JP2003090454A - 比例電磁弁 - Google Patents
比例電磁弁Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 プランジャがヨークに引っかかるなどの不具
合を安価な手段により確実に防止して作動性能を向上さ
せることを安価に達成可能であるとともに、さらなる作
動性能の向上,シール性能の向上などを安価に達成可能
な比例電磁弁を提供すること。 【解決手段】 磁性体によって形成され、移動すること
で弁を駆動するプランジャ23と、内部に中空部を有す
るとともに、外部に巻かれたコイル25cに通電するこ
とによって発生する電磁吸引力をプランジャ23に作用
させる磁性体から成るヨーク24と、このヨーク24の
中空部内に配置され、内周で前記プランジャ23を軸方
向に摺動可能に保持する非磁性体から成る筒状部材27
と、を備えている手段とした。
合を安価な手段により確実に防止して作動性能を向上さ
せることを安価に達成可能であるとともに、さらなる作
動性能の向上,シール性能の向上などを安価に達成可能
な比例電磁弁を提供すること。 【解決手段】 磁性体によって形成され、移動すること
で弁を駆動するプランジャ23と、内部に中空部を有す
るとともに、外部に巻かれたコイル25cに通電するこ
とによって発生する電磁吸引力をプランジャ23に作用
させる磁性体から成るヨーク24と、このヨーク24の
中空部内に配置され、内周で前記プランジャ23を軸方
向に摺動可能に保持する非磁性体から成る筒状部材27
と、を備えている手段とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比例電磁弁に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プランジャをヨークに流れる電磁
力で吸引し、任意の位置にバルブスプールを作動させる
比例電磁弁において、なるべく生じる電磁力がプランジ
ャのストロークに連れて変化しないように、吸引するヨ
ークに凹部を設け、プランジャを凹部内に吸引するよう
なものが考えられている。このような従来技術として、
例えば、特開平2001−50420号公報参照のこ
と。
力で吸引し、任意の位置にバルブスプールを作動させる
比例電磁弁において、なるべく生じる電磁力がプランジ
ャのストロークに連れて変化しないように、吸引するヨ
ークに凹部を設け、プランジャを凹部内に吸引するよう
なものが考えられている。このような従来技術として、
例えば、特開平2001−50420号公報参照のこ
と。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、プランジャの軸心がヨークに設け
られた凹部の軸心とずれていた場合、プランジャ外周が
ヨーク内周に引っかかってしまい、それ以上ストローク
しないといった問題が生じてしまうため、磨耗の少ない
ボールベアリングを設ける必要があり、また、プランジ
ャと凹部とボールベアリングとの位置精度を高くする必
要があった。このため、高価なものと成らざるを得なか
った。
従来技術にあっては、プランジャの軸心がヨークに設け
られた凹部の軸心とずれていた場合、プランジャ外周が
ヨーク内周に引っかかってしまい、それ以上ストローク
しないといった問題が生じてしまうため、磨耗の少ない
ボールベアリングを設ける必要があり、また、プランジ
ャと凹部とボールベアリングとの位置精度を高くする必
要があった。このため、高価なものと成らざるを得なか
った。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
成されたもので、プランジャがヨークに引っかかるなど
の不具合を安価な手段により確実に防止して作動性能を
向上させることを安価に達成可能であるとともに、さら
なる作動性能の向上,シール性能の向上などを安価に達
成可能な比例電磁弁を提供すること。
成されたもので、プランジャがヨークに引っかかるなど
の不具合を安価な手段により確実に防止して作動性能を
向上させることを安価に達成可能であるとともに、さら
なる作動性能の向上,シール性能の向上などを安価に達
成可能な比例電磁弁を提供すること。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明の比例電磁弁は、磁性体によって形成され、
移動することで弁を駆動するプランジャ(23)と、内
部に中空部を有するとともに、外部に巻かれたコイル
(25c)に通電することによって発生する電磁吸引力
を前記プランジャ(23)に作用させる磁性体から成る
ヨーク(24)と、このヨーク(24)の中空部内に配
置され、内周で前記プランジャ(23)を軸方向に摺動
可能に保持する非磁性体から成る筒状部材(27)と、
を備えている手段とした。
め、本発明の比例電磁弁は、磁性体によって形成され、
移動することで弁を駆動するプランジャ(23)と、内
部に中空部を有するとともに、外部に巻かれたコイル
(25c)に通電することによって発生する電磁吸引力
を前記プランジャ(23)に作用させる磁性体から成る
ヨーク(24)と、このヨーク(24)の中空部内に配
置され、内周で前記プランジャ(23)を軸方向に摺動
可能に保持する非磁性体から成る筒状部材(27)と、
を備えている手段とした。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の比例電磁弁において、前記プランジャの外周と
筒状部材の内周とが、それぞれ一定の径に形成されて両
者が摺接することを特徴とする手段とした。
に記載の比例電磁弁において、前記プランジャの外周と
筒状部材の内周とが、それぞれ一定の径に形成されて両
者が摺接することを特徴とする手段とした。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の比例電磁弁において、前記筒状部材に、前記
プランジャの摺動を所定位置で規制するストッパを設け
たことを特徴とする手段とした。
2に記載の比例電磁弁において、前記筒状部材に、前記
プランジャの摺動を所定位置で規制するストッパを設け
たことを特徴とする手段とした。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の比例電磁弁において、前記ストッパが非磁性体製であ
ることを特徴とする手段とした。
の比例電磁弁において、前記ストッパが非磁性体製であ
ることを特徴とする手段とした。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の比例電磁弁において、前記筒状部材
は、一端部が有底筒状の内部にプランジャを収容可能な
形状に形成されているとともに、他端部の外周にフラン
ジ部が一体に形成され、このフランジ部は、前記ヨーク
とヨーク固定部との間に挟持した状態でヨークをヨーク
固定部に対して固定することで保持されていることを特
徴とする手段とした。
いずれかに記載の比例電磁弁において、前記筒状部材
は、一端部が有底筒状の内部にプランジャを収容可能な
形状に形成されているとともに、他端部の外周にフラン
ジ部が一体に形成され、このフランジ部は、前記ヨーク
とヨーク固定部との間に挟持した状態でヨークをヨーク
固定部に対して固定することで保持されていることを特
徴とする手段とした。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の比例電磁弁において、前記フランジ部とヨーク固定部
との間にシール部材を設けたことを特徴とする手段とし
た。
の比例電磁弁において、前記フランジ部とヨーク固定部
との間にシール部材を設けたことを特徴とする手段とし
た。
【0011】請求項7に記載の発明は、請求項5または
6に記載の比例電磁弁において、前記筒状部材の底部
は、プランジャの摺動を規制するストッパを兼ねている
とともに、プランジャと面接触しない傾斜断面形状に形
成されていることを特徴とする手段とした。
6に記載の比例電磁弁において、前記筒状部材の底部
は、プランジャの摺動を規制するストッパを兼ねている
とともに、プランジャと面接触しない傾斜断面形状に形
成されていることを特徴とする手段とした。
【0012】
【発明の作用および効果】本発明の比例電磁弁では、プ
ランジャとヨークとは、非磁性体製の筒状部材を介して
完全に隔成されているため、両者の相対位置精度を高く
しなくても両者が当接しないように、すなわち両者が引
っかかってストロークしないという不具合を回避するこ
とができる。また、プランジャは、筒状部材内に挿入さ
れているため、プランジャが筒状部材内を摺動すること
で摩耗したとしても、ヨークと接触することが無く、ボ
ールベアリングなどの高価な軸受を必要としない。この
ように、本発明は、従来必要であった高価なボールベア
リングや高度な位置精度の設定を用いることなく、安価
に製造可能な筒状部材をヨークとプランジャとの間に介
在させただけの安価な手段により、プランジャがヨーク
に引っかかるなどの不具合を確実に防止できる作動性能
の高い比例電磁弁を提供することができるという効果が
得られる。
ランジャとヨークとは、非磁性体製の筒状部材を介して
完全に隔成されているため、両者の相対位置精度を高く
しなくても両者が当接しないように、すなわち両者が引
っかかってストロークしないという不具合を回避するこ
とができる。また、プランジャは、筒状部材内に挿入さ
れているため、プランジャが筒状部材内を摺動すること
で摩耗したとしても、ヨークと接触することが無く、ボ
ールベアリングなどの高価な軸受を必要としない。この
ように、本発明は、従来必要であった高価なボールベア
リングや高度な位置精度の設定を用いることなく、安価
に製造可能な筒状部材をヨークとプランジャとの間に介
在させただけの安価な手段により、プランジャがヨーク
に引っかかるなどの不具合を確実に防止できる作動性能
の高い比例電磁弁を提供することができるという効果が
得られる。
【0013】請求項2に記載の発明では、プランジャの
外周と筒状部材の内周とが常時摺接する。よって、プラ
ンジャの外周と筒状部材の内周との間からコンタミが浸
入しにくいもので、これにより、コンタミの浸入による
作動不良を防止して、作動性能の向上を図ることができ
る。
外周と筒状部材の内周とが常時摺接する。よって、プラ
ンジャの外周と筒状部材の内周との間からコンタミが浸
入しにくいもので、これにより、コンタミの浸入による
作動不良を防止して、作動性能の向上を図ることができ
る。
【0014】請求項3に記載の発明では、プランジャの
摺動を所定位置で規制するストッパを筒状部材の内部に
設けた。よって、ストッパ部材を別途、弁やプランジャ
を収容する部分に取り付ける必要がなくなり、組付作業
性に優れる。
摺動を所定位置で規制するストッパを筒状部材の内部に
設けた。よって、ストッパ部材を別途、弁やプランジャ
を収容する部分に取り付ける必要がなくなり、組付作業
性に優れる。
【0015】請求項4に記載の発明では、ストッパを非
磁性体製としたため、ストッパがプランジャの摺動を規
制したときに、プランジャがストッパに吸着されること
がない。
磁性体製としたため、ストッパがプランジャの摺動を規
制したときに、プランジャがストッパに吸着されること
がない。
【0016】請求項5に記載の発明では、弁側から筒状
部材に流入した流体は、筒状部材の有底部分で堰き止め
られて、コイル部など外部への流出が防止される。この
ように、別途、シール部材を設けること無しに流体の漏
れを防止することができ、安価に流体の漏れ防止を図る
ことができる。
部材に流入した流体は、筒状部材の有底部分で堰き止め
られて、コイル部など外部への流出が防止される。この
ように、別途、シール部材を設けること無しに流体の漏
れを防止することができ、安価に流体の漏れ防止を図る
ことができる。
【0017】請求項6に記載の発明では、筒状部材に形
成したフランジ部とヨーク固定部との間にシール部材を
設けたため、弁側から流入する流体が、プランジャの前
後から漏れるのを、1つのシール部材により確実に防止
することができる。よって、安価に流体の漏れ防止を図
ることができる。
成したフランジ部とヨーク固定部との間にシール部材を
設けたため、弁側から流入する流体が、プランジャの前
後から漏れるのを、1つのシール部材により確実に防止
することができる。よって、安価に流体の漏れ防止を図
ることができる。
【0018】請求項7に記載の発明では、プランジャが
筒状部材の底部に当接して、その摺動が規制されるが、
このとき、プランジャ端部を特に加工しなくても、プラ
ンジャ端部の外周部と筒状部材の底部とは面接触ではな
く線接触となる。よって、プランジャを長時間停止させ
た後の再始動の際、プランジャを容易に動きださせるこ
とができる。
筒状部材の底部に当接して、その摺動が規制されるが、
このとき、プランジャ端部を特に加工しなくても、プラ
ンジャ端部の外周部と筒状部材の底部とは面接触ではな
く線接触となる。よって、プランジャを長時間停止させ
た後の再始動の際、プランジャを容易に動きださせるこ
とができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0020】(実施の形態)図1は実施の形態の比例電
磁弁を適用したバルブタイミング調整装置を示す断面図
である。図において1はスプロケットであり、図外のチ
ェーンやベルトなどにより図外のエンジン駆動軸として
のクランクシャフトから駆動力を伝達されてクランクシ
ャフトと同期して回転する。
磁弁を適用したバルブタイミング調整装置を示す断面図
である。図において1はスプロケットであり、図外のチ
ェーンやベルトなどにより図外のエンジン駆動軸として
のクランクシャフトから駆動力を伝達されてクランクシ
ャフトと同期して回転する。
【0021】図において2はカムシャフトであり、この
カムシャフト2は、前記スプロケット1から駆動力を伝
達され、図外の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を開閉
駆動する。
カムシャフト2は、前記スプロケット1から駆動力を伝
達され、図外の吸気弁と排気弁の少なくとも一方を開閉
駆動する。
【0022】前記カムシャフト2と前記スプロケット1
とは、相対回動可能に同軸に設けられている。すなわ
ち、前記スプロケット1は、ボルト3によりシューハウ
ジング4およびフロントプレート5と同軸に一体的に固
定されている。それに対して、カムシャフト2の図中左
端部には、ベーン部材6がボルト7により締結固定され
ている。さらに、前記シューハウジング4の内部には、
図示を省略するが図中左側から見て略扇形状の空間部形
成されており、この空間部に前記ベーン部材6に設けら
れた図外のベーンが収容され、このベーンを挟んで周方
向の両側に図示を省略した進角油圧室と遅角油圧室とが
形成されている。したがって、この図外の進角油圧室に
作動液を供給すると、ベーン部材6がシューハウジング
4に対して進角方向に相対的に回動し、これによりカム
シャフト2がスプロケット1に対して、相対的に進角方
向に回動する。一方、図外の前記遅角油圧室に作動液を
供給すると、ベーン部材6がシューハウジング4に対し
て遅角方向に相対的に回動し、これによりカムシャフト
2がスプロケット1に対して遅角方向に相対的に回動す
る。
とは、相対回動可能に同軸に設けられている。すなわ
ち、前記スプロケット1は、ボルト3によりシューハウ
ジング4およびフロントプレート5と同軸に一体的に固
定されている。それに対して、カムシャフト2の図中左
端部には、ベーン部材6がボルト7により締結固定され
ている。さらに、前記シューハウジング4の内部には、
図示を省略するが図中左側から見て略扇形状の空間部形
成されており、この空間部に前記ベーン部材6に設けら
れた図外のベーンが収容され、このベーンを挟んで周方
向の両側に図示を省略した進角油圧室と遅角油圧室とが
形成されている。したがって、この図外の進角油圧室に
作動液を供給すると、ベーン部材6がシューハウジング
4に対して進角方向に相対的に回動し、これによりカム
シャフト2がスプロケット1に対して、相対的に進角方
向に回動する。一方、図外の前記遅角油圧室に作動液を
供給すると、ベーン部材6がシューハウジング4に対し
て遅角方向に相対的に回動し、これによりカムシャフト
2がスプロケット1に対して遅角方向に相対的に回動す
る。
【0023】上述したバルブタイミング調整装置の構成
および作動は、周知のものであり本発明の要旨とする部
分では無いため、詳細な説明を省略することとし、以下
に実施の形態の比例電磁弁20について説明する。
および作動は、周知のものであり本発明の要旨とする部
分では無いため、詳細な説明を省略することとし、以下
に実施の形態の比例電磁弁20について説明する。
【0024】この実施の形態の比例電磁弁20は、前記
進角油圧室および遅角油圧室への作動液の供給および排
出を行うもので、この比例電磁弁20は、バルブスリー
ブ21、バルブスプール22、プランジャ23、ヨーク
24、モールドコイル25および筒状部材27を備えて
いる。
進角油圧室および遅角油圧室への作動液の供給および排
出を行うもので、この比例電磁弁20は、バルブスリー
ブ21、バルブスプール22、プランジャ23、ヨーク
24、モールドコイル25および筒状部材27を備えて
いる。
【0025】前記バルブスリーブ21は、例えばアルミ
などの非磁性体の金属や樹脂などにより略円筒形状に形
成されているとともに、基端部にフランジ21fが形成
され、バルブボディ30の一端面から穿設されたバルブ
収容孔31に先端側から挿入してフランジ21fをバル
ブボディ30の一端面に当接させた状態で嵌合固定され
ている。なお、前記バルブスリーブ21の基端部外周と
バルブ収容孔31の内周との間には、シール部材21g
が設けられて、作動油の漏れが防止されている。
などの非磁性体の金属や樹脂などにより略円筒形状に形
成されているとともに、基端部にフランジ21fが形成
され、バルブボディ30の一端面から穿設されたバルブ
収容孔31に先端側から挿入してフランジ21fをバル
ブボディ30の一端面に当接させた状態で嵌合固定され
ている。なお、前記バルブスリーブ21の基端部外周と
バルブ収容孔31の内周との間には、シール部材21g
が設けられて、作動油の漏れが防止されている。
【0026】また、このバルブスリーブ21には、バル
ブボディ30との間に、進角側油圧供給ポート21aと
遅角側油圧供給ポート21bと進角側油圧排出ポート2
1cと遅角側油圧排出ポート21dと油圧供給ポート2
1eとが形成されている。前記進角側油圧供給ポート2
1aは、上述の図外の進角油圧室に接続された進角側油
圧回路32に接続されている。前記遅角側油圧供給ポー
ト21bは、図外の遅角油圧室に接続された遅角側油圧
回路33に接続されている。前記進角側油圧排出ポート
21cおよび遅角側油圧排出ポート21dは、図外のド
レーンタンクに接続されていた油圧排出回路34,35
に接続されている。前記油圧供給ポート21eは、図外
の油圧ポンプに接続された油圧供給回路36に接続され
ている。
ブボディ30との間に、進角側油圧供給ポート21aと
遅角側油圧供給ポート21bと進角側油圧排出ポート2
1cと遅角側油圧排出ポート21dと油圧供給ポート2
1eとが形成されている。前記進角側油圧供給ポート2
1aは、上述の図外の進角油圧室に接続された進角側油
圧回路32に接続されている。前記遅角側油圧供給ポー
ト21bは、図外の遅角油圧室に接続された遅角側油圧
回路33に接続されている。前記進角側油圧排出ポート
21cおよび遅角側油圧排出ポート21dは、図外のド
レーンタンクに接続されていた油圧排出回路34,35
に接続されている。前記油圧供給ポート21eは、図外
の油圧ポンプに接続された油圧供給回路36に接続され
ている。
【0027】前記バルブスプール22は、前記バルブス
リーブ21の内周に軸方向に摺動自在に挿入されてお
り、例えばアルミなどの非磁性体の金属により形成さ
れ、図2の拡大断面図に示すように、先端側から順に大
径の第1ランド221、第2ランド222、第3ランド
223がそれぞれ軸方向に離れて形成され、基端部の外
周にはフランジ22fが形成されている。そして、この
フランジ21fと、前記バルブスリーブ21の内周に形
成された段部21hとの間に、例えばばね鋼により形成
されたリターンスプリング28が設けられ、バルブスプ
ール22は、このリターンスプリング28により図2に
おいて右方向に付勢されている。また、前記第2ランド
222の外周には、軸方向の溝224がその外周全長に
亘って複数形成されている。
リーブ21の内周に軸方向に摺動自在に挿入されてお
り、例えばアルミなどの非磁性体の金属により形成さ
れ、図2の拡大断面図に示すように、先端側から順に大
径の第1ランド221、第2ランド222、第3ランド
223がそれぞれ軸方向に離れて形成され、基端部の外
周にはフランジ22fが形成されている。そして、この
フランジ21fと、前記バルブスリーブ21の内周に形
成された段部21hとの間に、例えばばね鋼により形成
されたリターンスプリング28が設けられ、バルブスプ
ール22は、このリターンスプリング28により図2に
おいて右方向に付勢されている。また、前記第2ランド
222の外周には、軸方向の溝224がその外周全長に
亘って複数形成されている。
【0028】次に、前記バルブスリーブ21の各ポート
21a〜21dとバルブスプール22の各ランド221
〜223との位置関係について説明する。前記バルブス
プール22が図2に示すリターンスプリング28により
図中右方向に摺動した位置(この位置をOFF時位置と
いう)では、第1ランド221が、遅角側油圧排出ポー
ト21dを塞いで進角側油圧排出ポート21cと遅角側
油圧排出ポート21dの間を遮断し、第2ランド222
が、油圧供給ポート21eと遅角側油圧供給ポート21
bとを連通させ、第3ランド223が、進角側油圧供給
ポート21aと進角側油圧排出ポート21cとを連通さ
せる。したがって、このOFF時位置では、遅角側油圧
供給ポート21bを介して図外の遅角油圧室に作動油を
供給する一方で、進角側油圧供給ポート21aを介して
図外の進角油圧室内の作動油を進角側油圧排出ポート2
1cを介して排出するもので、この場合、カムシャフト
2は遅角側に回動する。
21a〜21dとバルブスプール22の各ランド221
〜223との位置関係について説明する。前記バルブス
プール22が図2に示すリターンスプリング28により
図中右方向に摺動した位置(この位置をOFF時位置と
いう)では、第1ランド221が、遅角側油圧排出ポー
ト21dを塞いで進角側油圧排出ポート21cと遅角側
油圧排出ポート21dの間を遮断し、第2ランド222
が、油圧供給ポート21eと遅角側油圧供給ポート21
bとを連通させ、第3ランド223が、進角側油圧供給
ポート21aと進角側油圧排出ポート21cとを連通さ
せる。したがって、このOFF時位置では、遅角側油圧
供給ポート21bを介して図外の遅角油圧室に作動油を
供給する一方で、進角側油圧供給ポート21aを介して
図外の進角油圧室内の作動油を進角側油圧排出ポート2
1cを介して排出するもので、この場合、カムシャフト
2は遅角側に回動する。
【0029】次に、前記バルブスプール22が図3に示
す位置(これを中立位置という)に配置された状態で
は、第1ランド221が、遅角側油圧排出ポート21d
を塞いで進角側油圧排出ポート21cと遅角側油圧排出
ポート21dとの間を遮断し、第2ランド222が、油
圧供給ポート21eを閉じて、油圧供給ポート21eと
進角側油圧供給ポート21aおよび遅角側油圧供給ポー
ト21bとの間を遮断し、第3ランド223が、進角側
油圧排出ポート21cを塞いで進角側油圧供給ポート2
1aと進角側油圧排出ポート21cとの間を遮断する。
したがって、この中立位置では、進角側油圧供給ポート
21aと遅角側油圧供給ポート21bのいずれも閉じら
れて、図外の進角油圧室および遅角油圧室のいずれの室
にも作動油が閉じこめられて、カムシャフト2の位置が
保持される。なお、前記進角側油圧供給ポート21aお
よび遅角側油圧供給ポート21bは、各油圧排出ポート
21c,21dに対しては第1ランド221および第3
ランド223により確実に遮断されて上記中立位置の保
持が成されるが、これら進角側油圧供給ポート21aお
よび遅角側油圧供給ポート21bは、油圧供給ポート2
1eに対しては完全に遮断されるものではなく、ランド
222の外周に形成された溝224により油圧供給ポー
ト21eと僅かに連通されており、図外の進角油圧室お
よび遅角油圧室における漏れ分に相当する微量な油が各
室に供給される。
す位置(これを中立位置という)に配置された状態で
は、第1ランド221が、遅角側油圧排出ポート21d
を塞いで進角側油圧排出ポート21cと遅角側油圧排出
ポート21dとの間を遮断し、第2ランド222が、油
圧供給ポート21eを閉じて、油圧供給ポート21eと
進角側油圧供給ポート21aおよび遅角側油圧供給ポー
ト21bとの間を遮断し、第3ランド223が、進角側
油圧排出ポート21cを塞いで進角側油圧供給ポート2
1aと進角側油圧排出ポート21cとの間を遮断する。
したがって、この中立位置では、進角側油圧供給ポート
21aと遅角側油圧供給ポート21bのいずれも閉じら
れて、図外の進角油圧室および遅角油圧室のいずれの室
にも作動油が閉じこめられて、カムシャフト2の位置が
保持される。なお、前記進角側油圧供給ポート21aお
よび遅角側油圧供給ポート21bは、各油圧排出ポート
21c,21dに対しては第1ランド221および第3
ランド223により確実に遮断されて上記中立位置の保
持が成されるが、これら進角側油圧供給ポート21aお
よび遅角側油圧供給ポート21bは、油圧供給ポート2
1eに対しては完全に遮断されるものではなく、ランド
222の外周に形成された溝224により油圧供給ポー
ト21eと僅かに連通されており、図外の進角油圧室お
よび遅角油圧室における漏れ分に相当する微量な油が各
室に供給される。
【0030】次に、前記バルブスプール22が中立位置
に対して図中左に摺動した図4に示す位置(この位置を
ON時位置という)では、第1ランド221が、遅角側
油圧排出ポート21dと遅角側油圧供給ポート21bと
連通させ、第2ランド222が、油圧供給ポート21e
と進角側油圧供給ポート21aとを連通させ、第3ラン
ド223が進角側油圧排出ポート21cを塞いで進角側
油圧供給ポート21aと進角側油圧排出ポート21cの
間を遮断する。したがって、このON時位置では、遅角
側油圧供給ポート21bを介して図外の遅角油圧室の作
動油が遅角側油圧排出ポート21dを経て排出される一
方で、進角側油圧供給ポート21aを介して図外の進角
油圧室に作動油が供給されるもので、この場合、カムシ
ャフト2は進角側に回動する。
に対して図中左に摺動した図4に示す位置(この位置を
ON時位置という)では、第1ランド221が、遅角側
油圧排出ポート21dと遅角側油圧供給ポート21bと
連通させ、第2ランド222が、油圧供給ポート21e
と進角側油圧供給ポート21aとを連通させ、第3ラン
ド223が進角側油圧排出ポート21cを塞いで進角側
油圧供給ポート21aと進角側油圧排出ポート21cの
間を遮断する。したがって、このON時位置では、遅角
側油圧供給ポート21bを介して図外の遅角油圧室の作
動油が遅角側油圧排出ポート21dを経て排出される一
方で、進角側油圧供給ポート21aを介して図外の進角
油圧室に作動油が供給されるもので、この場合、カムシ
ャフト2は進角側に回動する。
【0031】上述のバルブスプール22がリターンスプ
リング28の付勢力に抗して摺動するのはプランジャ2
3により軸方向に押されることで成される。このプラン
ジャ23は、小径円柱形状の軸部23aと、この軸部2
3aの基端部の外周に設けられた大径円柱形状のアマチ
ュア部23bとを備えている。本実施の形態では、非磁
性体のステンレス製の軸部23aを鉄製のアマチュア部
23bの中心に圧入させた構成としているが、両者を鉄
などの磁性体により一体に形成してもよい。なお、アマ
チュア部23bの外周には、流体流通用の複数の溝23
cが軸方向に全長に亘り形成されている。
リング28の付勢力に抗して摺動するのはプランジャ2
3により軸方向に押されることで成される。このプラン
ジャ23は、小径円柱形状の軸部23aと、この軸部2
3aの基端部の外周に設けられた大径円柱形状のアマチ
ュア部23bとを備えている。本実施の形態では、非磁
性体のステンレス製の軸部23aを鉄製のアマチュア部
23bの中心に圧入させた構成としているが、両者を鉄
などの磁性体により一体に形成してもよい。なお、アマ
チュア部23bの外周には、流体流通用の複数の溝23
cが軸方向に全長に亘り形成されている。
【0032】前記プランジャ23は、筒状部材27に摺
動自在に支持されている。この筒状部材27は、例えば
ステンレスなどの非磁性体の金属や硬質の樹脂などによ
り形成されているとともに、前記バルブスプール22お
よびプランジャ23と同軸に設けられ、図示のように前
記プランジャ23のアマチュア部23bの外周がその内
周に摺接する一定径寸法の筒部27aと、この筒部27
aの一端に一体に湾曲面形状に形成された底部27b
と、前記筒部27aの他端に外径方向に延在されたフラ
ンジ部27fとを備えている。
動自在に支持されている。この筒状部材27は、例えば
ステンレスなどの非磁性体の金属や硬質の樹脂などによ
り形成されているとともに、前記バルブスプール22お
よびプランジャ23と同軸に設けられ、図示のように前
記プランジャ23のアマチュア部23bの外周がその内
周に摺接する一定径寸法の筒部27aと、この筒部27
aの一端に一体に湾曲面形状に形成された底部27b
と、前記筒部27aの他端に外径方向に延在されたフラ
ンジ部27fとを備えている。
【0033】さらに、筒状部材27の内部には、ストッ
パ271が設けられている。このストッパ271は、円
筒形状を成しており、素材としてはステンレスや樹脂な
どの非磁性体を用いている。また、ストッパ271は、
その一端面の位置が筒部27aの開口端面(フランジ部
27fの端面)と一致して設けられ、このストッパ27
1の他端部は、プランジャ23の図中左方向の移動を所
定位置、すなわち前記バルブスプール22のON時位置
に対応する位置で規制するよう配置されて、きつく嵌合
して、あるいは図外のビス止めなどにより固定されてい
る。また、プランジャ23の図中右方向の移動は、筒状
部材27の底部27bをストッパとして用いることで規
制され、この規制位置は、前記バルブスプール22のO
FF時位置に対応するものである。
パ271が設けられている。このストッパ271は、円
筒形状を成しており、素材としてはステンレスや樹脂な
どの非磁性体を用いている。また、ストッパ271は、
その一端面の位置が筒部27aの開口端面(フランジ部
27fの端面)と一致して設けられ、このストッパ27
1の他端部は、プランジャ23の図中左方向の移動を所
定位置、すなわち前記バルブスプール22のON時位置
に対応する位置で規制するよう配置されて、きつく嵌合
して、あるいは図外のビス止めなどにより固定されてい
る。また、プランジャ23の図中右方向の移動は、筒状
部材27の底部27bをストッパとして用いることで規
制され、この規制位置は、前記バルブスプール22のO
FF時位置に対応するものである。
【0034】前記ヨーク24は、鉄などの磁性体により
形成され、フランジ24fを有したフランジ部材24a
と、ケース24cを有したケース部材24bとの2つの
略円柱状の部材に軸方向で前後に分割されている。ま
た、内部の中空部分には、前述の筒状部材27およびプ
ランジャ23を収容し、かつ、両者24a,24bの間
に前記モールドコイル25が装着されている。また、ケ
ース24cの先端外周を前記バルブスリーブ21のフラ
ンジ21fにカシメることによりヨーク24とモールド
コイル25とバルブスリーブ21とが一体的に固定され
る。なお、このカシメにより、前記筒状部材27のフラ
ンジ部27fは、バルブスリーブ21のフランジ21f
と、ヨーク24のフランジ24fとの間に強く挟持さ
れ、さらに、フランジ24fとフランジ21fとの間に
は、シール部材29が設けられて作動油漏れの防止が図
られている。また、前記ヨーク24のケース部材24b
の外周にはブラケット24gが溶接などにより固着さ
れ、このブラケット24gはボルトなどによりバルブボ
ディ30に固定される。
形成され、フランジ24fを有したフランジ部材24a
と、ケース24cを有したケース部材24bとの2つの
略円柱状の部材に軸方向で前後に分割されている。ま
た、内部の中空部分には、前述の筒状部材27およびプ
ランジャ23を収容し、かつ、両者24a,24bの間
に前記モールドコイル25が装着されている。また、ケ
ース24cの先端外周を前記バルブスリーブ21のフラ
ンジ21fにカシメることによりヨーク24とモールド
コイル25とバルブスリーブ21とが一体的に固定され
る。なお、このカシメにより、前記筒状部材27のフラ
ンジ部27fは、バルブスリーブ21のフランジ21f
と、ヨーク24のフランジ24fとの間に強く挟持さ
れ、さらに、フランジ24fとフランジ21fとの間に
は、シール部材29が設けられて作動油漏れの防止が図
られている。また、前記ヨーク24のケース部材24b
の外周にはブラケット24gが溶接などにより固着さ
れ、このブラケット24gはボルトなどによりバルブボ
ディ30に固定される。
【0035】前記モールドコイル25は、樹脂製の内外
2つの部材で構成されたボビン25bと、このボビン2
5bの内部に収容されたコイル25cとを備え、また、
前記ボビン25bには、コネクタ25dが一体に形成さ
れている。なお、コネクタ25dには、前記コイル25
cに接続されて通電されるターミナル25tが設けられ
ている。
2つの部材で構成されたボビン25bと、このボビン2
5bの内部に収容されたコイル25cとを備え、また、
前記ボビン25bには、コネクタ25dが一体に形成さ
れている。なお、コネクタ25dには、前記コイル25
cに接続されて通電されるターミナル25tが設けられ
ている。
【0036】次に、実施の形態の組付手順について説明
する。組付時には、図5に示すように、バルブスプール
22にリターンスプリング28を組み付けたものをバル
ブスリーブ21に挿入し、さらに、シール部材29を組
み付ける。また、バルブスリーブ21の外側にシール部
材21gを装着するとともに、説明を省略したフィルタ
部材40を装着する。
する。組付時には、図5に示すように、バルブスプール
22にリターンスプリング28を組み付けたものをバル
ブスリーブ21に挿入し、さらに、シール部材29を組
み付ける。また、バルブスリーブ21の外側にシール部
材21gを装着するとともに、説明を省略したフィルタ
部材40を装着する。
【0037】一方、プランジャ23およびストッパ27
1を筒状部材27に装着し、これらをさらにヨーク24
のフランジ部材24aの内側に挿入する。次に、モール
ドコイル25の前後から上述の筒状部材27などを装着
したヨーク24のフランジ部材24aと、ケース部材2
4bとを装着し、筒状部材27のフランジ部27fをバ
ルブスリーブ21のフランジ21fと、ヨーク24のフ
ランジ部材24aのフランジ24fとの間に挟み、この
状態でヨーク24のケース部材24bの外周をバルブス
リーブ21のフランジ21fにカシメて全体を一体的に
組み付ける。この組付状態の比例電磁弁20のバルブス
リーブ21をバルブボディ30のバルブ収容孔31に挿
入し、ヨーク24のケース部材24bに溶接などにより
固着されたブラケット24gを図外のボルトなどにより
バルブボディ30に固定して、組付作業を終える。
1を筒状部材27に装着し、これらをさらにヨーク24
のフランジ部材24aの内側に挿入する。次に、モール
ドコイル25の前後から上述の筒状部材27などを装着
したヨーク24のフランジ部材24aと、ケース部材2
4bとを装着し、筒状部材27のフランジ部27fをバ
ルブスリーブ21のフランジ21fと、ヨーク24のフ
ランジ部材24aのフランジ24fとの間に挟み、この
状態でヨーク24のケース部材24bの外周をバルブス
リーブ21のフランジ21fにカシメて全体を一体的に
組み付ける。この組付状態の比例電磁弁20のバルブス
リーブ21をバルブボディ30のバルブ収容孔31に挿
入し、ヨーク24のケース部材24bに溶接などにより
固着されたブラケット24gを図外のボルトなどにより
バルブボディ30に固定して、組付作業を終える。
【0038】次に、実施の形態の作動について説明す
る。 イ)OFF時 コイル25cに通電しないOFF時には、リターンスプ
リング28の付勢力によりバルブスプール22が図2に
おいて図中右方向に移動され、プランジャ23のアマチ
ュア部23bが筒状部材27の底部27bに突き当たる
位置でこの移動を規制される。このときのバルブスプー
ル22に位置が前述したOFF時位置であり、このOF
F時位置では、前述したように、油圧供給ポート21e
と遅角側油圧供給ポート21bとが連通されて遅角油圧
室に作動油を供給される一方で、進角側油圧供給ポート
21aと進角側油圧排出ポート21cとが連通されて、
図外の進角油圧室内の作動油が進角側油圧排出ポート2
1cを介して排出される。これにより、カムシャフト2
は、最も遅角側の位置に配置される。
る。 イ)OFF時 コイル25cに通電しないOFF時には、リターンスプ
リング28の付勢力によりバルブスプール22が図2に
おいて図中右方向に移動され、プランジャ23のアマチ
ュア部23bが筒状部材27の底部27bに突き当たる
位置でこの移動を規制される。このときのバルブスプー
ル22に位置が前述したOFF時位置であり、このOF
F時位置では、前述したように、油圧供給ポート21e
と遅角側油圧供給ポート21bとが連通されて遅角油圧
室に作動油を供給される一方で、進角側油圧供給ポート
21aと進角側油圧排出ポート21cとが連通されて、
図外の進角油圧室内の作動油が進角側油圧排出ポート2
1cを介して排出される。これにより、カムシャフト2
は、最も遅角側の位置に配置される。
【0039】ロ)ON時
コイル25cに通電する場合には、コイル25cに対し
てデューティ出力を行って、発生吸引力の調整を行う。
この発生吸引力がリターンスプリング28の付勢力を上
回るとプランジャ23が図中左方向に摺動する。このプ
ランジャ23の移動は、プランジャ23のアマチュア部
23bの端面がストッパ271の端面に突き当たること
で規制される。このときのバルブスプール22が図4に
示すON時位置であり、このON時位置では、前述した
ように、図外の遅角油圧室が遅角側油圧供給ポート21
bを介して遅角側油圧排出ポート21dに連通されて遅
角油圧室内の作動油が排出される一方で、図外の進角油
圧室に対して進角側油圧供給ポート21aを介して作動
油が供給され、カムシャフト2は進角側に回動する。
てデューティ出力を行って、発生吸引力の調整を行う。
この発生吸引力がリターンスプリング28の付勢力を上
回るとプランジャ23が図中左方向に摺動する。このプ
ランジャ23の移動は、プランジャ23のアマチュア部
23bの端面がストッパ271の端面に突き当たること
で規制される。このときのバルブスプール22が図4に
示すON時位置であり、このON時位置では、前述した
ように、図外の遅角油圧室が遅角側油圧供給ポート21
bを介して遅角側油圧排出ポート21dに連通されて遅
角油圧室内の作動油が排出される一方で、図外の進角油
圧室に対して進角側油圧供給ポート21aを介して作動
油が供給され、カムシャフト2は進角側に回動する。
【0040】ハ)中立位置
上述のようにカムシャフト2が最遅角位置から所望量だ
け回動させた後は、カムシャフト2の位置をその所望位
置に保たせる。この場合、コイル25cに通電して発生
する吸引力(デューティ比)を調節することでリターン
スプリング28の付勢力に釣り合わせ、プランジャ23
ならびにバルブスプール22を、図3に示す中立位置に
保持する。これにより、上述したように、図外の進角油
圧室および遅角油圧室のいずれの室にも作動油が閉じこ
められてカムシャフト2の位置が保持される。
け回動させた後は、カムシャフト2の位置をその所望位
置に保たせる。この場合、コイル25cに通電して発生
する吸引力(デューティ比)を調節することでリターン
スプリング28の付勢力に釣り合わせ、プランジャ23
ならびにバルブスプール22を、図3に示す中立位置に
保持する。これにより、上述したように、図外の進角油
圧室および遅角油圧室のいずれの室にも作動油が閉じこ
められてカムシャフト2の位置が保持される。
【0041】次に、実施の形態の効果について説明す
る。上述した作動を行うにあたって本実施の形態の比例
電磁弁20では、プランジャ23とヨーク24とは、非
磁性体製の筒状部材27を介して完全に隔成されている
ため、両者の相対位置精度を高くしなくても両者が引っ
かかってストロークしないという不具合を回避すること
ができる。例えば、プランジャ23とヨーク24との軸
心がずれた場合、従来技術にあっては、ヨーク24のフ
ランジ部材24aの端縁部24tとプランジャ23のア
マチュア部23bの外周とに引っかかりが生じて作動不
良が生じるおそれがあったが、本実施の形態にあって
は、これを確実に回避することができる。しかも、プラ
ンジャ23が摺動して筒状部材27が摩耗しても、プラ
ンジャ23はヨーク24と接触することが無く、上記引
っかかりの回避を維持することができる。そして、この
ように作動不良を回避するにあたり、本実施の形態にあ
っては、プランジャ23の外周をステンレス製の安価に
製造できる筒状部材27により支持するようにしたた
め、従来必要であった高価なボールベアリングや高度な
位置精度の設定を用いることなく、安価な手段により達
成することができるという効果を奏する。
る。上述した作動を行うにあたって本実施の形態の比例
電磁弁20では、プランジャ23とヨーク24とは、非
磁性体製の筒状部材27を介して完全に隔成されている
ため、両者の相対位置精度を高くしなくても両者が引っ
かかってストロークしないという不具合を回避すること
ができる。例えば、プランジャ23とヨーク24との軸
心がずれた場合、従来技術にあっては、ヨーク24のフ
ランジ部材24aの端縁部24tとプランジャ23のア
マチュア部23bの外周とに引っかかりが生じて作動不
良が生じるおそれがあったが、本実施の形態にあって
は、これを確実に回避することができる。しかも、プラ
ンジャ23が摺動して筒状部材27が摩耗しても、プラ
ンジャ23はヨーク24と接触することが無く、上記引
っかかりの回避を維持することができる。そして、この
ように作動不良を回避するにあたり、本実施の形態にあ
っては、プランジャ23の外周をステンレス製の安価に
製造できる筒状部材27により支持するようにしたた
め、従来必要であった高価なボールベアリングや高度な
位置精度の設定を用いることなく、安価な手段により達
成することができるという効果を奏する。
【0042】さらに、本実施の形態にあっては、プラン
ジャ23のアマチュア部23bを一定外径寸法に形成す
る一方で、筒状部材27の筒部27aを一定内径寸法に
形成し、このアマチュア部23bの外周と筒部27aの
内周とを摺接させ、プランジャ23が摺動しても常に両
者の摺接状態を維持できるようにしたため、両者の間に
コンタミが浸入しがたいものであり、コンタミが浸入し
てプランジャ23が摺動性が悪化する不具合を防止する
ことができ、作動性能の向上を図ることができる。
ジャ23のアマチュア部23bを一定外径寸法に形成す
る一方で、筒状部材27の筒部27aを一定内径寸法に
形成し、このアマチュア部23bの外周と筒部27aの
内周とを摺接させ、プランジャ23が摺動しても常に両
者の摺接状態を維持できるようにしたため、両者の間に
コンタミが浸入しがたいものであり、コンタミが浸入し
てプランジャ23が摺動性が悪化する不具合を防止する
ことができ、作動性能の向上を図ることができる。
【0043】また、本実施の形態にあっては、バルブス
プール22をON時位置およびOFF時位置に配置させ
るために位置規制を行うストッパとして、筒状部材27
の内部に設けたストッパ271および底部27bを用い
るようにした。このため、従来では、例えばバルブ収容
孔31の奥や開口端部などにバルブスプール22の摺動
を規制するように設けたりしていたが、それに比べ、組
付作業性に優れる。さらに、ストッパ271は、一端の
位置を筒状部材27の筒部27aの位置に一致させれ
ば、他端がON時位置においてプランジャ23の移動を
規制する位置に配置されるようにしたため、この点でも
組付作業性に優れる。加えて、ストッパ271は、非磁
性体により形成したため、プランジャ23の移動を規制
したときにプランジャ23が吸着することはない。さら
に、この位置に設けたストッパ271の素材として磁性
体を用いた場合には、コイル25cに通電したときにヨ
ーク24を巡る磁束の一部がこのストッパ271を通る
ことになり、吸引力が増大されて、作動効率の向上を図
ることができる。なお、この場合、プランジャ23の移
動を規制したときにストッパ271がプランジャ23を
吸着することのないように、ストッパ271においてプ
ランジャ23に近い側は非磁性体で形成し、その反対側
は磁性体で形成するようにする。また、この非磁性体の
部分の長さは磁性体部分で発生した吸引力がプランジャ
23に作用しなような長さにする。
プール22をON時位置およびOFF時位置に配置させ
るために位置規制を行うストッパとして、筒状部材27
の内部に設けたストッパ271および底部27bを用い
るようにした。このため、従来では、例えばバルブ収容
孔31の奥や開口端部などにバルブスプール22の摺動
を規制するように設けたりしていたが、それに比べ、組
付作業性に優れる。さらに、ストッパ271は、一端の
位置を筒状部材27の筒部27aの位置に一致させれ
ば、他端がON時位置においてプランジャ23の移動を
規制する位置に配置されるようにしたため、この点でも
組付作業性に優れる。加えて、ストッパ271は、非磁
性体により形成したため、プランジャ23の移動を規制
したときにプランジャ23が吸着することはない。さら
に、この位置に設けたストッパ271の素材として磁性
体を用いた場合には、コイル25cに通電したときにヨ
ーク24を巡る磁束の一部がこのストッパ271を通る
ことになり、吸引力が増大されて、作動効率の向上を図
ることができる。なお、この場合、プランジャ23の移
動を規制したときにストッパ271がプランジャ23を
吸着することのないように、ストッパ271においてプ
ランジャ23に近い側は非磁性体で形成し、その反対側
は磁性体で形成するようにする。また、この非磁性体の
部分の長さは磁性体部分で発生した吸引力がプランジャ
23に作用しなような長さにする。
【0044】また、他方のストッパとしての筒状部材2
7の底部27bは、湾曲形状に形成しているため、プラ
ンジャ23のアマチュア部23bは底部に対して線接触
することになり、プランジャ23を長時間停止させた後
の再始動の際、アマチュア部23bが底部27bに貼り
付いてしまうことがなく、プランジャ23を容易に動き
ださせることができ、作動性に優れる。なお、底部27
bの形状としては、図示した湾曲形状に限られず、円錐
形状など他の形状としても同様の効果が得られ、また、
底部27bを平面形状として、そこに複数の突起を設け
ても同様の効果が得られる。
7の底部27bは、湾曲形状に形成しているため、プラ
ンジャ23のアマチュア部23bは底部に対して線接触
することになり、プランジャ23を長時間停止させた後
の再始動の際、アマチュア部23bが底部27bに貼り
付いてしまうことがなく、プランジャ23を容易に動き
ださせることができ、作動性に優れる。なお、底部27
bの形状としては、図示した湾曲形状に限られず、円錐
形状など他の形状としても同様の効果が得られ、また、
底部27bを平面形状として、そこに複数の突起を設け
ても同様の効果が得られる。
【0045】また、本実施の形態にあっては、バルブス
リーブ21の内周側から外部への作動油の漏れは、筒状
部材27のフランジ部27fとバルブスリーブ21のフ
ランジ21fとの間に設けられたシール部材29により
規制される。すなわち、筒状部材27に流入した作動油
は、筒状部材27の底部27bにより堰き止められるも
のであり、この筒状部材27の内部からの漏れ防止には
シール部材が不要な構成となっている。したがって、従
来に比べて必要なシール部材の数を削減して、安価に作
動油の漏れ防止を図ることができる。さらに、この構造
を採るにあたり、筒状部材27にフランジ部27fを設
け、このフランジ部27fをヨーク24と、ヨーク固定
部材としてのバルブスリーブ21との間に挟持した状態
でカシメて固定するようにしたため、従来のヨークを固
定する作業を行うだけで同時に筒状部材27が所望位置
に固定される。したがって、組付作業性に優れる。
リーブ21の内周側から外部への作動油の漏れは、筒状
部材27のフランジ部27fとバルブスリーブ21のフ
ランジ21fとの間に設けられたシール部材29により
規制される。すなわち、筒状部材27に流入した作動油
は、筒状部材27の底部27bにより堰き止められるも
のであり、この筒状部材27の内部からの漏れ防止には
シール部材が不要な構成となっている。したがって、従
来に比べて必要なシール部材の数を削減して、安価に作
動油の漏れ防止を図ることができる。さらに、この構造
を採るにあたり、筒状部材27にフランジ部27fを設
け、このフランジ部27fをヨーク24と、ヨーク固定
部材としてのバルブスリーブ21との間に挟持した状態
でカシメて固定するようにしたため、従来のヨークを固
定する作業を行うだけで同時に筒状部材27が所望位置
に固定される。したがって、組付作業性に優れる。
【0046】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態では、比例電磁弁をバルブタイミング調
整装置に適用した例を示したが、本発明の比例電磁弁
は、他の車両搭載機器やその他産業機器などにも適用す
ることができる。
述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲におけ
る設計の変更などがあっても本発明に含まれる。例え
ば、実施の形態では、比例電磁弁をバルブタイミング調
整装置に適用した例を示したが、本発明の比例電磁弁
は、他の車両搭載機器やその他産業機器などにも適用す
ることができる。
【0047】また、実施の形態では、筒状部材27とし
て有底形状のものを示したが、底部を有しない形状に形
成しても、プランジャ23とヨーク24との引っかかり
を防止するという所期の効果を得ることができる。ま
た、実施の形態では、筒状部材27の内部にストッパと
してストッパ271および底部27bを設けた例を示し
たが、これらのストッパを設けなくても上記初期の効果
を得ることができる。また、実施の形態にあっては、筒
状部材27にフランジ部27fを設けて、組付作業性の
向上と、シール性確保を安価に行うことができる手段と
したが、上述の所期の効果を得るには、このフランジ部
27fは必須ではない。
て有底形状のものを示したが、底部を有しない形状に形
成しても、プランジャ23とヨーク24との引っかかり
を防止するという所期の効果を得ることができる。ま
た、実施の形態では、筒状部材27の内部にストッパと
してストッパ271および底部27bを設けた例を示し
たが、これらのストッパを設けなくても上記初期の効果
を得ることができる。また、実施の形態にあっては、筒
状部材27にフランジ部27fを設けて、組付作業性の
向上と、シール性確保を安価に行うことができる手段と
したが、上述の所期の効果を得るには、このフランジ部
27fは必須ではない。
【図1】本発明実施の形態の比例電磁弁を適用したバル
ブタイミング調整装置を示す断面図である。
ブタイミング調整装置を示す断面図である。
【図2】実施の形態の比例電磁弁のOFF時を示す断面
図である。
図である。
【図3】実施の形態の比例電磁弁の中立時を示す断面図
である。
である。
【図4】実施の形態の比例電磁弁のON時を示す断面図
である。
である。
【図5】実施の形態の比例電磁弁の組付手順を説明する
分解斜視図である。
分解斜視図である。
1 スプロケット
2 カムシャフト
3 ボルト
4 シューハウジング
5 フロントプレート
6 ベーン部材
7 ボルト
20 比例電磁弁
21 バルブスリーブ
21e 油圧供給ポート
21a 進角側油圧供給ポート
21b 遅角側油圧供給ポート
21c 進角側油圧排出ポート
21d 遅角側油圧排出ポート
21f フランジ
21g シール部材
21h 段部
22 バルブスプール
22f フランジ
221第1ランド
222 第2ランド
223 第3ランド
23 プランジャ
23a 軸部
23b アマチュア部
23c 溝
24 ヨーク
24a フランジ部材
24b ケース部材
24c ケース
24f フランジ
24g ブラケット
24t 端縁部
25 モールドコイル
25b ボビン
25c コイル
25d コネクタ
25t ターミナル
27 筒状部材
27a 筒部
27b 底部
27f フランジ部
271 ストッパ
28 リターンスプリング
29 シール部材
30 バルブボディ
31 バルブ収容孔
32 進角側油圧回路
33 遅角側油圧回路
34,35 油圧排出回路
36 油圧供給回路
40 フィルタ部材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3H106 DA02 DA23 DB02 DB12 DB23
DB32 DC09 DC20 DD09 EE04
EE07 GA11 GA15 GA23 GC04
KK02 KK17
5E048 AB02 AC08 AD03
Claims (7)
- 【請求項1】 磁性体によって形成され、移動すること
で弁を駆動するプランジャ(23)と、 内部に中空部を有するとともに、外部に巻かれたコイル
(25c)に通電することによって発生する電磁吸引力
を前記プランジャ(23)に作用させる磁性体から成る
ヨーク(24)と、 このヨーク(24)の中空部内に配置され、内周で前記
プランジャ(23)を軸方向に摺動可能に保持する非磁
性体から成る筒状部材(27)と、を備えていることを
特徴とする比例電磁弁。 - 【請求項2】 請求項1に記載の比例電磁弁において、 前記プランジャの外周と筒状部材の内周とが、それぞれ
一定の径に形成されて両者が摺接することを特徴とする
比例電磁弁。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の比例電磁弁に
おいて、 前記筒状部材に、前記プランジャの摺動を所定位置で規
制するストッパを設けたことを特徴とする比例電磁弁。 - 【請求項4】 請求項3に記載の比例電磁弁において、 前記ストッパが非磁性体製であることを特徴とする比例
電磁弁。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の比例電
磁弁において、 前記筒状部材は、一端部が有底筒状の内部にプランジャ
を収容可能な形状に形成されているとともに、他端部の
外周にフランジ部が一体に形成され、このフランジ部
は、前記ヨークとヨーク固定部との間に挟持した状態で
ヨークをヨーク固定部に対して固定することで保持され
ていることを特徴とする比例電磁弁。 - 【請求項6】 請求項5に記載の比例電磁弁において、 前記フランジ部とヨーク固定部との間にシール部材を設
けたことを特徴とする比例電磁弁。 - 【請求項7】 請求項5または6に記載の比例電磁弁に
おいて、 前記筒状部材の底部は、プランジャの摺動を規制するス
トッパを兼ねているとともに、プランジャと面接触しな
い傾斜断面形状に形成されていることを特徴とする比例
電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282687A JP2003090454A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 比例電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282687A JP2003090454A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 比例電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003090454A true JP2003090454A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19106305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001282687A Pending JP2003090454A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 比例電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003090454A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008111542A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-05-15 | Denso Corp | 電磁アクチュエータ |
JP2013182914A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Saginomiya Seisakusho Inc | モールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法 |
JPWO2015115298A1 (ja) * | 2014-01-29 | 2017-03-23 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 電磁駆動装置及び電磁駆動装置の製造方法 |
-
2001
- 2001-09-18 JP JP2001282687A patent/JP2003090454A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008111542A (ja) * | 2006-10-06 | 2008-05-15 | Denso Corp | 電磁アクチュエータ |
JP2013182914A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Saginomiya Seisakusho Inc | モールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法 |
JPWO2015115298A1 (ja) * | 2014-01-29 | 2017-03-23 | アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 | 電磁駆動装置及び電磁駆動装置の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |