JP2001222002A - 液晶プロジェクタ装置 - Google Patents
液晶プロジェクタ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 液晶プロジェクタ装置のコントラストの改善
を図る。 【解決手段】 液晶パネルの視野角特性に応じて、照明
光学系として青色光Bの光路に設けられている第2リレ
ーレンズ23の入射側に遮光板22を配置して、液晶パ
ネル27に対して光線角度を持って入射される光束の一
部を遮光するようにしている。これにより、スクリーン
上におけるコントラストの改善を図ることが可能にな
る。
を図る。 【解決手段】 液晶パネルの視野角特性に応じて、照明
光学系として青色光Bの光路に設けられている第2リレ
ーレンズ23の入射側に遮光板22を配置して、液晶パ
ネル27に対して光線角度を持って入射される光束の一
部を遮光するようにしている。これにより、スクリーン
上におけるコントラストの改善を図ることが可能にな
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶プロジェクタ
装置に関わり、特にスクリーン上に投射される投射画像
のコントラストを向上させるのに好適なものである。
装置に関わり、特にスクリーン上に投射される投射画像
のコントラストを向上させるのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】光源から出力された光を、例えば透過形
の液晶パネルによって光変調して画像光を形成し、この
画像光をスクリーンなどに拡大投射する液晶プロジェク
タ装置が知られている。例えばスクリーン上にカラー画
像を形成することができる液晶プロジェクタ装置は、光
源から出射された光線を赤(R)、緑(G)、青(B)
の各色の光線に分離して所定の光路に収束させる照明光
学系と、この照明光学系によって分離されたRGB各色
の光束をそれぞれ光変調する液晶パネル(ライトバル
ブ)と、液晶パネルにより光変調されたRGB各色の光
束を合成する光合成部とを備え、光合成部により合成し
たカラー画像を投射レンズによりスクリーンに拡大投影
するようにしている。
の液晶パネルによって光変調して画像光を形成し、この
画像光をスクリーンなどに拡大投射する液晶プロジェク
タ装置が知られている。例えばスクリーン上にカラー画
像を形成することができる液晶プロジェクタ装置は、光
源から出射された光線を赤(R)、緑(G)、青(B)
の各色の光線に分離して所定の光路に収束させる照明光
学系と、この照明光学系によって分離されたRGB各色
の光束をそれぞれ光変調する液晶パネル(ライトバル
ブ)と、液晶パネルにより光変調されたRGB各色の光
束を合成する光合成部とを備え、光合成部により合成し
たカラー画像を投射レンズによりスクリーンに拡大投影
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、液晶プロジ
ェクタ装置に備えられている液晶パネルには、照明光学
系から入射される光線の入射角度などによってコントラ
ストが変化する、いわゆる視野角特性を有していること
が知られている。また、液晶プロジェクタ装置では、照
明光学系から液晶パネルに入射される入射光は、例えば
±10°(deg)程度の範囲内のあらゆる光線入射角度
を持ち、且つ、その光線強度も異なっている。このた
め、実際にスクリーン上で観察される投射画像のコント
ラストは、液晶パネルの視野角特性と、照明光学系から
液晶パネルに対して入射される光線の光線入射角度や光
線強度等という光線強度分布により重み付けされたもの
となっている。
ェクタ装置に備えられている液晶パネルには、照明光学
系から入射される光線の入射角度などによってコントラ
ストが変化する、いわゆる視野角特性を有していること
が知られている。また、液晶プロジェクタ装置では、照
明光学系から液晶パネルに入射される入射光は、例えば
±10°(deg)程度の範囲内のあらゆる光線入射角度
を持ち、且つ、その光線強度も異なっている。このた
め、実際にスクリーン上で観察される投射画像のコント
ラストは、液晶パネルの視野角特性と、照明光学系から
液晶パネルに対して入射される光線の光線入射角度や光
線強度等という光線強度分布により重み付けされたもの
となっている。
【0004】ここで、液晶パネルの視野角特性の一例を
図7に示す。この図7(a)は液晶パネルの視野角特性
によるコントラストの変化を等高線によって示した図で
あり、同図(b)はその測定条件を示した図である。な
お、図7(a)に示す液晶パネル100の視野角特性
は、同図(b)に示すように液晶パネル100のX−Y
平面(パネル面)と、このパネル面と直交するZ軸とが
交差する位置Pの視野角を液晶パネルの出射面側(前面
側)の観察位置から測定したものとされる。この場合、
光源101は、その光線強度を一定としたうえで、図示
するように液晶パネルの入射面側(背面側)で、観察位
置と測定位置Pを結ぶ破線の延長線上に配置すると共
に、その観察位置をZ軸からθ°(θ=0°〜10°)
傾け、且つ、Z軸を回転軸として、起点とされるY軸
(φ=0°)からφa(φa=0°〜360°)回転さ
せながら測定したものとされる。また、液晶パネルのコ
ントラストは、例えば0IREの輝度レベルと、100IRE
の輝度レベルとの比によって定義されるものとする。
図7に示す。この図7(a)は液晶パネルの視野角特性
によるコントラストの変化を等高線によって示した図で
あり、同図(b)はその測定条件を示した図である。な
お、図7(a)に示す液晶パネル100の視野角特性
は、同図(b)に示すように液晶パネル100のX−Y
平面(パネル面)と、このパネル面と直交するZ軸とが
交差する位置Pの視野角を液晶パネルの出射面側(前面
側)の観察位置から測定したものとされる。この場合、
光源101は、その光線強度を一定としたうえで、図示
するように液晶パネルの入射面側(背面側)で、観察位
置と測定位置Pを結ぶ破線の延長線上に配置すると共
に、その観察位置をZ軸からθ°(θ=0°〜10°)
傾け、且つ、Z軸を回転軸として、起点とされるY軸
(φ=0°)からφa(φa=0°〜360°)回転さ
せながら測定したものとされる。また、液晶パネルのコ
ントラストは、例えば0IREの輝度レベルと、100IRE
の輝度レベルとの比によって定義されるものとする。
【0005】この図7(a)においては、その中心付近
の領域Aのコントラストが最大となっており、この領域
Aから離れるにしたがってコントラストが低下していく
ことが示されている。即ち、この図7(a)に示す液晶
パネル100においては、Z軸と観察位置とのなす観察
角度θが大きくなるしたがって、コントラストが低下し
ている。つまり、液晶パネル100に対して光源101
から入射される光線の光線入射角度θが大きくなるにし
たがってコントラストが低下していることがわかる。ま
た、X−Yの二次元平面の液晶パネル100の観察方向
φa、即ち光源101からの光線入射方向によってもコ
ントラストが変化していることが見てとれる。
の領域Aのコントラストが最大となっており、この領域
Aから離れるにしたがってコントラストが低下していく
ことが示されている。即ち、この図7(a)に示す液晶
パネル100においては、Z軸と観察位置とのなす観察
角度θが大きくなるしたがって、コントラストが低下し
ている。つまり、液晶パネル100に対して光源101
から入射される光線の光線入射角度θが大きくなるにし
たがってコントラストが低下していることがわかる。ま
た、X−Yの二次元平面の液晶パネル100の観察方向
φa、即ち光源101からの光線入射方向によってもコ
ントラストが変化していることが見てとれる。
【0006】例えば観察方向φaが液晶パネル100を
前面側から見てY軸方向(φa=0°,180°)とさ
れる時は、観察角度(光線入射角度)θが大きくなった
場合でも比較的コントラストの変化が少ないのに対し
て、観察方向φaがX軸方向(φa=90°,270
°)とされる時は観察角度(光線入射角度)θが大きく
なるにしたがってコントラストが大きく低下する。つま
りコントラストは劣化する傾向にある。また、この図7
に示す液晶パネル100の前面を下方側から観察した
時、つまり観察方向φaが180°〜360°の範囲と
される方向の時は、観察角度(光線入射角)θによって
コントラストが大きく変化しており、コントラストが著
しく劣化することが示されている。なお、液晶パネル1
00において視野角特性が発生する要因については、詳
しく説明しないが、例えば液晶パネル100を形成する
液晶分子の配向方向、すなわちラビング方向等に関係す
るものとされる。
前面側から見てY軸方向(φa=0°,180°)とさ
れる時は、観察角度(光線入射角度)θが大きくなった
場合でも比較的コントラストの変化が少ないのに対し
て、観察方向φaがX軸方向(φa=90°,270
°)とされる時は観察角度(光線入射角度)θが大きく
なるにしたがってコントラストが大きく低下する。つま
りコントラストは劣化する傾向にある。また、この図7
に示す液晶パネル100の前面を下方側から観察した
時、つまり観察方向φaが180°〜360°の範囲と
される方向の時は、観察角度(光線入射角)θによって
コントラストが大きく変化しており、コントラストが著
しく劣化することが示されている。なお、液晶パネル1
00において視野角特性が発生する要因については、詳
しく説明しないが、例えば液晶パネル100を形成する
液晶分子の配向方向、すなわちラビング方向等に関係す
るものとされる。
【0007】上記したような液晶パネル100を備えた
液晶プロジェクタ装置においては、液晶パネル100の
視野角特性、特に上下方向の視野角によってスクリーン
上に投射される投射画像のコントラストが大きく劣化す
るという欠点があった。
液晶プロジェクタ装置においては、液晶パネル100の
視野角特性、特に上下方向の視野角によってスクリーン
上に投射される投射画像のコントラストが大きく劣化す
るという欠点があった。
【0008】また、RGB各色ごとに液晶パネル100
が備えられる3板式の液晶プロジェクタ装置では、例え
ば液晶パネル100の持つ波長依存性により青色光Bの
コントラストが他の2色に比べて劣化している。この場
合、液晶プロジェクタ装置において、ホワイトバランス
の調整を行うと、最もコントラストが劣化している例え
ば青色光Bを基準にして全体のコントラストが設定され
ることになるので、この青色光Bのコントラストの劣化
がスクリーン上に投射される投射画像のコントラストを
劣化させていた。このため、液晶プロジェクタ装置で
は、青色光Bのコントラストの向上が求められていた。
が備えられる3板式の液晶プロジェクタ装置では、例え
ば液晶パネル100の持つ波長依存性により青色光Bの
コントラストが他の2色に比べて劣化している。この場
合、液晶プロジェクタ装置において、ホワイトバランス
の調整を行うと、最もコントラストが劣化している例え
ば青色光Bを基準にして全体のコントラストが設定され
ることになるので、この青色光Bのコントラストの劣化
がスクリーン上に投射される投射画像のコントラストを
劣化させていた。このため、液晶プロジェクタ装置で
は、青色光Bのコントラストの向上が求められていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を鑑みてなされたものであり、光源と、光源から出射
された光束を、赤、緑、青の各色の光束に分離して所定
の光路に収束させる照明光学系と、照明光学系によって
集光された光束をそれぞれ光変調する液晶パネルと、液
晶パネルによって光変調されたRGB各色の光束を合成
してカラー画像を形成する光合成手段と、カラー画像を
拡大投影する投射レンズを備えた液晶プロジェクタ装置
において、液晶パネルの視野角特性に応じて、液晶パネ
ルに入射される光束の一部を減衰させる減衰板を設ける
ようにした。
点を鑑みてなされたものであり、光源と、光源から出射
された光束を、赤、緑、青の各色の光束に分離して所定
の光路に収束させる照明光学系と、照明光学系によって
集光された光束をそれぞれ光変調する液晶パネルと、液
晶パネルによって光変調されたRGB各色の光束を合成
してカラー画像を形成する光合成手段と、カラー画像を
拡大投影する投射レンズを備えた液晶プロジェクタ装置
において、液晶パネルの視野角特性に応じて、液晶パネ
ルに入射される光束の一部を減衰させる減衰板を設ける
ようにした。
【0010】そして、減衰板は照明光学系の青色光の光
路、又は照明光学系の青色光の光路に設けられている第
2リレーレンズの入射側又は出射側に、或いは両側に配
置するようにした。また、減衰板は、液晶パネルに入射
される光束の一部を遮光する遮光板とした。
路、又は照明光学系の青色光の光路に設けられている第
2リレーレンズの入射側又は出射側に、或いは両側に配
置するようにした。また、減衰板は、液晶パネルに入射
される光束の一部を遮光する遮光板とした。
【0011】本発明によれば、液晶パネルの視野角特性
に応じて液晶パネルに対して角度を持って入射される光
束の一部を減衰させる減衰板を設けるようにしているた
め、液晶パネルにおいて視野角により発生するコントラ
ストの劣化を抑制することが可能になる。
に応じて液晶パネルに対して角度を持って入射される光
束の一部を減衰させる減衰板を設けるようにしているた
め、液晶パネルにおいて視野角により発生するコントラ
ストの劣化を抑制することが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態として
の液晶プロジェクタ装置について説明する。なお、本実
施の形態の液晶プロジェクタ装置は、RGBの各色ごと
に、それぞれ液晶パネルを備えて構成される3板式の液
晶プロジェクタ装置とする。
の液晶プロジェクタ装置について説明する。なお、本実
施の形態の液晶プロジェクタ装置は、RGBの各色ごと
に、それぞれ液晶パネルを備えて構成される3板式の液
晶プロジェクタ装置とする。
【0013】図1は、本実施の形態とされる液晶プロジ
ェクタ装置の光学系の構成を示した図である。この図1
において、光源とされるランプ2は、リフレクタ2bの
焦点位置に発光部2aが配置され、リフレクタ2bの光
軸にほぼ平行な光がその開口部から出射される。なお、
ランプ2には例えばメタルハライドランプ等が用いられ
る。このランプ2から出射された光は、後段に配置され
ている照明光学系に対して出射される。ランプ2から出
射された光線は、先ず、IR−UVカットフィルタ3に
より、赤外線領域及び紫外線領域の不要な光線が遮断
(カット)され、有効な光線のみがミラー4によって進
行方向が例えば90゜曲げられて、次の光学手段である
マルチレンズアレイに導かれる。
ェクタ装置の光学系の構成を示した図である。この図1
において、光源とされるランプ2は、リフレクタ2bの
焦点位置に発光部2aが配置され、リフレクタ2bの光
軸にほぼ平行な光がその開口部から出射される。なお、
ランプ2には例えばメタルハライドランプ等が用いられ
る。このランプ2から出射された光は、後段に配置され
ている照明光学系に対して出射される。ランプ2から出
射された光線は、先ず、IR−UVカットフィルタ3に
より、赤外線領域及び紫外線領域の不要な光線が遮断
(カット)され、有効な光線のみがミラー4によって進
行方向が例えば90゜曲げられて、次の光学手段である
マルチレンズアレイに導かれる。
【0014】マルチレンズアレイとしては、第1のマル
チレンズアレイ5と、第2のマルチレンズアレイ6が配
置されている。第1のマルチレンズアレイ5、及び第2
のマルチレンズアレイ6には、液晶パネル13、18、
27の有効開口のアスペクト比に、ほぼ等しい相似型を
した外形を有している複数のレンズセルが配列されてい
る。そして、この第1のマルチレンズアレイ5のレンズ
セルと、第2のマルチレンズアレイのレンズセルとが対
向するように配置されている。これらの第1及び第2の
マルチレンズアレイ5,6で集光された光線は、P/S
インテグレータ7によって所定の偏光方向の光に偏光さ
れる。即ち、ランプ2から出射した無偏光(P偏光波+
S偏光波)の光はP/Sインテグレータ7を通過するこ
とによって、液晶パネル13,18,27に対応した所
定の偏光波(例えばP偏光波)に変換されて平凸レンズ
8に入射される。平凸レンズ8は、各レンズアレイを通
過した入射光束を集光して、効率よく液晶パネル13、
18、27上で重畳して照明できるように設けられてい
る。
チレンズアレイ5と、第2のマルチレンズアレイ6が配
置されている。第1のマルチレンズアレイ5、及び第2
のマルチレンズアレイ6には、液晶パネル13、18、
27の有効開口のアスペクト比に、ほぼ等しい相似型を
した外形を有している複数のレンズセルが配列されてい
る。そして、この第1のマルチレンズアレイ5のレンズ
セルと、第2のマルチレンズアレイのレンズセルとが対
向するように配置されている。これらの第1及び第2の
マルチレンズアレイ5,6で集光された光線は、P/S
インテグレータ7によって所定の偏光方向の光に偏光さ
れる。即ち、ランプ2から出射した無偏光(P偏光波+
S偏光波)の光はP/Sインテグレータ7を通過するこ
とによって、液晶パネル13,18,27に対応した所
定の偏光波(例えばP偏光波)に変換されて平凸レンズ
8に入射される。平凸レンズ8は、各レンズアレイを通
過した入射光束を集光して、効率よく液晶パネル13、
18、27上で重畳して照明できるように設けられてい
る。
【0015】平凸レンズ8から出射された光束は、ダイ
クロイックミラー9に入射される。ダイクロイックミラ
ー9は、平凸レンズ8からの光束に含まれる赤色光Rの
光束を反射し、緑色光G及び青色光Bの光束を透過する
ように構成されている。これにより、ダイクロイックミ
ラー9で反射した赤色光Rの光束は、ミラー10により
90°曲げられて、平凸レンズ11、偏光板12を介し
て液晶パネル13に導かれる。
クロイックミラー9に入射される。ダイクロイックミラ
ー9は、平凸レンズ8からの光束に含まれる赤色光Rの
光束を反射し、緑色光G及び青色光Bの光束を透過する
ように構成されている。これにより、ダイクロイックミ
ラー9で反射した赤色光Rの光束は、ミラー10により
90°曲げられて、平凸レンズ11、偏光板12を介し
て液晶パネル13に導かれる。
【0016】一方、ダイクロイックミラー9を透過した
緑色光G及び青色光Bの光束は、ダイクロイックミラー
15に入射される。このダイクロイックミラー15は緑
色光Gの光束を反射し、青色光Bの光束を透過するよう
に構成され、このダイクロイックミラー15で反射した
緑色光Gの光束が、平凸レンズ16、偏光板17を介し
て液晶パネル18に導かれる。また、このダイクロイッ
クミラー15を透過した青色光Bの光束は、第1リレー
レンズ20、ミラー21、第2リレーレンズ23、ミラ
ー24、平凸レンズ25、偏光板26を介して液晶パネ
ル27に導かれるように構成されている。
緑色光G及び青色光Bの光束は、ダイクロイックミラー
15に入射される。このダイクロイックミラー15は緑
色光Gの光束を反射し、青色光Bの光束を透過するよう
に構成され、このダイクロイックミラー15で反射した
緑色光Gの光束が、平凸レンズ16、偏光板17を介し
て液晶パネル18に導かれる。また、このダイクロイッ
クミラー15を透過した青色光Bの光束は、第1リレー
レンズ20、ミラー21、第2リレーレンズ23、ミラ
ー24、平凸レンズ25、偏光板26を介して液晶パネ
ル27に導かれるように構成されている。
【0017】そして、本実施の形態では、ダイクロイッ
クミラー15と液晶パネル27との間、つまりダイクロ
イックミラー15を透過した青色Bの光束の光路で、例
えば第2リレーレンズ23の近傍位置に、例えば青色B
の光束の一部を遮るための遮光板22を設けた点に特徴
を有している。なお、この遮光板22については後述す
る。
クミラー15と液晶パネル27との間、つまりダイクロ
イックミラー15を透過した青色Bの光束の光路で、例
えば第2リレーレンズ23の近傍位置に、例えば青色B
の光束の一部を遮るための遮光板22を設けた点に特徴
を有している。なお、この遮光板22については後述す
る。
【0018】各液晶パネル13、18、27において光
変調された各色光の光束は、偏光板14,19,28を
介してダイクロイックプリズム29に入射される。ダイ
クロイックプリズム29は、例えば複数のガラスプリズ
ムを接合して外形が形成され、各ガラスプリズムの接合
面には、所定の光学特性を有する干渉フィルタ29a、
29bが形成されている。この図に示す例では、干渉フ
ィルタ29aは例えば青色光Bを反射して緑色光G及び
赤色光Rを透過するものとされ、干渉フィルタ29bは
赤色光Rを反射して緑色光G及び青色光Bを透過するも
のとされる。従って、赤色光Rは干渉フィルタ29bに
よって投射レンズ30の方向に反射され、青色光Bは干
渉フィルタ29aによって投射レンズ30の方向に反射
される。また、緑色光Gは干渉フィルタ29a、29b
を透過することによって投射レンズ30に到達すること
になる。これにより、ダイクロイックプリズム29にお
いては、RGBの各色光が1つの光軸に合成されて投射
レンズ30から図示しないスクリーン上に合成画像が投
射されることになる。
変調された各色光の光束は、偏光板14,19,28を
介してダイクロイックプリズム29に入射される。ダイ
クロイックプリズム29は、例えば複数のガラスプリズ
ムを接合して外形が形成され、各ガラスプリズムの接合
面には、所定の光学特性を有する干渉フィルタ29a、
29bが形成されている。この図に示す例では、干渉フ
ィルタ29aは例えば青色光Bを反射して緑色光G及び
赤色光Rを透過するものとされ、干渉フィルタ29bは
赤色光Rを反射して緑色光G及び青色光Bを透過するも
のとされる。従って、赤色光Rは干渉フィルタ29bに
よって投射レンズ30の方向に反射され、青色光Bは干
渉フィルタ29aによって投射レンズ30の方向に反射
される。また、緑色光Gは干渉フィルタ29a、29b
を透過することによって投射レンズ30に到達すること
になる。これにより、ダイクロイックプリズム29にお
いては、RGBの各色光が1つの光軸に合成されて投射
レンズ30から図示しないスクリーン上に合成画像が投
射されることになる。
【0019】ところで、上記した本実施の形態の液晶プ
ロジェクタ装置では、上述したように、例えば液晶の持
つ波長依存性により青色光Bのコントラストが他の2色
に比べて劣化しているため、青色光Bの黒レベルの輝度
は、他の2色の黒レベルの輝度まで下がらないものとさ
れる。このため、例えばホワイトバランスの調整を行っ
た場合は、コントラストが劣化している青色光Bに、他
の2色のコントラストを合わせなければならず、結果と
してスクリーン上に投射される投射画像のコントラスト
が劣化していた。
ロジェクタ装置では、上述したように、例えば液晶の持
つ波長依存性により青色光Bのコントラストが他の2色
に比べて劣化しているため、青色光Bの黒レベルの輝度
は、他の2色の黒レベルの輝度まで下がらないものとさ
れる。このため、例えばホワイトバランスの調整を行っ
た場合は、コントラストが劣化している青色光Bに、他
の2色のコントラストを合わせなければならず、結果と
してスクリーン上に投射される投射画像のコントラスト
が劣化していた。
【0020】例えば青色光Bのコントラスト劣化によ
り、青色光Bの黒レベルの輝度が他の2色の黒レベルの
輝度に比べて下がらない場合は、スクリーン上に投射さ
れるカラー画像の黒は青みがかった色になる。そこで、
これを解消するため、従来の液晶プロジェクタ装置で
は、黒レベルにおける他の2色の赤色光R及び緑色光G
を増やしてホワイトバランスの調整を行うことで、黒に
色が付かないようにしていた。つまり、青色光Bのコン
トラストに他の2色のコントラストを合わせるようにし
ていた。その結果、従来の液晶プロジェクタ装置におい
て、スクリーン上に投射される投射画像のコントラスト
は、青色光Bの劣化したコントラストと等しくなってい
た。
り、青色光Bの黒レベルの輝度が他の2色の黒レベルの
輝度に比べて下がらない場合は、スクリーン上に投射さ
れるカラー画像の黒は青みがかった色になる。そこで、
これを解消するため、従来の液晶プロジェクタ装置で
は、黒レベルにおける他の2色の赤色光R及び緑色光G
を増やしてホワイトバランスの調整を行うことで、黒に
色が付かないようにしていた。つまり、青色光Bのコン
トラストに他の2色のコントラストを合わせるようにし
ていた。その結果、従来の液晶プロジェクタ装置におい
て、スクリーン上に投射される投射画像のコントラスト
は、青色光Bの劣化したコントラストと等しくなってい
た。
【0021】そこで、本実施の形態の液晶プロジェクタ
装置においては、液晶パネル27の視野角特性に応じ
て、例えば図1に示したように、青色光Bの光路に配さ
れている第2リレーレンズ23の入射側に遮光板22を
設け、この遮光板22により青色光Bの光束の一部を遮
光することでコントラストの改善を図るようにした。
装置においては、液晶パネル27の視野角特性に応じ
て、例えば図1に示したように、青色光Bの光路に配さ
れている第2リレーレンズ23の入射側に遮光板22を
設け、この遮光板22により青色光Bの光束の一部を遮
光することでコントラストの改善を図るようにした。
【0022】例えば青色用の液晶パネル27の視野角特
性が、図7(a)に示した液晶パネル100と同様の視
野角特性を有している場合、液晶パネル27を下方側か
ら観察した時、つまり観察方向φaが180°〜360
°の範囲とされる方向から観察した時にコントラスト劣
化が大きいものとなる。この場合は、液晶パネル27に
対して上方側から入射される光束を遮光することで、液
晶パネル27のコントラストの改善を図るようにしたも
のである。
性が、図7(a)に示した液晶パネル100と同様の視
野角特性を有している場合、液晶パネル27を下方側か
ら観察した時、つまり観察方向φaが180°〜360
°の範囲とされる方向から観察した時にコントラスト劣
化が大きいものとなる。この場合は、液晶パネル27に
対して上方側から入射される光束を遮光することで、液
晶パネル27のコントラストの改善を図るようにしたも
のである。
【0023】なお、液晶パネルの視野角特性は、主に液
晶パネルのラビング方向によって決定されるものであ
り、例えば液晶パネルのラビング方向がX−Y平面に対
して0°の方向とされる時は、図7(a)に示した視野
角特性をほぼ45°移相したものとなる。
晶パネルのラビング方向によって決定されるものであ
り、例えば液晶パネルのラビング方向がX−Y平面に対
して0°の方向とされる時は、図7(a)に示した視野
角特性をほぼ45°移相したものとなる。
【0024】以下、図2〜図4を用いて本実施の形態と
される液晶プロジェクタ装置に設けられる遮光板22の
配置位置について説明する。図2は本実施の形態とされ
る液晶プロジェクタ装置の青色光Bの光路と、遮光板の
配置位置との関係を模式的に示した図である。なお、図
1と同一部位には同一番号を付して説明は省略する。こ
の図2に示すように、第1及び第2のマルチレンズアレ
イ5,6の各レンズセルを通過した青色光Bの光束は、
平凸レンズ8、第1リレーレンズ20、第2リレーレン
ズ23、及び平凸レンズ26を介して液晶パネル27に
到達することになる。この場合、各レンズセルを通過し
た青色光Bの光束は、平凸レンズ8,26によって集光
されて液晶パネル27上で重畳されるため、例えば第2
のマルチレンズアレイ6の下方に配列されているレンズ
セルを通過した光束は、液晶パネル27に対して上方側
から或る程度の角度を持って液晶パネル27に入射する
ことになる。従って、液晶パネル27が例えば図7
(a)に示したような視野角特性を有している時は、液
晶パネル27に対して上方側から入射される光束を遮光
するように遮光板22を配置することになる。
される液晶プロジェクタ装置に設けられる遮光板22の
配置位置について説明する。図2は本実施の形態とされ
る液晶プロジェクタ装置の青色光Bの光路と、遮光板の
配置位置との関係を模式的に示した図である。なお、図
1と同一部位には同一番号を付して説明は省略する。こ
の図2に示すように、第1及び第2のマルチレンズアレ
イ5,6の各レンズセルを通過した青色光Bの光束は、
平凸レンズ8、第1リレーレンズ20、第2リレーレン
ズ23、及び平凸レンズ26を介して液晶パネル27に
到達することになる。この場合、各レンズセルを通過し
た青色光Bの光束は、平凸レンズ8,26によって集光
されて液晶パネル27上で重畳されるため、例えば第2
のマルチレンズアレイ6の下方に配列されているレンズ
セルを通過した光束は、液晶パネル27に対して上方側
から或る程度の角度を持って液晶パネル27に入射する
ことになる。従って、液晶パネル27が例えば図7
(a)に示したような視野角特性を有している時は、液
晶パネル27に対して上方側から入射される光束を遮光
するように遮光板22を配置することになる。
【0025】但し、液晶パネル27に対して上方側から
入射される光束を遮光する場合、第2のマルチレンズア
レイ6に配列されている各々のレンズセルを通過した光
束については全て遮光する必要がある。つまり、液晶パ
ネル27に対して上方側から入射される光束を、例えば
図4に示されているように3本の光線(鎖線)によって
示した場合はこれら3本全ての光線を遮光する必要があ
る。例えば3本の光線の内、1本の光線だけを遮光する
ように遮光板22を配置してしまうと、液晶パネル27
が均一に照明されず、パネル面内で輝度ムラが生じるこ
とになる。
入射される光束を遮光する場合、第2のマルチレンズア
レイ6に配列されている各々のレンズセルを通過した光
束については全て遮光する必要がある。つまり、液晶パ
ネル27に対して上方側から入射される光束を、例えば
図4に示されているように3本の光線(鎖線)によって
示した場合はこれら3本全ての光線を遮光する必要があ
る。例えば3本の光線の内、1本の光線だけを遮光する
ように遮光板22を配置してしまうと、液晶パネル27
が均一に照明されず、パネル面内で輝度ムラが生じるこ
とになる。
【0026】そこで、本実施の形態では、図2及び図3
に示すように、例えば第2リレーレンズ23の近傍で入
射面側の上方位置に遮光板22を配置するようにした。
なお、図3に示すように、この場合の遮光板22による
遮光範囲d(第2リレーレンズ23の上端部からの遮光
範囲)及びその遮光位置は、液晶パネル27の視野角特
性に応じて異なるものとされる。
に示すように、例えば第2リレーレンズ23の近傍で入
射面側の上方位置に遮光板22を配置するようにした。
なお、図3に示すように、この場合の遮光板22による
遮光範囲d(第2リレーレンズ23の上端部からの遮光
範囲)及びその遮光位置は、液晶パネル27の視野角特
性に応じて異なるものとされる。
【0027】なお、本実施の形態では遮光板22により
青色光Bの光束の一部を完全に遮光するようにしている
が、本発明としては、必ずしも青色光Bの光束の一部を
完全に遮光する必要はなく、少なくとも青色光Bを減衰
させることができる減衰板を設けるようにしてもよい。
青色光Bの光束の一部を完全に遮光するようにしている
が、本発明としては、必ずしも青色光Bの光束の一部を
完全に遮光する必要はなく、少なくとも青色光Bを減衰
させることができる減衰板を設けるようにしてもよい。
【0028】次に、本出願人は遮光板22による遮光範
囲dとスクリーン上のコントラストとの関係、及び遮光
板22による遮光範囲dと光量との関係を実験により検
証した。その実験結果の一例を図5及び図6に示す。な
お、実験はこれまでの説明と同様に、第2リレーレンズ
23の入射側の上方に遮光板22を配置し、図7に示し
たような視野角特性を有する液晶パネル27が備えられ
た液晶プロジェクタ装置を使用して、0IREの輝度と1
00IREの輝度比をプリチャード輝度計1980によっ
て測定したものである。
囲dとスクリーン上のコントラストとの関係、及び遮光
板22による遮光範囲dと光量との関係を実験により検
証した。その実験結果の一例を図5及び図6に示す。な
お、実験はこれまでの説明と同様に、第2リレーレンズ
23の入射側の上方に遮光板22を配置し、図7に示し
たような視野角特性を有する液晶パネル27が備えられ
た液晶プロジェクタ装置を使用して、0IREの輝度と1
00IREの輝度比をプリチャード輝度計1980によっ
て測定したものである。
【0029】図5に示す実験結果から、遮光板22の遮
光範囲dを或る範囲以上(例えば7mm以上)に設定す
れば、遮光板22がないとされる時のコントラストと比
較して、スクリーン上に表示される投射画像のコントラ
ストを向上させることできることがわかった。また図6
に示す実験結果から、遮光板22の遮光範囲dを大きく
すると光量が減少することになるが、遮光範囲dを或る
範囲以下(例えば15mm以下程度)に設定すれば、遮
光板22がないとされる時の光量(遮光板22の遮光範
囲d=0とされる時の光量)と比較しても、それほど変
化がないことが確認された。
光範囲dを或る範囲以上(例えば7mm以上)に設定す
れば、遮光板22がないとされる時のコントラストと比
較して、スクリーン上に表示される投射画像のコントラ
ストを向上させることできることがわかった。また図6
に示す実験結果から、遮光板22の遮光範囲dを大きく
すると光量が減少することになるが、遮光範囲dを或る
範囲以下(例えば15mm以下程度)に設定すれば、遮
光板22がないとされる時の光量(遮光板22の遮光範
囲d=0とされる時の光量)と比較しても、それほど変
化がないことが確認された。
【0030】なお、上記図5に示す実験結果において、
遮光板22による遮光範囲dが例えば7mm以下の時に
コントラストの改善が見られないのは、この範囲から入
射される入射光は、光線角度が大きく液晶パネル27の
視野角特性から見れば非常にコントラストを悪化させる
要因となるものの、この範囲からの光束は元々光線強度
が弱く、全体のコントラストに対して重大な影響を与え
る範囲ではないためと考えられる。これは図6に示す実
験において、遮光範囲dが例えば15mm以下とされる
時に光量の低下がほとんど見られないことからも容易に
推測されるものである。
遮光板22による遮光範囲dが例えば7mm以下の時に
コントラストの改善が見られないのは、この範囲から入
射される入射光は、光線角度が大きく液晶パネル27の
視野角特性から見れば非常にコントラストを悪化させる
要因となるものの、この範囲からの光束は元々光線強度
が弱く、全体のコントラストに対して重大な影響を与え
る範囲ではないためと考えられる。これは図6に示す実
験において、遮光範囲dが例えば15mm以下とされる
時に光量の低下がほとんど見られないことからも容易に
推測されるものである。
【0031】従って、例えば図7(a)に示したような
視野角特性を有する液晶パネル27が備えられている時
は、遮光板22による遮光範囲dを7mm〜15mm程
度に設定すれば、液晶パネル27における光量の減少を
抑えつつ、従来に比べてコントラストを15%程度改善
することが可能になる。そして、このような青色用の液
晶パネル27から出射される青色光を用いて、例えば液
晶プロジェクタ装置のホワイトバランス調整を行えば、
スクリーン上に投射される投射画像のコントラストを向
上させることが可能になる。
視野角特性を有する液晶パネル27が備えられている時
は、遮光板22による遮光範囲dを7mm〜15mm程
度に設定すれば、液晶パネル27における光量の減少を
抑えつつ、従来に比べてコントラストを15%程度改善
することが可能になる。そして、このような青色用の液
晶パネル27から出射される青色光を用いて、例えば液
晶プロジェクタ装置のホワイトバランス調整を行えば、
スクリーン上に投射される投射画像のコントラストを向
上させることが可能になる。
【0032】なお、本実施の形態では遮光板22の配置
位置としては第2リレーレンズ23の入射側とされてい
るが、これはあくまでも一例であり、本発明としての遮
光板22の配置位置は、第2リレーレンズ23の近傍で
あれば、例えば第2リレーレンズ23の出射側や、その
両側に配置することが可能とされる。
位置としては第2リレーレンズ23の入射側とされてい
るが、これはあくまでも一例であり、本発明としての遮
光板22の配置位置は、第2リレーレンズ23の近傍で
あれば、例えば第2リレーレンズ23の出射側や、その
両側に配置することが可能とされる。
【0033】また、本実施の形態では青色光Bの光路に
対して遮光板22を設けるようにしているが、赤色光R
及び緑色光Gの光路に対しても、他の色に影響を与えな
いような遮光板であれば設けることが可能である。この
場合、遮光板22は第1のマルチレンズアレイ5又は第
2のマルチレンズアレイ6、或いは平凸レンズ8の近傍
に配置されることになる。例えば赤色光R及び緑色光G
のコントラストを向上させるために液晶パネル13,1
8に対して上方側から入射する光束を遮光する場合は、
第2のマルチレンズアレイ6の上方側に遮光板22を配
置すればよい。但し、この場合は青色光Bにとっては液
晶パネル27に対して下方側から入射する光束を遮断す
ることになるため、遮光板22としては、例えば赤色光
R及び緑色光Gを遮光し、青色光Bを透過するような遮
光板を用いる必要がある。
対して遮光板22を設けるようにしているが、赤色光R
及び緑色光Gの光路に対しても、他の色に影響を与えな
いような遮光板であれば設けることが可能である。この
場合、遮光板22は第1のマルチレンズアレイ5又は第
2のマルチレンズアレイ6、或いは平凸レンズ8の近傍
に配置されることになる。例えば赤色光R及び緑色光G
のコントラストを向上させるために液晶パネル13,1
8に対して上方側から入射する光束を遮光する場合は、
第2のマルチレンズアレイ6の上方側に遮光板22を配
置すればよい。但し、この場合は青色光Bにとっては液
晶パネル27に対して下方側から入射する光束を遮断す
ることになるため、遮光板22としては、例えば赤色光
R及び緑色光Gを遮光し、青色光Bを透過するような遮
光板を用いる必要がある。
【0034】また、本実施の形態の液晶プロジェクタ装
置では、青色光Bの光路に対して遮光板22を設け、ホ
ワイトバランスの調整を行う前にコントラストの向上を
図るようにしている。つまり、コントラスト比率が悪い
特定の光(例えば青色光B)の光路の一部を遮光板22
により遮光して青色光Bのコントラストの改善を図った
後、ホワイトバランスの調整を行うようにしているが、
本発明としてはホワイトバランス調整時において同時に
コントラストの向上を図ることも可能である。例えばホ
ワイトバランスの調整時において、青色光Bの光量を制
限する必要が生じた場合は、青色光Bの全体の光量を均
一に減少させるのではなく、液晶パネル27の視野角特
性に応じて遮光板22により遮光すれば、ホワイトバラ
ンスの調整とコントラストの向上を同時に実現すること
も可能である。
置では、青色光Bの光路に対して遮光板22を設け、ホ
ワイトバランスの調整を行う前にコントラストの向上を
図るようにしている。つまり、コントラスト比率が悪い
特定の光(例えば青色光B)の光路の一部を遮光板22
により遮光して青色光Bのコントラストの改善を図った
後、ホワイトバランスの調整を行うようにしているが、
本発明としてはホワイトバランス調整時において同時に
コントラストの向上を図ることも可能である。例えばホ
ワイトバランスの調整時において、青色光Bの光量を制
限する必要が生じた場合は、青色光Bの全体の光量を均
一に減少させるのではなく、液晶パネル27の視野角特
性に応じて遮光板22により遮光すれば、ホワイトバラ
ンスの調整とコントラストの向上を同時に実現すること
も可能である。
【0035】さらにまた、本実施の形態では、液晶パネ
ルの視野角特性として、例えば図7(a)に示すように
液晶パネル100を下方側から観たときにコントラスト
が著しく悪化している場合を例に挙げているため、遮光
板22が第2リレーレンズ23の上方側に配置されてい
るが、これはあくまでも一例あり、本発明としての遮光
板の配置位置は液晶パネルの視野角特性に応じて所要の
位置に配置可能とされるものである。例えばラビング方
向によって液晶パネルを左側或いは右側方向から観た際
のコントラストが劣化するような視野角特性を有してい
るのであれば、液晶パネルの右方向、或いは左方向から
角度を持って入射される入射光を遮光するように遮光板
を配置すればよい。
ルの視野角特性として、例えば図7(a)に示すように
液晶パネル100を下方側から観たときにコントラスト
が著しく悪化している場合を例に挙げているため、遮光
板22が第2リレーレンズ23の上方側に配置されてい
るが、これはあくまでも一例あり、本発明としての遮光
板の配置位置は液晶パネルの視野角特性に応じて所要の
位置に配置可能とされるものである。例えばラビング方
向によって液晶パネルを左側或いは右側方向から観た際
のコントラストが劣化するような視野角特性を有してい
るのであれば、液晶パネルの右方向、或いは左方向から
角度を持って入射される入射光を遮光するように遮光板
を配置すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の液晶プロ
ジェクタ装置は、液晶パネルの視野角特性に応じて液晶
パネルに対して角度を持って入射される光束の一部を減
衰させる減衰板を設け、液晶パネルの視野角特性により
生じるコントラストの劣化を抑制するようにしている。
これにより、スクリーン上に投射される投射画像のコン
トラストの向上を図ることが可能になる。
ジェクタ装置は、液晶パネルの視野角特性に応じて液晶
パネルに対して角度を持って入射される光束の一部を減
衰させる減衰板を設け、液晶パネルの視野角特性により
生じるコントラストの劣化を抑制するようにしている。
これにより、スクリーン上に投射される投射画像のコン
トラストの向上を図ることが可能になる。
【0037】特に、液晶パネルの視野角特性に応じて、
例えば赤色光や緑色光に比べてコントラスト比率の悪い
青色光の光路に減衰板を設けるようにすると、スクリー
ンに投射されるカラー画像全体のコントラストを向上さ
せることが可能になる。
例えば赤色光や緑色光に比べてコントラスト比率の悪い
青色光の光路に減衰板を設けるようにすると、スクリー
ンに投射されるカラー画像全体のコントラストを向上さ
せることが可能になる。
【図1】本発明の実施の形態とされる液晶プロジェクタ
装置の光学系の構造示した図である。
装置の光学系の構造示した図である。
【図2】本実施の形態とされる液晶プロジェクタ装置の
青色光の光路と遮光板の配置位置との関係を示した図で
ある。
青色光の光路と遮光板の配置位置との関係を示した図で
ある。
【図3】本実施の形態とされる液晶プロジェクタ装置の
青色光の光路と遮光板の配置位置との関係を示した図で
ある。
青色光の光路と遮光板の配置位置との関係を示した図で
ある。
【図4】本実施の形態とされる液晶プロジェクタ装置の
遮光板の配置位置を説明するための図である。
遮光板の配置位置を説明するための図である。
【図5】遮光板による遮光範囲とスクリーン上のコント
ラストとの関係を示した図である。
ラストとの関係を示した図である。
【図6】遮光板による遮光範囲と光量との関係を示した
図である。
図である。
【図7】液晶パネルの視野角特性を説明するための図で
ある。
ある。
1 液晶プロジェクタ装置、2a 発光部、2b リフ
レクタ、2 ランプ、3 IR−UVカットフィルタ、
4 10 21 24 ミラー、5 6 マルチレンズ
アレイ、7 P/Sインテグレータ、8 11 16
25 平凸レンズ、9 15 ダイクロイックミラー、
12 14 17 19 26 28偏光板、13 1
8 27 液晶パネル、20 23 リレーレンズ、2
2 遮光板、29a 29b 干渉フィルタ、29 ダ
イクロイックプリズム、30投射レンズ
レクタ、2 ランプ、3 IR−UVカットフィルタ、
4 10 21 24 ミラー、5 6 マルチレンズ
アレイ、7 P/Sインテグレータ、8 11 16
25 平凸レンズ、9 15 ダイクロイックミラー、
12 14 17 19 26 28偏光板、13 1
8 27 液晶パネル、20 23 リレーレンズ、2
2 遮光板、29a 29b 干渉フィルタ、29 ダ
イクロイックプリズム、30投射レンズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA14 EA15 HA13 HA14 HA18 HA21 HA23 HA24 HA28 MA02 MA07 2H091 FA05Z FA14Z FA21X FA26X FA26Z FA34Z FA41Z LA15 LA17 MA07
Claims (4)
- 【請求項1】 光源と、上記光源から出射された光線
を、赤、緑、青の各色の光線に分離して所定の光路に収
束させる照明光学系と、上記照明光学系によって集光さ
れた光束をそれぞれ光変調する液晶パネルと、上記液晶
パネルによって光変調されたRGB各色の光線を合成し
てカラー画像を形成する光合成手段と、上記カラー画像
を拡大投影する投射レンズとを備えた液晶プロジェクタ
装置において、 上記液晶パネルの視野角特性に応じて、上記液晶パネル
に入射される光束の一部を減衰させる減衰板を設けるよ
うにしたことを特徴とする液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項2】 上記減衰板は、上記照明光学系の青色光
の光路に配置されることを特徴とする請求項1に記載の
液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項3】 上記減衰板は、上記照明光学系の青色光
の光路に設けられている第2リレーレンズの入射側又は
出射側に、或いは両側に配置されることを特徴とする請
求項2に記載の液晶プロジェクタ装置。 - 【請求項4】 上記減衰板は、上記液晶パネルに入射さ
れる光束の一部を遮光する遮光板とされることを特徴と
する請求項1に記載の液晶プロジェクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000038183A JP2001222002A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 液晶プロジェクタ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000038183A JP2001222002A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 液晶プロジェクタ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001222002A true JP2001222002A (ja) | 2001-08-17 |
Family
ID=18561957
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000038183A Pending JP2001222002A (ja) | 2000-02-10 | 2000-02-10 | 液晶プロジェクタ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001222002A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6854851B2 (en) | 2002-09-06 | 2005-02-15 | Hitachi, Ltd. | Projection display |
WO2005026835A1 (ja) | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 投射型表示装置 |
JP2005234551A (ja) * | 2004-01-20 | 2005-09-02 | Barco Nv | 投影システムおよび複数光源の投影システムを用いる方法 |
US7156523B2 (en) | 2004-09-08 | 2007-01-02 | Seiko Epson Corporation | Projector |
JP2007127795A (ja) * | 2005-11-02 | 2007-05-24 | Sanyo Electric Co Ltd | 投写光学装置及び複数色光照明装置及び投写型映像表示装置 |
JP2012155341A (ja) * | 2012-04-19 | 2012-08-16 | Hitachi Ltd | 投射型映像表示装置 |
US8425054B2 (en) | 2005-08-09 | 2013-04-23 | Hitachi, Ltd. | Projection type image display apparatus |
US8783877B2 (en) | 2008-09-25 | 2014-07-22 | Hitachi Consumer Electronics Co., Ltd. | Projection type display apparatus for displaying an image |
-
2000
- 2000-02-10 JP JP2000038183A patent/JP2001222002A/ja active Pending
Cited By (17)
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CN100541316C (zh) * | 2002-09-06 | 2009-09-16 | 株式会社日立制作所 | 投影型显示装置 |
EP1569032A4 (en) * | 2003-09-10 | 2009-05-20 | Panasonic Corp | PROJECTION DISPLAY |
WO2005026835A1 (ja) | 2003-09-10 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | 投射型表示装置 |
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US7156523B2 (en) | 2004-09-08 | 2007-01-02 | Seiko Epson Corporation | Projector |
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