JP2004034673A - 複合情報シート - Google Patents
複合情報シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004034673A JP2004034673A JP2002198980A JP2002198980A JP2004034673A JP 2004034673 A JP2004034673 A JP 2004034673A JP 2002198980 A JP2002198980 A JP 2002198980A JP 2002198980 A JP2002198980 A JP 2002198980A JP 2004034673 A JP2004034673 A JP 2004034673A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- adhesive layer
- information
- release
- information display
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims abstract description 19
- 239000004820 Pressure-sensitive adhesive Substances 0.000 claims abstract description 17
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 claims description 23
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 claims description 21
- 239000002131 composite material Substances 0.000 claims description 17
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 claims description 16
- 238000000926 separation method Methods 0.000 claims description 7
- 238000010030 laminating Methods 0.000 claims description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 5
- 239000000758 substrate Substances 0.000 abstract 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 4
- 239000004698 Polyethylene Substances 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 3
- -1 polyethylene Polymers 0.000 description 3
- 229920000573 polyethylene Polymers 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 239000002985 plastic film Substances 0.000 description 1
- 229920006255 plastic film Polymers 0.000 description 1
- 229920000642 polymer Polymers 0.000 description 1
- 229920000098 polyolefin Polymers 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005992 thermoplastic resin Polymers 0.000 description 1
- 239000002966 varnish Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Color Printing (AREA)
Abstract
【課題】一般のプリンタでも印刷が可能で、且つ、平坦面からでも引き剥がし作業が容易な複合情報シートを提供する。
【解決手段】配送伝票用シート10は、情報表示シート11と、基材シート12と、粘着剤層13と、剥離シート14とからなる4層構造である。情報表示シート11には、その一部を基材シート12から剥ぎ取って伝票16とするための切れ目15が形成されている。また、剥離シート14の、伝票16の端部に対応する位置には切れ目18が形成されており、この切れ目18によって分割された剥離シート14の残存部14Aが、粘着剤層13側に残存することにより、被接着面から配送伝票用シート10の端部を摘み上げることが可能になっている。
【選択図】 図1
【解決手段】配送伝票用シート10は、情報表示シート11と、基材シート12と、粘着剤層13と、剥離シート14とからなる4層構造である。情報表示シート11には、その一部を基材シート12から剥ぎ取って伝票16とするための切れ目15が形成されている。また、剥離シート14の、伝票16の端部に対応する位置には切れ目18が形成されており、この切れ目18によって分割された剥離シート14の残存部14Aが、粘着剤層13側に残存することにより、被接着面から配送伝票用シート10の端部を摘み上げることが可能になっている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに印刷された情報を被接着物に接着したシートから剥ぎ取り可能とした複合情報シートに関し、特に、剥ぎ取り作業を容易としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば荷物の配送伝票は、依頼主控え、取扱店控え、売上票、貼付票、配達票、届け先控え等、複数の伝票から構成されている。このような配送伝票には、それぞれの伝票に記載される事項に関して重複したものが多いため、従来は複数枚の感圧紙を重ね合わせ、専用のインパクト型プリンタによって印刷を行うものが一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように複数枚の感圧紙を重ね合わせた伝票は製造コストが高く、また一般のプリンタを使用することができないため、専用のプリンタを所持していない場合には宛先等を手書きで記載しなければならず、使い勝手が悪かった。
【0004】
そこで、一般のプリンタで印刷ができるように、複数の伝票を一枚のシート状に並べて構成するとともにシート台紙に剥ぎ取り可能に積層させ、プリンタで必要事項を印刷後、シート台紙ごと荷物に貼付して、必要に応じて各伝票をシート台紙から引き剥がす構成が考えられる。
【0005】
しかしながら、そのようなシート状のものを平坦な荷物に貼付した場合には、各伝票を引き剥がす際に、伝票の端部がシート台紙からうまく摘み上げられずに、引き剥がし作業が困難になるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、一般のプリンタでも印刷が可能で、且つ、平坦なものに貼付した場合にも引き剥がし作業が容易な複合情報シートを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を解決するためになされた請求項1の複合情報シートは、情報を印刷可能な印刷面を有する情報表示シートと、この情報表示シートに一体的に重なって剥離可能な基材シートと、この基材シートの情報表示シートとは反対側の面に形成された粘着剤層と、離型面を有しその離型面を粘着剤層に重ねることで一体的に重なって剥離可能とされた剥離シートとからなり、剥離シートを剥がして粘着剤を露出させることにより被接着面に接着可能となっており、かつ、情報表示シートに、その一部を前記基材シートから剥ぎ取って分離シートとするための切れ目が形成されているものであって、粘着剤層側の面には、分離シートの端部に対応する位置に、粘着剤層の粘着機能を失わせて複合情報シートが前記被接着面から部分的に浮き上がるようにする非粘着部が形成されているところに特徴を有する。
【0008】
上記請求項1の発明の複合情報シートによれば、情報を一枚のシートに記載する構成としたので、一般のプリンタを使用して情報の印刷を行うことが可能となり、従来のように感圧紙を用いた積層型のものを使用する場合と比較して、簡単かつ高速に情報を記載することができる。また、このようなシート状のものは、製造コストも安い。
【0009】
また、本発明の複合情報シートは、剥離シートの離型面を剥離して粘着剤層を露出させ、その粘着剤層を被接着物に宛って接着した場合に、被接着面とは接着しないでシートが部分的に浮き上がる非粘着部が形成されるようになっている。従って、情報表示シートの切れ目によって形成された分離シートを基材シートから引き剥がそうとした場合に、上記非粘着部を被接着面から摘み上げてシート全体を湾曲させることができ、これによって引き剥がそうとする分離シートの端部を基材シートから簡単に剥離させることが可能となるから、引き剥がし作業が容易になるという優れた作用効果を奏する。
【0010】
上述したような非粘着部は、剥離シートの一部分を反転させて離型面とは反対側の面を粘着剤層に積層することによって形成することができる(請求項2の発明)。すなわち、剥離シートを剥離する際に、剥離シートの反転された部分は剥離されずに粘着剤層側に残存するから、この部分が非粘着部とされ、被接着面から浮き上がる。
【0011】
また、上述したような非粘着部は、粘着剤層の表面の一部に非粘着加工を施すことによって形成することもできる(請求項3の発明)。具体的には、粘着剤層の表面にニス等の樹脂液を部分的に印刷することにより、その部分の粘着機能を失わせる方法がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。
本実施形態の複合情報シートは、荷物用の配送伝票用シート10に適用させたものであって、その具体的構成は図1の拡大断面図に示すとおりである。すなわち、この配送伝票用シート10は、図1に示すように、例えばインクジェット型プリンタによって印刷可能な印刷面を有する情報表示シート11と、その裏面に剥離可能に積層された基材シート12と、その裏面に積層された荷物に貼付するための粘着剤層13と、これを被覆する剥離シート14との4層構造からなる約A4版の大きさのシートである。
【0013】
上記情報表示シート11及び基材シート12は共に例えば紙製である。両シート11,12は、両者間に例えば薄いポリエチレンフィルムを挟んで加熱ラミネートすることで接着状態になっており、互いに剥離可能な疑似接着の状態とされている。
【0014】
上記情報表示シート11には、図1および図2に示すように、情報表示シート11の端縁部から内周縁側に例えば2cmの幅を介して、面取りをした四角形状の第1の切れ目15が、それぞれ2cmの幅を介して3つ並んで形成されている。この第1の切れ目15によって囲まれる3つの領域がそれぞれ依頼主控え16A、配達表16B、届け先控え16Cの伝票(本発明の分離シートに相当)とされ、これら伝票16と周縁領域17とが、互いに切り離し可能となっている。
【0015】
また、剥離シート14には、剥離シート14の一部を粘着剤層13から剥ぎ取り可能とする第2の切れ目18が形成されている。この第2の切れ目18は、図2に示すように、剥離シート14の長手方向の一端縁側から内周縁側に例えば4cmの幅を介して各伝票16の端部を横切るように直線状に形成されており、剥離シート14を、図2中奥側に位置する4cm幅の残存部14A(本発明の非粘着部に相当)と、手前側に位置する剥離部14Bとに分割している。また、この剥離シート14の一方の面(本発明の離型面に相当)には剥離剤19が設けられており、この剥離剤19は、図1に示すように、残存部14Aではシート10の外面側に位置し、剥離部14Bでは粘着剤層13との間に位置するようになっている。この構成は、配達伝票用シート10を作製する際に、剥離剤19を粘着剤層13側に位置させて剥離シート14と粘着剤層13とを一体的に積層し、第2の切れ目18を形成した後、第2の切れ目18に沿って剥離シート14の残存部14A側の領域を引き剥がし、これを反転させて粘着剤層13に再び積層させることによって実現される。
【0016】
次に、上述した本実施形態の配送伝票用シート10の使用方法について説明する。
この配送伝票用シート10を使用する場合には、まず、情報表示シート11の表面にプリンタ等により宛先、依頼主、品名等の必要情報の印刷を行う。そして、第2の切れ目18により、剥離シート14の剥離部14Bを引き剥がして粘着剤層13の一部を露出させ、その粘着剤層13を荷物に宛って配送伝票用シート10を貼付する(図3参照)。なおこの時、誤って剥離シート14の残存部14A側を引き剥がすような力が作用した場合でも、残存部14Aと粘着剤層13との間には剥離剤19が介在していないため、残存部14Aを引き剥がすことはできない。
【0017】
配達業者がこの荷物を依頼主から引き受ける際には、依頼主控え16Aに受付日や受領印等の必要事項を記載した後、配達伝票用シート10から依頼主控え16Aを引き剥がして依頼主に渡す。この時、荷物に貼付された配達伝票用シート10は、剥離シート14に残存部14Aが形成されることにより、その一端側が貼付面から浮き上がっているから、配達業者はこの残存部14Aを片手で摘み上げ、シート10の一部を湾曲させることによって、シート10から依頼主控え16Aを簡単に引き剥がすことが可能である。
【0018】
また、この荷物が受取人に配達された際には、上記と同様に、受領印をもらった後の配達票16Bを、配達伝票用シート10から上記と同様に簡単に引き剥がすことができる。さらに、荷物の受取人も、必要な場合には、受取人控え16Cを配達伝票用シート10から上記と同様に簡単に引き剥がすことができる。
【0019】
このように、本実施形態によれば、配達伝票用シート10を一枚のシート状としたことにより、伝票16への記載事項を一般のプリンタを使用して印刷することができるから、例えば顧客のデータベース等を使用して大量かつ迅速に配達伝票を作成することが可能になる。また、従来の積層型伝票に比べて製造コストを抑えることができる。さらに、この配達伝票用シート10は、剥離シート14の一部に残存部14Aを設ける構成としたことにより、配達伝票用シート10を荷物の平坦面に貼付した場合でも、一部(本発明の非粘着部)を摘み上げることが可能となり、これによって、個々の伝票16を簡単に引き剥がすことができるという優れた作用効果を奏する。
【0020】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0021】
(1)上記実施形態では、剥離シート14に残存部14Aを形成することによって、配達伝票用シート10の端部が被接着面から浮き上がる構成としたが、他の方法によって被接着面から浮き上がるようにしてもよい。例えば、図4に示すように、剥離シート14を剥がした際の粘着剤層13の露出面に、予めニスによって糊殺し部分20(本発明の非粘着加工)を設け、この糊殺し部分20が被接着面と接着しない構成とすることにより、非粘着部を設けることもできる。
【0022】
(2)上記実施形態では、情報表示シート11に四角形状の切れ目15を形成し、3つの伝票16A〜16Cからなる配達伝票用シート10としたが、これに限らず、例えば図5に示すように、情報表示シート11に直線状の切れ目21を形成することにより、複数の伝票22からなる複合情報シートとしてもよい。図5のように、縦横ともに複数の伝票22を並べる構成とした場合には、個々の伝票22の端部に非粘着部23を設ける構成とすればよい。
【0023】
(3)上記実施形態では、基材シート12を紙製としたが、これに限らず、例えばポリエチレン等のプラスチックフィルム製としてもよい。
【0024】
(4)上記実施形態では、情報表示シート11と基材シート12との間にポリエチレンフィルムを挟んで加熱ラミネートすることで互いに剥離可能な疑似接着の状態としたが、これに限らず、例えば、両シート間に例えばポリオレフィン系重合体等の熱可塑性樹脂層や粘着剤層を積層させる等、他の方法で互いに剥離可能な疑似接着の状態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る配達伝票用シートの拡大断面図
【図2】同じく配達伝票用シートの斜視図
【図3】同じく配達伝票用シートを荷物に貼付した場合の拡大断面図
【図4】他の実施形態の複合情報シートの拡大断面図
【図5】他の実施形態の複合情報シートの斜視図
【符号の説明】
10…配達伝票用シート(複合情報シート)
11…情報表示シート
12…基材シート
13…粘着剤層
14…剥離シート
14A…残存部(非粘着部)
15…第1の切れ目
16…伝票(分離シート)
18…第2の切れ目
19…剥離剤
20…糊殺し部(非粘着加工)
【発明の属する技術分野】
本発明は、シートに印刷された情報を被接着物に接着したシートから剥ぎ取り可能とした複合情報シートに関し、特に、剥ぎ取り作業を容易としたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば荷物の配送伝票は、依頼主控え、取扱店控え、売上票、貼付票、配達票、届け先控え等、複数の伝票から構成されている。このような配送伝票には、それぞれの伝票に記載される事項に関して重複したものが多いため、従来は複数枚の感圧紙を重ね合わせ、専用のインパクト型プリンタによって印刷を行うものが一般的に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように複数枚の感圧紙を重ね合わせた伝票は製造コストが高く、また一般のプリンタを使用することができないため、専用のプリンタを所持していない場合には宛先等を手書きで記載しなければならず、使い勝手が悪かった。
【0004】
そこで、一般のプリンタで印刷ができるように、複数の伝票を一枚のシート状に並べて構成するとともにシート台紙に剥ぎ取り可能に積層させ、プリンタで必要事項を印刷後、シート台紙ごと荷物に貼付して、必要に応じて各伝票をシート台紙から引き剥がす構成が考えられる。
【0005】
しかしながら、そのようなシート状のものを平坦な荷物に貼付した場合には、各伝票を引き剥がす際に、伝票の端部がシート台紙からうまく摘み上げられずに、引き剥がし作業が困難になるという問題がある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、一般のプリンタでも印刷が可能で、且つ、平坦なものに貼付した場合にも引き剥がし作業が容易な複合情報シートを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
上記目的を解決するためになされた請求項1の複合情報シートは、情報を印刷可能な印刷面を有する情報表示シートと、この情報表示シートに一体的に重なって剥離可能な基材シートと、この基材シートの情報表示シートとは反対側の面に形成された粘着剤層と、離型面を有しその離型面を粘着剤層に重ねることで一体的に重なって剥離可能とされた剥離シートとからなり、剥離シートを剥がして粘着剤を露出させることにより被接着面に接着可能となっており、かつ、情報表示シートに、その一部を前記基材シートから剥ぎ取って分離シートとするための切れ目が形成されているものであって、粘着剤層側の面には、分離シートの端部に対応する位置に、粘着剤層の粘着機能を失わせて複合情報シートが前記被接着面から部分的に浮き上がるようにする非粘着部が形成されているところに特徴を有する。
【0008】
上記請求項1の発明の複合情報シートによれば、情報を一枚のシートに記載する構成としたので、一般のプリンタを使用して情報の印刷を行うことが可能となり、従来のように感圧紙を用いた積層型のものを使用する場合と比較して、簡単かつ高速に情報を記載することができる。また、このようなシート状のものは、製造コストも安い。
【0009】
また、本発明の複合情報シートは、剥離シートの離型面を剥離して粘着剤層を露出させ、その粘着剤層を被接着物に宛って接着した場合に、被接着面とは接着しないでシートが部分的に浮き上がる非粘着部が形成されるようになっている。従って、情報表示シートの切れ目によって形成された分離シートを基材シートから引き剥がそうとした場合に、上記非粘着部を被接着面から摘み上げてシート全体を湾曲させることができ、これによって引き剥がそうとする分離シートの端部を基材シートから簡単に剥離させることが可能となるから、引き剥がし作業が容易になるという優れた作用効果を奏する。
【0010】
上述したような非粘着部は、剥離シートの一部分を反転させて離型面とは反対側の面を粘着剤層に積層することによって形成することができる(請求項2の発明)。すなわち、剥離シートを剥離する際に、剥離シートの反転された部分は剥離されずに粘着剤層側に残存するから、この部分が非粘着部とされ、被接着面から浮き上がる。
【0011】
また、上述したような非粘着部は、粘着剤層の表面の一部に非粘着加工を施すことによって形成することもできる(請求項3の発明)。具体的には、粘着剤層の表面にニス等の樹脂液を部分的に印刷することにより、その部分の粘着機能を失わせる方法がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。
本実施形態の複合情報シートは、荷物用の配送伝票用シート10に適用させたものであって、その具体的構成は図1の拡大断面図に示すとおりである。すなわち、この配送伝票用シート10は、図1に示すように、例えばインクジェット型プリンタによって印刷可能な印刷面を有する情報表示シート11と、その裏面に剥離可能に積層された基材シート12と、その裏面に積層された荷物に貼付するための粘着剤層13と、これを被覆する剥離シート14との4層構造からなる約A4版の大きさのシートである。
【0013】
上記情報表示シート11及び基材シート12は共に例えば紙製である。両シート11,12は、両者間に例えば薄いポリエチレンフィルムを挟んで加熱ラミネートすることで接着状態になっており、互いに剥離可能な疑似接着の状態とされている。
【0014】
上記情報表示シート11には、図1および図2に示すように、情報表示シート11の端縁部から内周縁側に例えば2cmの幅を介して、面取りをした四角形状の第1の切れ目15が、それぞれ2cmの幅を介して3つ並んで形成されている。この第1の切れ目15によって囲まれる3つの領域がそれぞれ依頼主控え16A、配達表16B、届け先控え16Cの伝票(本発明の分離シートに相当)とされ、これら伝票16と周縁領域17とが、互いに切り離し可能となっている。
【0015】
また、剥離シート14には、剥離シート14の一部を粘着剤層13から剥ぎ取り可能とする第2の切れ目18が形成されている。この第2の切れ目18は、図2に示すように、剥離シート14の長手方向の一端縁側から内周縁側に例えば4cmの幅を介して各伝票16の端部を横切るように直線状に形成されており、剥離シート14を、図2中奥側に位置する4cm幅の残存部14A(本発明の非粘着部に相当)と、手前側に位置する剥離部14Bとに分割している。また、この剥離シート14の一方の面(本発明の離型面に相当)には剥離剤19が設けられており、この剥離剤19は、図1に示すように、残存部14Aではシート10の外面側に位置し、剥離部14Bでは粘着剤層13との間に位置するようになっている。この構成は、配達伝票用シート10を作製する際に、剥離剤19を粘着剤層13側に位置させて剥離シート14と粘着剤層13とを一体的に積層し、第2の切れ目18を形成した後、第2の切れ目18に沿って剥離シート14の残存部14A側の領域を引き剥がし、これを反転させて粘着剤層13に再び積層させることによって実現される。
【0016】
次に、上述した本実施形態の配送伝票用シート10の使用方法について説明する。
この配送伝票用シート10を使用する場合には、まず、情報表示シート11の表面にプリンタ等により宛先、依頼主、品名等の必要情報の印刷を行う。そして、第2の切れ目18により、剥離シート14の剥離部14Bを引き剥がして粘着剤層13の一部を露出させ、その粘着剤層13を荷物に宛って配送伝票用シート10を貼付する(図3参照)。なおこの時、誤って剥離シート14の残存部14A側を引き剥がすような力が作用した場合でも、残存部14Aと粘着剤層13との間には剥離剤19が介在していないため、残存部14Aを引き剥がすことはできない。
【0017】
配達業者がこの荷物を依頼主から引き受ける際には、依頼主控え16Aに受付日や受領印等の必要事項を記載した後、配達伝票用シート10から依頼主控え16Aを引き剥がして依頼主に渡す。この時、荷物に貼付された配達伝票用シート10は、剥離シート14に残存部14Aが形成されることにより、その一端側が貼付面から浮き上がっているから、配達業者はこの残存部14Aを片手で摘み上げ、シート10の一部を湾曲させることによって、シート10から依頼主控え16Aを簡単に引き剥がすことが可能である。
【0018】
また、この荷物が受取人に配達された際には、上記と同様に、受領印をもらった後の配達票16Bを、配達伝票用シート10から上記と同様に簡単に引き剥がすことができる。さらに、荷物の受取人も、必要な場合には、受取人控え16Cを配達伝票用シート10から上記と同様に簡単に引き剥がすことができる。
【0019】
このように、本実施形態によれば、配達伝票用シート10を一枚のシート状としたことにより、伝票16への記載事項を一般のプリンタを使用して印刷することができるから、例えば顧客のデータベース等を使用して大量かつ迅速に配達伝票を作成することが可能になる。また、従来の積層型伝票に比べて製造コストを抑えることができる。さらに、この配達伝票用シート10は、剥離シート14の一部に残存部14Aを設ける構成としたことにより、配達伝票用シート10を荷物の平坦面に貼付した場合でも、一部(本発明の非粘着部)を摘み上げることが可能となり、これによって、個々の伝票16を簡単に引き剥がすことができるという優れた作用効果を奏する。
【0020】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0021】
(1)上記実施形態では、剥離シート14に残存部14Aを形成することによって、配達伝票用シート10の端部が被接着面から浮き上がる構成としたが、他の方法によって被接着面から浮き上がるようにしてもよい。例えば、図4に示すように、剥離シート14を剥がした際の粘着剤層13の露出面に、予めニスによって糊殺し部分20(本発明の非粘着加工)を設け、この糊殺し部分20が被接着面と接着しない構成とすることにより、非粘着部を設けることもできる。
【0022】
(2)上記実施形態では、情報表示シート11に四角形状の切れ目15を形成し、3つの伝票16A〜16Cからなる配達伝票用シート10としたが、これに限らず、例えば図5に示すように、情報表示シート11に直線状の切れ目21を形成することにより、複数の伝票22からなる複合情報シートとしてもよい。図5のように、縦横ともに複数の伝票22を並べる構成とした場合には、個々の伝票22の端部に非粘着部23を設ける構成とすればよい。
【0023】
(3)上記実施形態では、基材シート12を紙製としたが、これに限らず、例えばポリエチレン等のプラスチックフィルム製としてもよい。
【0024】
(4)上記実施形態では、情報表示シート11と基材シート12との間にポリエチレンフィルムを挟んで加熱ラミネートすることで互いに剥離可能な疑似接着の状態としたが、これに限らず、例えば、両シート間に例えばポリオレフィン系重合体等の熱可塑性樹脂層や粘着剤層を積層させる等、他の方法で互いに剥離可能な疑似接着の状態としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る配達伝票用シートの拡大断面図
【図2】同じく配達伝票用シートの斜視図
【図3】同じく配達伝票用シートを荷物に貼付した場合の拡大断面図
【図4】他の実施形態の複合情報シートの拡大断面図
【図5】他の実施形態の複合情報シートの斜視図
【符号の説明】
10…配達伝票用シート(複合情報シート)
11…情報表示シート
12…基材シート
13…粘着剤層
14…剥離シート
14A…残存部(非粘着部)
15…第1の切れ目
16…伝票(分離シート)
18…第2の切れ目
19…剥離剤
20…糊殺し部(非粘着加工)
Claims (3)
- 情報を印刷可能な印刷面を有する情報表示シートと、この情報表示シートに一体的に重なって剥離可能な基材シートと、この基材シートの情報表示シートとは反対側の面に形成された粘着剤層と、離型面を有しその離型面を前記粘着剤層に重ねることで一体的に重なって剥離可能とされた剥離シートとからなり、前記剥離シートを剥がして粘着剤を露出させることにより被接着面に接着可能となっており、かつ、前記情報表示シートに、その一部を前記基材シートから剥ぎ取って分離シートとするための切れ目が形成されている複合情報シートであって、
前記粘着剤層側の面には、前記分離シートの端部に対応する位置に、前記粘着剤層の粘着機能を失わせて複合情報シートが前記被接着面から部分的に浮き上がるようにする非粘着部が形成されていることを特徴とする複合情報シート。 - 前記非粘着部は、前記剥離シートの一部分を反転させて前記離型面とは反対側の面を前記粘着剤層に積層して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合情報シート。
- 前記非粘着部は、前記粘着剤層の表面の一部に非粘着加工を施すことによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の複合情報シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198980A JP2004034673A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 複合情報シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002198980A JP2004034673A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 複合情報シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004034673A true JP2004034673A (ja) | 2004-02-05 |
Family
ID=31706285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002198980A Pending JP2004034673A (ja) | 2002-07-08 | 2002-07-08 | 複合情報シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004034673A (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006231831A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護ラベル付きシート体 |
JP2007328366A (ja) * | 2007-08-16 | 2007-12-20 | Avery Dennison Corp | ラベルの取外しが容易なラベル・シート |
JP2009300609A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Otani Katsuhiko | 名札シール及びその用紙 |
CN102708757A (zh) * | 2012-06-12 | 2012-10-03 | 天津迈科维科技有限公司 | 不干胶的粘接结构及其应用 |
JP2012208533A (ja) * | 2012-08-03 | 2012-10-25 | Avery Dennison Corp | ラベル・シート |
JP2014206621A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | トッパン・フォームズ株式会社 | ラベル |
US9443448B2 (en) | 2008-04-24 | 2016-09-13 | Ccl Label, Inc. | Sheet having removable labels |
USD813944S1 (en) | 2017-03-13 | 2018-03-27 | Ccl Label, Inc. | Label sheet assembly |
USD829278S1 (en) | 2015-02-20 | 2018-09-25 | Ccl Label, Inc. | Self laminating label sheet |
USD853480S1 (en) | 2017-05-10 | 2019-07-09 | Ccl Label, Inc. | Label sheet assembly |
US10373529B2 (en) | 2000-05-04 | 2019-08-06 | Ccl Label, Inc. | Label sheet design for easy removal of labels |
USD862601S1 (en) | 2016-07-07 | 2019-10-08 | Ccl Label, Inc. | Carrier assembly |
USD943668S1 (en) | 2019-05-01 | 2022-02-15 | Ccl Label, Inc. | Label sheet with surface texture assembly |
-
2002
- 2002-07-08 JP JP2002198980A patent/JP2004034673A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10373529B2 (en) | 2000-05-04 | 2019-08-06 | Ccl Label, Inc. | Label sheet design for easy removal of labels |
JP2006231831A (ja) * | 2005-02-28 | 2006-09-07 | Dainippon Printing Co Ltd | 保護ラベル付きシート体 |
JP2007328366A (ja) * | 2007-08-16 | 2007-12-20 | Avery Dennison Corp | ラベルの取外しが容易なラベル・シート |
US9443448B2 (en) | 2008-04-24 | 2016-09-13 | Ccl Label, Inc. | Sheet having removable labels |
JP2009300609A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Otani Katsuhiko | 名札シール及びその用紙 |
CN102708757A (zh) * | 2012-06-12 | 2012-10-03 | 天津迈科维科技有限公司 | 不干胶的粘接结构及其应用 |
JP2012208533A (ja) * | 2012-08-03 | 2012-10-25 | Avery Dennison Corp | ラベル・シート |
JP2014206621A (ja) * | 2013-04-12 | 2014-10-30 | トッパン・フォームズ株式会社 | ラベル |
USD829278S1 (en) | 2015-02-20 | 2018-09-25 | Ccl Label, Inc. | Self laminating label sheet |
USD862601S1 (en) | 2016-07-07 | 2019-10-08 | Ccl Label, Inc. | Carrier assembly |
USD813944S1 (en) | 2017-03-13 | 2018-03-27 | Ccl Label, Inc. | Label sheet assembly |
USD853480S1 (en) | 2017-05-10 | 2019-07-09 | Ccl Label, Inc. | Label sheet assembly |
USD943668S1 (en) | 2019-05-01 | 2022-02-15 | Ccl Label, Inc. | Label sheet with surface texture assembly |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR970702159A (ko) | 인쇄용 시이트 복합재료(sheet composite adapted to be printed) | |
JP2004034673A (ja) | 複合情報シート | |
JP2000109762A (ja) | 基材の一部が剥離可能な粘着ラベル | |
JP2001353987A (ja) | 配送伝票用帳票 | |
JP5602359B2 (ja) | 配送用ラベル伝票 | |
JP4464456B1 (ja) | 伝票用シート | |
JP2013107238A (ja) | 配送伝票 | |
JP2001271048A (ja) | 分離可能な表示部を有する粘着シート | |
JP2006227051A (ja) | ラベル貼付台紙とその使用方法 | |
JP5708681B2 (ja) | 荷札とこの荷札となる連続基材 | |
JP4184852B2 (ja) | ラベルシート | |
JP5539655B2 (ja) | 貼付シート | |
JP6739791B2 (ja) | 情報印字ラベルの製造方法 | |
JP4497440B2 (ja) | 配送伝票 | |
JP2010030174A (ja) | 接着シート及び配送伝票 | |
JP2003048269A (ja) | 貼り合わせシート | |
JP2004291292A (ja) | 配送伝票用帳票 | |
JP4914230B2 (ja) | 配送伝票用ラベル | |
JP3000414U (ja) | ノンインパクトプリンタ用の配送伝票 | |
JP4882192B2 (ja) | ラベル用紙 | |
JP2004291293A (ja) | 配送伝票用帳票 | |
JP2010091830A (ja) | 荷札 | |
JP2008213335A (ja) | 配送伝票 | |
KR200322738Y1 (ko) | 탈착 및 부착이 용이한 운송장 | |
JP6929663B2 (ja) | ラベル |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20050318 |