JP2004013171A - ストロボシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】 周囲の環境や発光エネルギーの蓄積状態等でフラット発光ができないことがあり、この問題を解決することを目的とする。
【解決手段】 フラット発光可能なストロボシステムにおいて、フラット発光可能時間を計測する計測手段と、フラット発光可能時間を記憶する記憶手段への時間情報書き込み手段と、計測を行うための計測開始手段とを有し、計測開始手段が計測開始を指示されると、所定の発光強度でフラット発光を行うと共に、計測手段で計測したフラット発光可能時間を書き込み手段により前記記憶手段に記憶させる。
【選択図】 図9
【解決手段】 フラット発光可能なストロボシステムにおいて、フラット発光可能時間を計測する計測手段と、フラット発光可能時間を記憶する記憶手段への時間情報書き込み手段と、計測を行うための計測開始手段とを有し、計測開始手段が計測開始を指示されると、所定の発光強度でフラット発光を行うと共に、計測手段で計測したフラット発光可能時間を書き込み手段により前記記憶手段に記憶させる。
【選択図】 図9
Description
本発明はストロボシステムに関するものであり、特にフォーカルプレンシャッターを用いたカメラにおいて、高速秒時で閃光撮影を行う為の長時間発光(いわゆるフラット発光)も可能な閃光ストロボシステムに関するものである。
従来フォーカルプレンシャッターを用いたカメラにおいて、閃光発光装置を使用する場合に、シャッター幕が全開となるシャッタースピード以下では、シャッター幕の全開中に閃光的に発光を行い、シャッター幕が全開しない高速シャッター領域では、定常光と同じように連続的に発光させる事が行われている。
一般にフォーカルプレンシャッターは、2組の単数もしくは複数枚で構成されたシャッター幕により構成されており、必要とされるシャッター開時間に従って、先幕と呼ばれる第1のシャッター幕が走行してから、所定時間後に後幕と呼ばれる第2のシャッター幕が走行する事により、フィルムに所定量の光を露光するものである。そしてこのシャッター幕は有限の速度である為に、シャッター幕自体の走行速度よりも早いシャッター秒時が要求される時は、先幕の走行完了前に、後幕が走行する。従って、閃光的な発光を行う場合は、シャッターが全開するシャッター速度(いわゆるストロボ同調速度などと呼ばれる)以下のシャッター速度で撮影をおこない、前記ストロボ同調速度以上のシャッタースピードでストロボ撮影を行う場合は、ストロボ光を定常光と同じ様に、連続的に発光する事がおこなわれており、一般的にフラット発光またはFD発光などと呼ばれている。このフラット発光を行う際には、先幕が走行してから、後幕が走行完了するまで、略一定の光量で発光を続ける必要があるが、発光時間と発光強度の積が発光に用いられる電荷量を越えた場合は、シャッター走行完了まで発光を続ける事が出来ずに、画面の一部が暗くなるという問題が生じる。
この問題を図14を用いて説明する。図14中、上部の波形図は、フラット発光時のストロボ発光波形であり、発光強度が強い場合と、発光強度が弱い場合を示している。この波形の下図はフォーカルプレンシャッターが画面を走行する状態を、上図と時間軸を合わせて示している。シャッターレリーズが開始されると、図中時刻t0に、シャッター先幕が走行を開始し、時刻t1で先幕が画面先端に顔を見せ露光が開始される。一方ストロボは時刻t1以前に定常発光状態である必要があるので、時刻t1に先立ち発光を開始している。次に先幕が走行開始後、所望のシャッター開時間後の時刻t2にシャッター後幕が走行を開始する。フィルムに対する露光終了は、シャッター後幕が画面後端に完全に遮蔽した時刻t5であるので、ストロボ光は時刻t5まで一定光で発光する必要がある。上図に示す様に、発光強度が弱い場合は、発光終了まで定常発光を行う事ができるが、発光強度が強い場合は、露光途中で発光エネルギーを蓄積しているメインコンデンサの残存電荷量が、フラット発光を維持できるエネルギー残量以下となり発光が終わってしまい、図に示すように露光量不足部分が生じてしまう。
この問題を撮影者に警告する事を目的として、特許文献1に記載されているように、シャッター開時間が、閃光装置の持続発光可能な時間よりも長い場合に事前警告を行う、および、シャッター後幕走行終了前に発光が停止した場合は、事後警告を行う電子閃光装置が提案されている(従来例1)。
また、この問題を回避する為に、特許文献2に記載されているように、カメラ側から閃光装置側にシャッター秒時を送信し、シャッター秒時をカバーできる閃光持続時間を電子閃光装置で選択可能とするものが提案されている(従来例2)。
さらに特許文献2では、FPメイン発光の前にFPテスト発光を行い、メイン発光のフラット発光強度を決定するストロボシステムで、メインコンデンサの充電電圧と、フラット発光時間に応じて、メイン発光のフラット発光強度を補正するものが提案されている(従来例3)。
実開平6−73748号公報
特開平5−45706号公報
特開平7−120813号公報
しかしながら上記従来例1では、撮影の事前あるいは事後に撮影者に警告を与える事はできるものの、撮影の自動化には反するものであり、容易なストロボ撮影を行うには適さない。
また上記従来例2では、閃光装置で設定されたフラット発光強度と、対応したフラット発光時間とガイドナンバーがカメラに伝達され、カメラ側ではそれに基づきフラット発光の可否が決定され、同時に閃光装置側では、カメラで設定されたシャッター速度に基づく適正撮影距離が表示されるシステムが提案されているが、基本的に閃光装置が主体である固定ガイドナンバーのマニュアル発光による撮影動作であり、カメラ側がストロボ撮影の適正露出化の為に任意に選択したシャッター速度と絞りに対応するフラット発光の発光時間と発光強度に対して、フラット発光の発光途中切れを回避できるものではない。
また上記従来例3では、メインコンデンサの充電電圧を加味してメイン発光の発光強度を補正することにより、メインコンデンサの充電途中においてもフラット発光の途中切れを防止する事が出来るが、逆に充電途中では画面全体が露出不足となる問題がある。
また上記いずれの従来例においても、撮影温度条件が変動した場合のメインコンデンサの蓄積電荷量の変動による実質ガイドナンバーの変動や、閃光発光装置の発光照射角に依存した発光制御系の感度変動による発光強度の変動、さらにフラット発光の発光強度を補正する場合の基準となるフラット発光が可能な発光時間をどのように定めるかは提案されていない。
本発明の目的は上記に鑑みなされたもので、本出願に係る発明の第1の目的は、安定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必要になる、最大フラット発光可能時間の校正手段をストロボシステムに内蔵し、ストロボ単体で容易に高精度な校正が可能なストロボシステムを実現する事である。
本発明の第2の目的は、安定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必要になる温度情報を正確かつ低コストに求める事が可能なストロボシステムを実現する事である。
本出願に係る第1の発明の目的を実現する構成は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調停し、所定の発光強度と発光時間で前記発光手段の発光を制御する発光制御手段と、一様なフラット発光を行うための発光強度を演算するために、少なくとも所定の発光条件におけるフラット発光可能時間を記憶する記憶手段とを有し、前記記憶手段の時間情報に基づいて前記発光制御手段は発光手段の発光を制御するストロボシステムであって、前記フラット発光可能時間を計測する計測手段と、前記記憶手段への時間情報書き込み手段と、前記計測を行うための計測開始手段とを有し、前記発光制御手段は、前記計測開始手段が計測開始を指示されると、所定の発光強度でフラット発光を行うと共に、前記計測手段で計測したフラット発光可能時間を前記書き込み手段により前記記憶手段に記憶させることを特徴とする。
そして、前記計測手段への計測の指示は、カメラとの接続端子を介した特定のシリアル通信である。
本出願に係る第2の発明の目的を実現する構成は、電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調停する発光制御手段と、温度検出手段により検出された温度情報により前記発光制御手段による発光手段の発光強度を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
この構成において、温度検出手段は、略定電流駆動されたPN接合半導体の順方向電圧を検出する電圧検出手段と、所定の時点の前記順方向電圧に相当する情報と所定の時点での周囲温度情報を記憶する記憶手段と、温度検出時には前記電圧検出手段にて検出された前記電圧検出手段の順方向電圧を示す情報と前記記憶手段に記憶された前記所定の状態における前記順方向電圧を示す情報との差分と、前記周囲温度を示す情報と予め定められた前記温度検出素子の順方向電圧の温度変化を示す情報とを基に検出時の温度を演算する演算手段とを有し、PN接合半導体としてはダイオード、所定の時間とは、調整時点であって、カメラとの接続端子を介した特定のシリアル通信を受信した時点、電圧検出手段は、A/Dコンバータである。
そして、第1の発明において、記憶手段に記憶されるフラット発光可能時間の所定の発光条件は、前記コンデンサがフル充電状態で、前記発光制御手段が調停できる最大の発光強度であり、第1、第2の発明において、記憶手段は書き込み、または書き換え可能な記憶手段である。
以上説明したように、本出願に係る第1の発明によれば、安定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必要になる、最大フラット発光可能時間の校正手段を、ストロボシステムに内蔵する事により、特殊な測定工具を用いる事なくストロボ単体で容易に高精度な調整を行う事が可能となった。
また本発明による第2の発明によれば、安定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必要となる温度情報を、ダイオードの順方向電圧の変動により求めるという簡単な方法ながら、調整時にダイオードの順方向電圧を電圧検出手段であるA/Dコンバータで計測するとともに、書き込み可能な記憶手段に調整時の温度を示す情報と共に記憶させ、温度の計測時には、前記の調整時と同じ電圧検出手段にて検出した順方向電圧と、前記記憶手段に記憶されている、調整時の順方向電圧と、調整時の温度と、あらかじめ設定してある前記温度検出素子の温度変化率に基づき、温度を算出すると言う簡単な方法で、正確な温度を計測する事が可能となり、温度変動に対して安定したストロボ撮影を行う事も可能となった。
図1は本発明を1眼レフレックスカメラに適用して実施したカメラシステムの主に光学的な構成を説明した横断面図である。
1はカメラ本体であり、この中に光学部品、メカ部品、電気回路、フィルムなどを収納し、写真撮影が行えるようになっている。2は主ミラーで、観察状態と撮影状態に応じて撮影光路へ斜設されあるいは退去される。また主ミラー2はハーフミラーとなっており斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板、4はファインダー光路変更用のペンタプリズム、5はファインダーで撮影者はこの窓よりピント板3を観察することで、撮影画面を観察することが出来る。6,7は観察画面内の被写体輝度を測定する為の結像レンズと測光センサーで、結像レンズ6はペンタダハプリズム4内の反射光路を介してピント板3と測光センサー7を共役に関係付けている。8はシャッター、9は感光部材で、銀塩フィルム等より成っている。主ミラー2は斜設されているときも、被写体からの光線の約半分を透過させている。25は、サブミラーであり被写体からの光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサー29等からなっている。2次結像ミラー27、2次結像レンズ28により焦点検出光学系を成しており、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサー29上に結んでいる。焦点検出ユニット26は後述の電気回路の処理により、既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出し、撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。
10はカメラとレンズとのインターフェイスとなるマウント接点群であり、11はカメラ本体に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズであり、12は1群レンズで、光軸上を前後に移動することで、撮影画面のピント位置を調節することが出来る。13は2群レンズで、光軸上を左右に可動することで、撮影画面の変倍となり撮影レンズの焦点距離が変更される。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りである。
16はその1群レンズ駆動モータであり、自動焦点調節動作に従って1群レンズを前後に移動させることにより自動的にピント位置を調整することが出来る。17はレンズ絞り駆動モータであり、これにより撮影レンズ絞りを所望される絞り径に駆動出来る。
18は外付けストロボで、カメラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行うものである。19はキセノン管で電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。20,21は反射板とフレネルレンズであり、それぞれ発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目を果す。22はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェイスとなるストロボ接点群である。30は、グラスファイバーであり、キセノン管19の発光した光をモニタする受光手段であるフォトダイオード等の受光素子31に導いている。31はストロボの予備発光及びメイン発光の光量を直接測光しているものである。32は、やはりキセノン管19の発光した光をモニタする受光手段であるフォトダイオード等の受光素子である。受光素子32の出力によりキセノン管19の発光電流を制限してフラット発光の制御を行うものである。20a,20b反射笠20と一体となったライトガイドであり、受光素子32または、ファイバー30にキセノン管の光を反射して導く。
次に、図2は本実施形態のカメラシステムの電気回路ブロック図を示している。図1に対応する部材には同じ符号を付している。
カメラマイコン100は、発振器101で作られるクロックをもとに内部の動作が行われる。EEPROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶可能である。A/D変換器100cは、焦点検出回路105、測光回路106からのアナログ信号をA/D変換し、カメラマイコン100はそのA/D変換値を信号処理することにより各種状態を設定する。カメラマイコン100には、焦点検出回路105、測光回路106、シャッター制御回路107、モータ制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路110、液晶表示(LCD)駆動回路111が接続されている。また、撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回路112とはマウント接点10を介して信号の伝達がなされ、外付けストロボとは、ストロボ接点群22を介してストロボマイコン200と信号の伝達がなされる。焦点検出回路105はカメラマイコン100の信号に従い、公知の測距素子であるCCDラインセンサー29の蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をカメラマイコン100に出力する。カメラマイコン100はこの情報をA/D変換し周知の位相差検出法による焦点検出を行う。カメラマイコン100は焦点検出情報により、レンズマイコン112と信号のやりとり行うことによりレンズの焦点調節を行う。
測光回路106は被写体の輝度信号として、測光センサー7からの出力をカャ宴]イコン100に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ光を予備発光していない定常状態と予備発光している予備発光状態と双方の状態で輝度信号を出力し、カメラマイコン100は輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演算、及び露光時のストロボメイン発光量の演算を行う。
シャッター制御回路107は、カメラマイコン100からの信号に従って、フォーカルプレンシャッター8を構成するシャッター先幕駆動マグネットMG−1および、シャッター後幕駆動マグネットMG−2を走行させ、露出動作を担っている。モータ制御回路108は、カメラマイコン100からの信号に従ってモータを制御することにより、主ミラー2のアップダウン、及びシャッターのチャージ、そしてフィルムの給送を行っている。フィルム走行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたかを検知し、カメラマイコン100に信号を送る。
SW1は第1ストロークスイッチで、不図示のレリーズ釦の第1ストロークでONし、測光、AFを開始するスイッチとなる。SW2は第2ストロークスイッチで、レリーズ釦の第2のストロークでONし、露光動作を開始するスイッチとなる。SWLKは後述の予備発光を独立して行うスイッチであり、SW1,SW2,SWLK及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、カメラマイコン100に送っている。液晶表示回路111はファインダー内LCD24と不図示のモニタ用LCD42の表示をカメラマイコン100からの信号に従って制御している。
次にレンズの構成に関して説明を行う。カメラ本体とレンズはレンズマウント接点10を介して相互に電気的に接続される。このレンズマウント接点10はレンズ内のフォーカス駆動用モータ16および、絞り駆動用モータ17の電源用接点であるL0、レンズマイコン112の電源用接点であるL1、公知のシリアルデータ通信を行う為のクロック用接点L2、カメラからレンズへのデータ送信用接点L3、レンズからカメラへのデータ送信用接点L4、前記モータ用電源に対するモータ用グランド接点であるL5、前記レンズマイコン112用電源に対するグランド接点であるL6で構成されている。
レンズマイコン112は、これらのレンズマウント接点10を介してカメラマイコン100と接続され、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ17を動作させ、レンズの焦点調節と絞りを制御している。35,36は光検出器とパルス板であり、レンズマイコン112がパルス数をカウントすることにより1群レンズの位置情報を得ることが出来、レンズの焦点調節を行うことが出来る。次にストロボの構成を図3に示す電気回路ブロック図に基づいて説明する。
ストロボマイコン200は、カメラマイコン100からの信号に従って、ストロボの制御を行う回路で、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光時間の制御や、発光照射角の制御等を行う。201は、DC/DCコンバータで、ストロボ制御回路200の指示により電池電圧を数100Vに昇圧し、メインコンデンサC1に充電する。R1/R2は、メインコンデンサC1の電圧をストロボマイコン200がモニタするために設けられた分圧抵抗である。ストロボマイコン200は、分圧された電圧をストロボマイコンに内蔵のA/D変換器によりA/D変換することにより、メインコンデンサC1の電圧を間接的にモニタし、DC/DCコンバータ201の動作を制御して、メインコンデンサC1の電圧を所定の電圧に制御する。
202はトリガ回路で、ストロボ発光時にカメラマイコン100の指示によりストロボマイコン200を介してトリガ信号を出力し、キセノン管19のトリガ電極に数千Vの高電圧を印加する事によりキセノン管19の放電を誘発し、メインコンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギーをキセノン管19を介して光エネルギーとして放出する。203はIGBT等のスイッチング素子を用いた発光制御回路であり、前記発光時のトリガ電圧印加時には導通状態とし、キセノン管19の電流を流し、発光停止時には遮断状態する事により、キセノン管19の電流を遮断し発光を停止する。204,205はコンパレータで、204は後述の閃光発光時の発光停止に用いられ、コンパレータ205は後述のフラット発光時の発光強度制御に用いられる。206はデータセレクタで、ストロボマイコン200からの選択信号SEL1,SEL2に従い、データセレクタ206の端子D0からD2の入力を選択し、端子Yに出力する。
207は閃光発光制御用モニタ回路であり、受光素子31の出力を対数圧縮し、増幅する。208は207の出力を積分する積分回路である。209はフラット発光制御用モニタ回路であり、受光素子32の出力を増幅する。210は前記フラット発光時間等を記憶する記憶手段であるEEPROMである。211は公知のモータ駆動回路、212はズーム駆動モータ、213はピニオンギア、214はラックギア、215sは反射笠20の位置を検出するズーム位置検出エンコーダ、216は発光可能を示すLEDである。217,218は温度検出用の接合半導体であるダイオードで、219は抵抗、220は定電圧電源である。
次にストロボマイコン200の各端子の説明を行う。CKはカメラとのシリアル通信を行う為の同期クロックの入力端子、D1はシリアル通信データの入力端子、D0はシリアル通信のデータ出力端子、CHGはストロボの発光可能状態を電流としてカメラに伝える出力端子、Xはカメラからの発光信号の入力端子、ECKはストロボマイコン200の外部に接続された記憶手段であるEEPROMもしくはフラッシュROM等の書込可能な記憶手段とシリアル通信を行う為の通信クロックを出力する為の出力端子、EDIは前記記憶手段からのシリアルデータ入力端子、ED0は前記記憶手段へのシリアルデータ出力端子、SELEは記憶手段との通信を許可するイネーブル端子であり、説明上Loでイネーブル、Hiでディスエーブルとする。
なお、本実施形態ではストロボマイコンの外部に記憶手段を設定したが、ストロボマイコンに内蔵されていても同じであるのは言うまでもない。
POWはパワースイッチ215pの状態を入力する入力端子、OFFはパワースイッチ215と接続された時にストロボをオフ状態にする為の出力端子、ONはパワースイッチ215と接続された時のストロボをオン状態にする為の出力端子であり、パワーON状態ではPOW端子はON端子と接続され、その際ON端子はハイインピーダンス状態、OFF端子はLo状態であり、パワーOFF状態ではその逆である。LEDは発光可能を表示する表示出力端子である。
STOPは発光停止信号の入力端子であり、説明上Loで発光停止状態とする。SEL0,SEL1は前記データセレクタ206の入力選択を指示する為の出力端子であり、SEL0,SEL1の組み合わせが(SEL1,SEL0)=(0,0)の時はD0端子がY端子に接続され、同様に(0,1)の時はD1端子、(1,0)の時はD2端子が選択される。
DA0はストロボマイコン200に内蔵されたD/A出力端子であり、コンパレータ204,205のコンパレートレベルをアナログ電圧で出力する。TRIGはトリガ回路202に発光を指示するトリガ信号出力端子。CNTはDC/DCコンバータ201の発振開始停止を制御する出力端子で、説明上Hiで充電開始、Loで充電停止とする。INTは積分回路208の積分の開始/禁止を制御する端子で、Hiで積分禁止、Loで積分許可とする。
AD0,AD1,AD2はA/D入力端子であり、入力される電圧をマイコン200の内部で処理できるようにディジタルデータに変換するものであり、AD0はメインコンデンサC1の電圧をモニタするものであり、AD1は積分回路208の積分出力電圧をモニタするものであり、AD2は温度検出用のダイオード217の順方向電圧を検出し温度として読み出す。なおダイオードの順方向電圧VFの温度係数は、約−2mV/degであるのでダイオードを略定電流駆動し、VFを測定する事により、周囲温度を測定する事ができる。本実施例ではダイオードを2個直列接続する事により温度係数を倍にする事により読みとり精度をあげている。
Z0,Z1はズーム駆動モータ212を駆動するモータ制御回路211を制御する制御出力端子であり、ZM0,ZM1,ZM2はズーム位置検出エンコーダ215sの信号を入力する入力端子、COM0はズーム位置検出エンコーダ215sのグランドレベルに相当する電流引き込みを行う共通端子である。
つぎに本実施形態におけるストロボの基本動作を図4を用いて説明する。
図4はストロボマイコン200に内蔵されている基本作動プログラムを示すフローチャートである。
[ステップ101(#101)]:パワースイッチ215pをオンにすると、ストロボマイコン200がウェイクアップし、ストロボマイコン200の各ポートの初期設定を行う。
[ステップ102(#102)]:AD0ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された電圧をAD変換する。
[ステップ103(#103)]:メインコンデンサC1の電圧が発光可能な所定電圧以上であればステップ104に分岐し、未満であればステップ105に分岐する。
[ステップ104(#104)]:発光可能状態であるので、CHG端子より所定電流を吸い込み、カメラに発光可能を伝える。また、LED端子をHiに設定し、LED216を発光させて、発光可能を表示する。
[ステップ105(#105)]:発光不能状態であるので、CHG端子はノンアクティブに設定し、電流は遮断されるので、カメラには発光不能が伝わる。また、LED端子をLoに設定し、LED216を消灯させて、発光不能を表示する。
[ステップ106(#106)]:次にステップ102で読み込んだメインコンデンサC1の電圧が所定の上限電圧以上の場合はステップ107に分岐し、以下の場合はステップ108に分岐する。
[ステップ107(#107)]:CNT端子をLoに設定して充電を停止する。
[ステップ108(#108)]:CNT端子をHiに設定して充電を開始する。
[ステップ109(#109)]:ZM0〜ZM2端子から現在のズーム位置を読み込み、カメラより指示された所定ズーム位置にいる場合はステップ110に分岐し、ズーム位置にいない場合はズーム駆動をする為にステップ111に分岐する。
[ステップ110(#110)]:所定のズーム位置にいる場合で、現在ズーム駆動中の場合はズーム駆動モータ212を停止するべく、モータ駆動回路211に所定の信号をZ0,Z1端子を介して出力する。
[ステップ111(#111)]:所定のズーム位置にいない場合は現在位置と設定されたズーム位置を比較し、駆動方向を決定し、ズーム駆動モータ212を駆動するべく、モータ駆動回路211に所定の信号をZ0,Z1端子を介して出力する。
[ステップ112(#112)]:電源スイッチ検知端子であるPOW端子がHiの場合はパワーオン状態であるので、ステップ102に戻り、一連の処理を繰り返し、Loの場合はステップ113に分岐し、電源オフ処理を行う。
[ステップ113(#113)]:充電停止、ズーム駆動停止、等の一連の電源オフの処理を行うと共に、OFF端子をハイインピーダンス状態に設定し、ON端子をLo状態に設定し、POW端子の割込可能状態に設定してストロボマイコン200をSTOP状態にする。
[ステップ114(#114)]:その後電源スイッチが再度ONされると、POW端子がLoになるので、ストロボマイコン200のSTOP状態が解除され、各ポートの初期化処理等を行うとともに、ON端子をハイインピーダンス状態に設定し、OFF端子をLo状態に設定してステップ102に戻り、一連の処理を繰り返す。
次に発光動作に関して説明する。
<プリ(予備)発光>
前述のストロボ基本動作の中でストロボが発光可能状態になると、カメラマイコン100は発光可能を検出すると共に、プリ発光を行う場合は、ストロボに対して前述の通信端子を介して、プリ発光の発光強度と発光時間を通信すると共に、プリ発光を指示する。
<プリ(予備)発光>
前述のストロボ基本動作の中でストロボが発光可能状態になると、カメラマイコン100は発光可能を検出すると共に、プリ発光を行う場合は、ストロボに対して前述の通信端子を介して、プリ発光の発光強度と発光時間を通信すると共に、プリ発光を指示する。
ストロボマイコン200は、カメラ本体より指示された所定発光強度信号に応じて、DA0に所定の電圧を設定する。次にSEL1,SEL0にLo,Hiを出力し、入力D1を選択する。このときキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、コンパレータ205反転入力端子に入力されるモニタ回路209の出力は発生せず、コンパレータ205の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生しキセノン管19を励起し発光が開始される。
一方、ストロボマイコン200は、トリガ発生より所定時間後、積分回路208に積分開始を指示し、積分回路208はモニタ回路207の出力、すなわち、光量積分用の受光素子31の対数圧縮された光電出力を積分開始すると同時に、所定時間をカウントするタイマーを起動させる。なお、トリガ発生から積分開始を遅らせているのは、トリガ発生によるノイズにより、積分回路が光信号以外のノイズを積分する事を防止する為であると同時に、実質的な発光はトリガ発生後10数μsecのディレイがある為である。
プリ発光が開始されると、フラット発光の発光強度制御用受光素子32の光電流が多くなり、モニタ回路209の出力が上昇し、コンパレータ205の非反転入力に設定されている所定のコンパレート電圧より高くなると、コンパレータ205の出力はLoに反転し、発光制御回路203はキセノン管19の発光電流を遮断し、放電ループがたたれるが、ダイオードD1、コイルL1により環流ループを形成し、発光電流は回路の遅れによるオーバーシュートが収まった後は、徐々に減少する。発光電流の減少に伴い、発光強度が低下するので、受光素子32の光電流は減少し、モニタ回路209の出力は低下し、所定のコンパレートレベル以下に低下すると、再びコンパレータ205の出力はHiに反転し、発光制御回路203が再度導通しキセノン管19の放電ループが形成され、発光電流が増加し発光強度も増加する。このように、DA0に設定された所定のコンパレート電圧を中心に、コンパレータ205は短い周期で発光強度の増加減少を繰り返し結果的には、所望するほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光の制御が出来る。
前述の発光時間タイマーをカウントし、所定のプリ発光時間が経過すると、ストロボマイコン200はSEL1,SEL0端子をLo,Loに設定しデータセレクタ206の入力はD0すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発光を終了する。発光終了時に、ストロボマイコン200は、プリ発光を積分した積分回路208の出力をA/D入力端子AD1から読み込み、A/D変換し、積分値、すなわちプリ発光時の発光量をディジタル値として読みとる事ができる。
次にストロボにおけるプリ発光時の発光強度の設定を図5を用いて説明する。図4はストロボマイコン200に内蔵されている発光動作設定を示すフローチャートである。プリ発光の発光強度は基本的にプリ発光の発光時点でのメインコンデンサの電荷の1/nの発光量を基本としているので、プリ発光に用いる電荷Qpは、
以下この補正方法に関して図5をもとに説明する。
[ステップ201(#201)]:カメラからの発光指示値を受信する。
[ステップ202(#202)]:AD0端子よりメインコンデンサC1の分圧電圧を読み出す。
[ステップ203(#203)]:読み出したメインコン電圧より以下の演算式でAPEX値で補正量K(V)を求める。
[ステップ205(#205)]:ズーム位置によるセンサー32の感度を補正する為に、現在のズーム位置をZM0〜ZM2端子より読み出す。
[ステップ206(#206)]:ズーム位置に応じたセンサー感度補正値をストロボマイコン200内の不図示のROMより読み出す。この補正値はセンサー32とフレネルレンズ21の距離がズームにより変動する事により、フレネルレンズとの距離が近い広角側ではフレネルレンズによる反射光が増え、ライトガイド20a以外に直接フレネルレンズからの回り込みによる光の影響を受け、またフレネルレンズとの距離が遠い望遠側では、逆に反射光の影響が少なくなる事により、受光系の実質的感度が変動する事に対する補正である。その補正例を表2に示す。
[ステップ208(#208)]:AD2端子から読みとったダイオード217および218のVFから温度を検出する。この算出ステップを以下の0),1),2)に示す。なお、ステップ0はストロボの調整時に行う手順である。
0):ストロボマイコン200は、ストロボ調整時に所定の温度校正コマンドおよび調整時の温度を前述のシリアル通信端子より受信すると、ストロボマイコン200は調整時点の温度検出用ダイオードの順方向電圧=VFadjをAD2端子より読み出し、同時に受信した温度=Tadjとともに、書き込み可能な記憶手段210に書き込む。
1):ステップ208の実行時に、現在の温度検出用ダイオード217,218の順方向電圧VFprを読み出す。
2):以下の式により現在の温度Tprを算出する。
[ステップ209(#209)]:ステップ208で求めた現在の温度を元に温度補正値をストロボマイコン200内の不図示のROMより読み出す。
その補正例を表3に示す。
[ステップ211(#211)]:以上のステップで求めた発光強度は、ほぼ正確に現在のメインコンデンサの充電エネルギーの1/nを示しており、この演算で求めた発光強度に相当する制御電圧をDA0端子に設定する。なおフラット発光の制御系であるモニタ回路209は、制御系全体の応答速度を上げる為にリニア系の構成(入力対出力は系のゲインに応じた所定の係数倍)であるので、以下の式に従い制御電圧に変換する。
その変換例を表4に示す。
<メイン(本)発光制御>
次にメイン発光制御を説明する。
プリ発光からメイン発光に至るタイミングは2つのモードをもつ。
第1のモードでは、シャッターレリーズスイッチである第2ストロークスイッチSW2をオンした時点でプリ発光を行い、カメラは測光素子7の出力から、プリ発光による被写体反射光を測光しストロボ適正露光量を求め、プリ発光の終了と共に絞り15を駆動して適正絞りを設定すると共に、ミラー2及び25を上部に跳ね上げて光路上から待避させ、ミラー駆動終了と共にシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。
第2のモードでは、プリ発光スイッチを操作した時点で、前述のプリ発光を行うとともに、カメラは測光素子7の出力から、プリ発光による被写体反射光を測光したストロボ適正露光量を求め、第2ストロークスイッチSW2をオンした時点で、絞り15を駆動して適正絞りを設定すると共に、ミラー2及び25を上部に跳ね上げて光路上から待避させ、ミラー駆動終了と共にシャッター8を開き、ストロボのメイン発光を行う。この第2のモードはFEロックモードと称し、まず、被写体を測光エリア中央に置いてプリ発光を行い、次に撮影すべき領域にカメラを向けてシャッターを切る事により、公知に行われているAEロックと同じように、ストロボ撮影時に被写体が撮影領域の中央にない場合でも、ストロボで適正露光を行う事ができる。
次にメイン発光動作を順に追って説明する。
シャッターレリーズスイッチである第2ストロークスイッチSW2がオンされた後のメイン発光のシーケンスでは、カメラマイコン100は、プリ発光時の測光センサー7からの被写体反射光輝度、および自然光時の外光輝度、ならびに露出モード、フィルム感度及び、プリ発光時の被写体からの反射光から、シャッター速度、絞りを決定するとともに、シャッター速度が前述のストロボ同調速度より早い場合はフラット発光におけるメイン発光の適正発光強度を決定し、ストロボマイコン200に発光強度及び発光時間を通信線S0〜S2を介してシリアル通信で指示する。なお発光時間は、シャッターの幕速にシャッター速度に相当するシャッター開時間を加算したものに、シャッター幕が実際に画面に現れる迄のメカ的なバラツキを考慮して幾分余裕を持たせたものである。また、シャッター速度がストロボ同調速度以下の場合は、閃光発光におけるメイン発光の適正発光量を決定し、ストロボマイコン200に発光強度を指示する。
これらのメイン発光における発光強度は、予備発光における発光強度に対する相対情報として定義される。
次にフラット発光時のメイン発光制御を説明する。
<フラットメイン発光制御>
ストロボマイコン200は受信したメイン発光量に相当する発光強度をもとに、メイン発光量の適正発光強度を求め、DA0出力に適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この適正発光強度の設定方法は後述する。
<フラットメイン発光制御>
ストロボマイコン200は受信したメイン発光量に相当する発光強度をもとに、メイン発光量の適正発光強度を求め、DA0出力に適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この適正発光強度の設定方法は後述する。
次にSEL1,SEL0にLo,Hiを出力し、入力D1を選択する。このときキセノン管19はまだ発光していないので、受光素子32の光電流はほとんど流れず、コンパレータ205反転入力端子に入力されるモニタ回路209の出力は発生せず、コンパレータ205の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生し、キセノン管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコン200は、発光開始に伴い、カメラより指示された時間をカウントするタイマーを起動させる。なお、フラット発光の発光強度制御に関しては、プリ発光制御と同じであるので、説明を省略する。
前述の発光時間タイマーをカウントし、所定の発光時間が経過した後、ストロボマイコン200はSEL1,SEL0端子をLo,Loに設定し、データセレクタ206の入力はD0、すなわちLoレベル入力が選択され、出力は強制的にLoレベルとなり、発光制御回路203はキセノン管19の放電ループを遮断し、発光は終了する。
次に本発明の重要ポイントでもある、フラットメイン発光制御時の適正発光強度の設定方法について説明する。本実施形態によるフラット発光の最大発光強度は、電気的にはコンパレータ205の非反転入力端子に与えられ、ストロボマイコン200のDA0端子の最大電圧により決定される。そしてコンパレータ205の非反転入力端子に最大電圧を与えたときに所定の輝度になるようにモニタ回路209のゲインを調整するわけであり、その輝度はたとえば晴天の屋外では、2〜3mの被写体にプリ発光した場合に、カメラの測光系がストロボからの反射光を十分測光できるだけの光量、すなわちBV10程度が得られる発光強度に設定するのが望ましい。一方、フォーカルプレンシャッターの幕速から決定される最長フラット発光時間は、35mm版縦走りシャッターの幕速を6msec/24mmとした場合に、最長発光時間は6msec*2+余裕分(1msec)=13msecとなる。
本実施形態では、前記発光強度を実現した場合に、発光制御回路203のロスがない場合は、ほぼ16msecのフラット発光時間が実現できる発光強度の設定となっている。しかしながら、発光制御回路203に用いられているIGBT等のスイッチング素子を、数10KHZのスイッチング速度をもつフラット発光に用いた場合は、制御回路系の応答速度や、IGBT等のゲートをドライブするドライブ回路のドライブ能力により、ゲート容量のチャージ、ディスチャージ時間が有限になるために発生する活性領域での電力ロス、さらにIGBT等のスイッチング回路自体が持つオン抵抗による電力ロス等により、20%程度のエネルギーロスが発生し、前述のフラット発光可能時間は13msec程度となってしまう。これは丁度バランスのとれた状態ではあるが、一方では全く余裕がない事になる。すなわち、メインコンデンサC1の容量バラツキにより最大発光時間もバラツキが生じる事、また最大発光強度の調整バラツキによっても最大発光時間が変動すること、さらに幕速の遅いカメラに対応させる為には、一層長い発光時間が必要になる事などの為に、場合によってはフラット発光の最後で発光が停止する問題が生ずる。これらの問題を解決する方法としては、1)最大発光強度を落として発光時間に余裕を持たせること、2)所定の最大発光時間を得られるように調整する事、等の方法が考えられる。しかしながら、1)では予備発光強度が低くなる為に明るい屋外や、遠い被写体での測光精度が落ちる問題が生じる。また2)では前述したように、各ズーム位置でのフラット発光制御用のセンサー32の感度が変動する為に、バランスをとる事が難しく、調整が複雑になると言う問題も生ずる。
本実施形態では、上記問題を複雑な調整をもつシステムにせず、バランスよく解決する為に、調整時に各ズーム位置での最大発光強度でのフラット発光可能な最大発光時間を書き込み可能な記憶手段であるEEPROM210に記憶させ、メイン発光時は発光強度、発光時のメインコンデンサ電圧、前述の記憶された最大発光時間をもとに、一様なフラット発光が可能な最大発光時間を演算し、この発光時間が必要とする発光時間より短くなる、すなわち発光途中で、フラット発光が停止が予想される場合のみ、現在の発光エネルギーのなかで得られる最大の発光強度に補正する事を行っている。その結果高効率なフラット発光を容易に実現する事ができるものである。
次に図6を用いて、前述したフラットメイン発光時の発光光度の設定方法を詳細に説明する。図6はストロボマイコン200に内蔵されているメイン発光時の適正発光強度の設定方法を示すフローチャートである。
[ステップ401(#401)]:カメラからのメイン発光時の発光指示値=FPH_MAINを受信する。
[ステップ402(#402)]:カメラからのメイン発光時の発光時間=FPTIME_MAINを受信する。
[ステップ403(#403)]:図4のステップ210で説明した、プリ発光時の演算した発光強度=FPH_PREを読み出す。
[ステップ404(#404)]:ステップ401で受信したメイン発光時の発光強度に、ステップ403で読み出したプリ発光時の発光強度データとの差分を加算して、メイン発光時の発光強度を求める。
[ステップ405(#405)]:正常発光可能時間を求める為に現在のズーム位置をZM0〜ZM2端子より読み出す。
[ステップ406(#406)]:調整時点で記憶しているズーム位置に応じた最大発光時間を書き込み可能な記憶手段210より読み出す。
なお、ここで調整時点で記憶する最大発光時間に関して説明する。
図7は調整時において、フル充電状態、最大発光強度でのFP発光が維持出来る最大発光時間Tfpmaxを示している。このTfpmaxを各ズーム位置毎に測定し、書き込み可能な記憶手段に書き込んでおく事により、個体のバラツキによるフラット発光可能な最大発光時間を以下に説明するように演算で容易に補正する事ができる。なお、ここで各ズーム位置毎に記憶するのは前述したように、フラット発光強度制御の為の受光素子32がズーム位置によりフレネルレンズ21からの反射光の影響を受けて、実質上の感度が変動する為である。
[ステップ407(#407)]:AD0端子よりメインコンデンサC1の分圧電圧を読み出す。
[ステップ408(#408)]:ステップ406で求めた最大発光時間と、ステップ404で求めた発光強度と、ステップ407で求めたメインコンデンサC1電圧を基に、現在のメインコンデンサの電圧における最長発光時間を以下のステップで求める。
[ステップ410(#410)]:以下のステップにて発光時間全域にわたって、フラット発光がとぎれる事なく維持出来る発光強度に補正する。
ストロボマイコン200は、受信したメイン発光量に相当する発光強度をもとに、メイン発光量の適正発光強度を求め、DA0出力に適正発光強度となる所定の電圧を設定する。この所定電圧は、前述のプリ発光終了時にAD1より読みとった積分出力に対して、相対的な発光量に相当する電圧を加算する事により求める。
次にSEL1,SEL0にHi,Loを出力し、入力D2を選択する。このとき積分回路は動作禁止状態なので、コンパレータ204反転入力端子に入力される積分回路208の出力は発生せず、コンパレータ204の出力はHiであるので、発光制御回路203は導通状態となる。次にTRIG端子よりトリガ信号を出力すると、トリガ回路202は高圧を発生し、キセノン管19を励起し発光が開始される。またストロボマイコン200は、トリガ印加によるトリガノイズが収まるとともに、実際の発光が開始される10数μsec後に積分開始端子INTをLoレベルに設定し、積分回路208はセンサー31からの出力をモニタ回路207を介して積分する。積分出力がDA0で設定された所定電圧に到達すると、コンパレータ204は反転し、データセレクタ206を介して発光制御回路203は導通を遮断され、発光は停止する。一方ストロボマイコン200はSTOP端子をモニタし、STOP端子が反転し発光が停止すると、SEL1,SEL0端子をLo,Loに設定し強制発光禁止状態に設定するとともに、積分開始端子を反転し、積分を終了し、発光処理を終了する。
以上説明したように、第1の実施形態によれば、発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき、発光強度を調停し、所定の発光強度と、発光時間で発光を制御する発光制御手段を有するストロボシステムにおいて、所定の発光条件におけるフラット発光可能時間の記憶手段を有し、該記憶手段の記憶データと、指示された発光強度と発光時間と、現在のストロボシステムの状態に基づき、一様なフラット発光が可能か否か判断する判断手段と、該判断手段により一様なフラット発光強度が得られないと判断された場合に、前記発光強度を一様なフラット発光が可能な略最大の発光強度に補正する発光強度補正手段を有する事により、温度変動や充電電圧にかかわらず、高効率かつ、一様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行う事が可能となった。
また、安定したフラット発光を行う為の発光強度を求める際に必要となる温度情報を、ダイオードの順方向電圧の変動により求めるという簡単な方法ながら、調整時にダイオードの順方向電圧を電圧検出手段であるA/Dコンバータで計測するとともに、書き込み可能な記憶手段に調整時の温度を示す情報と共に記憶させ、温度の計測時には、前記の調整時と同じ電圧検出手段にて検出した順方向電圧と、前記記憶手段に記憶されている、調整時の順方向電圧と、調整時の温度と、あらかじめ設定してある前記温度検出素子の温度変化率に基づき、温度を算出すると言う簡単な方法で、正確な温度を計測する事が可能となり、温度変動に対して安定したストロボ撮影を行う事も可能となった。
(第2の実施形態)
図8は第2の実施形態を示すカメラシステムのストロボ部の電気回路ブロック図を示している。ハードウェアの構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した最大発光時間の書き込みをストロボ単体で行える様にしている。これは、オシロスコープでフラット発光時間を測定したり、EEPROMに書き込む様な工具を持たないようなサービス窓口においても容易に調整が出来るようにする為のものである。そしてこの調整はストロボの通信端子群22を介して、特定のサービスコマンドを受信した場合のみ起動する事により、ストロボを分解する事なく容易に正確な調整を行うことが可能となる。
図8は第2の実施形態を示すカメラシステムのストロボ部の電気回路ブロック図を示している。ハードウェアの構成は第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した最大発光時間の書き込みをストロボ単体で行える様にしている。これは、オシロスコープでフラット発光時間を測定したり、EEPROMに書き込む様な工具を持たないようなサービス窓口においても容易に調整が出来るようにする為のものである。そしてこの調整はストロボの通信端子群22を介して、特定のサービスコマンドを受信した場合のみ起動する事により、ストロボを分解する事なく容易に正確な調整を行うことが可能となる。
図9は最大発光時間の書き込みを行う為にストロボマイコン200に内蔵されているプログラムを示すフローチャートである。このプログラムは前述のカメラとの通信端子より、特定のコマンドを受信する事により起動されるものである。以下同フローに基づき説明する。
[ステップ501(#501)]:調整を行うべき第1のズーム位置に駆動する。この駆動方法に関しては、図3に説明したステップと同様であるので、省略する。
[ステップ502(#502)]:AD0ポートに入力されたメインコンデンサC1の分圧された電圧をAD変換する。
[ステップ503(#503)]:メインコンデンサC1の電圧がフル充電状態であればステップ504に進み、フル充電電圧以下であればステップ502を戻り、フル充電状態になるまで待つ。
[ステップ504(#504)]:最大強度でフラット発光させる為に、DA0端子に最大電圧を出力する。
[ステップ505(#505)]:SEL1,SEL0端子にLo,Hiを出力しコンパレータ205を選択する。
[ステップ506(#506)]:TRIG端子よりトリガ発生信号を出力し、キセノン管19を発光開始させる。
[ステップ507(#507)]:発光開始と共に、発光時間を計測するマイコン200内のタイマーをスタートさせる。
[ステップ508(#508)]:STOP端子の状態を前のサンプリング時の計測状態と比較し、前回がHiで今回がLoの場合は、フラット発光制御が行われたので、そのフラット発光制御が行われた発光開始からの時間を計測、更新するためにステップ509に分岐し、STOP端子が前回のサンプリング時の状態と同じ場合は今回のサンプリングではフラット発光制御は行われていないので、ステップ510に分岐する。
[ステップ509(#509)]:フラット発光最大時間を更新する為に、前述の発光時間カウントタイマを読み出して記憶し、ステップ508に戻り最長発光時間の更新を続ける。
[ステップ510(#510)]:最大発光時間の計測の最大時間が経過したかを判断し、タイムアウトしていたら、計測を終了する為にステップ511に進み、まだタイムアウトしていなければステップ508にもどり、計測を続ける。
なお、この最大発光時間の計測方法を図10、図11をもとに説明する。
図10は最大発光時間計測の全体を示し、図11は計測途中すなわちステップ508〜ステップ510で行われている部分を拡大したものである。図11において、上は発光波形であり、コンパレータの反転入力端に入力される電圧波形、下はコンパレータ205の出力であり、データセレクタ206を通して発光制御回路203に与えられる信号でもある。図11のSTOP信号をみると、フラット発光制御が行われた状態、すなわちSTOP信号がエッジがHiからLoまたは、LoからHiに切り替わった最後の状態がフラット発光制御が行われた最大発光時間である。しかしながら、最後のHiエッジの制御の前までは、図11に示すように、所定の発光が行われる保証がない。従って本実施形態では最後のLoエッジを最大発光時間として求めている。
[ステップ511(#511)]:上記ステップで求めた最大発光時間を書き込み可能な記憶手段である、EEPROM210に、ズーム位置に対応させて書き込み、第1のズームポジションでの最大発光時間計測処理を終了する。
なお、この説明ではシーケンシャルにSTOP端子をマイコン200がモニタする様に説明したが、STOP信号のエッジが変化する事により、割込を発生させて時間を検出するようにしてもよい。
また、ステップ501〜510は、あるズーム位置に対応させて行ったものであり、他のズーム位置に駆動して、同様の処理をおこない、全ズーム位置の最大発光時間を調整時に記憶するのである。
ただし、非ズームストロボや、ズーミングによって、発光強度制御用のセンサー32の感度が変わらない位置にセンサー32を配置する場合は、上記最大発光時間の調整を一度だけ行えばよいのは言うまでもない。さらに、前記センサー32ーの感度変動があらかじめ計測されている場合は、上記最大発光時間の調整は、一つのズームポジションのみで行い、その差分を前記記憶手段に記憶してもよい。
また、外部の通信手段からこの調整コマンドを実行する事の他に、カメラ本体にストロボ調整通信を起動するサービスモードを入れておいてもよい。それにより、カメラと組み合わせる事により容易に調整する事が可能となる。
また、この調整の実行は、特定シリアル通信の受信によって起動する以外に、テスト用の入力端子に特定の信号を入力する事により起動させてもよい。
以上説明したように第2の実施形態によれば、第1の実施形態により得られる、高効率かつ、一様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行える事の特徴に加え、前記撮影の為に用いる最大発光時間の情報を、ストロボ自体に計測手段を内蔵する事により、特定の工具をもたない場合でもストロボ単体で容易に調整する事ができるという特徴をもつ。
(第3の実施形態)
図12は第3の実施形態を示すカメラシステムの電気回路ブロック図、図13はストロボの電気回路ブロック図を示している。図2、図3と対応する部材には同じ符号を付しているので説明は省略する。
図12は第3の実施形態を示すカメラシステムの電気回路ブロック図、図13はストロボの電気回路ブロック図を示している。図2、図3と対応する部材には同じ符号を付しているので説明は省略する。
第3の実施形態では、ストロボ発光量の温度補正を行う温度検出手段をカメラ側に配置し、通信端子S0〜S2を介して通信によりストロボに伝達してストロボ側では受信した温度データをもとに、第1、第2の実施形態で説明した、発光強度の設定を行うものである。図12において、120,121は温度検出用ダイオードで、122は抵抗、123は定電圧電源である。
カメラ側に温度検出手段を設けるメリットは、カメラではAFやAEの調整や補正の為に必ず温度検出手段は必要であり、温度検出用のダイオード120,121の順方向電圧VFを第1、第2の実施形態と同様にカメラマイコン100内のA/D変換器100cで読み、そこで得られた温度データを通信でストロボに伝達するのみでよいので、ストロボ側にわざわざ温度検出手段を設ける必要がなく、ストロボのコストも押さえられるメリットがある。さらにストロボ側で温度検出手段を配置した場合は、ストロボにはメインコンデンサC1の充電の為に数アンペアの大電流を流すので、温度検出手段の設置場所に留意しないと、正確な温度が計測できない場合も発生するが、カメラ側は比較的発熱する部材が少ないので、温度を正確に測定しやすいメリットがある。
以上説明したように第3の実施形態によれば、第1、第2の実施形態により得られる、高効率かつ、一様な発光強度でフラット発光によるストロボ撮影を行う事の為に必要な温度情報を、カメラが内蔵している温度検出手段による温度検出データを通信によりストロボに伝達し、発光強度の補正に用いる事により、ストロボのコストを上げる事なく実現できるという特徴を持つ。
19…キセノン管31,32…モニタセンサー
100…カメラマイコン200…ストロボマイコン
203…発光制御回路204,205…コンパレータ
207…積分回路210…EEPROM
218,219…温度検出素子
100…カメラマイコン200…ストロボマイコン
203…発光制御回路204,205…コンパレータ
207…積分回路210…EEPROM
218,219…温度検出素子
Claims (9)
- 電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調停し、所定の発光強度と発光時間で前記発光手段の発光を制御する発光制御手段と、一様なフラット発光を行うための発光強度を演算するために、少なくとも所定の発光条件におけるフラット発光可能時間を記憶する記憶手段とを有し、前記記憶手段の時間情報に基づいて前記発光制御手段は発光手段の発光を制御するストロボシステムであって、
前記フラット発光可能時間を計測する計測手段と、前記記憶手段への時間情報書き込み手段と、前記計測を行うための計測開始手段とを有し、前記発光制御手段は、前記計測開始手段が計測開始を指示されると、所定の発光強度でフラット発光を行うと共に、前記計測手段で計測したフラット発光可能時間を前記書き込み手段により前記記憶手段に記憶させることを特徴とするストロボシステム。 - 請求項1において、前記計測手段への計測の指示は、カメラとの接続端子を介した特定のシリアル通信であることを特徴とするストロボシステム。
- 電気エネルギーを蓄積するコンデンサと、前記コンデンサの電気エネルギーを光エネルギーに変換する発光手段と、前記発光手段の発光強度をモニタするモニタ手段と、前記モニタ手段の出力に基づき発光強度を調停する発光制御手段と、温度検出手段により検出された温度情報により前記発光制御手段による発光手段の発光強度を補正する補正手段とを有することを特徴とするストロボシステム。
- 請求項3において、温度検出手段は、略定電流駆動されたPN接合半導体の順方向電圧を検出する電圧検出手段と、所定の時点の前記順方向電圧に相当する情報と所定の時点での周囲温度情報を記憶する記憶手段と、温度検出時には前記電圧検出手段にて検出された前記電圧検出手段の順方向電圧を示す情報と前記記憶手段に記憶された前記所定の状態における前記順方向電圧を示す情報との差分と、前記周囲温度を示す情報と予め定められた前記温度検出素子の順方向電圧の温度変化を示す情報とを基に検出時の温度を演算する演算手段とを有することを特徴とするストロボシステム。
- 請求項4において、PN接合半導体はダイオードであることを特徴とするストロボシステム。
- 請求項4または5において、所定の時間とは、調整時点であって、カメラとの接続端子を介した特定のシリアル通信を受信した時点であることを特徴とするストロボシステム。
- 請求項4において、電圧検出手段は、A/Dコンバータであることを特徴とするストロボシステム。
- 請求項1において、記憶手段に記憶されるフラット発光可能時間の所定の発光条件は、前記コンデンサがフル充電状態で、前記発光制御手段が調停できる最大の発光強度であることを特徴とするストロボシステム。
- 請求項1または4において、記憶手段は書き換え可能な記憶手段であることを特徴とするストロボシステム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-09-01 JP JP2003309157A patent/JP2004013171A/ja not_active Withdrawn
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