JP2002363471A - 孔版印刷用w/o型エマルションインキ - Google Patents
孔版印刷用w/o型エマルションインキInfo
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- JP2002363471A JP2002363471A JP2001175963A JP2001175963A JP2002363471A JP 2002363471 A JP2002363471 A JP 2002363471A JP 2001175963 A JP2001175963 A JP 2001175963A JP 2001175963 A JP2001175963 A JP 2001175963A JP 2002363471 A JP2002363471 A JP 2002363471A
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Abstract
機でも充分使用できる孔版印刷用W/O型エマルション
インキを提供する。 【解決手段】 油相10〜90重量%および水相90〜
10重量%によって構成される孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキであって、前記水相中に電解質を含有さ
せるとともに、前記油相中に(1)ストロンチウムレッ
ド2BとジスアゾオレンジPMP、または(2)ブリリ
アントファストスカーレットとナフトールカーミンFB
を含有させたことを特徴とする。この孔版印刷用W/O
型エマルションインキでは、油相中に他の顔料を含有さ
せることができる。また、水相中の電解質としては硫酸
マグネシウムの使用が好ましい。
Description
℃)保存安定性に優れた孔版印刷用W/O型エマルショ
ンインキに関する。
原紙を用い、この原紙の穿孔部を介して原紙の一方の側
より他方の側ヘインキを移動させることにより、紙など
の被印刷物面に印刷を行なうものである。従来より用い
られている孔版印刷用インキは油中水型(W/O型)の
エマルションインキであるが、これは揮発性溶剤、不揮
発性溶剤、樹脂、着色剤、界面活性剤、水、凍結防止
剤、電解質、防腐剤等より構成されている。
ーター等による自動化が進み、操作も簡単になり、国内
外での孔版印刷の一般利用が増加している。このため、
インキの流通過程での保管環境は夏期のテント内や輸出
の際の船積みなど、高温(60℃)になる事が多く、そ
の際のインキの安定性が問題となっている。
中に硫酸マグネシウムなどの電解質を含有することによ
り、高温(60℃)保存安定性を改善することが提案さ
れている。ところが、従来、例えば赤色用エマルション
インキの顔料としては、黄色味を帯びた赤色で着色力が
大きいレーキレッドC(バリウム・トナー)が好まれて
使用されているが、該顔料を硫酸マグネシウム水相系で
使用した場合、硫酸バリウムの針状結晶を生成し、水分
離をおこすという問題点がある。
従来技術の欠点を除去し、輪転孔版印刷機にも充分使用
でき、また高温(60℃)保存安定性に優れた孔版印刷
用W/O型エマルシヨンインキを提供することにある。
達成するため種々研究を行った結果、油相中に赤色顔料
であるストロンチウムレッド2BとジスアゾオレンジP
MPを含有すること、または油相中に赤色顔料としてブ
リリアントファストスカーレットとナフトールカーミン
FBを含有することにより、赤色ないし金赤の色味をも
ち高温(60℃)保存安定性を有する孔版印刷用W/O
型エマルションインキが得られ、さらにこれらに加え
て、水相中に電解質である硫酸マグネシウムを含有させ
ることにより、より高温(60℃)保存安定性に優れた
孔版印刷用W/O型エマルションインキが得られること
を見出した。本発明はこれに基づいてなされたものであ
る。
0〜90重量%および水相90〜10重量%によって構
成される孔版印刷用W/O型エマルションインキであっ
て、前記水相中に電解質を含有させるとともに、前記油
相中にストロンチウムレッド2BとジスアゾオレンジP
MPを含有させたことを特徴とする孔版印刷用W/O型
エマルションインキが提供される。
90〜10重量%によって構成される孔版印刷用W/O
型エマルションインキであって、前記水相中に電解質を
含有させるとともに、前記油相中にブリリアントファス
トスカーレットとナフトールカーミンFBを含有させた
ことを特徴とする孔版印刷用W/O型エマルションイン
キが提供される。
ることを特徴とする前記第一又は第二の孔版印刷用W/
O型エマルションインキが提供される。
あることを特徴とする前記第一〜第三のいずれかに記載
の孔版印刷用W/Oエマルションインキが提供される。
キが高温(60℃)保存安定性にすぐれることの効果
は、赤色顔料(ないしは金赤顔料)として特定の二種類
の顔料が使用されることに加え、また水相中に硫酸マグ
ネシウムを含有することにより、乳化剤の親水基は強固
にW/Oエマルションの内相である水相に拘束され、親
油基は油相中に相溶伸直し界面膜強度が上昇し、高温
(60℃)保存安定性を向上させていると考えられる。
する。本発明の孔版印刷用エマルションインキは、油相
10〜90重量%と水相90〜10重量%とからなる油
中水型エマルションからなるが、前記エマルションの油
相は、油成分、顔料分散剤、顔料、体質顔料、樹脂、乳
化剤等により構成され、水相は、水、電解質、防黴剤、
水蒸発防止剤、水溶性高分子、水中油型樹脂エマルショ
ンなどから構成される。これらの構成成分には、エマル
ションの形成を阻害しない公知のものが使用される。
ウムレッド2BとジスアゾオレンジPMPとの併用か、
ブリリアントファストスカーレットとナフトールカーミ
ンFBとの併用である。このことにより、レーキレッド
Cの顔料がもつ金赤の色味をもち、さらに硫酸マグネシ
ウム等の電解質を含んだ水相と乳化を行っても、結晶化
による水分離は認められず、高温(60℃)保存安定性
に優れたものとなる。ここで、ストロンチウムレッド2
BとジスアゾオレンジPMPとの混合割合(重量比)は
10:90〜90:10が適当である。また、ブリリア
ントファストスカーレットとナフトールカーミンFBと
の混合割合(重量比)は10:90〜90:10が適当
である。なお、上記の顔料だけが使用されている場合は
エマルションインキは赤色あるいは金赤色であるが、こ
れに他の顔料例えば青色顔料を加えれば紺色のエマルシ
ョンインキが得られる。従って、本発明においては上記
の顔料以外の顔料を混ぜることは自由である。また、そ
のような他の顔料を混ぜた場合にも依然として高温(6
0℃)保存安定性は優れたものである。
油系溶剤、流動パラフィン、スピンドル油、マシン油、
潤滑油などの鉱物油;あまに油、トール油、とうもろこ
し油、オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、脱水ヒマシ
油、大豆油、やし油等の植物油等が使用される。また、
本発明においては安全性、保存安定性を阻害しない範囲
で合成油も併用できる。合成油を使用する場合、種々の
化合物が利用できる。
レン類、水素化ポリデセン類、トリメチロールプロパン
エステル類、ネオペンチルエステル及びペンタエリトリ
トールエステル、ジ(2−エチルヘキシル)セバケー
ト、ジ(2−エチルヘキシル)アジペート、ジブチルフ
タレート、フルオロカーボン類、珪素エステル類、シラ
ン類、リン含有酸類のエステル類、液体尿素、フェロセ
ン誘導体類、水素化合成油類、鎖状ポリフェニル類、シ
ロキサン類及びシリコン類(ポリシロキサン類)、ブチ
ル置換ビス(p−フェノキシフェニル)エーテル類に代
表されるアルキル置換ジフェニルエーテル類、フェノキ
シフェニルエーテル類などが挙げられる。
は、モービル石油社製のガーゴオイルアークティックシ
リーズ、日本石油社製の日石スパーオイルシリーズ、出
光興産社製のダイアナプロセスオイル、ダイアナフレシ
アシリーズ等があげられる。
ン成分の炭素含有量(CN)が30%以上、かつ芳香族
成分の炭素の含有量(CA)が20%以下かつパラフイ
ン成分の炭素含有量(CP)が55%以下である鉱物油
であって、モービル石油社製のガーゴオイルアークティ
ックオイル155および300ID、ガーゴオイルアー
クティックオイルライト及びガーゴオイルアークティッ
クオイルCヘビー、出光興産社製のダイアナプロセスオ
イル、ダイアナフレシアシリーズ、日本サン石油社製の
サンセンオイルシリーズ等が挙げられる。
ン化学社製のアイソパーシリーズ及びエクソール、日本
石油社製のAFソルベントシリーズ等があげられる。
3環以上の縮合芳香族環を含む芳香族炭化水素である多
環芳香族成分が3重量%未満のものを使用する事が望ま
しい。
アロマ分(%CA)が20〜55%、アニリン点が10
0℃以下であって、かつオイル全重量基準でベンゾ
[a]アントラセン、ベンゾ[b]フルオランテン、ベ
ンゾ[j]フルオランテン、ベンゾ[k]フルオランテ
ン、ベンゾ[a]ピレン、ジベンゾ[a,j]アクリジ
ン、ジベンゾ[a,h]アントラセン、7H−ジベンゾ
[c,g]カルバゾール、ジベンゾ[a,e]ピレン等
の多環芳香族の含有量がそれぞれ個々に10重量ppm
以下であり、含有量の合計量が50重量ppm以下であ
る、安全性の高いアロマー系オイル(特開平11−80
640号公報)も必要であれば使用しても良い。これら
の油は単独でも2種類以上混合して使用してもよい。
エマルションを形成する目的で使用され、好ましくは非
イオン系界面活性剤であり、たとえば、ソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エス
テル、(ポリ)グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン
脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油及び高級アルコール等が
あげられる。これらは、単独あるいはこれらのHLBの
異なるものを2種類以上あわせて安定性の高いエマルシ
ョンを調整する。添加量はインキ重量の1〜8重量%、
好ましくは2〜5.5重量%とすればよい。
ジン、水素化ロジン、ロジンエステル、ロジンポリエス
テル樹脂、水素化ロジンエステル等のロジン系樹脂;ロ
ジン変性アルキド樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂;ロ
ジン変性フェノール樹脂等のロジン変性樹脂;マレイン
酸樹脂;フェノール樹脂;石油樹脂;環化ゴムなどのゴ
ム誘導体樹脂;テルペン樹脂;アルキド樹脂;重合ひま
し油等を1種または2種以上を混合して添加して良い。
は、インキのコストおよび印刷適正から油相の2〜50
重量%、より好ましくは5〜20重量%である。また、
樹脂の重量平均分子量が低い場合及び添加量が少ない場
合には定着性への効果が小さいこと、また重量平均分子
量が高すぎたり、樹脂の添加量が多い場合にはインキの
塑性粘度が高くなり、ドラム後端からインキが漏れるな
どの印刷適性の問題が生じる。
コールから構成されるが、油脂としてはヤシ油、パーム
油、オリーブ油、ひまし油、米糠油、綿実油等のヨウ素
価80以下の不乾性油あるいは半乾性油およびこれらの
脂肪酸が挙げられるが、大豆油、アマニ油、キリ油等の
乾性油もアルキド樹脂のヨウ素価が80以下の範疇では
一部使用しても良い。多塩基酸としては無水フタル酸、
イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、
セバシン酸、テトラヒドロフタル酸等の飽和多塩基酸、
およびマレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコ
ン酸、無水シトラコン酸等の不飽和多塩基酸があげられ
る。多価アルコールとしては、エチレングリコール、ジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエ
チレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレ
ングリコール、テトラメチレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン、ネオペンチルグリコー
ル、ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタエリスリッ
ト、ジペンタエリスリット、マンニット、ソルビット等
があげられる。
リグリセライドで存在したときの樹脂中の重量%で示さ
れる。アルキド樹脂は分散安定性、および皮膜形成によ
る版胴スクリーンの目詰まり等の問題から、油長60〜
90、ヨウ素価80以下であることが好ましい。アルキ
ド樹脂の重量平均分子量は好ましくは3万未満、より好
ましくは1万以下である。
ルションの形成を阻害しない物が使用でき、前記の乳化
剤用非イオン性界面活性剤及び水溶性高分子も使用する
ことができる。この他、着色剤分散剤としてはアルキル
アミン系高分子化合物、アルミニウムキレート系化合
物、スチレン−無水マレイン酸系共重合高分子化合物、
ポリカルボン酸エステル型高分子化合物、脂肪族系多価
カルボン酸、高分子ポリエステルのアミン塩類、エステ
ル型アニオン界面活性剤、高分子量ポリカルボン酸の長
鎖アミン塩類、長鎖ポリアミノアミドと高分子酸ポリエ
ステルの塩、ポリアミド系化合物、燐酸エステル系界面
活性剤、アルキルスルホカルボン酸塩類、α−オレフィ
ンスルホン酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸塩類、ポ
リエチレンイミン、アルキロールアミン塩、及びアルキ
ド樹脂などの不溶性着色剤分散能を有する樹脂などもあ
げられる。この他にもインキの保存安定性を阻害しない
範囲であればイオン性界面活性剤、両性界面活性剤など
も挙げられる。
以上混合して添加すれば良く、高分子及び樹脂以外の着
色剤分散剤の添加量は着色剤全重量の40重量%以下、
好ましくは2〜35重量%とすれば良い。
加するときに不溶性着色剤の分散安定性に特に効果があ
るが、アルキド樹脂を単独または他の着色剤分散剤と併
用して使用する場合のアルキド樹脂の添加量は、不溶性
着色剤1重量部に対して0.05重量部以上であること
が好ましい。
してインキの保存安定性、定着性、流動性を向上させる
役割をもち、本発明のインキに添加されるゲル化剤とし
ては油相中の樹脂と配位結合する化合物が好ましい。こ
のような化合物を例示すると、Li,Na,K,Al,
Ca,Co,Fe,Mn,Mg,Pb,Zn,Zr等の
金属を含む有機酸塩、有機キレート化合物、金属石鹸オ
リゴマー等であり、具体的にはオクチル酸アルミニウム
等のオクチル酸金属塩、ナフテン酸マンガン等のナフテ
ン酸金属塩、ステアリン酸亜鉛等のステアリン酸塩、ア
ルミニウムジイソプロポキシドモノエチルアセトアセテ
ート等の有機キレート化合物等が挙げられる。これらの
ゲル化剤は、1種または2種類以上を油相に添加すれば
良く、その添加量は油相中の樹脂の15重量%以下、好
ましくは5〜10重量%である。
ヒドロキシトルエン、没食子酸プロピル、ブチルヒドロ
キシアニソール等であり、これらの添加によって油相中
のバインダー樹脂等の酸化を防ぎ、これによってインキ
の粘度の上昇等が防止される。また、その添加量はイン
キ中の油の2重量%以下、好ましくは0.1〜1.0重
量%である。なお酸化防止剤は単独でも2種類以上を混
合して使っても良い。
調整のために体質顔料も添加できる。インキ中に添加さ
れる体質顔料としては白土、シリカ、タルク、クレー、
炭酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化チタン、アルミナ
ホワイト、ケイソウ土、カオリン、マイカ、水酸化アル
ミニウム等の無機微粒子、およびポリアクリル酸エステ
ル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リスチレンポリシロキサン、フェノール樹脂、エポキシ
樹脂等の有機微粒子またはこれらの共重合体からなる微
粒子が挙げられる。これらは油相、水相また両相に添加
しても良く、添加量はインキに対して0.1〜50重量
%が好ましく、より好ましくは1〜5重量%である。
0℃)保存安定性を高めるために水相に添加される電解
質としては特に硫酸マグネシウムの使用が好ましいもの
である。従って、電解質により影響を受ける材料が水相
に存在しない場合に使用するのが望ましい。その添加量
は水相の0.1から2重量%、好ましくは0.5〜1.
5重量%である。
マグネシウム以外に保存安定性などを阻害しない範囲で
他の電解質を併用してもよい。その併用されてもよい電
解質はクエン酸イオン、酒石酸イオン、硫酸イオン、酢
酸イオン等の陰イオンあるいはアルカリ金属イオンやア
ルカリ土類金属イオンなどを含む電解質であることが好
ましい。従って添加される電解質としては、硫酸マグネ
シウム以外に、硫酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
リン酸水素ナトリウム、ホウ酸ナトリウム、酢酸ナトリ
ウム等が好ましい。
湿や増粘及び不溶性着色剤、体質顔料の分散および固着
のために、水溶性高分子やO/W樹脂エマルションを添
加しても良い。
然または合成高分子が添加される。例えば、デンプン、
マンナン、アルギン酸ソーダ、ガラクタン、トラガント
ガム、アラビアガム、ブルラン、デキストラン、キサン
タンガム、ニカワ、ゼラチン、コラーゲン、カゼイン等
の天然高分子;カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒド
ロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシメチルデ
ンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒドデン
プン等の半合成高分子;アクリル酸樹脂およびポリアク
リル酸ナトリウムなどの中和物、ポリビニルイミド、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリエチ
レンイミン、ポリアクリルアミド、ポリN−アクリロイ
ルピロリジンやポリN−イソプロピルアクリルアミドな
どのポリN−アルキル置換アクリルアミド、ポリエチレ
ンオキサイド、ポリビニルメチルエーテル、スチレン−
無水マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合
体及びこれらをアルキル基で部分的に疎水した高分子、
またアクリルアミド系ポリマーおよびアクリル系のポリ
マーに関しては置換基を部分的にアルキル基で疎水化し
た共重合タイプのポリマーでも良い。またポリエチレン
とポリプロピレンまたはポリブチレンとのブロックコポ
リマーを用いることができる。これらの水溶性高分子は
単独でも2種類以上混合しても良く、インキに含まれる
水の25重量%以下、好ましくは0.5〜15重量%が
添加される。
子でも天然高分子でもよい。高分子としてはポリ酢酸ビ
ニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、塩
化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル
−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−アクリル酸
エステル共重合体、塩化ビニリデン−アクリル酸エステ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタ
ン等が挙げられる。天然のものとしては油相に添加でき
る高分子等が挙げられる。これらは油中水型エマルショ
ンインキの安定性を阻害しない範囲であれば2種類以上
を併用してもよく、また分散方法も分散剤、保護コロイ
ド、界面活性剤を添加していてもよく、またソープフリ
ー乳化重合によって合成した物でも良い。これらのO/
W樹脂エマルションの最低造膜温度は40℃以下である
ことが望ましく、インキに含まれる水の30重量%以
下、好ましくは0.2〜15重量%が添加される。
ルション内で細菌やかびが繁殖するのを防ぐために添加
され、エマルションを長期保存する場合は防腐・防かび
剤を添加するのが望ましい。その添加量は、インキ中に
含まれる水の3重量%以下、好ましくは0.1〜1.2
重量%とするのが良い。また防腐・防かび剤としてはサ
リチル酸、フェノール類、p−オキシ安息香酸メチル、
p−オキシ安息香酸エチル等の芳香族ヒドロキシ化合物
およびその塩素化合物のほか、ソルビン酸やデヒドロ酢
酸等が使用され、これらは単独でも2種類以上混合して
使っても良い。
あり、これらの目的で添加される薬品はエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール等
のグリコール;メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、ブイタノール、イソブタノール等の低級飽和一価
アルコール;グリセリンやソルビトール等の多価アルコ
ール等である。これらの薬品は1種または2種以上を添
加すれば良く、その添加量はインキ中の水重量の15重
量%以下、好ましくは4〜12重量%である。
ノールアミン、酢酸ナトリウム、トリアミルアミン等で
あり、必要時にはこれらのpH調整剤を添加して水相の
pHを6〜8に保つことができる。水相のpHが前記範
囲からはずれると、増粘剤用水溶性高分子が添加されて
いる場合にはその効果が損なわれる等の問題がある。
エマルションインキには、印刷時に印刷用紙と印刷ドラ
ムとの分離を良くするため、或いは印刷用紙の巻き上が
り防止のために、油相にワックスを添加することができ
る。また、水相にはトリエタノールアミンや水酸化ナト
リウム等を添加して、水溶性高分子添加による高粘度化
を更に増進させることができる。さらに、水相に防錆剤
や消泡剤を添加して印刷の際に印刷機がインキによって
錆びたり、インキが泡立つことを防止することができ
る。これらの添加剤は、孔版印刷用インキに添加されて
いる公知品を必要に応じて添加すれば良く、その添加量
は従来品の場合と同程度でよい。
マルションインキ製造時と同様にして油相及び水相液を
調製し、この両方を公知の乳化機内で乳化させてインキ
とすればよい。すなわち、着色剤、乳化剤及び必要に応
じて添加される樹脂等の添加物を良く分散させた油相を
調製し、これに着色剤、防腐、防かび剤や水溶性高分子
等が必要に応じて添加されている水溶液を徐々に添加し
て乳化すれば良い。
説明するが、本発明はこれら実施例によって限定される
ものではない。なお、ここでの部は重量基準である。
に示される処方の原料を用いて孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキを調製した。ここで、油相に顔料を含有
するW/O型エマルションインキは、顔料、オイル、顔
料分散剤を3本ロールで練肉することで顔料分散体の調
整を行い、この顔料分散体に乳化用界面活性剤、オイル
と樹脂等のワニスを加え油相とし、これに水、凍結防止
剤、抗菌剤、電解質あるいは水溶性樹脂などからなる水
相を加え乳化することにより孔版印刷機用エマルジョン
インキとした。必要に応じ体質顔料などの他の成分を加
えても良い。インキの粘度は撹拌条件によっても調節可
能であり、システムにあった粘度であれば良く特に規定
はないが、23℃でずり速度20l/sの時の粘度が3
〜40Pa・sが望ましく、好ましくは10〜30Pa
・sであることが望ましい。
ストロンチウムレッド2Bが東洋インキ社製のLINO
L RED CPA、レーキレッドCが東洋インキ社製
のLINOL RED C−FG3100、ジスアゾオ
レンジPMPが東洋インキ社製のLINOL ORAN
GE B、ブリリアントファストスカーレットが東洋イ
ンキ社製のORIENTAL RED CONC、ナフ
トールカーミンFBが東洋インキ社製のORIENTA
L RED FB、フタロシアニンブルーが東洋インキ
社のCYANINE BLUE PRPL、顔料分散剤
が味の素社製のプレーンアクトAL−M、乳化剤(ソル
ビタンオレエート)が市販のソルビタンセスキオレエー
ト、パラフィン系オイルがモービル社製のガーゴオイル
アークティックシリーズ(1010、1046)、その
他エチレングリコール、硫酸マグネシウム、p−オキシ
安息香酸メチルは市販品を使用した。
価を行ったところ、下表2の結果が得られた。この評価
結果から、本発明のエマルションインキが高温(60
℃)保存安定性を有していることが判る。
温(60℃)保存安定性は、5日間60℃で保存し、針
状結晶を生成したものを×、しないものを○として評価
した。
/O型エマルションインキは、良好な色調を有し、高温
(60℃)保存安定性に優れたものである。請求項4記
載の孔版印刷用W/O型エマルションインキは良好な色
調を有し、硫酸マグネシウムを含有した水相系でも結晶
の生成が認められず、さらに高温(60℃)保存安定性
に優れたものである。
Claims (4)
- 【請求項1】 油相10〜90重量%および水相90〜
10重量%によって構成される孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキであって、前記水相中に電解質を含有さ
せるとともに、前記油相中にストロンチウムレッド2B
とジスアゾオレンジPMPを含有させたことを特徴とす
る孔版印刷用W/O型エマルションインキ。 - 【請求項2】 油相10〜90重量%および水相90〜
10重量%によって構成される孔版印刷用W/O型エマ
ルションインキであって、前記水相中に電解質を含有さ
せるとともに、前記油相中にブリリアントファストスカ
ーレットとナフトールカーミンFBを含有させたことを
特徴とする孔版印刷用W/O型エマルションインキ。 - 【請求項3】 前記油相中に他の顔料を含有させること
を特徴とする請求項1又は2記載の孔版印刷用W/O型
エマルションインキ。 - 【請求項4】 前記電解質が硫酸マグネシウムであるこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の孔版印
刷用W/Oエマルションインキ。
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---|---|---|---|
JP2001175963A JP4878088B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
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---|---|---|---|
JP2001175963A JP4878088B2 (ja) | 2001-06-11 | 2001-06-11 | 孔版印刷用w/o型エマルションインキ |
Publications (2)
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Patent Citations (2)
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