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JP2001172558A - 防錆用組成物及びそれを用いた亜鉛又は亜鉛系合金の防錆方法 - Google Patents

防錆用組成物及びそれを用いた亜鉛又は亜鉛系合金の防錆方法

Info

Publication number
JP2001172558A
JP2001172558A JP2000242672A JP2000242672A JP2001172558A JP 2001172558 A JP2001172558 A JP 2001172558A JP 2000242672 A JP2000242672 A JP 2000242672A JP 2000242672 A JP2000242672 A JP 2000242672A JP 2001172558 A JP2001172558 A JP 2001172558A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
zinc
aromatic amine
rust
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000242672A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Yono
政義 余野
Mikio Watanabe
幹雄 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP2000242672A priority Critical patent/JP2001172558A/ja
Publication of JP2001172558A publication Critical patent/JP2001172558A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C28/00Coating for obtaining at least two superposed coatings either by methods not provided for in a single one of groups C23C2/00 - C23C26/00 or by combinations of methods provided for in subclasses C23C and C25C or C25D

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  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Chemical Treatment Of Metals (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クロメート処理と同等の耐蝕性を有しなが
ら、発ガン性など保健衛生上の不安がなく、しかも処理
された金属塗布面が黒色系である、一次防錆処理に適す
る防錆組成物及び該組成物を用いた防錆方法を提供す
る。 【解決手段】 エポキシ樹脂、硬化剤、芳香族アミン系
縮合生成物、並びに、ケイ酸化合物及びポリビニルブチ
ラール樹脂から選択される一種を含有してなる防錆組成
物;及び亜鉛又は亜鉛系合金からなる基体の表面にリン
酸塩の被膜を形成した後、該被膜上に上記組成物の塗膜
を形成する亜鉛又は亜鉛系合金の防錆方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車、建材製品等に
使用される鋼板などの金属材料表面の防錆に有用な防錆
用組成物及び防錆方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車、建材製品等に使用される鋼板、
特に亜鉛メッキ又は亜鉛合金メッキを施した鋼板のよう
なメッキ鋼板は塗装して使用されるが、それまでに種々
の工程を通り、しかもその間にかなり長時間にわたって
無塗装の状態に置かれる。そのためその間に錆が発生し
たり、金属表面に種々の物質が吸着、付着したりして、
その後塗装される塗料の密着性が悪くなるなどの問題が
ある。このため、メッキ鋼板が塗装されるまでの一次防
錆処理としてクロメート処理が施されている。このクロ
メート処理の耐蝕性は、一般にJIS Z−2371による
塩水噴霧試験で48時間程度である。しかし、このクロ
メート処理で得られる皮膜には6価Crが含まれてい
る。この6価Crは皮膚に付着するとアレルギー(クロ
メート潰瘍)を引き起こすことが知られており、発ガン
性(皮膚ガン)の疑いも指摘されている。そこで、クロ
メート処理を用いない一次防錆処理方法が求められてい
る。
【0003】クロメート処理を用いない一次防錆処理方
法として、カルボキシル変性エポキシ樹脂又はポリビニ
ルブチラール樹脂にシリカを含有させた金属表面コーテ
ィング剤を用いる方法が提案されている。このコーティ
ング剤を用いることにより、耐蝕性はクロメート処理と
同等以上の効果が得られるが、塗布された金属表面の外
観は無色系又はメタリック系である。ところが、最近に
おいては、一次防錆処理された金属表面は高級感を呈す
るように黒色系であることが要求されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、クロメート処理と同等の良好な耐蝕性を有しなが
ら、発ガン性など保健衛生上の不安がなく、しかも処理
された金属塗布面が黒色系である、一次防錆処理に適す
る防錆用組成物及び該組成物を用いた防錆方法を提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の要
求に応えるべく鋭意研究検討した結果、本発明に至っ
た。即ち、本発明は、エポキシ樹脂、硬化剤、芳香族ア
ミン系縮合生成物、並びに、ケイ酸化合物及びポリビニ
ルブチラール樹脂からなる群から選択される一種を含有
してなる防錆用組成物を提供する。また本発明は、亜鉛
又は亜鉛系合金からなる基体の表面にリン酸塩の被膜を
形成し、次いで該リン酸塩の被膜上に上記防錆用組成物
の塗膜を形成することを特徴とする亜鉛又は亜鉛系合金
の防錆方法を提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。 防錆用組成物:本発明の防錆用組成物は、(イ)エポキ
シ樹脂、(ロ)硬化剤、(ハ)芳香族アミン系縮合生成
物、並びに、(ニ)ケイ酸化合物及び(ホ)ポリビニル
ブチラール樹脂からなる群から選択される一種を含有す
るものである。 (イ)エポキシ樹脂 エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹
脂、カルボキシル変性エポキシ樹脂等が例示される。 (ロ)硬化剤 硬化剤は、塗膜性能を向上させるために使用される。こ
のような硬化剤としては、水酸基を有する樹脂が好まし
い。この水酸基を有する樹脂としては、アミノ樹脂、ブ
ロックポリイソシアネート樹脂、フェノール樹脂等が挙
げらるが、中でもアミノ樹脂が好ましい。アミノ樹脂と
しては、メラミン樹脂、ブチル化メラミン樹脂、メチル
化メラミン樹脂等のメラミン樹脂;尿素樹脂、ブチル化
尿素樹脂等の尿素樹脂;ベンゾグアミン樹脂等が例示さ
れるが、中でもメラミン樹脂が好ましい。なお、硬化剤
としてアミノ樹脂を用いる場合、アミノ樹脂との反応を
促進するためにパラトルエンスルホン酸、ナフタレンス
ルホン酸等の硬化触媒を添加することもできる。硬化剤
(ロ)の配合量は、エポキシ樹脂100重量部に対して
通常10〜150重量部、好ましくは30〜100重量
部である。この範囲外であると、耐蝕性の耐久性が不十
分であったり、硬化後の硬さが低かったり、塗膜の付着
性が欠けたりすることがある。
【0007】(ハ)芳香族アミン系縮合生成物 芳香族アミン系縮合生成物としては、(A)芳香族アミン
系化合物縮合生成物、(B)芳香族アミン系化合物縮合生
成物(A)のアルカリ処理物、(C)芳香族アミン系化合物縮
合生成物(A)の高級脂肪酸処理物及び芳香族カルボン酸
処理物、並びに(D)芳香族アミン系化合物縮合生成物(A)
のアルキル化物、アルケニル化物及びアラルキル化物が
例示される。これら(A)〜(D)の成分は1種単独で又は2
種以上組み合わせて使用することができる。(A)芳香族
アミン系化合物縮合生成物としては、良好な耐蝕性を得
る上で、重量平均分子量〔ゲルパーミエーションクロマ
トグラフィー(GPC)で測定、ポリスチレン換算〕が1,0
00〜100,000の範囲内にあるものを用いることが好まし
く、特に1,500〜50,000の範囲内にあるものを用いるこ
とが好ましい。
【0008】また本発明においては、耐蝕性の点で、
(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物(A)のアルカリ処理
物、(C)芳香族アミン系化合物縮合生成物(A)の高級脂肪
酸処理物又は芳香族カルボン酸処理物、又は(D)芳香族
アミン系化合物縮合生成物(A)のアルキル化物、アルケ
ニル化物又はアラルキル化物を用いるのが好ましい。更
には耐湿性、及びベース油の分離や拡散(滲み出し)の抑
制の点から(C)芳香族アミン系化合物縮合生成物(A)の高
級脂肪酸処理物又は芳香族カルボン酸処理物、又は(D)
芳香族アミン系化合物縮合生成物(A)のアルキル化物、
アルケニル化物又はアラルキル化物を用いるのが好まし
い。
【0009】<(A)芳香族アミン系化合物縮合生成物>
(A)芳香族アミン系化合物縮合生成物としては、例え
ば、 芳香族アミン系化合物の自己縮合生成物、 芳香族アミン系化合物と芳香族ヒドロキシ系化合物
との縮合生成物、 芳香族アミン系化合物と芳香族ニトロ化合物との縮
合生成物、及び 芳香族アミン系化合物とキノン化合物との縮合生成
物 が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上組み合
わせて使用することができる。
【0010】芳香族アミン系化合物としては、アニリ
ン、o−、m−もしくはp−フェニレンジアミン、o−、m
−もしくはp−アミノフェノール、 o−、m−もしくはp
−クロロアニリン、p−アミノアゾベンゼン、2,4−
ジアミノアゾベンゼン、 p−アミノアセトアニリド、o
−、m−もしくはp−メチルアニリン、 N,N−ジメチ
ル−p−フェニレンジアミン、4−クロロ−o−フェニ
レンジアミン、4−メトキシ− o−フェニレンジアミ
ン、2−アミノ−4−クロロフェノール、2,3−ジア
ミノトルエン、2,4−ジアミノフェノール、 o−、m
−もしくはp−アミノ安息香酸、2,3−、2,4−、
2,5−、2,6−、3,4−、3,5−もしくは4,
6−ジアミノ安息香酸、3−もしくは4−アミノフタル
酸、2−、4−もしくは5−アミノイソフタル酸、4,
6−ジアミノイソフタル酸、2,5−もしくは2,6−
ジアミノテレフタル酸、3−、4−もしくは5−アミノ
サリチル酸、4−ヒドロキシアントラニル酸、o−、m−
もしくはp−アミノベンゼンスルホン酸、2,3−、
2,4−、2,5−、2,6−、3,4−もしくは3,
5−ジアミノベンゼンスルホン酸、2−アミノ−1−フ
ェノール−4−スルホン酸、6−アミノ−4−クロロ−
1−フェノール−2−スルホン酸等のアミノベンゼン
類;4−アミノジフェニルアミン、2−アミノジフェニ
ルアミン、4,4'−ジアミノジフェニルアミン、4−
アミノ−3’−メトキシジフェニルアミン、4−アミノ
−4'−ヒドロキシジフェニルアミン、4−カルボキシ
ジフェニルアミン、4−アミノ−4’−カルボキシジフ
ェニルアミン、4−スルホジフェニルアミン、4−アミ
ノ−4’−スルホジフェニルアミン等のジフェニルアミ
ン類;α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、1,
5−ジアミノナフタレン、1−アミノ−5−ヒドロキシ
ナフタレン、1,8−ジアミノナフタレン、2,3−ジ
アミノナフタレン、4−アミノ−1−ナフトール、1−
アミノ−5−ナフトール、1,2−ナフチレンジアミン
−7−カルボン酸、1,5−ナフチレンジアミン−2−
カルボン酸、1,5−ナフチレンジアミン−4−カルボ
ン酸、1,6−ナフチレンジアミン−4−カルボン酸、
1,8−ナフチレンジアミン−4−カルボン酸、1,2
−ナフチレンジアミン−3−スルホン酸、1,2−ナフ
チレンジアミン−4−スルホン酸、1,2−ナフチレン
ジアミン−5−スルホン酸、1,2−ナフチレンジアミ
ン−6−スルホン酸、1,2−ナフチレンジアミン−7
−スルホン酸、1,3−ナフチレンジアミン−5−スル
ホン酸、1,3−ナフチレンジアミン−6−スルホン
酸、1,4−ナフチレンジアミン−2−スルホン酸、
1,4−ナフチレンジアミン−7−スルホン酸、1,5
−ナフチレンジアミン−2−スルホン酸、1,5−ナフ
チレンジアミン−4−スルホン酸、1,5−ナフチレン
ジアミン−7−スルホン酸、1,6−ナフチレンジアミ
ン−2−スルホン酸、1,6−ナフチレンジアミン−4
−スルホン酸、1,6−ナフチレンジアミン−7−スル
ホン酸、1,8−ナフチレンジアミン−4−スルホン
酸、1,8−ナフチレンジアミン−3,6−ジスルホン
酸、1,8−ナフチレンジアミン−4,5−ジスルホン
酸、α−アミノ−β−ナフタレンプロピオン酸、α−ア
ミノ−β−ナフタレンカルボン酸、2−ナフチルアミン
−1−スルホン酸、8−ナフチルアミン−1−スルホン
酸、5−ナフチルアミン−1−スルホン酸、1−アミノ
−2−ナフトール−4−スルホン酸、2−アミノ−8−
ナフトール−6−スルホン酸(γ酸)、2−アミノ−5−
ナフトール−7−スルホン酸(J酸)、1−アミノ−8−
ナフトール−3,6−ジスルホン酸(H酸)等のアミノナ
フタレン類が例示される。
【0011】芳香族ヒドロキシ系化合物としては、フェ
ノール、ヒドロキノン、レゾルシノール、カテコール、
ヒドロキシヒドロキノン、ピロガロール、 o−、m−も
しくはp−クロロフェノール、 o−、m−もしくはp−ヒ
ドロキシ安息香酸、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、
2,5−ジヒドロキシ安息香酸、2,6−ジヒドロキシ
安息香酸、3,4−ジヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ
ヒドロキシ安息香酸、2,5−、2,6−又は3,5−
ジヒドロキシトルエン等のフェノール類及びこれらの誘
導体が例示される。芳香族ヒドロキシ系化合物として
は、その他α−ナフトール、β−ナフトール、1,3
−、1,4−、1,5−、2,3−、2,6−又は2,
7−ジヒドロキシナフタレン、1−ヒドロキシ−2−ナ
フトエ酸、3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸等のナフト
ール類及びこれらの誘導体が例示される。
【0012】芳香族ニトロ化合物としては、ニトロベン
ゼン、 o−、m−もしくはp−ヒドロキシニトロベンゼ
ン、オルソ、メタ又はパラニトロアニソール、 o−、m
−もしくはp−ニトロフェネトール、 o−、m−もしくは
p−クロロニトロベンゼン、 o−、m−もしくはp−アミ
ノニトロベンゼン、 o−、m−もしくはp−ニトロ安息香
酸、 o−、m−もしくはp−ニトロベンゼンスルホン酸、
o−、m−もしくはp−ニトロアニリン、2−ニトロ−p
−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノ
ール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、4−アミノ
−2−ニトロフェノール等が例示される。
【0013】キノン化合物としては、例えば、 o−、m
−もしくはp−ベンゾキノン、トル−p−キノン、オルソ
−キシロ−p−キノン、チモキノン、2−メトキベンゾ
キノン、ゲンチシルキノン、ポリポール酸、ユビキノン
n等のベンゾキノン類及びこれらの誘導体;6−メチル
−1,4−ナフトキノン、2−メチル−1,4−ナフト
キノン、α−ナフトキノン、ユグロン、ローソン、プル
ンバギン、アルカンニン、エキノクロムA、ビタミン
K1、ビタミンK2、シコニン、β,β’−ジメチルアクリ
ルシコニン、β−ヒドロキシイソワレルシコニン、テラ
クリルシコニン等のナフトキノン類及びこれらの誘導
体;テクトキノン、3−ヒドロキシ−2−メチルアント
ラキノン、アントラキノン、2−ヒドロキシアントラキ
ノン、アリザリン、キサントプルプリン、ルビアジン、
ムンジスチン、クリソフェン酸、カルミン酸、ケルメシ
ン酸、ラッカイン酸A等のアントラキノン類及びこれら
の誘導体;フェナントレンキノン等のフェナントレンキ
ノン類が挙げられる。
【0014】前記した芳香族アミン系化合物の自己縮合
反応、芳香族アミン系化合物と芳香族ヒドロキシ系化合
物との縮合反応、及び芳香族アミン系化合物と芳香族ニ
トロ化合物との縮合反応には鉱酸及び縮合触媒が使用さ
れる。この鉱酸としては塩酸、硝酸、臭化水素酸、リン
酸及び硫酸等が例示される。また好適な縮合触媒として
は、過マンガン酸、過マンガン酸カリウムのような過マ
ンガン酸及びその塩;三酸化クロム、重クロム酸カリウ
ム、塩化クロム酸ナトリウムのようなクロム酸関連化合
物;硝酸銀、硝酸鉛のような金属硝酸塩;ヨウ素、臭素
のようなハロゲン;過酸化水素、過酸化ナトリウム、ベ
ンゾイルパーオキサイド、過硫酸カリウム、過硫酸アン
モニウム、過酢酸、キュメンハイドロパーオキサイド、
過安息香酸、p−メンタンハイドロパーオキサイドのよ
うな過酸化物;ヨウ素酸、ヨウ素酸カリウム、塩素酸ナ
トリウムのような酸素酸或いは酸素酸塩;塩化第一鉄、
塩化第二鉄、硫酸銅、塩化第一銅、塩化第二銅、酢酸鉛
のような金属塩類;オゾン及び酸化銅、酸化水銀、酸化
セリウム、二酸化マンガン、オスミウム酸のような酸化
物等が例示される。また、過酸化水素を塩化第一鉄と組
み合わせて使用することも有効である。前記した芳香族
アミン系化合物単独の自己縮合反応、芳香族アミン系化
合物と芳香族ヒドロキシ系化合物との縮合反応、及び芳
香族アミン系化合物と芳香族ニトロ系化合物との縮合反
応は、通常、縮合触媒の存在下100〜350℃で2〜100時間
行われる。
【0015】芳香族アミン系化合物と芳香族ヒドロキシ
系化合物との縮合反応及び芳香族アミン系化合物と芳香
族ニトロ系化合物との縮合反応における芳香族アミン系
化合物、芳香族ヒドロキシ系化合物又は芳香族ニトロ系
化合物の割合は使用される芳香族アミン系化合物、芳香
族ヒドロキシ系化合物、芳香族ニトロ系化合物及び触媒
の種類、反応時間、反応温度等によるが、通常、芳香族
アミン系化合物1モルに対して、芳香族ヒドロキシ系化
合物又は芳香族ニトロ系化合物は0.1〜10モルの範囲で
あることが好ましい。
【0016】芳香族アミン系化合物とキノン化合物との
縮合反応は、有機溶剤系媒体中、必要に応じて縮合触媒
の存在下で行われる。上記有機溶剤系媒体のpHは1〜13.
5の範囲であり、このpH範囲とするために、pH調整剤を
特に制約されることなく使用することができる。 pH調
整剤としては、各種の酸性化合物及びアルカリ性化合物
を使用することができ、酸性化合物としては、例えばリ
ン酸、硫酸、フィチン酸、酢酸等の酸性化合物が、また
アルカリ性化合物としては、例えば)、KOH、NaOH、Na2C
O3、Na2SiO3、Na2HPO4、NH4OH等のアルカリ金属化合物
或いはアンモニウム化合物、エチレンジアミン、モノエ
タノールアミン、トリエタノールアミン等の有機アミン
化合物等が挙げられる。
【0017】縮合反応の媒体としては、有機溶剤、例え
ばアルコール類、ケトン類、エステル類等;水と混和性
を有する親水性有機溶剤と水との混合溶剤が好ましい。
親水性有機溶剤としては、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類;アセトン、メチル
エチルケトン等のケトン類;及び酢酸メチル、酢酸エチ
ル等のエステル類が使用できる。
【0018】また、必要に応じて縮合触媒が使用される
が、縮合触媒としては、α、α’−アゾビスイソブチロ
ニトリル、α、α’−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル等のアゾ触媒;ヨウ素、臭素、塩素等の元素
ないし分子状の単体ハロゲン;過酸化水素、過酸化ナト
リウム、ベンゾイルパーオキサイド、過安息香酸、p−
メンタンハイドロパーオキサイド等の過酸化物;ヨウ素
酸、過ヨウ素酸、過ヨウ素酸カリウム、過塩素酸ナトリ
ウム等の酸素酸或いは酸素酸塩が例示される。なお、キ
ノン化合物は縮合触媒として作用するので、縮合触媒を
使用しなくても芳香族アミン系化合物とキノン化合物と
の縮合反応は行われる。この縮合反応は通常20〜200℃
で0.5〜100時間行えばよい。芳香族アミン系化合物とキ
ノン化合物との縮合反応における芳香族アミン系化合物
とキノン化合物との割合は、使用される芳香族アミン系
化合物及びキノン化合物、触媒の種類、反応時間、反応
温度等によるが、通常、芳香族アミン系化合物1モルに
対して、キノン化合物は0.1〜10モルの範囲であること
が好ましい。
【0019】<(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物の
アルカリ処理物>(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物
のアルカリ処理物は、酸性触媒の存在下又は酸性媒体中
で得られた芳香族アミン系化合物縮合生成物をアルカリ
処理することにより得られる。この芳香族アミン系化合
物縮合生成物をアルカリ処理する方法は、まず芳香族ア
ミン系化合物縮合生成物を水に分散させて芳香族アミン
系縮合生成物の0.1〜50重量%分散水溶液を調製する。
次に、得られた芳香族アミン系化合物縮合生成物分散水
溶液に、芳香族アミン系化合物縮合生成物100重量部に
対してNaOH、KOH、Na2CO3、NH4OH、(NH4)2CO3等の無機
アルカリ性化合物を10〜20重量部添加混合し、この混合
物分散水溶液を90〜140℃で0.5〜10時間加熱処理する。
アルカリ性化合物の使用量は、芳香族アミン系化合物縮
合生成物の縮合反応時に使用した酸性化合物を中和する
に足りる量であればよい。
【0020】<(C)芳香族アミン系縮合生成物の高級脂
肪酸処理物又は芳香族カルボン酸処理物>(C)芳香族ア
ミン系縮合生成物の高級脂肪酸処理物又は芳香族カルボ
ン酸処理物は、前述した(A)芳香族アミン系化合物縮合
生成物及び/又は(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物
のアルカリ処理物を高級脂肪酸又は芳香族カルボン酸で
処理することにより得られる。こうして得られる高級脂
肪酸処理物及び芳香族カルボン酸処理物は1種単独で又
はこれら2種を組み合わせて使用することができる。
【0021】芳香族アミン系化合物縮合生成物を高級脂
肪酸又は芳香族カルボン酸で処理する方法は、まず(A)
芳香族アミン系化合物縮合生成物及び/又は(B)芳香族
アミン系化合物縮合生成物のアルカリ処理物100重量部
に対して、ロジン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、リノール酸等の高級脂肪酸;高級脂肪酸のア
ルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩;タンニン酸、シ
ェラック酸等の芳香族カルボン酸;及び/又は芳香族カ
ルボン酸のアルカリ金属塩もしくはアンモニウム塩(以
下、これらを「脂肪酸等」という)を5〜1000重量部添
加混合し、次に、得られた混合物を脂肪酸等の融点より
やや高い温度(40〜250℃程度)で加熱処理する。更
に、必要に応じて処理物を水洗した後、水中に投入して
析出させることにより、(C)芳香族アミン系化合物縮合
生成物の高級脂肪酸処理物又は芳香族カルボン酸処理物
を得る。
【0022】なお、(A)芳香族アミン系化合物縮合生成
物及び/又は(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物のア
ルカリ処理物と、脂肪酸等とを混合する段階で、ジオキ
サン、N,N−ジメチルホルムアミド、1,3−ジメチル
−2−イミダゾリジノン、N,N−ジメチルアセトアミ
ド、N−メチル−2−ピロリドン等を溶剤として用いる
と、得られる混合物の溶解性が向上して高級脂肪酸又は
芳香族カルボン酸処理がいっそう十分に行われるので好
ましい。また、上記例示した高級脂肪酸処理物又は芳香
族カルボン酸処理物の中で高級脂肪酸処理物が好まし
い。
【0023】<(D)芳香族アミン系化合物縮合生成物の
アルキル化物、アルケニル化物又はアラルキル化物>
(D)芳香族アミン系化合物縮合生成物のアルキル化物、
アルケニル化物又はアラルキル化物は、前述した(A)芳
香族アミン系化合物縮合生成物及び/又は(B)芳香族ア
ミン系化合物縮合生成物のアルカリ処理物にアルキルハ
ライド、アルケニルハライド又はアラルキルハライドを
有機溶剤中で反応させることにより得られる。こうして
得られるアルキル化物、アルケニル化物及びアラルキル
化物は、1種単独で又は2種以上組み合わせて使用する
ことができる。なお、アルキル化物、アルケニル化物及
びアラルキル化物の少なくとも2種の混合物を得る場合
は、上記反応においてアルキルハライド、アルケニルハ
ライド及びアラルキルハライドの少なくとも2種の混合
物を用いても製造することができる。
【0024】使用されるアルキルハライドとしては、例
えばn−プロピルブロマイド、n−ブチルクロライド、n
−ブチルブロマイド、イソブチルブロマイド、2−エチ
ルヘキシルブロマイド、n−オクチルブロマイド、n−オ
クチルクロライド、ドデシルブロマイド、セチルブロマ
イド、ステアリルブロマイド、ステアリルクロライド等
が挙げられる。アルケニルハライドとしては、例えばア
リルクロライド、アリルブロマイド、イソプロペニルク
ロライド、イソプロペニルブロマイド、オレイルクロラ
イド、オレイルブロマイド等が挙げられる。アラルキル
ハライドとしては、例えばベンジルクロライド、ベンジ
ルブロマイド、β−フェニルエチルクロライド、β−フ
ェニルエチルブロマイド、p−メチルベンジルクロライ
ド、p−メチルベンジルブロマイド、 p−エチルベンジ
ルクロライド、 p−エチルベンジルブロマイド、シンナ
ミルクロライド、シンナミルブロマイド、 p−オクチル
ベンジルクロライド、 p−オクチルベンジルブロマイ
ド、スチリルクロライド、スチリルブロマイド、フェネ
チルクロライド、フェネチルブロマイド等が挙げられ
る。
【0025】前記反応に用いられる有機溶剤としては、
例えばジオキサン、N, N−ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジメチルアニリン、ジメチルベンジ
ルイミン、ニトロベンゼン、N, N−ジメチルアセトアミ
ド、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メ
チル−2−ピロリドン等が挙げられる。反応温度は通常
10〜200℃の範囲であるが、ハライド類の滴下中、反応
系は溶剤の沸点以下の温度に保つことが好ましく、更
に、滴下後反応を進行させるため、所定の温度に昇温す
ることが好ましい。反応時間は、反応温度が高いと短い
が、一般的にハライド類滴下後1〜10時間である。ま
た、前記反応ではアルカリ剤としてアルカリ性化合物を
使用するのが好ましいが、アルカリ性化合物としては、
例えばLiOH、KOH、Na2OH、Na2CO3、Na2SiO3、Na2HPO4
Li2CO3、K2CO3、CaCO3等が挙げられる。
【0026】芳香族アミン系化合物縮合生成物をアルキ
ル化するには、まず(A)芳香族アミン系化合物縮合生成
物及び/又は(B)芳香族アミン系化合物縮合生成物のア
ルカリ処理物を前記有機溶剤に分散もしくは溶解させて
0.01〜20重量%の分散液又は溶液を調製し、次にこれ
に、(A)芳香族アミン系化合物縮合生成物及び/又は(B)
芳香族アミン系化合物縮合生成物のアルカリ処理物100
重量部に対して前記ハライド類10〜300重量部、好まし
くは50〜150重量部を滴下する。更に、必要に応じてア
ルカリ剤を10〜500重量部、好ましくは30〜300重量部添
加する。アルカリ剤を添加する場合は、一般的にハライ
ド類滴下前に添加するのが好ましい。その後、更に所定
の温度に昇温し、所定の時間反応させる。反応終了後、
冷却し、水中に投入し、反応物を析出及び/又は分散さ
せた後、ろ過、水洗、乾燥することにより、アルキル化
物、アルケニル化物又はアラルキル化物を得る。以上の
ような芳香族アミン系縮合生成物(ハ)の配合量は、エ
ポキシ樹脂100重量部に対して通常1〜200重量部、好ま
しくは5〜100重量部である。(ニ)ケイ酸化合物及び
(ホ)ポリビニルブチラール樹脂本発明の組成物には、
(イ)ケイ酸化合物及び(ホ)ポリビニルブチラール樹
脂から選択される少なくとも一種が含有される。好まし
くは、ケイ酸化合物とポリビニルブチラール樹脂の両成
分が配合される。
【0027】(ニ):ケイ酸化合物 ケイ酸化合物は、好ましくは、例えばケイ酸エステル
類、コロイド状シリカ及びアルカリ金属のケイ酸塩であ
る。ケイ酸エステル類としては、例えば、テトラメトキ
シシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポ
キシシラン、テトラ−i−プロポキシシラン、テトラ−
n−ブトキシシラン、テトラ−i−ブトキシシラン、テ
トラ−t−ブトキシシラン、メチルトリメトキシシラ
ン、メチルトリエトキシシラン、メチルトリ−n−プロ
ポキシシラン、メチルトリ−i−プロポキシシラン、メ
チルトリ−n−ブトキシシラン、メチルトリ−t−ブト
キシシラン等のアルコキシシラン化合物及びこれらのア
ルコキシシラン化合物の縮合物である。アルコキシシラ
ン化合物の縮合物は、一般的にアルコキシシラン化合物
を部分的に加水分解した後、縮合させることにより製造
される。アルコキシシラン化合物の縮合物としては、例
えば、テトラエトキシシランの縮合物であるエトキシポ
リシロキサン(多摩化学工業(株)製 商品名“エチル
シリケート−40”)等が挙げられる。コロイド状シリ
カは、水媒体、又は例えばメタノール、プロパノール、
エチレングリコール等の非水性媒体からなる分散媒体中
に、一般に粒径5〜500nmである二酸化ケイ素(シリ
カ)の超微粒子が分散してなるコロイドである。
【0028】コロイド状シリカの製造方法は何ら限定さ
れない。代表的な製造方法としては、例えば、シリカ粒
子が水媒体に分散したコロイドの場合、ケイ酸ナトリウ
ムの水溶液に塩酸を加えることにより得る方法が知られ
ている。また、テトラエトキシシラン等のケイ酸エステ
ル類を、イソプロピルアルコール等の有機溶剤中、少量
の純水とエチルアミン等を触媒として加えて、加水分解
反応させることにより得る方法も知られている。
【0029】また、アルカリ金属のケイ酸塩としては、
例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ
金属のメタケイ酸塩(M2SiO3)オルトケイ酸塩(M4Si
O4)、二ケイ酸塩(M2Si2O3)、三ケイ酸塩(M3Si
3O7)、セスキケイ酸(M4Si3O10)等(上記式中、M
はリチウム、ナトリウム,カリウム等のアルカリ金属を
示す)、並びに水ガラスが挙げられる。これらケイ酸化
合物の中でも、コロイド状シリカがより良好な耐蝕性を
得る上で好ましい。ケイ酸化合物の配合量はエポキシ樹
脂100重量部に対して通常1〜200重量部、好まし
くは5〜100重量部である。 (ホ):ポリビニルブチラール樹脂 ポリビニルブチラール樹脂は、エポキシ樹脂100重量
部に対して、通常、1〜100重量部、好ましくは4〜
30重量部の範囲で使用される。
【0030】(ヘ)任意の成分 本発明の組成物には、その他必要に応じて下記に例示す
る物質が配合される。 <溶剤>本発明の防錆用組成物は、例えば金属表面のコ
ーティング剤として用いる場合は、通常溶剤が配合さ
れ、液状組成物として調製される。溶剤としては、例え
ば、ヘキサン等の脂肪族炭化水素;トルエン、キシレ
ン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン等の芳香族
炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;メ
チルイソブチルケトン等のケトン類;メタノール、エタ
ール、プロピルアルコール等のアルコール類;N, N−ジ
メチルホルムアミド、N, N−ジエチルホルムアミド等の
ホルムアミド類;N, N−ジメチルアセトアミド、N,N−
ジエチルアセトアミド等のアセトアミド類;ジオキサ
ン,N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン、イソホロン等の有機溶剤が用い
られる。また、本発明の効果を損わない程度の範囲で水
を有機溶剤と混合して、混合溶剤の一部として使用する
こともできる。
【0031】上記の液状組成物は一般に溶剤に前記
(イ)、(ロ)、(ハ)、並びに(ニ)及び/又は
(ホ)の成分を溶解又は分散させて調製される。この場
合、これら成分の合計濃度は液状組成物全量に対して通
常0.1〜40重量%、好ましくは1〜30重量%である。
【0032】<高分子化合物>高分子化合物としては、
例えばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリビ
ニルフェノール樹脂(例えばポリp−ビニルフェノー
ル)、p−ビニルフェノールとメタクリル酸2−ヒドロ
キシエチルとの共重合体、ポリp−ビニルフェノールの
臭素化物、p−ビニルフェノールとスチレンとの共重合
体、p−ビニルフェノールとアクリル酸ブチルとの共重
合体、ペクチン、シェラック、アルギン酸、デンプン、
キチン、キトサン、ポリビニルアセタール、ポリエステ
ル樹脂、アルキッド樹脂、ウレタン樹脂、ポリアルキレ
ングリコール、酢酸ビニルとビニルアルコールとの共重
合体等が挙げられる。これらの高分子化合物は1種単独
で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0033】<無機酸及び/又は有機酸>無機酸として
は、リン酸類が好ましく、例えば、リン酸、ピロリン
酸、トリポリリン酸等が挙げられる。有機酸としては、
安息香酸、サリチル酸、タンニン酸、グリコール酸、没
食子酸、トルエンスルホン酸、フィチン酸、クエン酸、
酒石酸等が挙げられる。これら無機酸、有機酸は1種単
独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。 <その他の添加剤>その他、アニオン系、カチオン系、
ノニオン系又は両性界面活性剤等の界面活性剤;パラフ
ィンワックス、モンタンワックス、脂肪酸アミドワック
ス、ポリエチレンワックス等のワックス;粘度調節剤;
酸化防止剤;紫外線吸収剤等が挙げられる。
【0034】防錆用組成物の用法:本発明の組成物は、
例えば前述のように、更に溶剤を配合して金属表面のコ
ーティング剤として使用される。この場合の組成物の適
用対象は、防錆処理を必要とする金属、即ち、錆が発生
しやすい金属からなる基体の表面であれば特に限定され
ない。基体の形状も特に限定されず、例えば塊状、球
状、棒状、板状又は被膜状であってよい。基体を構成す
る金属としては、例えば、鉄及び鉄系合金、アルミニウ
ム及びアルミニウム系合金、銅及び銅系合金、亜鉛及び
亜鉛系合金、ニッケル及びニッケル系合金、錫及び錫系
合金等が挙げられる。中でも好ましいものは、亜鉛及び
亜鉛系合金で、これらは、例えば鋼板のような基材表面
にZnメッキ、亜鉛系合金メッキなどにより亜鉛単独と
して、或いはZn−Ni合金,Zn−Fe合金,Zn−Co合金,Zn
−Fe−Co合金,Zn−Al合金又はSn−Zn合金として存在す
る。なお亜鉛単独の場合、亜鉛の純度は99重量%以上で
あればよく、亜鉛系合金の場合、亜鉛の含有量は5重量
%以上、好ましくは7〜99.9重量%、さらに好ましくは6
0〜99.9重量%である。本発明の防錆用組成物をコーテ
ィング剤として塗布する方法は、特に制限なく、ロール
コート、スプレー、シャワーコート、溶液流延、電着な
どの方法を用いることができる。
【0035】防錆方法:本発明の防錆方法は、亜鉛又は
亜鉛系合金からなる基体の表面にリン酸塩の被膜を形成
し、次いで該被膜上に上記防錆用組成物の塗膜を形成し
て行われる。このリン酸塩の被膜は、通常行われている
公知のリン酸塩被膜化成処理により形成することができ
る。例えば、基体の表面をリン酸の水溶液で処理する
か、或いはリン酸の水/メタノール混合溶液で処理する
ことにより、該表面にリン酸塩の被膜が形成される。こ
の処理方法としては、浸漬、スプレー、塗布等の方法が
ある。また処理する際の温度は常温でもよいし、或いは
場合により50〜98℃程度の高温に加熱した状態でもよ
い。基体の表面に形成されるリン酸塩としては、例えば
リン酸亜鉛等のリン酸塩が挙げられる。リン酸塩被膜化
成処理の適用対象である基体の形状及び該基体を構成す
る亜鉛又は亜鉛合金の詳細については、先に説明したと
おりである。本発明の防錆方法により、亜鉛又は亜鉛系
合金の耐蝕性が大幅に向上する。
【0036】
【実施例】以下の記載において*印を付した塗布液又は
実験は本発明の条件を満たさないものであることを示
す。芳香族アミン系縮合生成物の製造:下記に示す縮合
反応により(イ)芳香族アミン系縮合生成物として、縮
合生成物A−、A−、A−及びA−を製造し、
その重量平均分子量(ポリスチレン換算)をGPCにより
下記の測定条件で測定した。 カラム: ガードカラム 商品名 Slim-pack GPC-800DP、島津製作所社製 分析カラム 商品名 Slim-pack GPC-803D、802D、島津製作所社製 移動相: 10mM LiBr / DMF 流量 : 1.0mL / min 検出器: RI 温度 : 60℃ 更に得られた縮合生成物A−及びA−を用いて下記
に示す方法でアルカリ処理物B−、B−、高級脂肪
酸処理物C−、C−を製造した。また得られた縮合
生成物B−を用いて下記に示す方法でアラルキル化物
D−を製造した。
【0037】[縮合生成物A−の製造]耐圧反応器にp
−アミノフェノール100モル(10.9kg)及び30%塩酸0.99k
g(HC1として9.5モル)を仕込み、169℃に昇温した。169
℃に達した時、キシレン18Lを徐々に添加した。キシレ
ンの添加目的は縮合反応中に生成する水を共沸混合物と
して除去するためである。次に、反応混合物を222℃に
昇温し、この温度で3時間反応させた。反応中に発生す
るキシレンと水との混合蒸気を除去し、内圧は150kPa以
下に保った。3時間の反応後、反応混合物を冷却した。
得られた反応生成物は固体であった。次に、該反応生成
物を粉砕し微粒状態にした後、水で洗浄し、ろ過し、次
いで乾燥して縮合生成物A−を得た。重量平均分子量
は、2,500であった。
【0038】[縮合生成物A−の製造]耐圧反応器にm
−フェニレンジアミン100モル(10.8kg)、レゾルシノー
ル200モル(22.0kg)及び触媒として35%塩酸1.04kg(HCI
として10モル)を仕込み、305℃に昇温した。反応容器内
の混合物が305℃に達した時、直ちに反応系を冷却し
た。昇温及び反応の過程で生成した水蒸気は除去し、内
圧は150kPa以下に保った。冷却後、得られたm−フェニ
レンジアミン−レゾルシノール縮合物を粉砕して縮合生
成物A−を得た。重量平均分子量は3,000であった。
【0039】[縮合生成物A−の製造]アニリン100モ
ル、塩酸31モル、ニトロベンゼン22.7モル及び塩化第二
鉄0.103モルの混合物を60℃で6時間加熱後、180〜185℃
まで昇温して水を留去させながらこの温度で15時間反応
させた。この間に水と共にアニリン及びニトロベンゼン
の一部が留出されるが、このアニリン及びニトロベンゼ
ンは回収し、反応器へ戻した。次に内温を更に200℃ま
で昇温し、この温度で5時間加熱した。こうして得られ
た反応混合物(溶融状物)を希塩酸中に投入し、60℃で3
時間加熱し、熱ろ過して未反応のアニリンを除去した。
更に過剰な塩酸を除くために水で5〜6回洗浄した後、乾
燥して縮合生成物A−を得た。重量平均分子量は15,00
0であった。
【0040】[縮合生成物A−の製造]耐圧反応器にメ
タノール30,000(960kg)、1,8−ジアミノナフタレン1
00モル(15.8kg)、p-ベンゾキノン50モル(5.4kg)を仕込
んだ。これにピロガロールを159モル(20kg)添加し、6
0℃で20時間反応させた。ついで、反応混合液に水1000k
gを投入し、得られた縮合物を沈殿させた。沈殿物をろ
過し、洗浄、乾燥して縮合生成物A−を得た。重量平
均分子量は12,000であった。
【0041】[縮合生成物B−(アルカリ処理物)の製
造]上記縮合生成物A−1.0kgを水5.0kgに分散し、NaO
H 0.1kg添加した後、130℃に昇温し、この温度で2時間
加熱処理した。反応混合液を冷却した後、反応物をろ
過、水洗、乾燥してアルカリ処理物B−を得た。
【0042】[縮合生成物B−(アルカリ処理物)の製
造]上記縮合生成物A−1.0kgを水5.0kgに分散し、NaO
H 0.2kg添加した後、100℃に昇温した。この温度で4時
間加熱処理した後、冷却した。ついで、反応物をろ過、
水洗、乾燥してアルカリ処理物B−を得た。
【0043】[縮合生成物C−(高級脂肪酸処理物)の
製造]上記縮合生成物A−1.0kgにステアリン酸リチウ
ム1.0kgを加え、230℃に昇温し、この温度で1時間処理
した。その後、冷却し、得られた反応生成物を粉砕し微
粒状態にした後、水で洗浄し、ろ過し、乾燥して高級脂
肪酸処理物C−を得た。
【0044】[縮合生成物C−(高級脂肪酸処理物)の
製造]上記縮合生成物A−0.5kgにオレイン酸1.0kgを
加え100℃に昇温し、この温度で2時間処理した。その
後、冷却し、粉砕して微粒状の高級脂肪酸処理物C−
を得た。
【0045】[縮合生成物D−(アラルキル化物)の製
造]上記アルカリ処理物C−1.0kgを攪拌機、滴下ロー
ト、コンデンサー等を備えた反応器に投入した後、ジメ
チルホルムアミド10kgを入れ、攪拌を開始した。次にア
ルカリ剤として無水炭酸カリウム1.0kgを加えた後、80
℃に昇温し、この温度に保った。ベンジルクロライド25
0gを2時間かけて滴下し、更に80℃で1時間攪拌を続け
た。次に120℃に昇温し、この温度で2時間攪拌した後、
冷却した。反応混合物を水90l中に投入し、1時間攪拌
した後、ろ過、水洗、乾燥してアラルキル化物D−を
得た。
【0046】溶液の調製(I):表1に示した(ハ)芳香
族アミン系縮合生成物40gをテトラヒドロフラン/1,
3−ジメチル−2−イミダゾリジノン=6/1(重量
比)の混合溶剤770gに加えて溶解し、溶液No.11〜19を
調製した。
【0047】
【表1】
【0048】溶液の調製(II):各々表2に示した量
(g)の、(イ)エポキシ樹脂〔三井化学(株)社製
商品名エポキー863;不揮発分46重量%の液状エポキ
シ樹脂の溶液で、溶剤組成はプロピレングリコールモノ
メチルアセテート/トルエン/イソプロピルアルコール
/メチルエチルケトン/n−ブタノール=10/50/
10/20/10(重量比)〕、(ロ)硬化剤としてブ
チル化メラミン樹脂〔三井化学(株)社製商品名ユーバ
ン22R;不揮発分50重量%のブチル化メラミン樹脂溶
液で、溶剤組成はブタノール/キシロール=60/40
(重量比)〕及び(ホ)ポリビニルブチラール樹脂〔和
光純薬工業社製;重合度約700〕をテトラヒドロフラ
ン800gに加えて溶解し、溶液No.21及びNo.22を調製し
た。
【0049】
【表2】
【0050】防錆用組成物含有塗布液の調製:溶液の調
製(I)で調製した溶液(I)と溶液の調製(II)で調製した溶
液(II)とを混合し、この混合溶液I/II〔(溶液(I)の
溶液No.)/(溶液(II)の溶液No.)を意味する〕に
(ニ)ケイ酸化合物〔固形分量(SiO2分)25重量%で
平均粒子径10〜20nmのコロイド状シリカ、日産化学工
業(株)社製 商品名MA−ST〕を表3に示した量
(g)加え、攪拌混合して、同表に示した組成の塗布液
No.101〜112を調製した。なお、表3中の部及び%はそ
れぞれ重量部及び重量%を表す。
【0051】
【表3】
【0052】評価試験: <試験鋼板I>試験鋼板Iとして寸法150mm×70mm×厚
さ0.8mmの圧延鋼板(SDCC−D)の表面にZn−Fe−C
o合金メッキ(電気メッキ;Zn含有量99.5重量%;F
e含有量0.2重量%;Co含有量0.3重量%)を施したもの
を用意した。 <試験鋼板II>上記の試験鋼板Iをリン酸の15重量%溶
液〔溶剤組成は水/メタノール=55/30(重量比)〕
に常温で15秒間浸漬した後、水洗した。水洗後、160℃
で5分間乾燥して、表面にリン酸塩被膜が形成された試
験鋼板IIを作製した。
【0053】<試験鋼板III>表4に示したように、防
錆用組成物含有塗布液No.101〜112の各々を試験鋼板I
又はIIにスプレー塗布した後、160℃で15分間放置し乾
燥させて、表面に防錆用組成物の塗膜(塗膜の厚さ:15
μm)が形成された試験鋼板IIIを作製した。こうして
得られた試験鋼板IIIを以下の試験に供した。その結果
を表4に示した。
【0054】耐蝕性試験:試験鋼板IIIについて、JI
S Z−2371に準拠して塩水噴霧試験を行った。24時間
毎に該試験鋼板の観察を行い、発生した白錆が該試験鋼
板の5%の面積を占めるまでの時間を測定した。 硬さ試験:JIS−K−5004に準拠して、試験鋼板
III表面の塗膜の硬さを、種類、即ち硬さの異なる鉛筆
(2B、B、HB、F、H、2H、3H、3H、4H及
び5H)の芯で引っ掻いて、表面に傷が発生しなかった
鉛筆の最大硬さで評価した。 付着性試験:試験鋼板III表面の塗膜についてJIS−
K−5004に準拠して、下記の条件で碁盤目法試験を
実施し、下記の方法で付着性を評価した。 ・碁盤目…切り傷の間隔とます目の数 切り傷の間隔:1mm、ます目の数:100個、 ・評価方法 評価点 10点、8点、6点、4点、2点、0点 ([1目も剥がれなし]を10点とし、[全体の65%以上が
剥がれる]を0点として上記6段階の点数に分ける) 外観の評価:試験鋼板III表面の塗膜の外観色調を目視
で観察した。
【0055】
【表4】
【0056】
【発明の効果】本発明の防錆用組成物は、クロメート処
理と同等の良好な耐蝕性を有しながら、発ガン性など保
健衛生上の不安がなく、しかも処理された金属塗布面が
黒色系であるため、一次防錆処理に好適である。特に、
亜鉛又は亜鉛系合金からなる基体の表面にリン酸塩の被
膜を形成し、その上に該組成物の塗膜を形成することに
より、該金属の耐蝕性を大幅に向上することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 22/83 C23C 22/83 28/00 28/00 C C23F 11/00 C23F 11/00 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂、硬化剤、芳香族アミン系縮
    合生成物、並びに、ケイ酸化合物及びポリビニルブチラ
    ール樹脂からなる群から選択される一種を含有してなる
    防錆用組成物。
  2. 【請求項2】ケイ酸化合物及びポリビニルブチラール樹
    脂からなる群から選択される1種がケイ酸化合物である
    請求項1に記載の防錆用組成物。
  3. 【請求項3】ケイ酸化合物及びポリビニルブチラール樹
    脂からなる群から選択される1種がポリビニルブチラー
    ル樹脂である請求項1に記載の防錆用組成物。
  4. 【請求項4】亜鉛又は亜鉛系合金の防錆用である請求項
    1〜3のいずれか1項に記載の防錆用組成物。
  5. 【請求項5】亜鉛又は亜鉛系合金からなる基体の表面に
    リン酸塩の被膜を形成し、次いで該被膜上に請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の防錆用組成物の塗膜を形成す
    ることを特徴とする亜鉛又は亜鉛系合金の防錆方法。
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