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JP2002011594A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ

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Publication number
JP2002011594A
JP2002011594A JP2000195249A JP2000195249A JP2002011594A JP 2002011594 A JP2002011594 A JP 2002011594A JP 2000195249 A JP2000195249 A JP 2000195249A JP 2000195249 A JP2000195249 A JP 2000195249A JP 2002011594 A JP2002011594 A JP 2002011594A
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JP
Japan
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flux
mass
aluminum oxide
wire
titanium oxide
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Application number
JP2000195249A
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Yukinobu Matsushita
行伸 松下
Tomokazu Morimoto
朋和 森本
Hiroyuki Kawasaki
浩之 川▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
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Publication of JP2002011594A publication Critical patent/JP2002011594A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フラックス中にアルミニウム酸化物を添加し
てもスパッタの増加等が生じることなく、立向溶接姿勢
において良好なビード形状及び良好な溶接作業性を得る
ことができるガスシールドアーク溶接用フラックス入り
ワイヤを提供する。 【解決手段】 金属製外皮中にフラックスを充填してな
るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにお
いて、フラックスはアルミニウム酸化物が添加されたチ
タン酸化物原料を含有し、このチタン酸化物原料はAl
23換算でチタン酸化物原料の全質量あたり0.5乃至
10質量%のアルミニウム酸化物を含有するものであ
り、フラックス中の総量で、チタン酸化物はTiO2
算でワイヤ全質量あたり4.5乃至9.0質量%、アル
ミニウム酸化物はAl23換算でワイヤ全質量あたり
0.05乃至1.5質量%含有されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製外皮中にフ
ラックスを充填してなるガスシールドアーク溶接用フラ
ックス入りワイヤに関し、特に、良好な立向ビード形状
及び良好な溶接作業性を有するガスシールドアーク溶接
用フラックス入りワイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TiO2を主成分としたフラック
スを含有する全姿勢用のガスシールドアーク溶接用フラ
ックス入りワイヤにおいては、スラグの流動性を調整
し、立向姿勢でのビード形状を改善する目的でAl23
等のアルミニウム酸化物が添加されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ガスシールド
アーク溶接用フラックス入りワイヤはAl23の添加に
よりスラグの粘性が増加し、立向姿勢でのビード形状が
向上するものの、スパッタの大幅な増加は避けられない
という問題点がある。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、フラックス中にアルミニウム酸化物を添加
してもスパッタの増加等が生じることなく、立向溶接姿
勢において良好なビード形状及び良好な溶接作業性を得
ることができるガスシールドアーク溶接用フラックス入
りワイヤを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスシール
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、金属製外皮中
にフラックスを充填してなるガスシールドアーク溶接用
フラックス入りワイヤにおいて、前記フラックスはアル
ミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料を含有
し、このチタン酸化物原料はAl23換算でチタン酸化
物原料の全質量あたり0.5乃至10質量%のアルミニ
ウム酸化物を含有するものであり、前記フラックス中の
総量で、チタン酸化物はTiO2換算でワイヤ全質量あ
たり4.5乃至9.0質量%、アルミニウム酸化物はA
23換算でワイヤ全質量あたり0.05乃至1.5質
量%含有されることを特徴とする。
【0006】この場合、前記金属製外皮及び前記フラッ
クスの一方又は双方中に、ワイヤ全質量あたりSi:
0.1乃至1.2質量%、Mn:1.0乃至3.0質量
%、B:0.001乃至0.025質量%、Mg:0.
1乃至0.8質量%及び金属フッ化物:F換算で0.0
1乃至0.30質量%を含有することが好ましい。
【0007】また、前記アルミニウム酸化物が添加され
たチタン酸化物原料の平均粒径は75乃至600μmで
あることが好ましい。
【0008】更に、前記アルミニウム酸化物が添加され
たチタン酸化物原料の比表面積は1.5m2/g以下で
あることが好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】本願発明者等は本発明の課題を解
決するために鋭意実験研究を重ねた結果、ガスシールド
アーク溶接用フラックス入りワイヤのフラックスの成分
として、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物
原料を含有させることにより、アルミニウム酸化物がフ
ラックス中に均一に分散されるため、溶接作業性を劣化
させることなく、スラグの粘性を増加させ、立向姿勢に
おけるビード形状が改善されることを見出した。また、
このアルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料
のアルミニウム酸化物はアーク集中性を高め、アークを
安定させてスパッタ発生量を低減すると共に、溶け込み
深さを深くする。
【0010】更に、溶接金属の衝撃性能の観点から、金
属製外皮及びフラックスの一方又は双方の中に、ワイヤ
全質量あたりSi:0.1乃至1.2質量%、Mn:
1.0乃至3.0質量%、B:0.001乃至0.02
5質量%、Mg:0.1乃至0.8質量%及び金属フッ
化物:F換算で0.01乃至0.30質量%を含有する
ことが好ましい。
【0011】以下、本発明のガスシールドアーク溶接用
フラックス入りワイヤの数値限定理由について説明す
る。
【0012】アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸
化物原料:Al2 3 換算でチタン酸化物原料の全質量あ
たり0.5乃至10質量%のアルミニウム酸化物を含有
アルミニウム酸化物(Al23)をフラックス中に均一
に分散させるため、アルミニウム酸化物は少なくともそ
の一部をチタン酸化物原料に添加された形でフラックス
中に添加する。チタン酸化物原料に添加されたアルミニ
ウム酸化物はアーク集中性を高め、アークを安定させて
スパッタ発生量を低減すると共に、溶け込み深さを深く
する効果を有する。アルミニウム酸化物が添加されたチ
タン酸化物原料のアルミニウム酸化物の含有量がAl2
3換算でチタン酸化物原料の全質量あたり0.5質量
%未満では、Al23の量が少なく、スラグの粘性が殆
ど増加しないため、立向姿勢におけるビード形状を向上
させる効果が発揮されない。一方、アルミニウム酸化物
が添加されたチタン酸化物原料のアルミニウム酸化物の
含有量がAl23換算でチタン酸化物原料の全質量あた
り10質量%を超えると、アルミニウム酸化物が吸湿す
るためにフラックスの吸湿特性が劣化して、ワイヤ水分
量が増加してしまう等の問題が発生する。従って、アル
ミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料はAl2
3換算でチタン酸化物の全質量あたり0.5乃至10
質量%のアルミニウム酸化物を含有する。
【0013】アルミニウム酸化物:フラックス中の総量
でAl2 3 換算でワイヤ全質量あたり0.05乃至1.
5質量% アルミニウム酸化物の含有量がフラックス中の総量でA
23換算でワイヤ全質量あたり0.05質量%未満で
は、スラグの粘性増加による立向ビード形状を改善する
効果が期待できない。一方、アルミニウム酸化物の含有
量がフラックス中の総量でAl23換算でワイヤ全質量
あたり1.5質量%を超えると、スパッタの増加及びス
ラグの硬化によるスラグ剥離性の劣化等が発生する。従
って、アルミニウム酸化物の含有量はフラックス中の総
量でAl23換算でワイヤ全質量あたり0.05乃至
1.5質量%とする。なお、本発明においては、チタン
酸化物に添加されたアルミニウム酸化物以外にも、フラ
ックス中に補助的にアルミニウム酸化物を単独で添加す
ることも可能である。しかし、溶接作業性の劣化防止の
観点から、補助的に単独で添加するアルミニウム酸化物
の含有量はフラックス中の総量でAl23換算でワイヤ
全質量あたり1.0質量%以下とし、好ましくは、0.
5質量%以下とする。いずれにしても、アルミニウム酸
化物の含有量はフラックス中の総量でAl23換算でワ
イヤ全質量あたり0.05乃至1.5質量%とする必要
がある。
【0014】チタン酸化物:フラックス中の総量でTi
2 換算でワイヤ全質量あたり4.5乃至9.0質量% チタン酸化物の含有量がフラックス中の総量でTiO2
換算でワイヤ全質量あたり4.5質量%未満では、スラ
グの粘性が不十分で、立向姿勢で溶接できなくなるだけ
でなく、アークが不安定になり、スパッタも増加する。
一方、チタン酸化物の含有量がフラックス中の総量でT
iO2換算でワイヤ全質量あたり9.0質量%を超える
と、溶接金属中の酸素量が増加して溶接金属の衝撃性能
が劣化する等の問題が発生する。また、スラグが硬化し
てスラグ剥離性が著しく劣化すると共に、スパッタも増
加する。従って、チタン酸化物の含有量はフラックス中
の総量でTiO2換算でワイヤ全質量あたり4.5乃至
9.0質量%とする。なお、フラックス中にアルミニウ
ム酸化物が添加されたチタン酸化物原料以外に、アルミ
ニウム酸化物が添加されていないチタン酸化物を別途添
加することも可能である。しかし、この場合において
も、チタン酸化物の含有量は上述の如く、フラックス中
の総量でTiO2換算でワイヤ全質量あたり4.5乃至
9.0質量%とする必要がある。
【0015】本発明のガスシールドアーク溶接用フラッ
クス入りワイヤに使用されるアルミニウム酸化物が添加
されたチタン酸化物原料は、上述の如く、アルミニウム
酸化物の含有量がフラックス中の総量でAl23換算で
チタン酸化物の全質量あたり0.5乃至10質量%であ
る。このようなアルミニウム酸化物が添加されたチタン
酸化物原料としては、工業的に製造されたもので顔料又
は塗料に使用されるものが流用できる。これらのチタン
酸化物原料は、一般的に、親油性を向上させる目的でT
iO2の粒子の表面にAl23のコーティングが施され
たものであり、そのチタン酸化物原料は数質量%のAl
23を含有している。しかし、これらのチタン酸化物原
料において、TiO2の粒子は、一般的に、数質量%の
水分を含んでいるため、そのままでは、フラックス入り
ワイヤ用の原料として使用することができない。また、
この粒子は粒度も細かいため、製造上、フラックスの流
動性が問題になる。従って、この粒子をフラックス入り
ワイヤ用の原料として使用するためには、乾燥、造粒、
焼成及び粉砕の予備処理を行ない、平均粒径を75乃至
600μmとし、比表面積を1.5m2/g以下とする
ことが好ましい。また、Al23の分散性を向上させる
ためには、原料となるTiO2の粒子はできるだけ細か
い方が好ましい。
【0016】図1はアルミニウム酸化物の存在形態を示
す断面図であって、(a)はTiO 2の粒子の表面にA
23層が存在する原料を示す断面図、(b)はAl2
3の粒子の表面にTiO2層が存在する原料を示す断面
図である。また、上述のアルミニウム酸化物が添加され
たチタン酸化物原料は、顔料用のTiO2の粒子1の表
面にAl23層2を有しているが、逆に、Al23の粒
子3の表面にTiO2層4があっても、最終的なAl2
3の分散性に影響を与えるものではない。このため、T
iO2層4によりAl23の粒子3を被覆し内部にAl2
3の粒子3が存在するものをフラックス入りワイヤ用
の原料として使用しても効果は同じである。
【0017】また、Al23はTiO2よりも親水性が
高いため、上述の如く、アルミニウム酸化物が添加され
たチタン酸化物原料のアルミニウム酸化物の含有量、即
ち、TiO2の粒子を被覆するアルミニウム酸化物の含
有量がAl23換算でチタン酸化物原料の全質量あたり
10質量%を超えると、乾燥等の前処理を施しても、粒
子の再吸湿によりワイヤ水分量が増加するという問題が
発生する。
【0018】アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸
化物原料の平均粒径:75乃至600μm 焼成及び粉砕の前処理を施した後、アルミニウム酸化物
が添加されたチタン酸化物原料の平均粒径が75μm未
満では、フラックスの流動性が悪くなるため、フラック
ス率が安定しない等の問題が発生する。一方、アルミニ
ウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料の平均粒径が
600μmを超えると、フラックスの流動性は確保され
るものの、チタン酸化物原料の粒径が大きいため、伸線
中に断線する等の問題が発生する。従って、アルミニウ
ム酸化物が添加されたチタン酸化物原料の平均粒径は7
5乃至600μmとすることが好ましい。
【0019】アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸
化物原料の比表面積:1.5m2 /g以下 アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料の比
表面積が1.5m2/gを超えると、吸湿量が増加する
ため、即ち、吸湿性が劣化するため、フラックスのワイ
ヤ水分量が多くなり、溶接時に、気孔欠陥が発生した
り、又は低温割れが発生したりするという問題が発生す
る。従って、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸
化物原料の比表面積は1.5m2/g以下とすることが
好ましい。
【0020】Si:ワイヤ全質量あたり0.1乃至1.
2質量% Siは溶融金属の粘性を調整しビード外観及びビード形
状を良好にする効果を有している。また、適度にSiを
添加することにより、スパッタを低減する効果も有して
いる。しかし、Siの含有量がワイヤ全質量あたり0.
1質量%未満では、ビード外観及びビード形状を良好に
する効果並びにスパッタを低減する効果を得ることがで
きない。一方、Siの含有量がワイヤ全質量あたり1.
2質量%を超えると、溶接金属の強度が上昇し衝撃性能
の劣化等が発生する。従って、Siの含有量はワイヤ全
質量あたり0.1乃至1.2質量%とすることが好まし
い。
【0021】Mn:ワイヤ全質量あたり1.0乃至3.
0質量% MnはSiと同様に溶融金属の粘性を調整してビード外
観及びビード形状を良好にすると共に、溶接金属の脱酸
を促進する。また、Mnの一部は溶接金属中に歩留まっ
てその一成分になり、焼き入れ性を高めて溶接金属の組
織を微細化し溶接金属の衝撃性能を向上させる効果があ
る。しかし、Mnの含有量がワイヤ全質量あたり1.0
質量%未満では、ビード外観及びビード形状を良好にす
ると共に、溶接金属の脱酸を促進し溶接金属の衝撃性能
を向上させる効果を得ることができない。一方、Mnの
含有量がワイヤ全質量あたり3.0質量%を超えると、
溶接金属の強度が増加して衝撃性能の劣化が発生する。
従って、Mnの含有量はワイヤ全質量あたり1.0乃至
3.0質量%とすることが好ましい。
【0022】なお、フラックスのSi及びMnの添加源
としては、電解Mn、Fe−Mn、Fe−Si及びSi
−Mn合金等を使用することができる。
【0023】B:ワイヤ全質量あたり0.001乃至
0.025質量% Bは溶接金属の組織を微細化し、衝撃性能を向上させる
効果がある。Bの含有量がワイヤ全質量あたり0.00
1質量%未満では、溶接金属の組織を微細化する効果が
ない。一方、Bの含有量がワイヤ全質量あたり0.02
5質量%を超えると、逆に溶接金属の組織が粗大化する
ため、溶接金属の衝撃性能が劣化する。従って、Bの含
有量はワイヤ全質量あたり0.001乃至0.0025
質量%とすることが好ましい。なお、Bの添加源として
は、Fe−B等の合金があり、このFe−B等の合金に
よる添加以外にB酸化物による添加も可能である。B酸
化物によりBを添加した場合には、B酸化物は溶接中に
還元されてBとなり、溶接金属中に歩留まってその一成
分になる。
【0024】金属フッ化物:ワイヤ全質量あたりF換算
で0.01乃至0.30質量% 金属フッ化物はアーク安定性を高めてスパッタ発生量を
低減すると共に、溶接金属中の水素量を低減し耐低温割
れ性を高める効果がある。これらの作用はワイヤ全質量
あたりF換算で0.01質量%以上の金属フッ化物を含
有することにより発現する。一方、金属フッ化物の含有
量がワイヤ全質量あたりF換算で0.30質量%を超え
ると、スパッタ及びヒューム発生量が増加すると共に、
スラグの流動性が過大になりビード形状が劣化する。従
って、金属フッ化物の含有量はワイヤ全質量あたりF換
算で0.01乃至0.30質量%とすることが好まし
い。なお、金属フッ化物としては、Na、K、Li、M
g及びCa等のアルカリ金属並びにアルカリ土類金属の
フッ化物が一般的に使用される。
【0025】Mg:ワイヤ全質量あたり0.1乃至0.
8質量% Mgは溶接金属の脱酸を促進し、溶接金属中の酸素量を
低減すると共に、B酸化物又は酸化チタンを還元する。
これにより、チタン及びBは溶接金属中に歩留まり、溶
接金属の組織を微細化して溶接金属の衝撃性能を向上さ
せる。この効果はMgの含有量がワイヤ全質量あたり
0.1質量%以上で発現する。一方、Mgの含有量がワ
イヤ全質量あたり0.8質量%を超えると、それ以上脱
酸が促進されず、また、スパッタの増加及びスラグの硬
化によるスラグ剥離性の劣化が発生する。従って、Mg
の含有量はワイヤ全質量あたり0.1乃至0.8質量%
とすることが好ましい。
【0026】なお、本発明においては、上記要件を満足
する範囲内で金属製外皮及び/又はフラックスに他の合
金成分を添加することも可能である。例えばNi、M
o、Cr及びCuは本発明の効果に関して特に影響を及
ぼさないので必要に応じて添加することができる。ま
た、脱酸剤として、前記Si、Mn及びMg以外にT
i、Zr及びAl等も添加できるが、これらの元素の総
量がワイヤ全質量あたり0.8質量%を超えると、アー
ク安定性、ビード外観及びビード形状等が劣化する。更
に、アーク安定剤として、K、Na及びLi等のアルカ
リ金属の酸化物又は炭酸塩等を添加することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の範囲に入るガスシールドアー
ク溶接用フラックス入りワイヤの実施例について、その
特性を比較例と比較して具体的に説明する。
【0028】下記表1乃至8に示す組成を有するガスシ
ールドアーク溶接用フラックス入りワイヤを作製した。
下記表1乃至8に示す項目の測定方法について説明す
る。
【0029】チタン酸化物の測定については、チタン酸
化物を含むワイヤよりフラックスを分離し、フラックス
をアルカリ溶解し、Tiを溶解した後、不要分を分離し
た溶液を酸化還元滴定で定量して金属Ti量を測定し、
これをTiO2に換算する。このTiO2換算値をチタン
酸化物の量とする。
【0030】アルミニウム酸化物の測定については、ア
ルミニウム酸化物を含むチタン酸化物をアルカリ溶融
し、Alを溶解した後、その溶液をキレート滴定でAl
量を求め、これをAl23に換算する。このAl23
算値をアルミニウム酸化物の量とする。
【0031】チタン酸化物原料の平均粒径は、JIS
Z8815に規定された乾式ふるい分け試験により測定
した。また、チタン酸化物原料の比表面積はN2の吸着
量を求め、B.E.T(Brunauer,Emmett and Teller)
の多点法により計算して求めた。
【0032】更に、フッ素量は、JIS M8514
(鉄鋼用ほたる石−分析方法)に規定されたフッ素量定
量方法により測定した。
【0033】上述のワイヤを使用して下記表9に示す溶
接条件で溶接し、溶接作業性(立向溶接におけるビード
形状、スパッタ発生状況及びアークの集中性)について
評価した。この結果を表10及び11に示す。以下、溶
接作業性の評価方法及び評価基準について説明する。
【0034】ビード形状は、官能評価により評価した。
評価は、ビード表面がほぼ完全に平ら(フラット)な状
態のものを◎(極めて良好)とし、ビード表面がほぼ平
ら(フラット)な状態なものを○(良好)とし、ビード
表面が若干凸な状態のものを△(やや不良)とし、ビー
ド表面が凸な状態のものを×(不良)とした。
【0035】また、スパッタ発生量は、官能により評価
した。評価は、スパッタの粒径が小さく発生量も少ない
ものを◎(極めて良好)とし、スパッタの粒径が若干大
きいが発生量が少ないものを○(良好)とし、スパッタ
の粒径が大きく発生量も若干多いものを△(やや不良)
とし、スパッタの粒径が大きく発生量も多いものを×
(不良)とした。
【0036】更に、アークの集中性は、官能評価により
評価した。評価は、アークの広がりが小さく溶け込みが
深い感じがするものを◎(極めて良好)とし、アークの
広がりは若干広いが溶け込みは深い感じがするものを○
(良好)とし、アークの広がりが大きく溶け込みも浅い
感じがするものを△(やや不良)とした。
【0037】更にまた、ワイヤ吸湿性については、温度
が30℃で相対湿度が80%の雰囲気に1週間放置した
後のワイヤ水分量が700質量ppm以上となるものを
△とした。また、フラックス流動性は、フラックスの流
れが悪く、ワイヤ生産においてフラックス率が安定しな
い状態のものを△とした。更に、ワイヤ生産時に断線が
生じたものを表10及び11の「その他特性」の欄に
「ワイヤ伸線性劣る」と表現した。
【0038】なお、表2において「≦0.1」は0.1
以下であることを示す。表3及び表7のその他合金成分
の欄において、左側に示すのはその他合金成分の物質名
であり、右側の数値はそのワイヤ全質量あたりの含有量
を示す。また、その他脱酸剤の欄においても、左側に示
すのはその他脱酸剤の物質名であり、右側の数値はその
ワイヤ全質量あたりの含有量を示す。表3及び表7にお
いて「―」は添加されていないことを示す。更に、表4
及び表8のフッ化物量の欄において、左側に示すのはフ
ッ化物の物質名であり、右側の数値はそのワイヤ全質量
あたりの含有量を示す。更にまた、F量はフッ化物をF
に換算した値を示し、アーク安定剤とは、Na2O、K2
O及びLi2Oであり、スラグ形成剤とは、SiO2、Z
rO2及びMgOであり、残部とは、Fe及びその他で
ある。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】
【表3】
【0042】
【表4】
【0043】
【表5】
【0044】
【表6】
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】
【表9】
【0048】
【表10】
【0049】
【表11】
【0050】上記表10に示すように、実施例No.1乃
至15は立向姿勢におけるビード形状、スパッタ発生状
況及びアークの集中性について、良好な結果を得ること
ができた。なお、実施例No.9は請求項1を満足するも
のの、その他のAl23量が本発明の上限値を超えてい
るので、スパッタ発生状況が若干劣った。
【0051】実施例No.10は請求項1を満足するもの
の、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料
の平均粒径が本発明の上限値を超えているので、伸線性
が若干劣った。実施例No.11は請求項1を満足するも
のの、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原
料の平均粒径が本発明の下限値未満であり、アルミニウ
ム酸化物が添加されたチタン酸化物原料の比表面積が本
発明の上限値を超えているので、フラックス流動性及び
ワイヤ吸湿性が若干劣った。
【0052】実施例No.12は請求項1を満足するもの
の、外皮及び/又はフラックスに含有されるSiの含有
量が本発明の上限値を超え、Mgの含有量が本発明の下
限値未満であるが、これらは溶接金属の衝撃性を劣化さ
せるものなので、溶接作業性に影響はなく立向姿勢にお
けるビード形状、スパッタ発生状況及びアーク集中性に
ついて、良好な結果を得ることができた。実施例No.1
3は請求項1を満足するものの、外皮及び/又はフラッ
クスに含有されるMn及びMgの含有量が本発明の上限
値を超え、Bの含有量が本発明の下限値未満であるの
で、スパッタ発生状況が若干劣った。実施例No.14は
請求項1を満足するものの、外皮及び/又はフラックス
に含有されるSi、Mn及びBの含有量が本発明の下限
値未満であるので、スパッタ発生状況が若干劣った。
【0053】実施例No.15は請求項1を満足するもの
の、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物原料
の平均粒径が本発明の下限値未満であるので、フラック
ス流動性が若干劣った。実施例No.16は請求項1を満
足するものの、アルミニウム酸化物が添加されたチタン
酸化物原料の比表面積が本発明の上限値を超えているの
で、ワイヤ吸湿性が若干劣った。実施例No.17は請求
項1を満足するものの、金属フッ化物のF換算量が本発
明の下限値未満であるので、スパッタ発生状況が若干劣
った。実施例No.18は請求項1を満足するものの、金
属フッ化物のF換算量が本発明の上限値を超えているの
で、スパッタ発生状況が若干劣り、またヒューム発生量
も若干多かった。実施例No.19は請求項1を満足する
ものの、アルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物
原料の平均粒径が本発明の下限値未満であり、比表面積
が本発明の上限値を超えており、Si、Mn、B、Mg
及び金属フッ化物のF換算量が適正範囲から外れている
ので、スパッタ発生状況及びアークの集中性が若干劣っ
た。また、ヒューム発生量が若干多かった。
【0054】一方、上記表11に示すように、比較例N
o.20はアルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化物
原料中のAl23換算でのアルミニウム酸化物量が本発
明の上限値を超えているので、ワイヤ吸湿性が不可であ
った。比較例No.21はワイヤ全質量あたりの総TiO2
量が本発明の上限値を超えているので、スパッタ発生状
況が劣った。また、衝撃性能が劣化した。比較例No.2
2はワイヤ全質量あたりの総TiO2量が本発明の下限
値未満であるので、立向姿勢におけるビード形状が劣
り、スパッタ発生状況が若干劣った。比較例No.23は
ワイヤ全質量あたりの総Al23量が本発明の上限値を
超えているので、スパッタが増加しスパッタ発生状況が
劣った。比較例No.24はワイヤ全質量あたりの総Al2
3量が本発明の下限値未満であるので、立向姿勢にお
けるビード形状及びアークの集中性が若干劣った。比較
例No25はアルミニウム酸化物が添加されたチタン酸化
物原料中のAl23換算でのアルミニウム酸化物量が本
発明の下限値未満であるので、立向溶接におけるビード
形状が劣り、スパッタ発生状況も若干劣った。
【0055】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、チ
タン酸化物に含有されるアルミニウム酸化物の含有量、
チタン酸化物の含有量及びチタン酸化物に含有されるア
ルミニウム酸化物も含めたアルミニウム酸化物の含有量
を適切に規定しているので、フラックス中にアルミニウ
ム酸化物を添加してもスパッタの増加等が生じることな
く、立向溶接姿勢において良好なビード形状及び良好な
溶接作業性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルミニウム酸化物の存在形態を示す断面図で
あって、(a)はTiO2の粒子の表面にAl23層が
存在する原料を示す断面図、(b)はAl23の粒子の
表面にTiO2層が存在する原料を示す断面図である。
【符号の説明】
1、3;粒子 2;Al23層 4;TiO2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川▲崎▼ 浩之 神奈川県藤沢市宮前字裏河内100番1 株 式会社神戸製鋼所藤沢事業所内 Fターム(参考) 4E084 AA02 AA07 AA17 BA03 BA04 BA12 BA18 CA23 CA24 DA10 FA03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製外皮中にフラックスを充填してな
    るガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤにお
    いて、前記フラックスはアルミニウム酸化物が添加され
    たチタン酸化物原料を含有し、このチタン酸化物原料は
    Al23換算でチタン酸化物原料の全質量あたり0.5
    乃至10質量%のアルミニウム酸化物を含有するもので
    あり、前記フラックス中の総量で、チタン酸化物はTi
    2換算でワイヤ全質量あたり4.5乃至9.0質量
    %、アルミニウム酸化物はAl23換算でワイヤ全質量
    あたり0.05乃至1.5質量%含有されることを特徴
    とするガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイ
    ヤ。
  2. 【請求項2】 前記金属製外皮及び前記フラックスの一
    方又は双方の中に、ワイヤ全質量あたりSi:0.1乃
    至1.2質量%、Mn:1.0乃至3.0質量%、B:
    0.001乃至0.025質量%、Mg:0.1乃至
    0.8質量%及び金属フッ化物:F換算で0.01乃至
    0.30質量%を含有することを特徴とする請求項1に
    記載のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイ
    ヤ。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム酸化物が添加されたチ
    タン酸化物原料の平均粒径は75乃至600μmである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のガスシールド
    アーク溶接用フラックス入りワイヤ。
  4. 【請求項4】 前記アルミニウム酸化物が添加されたチ
    タン酸化物原料の比表面積は1.5m2/g以下である
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載
    のガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004230456A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Kobe Steel Ltd 耐食性鋼用ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ
AU2005222500B2 (en) * 2004-10-14 2011-02-10 Daido Tokushuko Kabushiki Kaisha Welding wire
JP2012055970A (ja) * 2010-08-10 2012-03-22 Kobe Steel Ltd 溶接材料用酸化チタン原料及びそれを使用した溶接材料並びに溶接材料用酸化チタン原料の製造方法
JP2012179653A (ja) * 2011-02-08 2012-09-20 Kobe Steel Ltd 溶接材料用酸化チタン原料
JP2013515617A (ja) * 2009-12-28 2013-05-09 クレノックス ゲーエムベーハー チタン含有副生成物を回収するための方法

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