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JP2001244551A - パルセーションレーザ - Google Patents

パルセーションレーザ

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Publication number
JP2001244551A
JP2001244551A JP2000051626A JP2000051626A JP2001244551A JP 2001244551 A JP2001244551 A JP 2001244551A JP 2000051626 A JP2000051626 A JP 2000051626A JP 2000051626 A JP2000051626 A JP 2000051626A JP 2001244551 A JP2001244551 A JP 2001244551A
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JP
Japan
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layer
pulsation
laser
schottky barrier
electrode
Prior art date
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Application number
JP2000051626A
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English (en)
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JP2001244551A5 (ja
Inventor
Shoji Hirata
照二 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2000051626A priority Critical patent/JP2001244551A/ja
Publication of JP2001244551A publication Critical patent/JP2001244551A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 パルセーション動作を確実に行わせ、また、
設計、製造の容易性、信頼性、歩留りの向上を図る。 【解決手段】 第1導電型の第1クラッド層2と、活性
層3と、第2導電型の第2クラッド層4とを有する半導
体積層構造部5を構成する。この半導体積層構造部5
の、電流注入領域の上に、第2導電型の電極コンタクト
層6が形成され、この層6と、第2クラッド層4に差し
渡って第1電極11が被着される。第1電極11は、層
6に対してはオーミックコンタクトされ、層4に対して
はショットキ障壁を形成してコンタクトされ、この障壁
SBを含むフォトトランジスタを、活性層3の活性域3
aを挟んでその両外側に配置された構成とし、レーザ光
の照射によってスイッチングしてパルセーション動作を
行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パルセーションレ
ーザに係わる。
【0002】
【従来の技術】パルセーションレーザ、すなわち自励発
振レーザは、戻り光ノイズを効果的に回避できることか
ら、各種光源例えば光ディスクの光学ピックアップにお
ける光源として用いて好適である。
【0003】従来のパルセーションレーザの代表的例と
しては、いわゆるSAL(Saturable Absorbing Layer)
型のレーザと、いわゆるWI(Weakly Index Guide)型の
レーザとがある。SAL型のパルセーションレーザは、
図9にその概略断面図を示すように、例えばn型のGa
Asによる半導体基板101上に、n型のAlGaAs
による第1クラッド層102と、クラッド層に比しバン
ドギャップの小さいAlGaAs活性層103と、活性
層い比しバンドギャップの大きいp型のAlGaAsに
よる第2クラッド層104と、この第2クラッド層10
4中に活性層103と対向活性層103と同程度のバン
ドギャップを有するAlGaAsによる可飽和吸収層
(SAL)105が配置形成される。また、n型のGa
Asによる電流狭搾を行う対の電流阻止領域106が、
所要の間隔を保持して形成され、これら電流阻止領域1
06によって挟み込まれて、図9において紙面と直交す
る方向に延びるストライプ状の電流注入領域107が形
成される。そして、この電流注入領域107と電流阻止
領域106とに差し渡って、この例ではアノード電極と
なる第1電極111がオーミックに被着され、基板10
1側にこの例ではカソード電極となる第2電極112が
オーミックに被着されて成る。
【0004】電流阻止領域106は、その厚さが例えば
1μmないしは1.5μmとされて、レーザ動作時にお
いて、この電流阻止領域107から第2のクラッド層1
04への電流のリークは阻止されるようになされてい
る。
【0005】この構成によるパルセーションレーザは、
第1および第2電極間に所要の動作電圧を印加すること
によって、活性層103に、電流注入領域109下の中
央部に電流注入がなされることによって、レーザ発光が
なされる。このレーザ光は、可飽和吸収層105に吸収
され、キャリアすなわち電子が基底状態から伝導帯に持
ち上げられることによってキャリアの減少が生じ、可飽
和吸収状態となる。このキャリアの減少によって活性域
に対するキャリアの注入が減少することになり、レーザ
発光が停止する。このようにレーザ発光が停止すると、
可飽和吸収層105におけるレーザ光の吸収が減少し、
電子は基底状態に落ち、フォトンを発生すると共に、電
子が増加することによって、活性層の活性域に対する電
子の注入が大となり、これによってレーザ発光が生じ
る。この現象すなわち光とキャリアの相互作用によって
レーザ発光の断続、すなわちパルセーションが生じるよ
うになされる。
【0006】また、WI型のパルセーションレーザは、
図10にその概略断面図を示すように、図9における可
飽和吸収層を設けておらず、活性層103において可飽
和領域の形成がなされる。図10において、図9と対応
する部分には、同一符号を付して重複説明を省略する。
この構成においては、例えば電流狭搾領域106による
レーザ光の吸収によって活性層103の中央部とその両
側において屈折率差を生じさせてこれによって活性層に
横方向の適度の閉じ込めを行い、中央部にレーザ発光を
なす活性域103Aを形成するとともに、その両側に可
飽和領域103Sが形成されるようになされる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たSAL型による場合、高温、高出力におけるパルセー
ション動作に問題があり、可飽和吸収層における不純物
濃度が比較的大であることから、これによる特性への影
響すなわち経時変化の問題、信頼性の問題がある。ま
た、WI型においては、微妙な屈折率差の設定が必要で
あることから、設計の自由度が小さく、また、ゲインガ
イドライク構成であることから、低出力ときの量子ノイ
ズがやや悪いなどの問題がある。
【0008】上述したように、SAL型、WI型のいず
れにおいても、従来一般のパルセーションレーザは、可
飽和吸収のメカニズムによることから、温度依存性が大
で、高温動作時におけるパルセーションの抑制問題があ
るとか、目的とする特性を有するパルセーション動作を
確実に行わせるための、設計、製造に高精度が要求され
るとか、可飽和吸収領域が不安定になり易いとか、信頼
性、製造の歩留りに問題がある。
【0009】本発明は、いわば、新しいメカニズムによ
ってパルセーションを発生させ、温度依存性が小さく、
確実にパルセーション動作が安定して行うことができ、
信頼性が高く、更に、製造が容易で、歩留りが高く、し
たがって、廉価に製造ができるパルセーションレーザを
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によるパルセーシ
ョンレーザは、レーザ内に、フォトトランジスタを構成
してパルセーション動作を行わしめるものである。すな
わち、本発明によるパルセーションレーザは、少なくと
も、第1導電型の第1クラッド層と、活性層と、第2導
電型の第2クラッド層とを有する半導体積層構造部を有
する。そして、この半導体積層構造部の、電流注入領域
の構成部上に、第2導電型の電極コンタクト層が形成さ
れ、この電極コンタクト層と、この電極コンタクト層を
挟んでその両側の、第2クラッド層に差し渡って第1電
極が被着される。この第1電極は、電極コンタクト層に
対してはオーミックコンタクトされ、第2クラッド層に
対してはショットキ障壁を形成してコンタクトされ、こ
のショットキ障壁を含むフォトトランジスタが、活性層
の活性域を挟んでその両外側に配置された構成とする。
【0011】すなわち、本発明においては、レーザ内に
フォトトランジスタを作り込み、レーザ発光による光照
射によってこのフォトトランジスタをオンさせて、これ
によって本来電流注入領域に注入すべき注入電流を、他
部にすなわち両外側にリークして活性層の活性域に対す
る電流注入を減少させ、レーザ発光を停止させる。この
レーザ発光が停止すると、フォトトランジスタに対する
光照射が停止することによってフォトトランジスタがオ
フする。このフォトトランジスタがオフすれば、本来の
電流注入領域に対する注入電流が増加し、活性層の活性
域に対する電流注入が増加し、レーザ発光が再びなされ
る。この現象の繰り返しによって目的とするパルセーシ
ョン動作を行うものである。すなわち、本発明によるパ
ルセーションレーザは、ゲインガイド型的構成によるも
のであり、また、本発明では、可飽和吸収体を設けるこ
とを回避し、作り込まれたフォトトランジスタによる言
わば半強制的にパルセーションを発生させるものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明によるパルセーションレー
ザの一実施形態の一例を図1の概略断面図を参照して説
明する。この例では、AlGaAs系のパルセーション
レーザを構成した場合である。この場合、GaAs単結
晶による基体1上に、第1導電型例えばn型のAlx1
1-X1Asによる第1クラッド層2と、例えばGaAs
による活性層3と、第2導電型例えばp型のAlx1
1-X1Asによる第2クラッド層4とを有する半導体積
層構造部5を構成する。そして、この半導体積層構造部
5の、電流注入領域の構成部上、すなわち活性層3の、
例えば図1において紙面と直交する方向に延長するスト
ライプ状の活性域5aの形成部と対向する部分上に、第
2導電型例えばp型の例えばAlx0Ga 1-X0As例えば
GaAs(x0 =0)による電極コンタクト層6をスト
ライプ状に形成する。
【0013】この電極コンタクト層6と、この電極コン
タクト層6を挟んでその両側の、第2クラッド層4上に
差し渡って第1電極11を被着する。この第1電極11
は、電極コンタクト層6に対してはオーミックコンタク
トされ、第2クラッド層4に対してはショットキ障壁S
Bを形成するコンタクトがなされる構成とする。この第
1電極11は、例えば順次Ti,Pt,Auを形成する
ことによって構成する。同時に、本発明においては、共
通の第1電極11がコンタクトされる第2クラッド層4
とコンタクト層6の各Al組成(原子比)x1 およびx
0 を、x1 >x 0 とする。例えば、x1 =0.4〜0.
5とし、x0 =0とする。
【0014】このようにして活性層3の活性域3aを挟
んでその両外側に、それぞれショットキ障壁SBによっ
て構成されるショットキ障壁型のフォトトランジスタが
配置された構成とする。すなわち、ショットキ障壁SB
と、これらの直下の第2クラッド層4、第1クラッド層
2によってフォトトランジスタを構成する。
【0015】ショットキ障壁SBの形成部、すなわちフ
ォトトランジスタの形成部は、コンタクト層6の形成部
の両側に所要の幅Wを有する限定的された領域とする。
すなわち、ショットキ障壁SBは、半導体積層構造部5
の両外側縁を除く位置に限定的に形成する。基板1の裏
面には、第2電極12が形成される。
【0016】ショットキ障壁SBの障壁の高さφB は、
第1電極11からの注入電流を阻止し、コンタクト層の
形成部、したがって、活性層3の活性域3aに電流集中
を行わしめる電流狭搾効果を有するものの、この障壁の
高さは、活性層3からのレーザ光によってオンできる程
度に低い高さの例えば0.3eV〜0.5eV程度に選
定する。
【0017】本発明によるパルセーションレーザは、図
2にその等価回路図を示すように、半導体レーザLDと
並列に上述したフォトトランジスタTRが接続された構
成となる。この構成において、第1電極11による例え
ばアノード端子Aと例えば第2電極12による例えばカ
ソード端子Kとの間に、所要の順方向電圧を供給する
と、ショットキ障壁SBによって電流の狭搾がなされ、
活性層3の中心部に集中的に電流注入がなされ、この中
心部が活性域3aとなってレーザ発光が生じる。このレ
ーザ発光は、フォトトランジスタTRに吸収され、ショ
ットキ障壁SBがオンする。すなわちフォトトランジス
タTRがオンする。このように、フォトトランジスタT
Rがオン状態となると、これによる電流狭搾効果が小さ
くなることから、注入電流が広がり、無効電流が増大す
ることから、しきい値電流Ithが高くなって、活性域3
aにおけるレーザ発光動作が停止する。このレーザ発光
が停止すると、フォトトランジスタTRに対する照射光
が減少することによってフォトトランジスタTRはオフ
する。これにより、電流狭搾効果が大となって、再び電
流注入領域の構成部6に集中的に電流注入がなされ、活
性層3の活性域3aに対する電流注入が集中的になされ
ることから、レーザ発光が生じる。このような動作が繰
り返し連続的になされることによってパルセーションが
生じる。
【0018】このように、フォトトランジスタのオン・
オフのいわばスイッチング効果によってパルセーション
をいわば半強制的に発生させる。
【0019】図1で示した例では、第1電極11を、第
2クラッド層4上に、幅Wをもって跨る幅に形成して、
ショットキ障壁SBの形成位置を限定して不必要な電流
の広がりを回避する構成としたものであるが、この場
合、第1電極11の幅が制約を受けることになる。この
第1電極11は、これにワイヤボンディングや、他の端
子部等との電気的接続がなされることから、幅広に構成
することが望まれる場合がある。この場合は、図3にそ
の一例の概略構成の断面図を示すように、ショットキ障
壁SBの幅Wの規制を、半導体積層構造部5のクラッド
層4上にSiNあるいはSiO2 等よりなる絶縁層7を
被着形成することによって行う。このようにするとき
は、第1電極11を、絶縁層7上に跨がって形成するこ
とによって幅広に、しかもショットキ障壁SBを所定の
幅Wに限定的に形成することができる。
【0020】あるいは、図4に他の一例の概略断面図を
示すように、図2の絶縁層に代えて、第1電極11に対
してショットキ障壁SBより高いショットキ障壁を形成
する、第2導電型の例えばAlGaAsより成るショッ
トキ障壁制御層8を形成することができる。この場合の
ショットキ障壁制御層8は、そのAl組成を、第2クラ
ッド層4より大きくすればよい。例えばクラッド層を、
Alx1Ga1-X1Asとし、ショットキ障壁制御層8をA
x3 Ga1-X3Asとするとき、x1 =0.4とし、x
3 =0.6とすることができる。
【0021】また、上述した例では、第2クラッド層4
が単一層によって構成した場合であるが、図5にその一
例の概略断面図を示すように、第2クラッド層4を、シ
ョットキ障壁SBが形成される例えば100nm〜20
0nmの厚さの表面層41と、これより活性層側に配置
される内部層42とによる構成として、表面層41の例
えばAl濃度を選定することによってショットキ障壁の
高さの選定の自由度を高めることができる。このとき、
内部層42をAlx1 Ga1-X1As、表面層41を、A
x2Ga1- X2As( x2 は原子比) 、コンタクト層をA
x0Ga1-X0Asとするとき、x1>x2 >x0 とし
て、例えばx1 =0.4〜0.5、x2 =0.2、x0
=0とする。
【0022】図3〜図5のいずれの構造のレーザにおい
ても、図1および2で説明したと同様の動作によってパ
ルセーション動作がなされる。すなわち、パルセーショ
ンレーザが構成される。
【0023】次に、図6〜図8を参照して本発明による
パルセーションの製造方法の一例を説明する。この例に
おいてもAlGaAs系のパルセーションレーザを構成
した場合である。この場合、図6に示すように、GaA
s単結晶による基体1上に、第1導電型例えばn型のA
x1 Ga1-X1Asによる第1クラッド層2と、例えば
GaAsによる活性層3と、第2導電型例えばp型のA
x1 Ga1-X1Asによる第2クラッド層4と、更にこ
の上にエッチングストッパ層10を、それぞれ例えばM
OCVD(Metalorganic Chemical Vapor Deposition:
有機金属気相成長)法によって形成して半導体積層構造
部5を構成する。また、この半導体積層構造部5の成膜
に続いて、同様に例えばMOCVD法によって、例えば
GaAsによるコンタクト層6を成膜する。この場合に
おいても、第2クラッド層4と、コンタクト層6のAl
組成x1 とx0 は、x1 >x0 とするものであるが、エ
ッチングストッパ層10のAl組成x3 も、x1 >x3
の例えば0.2とする。その後、コンタクト層6の最終
的に電流注入領域の構成部上に、マスク層20を形成す
る。マスク層20は、例えばフォトレジスト層を、パタ
ーン露光および現像することによって形成することがで
きる。
【0024】次に、図7に示すように、マスク層20
を、エッチングマスクとして、マスク層20によって覆
われていない部分の、コンタクト層6とその下のストッ
パ層10とを例えばアンモニア系エッチング液によって
除去する。この場合、ストッパ層10は、その下のクラ
ッド層4に比してAl濃度が大に選定されていることに
よってエッチング性が低いので、エッチング性が変化す
る時点でエッチングの停止を行うことによって、所定の
深さのエッチングを行うことができる。
【0025】その後、図8に示すように、電流注入領域
の構成部以外のコンタクト層6を除去し、残されたコン
タクト層6上と、その両外側のエッチングによって露呈
した第2クラッド層4上に跨がって上述た例えばTi、
Pt、Auを順次例えば蒸着、スパッタリング等によっ
て被着形成し、フォトリソグラフィによって所望のパタ
ーンに形成して第1電極11を構成する。また、基板1
の裏面には、第2電極12をオーミックに被着する。こ
のようにして、パルセーションレーザを構成することが
できる。このパルセーションレーザの製造において、共
通の基体1上に複数のレーザを同時に形成して、これら
を分断して同時に多数のパルセーションレーザを構成す
ることもできるし、マルチビーム構成とすることもでき
る。
【0026】尚、上述した各例では、AlGaAs系の
パルセーションレーザについて説明したが、AlGaI
nP系、GaN系のいずれの構成とすることもできる。
例えばAlGaInP系のレーザにおいては、第2クラ
ッド層4もしくはその内部層42を(Alx1Ga1-X1
In0.5 0.5 とし、表面層41を(Alx2Ga1-X2
In0.5 0.5 とし、コンタクト層6をGaAsとする
ことができる。この場合においても、コンタクト層6の
Al組成をx0 とするとき、x1 >x2>x0 とする、
例えばx0 =0、x1 =0.5、0<x2 <0.5とす
ることにより前述したと同様のパルセーションレーザを
構成することができる。
【0027】また、例えばGaN系のレーザにおいて
は、第2クラッド層4もしくはその内部層42を(Al
x1Ga1-X1)Nとし、表面層41を(Alx2Ga1-X2
Nとし、コンタクト層6をGaNとすることができる。
この場合においても、コンタクト層6のAl組成をx0
とするとき、x1 >x2 >x0 とする、例えばx=0、
1 =0.3、0<x2 <0.3とすることにより前述
したと同様のパルセーションレーザを構成することがで
きる。
【0028】上述したように、本発明によるパルセーシ
ョンレーザは、レーザ内にフォトトランジスタを作り込
み、レーザ発光による光照射によってこのフォトトラン
ジスタをオンさせて、これによって活性層の活性域に対
する電流注入を減少させ、レーザ発光を停止させ、この
レーザ発光が停止によってフォトトランジスタに対する
光照射が停止させてフォトトランジスタがオフし、活性
層の活性域に対する電流注入が増加させレーザ発光を行
うという動作を繰り返えすことによってパルセーション
動作を行うものである。
【0029】すなわち、本発明では、従来における可飽
和吸収体の形成を回避することから、これに伴う不安定
性、製造の歩留りの低さ、信頼性の問題を回避でき、ま
た、温度依存性の改善も図られ、高温、高出力動作時に
おいても、安定してパルセーションを生じさせることが
できる。
【0030】尚、上述した例では、第1導電型がn型
で、第2導電型がp型とした場合であるが、これらを逆
導電型とすることもできる。また、本発明は、上述した
構造に限定されるものではなく、例えば活性層が多重構
造とされるなどの構成に適用することができる。
【0031】
【発明の効果】上述したように、本発明によるパルセー
ションレーザは、レーザ内にフォトトランジスタを作り
込み、このスイッチングによってパルセーションを発生
機構を構成して言わば半強制的にパルセーション動作を
行わしめることにより、可飽和吸収による微妙なキャリ
アと光の相互作用によってパルセーションを起こす従来
構造に比し、低温から高温に至る広範囲の温度で安定し
たパルセーションが可能となる。また、広範囲のパワ
ー、すなわち高出力動作においても安定してパルセーシ
ョン動作を行うことができる。また、前述したWI型に
おけるような微妙な屈折率差を得る構成を必要としない
ことから、レーザの適応範囲が広く、例えばインデック
スガイドからゲインガイドまでの適応が可能となる。
【0032】また、その製造方法についても工程数の増
加を生じることがなく、更に信頼性の高いパルセーショ
ンを、歩留り良く、したがって、廉価に製造することが
できる。
【0033】上述したように、本発明によるパルセーシ
ョンレーザは、従来のパルセーションレーザによっては
得られない多くの利点を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパルセーションレーザの一例の概
略断面図である。
【図2】図1のパルセーションレーザの等価回路図であ
る。
【図3】本発明によるパルセーションレーザの他の一例
の概略断面図である。
【図4】本発明によるパルセーションレーザの他の一例
の概略断面図である。
【図5】本発明によるパルセーションレーザの他の一例
の概略断面図である。
【図6】本発明によるパルセーションレーザの一例の製
造方法の一例の一工程における概略断面図である。
【図7】本発明によるパルセーションレーザの一例の製
造方法の一例の一工程における概略断面図である。
【図8】本発明によるパルセーションレーザの一例の製
造方法の一例の一工程における概略断面図である。
【図9】従来のパルセーションレーザの概略断面図であ
る。
【図10】従来のパルセーションレーザの概略断面図で
ある。
【符号の説明】
1・・・基体、2・・・第1クラッド層、3・・・活性
層、3a・・・活性域、4・・・第2クラッド層、5・
・・半導体積層構造部、6・・・コンタクト層7・・・
絶縁層、10・・・エッチングストッパ層、11・・・
第1電極、12・・・第2電極、20・・・マスク層、
SB・・・ショットキ障壁、LD・・・レーザ、TR・
・・フォトトランジスタ、20・・・マスク、41・・
・表面層、42・・・内部層、101・・・基体、10
2・・・第1クラッド層、103・・・活性層、103
A・・・活性域、103S・・・可飽和吸収領域、10
4・・・第2クラッド層、105・・・可飽和吸収層、
106・・・電流阻止領域、107・・・電流注入領
域、111・・・第1電極、112・・・第2電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、第1導電型の第1クラッド
    層と、活性層と、第2導電型の第2クラッド層とを有す
    る半導体積層構造部を有し、 該半導体積層構造部の、電流注入領域の構成部上に、第
    2導電型の電極コンタクト層が形成され、 該電極コンタクト層と該電極コンタクト層を挟んでその
    両側の上記半導体積層構造部の上記第2クラッド層に差
    し渡って第1電極が被着され、 該第1電極は、上記電極コンタクト層に対してはオーミ
    ックコンタクトされ、上記第2クラッド層に対してはシ
    ョットキ障壁を形成してコンタクトされ、 該ショットキ障壁を含むフォトトランジスタが、活性層
    の活性域を挟んでその両外側に構成され成ることを特徴
    とするパルセーションレーザ。
  2. 【請求項2】 上記フォトトランジスタを構成する上記
    第2クラッド層に対するショットキ障壁は、上記半導体
    積層構造部の両外側縁を除く、上記電極コンタクト層の
    形成部に隣接する部分に所要の幅をもって限定的に形成
    されて成ることを特徴とする請求項1に記載のパルセー
    ションレーザ。
  3. 【請求項3】 上記ショットキ障壁が限定的に形成され
    る領域の外側に絶縁層が形成されて、上記ショットキ障
    壁の形成位置が規制されて成ることを特徴とする請求項
    2に記載のパルセーションレーザ。
  4. 【請求項4】 上記クラッド層が、上記ショットキ障壁
    が形成される表面層とこれより活性層側に配置される内
    部層とによる構成とし、上記ショットキ障壁の高さの選
    定がなされることを特徴とする請求項1に記載のパルセ
    ーションレーザ。
  5. 【請求項5】 上記第2クラッド層に対するショットキ
    障壁の形成部以外に、該ショットキ障壁より高い障壁
    を、上記第1電極との間に形成するショットキ障壁制御
    層が形成されて成ることを特徴とする請求項1に記載の
    パルセーションレーザ。
  6. 【請求項6】 上記パルセーションレーザが、AlGa
    As系半導体レーザであることを特徴とする請求項1に
    記載のパルセーションレーザ。
  7. 【請求項7】 上記パルセーションレーザが、AlGa
    InP系半導体レーザであることを特徴とする請求項1
    に記載のパルセーションレーザ。
  8. 【請求項8】 上記パルセーションレーザが、GaN系
    半導体レーザであることを特徴とする請求項1に記載の
    パルセーションレーザ。
  9. 【請求項9】 上記クラッド層が、上記ショットキ障壁
    が形成される表面層とこれより活性層側に配置される内
    部層とによる構成とし、 上記表面層によって上記ショットキ障壁の高さの選定が
    なされ、 上記下層のクラッド層の構成材料のAl組成比をx
    1 (原子比)とし、上記上層のクラッド層の構成材料の
    Al組成比をx2 (原子比)とし、上記コンタクト層の
    構成材料のAl組成比をx0 (原子比)とするとき、x
    1 >x2 >x0 に選定することを特徴とする請求項1に
    記載のパルセーションレーザ。
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