JP2003069033A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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Landscapes
- Thin Film Transistor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 SOI基板を用いた場合においても、集積度
を劣化させることなく、しきい値電圧を安定化させ、高
速化も図る。 【解決手段】 ソース/ドレイン不純物層7とサファイ
ア基板1との間隔Dsを、0.1〜0.2μm程度に設
定する。
を劣化させることなく、しきい値電圧を安定化させ、高
速化も図る。 【解決手段】 ソース/ドレイン不純物層7とサファイ
ア基板1との間隔Dsを、0.1〜0.2μm程度に設
定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置およびそ
の製造方法に関し、特に、SOI基板を用いた半導体装
置に適用して好適なものである。
の製造方法に関し、特に、SOI基板を用いた半導体装
置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SOS(Silicon On
Sapphire)基板上に形成されたMOS構造とし
て、ソース/ドレイン不純物層がサファイア面から完全
に離れた構造と、ソース/ドレイン不純物層がサファイ
ア面に密接した構造とがあった。
Sapphire)基板上に形成されたMOS構造とし
て、ソース/ドレイン不純物層がサファイア面から完全
に離れた構造と、ソース/ドレイン不純物層がサファイ
ア面に密接した構造とがあった。
【0003】図3は、従来のSOS基板上に形成された
MOSトランジスタの構成を示す断面図であり、図3
(a)は、ソース/ドレイン不純物層がサファイア面か
ら完全に離れた構造、図3(b)は、ソース/ドレイン
不純物層がサファイア面に密接した構造を示す。図3
(a)において、サファイア基板11上には単結晶シリ
コン層12が形成され、サファイア基板11と単結晶シ
リコン層12との界面には、再結合中心19が形成され
ている。
MOSトランジスタの構成を示す断面図であり、図3
(a)は、ソース/ドレイン不純物層がサファイア面か
ら完全に離れた構造、図3(b)は、ソース/ドレイン
不純物層がサファイア面に密接した構造を示す。図3
(a)において、サファイア基板11上には単結晶シリ
コン層12が形成され、サファイア基板11と単結晶シ
リコン層12との界面には、再結合中心19が形成され
ている。
【0004】また、単結晶シリコン層12上には、ゲー
ト絶縁膜13を介して多結晶シリコンゲート14が形成
され、多結晶シリコンゲート14の側壁にはサイドウォ
ール16が形成されている。また、単結晶シリコン層1
2内には、ソース/ドレイン不純物層17が形成される
とともに、サイドウォール16下部にはLDD領域15
が形成されている。
ト絶縁膜13を介して多結晶シリコンゲート14が形成
され、多結晶シリコンゲート14の側壁にはサイドウォ
ール16が形成されている。また、単結晶シリコン層1
2内には、ソース/ドレイン不純物層17が形成される
とともに、サイドウォール16下部にはLDD領域15
が形成されている。
【0005】ここで、ソース/ドレイン不純物層17
は、サファイア基板11から完全に離れるように形成さ
れ、ソース/ドレイン不純物層17界面のソース/ドレ
イン空乏層18は、サファイア基板11に達することは
ない。このため、ソース/ドレイン不純物層17がサフ
ァイア基板11から完全に離れた構造では、ボディ電位
の固定化が可能となり、しきい値電圧Vthを安定化さ
せることが可能となるとともに、ソース/ドレイン間の
耐圧の低下を防止することができる。
は、サファイア基板11から完全に離れるように形成さ
れ、ソース/ドレイン不純物層17界面のソース/ドレ
イン空乏層18は、サファイア基板11に達することは
ない。このため、ソース/ドレイン不純物層17がサフ
ァイア基板11から完全に離れた構造では、ボディ電位
の固定化が可能となり、しきい値電圧Vthを安定化さ
せることが可能となるとともに、ソース/ドレイン間の
耐圧の低下を防止することができる。
【0006】一方、図3(b)において、サファイア基
板21上には単結晶シリコン層22が形成され、サファ
イア基板21と単結晶シリコン層22との界面には、再
結合中心29が形成されている。また、単結晶シリコン
層22上には、ゲート絶縁膜23を介して多結晶シリコ
ンゲート24が形成され、多結晶シリコンゲート24の
側壁にはサイドウォール26が形成されている。
板21上には単結晶シリコン層22が形成され、サファ
イア基板21と単結晶シリコン層22との界面には、再
結合中心29が形成されている。また、単結晶シリコン
層22上には、ゲート絶縁膜23を介して多結晶シリコ
ンゲート24が形成され、多結晶シリコンゲート24の
側壁にはサイドウォール26が形成されている。
【0007】また、単結晶シリコン層22内には、ソー
ス/ドレイン不純物層27が形成されるとともに、サイ
ドウォール26下部にはLDD領域25が形成されてい
る。ここで、ソース/ドレイン不純物層27は、サファ
イア基板21に完全に密着するように形成され、ソース
/ドレイン不純物層27界面のソース/ドレイン空乏層
28は、サファイア基板21との境界面に形成されるこ
とはない。
ス/ドレイン不純物層27が形成されるとともに、サイ
ドウォール26下部にはLDD領域25が形成されてい
る。ここで、ソース/ドレイン不純物層27は、サファ
イア基板21に完全に密着するように形成され、ソース
/ドレイン不純物層27界面のソース/ドレイン空乏層
28は、サファイア基板21との境界面に形成されるこ
とはない。
【0008】このため、ソース/ドレイン不純物層17
がサファイア基板11に完全に密着した構造では、接合
容量が小さくなり、高速化を図ることが可能となる。
がサファイア基板11に完全に密着した構造では、接合
容量が小さくなり、高速化を図ることが可能となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3
(a)のソース/ドレイン不純物層17がサファイア基
板11から完全に離れた構造では、ソース/ドレイン不
純物層17がサファイア基板11側で剥き出しとなり、
ソース/ドレイン不純物層17界面に形成される接合容
量が増加するため、高速化に不利になるという問題があ
った。
(a)のソース/ドレイン不純物層17がサファイア基
板11から完全に離れた構造では、ソース/ドレイン不
純物層17がサファイア基板11側で剥き出しとなり、
ソース/ドレイン不純物層17界面に形成される接合容
量が増加するため、高速化に不利になるという問題があ
った。
【0010】また、図3(b)のソース/ドレイン不純
物層27がサファイア基板21に完全に密着した構造で
は、ボディ領域が孤立化し、ホットキャリアの蓄積によ
り、しきい値電圧Vthが変動したり、ソース/ドレイ
ン間の耐圧が低下したりするという問題があった。一
方、ソース/ドレイン不純物層27がサファイア基板2
1に完全に密着している場合においても、ボディ電位を
安定化させるために、ボディコンタクト技術を用いる方
法があるが、この方法では、集積度が劣化するととも
に、パターン設計が複雑化するという問題があった。
物層27がサファイア基板21に完全に密着した構造で
は、ボディ領域が孤立化し、ホットキャリアの蓄積によ
り、しきい値電圧Vthが変動したり、ソース/ドレイ
ン間の耐圧が低下したりするという問題があった。一
方、ソース/ドレイン不純物層27がサファイア基板2
1に完全に密着している場合においても、ボディ電位を
安定化させるために、ボディコンタクト技術を用いる方
法があるが、この方法では、集積度が劣化するととも
に、パターン設計が複雑化するという問題があった。
【0011】そこで、本発明の目的は、SOI基板を用
いた場合においても、集積度を劣化させることなく、し
きい値電圧を安定化させ、高速化も図ることが可能な半
導体装置およびその製造方法を提供することである。
いた場合においても、集積度を劣化させることなく、し
きい値電圧を安定化させ、高速化も図ることが可能な半
導体装置およびその製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1記載の半導体装置によれば、SOI基
板と、前記SOI基板上にゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極と、前記SOI基板の単結晶シリコン層
に形成され、前記SOI基板の絶縁層から離れたまま
で、前記単結晶シリコン層との界面に形成される空乏層
が前記SOI基板の絶縁層に到達するソース/ドレイン
不純物層とを備えることを特徴とする。
ために、請求項1記載の半導体装置によれば、SOI基
板と、前記SOI基板上にゲート絶縁膜を介して形成さ
れたゲート電極と、前記SOI基板の単結晶シリコン層
に形成され、前記SOI基板の絶縁層から離れたまま
で、前記単結晶シリコン層との界面に形成される空乏層
が前記SOI基板の絶縁層に到達するソース/ドレイン
不純物層とを備えることを特徴とする。
【0013】これにより、ソース/ドレイン不純物層が
SOI基板の絶縁層から離れている場合においても、ソ
ース/ドレイン不純物層界面の空乏層の広がりを抑制し
て、ソース/ドレイン不純物層界面に形成される接合容
量を低減することができる。一方、ソース/ドレイン不
純物層がSOI基板の絶縁層から離れているため、ソー
ス/ドレイン不純物層とSOI基板の絶縁層との間の隙
間を通して、ボディ領域のホットキャリアを拡散させる
ことが可能となるとともに、そのホットキャリアをSO
I基板の絶縁層と単結晶シリコン層との界面に形成され
ている再結合中心にトラップさせることが可能となる。
SOI基板の絶縁層から離れている場合においても、ソ
ース/ドレイン不純物層界面の空乏層の広がりを抑制し
て、ソース/ドレイン不純物層界面に形成される接合容
量を低減することができる。一方、ソース/ドレイン不
純物層がSOI基板の絶縁層から離れているため、ソー
ス/ドレイン不純物層とSOI基板の絶縁層との間の隙
間を通して、ボディ領域のホットキャリアを拡散させる
ことが可能となるとともに、そのホットキャリアをSO
I基板の絶縁層と単結晶シリコン層との界面に形成され
ている再結合中心にトラップさせることが可能となる。
【0014】このため、ボディコンタクト技術を用いる
ことなく、ボディ電位を安定化させることが可能とな
り、高集積度を維持しつつ、しきい値電圧を安定化させ
ることが可能となるとともに、接合容量を低減して、高
速化も図ることが可能となる。また、請求項2記載の半
導体装置によれば、前記SOI基板は、SOS基板であ
ることを特徴とする。
ことなく、ボディ電位を安定化させることが可能とな
り、高集積度を維持しつつ、しきい値電圧を安定化させ
ることが可能となるとともに、接合容量を低減して、高
速化も図ることが可能となる。また、請求項2記載の半
導体装置によれば、前記SOI基板は、SOS基板であ
ることを特徴とする。
【0015】これにより、サファイア層と単結晶シリコ
ン層との界面に、再結合中心を大量に形成することがで
き、ボディ領域のホットキャリアを効率よくトラップさ
せることが可能となる。また、請求項3記載の半導体装
置によれば、前記SOI基板の絶縁層と前記ソース/ド
レイン不純物層との間隔は、0.1〜0.2μmである
ことを特徴とする。
ン層との界面に、再結合中心を大量に形成することがで
き、ボディ領域のホットキャリアを効率よくトラップさ
せることが可能となる。また、請求項3記載の半導体装
置によれば、前記SOI基板の絶縁層と前記ソース/ド
レイン不純物層との間隔は、0.1〜0.2μmである
ことを特徴とする。
【0016】これにより、ソース/ドレイン不純物層を
SOI基板の絶縁層から離したまま、ソース/ドレイン
不純物層界面の空乏層がSOI基板の絶縁層に到達する
ようにすることができ、ソース/ドレイン不純物層界面
の空乏層の広がりを抑制して、高速化を図ることが可能
となるとともに、集積度を劣化させることなく、しきい
値電圧を安定化させ、かつ、ソース/ドレイン耐圧を向
上させることができる。
SOI基板の絶縁層から離したまま、ソース/ドレイン
不純物層界面の空乏層がSOI基板の絶縁層に到達する
ようにすることができ、ソース/ドレイン不純物層界面
の空乏層の広がりを抑制して、高速化を図ることが可能
となるとともに、集積度を劣化させることなく、しきい
値電圧を安定化させ、かつ、ソース/ドレイン耐圧を向
上させることができる。
【0017】また、請求項4記載の半導体装置の製造方
法によれば、SOI基板上にゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとし
て、前記SOI基板の絶縁層に到達しないように、前記
SOI基板の単結晶シリコン層に不純物をイオン注入す
る工程と、前記SOI基板の絶縁層と前記イオン注入さ
れた不純物層との間隔が0.1〜0.2μmになるよう
に、熱処理を行う工程とを備えることを特徴とする。
法によれば、SOI基板上にゲート絶縁膜を介してゲー
ト電極を形成する工程と、前記ゲート電極をマスクとし
て、前記SOI基板の絶縁層に到達しないように、前記
SOI基板の単結晶シリコン層に不純物をイオン注入す
る工程と、前記SOI基板の絶縁層と前記イオン注入さ
れた不純物層との間隔が0.1〜0.2μmになるよう
に、熱処理を行う工程とを備えることを特徴とする。
【0018】これにより、インプラ条件や熱処理条件の
単なる変更により、ソース/ドレイン不純物層がSOI
基板の絶縁層から離れたままで、SOI基板の絶縁層と
ソース/ドレイン不純物層との間の間隔を狭くすること
ができ、製造工程を複雑化させることなく、SOI基板
上に形成されたMOS構造の高集積度を維持し、かつ、
しきい値電圧を安定化させ、さらに、高速化を図ること
も可能となる。
単なる変更により、ソース/ドレイン不純物層がSOI
基板の絶縁層から離れたままで、SOI基板の絶縁層と
ソース/ドレイン不純物層との間の間隔を狭くすること
ができ、製造工程を複雑化させることなく、SOI基板
上に形成されたMOS構造の高集積度を維持し、かつ、
しきい値電圧を安定化させ、さらに、高速化を図ること
も可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る半
導体装置およびその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る半導体
装置の構成を示す断面図である。図1において、サファ
イア基板1上には単結晶シリコン層2が形成され、サフ
ァイア基板1と単結晶シリコン層2との界面には、サフ
ァイア基板1と単結晶シリコン層2との格子定数などの
違いに起因して、再結合中心9が形成されている。
導体装置およびその製造方法について図面を参照しなが
ら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る半導体
装置の構成を示す断面図である。図1において、サファ
イア基板1上には単結晶シリコン層2が形成され、サフ
ァイア基板1と単結晶シリコン層2との界面には、サフ
ァイア基板1と単結晶シリコン層2との格子定数などの
違いに起因して、再結合中心9が形成されている。
【0020】また、シリコン層2上には、ゲート絶縁膜
3を介して多結晶シリコンゲート4が形成され、多結晶
シリコンゲート4の側壁にはサイドウォール6が形成さ
れている。また、単結晶シリコン層2内には、ソース/
ドレイン不純物層7が形成されるとともに、サイドウォ
ール6下部にはLDD領域5が形成されている。
3を介して多結晶シリコンゲート4が形成され、多結晶
シリコンゲート4の側壁にはサイドウォール6が形成さ
れている。また、単結晶シリコン層2内には、ソース/
ドレイン不純物層7が形成されるとともに、サイドウォ
ール6下部にはLDD領域5が形成されている。
【0021】ここで、ソース/ドレイン不純物層7は、
サファイア基板1から所定間隔Dsだけ離れるように形
成され、この所定間隔Dsは、ソース/ドレイン不純物
層7界面のソース/ドレイン空乏層8が、サファイア基
板1に達するように設定される。例えば、ソース/ドレ
イン不純物層7とサファイア基板1との間の間隔Ds
は、0.1〜0.2μmであることが好ましい。
サファイア基板1から所定間隔Dsだけ離れるように形
成され、この所定間隔Dsは、ソース/ドレイン不純物
層7界面のソース/ドレイン空乏層8が、サファイア基
板1に達するように設定される。例えば、ソース/ドレ
イン不純物層7とサファイア基板1との間の間隔Ds
は、0.1〜0.2μmであることが好ましい。
【0022】これにより、ソース/ドレイン不純物層7
がサファイア基板1から離れている場合においても、ソ
ース/ドレイン不純物層7界面の空乏層8の広がりを抑
制して、ソース/ドレイン不純物層7界面に形成される
接合容量を低減することができる。一方、ソース/ドレ
イン不純物層7がサファイア基板1から離れているた
め、ソース/ドレイン不純物層7とサファイア基板1と
の間の隙間を通して、ボディ領域のホットキャリアh+
を拡散させることが可能となるとともに、そのホットキ
ャリアh+をサファイア基板1と単結晶シリコン層2と
の界面に形成されている再結合中心9にトラップさせる
ことが可能となる。
がサファイア基板1から離れている場合においても、ソ
ース/ドレイン不純物層7界面の空乏層8の広がりを抑
制して、ソース/ドレイン不純物層7界面に形成される
接合容量を低減することができる。一方、ソース/ドレ
イン不純物層7がサファイア基板1から離れているた
め、ソース/ドレイン不純物層7とサファイア基板1と
の間の隙間を通して、ボディ領域のホットキャリアh+
を拡散させることが可能となるとともに、そのホットキ
ャリアh+をサファイア基板1と単結晶シリコン層2と
の界面に形成されている再結合中心9にトラップさせる
ことが可能となる。
【0023】このため、接合容量を低減して、高速化を
図ることが可能となるだけでなく、ボディコンタクト技
術を用いることなく、ボディ電位を安定化させることが
可能となり、高集積度を維持しつつ、しきい値電圧を安
定化させ、かつ、ソース/ドレイン間の耐圧を向上させ
ることが可能となる。この結果、電源電圧が高い分野で
の高速LSIへの適用を容易に行うことが可能となる。
図ることが可能となるだけでなく、ボディコンタクト技
術を用いることなく、ボディ電位を安定化させることが
可能となり、高集積度を維持しつつ、しきい値電圧を安
定化させ、かつ、ソース/ドレイン間の耐圧を向上させ
ることが可能となる。この結果、電源電圧が高い分野で
の高速LSIへの適用を容易に行うことが可能となる。
【0024】なお、多結晶シリコンゲート4は、タング
ステンシリサイドゲートやモリブデンシリサイドゲート
などでもよく、これらの積層構造でもよい。図2は、本
発明の一実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断
面図である。図2(a)において、シリコンのエピタキ
シャル成長をサファイア基板1上に行うことにより、サ
ファイア基板1上に単結晶シリコン層2を形成する。こ
こで、単結晶シリコン層2の厚みTは、例えば、0.3
μm程度とすることができる。
ステンシリサイドゲートやモリブデンシリサイドゲート
などでもよく、これらの積層構造でもよい。図2は、本
発明の一実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断
面図である。図2(a)において、シリコンのエピタキ
シャル成長をサファイア基板1上に行うことにより、サ
ファイア基板1上に単結晶シリコン層2を形成する。こ
こで、単結晶シリコン層2の厚みTは、例えば、0.3
μm程度とすることができる。
【0025】そして、単結晶シリコン層2の熱酸化など
により、単結晶シリコン層2上に酸化珪素膜を形成する
とともに、CVDなどの方法により、高濃度n型多結晶
シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー
技術により、これらの酸化珪素膜および多結晶シリコン
層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜3およ
び多結晶シリコンゲート4を形成する。
により、単結晶シリコン層2上に酸化珪素膜を形成する
とともに、CVDなどの方法により、高濃度n型多結晶
シリコン層を形成する。そして、フォトリソグラフィー
技術により、これらの酸化珪素膜および多結晶シリコン
層をパターニングすることにより、ゲート絶縁膜3およ
び多結晶シリコンゲート4を形成する。
【0026】ここで、ゲート絶縁膜3の厚みは、例え
ば、100Å、多結晶シリコンゲート4の厚みは、例え
ば、3000Åとすることができる。次に、図2(b)
に示すように、多結晶シリコンゲート4をマスクとし
て、燐などのn型不純物のイオン注入IP1を行うこと
により、LDD領域5を形成する。ここで、LDD領域
5の接合深さX1は、例えば、0.1μmとすることが
できる。また、イオン注入IP1の条件として、例え
ば、燐のドーズ量を3E+13、エネルギーを30Ke
Vとすることができる。
ば、100Å、多結晶シリコンゲート4の厚みは、例え
ば、3000Åとすることができる。次に、図2(b)
に示すように、多結晶シリコンゲート4をマスクとし
て、燐などのn型不純物のイオン注入IP1を行うこと
により、LDD領域5を形成する。ここで、LDD領域
5の接合深さX1は、例えば、0.1μmとすることが
できる。また、イオン注入IP1の条件として、例え
ば、燐のドーズ量を3E+13、エネルギーを30Ke
Vとすることができる。
【0027】次に、図2(c)に示すように、CVDな
どの方法により、酸化珪素膜を全面に形成し、RIEな
どの異方性エッチングを行うことにより、多結晶シリコ
ンゲート4の側壁にサイドウォール6を形成する。ここ
で、サイドウォール6のスペーサ長Hは、例えば、0.
1μm程度とすることができる。そして、このサイドウ
ォール6および多結晶シリコンゲート4をマスクとし
て、砒素などのn型不純物のイオン注入IP2を行うこ
とにより、ソース/ドレイン不純物層7を形成する。こ
こで、ソース/ドレイン不純物層7の熱処理前の接合深
さX2は、例えば、0.15μmとすることができる。
また、イオン注入IP2の条件として、例えば、砒素の
ドーズ量を5E+15、エネルギーを150KeVとす
ることができる。
どの方法により、酸化珪素膜を全面に形成し、RIEな
どの異方性エッチングを行うことにより、多結晶シリコ
ンゲート4の側壁にサイドウォール6を形成する。ここ
で、サイドウォール6のスペーサ長Hは、例えば、0.
1μm程度とすることができる。そして、このサイドウ
ォール6および多結晶シリコンゲート4をマスクとし
て、砒素などのn型不純物のイオン注入IP2を行うこ
とにより、ソース/ドレイン不純物層7を形成する。こ
こで、ソース/ドレイン不純物層7の熱処理前の接合深
さX2は、例えば、0.15μmとすることができる。
また、イオン注入IP2の条件として、例えば、砒素の
ドーズ量を5E+15、エネルギーを150KeVとす
ることができる。
【0028】次に、図2(d)に示すように、ソース/
ドレイン不純物層7の形成されたSOS基板の熱処理を
行うことにより、ソース/ドレイン不純物層7の熱処理
後の接合深さX3を0.2μm程度とし、ソース/ドレ
イン不純物層7とサファイア基板1との間隔Dsを0.
1μm程度にする。ここで、熱処理は、例えば、ランプ
アニールなどのRTP(Rapid thermal
Process)を用いることができ、ランプアニール
の条件として、例えば、1000℃、30秒とすること
ができる。
ドレイン不純物層7の形成されたSOS基板の熱処理を
行うことにより、ソース/ドレイン不純物層7の熱処理
後の接合深さX3を0.2μm程度とし、ソース/ドレ
イン不純物層7とサファイア基板1との間隔Dsを0.
1μm程度にする。ここで、熱処理は、例えば、ランプ
アニールなどのRTP(Rapid thermal
Process)を用いることができ、ランプアニール
の条件として、例えば、1000℃、30秒とすること
ができる。
【0029】これにより、熱処理を行うだけで、ソース
/ドレイン不純物層7がサファイア基板1から離れてい
る状態を保ったまま、ソース/ドレイン不純物層7とサ
ファイア基板1との間隔を狭くすることができ、ソース
/ドレイン不純物層7界面のソース/ドレイン空乏層8
が、サファイア基板1に達するようすることができる。
/ドレイン不純物層7がサファイア基板1から離れてい
る状態を保ったまま、ソース/ドレイン不純物層7とサ
ファイア基板1との間隔を狭くすることができ、ソース
/ドレイン不純物層7界面のソース/ドレイン空乏層8
が、サファイア基板1に達するようすることができる。
【0030】なお、SOI(Silicon On I
nsulator)基板として、SOS基板を例にとっ
て説明したが、SOI基板なら何でもよく、例えば、S
IMOX基板や貼り合わせ基板などでもよい。
nsulator)基板として、SOS基板を例にとっ
て説明したが、SOI基板なら何でもよく、例えば、S
IMOX基板や貼り合わせ基板などでもよい。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
SOI基板の絶縁層とソース/ドレイン不純物層との間
の間隔を狭くすることにより、高集積度を維持しつつ、
しきい値電圧を安定化させることが可能となるととも
に、接合容量を低減して、高速化も図ることが可能とな
る。
SOI基板の絶縁層とソース/ドレイン不純物層との間
の間隔を狭くすることにより、高集積度を維持しつつ、
しきい値電圧を安定化させることが可能となるととも
に、接合容量を低減して、高速化も図ることが可能とな
る。
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体装置の構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造工
程を示す断面図である。
程を示す断面図である。
【図3】従来のSOS基板上に形成されたMOSトラン
ジスタの構成を示す断面図である。
ジスタの構成を示す断面図である。
1 サファイア基板
2 単結晶シリコン層
3 ゲート絶縁膜
4 多結晶シリコンゲート
5 LDD領域
6 サイドウォール
7 ソース/ドレイン不純物層
8 ソース/ドレイン空乏層
9 再結合中心
IP1、IP2 イオン注入
Claims (4)
- 【請求項1】 SOI基板と、 前記SOI基板上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲ
ート電極と、 前記SOI基板の単結晶シリコン層に形成され、前記S
OI基板の絶縁層から離れたままで、前記単結晶シリコ
ン層との界面に形成される空乏層が前記SOI基板の絶
縁層に到達するソース/ドレイン不純物層とを備えるこ
とを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 前記SOI基板は、SOS基板であるこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体装置。 - 【請求項3】 前記SOI基板の絶縁層と前記ソース/
ドレイン不純物層との間隔は、0.1〜0.2μmであ
ることを特徴とする請求項1または2記載の半導体装
置。 - 【請求項4】 SOI基板上にゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして、前記SOI基板の絶縁
層に到達しないように、前記SOI基板の単結晶シリコ
ン層に不純物をイオン注入する工程と、 前記SOI基板の絶縁層と前記イオン注入された不純物
層との間隔が0.1〜0.2μmになるように、熱処理
を行う工程とを備えることを特徴とする半導体装置の製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001260432A JP2003069033A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001260432A JP2003069033A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003069033A true JP2003069033A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=19087627
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001260432A Pending JP2003069033A (ja) | 2001-08-29 | 2001-08-29 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003069033A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7663189B2 (en) | 2004-12-20 | 2010-02-16 | Oki Semiconductor Co., Ltd. | Silicon-on-sapphire semiconductor device with shallow lightly-doped drain |
-
2001
- 2001-08-29 JP JP2001260432A patent/JP2003069033A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7663189B2 (en) | 2004-12-20 | 2010-02-16 | Oki Semiconductor Co., Ltd. | Silicon-on-sapphire semiconductor device with shallow lightly-doped drain |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040730 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040810 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041008 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041124 |