JP2001174666A - 光フェルール - Google Patents
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- G02B6/3833—Details of mounting fibres in ferrules; Assembly methods; Manufacture
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- Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
Abstract
能な光フェルールを提供する。 【解決手段】 ベース樹脂とシリカとウィスカを必須成
分として含み、かつ、JIS−K−7199で規定す
る、直径0.1mmおよび深さ30mmのキャピラリーを用
いて測定される、温度340℃における剪断速度900
[1/sec]での溶融粘度が300〜600[Pa・sec]
である樹脂組成物の成形品であることを特徴とし、好適
には、ベース樹脂が直鎖ポリフェニレンサルファイド樹
脂であり、かつ、直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂
100重量部に対し、シリカ250〜300重量部、お
よびウィスカ10〜70重量部が配合されて成る樹脂組
成物の射出成形品である光フェルール1。
Description
し、更に詳しくは、光損失を招くことなく光ファイバ相
互を着脱自在に結合することができる光フェルールに関
する。
イバの接続に際しては、図1で示したようなアダプタを
用いて相互に接続する単芯用光フェルールや、図2で示
したような多芯用のMT型光フェルールが用いられる。
そして、これらフェルールはいずれも樹脂成形品として
製造されている。
ール本体1は、複数個の光ファイバ挿入孔と孔径125
μm程度のガイドピン孔2を有する一体成形品として製
造されている。そして、光ファイバの接続に際しては、
光ファイバ挿入孔に光ファイバを挿入し、当該光ファイ
バを挿入孔内に接着固定したのちフェルール本体の接続
端面1aを例えばダイヤモンド砥粒が分散する潤滑油を
用いて鏡面研磨し、各ガイドピン孔2のそれぞれに別体
のガイドピン3を挿入したのち各フェルール本体の接続
端面を突き合わせることにより光ファイバ相互の光結合
が行われる。
合は、フェルール本体1にガイドピン孔を高精度に成型
することが必要になる。ガイドピン孔の位置精度や寸法
精度が悪くなると、フェルール本体を突き合わせたとき
に、光ファイバの光軸にずれが生じて大きな光損失を招
くことになるからである。また、単芯用光フェルールの
場合には、外周の真円度,円筒度,外径と光ファイバ挿
入孔との円心度,光ファイバ挿入孔の倒れにより光ファ
イバの接続精度が律速されるため、この場合にも高い寸
法精度で成形することが必要になる。
の収縮率が小さく、また経時的な寸法安定性に富む樹
脂、たとえばエポキシ樹脂のような熱硬化性樹脂をトラ
ンスファー成形して製造されていた。しかしながら、ト
ランスファー成形の場合には、樹脂を金型内に供給した
のち当該樹脂を熱硬化するための時間が必要となるた
め、成形サイクル時間が長く、大量生産には不適切であ
るという問題があった。
定性,高度流動性,耐環境性に優れるポリフェニレンサ
ルファイド樹脂を用い、この樹脂を成形サイクル時間が
短い射出成形法で製造した光フェルールが登場してい
る。この場合、光フェルールと光ファイバとの熱膨張係
数を近接させて光フェルール作動時の熱応力の発生を小
たらしめるために、通常、シリカをポリフェニレンサル
ファイド樹脂に高充填して成形されている。
物)で製造した光フェルールの接続端面を研磨すると、
研磨時に充填シリカが脱落しやすく平滑な端面加工が困
難になるという問題がある。この問題に対しては、シリ
カをシランカップリング剤で表面処理して充填し、かつ
シリカとしては球状シリカと不定形シリカを混合して用
いることにより、シリカの脱落を防ぐことが提案されて
いる(特開平6−299072号公報を参照)。
た先行技術にはいまだ次のような問題が残されている。
まず、研磨後における端面平滑性が必ずしも充分ではな
く、そのため光フェルールの研磨端面を物理的に突き合
わせる(フィジカルコンタクト)だけでは光ファイバの
良好な光結合を実現することが困難であるという問題で
ある。
合には、従来、シリコーンペーストのような整合剤を研
磨端面に塗布することにより、光ファイバから成る光路
が空気と接触することに基づく屈折率の変化、すなわち
光損失が起こることを防止している。しかしながら、整
合剤の塗布作業は、例えば塵埃などが塗布箇所に混入し
ないように慎重に行うことが必要であり、また塗布作業
によっては、塗布箇所に気泡などが発生して著しく光損
失を招くこともある。このようなことから、整合剤を用
いることなく、すなわちフィジカルコンタクトによって
も光ファイバ相互間に隙間が発生せず、光損失が起こら
ないで端面接合が可能な光フェルールの開発が望まれて
いる。
トを考えた場合、その研磨端面には光ファイバの端部が
2〜3μm程度突出していることが必要とされる。しか
しながら、前記した光フェルールの場合、光ファイバと
同程度の硬さを有するシリカが高充填されているので研
磨端面それ自体も硬く、そのため、研磨時には、光ファ
イバと研磨端面が同じように研磨除去されることにな
り、研磨後における光ファイバの突出し長が上記値に比
べて短くなりすぎることがある。このような事態が発生
すると、光ファイバの接続部には隙間が生じて著しく大
きな光損失を引き起こすことになる。
カルコンタクトを考えた場合、光フェルール本体はガイ
ドピン孔に挿入されるガイドピンを介して接続される。
しかしながら、ガイドピンを着脱して光フェルールを接
続したり、分離したりする作業を反復する場合には、当
該ガイドピン孔が破損して接続作業ができなくなるとい
う問題も発生する。
た問題を解決し、研磨端面の平滑性が優れ、かつ、端面
研磨後にあっても光ファイバの突出し長は適正であり、
そのため、整合剤を用いることなく接続作業を行うこと
ができ、しかも接続後にあっては光ファイバ間の光損失
が少なくなり、また反復するフィジカルコンタクトを行
っても破損しにくい新規な光フェルールの提供を目的と
する。
目的を達成するために鋭意研究を重ねる過程で、射出成
形で光フェルールを製造する際に、その成形材料として
シリカの外に後述するようなウィスカも同時に配合した
樹脂組成物、しかも後述するような溶融粘度特性を示す
樹脂組成物を用いると、目的とする光フェルールを得る
ことができるとの知見を得、本発明の光フェルールを開
発するに至った。
ス樹脂とシリカとウィスカを必須成分として含み、か
つ、JIS−K−7199で規定する、直径0.1mmお
よび深さ30mmのキャピラリーを用いて測定される、温
度340℃における剪断速度900[1/sec]での溶
融粘度が300〜600[Pa・sec]である樹脂組成物
の成形品であることを特徴とする光フェルールが提供さ
れる。
ス樹脂が直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂であり、
かつ、前記直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂100
重量部に対し、シリカ250〜300重量部、およびウ
ィスカ10〜70重量部が配合されて成る光フェルール
が提供される。
樹脂とシリカとウィスカを必須成分として含む樹脂組成
物を成形して製造される。具体的には、射出成形法によ
って製造されることを好適とする成形品である。その場
合、樹脂組成物としては、次のような溶融粘度を示すも
のが使用される。すなわち、JIS−K−7199で規
定する方法に準拠して測定された溶融粘度が300〜6
00[Pa・sec]になる樹脂組成物である。
するキャピラリーレオメータにおいて、340℃に溶融
した樹脂組成物を、直径0.1mmおよび深さ30mmのキ
ャピラリーから剪断速度900[1/sec]で押出した
ときに、その見掛け粘度が300〜600[Pa・sec]
を示すような樹脂組成物である。射出成形で樹脂組成物
を金型内に注入して例えばMT型光フェルールを成形す
る場合、当該樹脂組成物の溶融粘度が高いと金型内への
高速注入に難を生ずるとともに、金型内に配置されてい
るガイドピン孔用コアピンに負担がかかって寸法精度の
低下を引き起こすことがある。そのため、樹脂組成物の
溶融粘度は低い方が好ましいのであるが、あまり低くな
ると、今度は成形品にバリが発生しやすくなる。
樹脂組成物の溶融粘度を上記した範囲に調整して用いら
れる。その場合、樹脂組成物のベース樹脂としては、後
述するシリカとウィスカを配合して調製した樹脂組成物
が上記したような溶融粘度特性を示すものであればよ
く、格別限定されるものではないが、次のような理由で
直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂であることが好ま
しい。
低粘度であっても射出成形時に成形品にバリが発生しに
くい樹脂であり、また成形品の靭性が高いため成形した
光フェルールの光ファイバ挿入孔やガイドピン孔の破損
強度は高くなり、さらには、吸湿性が低く、高温多湿の
雰囲気下にあっても寸法変化が少ないので光フェルール
の接続後における接続ロス変動が小さいという利点を備
えているからである。
は、例えば重合反応により不溶化するまで高分子量化す
る方法、熱架橋により不溶化するまで高分子量化する方
法、または過酸化水素のような架橋剤を用いて処理する
方法などで合成することができるが、本発明の好適樹脂
である直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂は、上記し
た合成過程での熱処理を行うことなく、一次元の直鎖状
に重合した樹脂として合成されたものである。
ド樹脂としては、直鎖状に重合した樹脂であって、23
0〜290℃の1−クロロナフタレンを溶媒とするゲル
浸透クロマトグラフ法(以下、GPCという)で測定し
たときの分子量分布におけるピークトップ値が2000
0〜40000であり、直径0.1mmおよび深さ30mm
のキャピラリーを用いて測定される、温度340℃にお
ける剪断速度900[1/sec]での溶融粘度が300
〜500[Pa・sec]であるものが好ましい。具体的に
は、T−1(商品名、トープレン社製)をあげることが
できる。
て本発明で用いる前記した溶融粘度特性を有する樹脂組
成物が調製される。そして、これらシリカとウィスカの
種類や配合量は、成形した光フェルールの強度特性と端
面研磨時における光ファイバの突出し長の適正化(2〜
3μm程度)の観点から決められる。まず、シリカとし
ては、不定形シリカと球形シリカのいずれか、または両
者を混合したものが用いられる。
石を粉砕して所定の粒度分布に調整した結晶性シリカ
(例えば、(株)龍森製のクリスタライト)や、天然け
い石を溶融したのち粉砕した溶融シリカ(例えば、
(株)龍森製のヒューズレックス)などをあげることが
できる。これらの不定形シリカは、個々の粒子の大きさ
は異なり、また表面は複雑な凹凸形状を呈している。
ボールミルなどで一旦微粉砕し、その粉砕品を例えばL
PG−酸素炎の中に噴霧して個々の粒子を溶融・液状化
させ、表面張力によって球形化させる、いわゆる火炎溶
融法で製造される。このような球形シリカとしては、例
えば電気化学工業(株)製のFBシリーズをあげること
ができる。
リカに比べるとその比表面積が小さいので、ベース樹脂
に比較的多く配合しても得られる樹脂組成物の粘度上昇
は不定形シリカの場合に比べて少なく、射出成形に用い
て良好な樹脂組成物にすることができる。また、高粘度
化が抑制された状態で比較的多量のシリカを配合できる
ということは成形した光フェルールの熱膨張係数が低減
することであり、そのため、球形シリカを用いると、製
造された光フェルールを接続したときに、その接続部が
温度変化を受けても寸法安定性は確保され、光損失は起
こりにくいという効果が得られて好適である。
ス樹脂として直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂を用
いた場合、当該直鎖ポリフェニレンサルファイド100
重量部に対し、250〜300重量部に設定することが
好ましい。250重量部より少なくすると、成形した光
フェルールの強度特性が低下し、それを端面研磨する際
に当該光フェルールをチャッキング固定したときに例え
ば研磨端面が変形して、光ファイバの適正な突出し長を
得ることが困難になると同時に成形時の収縮率も大きく
なる。また、350重量部よりも多くすると、樹脂組成
物の溶融粘度が高くなり、金型内への注入圧力が高くな
りすぎて成形品の精度低下が引き起こされる。
設定すると、成形した光フェルールを端面研磨している
過程で生じてくるガイドピン孔内縁部のバリは脆くなっ
て剥がれやすくなるため、ガイドピンを介して光フェル
ール相互を突き合わせたときに、挿入されるガイドピン
によって当該バリが容易に剥がれ落ち、光損失を引き起
こすことなくフィジカルコンタクトを実現することがで
きる。
リカのそれぞれを単独で用いてもよいが、両者を混合し
て用いると、球形シリカ間の隙間に不定形シリカが入り
込み、樹脂組成物の粘度上昇を招くことなくシリカ全体
としては高充填が実現され、成形時の寸法収縮率が低減
するので好適である。両者を混合して用いる場合には、
シリカ全体としての配合量は上記範囲に設定したうえ
で、球形シリカ50〜80重量%(不定形シリカ20〜
50重量%)の割合で混合して用いることが好ましい。
ース硬度が光ファイバと略同等であるシリカのみを配合
したときの端面研磨時における光ファイバ端面の損傷や
突出し長の不適正化という現象の発生を緩和するために
配合される成分である。その場合、ウィスカとしては光
ファイバよりも硬度が小さいものであることが好まし
い。仮に、硬度が光ファイバより大きいと、端面研磨時
に当該ウィスカが研磨されずに研磨端面に残り、光フェ
ルールの接続時に密着した接続を阻害することもあるか
らである。また研磨されたとしても、その折片や削り粉
が、突き出ている光ファイバの研磨面を損傷して光損失
を大きくすることもあり得るからである。
バよりも硬度が小さく、しかも光ファイバよりも研磨性
のよいものであることが好ましい。そのようなウィスカ
としては、例えば、チタン酸カリウム,酸化チタン,針
状水酸化マグネシウム,ウォラストナイト,ゾノトライ
ト,ドーソナイト,針状炭酸カルシウムから成り、モー
ス硬度が4〜5であるものを好適例としてあげることが
できる。これらはそれぞれ単独で用いてもよく、また2
種以上を適宜に混合して用いてもよい。
繊維長が30μm以下で、かつアスペクト比が10以上
であるものが好ましい。このような寸法形状のウィスカ
を用いると、得られる光フェルールは、成形時における
収縮の異方性が起こりづらくなり、高精度の成形品にな
る。このウィスカの配合量は、例えばベース樹脂が直鎖
ポリフェニレンサルファイド樹脂を用いた場合、当該直
鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂100重量部に対し
10〜70重量部に設定することが好ましい。
合と同じように、成形した光フェルールの強度特性が低
下して端面研磨時の変形が起こることもあると同時に、
前記した作用効果も充分に発揮されないようになる。ま
た、70重量部よりも多くすると、樹脂組成物の成形性
が悪くなって高い寸法精度の光フェルールが得にくくな
るからである。
ルール用の樹脂組成物の調製まず、樹脂組成物用の材料
として下記のものを用意した。 A.ベース樹脂 A1:T−1(商品名、トープレン社製の直鎖ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂)。 A2:T−3AG(商品名、トープレン社製の直鎖ポリ
フェニレンサルファイド樹脂)。
均粒径3.0μm)。 B2:5X(商品名、龍森社製の不定形シリカ、平均粒
径1.0μm)。 B3:RD−8(商品名、龍森社製の不定形シリカ、平
均粒径13μm)。 B4:MCF−200C(商品名、龍森社製の不定形シ
リカ、平均粒径12μm)。 B5:E20(商品名、龍森社製の不定形シリカ、平均
粒径7.0μm)。
ペクト比30のチタン酸カリウムのウィスカ。 C2:平均繊維径1μm,平均繊維長20μm,アスペ
クト比20の針状水酸化マグネシウムのウィスカ。 C3:平均繊維径1μm,平均繊維長30μm,アスペ
クト比30のウォラスナイトのウィスカ。 C4:平均繊維径1μm,平均繊維長30μm,アスペ
クト比30のゾノライトのウィスカ。 C5:平均繊維径1μm,平均繊維長30μm,アスペ
クト比30のドーソナイトのウィスカ。 C6:平均繊維径1μm,平均繊維長30μm,アスペ
クト比30の針状炭酸カルシウムのウィスカ。
リンダー温度が280〜330℃に設定されている押出
機に供給して混練し、各樹脂組成物のペレットを調製し
た。ついで、これらの樹脂組成物の溶融粘度をJIS−
K−7199で規定する方法に準拠して測定した。すな
わち、深さ30mm,キャピラリーの穴径1.0mm、そし
てピストン径12mmの剪断測定機に樹脂組成物を投入
し、340℃で加熱・溶融し、剪断速度900[1/se
c]で測定した。その結果を表1に示した。
成形した光フェルールの特性を下記の仕様で評価した。 成形収縮率:温度が170℃に制御されている金型
に、温度340℃,注入圧力60MPaで樹脂組成物のペ
レットを射出成形し、縦50mm,幅50mm,厚み2mmを
目標とするシートを成形した。そして、金型の設計寸法
に対する変化率を算出し、成形収縮率とした。なお、こ
の成形収縮率は0.5%以下を目標値として設定した。
組成物のペレットを温度340℃で射出成形した。得ら
れた光フェルール本体の光ファイバ挿入孔に光ファイバ
を挿入し、それをスタイキャスト(商品名、日本エイブ
ルスティック社製のエポキシ樹脂系接着剤)で接着固定
した。
ックで固定し、その端面を、人工ダイヤモンド砥粒入り
の潤滑油を媒体として砥石に接触させ、10Nの一定荷
重を加えながら端面研磨を行った。そして、研磨端面に
おける2個のガイドピン孔を結ぶ直線上の10点平均粗
さ(Rz)をJIS−B−0601に準じて測定し、最大
値と最小値の差を求めてその値を平滑性指標とした。な
お、この平滑性指標の目標値は0.5μm以下に設定し
た。
を射出成形したのちここに光ファイバを接着固定し、つ
いで光フェルール本体をコレクトチャックで固定し、そ
の端面を、10Nの一定荷重で4000番の砥石面に接
触させ、人工ダイヤモンド砥粒入りの潤滑油を媒体とす
る研磨を1分間行ったのち、更に1分間のバフ研磨を行
った。そして、研磨面からの光ファイバの突出し長を表
面粗さ測定器で測定した。なお、この突出し長の目標値
は2.7〜4.1μmに設定した。
長さ80mm,幅10mm厚み4mmの試験片を製造し、JI
S−K−7203で規定する方法で測定した。なお、こ
の曲げ弾性率の目標値は1.8〜2.2×104MPaに設定
した。
長さ100mm,幅10±0.5mm厚み4±0.2mmの試験
片を製造し、JIS−K−7203で規定する方法で測
定した。なお、この曲げ強度の目標値は100MPa以上
に設定した。
2で示した光フェルール本体1を製造した。この光フェ
ルール本体1のガイドピン孔2にガイドピン3を4mmの
深さで挿入して残余の長さ部分を突出させ、当該光フェ
ルール本体1を図3で示したような装置の試料保持部で
保持し、この試料保持部を2mm/minの降下速度で降下
させた。そして、光フェルール本体1の端面から突出し
ているガイドピン3の2.5mmの箇所を部材の鋭角部に
押し当ててガイドピン孔2の破壊が起こったときの荷重
を測定し、そのときの値をガイドピン孔の強度とした。
なお、このガイドピン孔の強度の目標値は19.6N以
上に設定した。
5mm,厚み4mmの試験片を切り出し、各試験につき、J
IS−K−7197で規定する方法で80℃未満であっ
てガラス転移温度(Tg)以下のそれぞれの平均線熱膨
張率を算出した。なお、この線熱膨張係数に関しては、
1.7×10-6[1/℃]以下を目標値に設定した。
粘度が600[Pa・sec]より大きい樹脂組成物で成形
した光フェルール本体は、溶融粘度が高すぎる比較例4
と比較例9は成形不能という点で論外であるとしても、
比較例1〜3に象徴されているように、成形収縮率の目
標値が大きく外れて寸法精度が悪く、また研磨端面の平
滑性も悪く、光ファイバの突出し長も短いと同時に曲げ
弾性率が目標値から大きく低下している。
脂組成物を用いた光フェルール本体(比較例11)は、
端面平滑性や光ファイバの突き出し長は目標値内にある
とはいえ、成形収縮率は大きく、また曲げ弾性率も低
く、しかも線熱膨張係数が目標値から外れており、全体
として寸法安定性に欠けている。このようなことから、
光フェルール本体の射出成形に用いる樹脂組成物の溶融
粘度は300〜600[Pa・sec]の範囲に設定すべき
である。
射出成形すると、ウィスカを配合した樹脂組成物の場合
に比べて、端面平滑性のばらつきが大きく、また光ファ
イバの突き出し長は傾向的に短くなっており、さらには
成形収縮率が大きく寸法精度の低下が認められ、そして
曲げ弾性率も低下している。このようなことから、ウィ
スカを配合することの有用性は明らかである。
〜80重量%(不定形シリカ20〜50重量%)とする
ことにより、全ての特性目標値を満足する実施例1〜9
が得られている。それに対し、平均粒径が3.0μm以
上の不定形シリカのみを配合した比較例7,8,9で
は、光ファイバの突き出し長が短く問題のあることがわ
かる。
光フェルールは、好適には直鎖ポリフェニレンサルファ
イド樹脂であるベース樹脂とシリカとウィスカを必須成
分とし、かつ、剪断速度900[1/sec]下で測定し
たときの温度340°における溶融粘度が300〜60
0[Pa・sec]である樹脂組成物の射出成形品であるた
め、成形時にバリ発生もなく、高い寸法精度を有し、ま
た端面研磨後における研磨端面の平滑性に優れ、研磨端
面における光ファイバの突き出し長も適正な値になる。
そのため、端面を突き合わせ接続したときに、光ファイ
バ間で光損失が起こることなく、着脱自在なフィジカル
コンタクトを実現することができる。
MT型光フェルールでは、ガイドピンを介して着脱を反
復してもそのガイドピン孔の破損も起こりづらい。
である。
方法を示すための説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ベース樹脂とシリカとウィスカを必須成
分として含み、かつ、JIS−K−7199で規定す
る、直径0.1mmおよび深さ30mmのキャピラリーを用
いて測定される、温度340℃における剪断速度900
[1/sec]での溶融粘度が300〜600[Pa・sec]
である樹脂組成物の成形品であることを特徴とする光フ
ェルール。 - 【請求項2】 前記樹脂組成物は、前記ベース樹脂が直
鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂であり、かつ、前記
直鎖ポリフェニレンサルファイド樹脂100重量部に対
し、シリカ250〜300重量部、およびウィスカ10
〜70重量部が配合されて成る請求項1の光フェルー
ル。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35911699A JP2001174666A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 光フェルール |
US09/742,712 US6347890B2 (en) | 1999-12-17 | 2000-12-20 | Optical ferrule |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP35911699A JP2001174666A (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 光フェルール |
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