JP2001353025A - 歯ブラシ - Google Patents
歯ブラシInfo
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- JP2001353025A JP2001353025A JP2000181007A JP2000181007A JP2001353025A JP 2001353025 A JP2001353025 A JP 2001353025A JP 2000181007 A JP2000181007 A JP 2000181007A JP 2000181007 A JP2000181007 A JP 2000181007A JP 2001353025 A JP2001353025 A JP 2001353025A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 柔らかい感触が得られると共に、十分な歯垢
除去力を得ることのできる歯ブラシを提供する。 【解決手段】 ブリッスル11を束ねてなる毛束12が
植毛台14に縦横に多数植設されている歯ブラシ10に
おいて、植毛台14の長手方向Xに沿って植毛台14の
中央部分に連設して配設された束径が1.8〜2.6m
mの大径毛束12aからなる中央部毛束群12Aと、中
央部毛束群12Aの外側に配設された、大径毛束12a
の束径よりも小さい束径の小径毛束12bからなる外周
部毛束群12Bとを備える。植毛台14の長手方向Xと
垂直な方向に沿った断面において、中央部毛束群12A
を構成する中央部分の大径毛束12aの毛先が高く、こ
れの外側の外周部毛束群12Bを構成する小径毛束12
bの毛先が順次低くなっている。
除去力を得ることのできる歯ブラシを提供する。 【解決手段】 ブリッスル11を束ねてなる毛束12が
植毛台14に縦横に多数植設されている歯ブラシ10に
おいて、植毛台14の長手方向Xに沿って植毛台14の
中央部分に連設して配設された束径が1.8〜2.6m
mの大径毛束12aからなる中央部毛束群12Aと、中
央部毛束群12Aの外側に配設された、大径毛束12a
の束径よりも小さい束径の小径毛束12bからなる外周
部毛束群12Bとを備える。植毛台14の長手方向Xと
垂直な方向に沿った断面において、中央部毛束群12A
を構成する中央部分の大径毛束12aの毛先が高く、こ
れの外側の外周部毛束群12Bを構成する小径毛束12
bの毛先が順次低くなっている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブリッスルを束ね
てなる毛束が植毛台に縦横に多数植設されている歯ブラ
シに関する。
てなる毛束が植毛台に縦横に多数植設されている歯ブラ
シに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】歯ぐき
に優しく、柔らかい感触が得られるようにした歯ブラシ
が種々提案されている。このような柔らかい感触の歯ブ
ラシは、植毛台に多数植設される毛束の束径を細くした
り、毛束の毛丈を長くしたり、或いは毛束を構成するブ
リッスルの先端部分をテーパー状に細くすることによっ
て得られ、歯しゅう病のケアに好適である。
に優しく、柔らかい感触が得られるようにした歯ブラシ
が種々提案されている。このような柔らかい感触の歯ブ
ラシは、植毛台に多数植設される毛束の束径を細くした
り、毛束の毛丈を長くしたり、或いは毛束を構成するブ
リッスルの先端部分をテーパー状に細くすることによっ
て得られ、歯しゅう病のケアに好適である。
【0003】しかしながら、従来の柔らかい感触の歯ブ
ラシは、毛束のコシが弱いため、十分な歯垢除去力を得
ることができない。
ラシは、毛束のコシが弱いため、十分な歯垢除去力を得
ることができない。
【0004】本発明は、柔らかい感触が得られると共
に、十分な歯垢除去力を得ることのできる歯ブラシを提
供することを目的とする。
に、十分な歯垢除去力を得ることのできる歯ブラシを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブリッスルを
束ねてなる毛束が植毛台に縦横に多数植設されている歯
ブラシにおいて、前記植毛台の長手方向に沿って前記植
毛台の中央部分に連設して配設された束径が1.8〜
2.6mmの毛束からなる中央部毛束群と、該中央部毛
束群の外側に配設された、前記中央部毛束群の毛束の束
径よりも小さい束径の毛束からなる外周部毛束群とを備
え、前記植毛台の長手方向と垂直な方向に沿った断面に
おいて前記中央部毛束群を構成する中央部分の毛束の毛
先が高く、これの外側の前記外周部毛束群を構成する毛
束の毛先が低くなっている歯ブラシを提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
束ねてなる毛束が植毛台に縦横に多数植設されている歯
ブラシにおいて、前記植毛台の長手方向に沿って前記植
毛台の中央部分に連設して配設された束径が1.8〜
2.6mmの毛束からなる中央部毛束群と、該中央部毛
束群の外側に配設された、前記中央部毛束群の毛束の束
径よりも小さい束径の毛束からなる外周部毛束群とを備
え、前記植毛台の長手方向と垂直な方向に沿った断面に
おいて前記中央部毛束群を構成する中央部分の毛束の毛
先が高く、これの外側の前記外周部毛束群を構成する毛
束の毛先が低くなっている歯ブラシを提供することによ
り、上記目的を達成したものである。
【0006】ここで、上記記載における中央部毛束群
は、1.8〜2.6mmの大きな束径を有するコシの強
い毛束であって主として歯垢除去に寄与する毛束による
毛束群である。上記記載における外周部毛束群は、中央
部毛束群の毛束の束径よりも小さい束径の毛束であって
主として歯磨き時に柔軟な感触を付与する毛束による毛
束群である。外周部毛束群を構成する各毛束は、従来の
柔らかい感触の歯ブラシを構成する毛束と同様の加工が
施されているものである。柔らかい感触が与えられる毛
束の加工としては、毛束の束径を小さくすることの他、
例えば毛束を構成するブリッスルの全体や先端部分を細
くすること等を挙げることができる。
は、1.8〜2.6mmの大きな束径を有するコシの強
い毛束であって主として歯垢除去に寄与する毛束による
毛束群である。上記記載における外周部毛束群は、中央
部毛束群の毛束の束径よりも小さい束径の毛束であって
主として歯磨き時に柔軟な感触を付与する毛束による毛
束群である。外周部毛束群を構成する各毛束は、従来の
柔らかい感触の歯ブラシを構成する毛束と同様の加工が
施されているものである。柔らかい感触が与えられる毛
束の加工としては、毛束の束径を小さくすることの他、
例えば毛束を構成するブリッスルの全体や先端部分を細
くすること等を挙げることができる。
【0007】また、前記植毛台の長手方向と垂直な方向
に沿った断面において前記中央部毛束群を構成する中央
部分の毛束の毛先を高く、これの外側の前記外周部毛束
群を構成する毛束の毛先を低するには、凸状或いは階段
状に低くすることもできるが、毛先の高い中央部分の毛
束の毛先から外側の毛束に向かって、上方に凸となった
円弧状(ドーム状)に毛先を順次低くすることが好まし
い。
に沿った断面において前記中央部毛束群を構成する中央
部分の毛束の毛先を高く、これの外側の前記外周部毛束
群を構成する毛束の毛先を低するには、凸状或いは階段
状に低くすることもできるが、毛先の高い中央部分の毛
束の毛先から外側の毛束に向かって、上方に凸となった
円弧状(ドーム状)に毛先を順次低くすることが好まし
い。
【0008】さらに、前記植毛台の長手方向に沿った断
面において中央部分の毛束の毛先を高くし、これの外側
の毛束に向かって凸となった円弧状(ドーム状)に毛先
を順次低くすることもできる。
面において中央部分の毛束の毛先を高くし、これの外側
の毛束に向かって凸となった円弧状(ドーム状)に毛先
を順次低くすることもできる。
【0009】さらにまた、前記中央部毛束群の毛束面積
と前記外周部毛束群の毛束面積との面積比を1:1〜
1:5とすることが好ましい。ここで、中央部毛束群の
毛束面積は、中央部毛束群を構成する各毛束の根元部に
おける面積(植毛穴の面積)の総和であり、外周部毛束
群の毛束面積は、外周部毛束群を構成する各毛束の根元
部における面積(植毛穴の面積)の総和である。面積比
が1:1〜1:5であることにより、外周部毛束群の面
積比が小さすぎて歯ブラシが硬い感触になりすぎたり、
外周部毛束群の面積比が大きすぎて歯ブラシの歯垢除去
力が低下することがない。
と前記外周部毛束群の毛束面積との面積比を1:1〜
1:5とすることが好ましい。ここで、中央部毛束群の
毛束面積は、中央部毛束群を構成する各毛束の根元部に
おける面積(植毛穴の面積)の総和であり、外周部毛束
群の毛束面積は、外周部毛束群を構成する各毛束の根元
部における面積(植毛穴の面積)の総和である。面積比
が1:1〜1:5であることにより、外周部毛束群の面
積比が小さすぎて歯ブラシが硬い感触になりすぎたり、
外周部毛束群の面積比が大きすぎて歯ブラシの歯垢除去
力が低下することがない。
【0010】本発明の歯ブラシによれば、中央部毛束群
の外側に配設された外周部毛束群の毛束を歯ぐきに接触
させることにより、優しく、柔らかい感触で歯みがきを
行うことができる。また、植毛台の中央部分に配設され
た中央部毛束群の毛束は、その束径が大きくかつ外周部
毛束群の毛束よりも毛先の高さが高くなっているので、
コシの弱い外周部毛束群の毛束が邪魔になるのを避けつ
つ、コシの強い中央部毛束群の毛束によって直接歯の表
面を刷掃することができ、これによって十分な歯垢除去
力を得ることが可能になる。
の外側に配設された外周部毛束群の毛束を歯ぐきに接触
させることにより、優しく、柔らかい感触で歯みがきを
行うことができる。また、植毛台の中央部分に配設され
た中央部毛束群の毛束は、その束径が大きくかつ外周部
毛束群の毛束よりも毛先の高さが高くなっているので、
コシの弱い外周部毛束群の毛束が邪魔になるのを避けつ
つ、コシの強い中央部毛束群の毛束によって直接歯の表
面を刷掃することができ、これによって十分な歯垢除去
力を得ることが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明をその好ましい一実施
形態について説明する。本実施形態の歯ブラシ10は、
図1〜図4に示されるように、把持部(図示せず)と植
毛台14とこれらを連結する首部13とからなる歯ブラ
シ本体の植毛台14に形成された複数個の植毛穴に、複
数本のブリッスル11を束ねてなる毛束(タフト)12
をそれぞれ植毛することによって構成される。
形態について説明する。本実施形態の歯ブラシ10は、
図1〜図4に示されるように、把持部(図示せず)と植
毛台14とこれらを連結する首部13とからなる歯ブラ
シ本体の植毛台14に形成された複数個の植毛穴に、複
数本のブリッスル11を束ねてなる毛束(タフト)12
をそれぞれ植毛することによって構成される。
【0012】歯ブラシ本体は、例えばポリプロピレン、
ABS樹脂等の合成樹脂からなり、その植毛部14の平
坦な表面には、縦横に所定の間隔をおいて多数の植毛穴
が形成されている。各植毛穴は、当該植毛穴に植設され
る毛束12の根元部の束径が後述する大きさとなるよう
に、直径が1.2mm或いは2.0mmの円形断面で、
かつ例えば3.5mmの深さで設けられている。なお、
毛束12は、平線を打ち込む方法や、熱で融着させる方
法等によって各植毛穴に植設される。
ABS樹脂等の合成樹脂からなり、その植毛部14の平
坦な表面には、縦横に所定の間隔をおいて多数の植毛穴
が形成されている。各植毛穴は、当該植毛穴に植設され
る毛束12の根元部の束径が後述する大きさとなるよう
に、直径が1.2mm或いは2.0mmの円形断面で、
かつ例えば3.5mmの深さで設けられている。なお、
毛束12は、平線を打ち込む方法や、熱で融着させる方
法等によって各植毛穴に植設される。
【0013】各毛束12を構成するブリッスル11は、
ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3m
mの太さを有するフィラメント材であって、これを例え
ば十数本〜数十本束ねることによって毛束12が形成さ
れる。
ナイロン等の合成樹脂からなる例えば0.1〜0.3m
mの太さを有するフィラメント材であって、これを例え
ば十数本〜数十本束ねることによって毛束12が形成さ
れる。
【0014】本実施形態によれば、多数の毛束12は、
植毛台14の長手方向Xに沿って植毛台14の中央部分
に連設して配設された、主として歯垢除去に寄与する中
央部毛束群12Aを構成する根元部の束径が2.0mm
の大径毛束12aと、中央部毛束群12Aの外側周囲を
取り巻くように配設された、主として歯磨き時に柔軟な
感触を付与する外周部毛束群12Bを構成する根元部の
束径が1.2mmの小径毛束12bとに分けられる。
植毛台14の長手方向Xに沿って植毛台14の中央部分
に連設して配設された、主として歯垢除去に寄与する中
央部毛束群12Aを構成する根元部の束径が2.0mm
の大径毛束12aと、中央部毛束群12Aの外側周囲を
取り巻くように配設された、主として歯磨き時に柔軟な
感触を付与する外周部毛束群12Bを構成する根元部の
束径が1.2mmの小径毛束12bとに分けられる。
【0015】中央部毛束群12Aを構成する大径毛束1
2aは、植毛台14の中央部分に2.9mmのピッチで
4箇所に設けられており、11〜13mmの毛丈を有す
る。外周部毛束群12Bを構成する小径毛束12bは、
中央部毛束群12Aの外側を囲むようにして2.0〜
2.5mm程度のピッチで38箇所に設けられており、
9〜11mmの毛丈を有する。したがって、植毛台の長
手方向及びこれと垂直な方向に沿った断面において、中
央部分に配設された大径毛束12aの毛先が高く、これ
の外側に配設された小径毛毛束12bの毛先が低くなっ
ている。
2aは、植毛台14の中央部分に2.9mmのピッチで
4箇所に設けられており、11〜13mmの毛丈を有す
る。外周部毛束群12Bを構成する小径毛束12bは、
中央部毛束群12Aの外側を囲むようにして2.0〜
2.5mm程度のピッチで38箇所に設けられており、
9〜11mmの毛丈を有する。したがって、植毛台の長
手方向及びこれと垂直な方向に沿った断面において、中
央部分に配設された大径毛束12aの毛先が高く、これ
の外側に配設された小径毛毛束12bの毛先が低くなっ
ている。
【0016】また、本実施形態によれば、図3に示すよ
うに、植毛台14の長手方向Xと垂直な方向に沿った断
面において、中央部毛束群12Aを構成する中央部分の
大径毛束12aの毛先が最も高くかつ上端が湾曲するよ
うにカットされており、これの外側の小径毛束12bの
毛先が斜めにカットされていることにより、外側に向か
って上方に凸となった円弧状に毛先が順次低くなってい
る。毛先が中央部分から外側に向かって円弧状に順次低
くなっていることにより、歯と歯ぐきの境にフィットし
低荷重でも効果的な歯垢除去が可能になる。
うに、植毛台14の長手方向Xと垂直な方向に沿った断
面において、中央部毛束群12Aを構成する中央部分の
大径毛束12aの毛先が最も高くかつ上端が湾曲するよ
うにカットされており、これの外側の小径毛束12bの
毛先が斜めにカットされていることにより、外側に向か
って上方に凸となった円弧状に毛先が順次低くなってい
る。毛先が中央部分から外側に向かって円弧状に順次低
くなっていることにより、歯と歯ぐきの境にフィットし
低荷重でも効果的な歯垢除去が可能になる。
【0017】さらに、本実施形態によれば、図4に示す
ように、植毛台14の長手方向Xに沿った断面におい
て、中央部分の大径毛束12aの毛先が高く、これの外
側の小径毛束12bに向かって、上方に凸となった円弧
状に毛先が順次低くなっている。これによって歯ならび
の悪い部分にまでフィットし効果的な歯垢除去が可能に
なる。
ように、植毛台14の長手方向Xに沿った断面におい
て、中央部分の大径毛束12aの毛先が高く、これの外
側の小径毛束12bに向かって、上方に凸となった円弧
状に毛先が順次低くなっている。これによって歯ならび
の悪い部分にまでフィットし効果的な歯垢除去が可能に
なる。
【0018】さらにまた、本実施形態によれば、中央部
毛束群12Aの毛束面積と外周部毛束群12Bの毛束面
積との面積比が1:3となっていることにより、柔らか
い感触でありながら高い歯垢除去効果を得ることが可能
になる。
毛束群12Aの毛束面積と外周部毛束群12Bの毛束面
積との面積比が1:3となっていることにより、柔らか
い感触でありながら高い歯垢除去効果を得ることが可能
になる。
【0019】そして、本実施形態の歯ブラシ10によれ
ば、歯みがきを行う際に、柔らかい感触が得られると共
に、十分な歯垢除去力を得ることができる。即ち、中央
部毛束群12Aの外側に配設された外周部毛束群12B
の小径毛束12bを歯ぐきに接触させることにより、優
しく、柔らかい感触で歯みがきを行うことができる。一
方、植毛台14の中央部分に配設された中央部毛束群1
2Aの大径毛束12aは、その束径が大きくかつ外周部
毛束群12Bの小径毛束12bよりも毛先の高さが高く
なっているので、コシの弱い小径毛束12bが邪魔にな
るのを避けつつ、コシの強い大径毛束12aにより直接
歯の表面を刷掃して十分な歯垢除去力を得ることができ
る。
ば、歯みがきを行う際に、柔らかい感触が得られると共
に、十分な歯垢除去力を得ることができる。即ち、中央
部毛束群12Aの外側に配設された外周部毛束群12B
の小径毛束12bを歯ぐきに接触させることにより、優
しく、柔らかい感触で歯みがきを行うことができる。一
方、植毛台14の中央部分に配設された中央部毛束群1
2Aの大径毛束12aは、その束径が大きくかつ外周部
毛束群12Bの小径毛束12bよりも毛先の高さが高く
なっているので、コシの弱い小径毛束12bが邪魔にな
るのを避けつつ、コシの強い大径毛束12aにより直接
歯の表面を刷掃して十分な歯垢除去力を得ることができ
る。
【0020】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、種々の変更が可能である。例えば、植毛台の
中央部分に連設配設される中央部毛束群は、毛束を複数
列配置して構成することもでき、毛束を千鳥状に配置し
て構成しても良い。また、毛束の毛先は、外側の毛束に
向かって上方に凸となった円弧状に低くしてゆく必要は
必ずしもなく、各毛束における毛先を平坦に揃えて階段
状に低くしたり、中央部毛束群を構成する毛束及び外周
部毛束群を構成する毛束の一部又は全部の毛束の毛先を
各々平坦に揃えて、凸状に低くしてゆくこともできる。
さらに、外周部毛束群を構成する毛束は、必ずしも中央
部毛束群の外側を取り巻くように配設する必要はない。
ことなく、種々の変更が可能である。例えば、植毛台の
中央部分に連設配設される中央部毛束群は、毛束を複数
列配置して構成することもでき、毛束を千鳥状に配置し
て構成しても良い。また、毛束の毛先は、外側の毛束に
向かって上方に凸となった円弧状に低くしてゆく必要は
必ずしもなく、各毛束における毛先を平坦に揃えて階段
状に低くしたり、中央部毛束群を構成する毛束及び外周
部毛束群を構成する毛束の一部又は全部の毛束の毛先を
各々平坦に揃えて、凸状に低くしてゆくこともできる。
さらに、外周部毛束群を構成する毛束は、必ずしも中央
部毛束群の外側を取り巻くように配設する必要はない。
【0021】
【実施例】以下、実施例及び比較例により、本発明の歯
ブラシをさらに詳細に説明する。
ブラシをさらに詳細に説明する。
【0022】〔実施例1〜3及び比較例1,2〕上記実
施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を有し、中央部毛
束群の毛束及び外周部毛束群の毛束が図5に断面模式図
として示すような束径及び毛丈を有する実施例1〜3の
歯ブラシ及び比較例1,2の歯ブラシに対し、下記の評
価方法に従って、歯垢除去力及び歯ぐきヘの感触につい
て評価した。
施形態の歯ブラシ10と略同様の構成を有し、中央部毛
束群の毛束及び外周部毛束群の毛束が図5に断面模式図
として示すような束径及び毛丈を有する実施例1〜3の
歯ブラシ及び比較例1,2の歯ブラシに対し、下記の評
価方法に従って、歯垢除去力及び歯ぐきヘの感触につい
て評価した。
【0023】なお、図5中の断面模式図における黒塗り
の毛束は根元部における束径が1.2mmの毛束を、網
掛けされた毛束は根元部における束径が2.0mmの毛
束を各々示す。最も高い毛束の毛丈は12mm、2番目
に高い毛束の毛丈は11mm、最も低い毛束の毛丈は1
0mmである。実施例1における凸となった円弧状(ド
ーム状)の毛束の最も高い中央部分の毛丈は12mm、
最も低い外周部分の毛丈は10mmである。各毛束を構
成するブリッスルとして、直径7mil(=約0.78
mm)の円形断面を有するものを使用した。実施例1,
2、及び比較例2の各ブリッスルは、その先端がラウン
ド加工されており、比較例1の各ブリッスルは、その先
端が先細となるようにテーパー処理されている。また、
実施例3の毛束は、先端がラウンド加工されたブリッス
ルと、先端がテーパー処理されたブリッスルとを混合し
て構成されたものである。
の毛束は根元部における束径が1.2mmの毛束を、網
掛けされた毛束は根元部における束径が2.0mmの毛
束を各々示す。最も高い毛束の毛丈は12mm、2番目
に高い毛束の毛丈は11mm、最も低い毛束の毛丈は1
0mmである。実施例1における凸となった円弧状(ド
ーム状)の毛束の最も高い中央部分の毛丈は12mm、
最も低い外周部分の毛丈は10mmである。各毛束を構
成するブリッスルとして、直径7mil(=約0.78
mm)の円形断面を有するものを使用した。実施例1,
2、及び比較例2の各ブリッスルは、その先端がラウン
ド加工されており、比較例1の各ブリッスルは、その先
端が先細となるようにテーパー処理されている。また、
実施例3の毛束は、先端がラウンド加工されたブリッス
ルと、先端がテーパー処理されたブリッスルとを混合し
て構成されたものである。
【0024】〔歯垢除去力の評価〕図6(a)及び
(b)に示すように、基台50の上に直径5mm、長さ
50mmの円柱状の多数のアクリル棒51を両側部を互
い密接させた状態で平行に並べて固定することにより、
歯間部を模したモデル52を作成した。このモデルの表
面に歯垢の代用としてアルコールインクを40mmの幅
で塗布し、実施例1〜3及び比較例1,2の各歯ブラシ
53について、以下の所定の条件下で、ブラッシングマ
シーンによりアクリル棒51と直交する方向Yへの刷掃
を行った。残存歯垢量(インク量)を画像解析により計
測して、歯垢除去力を評価する。
(b)に示すように、基台50の上に直径5mm、長さ
50mmの円柱状の多数のアクリル棒51を両側部を互
い密接させた状態で平行に並べて固定することにより、
歯間部を模したモデル52を作成した。このモデルの表
面に歯垢の代用としてアルコールインクを40mmの幅
で塗布し、実施例1〜3及び比較例1,2の各歯ブラシ
53について、以下の所定の条件下で、ブラッシングマ
シーンによりアクリル棒51と直交する方向Yへの刷掃
を行った。残存歯垢量(インク量)を画像解析により計
測して、歯垢除去力を評価する。
【0025】なお、普通に磨く場合の条件として、荷重
300g、刷掃回数10回、速度100rpm(1分間
に100往復)、振幅3cm、刷掃角度(図6(c)参
照)90゜とした。また、強く磨く場合の条件は、上記
普通に磨く場合の条件における荷重を500gとしたも
のとし、傾けて磨く場合の条件は、上記普通に磨く場合
の条件における刷掃角度を75゜とした。
300g、刷掃回数10回、速度100rpm(1分間
に100往復)、振幅3cm、刷掃角度(図6(c)参
照)90゜とした。また、強く磨く場合の条件は、上記
普通に磨く場合の条件における荷重を500gとしたも
のとし、傾けて磨く場合の条件は、上記普通に磨く場合
の条件における刷掃角度を75゜とした。
【0026】残存歯垢量の計測は、ブラッシング幅10
mm(アクリル棒2本分)におけるアルコールインクの
除去率を測定することにより行う。即ち、歯のモデルで
あるアクリル棒51を縦に3分割し、両側部分を歯間部
として、インクの剥げた面積を画像解析により測定し
た。歯垢除去率が60%以上を○、歯垢除去率が40%
以上60%未満を△、歯垢除去率が40%未満を×とし
て実施例1〜3及び比較例1〜4の各歯ブラシ53の歯
垢除去力評価した。なお、歯垢除去率が40%未満を不
合格、40%以上を合格とした。評価の結果を表1に示
す。
mm(アクリル棒2本分)におけるアルコールインクの
除去率を測定することにより行う。即ち、歯のモデルで
あるアクリル棒51を縦に3分割し、両側部分を歯間部
として、インクの剥げた面積を画像解析により測定し
た。歯垢除去率が60%以上を○、歯垢除去率が40%
以上60%未満を△、歯垢除去率が40%未満を×とし
て実施例1〜3及び比較例1〜4の各歯ブラシ53の歯
垢除去力評価した。なお、歯垢除去率が40%未満を不
合格、40%以上を合格とした。評価の結果を表1に示
す。
【0027】
【表1】
【0028】〔歯ぐきヘの感触の評価〕10人の被験者
に、実施例1〜3及び比較例1,2の各歯ブラシ53
を、5回、順次交換しながら使用してもらい、歯ぐきヘ
の感触について聞き取り調査を行った。ソフトな感じを
実感する人が10人中8人以上いた場合を○、10人中
4人以上7人以下の場合を△、10人中3人以下の場合
を×として歯ぐきヘの感触を評価した。評価の結果を表
2に示す。
に、実施例1〜3及び比較例1,2の各歯ブラシ53
を、5回、順次交換しながら使用してもらい、歯ぐきヘ
の感触について聞き取り調査を行った。ソフトな感じを
実感する人が10人中8人以上いた場合を○、10人中
4人以上7人以下の場合を△、10人中3人以下の場合
を×として歯ぐきヘの感触を評価した。評価の結果を表
2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】表1及び表2に示す評価結果から、本発明
に係る実施例1,2の歯ブラシは、歯垢除去力及び歯ぐ
きヘの柔らかい感触のいずれについても良好な結果が得
られた。
に係る実施例1,2の歯ブラシは、歯垢除去力及び歯ぐ
きヘの柔らかい感触のいずれについても良好な結果が得
られた。
【0031】
【発明の効果】本発明の歯ブラシによれば、柔らかい感
触が得られると共に、十分な歯垢除去力を得ることがで
きる。
触が得られると共に、十分な歯垢除去力を得ることがで
きる。
【図1】本発明の一実施形態に係る歯ブラシの要部を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る歯ブラシの要部を示
す略示平面図である。
す略示平面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る歯ブラシの要部を示
す略示横断面図である。
す略示横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る歯ブラシの要部を示
す略示縦断面図である。
す略示縦断面図である。
【図5】実施例1〜3及び比較例1,2に係る歯ブラシ
の断面模式図である。
の断面模式図である。
【図6】(a)は、歯垢除去力の評価方法を説明する略
示側面図、(b)は、同略示平面図、(c)は、刷掃角
度の説明図である。
示側面図、(b)は、同略示平面図、(c)は、刷掃角
度の説明図である。
10 歯ブラシ 11 ブリッスル 12 毛束 12A 中央部毛束群 12B 外周部毛束群 12a 大径毛束 12b 小径毛束 13 首部 14 植毛台 X 植毛台の長手方向
Claims (4)
- 【請求項1】 ブリッスルを束ねてなる毛束が植毛台に
縦横に多数植設されている歯ブラシにおいて、 前記植毛台の長手方向に沿って前記植毛台の中央部分に
連設して配設された束径が1.8〜2.6mmの毛束か
らなる中央部毛束群と、 該中央部毛束群の外側に配設された、前記中央部毛束群
の毛束の束径よりも小さい束径の毛束からなる外周部毛
束群とを備え、 前記植毛台の長手方向と垂直な方向に沿った断面におい
て前記中央部毛束群を構成する中央部分の毛束の毛先が
高く、これの外側の前記外周部毛束群を構成する毛束の
毛先が低くなっている歯ブラシ。 - 【請求項2】 前記植毛台の長手方向と垂直な方向に沿
った断面において前記中央部毛束群を構成する中央部分
の毛束の毛先が高く、これの外側の毛束に向かって上方
に凸となった円弧状に毛先が順次低くなっている請求項
1記載の歯ブラシ。 - 【請求項3】 前記植毛台の長手方向に沿った断面にお
いて中央部分の毛束の毛先が高く、これの外側の毛束に
向かって上方に凸となった円弧状に毛先が順次低くなっ
ている請求項2記載の歯ブラシ。 - 【請求項4】 前記中央部毛束群の毛束面積と前記外周
部毛束群の毛束面積との面積比が1:1〜1:5である
請求項1〜3のいずれかに記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000181007A JP2001353025A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000181007A JP2001353025A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 歯ブラシ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001353025A true JP2001353025A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18681998
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000181007A Pending JP2001353025A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 歯ブラシ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001353025A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004089469A (ja) * | 2002-08-30 | 2004-03-25 | Kao Corp | 歯ブラシ |
JP2006167435A (ja) * | 2004-11-18 | 2006-06-29 | Kao Corp | 歯ブラシ |
JP2007289265A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Sunstar Inc | 歯ブラシ |
JP2012030037A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-02-16 | Shiiai Medical:Kk | 歯ブラシおよび歯ブラシの製造方法 |
JP2017006506A (ja) * | 2015-06-25 | 2017-01-12 | 花王株式会社 | 歯ブラシの評価方法 |
JP2018110989A (ja) * | 2013-04-01 | 2018-07-19 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
JP2021074401A (ja) * | 2019-11-12 | 2021-05-20 | 花王株式会社 | 歯ブラシ |
-
2000
- 2000-06-16 JP JP2000181007A patent/JP2001353025A/ja active Pending
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JP7470505B2 (ja) | 2019-11-12 | 2024-04-18 | 花王株式会社 | 歯ブラシ |
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