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JP2003313219A - オレフィン重合用触媒 - Google Patents

オレフィン重合用触媒

Info

Publication number
JP2003313219A
JP2003313219A JP2002118855A JP2002118855A JP2003313219A JP 2003313219 A JP2003313219 A JP 2003313219A JP 2002118855 A JP2002118855 A JP 2002118855A JP 2002118855 A JP2002118855 A JP 2002118855A JP 2003313219 A JP2003313219 A JP 2003313219A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
general formula
optionally substituted
substituted
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002118855A
Other languages
English (en)
Inventor
Taichi Senda
太一 千田
Shusuke Hanaoka
秀典 花岡
Takayuki Azumai
隆行 東井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2002118855A priority Critical patent/JP2003313219A/ja
Publication of JP2003313219A publication Critical patent/JP2003313219A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 オレフィン重合用触媒を提供すること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、R1〜R5は、水素原子、アルキル基、アリール
基、アラルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アラルキルオキシ基、炭化水素置換シリル基または炭化
水素置換アミノ基を示し、Zは水素原子またはアミノ基
の保護基を示す。)で示されるアミノアルコールと、一
般式(2) (式中、Mは4族の遷移金属原子を示し、X1、X2、X
3、X4は、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アル
コキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル
基、アラルキルオキシ基、炭化水素置換シリル基または
炭化水素置換アミノ基を示し、nは0または1を示す)
で示される遷移金属化合物とを反応させて得られる遷移
金属錯体およびアルミニウム化合物、あるいはさらにホ
ウ素化合物を組合わせてなるオレフィン重合用触媒。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重合用触媒および
それを用いる重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】メタロセン錯体を用いるオレフィン重合
体の製造法については多くの報告がなされている。例え
ば、特開昭58−19309号公報において、メタロセ
ン錯体とアルミノキサンを用いたオレフィン重合体の製
造法に関して報告されている。WO96/23010号
公報において、ジイミン−ニッケル錯体、WO98/2
7124号公報において、ピリジン架橋ジイミン−鉄錯
体、特開平11−315109号公報において、フェノ
キシイミン−ジルコニウム錯体が報告されている。これ
らの錯体は、メタロセン錯体に比べ,安価である、新規
なポリマーの製造の可能性がある、など次世代触媒とし
ての可能性があるとされているものの、より入手の容易
な配位子を用いてのポリマーの製造が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、調製が簡便
な配位子を用いる新規な重合用触媒およびそれを用いる
重合体の製造方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、新規な遷移金属錯
体を見出し、本発明に至った。
【0005】すなわち、本発明は、一般式(1) (式中、R1〜R5は同一または相異なり、水素原子、置
換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換
されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換さ
れていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換さ
れていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換さ
れていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置
換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ
基、炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基または炭素
数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R1〜R5
隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、
Zは水素原子またはアミノ基の保護基を示す。)で示さ
れるアミノアルコールと、一般式(2) (式中、Mは元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を
示し、X1、X2、X3、X4は同一または相異なり、水素
原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜
10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数1〜1
0のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜2
0のアリール基、置換されていてもよい炭素数6〜20
のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜
20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜
20のアラルキルオキシ基、炭素数1〜20の炭化水素
置換シリル基または炭素数1〜20の炭化水素置換アミ
ノ基を示し、nは0または1を示し、X1、X2、X3
4の隣接する基は互いに結合して環を形成していても
よい。)で示される遷移金属化合物とを反応させて得ら
れる遷移金属錯体および下記化合物(A)を組合わせて
なるオレフィン重合用触媒;上記遷移金属錯体と前記化
合物(A)および下記化合物(B)を組合わせてなるオ
レフィン重合用触媒ならびにこれら重合用触媒を用いる
オレフィン重合体の製造方法を提供するものである。 化合物(A):下記化合物(A1)〜(A3)のいずれ
か、あるいはそれらの2種以上の混合物 (A1):一般式E1 aAl(Z)3-aで示される有機ア
ルミニウム化合物 (A2):一般式{−Al(E2)−O−}bで示される
構造を有する環状のアルミノキサン (A3):一般式E3{−Al(E3 )−O−}cAl
(E32で示される構造を有する線状のアルミノキサン (式中、E1〜E3は同一または相異なり、炭素原子数1
〜8の炭化水素基を示し、Zは同一または相異なり、水
素原子またはハロゲン原子を示し、aは1、2または3
を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を示す。) 化合物(B):下記化合物(B1)〜(B3)のいずれ
か、あるいはそれらの2種以上の混合物 (B1):一般式BQ123で表されるホウ素化合
物、 (B2):一般式Z+(BQ1234-で表されるホ
ウ素化合物、 (B3):一般式(L−H)+(BQ1234-で表
されるホウ素化合物 (式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q
1〜Q4は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素原子
数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
ン化炭化水素基、炭素原子数1〜20の置換シリル基、
炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2
〜20の2置換アミノ基を示す。)
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。一般式(1)で示されるアミノアルコールにおい
て、好ましくは下記一般式(3)で示される化合物が挙
げられ、より好ましくは下記一般式(4)で示される化
合物が挙げられる。一般式(3) (式中、R1〜R3およびZは前記と同じ意味を表わし、
6〜R9は同一または相異なり、水素原子、置換されて
いてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されてい
てもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていて
もよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていて
もよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていて
もよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されて
いてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素
数1〜20の炭化水素置換シリル基または炭素数1〜2
0の炭化水素置換アミノ基を示し、Zは水素原子または
アミノ基の保護基を示し、mは0〜3の整数を示し、R
6〜R9の隣接する基は互いに結合して環を形成していて
もよい。)で示される化合物。 一般式(4) (式中、R1、R2およびZは、前記と同じ意味を表わ
し、R1とR2は互いに結合して環を形成していてもよ
い。)で示される化合物。
【0007】一般式(1)で示されるアミノアルコー
ル、一般式(3)および一般式(4)で示される化合物
において、R1〜R9、X1〜X4における置換されていて
もよい炭素数1〜10のアルキル基の置換基としては、
ハロゲン原子等が挙げられ、置換されていてもよい炭素
数1〜10のアルキル基の具体例としては、メチル基、
エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペ
ンチル基、ネオペンチル基、アミル基 、n−ヘキシル
基、n−オクチル基、n−デシル基、フルオロメチル
基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フル
オロエチル基、ジフルオロエチル基、トリフルオロエチ
ル基、テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル
基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、
パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基、パ
ーフルオロオクチル基、パーフルオロデシル基、トリク
ロロメチル基などが例示され、好ましくは、メチル基、
エチル基、イソプロピル基、 tert−ブチル基、ア
ミル基等が挙げられる。
【0008】R1〜R9、X1〜X4における置換されてい
てもよい炭素数6〜20のアリール基としては、フェニ
ル基、ナフチル基、アントラセニル基等が挙げられ、そ
の置換基としては、アルキル基、フッ素原子等が挙げら
れ、置換されていてもよい炭素数6〜20のアリール基
の具体例としては、例えば、フェニル基、2−トリル
基、3−トリル基、4−トリル基、2,3−キシリル
基、2,4−キシリル基、2,5−キシリル基、2,6
−キシリル基、3,4−キシリル基、3,5−キシリル
基、2,3,4−トリメチルフェニル基、2,3,5−
トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニ
ル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、3,4,5
−トリメチルフェニル基、2,3,4,5−テトラメチ
ルフェニル基、2,3,4,6−テトラメチルフェニル
基、2,3,5,6−テトラメチルフェニル基、ペンタ
メチルフェニル基、エチルフェニル基、n−プロピルフ
ェニル基、イソプロピルフェニル基、n−ブチルフェニ
ル基、sec−ブチルフェニル基、tert−ブチルフ
ェニル基、 n−ペンチルフェニル基、 ネオペンチルフ
ェニル基、 n−ヘキシルフェニル基、 n−オクチルフ
ェニル基、 n−デシルフェニル基、 n−ドデシルフェ
ニル基、 n−テトラデシルフェニル基、ナフチル基、
アントラセニル基およびこれらのフッ素原子置換アリー
ル基が例示され、好ましくはフェニル基が挙げられる。
【0009】R1〜R9、X1〜X4における置換されてい
てもよい炭素数7〜20のアラルキル基としては、ベン
ジル基、ナフチルメチル基、アントラセニルメチル基、
ジフェニルメチル基等が挙げられ、その置換基として
は、例えばアルキル基、フッ素原子等が挙げられる。置
換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基の具
体例としては、例えば、ベンジル基、(2−メチルフェ
ニル)メチル基、(3−メチルフェニル)メチル基、
(4−メチルフェニル)メチル基、(2,3−ジメチル
フェニル)メチル基、(2,4−ジメチルフェニル)メ
チル基、(2,5−ジメチルフェニル)メチル基、
(2,6−ジメチルフェニル)メチル基、(3,4−ジ
メチルフェニル)メチル基、(2,3,4−トリメチル
フェニル)メチル基、(2,3,5−トリメチルフェニ
ル)メチル基、(2,3,6−トリメチルフェニル)メ
チル基、(3,4,5−トリメチルフェニル)メチル
基、(2,4,6−トリメチルフェニル)メチル基、
(2,3,4,5−テトラメチルフェニル)メチル基、
(2,3,4,6−テトラメチルフェニル)メチル基、
(2,3,5,6−テトラメチルフェニル)メチル基、
(ペンタメチルフェニル)メチル基、(エチルフェニ
ル)メチル基、(n−プロピルフェニル)メチル基、
(イソプロピルフェニル)メチル基、(n−ブチルフェ
ニル)メチル基、(sec−ブチルフェニル)メチル
基、(tert−ブチルフェニル)メチル基、(n−ペ
ンチルフェニル)メチル基、(ネオペンチルフェニル)
メチル基、(n−ヘキシルフェニル)メチル基、(n−
オクチルフェニル)メチル基、(n−デシルフェニル)
メチル基、(n−ドデシルフェニル)メチル基、(n−
テトラデシルフェニル)メチル基、ナフチルメチル基、
アントラセニルメチル基、ジフェニルメチル基およびこ
れらのフッ素原子置換アラルキル基が挙げられ、好まし
くはベンジル基が挙げられる。
【0010】R1〜R9、X1〜X4における置換されてい
てもよい炭素数1〜10のアルコキシ基の置換基として
は、フッ素原子等等が挙げられ、具体例としては、メト
キシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert
−ブトキシ基、n−ペントキシ基、ネオペントキシ基、
n−ヘキソキシ基、n−オクトキシ基、n−デキソキシ
基、およびこれらのフッ素原子置換アルコキシ基が挙げ
られ、好ましくは、メトキシ基、エトキシ基、tert
−ブトキシ基が挙げられる。
【0011】R1〜R9、X1〜X4における置換されてい
てもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基としては、
フェノキシ基、ナフトキシ基、アントラセノキシ基等が
挙げられ、その置換基としては、アルキル基、フッ素原
子等が挙げられる。置換されていてもよい炭素数6〜2
0のアリールオキシ基の具体例としてはフェノキシ基、
2−メチルフェノキシ基、3−メチルフェノキシ基、4
−メチルフェノキシ基、2,3−ジメチルフェノキシ
基、2,4−ジメチルフェノキシ基、2,5−ジメチル
フェノキシ基、2,6−ジメチルフェノキシ基、3,4
−ジメチルフェノキシ基、3,5−ジメチルフェノキシ
基、2,3,4−トリメチルフェノキシ基、2,3,5
−トリメチルフェノキシ基、2,3,6−トリメチルフ
ェノキシ基、2,4,5−トリメチルフェノキシ基、
2,4,6−トリメチルフェノキシ基、3,4,5−ト
リメチルフェノキシ基、2,3,4,5−テトラメチル
フェノキシ基、2,3,4,6−テトラメチルフェノキ
シ基、2,3,5,6−テトラメチルフェノキシ基、ペ
ンタメチルフェノキシ基、エチルフェノキシ基、n−プ
ロピルフェノキシ基、イソプロピルフェノキシ基、n−
ブチルフェノキシ基、sec−ブチルフェノキシ基、t
ert−ブチルフェノキシ基、n−ヘキシルフェノキシ
基、n−オクチルフェノキシ基、n−デシルフェノキシ
基、n−テトラデシルフェノキシ基、ナフトキシ基、ア
ントラセノキシ基、およびこれらのフッ素置換アリール
オキシ基が挙げられる。
【0012】R1〜R9、X1〜X4における置換されてい
てもよい炭素原子数7〜20のアラルキルオキシ基の置
換基としては、アルキル基、ハロゲン原子等が挙げら
れ、具体例としては、例えばベンジルオキシ基、(2−
メチルフェニル)メトキシ基、(3−メチルフェニル)
メトキシ基、(4−メチルフェニル)メトキシ基、
(2,3−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,4−
ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,5−ジメチルフ
ェニル)メトキシ基、(2,6−ジメチルフェニル)メ
トキシ基、(3,4−ジメチルフェニル)メトキシ基、
(3,5−ジメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,
4−トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,5−
トリメチルフェニル)メトキシ基、(2,3,6−トリ
メチルフェニル)メトキシ基、(2,4,5−トリメチ
ルフェニル)メトキシ基、(2,4,6−トリメチルフ
ェニル)メトキシ基、(3,4,5−トリメチルフェニ
ル)メトキシ基、(2,3,4,5−テトラメチルフェ
ニル)メトキシ基、(2,3,4,6−テトラメチルフ
ェニル)メトキシ基、(2,3,5,6−テトラメチル
フェニル)メトキシ基、(ペンタメチルフェニル)メト
キシ基、(エチルフェニル)メトキシ基、(n−プロピ
ルフェニル)メトキシ基、(イソプロピルフェニル)メ
トキシ基、(n−ブチルフェニル)メトキシ基、(se
c−ブチルフェニル)メトキシ基、(tert−ブチル
フェニル)メトキシ基、(n−ヘキシルフェニル)メト
キシ基、(n−オクチルフェニル)メトキシ基、(n−
デシルフェニル)メトキシ基、(n−テトラデシルフェ
ニル)メトキシ基、ナフチルメトキシ基、アントラセニ
ルメトキシ基などが挙げられ、好ましくはベンジルオキ
シ基が挙げられる。これらのアラルキルオキシ基はいず
れもフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子など
のハロゲン原子で置換されていてもよい。
【0013】R1〜R9、X1〜X4における炭素数1〜2
0の炭化水素置換シリル基とは、炭素数1〜20の炭化
水素基で置換されたシリル基であって、ここでの炭化水
素基としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペン
チル基、アミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル
基、n−オクチル基、n−デシル基などの炭素原子数1
〜10のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、ナフチル基、アントラセニル基などの炭素原子数1
〜20のアリール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜
20の炭化水素置換シリル基としては、例えば、メチル
シリル基、エチルシリル基、フェニルシリル基などの1
置換シリル基、ジメチルシリル基、ジエチルシリル基、
ジフェニルシリル基などの2置換シリル基、トリメチル
シリル基、トリエチルシリル基、トリ−n−プロピルシ
リル基、トリ−イソプロピルシリル基、トリ−n−ブチ
ルシリル基、トリ−sec−ブチルシリル基、トリ−t
ert−ブチルシリル基、トリ−イソブチルシリル基、
tert−ブチルジメチルシリル基、トリ−n−ペンチ
ルシリル基、トリ−n−ヘキシルシリル基、トリシクロ
ヘキシルシリル基、トリフェニルシリル基などの3置換
シリル基等が挙げられ、好ましくはトリメチルシリル
基、 tert−ブチルジメチルシリル基、トリフェニ
ルシリル基が挙げられる。これらの置換シリル基はいず
れもがその炭化水素基がフッ素原子で置換されていても
よい。
【0014】R1〜R9、X1〜X4における炭素数1〜2
0の炭化水素置換アミノ基とは2つの炭化水素基で置換
されたアミノ基であって、ここでの炭化水素基として
は、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イ
ソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、te
rt−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、ア
ミル基 、n−ヘキシル基、シクロヘキシル基、n−オ
クチル基、n−デシル基などの炭素原子数1〜10のア
ルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチ
ル基、アントラセニル基などの炭素原子数1〜20のア
リール基等が挙げられる。かかる炭素数1〜20の炭化
水素置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ジ−n−プロピルアミノ基、ジ
イソプロピルアミノ基、ジ−n−ブチルアミノ基、ジ−
sec−ブチルアミノ基、ジ−tert−ブチルアミノ
基、ジ−イソブチルアミノ基、 tert −ブチルイソ
プロピルアミノ基、 ジ−n−ヘキシルアミノ基、ジ−
n−オクチルアミノ基、ジ−n−デシルアミノ基、ジフ
ェニルアミノ基等が挙げられ、好ましくはジメチルアミ
ノ基、ジエチルアミノ基等が挙げられる。
【0015】R1〜R9、X1〜X4の隣接する基は結合し
て環を形成していてもよい。
【0016】一般式(2)で示される遷移金属化合物に
おいて、Mで示される遷移金属原子としては、元素の周
期律表(IUPAC無機化学命名法改定版1989)の
第4族の遷移金属原子であり、例えばチタン原子、ジル
コニウム原子、ハフニウム原子などが挙げられ、好まし
くはチタン原子が挙げられる。
【0017】X1〜X4におけるハロゲン原子としてはフ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子などが例示
され、好ましくは塩素原子が挙げられる。
【0018】nは0または1あり、好ましくは1であ
る。mは0〜3の整数であって、好ましくは1である。
【0019】一般式(1)で示されるアミノアルコール
化合物の具体例としては、(S)−2−アジリジニルメ
タノール、(S)−α,α−ジメチル−2−アジリジニ
ルメタノール、(S)−α,α−ジエチル−2−アジリ
ジニルメタノール、(S)−α,α−ジイソプロピル−
2−アジリジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェ
ニル−2−アジリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジ(1−ナフチル)−2−アジリジニルメタノール、
(S)−α,α−ジ(2−ナフチル)−2−アジリジニ
ルメタノール、
【0020】(S)−2−(N−α−メチルベンジル)
アジリジニルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−
2−(N−α−メチルベンジル)アジリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−(N−α−メチル
ベンジル)アジリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジイソプロピル−2−(N−α−メチルベンジル)アジ
リジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2
−(N−α−メチルベンジル)アジリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
α−メチルベンジル)アジリジニルメタノール、(S)
−α,α−ジ(2−ナフチル)−2−(N−α−メチル
ベンジル)アジリジニルメタノール、
【0021】(S)−2−(N−ベンジル)アジリジニ
ルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−2−(N−
ベンジル)アジリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジエチル−2−(N−ベンジル)アジリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−(N−ベン
ジル)アジリジニルメタノール、(S)−α,α−ジフ
ェニル−2−(N−ベンジル)アジリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
ベンジル)アジリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジ(2−ナフチル)−2−(N−ベンジル)アジリジニ
ルメタノール
【0022】(S)−2−アゼチジニルメタノール、
(S)−α,α−ジメチル−2−アゼチジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−アゼチジニルメタ
ノール、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−アゼチ
ジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2−
アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−ジ(1−ナ
フチル)−2−アゼチジニルメタノール、(S)−α,
α−ジ(2−ナフチル)−2−アゼチジニルメタノー
ル、
【0023】(S)−2−(N−α−メチルベンジル)
アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−
2−(N−α−メチルベンジル)アゼチジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−(N−α−メチル
ベンジル)アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−
ジイソプロピル−2−(N−α−メチルベンジル)アゼ
チジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2
−(N−α−メチルベンジル)アゼチジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
α−メチルベンジル)アゼチジニルメタノール、(S)
−α,α−ジ(2−ナフチル)−2−(N−α−メチル
ベンジル)アゼチジニルメタノール、
【0024】(S)−2−(N−ベンジル)アゼチジニ
ルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−2−(N−
ベンジル)アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−
ジエチル−2−(N−ベンジル)アゼチジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−(N−ベン
ジル)アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−ジフ
ェニル−2−(N−ベンジル)アゼチジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
ベンジル)アゼチジニルメタノール、(S)−α,α−
ジ(2−ナフチル)−2−(N−ベンジル)アゼチジニ
ルメタノール
【0025】(S)−2−ピロリジニルメタノール、
(S)−α,α−ジメチル−2−ピロリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−ピロリジニルメタ
ノール、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−ピロリ
ジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2−
ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−ジ(1−ナ
フチル)−2−ピロリジニルメタノール、(S)−α,
α−ジ(2−ナフチル)−2−ピロリジニルメタノー
ル、
【0026】(S)−2−(N−α−メチルベンジル)
ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−
2−(N−α−メチルベンジル)ピロリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−(N−α−メチル
ベンジル)ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジイソプロピル−2−(N−α−メチルベンジル)ピロ
リジニルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2
−(N−α−メチルベンジル)ピロリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
α−メチルベンジル)ピロリジニルメタノール、(S)
−α,α−ジ(2−ナフチル)−2−(N−α−メチル
ベンジル)ピロリジニルメタノール、
【0027】(S)−2−(N−ベンジル)ピロリジニ
ルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−2−(N−
ベンジル)ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジエチル−2−(N−ベンジル)ピロリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−(N−ベン
ジル)ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−ジフ
ェニル−2−(N−ベンジル)ピロリジニルメタノー
ル、(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−
ベンジル)ピロリジニルメタノール、(S)−α,α−
ジ(2−ナフチル)−2−(N−ベンジル)ピロリジニ
ルメタノール
【0028】(S)−2−ピペリジルメタノール、
(S)−α,α−ジメチル−2−ピペリジルメタノー
ル、(S)−α,α−ジエチル−2−ピペリジルメタノ
ール、(S)−α,α−ジイソプロピル−2−ピペリジ
ルメタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2−ピペ
リジルメタノール、(S)−α,α−ジ(1−ナフチ
ル)−2−ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジ
(2−ナフチル)−2−ピペリジルメタノール、
【0029】(S)−2−(N−α−メチルベンジル)
ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジメチル−2
−(N−α−メチルベンジル)ピペリジルメタノール、
(S)−α,α−ジエチル−2−(N−α−メチルベン
ジル)ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジイソ
プロピル−2−(N−α−メチルベンジル)ピペリジル
メタノール、(S)−α,α−ジフェニル−2−(N−
α−メチルベンジル)ピペリジルメタノール、(S)−
α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−α−メチルベ
ンジル)ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジ
(2−ナフチル)−2−(N−α−メチルベンジル)ピ
ペリジルメタノール、
【0030】(S)−2−(N−ベンジル)ピペリジル
メタノール、(S)−α,α−ジメチル−2−(N−ベ
ンジル)ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジエ
チル−2−(N−ベンジル)ピペリジルメタノール、
(S)−α,α−ジイソプロピル−2−(N−ベンジ
ル)ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジフェニ
ル−2−(N−ベンジル)ピペリジルメタノール、
(S)−α,α−ジ(1−ナフチル)−2−(N−ベン
ジル)ピペリジルメタノール、(S)−α,α−ジ(2
−ナフチル)−2−(N−ベンジル)ピペリジルメタノ
ールおよび、そのエナンチオマーなどが挙げられ、光学
異性体の混合物も同様に例示される。
【0031】一般式(2)で示される遷移金属化合物と
しては、三塩化チタン、四塩化チタン、四臭化チタン、
四ヨウ化チタンなどのハロゲン化チタン、テトラキス
(ジメチルアミノ)チタン、ジクロロビス(ジメチルア
ミノ)チタン、トリクロロ(ジメチルアミノ)チタニウ
ム、テトラキス(ジエチルアミノ)チタンなどのアミド
チタン、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブ
トキシチタン、ジクロロジイソプロポキシチタン、トリ
クロロイソプロポキシチタンなどのアルコキシチタンお
よび上記各化合物のチタンをジルコニウム、ハフニウム
に変更した化合物などが挙げられ、その使用量はで配位
子に対して通常0.3〜3モル倍、好ましくは0.4〜
0.6モル倍程度の範囲である。
【0032】一般式(1)で示されるアミノアルコー
ル、一般式(2)で示される遷移金属化合物からなる遷
移金属錯体の製造は、例えば、窒素、アルゴンなどの不
活性雰囲気下において、溶媒の存在下に実施することが
できる。反応は、一般式(1)で示されるアミノアルコ
ールと塩基とを反応させた後、一般式(2)で示される
遷移金属化合物と反応させるのが好ましい。
【0033】一般式(1)で示されるアミノアルコール
と塩基とを反応させる場合の塩基としては特に限定され
ないが、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウ
ム、tert−ブチルリチウム、リチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジド、ナトリウ
ムヘキサメチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシ
ラジド、ナトリウムヒドリド、カリウムヒドリドなどを
用いることができる。
【0034】反応に用いられる溶媒は特に限定されない
が、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン
等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、
メシチレン等の芳香族炭化水素、ジエチルエーテル、ジ
ブチルエーテル、メチル−t−ブチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類およびこれらの混合物が例
示される。その使用量は、 通常、一般式(1)で示さ
れるアミノアルコールの1〜200重量倍であり、好ま
しくは3〜30重量倍程度である。
【0035】反応温度としては、通常は−100℃〜溶
媒の沸点において実施され、好ましくは−80〜30℃
程度である。
【0036】反応後、金属塩が副生する場合はこれをろ
別し、その後、溶媒を留去することにより遷移金属錯体
を得ることができる。必要に応じ、再結晶、昇華など通
常の方法により精製することができる。かかる遷移金属
錯体の具体例としては、前記一般式(1)で示されるア
ミノアルコールと、一般式(2)で示される遷移金属化
合物に対応する遷移金属錯体を挙げることができる。
【0037】かくして製造される遷移金属錯体は、下記
化合物(A)、あるいはさらに下記化合物(B)を、重
合時に任意の順序で投入し使用することができるが、ま
たそれらの任意の化合物の組合せを予め接触させて得ら
れた反応物を用いることもできる。
【0038】〔化合物(A)〕本発明において用いられ
る化合物(A)としては、公知の有機アルミニウム化合
物が使用できる。好ましくは、化合物(A)としては、
公知の有機アルミニウム化合物が使用でき、好ましく
は、下記化合物(A1)〜(A3)のいずれか、あるい
はそれらの2種以上の混合物が挙げられる。 (A1):一般式E1 aAl(Z)3-aで示される有機ア
ルミニウム化合物 (A2):一般式{−Al(E2)−O−}bで示される
構造を有する環状のアルミノキサン (A3):一般式E3{−Al(E3 )−O−}cAl
(E32で示される構造を有する線状のアルミノキサン (式中、E1〜E3は同一または相異なり、炭素原子数1
〜8の炭化水素基であり、Zは同一または相異なり、水
素原子またはハロゲン原子を表わし、aは1、2または
3で、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を表わ
す。)
【0039】一般式 E1 aAlZ3-aで示される有機ア
ルミニウム化合物(A1)の具体例としては、トリメチ
ルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプロピ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリヘ
キシルアルミニウム等のトリアルキルアルミニウム;ジ
メチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウム
クロライド、ジプロピルアルミニウムクロライド、ジイ
ソブチルアルミニウムクロライド、ジヘキシルアルミニ
ウムクロライド等のジアルキルアルミニウムクロライ
ド;メチルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニ
ウムジクロライド、プロピルアルミニウムジクロライ
ド、イソブチルアルミニウムジクロライド、ヘキシルア
ルミニウムジクロライド等のアルキルアルミニウムジク
ロライド;ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチ
ルアルミニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウム
ハイドライド、ジイソブチルアルミニウムハイドライ
ド、ジヘキシルアルミニウムハイドライド等のジアルキ
ルアルミニウムハイドライド等を例示することができ
る。好ましくは、トリアルキルアルミニウムであり、よ
り好ましくは、トリエチルアルミニウム、トリイソブチ
ルアルミニウムである。
【0040】一般式{−Al(E2)−O−}bで示され
る構造を有する環状のアルミノキサン(A2)、一般式
3{−Al(E3)−O−}cAl(E32で示される
構造を有する線状のアルミノキサン(A3)における、
2、E3の具体例としては、メチル基、エチル基、ノル
マルプロピル基、イソプロピル基、ノルマルブチル基、
イソブチル基、ノルマルペンチル基、ネオペンチル基等
のアルキル基を例示することができる。bは2以上の整
数であり、cは1以上の整数である。好ましくは、E2
およびE3はメチル基、イソブチル基であり、bは2〜
40、cは1〜40である。
【0041】上記のアルミノキサンは各種の方法で造ら
れる。その方法については特に制限はなく、公知の方法
に準じて造ればよい。例えば、トリアルキルアルミニウ
ム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を適当な有
機溶剤(ベンゼン、脂肪族炭化水素など)に溶かした溶
液を水と接触させて造る。また、トリアルキルアルミニ
ウム(例えば、トリメチルアルミニウムなど)を結晶水
を含んでいる金属塩(例えば、硫酸銅水和物など)に接
触させて造る方法が例示できる。
【0042】〔化合物B〕本発明において化合物(B)
としては、(B1)一般式BQ123で表されるホウ
素化合物、(B2)一般式Z+(BQ1234-で表
されるホウ素化合物、(B3)一般式(L−H)+(B
1234-で表されるホウ素化合物のいずれか、
あるいはそれらの2種以上の混合物を用いる。
【0043】一般式 BQ123で表されるホウ素化
合物(B1)において、Bは3価の原子価状態のホウ素
原子であり、Q1〜Q3はハロゲン原子、1〜20個の炭
素原子を含む炭化水素基、1〜20個の 炭素原子を含
むハロゲン化炭化水素基、1〜20個の炭素原子を含む
置換シリル基、1〜20個の炭素原子を含むアルコキシ
基または2〜20個の炭素原子を含む2置換アミノ基で
あり、それらは同じであっても異なっていても良い。好
ましいQ1〜Q3はハロゲン原子、1〜20個の炭素原子
を含む炭化水素基、1〜20個の炭素原子を含むハロゲ
ン化炭化水素基である。
【0044】(B1)の具体例としては、トリス(ペン
タフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,5,6
−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス(2,3,
4,5−テトラフルオロフェニル)ボラン、トリス
(3,4,5−トリフルオロフェニル)ボラン、トリス
(2,3,4−トリフルオロフェニル)ボラン、フェニ
ルビス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等が挙げられ
るが、好ましくは、トリス(ペンタフルオロフェニル)
ボランが挙げられる。
【0045】一般式Z+(BQ1234-で表される
ホウ素化合物(B2)において、Z+は無機または有機
のカチオンであり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子
であり、Q1〜Q4は上記の(B1)におけるQ1〜Q3
同様である。
【0046】一般式 Z+(BQ1234-で表され
る化合物の具体例としては、無機のカチオンであるZ+
には、フェロセニウムカチオン、アルキル置換フェロセ
ニウムカチオン、銀陽イオンなどが、有機のカチオンで
あるZ+ には、トリフェニルメチルカチオンなどが挙げ
られる。(BQ1234-には、テトラキス(ペン
タフルオロフェニル)ボレート、テトラキス(2,3,
5,6−テトラフルオロフェニル)ボレート、テトラキ
ス(2,3,4,5−テトラフルオロフェニル)ボレー
ト、テトラキス(3,4,5−トリフルオロフェニル)
ボレート、テトラキス(2,2,4ートリフルオロフェ
ニル)ボレート、フェニルビス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレ−ト、テトラキス(3,5−ビストリフルオロ
メチルフェニル)ボレートなどが挙げられる。
【0047】これらの具体的な組み合わせとしては、フ
ェロセニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボ
レート、1,1'−ジメチルフェロセニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、銀テトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニルメ
チルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、
トリフェニルメチルテトラキス(3,5−ビストリフル
オロメチルフェニル)ボレートなどを挙げることができ
るが、好ましくは、トリフェニルメチルテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレートが挙げられる。
【0048】また、一般式(L−H)+(BQ123
4-で表されるホウ素化合物(B3)においては、Lは
中性ルイス塩基であり、(L−H)+はブレンステッド
酸であり、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、
1〜Q4は上記の(B1)におけるQ1〜Q3と同様であ
る。
【0049】一般式(L−H)+(BQ1234-
表される化合物の具体例としては、ブレンステッド酸で
ある(L−H)+には、トリアルキル置換アンモニウ
ム、N,N−ジアルキルアニリニウム、ジアルキルアン
モニウム、トリアリールホスホニウムなどが挙げられ、
(BQ1234-には、前述と同様のものが挙げら
れる。
【0050】これらの具体的な組み合わせとしては、ト
リエチルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、トリプロピルアンモニウムテトラキス
(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ノルマル
ブチル)アンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、トリ(ノルマルブチル)アンモニウム
テトラキス(3,5−ビストリフルオロメチルフェニ
ル)ボレート、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキ
ス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジエ
チルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレート、N,N−2,4,6−ペンタメチルアニ
リニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレー
ト、N,N−ジメチルアニリニウムテトラキス(3,5
−ビストリフルオロメチルフェニル)ボレート、ジイソ
プロピルアンモニウムテトラキス(ペンタフルオロフェ
ニル)ボレート、ジシクロヘキシルアンモニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリフェニ
ルホスホニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)
ボレート、トリ(メチルフェニル)ホスホニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、トリ(ジメ
チルフェニル)ホスホニウムテトラキス(ペンタフルオ
ロフェニル)ボレートなどを挙げることができるが、好
ましくは、トリ(ノルマルブチル)アンモニウムテトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、N,N−ジ
メチルアニリニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニ
ル)ボレートが挙げられる。
【0051】各触媒成分の使用量は、化合物(A)/遷
移金属錯体のモル比が0.1〜10000で、好ましく
は5〜2000、化合物(B)/遷移金属錯体のモル比
が0.01〜100で、好ましくは0.5〜10の範囲
にあるように、各成分を用いることが望ましい。各触媒
成分を溶液状態で使う場合の濃度については、遷移金属
錯体が、0.0001〜5ミリモル/リットルで、好ま
しくは、0.001〜1ミリモル/リットル、化合物
(A)が、Al原子換算で、0.01〜500ミリモル
/リットルで、好ましくは、0.1〜100ミリモル/
リットル、化合物(B)は、0.0001〜5ミリモル
/リットルで、好ましくは、0.001〜1ミリモル/
リットルの範囲にあるように、各成分を用いることが望
ましい。
【0052】本発明において、重合に使用するモノマー
は、炭素原子数2〜20個からなるオレフィン、ジオレ
フィン等のいずれをも用いることができ、同時に2種類
以上のモノマーを用いることもできる。かかるモノマー
を以下に例示するが、本発明は下記化合物に限定される
ものではない。かかるオレフィンの具体例としては、エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキ
セン−1、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、
デセン−1、5−メチル−2−ペンテン−1、ビニルシ
クロヘキセン等が例示される。ジオレフィン化合物とし
ては、炭化水素化合物の共役ジエン、非共役ジエンが挙
げられ、かかる化合物の具体例としては、非共役ジエン
化合物の具体例として、1,5−ヘキサジエン、1,4
−ヘキサジエン、1,4−ペンタジエン、1,7−オク
タジエン、1,8−ノナジエン、1,9−デカジエン、
4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,
4−ヘキサジエン、7−メチル−1,6−オクタジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチル
−2−ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−メチレン
−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、
5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレン等が例
示され、共役ジエン化合物の具体例としては、1,3−
ブタジエン、イソプレン、1,3−ヘキサジエン、1,
3−オクタジエン、1,3−シクロオクタジエン、1,
3−シクロヘキサジエン等を例示することができる。共
重合体を構成するモノマーの具体例としては、エチレン
とプロピレン、エチレンとブテン−1、エチレンとヘキ
セン−1、プロピレンとブテン−1等、およびそれらに
さらに5−エチリデン−2−ノルボルネンを使用する組
み合わせ等が例示されるが、本発明は、上記化合物に限
定されるものではない。
【0053】本発明では、モノマーとして芳香族ビニル
化合物も用いることができる。芳香族ビニル化合物の具
体例としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、p−メチルスチレン、o,p−ジメチル
スチレン、o−エチルスチレン、m−エチルスチレン、
p−エチルスチレン、o−クロロスチレン、p−クロロ
スチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン等が
挙げられる。
【0054】重合方法も、特に限定されるべきものでは
ないが、例えば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素、またはメチレンジクロライド等の
ハロゲン化炭化水素を溶媒として用いる溶媒重合、また
はスラリー重合、ガス状のモノマー中での気相重合等が
可能であり、また、連続重合、回分式重合のどちらでも
可能である。
【0055】重合温度は、−50℃〜200℃の範囲を
採り得るが、特に、−20℃〜100℃程度の範囲が好
ましく、重合圧力は、常圧〜6MPa(60kg/cm
2 G)が好ましい。重合時間は、一般的に、目的とす
るポリマーの種類、反応装置により適宜決定されるが、
1分間〜20時間の範囲を採ることができる。また、本
発明は共重合体の分子量を調節するために水素等の連鎖
移動剤を添加することもできる。
【0056】
【発明の効果】本発明により、得られる遷移金属錯体
は、高活性な重合触媒成分となり、オレフィンの重合反
応により高分子量のポリマーを与える。
【0057】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明をさらに詳し
く説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0058】(実施例1)窒素雰囲気下、(S)−α、
α−ジイソプロピル−2−アゼチジニルメタノール22
9mg(1.34ミリモル)をトルエン2mLに溶解
し、−78℃に冷却した。この溶液にテトラ(ジメチル
アミド)チタン300mg(1.34ミリモル)のトル
エン溶液2mLを徐々に滴下した。滴下終了後、室温ま
で昇温し、さらに3時間加熱還流した。室温まで冷却し
た後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をヘキサンに
溶解して不溶物をろ過して除いた後、溶媒を減圧留去す
ることにより、黄色固体として触媒成分388mgを得
た。
【0059】(実施例2)窒素雰囲気下、オートクレー
ブにトルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させた
後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させた。
ここに、メチルアルミノキサン(100μモル)、実施
例1で得た触媒成分0.03mgを加え、30分間重合
した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1
時間当たり、1.64×103g製造した。
【0060】(実施例3)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、ペンタフルオロフェニ
ルボラン(0.30μモル)を用いた以外は実施例2と
同様に重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分
1g当たり、1時間当たり、3.28×102g製造し
た。
【0061】(実施例4)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(0.
30μモル)を用いた以外は実施例2と同様に重合を行
った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当たり、1
時間あたり、7.21×103g製造した。
【0062】(実施例5)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、トリフェニルメチルテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(0.3
0μモル)を用いた以外は実施例2と同様に重合を行っ
た。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあたり、1時
間あたり、8.19×103g製造した。
【0063】(実施例6)窒素雰囲気下、オートクレー
ブにトルエン5.0mL、1−ヘキセン(0.50μ
L)を仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.
60MPaまで加圧し安定させた。ここに、メチルアル
ミノキサン(100μモル)、実施例1で得た触媒成分
0.03mgを加え、30分間重合した。重合の結果、
ポリマーを触媒成分1gあたり、1時間当たり、1.3
1×103g製造した。
【0064】(実施例7)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、ペンタフルオロフェニ
ルボラン(0.30μモル)を用いた以外は実施例6と
同様に重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分
1gあたり、1時間当たり、3.28×102g製造し
た。
【0065】(実施例8)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリニウム
テトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(0.
30μモル)を用いた以外は実施例6と同様に重合を行
った。重合の結果、融点が108.3℃であるポリマー
を触媒成分1gあたり、1時間当たり、6.88×10
3g製造した。
【0066】(実施例9)メチルアルミノキサンの代わ
りに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4
0μL、1.0M、関東化学)、トリフェニルメチルテ
トラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート(0.3
0μモル)を用いた以外は実施例6と同様に重合を行っ
た。重合の結果、融点が121.0℃であるポリマーを
触媒成分1gあたり、1時間当たり、7.21×103
g製造した。
【0067】(実施例10)窒素雰囲気下、オートクレ
ーブにトルエン5.0mL、1−ヘキセン(0.50μ
L)を仕込み、70℃で安定させた後、エチレンを0.
60MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイソブ
チルアルミニウムのヘキサン溶液(40μL、1.0
M、関東化学)、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート(0.30μモル)、
実施例1で得た触媒成分0.03mgを加え、30分間
重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあた
り、1時間当たり、1.97×103g製造した。
【0068】(実施例11)トリイソブチルアルミニウ
ムの代わりにトリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶
液(40μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリ
ニウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
の代わりにトリフェニルメチルテトラキス(ペンタフル
オロフェニル)ボレート(0.30μモル)を用いた以
外は実施例10と同様に重合を行った。重合の結果、ポ
リマーを触媒成分1gあたり、1時間当たり、7.21
×103g製造した。
【0069】(実施例12)窒素雰囲気下、オートクレ
ーブにトルエン5.0mL、1−ヘキセン(0.50μ
L)を仕込み、130℃で安定させた後、エチレンを
0.60MPaまで加圧し安定させた。ここに、トリイ
ソブチルアルミニウムのヘキサン溶液(4μL、1.0
M、関東化学)、ジメチルアニリニウムテトラキス(ペ
ンタフルオロフェニル)ボレート(0.30μモル)、
実施例1で得た触媒成分0.03mgを加え、30分間
重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあた
り、1時間当たり、3.28×102g製造した。
【0070】(実施例13)窒素雰囲気下、(S)−
α、α−ジフェニル−2−(N−α−メチルベンジル)
アゼチジニルメタノール910mg(2.65ミリモ
ル)をTHF8mLに溶解し、−78℃に冷却した。こ
の溶液にn−ブチルリチウム1.71mL(1.55
M、2.65ミリモル)を滴下し、室温まで昇温させ、
1時間攪拌した。この混合物を−78℃に冷却し、Zr
Cl4(THF)2500mg(1.33ミリモル)のト
ルエン12mL溶液をゆっくりと滴下した。滴下後、室
温まで昇温しさらに3時間攪拌した。溶媒を減圧留去
し、得られた固体をトルエンで洗浄した後、乾燥するこ
とにより、触媒成分733mgを得た。
【0071】(実施例14)窒素雰囲気下、オートクレ
ーブにトルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させ
た後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させ
た。ここに、メチルアルミノキサン(100μモル)、
実施例13で得た触媒成分0.08mgを加え、30分
間重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当た
り、1時間当たり、2.36×102g製造した。
【0072】(実施例15)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ペンタフルオロフ
ェニルボラン(0.30μモル)を用いた以外は実施例
14と同様に重合を行った。重合の結果、ポリマーを触
媒成分1g当たり、1時間当たり、1.18×102
製造した。
【0073】(実施例16)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例14と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当
たり、1時間あたり、1.18×102g製造した。
【0074】(実施例17)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、トリフェニルメチ
ルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例14と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあ
たり、1時間あたり、1.18×102g製造した。
【0075】(実施例18)窒素雰囲気下、(S)−
α、α−ジフェニル−2−(N−α−メチルベンジル)
アゼチジニルメタノール910mg(2.65ミリモ
ル)をトルエン15mLに溶解し、−78℃に冷却し
た。この溶液にn−ブチルリチウム1.71mL(1.
55M、2.65ミリモル)を滴下し、室温まで昇温さ
せ、1時間攪拌した。この混合物を−78℃に冷却し、
四塩化チタン252mg(1.33ミリモル)のトルエ
ン溶液2mLをゆっくりと滴下した。滴下後、室温まで
昇温しさらに3時間攪拌した。溶媒を減圧留去し、得ら
れた固体をトルエンで洗浄した後、乾燥することによ
り、触媒成分812mgを得た。
【0076】(実施例19)窒素雰囲気下、オートクレ
ーブにトルエン5.0mLを仕込み、40℃で安定させ
た後、エチレンを0.60MPaまで加圧し安定させ
た。ここに、メチルアルミノキサン(100μモル)、
実施例18で得た触媒成分0.08mgを加え、30分
間重合した。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当た
り、1時間当たり、3.73×102g製造した。
【0077】(実施例20)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ペンタフルオロフ
ェニルボラン(0.30μモル)を用いた以外は実施例
19と同様に重合を行った。重合の結果、ポリマーを触
媒成分1g当たり、1時間当たり、2.49×102
製造した。
【0078】(実施例21)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例19と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1g当
たり、1時間あたり、2.49×102g製造した。
【0079】(実施例22)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、トリフェニルメチ
ルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例19と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあ
たり、1時間あたり、4.98×102g製造した。
【0080】(実施例23)窒素雰囲気下、オートクレ
ーブにトルエン5.0mL、1−ヘキセン(0.50μ
L)を仕込み、40℃で安定させた後、エチレンを0.
60MPaまで加圧し安定させた。ここに、メチルアル
ミノキサン(100μモル)、実施例18で得た触媒成
分0.08mgを加え、30分間重合した。重合の結
果、ポリマーを触媒成分1gあたり、1時間当たり、
2.49×102g製造した。
【0081】(実施例24)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ペンタフルオロフ
ェニルボラン(0.30μモル)を用いた以外は実施例
23と同様に重合を行った。重合の結果、ポリマーを触
媒成分1gあたり、1時間あたり、1.24×102
製造した。
【0082】(実施例25)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、ジメチルアニリニ
ウムテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例23と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあ
たり、1時間当たり、2.49×102g製造した。
【0083】(実施例26)メチルアルミノキサンの代
わりに、トリイソブチルアルミニウムのヘキサン溶液
(40μL、1.0M、関東化学)、トリフェニルメチ
ルテトラキス(ペンタフルオロフェニル)ボレート
(0.30μモル)を用いた以外は実施例23と同様に
重合を行った。重合の結果、ポリマーを触媒成分1gあ
たり、1時間当たり、2.49×102g製造した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東井 隆行 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4J128 AA01 AB00 AB01 AC01 AC04 AC06 AC07 AC08 AC14 AC15 AC24 AC25 AC26 AC29 BA00A BA01B BA02B BB00A BB00B BB01B BC01B BC12B BC15B BC16B BC17B BC25B CB23A CB63A CB65A CB72A CB77A EA01 EB02 EB04 EB05 EB08 EB09 EB15 EB18 EB21 EC01 GB01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、R1〜R5は同一または相異なり、水素原子、置
    換されていてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換
    されていてもよい炭素数6〜20のアリール基、置換さ
    れていてもよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換さ
    れていてもよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換さ
    れていてもよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置
    換されていてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ
    基、炭素数1〜20の炭化水素置換シリル基または炭素
    数1〜20の炭化水素置換アミノ基を示し、R1〜R5
    隣接する基は互いに結合して環を形成していてもよく、
    Zは水素原子またはアミノ基の保護基を示す。)で示さ
    れるアミノアルコールと、一般式(2) (式中、Mは元素の周期律表の第4族の遷移金属原子を
    示し、X1、X2、X3、X4は同一または相異なり、水素
    原子、ハロゲン原子、置換されていてもよい炭素数1〜
    10のアルキル基、置換されていてもよい炭素数1〜1
    0のアルコキシ基、置換されていてもよい炭素数6〜2
    0のアリール基、置換されていてもよい炭素数6〜20
    のアリールオキシ基、置換されていてもよい炭素数7〜
    20のアラルキル基、置換されていてもよい炭素数7〜
    20のアラルキルオキシ基、炭素数1〜20の炭化水素
    置換シリル基または炭素数1〜20の炭化水素置換アミ
    ノ基を示し、nは0または1を示し、X1、X2、X3
    4の隣接する基は互いに結合して環を形成していても
    よい。)で示される遷移金属化合物とを反応させて得ら
    れる遷移金属錯体および下記化合物(A)を組合わせて
    なることを特徴とするオレフィン重合用触媒。 化合物(A):下記化合物(A1)〜(A3)のいずれ
    か、あるいはそれらの2種以上の混合物 (A1):一般式E1 aAl(Z)3-aで示される有機ア
    ルミニウム化合物 (A2):一般式{−Al(E2)−O−}bで示される
    構造を有する環状のアルミノキサン (A3):一般式E3{−Al(E3 )−O−}cAl
    (E32で示される構造を有する線状のアルミノキサン (式中、E1〜E3は同一または相異なり、炭素原子数1
    〜8の炭化水素基を示し、Zは同一または相異なり、水
    素原子またはハロゲン原子を示し、aは1、2または3
    を、bは2以上の整数を、cは1以上の整数を示す。)
  2. 【請求項2】一般式(1)で示されるアミノアルコール
    が、下記一般式(3)で示される化合物である請求項1
    記載のオレフィン重合用触媒。 一般式(3) (式中、R1〜R3およびZは前記と同じ意味を表わし、
    6〜R9は同一または相異なり、水素原子、置換されて
    いてもよい炭素数1〜10のアルキル基、置換されてい
    てもよい炭素数6〜20のアリール基、置換されていて
    もよい炭素数7〜20のアラルキル基、置換されていて
    もよい炭素数1〜10のアルコキシ基、置換されていて
    もよい炭素数6〜20のアリールオキシ基、置換されて
    いてもよい炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素
    数1〜20の炭化水素置換シリル基または炭素数1〜2
    0の炭化水素置換アミノ基を示し、Zは水素原子または
    アミノ基の保護基を示し、mは0〜3の整数を示し、R
    6〜R9の隣接する基は互いに結合して環を形成していて
    もよい。)で示される化合物。
  3. 【請求項3】一般式(1)で示されるアミノアルコール
    が光学活性体である請求項1または2記載のオレフィン
    重合用触媒。
  4. 【請求項4】アミノアルコールが、一般式(4) (式中、R1、R2およびZは、前記と同じ意味を表わ
    し、R1とR2は互いに結合して環を形成していてもよ
    い。)で示される化合物である請求項1記載のオレフィ
    ン重合用触媒。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の遷移金属
    錯体と前記化合物(A)および下記化合物(B)を組合
    わせてなることを特徴とするオレフィン重合用触媒。 化合物(B):下記化合物(B1)〜(B3)のいずれ
    か、あるいはそれらの2種以上の混合物 (B1):一般式BQ123で表されるホウ素化合
    物、 (B2):一般式Z+(BQ1234-で表されるホ
    ウ素化合物、 (B3):一般式(L−H)+(BQ1234-で表
    されるホウ素化合物 (式中、Bは3価の原子価状態のホウ素原子であり、Q
    1〜Q4は同一または相異なり、ハロゲン原子、炭素原子
    数1〜20の炭化水素基、炭素原子数1〜20のハロゲ
    ン化炭化水素基、炭素原子数1〜20の置換シリル基、
    炭素原子数1〜20のアルコキシ基または炭素原子数2
    〜20の2置換アミノ基を示す。)
  6. 【請求項6】一般式(2)で示される遷移金属化合物の
    Mが、チタン、ジルコニウム、またはハフニウムである
    請求項1から5のいずれかに記載のオレフィン重合用触
    媒。
  7. 【請求項7】一般式(2)で示される遷移金属化合物に
    おいて、X1〜X4がそれぞれハロゲン原子である請求項
    1から6のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒。
  8. 【請求項8】一般式(1)で示されるアミノアルコール
    と一般式(2)で示される遷移金属化合物の比が、1対
    0.3から1対3であることを特徴とする請求項1から
    8のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒。
  9. 【請求項9】請求項1から8のいずれかに記載のオレフ
    ィン重合用触媒を用いることを特徴とするオレフィン重
    合体の製造方法。
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