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JP2001315259A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

Info

Publication number
JP2001315259A
JP2001315259A JP2000138522A JP2000138522A JP2001315259A JP 2001315259 A JP2001315259 A JP 2001315259A JP 2000138522 A JP2000138522 A JP 2000138522A JP 2000138522 A JP2000138522 A JP 2000138522A JP 2001315259 A JP2001315259 A JP 2001315259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
lubricant
decorative
decorative board
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000138522A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobunao Yagishita
信尚 柳下
Koichi Sakai
康一 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2000138522A priority Critical patent/JP2001315259A/ja
Publication of JP2001315259A publication Critical patent/JP2001315259A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】化粧紙による品質の安定した意匠が付与された
化粧板でありながら、層間強度が強く、耐摩耗性や耐ス
クラッチ性にも優れ、耐水性も向上した化粧板を提供す
る。 【解決手段】木質基材1の表面に、合成樹脂によるシー
ラー処理3を施した原紙2に、木目等の適宜の柄の絵柄
インキ層4を施した化粧紙5を貼着し、その表面に、無
機材料からなる減摩剤が添加された合成樹脂による保護
層6を設ける。その上に更に、減摩剤が添加されていな
い合成樹脂による保護層7を設けても良く、更に表面に
エンボス加工8を施しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建具や家具、什
器、床材等の建装材用途の化粧板に関するものであり、
特に耐摩耗性や耐スクラッチ性が要求される用途に好適
な化粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の化粧板としては、合板等
の木質基材の表面に、天然木を薄くスライスした突板を
貼合せ、その上に表面保護のための合成樹脂による塗装
を施した化粧板などが代表的なものである。
【0003】この化粧板は、天然木に由来する突板を使
用しているために天然の木目による意匠性に優れるこ
と、表面に傷がついてしまった場合にもへこみはするも
のの大きな問題にはなりにくいことなどの長所がある。
【0004】しかしその反面、短所としては、天然木の
原木の個体差や節、割れ等による品質のバラツキが大き
いことや、耐候性などの物性、近年の原料供給不安など
を挙げることができる。
【0005】上記した化粧板における天然木の突板に代
えて、原紙に木目模様等の印刷を施した化粧紙を使用し
た化粧板も、既に広く用いられている。
【0006】係る化粧板にあっては、予め表面に合成樹
脂による塗装を施した化粧紙を木質基材に貼着する場合
もあるが、特に耐摩耗性や耐スクラッチ性が要求される
用途には、塗装の厚塗りが可能で表面物性に優れた化粧
板が容易に得られる、木質基材への化粧紙の貼着後に塗
装を施す場合が多い。
【0007】この化粧板は、意匠性を決定する化粧紙が
工業製品であることから品質が安定していること、天然
木等による天然の意匠の欠陥の人工的な修正や、天然に
は存在しない人工的な意匠(例えば抽象柄など)の付与
なども可能であり、色柄のバリエーションが自在である
こと、天然資源量や地理的条件などに左右されることが
なく、安定的な供給が可能であることなどの長所があ
る。
【0008】また、係る化粧板の表面に、木目柄、抽象
柄などのエンボス加工を施すことで、立体感を付与し、
更なる意匠性の向上を図ることも行われている(特開平
8−318506号公報)。
【0009】しかしその反面、短所としては、化粧紙が
本質的に天然木質繊維の絡み合い集合体である紙からな
ることから、紙間強度が弱く紙間剥離を発生する場合が
あること、摩耗や特にスクラッチに弱く傷が付き易いこ
と、水に濡れると強度が著しく低下することなどを挙げ
ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の技術
における上記の問題点を解決する目的でなされたもので
あり、化粧紙による品質の安定した意匠が付与された化
粧板でありながら、層間強度が強く、耐摩耗性や耐スク
ラッチ性にも優れ、耐水性も向上した化粧板を提供しよ
うとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1によれば、木質基材の表面に化
粧紙を貼着し、該化粧紙上に合成樹脂による保護層を設
けてなる化粧板において、前記化粧紙は合成樹脂による
シーラー処理を施した原紙を使用した化粧紙であり、且
つ、前記合成樹脂による保護層には無機材料からなる減
摩剤が添加されていることを特徴とする化粧板である。
【0012】また、本発明の請求項2によれば、前記合
成樹脂による保護層は複数層からなり、そのうち最外層
を除く層の少なくとも1層に、減摩剤が添加されている
ことを特徴とする。
【0013】また、本発明の請求項3によれば、前記合
成樹脂による保護層に代えて、無機材料からなる減摩剤
が添加された合成樹脂による塗装を後に施すための再塗
装性の合成樹脂層が設けられていることを特徴とする。
【0014】また、本発明の請求項4によれば、前記再
塗装性の合成樹脂層は、表面に研磨処理が施されている
ことを特徴とする。
【0015】また、本発明の請求項5によれば、前記再
塗装性の合成樹脂層の上に、無機材料からなる減摩剤が
添加された合成樹脂による塗装が施されていることを特
徴とする。
【0016】また、本発明の請求項6によれば、前記無
機材料からなる減摩剤が添加された合成樹脂による塗装
の上に、更に無機材料からなる減摩剤が添加されていな
い合成樹脂による塗装が施されていることを特徴とす
る。
【0017】また、本発明の請求項7によれば、前記減
摩剤の平均粒径が10〜100μmであることを特徴と
する。
【0018】また、本発明の請求項8によれば、表面に
エンボス加工が施されていることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図面に基づき本発明を詳細に説明
すれば、図1に示すように、木質基材1の表面に、合成
樹脂によるシーラー処理3を施した原紙2に、木目等の
適宜の柄の絵柄インキ層4を施した化粧紙5を貼着し、
該化粧紙5の表面に、無機材料からなる減摩剤が添加さ
れた合成樹脂による保護層6が設けられている化粧板で
ある。
【0020】無機材料からなる減摩剤が添加された合成
樹脂による保護層6の表面には、無機材料からなる減摩
剤が添加されていない合成樹脂による保護層7が設けら
れていてもよい。また、この化粧板の表面には、エンボ
ス加工8が施されていてもよいし、エンボス加工8は施
されていなくてもよい(図2)。
【0021】木質基材1としては、例えば天然木の単板
や合板、集成材、中密度繊維板(MDF)、高密度繊維
板(HDF)、パーティクルボード等を使用することが
できる。
【0022】化粧板の表面にエンボス加工8を施す場合
には、安定したエンボス品質が得られるように、各種の
欠陥や品質のバラツキのない、均質性の高い材料を使用
するのが良く、中密度繊維板(MDF)に代表される木
質繊維板を使用することが最も好適である。
【0023】化粧紙5の原紙2は一般的な化粧紙用の原
紙であれば良く、坪量13〜100g/m2の範囲の原
紙で、建材用紙間強化紙が最も好ましいが、建材用プリ
ント用紙その他の用途の原紙であっても良く、また樹脂
含浸紙であっても良い。
【0024】上記建材用紙間強化紙としては、原料とな
る木材パルプの叩解割合を強くしてフィブリル化を進め
たパルプ繊維を用い、アクリルアマイド等の紙間強化剤
や湿潤強度剤の添加量を増やして抄紙することで、紙間
強度を高めた紙などを使用することができる。
【0025】上記原紙2の表面には、合成樹脂によるシ
ーラー処理3が施される。シーラー処理3に使用する合
成樹脂は、一般的にはウレタン系、アクリル系などの2
液硬化型樹脂が好ましいが、その他の樹脂系であっても
良く、油性であっても水性であっても良い。
【0026】シーラー処理3に使用する合成樹脂は1液
配合であっても良く、イソシアネート等の硬化剤として
用いられている材料を1液塗工しても良い。
【0027】さらに、原紙中の樹脂比率を高め、ウェッ
ト、ドライを問わず、紙間強度の向上を図るために、塗
工時の樹脂固形分は高くても低粘度で浸透性の良い樹脂
を使用することが好ましい。
【0028】樹脂固形分は、粘度や浸透性等の問題か
ら、塗工時で10〜50%の範囲内が好ましい。無溶剤
タイプの樹脂など固形分100%の樹脂は一般に粘度が
高いので、使用する場合には塗工時に加熱保温するなど
して低粘度に保つ注意が必要である。
【0029】硬化方式は、熱硬化を初めとし、紫外線硬
化又は電子線硬化等、種々の方式を問わないが、その上
から印刷インキにて絵柄インキ層4を印刷するために、
リコート性が必要とされるから注意を要する。
【0030】絵柄インキ層4は、本発明において特に限
定されるものではなく、通常の化粧紙用の印刷インキを
使用して、例えばグラビア印刷法等の、通常の方法で印
刷すれば良い。絵柄の種類も、例えば木目柄、抽象柄
等、所望により任意であり、特に限定されない。
【0031】合成樹脂による保護層6は、化粧板の表面
を外的な物理的又は化学的作用から保護するために設け
るものであり、本発明の化粧板では特に、優れた耐摩耗
性や耐スクラッチ性を得るために、無機材料からなる減
摩剤を添加したものである。
【0032】無機材料からなる減摩剤は、例えばアルミ
ナや炭化珪素などからなるもので、平均粒径10〜10
0μmのものが良い。添加量は、合成樹脂100重量部
当たり2〜30重量部程度とするのが良い。
【0033】無機材料からなる減摩剤の形状は、不定
形、鱗片形、球形、多面体形などのいずれでも良いが、
不定形よりも鱗片形や球形、多面体形などの方が耐摩耗
効果が高いので好ましい。
【0034】無機材料からなる減摩剤は、合成樹脂によ
る保護層を複数層(6、7)設けた内の最外層(7)で
はない層に添加することが望ましい。最外層に添加しな
い理由は、無機材料からなる減摩剤の樹脂塗膜上での保
持力の強化と、樹脂塗膜の表面状態の改善、摩耗効果の
低減が挙げられる。
【0035】樹脂塗膜上での保持力の強化とは、無機材
料からなる減摩剤が合成樹脂による保護層6の樹脂塗膜
の平均表面から突出していると、外力により樹脂塗膜か
ら離脱し、これが化粧板の表面を擦られることで傷が付
くという問題があるためである。
【0036】無機材料からなる減摩剤を添加した合成樹
脂による保護層6の上に、無機材料からなる減摩剤を添
加していない合成樹脂による保護層7を設けることで、
前者の樹脂塗膜の平均表面から突出した減摩剤粒子が後
者の樹脂塗膜によって被覆され、化粧板の表面から離脱
しにくくなり、従って離脱粒子による表面の傷付きも防
止することができる。
【0037】樹脂塗膜の表面状態の改善とは、最外層の
合成樹脂による保護層7に無機材料からなる減摩剤を添
加すると、その粒径との関係から、樹脂塗膜の表面にピ
ンホールやスジ等が発生し易くなり、表面状態が悪化す
るという問題があるためである。
【0038】無機材料からなる減摩剤を添加した合成樹
脂による保護層6の上に、無機材料からなる減摩剤を添
加していない合成樹脂による保護層7を設けることで、
前者の表面にピンホールやスジ等の欠陥が発生すること
があっても、それらの欠陥を後者によって埋めることが
でき、得られる化粧板の表面状態を改善することができ
る。
【0039】摩耗効果の低減とは、合成樹脂による保護
層6に無機材料からなる減摩剤を添加することで化粧板
自体の耐摩耗性は向上しているが、逆に化粧板がこれに
接するものを削ってしまうという問題があるためであ
る。
【0040】具体的には、仮にこの化粧板が机の天板や
書棚の棚板等に使用されると、その上に置かれた本の表
面を削ってしまい、表紙の文字が見えにくくなってしま
う。また、雑巾掛けをした際に、雑巾の繊維を削ってし
まい、雑巾掛けをする度に埃が発生してしまう。
【0041】無機材料からなる減摩剤を添加した合成樹
脂による保護層6の上に、無機材料からなる減摩剤を添
加していない合成樹脂による保護層7を設けることで、
前者の樹脂塗膜の平均表面から突出した無機材料からな
る減摩剤は、後者の樹脂塗膜によって被覆されることか
ら、化粧板に接するものが無機材料からなる減摩剤に直
接接することはなくなり、その表面が削られるという問
題を改善することができる。
【0042】合成樹脂による保護層6、7に使用する合
成樹脂としては、強度や硬度、物性などの観点から、硬
化性樹脂を使用することが好ましい。具体的には、例え
ば2液硬化型ウレタン系樹脂、アミノアルキド系樹脂、
メラミン系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂等の熱硬化
性樹脂や、アクリレート系樹脂などの紫外線又は電子線
硬化性樹脂を使用することが好ましい。
【0043】これらの合成樹脂には、必要に応じて種々
の添加剤を添加することができる。例えば、無機材料か
らなる減摩剤を添加した合成樹脂による保護層6を形成
するための合成樹脂塗料に、シランカップリング剤を添
加することにより、減摩剤の保持力を向上したり、沈降
防止剤を添加することにより、塗装作業中の減摩剤の沈
降を防止し、塗装作業の安定性を向上したりすることが
できる。
【0044】本発明の化粧板は、上記した合成樹脂によ
る保護層6、7に代えて、無機材料からなる減摩剤が添
加された合成樹脂による塗装を後に施すための、再塗装
性の合成樹脂層9を設けた構成とすることもできる。
【0045】再塗装性の合成樹脂層9としては、例えば
アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、繊維素誘導体等からなる合成樹脂
塗料などを使用することができる。
【0046】更に、再塗装性の合成樹脂層9の表面に、
研磨処理を施すことにより、表面を平滑化すると共に、
再塗装の密着性を向上することもできる。
【0047】この構成の化粧板は、例えば建築現場にお
ける施工後や、家具の製造における組立後などの適宜の
段階に、再塗装性の合成樹脂層9の上に、無機材料から
なる減摩剤が添加された合成樹脂による塗装6が施され
て、実用に供される。
【0048】なお、前述した合成樹脂による保護層6、
7の場合と同様に、無機材料からなる減摩剤の樹脂塗膜
上での保持力の強化、樹脂塗膜の表面状態の改善、摩耗
効果の低減の観点から、上記無機材料からなる減摩剤が
添加された合成樹脂による塗装6の上に、更に無機材料
からなる減摩剤が添加されていない合成樹脂による塗装
7を施すことが望ましい。
【0049】
【実施例】以下に、本発明の化粧板の具体的な実施例を
挙げ、本発明をより詳細に説明する。
【0050】実施例1 坪量30g/m2の紙間強化紙を原紙としてその表面
に、まず下記組成のアクリルポリオール系イソシアネー
ト硬化反応型シーラーを、固形分が30%になるように
溶剤希釈し、グラビア印刷法にて乾燥後の塗布量3g/
2に塗工した。但し、ここでの硬化剤は耐光性を考慮
し、無黄変タイプのヘキサメチレンジイソシアネート
(HMDI)を用いた。
【0051】シーラー組成 シーラー主剤 100重量部 硬化剤(HMDI) 20重量部 ウレタン溶剤 30重量部
【0052】次いで、建材用硝化綿系インキを使用し
て、ベタ印刷と木目柄(若しくは抽象柄)の絵柄印刷と
を施して、化粧紙を作製した。
【0053】この化粧紙を、尿素/酢酸ビニル系接着剤
にて、厚さ2.7mmの中密度繊維板(MDF)基材に
貼り合わせた。尿素系接着剤は原紙への浸透が良く、シ
ーラーの効果と併せ、原紙の樹脂比率を増し、紙間を強
化する役割を果たす。但し、ホルマリンの発生問題から
ノンホルマリンタイプを用いた。
【0054】貼り合わせ条件 プリントロールラミネーター 150℃ φ300mm
ロール3本 板基材 約900×1800mm(3×6尺) 2.7
mm MDF 接着剤 尿素・酢ビ混合接着剤 約55g/m2(5g
/尺2)wet ラインスピード 30m/min
【0055】これを1晩養生後、ロールエンボス機にて
木目柄(若しくは抽象柄)のエンボス模様を形成した。
【0056】ロールエンボス条件 エンボス圧力 線圧約150〜250kN/m(150
〜250kgf/cm) エンボススピード 30m/min
【0057】エンボス模様の形成後、合成樹脂による保
護層の塗工形成を行った。
【0058】 保護層塗工条件 塗工装置 3ヘッドロールコーター 塗布量 第1ヘッド 約22g/m2(2g/尺2)wet 第2・第3ヘッド 約17g/m2(1.5g/尺2)wet
【0059】 第1ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(サンディングシーラータイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 25重量部 減摩剤(鱗片形アルミナ、平均粒径25μm) 10重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0060】 第2ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(サンディングシーラータイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 25重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0061】 第3ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(上塗りタイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 25重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0062】実施例2 上記実施例1において、エンボス模様の形成後、合成樹
脂による保護層の塗工形成に加え、エンボス模様へのワ
イピング加工を行った。
【0063】 保護層塗工条件 塗工装置 3ヘッドロールコーター 塗布量 第1ヘッド 約17g/m2(1.5g/尺2)wet 第2ヘッド 約22g/m2(2g/尺2)wet 第3ヘッド 約17g/m2(1.5g/尺2)wet 但し、第1ヘッド塗工後、第2ヘッド塗工前に、 ワイピング機にてウレタン系インキをワイピング
【0064】 第1ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(サンディングシーラータイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 10重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0065】 第2ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(サンディングシーラータイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 10重量部 減摩剤(鱗片形アルミナ、平均粒径25μm) 20重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0066】 第3ヘッド塗工剤組成 ウレタン系主剤(上塗りタイプ) 100重量部 硬化剤(HMDI系) 10重量部 希釈溶剤 適量 粘度 イワタカップ20〜35秒
【0067】
【発明の効果】本発明の化粧板は、原紙へのシーラー処
理により紙間が強化され、紙間剥離が防止され、耐水性
も向上していることに加え、合成樹脂による保護層への
減摩剤の添加により、耐摩耗性や耐スクラッチ性等の表
面性能も向上しており、こすりキズにも強い化粧板であ
る。
【0068】更に、合成樹脂による保護層への減摩剤の
添加により、化粧板に接触する物が摩耗しすぎる問題が
あるところを、複数層からなる合成樹脂による保護層の
最外層以外の層に減摩剤を添加することで、化粧板の上
に置かれた物が減摩剤に直接触れることがなくなり、接
触物が摩耗しすぎることを防ぐことができる。
【0069】例えば、この化粧板を書棚の棚板に使用し
た際の本の摩耗や、フローリングに使用した際のストッ
キングの伝線、洋服箪笥の敷き板に使用した際の洋服の
毛羽立ちやホコリの発生などは、効果的に防止すること
ができる。
【0070】その他、突板化粧板と異なり、工業製品で
ある化粧紙を使用することにより、一定の品質の製品の
安定供給が可能であること、柄意匠の様々なバリエーシ
ョンが可能であること、エンボスやワイピング、カラー
コート等による意匠の向上も可能であること、エンボス
機によるMDF、HDF、パーティクルボードなど様々
な木質基材へのムラなく安定したエンボスが可能である
こと等の効果をも併せ持つものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の実施の形態の一例を示す模式
断面図である。
【図2】本発明の化粧板の実施の形態の一例を示す模式
断面図である。
【図3】本発明の化粧板の実施の形態の一例を示す模式
断面図である。
【符号の説明】
1 木質基材 2 原紙 3 合成樹脂によるシーラー処理 4 絵柄インキ層 5 化粧紙 6 減摩剤が添加された合成樹脂による保護層(塗
装) 7 減摩剤が添加されていない合成樹脂による保護層
(塗装) 8 エンボス加工 9 再塗装性の合成樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B002 AA03 AA04 DA01 DA04 4F100 AA01C AA01E AA01H AA19H AJ06 AK01C AK01D AK22G AK36G AK51 AP00A AP03 BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C BA10D BA10E CA23C CA23E CB02 CC00E DG10B EJ34D EJ64B GB08 GB81 HB00B HB01 HB21D JB07 JK06 JK09C JK09E JK09H JL01D YY00C YY00E YY00H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木質基材の表面に化粧紙を貼着し、該化粧
    紙上に合成樹脂による保護層を設けてなる化粧板におい
    て、前記化粧紙は合成樹脂によるシーラー処理を施した
    原紙を使用した化粧紙であり、且つ、前記合成樹脂によ
    る保護層には無機材料からなる減摩剤が添加されている
    ことを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】前記合成樹脂による保護層は複数層からな
    り、そのうち最外層を除く層の少なくとも1層に、減摩
    剤が添加されていることを特徴とする請求項1に記載の
    化粧板。
  3. 【請求項3】前記合成樹脂による保護層に代えて、無機
    材料からなる減摩剤が添加された合成樹脂による塗装を
    後に施すための再塗装性の合成樹脂層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  4. 【請求項4】前記再塗装性の合成樹脂層は、表面に研磨
    処理が施されていることを特徴とする請求項3に記載の
    化粧板。
  5. 【請求項5】前記再塗装性の合成樹脂層の上に、無機材
    料からなる減摩剤が添加された合成樹脂による塗装が施
    されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の化
    粧板。
  6. 【請求項6】前記無機材料からなる減摩剤が添加された
    合成樹脂による塗装の上に、更に無機材料からなる減摩
    剤が添加されていない合成樹脂による塗装が施されてい
    ることを特徴とする請求項5に記載の化粧板。
  7. 【請求項7】前記減摩剤の平均粒径が10〜100μm
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記
    載の化粧板。
  8. 【請求項8】表面にエンボス加工が施されていることを
    特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の化粧板。
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