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JP2002351287A - 作像ユニット及び画像形成装置 - Google Patents

作像ユニット及び画像形成装置

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Publication number
JP2002351287A
JP2002351287A JP2002049777A JP2002049777A JP2002351287A JP 2002351287 A JP2002351287 A JP 2002351287A JP 2002049777 A JP2002049777 A JP 2002049777A JP 2002049777 A JP2002049777 A JP 2002049777A JP 2002351287 A JP2002351287 A JP 2002351287A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
unit
forming apparatus
image
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002049777A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Ameyama
実 飴山
Satoru Tomita
悟 冨田
Yasuyuki Shinkai
康行 新海
Atsuka Matsuura
熱河 松浦
Katsuichi Ota
勝一 大田
Naoya Morohoshi
直哉 諸星
Akihisa Itabashi
彰久 板橋
Takanori Yano
隆則 矢野
Katsuhiro Aoki
勝弘 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2002049777A priority Critical patent/JP2002351287A/ja
Priority to US10/102,633 priority patent/US6707480B2/en
Publication of JP2002351287A publication Critical patent/JP2002351287A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G21/00Arrangements not provided for by groups G03G13/00 - G03G19/00, e.g. cleaning, elimination of residual charge
    • G03G21/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements
    • G03G21/18Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements using a processing cartridge, whereby the process cartridge comprises at least two image processing means in a single unit
    • G03G21/1875Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements using a processing cartridge, whereby the process cartridge comprises at least two image processing means in a single unit provided with identifying means or means for storing process- or use parameters, e.g. lifetime of the cartridge
    • G03G21/1878Electronically readable memory
    • G03G21/1889Electronically readable memory for auto-setting of process parameters, lifetime, usage
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
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    • G03G2215/01Apparatus for electrophotographic processes for producing multicoloured copies
    • G03G2215/0103Plural electrographic recording members
    • G03G2215/0119Linear arrangement adjacent plural transfer points
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2221/00Processes not provided for by group G03G2215/00, e.g. cleaning or residual charge elimination
    • G03G2221/16Mechanical means for facilitating the maintenance of the apparatus, e.g. modular arrangements and complete machine concepts
    • G03G2221/18Cartridge systems
    • G03G2221/1823Cartridges having electronically readable memory

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザが画像形成装置の性能を変えたいと望
む場合に画像形成装置本体を購入し直す必要がない作像
ユニット及び画像形成装置を提供する。 【解決手段】 各々不揮発性の記憶手段212a,21
2b,…を有して性能の異なる複数種類のエンジンユニ
ット2a,2b,…が画像形成装置本体に対して交換取
り付け可能であり、取り付けられたエンジンユニット2
a,2b,…中の記憶手段212a,212b,…の記
憶情報に基づき装置全体の性能を制御する制御手段22
2を画像形成装置本体内に備える。これにより、画像形
成装置本体は共通であっても性能の異なるエンジンユニ
ット2a,2b,…を交換するだけで、記録速度や解像
度等に関する装置全体の性能を変更させることができ、
簡単に多機種化に対応することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等に用いられる作像ユニット及びこの作
像ユニットを備える画像形成装置に関する。
【0002】 〔発明の詳細な説明〕
【従来の技術】近年、記録速度、解像度、立ち上がり時
間などの画像形成装置の性能に関する市場の要求は多様
化しており、これらの性能が異なる多種類の機種が必要
とされている。しかし、機種の多様化が進むと、必要と
なる部品やユニットの種類が増加する。
【0003】また、近年、同一のユーザにおいて要求す
る性能が変化するまでの期間が短期化している。具体的
には、ユーザがある機種を購入し使用を開始したとこ
ろ、購入時に出力プリント量を正しく認識し切れなかっ
た、あるいは購入時に比べて出力プリント量が変化した
などの理由によって、より最適な性能を有する別の機種
を求めるまでの時間が短くなりつつある。
【0004】従来の画像形成装置では、このような場合
にはユーザは画像形成装置全体を購入し直す必要があり
ユーザにとっての負担が大きかった。また、メーカにと
っても、多種類の機種を製造するとコストが高くなると
いう不具合を生じていた。
【0005】一方、複写機やプリンタ等の画像形成装置
においては使用期間中に多くのメンテナンスを必要とし
ている。画像形成過程は微妙なバランスの上に成り立つ
ものであり、画像形成を良好に行うためには各部材のバ
ランスを調整することが必要だからである。メンテナン
スが必要となる原因としては、例えば、質の悪い紙を用
いた場合に感光体へ紙紛が付着し画像形成が良好に行え
なくなることや、ゴム部材の劣化などが考えられる。
【0006】特に、電子写真方式を実現するための感光
体周辺の作像手段に関しては、性能を最大限に発揮する
ためにメンテナンスを行う必要性が高い。従来、画像形
成装置に使用される感光体等の作像手段は画像形成装置
よりも寿命が短く、1台の画像形成装置を使う過程で何
度か交換する必要があった。作像手段の寿命が短い原因
としては、例えばクリーニングブレードから感光体への
衝撃等により感光体が磨耗する現象や、2成分現像方式
の場合には長期の使用によりキャリアにトナーが付着し
帯電性能等が劣化するトナースペント現象が挙げられ
る。
【0007】このため、画像形成装置の使用過程で作像
手段を修理したり交換したりというメンテナンス作業の
必要が生じるが、このメンテナンスは主に、メーカのサ
ービスマン等の専門家による修理を中心とするものと、
ユーザ自身が行う交換を中心とするものとに分けられ
る。
【0008】サービスマン等によるメンテナンスは、可
能ならば作像手段の修理を行うので廃棄物が低減される
というメリットを有するが、その反面、サービスマンが
来るまでにユーザが画像形成装置を使用できない時間、
いわゆるダウンタイムが発生するというデメリットがあ
る。特に拡大しつつあるプリンタ市場や、海外での販売
に関しては、ユーザ数がサービスマンの必要数を上回る
こと、あるいはサービス拠点からユーザまでの距離が長
いことなどの要因によって充分早期のメンテナンスが行
えなくなる恐れがある。
【0009】一方、ユーザによるメンテナンスを可能と
する画像形成装置として、従来から、感光体や現像装置
を一体に構成し、画像形成装置本体から着脱自在とした
プロセスカートリッジ形態が知られている。プロセスカ
ートリッジは感光体や現像装置等の作像手段が一体であ
るために、カートリッジの寿命が来た場合にユーザによ
る交換作業が簡易であるというメリットを有するが、そ
の反面、複数の作像手段が一体に構成されているために
一部の作像手段の寿命が尽きた場合にもカートリッジ全
体を交換する必要があり、コスト高であるとともに環境
への負荷も大きいというデメリットを有する。近年、環
境への関心の高まりと共にプロセスカートリッジのリサ
イクルも進められているが、ユーザが簡易に着脱可能で
あるために、回収過程に乗せられずに廃棄されるプロセ
スカートリッジもあり、完全な回収は達成できていな
い。
【0010】以上のように従来の画像形成装置において
は、作像手段はメンテナンスしなければ長期にわたって
良好な画像形成ができないという意味で消耗品に近いも
のであり、各種のメンテナンスをどのように行うかとい
う課題があった。
【0011】以下、本明細書においては、特に断わらな
い限り、画像形成装置に交換取り付け可能な作像手段を
「作像ユニット」と表記し、その作像ユニット以外の画
像形成装置部分を「画像形成装置本体」と表記する。ま
た、画像形成装置内に複数の作像ユニットが存在する場
合には、注目される作像ユニットのみを「作像ユニッ
ト」と表記し、注目される作像ユニット以外の全作像ユ
ニット及び作像ユニット以外の画像形成装置部分をまと
めて「画像形成装置本体」と表記する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが本出願人によ
る近年の技術革新により、画像形成装置を構成する各部
材の寿命は着実に伸びている。例えば、従来画像形成装
置の寿命に至るまで性能を維持することが困難であった
感光体に関して、本出願人は長寿命化技術を開発するこ
とに成功している。このような技術革新により、作像ユ
ニットの寿命は画像形成装置本体の寿命に匹敵し、ある
いは画像形成装置本体以上の寿命を有するレベルに到達
しようとしている。
【0013】作像ユニットの寿命が延びてくると、当然
メンテナンスの必要回数は減少する。メンテナンスの必
要回数が減少すれば、サービスマンは要請を受けてから
短時間でユーザのもとに到達でき、また、ユーザのメン
テナンス負担も減少することになる。
【0014】特に、作像ユニットが画像形成装置本体と
匹敵する寿命を有することになれば、ユーザが買い替え
や機械の借り換え等を行う際に使用後の画像形成装置と
ともに当該作像ユニットを回収すればメンテナンスは不
要となる。
【0015】作像ユニットの長寿命化が進むと、一つの
作像ユニットを再利用(リユース)し、複数の画像形成
装置本体に亘って使用することが考えられる。例えば、
作像ユニットが画像形成装置の3倍の寿命を有する場合
を考えると、メンテナンスをすることなく3台の画像形
成装置本体に使用することが可能となる。また、作像ユ
ニットの寿命が画像形成装置本体の寿命より短い場合に
おいても、ユーザが画像形成装置に要求する性能が短期
間に変化したなどの理由によって寿命まで使い切ってい
ない作像ユニットが発生した場合、これを別の画像形成
装置本体に使用することもできる。
【0016】しかし、作像ユニットのリユースが可能と
なっても、従来の画像形成装置では作像ユニットは機種
毎(=画像形成装置本体毎)に製造されていたために、
一つの画像形成装置から外した作像ユニットを他の機種
にリユースすることができなかった。
【0017】これに対し特開平2−220070号公報
には、プロセススピードが異なる複数の画像形成装置本
体に使用することが可能であって、画像形成装置本体の
プロセススピードに合わせて画像形成プロセス条件を変
更可能なプロセスカートリッジが開示されている。ま
た、特開平6−19233号公報においては、プリント
速度が異なる複数の画像形成装置に着脱可能なプロセス
カートリッジと、そのようなプロセスカートリッジが装
着されることを想定して適切に露光等が行えるように工
夫された画像形成装置本体とが開示されている。
【0018】しかし、このような先行技術では、何れも
プロセスカートリッジ側が画像形成装置本体に固有のプ
ロセススピードに合わせている。このため、ユーザが画
像形成装置の性能を変えたいと望む場合の解決手段とは
なり得ず、やはりユーザは画像形成装置本体を購入し直
す必要があった。
【0019】そこで、本発明の目的は、ユーザが画像形
成装置の性能を変えたいと望む場合に画像形成装置本体
を購入し直す必要がない作像ユニット及び画像形成装置
を提供することである。
【0020】また、ユーザが頻繁に変更を希望する性能
の一つとして、高画質化、特に画素密度の高密度化(高
解像度化)がある。
【0021】そこで、本発明は、画像形成装置本体を購
入し直すことなく画素密度の変更可能な作像ユニット及
び画像形成装置を提供することを別の目的とする。
【0022】しかし、特に感光体に対して露光手段によ
る書込手段をもって潜像を書き込むタイプの画像形成装
置においては、画素密度の変更に関して感光体と露光手
段との位置精度の問題が生じる。この点について、説明
する。
【0023】現在、市場からの高画質化の要求に伴い、
書込密度は高密度化が進んでいる。このような高密度化
に伴い、感光体上の潜像形成に用いられる露光手段とし
ての光走査装置による書込み光のビーム径も小径化(〜
30μm)が進んでいる。
【0024】このような光走査装置においては、ビーム
径の小径化が進むにつれ、ビーム径の深度余裕(公差変
動込みで要求されるビーム径仕様を満足する範囲)がビ
ーム径の変化量の自乗で狭くなっていく。例えば、ビー
ム径を30μm程度まで絞った場合、深度余裕は1mm
程度しかなくなる。このとき、光走査装置を構成する偏
向器、結像素子等の光学素子及び保持部品の加工誤差の
積み上げにより、実際の深度余裕は殆どなくなってしま
う。
【0025】特に、光走査装置と被走査媒体である感光
体との間の距離のばらつきの影響が大きく、0.3mm
〜0.5mm程度のばらつきを持っており、光学系が設
計時に持っている深度余裕の半分近くを占めてしまって
いる。
【0026】例えば、従来にあっては、図24に示すよ
うに、光源としての半導体レーザ(図示せず)と偏向器
1001とfθレンズ等の複数のレンズ1002,10
03と折り返し用のミラー1004とを筐体1005上
の所定位置に備えた光走査ユニット1006に対して、
像担持体である感光体1007の保持部(図示せず)は
画像形成装置本体のフレーム(図示せず)に保持されてお
り、筐体1005と感光体1007との間には様々な部
品が配置される構造とされている。このため、各部品の
加工誤差、組付け誤差、変形等が積み上がり、光学素子
と感光体1007との間には大きな位置誤差が発生して
いるものである。1008は防塵ガラスである。
【0027】さらには、図25に示すように、光走査ユ
ニット1006による走査線Lに対して感光体1007
が傾いて配置されてしまうこともあり、結果として、出
力画像に傾きが発生してしまう要因ともなり得る。
【0028】そこで、本発明は、画像形成装置本体を変
えないまま画素密度を変更させる場合においても、画像
形成装置において書込手段として機能する走査光学系と
像担持体との間の距離のばらつきを低減させることによ
り、深度余裕を広くすることができ、要求されるビーム
スポット径仕様を満足することができ、画像品質の劣化
を低減させ得る上に、深度余裕が広くなる分、他の光学
素子や保持部品などの加工誤差に割り振ることができ、
各部品の公差割り付け量を大きくすることができる作像
ユニット及び画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0029】さらには、ユーザが変更を希望する性能の
一つとして、印刷仕上り速度に関与する定着立ち上がり
時間の短縮化がある。
【0030】そこで、本発明は、画像形成装置本体を購
入し直すことなく定着立ち上がり時間の変更可能な作像
ユニット及び画像形成装置を提供することを別の目的と
する。
【0031】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の作
像ユニットは、画像を形成するためのプロセス手段の少
なくとも一つを有して、画像形成装置本体に交換取り付
け可能で、当該ユニットの性能に関する性能情報を、そ
の性能情報に応じて装置全体の性能が変更させられる画
像形成装置本体側が取得可能な態様で有する。
【0032】従って、所望の性能を有する当該作像ユニ
ットを画像形成装置本体に交換可能に取り付けることに
より、当該作像ユニットの性能に応じて装置全体の性能
を変更させることができ、画像形成装置本体側を購入し
直すことなく所望の性能を持つ画像形成装置を実現でき
る。
【0033】請求項2記載の発明は、請求項1記載の作
像ユニットにおいて、前記プロセス手段として少なくと
も可視像を形成する可視像形成手段を備えてユニット構
成され、当該ユニットの性能に関する前記性能情報が可
視像形成速度を表す情報である。
【0034】従って、可視像形成速度に関して所望の性
能を有する当該作像ユニットを画像形成装置本体に交換
可能に取り付けることにより、当該作像ユニットの可視
像形成速度に関する性能に応じて装置全体の性能を変更
させることができ、画像形成装置本体側を購入し直すこ
となく可視像形成速度に関して所望の性能を持つ画像形
成装置を実現できる。
【0035】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の作像ユニットにおいて、前記プロセス手段として少
なくとも画像情報に応じて所定の画素密度で潜像又は可
視像を書き込む書込手段を備えてユニット構成され、当
該ユニットの性能に関する前記性能情報は画素密度を表
す情報である。
【0036】従って、画素密度に関して所望の性能を有
する当該作像ユニットを画像形成装置本体に交換可能に
取り付けることにより、当該作像ユニットの画素密度に
関する性能に応じて装置全体の性能を変更させることが
でき、画像形成装置本体側を購入し直すことなく画素密
度に関して所望の性能を持つ画像形成装置を実現でき
る。
【0037】請求項4記載の発明は、請求項1ないし3
の何れか一記載の作像ユニットにおいて、前記プロセス
手段として少なくとも像担持体とこの担持体上に潜像を
形成するための書込手段とを備え、これらの像担持体と
書込手段とが同一の筐体上に保持させて一体にユニット
構成されている。
【0038】従って、例えば画像形成装置本体を変えな
いまま当該作像ユニットの交換により画素密度を変更さ
せる場合においても、書込手段として機能する走査光学
系と像担持体との一体構成によって両者間の距離のばら
つきを低減させることにより、深度余裕を広くすること
ができ、要求されるビームスポット径仕様を満足するこ
とができ、画像品質の劣化を低減させ得る上に、深度余
裕が広くなる分、他の光学素子や保持部品などの加工誤
差に割り振ることができ、各部品の公差割り付け量を大
きくすることができる。
【0039】請求項5記載の発明は、請求項1記載の作
像ユニットにおいて、前記プロセス手段として少なくと
もトナー像を被記録体に定着する定着手段を備えてユニ
ット構成され、当該ユニットの性能に関する前記性能情
報は前記定着手段が停止又は休止している状態から定着
動作可能な状態になるまでに必要な時間を表す情報であ
る。
【0040】従って、定着立ち上がり時間に関して所望
の性能を有する当該作像ユニットを画像形成装置本体に
交換可能に取り付けることにより、当該作像ユニットの
定着立ち上がり時間に関する性能に応じて装置全体の性
能を変更させることができ、画像形成装置本体側を購入
し直すことなく定着立ち上がり時間に関して所望の性能
を持つ画像形成装置を実現できる。
【0041】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一記載の作像ユニットにおいて、当該ユニット
の性能に関する前記性能情報が電子情報として格納さ
れ、当該ユニットの画像形成装置本体への取り付けによ
り当該画像形成装置本体側により読取り可能な不揮発性
の記憶手段を備える。
【0042】従って、当該ユニットが有する性能に関す
る性能情報を画像形成装置本体側に確実に取得させるこ
とができる。
【0043】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一記載の作像ユニットにおいて、性能の異なる
ユニット同士が同一の外観構造を有する。
【0044】従って、画像形成装置本体側に構造的な変
更等を要せず性能の異なる作像ユニットが使用可能とな
り、装置全体の性能変更が簡単に行える。
【0045】請求項8記載の発明は、画像を形成するた
めの複数のプロセス手段を有する画像形成装置におい
て、前記複数のプロセス手段のうちの少なくとも一つの
プロセス手段を有して、画像形成装置本体に交換可能に
取り付けられた請求項1ないし7の何れか一記載の作像
ユニットと、取り付けられた前記作像ユニットから当該
ユニットの性能に関する性能情報を取得する性能取得手
段と、取得されたその性能情報に応じて装置全体の性能
を変更させる制御手段と、を備える。
【0046】従って、交換可能に取り付けられた作像ユ
ニットが有する性能に基づいて装置全体の性能が制御さ
れるので、所望の性能を有する作像ユニットを画像形成
装置本体に交換可能に取り付けるだけで、画像形成装置
本体側を購入し直すことなく所望の性能を持つ画像形成
装置を実現することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図1ない
し図23に基づいて説明する。本実施の形態は、後述す
るように電子写真方式のフルカラー画像形成装置への適
用例を示す。
【0048】まず、図1ないし図5で後述するような構
成の光走査装置100(露光手段+感光体)を備えるカ
ラー画像形成装置の構成例について図6以降の図面を参
照して説明する。
【0049】図6に、本実施の形態に係るカラー画像形
成装置の全体的な概略構成の一例を示す。この画像形成
装置1は、コントローラ5により全体的な動作が制御さ
れる。このコントローラ5は、各種処理を行うためのC
PUや画像を保存するためのメモリ等を備えている。
【0050】また、この画像形成装置1には、C(シア
ン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、K(ブ
ラック)色のトナー像に対応した静電潜像を形成するた
めの書込手段である露光手段として同じ構造をした4つ
の光走査装置100C,100M,100Y,100K
を備える。各光走査装置100C,100M,100
Y,100Kの構造自体は後述する図1ないし図5の何
れかに準ずるものであり、例えば、各々の走査光学系を
像担持体としての感光体109C,109M,109
Y,109Kとともに同一の筐体114C,114M,
114Y,114Kに保持させた構造とされている。
【0051】ここに、本実施の形態では、これらの各光
走査装置100C,100M,100Y,100Kも組
み込まれて、各々C(シアン)色、M(マゼンタ)色、
Y(イエロー)色、K(ブラック)色のトナー像を中間
転写ベルト8上に形成するための同じ構造をした4つの
エンジンユニット(=作像ユニット)2C,2M,2
Y,2Kが搭載されている。各エンジンユニット2C,
2M,2Y,2Kには、同じ構造をした4つのトナー供
給手段であるトナー供給装置6C、6M、6Y、6Kに
より、各色のトナー像に対応したトナーが供給される。
各トナー供給装置6C、6M、6Y、6Kは、図6に矢
印Aで示す方向に回転する中間転写ベルト8の幅方向に
沿うように配設されている(図15参照)。
【0052】次に、画像形成装置1の画像形成動作の概
略について説明する。
【0053】図6において、スキャナ4又はネットワー
ク回線(図示せず)を通じて得られたデジタル画像デー
タは、コントローラ5によって階調処理等の画像処理を
施された後、書き込み信号として各光走査装置100
C,100M,100Y,100K中の半導体レーザ
(図1中の半導体レーザ101が相当する)に送られ
る。各半導体レーザは、この書き込み信号に応じた書き
込み光を、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2K
内の感光体109C,109M,109Y,109に照
射する。各エンジンユニット2C,2M,2Y,2K
は、書き込み光に対応した各色のトナー像を、各々の感
光体109C,109M,109Y,109に形成した
後、各色のトナー像を中間転写ベルト8上に順次転写す
る。このとき、コントローラ5は、中間転写ベルト8上
で各色のトナー像が重なり合ってフルカラー画像を形成
するように、各半導体レーザの書き込みタイミングを調
整する。
【0054】中間転写ベルト8上に形成されたフルカラ
ー画像からなるトナー像は、中間転写ベルト8の回転に
より矢印A方向に移動する。この間に、中間転写ベルト
8を回転自在に張架する張架ローラの1つである転写ロ
ーラ801と、中間転写ベルト8を挟んで転写ローラ8
01に対向配置された搬送ベルト10とのニップ部に向
けて、転写紙やOHPシートなどの記録媒体としての転
写材が給紙トレイ9から給送される。このとき、転写材
は、転写材の画像転写領域の先端と中間転写ベルト8上
に転写されたトナー像の先端とが一致するようなタイミ
ングをとって給送される。
【0055】そして、転写材がニップ部を通過する際
に、中間転写ベルト8上に転写されたトナー像が転写材
上に一括転写される。このようにしてトナー像が一括転
写された転写材は、トナー像が定着装置7の加熱ローラ
7aによって加熱された定着ベルト7dに接触して溶解
されつつ一対の加圧ローラ7b,7cで加圧されること
によって定着された後、機外に排出される。
【0056】次に、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kの構成の一例について説明する。
【0057】本実施の形態においてはこのエンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kは、同一の構造をしてお
り、電子写真プロセスに関与する複数のプロセス手段を
ユニット化した構成となっている。例えば、図7に示す
ように、エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kに
は、像担持体である感光体109、感光体109ととも
に同一の筐体114に保持された露光手段としての光走
査装置100、及び、感光体109の周囲に配設され
た、感光体109の表面を帯電する帯電手段としての帯
電ローラからなる帯電装置202、感光体109上の潜
像に帯電したトナーを付着させることで感光体109上
にトナー像を形成する現像手段としての現像装置20
3、中間転写ベルト8へのトナー像の転写後に感光体1
09上に残留したトナーを除去するクリーニング手段と
してのクリーニング装置204、などの各作像手段(プ
ロセス手段)が、プラスチック製の筺体内に配置されて
ユニット化されている。
【0058】ところで、本実施の形態では、各エンジン
ユニット2(2C,2M,2Y,2K)につき、各々外
観的に同一構造であって、各々記録速度、解像度等の性
能に関する適正条件が異なる複数種類のユニットが用意
されており、同一の画像形成装置本体に対して交換取り
付け可能とされている。例えば、図22は外観的に同一
構造を有して性能に関する適正条件の異なる複数種類の
エンジンユニット2a,2b,…が画像形成装置本体に
対して交換取り付け可能に用意されている様子を模式的
に示すものである。例えば、エンジンユニット2aは記
録速度が50cpm、解像度が1200dpiなる仕様
で、比較的高速かつ高解像度の性能を持たせたエンジン
ユニットであり、例えば、エンジンユニット2bは記録
速度が30cpm、解像度が600dpiなる仕様で、
比較的低速かつ低解像度の性能を持たせたエンジンユニ
ットとされている。
【0059】各エンジンユニット2a,2b,…は画像
形成装置本体側と接続される電気的接続用端子211
a,211b,…を含む記憶手段としてのメモリ212
a,212b,…及び駆動伝達のための歯車206a,
206b,…を有している。
【0060】メモリ212a,212b,…は、不揮発
性であって、自己のエンジンユニット2a,2b,…に
最適な記録速度(=可視像形成速度)、解像度(=記録
密度)と記録枚数、及び、記録速度と解像度とにより変
化する画像形成のための各プロセス条件が電子情報とし
て記憶されている。もっとも、記録速度と解像度とによ
り変化する画像形成のための各プロセス条件に関する情
報は画像形成装置本体に記憶されていても構わない。本
発明においては、エンジンユニット2a,2b,…が記
録速度、解像度など自己の性能を示す情報を画像形成装
置本体側で取得可能な態様で有していることが特徴であ
る。
【0061】また、本実施の形態においては、各エンジ
ンユニット2a,2b,…には当該エンジンユニット2
a,2b,…の予測寿命の情報も記憶されている。記録
枚数の情報及び予測寿命は画像形成装置本体内に設けら
れているコントローラ5により随時書換え更新される。
【0062】一方、画像形成装置本体内には、前述の電
気的接続用端子211a,211b,…、歯車206
a,206b,…に対応する接続端子221、駆動歯車
12aを有する。また、装着・接続されたエンジンユニ
ット2a,2b,…中のメモリ212a,212b,…
の記憶情報を読取ることでエンジンユニットが装着され
ているか否かを判断するとともに、画像形成条件を制御
するコントローラ5を有する。即ち、本実施の形態にお
いては、性能取得手段及び制御手段の機能はコントロー
ラ5により実行される。このコントローラ5はCPU2
22を主体とするもので、各モータの回転速度、帯電電
圧、現像バイアス電圧、転写電圧、定着温度等は適正に
制御される。
【0063】具体的には、CPU222からモータコン
トローラに起動信号が送られ、モータを回転させてエン
ジン部が起動され、このモータの回転によって図示しな
い伝達系により感光体109、帯電装置202、現像装
置203、定着装置7が回転を開始する。このときCP
U222は取り付けられているエンジンユニット2の性
能により規定される記録速度に応じて回転クロックを変
化させることでモータの回転速度をエンジンユニット2
にとって適切な値にする。このとき、定着装置7を構成
する加圧ロール7c、加熱ロール7bの周速度、給紙ロ
ーラの周速度などは全てエンジンユニット2に合わせて
変更させる必要がある。これらの速度がずれると出力画
像の副走査方向に画像の伸びや縮みが発生するからであ
る。
【0064】また、画像形成装置本体内も本体側記憶手
段としてのメモリ223を有しており、少なくとも当該
画像形成装置本体の各記録速度と解像度毎の記録枚数や
当該画像形成装置本体の予測寿命等の情報を記憶してお
り、使用状況に応じてCPU222により随時書換え更
新される。
【0065】メモリ212a,212b,…、223を
エンジンユニット2a,2b,…画像形成装置本体とに
各々搭載することにより、エンジンユニット2a,2
b,…と画像形成装置本体と履歴を個別に記憶・管理す
ることが可能となり、リサイクル等で当該画像形成装置
本体に別のエンジンユニットが、又は、当該エンジンユ
ニットが別の画像形成装置本体に取り付けられた時にそ
の履歴に基づく制御が可能となる。
【0066】また、コントローラ5のCPU222が各
メモリ212a,212b,…、223に格納されてい
る寿命に関する履歴情報に基づき各々の予測寿命を演算
し(寿命予測手段)、その結果を各メモリ212a,2
12b,…、223に書き込むとともに、各々を報知手
段224を介して報知又は必要に応じて表示させること
もできる。これにより、エンジンユニット2a,2b,
…と画像形成装置本体とに関して、各々の寿命が大きく
異なる組合せを防止できる。また、エンジンユニット2
a,2b,…と画像形成装置本体との各々の寿命予測の
確認ができるため、リサイクル品選定が容易となり、よ
り適切な組合せ選定が可能となる。
【0067】ちなみに、画像形成装置本体の制御部に交
換可能に付けても同様なことが可能であるが、組合せを
間違えないようにエンジンユニット2a,2b,…には
その種類と製造番号等が記載されているか記載されたテ
ープ等が貼り付けられていることが望ましい。
【0068】このようにして、本実施の形態によれば、
1つの画像形成装置本体を共通として、性能の異なる複
数種類のエンジンユニット2a,2b,…が交換取り付
け可能であり、取り付けられたエンジンユニット2a,
2b,…の性能に応じて画像形成条件(装置全体の性
能)が制御されるので、画像形成装置本体は共通であっ
ても記録速度や解像度等に関して安定した画像を得るこ
とができ、簡単に多機種化に対応することができる。ま
た、例えば、低速/中速/高速の動作が可能な画像形成
装置本体に対して低速/中速用と中速/高速用の如く2
種類のエンジンユニットを用意しても良い。画像形成装
置本体に関しても、例えば、低速/高速用、低速/中速
/高速用の如く2〜3種類用意しておけば、性能の異な
るエンジンユニット2a,2b,…との組合せに関し
て、性能とコストとのバランスのよい機種設定が可能と
なる。
【0069】これらの場合、画像形成装置本体側で対応
できない性能のエンジンユニット(作像ユニット)が誤
って取り付けられたときには、その旨を前述の報知手段
224を介してユーザ等に報知させるようにすればよ
い。これにより、その性能を発揮させることができない
エンジンユニット(作像ユニット)が取り付けられてし
まう組合せを防止できる。
【0070】また、或る機種を使用しているユーザがさ
らに記録速度の速い装置を必要とする場合、新規に画像
形成装置を購入し直さなくても、エンジンユニット2
a,2b,…の交換だけで安価にしてユーザの希望する
性能の画像形成装置を提供することが可能となる。同様
に、或る機種を使用しているユーザがさらに高画質の装
置を必要とする場合、新規に画像形成装置を購入し直さ
なくても、エンジンユニット2a,2b,…の交換だけ
で安価にしてユーザの希望する性能の画像形成装置を提
供することが可能となる。
【0071】なお、本実施の形態のように複数のエンジ
ンユニットを装着可能な画像形成装置においては、性能
が異なるエンジンユニットを誤って装着することがあり
得る。従って、本実施の形態のコントローラ5は、エン
ジンユニットから性能情報を取得すると、まず、全ての
エンジンユニットが同じ性能であるかを判断し、異なる
性能のエンジンユニットが混在している場合には報知す
る手段を有している。報知は、例えば「シアン、マゼンタ
には毎分50枚の画像形成が可能なエンジンユニットが
装着されていますが、イエロー、ブラックには毎分30枚
の画像形成が可能なエンジンユニットが装着されてお
り、画像形成できません」などの情報をコントロールパ
ネルに表示させることにより行なわれる。
【0072】ここに、全てのエンジンユニットが同じ性
能であるかを判断する手段としては様々な態様を採り得
る。本実施の形態では、例えばコントローラ5がエンジ
ンユニットから取得した情報のうちから性能に関する情
報を抜き出し、この排他的論理和(XOR)をとり、こ
れが0であるか否かで判断するものとする。
【0073】また、このような報知は、エンジンユニッ
トに画像形成動作や準備動作をさせる前に行なうのが好
ましい。画像形成動作や準備動作をする前にユーザに報
知すること、誤装着したエンジンユニットを新品に保っ
たままで返品や交換させることができるからである。
【0074】なお、エンジンユニット間で異なる性能が
線速である場合には、性能が異なるエンジンユニットを
1つの画像形成装置で使用することはできないが、エンジ
ンユニット間で異なる性能が画素密度など各エンジンユ
ニットで互いに性能が異なっていても画像形成が可能な
性能である場合には、性能が異なるエンジンユニットを
併用するか否かをユーザに選択させるようにしても良
い。この場合、例えばコントロールパネルに「シアン、マ
ゼンタには1200dpiで画像形成が可能なエンジン
ユニットが装着されていますが、イエロー、ブラックには
600dpiで画像形成が可能なエンジンユニットが装
着されています。色により画像のきめ細かさが異なるこ
とになりますが、このまま画像形成いたしますか?それ
とも画像のきめ細かさを統一するためにエンジンユニッ
トを交換しますか?」などのメッセージを表示させるこ
とで報知を行なえばよい。
【0075】また、本実施の形態においては定着装置7
も作像ユニットの一つとして単独で交換取り付け可能で
ある。即ち、本実施の形態の画像形成装置本体には性能
として定着立ち上がり時間の異なる複数の定着装置が交
換取り付け可能となっている。より具体的には、例え
ば、停止状態にある画像形成装置への電源投入時から定
着可能状態に達するまでの時間、又は電源は入っている
ものの休止状態にある画像形成装置に対する画像形成指
示時から定着可能状態に達するまでの時間が例えば30
秒である定着装置Cと、停止状態にある画像形成装置へ
の電源投入時から定着可能状態に達するまでの時間、又
は電源は入っているものの休止状態にある画像形成装置
に対する画像形成指示時から定着可能状態に達するまで
の時間が例えば60秒である定着装置Dとが用意され、
ともに外観構造は同一で交換取り付け可能とされてい
る。もっとも、停止状態又は休止状態にある定着装置が
定着可能状態に達するまでの時間は加熱ローラ7aの厚
さにより変わるため、定着装置Cでは定着装置Dに比べ
て薄肉の加熱ローラが用いられている。
【0076】これらの定着装置C,Dはその内部に自己
の性能に関する情報(停止状態あるいは休止状態からの
立ち上がり時間)が電子情報として格納された不揮発性
の記憶素子を備えており、エンジンユニット2の場合と
同様に、定着装置C又はDが装着・接続されると画像形
成装置本体は記憶素子から当該定着装置C又はDの性能
に関する情報を取得する。コントローラ5は取得した定
着立ち上がり時間に合わせて、画像形成動作の開始時間
を調節する。この調節は単に、画像形成開始の指示を行
う時点を調節することで実施可能である。
【0077】このように本実施の形態では、画像形成装
置本体を変更することなく、定着装置C又はDの交換だ
けで定着立ち上がり時間を変更することが可能である。
【0078】以下、性能として、記録速度、解像度が異
なる複数種類のエンジンユニットに関して、構成要素を
各々詳細に説明していく。
【0079】以下の説明においては前述の2種類のエン
ジンユニット2a,2bを例として取り上げる。即ち、
エンジンユニット2aは、記録速度が50cpm、解像
度が1200dpiであり、比較的高速かつ高解像度の
性能を持つエンジンユニットであり、エンジンユニット
2bは、記録速度が30cpm、解像度が600dpi
であり、比較的低速かつ低解像度の性能を持つエンジン
ユニットである。
【0080】以下においては、まず、エンジンユニット
2a,2bが共通に有する部分について説明し、次いで
記録速度、解像度を変えるためにエンジンユニット2
a,2bにおいて差異が設けられた部分について説明す
る。
【0081】A.記録速度、解像度が異なるエンジンユ
ニット2a,2bが共通に有する部分『帯電装置20
2』帯電装置202は、感光体109上を均一帯電させ
るための帯電装置であり、本実施の形態では帯電ローラ
を用いた接触帯電方式を用いている。この帯電部材であ
る帯電ローラは、芯金とこの芯金の外周に同心一体にロ
ーラ状に形成した導電ゴム層を設けたものを基本構成と
している。
【0082】帯電ローラは、その芯金の両端を軸受け部
材などで回転自由に保持させるとともに、不図示の加圧
手段によって感光体109に所定の加圧力で押圧されて
接触回転する。本実施の形態の帯電ローラの場合は、感
光体109の回転駆動に従動して回転するように構成さ
れている。
【0083】また、帯電ローラは、例えば、直径9mm
の芯金上に、100kΩcm程度の中抵抗ゴム層が被膜
され、直径16mmに形成されている。さらに、帯電ロ
ーラの芯金は、電源(図示せず)に電気的に接続されて
いる。そして、この電源により帯電ローラに対して所定
のバイアスが印加されることにより、感光体109の周
面が所定の極性の所定の電位に一様に帯電される。
【0084】『現像装置203』現像装置203は、感
光体109上に形成された潜像に対して、帯電したトナ
ーを付着させることで、この感光体109上にトナー像
を形成する装置であり、本実施の形態では2成分現像方
式のものが用いられている。
【0085】この現像装置203には、例えば、図7に
示すように、現像剤担持体としての現像ローラ203a
が、感光体109に近接するようにして配置されてお
り、これらの現像ローラ203aと感光体109との対
向部分に現像領域が形成されるようになっている。
【0086】現像ローラ203aは、アルミニウム、真
鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒状に
形成してなる現像スリーブが、そのローラ表面に回転自
在に装着されており、図示を省略した回転駆動機構によ
って時計回り方向に回転するように構成されている。
【0087】現像スリーブ内には、この現像スリーブの
表面上に現像剤を穂立ちさせるように磁界を形成するた
めの現像磁極、現像剤を現像領域へと搬送、或いは現像
剤を現像領域から搬出するための搬送磁極等の磁石が固
定状態で備えられている。
【0088】また、現像装置203には、現像ローラ2
03aの現像スリーブ上に担持された現像剤の搬送方
向、即ち、図7において時計回り方向における前記現像
領域の上流側部分には、現像ローラ203a上の現像剤
の量を規制するためのドクタブレード203bが設置さ
れている。
【0089】さらに、現像装置203には、現像ローラ
203aの後方領域に、現像ケーシング内の現像剤を攪
拌させながら、この現像剤を現像ローラ203a側に汲
み上げるための攪拌スクリュー203c,203dが設
置されている。
【0090】『クリーニング装置204』このクリーニ
ング装置204は、転写紙やOHPシートなどの転写媒
体、或いは中間転写体等に、感光体109上に形成され
たトナー像を転写した後、感光体109上に残った残留
トナーを除去するための装置である。
【0091】このクリーニング装置204は、例えば、
図7に示すように、感光体109上の残留トナーを削り
取るためのクリーニングブレード204aと、クリーニ
ングブレード204aにより削り取った残留トナーを、
エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの外部に配設
されている図示しない廃トナー格納手段としての廃トナ
ー容器内に、廃トナーとして排出するための廃トナー搬
出スクリュー204bとを有している。
【0092】『トナー供給手段』次に、図20及び図2
1を用いて、本実施の形態の画像形成装置に採用される
トナー供給装置6K(6C、6M、6Y)について説明
する。
【0093】本実施の形態の画像形成装置は、特開20
00−227706に示されたトナー供給機構を採用し
ている。本実施の形態の画像形成装置に採用されるトナ
ー供給装置6K(6C、6M、6Y)は、現像装置20
3にトナーを供給するための装置である。
【0094】このトナー供給装置6K(6C、6M、6
Y)は、図20に示すトナー格納容器601、トナー格
納容器601からトナーを排出する機構、図21に示す
現像装置203にトナーを供給するためのパイプ60
9、トナー格納容器601のトナー排出部608とパイ
プ609とをつなぐトナー搬送チューブ(図示せず)な
どで構成されている。
【0095】図20において、トナー格納容器601は
補給用のトナー602を格納するための容器であり、下
部へ向かうほど横幅が狭くなるような台形形状に形成さ
れている。このトナー格納容器601は密閉構造をな
し、その底面には発泡スポンジ等の弾性体で作られた弁
体601aと、弁体601aを固定するための固定部材
601bとで構成されたシール弁が設けられている。
【0096】弁体601aには十字状の貫通したスリッ
トが設けられており、ノズル604を601の内部に挿
入することが可能となっている。トナー交換の際には、
弁体601a及び固定部材601bを含むトナー格納容
器601が、トナーカートリッジとして、画像形成装置
に対して着脱される。
【0097】また、トナー格納容器601のシール弁以
外の部分は紙でできており、使用後には折り畳むことに
より回収流通コストの低減を図ることが可能である。本
実施の形態のトナー格納容器601は、画像形成装置上
部に設けられた扉(図示せず)を開けることで上方から
交換可能に構成されている。
【0098】トナー格納容器601は、支持枠603に
セットされる。このトナー格納容器601がセットされ
た状態においては、ノズル604の一端がトナー格納容
器601に挿入されており、ノズル604の突端部60
4a、空気流入口604d、トナー排出口604bが弁
体601aの上部に頭を出している。
【0099】一方、ノズル604の他端は、一軸偏芯ス
クリューポンプ606の吸い込み口へと接続されてい
る。このスクリューポンプ606は、偏芯したスクリュ
ー形状に作られた剛体のロータ606aと、ゴム等の弾
性体で作られた2条スクリュー形状に作られ、固定され
て設置されるステータ606cとを有している。ロータ
606aはモータ(図示せず)から駆動力を受けて回転
する駆動軸606bを介して回転駆動される。
【0100】また、エアーポンプ605aは空気接続口
605bを通じて空気通路と接続されている。
【0101】このような構成のトナー供給装置6による
トナー供給は、次のように行われる。まず、現像装置2
03の一部に設けられた透磁率検出器(図示せず)に基
づいてトナーとキャリアの混合比の変化が検知される。
ここで、トナー供給の必要が判断されると、空気接続口
605b、空気用通路604cを介して、空気流入口6
04dからトナー格納容器601内部へとエアーポンプ
605a内の空気が送りこまれる。このとき、同時に一
軸偏芯スクリューポンプ606内のロータ606aも回
転駆動を始め、一軸偏芯スクリューポンプ606に強い
自吸力が生じる。
【0102】次いで、エアーポンプ605aから送られ
た空気流により流動化されたトナー格納容器601内の
トナーは、空気圧及び一軸偏芯スクリューポンプ606
の吸引力等により、トナー排出口604bを介して、ト
ナー格納容器601外に排出される、その後、一軸偏芯
スクリューポンプ606に吸引され、排出口608及び
上述のトナー搬送チューブ(図示せず)を経て、パイプ
609,現像装置203へと送られる。このとき、図2
1に示すように、パイプ609の一部には空気フィルタ
が設けられ、トナーと空気流の混合気中の空気のみをパ
イプ609から脱気し、現像装置203からのトナー飛
散を防止している。
【0103】本実施の形態のトナー供給装置6K(6
C,6M,6Y)で用いた一軸偏芯スクリューポンプ6
06は、高い固気比で連続定量移送が可能であり、駆動
軸606bの回転数に比例した正確なトナーの移送量が
得られる。従って、トナーの移送量の制御はスクリュー
ポンプの駆動時間を制御することで簡易かつ正確に行う
ことができる。
【0104】一方、後述するように、本実施の形態の各
エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kは、従来寿命
が短かった感光体109及びキャリアの長寿命化が図ら
れているので、エンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kの全体としても長寿命となり、ランニングコストが低
減できる。
【0105】また、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kが、画像形成装置に後述するような各ねじ11
bを用いて固定されていることにより、メーカが各エン
ジンユニット2C,2M,2Y,2Kを確実に回収する
ことができ、環境負荷の低減が図れると共に、位置精度
を向上させることができるなど品質保証の点でも優れて
いる。
【0106】以上が、エンジンユニット2a,2bが共
通に有する部分の説明である。
【0107】B.記録速度、解像度を変えるためにエン
ジンユニット2a,2bにおいて差異を設けられた部分 『光走査装置100』まず、この光走査装置100の概
略構成例を図1により説明する。図1は本実施の形態の
光走査装置100を示す概略斜視図である。半導体レー
ザ101等の光源からの光はカップリングレンズ102
により平行光束化された後、開口絞り103より所定径
のビーム径に規制され、シリンドリカルレンズ104に
より副走査方向に絞るようにビーム整形されて偏向器と
してのポリゴンミラー105の1つの反射面105aに
入射する。反射面105aに入射した光束は、高速回転
するポリゴンミラー05の回転に伴い主走査方向に偏向
走査される。ポリゴンミラー105の反射面105aで
反射されて偏向走査される光束は、2段のfθレンズ構
成の結像素子106,107を経て、さらに、折り返し
ミラー108を経ることにより、像担持体としてのドラ
ム状の感光体109上に微小な光スポットとして結像さ
れる。この際、光スポットの照射位置が偏向走査に伴い
主走査方向に移動することにより、等速度的に光走査さ
れることとなる。従って、半導体レーザ101、カップ
リングレンズ102、開口絞り103、シリンドリカル
レンズ104、ポリゴンミラー105、結像素子10
6,107及び折り返しミラー108よりなる走査光学
系により露光手段(書込手段)が構成されている。
【0108】なお、110は感光体109上を走査する
光束に関して、半導体レーザ101の点灯開始タイミン
グを検知するための同期検知系であり、同期検知センサ
111と折り返しミラー112と結像レンズ113とに
より構成されている。
【0109】ここで、本実施の形態におけるエンジンユ
ニット2a,2bは、上述のような構成の光学系である
という点では共通するものの、その性能として解像度が
異なることに起因してビームスポット径が異なってい
る。ビームスポット径を変更するためには、半導体レー
ザ101、カップリングレンズ102、開口絞り10
3、シリンドリカルレンズ104、ポリゴンミラー10
5、結像素子106,107、折り返しミラー108な
どの構成を最適化する必要がある。
【0110】具体的には、エンジンユニット2a,2b
を比較した時、開口絞り103はエンジンユニット2a
の方が狭く構成されており、これにより規制後のビーム
径がエンジンユニット2bのビーム径よりも小さくな
る。またシリンドリカルレンズ、fθレンズの形状も、
エンジンユニット2aの方が、感光体上においてより小
径のビームスポットを形成できるように公知の各種の方
法によって調整されている。
【0111】次に、解像度の異なるエンジンユニットを
装着可能な画像形成装置本体の構成について説明する。
【0112】解像度が異なると画素数が変化するため、
解像度が高いエンジンユニットでは、より多くの画素を
光走査装置が走査するのに適した形態に変換し、またよ
り多くの画素を画像処理部から光走査装置に伝送する必
要がある。即ち、主に画像処理能力と画像伝送能力が問
題となる。
【0113】そのような画像形成装置本体の構成のうち
で最も簡単な例は、装着可能なエンジンユニットのうち
で最も処理負荷が大きな条件で画像形成を行うエンジン
ユニットに合わせて、画像形成装置本体に設けられた画
像情報の伝送路の伝送能力及び画像処理能力が決定され
ている構成である。このようにすれば、処理負荷が大き
なエンジンユニットが装着された場合にも画像処理及び
画像伝送が可能であり、処理負荷が小さなエンジンユニ
ットが装着された場合には単に余裕をもって処理を行う
ことができる。画像処理能力及び画像伝送能力を向上さ
せるためにはCPUを高性能にするなどコスト高となる
が、画像形成装置本体の共通化によって製造コストが下
げられるメリットがある。
【0114】また、別の方法としては、処理負荷が大き
なエンジンユニットが装着された場合には画像形成速度
を低くすることによって、画像処理能力及び画像伝送能
力に余裕がなくとも対応可能である。
【0115】このような各種の方法のうち、好ましい実
施形態の一つを以下に示す。本実施の形態の画像形成装
置本体では、装着される可能性があるエンジンユニット
2a,2b,…の解像度及び階調数に応じてコントロー
ラ5が画像情報の伝送量を制御可能に構成されている。
【0116】具体的には、本実施の形態の画像形成装置
本体はスキャナやネットワークから取得された画像情報
をJBIG等の公知の圧縮手段により圧縮して1ページ
毎に格納するためのページメモリを備える。画像形成の
際にはページメモリから伸長して得た画像情報は画像処
理部で必要に応じて中間調処理等の画像処理を施され、
光走査装置100が処理可能な情報に変換された後にP
CIバスなどの伝送路を通じて光走査装置100側に伝
送される。
【0117】このような画像処理方式においては、圧縮
された画像情報を伸長する際に可変長圧縮では一定時間
に伸長される画素数を一定にすることができないため
に、所定時間に所定の数の画素を光走査装置に送ること
ができないという不具合が生じる。このような不具合を
抑制するために、本実施の形態では、画像処理装置と光
走査装置100とをつなぐ伝送路の光走査装置100側
にラインメモリを設ける。このラインメモリは、最も処
理負荷が大きなエンジンユニットが装着された状態でも
所定時間に光走査装置100が走査を行うのに充分な容
量を有する。例えば、1200dpiで書き込みを行う
エンジンユニット2aにおいて1画素当りの階調数が2
階調(1ビット)であり、600dpiで書き込みを行う
エンジンユニット2bにおいて1画素当りの階調数が3
階調(2ビット)である場合、1列の画像情報を書き込む
ために必要な情報量は、エンジンユニット2aではエン
ジンユニット2bの2倍必要となる。そこで、光走査装
置100側のラインメモリはエンジンユニット2aの画
像情報を処理するのに充分な容量を有している。ここで
はその容量を画像情報の20列分とする。
【0118】コントローラ5はラインメモリの容量を監
視しながらページメモリから画像情報を伸長してライン
メモリに送る制御を行う。エンジンユニット2aが装着
されている場合には、コントローラ5はラインメモリの
容量が所定の割合Aまで占有されるように制御を行う一
方、エンジンユニット2bが装着されている場合には、
コントローラ5はラインメモリの容量がAの半分である
A/2まで占有されるように制御を行う。これによって
エンジンユニット2a,2bの種類によらず常にライン
メモリには20列分の画像情報が格納されるように制御
されていることとなり、その他の制御アルゴリズムを変
える必要はない。
【0119】本実施の形態においては、エンジンユニッ
ト2bの装着時には40列分を格納するラインメモリが
ありながら20列分しか格納しないので余分なメモリを
有していることとなるが、画像形成装置本体の共通化に
よるコスト面でのメリットがあるためにコスト面での不
利は総合的に小さくなるか、あるいはむしろ有利とな
る。
【0120】ここで、解像度が高くなるに従って、光走
査装置と感光体との位置精度の要求が高くなる。そこ
で、本実施の形態においては、光走査装置100を感光
体109を含む他の作像手段と一体にユニット構成する
ことも望ましい一態様である。
【0121】感光体109上を走査する光ビームのスポ
ット径を30μm程度まで絞った場合のビーム深度方向
(感光体109を貫く方向)の変化に伴うビーム径の変
化の例を図2に示す。即ち、図2は光スポットの各像高
毎の「スポット径の深度曲線」を示すもので、具体的に
は、像高は±148.5mmを等間隔に分割した全19
像高で示している。図2(a)は主走査方向、(b)は
副走査方向に関する曲線を各々示している。
【0122】走査光学系に求められるビームスポット径
(感光体109上でラインスプレッド関数の1/e
度でされるスポット径)の仕様が30μm±3μmとし
た場合、図2によれば、その深度余裕は1.5mm程度
しかないことが分かる。
【0123】感光体109上のビームスポット径は、走
査光学系の光学素子及びそれらの保持部材の加工公差に
より、そのビームウエスト位置が像面位置(理想的な被
走査面)に対し、ポリゴンミラー105側若しくはその
反対側へずれ(図2中に示す矢印←→方向)、ビームス
ポット径が太くなってしまう。これに、現実には、感光
体109の配置誤差が加わり、ビームスポット径をさら
に太くしてしまう。結果として、要求されるビームスポ
ット径の仕様を満足できなくなってしまう。
【0124】このようなことから、本実施の形態では、
図3に示すように、当該光走査装置100を構成する構
成部材、即ち、半導体レーザ101、カップリングレン
ズ102、開口絞り103、シリンドリカルレンズ10
4、ポリゴンミラー105、結像素子106,107、
折り返しミラー108なる走査光学系部材とともに感光
体109を同一の筐体114上に保持させる組付け構造
とするものである。なお、115は防塵ガラスである。
即ち、筐体114は半導体レーザ101〜折り返しミラ
ー108等の走査光学系に対する保持部114aを有す
るとともに、これらの走査光学系と所定の位置関係をな
す位置に感光体109を保持するための感光体用保持部
114bが形成されたものである。感光体109は感光
体用保持部114bにおいて、図中、手前側と奥側とで
一体に保持され、位置決めされる。
【0125】本実施の形態の構成によれば、一体的に加
工される場合の各部材用の組付け部の加工誤差は±0.
05%程度で加工できるため、各光学素子同士及び感光
体109との間の配置誤差は、図24等に示した従来方
式に比べ、約1/10程度にすることができる。よっ
て、感光体109上のビームスポット径を要求される仕
様内に収めることが可能となる。また、走査光学系と感
光体109とが同一の筐体114に保持されているの
で、図25に示したような両者間の傾きがなくなり、画
像劣化を防止できる。
【0126】ところで、走査光学系の高密度化に伴いビ
ームスポット径が小径化され、深度が狭くなり、光学部
材の加工能力が要求される仕様の公差を満足できなくな
るような場合を想定する。このような場合、ビームスポ
ット径の要求仕様を満足させるために、走査光学系の構
成部品(光学素子)を1つの筐体に収め、その筐体内で
光学素子の配置位置の調整を行うことにより、加工誤差
を吸収する必要が生ずる。
【0127】そこで、このような点を考慮する場合に
は、走査光学系の光学素子(半導体レーザ101〜折り
返しミラー108)を図4に示すように1つの筐体11
6内に保持させることにより光走査ユニット117とし
て構成し、この光走査ユニット117と感光体109と
を同一の筐体118上に保持させるようにすればよい。
光走査ユニット117内にあっては、光学素子(半導体
レーザ101〜折り返しミラー108)の位置が調整自
在とされている。
【0128】図4に示す構成の場合、光走査ユニット1
17と感光体109とを別の構成としているため、一体
とした図3の構成の場合と比較して加工誤差が積み上が
ってしまうが、光走査ユニット117内にあっては、光
学素子(半導体レーザ101〜折り返しミラー108)
の位置が調整自在であり、各光学素子やその保持部の加
工誤差を調整することにより吸収できるため、実質的に
は、要求されるビーム径仕様を、より満足しやすくな
る。
【0129】また、ビームスポット径の仕様を満足でき
る深度範囲を越えてしまうようなケースを想定する場合
には、図5に示すように、像担持体としての感光体10
9を筐体114(又は118)に対して組付け位置を調
整できるように組付け、この感光体109の配置位置を
調整することにより仕様を満足できるように構成すれば
よい。
【0130】即ち、感光体109の両端の軸109aは
筐体114(又は118)の一部に形成されたブラケッ
ト114cにより折り返しミラー108側との間の距離
を調整し得る方向に位置調整自在かつ位置固定自在に保
持されている。
【0131】従って、図5に示す構成によれば、筐体1
14(又は118)の加工能力が不十分な場合や各部品
の公差が積み上がり深度余裕を越えてしまうような場合
であっても、感光体109の組付け位置の位置調整によ
り要求仕様を満足するように対処することができる。
【0132】『感光体109』まず、本実施の形態の感
光体109について説明する。
【0133】エンジンユニットの長寿命化のためには、
感光体の膜削れ量を低減する必要がある。そこで、エン
ジンユニット2a,2bにおいては膜削れを抑制するた
めの表面層を設けた感光体を用いる。
【0134】具体的には、エンジンユニット2a,2b
において使用する感光体109は導電性基体上に感光層
を有する感光体であり、図8に示すように、導電性支持
体109aと、電荷発生物質と電荷輸送物質から構成さ
れる感光層109bとを有する感光体の上に、さらに粒
子状物質109cが含有された粒子状物質含有表面層1
09dとを含む多層構造となっている。
【0135】ここで、エンジンユニット2aはエンジン
ユニット2bと比較して多量の画像形成動作を行うため
に、感光体109においてはプロセススピードそのもの
だけではなく、画像形成量の違いによって生じる感光体
109の磨耗の差を調整する必要がある。そこでエンジ
ンユニット2aの感光体109では、エンジンユニット
2bの感光体109よりも粒子状物質含有表面層の膜厚
を厚くする。
【0136】またその一方で、エンジンユニット2aは
エンジンユニット2bと比較して高速の画像形成動作を
行うために、感光体109においては、光走査装置10
0による画像情報書き込み位置から現像手段に感光体1
09上の一点が至るまでの間に充分な電気的コントラス
トをもった潜像が形成される必要がある。この時間は電
荷発生層から感光体表面までの距離が大きいほど長時間
となる。そこで、本実施の形態では、エンジンユニット
2aにおける感光層の膜厚と粒子状物質含有表面層の膜
厚との合計が、エンジンユニット2bにおける感光層の
膜厚よりも小さくなるように感光体109を構成する。
【0137】以下、膜厚を含めて感光体109の詳細な
構成を説明する。
【0138】粒子状物質含有表面層109d以外の層で
は一般的な物質を使用することができるので詳細な説明
は省略するが、本実施の形態では電荷発生物質を有する
膜厚0.01〜5μm程度の電荷発生層と、電荷輸送材
としての低分子電荷輸送物質とバインダヘ樹脂を溶解、
塗工して形成される膜厚5〜100μm程度の電荷輸送
層とを順に導電性基体上に重ねて形成した感光層を使用
する。
【0139】より具体的には、エンジンユニット2aに
おいては膜厚3μmの電荷発生層と、膜厚30μmの電
荷輸送層とを順に導電性基体上に重ね、更にその上に膜
厚4μmの粒子状物質含有表面層109dを重ねて感光
体109を構成する。また、エンジンユニット2bにお
いては膜厚3μmの電荷発生層と、膜厚50μmの電荷
輸送層とを順に導電性基体上に重ね、更にその上に膜厚
3μmの粒子状物質含有表面層109dを重ねて感光体
109を構成する。
【0140】このように本実施の形態ではエンジンユニ
ット2a,2bはとも粒子状物質含有表面層を有し、こ
れにより粒子状物質が感光体の磨耗を抑制するためにク
リーニングブレードなどが表面を削ることによる感光体
の磨耗が少なく、大量の画像形成を行う場合に好適であ
る。
【0141】また、エンジンユニット2aでは特に粒子
状物質含有表面層の膜厚が厚く、大量の画像形成への対
応がなされている。
【0142】さらに、電荷発生層から感光体表面までの
距離がエンジンユニット2aでは37μm、エンジンユ
ニット2bでは56μmとなっており、この距離が異な
る結果として、充分な電気的コントラストをもった潜像
が形成されるまでの時間がエンジンユニット2aの方が
短くなっている。従って、エンジンユニット2aは、エ
ンジンユニット2bと比較して記録速度が速い場合でも
対応可能となっている。
【0143】電荷発生物質としては、無機系材料である
結晶セレン、アモルファス・セレン、セレン−テルル、
セレン−テルル−ハロゲン、セレン−ヒ素化合物や、ア
モルファス・シリコン等や、有機系材料であるフタロシ
アニン系顔料、アズレニウム塩顔料、スクエアリック酸
メチン顔料、アゾ顔料などが使用できる。
【0144】電荷輸送層109fのバインダー樹脂とし
ては、例えば、フィルム性の良いポリカーボネート(ビ
スフェノールAタイプ、ビスフェノールZタイプ、ビス
フェノールCタイプ、或いはこれら共重合体)、メタク
リル樹脂などを用いることができる。また、これらのバ
インダ−樹脂は、単独又は2種以上の混合物として用い
ることができる。電荷輸送層109fの低分子電荷輸送
物質としては、例えば、オキサゾール誘導体、オキサジ
アゾール誘導体などを使用することができる。
【0145】粒子状物質含有表面層109dについて以
下詳細に説明する。
【0146】[粒子状物質含有表面層109dの構成]
粒子状物質含有表面層109d中の粒子状物質109c
の含有量は、5〜50重量%である必要があり、好まし
くは10〜40重量%である。即ち、本出願人の研究に
より、粒子状物質109cの含有量が5重量%以下であ
ると、感光体109の耐磨耗性という効果がほとんど生
じず、10重量%以上であれば充分な耐摩耗性が得られ
る。また、粒子状物質109cの含有量が40重量%以
上であると、膜の不透明化による地汚れなど画像劣化が
発生し、50重量%以上であると感光層の透明性が損な
われることが判明している。
【0147】[粒子状物質109c]この粒子状物質は
感光体109の磨耗を防ぎ長寿命化するために含有され
た物質である。
【0148】この粒子状物質109cの平均粒径は、
0.05〜1.0μmが好ましい。粒径が0.05μm
に達しない場合には充分な耐磨耗効果が得られない。ま
た、粒径が1.0μmよりも大きいと、粒子状物質の一
部が感光体の表面に突出してクリーニング装置204の
クリーニングブレード204aを傷つけてしまうため、
クリーニング不良の原因となる。
【0149】また、この粒子状物質109cとしては、
感光体109の表面層を構成する樹脂よりも堅い粒子状
物質であれば使用可能であり、無機物質、有機物質の何
れも使用可能である。例えば、酸化チタン、シリカ、酸
化錫、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化インジウム、
窒化ケイ素、酸化カルシウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム
等の金属酸化物が挙げられる。ここで、特に良好なもの
として酸化チタン、シリカ、酸化ジルコニウム等が挙げ
られる。これらは分散性向上などの理由から無機物、有
機物で表面処理されてもよい。例えば、撥水性処理とし
てシランカップリング剤で処理したもの、或いはフッ素
系シランカップリング剤処理したもの、高級脂肪酸処理
したものを使用可能してもよい。無機物処理としてはフ
ィラー表面をアルミナ、ジルコニア、酸化スズ、シリカ
処理したものが使用可能である。
【0150】[バインダー樹脂]粒子状物質含有表面層
109dのバインダー樹脂としては、熱可塑性樹脂、硬
化性樹脂が使用可能である。
【0151】このバインダー樹脂としては、例えば、ア
クリル樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリア
ミド、ポリウレタン、ポリスチレン、エポキシ樹脂等が
挙げられる。
【0152】また、粒子状物質含有表面層109dは、
電荷輸送機能を持つ必要があるため、後述する低分子電
荷輸送材との相溶性良いことが重要な条件となる。
【0153】粒子状物質含有表面層109dに電荷輸送
機能を付与するために、この粒子状物質含有表面層10
9dに低分子電荷輸送物質をさらに添加することもでき
る。添加する低分子電荷輸送物質としては正電荷担体輸
送機能を有するドナー性物質、負電荷担体輸送機能を有
するアクセプター性物質が使用可能である。負帯電の感
光体の場合の低分子電荷輸送物質としては、例えば、オ
キサゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾ
ール誘導体、トリフェニルアミン誘導体、9−(p−ジ
エチルアミノスチリルアントラセン)、1,1−ビス−
(4−ジベンジルアミノフェニル)プロパン、スチリル
アントラセン、スチリルピラゾリン、フェニルヒドラゾ
ン類、α−フェニルスチルベン誘導体、チアゾール誘導
体、トリアゾール誘導体、フェナジン誘導体、アクリジ
ン誘導体、ベンゾフラン誘導体、ベンズイミダゾール誘
導体、チオフェン誘導体などが挙げられる。
【0154】これらの低分子電荷輸送物質は、単独又は
2種以上の混合物として用いることができる。また、粒
子状物質含有層109d中の低分子電荷輸送物質の含有
量(D)と、バインダー樹脂の含有量(R)と、粒子状
物質の含有量(F)の含有量との比率は、D:R:F=
10〜40:35〜55:5〜40重量%とすることが
好ましい。
【0155】即ち、低分子電荷輸送物質が、10重量%
以下になると、電荷移動性に起因すると考えられる明部
電位上昇が発生し、40重量%以上であると膜強度低下
が発生する。また、バインダー樹脂は、低分子電荷輸送
物質、及び粒子状物質を固定させるためのものであり、
35重量%以下であると粒子状物質含有表面層109d
の脆化が発生し、55重量%以上であると、低分子電荷
輸送物質の含有量、及び粒子状物質の含有量とのバラン
スや、電気特性、膜強度の点で好ましくない。さらに、
粒子状物質の含有量が5重量%以下であると、粒子状物
質含有表面層109dの耐摩耗性の点で好ましくなく、
40重量%以上であると膜の不透明化による地汚れなど
画像劣化が発生する。
【0156】[高分子電荷輸送物質]粒子状物質含有表
面層109dは高分子電荷輸送物質を含有することも好
適である。この高分子電荷輸送物質は、カーボネート結
合で連結され、フィルム性が良く電荷輸送機能をもつ。
従って、この高分子電荷輸送物質を使用することによっ
て、低分子電荷輸送物質、或いはイナートなバインダー
樹脂の添加が不要となる。また、低分子電荷輸送物質、
或いはイナートなバインダー樹脂を必要に応じて添加す
ることができる。
【0157】[粒子状物質含有表面層109dの形成方
法]粒子状物質含有表面層109dは、バインダー樹
脂、低分子電荷輸送物質、高分子電荷輸送物質等と共
に、粉砕、分散した粒子状物質109cを、電荷輸送層
109f又は電荷発生層109eの表面に塗布すること
で形成することが可能である。
【0158】より詳細には、バインダー樹脂、低分子電
荷輸送物質、高分子電荷輸送物質、粒子状物質109c
の分散溶媒として、メチルエチルケトン、アセトン、メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノンのケトン類、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチルセロソルブな
どのエーテル類、トルエン、キシレンなどの芳香族類、
クロロベンゼン、ジクロルメタンなどのハロゲン類、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類を使用し、ボー
ルミル、サンドミル、振動ミルなどを用いて分散、粉砕
する。
【0159】上述したように、粒子状物質109cの添
加量は、0.5重量%〜50重量%、好ましくは5重量
%〜40重量%である。また、粒子状物質109cの粒
径は、0.05〜1.0μmで、好ましくは、0.05
〜0.8μmである。粒子状物質添加層を積層して形成
する場合の膜厚は、0.5〜10μmで、好ましくは、
0.5〜5μmである。
【0160】この塗布方法としては、浸漬法、スプレー
塗工法、リングコート法、ロールコータ法、グラビア塗
工法、ノズルコート法、スクリーン印刷法等を採用する
ことができる。
【0161】なお、低分子電荷輸送物質とバインダー樹
脂とから構成される低分子電荷輸送層上に粒子状物質層
を設ける場合には、この低分子電荷輸送層に用いられる
バインダー樹脂と、この粒子状物質層に用いられるバイ
ンダー樹脂との構造が異なることが好ましい。こうする
ことで、これらの粒子状物質層と低分子電荷輸送層との
間に界面が形成され、粒子状物質109cの低分子電荷
輸送層への拡散が防止されて、低分子電荷輸送層の電気
特性が安定するようになる。
【0162】また、バインダー樹脂が同構造であって
も、使用する低分子電荷輸送物質構造が異なれば溶解性
を異ならせることができ、これにより粒子状物質の拡散
防止が可能である。このように、粒子状物質層と低分子
電荷輸送層との間に界面を形成することで、低分子電荷
輸送層の電気特性の安定化、及び粒子状物質109cを
層内でほぼ均一に分布させることができ、感光体109
の高耐久化、高感度化、高安定化を図ることができる。
【0163】以上に説明した感光体109は、その表面
に粒子状物質含有表面層109dが存在することによ
り、クリーニングブレード等による物理的衝撃から表面
が守られ、このような粒子状物質含有表面層109dを
有していない感光体よりも長寿命である。
【0164】なお、この種の感光体は、一般に、帯電装
置202の放電などによるイオン等物質の付着を放置す
ると、画像ボケが発生してしまう。このため、感光体の
表面は、クリーニングブレードによってある程度は表面
を削りリフレッシュさせる必要がある。
【0165】本実施の形態の感光体109は、その表面
層がクリーニングブレードによって少しずつ削られるよ
うな組成で形成されている。そして、この感光体109
の表面層、つまり、粒子状物質含有表面層109dが削
られた結果として、この粒子状物質含有表面層109d
の粒子状物質109cがある程度剥き出しになり、この
粒子状物質109cが自然に剥離するようになってい
る。これにより、感光体109の表面に新たな粒子状物
質含有表面層109dが露呈して、感光体109の長寿
命化とリフレッシュ効果が共に達成される。
【0166】なお、本実施の形態においてはエンジンユ
ニット2a,2b双方に粒子状物質含有層を設けたが、
電荷輸送層などが充分耐磨耗性を有する場合には一方の
みに粒子状物質含有層を設けても良い。
【0167】『現像剤』現像装置203に収容される現
像剤としては、トナーとキャリアとを混合して得られる
2成分系現像剤或いはキャリアを含まない1成分系現像
剤のうちどちらを使用しても構わないが、本実施の形態
では2成分系現像剤を用いるものとする。
【0168】この2成分系現像剤は、従来より、トナー
とキャリアの比率を適正に調節することの困難性、及
び、キャリアの表面にトナーが付着(トナースペント)
することによる現像性能の低下が課題として挙げられて
きた。特に、トナースペントにより現像特性が低下する
と、キャリア又は現像装置203を交換する必要が生じ
るため、現像装置203の長寿命化の妨げとなってい
た。
【0169】エンジンユニット2aはエンジンユニット
2bと比較して多量の画像形成動作を行うために、2成
分現像剤においてはプロセススピードそのものではな
く、画像形成量の違いによって生じるキャリアの劣化が
問題となる。
【0170】『トナー』現像剤のトナーは、後述するよ
うに、エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの外側
から補給されるので、エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kの使用期間を通じて耐久性を持つ必要はない。
従って、本実施の形態のトナーとしては、2成分現像方
式に適した全てのトナーを用いることができる。
【0171】『キャリア』本実施の形態においては、磁
性体よりなる芯材表面に、ソフトセグメントとハードセ
グメントからなるコート層を設けたキャリアが用いられ
る。
【0172】このキャリアは、本出願人の研究の結果、
弾性を有する耐摩耗性のコート層が得られ、この結果、
現像剤を摩擦帯電させるための攪拌時に、トナーとの摩
擦或いはキャリア同士の摩擦によるコート層への強い衝
撃を伴う接触を吸収できることが見出されている。
【0173】従って、上述のような構成のキャリアを使
用することによって、このキャリアへのトナースペント
を抑制することが可能となるとともに、このキャリア表
面の膜削れも防止することが可能となり、キャリアの耐
久性の改善効果が顕著となる。
【0174】ここで、ソフトセグメントとは、キャリア
のコート層内の軟質相或いは柔軟性成分をいい、衝撃を
吸収する作用を有している。
【0175】又はハードセグメントとは、硬質相或いは
分子拘束成分であり、キャリアを補強する効果を有して
いる。
【0176】ソフトセグメントとハードセグメントから
なるコート層を設ける方法としては、例えば、アクリル
樹脂等の熱可塑性樹脂をアミノ樹脂等で架橋する方法を
挙げることができる。ここで用いる熱可塑性樹脂として
は、公知の全ての熱可塑性樹脂を用いることが可能であ
る。アミノ樹脂としてはグアナミン樹脂、メラミン樹脂
を使用することができる。
【0177】以下、本実施の形態では、熱可塑性樹脂と
してアクリル樹脂、アミノ樹脂としてグアナミン樹脂を
使用した場合について説明する。
【0178】ここで用いるアクリル樹脂は、全てのアク
リル樹脂を用いることが可能であるが、Tgが20〜1
00℃、好ましくは25〜80℃であるものを用いるの
が良い。つまり、Tgが20℃以下の場合には、常温に
おいてもブロッキングが発生するため保存性が悪く好ま
しくない。一方、Tgが100℃以上の場合には、コー
ト層樹脂が硬過ぎる状態となって弾性が得られなくなる
ため、衝撃を吸収できなくなり十分な改善効果が得られ
ない。
【0179】また、グアナミン樹脂の含有量を、20〜
50重量%の範囲で増減するようにすることで、コート
層の樹脂の弾性の調整が可能となる。つまり、グアナミ
ン樹脂の含有量が20重量%以下の場合には、アクリル
樹脂との十分な架橋反応が生じないため、耐摩耗性の改
善効果が得られない。一方、50重量%以上の場合に
は、アクリル樹脂との架橋反応が進み過ぎて、コート膜
樹脂が硬化し過ぎる状態となって弾性が得られなくなる
ため、衝撃を吸収できなくなり十分な改善効果が得られ
ない。
【0180】更に、キャリアには、帯電調節剤としての
芳香族スルフォン酸又は燐酸のどちらかを使用するよう
にしてもよい。これにより、グアナミン樹脂との架橋反
応が好ましい状態となり、キャリアの帯電の調節効果が
顕著となる。帯電調節剤としては、ここで挙げたもの以
外に、カーボンブラック或いは酸性触媒を単独又は併用
して用いることも可能である。
【0181】カーボンブラックは、キャリア或いはトナ
ー用として一般的に使われているもの全てを用いること
ができる。また、酸性触媒は、触媒作用を持つ全てのも
のを用いることができる。例えば、完全アルキル化型、
メチロール基型、イミノ基型、メチロール/イミノ基型
等の反応性基を有するものであるが、これらに限るもの
ではない。更に、カーボンブラックは、抵抗調節剤とし
ての目的で用いることも可能である。
【0182】また、帯電調節剤の含有量は、グアナミン
樹脂に対し10重量%以下とすることで、改善効果が顕
著となる。つまり、帯電調節剤が10重量%以上の場合
には、グアナミン樹脂との反応が進み過ぎるため、グア
ナミン樹脂とアクリル樹脂との十分な架橋反応が生じな
くなり、耐摩耗性の改善効果が十分得られない。
【0183】さらに、キャリアの製造過程において、上
述のような諸条件を満足させることで顕著な改善効果を
得ることができる。具体的には、キャリアの製造過程で
帯電調節剤を含有させることで、樹脂との架橋反応が促
進されるため、製造時の凝集の発生を抑えることが可能
となり、凝集性の弱いキャリアが得られ、解砕が容易に
なるとともに歩留りも向上する。但し、先にも述べたと
おり、帯電調節剤の含有量はグアナミン樹脂に対し10
重量%以下の範囲である必要がある。この帯電調節剤が
10重量%以上の場合には、グアナミン樹脂との反応が
進み過ぎるため、グアナミン樹脂とアクリル樹脂との十
分な架橋反応が生じなくなり、耐摩耗性の改善効果が十
分得られないという問題が生じる。
【0184】更に、キャリアの1次粒子径又は2次粒子
径が、そのコート層の厚みより大きい粒子をコート層に
含有させるようにしてもよい。このような構成のキャリ
アは、その被覆膜に比べ粒子の方が凸となるため、現像
剤を摩擦帯電させるための攪拌により、トナーとの摩擦
或いはキャリア同士の摩擦で、被覆樹脂への強い衝撃を
伴う接触を緩和することができる。
【0185】これにより、キャリアへのトナーのスペン
トを防止することが可能となるとともに、帯電発生箇所
である被覆樹脂の膜削れも防止することが可能となり、
改善効果が顕著となる。ここで、粒子がコート層厚より
も小さい場合には、この粒子が被覆樹脂中に埋もれてし
まうため、効果が著しく低下する。また、粒子がコート
層厚の10倍よりも大きい場合には、粒子と被覆樹脂と
の接触面積が少なくなるため充分な接着力が得られず、
粒子が容易に脱離してしまう。
【0186】また、粒子の含有量は、被覆樹脂に対して
20〜80重量%、好ましくは30〜70重量%がよ
い。つまり、この粒子の含有量が20重量%よりも少な
い場合には、キャリア表面での被覆樹脂の占める割合に
比べ、粒子の占める割合が少ないため、被覆樹脂への強
い衝撃を伴う接触を緩和する効果が充分に得られない。
また、この粒子の含有量が80重量%よりも多い場合に
は、キャリア表面での被覆樹脂の占める割合に比べ、粒
子の占める割合が多すぎるため、帯電発生箇所である被
覆樹脂の占める割合が不充分となり、充分な帯電能力が
得られない。
【0187】更に、ここで用いる粒子としては、例え
ば、アルミナ、酸化チタン、酸化亜鉛、チタン酸バリウ
ム、酸化鉄、硫酸バリウム等を用いることで、顕著な改
善効果を得られるが、これらに限るものではない。
【0188】また、本実施の形態のキャリアとしては、
粒子の表面を低電気抵抗物質により被覆処理したものを
用いることができる。このキャリアは、粒子表面が低電
気抵抗であるので、過度なトナー帯電が抑制され、接触
領域の帯電電荷が無接触のキャリア表面に移動し易く、
電荷交換性、帯電スピードの向上に寄与し、キャリア表
面にトナー等が多少付着しても、帯電量の著しい低下を
招くことはなく、改善効果が顕著となる。
【0189】[キャリアの具体例]本実施の形態のキャ
リアとしては、特に、以下のような条件を備えているこ
とが望ましい。もちろん、本実施の形態のキャリアは、
この条件を備えたキャリアにのみに限定されるものでは
ない。
【0190】本実施の形態のキャリアとしては、例え
ば、アクリル樹脂溶液:167部[固形分50重量%
(ヒタロイド3001:日立化成社製)]、グアナミン
樹脂溶液:19部[固形分77重量%(マイコート10
6:三井サイテック社製)]、帯電調節剤溶液:4.5
部[固形分40重量%(キャタリスト4040:三井サ
イテック社製)]、トルエン:400部、ブチルセロソ
ルブ:400部をホモミキサーで10分間分散し、樹脂
被覆形成液を調合した。また、芯材として焼成フェライ
ト粉[F−300:平均粒径;50μm(パウダーテッ
ク社製)]を用い、樹脂溶液を芯材表面に膜厚0.15
μmになるようにスピラコーター(岡田精工社製)により
塗布し乾燥した。このようにして得たキャリアを電気炉
中にて150℃で1時間放置して焼成した。そして、冷
却後、目開き100μmの篩を用いて解砕しキャリアと
した。
【0191】[キャリアの他の例]ソフトセグメントと
ハードセグメントからなるコート層としては、被覆樹脂
の主成分が官能基(ただし、Si(OR)基、(R
は、水素原子、低級アルキル基又はアシル基を表す)を
除く)を有する有機化合物(A)、この有機化合物
(A)が有する官能基と反応し得る官能基及びSi(O
)基(Rは前記と同じ意味)を有する化合物
(B)及び/又はその加水分解縮合物、下記の一般式で
示される有機ケイ素化合物(C)及び/又はその加水分
解縮合物から生成される樹脂であってもよい。この場
合、(A)がソフトセグメント、(C)がハードセグメ
ントとなり、(B)がバインダーとして機能する。
【0192】Si(OR (この一般式中、Rは、同一又は異なっていてもよ
く、水素原子、低級アルキル基又はアシル基を表す) 本実施の形態では、エンジンユニット2a,2bとも上
述のような高耐久キャリアを使用するが、エンジンユニ
ット2aではグアナミン樹脂の含有量を40重量%と
し、エンジンユニット2bではグアナミン樹脂の含有量
を30重量%とすることにより、エンジンユニット2a
により高い耐久性を与えている。
【0193】以上が、記録速度、解像度に関する性能を
変えるためにエンジンユニット2a,2bにおいて差異
を設けられた部分の説明である。
【0194】『エンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kの動作』次に、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kの動作について説明する。
【0195】図6及び図7において、感光体109は、
画像形成時に反時計方向に回転を続ける。まず、帯電装
置202に対して所定のバイアスが電源(図示せず)か
ら印加される。これにより、感光体109の表面が、約
−600[V]の電位で一様に負帯電される。
【0196】次いで、このようにして帯電された感光体
109に対して、この感光体109と同じ筐体114上
に保持されている光走査装置100における各半導体レ
ーザから書き込み光が照射される。これにより、感光体
109の電荷発生層109eで正孔が発生し、発生した
正孔が、電荷輸送層109f、及び粒子状物質含有表面
層109dを通り、感光体109表面に到達する。
【0197】そして、正孔が感光体109表面に到達す
ると、正孔が到達した部分の帯電電位が、正孔の作用に
よって−100[V]程度に上昇し、この結果、感光体
109上に書き込み光に応じた静電潜像が形成される。
つまり、本実施の形態では、感光体109の表面の書き
込み光が照射された部分の静電潜像が画像部になり、そ
れ以外の部分が非画像部となる。
【0198】一方、現像装置203においては、その現
像スリーブの回転及び搬送磁極の作用により、2成分現
像剤が現像ローラ203a上に汲み上げられる。そし
て、現像ローラ203a上に汲み上げられた2成分現像
剤は、ドクタブレード203bによって、その層厚を規
制されて感光体109と現像装置203との対向部であ
る現像領域に搬送される。
【0199】ここで、現像剤を構成するキャリアは、現
像ローラ203a内部の現像磁極から発せられる磁力線
に沿うようにして、現像スリーブ上にチェーン状に穂立
ちされるとともに、このチェーン状に穂立ちされたキャ
リアに対して帯電トナーが付着されて磁気ブラシが形成
される。
【0200】形成された磁気ブラシは、現像スリーブの
回転移送にともなって現像スリーブと同方向、即ち時計
回り方向に移送されることとなる。
【0201】一方、現像領域から搬出された2成分現像
剤は、現像装置203のケーシング内において、攪拌ス
クリュー203c及び203dによって再び攪拌され、
2成分現像剤のトナーとキャリアが接触されることによ
り適切に帯電される。
【0202】ここで、本実施の形態のキャリアは、上述
したようにソフトセグメントとハードセグメントからな
るコート層を設けたキャリアであるので、トナーとの接
触やキャリア同士の接触によってコート層が剥がれるこ
とが防止される。
【0203】従って、本実施の形態のキャリアは、その
コート層が剥がれにくく、トナースペントが起こりにく
い。これにより、キャリアは長期に亘り帯電特性を保つ
ことができ、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kの長寿命化が図れる。
【0204】上述のようにして形成された静電潜像は、
感光体109と現像装置203との対向部である現像領
域に到達することによって、穂立ちさせられた磁気ブラ
シが感光体109に接触する。
【0205】ここで、現像装置203の現像ローラ20
3aには、静電潜像の画像部の電位値と非画像部の電位
値の中間となる電位値が電源(図示せず)により印加さ
れている。これにより、磁気ブラシに含まれる負帯電ト
ナーは、静電潜像の画像部に引き寄せられて、非画像部
から離される。この結果、静電潜像の画像部にのみトナ
ーが付着しトナー像が形成される。
【0206】なお、現像ローラ203aに印可する電圧
としては交番電圧を採用することもできる。
【0207】このようにして形成されたトナー像は、感
光体109と中間転写ベルト8との接触部において、中
間転写ベルト8上に転写される。このとき、中間転写ベ
ルト8上に転写されずに感光体109上に残留した残留
トナーは、所定の圧力で感光体109に接触しているク
リーニング装置204のクリーニングブレード204a
によって物理的に削り取られる。
【0208】このクリーニングブレード204aによっ
て削り取られた残留トナーは、クリーニングブレード2
04aから剥離されて、クリーニング装置204のケー
シング内に一旦収容される。その後、ケーシング内に一
旦収容された残留トナーは、廃トナー搬出スクリュー2
04bにより、各エンジンユニットエンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kの外部に配設されている廃トナー
容器内に廃トナーとして排出される。
【0209】ここで、本実施の形態の感光体109は、
その表面に粒子状物質含有表面層109dを有している
ので、クリーニングブレード204aによって残留トナ
ーが削り取られる際に、感光体109が磨耗する程度を
調節することができる。従って、感光体109の磨耗の
度合いを低減させることが可能になり、各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kの長寿命化を図ることがで
きるようになる。
【0210】以上説明した、帯電、露光、現像等の画像
形成動作はエンジンユニット2a,2b,…において共
通であるが、上述したように本実施の形態の画像形成装
置本体内は、装着・接続されたエンジンユニット2a,
2b,…中のメモリ212a,212b,…の記憶情報
を読取ることで画像形成条件を制御するため、画像形成
のスピードはエンジンユニット2a,2b,…において
異なっている。
【0211】『長寿命エンジンユニット』以上に説明し
たように、本実施の形態のエンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kは様々な長寿命化のための工夫が凝らさ
れている。これにより、このエンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kを用いた画像形成装置においては、エン
ジンユニット2C,2M,2Y,2Kの寿命を、画像形
成装置本体(画像形成装置からエンジンユニット2C,
2M,2Y,2Kを除いた部分を指す。以下同じ)の寿
命や、画像形成装置のレンタル期間や使用期間よりも長
くすることが可能となる。
【0212】従って、例えば、画像形成装置を使用する
間に、一度もエンジンユニット2C,2M,2Y,2K
を交換する必要がない画像形成装置を提供することが可
能になる。これにより、画像形成装置の各作像手段を交
換するためのメンテナンスの必要回数を減少できるとと
もに、画像形成装置のランニングコストの低減を図るこ
とができ、ユーザ及びサービスマンの双方にとって大き
なメリットとなる。
【0213】ところで、前述したプロセスカートリッジ
形態の作像ユニットは、ユーザによる定期的な交換が必
要であり、その交換等により不要になった場合に、その
取り扱いがユーザの手に委ねられてしまう。このため、
プロセスカートリッジは、廃棄品としてメーカが責任を
持って回収したり、確実にリサイクル過程に乗せたりす
ることが難しく、資源消費や環境汚染等の自然環境に与
える負荷の低減を図る上で難点が残されている。
【0214】これに対し、本実施の形態のエンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kは、画像形成装置よりも長
寿命であるので、エンジンユニット2C,2M,2Y,
2Kの定期的な交換が不要になり、各作像手段をユーザ
による交換が容易なプロセスカートリッジ形態とする必
要がなくなる。
【0215】そこで、エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kを画像形成装置本体に工具を使用して固定する
構成として、この工具を所有しているサービスマンのみ
がエンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの取付け・
取外しを行うことができるようにする。
【0216】これにより、プロセスカートリッジの場合
のように廃棄処分やリサイクルなどの作業をユーザに委
ねることなく、使用しなくなったエンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kを、メーカの手で確実に回収でき
るようになる。
【0217】この結果、エンジンユニット2C,2M,
2Y,2Kを、中古品として再利用したり、リサイクル
過程に確実に乗せたりするための作業を、メーカ側で確
実に行うことができるようになり、環境への負荷低減を
着実に促進させることができる。このように、使用しな
くなったエンジンユニット2C,2M,2Y,2Kは、
メーカが回収できるようにすることが望ましい。
【0218】また、使用しなくなったエンジンユニット
2C,2M,2Y,2Kをメーカが回収することで、慣
れないユーザが感光体109等の各作像手段に誤って触
れることにより生じる各作像手段及びユーザの汚染や損
傷も防止でき、品質保証と共にユーザの負荷も低減でき
る。
【0219】さらに、エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kをメーカでのみ取付け・取外し可能な形態とす
ることは、品質保証の点でも意義がある。即ち、ユーザ
による取付け・取外しを基本とする形態では、エンジン
ユニット2C,2M,2Y,2Kを取付けるたびに微妙
な取付け誤差が発生する可能性が高いが、メーカの専門
家による取付けを行えばこの誤差を低減若しくはなくす
ことが可能である。特に、エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kが画像形成装置に対してしっかりと固定
されている程、その取付け誤差を低減できる。
【0220】例えば、光走査装置に関しては元々ユーザ
メンテナンスに適しておらず、画像形成装置本体内に固
定的に組付けられるが、感光体109と一体化させた本
実施の形態においても光走査装置100を基本的には画
像形成装置本体内に固定的に組付ける構造とし、サービ
スマン等のメーカの専門家のみがその取り外しを行える
ようにしているので、光走査装置100として維持され
ている走査光学系と感光体109との位置決め精度を維
持させることができる。
【0221】また、本実施の形態のエンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kはユニット化されているので、画
像形成装置からエンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kのみを取り出して中古品として販売したり、リサイク
ル過程に乗せたりする場合に容易に扱うことができる。
【0222】さらに、このようにユニット化した他の効
果としては、エンジンユニット2C,2M,2Y,2K
に不測の故障が発生し、画像形成装置本体の寿命が尽き
るよりも早くエンジンユニット2C,2M,2Y,2K
を交換する必要が生じた場合にサービスマンが容易に交
換可能であることである。
【0223】また、転写定着ユニットは、その定着装置
7等に記録紙が絡まって紙詰まりを起こした場合に、こ
のジャム紙を取り除くことが可能なように、中間転写ベ
ルト8から記録紙にトナー像が写される部分と、定着装
置7から記録紙が排出される部分の間の長さが、使用可
能な記録紙の搬送方向の幅よりも短くなっている。
【0224】『長寿命エンジンユニットの固定機構、及
び、取付け取外し機構』以下に、エンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kを画像形成装置本体に固定するた
めの機構について説明する。
【0225】図9に、画像形成装置1の前面に設けられ
ている扉1aを開いた状態を示す。この扉1aは、各エ
ンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの交換や、記録
紙のジャムなどを修復するために設けられているもので
ある。
【0226】図9において、扉1aを開くと、4つの各
エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kが、図示のよ
うに並んだ状態で露呈される。
【0227】各エンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kは、図10に示すように、支持部材11によって支持
されることにより、4つの各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kと支持部材11とが一体に取付け取外し
できる構成となっている。
【0228】また、支持部材11の両端には、2つのね
じ穴11aが設けられている。これらのねじ穴11aに
2つのねじ11bが挿入され、且つ、各ねじ11bが画
像形成装置本体の前面にある各ねじ穴1bに螺合される
ことによって、支持部材11が画像形成装置本体の前面
に固定されるようになっている。
【0229】ここで使用されるねじ11bは、一般的に
使用されているプラスねじや、マイナスねじではなく、
例えば、図11示すように、そのドライバー穴がS字状
の曲線形状に形成されている。即ち、ねじ11bは、例
えば、メーカの信託を受けたサービスマンのみが所持を
許可されているねじ11bに対応した特殊なドライバー
を用いたときのみ着脱可能で、それ以外の市販の通常の
ドライバーでは取付けたり取外したりすることができな
いように形成されている。
【0230】次に、支持部材11の構成について説明す
る。図12に、支持部材11を画像形成装置1の前方向
から見た概略正面図、図13に、支持部材11を画像形
成装置1の上方向から見た平面図を示す。図12、図1
3に示すように、支持部材11は、各エンジンユニット
2C,2M,2Y,2Kの両側を支持する形状に形成さ
れている。これにより、画像形成時には支持部材11に
支持された状態のまま感光体109を、中間転写ベルト
8に接触させることが可能となる。
【0231】また、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kの取外し時には、図14に示すように、4つの
各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kと支持部材
11とが一体に画像形成装置本体から取り外される。こ
のように、本実施の形態の各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kは、支持部材11を引き出すことで、各
エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kを画像形成装
置本体から同時に取り外すことができる構成となってい
る。この構成の詳細について以下に説明する。
【0232】図15に、各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kの内部構造を示す。図15において、各
エンジンユニット2C,2M,2Y,2K内の各作像手
段を駆動するための駆動力は、画像形成装置本体に設け
られたモータ(図示せず)から、感光体109の回転軸
の端部に設けられた歯車206を介して伝達される。
【0233】歯車206を介して回転する感光体109
から他の各作像手段への駆動伝達は、感光体109の他
端部に形成された歯車が、他の作像手段である帯電装置
202、現像ローラ203a、攪拌スクリュー203
c、203d、廃トナー搬出スクリュー204bの端部
に設けられた歯車と、図15のH領域において直接噛み
合うことで行われる。
【0234】図16に、画像形成装置の前面上方向から
見た各エンジンユニット2K(2C,2M,2Y)の概
略斜視図、図17に、画像形成装置の背面下方向から見
た各エンジンユニット2K(2C,2M,2Y9の概略
斜視図を示す。
【0235】図16及び図17から明らかなように、各
エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kは、画像形成
装置の前面方向から見た場合に、各作像手段及びの駆動
伝達手段とも外部には現れないように構成されている。
【0236】一方、画像形成装置の後方向から見た場合
には、歯車206と、後述する弾性部材205及びシャ
ッター機構207のみが現れるように構成されている。
【0237】即ち、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kは、画像形成装置本体に取付ける際に、歯車2
06、弾性部材205、シャッター機構207を介し
て、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kを画像
形成装置本体に対して連結することで、画像形成が可能
となるように構成されている。
【0238】図18(a)、(b)、(c)に、歯車2
06、弾性部材205、シャッター機構207を介し
て、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kを画像
形成装置本体に対して連結する機構を示す。
【0239】図18(a)、(b)は、各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kを画像形成装置の側面から
見た概略断面図である。図18(c)は、各エンジンユ
ニット2C,2M,2Y,2Kの概略正面図である。な
お、図18(a)、(c)は、各エンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kの概略断面と概略正面との対応を
示すために横に並べて描かれている。
【0240】図18(a)、(b)において、弾性部材
205は切り込みの入ったゴム部材で構成されている。
この弾性部材205を通して、現像装置203のケーシ
ング内にトナーを導入するためのパイプ609が、各エ
ンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの内部に挿入さ
れる。
【0241】ここで、パイプ609が、各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kの内部に挿入されている状
態では、弾性部材205が各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kの内側に開く。また、弾性部材205
は、パイプ609が各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kの内部に挿入されていない状態でパイプ609
の挿入路を塞いで、エンジンユニット2C,2M,2
Y,2K内部の現像装置203のケーシング内に収容さ
れているトナーが外部に漏れ出さないようにするための
弁の役割を果たす。
【0242】このように、トナーを各エンジンユニット
2C,2M,2Y,2Kの外部から供給する構成とする
ことによって、トナー補給だけのために、各エンジンユ
ニット2C,2M,2Y,2Kを画像形成装置本体から
取外す必要がなくなる。従って、このように、トナーを
外部から供給する構成とすることは、各エンジンユニッ
ト2C,2M,2Y,2Kを長期にわたり使いつづける
ために好ましい。
【0243】また、シャッター機構207は、L字型部
材207aと、付勢ばね207bとで構成されている。
【0244】ここで、各エンジンユニット2C,2M,
2Y,2Kが画像形成装置に取付けられている場合に
は、図18(a)に示すように、L字型部材207aが
付勢ばね207bの弾力に抗して図の右方側に移動す
る。これにより、前述した廃トナー搬出スクリュー20
4bによって廃トナーを各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kの外部に排出するための取り出し口が開
放される。
【0245】一方、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kが画像形成装置から取外されている場合には、
図18(b)に示すように、L字型部材207aが付勢
ばね207bの弾力により図の左方側に移動する。これ
により、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kか
ら廃トナーがこぼれないように、廃トナーの取り出し口
が塞がれる。
【0246】このように、廃トナーを各エンジンユニッ
ト2C,2M,2Y,2Kの外部に排出するように構成
することで、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2
Kの内部に廃トナーが蓄積されることがなくなる。従っ
て、廃トナーの取り出しだけのために、各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kを画像形成装置本体から取
外す必要がなく、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kを長期に亘り使い続けることができるようにな
る。
【0247】ここで、廃トナー格納部を各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kの内部に設けることも可能
であるが、このような構成では、長寿命化したエンジン
ユニット2C,2M,2Y,2Kを使い続けるようにす
るために、巨大な廃トナー格納部が必要となり、各エン
ジンユニット2C,2M,2Y,2Kの大型化を招き好
ましくない。
【0248】なお、廃トナーを各エンジンユニット2
C,2M,2Y,2Kの外部に排出する機構を設けず
に、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kを大型
化させることなく廃トナーを取り出す他の方法として
は、感光体109上のトナー像を100%転写する技術
の開発や、残留トナーを現像装置203に再吸収する技
術の開発などが考えられる。
【0249】図18(a)に示す状態では、各エンジン
ユニット2C,2M,2Y,2Kが画像形成装置本体に
取付けられて、画像形成可能な状態となっている。
【0250】この状態では、各エンジンユニット2C,
2M,2Y,2K側に設けられている歯車206が、画
像形成装置本体側に設けられている駆動歯車12aと直
接噛み合う。これによって、画像形成装置本体に設けら
れたモータ(図示せず)の駆動力を、駆動歯車12aを
介して、各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの
歯車206に伝達できるようになる。
【0251】また、状態では、パイプ609が、弾性部
材205を内側に開きつつ各エンジンユニット2C,2
M,2Y,2Kの内部に挿入されており、後述するトナ
ー供給機構によってトナーの供給が可能になっている。
【0252】さらに、この状態では、L字型部材207
aが、画像形成装置本体に設けられた凸部12bによっ
て、付勢ばね207bを圧縮する方向に移動され、廃ト
ナーの取出し口が開放されている。これにより、廃トナ
ーを廃トナー格納部に排出できるようになっている。
【0253】一方、図18(b)に示す状態では、各エ
ンジンユニット2C,2M,2Y,2Kが画像形成装置
本体から取外されて、画像形成が不可能な状態となって
いる。このとき、各エンジンユニットの歯車206は、
駆動歯車12aと噛み合っておらず、画像形成装置本体
に設けられたモータ(図示せず)の駆動力が伝達されな
いようになっている。
【0254】また、この状態では、パイプ609が各エ
ンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの内部に挿入さ
れておらず、弾性部材205が閉じて、各エンジンユニ
ット2C,2M,2Y,2Kからトナーが漏れ出さない
ようになっている。さらに、この状態では、上述したよ
うに、L字型部材207aが付勢ばね207bの弾力に
より、廃トナーの取出し口を閉鎖する方向に移動されて
いる。これにより各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kからの廃トナーの流出が防止されている。
【0255】本実施の形態の各エンジンユニット2C,
2M,2Y,2Kは、上述のような構成により、支持部
材11を画像形成装置から引き出すことで、簡易に各エ
ンジンユニット2C,2M,2Y,2Kと画像形成装置
本体とを離脱させることが可能となる。
【0256】また、支持部材11を画像形成装置に押し
込むことで、簡易に各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kと画像形成装置本体とを連結させることができ
る。
【0257】従って、各エンジンユニット2C,2M,
2Y,2Kを画像形成装置から取外す際には、固定手段
としての各ねじ11bを取外す他は、一切の作業をする
必要がないなど操作性が良好となる。
【0258】また、補給用のトナーは各エンジンユニッ
ト2C,2M,2Y,2Kの外部から供給され、廃トナ
ーは各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの外部
に排出されるので、各エンジンユニット2C,2M,2
Y,2Kが寿命を迎える前に、エンジンユニット2C,
2M,2Y,2Kの内部のトナーが尽きたり、エンジン
ユニット2C,2M,2Y,2Kの内部に廃トナーが充
満して使用不能となることがない。
【0259】図19に、本実施の形態の画像形成装置に
おける各エンジンユニット2C,2M,2Y,2Kの取
付け取外しの概念図を示す。
【0260】図19において、支持部材11及び各エン
ジンユニット2C,2M,2Y,2Kに持ち手等を設け
ると、各エンジンユニット2C、2M、2Yの着脱時の
操作性がさらに簡便となる。
【0261】ところで、本実施の形態のエンジンユニッ
ト2のユニット構成について別の観点から説明する。エ
ンジンユニット2自体は例えば図7に示したように構成
されているが、より詳細には、図23に示すように、感
光体109と露光手段とを一体化した光走査装置100
に対して、クリーニング装置204と帯電装置202と
を一体化した帯電・クリーニングユニット231と現像
装置203をユニット化した現像ユニット232とを有
しており、各々エンジンユニット2に対して支点23
3,234により回動自在とされている。また、これら
のユニット231,232にはエンジンユニット2の一
部に設けられた固定ピン235,236に嵌合する切欠
237,238を各々有し、回動範囲が規制されてい
る。また、両ユニット231,232は感光体109方
向にばね(図示せず)により付勢されている。
【0262】エンジンユニット2の主体をなす光走査装
置100の筐体114は画像形成装置本体に設けられた
ガイド(図示せず)に沿って上方から挿入される。この
際、筐体114の保持部114bの外形と回動可能なユ
ニット231,232に各々設けられた固定ピン23
9,240が接触し感光体109から退避する方向(図
23(a)中に矢印で示す方向)に回動する。さらに、
筐体114を挿入し続けると、図23(b)に示すよう
に筐体114の一部に形成された位置決め機構としての
切欠114d,114eに固定ピン239,240が嵌
合し、感光体109に対する位置決め固定がなされる。
光走査装置100を外す場合は逆の操作がなされ、感光
体109が傷つくことはない。
【0263】なお、本実施の形態では、光走査装置10
0(感光体109を含む)、帯電装置202、現像装置
203、クリーニング装置204等が一体にユニット化
されているエンジンユニット2C,2M,2Y,2Kに
関して、専用の工具を使用しないと取り外し不可能な構
造で画像形成装置本体に組付けるようにした場合への適
用例で説明したが、このような形態に限られることはな
い。
【0264】例えば、本実施の形態の光走査装置が単独
で交換取り付け可能とされ、性能として画素密度の異な
る複数種類の光走査装置を入れ替えることで装置全体の
画素密度に関する性能が変更されるように構成しても良
い。また、本実施の形態の場合と異なり光走査装置とは
別体に構成された帯電装置、現像装置等の感光体周りの
プロセス手段のみが一体に構成された可視像形成手段を
作像ユニットとし、性能として記録速度(可視像形成速
度)の異なる複数の作像ユニットを交換することで装置
全体の記録速度に関する性能が変更されるように構成し
てもよい。また、光走査装置からなる作像ユニットと、
帯電装置、現像装置等のプロセス装置からなる作像ユニ
ットとが個別に交換取り付け可能とされていても良い。
【0265】即ち、本発明では画像形成装置の性能であ
る解像度や記録速度や定着立ち上がり時間を変えるため
に変更を必要とするもの(光走査装置、感光体周りを主
体とした可視像形成手段、定着装置など)を作像ユニッ
ト単位で性能が異なるものに交換可能であることが重要
であり、これによって、ユーザが画像形成装置の性能の
変更を望んだ場合に画像形成装置全体を変更するのでは
なく作像ユニットのみを所望の性能を有するものに交換
すれば済むという従来にない効果が得られることとな
る。
【0266】また、本実施の形態においては、感光体1
09と一体化させた光走査装置100を基本的に画像形
成装置本体内に固定的に組付ける構造とし、サービスマ
ン等のメーカの専門家のみがその取り外しを行えるよう
にしているので、光走査装置100として維持されてい
る走査光学系と感光体109との位置決め精度を極力維
持させることができる上に、部品の確実な回収が可能と
なり、リサイクル過程に簡易に乗せることができる。
【0267】なお、工具を使用しないと取り外しできな
い組付け構造としては、本実施の形態に例示したものに
限らず、各種構造を採り得ることはもちろんである。
【0268】また、本実施の形態の画像形成装置はカラ
ー画像形成装置への適用例として説明したが、単色の画
像形成装置であってもよいのはもちろんである。
【0269】さらに性能に関する情報は、作像ユニット
自身において記憶素子に電子情報として記憶されていな
くとも、例えば、作像ユニットの所定の箇所に所定の規
則で突起(又は凹部)を設け、これが画像形成装置本体
側に対応する規則で設けられている凹部(又は突起)に
嵌合することによって取り付けられた作像ユニットの種
類を特定させ、画像形成装置本体側のメモリ223に予
め記憶されている当該作像ユニットの種類に対応する性
能に関する情報を取得させるようにしても良い。
【0270】さらに、本実施の形態では、光源として半
導体レーザ101を使用した場合で説明したが、半導体
レーザに限らず、LED等を用いたものであってもよ
い。さらには、単一光源の場合に限らず、複数の発光点
を持つ半導体レーザアレイ、複数個の半導体レーザを用
いたもの、LEDアレイ等を用いることで、複数ライン
分を同時に書き込みを行うタイプであってもよい。ま
た、被走査媒体ないしは像担持体としての感光体も、ド
ラム状のものに限らず、ベルト状のものであってもよ
い。
【0271】また、電子写真方式のみならず、インクジ
ェット方式など電子写真以外の作像プロセスを用いた画
像形成装置においても適用可能である。
【0272】
【発明の効果】請求項1記載の発明の作像ユニットによ
れば、画像を形成するためのプロセス手段の少なくとも
一つを有して、画像形成装置本体に交換取り付け可能
で、当該ユニットの性能に関する性能情報を、その性能
情報に応じて装置全体の性能が変更させられる画像形成
装置本体側が取得可能な態様で有するので、所望の性能
を有する当該作像ユニットを画像形成装置本体に交換可
能に取り付けるだけで、当該作像ユニットの性能に応じ
て装置全体の性能を変更させることができ、画像形成装
置本体側を購入し直すことなく所望の性能を持つ画像形
成装置を実現させることができる。
【0273】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の作像ユニットにおいて、前記プロセス手段として少
なくとも可視像を形成する可視像形成手段を備えてユニ
ット構成され、当該ユニットの性能に関する前記性能情
報が可視像形成速度を表す情報であるので、可視像形成
速度に関して所望の性能を有する当該作像ユニットを画
像形成装置本体に交換可能に取り付けるだけで、当該作
像ユニットの可視像形成速度に関する性能に応じて装置
全体の性能を変更させることができ、画像形成装置本体
側を購入し直すことなく可視像形成速度に関して所望の
性能を持つ画像形成装置を実現させることができる。
【0274】請求項3記載の発明によれば、請求項1又
は2記載の作像ユニットにおいて、前記プロセス手段と
して少なくとも画像情報に応じて所定の画素密度で潜像
又は可視像を書き込む書込手段を備えてユニット構成さ
れ、当該ユニットの性能に関する前記性能情報は画素密
度を表す情報であるので、画素密度に関して所望の性能
を有する当該作像ユニットを画像形成装置本体に交換可
能に取り付けるだけで、当該作像ユニットの画素密度に
関する性能に応じて装置全体の性能を変更させることが
でき、画像形成装置本体側を購入し直すことなく画素密
度に関して所望の性能を持つ画像形成装置を実現させる
ことができる。
【0275】請求項4記載の発明によれば、請求項1な
いし3の何れか一記載の作像ユニットにおいて、前記プ
ロセス手段として少なくとも像担持体とこの担持体上に
潜像を形成するための書込手段とを備え、これらの像担
持体と書込手段とが同一の筐体上に保持させて一体にユ
ニット構成されているので、例えば画像形成装置本体を
変えないまま当該作像ユニットの交換により画素密度を
変更させる場合においても、書込手段として機能する走
査光学系と像担持体との一体構成によって両者間の距離
のばらつきを低減させることにより、深度余裕を広くす
ることができ、要求されるビームスポット径仕様を満足
することができ、画像品質の劣化を低減させ得る上に、
深度余裕が広くなる分、他の光学素子や保持部品などの
加工誤差に割り振ることができ、各部品の公差割り付け
量を大きくすることができる。
【0276】請求項5記載の発明によれば、請求項1記
載の作像ユニットにおいて、前記プロセス手段として少
なくともトナー像を被記録体に定着する定着手段を備え
てユニット構成され、当該ユニットの性能に関する前記
性能情報は前記定着手段が停止又は休止している状態か
ら定着動作可能な状態になるまでに必要な時間を表す情
報であるので、定着立ち上がり時間に関して所望の性能
を有する当該作像ユニットを画像形成装置本体に交換可
能に取り付けるだけで、当該作像ユニットの定着立ち上
がり時間に関する性能に応じて装置全体の性能を変更さ
せることができ、画像形成装置本体側を購入し直すこと
なく定着立ち上がり時間に関して所望の性能を持つ画像
形成装置を実現させることができる。
【0277】請求項6記載の発明によれば、請求項1な
いし5の何れか一記載の作像ユニットにおいて、当該ユ
ニットの性能に関する前記性能情報が電子情報として格
納され、当該ユニットの画像形成装置本体への取り付け
により当該画像形成装置本体側により読取り可能な不揮
発性の記憶手段を備えるので、当該ユニットが有する性
能に関する性能情報を画像形成装置本体側に確実に取得
させることができる。
【0278】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし6の何れか一記載の作像ユニットにおいて、性能の
異なるユニット同士が同一の外観構造を有するので、画
像形成装置本体側に構造的な変更等を要せず性能の異な
る作像ユニットが使用可能となり、装置全体の性能変更
が簡単に行うことができる。
【0279】請求項8記載の発明によれば、画像を形成
するための複数のプロセス手段を有する画像形成装置に
おいて、前記複数のプロセス手段のうちの少なくとも一
つのプロセス手段を有して、画像形成装置本体に交換可
能に取り付けられた請求項1ないし7の何れか一記載の
作像ユニットと、取り付けられた前記作像ユニットから
当該ユニットの性能に関する性能情報を取得する性能取
得手段と、取得されたその性能情報に応じて装置全体の
性能を変更させる制御手段と、を備えることにより、交
換可能に取り付けられた作像ユニットが有する性能に基
づいて装置全体の性能が制御されるので、所望の性能を
有する作像ユニットを画像形成装置本体に交換可能に取
り付けるだけで、画像形成装置本体側を購入し直すこと
なく所望の性能を持つ画像形成装置を実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の光走査装置を示す概略
斜視図である。
【図2】光ビームのスポット径を30μm程度まで絞っ
た場合のビーム深度方向の変化に伴うビーム径の変化の
様子を示すグラフである。
【図3】本実施の形態の特徴的な構成を示す縦断側面図
である。
【図4】光走査装置の異なる特徴的な構成を示す縦断側
面図である。
【図5】光走査装置の異なる特徴的な構成部分のみを抽
出して示す側面図である。
【図6】画像形成装置の全体的な構成を示す概略構成図
である。
【図7】その画像形成装置の画像形成装置本体に搭載さ
れているエンジンユニットを拡大して示す概略構成図で
ある。
【図8】エンジンユニットに一体化されている感光体の
構成の一例を説明するための概略拡大断面図である。
【図9】エンジンユニットの前面に設けられている扉を
開いた状態を示す概略正面図である。
【図10】エンジンユニットの前面に設けられている扉
を開いて、エンジンユニットを画像形成装置本体に対し
て着脱する状態を示す概略斜視図である。
【図11】エンジンユニットを画像形成装置本体に対し
て固定するための支持部材の着脱に使用するねじの一例
を示す概略斜視図である。
【図12】画像形成装置の前方向から見た支持部材の概
略正面図である。
【図13】画像形成装置の上方向から見た支持部材の概
略平面図である。
【図14】エンジンユニットを画像形成装置本体から取
外した状態を示す概略平面図である。
【図15】各エンジンユニットの内部構造を示す概略平
面図である。
【図16】画像形成装置の前面上方向から見た各エンジ
ンユニット概略斜視図である。
【図17】画像形成装置の背面下方向から見た各エンジ
ンユニットの概略斜視図である。
【図18】(a)、(b)は、各エンジンユニットを画
像形成装置本体に対して連結する機構を画像形成装置の
側面から見た概略断面図、(c)は、各エンジンユニッ
トの概略正面図である。
【図19】画像形成装置からエンジンユニットを取外す
状態を示す概略斜視図である。
【図20】画像形成装置に採用されるトナー供給装置を
示す概略断面図である。
【図21】トナー供給装置と各エンジンユニットとの位
置関係を示す概略側面図である。
【図22】本実施の形態の特徴部分を抽出して模式的に
示す説明図である。
【図23】位置決め機構等を示す概略側面図である。
【図24】従来の光走査装置の構成例を示す縦断側面図
である。
【図25】感光体の正面図である。
【符号の説明】
2 エンジンユニット、作像ユニット 7 作像ユニット 100 書込手段、プロセス手段 109 像担持体、プロセス手段 114 筐体 118 筐体 212a,212b,… 記憶手段 222 性能取得手段、制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新海 康行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 松浦 熱河 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 大田 勝一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 諸星 直哉 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 板橋 彰久 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 矢野 隆則 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 青木 勝弘 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C061 AP03 AP04 AQ06 AR01 AS13 BB11 BB37 CE00 2H027 EA18 EC20 ED04 ED25 EE08 EE10 HB05 HB07 HB15 HB16 2H071 BA04 BA13 BA20 BA34 DA02 DA12 DA15 DA31 EA18

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を形成するためのプロセス手段の少
    なくとも一つを有して、画像形成装置本体に交換取り付
    け可能で、当該ユニットの性能に関する性能情報を、そ
    の性能情報に応じて装置全体の性能が変更させられる画
    像形成装置本体側が取得可能な態様で有する作像ユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記プロセス手段として少なくとも可視
    像を形成する可視像形成手段を備えてユニット構成さ
    れ、当該ユニットの性能に関する前記性能情報が可視像
    形成速度を表す情報である請求項1記載の作像ユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記プロセス手段として少なくとも画像
    情報に応じて所定の画素密度で潜像又は可視像を書き込
    む書込手段を備えてユニット構成され、当該ユニットの
    性能に関する前記性能情報は画素密度を表す情報である
    請求項1又は2記載の作像ユニット。
  4. 【請求項4】 前記プロセス手段として少なくとも像担
    持体とこの担持体上に潜像を形成するための書込手段と
    を備え、これらの像担持体と書込手段とが同一の筐体上
    に保持させて一体にユニット構成されている請求項1な
    いし3の何れか一記載の作像ユニット。
  5. 【請求項5】 前記プロセス手段として少なくともトナ
    ー像を被記録体に定着する定着手段を備えてユニット構
    成され、当該ユニットの性能に関する前記性能情報は前
    記定着手段が停止又は休止している状態から定着動作可
    能な状態になるまでに必要な時間を表す情報である請求
    項1記載の作像ユニット。
  6. 【請求項6】 当該ユニットの性能に関する前記性能情
    報が電子情報として格納され、当該ユニットの画像形成
    装置本体への取り付けにより当該画像形成装置本体側に
    より読取り可能な不揮発性の記憶手段を備える請求項1
    ないし5の何れか一記載の作像ユニット。
  7. 【請求項7】 性能の異なるユニット同士が同一の外観
    構造を有する請求項1ないし6の何れか一記載の作像ユ
    ニット。
  8. 【請求項8】 画像を形成するための複数のプロセス手
    段を有する画像形成装置において、 前記複数のプロセス手段のうちの少なくとも一つのプロ
    セス手段を有して、画像形成装置本体に交換可能に取り
    付けられた請求項1ないし7の何れか一記載の作像ユニ
    ットと、 取り付けられた前記作像ユニットから当該ユニットの性
    能に関する性能情報を取得する性能取得手段と、 取得されたその性能情報に応じて装置全体の性能を変更
    させる制御手段と、を備えることを特徴とする画像形成
    装置。
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