【発明の詳細な説明】
Xa因子の直接または間接的選択阻害剤の、単独および/または抗血小板凝集活性
を有する化合物と組み合わせた動脈血栓塞栓症における治療および予防への組成
および使用
この発明の主題は、抗トロンビンIIIを介して作用するXa因子の直接ま
たは間接的選択阻害剤の、単独および/または抗血小板凝集活性を有する化合物
と組み合わせた動脈血栓塞栓症における活性への使用である。
抗トロンビンおよび抗血小板凝集活性成分との組み合わせを含有する医
薬組成物もまた、この発明に含めるものとする。この組み合わせを構成する活性
成分は、遊離状態で存在するか、または、それらの医薬的に受容な塩の1つの形
態として存在する。
過去10年間に、アテローム性動脈硬化症に関連する疾患(心筋梗塞、
アンギナ、脳卒中、肢節低下の動脈性疾患等)の発生における血小板が果たす役
割の研究に対し、多くの注意が払われた。さらに、動脈血栓症における血液凝集
過程での確立した役割を果たすよう種々の凝集酵素を阻害する多くの薬剤が発達
してきた。血栓過程におけるトロンビンおよびXa因子の本質的役割の発見は、動
脈血栓症の予防及び治療において提供される抗凝血薬の使用を導いた。
有効な抗凝血薬の中でも、ヘパリンは血栓塞栓症の予防及び治療におい
て好ましい薬剤である。
ヘパリンは、特に抗トロンビンIII(AT III)を介して、血液凝集カス
ケードに関与する2つの酵素、つまり、Xa因子およびIIa因子(またはトロンビ
ン)の阻害の触媒作用を及ぼす。ヘパリンの総合的な活性
におけるこれら2つの活性の相対的重要性はいまだ知られていない。低分子量ヘ
パリン(LMWH)製剤は、Xa因子およびトロンビンにヘパリン様の作用をするがトロ
ンビンよりXa因子に対してより選択的な特性を有する4〜30の単糖類からなる鎖
を含む。この異なった生物学的活性側面にもかかわらず、低分子量ヘパリンは抗
血栓作用を有し、血栓塞栓症を患うまたは血栓ができるおそれのある動物および
患者の研究で実証されてきた(Hirsh J.ら、Thromb.Hemost.,1987,Leuven,
Belgium Leuven University Press,325-348)。
ヘパリンおよび該LMWHと異なり、いくつかの合成オリゴ糖、特にEP
84999記載されたものは、抗トロンビンIIIを介してXa因子を選択的に阻害する
特性を有するが、トロンビンへの活性は持たない。ヘパリンの抗トロンビン-結
合ドメイン(ABD)に対応するこれらの合成オリゴ糖は既知であり、静脈血栓症
における抗血栓活性は顕著である。これらの化合物はEP 529715およびEP 621282
に記載されている。
動脈血栓症の予防において、トロンビンを阻害できないため、これらの
オリゴ糖の有効性はほとんどなかった。
実際、動脈血栓症においてトロンビンは重要な役割を果たすという文献
は長い間知られており、このことは最近の実験により再確認されている(L.A.
Harker,Blood,1991,77.1006-1012)。したがって、トロンビン阻害剤はこの
型の血栓症の予防または抗血栓症に有効な手段を構成する。
直接的トロンビン阻害剤(直接的阻害剤とは、AT IIIを要さずにトロン
ビンを阻害する阻害剤を意味する)とヘパリンの有効性を比較することにより、
動脈血栓症の予防及び治療に対し、ヘパリンよりこれらの薬剤は効果が高いこと
がわかった(Arteriosclerosis and thrombosis,1992,12,879-885,J.Am.C
oll.Cardiol.,1994,23,993-1003)。
ヘパリン/AT III複合体は、立体障害が働く理由から、血小板血栓症のような血
小板の血栓リッチにおいてトロンビンを阻害できないため、有効性が欠けている
といえる。
したがって、直接的阻害剤と対照的に、ヘパリンの低活性はAT III使用
の必要性と関連している。このことは、動脈血栓動物モデルにおいてAT IIIなし
で作用するXa因子の直接的阻害剤もまた効果的であるという最近の所見からさら
に説明が正当化される(Circulation,1991,84,1741-1748,Thrombosis Haemo
st.,1995 74,640-645)。
一方、AT IIIを介して作用する化合物は、トロンピンを阻害せず、した
がって、動脈血栓症に活性を持たないことが予想されるであろう。
いまや、本発明によると、とても驚くべきことに、Xa因子の直接または
間接的選択阻害剤の、単独および/または抗血小板凝集活性を有する化合物と組
み合わせた動脈血栓塞栓症における活性への使用が可能であることがわかった。
今まで抗Xa因子薬剤および抗血小板凝集薬剤は2つの異なった作用メカ
ニズムを介して作用するということは知られていたが、動脈血栓塞栓症における
使用に対するこれら製剤の組み合わせまたは関連は研究されたことがなかった。
したがって、この発明の主題は、その特徴の1つに従い、1あるいはそ
れ以上のXa因子の直接的または間接的阻害剤を単独で、あるいは抗血小板凝集活
性を有する1あるいはそれ以上の化合物と組み合わせて、動脈が起源となる血栓
塞栓症の予防および治療を目的とする薬剤の調製への使用である。
この発明に従うと、Xa因子の選択的阻害剤は、抗トロンビン(AT III)
を介した選択的にXa因子を阻害しうる化合物を意味し、トロンビンに対しては顕
著な活性を示さないということが理解される。好ましくは、
該阻害剤はトロンビンに対しては活性を持たない。
他の特徴に従うと、この発明の主題は、AT IIIを介して作用するXa因子
の選択的阻害剤の、単独または抗血小板凝集活性を有する化合物と組み合わせて
動脈が起源となる血栓塞栓症に拮抗することを目的とする薬剤の調製への使用で
もある。
当該Xa因子の直接的阻害剤は、DX-9065aおよびその類似体が有利である
。DX-9065aは、特に、Thromb.Haemost.1994,71,314-319およびDrugs Fut.1
995,206,564-566、また、EP 540051にも記載されている。Xa因子の間接的阻害
剤は、合成オリゴ糖が有利である。
Xa因子の直接的阻害剤のなかでも、DX-9065aは特に有利であり、Thromb
.Haemost.1994,71,314-319およびDrugs Fut.1995,206,564-566、また、E
P 540051にも記載の酸が構造(A)
を有する、(2S)-2-[4-[[(3S)-1-アセトイミドイル-3-ピロリジニル]オキシ]フェ
ニル]-3-(7-アミジノ-2-ナフチル)-プロピオン酸塩酸塩5水和物およびその医薬
的に受容な塩からなる。
間接選択的Xa因子阻害剤の中でも、有利な合成オリゴ糖はEP 8499aおよ
びUS 5,378,829において請求されたような五糖類である。
有利な五糖類は、:
アニオンが構造(B)
を有する、メチル O-(2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-スルホ-α-D-グルコピ
ラノシル)-(1→4)-O-(β-D-グルコピラノシルウロン酸)-(1→4)-O-(2-デオキシ-
2-スルホアミノ-3,6-ジ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-(2-O-スル
ホ-α-L-イドピラノシルウロン酸)-(1→4)-2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-ス
ルホ-α-D-グルコピラノシドおよびその医薬的に受容しうる塩、特にその10ナト
リウム塩であり、コード名SR90107/ORG31540として知られ、Chemical Synthesis
to Glycoaminoglycans,Nature増刊号1991,350,30-33に記載の、以後「PS」と
して表す;
アニオンが構造(C)
を有し、コード名SANORG 32701として知られる、メチル O-(3,4-ジ-O-メチル-2
,6-ジ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシル)-(1→4)-O-(3-O-メチル-2-O-スルホ-β
-D-グルコピラノシルウロン酸)-(1→4)-O-(2,3,6-トリ-O-スルホ-α-D-グルコピ
ラノシル)-(1→4)-O-(3-O-メチル-2-O-スルホ-α-L-イドピラノシルウロン酸)-(
1→4)-2,3,6-トリ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシド、およびその医薬的に受容
しうる塩、特にその12ナトリウム塩であり、US 5,378,829に記載され;
アニオンが構造(D)
を有し、コード名SAN0RG 34006として知られる、メチル O-(2,3,4-ト
リ-O-メチル-6-O-スルホ-α-D-グルコピラノシル)-(1→4)-O-(2,3-ジ-O-メチル-
β-D-グルコピラノシルウロン酸)-(1→4)-O-(2,3,6-トリ-O-スルホ-α-D-グルコ
ピラノシル)-(1→4)-O-(2,3-ジ-O-メチル-α-L-イドピラノシルウロン酸)-(1→4
)-O-2,3,6-トリ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシド、およびその医薬的に受容し
うる塩、特にその9ナトリウム塩であり、US 2,378,829にも記載されている。
オリゴ糖を組み合わせてまたは関連付けて使用することが可能な抗血小
板凝集剤には様々な型があってもよく、例えば、アスピリンのようなシクロオキ
シゲナーゼ阻害剤、または下記のグループIからLに記載された抗血小板凝集剤、
例えば、チクロピジンおよびクロピドグレルのようなADP阻害剤、ケタンセリン
、リタンセリン、サルポグレラート(MCI-9042)、SR 46349またはLY-53857のよう
なセロトニン阻害剤、L 670596、SQ 30741、S-145、AA 2414、CV-6504、HN-1150
0およびICI-192,605のようなトロンボキサン阻害剤、オザグレル(OKY-046)、Y-2
0811、RS-5186、FCE-22178、フレグレラート(U-63557A)のようなトロンボキサン
合成酵素阻害剤、またはリドグレル(もしくはR-68070)およびイスボグレル(C
V-4151)のような併用効果を有する混合トロンボキサンおよびトロンボキサン合
成酵素阻害剤、あるいは、c7E3もしくはアブシキマブのようなGP IIb-IIIa糖タ
ンパク複合体阻害剤、インテグレリン、SC 52012、TP 9201、RO 44-9883、RO 43
-8857、RO 43-5054、MK 0383もしくはチロフィバン、DUP 728、L 703014、SC546
84、SC 58053、GR144053、Bibu 104、Bibu 129もしくはSR121787AおよびSR12156
6のようなチアゾール誘導体;FK633、オルボフィバン;またはPGEI(アルプロ
スタジル)およびプロスタサイクリン(エポプロステノール)など血小板内サイ
クリックAMP濃度を増加させる化合物、イロプロストやベラプロストのようなプ
ロスタグランジン類似体、シカプロスト、タプロステン、アタプロスト、
(OP-41483)、およびシプロステン、またはジピリダモールあるいはシロスタゾー
ルがあげられる。
好ましくは10ナトリウム塩の形態である式(B)で示される化合物は、本
発明に従う好ましい使用を主題とし、また、単独の活性成分として、または抗血
小板凝集剤との組み合わせにおいて本発明の医薬組成物への好ましい抗血栓の主
題ともする。
抗血小板凝集剤は、アスピリンまたは下記のグループ(I)〜(L)から選
択したものが有利である:
I-チクロピジン(ticlopidine)およびフランス特許FR2,215,948に記載されて
いるような式:
[式中、X1は酸素または硫黄を示し;R1 4は水素、または少なくとも1つのハロ
ゲン原子または低級アルキル、低級アルコキシ、ニトロ、アミノもしくはスルホ
ニルアミノ基で任意に置換されたフェニルもしくはベンゾイル基を表わし;R1 1
およびR1 2はそれぞれ水素、ハロゲン、またはヒドロキシ、低級アルキル、低級
アルコキシ、ニトロまたはアミノ基から選択される少なくとも1つの原子または
基であり;R1 3は水素、ハロゲンまたはヒドロキシ、低級アルキル、低級アルコ
キシ、ニトロまたはアミノ基であり、n1は0または1から15の整数であり、n1が
1より大きいときには各基CHR1 3においてR1 3記号は異なった意味を有することが
できる]
で表されるその類似体、または酸との付加塩、あるいは医薬的に受容な該誘導体
の四級アンモニウム誘導体。
II-クロピドグレル(clopidogrel)および欧州特許EP 99802に記載されているよう
な式:[式中、Y2はヒドロキシまたは基OR2(ここで、R2は1から4の炭素原子を有す
る直鎖または分枝状のアルキル基である)を表すか、あるいはY2は基
(ここで、R2 1およびR2 2はそれぞれ互いに独立して水素または1から4の炭素原
子を有する直鎖あるいは分枝状のアルキル基であるか、あるいは、R2 1とR2 2はそ
れらが結合する窒素原子とともに一緒になって、ピロリジノ、モルホリノ、ピペ
リジノもしくは4-ベンジルピペラジノ基を形成する)であり;そしてX2は水素、
ハロゲンまたは1から4の炭素原子を有するアルキル基を表す]
で表されるその類似体;ならびに、Y2が基OR2または
を表すとき、医薬的に受容な無機または有機酸との付加塩、
あるいはY2がOHを表すときは無機塩基との塩、ならびに2つの鏡像異性体または
それらの混合物。
III-ケタンセリン(ketanserin)および欧州特許EP 13612に記載されているよう
な式:
[式中:
-AR3はアルキル基であり;
-X3は
(ここで、該Ra1は水素、または低級アルキルから選択され、q1は2または3で
ある)からなる基から選択される構成要素であり;
-R3は水素、ヒドロキシまたは低級アルキルから選択される構成要素であり;
-Alk3は1から4の炭素原子を有するアルキレンであり;
そして、
-Q3はキナゾリニル基であり、その1-,2-,3-,4-位はアルキレン鎖の末端と結合し
、該キナゾリニル基はその2-または4-位の1つあるいは両方にオキソまたはチオ
キソ基を有し、該キナゾリニル基のベンゼン環は、任意に、ハロゲン、低級アル
キル、低級アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロおよびシアノからなる群か
ら独立して選択される1から3の置換基で置換され、そして該キナゾリニル基の
ピリミジノ環は部分的または完全に飽和されていてもよく、該ピリミジノ環は任
意に低級アルキル、
アリールおよびアリール(低級アルキル)からなる群から独立して選択される1
から3の置換基で置換されていてもよく;
Ar3およびQ3の定義に用いられる該アリールは、フェニル、置換フェニル、チエ
ニルおよびピリジニルからなる群から選択される環であり、該置換フェニルは、
ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフルオロメチルまたはアミノか
らなる群から独立して選択される1から3の置換基で置換されている]
で表されるその類似体およびその医薬的に受容し得る付加塩。
IV-リタンセリン(ritanserin)または欧州特許EP 110435に記載されているよう
な式:[式中:
-R4は水素、ヒドロキシまたは低級アルコキシであり;
-R1 4は水素または低級アルキルからなる群のメンバーであり;
-Alk4は低級アルキレン基であり;
-X4は-S-,-CH2-および-C(R4 2)=C(R4 3)-からなる群から選択され、該R4 2およびR4 3
は独立して水素または低級アルキルであり;
-A4は式-CH2-CH2-,-CH2-CH2-CH2-または-C(R4 4)=C(R5 4)-を有する二価の基(こ
こで、R4 4およびR5 4はそれぞれ水素、ハロゲン、アミノまたは低級アルキルから
なる群から独立して選択される)であり;そして
-Ar1 4およびAr2 4はピリジニル、チエニルおよびフェニルからなる群から独立し
て選択され、これらの基はハロゲン、ヒドロキシ、低級アルコキシおよびトリフ
ルオロメチルで任意に置換されている]
で表されるその類似体の1つ、その立体異性体および医薬的に受容な酸付加塩。
V-サルポグレラート(sarpogrelate)または欧州特許EP 398326に記載されてい
るような式:
[式中:
-R5 1は水素、ハロゲン、(C1-C5)アルコキシまたは(C2-C6)ジアルキルアミノ
であり;
-R5 2は水素、ハロゲンまたは(C1-C5)アルコキシであり;
-R5 3は水素、ヒドロキシ、-O-(CH2)n5-COOHまたは-O-CO-(CH2)l5-COOHであり、
ここでn5は1から5までの整数であり、l5は1から3までの整数である;
-R5 4は基
(ここで、R5 5およびR5 6は独立して水素または(C1-C8)アルキルであり、A5は
(C3-C5)アルキレンまたはカルボキシで置換された(C3-C5)アルキレンである
)であり;
-m5は0から5の整数である]
で表されるその誘導体の1つ、または医薬的に受容な塩の1つ。
VI-EP373998に記載されているような式:
[式中:
-Ar6および-Ar'6はそれぞれ独立していずれかを示してもよい:
a)置換されていないフェニル基、またはハロゲン、1から4の炭素原子を有する
アルキル基、ニトロ基、ヒドロキシ基、1から4の炭素原子を有するアルコキシ
基、1から4の炭素原子を有するアシルオキシ基、ジメチルアミノ基、アルキル
部分が1から4の炭素原子を有するカルボキシアルコキシ基、9-アントリルまた
はナフチル基でモノもしくはポリ置換されたフェニル基;
b)ピリジル、チエニルおよびフリル基から選択される芳香複素環式基;
-R6 1および-R6 2はそれぞれ独立して、水素原子、1から4の炭素原子を有するア
ルキル基を示すか、あるいはR6 1およびR6 2はそれらが結合している窒素原子とと
もに1-ピロリジニル、ピペリジノ、モルホリノまたは1-ピペラジニル基を構成す
る;
-M6は水素原子、塩素または臭素原子、1から6の炭素原子を有する直鎖または
分枝状のアルキル基を表す;
-n6は2または3を表す]
で表される、エチレン二重結合に関してトランスジオメトリーのプロペノンのオ
キシムエーテルおよびそれらの無機または有機酸との塩、ならびにより詳しくは
コード名SR 46349 Bとして知られている化合物。
VII-LY 53857またはUS 3,580,916に記載されているような式:
[式中、R7 1は水素、(C1-C3)アルキル、アリルまたはベンジルであり、R7 2は
(C2-C8)モノヒドロキシアルキル、(C2-C8)ジヒドロキシアルキルまたは5か
ら8の炭素原子を有するモノヒドロキシシクロアルキルである]
で表されるその類似体の1つおよび医薬的に受容な酸との塩。
VIII-L 670596および式の化合物からなるテトラヒドロカルバゾール-1-アルカン
酸の誘導体:
9-O-クロロベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール-1-イ
ル-酢酸;
9-(2,4-ジクロロベンジル)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール
-1-イル-酢酸;
9-p-メチルチオベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール-1
-イル-酢酸;
9-p-メチルスルフィニルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバ
ゾール-1-イル-酢酸;
9-p-メチルスルホニルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
カルバゾール-1-イル-酢酸;
(-)9-p-メチルスルホニルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカル
バゾール-1-イル-酢酸;
(+)9-p-メチルスルホニルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカル
バゾール-1-イル-酢酸;
9-p-トリフルオロメチルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバ
ゾール-1-イル-酢酸;
9-p-フルオロベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール-1-
イル-酢酸;
9-m-クロロベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール-1-イ
ル-酢酸;
9-p-カルボメトキシベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾー
ル-1-イル-酢酸;
9-p-ジメチルカルバモイル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール
-1-イル-酢酸;
9-p-アセチルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール-1-
イル-酢酸;
9-p-ジメチルアミノスルホニルベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロ
カルバゾール-1-イル-酢酸;
9-p-アセトアミドベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾール
-1-イル-酢酸;
9-p-メチルスルホンアミドベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカル
バゾール-1-イル-酢酸;
9-p-メチルウレイドベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロカルバゾー
ル-1-イル-酢酸および
9-p-メトキシベンジル-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラモニドロカルバゾ
ール-1-イル-酢酸;
これらは欧州特許EP 300676に記載されている。
IX-SQ 30741およびUS 4,638,012に記載されているような構造
[式中、m9は0〜4の整数であり;A9は基CH=CH-または-CH2-CH2-であり;n9は1〜
5の整数であり;X9はハロゲン、アルカノイルオキシまたはヒドロキシであり;p9
は1〜4であり;R9 1はHまたは低級アルキルであり;q9は1〜12の整数であり;R9 2
はHまたは低級アルキルであり;そしてR9 3はH、低級アルキル、2〜12の炭素原
子を有する低級アルケニル、アリール、アリールアルキル、低級アルコキシ、ア
リールオキシ、アミノ、アルキルアミノまたはアリールアミノであり;(ここで
、低級アルキルまたは単独のあるいは他の基の構成要素としてのアルキルは、2
〜12の炭素原子を含み、非置換であるかまたはハロゲン、CF3、アルコキシ、ア
リール、アリールアルキル、ハロアリール、シクロアルキル、アルキルシクロア
ルキル、ヒドロキシ、アルキルアミノ、アルカノイルアミノ、アリールカルボニ
ルアミノ、ニトロ、シアノ、メルカプトもしくはアルキルチオで置換されている
;単独のあるいは他の基の構成要素としてのアリールは、環の部分に6〜10の炭
素原子を含み、非置換であるかまたは1もしくは2の低級アルキル、1もしくは
2のハロゲン、1もしくは2のヒドロキシ基、1もしくは2の低級アルコキシ基
、1もしくは2のアルキルアミノ基、1もしくは2のアルカノイルアミノ基、1
もしくは2のアリールカルボニルアミノ基、1もしくは2のアミノ基、1もしく
は2のニトロ基、
1もしくは2のシアノ基、1もしくは2のメルカプト基、および/または1もし
くは2のアルキルチオ基で置換されている;そして、単独のあるいは他の基の構
成要素としてのシクロアルキルは、3〜12の炭素原子を含み、非置換であるか1
もしくは2のハロゲン、1もしくは2の低級アルキル基、1もしくは2の低級ア
ルコキシ基、1もしくは2のヒドロキシ基、1もしくは2のアルキルアミノ基、
1もしくは2のアルカノイルアミノ基、1もしくは2のアリールカルボニルアミ
ノ基、1もしくは2のアミノ基、1もしくは2のニトロ基、1もしくは2のシア
ノ基、1もしくは2のメルカプト基および/または1もしくは2のアルキルチオ
基で置換されている);(CH2)m9、(CH2)n9および(CH2)p9は、1もしくは2の低
級アルキルおよび/または1もしくは2のハロゲン置換分で置換されていてもよ
く;(CH2)p9は1またはそれ以上のハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ
、アルキルアミノ、アリールアミノ、カルバモイル、チオカルバモイル、メルカ
プト、アルキルチオ、アーリルチオ、シアノまたはニトロ基で置換されていても
よい]
を有する化合物、およびその全ての立体異性体。
X-S-145および式:
[式中、
-R10 1は水素または低級アルキルであり;
-R10 2は置換または非置換のアリール、アラルキルまたは複素環であり;
-R10 3は水素またはメチルであり;
-X10は1もしくはそれ以上のフッ素原子で置換されていてもよく、その鎖
が酸素、硫黄および/もしくはフェニレンにより介在されていてもよいアルキレ
ンまたはアルケニレンであり;
-Y10は直鎖または分枝状のアルキレンもしくはアルケニレン、酸素もしくは硫黄
であり;
-m10は0または1であり;
-n10は0、1または2である]
で表される化合物。これらはEP 226346に記載されている。
XI−AA 2414およびEP 232089A2に記載されているような式:
[式中:
-R11 1は任意に置換されたフェニル基であり;
-R11 2は任意に置換されたアミノ基であり、また、
-n11は3から10の整数である]
で表される化合物、またはそのヒドロキノン誘導体。
XII-CV 6504および下記の式
[式中:
R12 1およびR12 2は同一であるかまたは異なって、水素原子、メチルまたはヒドロ
キシ基を表すか、あるいはR12 1およびR12 2は-CH=CH-CH=CH-を形成するように結
合しており;
-R12 3は水素原子またはメチル基であり、
-R12 4は置換されていてもよい、窒素原子を含有する複素環式基であり;
-R12 5は水素原子、置換されていてもよいメチルまたはヒドロキシメチル基、あ
るいはエステル化されているかまたはアミドの形態であってもよいカルボキシ基
であり;
-z12は
(ここで、R'12は水素原子またはメチル基である)
であり;
-n12は0〜12の整数であり、m12は0〜3の整数であり、K12は0〜7の整数であり、
但し、m12が2または3であるとき、Z12およびK12は[ ]のなかに記載された繰り
返し単位で適切に変わり得る]
で表される化合物およびEP 234729に記載されているそのヒドロキノン誘導体。
XIII-HN 11500、リノトロバン(Linotroban)およびEP 284292に記載されている
ような式:
[式中、R13は1回または数回、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基または1
から4の炭素原子を有するアルキル基で任意に置換されたフェニルまたはチエニ
ル基である]
で表される2-チエニルオキシ酢酸誘導体および医薬的に受容な塩。
XIV-ICI 192605またはEP 201354に記載されているような式:
[式中、
-X14はF、Cl、Br、CF3、CN、OMeまたはNo2であり;
-Y14またはZ14は独立して水素またはFであり、他方は水素であり;そして
-R'14は(C1-C6)アルキルであり;
ジオキサン環の2-、4-および5-位の基はシス立体化学構造を有する]
で表される2,4-ジフェニル-1,3-ジオキサン誘導体、およびそれらの医薬的に受
容な塩。
XV-OKY 046またはオザグレルおよびDE 2,923,815に記載されているような式:
[式中:
-R15は水素原子または(C1-C6)アルキル基であり;
-A15およびB15は同一であるかまたは異なって結合手、直鎖または分枝状の(C1-C3
)アルキレンまたは(C2-C8)アルケニレンを表わし;
-n15およびm15は同一であるかまたは異なって0または1であり、A15およびB15
は2,3もしくは4の炭素原子からなる]
で表されるその類似体およびその医薬的に受容な塩。
XVI-Y 20811およびEP 110996に記載されているような式:
[式中:
-R16 1およびR16 4はそれぞれ水素原子または(C1-C4)アルキル基であり;
-R16 2およびR16 3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、(C1-C4)ア
ルキル基、(C1-C4)アルコキシ基、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、ニ
トロ基またはアミノ基であり;
-A16は-O-,-S-,-CH=CH-または-CH=N-基であり;
-Z16はフェニル基、ナフチル基、チエニル基、ピリジル基またはフリル
基であり、この定義において、これらの(複素環式)芳香環は、1〜3の置換基か
らなり、各置換分は独立してハロゲン原子、(C1-C4)アルキル基、(C3-C6)シクロ
アルキル基、(C1-C4)アルコキシ基、ヒドロキシ基、カルボキシ基、(C1-C4)アル
コキシカルボニル基、カルボキシ(C1-C4アルコキシ)基、(C1-C4)ジアルキルア
ミノ(C1-C4アルコキシ)基およびニトロ基から選択される]
で表されるイミダゾール誘導体またはこの誘導体の医薬的に受容な酸との付加塩
。
XVII-RS 5186およびEP 240107に記載されているような式:
[式中:
-R17 1およびR17 2は同一または異なって、それぞれ水素原子、(C1-C4)アルキル基
、炭素環式(C6-C10)アリール基、または少なくとも1つの下記の置換基(a)を有
する炭素環式(C6-C10)アリール基を表わし;
-n17は1または2であり;
-A17 1およびA17 2の一方は式-Z17-Y17(ここで、Y17はイミダゾリルまたはピリジ
ル基を表わし、Z17はメチレン、エチレン、トリメチレンまたはビニレン基、あ
るいは少なくとも1つの下記の置換基(b)を有するメチレン、エチレン、トリメ
チレンまたはビニレン基を表す)を表わし;
-A17 1またはA17 2のいずれかである他方は、式-W17-COOH(ここで、W17は結合手
、メチレン基、=CH-基、エチレン基、ビニレン基を表わし、これらの基は任意に
少なくとも1つの下記置換基(c)で置換されており、但し、A17 1が-Z17-Y17であ
るとき、W17は=CH-基のみを示す)を表わし;
-A17 2は二環系の5-または6-位にあり;
−点線は、それぞれ4-と5-間または6-と7-間の炭素-炭素一重もしくは二重結合
を表わし、-A17 2が5-位にあるとき、6-および7-位間の結合は一重結合であり、
また、-A17 2が6-位にあるとき、4-と5-位の間の結合は一重結合であるものと理
解される;
-置換基(a)は、(C1-C4)アルキル基、(C1-C4)アルコキシ基、脂肪族炭素環式(C2-
C6)アシルオキシ基、芳香族炭素環式アシルオキシ基、脂肪族炭素環式(C2-C5)ア
シルアミノ基、芳香族炭素環式アシルアミノ基、トリフルオロメチル基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、(C1-C4)
アルキルアミノ基、各アルキル部分が(C1-C4)であるジアルキルアミノ基、カル
ボキシ基および該カルボキシ基のエステルおよびアミド類、該芳香族アシルオキ
シ基および芳香族アシルアミノ基のアシル部分は、置換されないか、または少な
くとも(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシもしくはハロゲン置換分で置換され
ている炭素環式(C6-C10)アリール基であり;
-置換基(b)は、(C1-C4)アルキル基、(C3-C6)シクロアルキ基、(C6-C10)アリール
基、少なくとも1つの置換基(a)で置換された(C6-C10)アリール基、および5か
ら10の原子を環内に有し、該原子の1〜3が窒素および/または酸素および/または
硫黄複素原子である複素環式基であり、該複素環式基は置換されていないかまた
は(a)、(c)または酸素原子から選択される少なくとも1つの置換分を有している
;そして
-置換基(c)は、(C1-C4)アルキル基、(C6-C10)アリール基および少なくとも1つ
の置換基(a)を有する置換された(C6-C10)アリール基である]
で表される化合物およびその医薬的に受容な塩、そのアミドおよびエステル。
XVIII-FCE 22178およびDE 3324069に記載されているような式:
[式中:
-Z18は単結合または-CH2-基を表わし;
-R18 1,R18 2,R18 3およびR18 4は同一であるかまたは異なっており、(a)水素、
ヒドロキシ、ハロゲン、(C1-C4)アルキル、(C1-C4)アルコキシ、(C2-C4)アシル
またはヒドロキシメチル、(C1-C4)アルカノイル、CONH2、またはR'18が水素また
は(C1-C4)アルキルを示すCOOR'18を表すか;
または
(b)R18 1、R18 2、R18 3およびR18 4からの一つの残基は-CH=CH-CO0R'18または-O-
C(R'18R''18)COOR'18または(C1-C4)アルキルを表わし、その他の残基は上記(a
)で定義された意味を有する]
で表される化合物およびそれらの医薬的に受容な塩。
XIX-フレグレラート(furegrelate)およびEP 069521に記載されているような
式:
[式中:
-Z19 1は4-ピリジニル、3-ピリジニル、4-メチル-3-ピリジニル、4-メトキシ-3-
ピリジニル、4-ジメチルアミノ-3-ピリジニル、4-アミノ-3-ピリジニル、4-ジメ
チルアミノ-3-ピリジニル、4-アミノ-3-ピリジニル、2-,4-,5-または6-クロロ-3
ピリジニル、イミダゾリル、または((C1-3)アルキル)イミダゾリルであり;
-X19 1は-(CH2)n19-,-O-,-S-,-SO-,-SO2-,-CH2-O-,-O-CH2-,-CH2-NR19 3-,-NR19 3-
CH2-,-CHOH-または-CO-(ここでn19は0〜4の整数であり、R19 3が水素、メチ
ルである)であり、但しX19 1が-(CH2)n19-,-CHOH-または-O-CH2でないとき、Z19 1
は上で定義されたような任意に置換されたピリジニルである;
-Y1 19は酸素または硫黄原子であり、但しY1 19が-S-のとき、X19 1は-SO-または-S
O2-でない;
-R19 2は水素、(C1-C3)アルキル、フェニル、または-COOR19 1であり(ここで、
R19 1は水素、医薬的に受容なカチオン、(C1-C12)アルキル、(C1-C3)シクロ
アルキル、(C7-C12)アラルキル、塩素、(C1-C3)アルキル、または-NHCO-R19 25
-,-O-CO-R19 26-,-CO-R19 24-,-O-CO-(p-Ph)-,R19 27または-CH=N-NH-CO-NH2(こ
こで、R19 24はフェニルまたはアセトアミドフェニル、R19 25はメチル、フェニル
、アセトアミドフェニル、ベンズアミドフェニルまたはアミノ、R19 26はメチル
、フェニル、アミノまたはメトキシ、R19 27は水素またはアセトアミドであり、p
-Phは1,4-フェニレンである)でパラ置換されたフェニルから独立して選択され
る3つまでの置換基で任意に置換されたフェニルである);
-R19 7は水素、−CH2OH-;R19 1が上で定義されたものである-COOR19 1、-CNまたは
−CH2N(R19 4)2,CO-N(R19 4)2,または-CO-R19 4(ここでR19 4は水素、(C1-C4)アル
キル、またはフェニルである)であり;
-R19 9およびR19 12のいずれかが、水素、ヒドロキシ、(C1-C4)アルキル、フッ
素、塩素、臭素およびメトキシから独立して選択されるか、またはR19 9およびR1 9 12
が隣接する炭素原子に結合して一緒になって-O-CH2-O-を表わし;
体であってもよい)または二重結合を表わし;
-m19は0から4までの整数である]
で表されるその類似体またはその医薬的に受容な酸付加塩の1つ。
XX-リドグレル(ridogrel)またはEP 221601に記載されているような式:
[式中:
-R20は水素、(C1-C10)アルキル、トリフルオロメチル、Ar20基または基Ar20-(
C1-C10)アルキル(ここで、Ar20はフェニル、ナフチル、ピリジニル、ピリミジ
ニル、フラニルまたはチエニルであり、該フェニルおよびナフチルは任意に(C1-
C6)アルキル、(C1-C6)アルコキシ、モノ-およびジ((C1-C6)アルキルオキシ)メチ
ル、アミノ、(C1-C5)アルキルカルボニルアミノ、カルボキシ、ホルミル、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、ニトロおよびトリフルオロメチルから独立して選択される
3つまでの置換基で置換されている)を表わし;
-R20 1はハロゲンまたは(C1-C6)アルキルであり、そして
-Alk20は(C1-C20)アルキレン基である;但し、
基C5H4N-C(R20)=N-O-および基-COOR20 1は同じ炭素原子に結合していない]
で表されるその類似体の1つであり、これら化合物はN-オキサイド、医薬的に受
容な酸との付加物、金属塩またはアンモニウム塩または立体化学異性体の形態で
存在することが可能である。
XXI-イスボグレル(isbogrel)およびEP 098690に記載されているような式:
[式中:
-R21 1はピリジル基であり;
-R21 2は低級アルコキシ基、低級アルキル基、ハロゲン原子、トリフルオロメチ
ル基、低級アルケニル基またはメチレンジオキシ基で任意に置換されていてもよ
いフェニル基、チエニル基、フリル基、ナフチル基、ベンゾチエニル基またはピ
リジル基であり;
-R21 3は水素原子または低級アルキル基であり、そして
-n21は0から6の整数である]
で表されるその類似体。
XXII-アブシキシマブ(abciximab)、WO/06133に従って製造されるクラスIgG1
モノクローナル抗体
XXIII-インテグレリン(integrelin)および
[式中、もし存在すれば、Z23はOHおよびWO 90/00178に記載の50より少ない結合
した天然アミノ酸を有するオリゴ糖である]
から選択されるオリゴ糖の少なくとも5つの隣接するアミノ酸を含むその類似体
。
XXIV-SC 52012およびEP 502536に記載されているような式:
[式中:
-R24 1およびR24 2は水素;フェニル;(C1-C6)アルキル、ハロゲン、(C1-C6)ア
ルコキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシおよびカルボキシからなる群からそ
れぞれ選択され得る置換分で置換されたフェニル;(C1-C6)アルキル;窒素、酸
素、硫黄から選択されるヘテロ原子を含む5-または6-員環からなり、ベンゼン環
を縮合している複素環からそれぞれ独立して選択されるものであり;
-P24は水素、カルボキシまたは(C1-C6)アルコキシカルボニルであり;
-W24は水素または(C1-C6)アルキルであり;
-Y24はメチレン、(C2-C4)アルケニル、(C2-C4)アルキニルまたはカルボニルであ
り;
-Z24はハロゲン、(C1-C6)アルコキシ、(C1-C6)アルキルまたは水素であり;
-n24は1から6まで整数であり、
但し、P24,W24およびZ24がいずれも水素を表わし、Y24はアミノイミノメチル基
のメタ位におけるメチレンであり、n24が3であるとき、R24 1はフェ
ニルであることができない。]
で表されるその類似体およびその医薬的に受容な塩。
XXV-TP 9201
RGD配列末端のカルボキシに隣接する疎水性の性質を有するペプチドを含有する
環式RGDを含む組成物。
XXVI-RO 44-9883またはEP 505608に記載されているような式:
[式中、L26は式
の基であるか、あるいはR0 26-NH(CH2)t26を表わし;
-R26はアミジノまたはグアニジノであり、X26またはY26はCHであり、他方がCHま
たはNであり;
-R'26は水素またはアミジノであり;
-t26は2〜6の整数であり;
-R'26,R''26およびR'''26は独立して、水素またはα-アミノ酸の窒素原子の通
常の置換基であるか、あるいはα-アミノ酸の通常の側鎖であり、R',R''およびR
'''に存在するヒドロキシまたはカルボキシ基はエーテル化、エステル化されて
いるかまたはアミド類の形態であることができ、R',R''およびR'''において存在
するアミノ基はアルカノイル化またはアロイル化され
ていることができ;
-Q26は式の基であるか、あるいはR'26およびR''26がそれらが結合しでいるNまたはC原子
とともに環を形成するとき、Q26は基
で表わされてもよく、
-n26は0または1を表わし;
-v26は0から3の整数であり;
-T26およびT'26は水素であるか、または生理的条件下で開裂され得る低級アルキ
ル基もしくは低級フェニルアルキル基を表わし;
-V26〜V'''26は水素または低級アルキル基であり;
-U26およびU'26は水素、(C1-C6)アルカノイルまたはアロイルであり;
-Ar26はアリールであり、そして
-R26 2〜R26 5は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲンまたは基OCH2COO
-T'26であるか、あるいは
-R26 2およびR26 3はそれらが結合しているフェニル基と一緒になって1-ナフチル
基を形成する]
で表されるその類似体ならびにそれらの水和物、溶媒和物およびそれらの医薬的
に受容な塩。
XXVII-RO 43-8857およびEP 381033に記載されているような式:
R1 27-A27-(W27)a27-X27(CH2)b27-Y27)c27-B27-Z27-COOR27 (XXVII)
[式中:
A27は基
を表わし、
B27は基
を表わし、
そして
-W27は-CH2-,-CH2CH2-,-CH=CH-,-CH=CH-CH2-,-(CH2)3-,-CH2CH(CH3)-,-CO
CH2-,-CH(OH)CH2-または-CH2COHCH2-を表わし;
-X27は-CONR27 2,-NR27 2CO-,-SO2NR27 2または-NR27 2SO2を表わし;
-Y27は-CH2CH2-,-CH2CH2O-,-OCH2,-CH(CH3)CH2-,-CH=CH-,-CH2-CH=CH-,-C
(Q27 1)(Q27 2)-CO(CH2)d27-,-CH2-,-CH2CH2CH2-,-CH(CH3)CH2CH2-,-CH2COCH2
-,-C(Q27 1)(Q27 2)-CH(OH)-,-C-(Q27 1)(Q27 2)-CH(SSCH3)-,-CH(CH2OH)CH2-ま
たは-CH(COOR27)CH2-を表わし;
そのカルボニル基はオキシム、オキシムエーテル、ケタールまたはチオケタール
の形態で存在してもよく、またはエノールエーテル基および低級アルキルエーテ
ル基、ジ(低級アルキル)アミノ(低級アルキル)エーテル基の形態または低級
アルキルカルボン酸エステル基の形態におけるヒドロキシ基の形態で存在しても
よい。
-Z27は-OCH2-,-NR27 6CH2-,-CH2CH2-,-CH(CH3)CH2-,-CH2-,-CH=CH-または-C
(CH3)=CH-を示し;
-R27は水素または低級アルキル、フェニルあるいはフェニル(低級アルキル)基
を表わし;
-Q27 1およびQ27 2は水素またはアルキル基であるか、あるいはそれらが結合して
いる炭素原子とともに飽和の3-〜6-員環を形成し;
-R27 1はアミジノまたはグアニジノ基を表わし;
-R27 2は水素または低級アルキル、フェニル(低級アルキル)基、フェニル部分
においてアミノ、アミジノまたは-COOR27基で置換されたフェニル(低級アルキ
ル)基、あるいは-CH2COOR27もしくはY27-B27-Z27-COOR27基を表わし;
-R27 3は水素または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、低級アルコキシ
カルボニル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノまたはア
ミジノ基を表わし;
-R27 4は水素または低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、低級アルコキシ
カルボニル、アミノ、低級アルキルアミノ、ジ(低級アルキル)アミノ基または
-Z27-COOR27あるいは-CH=CH-(CH2)n27COOR27基を表わし;
-R27 6は水素または低級アルキルあるいはベンジル基を示し;
-n27は0〜4の整数を表わし;
-a27,c27およびd27は互いに独立して、0または1であり;
そして
-b27は0〜2までの整数を示すが、C27が1であるとき、a27およびb27は0でなけ
ればならず、またa27またはb27が0でないとき、c27は0でなければならない]
で表されるその類似体、およびそれらの生理学的に受容な塩。
XXVIII-RO 43-5054およびEP 445796に記載されているような式:
H2N(HN)C-X28-Y28-CO-Z28-CH(Q28 1)COOQ28 2 (XXVIII)
[式中:
-Q28 1は水素、メチルまたはフェニルであり;
-Q28 2は水素、フェニル(低級アルキル)または生理的条件下で開裂され得る低
級アルキルであり;
-X28は1,4-フェニレン;2,5-ピリジレンまたは3,6-ピリジレンあるいは4-位の炭
素原子により基Yに結合している1,4-ピペリジニレン基であり;
-Y28は式-(CH2)0-2-CONHCH(Q28 3)(CH2)1-3,-CONHCH2CH(Q28 4)-,-(CH2)2NHCOCH2
-,-NHCO(CH2)3-
で表される基であり;
-Q28 3は水素、メチル、フェニル、-COOH,-COO(低級アルキル)、-CONH(CH2)2-CO
OHまたは-CONH-(CH2)2-COO(低級アルキル)であり;
-Q28 4は水素、メチルまたはフェニルであり;
-Z28は1,4-ピペラジニレン基、1-位の窒素原子を介しでCO基に結合している1,4-
ピペリジニレン基、または式-NHCH(R28 1)-あるいは-NHCH(COR28 2)-の基であり(
ここで:
-R28 1は水素、メチル、フェニルまたは-COO(低級アルキル)であり;
-R28 2はアミノ基を介して結合しているα-アミノ酸残基あるいはそのエステルま
たは後者のアミドであるか、あるいは式
-NHCH2CH2-Ar28-または-CO-R28 2-は低級アルキル基で任意にモノ-またはジアル
キル化されたカルバモイル基、またはピロリジノカルボニルまたはピペリジノカ
ルボニル基を表わし;
-Ar28はフェニル、または低級アルキル、低級アルコキシ、-COOH,-COO(低級アル
キル),-O(CH2)1-4-COOH,-O(CH2)1-4-COO(低級アルキル),-CONH2-,-CONH(低
級アルキル),または-CON(低級アルキル)2,ピロリジノカルボニルあるいはピペリ
ジノカルボニルで置換されたフェニルである]
で表されるその酢酸誘導体、およびそれらの水和物、溶媒和物、および医薬的受
容な塩。
XXIX-MK 0383およびEP 478363に記載されているような式:
[式中:
-R29 1は1,2,3または4ヘテロ原子を含有する4〜8員からなる複素環式環であり、
該ヘテロ原子はN,OまたはSであり、該複素檗式環のいずれかの原子は任意にR6 29
またはR7 29で置換されもよい;NR6 29R7 29;
(ここで:
R6 29およびR7 29は独立して水素、および(C1-C10)アルキル基、非置換のシクロア
ルキル基、または置換基が(C1-C10)アルコキシ、(C1-C10))アルコキシアルキル
、(C1-C10)アルコキシアルキルオキシ、(C1-C10)アルコキシカルボニル、(C1-C1 0
)アルキルカルボニル、(C4-C10)アラルキルカルボニル、(C1-C10)アルキルチオ
カルボニル、(C1-C10)アラルキルチオカルボニル、チオカルボニル、(C1-C10)ア
ルコキシチオカルボニル、アリール、ヘテロ原子がN,OおよびSからなる群から選
択される1,2,3または4のヘテロ原子を含有する飽和の5または6員の複素環、(C1
-C4)アルカノイルアミノ、(C1-C6)アルコキシカルボニル-(C0-C6)アルキルア
ミノ、(C1-C10)アルキルスルホニルアミノ,(C4-C10)アラルキルスルホニルアミ
ノ、(C4-C10)アラルキル、(C1-C10)アルカリール(alkaryl)、(C1-C10)アルキル
チオ、(C4-C10)アラルキルチオ、(C1-C10)アルキルスルフィニル、(C4-C10)アラ
ルキルスルフィニル、(C1-C10)アルキルスルホニル、(C4-C10)アラルキルスルホ
ニル、アミノスルホニル、(C1-C10)アルキルアミノスルホニル、(C4-C10)アラル
キルスルホニルアミノ、オキソ、チオキソである置換あるいは非置換シクロアル
キル基、非置換、モノ置換またはジ置換の1-エチニル、2-エチニルまたは3-プロ
ペニル基(ここで、該置換分は水素、(C1-C10)アルキルおよび(C4-C10)アラルキ
ル、カルボキシ、ヒドロキシ、アミノ、(C1-C10)アルキルアミノ、(C1-C6)ジア
ルキルアミノ、ハロゲンがF、Cl、Br、およびIから選択されるハロゲン、ニト
ロから選択される))であり;
上記の複素環式環の窒素原子は、さらにR6 29基で置換されて4級アンモニウムイ
オンを形成し得る;
-R2 29およびR3 29は独立して、水素、アリールもしくは(C1-C10)アルキルもしく
はシクロアルキル基で、非置換であるか置換されていてその置換基が(C1-C10)ア
ルコキシアルキル、アリール、ヘテロ原子がN,OおよびSか
らなる群から選択される1,2,3または4のヘテロ原子を含有する4〜8員の飽和複素
環式基、(C4-C10)アラルキル、(C1-C10)アルカリール(alkaryl)、(C1-C10)ア
ルキルチオ、(C4-C10)アラルキルチオ、(C1-C10)アルキルスルフィニル、(C4-C1 0
)アラルキルスルフィニル、(C1-C10)アルキルスルフォニル、(C4-C10)アラルキ
ルスルフォニル、カルボキシ、(C1-C10)アルキルカルボニル、(C1-C10)アルキル
チオカルボニル、(C4-C10)アラルキルカルボニル、(C4-C10)アラルキルチオカル
ボニル、(C1-C5)アルコキシカルボニル、
(C4C10)アラルコキシカルボニル、(C1-C6)アルコキシ、(C1-C6)アルコキシカル
ボニル-(C1-C4)アルキル、(C4-C10)アラルコキシカルボニル-(C1-C4)アルキル、
(C4-C10)アラルコキシ、(C1-C6)アルキルアミノ、(C1-C12)ジアルキルアミノ、(
C1-C6)アルカノイルアミノ、(C4-C10)アラルカノイルアミノ、(C4-C10)アラルキ
ルアミノである;
-R4 29はアリール、(C1-C10)アルキルまたはシクロアルキル、(C4-C10)アラルキ
ル、(C1-C10)アルコキシアルキル、(C1-C10)アルカリール(alkaryl)、(C1-C10
)アルキルチオアルキル、(C1-C10)アルコキシチオアルキル、(C1-C10)アルキ
ルアミノ、(C4-C10)アラルキルアミノ、(C1-C10)アルカノイルアミノ、(C4-C10)
アラルカノイルアミノ、(C1-C10)アルカノイル、(C4-C10)アラルカノイル、およ
び
置換基がアリール、(C1-C10)アラルキルである置換あるいは非置換の(C1-C10)カ
ルボキシアルキルであり;R4 29のいずれの置換基もR6 29について定義された群か
ら選択される置換基でさらに置換されることができ;
-R5 29はN,OおよびSから選択される1,2,3または4のヘテロ原子を含有する、飽和
または不飽和の4-から8-員の複素環式環、あるいは
(ここで:
-R8 29はヒドロキシ、(C1-C10)アルキルオキシ、(C1-C10)アルカリールオキシ、(
C4-C10)アラルキルオキシ、(C4-C10)アラルキルカルボニルオキシ、(C1-C10)ア
ルコキシアルキルオキシ、(C1-C10)アルコキシアルキルカルボニルオキシ、(C1-
C10)アルコキシカルボニルアルキル、(C1-C10)アルキルカルボニルオキシアルコ
キシ、またはアミド結合を介して結合しているL-もしくはD-アミノ酸、あるいは
アミド結合を介して結合したアミノ酸であり、該アミノ酸のカルボン酸官能基は
任意に(C1-C6)アルキルまたは(C4-C10)アラルキルでエステル化されていてもよ
い、あるいはR8 29は:
(ここで:
-R9 29およびR10 29は水素、(C1-C10)アルキルおよび(C4-C10)アラルキルからなる
群から選択される)を表わす)であり;
-X29およびY29は、存在するとき、NR6 29,O,S,SO,SO2,
N,OおよびSから選択される0,1,2,3または4のヘテロ原子を含有する4〜8員の環(
ここで、その環はいずれかの原子が独立してR6 29で置換されている)、アリール
、または
あるいは-NR6 29SO2-;-SO2NR6 29-を表わすに任意の置換分であり;
-Z29は、存在するとき、X29およびY29について定義された置換基から独立して選
択される任意の置換基であり;
-m29は、0〜10の整数であり;
-n29は、0〜10の整数であり;そして
-p29は、0〜3の整数である]
で表されるその類似体、およびその医薬的に受容な塩。
XXX-チロフィバン(tirofiban)またはUS 5,206,373に記載されているような
式:
[式中:
-R30 1は4-ピペリジニルまたは4-ピリジニルであり;
-m30は、2〜6の整数であり:そして、
-R30 4はアリール、(C1-C10)アルキルまたは(C4-C10)アラルキルである]
で表されるその類似体の1つ。
XXXI−DUP728およびWO 93/07170に記載されているような式:
[-R31 31は0から2の置換基R31 10で置換された飽和、部分飽和もしくは芳香族の
C6-C14炭素環式環であるか;または
-n''31およびn'31は独立して0〜3までの整数であり;
-R31 1およびR31 22は独立して次の基から選択される:
水素、0〜2の置換基R31 11で置換された(C1-C8)アルキル、0〜2の置換基R31 11で
置換された(C2-C8)アルケニル、0〜2の置換基R31 11で置換された(C2-C8)アルキ
ニル、0〜2の置換基R31 11で置換された(C3-C8)シクロアルキル、0〜2の置換基R3 1 11
で置換された(C6-C10)ビシクロアルキル、0〜2の置換基R31 12で置換されたア
リール、0〜2の置換基R31 12で置換された、窒素、SまたはOの1〜3ヘテロ原子を
含む5〜10原子からなる複素環、=O,F,Cl,Br,I,-CF3,-CN,-CO2R31 13,-C(=
O)R31 13,-C(=O)NR31 13R31 14,-CHO,-CH2OR31 13,-OC(=O)R31 13,-OC(=O)OR31 1 3
,-OR31 13,-OC(=O)NR31 13R31 14,-NR31 14C(=O)R31 13,-NR31 14C(=O)OR31 13,-
NR31 13C(=O)NR31 13R31 14,-NR31 14SO2NR31 13R31 14,-NR31 14SO2R31 13,-SO3H-,
-SO2R31 13,-SR31 13,-S(=O)R31 13,-SO2NR31 13R31 14,-NR31 13R31 14,-NHC(=NH
)NHR31 13,-C(=NH)NHR31 13,=NOR31 14,NO2,-C(=O)NHOR31 13,-C(=O)NHNR31 13R31 14
,オキシム、ホウ酸、-OCH2CO2H-,2-(1-モルホリノ)-エトキシ;
-あるいはR31 1およびR31 21はともに結合して、0〜2の置換基R31 12で置換された5
〜7員を有する炭素環式環を形成していてもよく;
-あるいはR31 22およびR31 23はともに結合して、0〜2の置換基R31 12で置換された
5〜7員を有する炭素環式環を形成していてもよく;
-あるいはR31 1およびR31 2は、R31 21が水素であるとき、結合して、0〜2の置換基
R31 12で置換された5〜8員を有する炭素環式環を形成していてもよく;
-R31 11は次の群から選択される:
=O,F,Cl,Br,I,-CF3,-CN,-CO2R31 13,-C(=O)R31 13,-C(=O)NR31 13R31 14,
-CHO,-CH2OR31 13,-OC(=O)R31 13,-0C(=O)OR31 13,-OR31 13,-OC(=O)NR31 13R31 14
,-NR31 14C(=O)R31 13,-NR31 14C(=O)OR31 13,-NR31 13C(=O)NR31 13R31 14,
-NR31 14SO2NR31 13R31 14,-NR31 14SO2R31 13,-SO3H-,-SO2R31 13,-SR31 13,-S(=
O)R31 13,-SO2NR31 13R31 14,-NR31 13R31 14,-NHC(=NH)NHR31 13,-C(=NH)NHR31 13
,=NOR31 14,NO2,-C(=O)NHOR31 13,-C(=O)NHNR31 13R31 14,オキシム、ホウ酸、
-OCH2CO2H,2-(1-モルホリノ)エトキシ、(C1-C5)アルキル、(C2-C4)アルケ
ニル、(C3-C6)シクロアルキル、(C3-C6)シクロアルキルメチル、(C2-C6)
アルコキシアルキル、(C3-C6)シクロアルコキシ、(C1-C4)アルキル、(-NR3 1 13
R31 14,-CF3,-NO2,-SO2R31 13aまたは-S(=O)R31 13aで置換されている)、
0〜2の置換基R31 12で置換されたアリール、0〜2の置換基R31 12で置換され、窒素
、酸素または硫黄の1〜3のヘテロ原子を含む5〜10の原子からなる複素環式環;
-R31 12は次の群の1つまたはそれ以上から選択される:
フェニル、ベンジル、フェネチル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ハロゲン、ヒ
ドロキシ、ニトロ、シアノ、(C1-C5)アルキル、(C3-C6)シクロアルキル、(
C3-C6)シクロアルキルメチル、(C7-C10)アリールアルキル、(C1-C4)アルコ
キシ、-CO2R31 13,-C(=O)NHOR31 13,-C(=O)NHNR31 13R31 14,オキシム、ホウ酸、
(C3-C6)シクロアルコキシ、-OC(=O)R31 13,-C(=O)R31 13,-OC(=O)0R31 13,-0R31 13
,-CH2OR31 13,-NR31 13R31 14,-OC(=O)NR31 13R31 14,NR31 14C(=O)R31 13,-N
R31 14C(=O)OR31 13,-NR31 13C(=O)NR31 13R31 14,NR31 14SO2NR31 13R31 14,-NR31 14
SO2R31 13a,-SO3H-,-SO2R31 13a,-S(=O)R31 13a,-SR31 13,-SO2NR31 13R31 14,(
C2-C6)アルコキシアルキル、(C1-C4)ヒドロキシアルキル、メチレンジオキシ
、エチレンジオキシ、(C1-C4)ハロアルキル、(C1-C4)ハロアルコキシ、(C1
-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C4)アルキルカルボニルオキシ、(C1-C4)
アルキルカルボニル、(C1-C4)アルキルカルボニルアミノ、-OCH2CO2OH、2-(1-
モルホリノ)エトキシ、(C1-C4)アルキル(-NR31 13R31 14,-CF3,-NO2,または
-S(=O)R31 13aで置換されでいる);
-R31 13はH、(C1-C7)アルキル、アリール、-((C3-C6)アルキル)アリール、
または(C3-C6)アルコキシアルキルであり;
-R31 13aは(C1-C7)アルキル、アリール、-((C1-C6)アルキル)アリール、または(C3
-C6)アルコキシアルキルであり;
-R31 14はOH、H、(C1-C4)アルキルまたはベンジルであり;
-R31 21およびR31 23は、ハロゲン;任意にハロゲンで置換されていてもよい(C1-
C4)アルキル;(C1-C2)アルコキシ;ベンジルから独立して選択され;
-R31 2はHまたは(C1-C8)アルキルであり;
-R31 10は次の群の1つまたはそれ以上から独立して選択される:
フェニル、ベンジル、フェネチル、フェノキシ、ベンジルオキシ、ハロゲン、ヒ
ドロキシ、ニトロ、シアノ、(C1-C5)アルキル、(C3-C5)シクロアルキル、(
C3-C6)シクロアルキルメチル、(C7-C10)アリールアルキル、(C1-C4)アルコ
キシ、-CO2R13 31,-C(=O)NHOR31 13,-C(=O)NHNR31 13R31 14、オキシム、ホウ酸、
(C3-C6)シクロアルコキシ、-OC(=O)R31 13,-C(=O)R31 13,-OC(=O)OR31 13,-OR31 13
,-CH2OR31 13,-NR31 13R31 14,-NR31 13C(=O)NR31 13R31 14,NR31 14SO2NR31 13
R31 14,-NR31 14SO2R31 13a,-SO2R31 13a,-S(=O)R31 13a,-SR31 13,SO2NR31 13R31 14
,(C2-C6)アルコキシアルキル、(C1-C4)ヒドロキシアルキル、メチレンジオ
キシ、エチレンジオキシ、(C1-C4)ハロアルキル、(C1-C4)ハロアルコキシ、
(C1-C4)アルコキシカルボニル、(C1-C4)アルキルカルボニルオキシ、(C1-C4
)アルキルカルボニル、(C1-C4)アルキルカルボニルアミノ、-OCH2CO2OH、2-
(1-モルホリノ)-エトキシ、(C1-C4)アルキル、(-NR31 13R31 14,-CF3,-NO2,
またはS(=O)R31 13aで置換されている);
-J31はβ-Alaまたは構造-N(R31 3)C(R31 4)(R31 5)C(=O)-のL異性体もしくはD異性
体のアミノ酸残基であり、(ここで:
-R31 3はHまたは(C1-C8)アルキルであり;
-R31 4はHまたは(C1-C3)アルキルであり;
-R31 5は水素、0〜2の置換基R31 11で置換された(C1-C8)アルキル、0〜2の
置換基R31 11で置換された(C2-C8)アルケニル、0〜2の置換基R31 11で置換された(
C2-C8)アルキニル、0〜2の置換基R31 11で置換された(C3-C8)シクロアルキル、0
〜2の置換基R31 11で置換された(C6-C10)ビシクロアルキル、0〜2の置換基R31 12
で置換されたアリール、0〜2の置換基R31 12で置換され、1〜3のヘテロ原子N,S,
またはOを含む5〜10原子からなる複素環式環であるか、あるいは
-R31 5は=O,F,Cl,Br,I,-CF3,-CN,-CO2R31 13,-C(=O)R31 13,-C(=O)NR31 13
R31 14,-CH2OR31 13,-OC(=O)R31 13,-OC(=O)OR31 13,-OR31 13,-OC(=O)NR31 13R3 1 14
,-NR31 14C(=O)R31 13,-NR31 14C(=O)OR31 13,-NR31 13C(=O)NR31 13R31 14,-NR31 14
SO2NR31 13R31 14,-NR31 14SO2R31 13a,-SO3H-,-SO2R31 13a,-SR31 13,-S(=O
)R31 13a,-SO2NR31 13R31 14,-NR31 13R31 14,-NHC(=NH)NHR31 13,-C(=NH)NHR31 13
,=NOR31 14,NO2,-C(=O)NHOR31 13,-C(=O)NHR31 13R31 14,オキシム、ホウ酸、-
OCH2CO2H,2-(1-モルホリノ)エトキシ、-SC(=NH)NHR31 13,N3,-Si(CH3)3,((C1
-C5)アルキル)NHR31 16;((C0-C6)アルキル)X31;
(ここで、q31は独立して0または1である)
-(CH2)m31S(CH2)2X31(ここで、m31は1または2であり;X31は以下に定義され
ている)を表わし;
R31 3およびR31 4は一緒になって
(ここで、n31=0,1であり、X31はである)を形成していてもよく、
R31 3およびR31 5は一緒になって-(CH2)t31-(t31=2-4)または-(CH2)SC(CH3)2-を形
成していてもよいか、あるいは
R31 4およびR31 5は一緒になって-(CH2)u31(ここでu31は2〜5である)を形成して
いてもよく;
R31 16はアミン保護基、1〜2のアミノ酸、アミン保護基で置換された1〜2のアミ
ノ酸から選択され;
-K31は構造が-N(R31 6)CH(R31 7)C(=O)-のL異性体あるいはD異性体のアミノ酸であ
り(ここで、R31 6はHまたは(C1-C8)アルキルであり;R31 7は-((C1-C7)アルキル)
X31、
(ここでq31は独立して0または1である);
-(CH2)m31O-((C1-C4)アルキル)-X31(ここでm31は1または2である);
-(CH2)m31S-((C1-C4)アルキル)-X31(ここでm31は1または2であり、X31は
から選択される)から選択される);
R31 6およびR31 7は一緒になって
を形成していてもよく;
L31は-Y31(CH2)v31C(=O)-(ここでY31はNH、N((C1-C3)アルキル)、OまたはSであ
り;V31は1または2である)であり;
-M31は構造が-NR31 17-CH(R31 8)C(=O)-のL異性体もしくはD異性体のアミノ酸残基
である(ここで、R31 17はH、(C1-C3)アルキルであり;
-R31 8は-CH2CO2R31 13,-CH2SO3R31 13a,-CH(CH3)CO2R31 13,-SO2NR31 13R31 14,-
CH2-ホウ酸、-CH2-テトラゾール、-NHSO2CF3,CONHNHSO2CF3,-PO(OR31 13)2,-P
O(OR31 13)R31 13,-CONHOR31 13-,-SO2NH-ヘテロアリール,-CH2SO2NH-ヘテロア
リール,-SO2NHCOR31 13,-CH2SO2NHCOR31 13,-CONHSO2R31 13a,-CH2CONHSO2R31 1 3a
,-NHSO2NHCOR31 13a,-NHCONHSO2R31 13,-SO2NHCONR31 13)]
で表されるその類似体、または医薬的に受容な塩。
XXXII-L 70-3014またはEP 478362に記載されているような式:
[式中:
-X32は
(ここで、A32=NそしてB32=・(CH2)-またはA32=>CH-そしてB32=N-R2 32);
-Y32は-R32およびR32 1は独立して、
-水素、
-窒素、酸素および硫黄から選択される0,1,2,3または4ヘテロ原子を含有する、
5または6員の、単または多環式芳香族環として定義されるアリールであり、該
アリールは非置換であるかまたはヒドロキシ、ハロゲン、シアノ、トリフルオロ
メチル、(C1-C3)アルコキシ、(C1-C5)アルキルカルボニルオキシ、(C1-C5)アル
コキシカルボニル、(C1-C5)アルキル、アミノ(C1-C5)アルキル、ヒドロキシカル
ボニル(C0-C5)アルキル、またはヒドロキシカルボニル(C1-C5)アルコキシから選
択される1つまたはそれ以上の基で置換されている;非置換であるかまたはハロ
ゲン、ヒドロキシ、(C1-C5)アルキルカルボニルアミノ、アリール(C1-C5)アルキ
ルカルボニルアミノ、アリールオキシ、(C1-C10)アルコキシ、(C1-C5)アルコキ
シカルボニル、(C0-C5)アルキルアミノカルボニル、(C1-C5)アルキルカルボニル
オキシ、(C3-C8)シクロアルキル、アリール、オキソ、アミノ、(C1-C6)アルキル
、(C1-C3)アルキルアミノ、アミノ(C1-C3)アルキル、アリール(C0-C5)アルキル
アミノカルボニル、エチレン、フェニル(C1-C3)アルキルアミノ、アミノカルボ
ニル(C0-C4)アルキルおよびヒドロキシカルボニル(C0-C5)アルキルから選択され
る1またはそれ以上の基で置換された(C1-C5)アルキルであり;
R32およびR32 1が結合している炭素原子はヘテロ原子を一つだけ有していると理
解される;
-R32 2、R32 3およびR32 4は独立して水素、シアノ、非置換であるかまたは1ある
いはそれ以上の(C1-C6)アルキルまたはアリール(C0-C4)アルキル基で置換された
(C1-C12)アルキルであり、R32 2およびR32 3は独立してシアノであるとき、
X32は
−R32 5は水素、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシ、アミノあるいは非置換であ
るか、または(C1-C6)アルキル、(C1-C5)アルコキシ、(C1-C5)アルコキシカルボ
ニル、ヒドロキシカルボニル(C0-C4)アルキル、アリール、アミノ(C1-C4)アルキ
ル、アリールアミノカルボニル(C0-C4)アルキル、(C1-C4)アルキルスルホニル
、フェニル(C0-C4)アルキルスルホニル、ヒドロキシおよびアミノから選択され
る1またはそれ以上の基で置換された(C1-C6)アルキルであり、但し、R32 5がヒ
ドロキシまたはアミノであるときR32 5はヘテロ原子を有する炭素原子には結合し
ていない;
-R32 6は水素、あるいは非置換であるか、または(C1-C6)アルキル、アリール(C0-
C3)アルキル、(C1-C4)アルキルオキシカルボニル、アリール(C1-C4)アルキルオ
キシカルボニル、(C1-C4)アルキルアミノカルボニル、アリール(C1-C4)アルキル
アミノカルボニル、(C2-C5)アルコキシ、オキシカルボニル(C2-C5)アルキル、ま
たはアミノカルボニル(C2-C5)アルキルの1またはそれ以上の基で置換された(C1
-C12)アルキルであり;
-R32 7は水素、アリール、(C3-C7)シクロアルキル、あるいは非置換であるかまた
は1またはそれ以上の(C1-C5)アルキル、(C3-C7)シクロアルキル、ヒドロキシ、
ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、オキソもしくはアリール基で置換さ
れた(C1-C12)アルキルであり;
-m32は1〜10の整数であり;
-n32は0〜9の整数であり;
-q32は0〜2の整数であり;
-p32は1〜6の整数であり;
-z32はO,N,Sである]
で表されるその類似体、またはそれらの医薬的に受容な塩またはそれらの光学異
性体。
XXXIII-SC 54684またはWO 93/07867に記載されているような式:
[式中
-R33 1は水素、低級アルキル基、低級アルケニル基、炭化水素含有芳香族基、炭
化水素含有脂環式基、ベンジル基、フェネチル基からなる群から選択され、これ
らの基はハロゲン、低級アルコキシ、ヒドロキシまたは低級アルキルで置換され
ていてもよい;
-R33 2は水素、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、炭化水
素含有芳香族基、炭化水素含有脂環式基、ベンジル基、フェネチル基からなる群
から選択され、これらの基はハロゲン、低級アルコキシ、ヒドロキシまたは低級
アルキルで置換されていてもよい;
-A33は低級アルキレン基、低級アルケニレン基、低級アルキニレン基、2価の脂
環式基からなる群から選択され、これらの基はヒドロキシ、低級アルコキシ、低
級アルキル、ハロゲン、アルコキシカルボニルアルキル、アミノ、アルキルアミ
ノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルチオ、スルホニルまたは任意に
ハロゲン、ニトロ、低級アルコキシもしくは低級アルキルで置換されていてもよ
い炭化水素含有芳香族基で置換されていてもよい;
-W33は水素、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルキニル基およ
び脂環式炭化水素基または炭化水素含有芳香族基からなる群から選択され、これ
らの基は任意にヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルキル、ハロゲン、ニトロ
、アミノ、アシルオキシ、フェニルまたはナフチルで置換されていてもよく、該
フェニルおよびナフチル基は任意にハロゲン、ニトロ、低級アルコキシまたは低
級アルキルで置換されでいてもよい;
Z33、Z'33およびZ''33 1は、水素、低級アルキル基、ハロゲン、アルコキシ、シ
アノ、スルホニル、カルボキシ、アルコキシカルボニルおよびヒドロキシ基から
なる群から独立して選択され;
q33は0〜6の整数であり;但し
A33がトリメチレンであり、q33が0であるとき、R33 2は水素、メチル基またはフ
ェニル基であることはできず、また、A33がトリメチレンであり、q33が1である
とき、R33 2は水素であることができない]
で表されるその誘導体の1つ。
XXXIV-SC 58053またはWO 94/22820記載されているような式:
で表されるその類似体またはその医薬的に受容な塩の1つ。
[式中、
-Z1 34およびZ2 34は、(C1-C6)アルキル、ヒドロキシ、ハロゲンまたは(C1-C6)ア
ルコキシからなる群から独立して選択され;
-R1 34は水素、低級(C1-C6)アルキル、低級(C2-C6)アルケニル、低級(C1-C6)アル
キニル、アルキルオキシカルボニルオキシアルキル、(C3-C6)シクロアルキル、
および任意にヒドロキシ、低級(C1-C6)アルコキシ、低級(C1-
C6)アルキル、ハロゲン、ニトロ、アミノ、アシルオキシ、フェニルまたはナフ
チルで置換されていてもよいアリールからなる群から選択され;
-R2 34は水素、低級(C1-C6)アルキル、低級(C2-C6)アルケニル、低級(C2-C6)アル
キニル、シクロアルキル、アリール、および酸素、窒素および硫黄から独立して
選択される1〜3のヘテロ原子を含む単環式、二環式もしくは三環式複素環式基か
らなる群から選択され、これらの基は任意にヒドロキシ、低級(C1-C6)アルコキ
シ、低級(C1-C6)アルキル、ハロゲン、ニトロ、シアノ、アジド、ウレイド、ウ
レイレン、カルボキシ、カルボニル誘導体、トリフルオロメチル、アシルオキシ
、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル
、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アミノ、アルキルアミノ、トリア
ルキルシリル、アミノスルホニル、ジアルキルアミノ、アルカノイルアミノ、ア
ロイルアミノ、フェニルおよびナフチルからなる群から選択される1もしくはそ
れ以上の基で置換されていてもよい;
−R3 34は水素、(C1-C6)アルキル、(C1-C6)アルコキシ、ハロゲン、アミノ、モノ
アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アシルアミノ、アルキルスルホニルアミノ
、アリールスルホニルアミノ、ヒドロキシ、アルコキシカルボニルおよびアルコ
キシカルボニルアルキルからなる群から選択され;
-X34は
からなる群から選択され;
-m34は1〜4の整数であり;
-n34は0〜4の整数であり;そして
-p34は0または1であり、n34およびp34はともに0であることはない]。
XXXV-GR 144053またはEP 542363に記載されているような式:
[式中:
-X1 35およびY1 35は同一であるかまたは異なってCHまたはNを表わし;
-X2 35はCHを表すが、X1 35がCHを表すとき、それはNを表わしてもよく;
-Y2 35はNを表すが、Y1 35がNを表すとき、それはCHを表わしてもよく;
-Z35はNまたはN4R5 35を表わし;
-R1 35は水素原子またはヒドロキシ、(C1-C4)アルキルまたは2,2,2-トリフルオロ
エチル基を表わし;
-R2 35は水素原子を表すが、X1 35およびX2 35がともにCHを表すとき、それはフッ
素、塩素もしくは臭素原子または(C1-C4)アルキル基を表わしてもよく;
-R3 35は水素原子を表すが、Y1 35およびY2 35がともにNを表すとき、それは(C1-C4
)アルキル基またはヒドロキシメチル基を表わしてもよく;
-R4 35は水素原子を表すか、またはZ35がNを表すとき、R1 35は(C1-C4)アルキル基
を表わしてもよく;
-R5 35は(C1-C4)アルキル基またはフェニル基を表わし;
-R6 35は水素原子または(C1-C4)アルキル基を表す]
で表されるその類似体の1つおよび医薬的に受容な誘導体、塩および溶媒和物。
XXXVI-BIBU 104およびEP 483667に記載されているような式
B36−X36−A36−Y36−E36 (XXXVI)
[式中:
-A36は、R36 1、R36 2およびR36 3基で任意に置換されていてもよい4〜7員のイミノ
環式アルキレン基を表わし、ここでエチレン基はエテニレン基で置換されていて
もよく、あるいはメチレン基はカルボニル基で置換されていてもよい;
-R36 1はアリール基、または1〜6の炭素原子を有する単-または多不飽和であって
もよいアルキル基を表わし、これは1または2のアリール基で、シクロアルキル
、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルカルボ
ニル、アラルキルカルボニル、アリールカルボニル、-R36 4-O-CO-または(R36 5)2
NCO-基または基R36 6COで、あるいは完全にまたは部分的に水素化された二または
三環式アリール基で置換されていてもよく、不飽和アルキル基は、基A36の環内
窒素原子に三重結合により直接結合することはできず、また、カルボニル基が二
重結合に隣接しているとき、二重結合は環内の窒素原子に結合することのみでき
、あるいは、A36がラクタム環を表すときにR36 1が基A36の窒素原子に結合してい
ないかぎり、R36 1はアルキル、アラルキル、アリール、(R36 5)2N,R36 4OCO,(R3 6 5
)2NCO,アルコキシ、アラルコキシ、アルキルカルボニル-NR36 5-アルキル、ア
ラルキルカルボニル-NR36 5-アルキル、アリールカルボニル-NR36 5-アルキル、R3 6 4
O-アルキル、(R36 5)2N-アルキル、アルキル-SO2-NR36 5-アルキル、アラルキル
-SO2-NR36 5-アルキルまたはアリール-SO2-NR36 5-アルキル基で置換されたカルボ
ニル基;
R36 6で、1または2のヒドロキシ基で、アルコキシ、アリールオキシ、アラルコ
キシ、アリールチオ、アラルキルチオ、アリールスルフィニル、アラルキルスル
フィニル、アリールスルホニル、アラルキルスルホニル、
N(R36 5)2-スルホニル、R36 6-スルホニル、(R36 5)2N、アルキルカルボニル-NR36 5
、アリールカルボニル-NR36 5、アラルキルカルボニル-NR36 5、アルキルスルホニ
ル-NR36 5、アリールスルホニル-NR36 5、アラルキルスルホニル-NR36 5、(R36 5)2N
-CO-NR36 5基または基(R36 5)2N-SO2-NR36 5で置換された(C1-C6)アルキル基を表わ
し、R36 1が基A36の環内の窒素原子に結合しているとき、アルキル基の該置換基
は2-位から先にのみ存在するか、
または基R36 1が環内の窒素原子に隣接した炭素原子に結合していないで、かつ、
基R36 1が基A36の不飽和の炭素原子に結合していないとき、R36 1は、ヒドロキシ
、アルキルカルボニル-NR36 5、アリールカルボニル-NR36 5、アラルキルカルボニ
ル-NR36 5、アルキルスルホニル-NR36 5、アリールスルホニル-NR36 5、アラルキル
スルホニル-NR36 5、(R36 5)2N-CO-NR36 5または(R36 5)2N-SO2-NR36 5基を表わして
もよいか、あるいは
R36 1が基A36の窒素原子に結合していないかぎり、A36がラクタム環をを表わし、
窒素原子に隣接した炭素原子に結合していないとぎ、R36 1はアルキルスルホニル
、アリールスルホニル、アラルキルスルホニルまたは(R36 5)2N-SO2基を表わして
もよく、あるいは基R36 1が基A36の環内原子、基A36の環内窒素原子に隣接した炭
素原子または基A36の不飽和炭素原子に結合していないとき、R36 1はアルコキシ
、アリールオキシ、アラルコキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アラルキルチ
オ、アルキルスルフィニル、アリールスルフイニルまたはアラルキルスルフィニ
ル基を表わし、
あるいはR36 1が基A36の環内窒素原子に結合していないとき、R36 1はカルボキシ
基を表わしてもよく、
ここで、
R36 4およびR36 5は、同一であるかまたは異なって、水素原子、アルキル、アラル
キル、アリールまたはアルコキシアルキル基を表わし、アルコキシ基は、該カル
ボニルオキシまたはカルボニルアミノ基と同じ炭素原子
上に存在し得ないことが理解され、そして、R36 6は窒素により結合している5〜7
員のアルキレンイミノ基であり、その3-位または4-位のメチレン基はS、スルフ
ィニル、スルホニル、イミノ、アルキルイミノ、アラルキルイミノ、アリールイ
ミノ、ホルミルイミノ、アルカノイルイミノ、アラルカノイルイミノ、アリール
カルボニルイミノ、(R36 6)2N-カルボニルイミノ、アルキルスルホニルイミノ、
アラルキルスルホニルイミノまたはアリールスルホニルイミノ、または(R36 6)2N
-スルホニルイミノ基で置き換えられていてもよく、R36 6がカルボニル基または
スルホニル基に結合していないとき、該メチレン基は2位においてカルボニル基
によりまたは4位において硫黄原子により置き換えられてもよく、R36 6は上で定
義された通りであり、かつアルカノイル部分は1〜4の炭素原子を含むものと理解
される、
R36 2およびR36 3は、同一であるかまたは異なって、アルキル、アリールまたはア
ラルキルを表わし、
B36は、シアノ基またはニトロ基、アミノ基または窒素原子が1〜5の炭素原子の
1つあるいは2つのアルキル基でまたはアラルキル基で任意に置換されていても
よい1〜6の炭素原子を有するアミノアルキル基、1,2または3の(C1-C5)アルキル
基でもしくはアラルキル基で任意に置換されていてもよいアミジノ、グアニジノ
、アミジノアルキルもしくはグアニジノアルキル基を表わし[ここで、アルキル
部分はどのときも1〜6の炭素原子を含み、アミジノ基のまたはグアニジノ基の2
つの窒素原子は一緒になって2〜4の炭素原子のアルキレン鎖を形成していてもよ
く、上記の基における窒素原子は、シアノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、
アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、またはアラルコキシカルボニ
ル基で、あるいはアンモニウムまたは1〜3の炭素原子を有する3つのアルキル基
で置換された1〜6の炭素原子を有するアンモニオアルキ
ル基での形で存在しない限り、2〜6の炭素原子を有するアルコキシカルボニル基
で置換されていてもよく、またはアンモニウム、
基Y36または基A36の炭素原子に結合し、それ自身とB36の最初の窒素原子との間
に少なくとも10の結合手を有しているE36は、ビニル、ヒドロキシメチル、ビス(
ヒドロキシカルボニル)メチル、ビス(アルコキシカルボニル)メチル、CN、スル
ホ、ホスホノ、O-アルキルホスホノまたは5-テトラゾリル、カルボニル((C1-C7
)アルコキシで、NH2、OH、アラルコキシ、ヘテロアリールアルコキシ、アミノア
ルコキシで、またはアミノカルボニルアルコキシで置換されており、該アミノ基
はそれ自体が任意にアルキル、アリールまたはアラルキルあるいは5〜7員のアル
キレンイミノアルコキシ(該5〜7員アルキレンイミノ環のCH2基の1つは任意に
カルボニルで置き換えられていてもよく、一つの基はその4-位で酸素原子、硫黄
原子、SO、イミノ、アルキルイミノ、アラルキルイミノまたはアリールイミノに
より置き換えられるか、またはその2-または4-位でSO2により置き換えられ得る
)であり、但し、もしB36が窒素原子を介してX36のアリール基に結合していれば
、A36がピロリジンならば、E36はメチレンによりA36の環状窒素原子に結合した
ビニルであることができず;
-X36は式-X36 1-X36 2-X36 3-X36 4-X36 5-の基であり(ここで
-X36 1は基A36に結合し、X36 5は基B36に結合しており、結合手、任意にモノまた
はポリ不飽和のアルキレン基、あるいは任意にモノまたはポリ不飽和アリーレン
基を表わし、アルキレン基と隣接した基X36 2の間には酸素原子または、硫黄原子
またはSO、SO2、NR7 36、CO、CO-NR8 36、NR8 36-CO、SO2-NR8 36、NR8 36-SO2、NR8 3 6
-CO-NR8 36またはNR8 36-SO2-NR8 36基がさらに存在していてもよいと理解される
、
あるいは基X36 1が基A36の環内窒素原子に結合していないとき、A36がラクタム環
を表すとき、X36 1はカルボニル、アルキレンカルボニル、CONR8 36ま
たはCO-O基を表わし、基X36 1が環内窒素原子に隣接する炭素原子にまたは基A36
の環内窒素原子に結合していないとき、A36がラクタム環を表すとき、X36 1はSO2
基またはSO2-NR8 36基を表し、
あるいは基X36 1が基A36の環内窒素原子に隣接する炭素原子に結合していないと
き、X36 1は酸素原子、NR7 36、NR8 36-COまたはNR8 36-SO2基を表わしてもよく、
あるいは基X36 1が基A36の環内窒素原子または環内窒素原子に隣接する炭素原子
に結合していないとき、X36 1は硫黄原子またはスルフィニル基を表わしてもよく
、
R36 7は水素原子、アルキル、アラルキル、アリール、アルキルカルボニル、アラ
ルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホ
ニル、アラルキルスルホニル、アミノカルボニルまたはアミノスルホニル基であ
ることが理解され、上記のアミノ基はアルキル、アラルキルまたはアリール基か
ら選択される同一または異なった置換基でモノまたはジ置換されていてもよく、
R36 8は水素原子、アルキル、アリールまたはアラルキル基を表わし、
X36 2は、メチレン基がカルボニルまたはヒドロキシメチレン基、置き換えられて
いてもよいフルオレニレン環、またはアリーレン環に隣接した2つの炭素原子が
プロピレン、プロペニレン、ブチレン、ブテニレン、ブタジエニレン、ペンチレ
ン、ペンテニレンまたはペンタジエニレン橋により任意に付加されていてもよい
アリーレン環、2つの環が完全にまたは部分的に水素化されたナフタレン環、あ
るいは任意に完全にまたは部分的に水素化された三環式アリーレン環を表わし、
これら環系において、メチレン基はカルボニルまたはヒドロキシメチレンにより
置き換えられていてもよいと理解され、
任意にモノまたはポリ不飽和されたシクロアルキレン基、6〜12の炭素原
子を有する任意にモノまたはポリ不飽和されたビシクロアルキレン基または8〜1
2の炭素原子を有する任意にモノまたはポリ不飽和されたスピロアルキレン基、
これらはさらに1-3のアルキル置換基を有していてもよく、
1〜8の炭素原子を有するアルキレン基、これは任意にモノまたはポリ不飽和され
てもよいが、二重結合または三重結合はヘテロ原子に隣接していないと理解され
る、
X36 3は結合手、任意にモノまたはポリ不飽和されていてもよい1〜7の炭素原子を
有するアルキレン基を表わし、二重または三重結合は基X36 2の三重結合に隣接し
得ないと理解される、
あるいはX36 3任意に置換されたアミノ基、トリアルキルアンモニウム基またはニ
トロ基のすぐ後にないか、あるいは基B36の三重結合の後にないとき、X36 3はCO
、またはCONR8 36またはNR8 36CO基を表すこともでき、後者は基X36 2の脂肪族二重
または三重結合に直接結合していないと理解される、
あるいは、X36 3が基B36のヘテロ原子または不飽和炭素原子のすぐ後にないとき
、X36 3はSO2基を表すこともでき、
あるいはX36 2がその末端に脂肪族二重または三重結合を含んでいないで、かつ、
X36 3が基B36のヘテロ原子または不飽和炭素原子のすぐ後にないとき、X36 3は酸
素原子または硫黄原子、SO、NR7 36、NR8 36SO2またはSO2NR8 36基を表わすことも
でき、R7 36およびR8 36は上で定義されたものであると理解される、
X36 4は結合手、隣接した二つの炭素原子がプロピレン、プロペニレン、ブチレン
、ブテニレン、ブタジエニレン、ペンチレン、ペンテニレンまたはペンタジエニ
レン橋で結合していてもよいアリーレン基、6〜12の炭素原子を有するシクロア
ルキレン基またはビシクロアルキレン基を表わし、
そして
X36 6は結合手、モノまたはポリ不飽和されていてもよいアルキレン基を表わし、
二重または三重結合は基B36または基X36 3のヘテロ原子に、または基X36 3の末端
三重結合に結合することができず、
もし、X36 4が結合手、CO-アルキレン基を表すか、またはX36 6が任意にアルキル
化されたアミノ基、トリアルキルアンモニウム基またはニトロ基のすぐ後に、あ
るいは基B36の三重結合の後にないならば、X36 5はCO、CONR8 36またはNR8 36-COを
表わすこともでき、後者は酸素原子または硫黄原子にまたは基X36 3のカルボニル
基にまたは二重または三重結合に直接結合していないと理解される、
あるいは基B36のアルキレン基がX36 5につづき、X36 5が酸素原子にまたは硫黄原
子にまたは基X36 3のカルボニル基にまたは二重もしくは三重結合にすぐに隣接し
ていないとき、X36 5はNR8 36-SO2、SO2NR8 36またはSO2基も表わすこともでき、
あるいはX36 5がヘテロ原子にまたは基X36 3のCO基にまたは二重もしくは三重結合
にすぐに隣接していないとき、X36 5はO-アルキレン、S-アルキレンまたはSO-ア
ルキレン基も表すこともでき、基B36のヘテロ原子は酸素原子、硫黄原子またはS
O基と同じ炭素原子上には存在せず、かつ基R7 36およびR8は上で定義されたもの
であると理解され、そして、
Y36は式:
-Y36 1-Y36 2-Y36 3-
の基であり、ここで
Y36 1は基A36に結合し、Y36 3は基E36に結合しており、Y36 1は結合手、アルキレン
基を表わし、これはモノまたはポリ不飽和されていてもよいが、アルキル基の三
重結合は基A36の環内窒素原子に直接結合せず、カルボニル基、Y36 1が環内窒素
原子、CO基またはCO-NR8 36に結合するならば、ヒドロ
キシ基が基A36の環内窒素原子に結合する炭素原子を有しないヒドロキシアルキ
レン基がつづく場合のみ、二重結合は環内窒素原子に結合してもよいということ
が理解され、これは後者がラクタム環を表すときに、それらが基A36の環内窒素
原子に直接結合していないときに限る、
あるいは、Y36 1は基A36の環内窒素原子に隣接する炭素原子に結合せず、基A36の
環内窒素原子上にないとき、A36がラクタム環を表すとき、Y36 1は、SO2基または
SO2-NR8 36基をも表す、
あるいはY36 1が基A36の環内窒素原子にまたは環内窒素原子に隣接する炭素原子
にまたは不飽和炭素原子に結合していないとき、Y36 1は酸素原子、硫黄原子また
はSO、NR7 36またはNR8 36-SO2基を表わすこともでき、R7 36およびR8 36は上記で定
義されたとおりであると理解され、、
Y36 2は結合手、アルキレン基であり、これはモノまたはポリ不飽和されていても
よいが、二重結合または三重結合は基Y36 1、アリーレン基のヘテロ原子にまたは
三重結合に隣接できないと理解され、
あるいはY36 1が酸素原子または硫黄原子または三重結合またはCO基で終わらない
とき、Y36 2はCO、SO2またはCONR8 36を表わす、
あるいは、Y36 1が酸素原子、硫黄原子またはスルフィニル基または二重もしくは
三重結合で終わらないとき、Y36 2はNR7 36基を表す、
あるいはY36 1がヘテロ原子、二重もしくは三重結合またはCO基で終わらないとき
、Y36 2は酸素原子、硫黄原子またはSO基またはO-CO基を表す、あるいはY36 1が二
重もしくは三重結合、酸素原子、または硫黄原子またはCO基で終わらないとき、
Y36 2はNR8 36-SO2またはSO2-NR8 36基を表し、R7 36およびR8 36は上記で定義された
とおりであると理解される、
Y36 3は、結合手、アリーレン、アルキレン-アリーレン、アルキレンオキシ-アリ
ーレン、アルキレンスルフェニル-アリーレン、アルキレンスルフィニル-アリー
レン、アルキレンスルホニル-アリーレン、アルキレン
-NR8 36-アリーレン、アルキレン-N(アルキルカルボニル)-アリーレン、アルキレ
ン-N(アラルキルカルボニル)-アリーレン、アルキレン-N(アリールカルボニル)-
アリーレン、アルキレン-NR8 36-カルボニル-アリーレン、アルキレンカルボニル
-NR8 36-アリーレン、ビスアリーレン、アルキレン-ビスアリーレンまたはアルキ
レンオキシ-ビスアリーレン基を表わし、R8 36は上記で定義されたとおりである
と理解され、
あるいはY36 1およびY36 2がそれぞれ結合手を表すとき、Y36 3はヒドロキシアルキ
レン、N(R5 36)2-アルキレン、アルキレンカルボニル-NR8 36-アルキレン、アラル
キルカルボニル-NR8 36-アルキレン、アリールカルボニル-NR8 36-アルキレン、ア
ルキルスルホニル-NR8 36-アルキレンまたはアリールスルホニル-NR8 36-アルキレ
ンを表わしてもよく、Y36 1が基A36の環内窒素原子に結合するとき、ヒドロキシ
、NR8 36またはN(R8 36)2基は環内窒素原子に結合する基A36の炭素原子に結合せず
、R5 36およびR8 36は上で定義されたとおりであると理解され、
該アルキレン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキレン、ア
リールおよびアリーレン基は欧州特許出願EP483667に記載されている通りであり
、アリールおよびアリーレン基は、単-、二-、または三環式芳香族基であると理
解され、アリール、アラルキルまたはニトロ基でモノ置換されていてもよく、そ
して/あるいはフッ素、塩素、臭素原子で、1〜5の炭素原子を有するアルキル基
で、ヒドロキシ、アルコキシ、アラルコキシ、トリフルオロメチル、メルカプト
、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アミノ、アルキ
ルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキルカルボニルアミノ、アラルキルカルボニ
ルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ、アルキル
スルホニルアミノ、アリールスルホニルアミノ、N-アルキルカルボニルアルキル
アミノ、N-アラルキルカルボニルアルキルアミノ、N-アリ
ールカルボニルアルキルアミノ、N-アルコキシカルボニルアルキルアミノ、N-ア
ルキルスルホニルアルキルアミノ、N-アリールスルホニルアルキルアミノ、シア
ノ、アミノカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニ
ル、アミノスルホニル、アルキルアミノスルホニル、ジアルキルミノスルホニル
、アルキルカルボニル、アラルキルカルボニル、アリールカルボニル、カルボキ
シ、スルホ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニルアミノ、N-アミノカルボ
ニルアルキルアミノまたはアミノアルキルでモノ、ジもしくはトリ置換されてい
てもよく、これらの置換基は同一であっても異なっていてもよく、上記のアミノ
カルボニルアミノ、N-アミノカルボニルアルキルアミノまたはアミノアルキル基
のアミノ基は、さらにアルキルまたはアラルキル基でモノまたはジ置換されてい
てもよい]
で表されるその類似体、それらの幾何学異性体および付加塩。
XXXVII-BIBU 129またはEP503548に記載されているような式:
[式中、
-X37は、アルキル、アラルキル、アリール、ヘテロアリール、またはシアノ、CO
、CS、SOまたはSO2で任意に置換されていてもよいカルブイミノであり、
-Y37は
(a)Rc 37および/またはRd 37で任意に置換されていてもよい直鎖状の(C2-C4)アル
キレンまたはアルケニレンであり、いずれの炭素原子もF、Cl、Br、アルキル、
CF3、アラルキル、アリール、ヘテロアリールおよびアルキル
カルボニルから選択される、1または2の、同一または異なった置換基で置換さ
れ、また1あるいは2のCH2はCOにより置き換えられていてもよく;
(b)Rc 37および/またはRd 37で任意に置換されていてもよい1,2-(C4-C7)シクロア
ルキレン;
(c)1,2-(C4-C7)シクロアルケニレン;
(d)1または2のCHがNで、または1または2のCH=CHがCONR1 37で任意に置き換え
られていてもよい1,2-フェニレン、該1,2-フェニレンは、炭素骨格がF、Cl、Br
、(C1-C4)アルキル、CF3、OH、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニ
ル、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルコキ
シカルボニル、COOH、NO2、(R1 37)2N、(R1 37)2NCO、(R1 37)2NSO2またはR1 37NHで
任意に置換されていてもよい(-R1 37自体はアルキルカルボニル、アリールカル
ボニル、アラルキルカルボニル、ヘテロアリールカルボニル、アルキルスルホニ
ル、アラルキルスルホニル、またはアリールスルホニルで置換され得る)であり
、
-R1 37は水素原子、アルキル、アラルキル、アリールまたはヘテロアリールであ
るか;
あるいは、Y37は
(e)Rc 37またはRd 37で任意に置換されていてもよいCONH、NHCO、CH=NまたはN=CH
;Ra 37〜Rd 37の基はA37-B37-C37-であり、ここで:
-A37は、(C1-C5)アミノアルキル、NH2、アミジノ、グアニジノ(これらのいずれ
の基に対しても、窒素原子に結合している1または2の水素原子は、(C1-C4)ア
ルキルで置換されていてもよく、または窒素原子に結合している一つの水素原子
は(C2-C5)アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、
アリールオキシカルボニルまたはアラルキルカルボニルで置換されていてもよい
);CN、シアノ(C1-C4)アルキル;
またはA37がB37またはC37のN原子に結合していないラクタム環の一部を形成しな
いという条件で、A37はHまたはアルキルを表わしてもよく;
-B37は結合手、アルキレンまたはアルケニレン;フェニレン(F、Cl、Br、(C1-
C4)アルキル、CF3、OH、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、ア
ルキルスルホニル、(R1 37)2N、(R1 37)2NCO、(R1 37)2NSO2、NO2またはR1 37NHから
選択される、同一または異なった、1または2の置換基で任意に置換されていて
もよく、後者は上で定義されたように置換され得る;
ピリジニレン、ピリミジニレン、ピラジニレン、ピリダジレンまたはトリアジニ
レン環(全て炭素-含有骨格がアルキルで任意に置換されていてもよく;これら
環の1または2の-CH=N-はCONR1 37で置換されることができ、窒素原子は、後者
が基B37のヘテロ原子またはカルボニル基に結合していない限り、R37 1の代わり
に基C37に結合することができうる);
シクロプロピレン(アルキル、アラルキルまたはアリールで任意に置換されてい
てもよい);
(C4-C5)シクロアルキレン(シクロプロピレンのように任意に置換されていても
よく、シクロアルキレンのCHは窒素原子で置き換えられることができ、該窒素原
子に隣接したCH2はさらにCOで置き換えられることができる);
(C6-C7)シクロアルキレン(シクロプロピレンのように任意に置換されていても
よく、ここで(1-4位にある)1または2のCHは窒素原子で置き換えられてもよ
く、該窒素原子に隣接したCH2はさらにカルボニル基で置き換えられることがで
きる);
またはビフェニレン(1または2のF、Cl、Br、アルキル、CF3、OH、アルコキシ
、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルカルボ
ニル-NR1 37またはアルキルスルホニル-NR1 37で任意に換さ
れていてもよい);
-C37はアルキレンまたはアルケニレン;(OH、アルコキシまたはN(R1 37)2で任意
に置換されていてもよい);アルキレンカルボニル(COを介してB37に結合して
いる);フェニレン(B37ように任意に置換されていてもよい);インダニレン
または1,2,3,4-テトラヒドロナフチレン(A37に結合した飽和環、その芳香環は
カルバミド部分に結合している);ピリジニレン、ピリミジニレン、ピラジニレ
ン、ピリダジニレンまたはトリアジニレン環(全てアルキルで炭素-含有骨格が
任意に置換されていてもよい;これらの環の1または2の-CH=N-基は-CO-NR37 1
基で置き換えられることができ、後者が結合手を表さないかまたは基C37のヘテ
ロ原子に結合していない限り、窒素原子はR1 37の代わりに基B37に結合すること
ができる);あるいはB37についで定義されたような(C4-C5)シクロアルキレンで
あり;
-Ra 37〜Rd 37から選択された第二基は、式F37-E37-D37-の基を表わし、ここで、-
D37は(C1-C5)アルキレンまたは(C2-C5)アルケニレン;フェニレン(F、Cl、Br
、(C1-C4)アルキル、CF3、OH、アルコキシ、アルキルチオ、アルキル-SO-、アル
キル-SO2-、カルボキシアルコキシ、アルコキシカルボニルアルコキシ、アラル
コキシカルボニルアルコキシ、(R1 37)2N-、(R1 37)2NCO-、(R1 37)2NSO2またはNO2
あるいはR1 37NH-(R1 37NH-は上で示されたように任意に置換されていてもよい)
から選択される、同一または異なった、1またはそれ以上の置換基で任意にモノ
またはジ置換されていてもよい);ピリジニレン、ピリミジニレン、ピラジニレ
ン、ピリダジニレンまたはトリアジニレン環(全て炭素-含有骨格がアルキルで
任意に置換されていてもよい;これら環の1または2の-CH=N-基は-CO-NR37 1で
置き換えられることができ、後者が結合手を表さないかまたは基D37のヘテロ原
子に結合していない限り、窒素原子はR1 37の代わりに基E37に結合することがで
き);B37に
ついて定義されたような(C4-C5)シクロアルキレン;B37について定義されたよう
な(C6-C7)シクロアルキレン、または基Wで中断された(C2-C6)アルキレン基(こ
こでWはO、S、SO、SO2、R37 1N-、(アルキルカルボニル)N-、(アラルキルカル
ボニル)N-、(アリールカルボニル)N-、(ヘテロアリールカルボニル)N-、(
アルキルスルホニル)N-、(アリールスルホニル)N-、アミノカルボニル-また
はカルボニルアミノを表わす)
-E37は結合手、(C1-C5)アルキレン、または(C2-C5)アルケニレン(1または2の
アルキル、またはOH、アルコキシ、NH2、アルキルアミノ、アラルキルアミノ、
ジアルキルアミノ、ビス(アラルキル)アミノ、カルボキシアルキル、アルコキ
シカルボニルアルキルまたはアラルコキシカルボニルアルキルで任意に置換され
ていてもよい);
フェニレン(B37のように任意に置換されていてもよい);ピリジニレン、ピリ
ミジニレン、ピラジニレン、ピリダジレンまたはトリアジニレン環(全て炭素-
含有骨格がアルキルで任意に置換されていてもよい;1または2の-CH=N-基はCO
-NR37 1基で置き換えられることができ、窒素原子はR1 37基の代わりに基D37基に
結合することができ)、D37について定義されたような(C4-C5)シクロアルキレン
基、D37について定義されたような(C6-C7)シクロアルキレン基;アルキレンアリ
ーレン(D37に結合するアリール);またはD37のW37に結合するアルキレンであ
り;
-F37は、OHまたは(C1-C6)アルコキシで置換されたカルボニル基((C1-C3)アルコ
キシは、そのいずれの位置でもアリールまたはヘテロアリールで置換されること
ができ、あるいは2-もしくは3-位においてピロリジン-2-オン-1-イル、モルホリ
ノ、チオモルホリノ、または1-オキシド-チオモルホリノで置換されることがで
きる);スルホ;ホスホノ;O-アルキルホスホノまたはテトラゾール-5-イル;A37
=CNまたはアミノまたはアミノアルキル(該アミノおよびアミノアルキル基は
窒素原子が任意にベン
ゾイル化またはベンジルオキシカルボニル化されていてもよい)であるとき、こ
れら基の窒素原子とF37との間の最短距離は少なくとも10の結合手であり;
-Ra 37〜Rd 37から選択された第三の基は、H、アルキル、ペルフルオロアルキル、
アラルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、この第三の基は、それがY3 7
の不飽和炭素原子に結合しているとき、アルコキシ、アルキルチオまたは(R37 1
)2Nであってもよく;、
-Ra 37〜Rd 37から選択される第四の基は、H、アルキル、アラルキル、アリールま
たはヘテロアリールであるか;またはRa 37もしくはRb 37は隣接するRc 37もしくはRd 37
と一緒になって結合手を表わし;
断りのない限り
(a) 全てのアルキル、アルキレン、アルケニレンまたはアルコキシは1〜3の
炭素原子を有し;
(b)アリールは、フェニル(CF3、COOH、(R37 1)2NCO、アルコキシカルボニル、
アルキルカルボニル、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニ
ル、NO2、(R37 1)2N、アルキルカルボニル-NR37 3-、アラルキルカルボニル-NR3 7 3
-、アリールカルボニル-NR37 3-、ヘテロアリールカルボニル-NR37 3-、アルキ
ルスルホニル-NR37 3-、アラルキルスルホニル-NR37 3-、アリールスルホニル-NR3 7 3
-、または(R37 3)2N-スルホニルで;あるいは1〜3のF、Cl、Br、OHもしくは(C1
-C6)アルキルまたはアルコキシで任意に置換されていてもよい)であり;
該ヘテロアリールは酸素原子、硫黄原子または窒素原子、窒素原子および酸素原
子、硫黄原子もしくは一つの窒素原子もしくは2つの窒素原子および酸素原子、
硫黄原子もしくは窒素原子をもった5-員芳香複素環、あるいは1,2または3つ
の窒素原子をもった6-員芳香複素環であり、1または2の-CH=N-基は-CO-NR37 3
で置き換えられていてもよく、該芳香複
素環は1または2のアルキル基でまたはフッ素、塩素もしくは臭素原子でまたは
ヒドロキシもしくはアルコキシ基で置換されていてもよいと理解される]
で表される環式尿素誘導体、およびそれらの互変異性体およびそれらの立体異性
体(またはそれらの混合物)および医薬的に受容な塩。
XXXVIII-SR 12187AまたはEP 719775に記載されているような式:
[式中:
-R38 1は水素、(C1-C5)アルキル、(C3-C8)シクロアルキル、アルキル部分がC1-C5
であるアラルキル、アルコキシおよびアルキルの部分がC1-C3であるアルコキシ
カルボニルアルキル基またはアルキル部分がC1-C3であるカルボキシアルキル基
を表わし;
-A38は(C1-C5)アルキル基で;アルコキシ部分がC1-C5であるアルコキシカルボニ
ル基で;アルコキシおよびアルキルの部分がC1-C5であるアルコキシカルボニル
アルキル基で;アルキル部分がC1-C5であるカルボキシアルキル基で;芳香環が
非置換であるかまたは(C1-C5)アルキル、(C1-C5)アルコキシ、ヒドロキシ、ハロ
ゲンまたはトリフルオロメチルで置換されたフェニルもしくはベンジル基で;ピ
リジル基で;またはエチレン基で任意にモノまたはジ置換されたメチレン基を表
わし;
-R38は水素、または(C1-C5)アルキル基;アルキル部分がC1-C5であり、ヒドロキ
シ、(C1-C3)アルコキシ、ハロゲン、トリフルオロメチルもしくは(C1-C5)アルキ
ルで任意に置換されていてもよいアリール基またはアラルキル基;
-Y38は水素;R38 2が(C1-C5)アルキル基、アルキル部分がC1-C5であり、任意に(C1
-C5)アルキルで置換されていてもよいアリール基またはアラルキル基を表わす-
COOR38 2基;R38 3が(C1-C5)アルキル基を表す-COR38 3基を表わす]
で表されるその類似体の1つ、あるいはそれらの塩の1つ。
XXXIX-FK 633およびEP 513675に記載されているような式
[式中
-R39 1はフェニル、ナフチルまたはアントリル基であり、いずれもアミジノおよ
び保護されたアミジノ基から選択される1〜3の置換基を有し;
-R39 2はカルボキシ(C1-C6アルキル)または保護されたカルボキシ(C1-C6アルキル
)基であり;
-R39 3はカルボキシまたは保護されたカルボキシ基であり;
-A39 1は、アミノおよび保護されたアミノ基からなる群から選択される1〜8の置
換基を有していてもよいアルキレン基であり;
-A39 2は式:
ここで、R39 4は(C1-C6)アルキル基、または式:
-NHCH2CH2CO-
の基である)の基であり、
-A39 3は、(C1-C6)アルキル基;ヒドロキシ、(C1-C6)アルコキシおよび保護され
たヒドロキシ基からなる群から選択される1〜3の置換基を有していてもよいモノ
-(またはジ-またはトリ)フェニル(C1-C6)アルキル基;ヒドロキシ(C1-C6アル
キル)基;保護されたヒドロキシ(C1-C6アルキル)基;[C5-C6シクロアルキル]-(C1
-C6アルキル)基;およびヘテロサイクリル(C1-C6アルキル)基からなる群から選
択される1〜3の置換基を有してい
てもよい(C1-C6)アルキレン基であり、その複素環部分は1〜4の窒素原子を含有
する3〜8員の不飽和の複素単環式基、1〜2の酸素原子および1〜3の窒素原子を含
有する3〜8員の不飽和の複素単環式基、あるいは1〜2の硫黄原子および1〜3の窒
素原子を含有する不飽和の3〜8員の複素単環式基であり;
-l39、m39およびn39はそれぞれ同一であるかまたは異なって、0または1の整数
に等しく、但し:
(i)l39が整数0であるとき、
A39 2は式:
-NHCH2CH2CO-
の基ではなく、また
(ii)l39およびm39がそれぞれ整数0であり、
-R39 1がアミジノを有するフェニル基またはアミジノ置換基を有するナフチル置
換基であり、
-R39 2がカルボキシメチルまたは(C1-C6アルコキシ)カルボニルメチル基であり、
-R39 3がカルボキ基または(C1-C6アルコキシ)カルボニル基であり、
-R39 4が(C1-C4)アルキル基であり、
-A39 1が(C1-C6)アルキレン基であり、
-A39 3は、メトキシまたはエトキシ置換基を有するプロピル、ブチル、フェニル(
C1-C6アルキル);ヒドロキシ(C1-C6アルキル);および[C5-C6シクロアルキル]-(
C1-C6アルキル)からなる群から選択される置換基を有する(C1-C6)アルキレン基
であり;
(iii)l39が整数1であり、
-m39およびn39がそれぞれ整数0であり、
-R39 1が6-アミジノ-2-ナフチル基であり、
-R39 2がカルボキシメチル基であり、
-R39 3がカルボキ基であり、
-R39 1がメチレン基であるとき、
-A39 3はベンジル置換基を有するメチレン基ではない]
で表されるそのペプチド類似体、あるいはその医薬的に受容な塩の1つ。
XXXX-オルボフィバン(orbofiban)およびUS 5,484,946に記載されているよ
うな式:
[式中
-R40はt-ブトキシカルボニルおよびカルボベンジルオキシからなる群から選択さ
れる保護基であり、
-Z40は-CN、-CONH2およびCO2アルキルからなる群から選択される]
で表されるそのラクタム類似体。
XXXXI-アルプロスタジル(alprostadil)およびGB 1,040,544に記載されて
いるような式:[式中:
-X41およびZ41は-CH2-CH2-であり、
-Y41は-CH2CH2-または-CH=CH-であるか、
あるいは
-X41およびY41は-CH=CH-であり、
-Z41は-CH2-CH2-または-CH=CH-である]
で表されるその類似体、およびその医薬的に受容な塩。
XXXXII-エポプロステノール(epoprostenol)およびドイツ特許DE 2,720,99
9記載してあるような式:
[式中:
-R42は水素または医理学的に受容なカチオンであり、
Z42 1およびZ42 2は水素および/または保護基である]
で表されるその類似体。
XXXXIII-イロプロスト(iloprost)および式:
またはドイツ特許2,845,770およびUS 4,692,464に記載されている誘導体の1つ
。
XXXXIV-ベラプロスト(beraprost)および欧州特許EP 84856に記載されてい
るような式:
{式中:
-R1 44は医薬的に受容なカチオン、水素原子または1〜12の炭素原子を有するn-ア
ルキル基であり;
-R2 44は水素原子、2〜10の炭素原子を有するアシル基、または7〜13の炭素原子
を有するアロイル基であり;
-R3 44は水素原子、2〜10の炭素原子を有するアシル基または7〜13の炭素原子を
有するアロイル基であり;
-R4 44は水素原子、メチル基またはエチル基であり;
-R5 44は1〜5の炭素原子を有するn-アルキル基であり;
-n44は0〜4の整数であり;
-A44は-CH2-CH2-またはトランス-CH=CH-であり;
-X44は-CH2-CH2-またはトランス-CH=CH-である]
で表されるその類似体。
XXXXV-シカプロスト(cicaprost)またはEP 119949に記載されているよう
な式:[式中:
-R45 1、R45 2、R45 3およびR45 4は、それぞれ水素原子または1〜5の炭素原子を有
するアルキル基を表わし、そして、
-R45 5は1〜5の炭素原子を有するアルキル基を表す]
に相当する13,14,18,18,19,19-ヘキサヒドロ-3-オキサ-6a-カルバプロスタグラ
ンジンI2(5E)誘導体、およびそれらが生理的に受容な塩基と形成する塩。
XXXXVI-タプロステン(taprostene)またはEP 45852に記載されているよう
な式:
[式中:
-R2 46を有する炭素原子はラセミまたはS配置であってもよく;
-R1 46は水素、医薬的に受容なカチオンまたはエステル化形態において医
薬的に使用され得るアルコールの残基であり;
-R2 46は水素またはCH2であり;
-A46はトランス-ビニレンまたは1,2-エチレンであり;そして
-B46は、R3 46およびR4 46がそれぞれ水素、CH3またはC2H5である-C(R3 46)(R4 46)-
(CH2)3-CH3の構造を有する(C5-C9)基であるか;またはB46は4-位がCH3またはC2H5
で任意に置換されていてもよいシクロヘキシルを表す]
で表される2,3,4-トリノル(trinor)-1,5-インター-m-フェニレン-6,9-エポキ
シ-11,15-ジヒドロキシ−5プロステノン酸誘導体。
XXXXVII-アタプロスト(ataprost)またはドイツ特許DE 3,316,356において
定義されているような式:
[式中:
-R47 1は水素原子または低級アルキル基を表わし;
-R47 2は2-メチルヘキシル基、3-プロピルシクロペンチル、3-ブチルシクロペン
チル、または4-プロピルシクロヘキシル基を表わす]
で表されるその誘導体。
XXXXVIII-シプロステン(ciprostene)またはGB2,070,596に記載されている
ような式:
[式中:
-n48は1または2であり;
-L1 48はα-R3 48:β-R4 48、α-R4 48:β-R3 48、またはα-R3 48:β-R4 48とα-R4 48:
β-R3 48の混合物であり、ここで:
-R3 48またはR4 48は同一または異なってR3 48およびR4 48は、水素、メチルまたは
フッ素であり、但し、他方が水素またはフッ素であるならばR3 48またはR4 48はそ
れだけでフッ素であり;
-M1 48はα-OH:β-R5 48またはα-R5 48:β-OHであり
-R5 48は水素、またはメチルであり;
-R7 48は:
(1) m48が1〜5の整数である-Cm48H2m48-CH3、
(2) 1、2または3つのフッ素、塩素またはトリフルオロメチル、任意に(C1-C3
)アルキル、または(C1-C3)アルコキシ基で置換されていてもよいフェノキシ、但
し、同一または異なったR3 48およびR4 48が水素またはメチルであるときだけ、R7 48
はフェノキシまたは置換フェノキシであり、
(3) せいぜい2つの置換基がアルキルとは異なることを条件とすると、芳香環が
1、2または3の塩素、フッ素、またはトリフルオロメチル、(C1-C3)アルキル
、または(C1-C3)アルコキシ基で任意に置換されていても
よいフェニル、ベンジル、フェニルエチル、またはフェニルプロピルであり、但
し、多くとも2つの置換基はアルキルとは異なっている;
(4) シス-CH=CH-CH2-CH3、
(5) -(CH2)2-CH(OH)CH3、または
(6) -(CH2)3-CH=C(CH3)2である
-C(L1 48)R7 48は一緒になって:
(1)1〜3の(C1-C5)アルキルで任意に置換されていてもよい(C4-C7)シクロアルキ
ル;
(2)2-(2-フリル)エチル;
(3)2-(3-チエニル)エトキシ、または
(4)3-チエニルオキシメチルを表わし;
-R48 8はヒドロキシ、ヒドロキシメチルまたは水素であり;
-R48 15は水素またはフッ素であり;
-R48 16は水素であるか、またはR48 16とR48 17は一緒になって-CH2-を形成し;
-R48 17は上で定義されたものであるか、または
(1)水素、
(2)(C1-C4)アルキルであり;
(1)R20 48、R21 48、R22 48、R23 48およびR24 48は、R22 48がα-水素またはβ-水素
を示すと共に、全て水素であるか、または
(2)R20 48は水素であり、R21 48とR22 48は一緒になってC-9とC-6aの間の原子価と
共に第二の結合を形成し、そしてR23 48とR24 48は一緒になってC-8とC-9の間の原
子価と共に第二の結合を形成するか、あるいはともに水素であるか、あるいは
(3)R22 48がα-水素またはβ-水素のいずれかであると共に、R22 48、R23 48および
R24 48は全て水素であり、そして
(a)R20 48およびR21 48は一緒になってオキソであるか、
(b)R20 48は水素であり、R21 48はヒドロキシ、またはα−ヒドロキシ、もしくは
β-ヒドロキシであり;
-X1 48は、
(1)-COOR1 48、ここで:
-R1 48は
(a)水素、
(b)(C1-C12)アルキル、
(c)(C3-C10)シクロアルキル、
(d)(C7-C12)アラルキル、
(e)1、2もしくは3の塩素または(C1-C3)アルキルで任意に置換されていてもよ
いフェニル、
(f)パラ位が-NH-CO-R25 48、-CO-R26 48、-O-CO-R24 48、または-CH=N-NH-CO-NH2で
置換されたフェニル(ここでR25 48がメチル、フェニルアセトアミドフェニル、
ベンズアミドフェニルまたはアミノであり;R26 48がメチルまたはフェニル、-NH2
またはメトキシであり;R24 48がフェニルまたはアセトアミドフェニルである)、
(g)医薬的/薬理学的に受容なカチオンである;
(2)-CH2OH、
(3)-COL4 48、ここで:
-L4 48は
(a)アミノまたは式-NR21 48R22 48(ここでR21 48およびR22 48は水素、(C1-C12
)アルキル;(C3-C10)シクロアルキル;(C7-C12)アラルキル;1、2または3の
塩素、(C1-C3)アルキルで、ヒドロキシで、カルボキシで、(C2-C5)アルコキシカ
ルボニルでまたはニトロで任意に置換されていてもよいフェニル;(C2-C5)カル
ボキシアルキル;(C2-C5)カルバモイルアルキル;(C2-C5)シアノアルキル、(C3-
C6)アセチルアルキル;1、2または3の塩素、(C1-C3)
アルキル、ヒドロキシ、(C1-C3)アルコキシ、カルボキシ、(C2-C5)アルコキシカ
ルボニルまたはニトロで任意に置換されていてもよい(C7-C11)ベンゾアルキル;
1、2または3の塩素、(C1-C3)アルキルまたは(C1-C3)アルコキシで任意に置換
されていてもよいピリジル、1、2または3の塩素、(C1-C3)アルキル、ヒドロ
キシ、または(C1-C3)アルキルで任意に置換されていてもよい(C5-C9)ピリジルア
ルキル;(C1-C4)ヒドロキシアルキル;(C1-C4)ジヒドロキシアルキル、(C1-C4)
トリヒドロキシアルキルである)、但し、R21 48およびR22 48からの唯一の基が水
素またはアルキルとは別個であるという付加的制限を伴う、
(b)1または2の(C1-C12)アルキルで任意に置換されていてもよいピロリジノ、
ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノ、ヘキサメチレンイミノ、ピロリノまたは
3,4-ジデヒドロピペリジニルからなる群から選択される環状アミン、
(c)-NR23 48COR21 48の式で表されるカルボニルアミノ、ここでR23 48は水素または
(C1-C4)アルキルであり、R21 48は水素と異なっており、さもなければ上で定義さ
れたものである、
(d)R21 48およびR23 48が(c)について定義された通りである、-NR23 48SO2R21 48の
式で表されるスルホニルアミノ、
(4)L2 48およびL3 48が同一または異なって水素または(C1-C4)アルキルである-CH2
NL2 48L3 48あるいはX1 48が-CH2NL2 48L3 48であるとき、その医薬的に受容な酸付加
塩の1つ、
-Y1 48はトランス-CH=CH-、シス-CH=CH-、-CH2-CH2-または-C≡C-であり;
-Z1 48は
(1)-CH2-(CH2)f48-C(R2 48)2、ここで:
-R2 48は水素またはフッ素であり、f48は0、1、2または3であり、
(2)トランス-CH2-CH=CH-
(3)(Ph)が1,2-、1,3-、1,4-フェニレンであり、g48は0、1、2または3である
、-(Ph)(CH2)g48-;
但し、
(1)-Z1 48が-(Ph)(CH2)g48-であるとき、-R15 48、R16 48、R17 48は全て水素であり
、また
(2)R15 48が水素であるときのみ、Z1 48は(Ph)-(CH2)g48-である]
で表されるカルバサイクリン類似体。
XXXXIX-ジピラミドール(dipyramidole)またはUS 3,031,450に記載されて
いるような式:
[式中:
置換基R49 1、R49 2、R49 3、R49 4のうちの2〜4は、アミノ、低級アルキルアミノ
、アルキル部分が1〜12の炭素原子を有するジアルキルアミノ、モノヒドロキシ
(低級アルキル)アミノ、アルキル部分が1〜12の炭素原子を有するジ(低級ヒ
ドロキシアルキル)アルキルアミノ、(低級アルコキシ低級アルキル)アミノ、
(低級アルケニル)アミノ、シクロヘキシルアミノ、フェニルアミノ、ハロフェ
ニルアミノ、ニトロフェニルアミノ、(低級アルコキシフェニル)アミノ、[(
低級ジアルキルアミノ)フェニル]アミノ、ベンジルアミノ、セミカルバジジル
、ヒドラジニル、グアニジル、エチレンイミノ、ピペリジル、低級アルキルピペ
リジル、低級アルコキシピペリジル、ヒドロキシピペリジル、ピロリジル、低級
アルキルピロリジル、低級アルコキシピロリジル、ヒドロキシピロリジル、モル
ホリル、低級アルキルモルホリル、低級アルコキシモルホリル、ヒドロキシモル
ホリル、テトラヒドロピリジル、低級アルキルテトラヒドロピリジル、低級アル
コキシテトラヒドロピリジル、ヒドロキシテトラヒドロピリジル、ヘキサメチレ
ンイミノ、低級アルキルヘキサメチレンイミノ、低級アルコキシヘキサメチレン
イミノ、ヒドロキシヘキサメチレンイミノ、テトラヒドロキノリル、、低級アル
キルテトラヒドロキノリル、低級アルコキシテトラヒドロキノリル、ヒドロキシ
テトラヒドロキノリル、ピペラジル、低級アルキルピペラジル、低級アルコキシ
ピペラジル、ヒドロキシピペラジル、および低級N'-アルキルピペラジルからな
る群から選択される塩基性の存在であり、R49 1〜R49 4の残りの置換基は水素、ハ
ロゲン、ヒドロキシ、メルカプト、低級アルキル、フェニル、低級アルコキシ、
低級ジアルキルアミノ(低級アルコキシ)、および低級アルキルチオ、フェニル
チオ、ベンジルチオ、低級アルコキシアルコキシからなる群から選択される]
で表される置換された塩基性ジピリミド[5,4-d]ピリミド類からなる群から選択
される類似体、その非毒性アルカリ金属塩および酸とのそれらの非毒性付加塩。
L-シロスタゾール(cilostazol)またはBe 878548に記載されているような式:
[式中:
-R50 1は水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、低級アルカノイル基、
ベンゾイル基またはフェニルアルキル基を表わし;
-R50 2は水素原子、低級アルキル基または式:
の基を表わし;
-R50 3は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキルアルキル基、フェ
ニル基、またはフェニルアルキル基を表わし;
-A50は、低級アルキレン基を表わし;
-カルボスチリル骨格の3-と4-位の間の炭素-炭素結合は一重結合または二重結合
であり;
-カルボスチリル骨格上の式:
に相当する基の位置は、4-、5-、6-、7-、または8-位であり、但し、上記の式の
単一基は全てのカルボスチリル骨格に結合することができ、したがって、4-位の
R50 2は、
を表わし、5-、6-、7-または8-位はそのような基を有さず、上記のベンゾイル、
フェニルアルキルもしくはフェニル基のフェニル基は1もしくはそれ以上の置換
基を有することができる]
で表されるその類似体の一つ。
好ましい抗血小板凝集剤は、アスピリン、チクロピジン、タロピドグレ
ル(clopidogrel)または糖タンパクIIb/IIIa拮抗剤である。しかし、経皮の血
管形成のような血管移植処置を受ける患者においてアスピリンの使用は薦められ
ないことが留意されるであろう。好ましい糖タンパクIIb/IIIa拮抗剤は:
-SR 121787Aと呼ばれる、エチルN-(1-エトキシカルボニルメチルピペリジン-4-
イル)-N-{4-[4-{(N-エトキシカルボニルイミノ)(アミノ)メチル}フェニル]-チア
ゾール-2-イル}-3-アミノプロピオン酸エステル、およびその医薬的に受容な塩
類、
-SR 121566と呼ばれるN-(1-カルボキシメチルピペリジン-4-イル)-N-{4-[4-{(ア
ミノ)-(イミノ)メチル}フェニル]-チアゾール-2-イル}-3-アミノプロピオン酸お
よびその三塩酸塩のような医薬的に受容な塩である。
SR 121787およびSR/ 121566の式は以下に示される。
単独または抗血小板凝集剤と組み合わせたXa因子の選択的阻害剤は、動
脈硬化、または不安定性アンギナ、血管形成、動脈内膜切除または金属血管内プ
ロテーゼ装着後の再発狭窄症のような糖尿病、または血栓崩壊後の再血栓症、梗
塞、虚血由来の痴呆、末梢性動脈疾患、血液透析、心房細動と関連する血栓塞栓
症疾患のような心血管または脳血管系の疾患のような病理学的症状の治療または
予防、あるいは管プロテーゼ、大動脈冠状動脈バイパスもしくは安定性または不
安定性アンギナの使用中の間、または経皮の血管形成、血管内プロテーゼ、血管
プロテーゼ、大動脈冠状動脈バイパスを含めた血栓症の危険のある再血管新生に
より処置した患者に対し特に有用である。
医薬的に受容な有機塩の例として、蓚酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩
、メタンスルホン酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、パモエート(pamoate
)、コハク酸塩、ヘキサメート(haxamate)、ビスメチレンサリチル酸塩、エタ
ンジスルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、サリチル酸塩、クエン
酸塩、グルコン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸
塩、桂皮酸塩、マンデル酸塩、シトラコン酸塩、アスパラギン酸塩、パルミチン
酸塩、ステアリン酸塩、イタンコン酸塩、グリコール酸塩、p-アミノ安息香酸塩
、グルタミン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩およびテオフィリン酢酸塩ならびにリ
ジンまたはヒスチジン塩のようなアミノ酸から形成される塩が挙げられる。
医薬的に受容な無機塩の例として、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、ス
ルファメート(Sulphamate)、リン酸塩および硝酸塩が挙げられる。
間接選択的活性化因子X(Xa)の中和(アンチトロンビンIIIによる)は低-
分子量-ヘパリンのような五糖類(PS)による触媒作用を受ける。低-分子量ヘパ
リンと異なり、該五糖類は活性トロンビンが全くない。さらに、該五糖類は止血
試験、特にヒト血漿における活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)試験をほ
とんど変えることなく、ヘパリンと異なり、コラーゲンにより誘導されるADPま
たは血小板凝集の作用を増すことはない。
しかし、該五糖類の抗血栓作用は誘導された血栓症罹患の異なった動物
モデルにおける静脈内(i.v.)および皮下(s.c.)投与後に実証されてきた(ラッ
トにおける静脈状態モデル、ラットにおける動静脈シャントモデル、ウサギにお
けるWesslerモデル)(Hobellen PMJら,Tromb.& Haemost.,1996,63(2),265-2
70およびAmar J.ら,Br.J.Haematol.,1990,76,94-100)。出血の危険性に関
し、ラットにおいて試験されたPS高用量での血液損失はヘパリン200単位 抗-Xa
/kgで見られたものと等しく、したがって標準ヘパリンまたはLMWHと比較し、血
液損失はやや増加するのみであることを示唆している。
本発明を例証するため、および例として、以下に得られた結果をXa因子
選択的阻害剤と抗血小板凝集剤の共同投与により、ウサギにおけ
る抗血栓症の効果増強の研究中に得られた結果を示す。Xa因子選択的阻害剤とし
て、SR 90107/ORG 31540(またはPS)が選択され、該抗血小板凝集剤は糖タンパ
クIIb/IIIa拮抗剤、つまりSR 121787Aから選択される。
したがって本試験の目的は、抗-Xa、該五糖類SR 90107/ORG 31540およ
び該GP IIb/IIIa受容体拮抗剤、SR 121787Aの共同投与についての動脈の抗血栓
症効果を決定することにある。
Lago breeding unit(フランス)から得た2.7kg〜3kg重のニュージーラン
ド雄ウサギを用いた。それらは標準の条件下で飼育した。
血栓の形成は、Hladovec I.らの方法(ラットにおける連続記録との実
験的動脈血栓症、Throm.Diathes.Haemor.1971;26:407-410)に従い左総頚動脈
の外部電気刺激により誘発した。ウサギを30mg/kg用量で静注によってペントバ
ルビタールで麻酔した。該左総頚動脈の切片を1枚の絶縁フィルムに暴露し、絶
縁させた。電極を動脈に挿入した。流速において20%減少を誘発する部分狭窄が
動脈において行われた。それから後は一定の電流刺激装置により3分間、2.5mA
電流を送って刺激を促進した。血栓症閉塞はNARCO電磁気流量計の手段で頚動脈
における血液の流速を連続測定することにより評価した。本測定は45分の観察期
間にわたり行った。
処置に対し、食塩水において使用前ただちにSR 90107/ORG 31540および
SR 121787A溶液を調製した。そのSR 90107/ORG 31540およびSR 121787A溶液を1m
l/kgの量で血栓誘発前に静注経路により5分間注射した。SR 121787A溶液は経口
経路で2時間早く投与した。
結果を算定し、時間0と比較して、様々な時間で血流の減少%として表
わした。それらはともに図1にまとめた。
コントロール動物において、流速は徐々に15分間で20.9±2.1から3.8±
2.5ml/分に減少し(n=8:8動物に対する平均)、20分間で1.5
±1.4ml/分であった。それから45分までこのレベルのままにした。SR 90107/ORG
31540は300nmol/kgで流速の本減少には影響を与えなかった。600nmol/kgのSR 9
0107/ORG 31540で軽く減少したが、有意ではなかった。
SR 121787Aを2時間前に総活性成分として10mg/kgの経口用量で投与し
たが、頚動脈の出力過程には影響がなかったのに対し、20mg/kgでは後で完全に
低下を抑制した。
五糖類SR 90107/ORG 31540と該GP IIb/IIIa受容体拮抗剤、SR121787Aの
共同投与は、別々では不活性である用量(それぞれ、300nmol/kg静注および10mg
/mk経口)において、流速の減少に対し完全に保護し、したがって誘発した動脈
血栓症に対して完全に保護した。
適正毒性試験においておよび反復アッセイにより(4週にわたり皮下注
で10mg/kgまで)試験した濃度にかかわらず、いずれの動物種においてもSR 9010
7/ORG 31540の毒物学上の作用は見られなかった。SR 90107/ORG 31540はAMES試
験において、またはDNA修復試験において突然変異誘発性ではなかった。
したがって、DX-9065aのようなXa因子の直接的選択的阻害剤またはオリ
ゴ糖のみあるいは抗血小板凝集剤との組み合わせのようなXa因子の間接的選択的
阻害剤の使用は、動脈硬化または不安定性アンギナ、血管形成、動脈内膜切除ま
たは金属血管内プロテーゼ装着後の再発狭窄症のような糖尿病、または血栓崩壊
後の再血栓症、梗塞、虚血由来の痴呆、末梢性動脈疾患、血液透析、心房細動と
関連する血栓塞栓症疾患のような心血管または脳血管系の疾患のような病理学的
症状の治療または予防、あるいは管プロテーゼ、大動脈冠状動脈バイパスもしく
は安定性または不安定性アンギナの使用中の間、または経皮の血管形成、血管内
プロテーゼ、血管プロテーゼ、大動脈冠状動脈バイパスを含めた血栓症
の危険のある再血管新生により処置した患者に対して特に有用である。
さらに、DX-9065aのようなXa因子の直接的選択的阻害剤またはオリゴ糖
のようなXa因子の間接的選択的阻害剤と抗血小板凝集剤との組み合わせは、経口
または非経口、特に皮下経路による使用が可能な従来の医薬的賦形剤との混合物
の形態での医薬的組成物に製剤化されてもよい。
したがって、他の特徴に従うと、本発明は、抗トロンビンIIIを介して
作用する1またはそれ以上のXa因子の直接的または間接的選択的阻害剤と抗血小
板凝集活性を有する1またはそれ以上の化合物との組み合わせ、および任意に1
またはそれ以上の医薬的に受容な賦形剤からなる医薬的組成物に関する。
本発明の好ましい医薬的組成物は、抗血小板凝集剤としての糖タンパク
IIb/IIIa拮抗剤および
Xa因子の間接的選択的阻害剤としての
アニオンが構造(B)を有するメチル O-(2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-スルホ-α-D-グルコピラ
ノシル)-(1→4)-O-(β-D-グルコピラノシルウロン酸)-(1→4)-O-(2-デオキシ-2-
スルホアミノ-3,6-ジ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-(2-O-スルホ-
α-L-イドピラノシルウロン酸)-(1→4)-2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-スルホ
-α-D-グルコピラノシド
またはその医薬的に受容しうる塩の一つからなる。
他の好ましい医薬的組成物のグループはXa因子の間接的選択的
阻害剤としてのアニオンが構造(B)
を有するメチル O-(2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-スルホ-α-D-グルコピラ
ノシル)-(1→4)-O-(β-D-グルコピラノシルウロン酸)-(1→4)-O-(2-デオキシ-2-
スルホアミノ-3,6-ジ-O-スルホ-α-D-グルコピラノシル-(1→4)-O-(2-O-スルホ-
α-L-イドピラノシルウロン酸)-(l→4)-2-デオキシ-2-スルホアミノ-6-O-スルホ
-α-D-グルコピラノシドまたはその医薬的に受容しうる塩の一つ、および抗血小
板凝集剤としてのアスピリンを含む組成物からなる。
本発明の課題である医薬的組成物は、以下に特定されるように、好まし
くは活性成分をあらかじめ決められた量で含有する投薬単位形態において提供さ
れる。経口による投与に対する単位形態は錠剤、ゼラチンカプセル、散剤、顆粒
剤、細粒からなる。
抗血小板凝集剤は当業者によく知られている方法に従って製剤化され得
る。同じことがXa因子の選択的阻害剤に対しても適用される。
本発明に従う医薬的組成物の調製に対する活性成分の組み合わせの製剤
において、組み合わせの中に入る活性成分の性質が考慮されるであろう。
したがって、Xa因子の選択的阻害剤がオリゴ糖であるとき、後者は、好
ましくは例えば、ナトリウム塩の形熊におけるように組成物中で付加塩の形態で
用いられる。
通常、医薬的に受容な酸との付加塩の形におけるオリゴ糖は、非塩化の
抗血小板凝集剤と化学的に配合禁忌である。しかしながら、後者
の中には酸付加塩の形において用いられるものもある。いずれにせよ、文献でよ
く知られている技術に従えば、活性成分を分離しておくのが好ましい。
本発明の医薬組成物は、動脈硬化、または不安定性アンギナ、血管形成
、動脈内膜切除または金属血管内プロテーゼ装着後の再発狭窄症のような糖尿病
、または血栓崩壊後の再血栓症、梗塞、虚血由来の痴呆、末梢性動脈疾患、血液
透析、心房細動と関連する血栓塞栓症疾患のような心血管または脳血管系の疾患
のような病理学的症状の治療または予防、あるいは管プロテーゼ、大動脈冠状動
脈バイパスもしくは安定性または不安定性アンギナの使用中の間、または経皮の
血管形成、血管内プロテーゼ、血管プロテーゼ、大動脈冠状動脈バイパスを含め
た血栓症の危険のある再血管新生により処置した患者に対し、特に好適である。
本発明に従う組み合わせは、上記の疾患に対するヒトを含む哺乳動物へ
の投与のための医薬組成物に製剤化され得る。
本発明による組み合わせは、治療されるべき哺乳動物の体重kgあたり0.
1〜100mgのXa因子の選択的阻害剤または抗血小板凝集剤を、1日用量で使用され
得る。
ヒトにおいて該用量は、各成分に対し治療されるべき対象者の年齢およ
び治療の型:予防または治療にしたがって、1日あたり1〜500mgの範囲で変えて
もよい。
本発明の医薬組成物において、有効成分は一般に投薬単位あたり0.1〜5
0mgの量で、該有効成分を含有する投薬単位形態に製剤化される。
本発明の医薬組成物は、消化または非経口の経路により投与できるよう
調製され、例えば、注射用または経口用溶液、糖衣錠、素錠剤またはゼラチンカ
プセルのような種々の形態で提供される。
経口、舌下、皮下、筋肉内、静脈内、経皮、経粘膜、局所または
直腸投与用の本発明の医薬組成物において、活性成分は投与用の単位形態で、通
常の医薬担体との混合物の形で動物およびヒトに対して投与され得る。投与用の
適当な単位形態は、錠剤、ゼラチンカプセル、散剤、顆粒剤および経口溶液もし
くは懸濁液のような経口により投与される形態、舌下またはバッカル投与用の形
態、皮下、筋肉内、静脈内、鼻腔内または眼内投与用の形態および直腸投与用の
形態からなる。
錠剤形態における固体の組成物を調製するとき、主要な活性成分はゼラ
チン、デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、タルク、アラビアゴム等の
ような医薬賦形剤と混合される。錠剤はショ糖または他の適切な材料でコーティ
ングしてもよく、あるいは持続もしくは遅延作用を有するように処置して、活性
成分の予め決められた量を連続的に放出するようにしてもよい。
ゼラチンカプセル製剤は、活性成分と希釈剤を混合し、得られた混合物
をソフトまたはハードゼラチンカプセルに入れることにより得られる。
水に分散可能な散剤または顆粒剤は、活性成分を分散剤または湿潤剤、
またはポリビニルピロリドンのような懸濁剤、および甘味剤あるいは矯臭剤との
混合物の形態で含んでいてもよい。
直腸投与用には、例えばココアバターまたはポリエチレングリコールの
ような直腸温度で溶解する結合剤と共に調製される坐剤が使用される。
非経口、鼻腔内、または眼内投与用には、薬理学的に親和性の分散剤お
よび/または湿潤剤、例えばプロピレングリコールまたはブチレングリコールを
含む水性懸濁液、等張生理食塩水溶液または滅菌されて注射可能な溶液が用いら
れる。
経粘液投与用には、胆汁塩、例えば、ヒドロプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、デキストラン、ポリビニルピロリドン
、ペクチン、デンプン、ゼラチン、カゼイン、アクリル酸、アクリル酸エステル
およびそれらの共重合体、ビニル重合体もしくは共重合体、ビニルアルコール、
アルコキシ重合体、ポリエチレンオキシド重合体、ポリエーテルまたはそれらの
混合物のような親水性ポリマーのような促進剤の存在下に活性成分を製剤化して
もよい。
活性成分は、任意に1またはそれ以上の担体または添加剤と共に細粒形
態に製剤化してもよい。
活性成分は、例えばα-、β-またはγ-シクロデキストリン、2-ヒドロ
キシプロピル-β-シクロデキストリンまたはメチル-β-シクロデキストリンのよ
うなシクロデキストリンとの複合体の形態で提供されてもよい。
活性成分の1つ、例えばオリゴ糖、Xa因子阻害剤は、それを含むバルー
ンおよび血管内に導入した血管内伸張剤によって放出されてもよい。したがって
、活性成分の薬理学的な有効性はこのようにしても影響されない。
好ましくは、Xa因子選択的阻害剤は、静脈内または皮下経路により投与
される。
本発明による治療の組み合わせにおいて、医薬的形態は好ましくはXa因
子選択的阻害剤を8〜30mg、および抗血小板凝集化合物を10〜200mg含有する。
15〜25mgのXa因子選択的阻害剤および10〜30mgの抗血小板凝集剤との組
み合わせは、特に有利である。本発明の医薬形態は、五糖類、Xa因子選択的阻害
剤20mg、および抗血小板凝集剤20mgからなるのがさらによい。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 31/702 A61K 31/702
45/06 45/06
A61P 7/02 A61P 7/02
9/00 9/00
43/00 111 43/00 111
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY,
DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I
T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,B
Y,CA,CN,CZ,EE,HU,ID,IL,IS
,JP,KR,LK,LT,LV,MX,NO,NZ,
PL,RU,SG,SI,SK,TR,UA,US,V
N,YU
(72)発明者 プティトゥ モリース
フランス、エフ―75645、パリ セデック
ス、13 リュ デュ ジャヴロ 65
(72)発明者 バン アムスターダム ロナルド
オランダ、エヌエル―5341、エスイー オ
ス、スピーカー 24