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JP2003307404A - 形状測定方法および形状測定装置 - Google Patents

形状測定方法および形状測定装置

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Publication number
JP2003307404A
JP2003307404A JP2002114792A JP2002114792A JP2003307404A JP 2003307404 A JP2003307404 A JP 2003307404A JP 2002114792 A JP2002114792 A JP 2002114792A JP 2002114792 A JP2002114792 A JP 2002114792A JP 2003307404 A JP2003307404 A JP 2003307404A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sphere
axis
magnetized portion
shape measuring
case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002114792A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Ichinoki
幸雄 一之木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2002114792A priority Critical patent/JP2003307404A/ja
Publication of JP2003307404A publication Critical patent/JP2003307404A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被測定物の形状を測定する際に多軸方向の角
度検出を可能とする。 【解決手段】 操作棒15を備えた球体3をケース11
内に回転可能に収容する。球体3の操作棒15と反対側
の表面に第1の磁石21を設け、第1の磁石21と直角
となる位置の球体3の表面に第2の磁石23を設ける。
ケース11側の第1の回路基板25には、第1のホール
素子27,29を設ける。球体3が図1中で紙面に直交
する第1軸を中心とした回転により、第1の磁石21と
第1の各ホール素子27,29との距離が変化し、第1
の各ホール素子27,29相互間で発生する電圧差に応
じて回転角度を検出する。第1の回路基板25には、図
1中で紙面に直交する方向にも一対のホール素子を設
け、これにより球体3の図1中で上下方向の第2軸を中
心とした回転角度を検出する。さらに、第2の磁石23
に対しても一対のホール素子を設けて図1中で左右方向
の第3軸を中心とした回転角度を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被測定物の曲が
り形状を測定する形状測定方法および形状測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来では、例えば特開2000−321
052号公報に記載されているように、複数の角度検出
ユニットを回転自在に連結して形状計測プローブを構成
し、この形状計測プローブを被測定物に沿わせて取り付
けて、被測定物の形状変化を測定するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のものは、被測定物の形状を測定するに際し、一
軸方向の角度検出しかできず、このため例えば産業用ロ
ボットのアームに沿って施設されるケーブルなどの形状
測定には対応できず、改善が望まれている。
【0004】そこで、この発明は、被測定物の形状を測
定するに際し、多軸方向の角度検出をできるようにする
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、磁化部分を備えた球体をケース
内に回転可能に収容し、このケースに対する前記球体の
回転変位を、磁気検出手段により前記磁化部分を検出す
ることで測定する形状測定方法としてある。
【0006】請求項2の発明は、請求項1の発明の形状
側愛知方法において、前記磁化部分は、前記球体の表面
近傍に設けた第1の磁化部分と、この第1の磁化部分に
対し、ほぼ直角をなす角度位置の前記球体の表面近傍に
設けた第2の磁化部分とを有し、前記磁気検出手段は、
前記球体の中心を通る第1軸を中心とした回転に伴う前
記第1の磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対
の第1の磁気検出部と、前記球体の第1軸と直交して前
記球体の中心を通る第2軸を中心とした回転に伴う前記
第1の磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対の
第2の磁気検出部と、前記球体の前記第1軸および第2
軸に互いに直交して前記球体の中心を通る第3軸を中心
とした回転に伴う前記第2の磁化部分の移動による磁気
変化を検出する一対の第3の磁気検出部とを有するもの
としてある。
【0007】請求項3の発明は、請求項2の発明の形状
測定方法において、前記球体の前記第1の磁化部分と反
対側に操作棒の一端を固定し、前記ケース、前記操作棒
を備えた球体および前記磁気検出手段を有する形状測定
器単体を複数設け、前記操作棒の他端を他の形状測定器
単体の前記ケースに連結固定し、この複数の形状測定器
単体を互いに連結して構成したものを、ケーブルに沿っ
て装着してこのケーブルの形状を測定するものとしてあ
る。
【0008】請求項4の発明は、磁化部分を備えた球体
と、この球体を回転可能に収容するケースと、このケー
スに対する前記球体の回転変位を、前記磁化部分を検出
することで測定する磁気検出手段とを有する構成として
ある。
【0009】請求項5の発明は、請求項4の発明の構成
において、前記磁化部分は、前記球体の表面近傍に設け
た第1の磁化部分と、この第1の磁化部分に対し、ほぼ
直角をなす角度位置の前記球体の表面近傍に設けた第2
の磁化部分とを有し、前記磁気検出手段は、前記球体の
中心を通る第1軸を中心とした回転に伴う前記第1の磁
化部分の移動による磁気変化を検出する一対の第1の磁
気検出部と、前記球体の第1軸と直交して前記球体の中
心を通る第2軸を中心とした回転に伴う前記第1の磁化
部分の移動による磁気変化を検出する一対の第2の磁気
検出部と、前記球体の前記第1軸および第2軸に互いに
直交して前記球体の中心を通る第3軸を中心とした回転
に伴う前記第2の磁化部分の移動による磁気変化を検出
する一対の第3の磁気検出部とを有する構成としてあ
る。
【0010】請求項6の発明は、請求項5の発明の構成
において、前記球体の前記第1の磁化部分と反対側に操
作棒の一端を固定し、前記ケース、前記操作棒を備えた
球体および前記磁気検出手段を有する形状測定器単体を
複数設け、前記操作棒の他端を他の形状測定器単体の前
記ケースに連結固定して複数の形状測定器単体を互いに
連結した構成としてある。
【0011】請求項7の発明は、請求項6の発明の構成
において、前記第1の磁化部分は、前記操作棒と反対側
の球体表面近傍に設けられている構成としてある。
【0012】請求項8の発明は、請求項6または7の発
明の構成において、前記各形状測定器単体相互間に、各
形状測定器単体相互を規定位置に戻す弾性手段を設けた
構成としてある。
【0013】請求項9の発明は、請求項8の発明の構成
において、前記弾性手段は、前記ケースから露出する前
記球体を押圧している構成としてある。
【0014】
【発明の効果】請求項1または4の発明によれば、磁気
検出手段が球体の回転変位に応じて磁化部分の磁気を検
出することで、球体の回転変位を測定できるので、多軸
方向に形状変化する被測定物に対しても形状測定を行う
ことができる。
【0015】請求項2または5の発明によれば、第1の
磁気検出部により球体の第1軸を中心とした回転変位を
検出するとともに、第2の磁気検出部により球体の第2
軸を中心とした回転変位を検出し、さらに第3の磁気検
出部により球体の第3軸を中心とした回転変位を検出す
るので、3軸方向に形状変化する被測定物に対する形状
測定を行うことができる。
【0016】請求項3または6の発明によれば、形状測
定器単体を複数連結することで、ケーブルに対する3軸
方向の形状測定を容易に行うことができる。
【0017】請求項7の発明によれば、操作棒と反対側
の球体表面近傍に設けた第1の磁化部分を、第1の磁気
検出部および第2の磁気検出部がそれぞれ検出すること
で、第1軸および第2軸を中心とした球体の回転変位を
それぞれ測定することができる。
【0018】請求項8の発明によれば、形状測定作業終
了後、被測定物から本装置を取り外すと、弾性手段によ
り、各形状測定器単体は、元の規定位置に復帰すること
になる。
【0019】請求項9の発明によれば、球体が弾性手段
により押圧されることで、球体とケースとの間の回転摺
動部分のガタが吸収され、形状検出精度が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0021】図1は、この発明の実施の一形態を示す形
状測定装置における形状側計器単体1の断面図である。
この形状測定器単体1は、球体3が円柱状のケース5内
に回転可能に収容されている。ケース5は、図1中で左
側から第1のケース7、第2のケース9、第3のケース
11および蓋13を備えている。
【0022】第1のケース7と第2のケース9とは、球
体3の中心にて左右に分割されており、図中左側の第1
のケース7から図示しないボルトが挿入されて両者は互
いに固定されている。そして、第1のケース7および第
2のケース9の内面には、球体3を回転可能に支持する
凹曲面部7aおよび9aが形成されている。
【0023】球体3の図1中で左側の部分には平面部3
aが形成され、この平面部3aに操作棒15の一端が固
定されている。この操作棒15は、第1のケース7の開
口部7bからケース外部に突出している。
【0024】第2のケース9と第3のケース11と蓋1
3とは、図中右側の蓋13から図示しないボルトが挿入
されて3者は互いに固定されている。
【0025】ここで、球体3がケース5に対して回転す
る際の中心軸について、図1中で紙面に直交する方向を
第1軸(X軸)とし、同上下方向を第2軸(Y軸)と
し、同左右方向を第3軸(Z軸)とする。すなわち、操
作棒15の図中で左側の先端を上下に移動させること
で、球体3は第1軸を中心として回転する。また、操作
棒15の図中で左側の先端を紙面に直交する方向に移動
させることで、球体3は第2軸を中心として回転する。
さらに操作棒15をその軸線を中心として回転させるこ
とで、球体3は第3軸を中心として回転する。
【0026】前記球体3の上部には突起17が設けら
れ、この突起17は、第1のケース7と第2のケース9
との接合部に設けてある角度規制用孔19に挿入され
る。突起17が、突起17の外径より大きい内径を備え
る角度規制用孔19に挿入されることで、球体3の前記
第3軸を中心とした回転変位動作が規制される。一方、
球体3の前記第1軸および第2軸をそれぞれ中心とする
回転変位動作の規制は、操作棒15が第1のケース7の
開口部7bに当接することでなされる。
【0027】前記球体3の図1中で右側の端部表面に
は、第1の磁化部分としての第1の磁石21が埋め込ま
れ、球体3の図1中で下部側の端部表面には、第2の磁
化部分としての第2の磁石23が埋め込まれている。す
なわち、第1の磁石21と第2の磁石23とは、互いに
ほぼ90度をなす角度位置の球体表面に設けられること
になる。
【0028】上記した第1の磁石21に対応する部位の
第2のケース9には、円形の開口部9bおよび、この開
口部9bに連続して円形の基板取付凹部9cがそれぞれ
形成されている。この基板取付凹部9cに連続して第3
のケース11には、図1中で左右方向に貫通する貫通孔
11aが形成されている。
【0029】上記基板取付凹部9cに円板状の第1の回
路基板25が収容固定され、この第1の回路基板25に
は、開口部9bに対応する位置で、かつ第1の磁石21
の図1中で上下位置に、一対の第1の磁気検出部として
の第1のホール素子27,29が設けられている。
【0030】ここで、球体3が図1の紙面に直交する第
1軸を中心として回転すると、つまり操作棒15が図2
に矢印Aで示すように上下に移動すると、第1の磁石2
1が矢印Bで示すように第1のホール素子27,29の
いずれかに近づく。これにより、2つの第1のホール素
子27,29間に、球体3の回転角度に比例した電圧の
差が生じ、この電圧差に基づいて球体3の第1軸を中心
とした回転角度が測定可能となる。
【0031】図3は、図1のC−C断面図で、この図に
示すように、前記した第1の回路基板25には、開口部
9bに対応する位置で、かつ第1の磁石21に対し図3
中で上下位置に、一対の第2の磁気検出部としての第2
のホール素子31,33が設けられている。
【0032】すなわち、この第2のホール素子31,3
3は、第1のホール素子27,29との間で、円形の第
1の回路基板25の円周方向に沿って90度の角度の間
隔で配置されていることになる。この第2のホール素子
31,33は、球体3が図3の紙面に直交する(図1で
は上下方向の)第2軸を中心として回転する場合に、第
1の磁石21が、前記図2に示した場合と同様にして、
第2のホール素子31,33のいずれかに近づくことに
より、2つの第2のホール素子31,33間に、回転角
度に比例した電圧の差が生じ、この電圧差に基づいて球
体3の第2軸を中心とした回転角度が測定可能となる。
【0033】前記した第2の磁石23に対応する部位の
第1のケース7および第2のケース9の相互の接合部に
は、円形の開口部35およびこの開口部35に連続する
矩形状の基板取付凹部37がそれぞれ形成されている。
この基板取付凹部37には矩形状の第2の回路基板39
が収容固定され、第2の回路基板39には、図3のB矢
視図である図4に示すように、開口部35に対応する位
置で、かつ第2の磁石23の図4中で上下位置に、一対
の第3の磁気検出部としての第3のホール素子41,4
3が設けられている。
【0034】この第3のホール素子41,43は、球体
3が図4中で左右方向の第3軸を中心として回転する場
合に、第2の磁石23が第3のホール素子41,43の
いずれかに近づくことにより、2つの第3のホール素子
41,43間に、回転角度に比例した電圧の差が生じ、
この電圧差に基づいて球体3の第3軸を中心とした回転
角度が測定可能となる。
【0035】上記した基板取付凹部37に連続するよう
に、第2のケース9の表面には、凹溝9dが形成されて
いる。さらに、この凹溝9dに連続するように、第2の
ケース9および第3のケース11の相互の接合部には、
貫通孔45が形成され、この貫通孔45は、前記した第
1のケース9の基板取付凹部9cおよび第2のケース1
1の貫通孔11aで構成される空間47内に連通してい
る。
【0036】この空間47内には、メイン回路基板49
が収容され、このメイン回路基板49に、前記第1の回
路基板25から引き出されるリード線51が接続される
とともに、前記第2の回路基板39から引き出されるリ
ード線53が、前記凹溝9dおよび貫通孔45を通して
接続される。さらに、メイン回路基板49からはリード
線55が貫通孔45を通して外部に引き出される。
【0037】図5は、図4の右側面図で、蓋13の中央
には、ねじ孔13bが形成され、さらにその外側には長
円形のスプリング収容溝13aが形成されている。一
方、前記した操作棒15には雄ねじが形成されており、
ねじ孔13bに他の形状測定器単体1の操作棒15の先
端をねじ込み固定することで、複数の形状測定器単体1
を順次連結することが可能となる。
【0038】図6は、形状測定器単体1相互を連結した
状態を示す斜視図である。この図6における形状測定器
単体1は、ケース11の外部に形成してある凹溝11a
などは省略して単純化してある。
【0039】上記した形状測定器単体1相互間には、弾
性手段としての復元用スプリング57が介装される。こ
の復元用スプリング57は、前記長円形のスプリング収
容溝13aに整合して入り込むように長円形を呈してい
る。復元用スプリング57の反力により、形状測定後の
形状測定器単体1相互が、全体として直線状の元の規定
位置に戻ることになる。さらに、この復元用スプリング
57は、互いに連結された状態での隣り合う形状測定器
単体1相互の回転を防止するとともに、その一端側が球
体3を押圧することで、球体3とケース11との相互の
回転摺動部のガタを吸収し、測定精度の向上を図ってい
る。
【0040】また、図5に示すように、ケース11に
は、その軸線方向(図5中で紙面に直交する方向)に沿
って、切り溝11aが全長にわたり形成されている。こ
の切り溝11aは、形状測定器単体1を組み立てる際
の、第1,第2,第3の各ケース7,9,11および蓋
13相互の位置合わせとして使用するとともに、形状測
定に使用後の形状測定装置の校正時の治具への取り付け
基準として使用する。
【0041】図7は、上記した形状測定器単体1相互を
連結して構成したものを、被測定物である、例えば産業
用ロボットのアームに沿って施設されるケーブル59に
取り付けた例を示している。
【0042】この取り付けには、ホルダ61が用いられ
る。ホルダ61は、ケーブル59の周囲を覆うケーブル
固定部63と、形状測定器単体1の円柱状のケース11
の半周強を抱えるようにして固定する測定器固定爪65
とを有する。この測定器固定爪65の先端は、前記した
ケース11の切り溝11aに入り込んで固定される。
【0043】上記したケーブル59は、直径が30mm
〜50mm程度のもので、曲がり半径が最大で900m
m程度である。これに対し、形状測定器単体1の直径は
32mmであり、曲がり半径が最大で400mmである
ので、上記したケーブル59の曲がり形状に充分対応で
きる。また、形状測定器単体1の各回転軸の検出角度
は、±15°である。
【0044】図8は、複数の形状測定器単体1相互を順
次連結して構成した形状測定装置全体のシステム構成図
で、各形状測定器単体1から引き出されるリード線55
は、電源およびアンプユニット67に接続される。さら
に、この電源およびアンプユニット67は、配線69を
介してノートパソコン71に接続される。
【0045】ノートパソコン71では、前記した球体3
の回転変位に伴う第1のホール素子27,29相互間の
電圧差と第1軸を中心とした回転角度との関係、球体3
の回転変位に伴う第2のホール素子31,33相互間の
電圧差と第2軸を中心とした回転角度との関係、球体3
の回転変位に伴う第3のホール素子41,43相互間の
電圧差と第3軸を中心とした回転角度との関係をそれぞ
れ示すデータが内蔵するメモリにあらかじめ格納されて
いる。
【0046】図9は、各形状測定器単体1から出力され
るデータの流れを示しており、形状測定器単体1が検出
したデータ(電圧値)は、図示しないA/D変換器によ
りA/D変換された後、メモリ73に記憶されるととも
に、電圧値がディスプレイ75に表示される。そして、
前記あらかじめ記憶されている回転角度と電圧値の相関
データと、検出された電圧値とから、各軸の回転角度を
CPU77にて演算し、演算結果はハードディスク79
に記憶される。
【0047】図10は、第3軸(Z軸)での回転変位が
0のときの第1軸(X軸)および第2軸(Y軸)での電
圧値に対応する回転角度の関係を示している。X軸での
回転角度を実線で、Y軸での回転角度を一点鎖線でそれ
ぞれ示している。ここで、X軸およびY軸いずれについ
ても、+側の角度と−側の角度とが、同電圧値(絶対
値)であっても非対称となっているが、これはホール素
子のばらつき、磁石の取付状態など各部の加工精度、球
体3のケース11に対する遊び(隙間0.1mm)など
による。
【0048】第3軸(Z軸)での回転角度が0度以外の
各角度毎に、図10に示すような、第1軸(X軸)およ
び第2軸(Y軸)での電圧値に対応する回転角度の相関
関係をもっている。
【0049】次に作用を説明する。図11に示すよう
に、球体3がX軸(第1軸)を中心として回転変位する
と、第1のホール素子27,29は、第1の磁石21と
の距離が変化し、第1のホール素子27,29相互間
で、発生する電圧に差が生じる。この電圧値(電圧差)
を基にして前記図10の関係から、X軸(第1軸)を中
心とした回転角度を算出する。
【0050】また、球体3がY軸(第2軸)を中心とし
て回転変位すると、第2のホール素子31,33は、第
1の磁石21との距離が変化し、第2のホール素子3
1,33相互間で、発生する電圧に差が生じる。この電
圧値(電圧差)を基にして前記図10の関係から、Y軸
(第2軸)を中心とした回転角度を算出する。
【0051】さらに、球体3がZ軸(第3軸)を中心と
して回転変位すると、第3のホール素子41,43は、
第2の磁石23との距離が変化し、第3のホール素子4
1,43間で、発生する電圧に差が生じる。この電圧値
(電圧差)を基にして、電圧値と回転角度との関係か
ら、Z軸(第3軸)を中心とした回転角度を算出する。
【0052】このようにして、3軸方向の回転変位を測
定できる形状測定器単体1を順次複数連結し、この連結
したものを、図7に示すようにケーブル59に沿って取
り付けることで、ケーブル59の多軸方向の形状変化を
測定することができる。この場合、形状測定器単体1を
複数連結することで、各軸(X軸、Y軸、Z軸)での回
転角度が累積され、この累積値によってケーブル59の
形状変化が測定される。このようにケーブル59の形状
変化を測定することで、ケーブル59に掛かる負荷を把
握することが可能となる。
【0053】また、例えば、上記した形状測定器単体1
を10個連結した状態では、1個の形状測定器単体1で
3軸方向が測定できることから、各形状測定器単体1
を、相互で異なる方向の回転変位を検出ように連結する
ことで、30軸方向の形状変位を測定でき、ロボットア
ームに施設するケーブル59の形状測定に最適なものと
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す形状測定装置に
おける形状側計器単体の断面図である。
【図2】球体の動きによるホール素子と磁石との関係を
示す説明図である。
【図3】図1のC−C断図である。
【図4】図1のD矢視図である。
【図5】図4の右側面図である。
【図6】形状測定器単体相互を連結した状態を示す斜視
図である。
【図7】形状測定器単体相互を連結して構成したもの
を、ケーブルに取り付けた例を示す斜視図である。
【図8】複数の形状測定器単体相互を順次連結して構成
した形状測定装置全体のシステム構成図である。
【図9】図8のシステムにおけるデータの流れを示す説
明図である。
【図10】第3軸(Z軸)での回転角度が0度のときの
第1軸(X軸)および第2軸(Y軸)での電圧値と回転
角度との相関図である。
【図11】球体の各軸での回転変位に対する各ホール素
子による角度検出動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 形状測定器単体 3 球体 11 ケース 15 操作棒 21 第1の磁石(第1の磁化部分) 23 第2の磁石(第2の磁化部分) 27,29 第1のホール素子(磁気検出手段、第1の
磁気検出部) 31,33 第2のホール素子(磁気検出手段、第2の
磁気検出部) 41,43 第3のホール素子(磁気検出手段、第3の
磁気検出部) 57 復元用スプリング(弾性手段) 59 ケーブル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化部分を備えた球体をケース内に回転
    可能に収容し、このケースに対する前記球体の回転変位
    を、磁気検出手段により前記磁化部分を検出することで
    測定することを特徴とする形状測定方法。
  2. 【請求項2】 前記磁化部分は、前記球体の表面近傍に
    設けた第1の磁化部分と、この第1の磁化部分に対し、
    ほぼ直角をなす角度位置の前記球体の表面近傍に設けた
    第2の磁化部分とを有し、前記磁気検出手段は、前記球
    体の中心を通る第1軸を中心とした回転に伴う前記第1
    の磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対の第1
    の磁気検出部と、前記球体の第1軸と直交して前記球体
    の中心を通る第2軸を中心とした回転に伴う前記第1の
    磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対の第2の
    磁気検出部と、前記球体の前記第1軸および第2軸に互
    いに直交して前記球体の中心を通る第3軸を中心とした
    回転に伴う前記第2の磁化部分の移動による磁気変化を
    検出する一対の第3の磁気検出部とを有することを特徴
    とする請求項1記載の形状測定方法。
  3. 【請求項3】 前記球体の前記第1の磁化部分と反対側
    に操作棒の一端を固定し、前記ケース、前記操作棒を備
    えた球体および前記磁気検出手段を有する形状測定器単
    体を複数設け、前記操作棒の他端を他の形状測定器単体
    の前記ケースに連結固定し、この複数の形状測定器単体
    を互いに連結して構成したものを、ケーブルに沿って装
    着してこのケーブルの形状を測定することを特徴とする
    請求項2記載の形状測定方法。
  4. 【請求項4】 磁化部分を備えた球体と、この球体を回
    転可能に収容するケースと、このケースに対する前記球
    体の回転変位を、前記磁化部分を検出することで測定す
    る磁気検出手段とを有することを特徴とする形状測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記磁化部分は、前記球体の表面近傍に
    設けた第1の磁化部分と、この第1の磁化部分に対し、
    ほぼ直角をなす角度位置の前記球体の表面近傍に設けた
    第2の磁化部分とを有し、前記磁気検出手段は、前記球
    体の中心を通る第1軸を中心とした回転に伴う前記第1
    の磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対の第1
    の磁気検出部と、前記球体の第1軸と直交して前記球体
    の中心を通る第2軸を中心とした回転に伴う前記第1の
    磁化部分の移動による磁気変化を検出する一対の第2の
    磁気検出部と、前記球体の前記第1軸および第2軸に互
    いに直交して前記球体の中心を通る第3軸を中心とした
    回転に伴う前記第2の磁化部分の移動による磁気変化を
    検出する一対の第3の磁気検出部とを有することを特徴
    とする請求項4記載の形状測定装置。
  6. 【請求項6】 前記球体の前記第1の磁化部分と反対側
    に操作棒の一端を固定し、前記ケース、前記操作棒を備
    えた球体および前記磁気検出手段を有する形状測定器単
    体を複数設け、前記操作棒の他端を他の形状測定器単体
    の前記ケースに連結固定して複数の形状測定器単体を互
    いに連結して構成したことを特徴とする請求項5記載の
    形状測定装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の磁化部分は、前記操作棒と反
    対側の球体表面近傍に設けられていることを特徴とする
    請求項6記載の形状測定装置。
  8. 【請求項8】 前記各形状測定器単体相互間に、各形状
    測定器単体相互を規定位置に戻す弾性手段を設けたこと
    を特徴とする請求項6または7記載の形状測定装置。
  9. 【請求項9】 前記弾性手段は、前記ケースから露出す
    る前記球体を押圧していることを特徴とする請求項8記
    載の形状測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008520484A (ja) * 2004-11-24 2008-06-19 ツェットエフ フリードリヒスハーフェン アクチエンゲゼルシャフト 自動車に用いられるシフト装置
JP2018017584A (ja) * 2016-07-27 2018-02-01 株式会社スマートセンシング 検出手段、角度センサ、角度算出方法
CN115079769A (zh) * 2022-06-23 2022-09-20 上海星联智创智能科技股份有限公司 一种四向操控的电控操作手柄底座

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