JP2001151903A - 建材用防水シート - Google Patents
建材用防水シートInfo
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- JP2001151903A JP2001151903A JP33362999A JP33362999A JP2001151903A JP 2001151903 A JP2001151903 A JP 2001151903A JP 33362999 A JP33362999 A JP 33362999A JP 33362999 A JP33362999 A JP 33362999A JP 2001151903 A JP2001151903 A JP 2001151903A
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- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 タッカー針や釘打ち後の漏水防止性が優れた
建材用防水シートを提供する。 【解決手段】 (A) 20〜50℃における弾性率が1×
108 〜8×108 Paであるポリマー系の建材用防水
シートとする。(B) 20〜50℃における弾性率が2×
107 〜8×108 Paであるベースシートと、20〜
50℃における弾性率が1×104 〜2×105 Paで
ある低弾性層とを積層し、低弾性層の厚さが0. 1mm
以上であるポリマー系の建材用防水シートとする。(A)
のシート及び(B) におけるベースシートは、ランダム共
重合ポリプロピレン40〜60質量部と、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム60〜40質量部とを配合するの
が好ましい。
建材用防水シートを提供する。 【解決手段】 (A) 20〜50℃における弾性率が1×
108 〜8×108 Paであるポリマー系の建材用防水
シートとする。(B) 20〜50℃における弾性率が2×
107 〜8×108 Paであるベースシートと、20〜
50℃における弾性率が1×104 〜2×105 Paで
ある低弾性層とを積層し、低弾性層の厚さが0. 1mm
以上であるポリマー系の建材用防水シートとする。(A)
のシート及び(B) におけるベースシートは、ランダム共
重合ポリプロピレン40〜60質量部と、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム60〜40質量部とを配合するの
が好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築材用、特に屋
根下地用として好適に使用される防水性のシートに関す
る。
根下地用として好適に使用される防水性のシートに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根下地用の防水シートとして、
アスファルト等を不織布に含浸したシートや各種合成樹
脂製のシートが知られている。このようなシートは、タ
ッカー針や釘等を用いて野地板等の下地材に固定され
る。タッカー針打ち付け後、シート上を歩行すること等
により荷重がかかると、タッカー針穴が広がり、水漏れ
の原因となり易い。釘穴回りの防水性が低下すると雨水
が浸入し、ひいては下地材を腐食させることになるの
で、これを防ぐ必要がある。
アスファルト等を不織布に含浸したシートや各種合成樹
脂製のシートが知られている。このようなシートは、タ
ッカー針や釘等を用いて野地板等の下地材に固定され
る。タッカー針打ち付け後、シート上を歩行すること等
により荷重がかかると、タッカー針穴が広がり、水漏れ
の原因となり易い。釘穴回りの防水性が低下すると雨水
が浸入し、ひいては下地材を腐食させることになるの
で、これを防ぐ必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タッカー針
や釘打ち後の漏水防止性が優れた建材用防水シートを提
供することを目的とする。
や釘打ち後の漏水防止性が優れた建材用防水シートを提
供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】(A)本発明は、20〜
50℃における弾性率が1×108 〜8×108 Pa
(パスカル)であることを特徴とするポリマー系の建材
用防水シートである。
50℃における弾性率が1×108 〜8×108 Pa
(パスカル)であることを特徴とするポリマー系の建材
用防水シートである。
【0005】従来、この種のシートは低弾性のものであ
ったが、本発明のように高弾性化することにより、加重
時にもタッカー針穴が広がりにくく、漏水防止性、タッ
カー針穴シーリング性が優れたものとなる。
ったが、本発明のように高弾性化することにより、加重
時にもタッカー針穴が広がりにくく、漏水防止性、タッ
カー針穴シーリング性が優れたものとなる。
【0006】(B)本発明は、20〜50℃における弾
性率が2×107 〜8×108 Paであるベースシート
と、20〜50℃における弾性率が1×104 〜2×1
05Paである低弾性層とを積層してなり、低弾性層の
厚さが0. 1mm以上であるポリマー系の建材用防水シ
ートである。
性率が2×107 〜8×108 Paであるベースシート
と、20〜50℃における弾性率が1×104 〜2×1
05Paである低弾性層とを積層してなり、低弾性層の
厚さが0. 1mm以上であるポリマー系の建材用防水シ
ートである。
【0007】上記のような積層構造により、タッカー針
穴及び釘穴からの水漏れ防止性に優れたシートが得られ
る。
穴及び釘穴からの水漏れ防止性に優れたシートが得られ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】〔本発明(A)の建材用防水シー
ト〕本発明(A)の建材用防水シートは、20〜50℃
における弾性率が1×10 8 〜8×108 Pa(パスカ
ル)であることを特徴とするポリマー系のものである。
その組成は、ランダム共重合ポリプロピレンと、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴムを配合してなるものが好ま
しい。さらに好ましくは、ランダム共重合ポリプロピレ
ン40〜60質量部と、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム60〜40質量部とを配合してなるものである。
ト〕本発明(A)の建材用防水シートは、20〜50℃
における弾性率が1×10 8 〜8×108 Pa(パスカ
ル)であることを特徴とするポリマー系のものである。
その組成は、ランダム共重合ポリプロピレンと、エチレ
ン−プロピレン共重合体ゴムを配合してなるものが好ま
しい。さらに好ましくは、ランダム共重合ポリプロピレ
ン40〜60質量部と、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム60〜40質量部とを配合してなるものである。
【0009】上記のランダム共重合ポリプロピレンとし
ては、例えば、エチレン−プロピレンのランダム共重合
ポリプロピレンが挙げられる。エチレンに代えて他のオ
レフィン等を用いることもできる。上記のエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴムは、エチレン:プロピレンのモル
比が50:50〜90:10の範囲のものが好ましく、
さらに好ましくは70:30〜80:20の範囲のもの
である。ここにエチレン−プロピレン共重合体ゴムは、
非共役ジエン、例えばジシクロペンタジエン、エチリデ
ンノルボルネン、ビニルノルボルネン等が1種又は2種
以上共重合されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合
体ゴム(EPDM)を含むものであり、これらを用いる
ことは好ましい態様である。エチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体ゴムのヨウ素価は0〜30が好ましく、特
に10〜15が好ましい。
ては、例えば、エチレン−プロピレンのランダム共重合
ポリプロピレンが挙げられる。エチレンに代えて他のオ
レフィン等を用いることもできる。上記のエチレン−プ
ロピレン共重合体ゴムは、エチレン:プロピレンのモル
比が50:50〜90:10の範囲のものが好ましく、
さらに好ましくは70:30〜80:20の範囲のもの
である。ここにエチレン−プロピレン共重合体ゴムは、
非共役ジエン、例えばジシクロペンタジエン、エチリデ
ンノルボルネン、ビニルノルボルネン等が1種又は2種
以上共重合されたエチレン−プロピレン−ジエン共重合
体ゴム(EPDM)を含むものであり、これらを用いる
ことは好ましい態様である。エチレン−プロピレン−ジ
エン共重合体ゴムのヨウ素価は0〜30が好ましく、特
に10〜15が好ましい。
【0010】上記の防水シートにおいては、例えば、ラ
ンダム共重合ポリプロピレン40〜60質量部と、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴム60〜40質量部とを配
合した組成物を用い、カレンダー成形、押出成形等の適
宜手段によりシート状に作製する。エチレン−プロピレ
ン共重合体ゴムの配合量が40質量部未満であると良好
な漏水防止性が得られず、60質量部を超えると押出成
形性が低下しピンホール等が発生しやすく、良好なシー
トを得にくい。
ンダム共重合ポリプロピレン40〜60質量部と、エチ
レン−プロピレン共重合体ゴム60〜40質量部とを配
合した組成物を用い、カレンダー成形、押出成形等の適
宜手段によりシート状に作製する。エチレン−プロピレ
ン共重合体ゴムの配合量が40質量部未満であると良好
な漏水防止性が得られず、60質量部を超えると押出成
形性が低下しピンホール等が発生しやすく、良好なシー
トを得にくい。
【0011】シート厚は、特に限定されるものではない
が、施工性、コスト等の点から、0.5〜1mm程度が
好ましい。
が、施工性、コスト等の点から、0.5〜1mm程度が
好ましい。
【0012】得られたシートの片面には、不織布を積層
することができる。不織布としては、湿式不織布、乾式
不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等が
あり、素材としてはアクリル系、ナイロン系、ポリエス
テル系、ポリプロピレンその他のポリオレフィン系等が
挙げられる。不織布を積層することにより、長期間の釘
穴防水耐久性が得られる。
することができる。不織布としては、湿式不織布、乾式
不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等が
あり、素材としてはアクリル系、ナイロン系、ポリエス
テル系、ポリプロピレンその他のポリオレフィン系等が
挙げられる。不織布を積層することにより、長期間の釘
穴防水耐久性が得られる。
【0013】上記不織布を積層する方法としては、熱融
着や接着剤(粘着剤)による積層方法等が挙げられる。
前記組成物をシートに製膜すると同時に積層する方法で
も、別工程で積層する方法でもよい。積層に当たっては
ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等を用いることができ
る。ゴム系粘着剤としては、非加硫ブチルゴムが好適に
用いられる。例えば、上記の粘着剤をキャスティングロ
ールにて上記防水シートに施し、さらに不織布を積層し
て作製することができる。
着や接着剤(粘着剤)による積層方法等が挙げられる。
前記組成物をシートに製膜すると同時に積層する方法で
も、別工程で積層する方法でもよい。積層に当たっては
ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等を用いることができ
る。ゴム系粘着剤としては、非加硫ブチルゴムが好適に
用いられる。例えば、上記の粘着剤をキャスティングロ
ールにて上記防水シートに施し、さらに不織布を積層し
て作製することができる。
【0014】また、ホットメルト系の粘着剤を用いて不
織布を積層することができる。ホットメルト系の粘着剤
としては、スチレン・イソプレン・スチレンゴム(SI
S)やスチレンーイソブチレンブロック共重合体等のス
チレン系エラストマーが好適に用いられる。例えば、ホ
ットメルトコーターを用いてホットメルト系の粘着剤を
上記防水シートに塗工し、さらに不織布を積層して作製
する。
織布を積層することができる。ホットメルト系の粘着剤
としては、スチレン・イソプレン・スチレンゴム(SI
S)やスチレンーイソブチレンブロック共重合体等のス
チレン系エラストマーが好適に用いられる。例えば、ホ
ットメルトコーターを用いてホットメルト系の粘着剤を
上記防水シートに塗工し、さらに不織布を積層して作製
する。
【0015】〔本発明(B)の建材用防水シート〕本発
明(B)の建材用防水シートは、20〜50℃における
弾性率が2×10 7 〜8×108 Paであるベースシー
トと、20〜50℃における弾性率が1×104 〜2×
105 Paである低弾性層とを積層してなり、低弾性層
の厚さが0. 1mm以上であるポリマー系のものであ
る。
明(B)の建材用防水シートは、20〜50℃における
弾性率が2×10 7 〜8×108 Paであるベースシー
トと、20〜50℃における弾性率が1×104 〜2×
105 Paである低弾性層とを積層してなり、低弾性層
の厚さが0. 1mm以上であるポリマー系のものであ
る。
【0016】上記防水シートのベースシートは、ランダ
ム共重合ポリプロピレンとエチレン−プロピレン共重合
体ゴムとを配合してなるものが好ましい。ランダム共重
合ポリプロピレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴム
との配合は、前者40〜60質量部と、後者60〜40
質量部との配合によるのが好ましい。エチレン−プロピ
レン共重合体ゴムの配合量が40質量部未満であると良
好な漏水防止性が得られず、60質量部を超えると押出
成形性が低下しピンホール等が発生しやすく、良好なシ
ートが得にくい。
ム共重合ポリプロピレンとエチレン−プロピレン共重合
体ゴムとを配合してなるものが好ましい。ランダム共重
合ポリプロピレンとエチレン−プロピレン共重合体ゴム
との配合は、前者40〜60質量部と、後者60〜40
質量部との配合によるのが好ましい。エチレン−プロピ
レン共重合体ゴムの配合量が40質量部未満であると良
好な漏水防止性が得られず、60質量部を超えると押出
成形性が低下しピンホール等が発生しやすく、良好なシ
ートが得にくい。
【0017】上記エチレン−プロピレン共重合体ゴム
は、エチレン:プロピレンのモル比が50:50〜9
0:10の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは7
0:30〜80:20の範囲のものである。ここにエチ
レン−プロピレン共重合体ゴムは、非共役ジエン、例え
ばジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ビ
ニルノルボルネン等が1種又は2種以上共重合されたエ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)
を含むものであり、これらを用いることは好ましい態様
である。エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムの
ヨウ素価は0〜30が好ましく、特に10〜15が好ま
しい。
は、エチレン:プロピレンのモル比が50:50〜9
0:10の範囲のものが好ましく、さらに好ましくは7
0:30〜80:20の範囲のものである。ここにエチ
レン−プロピレン共重合体ゴムは、非共役ジエン、例え
ばジシクロペンタジエン、エチリデンノルボルネン、ビ
ニルノルボルネン等が1種又は2種以上共重合されたエ
チレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)
を含むものであり、これらを用いることは好ましい態様
である。エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴムの
ヨウ素価は0〜30が好ましく、特に10〜15が好ま
しい。
【0018】上記防水シートの製造方法を例示すると、
先ずランダム共重合ポリプロピレン40〜60質量部
と、エチレン−プロピレン共重合体ゴム60〜40質量
部とを配合した組成物を用い、カレンダー成形、押出成
形等の適宜手段によりシート状にベースシートを作製す
る。ベースシートのシート厚は、特に限定されるもので
はないが、施工性、コスト等の点から、0.5〜1mm
程度が好ましい。
先ずランダム共重合ポリプロピレン40〜60質量部
と、エチレン−プロピレン共重合体ゴム60〜40質量
部とを配合した組成物を用い、カレンダー成形、押出成
形等の適宜手段によりシート状にベースシートを作製す
る。ベースシートのシート厚は、特に限定されるもので
はないが、施工性、コスト等の点から、0.5〜1mm
程度が好ましい。
【0019】次いで、上記のベースシートに、20〜5
0℃における弾性率が1×104 〜2×105 Paであ
る低弾性層を積層せしめる。この低弾性層としては、非
加硫ブチルゴムその他のブチルゴム系粘着剤、あるいは
ホットメルト系の粘着剤、例えばスチレン・イソプレン
・スチレンゴム(SIS)やスチレンーイソブチレンブ
ロック共重合体等のスチレン系エラストマーが好適に用
いられる。また、アクリル系粘着剤であることも好まし
い態様である。低弾性層の厚さは、0.1mm以上であ
り、0.1〜0.4mm程度が好ましい。0.1mm以
下であると、タッカー針や釘打ち後の良好な漏水防止性
が得られない。
0℃における弾性率が1×104 〜2×105 Paであ
る低弾性層を積層せしめる。この低弾性層としては、非
加硫ブチルゴムその他のブチルゴム系粘着剤、あるいは
ホットメルト系の粘着剤、例えばスチレン・イソプレン
・スチレンゴム(SIS)やスチレンーイソブチレンブ
ロック共重合体等のスチレン系エラストマーが好適に用
いられる。また、アクリル系粘着剤であることも好まし
い態様である。低弾性層の厚さは、0.1mm以上であ
り、0.1〜0.4mm程度が好ましい。0.1mm以
下であると、タッカー針や釘打ち後の良好な漏水防止性
が得られない。
【0020】低弾性層の積層手段は特に限定されるもの
ではないが、積層に当たっては、例えば、ゴム系粘着
剤、アクリル系粘着剤等をカレンダーロールあるいはコ
ンマコーターにより上記防水シートに形成する。
ではないが、積層に当たっては、例えば、ゴム系粘着
剤、アクリル系粘着剤等をカレンダーロールあるいはコ
ンマコーターにより上記防水シートに形成する。
【0021】また、例えば、ホットメルトコーターを用
いてホットメルト系の粘着剤を上記防水シートに塗工す
る。
いてホットメルト系の粘着剤を上記防水シートに塗工す
る。
【0022】また、低弾性層側には不織布又は紙を積層
したものとすることができる。これにより、本発明の防
水シートをロール体となす際に、シート面同士の粘着を
防ぐことができる。不織布としては、湿式不織布、乾式
不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等が
あり、素材としてはアクリル系、ナイロン系、ポリエス
テル系、ポリプロピレンその他のポリオレフィン系等が
挙げられる。不織布を積層することにより、長期間の釘
穴防水耐久性が得られる。
したものとすることができる。これにより、本発明の防
水シートをロール体となす際に、シート面同士の粘着を
防ぐことができる。不織布としては、湿式不織布、乾式
不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等が
あり、素材としてはアクリル系、ナイロン系、ポリエス
テル系、ポリプロピレンその他のポリオレフィン系等が
挙げられる。不織布を積層することにより、長期間の釘
穴防水耐久性が得られる。
【0023】上記不織布又は紙の積層方法は特に限定さ
れるものではない。例えば、ベースシートに低弾性層を
施した後、該低弾性層上に積層する。
れるものではない。例えば、ベースシートに低弾性層を
施した後、該低弾性層上に積層する。
【0024】なお、本発明のベースシート配合はもとも
と半透明であるので無着色ないしは透明性を損なわない
程度に着色し、かつ透明性を有する低弾性層を施し、透
明性が維持できる目付量の不織布を積層することによ
り、下地の状態を確認できる透明性の有る建築材として
好適に使用される。
と半透明であるので無着色ないしは透明性を損なわない
程度に着色し、かつ透明性を有する低弾性層を施し、透
明性が維持できる目付量の不織布を積層することによ
り、下地の状態を確認できる透明性の有る建築材として
好適に使用される。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明するが、本発明
は以下の実施例によりその範囲が限定されるものではな
い。
は以下の実施例によりその範囲が限定されるものではな
い。
【0026】〔実施例(A)1〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名ノバテックE
G−7)40質量部に、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム(エクソン化学(株)製、商品名ビスタロンVL−
3708P)60質量部をタンブラーで配合した組成物
を、ロール温度150〜175℃でカレンダー圧延して
厚み0.5mmのシートを得た。
ロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名ノバテックE
G−7)40質量部に、エチレン−プロピレン共重合体
ゴム(エクソン化学(株)製、商品名ビスタロンVL−
3708P)60質量部をタンブラーで配合した組成物
を、ロール温度150〜175℃でカレンダー圧延して
厚み0.5mmのシートを得た。
【0027】〔実施例(A)2〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン50質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム50質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
ロピレン50質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム50質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
【0028】〔実施例(A)3〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン60質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム40質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
ロピレン60質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム40質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
【0029】〔比較例(A)1〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン30質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム70質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
ロピレン30質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム70質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
【0030】〔比較例(A)2〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン70質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム30質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
ロピレン70質量部、エチレン−プロピレン共重合体ゴ
ム30質量部とした以外は実施例(A)1と同様にして
シートを得た。
【0031】上記の各実施例及び比較例により得られた
シートの弾性率を表1に示す。また、下記の項目に関し
評価した結果を表1に示す。
シートの弾性率を表1に示す。また、下記の項目に関し
評価した結果を表1に示す。
【0032】〔加重時タッカー針穴広がり性〕大きさが
幅1m、長さ2mのシートを4寸勾配の合板にタッカー
で6箇所止め、シート上を歩行し、タッカー針穴の広が
りを調べた。
幅1m、長さ2mのシートを4寸勾配の合板にタッカー
で6箇所止め、シート上を歩行し、タッカー針穴の広が
りを調べた。
【0033】〔タッカー針穴水漏れ性〕大きさが幅1
m、長さ1mのシートを4寸勾配の合板にタッカーで6
箇所止め、シャワー試験を行なった。シャワーは、1m
mφ孔を100個とし、シャワー時間は30分とした。
m、長さ1mのシートを4寸勾配の合板にタッカーで6
箇所止め、シャワー試験を行なった。シャワーは、1m
mφ孔を100個とし、シャワー時間は30分とした。
【0034】
【表1】
【0035】表1からわかるとおり、本発明(A)に係
る実施例のものは、加重時タッカー針穴広がり性、タッ
カー針穴水漏れ性、シート状態ともに優れている。
る実施例のものは、加重時タッカー針穴広がり性、タッ
カー針穴水漏れ性、シート状態ともに優れている。
【0036】〔実施例(B)1〕ランダム共重合ポリプ
ロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名EX6)40
質量部に、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(エクソ
ン化学(株)製、商品名ビスタロンVL−3708P)
60質量部をタンブラーで配合した組成物を、ロール温
度150〜175℃でカレンダー圧延して厚み0.5m
mのシートを得た。このベースシートに、低弾性層とし
て非加硫ブチルゴムを0.4mmの厚さに押出により形
成した。さらに、低弾性層側にはポリプロピレン製スパ
ンボンド不織布(出光石油化学(株)製、商品名ストラ
テックRN2015、目付量15g/m2 )を積層し
た。
ロピレン(日本ポリケム(株)製、商品名EX6)40
質量部に、エチレン−プロピレン共重合体ゴム(エクソ
ン化学(株)製、商品名ビスタロンVL−3708P)
60質量部をタンブラーで配合した組成物を、ロール温
度150〜175℃でカレンダー圧延して厚み0.5m
mのシートを得た。このベースシートに、低弾性層とし
て非加硫ブチルゴムを0.4mmの厚さに押出により形
成した。さらに、低弾性層側にはポリプロピレン製スパ
ンボンド不織布(出光石油化学(株)製、商品名ストラ
テックRN2015、目付量15g/m2 )を積層し
た。
【0037】〔実施例(B)2〕ベースシートは、ラン
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名ノバテックEG−7)60質量部に、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム(エクソン化学(株)製、商品名
ビスタロンVL−3708P)40質量部を配合して得
た。低弾性層はブチルゴム系粘着剤とした。その他は、
実施例(B)1と同様にしてシートを得た。
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名ノバテックEG−7)60質量部に、エチレン−プ
ロピレン共重合体ゴム(エクソン化学(株)製、商品名
ビスタロンVL−3708P)40質量部を配合して得
た。低弾性層はブチルゴム系粘着剤とした。その他は、
実施例(B)1と同様にしてシートを得た。
【0038】〔比較例(B)1〕ベースシートは、ラン
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名EX6)のみにより構成した。低弾性層は高架橋し
た非加硫ブチルゴムとした。その他は、実施例(B)1
と同様にしてシートを得た。
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名EX6)のみにより構成した。低弾性層は高架橋し
た非加硫ブチルゴムとした。その他は、実施例(B)1
と同様にしてシートを得た。
【0039】〔比較例(B)2〕低弾性層の厚みを0.
05mmとした以外は実施例(B)1と同様にしてシー
トを得た。
05mmとした以外は実施例(B)1と同様にしてシー
トを得た。
【0040】〔比較例(B)3〕ベースシートは、ラン
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名EX6)のみにより構成した。低弾性層はブチルゴ
ム系粘着剤とし、その厚みを0.05mmとした。その
他は、実施例(B)1と同様にしてシートを得た。
ダム共重合ポリプロピレン(日本ポリケム(株)製、商
品名EX6)のみにより構成した。低弾性層はブチルゴ
ム系粘着剤とし、その厚みを0.05mmとした。その
他は、実施例(B)1と同様にしてシートを得た。
【0041】上記の各実施例及び比較例により得られた
シートのベースシート及び低弾性層の弾性率を表2に示
す。また、下記の項目に関し評価した結果を表2に示
す。
シートのベースシート及び低弾性層の弾性率を表2に示
す。また、下記の項目に関し評価した結果を表2に示
す。
【0042】〔タッカー針穴水漏れ性〕大きさが幅1
m、長さ1mのシートを4寸勾配の合板にタッカーで6
箇所止め、シャワー試験を行なった。シャワーは、1m
mφ孔を100個とし、シャワー時間は30分とした。
m、長さ1mのシートを4寸勾配の合板にタッカーで6
箇所止め、シャワー試験を行なった。シャワーは、1m
mφ孔を100個とし、シャワー時間は30分とした。
【0043】
【表2】
【0044】表2からわかるとおり、本発明(B)に係
る実施例のものは、タッカー針穴水漏れ性が優れてい
る。
る実施例のものは、タッカー針穴水漏れ性が優れてい
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の建材用防
水シートは、特に加重時タッカー針穴広がり性やタッカ
ー針穴防水性に優れており、施工の際のシートへタッカ
ー針や釘を打ち付けた後、釘穴回りからの漏水を有効に
防止でき、また釘打ちの位置にかかわらずその性能を維
持し得、さらに防滑性にも優れていることから、施工時
に作業しやすく屋根下地や壁材の最外装その他の建築材
に極めて好適に使用される。
水シートは、特に加重時タッカー針穴広がり性やタッカ
ー針穴防水性に優れており、施工の際のシートへタッカ
ー針や釘を打ち付けた後、釘穴回りからの漏水を有効に
防止でき、また釘打ちの位置にかかわらずその性能を維
持し得、さらに防滑性にも優れていることから、施工時
に作業しやすく屋根下地や壁材の最外装その他の建築材
に極めて好適に使用される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04D 12/00 E04D 12/00 N Fターム(参考) 4F055 AA10 BA12 BA18 CA18 EA07 EA24 FA04 FA05 GA31 4F071 AA15 AA15X AA20 AA20X AF20Y AH03 BA01 BB06 BC01 4F100 AK01A AK01B AK07 AK07J AK64 AL03 AN02 BA02 GB07 GB90 JA20B JB09 JK07A JK07B JK13A JK13B JK15 JL01 YY00A YY00B 4J002 BB14W BB14X BB15W BB15X
Claims (2)
- 【請求項1】 20〜50℃における弾性率が1×10
8 〜8×108 Paであることを特徴とするポリマー系
の建材用防水シート。 - 【請求項2】 20〜50℃における弾性率が2×10
7 〜8×108 Paであるベースシートと、20〜50
℃における弾性率が1×104 〜2×105Paである
低弾性層とを積層してなり、低弾性層の厚さが0. 1m
m以上であるポリマー系の建材用防水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33362999A JP2001151903A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 建材用防水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33362999A JP2001151903A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 建材用防水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001151903A true JP2001151903A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18268193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33362999A Pending JP2001151903A (ja) | 1999-11-25 | 1999-11-25 | 建材用防水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001151903A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109627612A (zh) * | 2018-11-07 | 2019-04-16 | 固安金盾时代建筑防水材料有限公司 | 一种节能环保高分子防水卷材及其制备方法 |
-
1999
- 1999-11-25 JP JP33362999A patent/JP2001151903A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109627612A (zh) * | 2018-11-07 | 2019-04-16 | 固安金盾时代建筑防水材料有限公司 | 一种节能环保高分子防水卷材及其制备方法 |
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