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JP2002327848A - 真空ポンプにおける油洩れ防止構造 - Google Patents

真空ポンプにおける油洩れ防止構造

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JP2002327848A
JP2002327848A JP2001137409A JP2001137409A JP2002327848A JP 2002327848 A JP2002327848 A JP 2002327848A JP 2001137409 A JP2001137409 A JP 2001137409A JP 2001137409 A JP2001137409 A JP 2001137409A JP 2002327848 A JP2002327848 A JP 2002327848A
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oil
chamber
oil recovery
vacuum pump
pump
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真也 山本
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Satoru Kuramoto
覚 藏本
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Toyota Industries Corp
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    • F04C18/08Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of intermeshing-engagement type, i.e. with engagement of co-operating members similar to that of toothed gearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空ポンプにおけるポンプ室への油洩れを防止
するために用いられる油侵入防止部による油侵入防止作
用を向上する。 【解決手段】リヤハウジング14に形成された嵌入孔4
7内における回転軸19には環状の軸封環体49が嵌合
して固定されている。軸封環体49には油侵入防止リン
グ66が止着されている。油侵入防止リング66の周囲
には油回収室70,71が形成されている。油侵入防止
リング66の周壁面671,681は、環状の油回収室
70,71内に突出している。軸封環体49,50に一
体形成された油侵入防止部72の周壁面721は、環状
の油回収室73内に突出している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸の回転に基
づいてポンプ室内のガス移送体を動かし、前記ガス移送
体の動作によってガスを移送して吸引作用をもたらす真
空ポンプにおける油洩れ防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−129829号公報、特開
平3−11193号公報に開示される真空ポンプでは、
真空ポンプ内の潤滑必要部位を潤滑するための油を存在
させたくない領域に油を侵入させないようにする対策が
施されている。
【0003】特開昭63−129829号公報の装置で
は、油が発電機室に侵入しないようにプレートが回転軸
に止着されている。回転軸の周面に沿って発電機室に侵
入しようとする油はプレートに付着し、プレートに付着
した油はプレートの回転に伴う遠心力によってプレート
の周囲の環状溝に飛ばされる。環状溝内に跳ばされた油
は、環状溝の下部に接続された排出油路を経由して外部
に排出される。
【0004】特開平3−11193号公報の装置では、
軸受けに油を供給するための環状室内にスリンガが配設
されている。環状室から回転軸の周面に沿って渦流ポン
プ要素側へ侵入しようとする油はスリンガによってはね
飛ばされ、スリンガによってはね飛ばされた油は環状室
に繋がる排油孔を経由してモータ室側に排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】回転軸と一体的に回転
するプレート(スリンガ)は、油の侵入を防止するため
の機構の1つである。プレート(スリンガ)の回転に伴
う遠心力を利用した油侵入防止作用は、プレート(スリ
ンガ)の形状、プレート(スリンガ)を包囲する周囲の
壁面形状等に左右される。
【0006】本発明は、真空ポンプにおけるポンプ室へ
の油洩れを防止するために用いられる油侵入防止部によ
る油侵入防止作用を向上することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、回
転軸の回転に基づいてポンプ室内のガス移送体を動か
し、前記ガス移送体の動作によってガスを移送して吸引
作用をもたらす真空ポンプを対象とし、請求項1の発明
では、前記ポンプ室と隣接するように油存在領域を形成
するオイルハウジングと、前記オイルハウジングを貫通
して前記油存在領域に突出する前記回転軸の突出部位に
対し、一体的に回転可能に設けられた油侵入防止部と、
前記回転軸を中心として前記油侵入防止部の外周側を包
囲するように設けられた環状の油回収室とを備えた油洩
れ防止構造を構成し、前記油回収室に前記油侵入防止部
の周縁部を突出させた。
【0008】油回収室内に突出する油侵入防止部は、油
回収室内におけるミスト状の油が油存在領域側からポン
プ室側へ簡単に流れないようにする。請求項2の発明で
は、請求項1において、前記油侵入防止部は、前記油存
在領域側から前記ポンプ室側に向けて前記油回収室に至
る油侵入経路の末端部を狭めるように配設した。
【0009】油侵入経路の末端部を狭めた構成は、油存
在領域側から油回収室への油侵入を防止する上で有効で
ある。請求項3の発明では、請求項1及び請求項2のい
ずれか1項において、前記油回収室の形成壁面に付着し
た油が前記形成壁面を伝って集合する箇所に接続する油
回収通路を備え、前記油存在領域へ導くように、前記油
回収室と前記油存在領域とを前記油回収通路によって連
通した。
【0010】油回収室の形成壁面に付着した油は、油回
収通路を経由して油存在領域に回収される。請求項4の
発明では、請求項3において、前記回転軸は横向き配置
されており、前記油回収通路は、前記油回収室の最下部
に接続されていると共に、水平経路又は下り経路の経路
で前記油存在領域に接続されているようにした。
【0011】回転軸を横向き配置した真空ポンプでは、
環状の油回収室の形成壁面に付着した油は、自重によっ
て油回収室の最下部に向けて伝い落ちてゆく。油回収室
の最下部に伝い落ちた油は、油回収通路を経由して油存
在領域へ回収される。
【0012】請求項5の発明では、請求項1乃至請求項
4のいずれか1項において、前記油存在領域は、前記回
転軸を回転可能に支持するための軸受けを収容する領域
とした。
【0013】軸受けは、油存在領域の油によって潤滑さ
れる。請求項6の発明では、請求項1乃至請求項5のい
ずれか1項において、前記真空ポンプは、複数の前記回
転軸を平行に配置すると共に、前記各回転軸上にロータ
を配置し、隣合う回転軸上のロータを互いに噛み合わ
せ、互いに噛み合った状態の複数のロータを1組として
収容する複数のポンプ室、又は単一のポンプ室を備えた
ルーツポンプであり、複数の前記回転軸は、歯車機構を
用いて同期して回転され、前記油存在領域は、前記歯車
機構を収容する領域とした。
【0014】歯車機構は、油存在領域の油によって潤滑
される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をルーツポンプに具
体化した第1の実施の形態を図1〜図8に基づいて説明
する。
【0016】図1(a)に示すように、多段ルーツポン
プ11のロータハウジング12の前端にはフロントハウ
ジング13が接合されており、フロントハウジング13
には封鎖体36が接合されている。ロータハウジング1
2の後端にはリヤハウジング14が接合されている。ロ
ータハウジング12は、シリンダブロック15と複数の
室形成壁16とからなる。図2(b)に示すように、シ
リンダブロック15は、一対のブロック片17,18か
らなり、室形成壁16は一対の壁片161,162から
なる。図1(a)に示すように、フロントハウジング1
3と室形成壁16との間の空間、隣合う室形成壁16の
間の空間、及びリヤハウジング14と室形成壁16との
間の空間は、それぞれポンプ室39,40,41,4
2,43となっている。
【0017】フロントハウジング13とリヤハウジング
14とには一対の回転軸19,20がラジアルベアリン
グ21,37,22,38を介して回転可能に支持され
ている。両回転軸19,20は、横向き、かつ互いに平
行に配置されている。回転軸19,20は室形成壁16
に通されている。ラジアルベアリング37,38は、ベ
アリングホルダ45,46に支持されている。ベアリン
グホルダ45,46は、リヤハウジング14の端面14
4に凹設された嵌入孔47,48に嵌合して固定されて
いる。
【0018】回転軸19には複数のロータ23,24,
25,26,27が一体形成されており、回転軸20に
は同数のロータ28,29,30,31,32が一体形
成されている。ロータ23〜32は、回転軸19,20
の軸線191,201の方向に見て同形同大の形状をし
ている。ロータ23,24,25,26,27の厚みは
この順に小さくなってゆくようにしてあり、ロータ2
8,29,30,31,32の厚みはこの順に小さくな
ってゆくようにしてある。ロータ23,28は互いに噛
合した状態でポンプ室39に収容されており、ロータ2
4,29は互いに噛合した状態でポンプ室40に収容さ
れている。ロータ25,30は互いに噛合した状態でポ
ンプ室41に収容されており、ロータ26,31は互い
に噛合した状態でポンプ室42に収容されている。ロー
タ27,32は互いに噛合した状態でポンプ室43に収
容されている。ポンプ室39〜43内は無潤滑状態にさ
れる。そのため、各ロータ23〜32は、シリンダブロ
ック15、室形成壁16、フロントハウジング13及び
リヤハウジング14との間で摺接しないようになってい
る。又、噛合するロータ同士の間でも摺接しないように
なっている。
【0019】図2(a)に示すように、ロータ23,2
8は、ポンプ室39内に吸入領域391と、吸入領域3
91よりも高圧となる圧力領域392とを区画する。同
様に、ロータ24,29はポンプ室40内に、ロータ2
5,30はポンプ室41内に、ロータ26,31はポン
プ室42内に、それぞれ吸入領域391及び圧力領域3
92と同様の吸入領域及び圧力領域を区画する。図3
(a)に示すように、ロータ27,32はポンプ室43
内に、吸入領域391及び圧力領域392と同様の吸入
領域431及び圧力領域432を区画する。
【0020】図1(a)に示すように、リヤハウジング
14にはギヤハウジング33が組み付けられている。回
転軸19,20は、リヤハウジング14における貫通孔
141,142及び嵌入孔47,48を通ってギヤハウ
ジング33内に突出している。各回転軸19,20の突
出部位193,203には歯車34,35が互いに噛合
した状態で止着されている。ギヤハウジング33には電
動モータMが組み付けられている。電動モータMの駆動
力は、軸継ぎ手44を介して回転軸19に伝えられ、回
転軸19は、電動モータMによって図2(a),(b)
及び図3(a),(b)の矢印R1の方向に回転され
る。回転軸19の回転は歯車34,35を介して回転軸
20に伝えられ、回転軸20は図2(a),(b)及び
図3(a),(b)の矢印R2で示すように回転軸19
とは逆方向に回転する。即ち、回転軸19,20は、歯
車34,35を用いて同期して回転される。
【0021】図4(a)及び図5(a)に示すように、
ギヤハウジング33内のギヤ収容室331には潤滑油Y
が貯留されており、この潤滑油Yが歯車34,35を潤
滑する。歯車機構を構成する歯車34,35を収容する
ギヤハウジング33のギヤ収容室331は、多段ルーツ
ポンプ11の本体の外部に連通しないように密封された
油存在領域である。ギヤハウジング33及びリヤハウジ
ング14は、ポンプ室43と隣接するように油存在領域
を形成するオイルハウジングを構成する。ギヤ収容室3
31内の貯留油は、歯車34,35の回転動作によって
かき上げられる。歯車34,35の回転動作によってか
き上げられた潤滑油Yは、軸受けであるラジアルベアリ
ング37,38を潤滑する。
【0022】図2(b)に示すように、室形成壁16内
には通路163が形成されている。室形成壁16には通
路163の入口164及び出口165が形成されてい
る。隣合うポンプ室39,40,41,42,43は、
通路163を介して連通している。
【0023】図2(a)に示すように、ブロック片18
には導入口181がポンプ室39の吸入領域391に連
通するように形成されている。図3(a)に示すよう
に、ブロック片17には排出口171がポンプ室43の
圧力領域432に連通するように形成されている。導入
口181からポンプ室39の吸入領域391に導入され
たガスは、ロータ23,28の回転に伴って圧力領域3
92へ移行する。圧力領域392へ移行したガスは、吸
入領域391での状態よりも圧縮されて増圧された状態
となる。圧力領域392のガスは、室形成壁16の入口
164から通路163を経由して出口165から隣のポ
ンプ室40の吸入領域へ移送される。以下、同様にガス
は、ポンプ室の容積が小さくなってゆく順、即ちポンプ
室40,41,42,43の順に移送される。ポンプ室
43の吸入領域431へ移送されたガスは、ロータ2
7,32の回転によって圧力領域432へ移行した後、
排出口171から外部へ排出される。ロータ23〜32
は、ガスを移送するガス移送体である。
【0024】排出口171は、真空ポンプの本体のハウ
ジングの外部へ前記ガスを吐出する吐出通路である。ポ
ンプ室43は、吐出通路である排出口171に連なる最
終のポンプ室であり、最終のポンプ室43内の圧力領域
432は、ポンプ室39〜43内で最大の圧力となる最
大圧力領域である。排出口171は、ロータ27,32
によってポンプ室43内に区画される最大圧力領域43
2に連通している。
【0025】図1(a)に示すように、嵌入孔47,4
8内における回転軸19,20には環状の軸封環体4
9,50が嵌合して固定されている。軸封環体49,5
0の内周面と回転軸19,20の周面192,202と
の間にはシールリング51,52が介在されている。軸
封環体49,50と回転軸19,20との間に介在され
たシールリング51,52は、潤滑油Yが回転軸19,
20の周面192,202に沿って嵌入孔47,48か
らポンプ室43側へ洩れるのを阻止する。
【0026】図4(b)及び図5(b)に示すように、
軸封環体49,50の最大径部60の外周面491,5
01と嵌入孔47,48の円周面471,481との間
には間隙がある。軸封環体49,50の端面492,5
02と嵌入孔47,48の底形成面472,482との
間には間隙がある。従って、軸封環体49,50は、回
転軸19,20と一体的に回転可能である。
【0027】嵌入孔47,48の底形成面472,48
2には複数の環状突条53,54が同心円状に形成され
ている。底形成面472,482に対向する軸封環体4
9,50の端面492,502には複数の環状溝55,
56が同心円状に形成されている。環状突条53,54
は、環状溝55,56に対向するように入り込んでい
る。環状溝55,56に入り込んでいる環状突条53,
54の先端は、環状溝55,56の底面に近接してい
る。環状溝55は、環状突条53によってラビリンス室
551,552に区画されており、環状溝56は、環状
突条54によってラビリンス室561,562に区画さ
れている。環状突条53と環状溝55とは、回転軸19
側におけるラビリンスシール57を構成し、環状突条5
4と環状溝56とは、回転軸20側におけるラビリンス
シール58を構成する。軸封環体49,50の端面49
2,502は、軸封環体49,50側のシール用対向面
となり、嵌入孔47,48の底形成面472,482
は、リヤハウジング14側のシール用対向面となる。本
実施の形態では、端面492,502及び底形成面47
2,482は、回転軸19,20の軸線191,201
と直交する平面である。即ち、シール用対向面である端
面492,502及び底形成面472,482は、軸封
環体49,50の半径方向の方向成分のみを有する。
【0028】図4(b)及び図7に示すように、軸封環
体49の最大径部60の外周面491には螺旋溝61が
形成されている。図5(b)及び図8に示すように、軸
封環体50の最大径部60の外周面501には螺旋溝6
2が形成されている。螺旋溝61の螺旋の向きは、回転
軸19の回転方向R1に辿るにつれてギヤ収容室331
側からポンプ室43側へ移行する向きとなっている。螺
旋溝62の螺旋の向きは、回転軸20の回転方向R2に
辿るにつれてギヤ収容室331側からポンプ室43側へ
移行する向きとなっている。従って、螺旋溝61,62
は、回転軸19,20の回転に伴って流体をポンプ室4
3側からギヤ収容室331側へ移送するポンプ作用をも
たらす。即ち、螺旋溝61,62は、軸封環体49,5
0の外周面491,501と嵌入孔47,48の円周面
471,481との間における油をポンプ室43側から
油存在領域側へ付勢するポンピング手段を構成する。嵌
入孔47,48の円周面471,481はシール面とな
り、円周面471,481に対向する外周面491,5
01は、シール面に対する対向面となる。
【0029】図3(b)に示すように、最終のポンプ室
43を形成するリヤハウジング14の室形成壁面143
には排気圧波及溝63,64が形成されている。図4
(a)に示すように、排気圧波及溝63は、ロータ2
7,32の回転に伴って容積変化する最大圧力領域43
2に通じている。又、排気圧波及溝63は、貫通孔14
1に通じている。図5(a)に示すように、排気圧波及
溝64は、最大圧力領域432に通じ、かつ貫通孔14
2に通じている。
【0030】図1(a)、図4(a)及び図5(a)に
示すように、リヤハウジング14には環状の冷却室65
が軸封環体49,50を包囲するように形成されてい
る。冷却室65には冷却水が還流可能に供給される。冷
却室65に供給された冷却水は、嵌入孔47,48内の
潤滑油Yを冷却する。潤滑油Yの冷却は、潤滑油Yのミ
スト化を抑制する。
【0031】図1(b)及び図6に示すように、軸封環
体49の最小径部59の外周面には環状の油侵入防止リ
ング66が嵌合して固定されている。油侵入防止リング
66は、小径の油侵入防止部67と大径の油侵入防止部
68とからなる。ベアリングホルダ45の奥壁69には
環状の第1の油回収室70と環状の第2の油回収室71
とが油侵入防止リング66を包囲するように形成されて
いる。環状の第1の油回収室70は、小径の油侵入防止
部67を包囲しており、環状の第2の油回収室71は、
大径の油侵入防止部68を包囲している。
【0032】小径の油侵入防止部67の周縁部となる周
壁面671は、第1の油回収室70内に突出しており、
大径の油侵入防止部68の周縁部となる周壁面681
は、第2の油回収室71内に突出している。小径の油侵
入防止部67の周壁面671は、半径方向において第1
の油回収室70の形成壁面である周壁面702と対向し
ている。大径の油侵入防止部68の周壁面681は、半
径方向において第2の油回収室71の形成壁面である周
壁面712と対向している。
【0033】小径の油侵入防止部67の端面672は、
第1の油回収室70の形成壁面である端面701に近接
して対向している。大径の油侵入防止部68の一方(図
6において右方)の端面682は、第2の油回収室71
の形成壁面である端面711に近接して対向している。
大径の油侵入防止部68の他方(図6において左方)の
端面683は、軸封環体49の最大径部60の端面60
1から大きく離間して対向している。
【0034】軸封環体49の最大径部60には油侵入防
止部72が一体形成されている。嵌入孔47の円周面4
71には環状の第3の油回収室73が油侵入防止部72
を包囲するように形成されている。油侵入防止部72の
周縁部となる周壁面721は、第3の油回収室73内に
突出している。油侵入防止部72の周壁面721は、半
径方向において第3の油回収室73の形成壁面である周
壁面733と対向している。油侵入防止部72の一方
(図6において右方)の端面601は、第3の油回収室
73の形成壁面である端面731に近接して対向してい
る。油侵入防止部72の他方(図6において左方)の端
面722は、第3の油回収室73の形成壁面である端面
732に近接して対向している。
【0035】嵌入孔47の周面の最下部及びリヤハウジ
ング14の端面144には油回収通路74が形成されて
いる。油回収通路74は、嵌入孔47の周面の最下部に
形成された水平経路741と、端面144に形成された
垂直経路742とからなる。水平経路741は、第3の
油回収室73に連通しており、垂直経路742はギヤ収
容室331に連通している。即ち、第3の油回収室73
とギヤ収容室331とは、油回収通路74によって連通
している。
【0036】軸封環体50の最小径部59にも油侵入防
止リング66が設けられており、軸封環体50の最大径
部60にも油侵入防止部72が設けられている。又、ベ
アリングホルダ46にも油回収室70,71が形成され
ており、嵌入孔48にも油回収室73が形成されてい
る。さらに、嵌入孔48の最下部にも油回収通路74が
形成されている。軸封環体50側における第3の油回収
室73とギヤ収容室331とは、軸封環体50側におけ
る油回収通路74によって連通している。
【0037】ギヤ収容室331に貯留された潤滑油Y
は、歯車34,35及びラジアルベアリング37,38
を潤滑する。ラジアルベアリング37,38を潤滑した
潤滑油Yは、ラジアルベアリング37,38のリング間
隙371,381を介してベアリングホルダ45,46
の奥壁69に形成された挿通孔691へ侵入する。挿通
孔691へ侵入した潤滑油Yは、軸封環体49,50の
最小径部59の周面と挿通孔691の周面との間の間
隙、及び油侵入防止部67の端面672と第1の油回収
室70の端面701との間の間隙g1を経由して第1の
油回収室70に侵入しようとする。このとき、端面67
2に付着した潤滑油Yは、油侵入防止部67の回転に伴
う遠心力によって第1の油回収室70の周壁面702あ
るいは端面701に向けて飛ばされる。周壁面702あ
るいは端面701に向けて飛ばされた潤滑油Yの少なく
とも一部は、周壁面702あるいは端面701に付着す
る。周壁面702あるいは端面701に付着した潤滑油
Yは、自重によって周壁面702あるいは端面701を
伝い落ちて第1の油回収室70の最下部に達する。第1
の油回収室70の最下部に達した潤滑油Yは、第2の油
回収室71の最下部へ伝い落ちる。
【0038】第1の油回収室70に侵入した潤滑油Y
は、大径の油侵入防止部68の端面682と第2の油回
収室71の端面711との間の間隙g2を経由して第2
の油回収室71に侵入しようとする。このとき、端面6
82に付着した潤滑油Yは、油侵入防止部68の回転に
伴う遠心力によって第2の油回収室71の周壁面712
あるいは端面711に向けて飛ばされる。周壁面712
あるいは端面711に向けて飛ばされた潤滑油Yの少な
くとも一部は、周壁面712あるいは端面711に付着
する。周壁面712あるいは端面711に付着した潤滑
油Yは、自重によって周壁面712あるいは端面711
を伝い落ちて第2の油回収室71の最下部に達する。
【0039】第2の油回収室71の最下部に達した潤滑
油Yは、第3の油回収室73の最下部へ伝い落ちる。第
2の油回収室71に侵入した潤滑油Yは、油侵入防止部
72の端面601と第3の油回収室73の端面731と
の間の間隙g3を経由して第3の油回収室73に侵入し
ようとする。このとき、端面601に付着した潤滑油Y
は、油侵入防止部72の回転に伴う遠心力によって第3
の油回収室73の周壁面733あるいは端面731に向
けて飛ばされる。周壁面733あるいは端面731に向
けて飛ばされた潤滑油Yの少なくとも一部は、周壁面7
33あるいは端面731に付着する。周壁面733ある
いは端面731に付着した潤滑油Yは、自重によって周
壁面733あるいは端面731を伝い落ちて第3の油回
収室73の最下部に達する。
【0040】第3の油回収室73の最下部に達した潤滑
油Yは、油回収通路74を経由してギヤ収容室331に
還流する。第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。
【0041】(1-1)真空ポンプを運転しているときに
は、ポンプ室39〜43内の圧力は、大気圧相当の圧力
領域であるギヤ収容室331内の圧力よりも低くなる。
そのため、特にミスト状の潤滑油Yが油侵入防止リング
66の表面及び軸封環体49,50の表面に沿ってポン
プ室43側へ侵入しようとする。ミスト状の潤滑油Y
は、直線的な経路においてよりも屈曲経路において液化
させ易い。即ち、ミスト状の潤滑油Yは、屈曲経路を形
成する壁面に衝突させることによって液化させ易い。第
1の油回収室70内に周壁面671を突出させた油侵入
防止部67は、第1の油回収室70内でのミスト状の潤
滑油Yに対する経路の屈曲化をもたらす。第2の油回収
室71内に周壁面681を突出させた油侵入防止部68
は、第2の油回収室71内でのミスト状の潤滑油Yに対
する経路の屈曲化をもたらす。第3の油回収室73内に
周壁面721を突出させた油侵入防止部72は、第3の
油回収室73内でのミスト状の潤滑油Yに対する経路の
屈曲化をもたらす。従って、油回収室70,71,73
内に油侵入防止リング66,72の周壁面671,68
1,721を突出させた構成は、油回収室70,71,
73内におけるミスト状の潤滑油Yがポンプ室43側に
向けて簡単に流れないように働く。
【0042】(1-2)ベアリングホルダ45,46にお
ける挿通孔691から油侵入防止部67の端面672と
端面701との間の間隙g1に至る経路は、ギヤ収容室
331側から第1の油回収室70に至る油侵入経路とな
る。油侵入防止部67は、この油侵入経路の末端部であ
る間隙g1を狭めるように配設されている。
【0043】第1の油回収室70から油侵入防止部68
の端面682と端面711との間の間隙g2に至る経路
は、ギヤ収容室331側から第1の油回収室70を経由
して第2の油回収室71に至る油侵入経路となる。油侵
入防止部68は、この油侵入経路の末端部である間隙g
2を狭めるように配設されている。
【0044】第2の油回収室71から油侵入防止部72
の端面722と端面731との間の間隙g3に至る経路
は、ギヤ収容室331側から第1の油回収室70及び第
2の油回収室71を経由して第3の油回収室73に至る
油侵入経路となる。油侵入防止部72は、この油侵入経
路の末端部である間隙g3を狭めるように配設されてい
る。
【0045】前記した油侵入経路の末端部(即ち、間隙
g1,g2,g3)を狭めた構成は、ギヤ収容室331
側から各油回収室70,71,73へのミスト状の潤滑
油Yの侵入を防止する上で有効である。
【0046】(1-3)回転軸19,20を横向き配置し
たルーツポンプ11では、環状の油回収室70,71,
73の形成壁面に付着した潤滑油Yは、自重によって第
3の油回収室73の最下部に向けて伝い落ちてゆく。第
3の油回収室73の最下部は、油回収室70,71,7
3の形成壁面に付着した潤滑油Yがこの形成壁面を伝っ
て集合する箇所である。従って、油回収室70,71,
73の形成壁面に付着した潤滑油Yは、第3の油回収室
73の最下部に接続された油回収通路74を経由してギ
ヤ収容室331へ確実に回収される。
【0047】(1-4)第1の油回収室70及び第2の油
回収室71は、ベアリングホルダ45,46の奥壁69
に形成されている。ラジアルベアリング37,38を支
持するためのベアリングホルダ45,46に油回収室7
0,71を設ける構成は、閉鎖性の高い油回収室70,
71を構成する上で簡便である。
【0048】(1-5)回転軸19,20に嵌合された軸
封環体49,50の端面492,502の径は、回転軸
19,20の周面192,202の径よりも大きい。従
って、軸封環体49,50の端面492,502と嵌入
孔47,48の底形成面472,482との間のラビリ
ンスシール57,58の径は、回転軸19,20の周面
192,202とリヤハウジング14との間に設けられ
るラビリンスシールの径よりも大きくなる。ラビリンス
シール57,58の径が大きくなるほど圧力変動波及抑
制用のラビリンス室551,552,561,562の
容積が大きくなり、ラビリンスシール57,58におけ
るシール機能が向上する。即ち、軸封環体49,50の
端面492,502と嵌入孔47,48の底形成面47
2,482との間は、ラビリンス室551,552,5
61,562の容積を増やしてシール機能を向上する上
で、ラビリンスシール57,58の設定領域として好適
である。
【0049】(1-6)嵌入孔47,48と軸封環体4
9,50との間の間隙が小さいほど、潤滑油Yは嵌入孔
47,48と軸封環体49,50との間の間隙へ入り難
くなる。円周面471,481を有する嵌入孔47,4
8の底形成面472,482と、軸封環体49,50の
端面492,502とは、全面にわたって均等に近接さ
せ易い。従って、環状突条53,54の先端と環状溝5
5,56の底面との間の間隙、及び嵌入孔47,48の
底形成面472,482と軸封環体49,50の端面4
92,502との間の間隙を可及的に小さくし易い。こ
れらの間隙が小さいほど、ラビリンスシール57,58
におけるシール機能が向上する。即ち、嵌入孔47,4
8の底形成面472,482は、ラビリンスシール5
7,58の設定領域として好適である。
【0050】(1-7)ラビリンスシール57,58は、
ガスに対してもシール性を有する。多段ルーツポンプ1
1の運転開始時にはポンプ室39〜43内は大気圧より
も高くなる。ラビリンスシール57,58は、ポンプ室
43からギヤ収容室331側への軸封環体49,50の
表面に沿った排ガス洩れを防止する。油洩れ及び排ガス
洩れを共に防止するラビリンスシール57,58は、非
接触型シール手段として最適である。
【0051】(1-8)非接触型シール手段は、リップシ
ールのような接触型シール手段における経時的な劣化
(シール性の低下)を生じないが、接触型シール手段に
比べてシール性では幾分劣る。油侵入防止部67,6
8,72は、これを補償するものである。油回収室7
0,72,73内に油侵入防止部の周壁面671,68
1,721を突出させた構成は、前記の補償を更に確実
にする。
【0052】(1-9)軸封環体49に設けられた螺旋溝
61は、回転軸19の回転に伴い、嵌入孔47の円周面
471を掃過してゆく。螺旋溝61の掃過領域にある潤
滑油Yは、ポンプ室43側からギヤ収容室331側へ掃
き移される。又、軸封環体50に設けられた螺旋溝62
は、回転軸20の回転に伴い、嵌入孔48の円周面48
1を掃過してゆく。螺旋溝62の掃過領域にある潤滑油
Yは、ポンプ室43側からギヤ収容室331側へ掃き移
される。即ち、ポンピング手段である螺旋溝61,62
を備えた軸封環体49,50は、潤滑油Yに対して高い
シール性を発揮する。
【0053】(1-10)螺旋溝61,62を設けた外周面
491,501は、軸封環体49,50の最大径部60
の外周面であり、軸封環体49,50における周速度が
最大となる箇所である。軸封環体49,50の外周面4
91,501と嵌入孔47,48の円周面471,48
1との間にあるガスは、高速で周回する螺旋溝61,6
2によってポンプ室43側からギヤ収容室331側へ効
率よく付勢される。軸封環体49,50の外周面49
1,501と嵌入孔47,48の円周面471,481
との間にある潤滑油Yは、ポンプ室43側からギヤ収容
室331側へ効率よく付勢されるガスに追随する。軸封
環体49,50の外周面491,501は、外周面49
1,501と円周面471,481との間を経由した嵌
入孔47,48側からポンプ室43側への油洩れを阻止
する性能、即ち潤滑油Yに対する軸封環体49,50の
シール性を高める上で、螺旋溝61,62の設定箇所と
して好適である。
【0054】(1-11)螺旋溝61,62によってポンプ
室43側からギヤ収容室331側へ掃き移される潤滑油
Yの一部は、油侵入防止部72の端面722に付着す
る。端面722に付着した潤滑油Yは、油侵入防止部7
2の回転に伴う遠心力よって第3の油回収室73の周壁
面733に向けて飛ばされる。周壁面733に向けて飛
ばされた潤滑油Yは、周壁面733に付着する。即ち、
油侵入防止部72は、螺旋溝61,62によってポンプ
室43側からギヤ収容室331側へ掃き移された潤滑油
Yを第3の油回収室73を経由してギヤ収容室331に
回収する役割を果たす。
【0055】(1-12)回転軸19の周面192と貫通孔
141との間には僅かな間隙があり、ロータ27,32
とリヤハウジング14の室形成壁面143との間には僅
かな間隙がある。そのため、最終のポンプ室43の圧力
が前記の僅かな間隙を介してラビリンスシール57に波
及する。同様に、回転軸20の周面202と貫通孔14
2との間にも僅かな間隙があるため、最終のポンプ室4
3の圧力がラビリンスシール58に波及する。排気圧波
及溝63,64のない場合には、吸入領域431の圧力
と最大圧力領域432の圧力とがラビリンスシール5
7,58に同程度に波及する。
【0056】本実施の形態における排気圧波及溝63,
64は、ラビリンスシール57,58に対する最大圧力
領域432の圧力の波及効果を高める。即ち、排気圧波
及溝63,64を介した最大圧力領域432の圧力の波
及効果が吸入領域431の圧力の波及効果を大きく上回
る。従って、排気圧波及溝63,64がある場合にポン
プ室43からラビリンスシール57,58に波及する圧
力は、排気圧波及溝63,64がない場合に比べて大き
く上回ることになる。その結果、排気圧波及溝63,6
4がある場合のラビリンスシール57,58の前後の圧
力差は、排気圧波及溝63,64がない場合に比べて大
きく下回る。即ち、排気圧波及溝63,64は、ラビリ
ンスシール57,58における油洩れ防止効果を高め
る。
【0057】(1-13)ドライポンプ型のルーツポンプ1
1では、ポンプ室39〜43内での潤滑油Yの使用は行
われない。ポンプ室39〜43内に潤滑油Yを存在させ
たくないルーツポンプ11は、本発明の適用対象として
好適である。
【0058】本発明では、図9の第2の実施の形態、図
10の第3の実施の形態も可能である。第1の実施の形
態と同じ構成部には同じ符号が用いてある。第2及び第
3の実施の形態では、回転軸19側についてのみ説明す
るが、回転軸20側にも同様の構成が設けられている。
【0059】図9の第2の実施の形態では、軸封環体4
9の最小径部59に止着された油侵入防止リング75の
周壁面751が嵌入孔47の円周面471に形成された
油回収室73内に突出している。
【0060】図10の第3の実施の形態では、回転軸1
9及びロータ27の端面に軸封環体49Aが一体形成さ
れている。軸封環体49Aは、ロータハウジング12に
対向する側のリヤハウジング14の端面に凹設された嵌
入孔76に嵌入されている。軸封環体49Aの端面と嵌
入孔76の底形成面761との間にはラビリンスシール
77が設けられている。
【0061】回転軸19には油侵入防止リング78が止
着されている。嵌入孔47の底形成面472とベアリン
グホルダ45の奥壁69との間には環状の油回収室79
が形成されている。油侵入防止リング78の周壁面78
1は、油回収室79内に突出している。
【0062】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)第1の実施の形態において、軸封環体49,50
と油侵入防止リング66とを一体形成すること。
【0063】(2)ルーツポンプ以外の真空ポンプに本
発明を適用すること。前記した実施の形態から把握でき
る請求項記載以外の発明について以下に記載する。
【0064】〔1〕前記オイルハウジングを貫通して前
記油存在領域に突出する前記回転軸の突出部位に対し、
一体的に回転可能に前記油侵入防止部よりも前記ポンプ
室側に設けられた環状の軸封環体と、前記軸封環体と前
記オイルハウジングとの各々に対して設けられたシール
用対向面と、前記一対のシール用対向面の間に非接触型
シール手段を設けた請求項1乃至請求項6のいずれか1
項に記載の真空ポンプにおける油洩れ防止構造。
【0065】〔2〕前記オイルハウジングを貫通して前
記油存在領域に突出する前記回転軸の突出部位に対し、
一体的に回転可能に前記油侵入防止部よりも前記ポンプ
室側に設けられた環状の軸封環体と、前記軸封環体に対
向するように前記オイルハウジングに形成されたシール
面と、前記シール面に対向する前記軸封環体の対向面に
設けられたポンピング手段とを備え、前記ポンピング手
段は、前記回転軸の回転に伴い、前記対向面と前記シー
ル面との間における油を前記ポンプ室側から前記油存在
領域側へ付勢するようにした請求項1乃至請求項6のい
ずれか1項に記載の真空ポンプにおける油洩れ防止構
造。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように本発明では、回転軸
と一体的に回転する油侵入防止部の周縁部を油回収室に
突出させたので、真空ポンプにおけるポンプ室への油洩
れを防止するために用いられる油侵入防止部による油侵
入防止作用を向上し得るという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示し、(a)は多段ルーツ
ポンプ11全体の平断面図。(b)は要部拡大平断面
図。
【図2】(a)は図1のA−A線断面図。(b)は図1
のB−B線断面図。
【図3】(a)は図1のC−C線断面図。(b)は図1
のD−D線断面図。
【図4】(a)は図3(b)のE−E線断面図。(b)
は要部拡大側断面図。
【図5】(a)は図3(b)のF−F線断面図。(b)
は要部拡大側断面図。
【図6】要部拡大側断面図。
【図7】分解斜視図。
【図8】分解斜視図。
【図9】第2の実施の形態を示す要部拡大側断面図。
【図10】第3の実施の形態を示す要部拡大側断面図。
【符号の説明】
11…真空ポンプであるルーツポンプ。14…オイルハ
ウジングを構成するリヤハウジング。19,20…回転
軸。193,203…突出部位。23,24,25,2
6,27,28,29,30,31,32…ガス移送体
となるロータ。33…オイルハウジングを構成するギヤ
ハウジング。331…油存在領域となるギヤ収容室。3
4,35…歯車機構を構成する歯車。37,38…軸受
けとなるラジアルベアリング。43…ポンプ室。67,
68,72…油侵入防止部。671,681,721,
751,781…周縁部となる周壁面。70,71,7
3,79…油回収室。74…油回収通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藏本 覚 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H029 AA06 AA16 AA21 AB06 BB04 BB05 BB32 CC04 CC09 CC18 CC19 CC20 CC45 3J042 AA03 BA01 CA21 DA13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の回転に基づいてポンプ室内のガス
    移送体を動かし、前記ガス移送体の動作によってガスを
    移送して吸引作用をもたらす真空ポンプにおいて、 前記ポンプ室と隣接するように油存在領域を形成するオ
    イルハウジングと、 前記オイルハウジングを貫通して前記油存在領域に突出
    する前記回転軸の突出部位に対し、一体的に回転可能に
    設けられた油侵入防止部と、 前記回転軸を中心として前記油侵入防止部の外周側を包
    囲するように設けられた環状の油回収室とを備え、 前記油回収室に前記油侵入防止部の周縁部を突出させた
    真空ポンプにおける油洩れ防止構造。
  2. 【請求項2】前記油侵入防止部は、前記油存在領域側か
    ら前記ポンプ室側に向けて前記油回収室に至る油侵入経
    路の末端部を狭めるように配設されている請求項1に記
    載の真空ポンプにおける油洩れ防止構造。
  3. 【請求項3】前記油回収室の形成壁面に付着した油が前
    記形成壁面を伝って集合する箇所に接続する油回収通路
    を備え、前記油存在領域へ導くように、前記油回収室と
    前記油存在領域とを前記油回収通路によって連通した請
    求項1及び請求項2のいずれか1項に記載の真空ポンプ
    における油洩れ防止構造。
  4. 【請求項4】前記回転軸は横向き配置されており、前記
    油回収通路は、前記油回収室の最下部に接続されている
    と共に、水平経路又は下り経路で油存在領域に接続され
    ている請求項3に記載の真空ポンプにおける油洩れ防止
    構造。
  5. 【請求項5】前記油存在領域は、前記回転軸を回転可能
    に支持するための軸受けを収容する領域である請求項1
    乃至請求項4のいずれか1項に記載の真空ポンプにおけ
    る油洩れ防止構造。
  6. 【請求項6】前記真空ポンプは、複数の前記回転軸を平
    行に配置すると共に、前記各回転軸上にロータを配置
    し、隣合う回転軸上のロータを互いに噛み合わせ、互い
    に噛み合った状態の複数のロータを1組として収容する
    複数のポンプ室、又は単一のポンプ室を備えたルーツポ
    ンプであり、複数の前記回転軸は、歯車機構を用いて同
    期して回転され、前記油存在領域は、前記歯車機構を収
    容する領域である請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    に記載の真空ポンプにおける油洩れ防止構造。
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