タグ受信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
すなわち、本発明の携帯通信端末装置には、固有の識別情報を含んだ無線タグが搭載される一方、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ受信手段が搭載されている。無線タグは、外部の受信機から発信される電波(質問波)によって電磁誘導の原理で作動し、無線通信IC内のメモリに記憶されたデータを応答波として送出する。この応答波を外部の受信機が受信してデータを取得するようになっている。
【0011】
このような「無線タグ」−「受信機」間の情報伝送経路とは別に、本発明では通信回線網に接続する通信手段を利用して無線タグ情報と同等の情報を通信回線網経由で他の通信端末装置に伝送できる。無線タグと受信機の間の通信は比較的近距離の範囲に制限されているのに対し、通信回線網を利用する場合には遠距離通信が可能である(実質的に距離の制限はない)。
【0012】
本発明の携帯通信端末装置では、まず、通信回線網を利用して自己の識別情報を相手側に伝送しておく。或いは、逆に、相手側の識別情報を通信回線網経由で取得し、その情報を記憶手段に記憶しておく。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。個人情報は、識別情報を受け取った側が文字入力キーなどの所定の入力手段を用いて手入力してもよいし、送信側から識別情報とともに個人情報を伝送してもよい。
【0013】
やがて、二者の距離が近づき、「無線タグ」−「受信機」間の通信距離範囲に入ると、携帯通信端末装置に搭載された無線タグ受信手段によって相手側の無線タグを探す。通信距離範囲内に複数の無線タグが存在する場合、無線タグ受信手段はこれら複数の無線タグからそれぞれタグ情報を取得する。
【0014】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを比較することにより、事前に連絡を取り合った特定の相手を選別でき、本人確認が可能となる。
【0015】
本発明の一態様に係る携帯通信端末装置は、上記構成に加えて、前記記憶手段に記憶された前記他の通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】
無線タグ受信手段で受信した少なくとも1つのタグ情報について、事前に記憶手段に記憶しておいた識別情報(タグ情報)と照合し、一致しているか否かをユーザに知らせることにより、ユーザは容易に相手を確認できる。報知手段は、ディスプレイなどの表示手段でもよいし、音声アナウンスやブザー音などの音声出力手段でもよく、また、これらの組み合わせでもよい。
【0017】
識別情報と個人情報とが関連付けられて記憶手段に記憶されている場合には、照合された識別情報から個人情報を引き出して、その情報を表示手段の表示画面に表示する態様が好ましい。
【0018】
本発明の他の態様に係る通信システムは、通信回線網に接続する第1の通信手段を有する第1の携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する第2の携帯通信端末装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記第1及び第2の携帯通信端末装置の間で通信が可能な通信システムであって、前記第1の携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記第2の携帯通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、前記第2の携帯通信端末装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記第1の携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記第1の携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
本発明の通信システムによれば、通信回線網を利用して第1の携帯通信端末装置から自己の識別情報を第2の携帯通信端末装置に伝送しておく。第2の携帯通信端末装置は、通信回線網経由で受信した識別情報を記憶手段に記憶する。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。
【0020】
やがて、第1の携帯通信端末装置の所有者と第2の携帯通信端末装置の所有者との距離が近づき、「無線タグ」−「受信機」間の通信距離範囲に入ると、第2の携帯通信端末装置に搭載された無線タグ受信手段によって相手側(第1の携帯通信端末裝置)の無線タグを探す。通信距離範囲内に複数の無線タグが存在すると、無線タグ受信手段はこれら複数の無線タグからそれぞれタグ情報を取得する。
【0021】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを照合することにより、事前に連絡を取り合った第1の携帯通信端末装置の所有者を確認できる。
【0022】
本発明の他の態様に係る通信システムは、通信回線網に接続する第1の通信手段を有する携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する個人認証装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記携帯通信端末装置から前記個人認証装置に情報を送信可能な通信システムであって、前記携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記個人認証装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、前記個人認証装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、前記記憶手段に記憶された前記携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、前記照合手段による判定結果を表示する表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
本発明の通信システムは、例えば、お店の予約管理システムとして利用される。本発明に係る通信システムによれば、まず、通信回線網を利用して携帯通信端末装置から自己の識別情報を個人認証装置に伝送しておく。個人認証装置は、通信回線網経由で受信した識別情報を記憶手段に記憶する。このとき、携帯通信端末装置の識別情報とともに、その所有者の氏名等の個人情報を記憶しておくことが好ましい。
【0024】
その後、携帯通信端末装置の所有者が個人認証装置の設置場所(お店など)に到着した際に、個人認証装置の無線タグ受信手段によって携帯通信端末装置の無線タグ情報を読み込む。
【0025】
無線タグ受信手段で取得したタグ情報と予め記憶手段に記憶しておいたタグ情報を照合することにより、事前に連絡を受けた携帯通信端末装置の所有者を簡単に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る携帯通信端末装置及び通信システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0027】
まず、無線タグの基本構成について概説しておく。図1は無線タグ1の概略構成図である。無線タグ1は、無線通信IC2と通信用のアンテナ3を備えた通信モジュールであり、RFIDタグ、非接触IDタグ、無線IDタグ又は非接触タグなどと呼ばれることもある。無線タグ1のIC部分には、データを格納する不揮発性メモリ4と、無線通信用のRF回路5、及びこれらをつなぐロジック回路6が集積されている。不揮発性メモリ4には、EEPROMなどの書き換え可能なメモリを用いることも可能であるし、書き換え不能なメモリを用いる態様もある。通信用のアンテナ3は、ICチップに集積されている構成でもよいし、ICに対して外付けの構成でもよい。
【0028】
無線タグ1のデータを読み取るときには、リーダーと呼ばれる受信装置7のアンテナ8から電波(質問波)を発信する。無線タグ1は、アンテナ3で受信した電波を使って電磁誘導で発電し、IC回路を作動させて不揮発性メモリ4内のデータを無線(応答波)で発信する機能を有している。
【0029】
無線タグ1には、(1)読み出し専用無線タグ(データの読み出しだけが可能なもの)、(2)書き込み可能な無線タグ、(3)マイクロプロセッッサ内蔵型無線タグなどの種類がある。また、マイコン搭載型や電池内蔵型の無線タグの中には、電波を強力に発信できるものもある。
【0030】
図2は本発明の実施形態に係る携帯電話機10の構成を示すブロック図である。同図に示した携帯電話機10は、アンテナ12、送受信回路14、制御部16、メモリ18、信号処理部20、通話口のスピーカ22、受話口のマイク24、表示部26、及び操作部28といった通常の電話機能を実現するための基本構成要素に加えて、無線タグ30と無線タグ受信機32とを備えている。
【0031】
本例の携帯電話機10においては、読み出し専用の無線タグ30が用いられているものとする。無線タグ30には、当該携帯電話機10について設定された固有の識別情報(例えば、数字、アルファベットその他の記号の組み合わせからなるIDコードがこれに該当する。以下、「無線タグ情報」という。)が記憶されている。例えば、携帯電話機10の製造シリアル番号が無線タグ情報として利用される。無線タグ30は、外部の受信機(不図示)から電波を受けて無線タグ情報を発信する。
【0032】
携帯電話機10に内蔵されている無線タグ受信機32は、当該携帯電話機10の外部に存在する無線タグからの情報を受信する無線タグリーダーである。無線タグ受信機32は制御部16の指令に従って作動し、受信した情報は制御部16を介してメモリ18に記憶される。
【0033】
なお、無線タグ受信機32によって携帯電話機10内部の無線タグ30の情報を読むことがないように、携帯電話機10の内部において遮蔽構造が設けられている。また、かかる配置上の遮蔽手段に代えて、又はこれと併用して、無線タグ受信機32の受信信号を処理する工程で内部の無線タグ30の情報を無視するようにな信号処理方法を適用してもよい。
【0034】
送受信回路14は、FDMA(周波数分割多元接続)、TDMA(時分割多元接続)、CDMA(符号分割多元接続)、W−CDMA(広帯域CDMA)などに代表される遠距離無線通信機能を実現する通信手段であり、アンテナ12を介して他の通信装置(不図示)及び/又は通信基地局と回線接続して信号の送受信を行う。
【0035】
制御部16は、中央演算処理装置(CPU)とCPU周辺回路(ROM、RAM、メモリ制御回路など)を含む情報処理手段で構成されており、所定のプログラムに従って携帯電話機10の動作を制御する。すなわち、制御部16は、操作部28から入力される操作信号や図示せぬ各種センサ等から通知される検出信号に従って各回路の動作を制御し、通信制御、音声等の信号処理制御、表示部26の表示制御、メモリ18の読み書き制御、無線タグ受信機32の受信制御などを行う。
【0036】
また、制御部16は、ユーザ操作に応じてメモリ18から電話帳のデータを読み出し、選択された連絡先相手の電話番号に電話をかけたり、電子メールを送信する制御を行う。
【0037】
メモリ18は、EEPROMなどに代表される不揮発性メモリで構成されており、該メモリ18に記憶された内容は、電源OFF時においても保持される。メモリ18には、無線タグ30と共通のIDコード(無線タグ情報)が記憶されているとともに、当該携帯電話機10の電話番号、所有者の氏名、電子メールアドレスなどのユーザ情報が記録されている。また、メモリ18は、通話相手や無線タグ受信機32を介して取得した無線タグ情報その他の情報を保存しておくことができる領域、並びに、着信履歴、発信履歴、表示履歴、電話帳、ボイスメモの録音内容、送受信メールのデータ、その他、ユーザが独自に設定した設定情報(カスタマイズ情報)などのデータが格納される領域を有している。
【0038】
信号処理部20は、制御部16と連携して音声信号その他各種の信号を処理又は変換する手段であり、送受信回路14から受入したデータの復号化処理及び送受信回路14を通じて送信するデータの符号化処理、並びにスピーカ22への出力信号生成処理、マイク24からの入力音声信号の符号化処理などを行う。
【0039】
通話モード(電話機能を使用するモード)において、通信相手との通信接続が確立されると、マイク24から入力される音声は電気信号に変換され、信号処理部20に送られる。信号処理部20はマイク24を通じて入力された音声信号をデジタル信号に変換(A/D変換)した後、所要の信号処理を行い、所定形式の音声データに変換する。信号処理部20で処理された音声データ(送信用のデータ)は、制御部16を介して送受信回路14に送られ、所定の送信用信号形式に変換された後、アンテナ12から送信される。
【0040】
また、アンテナ12によって受波された信号は、送受信回路14において復調され、制御部16を介して信号処理部20に送られる。信号処理部20は、送受信回路14から受入した音声信号を処理し、所定形式の音声データに変換する。信号処理部20において処理された音声データ(受信データ)は、図示せぬD/A変換器を介してアナログ音声信号に変換された後、スピーカ22に送られる。こうして、通話相手の音声がスピーカ22から可聴出力される。もちろん、携帯電話機10は、音声データのみならず、電子メール機能やインターネットのブラウザ機能などを利用して画像データ、文書データ、プログラムデータなど種々のデータを送受信することが可能である。
【0041】
次に、上記の如く構成された携帯電話機10の利用例について説明する。
【0042】
図3は、図2で説明した携帯電話機10の第1の利用形態を示すシステム構成図である。図3に示した例は、待ち合わせ場所で相手を確認するのに有効な手段である。すなわち、人物A氏と人物B氏が互いに携帯電話機40、50で連絡を取り合い、約束の待ち合わせ場所で集合する例を述べる。A氏の所有する携帯電話機40と、B氏の所有する携帯電話機50は、それぞれ図2で説明した携帯電話機10と同様の構成及び機能を有しているものとする。
【0043】
図3に示したように、まず、両者は、通信施設(無線基地局及び通信回線網を含む)60を通じて電話連絡を取り合い、例えばA氏の携帯電話機40からA氏の無線タグ情報及びユーザ情報を通信施設60経由でB氏の携帯電話機50に送信する(図3中▲1▼)。この時の無線タグ情報及びユーザ情報の送信は、携帯電話機40内のメモリ18に格納されている情報をアンテナ42経由で送出するものであり、通話接続中に所要の操作を行って識別情報等を通話情報に付加して伝送してもよいし、通話と無関係に電子メール等を利用して送信してもよい。
【0044】
相手側であるB氏の携帯電話機50は、通信施設60を介してA氏の携帯電話機40の無線タグ情報及びユーザ情報を受信する(図3中▲2▼)。
【0045】
図4にB氏の所有に係る携帯電話機50の動作制御のフローチャートを示す。B氏の所有に係る携帯電話機50が、A氏からの無線タグデータを受信すると(ステップS110)、その旨をユーザであるB氏に知らせるべく、携帯電話機50の表示部26において受信確認のメッセージが表示される(ステップS112)。受信確認の画面表示に代えて、又はこれと併用して、音声(ブザー音やボイスメッセージなど)による報知を行ってもよい。
【0046】
その後、当該受信に係る無線タグ情報及びユーザ情報を携帯電話機50内に保存するか否かをユーザ判断に委ね、ユーザからの指示入力を受け付ける(ステップS114)。ユーザが所定の操作を行うと、携帯電話機50の制御部16は入力された指示を判定し(ステップS116)、その指示に応じた処理を実施する。すなわち、受信に係る無線タグデータを保存する旨の指示が入力された場合には、受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報を内部のメモリ18に保管する(ステップS118)。その一方、ステップS116において、受信に係る無線タグデータを保存しない旨を指示が入力された場合には、当該受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報を破棄する処理を行う(ステップS120)。
【0047】
無線タグデータの保管(ステップS118)又は破棄(ステップS120)を実行したときには、その旨を表示又は音声にてユーザに報知することが好ましい。こうして、受信側のユーザ(この場合B氏)は、自身の選択操作に応じて受信に係る無線タグデータ及びユーザ情報(送信者の無線タグデータ及びユーザ情報)を携帯電話機50内のメモリ18に保存することができる。
【0048】
なお、本例においては、A氏の携帯電話機40から無線タグデータとA氏のユーザ情報(個人情報)とを合わせて送信したが、A氏側から無線タグデータのみを送信し、これを受信したB氏側でA氏の個人情報をキー操作等によって入力する態様も可能である。この場合、B氏側の携帯電話機50で書き込まれたA氏の個人情報は、A氏側から受信した無線タグデータと関連付けられてメモリ18に記憶される。
【0049】
図3では、A氏の携帯電話機40の無線タグデータをB氏の携帯電話機50に伝送する例を述べたが、逆にB氏の携帯電話機50の無線タグデータをA氏の携帯電話機40に伝送する場合も同様である。
【0050】
その後、B氏は相手方(A氏)の無線タグ情報とユーザ情報とを取得した携帯電話機50を携えて待ち合わせ場所に赴く。また、A氏も同様に携帯電話機40を携えて待ち合わせ場所に赴く。
【0051】
待ち合わせ場所に近づいたところで、A氏及びB氏が互いに電話連絡を取り合い、通信施設60経由で通話接続する。通話中にB氏が携帯電話機50の無線タグ読み取り操作ボタン(無線タグ受信機32による無線タグ読み取りのON/OFFを切り換えるための操作手段)57を押下すると、無線タグ受信機32が作動して、相手方(携帯電話機40)の無線タグ30のリードを実施する(図3中▲3▼)。
【0052】
携帯電話機50に搭載されている無線タグ受信機32には指向性の高いアンテナが用いられており、例えば、携帯電話機50の上端面側から受入する電波に対して高い受信感度を有している。
【0053】
したがって、携帯電話機50の上端面を向けた方向に相手の携帯電話機40が存在すると、その相手方の携帯電話機40に搭載された無線タグ30からタグ情報を取得できる。
【0054】
このように、お互いが一定の距離範囲内(無線タグ受信機32の受信可能距離内)に近づいたときに、携帯電話機40、50をかざす方向に対して相手が居る/いないを判別できるようにするために、無線タグ情報の受信者側は指向性をもって無線タグ応答波を受信する態様が好ましい。
【0055】
図5に受信側の携帯電話機50の動作制御フローチャートを示す。無線タグ受信機32によって無線タグデータを受信すると(ステップS210)、メモリ18内に記憶されている無線タグデータと照合を行う(ステップS212)。制御部16は、照合処理に基づいてデータの一致/不一致を判定し(ステップS214)、照合の結果、データが一致していないと判定した場合には、ステップS210に戻り、無線タグのリード処理を継続する。その一方、ステップS214において、受信に係る無線タグデータとメモリ18内のデータとが一致していると判定した場合には、表示部26における表示又は音声出力によってユーザに報知する(ステップS216)。このとき、メモリ内に記録されていたユーザ情報を引き出して、相手の氏名等を通知する態様が好ましい。
【0056】
また、受信電波の受信方向と、その受信強度の情報を表示部26の画面に図形表示するなどの態様によって、相手の位置と方向を識別することが可能になる。これにより、約束の相手を容易に確認することができる。仮に、面識のない相手でも、事前に取得しておいた無線タグ情報及びユーザ情報を手がかりに、相手を確認することが可能である。
【0057】
図5では、B氏の携帯電話機50によってA氏の携帯電話機40の無線タグ30を読む例を述べたが、逆にA氏の携帯電話機40によってB氏の携帯電話機50の無線タグ30を読む場合も同様である。
【0058】
また、無線タグ30の通信距離をある程度長くするためには、無線タグ情報を発信する側のパワーが必要となるため、携帯電話機10(40,50)のバッテリー(不図示)を利用して発信電波の強度を上げる態様も考えられる。更にまた、セキュリティーの観点から発信情報は通話中の電話番号を用いて暗号化(スクランブル)して送信し、お互いが通話中のみに情報を取得できる構成とする態様も好ましい。
【0059】
上述した実施形態の変形例として、無線タグ受信機32によって通話者の所在地情報(位置情報)を取得する態様も可能であり、取得した位置情報を通信施設60経由で通話相手に伝送することができる。
【0060】
すなわち、交差点や電信柱、建物の壁などの公共材に住所を示す無線タグを埋め込み、この住所用の無線タグの情報を無線タグ受信機32で読み込んで、現在の位置情報を取得する。この場合、街中に設置された無線タグから住所情報を直接的に取得してもよいし、ネットワーク上のサーバ(不図示)において無線タグのIDコードと住所情報の関連付けを行い、無線タグから取得したIDコードからサーバ経由で住所情報を取得してもよい。
【0061】
また、図2に示した携帯電話機10にGPS装置(不図示)を付加し、GPS装置と無線タグ受信機32とを併用する態様もある。GPS裝置によって大まかな位置測定を行い、詳細な位置の情報は無線タグから取得することにより、通話者の所在地を一層正確に特定することが可能になる。
【0062】
次に、図2で説明した携帯電話機10の第2の利用形態について説明する。図6は、第2の利用形態を示すシステム構成図である。図6に示した例は、飲食店などの予約に際して相手を確認するのに有効な手段である。
【0063】
携帯電話機10は、通信基地局70を介してネットワーク74に接続可能である。ネットワーク74は、例えば、インターネットに代表される広域通信網である。飲食店などのお店80は、ネットワーク74に接続されたサーバ82を有し、ネットワーク74経由で予約者からの情報を取得することができる。すなわち、予約者は携帯電話機10を利用してネットワーク74に接続し、通信基地局70経由で無線タグ情報及びユーザ情報(個人認証データ)をお店80のサーバ82に送信する(図6中▲1▼)。
【0064】
サーバ82は、ネットワーク74経由で予約者の無線タグデータ及び個人認証情報を取得し(図6中▲2▼)、取得したデータを記憶装置(サーバ82内又はサーバ82に接続された外部のデータ保管手段)に保管する。このとき、必要に応じて予約人数や日時、注文コースなどの情報も無線タグデータに関連付けて記憶する。
【0065】
また、お店80には、店内端末装置84と無線タグ受信用の外部受信機86とが設置されている。店内端末装置84は、予約の受付管理及び来店時の認証を行うため装置であり、例えば、お店80の入り口付近の会計(レジ)カウンターなどに設置される。店内端末装置84は表示部84Aを備え、予約確認や本人認証の情報などは該表示部84Aの画面に表示される。また、店内端末装置84は、LAN又はWANを介してサーバ82と接続されており、サーバ82との間で情報の受渡しが可能となっている。なお、サーバ82と店内端末装置84とを一台のパーナルコンピュータで実現することも可能である。
【0066】
外部受信機86は、来店した人の携帯電話機10から無線タグ情報を受信する無線タグリーダーである(図6中▲3▼)。外部受信機86は、店内端末装置84に接続されており、外部受信機86から読み込んだ無線タグ情報は店内端末装置84に送られる。
【0067】
店内端末装置84は、外部受信機86から受入したタグデータと、サーバ82内のデータ(予約データ)とを照合し、来店した人と予約者との照合(本人認証)を行う。その認証結果は表示部84Aに表示されるため、お店80側では予約者を簡単に確認できる。
【0068】
図7は、上記予約システムの動作手順を示すフローチャートである。まず、ユーザは予約の際に携帯電話機10から無線タグのデータと個人認証情報(氏名などの個人を特定するための情報)をお店80のサーバ82に送信する(ステップS310)。お店80側では、ネットワーク74経由でユーザ(予約者)からのデータを受信し(ステップS320)、受信した無線タグデータと個人認証情報とを関連付けて記憶装置に記憶する(ステップS322)。こうして、予約の手続きは終了する。
【0069】
その後、予約した人がお店80に到着したら、予約に使用した携帯電話機10をお店80の外部受信機86にかざす(ステップS410)。この時、携帯電話機10の電源はOFFの状態でよい。外部受信機86は携帯電話機10の無線タグ30から情報を取得する(ステップS420)。外部受信機86が受信したタグデータは、店内端末装置84に送られる。一方、店内端末装置84は、サーバ82との間でデータ通信を実施し、外部受信機86から入力されたタグデータと同じデータがサーバ82内に保管されているか否かの検索処理(照合処理)を行う(ステップS422)。
【0070】
照合処理は、店内端末装置84において実施する態様に限らず、サーバ82側に指令を送ってサーバ82において照合処理を実施し、その照合結果を店内端末装置84に返してもらう態様も可能である。
【0071】
照合の結果、サーバ82内に同じデータが有れば、そのタグデータに関連付けられている個人認証情報その他の予約情報(人数や時間、注文コースなど)を店内端末装置84の表示部84Aに表示する処理を行う(ステップS424)。その一方、照合の結果、サーバ82内に該当データが存在しない場合には、その旨を表示部84Aに表示する処理を行う。
【0072】
これにより、電話予約後の本人確認が非常に行いやすくなり、同姓同名のお客様であっても、携帯電話機10の識別情報によって人物特定が可能である。したがって、お店80側にとっては、客の来店時に予約者を容易かつ正確に確認することができ、適切なサービスを迅速に提供することが可能になる。
【0073】
また、予約する側(ユーザ)にとっても、簡単な操作で確実に予約手続を行うことができ、入店時に予約者本人であることを簡単に証明できるという利点がある。更に、本実施形態によれば、携帯電話機10の電源が切られた状態(OFF状態)や、携帯電話機10の電池残量が無い場合でも無線タグ30から情報を取得でき、本人認証が可能であるという利点がある。
【0074】
更にまた、図6乃至図7で説明したシステムを応用することによって、お店80は来店者の顧客管理が可能となり、無線タグデータで認証される各個人について、ポイント還元サービスのポイント計算や累積ポイント数の管理、或いは割引(クーポン)サービスの期限管理などを行うことが可能である。
【0075】
次に、図2で説明した携帯電話機10の第3の利用形態について説明する。図8は、第3の利用形態を示すシステム構成図である。図8に示した例は、お店や事業者(会社)の情報を載せた無線タグ90を店内や、街頭の看板、掲示板などに設置し、ユーザが携帯電話機10を無線タグ90にかざすだけで、様々な情報を簡単に取得できるようにしたシステムである。
【0076】
例えば、店情報には、お店の名称、電話番号、所在地、電子メールアドレス、ホームページアドレス(URL)、お店の特典情報、お買い得情報、期間限定サービス情報、割引(クーポン)コードなどが含まれる。
【0077】
これら情報のうち少なくとも1つの情報(好ましくは複数の情報)を無線タグ90のタグデータに載せておく。かかる店情報を搭載した無線タグ90は、店内や街中などあらゆるところに設置され得る。また、無線タグ90は、情報雑誌の紙面や、広告チラシ、お店のレシート(領収書)、景品物品、名刺などにも付すことが可能である。
【0078】
ユーザは、必要に応じて携帯電話機10を無線タグ90に近づけ、無線タグ受信機32によって無線タグ90から情報を取得する。取得されたデータは携帯電話機10内のメモリ18に格される。このとき、タイムスタンプが付され、データの記録日時が管理される。
【0079】
例えば、データの取得後一定期間(例えば3日)以内に「保存する」又は「保存しない」の何れかの選択を行って、その指示を入力するように設定にしておくと、その一定期間内に「保存する」旨の指示入力がない場合には、期間経過後に該当データは自動的にメモリ18から消去(破棄)される。
【0080】
また、一定のメモリ容量分だけ情報を記録できるものとし、古いものから順次消去される(上書きされていく)仕組みになっていてもよい。
【0081】
これにより、ユーザは必要な情報を無線タグ90から簡単に入手でき、後日、その情報の必要性を吟味して、データの保存/破棄を判断できる。また、保存の指示を入力しなければ、一定期間経過後、又は一定のメモリ容量を超えて新たなデータが入力された時点で古いデータは自動的に破棄されるので、ユーザにとっても操作が容易である。もちろん、無線タグ90から入手した情報は、当該携帯電話機10の電子メール機能等によって、ネットワーク経由で他の通信装置(第三者の携帯電話機やパソコンなど)に伝送することが可能である。
【0082】
上記実施形態では、本発明を携帯電話機に適用した例を述べたが、本発明の適用範囲は携帯電話機(移動体通信端末)に限定されず、携帯情報端末(PDA)、モバイルパソコンなど、ワイヤレス方式でネットワーク接続可能な通信手段を備えた情報通信端末装置に広く適用可能である。
【0083】
【発明の効果】
本発明に係る携帯通信端末装置によれば、識別情報を発信する無線タグと、外部の無線タグから情報を入手する無線タグ受信手段とを搭載し、通信回線網を通じて通信相手との間で無線タグ情報を送受信できる構成にしたので、事前に相手側の無線タグ情報を取得してこれを内部の記憶手段に記憶させておくことで、その後、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶したタグ情報とを照合することができ、特定の相手を容易に確認できる。
【0084】
また、本発明に係る通信システムによれば、通信回線網を経由して第1の携帯通信端末装置から第2の携帯通信端末装置に無線タグ情報を伝送し、第2の携帯通信端末装置内に記憶手段に第1の携帯通信端末装置の無線タグ情報を記憶させておき、その後、第1の携帯通信端末装置の所有者と第2の携帯通信端末装置の所有者との距離が近づいたときに、第2の携帯通信端末装置の無線タグ受信手段によって相手側(第1の携帯通信端末裝置)の無線タグを読み込み、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と、記憶手段に記憶してあるタグ情報を照合し、その照合結果を報知する構成にしたので、第1の携帯通信端末装置の所有者を容易に確認できる。
【0085】
また、本発明の他の態様に係る通信システムによれば、通信回線網を経由して携帯通信端末装置から個人認証装置に無線タグ情報を伝送し、個人認証装置の記憶手段携帯通信端末装置の無線タグ情報を記憶させておき、その後、携帯通信端末装置の所有者が個人認証装置の設置場所(お店など)に到着した際に、個人認証装置の無線タグ受信手段によって携帯通信端末装置の無線タグ情報を読み込み、無線タグ受信手段で取得したタグ情報と予め記憶手段に記憶しておいたタグ情報とを照合し、その照合結果を表示手段に表示させる構成にしたので、事前に連絡を受けた携帯通信端末装置の所有者を簡単に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無線タグの概略構成図
【図2】本発明の実施形態に係る携帯電話機の構成を示すブロック図
【図3】図2で説明した携帯電話機の第1の利用形態を示すシステム構成図
【図4】通信施設経由で無線タグ情報を受信する側の携帯電話機の制御手順を示すフローチャート
【図5】無線タグからデータを直接取得するときの携帯電話機(受信側)の制御手順を示すフローチャート
【図6】図2で説明した携帯電話機の第2の利用形態を示すシステム構成図
【図7】図6に示した予約システムの動作手順を示すフローチャート
【図8】図2で説明した携帯電話機の第3の利用形態を示すシステム構成図
【符号の説明】
1…無線タグ、2…無線通信IC、3…アンテナ、4…不揮発性メモリ、10…携帯電話機、12…アンテナ、14…送受信回路、16…制御部、18…メモリ、26…表示部、30…無線タグ、32…無線タグ受信機、40,50…携帯電話機、60…通信施設、74…ネットワーク、80…お店、82…サーバ、84…店内端末装置、84A…表示部、86…外部受信機
Claims (4)
- 通信回線網に接続する通信手段を有し、前記通信回線網を経由して他の通信端末装置と通信を行う携帯通信端末装置において、
固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、
前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記通信手段によって前記通信回線網経由で前記他の通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、
前記通信手段を介して受信した前記他の通信端末装置からの情報を記憶する記憶手段と、
当該携帯通信端末装置に搭載された前記無線タグ以外の外部の無線タグに対して電波を送り、前記外部の無線タグからの応答波を受信して前記外部の無線タグから情報を取得する無線タグ受信手段と、
を備えたことを特徴とする携帯通信端末装置。 - 前記記憶手段に記憶された前記他の通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、
前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1記載の携帯通信端末装置。 - 通信回線網に接続する第1の通信手段を有する第1の携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する第2の携帯通信端末装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記第1及び第2の携帯通信端末装置の間で通信が可能な通信システムであって、
前記第1の携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、
前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記第2の携帯通信端末装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、
前記第2の携帯通信端末装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記第1の携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、
前記記憶手段に記憶された前記第1の携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、
前記照合手段による一致判定に基づいて、その旨をユーザに知らせる報知手段と、
を備えたことを特徴と通信システム。 - 通信回線網に接続する第1の通信手段を有する携帯通信端末装置と、前記通信回線網に接続する第2の通信手段を有する個人認証装置と、から成り、前記通信回線網を介して前記携帯通信端末装置から前記個人認証装置に情報を送信可能な通信システムであって、
前記携帯通信端末装置は、固有の識別情報を記憶したメモリと通信用の回路とを含む無線通信IC及び通信用アンテナを有する無線タグと、
前記無線タグから送出可能な前記識別情報を含むタグ情報と同等の情報を前記第1の通信手段を介して前記通信回線網経由で前記個人認証装置に伝送するタグ情報通信伝送手段と、を備え、
前記個人認証装置は、前記第2の通信手段を介して受信した前記携帯通信端末装置の識別情報を記憶する記憶手段と、
前記無線タグその他の外部の無線タグに対して電波を送り、無線タグからの応答波を受信して無線タグからタグ情報を取得する無線タグ受信手段と、
前記記憶手段に記憶された前記携帯通信端末装置の識別情報と前記無線タグ受信手段を介して取得したタグ情報とを照合し、一致/不一致を判定する照合手段と、
前記照合手段による判定結果を表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする通信システム。
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