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JP2002058906A - 消泡剤組成物 - Google Patents

消泡剤組成物

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Publication number
JP2002058906A
JP2002058906A JP2000250493A JP2000250493A JP2002058906A JP 2002058906 A JP2002058906 A JP 2002058906A JP 2000250493 A JP2000250493 A JP 2000250493A JP 2000250493 A JP2000250493 A JP 2000250493A JP 2002058906 A JP2002058906 A JP 2002058906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
cloud point
carbon atoms
defoaming
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000250493A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Goto
芳和 五藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
San Nopco Ltd
Original Assignee
San Nopco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by San Nopco Ltd filed Critical San Nopco Ltd
Priority to JP2000250493A priority Critical patent/JP2002058906A/ja
Publication of JP2002058906A publication Critical patent/JP2002058906A/ja
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  • Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水系塗料における水洗工程、特にカチオン電着
塗装のUF濾液による水洗に対して優れた消泡性を示
し、10℃程度の低い温度範囲でも優れた消泡効果を発
揮するポリエーテル系消泡剤を提供する。 【解決手段】非還元性二糖類に炭素数3〜4のアルキレ
ンオキシドを30〜45モル重合し、ブチルジグリコー
ル25%水溶液法での曇点が40〜55℃である化合物
(A)および炭素数が2〜6で1〜3個の水酸基を持つ
アルコールに炭素数2〜3のアルキレンオキシドを25
〜55モル重合し、曇点が10〜25℃である化合物
(B)からなる消泡剤組成物、または、化合物(A)、
化合物(B)および炭素数12以上のアルキルアミンお
よび/またはアルキルアミドに炭素数2〜3のアルキレ
ンオキシドを5〜15モル重合し、曇点が30〜45℃
である化合物(C)からなる消泡剤組成物による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消泡剤に関し、水系
塗料における水洗工程、特にカチオン電着塗装において
電着工程直後に実施される水洗工程における消泡剤に関
し、広い温度範囲にて発泡に伴う各種トラブルを解消で
きる新規で有用な消泡剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カチオン電着塗料はその優れた防錆性に
より自動車車体のプライマー塗装に必須となっている。
一方経済的理由により、電着浴から引き上げられた被塗
物面から余分な付着塗料を洗い落とす水洗もまた必須の
工程となっている。さらに環境保護の観点から、この工
程に電着浴液を限外濾過膜にて濾過処理した濾液(以
下、UF濾液と称す)を利用することが主流となってい
る。UF濾液は通常27〜30℃の液温となっている
が、塗料からの発泡性の強い活性剤成分などを含むため
元々発泡性が高い。また、水洗の最終工程では純水が用
いられるが被塗物にいまだ少量の塗料が残存しているこ
とや、また純水は季節による温度変動が大きく、冬場で
は10℃程度まで低下することなどで発泡が激しく、結
果的に泡による塗膜欠損を生じることがある。この純水
による水洗工程での発泡性は、実験室的にはUF濾液そ
のものの発泡性に置き換えて把握している。UF濾液の
発泡性を抑える従来の技術としては、分子量500〜1
500のポリプロピレングリコールをUF濾液に添加す
る特公平6−45916、あるいはポリエーテルの両末
端をアルキル化した特公平6−45772、またサーフ
ィノールシリーズとしてエアプロダクツ社のアセチレン
グリコール系などを電着塗料製造の際に予め添加してお
く方法などが知られている。しかしこれらの方法では特
に低温時の消泡性が十分でないという問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来公知
の消泡剤の欠点を解決し、水系塗料における水洗工程特
に電着塗装におけるUF濾液での水洗において広い温度
範囲、特に低温時でも優れた消泡性を発揮する安価で取
り扱い性に優れた消泡剤を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は鋭意検討を重
ねた結果、本発明に達した。すなわち、非還元性二糖類
に炭素数3〜4のアルキレンオキシドを30〜45モル
重合し、ブチルジグリコール25%水溶液法での曇点が
40〜55℃である化合物(A)および炭素数が2〜6
で1〜3個の水酸基を持つアルコール類に炭素数2〜3
のアルキレンオキシドを25〜55モル重合し、曇点が
10〜25℃である化合物(B)からなる消泡剤組成
物、ならびに、上記化合物(A)、化合物(B)および
炭素数12以上のアルキルアミンおよび/またはアルキ
ルアミドに炭素数2〜3のアルキレンオキシドを5〜1
5モル重合し、曇点が30〜45℃である化合物(C)
からなる消泡剤組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明において、化合物(A)を
成す非還元性二糖類とはショ糖、トレハロースおよびア
ルキル化などの化学的修飾により麦芽糖、乳糖などを非
還元性としたり、またはブドウ糖、果糖などの単糖類を
2価のアルコールを用いて非還元性化した糖類を意味す
る。これらのうち特に好ましいのはショ糖である。これ
ら糖類に付加重合させる炭素数3〜4のアルキレンオキ
シドとしては、プロピレンオキシド(以下、POと略
記)および1,2−ブチレンオキシド(以下、BOと略
記)が挙げられる。これらの糖類へのPO、BOの付加
モル数は30〜45モルであり、好ましくは32〜43
モルである。30モルより低い場合、また45モルを越
える場合は十分な消泡性が得られない。このうち、BO
の付加モル数は0〜3であり、3モルを越える場合は消
泡性が低下する。PO、BOの付加重合の順序は特に限
定されず、また重合形式もブロック、ランダム何れでも
よいが通常まずPOを、次いでBOを重合させる。
【0006】本発明において曇点とは非イオン系界面活
性剤の親水性の尺度となるもので、一般に曇点が高いほ
ど親水性が大きいことを表わしている。本発明での測定
法はISO1065−1975(E)、「エチレンオキ
シド系非イオン界面活性剤−曇り点測定法」の中の「測
定法B」に準じた。すなわち、まず25重量%のブチル
ジグリコール(ブタノール/EO2モル付加物)水溶液
に、試料を10重量%濃度になるように溶解する。次い
でこの試料溶液約5ccを試験管に採り、試験管中に温
度計を入れて攪拌しながら徐々に加熱するとついには試
料溶液が白濁する。次いで攪拌しながら徐々に冷却し、
試料溶液が白濁から透明に転ずる温度を読みとり、これ
を曇点とする。
【0007】本発明の化合物(A)の曇点は40〜55
℃、好ましくは42〜53℃である。曇点が55℃を越
えても、また40℃を下廻っても十分な消泡性が得られ
ない。
【0008】本発明において該糖類へのPO、BOの付
加重合に用いられる触媒は、アルカリあるいはアルカリ
土類の水酸化物または炭酸塩およびトリアルキルアミン
等が挙げられる。これらのうち好ましくは水酸化カリウ
ム、水酸化セシウム、トリメチルアミンおよびトリエチ
ルアミン等である。触媒の使用量は重合終了時の該ポリ
エーテルの重量に対して0.05〜2.0重量%の範囲
であり、好ましくは0.1〜1.0重量%である。通常
はまずアミン系触媒を用い80〜120℃にて10〜1
5モル程度の低付加重合体を製造し、次いで水酸化カリ
ウム、水酸化セシウム等の触媒にて高付加重合体を製造
する。
【0009】本発明において化合物(B)を成す炭素数
が2〜6で1〜3個の水酸基を持つアルコール類として
は例えばエタノール、ブタノール、プロピレングリコー
ル、1,6−ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチ
ロールプルパンなどが挙げられる。これらのうち好まし
いのは炭素数2〜4のアルコール類である。またこれら
に付加重合させる炭素数2〜3のアルキレンオキシドと
してはEOおよびPOが挙げられるが、好ましいのはP
Oである。これらの付加モル数は25〜55、好ましく
は27〜53である。EO、POの付加重合の順序は特
に限定されず、重合形式もブロック、ランダム何れでも
よい。また、本発明の化合物(B)の曇点は10〜25
℃、好ましくは12〜23℃である。曇点が25℃を越
えても、また10℃を下廻っても十分な消泡性が得られ
ず、特に25℃を越える場合は低温時に十分な消泡性が
得られない。
【0010】本発明において化合物(C)を成す炭素数
12以上のアルキルアミンおよび/またはアルキルアミ
ドとは炭素数12以上で、1級または2級窒素原子を1
個以上持つ化合物であり、ラウリルアミン、パルミチル
アミン、ステアリルアミン、ジステアリルアミン、オレ
イルアミン、ステアリルプロピレンジアミン、ラウリル
アミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステア
リルアミド、オレイルアミドおよびポリアルキルポリア
ミンとカルボン酸とのポリアミド化合物およびこれらの
混合物が挙げられる。これらのうち好ましいのはラウリ
ルアミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレ
イルアミン、ステアリルアミドおよびエチレンビスステ
アリルアミドであり、特に好ましいのはステアリルアミ
ンおよびオレイルアミンである。
【0011】本発明において、該アルキルアミンおよび
/またはアルキルアミドに付加重合させる炭素数2〜3
のアルキレンオキシドとしてはEOおよびPOが挙げら
れるが好ましいのはPOである。またEO、POの付加
モル数は5〜15である。このうちEOの平均モル数は
全付加モル数の20%以下であり、20%を越える場合
は消泡力が低下する。アルキレンオキシドの付加モル数
が5未満の場合は消泡性が得られない。または15を越
える場合は消泡性、特に破泡性が低下する。EO、PO
の付加重合の順序は特に限定されず、重合形式もブロッ
ク、ランダム何れでもよい。また、本発明の化合物
(B)の曇点は30〜45℃、好ましくは32〜43℃
である。曇点が45℃を越えても、また30℃を下廻っ
ても十分な消泡性が得られない。
【0012】アルキルアミン、アルコール等へのPO、
EOの付加重合に使用する触媒としては、アルカリある
いはアルカリ土類の水酸化物が好ましく、特に水酸化カ
リウムが好ましい。触媒の使用量は重合終了時の該ポリ
エーテルの重量に対して0.01〜2.0重量%の範囲
であり、好ましくは0.05〜1.0重量%である。
【0013】本発明において、(A)、(B)および
(C)の付加重合反応は通常の条件下で実施されてよ
く、例えば温度は60〜170℃、好ましくは80〜1
50℃である。また、重合中の圧力(ゲージ圧)は0〜
8kg/cm、好ましくは1〜6kg/cmであ
る。また反応に要する時間は通常2〜12時間である。
【0014】本発明において、重合により得られる
(A)、(B)、(C)からの触媒除去の方法として
は、例えば特公昭47−3745号公報に記載のよう
に、酸性成分によりアルカリ性触媒を中和し、生じた塩
を濾過除去する方法、特開昭53−123499号公報
のアルカリ吸着剤を用いる方法、特公昭49−1435
9号公報の溶媒に溶かして水洗する方法、特開昭51−
23211号公報のイオン交換樹脂を用いる方法、特公
昭52−33000号公報のアルカリ性触媒を炭酸ガス
で中和して、生じた炭酸塩を濾過する方法および各種有
機酸、無機酸により中和する方法などがあるが、そのい
ずれを用いても差し支えない。
【0015】本発明の消泡剤組成物の各成分のうち
(A)はUF濾液に対して安定した消泡性、特に消泡試
験中期(消泡試験開始後2分〜4分間)における消泡性
を発揮し、(B)は特に消泡試験初期(消泡試験開始直
後から2分間)における抑泡性と低温時に於ける消泡性
に、また(C)は特に消泡試験後期(消泡試験開始後3
分〜5分間)の泡切れ性に有効である。よって(A)/
(B)/(C)の重量に基づく配合比は40〜85/1
5〜35/0〜25である。(A)が40未満となると
消泡性のバランスが崩れ、効果的な消泡性の発現がみら
れない。
【0016】本発明の消泡剤組成物はUF濾液に直接添
加しても、また予めカチオン電着塗料を形成する樹脂成
分に添加されても、また樹脂成分、顔料ペースト成分お
よび水を配合して電着塗料を製造する時に添加されても
よい。また(A)(B)(C)は予め配合された状態で
添加しても、またそれぞれ個別に添加してもよい。個別
に添加する場合、添加順序は特に限定されない。また、
本発明の消泡剤組成物のUF濾液への合計添加量は通常
100〜3,000ppmであり、好ましくは200〜
2,000ppmである。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。消
泡性試験結果は表1に記載した。尚、実施例における部
は重量部を意味する。
【0018】[消泡性試験用カチオン電着塗料の製造]
消泡性試験用のUF濾液を得るカチオン電着塗料は1,
樹脂成分を含有するエマルション、2,顔料成分を含有
する顔料ペースト、3,脱イオン水からなる。
【0019】製造例1 樹脂成分を含有するエマルションの製造 市販のビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポキシ当
量:950)950部、メチルイソブチルケトン(MI
BK)240部、N−メチルエタノールアミン55部、
ジエチレントリアミンのMIBKジケチミン化物を75
%含有するMIBK溶液80部を加えて得た樹脂溶液を
エマルション−1成分とする。イソホロンジイソシアネ
ート980部、MIBK600部、ジブチルチンジラウ
レート1部およびトリメチロールプロパン225部を7
0℃以下にて反応させたのち、メチルエチルケトオキシ
ム430部を同温度にて加え、さらにn−ブタノール3
5部を加えた完全ブロック化ポリイソシアネート樹脂溶
液をエマルション−2成分とする。上記エマルション−
1成分1320部とエマルション−2成分570部にエ
チレングリコールモノブチルエーテル100部、6%酢
酸水550部を加えて中和し、さらに脱イオン水220
0部を加えて均一とした後、減圧下低沸点物を留去さ
せ、固形分35%のエマルションを製造した。尚、脱イ
オン水は市販品を用いた。
【0020】製造例2 ビスフェノールA型エポキシ系4級アンモニゥム塩顔料
分散樹脂(固形分50%)20部、二酸化チタン32
部、カオリン15部、塩基性ケイ酸鉛1.5部、カーボ
ンブラック1部および脱イオン水30.5部を鋼鉄製の
ボールミルにて粒度10ミクロン以下まで分散させ、顔
料ペーストを得た。
【0021】[消泡性試験法]消泡性試験は特公平6−
45916号公報に記載されている方法に準拠して次の
通りに実施した。製造例1で得たエマルション400部
(比較例11の消泡剤サーフィノール104の場合、サ
ーフィノール104のメタノール溶液、有効成分50%
品を1.5部加えて15分間攪拌する、サーフィノール
104は塗料に対して重量比で750ppm)、脱イオ
ン水500部を投入、室温にて均一に混合させる。これ
に製造例2で得た顔料ペースト100部を加えて室温に
て均一に混合させて電着塗料を得る。この後40℃、非
密閉下にて5時間攪拌を続け、減じた重量分は脱イオン
水を追加補充する。こうして得た塗料約1.5リットル
を28℃以下に温調、旭化成(株)製UFモジュール、
KCP−1010にて限外濾過しUF濾液150mLを
得る。この濾液に消泡剤を重量比で500ppmとなる
ように添加し均一に攪拌する。(比較例1の消泡剤無添
加の場合はこの消泡剤添加工程を省略する)このUF濾
液を28℃および10℃に温調し、No.4フォードカ
ップ中に100mLを入れ、1m下に置いた500mL
ガラス製メスシリンダー中に落下させて泡を発生させ
る。メスシリンダー中に残存する泡量(mL)を5分間
にわたって測定する。結果を表1に記載する。
【0022】製造例3 加熱、攪拌、滴下可能な耐圧容器に、サンニックスポリ
オールRP−410A[三洋化成工業(株)製、ショ糖
/PO13モル付加物、平均水酸基価410、平均分子
量1095]1095部、水酸化カリウム6.0部[試
薬特級、以下同じ]を加え、130℃にて減圧下脱水の
後、POの22モル、1276部を100〜120℃に
て滴下して付加重合させた。所要反応時間は約8時間で
あった。次いで90℃にてイオン交換水6部を加えた
後、アルカリ吸着剤であるキョーワード600[協和化
学(株)製]50部を加え、同温度にて1時間攪拌し
た。次いで同温度にてNo.2濾紙[東洋濾紙(株)
製]を用いて濾過して触媒を吸着除去しさらに減圧下1
20℃にて2時間脱水処理して、ショ糖/PO35モル
付加物、曇点50.2℃の(A−1)を得た。
【0023】製造例4 製造例3と同様にして、ショ糖/PO30モル/BO1
モル付加物、曇点54.2℃の(A−2)を得た。
【0024】製造例5 製造例3と同様にして、ショ糖/PO43モル付加物、
曇点42.3℃の(A−3)を得た。
【0025】製造例6 特開昭63−84637号公報記載の方法にて、麦芽糖
とn−ブタノール(1モル)とから,n−ブチル変成麦
芽糖を得た。次いでサンニックスポリオールRP−41
0A/n−ブチル変成麦芽糖の重量比を3/1とした混
合物を用い製造例3と同様に重合処理して、蔗糖とn−
ブチル変成麦芽糖が約1:1の混合物にPOの平均付加
モル数33、曇点52.5℃の(A−4)を得た。
【0026】製造例7 製造例3と同様にして、ショ糖/PO20モル付加物、
曇点60.6℃の(A−5)を得た。
【0027】製造例8 製造例3と同様にして、ショ糖/PO50モル付加物、
曇点38.2℃の(A−6)を得た。
【0028】製造例9 加熱、攪拌、滴下可能な耐圧容器に、プロピレングリコ
ール76部、水酸化カリウム4.0部を加え、80℃に
て減圧下脱水の後、POの27モル、1566部を10
0〜120℃にて滴下し付加重合させた。所要反応時間
は約10時間であった。次いで90℃にてイオン交換水
6部を加えた後、キョーワード600を80部を加え、
同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度にてNo.2
濾紙を用いて濾過しさらに減圧下120℃にて2時間脱
水処理して、プロピレングリコール/PO27モル付加
物、曇点24.0℃の(B−1)を得た。
【0029】製造例10 加熱、攪拌、滴下可能な耐圧容器に、グリセリン92
部、水酸化カリウム6.0部を加え、90℃にて減圧下
脱水の後、POの46モル、2668部を100〜12
0℃にて滴下し付加重合させた。所要反応時間は約13
時間であった。次いで90℃にてイオン交換水6部を加
えた後、キョーワード600を90部を加え、同温度に
て1時間攪拌した。次いで同温度にてNo.2濾紙を用
いて濾過しさらに減圧下120℃にて2時間脱水処理し
て、グリセリン/PO46モル付加物、曇点12.7℃
の(B−2)を得た。
【0030】製造例11 加熱、攪拌、滴下可能な耐圧容器に、n−ブタノール7
4部、水酸化カリウム5.0部を加えて減圧下脱水の
後、EOの1モル44部、次いでPOの38モル220
4部を100〜120℃にて滴下し付加重合させた。所
要反応時間は約12時間であった。次いで90℃にてイ
オン交換水5部を加えた後、キョーワード600を70
部を加え、同温度にて1時間攪拌した。次いで同温度に
てNo.2濾紙を用いて濾過しさらに減圧下120℃に
て2時間脱水処理して、n−ブタノール/EO1モル/
PO38モル付加物、曇点15.6℃の(B−3)を得
た。
【0031】製造例12 製造例9と同様にして、プロピレングリコール/PO5
8モル付加物、曇点9.0℃の(B−4)を得た。
【0032】製造例13 製造例11と同様にして、ブタノール/PO22モル付
加物、曇点27.4℃の(B−5)を得た。
【0033】製造例14 加熱、攪拌、滴下可能な耐圧容器に、ステアリルアミン
269部、水酸化カリウム1.5部を加えて120℃に
て減圧下脱水の後、EOの1モル44部、次いでPOの
8モル464部を100〜120℃にて滴下し付加重合
させた。所要反応時間は約10時間であった。次いで9
0℃にてイオン交換水2部を加えた後、キョーワード6
00を30部を加え、同温度にて1時間攪拌した。次い
で同温度にてNo.2濾紙を用いて濾過しさらに減圧下
120℃にて2時間脱水処理して、ステアリルアミン/
EO1モル/PO8モル付加物、曇点36.5℃の(C
−1)を得た。
【0034】製造例15 製造例14と同様にして、ステアリルアミド/PO6モ
ル付加物、曇点40.3℃の(C−2)を得た。
【0035】製造例16 製造例14と同様にして、オレイルアミン/PO12モ
ル付加物、曇点32.7℃の(C−3)を得た。
【0036】製造例17 製造例14と同様にして、エチレンビスステアリルアミ
ド/EO2モル/PO8モル付加物、曇点31.4℃の
(C−4)を得た。
【0037】製造例18 製造例14と同様にして、ステアリルアミン/PO16
モル付加物、曇点27.8℃の(C−5)を得た。
【0038】製造例19 製造例14と同様にして、2−エチルヘキシルアミン/
PO4モル付加物、曇点47.5℃の(C−6)を得
た。
【0039】実施例1 (A−1)/(B−1)/(C−1)=50/30/2
0の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0040】実施例2 (A−2)/(B−2)/(C−2)=70/23/7
の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0041】実施例3 (A−3)/(B−3)=75/25の消泡剤組成物を
製造し消泡性試験に供した。
【0042】実施例4 (A−4)/(B−2)/(C−3)=52/33/1
5の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0043】実施例5 (A−1)/(B−3)/(C−4)=75/17/1
8の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0044】実施例6 (A−2)/(B−2)/(C−3)=40/35/2
5の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0045】実施例7 (A−3)/(B−1)/(C−4)=80/15/5
の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0046】比較例1 [消泡性試験法]記載中の消泡剤を添加せずに消泡性試
験を実施した。
【0047】比較例2 (A−1)を消泡性試験に供した。
【0048】比較例3 (B−2)を消泡性試験に供した。
【0049】比較例4 (C−3)を消泡性試験に供した。
【0050】比較例5 (A−5)/(B−4)/(C−5)=60/20/2
0の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0051】比較例6 (A−6)/(B−5)/(C−6)=60/20/2
0の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0052】比較例7 (A−1)/(B−4)/(C−6)=60/20/2
0の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0053】比較例8 (A−1)/(B−3)/(C−2)=30/40/3
0の消泡剤組成物を製造し消泡性試験に供した。
【0054】比較例9 (A−2)/(C−1)=80/20の消泡剤組成物を
製造し消泡性試験に供した。
【0055】比較例10 (A−1)/(B−5)=70/30の消泡剤組成物を
製造し消泡性試験に供した。
【0056】比較例11 消泡剤としてサーフィノール104を用いた電着塗料か
ら得たUF濾液を消泡性試験に供した。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】本発明による消泡剤組成物は水系塗料に
おける水洗工程、特にカチオン電着塗装において電着工
程直後に実施されるUF濾液による水洗工程に対して優
れた消泡性を示し、また10℃程度の低い温度範囲でも
消泡効果が優れているので、電着塗装工程での操業安定
性等の向上に有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非還元性二糖類に炭素数3〜4のアルキ
    レンオキシドを30〜45モル重合し、ブチルジグリコ
    ール25%水溶液法での曇点が40〜55℃である化合
    物(A)および炭素数が2〜6で1〜3個の水酸基を持
    つアルコール類に炭素数2〜3のアルキレンオキシドを
    25〜55モル重合し、曇点が10〜25℃である化合
    物(B)からなる消泡剤組成物。
  2. 【請求項2】 非還元性二糖類に炭素数3〜4のアルキ
    レンオキシドを30〜45モル重合し、ブチルジグリコ
    ール25%水溶液法での曇点が40〜55℃である化合
    物(A)および炭素数が2〜6で1〜3個の水酸基を持
    つアルコール類に炭素数2〜3のアルキレンオキシドを
    25〜55モル重合し、曇点が10〜25℃である化合
    物(B)および炭素数12以上のアルキルアミンおよび
    /またはアルキルアミドに炭素数2〜3のアルキレンオ
    キシドを5〜15モル重合し、曇点が30〜45℃であ
    る化合物(C)からなる消泡剤組成物。
  3. 【請求項3】 化合物(A)がショ糖にプロピレンオキ
    シドを重合してなる請求項1または2記載の消泡剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 化合物(B)が炭素数2〜4のアルコー
    ル類にプロピレンオキシドを重合してなる請求項1〜3
    のいずれか記載の消泡剤組成物。
  5. 【請求項5】 化合物(C)が炭素数12〜18のモノ
    アルキルアミンに炭素数2〜3のアルキレンオキシドを
    重合してなる請求項2〜4のいずれか記載の消泡剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 (A)/(B)/(C)の重量に基づく
    配合比が40〜85/15〜35/0〜25である請求
    項1〜5のいずれか記載の消泡剤組成物。
  7. 【請求項7】 水系塗料における水洗工程用消泡剤であ
    る請求項1〜6のいずれか記載の消泡剤組成物。
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