[go: up one dir, main page]

JP2002105606A - Fe−Cr−Al系合金 - Google Patents

Fe−Cr−Al系合金

Info

Publication number
JP2002105606A
JP2002105606A JP2001228069A JP2001228069A JP2002105606A JP 2002105606 A JP2002105606 A JP 2002105606A JP 2001228069 A JP2001228069 A JP 2001228069A JP 2001228069 A JP2001228069 A JP 2001228069A JP 2002105606 A JP2002105606 A JP 2002105606A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
less
mass
oxidation resistance
hot
toughness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001228069A
Other languages
English (en)
Inventor
Shogo Konya
省吾 紺谷
Mikio Yamanaka
幹雄 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2001228069A priority Critical patent/JP2002105606A/ja
Publication of JP2002105606A publication Critical patent/JP2002105606A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さ25μm以下の極薄箔状態でも、耐酸化性
が良好、かつ製造性が良好なFe-Cr-Al系合金を提供す
る。 【解決手段】 質量%で、Cr:15%以上28%以下、Al:4.5%
以上10.0%以下、Y:0.01%以上0.3%以下、Zr、Hfの1種ま
たは2種を(Zr+Hf/2)として0.01%以上0.2%以下であり、
不可避的不純物として、C:0.02%以下、N:0.02%以下、C+
N:0.03%以下、S:0.003%以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以
下、Ti、Nb、Ta及びVの合計が0.03%未満、Ce:0.005%未
満かつYを除く希土類元素の合計が0.01%未満を含有し、
残部はFeからなり、かつ下記(1)、(2)式を満足する、耐
酸化性と靭性に優れたFe-Cr-Al系合金である。 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2-2×(%Ti)-(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V) …(1) {(%Al)-4}2×{2×(%Zr)+(%Hf)}/(%Y)<20 …(2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、耐酸化性
及び靭性に優れたFe-Cr-Al系合金に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の内燃機関の排ガス浄化用触媒
担体として、耐熱合金製の外筒に同合金製のハニカム体
を嵌入したメタル担体が、近年多用されるようになって
きた。ハニカム体は厚さ50μm程度の平箔と、該平箔を
コルゲート加工した波箔とを、交互に積層して形成さ
れ、平箔と波箔を交互に積層したものや、帯状の平箔と
波箔を重ねて渦巻状に巻き回したもの等が使用されてい
る。
【0003】従来のセラミック製担体では、排ガスの有
害成分(HC、NOx、CO等)の大半が、触媒が加熱されず活
性化されていないエンジン始動初期に放出されていた。
これに対し、メタル担体は、従来のセラミック製担体と
比較して熱容量が小さいので、排ガスそれ自体が持つ熱
エネルギーによって、触媒が作用する温度に早く加熱さ
れ、エンジン始動初期の排ガス浄化能力が優れている
等、多くの利点を有する。近年、自動車排ガス規制が、
米国、欧州、日本において、さらに厳しくなる傾向にあ
り、触媒をさらに早期に活性化する要求が高まってきて
いる。この背景から、さらにメタル担体の熱容量を低下
する必要性があり、箔厚を従来の50μmよりもさらに薄
くした箔素材が求められてきている。
【0004】箔素材としては、高温耐酸化性に優れたFe
-20質量%Cr-5質量%Al等、Fe-Cr-Al系の合金が多く採用
されている。この合金は、高温酸化雰囲気に曝されたと
きに、表面に緻密なAl2O3が形成され、このAl2O3皮膜が
形成されると酸化進行の速度が遅くなり、耐酸化性の点
で極めて有利である。しかしながら、Fe-Cr-Al系合金そ
れ自体は、固溶炭素あるいは固溶窒素に起因する靭性の
低下に伴う加工性の劣化や、Al2O3皮膜が剥離しやすい
ことに起因する耐酸化性の低下が生じるため、他の元素
を添加することにより、これら合金の特性を改善するこ
とが試みられている。
【0005】特公昭48-3927号公報には、Ti、Zr、Ce、Y
のうち少なくとも1種を全体で1質量%以下添加すること
により、高温耐酸化性が向上することが開示されている
が、規定量を超えると加工性が劣化するとしている。
【0006】特公昭51-48473号及び特公昭58-1971号公
報には、0.1〜3質量%のYを添加することにより、酸化皮
膜の密着性が向上、すなわち耐酸化性が向上することが
述べられている。
【0007】特開昭58-177437号公報では、0.002〜0.05
質量%のCe、La、Nd、Prを含む0.06質量%までの希土類元
素を添加して、酸化皮膜の密着性を向上させ、該合金の
安定化のためにZr、高温強度確保のためにNbを、炭素、
窒素量に応じて添加することが効果的であるとしてい
る。
【0008】特開平5-277380号公報には、0.01〜0.5質
量%のYの添加により、異常酸化発生に対する抵抗を増加
し、炭素、窒素量に応じたTi、Nbを添加することによ
り、高温強度確保と熱延板靭性の向上を図っている。特
公平6-8486号あるいは特開平9-279311号公報において
は、炭素、窒素量に応じたTiの添加により、熱延板靭性
を向上せしめ、さらにP量とランタノイド元素量を調節
することにより、異常酸化に対する寿命を向上させてい
る。
【0009】特許第2587413号公報には、希土類元素の
中でも特にLa、Ndを0.05〜0.2質量%添加することが耐酸
化性向上に効果があり、さらにC濃度の5倍〜0.1質量%の
Tiが、炭素を固定して靭性を改善するとしている。ま
た、特許第2991296号公報には、前記公報と同様に0.05
〜0.2質量%のLa及びNdが、耐酸化性向上に効果があり、
さらにC濃度の8倍〜0.3質量%のZrが、炭素を固定して靭
性を改善するともしている。
【0010】特許第2510055号公報には、Zr、Nb、Tiの
中から選んだ1種以上を合計で1質量%以下に制限して含
有させることで、酸化皮膜の剥離特性を向上させて、酸
化皮膜の生成速度を抑制することが述べられている。
【0011】このように、種々の元素添加により、靭性
の向上や、耐酸化性の向上の方法が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、触媒担
体の熱容量低減のため、最近では、従来用いられてきた
50μmの半分以下の厚さ、すなわち25μm以下の薄箔でハ
ニカムを構成することが求められている。一方、箔の厚
さが薄いと、耐酸化性を維持するCrとAlの絶対保有量が
少なくなるため、箔の耐酸化性は、同一化学組成のもの
ではその厚さに比例する。したがって、一般に薄箔の耐
酸化性は低下し、特に25μm以下の薄箔では、従来の箔
にも増して耐酸化性が最高になるように合金設計しなけ
ればならない。25μm以下の薄箔では、Al量として4.5質
量%以上、好ましくは6質量%以上であることが好まし
い。しかしながら、量産できるFe-Cr-Al系合金のAl量
は、圧延性の問題等から自ずから制限があり、これらの
単なる増量による耐酸化性の向上手段はとれない。
【0013】残る手段としては、酸化皮膜の密着性に大
きく影響する希土類元素と、製造性、特に、熱延板の靭
性を改善するために添加されるC、N固定元素の最適化で
ある。後者は、酸化皮膜中にも析出して、その耐酸化性
にも影響する。
【0014】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
解決のためになされたものであって、熱延板靭性を保持
しつつ、極薄箔であっても耐酸化性に優れたFe-Cr-Al系
合金、及びこれを用いた極薄合金箔並びに触媒担体(メ
タル担体)、触媒装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、厚さ25μ
m以下の薄箔でも、十分な耐酸化性を発揮するFe-Cr-Al
系合金箔の合金設計を種々検討した結果、添加する希土
類元素や、熱延板靭性改善のために添加するC、N固定元
素が、次のいずれかに該当する場合に耐酸化性に悪影響
を及ぼすことを見出した。
【0016】1)Alよりも酸素との親和力が弱い。
【0017】2)当該添加元素の酸化物が、雰囲気の酸
素分圧によって異なる組成式を取り得るため、結果とし
て、酸化物の酸素含有量に広い幅を有する。
【0018】即ち、従来のメタル担体用Fe-Cr-Al系合金
箔に添加されていた希土類元素の内、Ceは、酸化物がCe
O2とCe2O3の2種類の形態を有するため、むしろ耐酸化性
を劣化させる。また、熱延板の靭性を改善するために添
加されるC、N固定元素の内、TiやNbは、それらの酸化物
が酸素分圧により、TiO、TiO2、Ti2O3等、あるいはNb
O、Nb2O5等の状態に変化し得るため、酸化物の酸素含有
量に広い幅を有する。また、Nb、V、Taは、酸素との親
和力がAlより低い。
【0019】したがって、これらのTi、Nb、V、Ta、Ce
の如き元素を含有しているFe-Cr-Al系合金は、近年求め
られているような25μm厚以下の極薄箔での耐酸化性を
克服することができない。
【0020】そこで、熱延板靭性を保持しつつ、耐酸化
性も十分に発揮するFe-Cr-Al系合金を鋭意検討した結
果、Ti、Nb、V、Ta、Ceのような耐酸化性を悪化させる
元素を含有させず、希土類元素としては、酸素との親和
力が最も高く、かつ、その酸化物が酸素分圧によって変
化しない、Yの添加が効果的であり、また熱延板靭性向
上のためのC、N固定元素として、Ti、Nb、V、Taよりも
C、Nとの親和力が高く、かつ酸素との親和力がAlのそれ
と同等又はそれ以上であり、さらにその酸化物が酸素分
圧によって異なる組成式をとらないZr及び/又はHfを添
加することが必要であることを知見し、さらに、Y元素
それ自体が、Al濃度増加による熱延板靭性低下を抑制す
る効果があることを見出し、本発明を完成させたもので
ある。
【0021】上記課題を解決する本発明は、質量%で、C
r:15%以上28%以下、Al:4.5%以上10.0%以下、Y:0.01%以
上0.3%以下、Zr、Hfの1種または2種を(Zr+Hf/2)とし
て0.01%以上0.2%以下であり、不可避的不純物として、
C:0.02%以下、N:0.02%以下、C+N:0.03%以下、S:0.003%
以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以下、Ti、Nb、Ta及びVの
合計が0.03%未満、Ce:0.005%未満かつYを除く希土類元
素の合計が0.01%未満を含有し、残部はFeからなり、か
つ下記(1)、(2)式を満足することを特徴とするFe-Cr-Al
系合金である。さらに、質量%で、Ti、Nb、Ta及びVの
合計が0.01%未満であり、さらに下記(3)式を満足する前
記Fe−Cr−Al系合金である。
【0022】 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2-2×(%Ti)-(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V) …(1) {(%Al)-4}2×{2×(%Zr)+(%Hf)}/(%Y)<20 …(2) 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2+0.05×(%Si)-2×(%Ti) -(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V)-0.05×(%Mn)…(3) また、質量%で、Cr:15%以上28%以下、Al:4.5%以上10.0%
以下、Y:0.01%以上0.3%以下、Zr、Hfの1種または2種
を(Zr+Hf/2)として0.01%以上0.2%以下であり、不可避的
不純物として、C:0.02%以下、N:0.02%以下、C+N:0.03%
以下、S:0.003%以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以下を含有
し、残部はFeからなり、かつYを除く希土類元素、Ti、N
b、V及びTaを含有しないことを特徴とするFe-Cr-Al系合
金である。
【0023】さらに、質量%で、Al:6.0%以上8.0%以下で
ある前記Fe-Cr-Al系合金である。
【0024】また、前記組成を有するFe-Cr-Al系合金か
らなる、厚さ25μm以下のFe-Cr-Al系合金箔であり、ま
た前記Fe-Cr-Al系合金箔を用いた触媒担体であり、さら
に、該触媒担体に触媒を担持してなる触媒装置である。
【0025】
【発明の実施の形態】前述したように、Fe-Cr-Al系合金
において優れた耐酸化性を得るには、まず、Ti、Nb、
V、Ta、Ceといった、Alよりも酸素との親和力が弱い
か、あるいは、当該添加元素の酸化物の組成式が酸素分
圧によって変化するような合金元素を極力排除しなけれ
ばならない。
【0026】さらに、耐酸化性を得るため添加されてい
る合金元素は、一般的にAlよりも酸素との親和力が強い
ものであり、耐酸化性を向上させるための元素として、
Yあるいは希土類元素(原子番号57〜71のランタノイド)
が有効であることは公知であるが、特に、Yは酸素との
親和力が強く、LaやNdといったY以外の希土類元素より
もさらに大きい耐酸化性向上効果が得られる。
【0027】また、高Al鋼では、熱延板靭性が極めて悪
化し、冷間圧延時に圧延ができない問題が生じる。そこ
で、熱延板靭性を向上させるためには、第一に、炭素あ
るいは窒素との親和力が高い元素を添加して、炭素、窒
素を固定する必要がある。Ti、Nb、Ta、Vは、炭素ある
いは窒素との親和力が高く、合金の靭性を向上させる効
果が高いが、本発明においては、耐酸化性を劣化させる
ので、排除すべき元素である。そこで、Ti、Nb、Ta、V
よりも炭素、窒素との親和力が高く、さらにFe-Cr-Al系
合金の耐酸化性を阻害しない、即ち、Alよりも酸素との
親和力が高く、かつその酸化物の組成式が酸素分圧によ
って変化しない元素を、熱延板靭性向上のための元素と
して添加する必要があり、これを満たす元素がZr及び/
又はHfである。ただし、Zr又はHfの単独添加、あるいは
ZrとHfの複合添加のみでは、耐酸化性を向上させる効果
はさほど大きくなく、YとZr及び/又はHfとの組み合わせ
で使用することにより、初めて優れた耐酸化性が得られ
る。
【0028】熱延板靭性向上の第二の方法として、本発
明者らは、Yの添加が熱延板靭性の改善に有効であるこ
とを見出した。前述したように耐酸化性を向上させるた
めの元素として、Yあるいは希土類元素(原子番号57〜71
のランタノイド)が有効であることは公知であるが、熱
延板靭性を改善する効果があるのはYのみで、それ以外
の希土類元素では、熱延板靭性の改善効果は認められな
かった。一方、希土類元素の過剰添加は、熱延時の割れ
を引き起こすため、Yを単独で用いることで、高いAl含
有量の鋼の熱延板靭性と耐酸化性の向上を期待できる。
特に、Ceは耐酸化性を損なうので、積極的に排除する必
要があるが、その他のLa、Nd等の希土類元素において
も、耐酸化性向上効果がYより低く、熱延割れを防止の
観点からは添加しないほうがよい。
【0029】このように、YとZr及び/又はHf元素を適量
複合添加することにより初めて、近年要求されてきてい
る耐酸化性の水準に応えられるようなFe-Cr-Al系合金
を、量産性をも確保しつつ得られるのである。
【0030】このようなYを除く希土類元素、Ti、Nb、
V、Taを積極的に排除し、かつYとZr及び/又はHfを組み
合わせて耐酸化性を得ることは、従来技術にはなく、例
えば特公昭48-3927公報では、Ti、Zr、Ce、Yの少なくと
も1種を添加することで効果があるとしており、ZrとYは
含まれているものの、Ti、Ceの如き耐酸化性に悪影響を
及ぼす元素とZr、Yのような耐酸化性に好影響を及ぼす
元素の区別が全くなされていない。
【0031】本発明の合金は、ZrあるいはHfから選ばれ
る1種以上の元素と、Yを所定量含有させることによっ
て、また、耐酸化性を劣化させるY以外の希土類元素、
特にCe、Ti、Nb、V、Taを添加成分から除外することに
より、優れた耐酸化性と熱延板靭性が得られる。各元素
の成分限定理由は以下の通りである。
【0032】Cr:Crは、耐酸化性を向上させる元素であ
り、15質量%未満では耐酸化性を確保できず、28質量%を
超えると熱延板靭性が低下する。
【0033】Al:Alは、本発明にあっては、耐酸化性を
確保する基本元素であって、本発明の4.5質量%未満では
酸化皮膜の保護性が悪く、たやすく異常酸化する。一
方、10質量%を超えて含まれると、熱延板の靭性が極度
に低下し、製造性が損なわれることに加え、箔の熱膨張
係数が大きくなり、触媒担体として使用した場合には、
加熱冷却の繰り返しによる熱疲労が大きくなる。さら
に、Alが6質量%以上ではさらに耐酸化性向上の効果が大
きく、8質量%以下であれば熱延板靭性の低下も小さいの
で、Al量を6質量%以上、8質量%以下にすると耐酸化性と
熱延板靭性の特性がバランスして、箔等の製造性に優れ
ている。
【0034】Y:Yは、耐酸化性向上に優れた効果を有す
る。また、他の希土類元素と異なり、熱延板靭性を向上
させる効果がある。含有量が0.01質量%未満では、耐酸
化性を確保することができず、逆に、0.3質量%を超える
と、熱延中に割れを生じ製造が困難になるので、0.3質
量%を上限値とする。
【0035】Zr、Hf:Zr、Hfは、本発明にあっては、上
述したC及びNの熱延板靭性に与える悪影響を防止し、併
せて特に排気ガス中での耐酸化性を向上する有用な元素
である。熱延板靭性を改善するためには少なくとも(Zr+
Hf/2)の値が0.01質量%以上になるように添加することが
必要である。一方、Zr、Hfの添加が、CあるいはN量に対
し過剰であると、ZrNあるいはHfNのような析出物が大き
くなり過ぎ、破壊の起点となって、却って靭性を低下さ
せてしまう欠点を有する。そこで、(Zr+Hf/2)の上限値
は0.2質量%に制限される。特に、高Al鋼では、(Zr+Hf/
2)の値が0.2質量%以下であっても、十分な熱延板靭性値
をとれない場合があり、AlとYの含有量との関係から下
記(2)式を満足する必要がある。 {(%Al)-4}2×{2×(%Zr)+(%Hf)}/(%Y)<20 …(2) 上式は実験的に求められた式であり、即ち、Alの含有量
が多いと熱延板靭性が低下し、過剰のZr、Hfも同様に熱
延板靭性の低下を引き起こすが、Yが添加されることに
より熱延板靭性を改善する。
【0036】C、N:CとNは、共に熱延板靭性を著しく低
下する元素である。本発明にあっては、前述したZr、Hf
との関係によって、この作用を抑制することができる
が、それぞれ0.02質量%を超えて、またC+Nで0.03質量%
を超える場合には、Zr、Hf添加によっても熱延板靭性が
満足な値まで回復しない。したがって、C、Nはそれぞれ
0.02質量%以下で、C+Nの総量は0.03質量%以下とする必
要がある。
【0037】S:Sは、耐酸化性を低下させるため、本発
明においては不純物として0.003質量%以下に抑制するこ
とが好ましい。
【0038】Si:Siは、熱延板靭性を低下させる元素で
あり、上限値は0.5質量%である。ただし、耐酸化性を改
善する効果もあるので、0.5質量%以下であれば、含有し
ているほうが好ましい。
【0039】Mn:Mnは、本発明において、以下に述べる
Ti、Nb、V、Taほどではないが、耐酸化性を劣化させる
元素である。ただし、転炉製鋼においては不可避の不純
物であり、完全に除去することはコストアップにつなが
る。したがって、極力抑制して、不純物として最大でも
1.0質量%以下に抑制することが好ましい。
【0040】Yを除く希土類元素、Ti、Nb、V、Ta:これ
らの元素は、熱延板靭性を改善する元素ではあるが、耐
酸化性を悪化させる元素であり、本発明の目的に対して
は好ましくなく、極力排除することが必要である。不純
物として含有される場合も下記の式を満足するように、
原料の配合に細心の注意が必要である。また、不可避的
に含有されたとしても、Ti、Nb、V及びTaの合計が0.03
質量%未満、好ましくは0.01質量%未満であることが必要
である。Ti、Nb、V及びTaの合計が0.03質量%未満、好ま
しくは0.01質量%未満であっても、ZrとHfの量が十分で
ないと、やはり十分な耐酸化性が得られないため、さら
に、下記(1)式も満足する必要がある。 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2-2×(%Ti)-(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V) …(1) さらに、上述のMn、Siと合わせ、下記(3)式を満足すれ
ば、さらに好ましい。
【0041】 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2+0.05×(%Si)-2×(%Ti) -(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V)-0.05×(%Mn)…(3) Ti、Nb、V、Ta等を多量に含有しつつ、上式を満足する
には、Zr、Hfの過剰添加を招き、熱延板靭性の低下を引
き起こしてしまう。
【0042】また、Y以外の希土類元素は、熱延板靭性
を改善する効果がなく、また耐酸化性向上に対してもY
の効果を阻害する場合がある。そのため、希土類元素と
してYを単独で添加するのが好ましい。他の希土類元素
とYを同時に添加した場合は、Yと希土類元素が合計で0.
3質量%を超えると熱延割れが生じてしまうため、Yの含
有量が制限されてしまう。従って、本発明においてはY
以外の希土類元素は不純物として扱い、極力含有しない
ようにする必要がある。Y以外の希土類元素合計は、0.0
1質量%未満にするのが好ましい。また、Ceは、Yの耐酸
化性向上効果を著しく損なうので、特に、Ceの含有量は
0.005質量%未満にする必要がある。
【0043】このような構成をもつ本発明のFe-Cr-Al系
合金は、通常のフェライト系ステンレス鋼の量産工程と
同様の溶解、熱間圧延、冷間圧延の工程に、必要に応じ
て適宜焼鈍工程を組み合わせることにより、25μm以下
の箔厚にまで製造可能である。また、このような薄い箔
あるいは当該箔に触媒を担持してなる低熱容量の排ガス
浄化触媒担体および触媒装置も、高温の燃焼排ガス雰囲
気中でも異常酸化の発生する抵抗が著しく大きく、近年
の厳しい排ガス規制に十分応え得る機能を有する。ただ
し、箔厚が薄すぎると、いかに本発明のFe-Cr-Al系合金
箔といえども耐酸化性が劣化するため、本発明に係るFe
-Cr-Al系合金箔からなる触媒担体は、5μm以上の厚さの
箔で構成することが好ましい。
【0044】
【実施例】本発明を、実施例に基づいて、さらに詳しく
説明する。
【0045】表1に、本発明に関わる耐熱ステンレス鋼
及び比較材の化学成分を質量%で示す。これらの実施例
(記号1〜15)は、いずれもFe-Cr-Al系合金をベースに、
耐酸化性と熱延板靭性の両方の特性を得るために、YとZ
r及び/又はHfを所定量複合添加したものである。比較例
(記号16〜43)は、本発明の添加元素の成分限定範囲から
外れた例及び従来材である。表1に示す成分の鋼を100kg
真空溶解炉にて溶解、鋳造後、1200℃に加熱して30%の
圧延後空冷し、さらに1150℃に1時間保定後直ちに熱間
圧延し、厚さ4mmまで仕上げて自然放冷した。さらに、
この熱延板をショットブラスト、酸洗等により脱スケー
ルし、冷間圧延、焼鈍、脱スケールを繰り返し、板厚25
μmの箔コイルを作製した。
【0046】この際、比較例の一部においては、熱間圧
延後の板の観察によって、耳割れおよび表面割れが認め
られた。このような耳割れ、表面割れが生じた例につい
ては、熱間圧延性を×と判定し。耳割れ、表面割れが観
察されなかった場合には熱間圧延性合格(○)と判断し
た。
【0047】熱延割れが生じなかった鋼種については、
熱延板靭性の評価を行った。これらの熱延板の靭性は、
以下のように調査した。JIS規格に準拠したサブサイズ
(厚み2.5mm)のVノッチシャルピー試験片を圧延方向と平
行に採取して、衝撃試験を行い、一試験温度における衝
撃吸収エネルギーの3点の最低値が20Nm/cm2を超える温
度で評価した。それが150℃以下のものを合格(○)と
し、150℃超のものを熱延板靭性悪(×)として、表中に
記した。
【0048】熱延板靭性を合格したものについては、さ
らに、耐酸化性の評価を行った。各箔材の耐酸化性の評
価は、以下のように行った。箔コイルから板厚25μm、
幅20mm、長さ25mmの試験片を採取し、大気雰囲気の加熱
炉中で酸化試験を行った。この際、1100℃で25時間加熱
後放冷する試験を、各箔材に異常酸化が発生するまで行
った。異常酸化とは、Fe-Cr-Al系合金の酸化がAl2O3
成主導からCr2O3形成主導、さらにはFeCr2O4形成主導へ
移行し、酸化速度が急激に増大する現象のことで、異常
酸化寿命が200時間以上のものを○、200時間未満の箔材
を×と判定した。
【0049】試験結果を表2に示す。本発明の合金は、
いずれも熱間圧延性が良好で、しかも熱延板靭性に優
れ、工場での大量生産が比較的容易であり、製造性に優
れることが示された。また、本実施例の鋼箔は、優れた
耐酸化性を示し、いずれも1100℃で200時間以上の長寿
命を有し、自動車用排気処理用の触媒担体としての使用
にも十分耐え得ることが明らかになった。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【発明の効果】本発明におけるFe-Cr-Al系合金は、熱間
での加工性および熱延板靭性が良好で箔等の製造性に優
れているとともに、耐酸化性においても箔厚が25μm以
下と非常に薄いにも関わらず、優れた耐酸化性を示す。
しかも、本発明の合金箔を使用した自動車排気処理用の
触媒担体は、非常に熱容量が小さくなり、触媒が早期活
性化することにより、厳しい排ガス規制に応えることが
できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/28 B01D 53/36 C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、Cr:15%以上28%以下、Al:4.5%
    以上10.0%以下、Y:0.01%以上0.3%以下、Zr、Hfの1種ま
    たは2種を(Zr+Hf/2)として0.01%以上0.2%以下であり、
    不可避的不純物として、C:0.02%以下、N:0.02%以下、C+
    N:0.03%以下、S:0.003%以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以
    下、Ti、Nb、Ta及びVの合計が0.03%未満、Ce:0.005%未
    満、かつYを除く希土類元素の合計が0.01%未満を含有
    し、残部はFeからなり、かつ下記(1)、(2)式を満足する
    ことを特徴とするFe-Cr-Al系合金。 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2-2×(%Ti)-(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V) …(1) {(%Al)-4}2×{2×(%Zr)+(%Hf)}/(%Y)<20 …(2)
  2. 【請求項2】 質量%で、Ti、Nb、Ta、Vの合計が0.01%
    未満であることを特徴とする請求項1記載のFe-Cr-Al系
    合金。
  3. 【請求項3】 さらに、下記(3)式を満足する請求項1又
    は2記載のFe-Cr-Al系合金。 0.01≦(%Zr)+(%Hf)/2+0.05×(%Si)-2×(%Ti) -(%Nb)-(%Ta)/2-2×(%V)-0.05×(%Mn)…(3)
  4. 【請求項4】 質量%で、Cr:15%以上28%以下、Al:4.5%
    以上10.0%以下、Y:0.01%以上0.3%以下、Zr、Hfの1種ま
    たは2種を(Zr+Hf/2)として0.01%以上0.2%以下であり、
    不可避的不純物として、C:0.02%以下、N:0.02%以下、C+
    N:0.03%以下、S:0.003%以下、Si:0.5%以下、Mn:1.0%以
    下を含有し、残部はFeからなり、かつYを除く希土類元
    素、Ti、Nb、V及びTaを含有しないことを特徴とするFe-
    Cr-Al系合金。
  5. 【請求項5】 質量%で、Al:6.0%以上8.0%以下である請
    求項1〜4のいずれかの項に記載のFe-Cr-Al系合金。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの項に記載のFe-C
    r-Al系合金からなる、厚さ25μm以下のFe-Cr-Al系合金
    箔。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のFe-Cr-Al系合金箔を用
    いてなる触媒担体。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の触媒担体に触媒を担持し
    てなる触媒装置。
JP2001228069A 2000-07-27 2001-07-27 Fe−Cr−Al系合金 Pending JP2002105606A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001228069A JP2002105606A (ja) 2000-07-27 2001-07-27 Fe−Cr−Al系合金

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-227098 2000-07-27
JP2000227098 2000-07-27
JP2001228069A JP2002105606A (ja) 2000-07-27 2001-07-27 Fe−Cr−Al系合金

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002105606A true JP2002105606A (ja) 2002-04-10

Family

ID=26596814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001228069A Pending JP2002105606A (ja) 2000-07-27 2001-07-27 Fe−Cr−Al系合金

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002105606A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8500923B2 (en) 2003-02-28 2013-08-06 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation High aluminum ferritic stainless steel sheet for weight sensor substrate, method for producing the same and weight sensor
CN104561799A (zh) * 2013-10-28 2015-04-29 丹阳智盛合金有限公司 一种铁铬铝合金加工工艺
CN109402342A (zh) * 2018-12-25 2019-03-01 江苏兄弟合金有限公司 一种电热合金及其制备方法
WO2023086006A1 (en) * 2021-11-11 2023-05-19 Kanthal Ab A ferritic iron-chromium-aluminum powder and a seamless tube made thereof
WO2023086007A1 (en) * 2021-11-11 2023-05-19 Kanthal Ab A fecral powder and an object made thereof

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02139044A (ja) * 1988-11-21 1990-05-29 Toyota Motor Corp メタル担体の製造方法
JPH03166337A (ja) * 1989-11-24 1991-07-18 Nippon Steel Corp 自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔
JPH08168680A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Nippon Steel Corp 低熱容量・低背圧の排ガス浄化用メタル担体
JPH0953156A (ja) * 1995-08-16 1997-02-25 Kawasaki Steel Corp 電熱触媒用Fe−Cr−Al合金箔

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02139044A (ja) * 1988-11-21 1990-05-29 Toyota Motor Corp メタル担体の製造方法
JPH03166337A (ja) * 1989-11-24 1991-07-18 Nippon Steel Corp 自動車排ガス触媒担体用ステンレス鋼箔
JPH08168680A (ja) * 1994-12-20 1996-07-02 Nippon Steel Corp 低熱容量・低背圧の排ガス浄化用メタル担体
JPH0953156A (ja) * 1995-08-16 1997-02-25 Kawasaki Steel Corp 電熱触媒用Fe−Cr−Al合金箔

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8500923B2 (en) 2003-02-28 2013-08-06 Nippon Steel & Sumikin Stainless Steel Corporation High aluminum ferritic stainless steel sheet for weight sensor substrate, method for producing the same and weight sensor
CN104561799A (zh) * 2013-10-28 2015-04-29 丹阳智盛合金有限公司 一种铁铬铝合金加工工艺
CN109402342A (zh) * 2018-12-25 2019-03-01 江苏兄弟合金有限公司 一种电热合金及其制备方法
WO2023086006A1 (en) * 2021-11-11 2023-05-19 Kanthal Ab A ferritic iron-chromium-aluminum powder and a seamless tube made thereof
WO2023086007A1 (en) * 2021-11-11 2023-05-19 Kanthal Ab A fecral powder and an object made thereof
CN118202080A (zh) * 2021-11-11 2024-06-14 康泰尔有限公司 FeCrAl粉末及其制造的物体
US12312666B2 (en) 2021-11-11 2025-05-27 Kanthal Ab Ferritic iron-chromium-aluminum powder and a seamless tube made thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2933349B1 (en) Stainless steel sheet and stainless steel foil
EP2554700B1 (en) Stainless steel foil and catalyst carrier for exhaust gas purification device using the foil
MX2014009125A (es) Lamina de acero inoxidable ferritico.
JPS63266044A (ja) 触媒担体用高Al圧延金属箔
JP5126437B1 (ja) ステンレス箔およびその箔を用いた排ガス浄化装置用触媒担体
EP3527683B1 (en) Stainless steel sheet and stainless steel foil
JP3247162B2 (ja) 耐酸化性に優れたFe−Cr−Al系合金およびその箔
JP2002105606A (ja) Fe−Cr−Al系合金
EP0625585B1 (en) Fe-Cr-Al alloy foil having high oxidation resistance for a substrate of a catalytic converter and method of manufacturing same
US6905651B2 (en) Ferritic stainless steel alloy and its use as a substrate for catalytic converters
JPH0672287B2 (ja) 燃焼排ガス中での耐酸性に優れた耐熱フェライト系ステンレス鋼箔
JP2009046718A (ja) 合金箔と排気ガス浄化装置用触媒担体
JPH06212363A (ja) 高温耐酸化性および高温耐久性に優れたFe−Cr−Al系合金鋼
JP3491334B2 (ja) 耐酸化性に優れた触媒コンバーター担体用Fe−Cr−Al合金およびこれを用いた合金箔の製造方法
JP2004285393A (ja) 耐熱材料
JP2944182B2 (ja) 自動車触媒担体用耐熱ステンレス箔
JP2002080944A (ja) 極薄Fe−Cr−Al系合金箔およびその製造方法
JPH06220587A (ja) 耐酸化性に優れ、電気抵抗減少率の小さいFe−Cr−Al系合金
JP4222217B2 (ja) 耐変形性に優れる排ガス浄化システム用鋼材。
JPH06330248A (ja) 製造性および耐酸化性に優れた触媒コンバーター担体用Fe−Cr−Al合金
JPH06330246A (ja) ろう付け後の高温強度および耐酸化性に優れたFe−Cr−Al合金
JP2004269935A (ja) 耐高温酸化特性に優れたFe−Cr−Al系合金箔およびその製造方法
JPH04128345A (ja) 燃焼排ガス浄化触媒担体用耐熱ステンレス箔

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061019

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070725

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110418

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110607