JP2001068061A - メタルハライドランプ、放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents
メタルハライドランプ、放電ランプ点灯装置および照明装置Info
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Abstract
安価な安定器に適合させたメタルハライドランプ、これ
を用いた放電ランプ点灯装置及び照明装置を提供する。 【解決手段】250〜400Wクラスは管壁負荷を16
〜21.5W/cm2、温度低減作用を点灯時下側の封
止部1a2は大きく、下側の封止部1a3は小さく形成
し、ランプ効率が250Wクラスで91lm/W以上、
300Wクラスで95lm/W以上、400Wクラスで
105lm/W以上の発光管1を具備し、200Wクラ
ス以下は放電空間部1a1が回転楕円体形状の透光性放
電容器1aで、管壁負荷が10〜20W/cm2、放電
空間部の電位傾度X(V/mm)を定格ランプ電力WL
(W)に対して77/WL0.55≦X≦210/WL
0.69、放電空間部の重量A(g)及び下側の封止部
1a3の重量B(g)を0.019×WL+0.48≦
A+B≦0.029×WL+2.15に設定する。
Description
ンプ、これを用いた放電ランプ点灯装置および照明装置
に関する。
で、しかも高演色であるという特徴を備えていて、広く
普及しているが、近年の省エネルギー指向の観点からさ
らなる高ランプ効率のものが要求されている。
効率を大きく左右する要因として、発光管最冷部温度が
ある。一般に、メタルハライドランプを垂直点灯する場
合、点灯中下側の電極周辺特に電極の根本付近が最冷部
となっている。この最冷部温度が高いほど発光管に封入
した金属ハロゲン化物の蒸気圧は高くなり、これに伴い
金属の発光が強くなりランプ効率が高くなる。
て、たとえば電極間距離を短くすることによって管壁負
荷を高く設定することが考えられる。なお、この場合の
管壁負荷とは、発光管の内表面積当たりのランプ電力を
いう。
ている水銀灯安定器適合形の中形のメタルハライドラン
プ(HL−ネオハライドランプ)である定格ランプ電力
250Wのランプ効率は、86lm/Wである。また、
同じく定格ランプ電力400Wのランプ効率は、100
lm/Wである。
壁負荷とランプ効率の関係を示すグラフである。
m2)を、縦軸はランプ効率(lm/W)を、それぞれ
示す。また、曲線Aは定格ランプ電力250W、曲線B
は定格ランプ電力400Wクラス、をそれぞれ示す。な
お、図1は、本発明者らが種々の実験に基づいて作成し
たものである。
ランプのランプ効率をそれぞれ5lm/W向上させて、
直線a、b以上のランプ効率にするためには、管壁負荷
を定格ランプ電力250Wの場合には16.5〜21W
/cm2に、また定格ランプ電力400Wの場合には1
6〜21.5W/cm2に、それぞれすればよいことが
図1から理解できる。
メタルハライドランプが店舗などの屋内の低天井に多く
用いられるようになってきている。従来のこのような用
途のメタルハライドランプの主流は、発光金属としてD
yを用いて、その連続発光を利用する構成である。この
メタルハライドランプは、力率が悪いため、専用安定器
を用いて点灯するように構成されており、そのランプ効
率は75lm/W程度である。
としてさらにLiを添加して平均演色評価数Raを80
程度まで高めたものもあるが、このものも専用安定器に
より点灯する構成である。
封入したメタルハライドランプでは、石英ガラス管の両
端をそのままピンチシールした構造(フルプレスタイ
プ)が主流になっている。このような構造では封止部が
比較的大きくなるため、当該部分における熱損失が増加
して、最冷部温度が低くなる傾向にある。
などに開示されているように、上記の構造の発光管の封
止部の熱損失を低減するために、封止部の電極側の断面
積を小さくすることができる。これにより最冷部温度を
上昇させて発光金属の蒸気圧を高めることにより、現在
市販されているメタルハライドランプよりさらに高いラ
ンプ効率を見込むことが可能になる。
イドランプにおいては、さらにランプ効率の向上が要求
されるので、これに応えようとして管壁負荷を大きくす
ると、図4の曲線Fに示すように、光束維持率特性が現
行品より低下してしまうことが分かった。これは管壁負
荷を高く設定したために、点灯中上側の封止部付近の発
光管の温度が高くなり、金属ハロゲン化物(特にハロゲ
ン化スカンジウム)と発光管構成材料の石英とが反応し
てハロゲン化シリコンが生成され、さらにシリコンとハ
ロゲンに解離してシリコンが電極先端付近に輸送され、
さらに電極構成材料のタングステンとシリコンとが低融
点の合金を形成し、この合金が飛散して発光管の内表面
に付着して遮光されるためであると考えられる。
さくすると、0時間のランプ効率は向上するが、0−1
00時間での光束低下が発生し、甚だしいものでは20
%も低下するものが発生する。このように断面積を小さ
くしないメタルハライドランプにおいても、0−100
時間の光束低下を生じるが、せいぜい10%以内であ
る。その原因として、以下のことが考えられる。すなわ
ち、0−100時間の光束低下の原因は、封入物が発光
管内で落ちつくまである程度時間がかかるためである。
さらに詳述すると、0時間では、封入物はエージングに
よって発光管内全体に分散しているが、使用される際の
点灯方向や使用される照明器具との組み合わせにおい
て、点灯、消灯を繰り返すことにより、封入物の溜まり
具合が決まってくる。このときの封入物の溜まりにより
実質的な封入量の低下が生じて100時間における光束
低下が生じる。特開平9−223483号公報に開示さ
れているような溝(窪み)を設けた場合には、特に封入
物の溜まりによる光束低下の割合が大きくなる。
ンプであると、最冷部は封止部の肩に形成されやすくな
るが、最冷部温度が低く、これに伴い封入物の蒸気圧が
比較的低くなるため、アーク中に対流が生じやすい状態
になっている。このため、100時間経過後において
も、その光束低下はそれほど問題にならない。
て、封止部の熱損失を少なくすることで最冷部温度を上
昇させると、最冷部は電極軸の基端部付近に生じやすく
なるとともに、最冷部温度が高く発光金属の蒸気圧が高
くなるため、アーク中の対流が少なくなる。そして、点
灯、消灯の繰り返しにより電極の後背部に溜まった封入
物は、発光に寄与しなくなる。
ながら高いランプ効率のメタルハライドランプの実現が
望まれている。
も、中形と同様さらにランプ効率の向上が要求される
し、また併せてトータルコストの低減も要求される。
効率を向上するとともに、光束維持特性が優れたメタル
ハライドランプ、これを用いた放電ランプ点灯装置およ
び照明装置を提供することを目的とする。
た中形および小形のメタルハライドランプ、これを用い
た放電ランプ点灯装置および照明装置を提供することを
他の目的とする。
ハライドランプは、ほぼ円筒状の石英ガラス管の両端を
封止して放電空間部および放電空間部の両端に形成され
た一対の封止部を有する透光性放電容器、透光性放電容
器の両端の封止部に封装されて透光性放電容器の放電空
間部内に臨在する一対の電極、ならびに透光性放電容器
の放電空間部内に封入された少なくとも発光金属のハロ
ゲン化物および希ガスを含むイオン化媒体を備え、管壁
負荷が16〜21.5W/cm2、ランプ電力が250
〜400Wクラスであり、点灯時上側の封止部が相対的
に温度低減作用が大きく形成され、点灯時下側の封止部
が相対的に温度低減作用が小さく形成されていて、ラン
プ効率がランプ電力250Wクラスにおいては91lm
/W以上、同じく300Wクラスにおいては95lm/
W以上、同じく400Wクラスにおいては105lm/
W以上である発光管を具備していることを特徴としてい
る。
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
器は、石英ガラスによって構成され、両端に封止部が形
成されている。そして、一方の封止部は、点灯中上側と
なり、他方の封止部は下側になる。すなわち、透光性放
電容器は、鉛直または適当な角度たとえば±15°以内
で傾斜した状態で点灯されるように規制される。
ピンチシールによる構造を採用することができる。ピン
チシール構造の封止部には、内部にモリブデン箔が気密
に埋設され、モリブデン箔の一端に電極の軸の基端が溶
接され、他端には導入線が溶接される。
る封止部は、相対的に温度低減作用が大きく形成され
る。好適には、透光性放電容器の内部空間の端部がほぼ
半球状をなすか、開角がなるべく大きなたとえばほぼ9
0゜のほぼ円錐またはほぼ切頭円錐状をなすように成形
されたり、封止部の面積を相対的に大きくしているなど
によって構成された封止部である。なお、上記半球状と
は、幾何学的に完全な半球だけでなく、球体を半分以上
切除して、封止部端から頂点までの距離が半径より小さ
いような形状を含む。また、開角がほぼ90゜とは、9
0゜±10゜程度の許容範囲である。
側になる封止部は、相対的に温度低減作用が小さく形成
される。透光性放電容器の上下端側の形状がそれぞれほ
ぼ円錐またはほぼ切頭円錐状をなすように成形される場
合、下側は上側より開角が小さく設定される。上側の開
角をθUとし、下側の開角をθDとすると、θU>θ
D、好ましくはθU>θD+20゜の条件を満足するよ
うに設定する。
合、下側の開角をほぼ70゜のほぼ円錐状またはほぼ切
頭円錐状をなすように成形することができる。また、封
止部の面積を相対的に小さくした形状などの封止部であ
ってもよい。
電容器両端の一対の封止部に封装されて透光性放電容器
の内部に臨在している。電極の構造は、特に限定されな
いが、一般的にはタングステンの軸とその先端部に巻装
されたタングステンのコイルとによって構成される。
は、少なくとも発光金属のハロゲン化物および希ガスを
含んでいる。さらに好適には水銀がバッファガスとして
イオン化媒体に含まれる。
しくはScとが用いられる。
れ、要すればさらに適量のBrが添加される。
の内表面積当たりのランプ電力とする。すなわち、透光
性放電容器の内径を2r(cm)とし、電極間距離をd
(cm)とし、ランプ電力をWL(W)とすれば、放電
空間がほぼ円筒状のとき、管壁負荷は、下式により近似
することができる。 WL/2πrd(W/cm2) また、放電空間がほぼ回転楕円体形状のときは、その長
軸径を2a、短軸径を2bとすると、管壁負荷は、回転
楕円体の表面積を求める数式を用いて下式により近似す
ることができる。
b2)1/2〉cos−1b/a〕} そうして、ランプ電力250Wクラスにおいては、管壁
負荷を16.5〜21W/cm2の範囲の中に設定する
ことにより、ランプ効率を91lm/W以上にできるこ
とが図1から分かる。さらに、17.8W/cm2では
最高の97lm/Wが得られる。
は、管壁負荷を16〜21.5lm/Wの範囲の中に設
定することにより、ランプ効率を105lm/W以上に
できることが同様に図1から分かる。さらに、17.7
W/cm2では最高の112lm/Wが得られる。
ては、図1から推定して、16〜16.5W/cm2か
ら20.5〜21W/cm2の管壁負荷の範囲で95l
m/Wが得られるとともに、最高100lm/W程度ま
で得られる。
て250〜400Wの後に「クラス」を追記したのは、
メタルハライドランプの定格ランプ電力を直接意味する
ためだけではなく、目安としてのランプ電力の区分を示
すためである。
成に対して、以下に示す各構成を単独で、または複数を
まとめて組み合わせることができる。 1 安価な安定器に適合させる構成について 水銀灯安定器のように安価な安定器に適合するように構
成するためには、ランプ力率をある程度高い値にする必
要がある。なぜなら、安価な安定器の場合、二次電圧を
あまり高くしないので、小形ではあるが、寿命中のアー
ク立ち消えの懸念があり、これを克服するためである。
ランプ力率を高くするには、イオン化媒体の発光金属に
Sc−Naを主成分として用いることにより実現可能に
なる。 2 専用安定器点灯形の構成について ランプ電圧が高い従来の専用安定器点灯形に構成する場
合は、発光金属はSc−Na以外であってもよい。した
がって、本発明においては、発光金属として一般的には
希土類金属およびNaを用いることができる。 3 Naハロゲン化物の封入量について Naハロゲン化物を重量比でScハロゲン化物の3倍以
上封入して、高いランプ効率を得ることができる。 4 外管について 一般照明用として用いる場合のように、必要に応じて発
光管を外管内に収納することができる。この場合、外管
内は、不活性ガスたとえば窒素を定常点灯時に約0.1
MPaの圧力を呈するように封入するか、真空にする
か、またはわずかな酸素分圧の真空に近い雰囲気にする
ことができる。外管の一端または両端に受電手段たとえ
ば口金を装着することができる。なお、口金が一端にの
み装着する片口金の場合、口金を点灯中上にするか、下
にするかは、専ら使用目的に応じて任意に設定すること
ができる。
は、管壁負荷を上記範囲内で増加するとともに、点灯中
下側の封止部を相対的に温度低減作用が小さく形成した
ことにより、最冷部温度が上昇してランプ効率を向上さ
せることができる。なお、発光管は、その長軸を鉛直方
向にして点灯することは好ましいが、適度の角度たとえ
ば±15゜の傾斜状態で点灯する場合を許容する。
中上側になる封止部を相対的に温度低減作用が大きく形
成したことにより、点灯中に透光性放電容器上部の封止
部に現れる最高温度を低減することができ、これにより
金属ハロゲン化物と石英との反応によるハロゲン化シリ
コンの生成を抑制して、解離したシリコンが電極付近に
輸送され、電極のタングステンとシリコンとの低融点の
合金が形成されるのを阻止ないし大幅に抑制するから、
上記合金が飛散して透光性放電容器の内表面に付着して
遮光することによって生じる光束維持率の低下を回避す
ることができる。
の上端部がほぼ半球状になるように構成する場合、放電
空間部の内径を2rとし、電極の突出長をLとしたとき
に、0<L<rの条件を満足するように設定することが
望ましい。なお、Lがrより大きくなると、温度低減の
効果が小さくなり、光束維持率改善が小さくなる。
力250〜400Wクラスの中形において、ランプ効率
を現在市販されているものより明らかに向上させながら
十分な寿命特性を備えたメタルハライドランプを得るこ
とができる。また、イオン化媒体にNa―Sc系のハロ
ゲン化物を用いることにより、ランプ力率を高めて水銀
灯安定器のように安価な安定器に適合するメタルハライ
ドランプを得ることができる。
は、長手方向の中央部の径が最大で両端に向かって順次
径が小さくなっている放電空間部および放電空間部の長
軸方向の両端に形成された一対の封止部を有する石英ガ
ラスからなる透光性放電容器、透光性放電容器の両端の
封止部に封装されて透光性放電容器の放電空間部内に臨
在する一対の電極、ならびに透光性放電容器の放電空間
部内に封入された少なくとも発光金属のハロゲン化物お
よび希ガスを含むイオン化媒体を備え、管壁負荷が10
〜20W/cm2、ランプ電力が400Wクラス以下で
あり、透光性放電容器内の電位傾度をX(V/mm)と
し、定格ランプ電力をWL(W)としたとき、電位傾度
Xが77/WL0.55≦X≦210/WL0.69の
条件を、透光性放電容器の放電空間部の石英ガラスの重
量をA(g)、下側封止部の石英ガラスの重量をB
(g)としたとき、重量A+Bが0.019×WL+
0.48≦A+B≦0.029×WL+2.15の条件
を、それぞれ満足する発光管を具備していることを特徴
としている。
を向上するとともに、要すれば水銀灯安定器適合形に代
表されるように安価な安定器に適合するように構成して
トータルコストの低減を可能にしたものである。すなわ
ち、本発明においては、管壁負荷を上記の範囲まで高く
し、透光性放電容器の放電空間部の形状を長手方向の両
端部近傍が中央部より小さくし、電極の放電空間への突
出長を上記の範囲として発光管内の電位傾度を大きく
し、かつ封止部の断面積を上記の範囲として封止部の熱
損失を小さくすることによって、ランプ効率および演色
性の改善を実現可能にしたものである。以下、本発明の
各構成要件について分説する。
電空間部の形状において、「長手方向の中央部の径が最
大で両端に向かって順次小さくなっている」とは、回転
楕円体形状に代表される形状であるが、これに限定され
るものではなく、さらに紡錘形状やほぼ回転菱形体形状
などであってもよいという意味である。なお、「回転菱
形体」とは、一対の円錐体の底面を接合して一体化した
基本形状をなしているような形状をいう。このように本
発明の放電空間部形状であると、局部的な温度変化が少
ないので、放電空間内の対流が少なくなる。
壁負荷は、定格ランプ電力を透光性放電容器の内表面積
で除した値をいう。管壁負荷は、一般に高いほどランプ
効率および演色性が改善される方向であるが、高すぎる
と光束維持率などの寿命特性が悪化するので、本発明に
おいては、10〜20W/cm2の範囲に規定してい
る。この範囲であれば、寿命特性に問題はないととも
に、ランプ効率および演色性の改善が容易になる。
ランプ電圧を電極間距離で除した値であるが、本発明に
おいて、これを77/WL0.55≦X≦210/WL
0.69と規定したのは、以下の理由による。すなわ
ち、電位傾度Xを77/WL0.55未満にすると、電
極間距離が大きくなって色分離が発生しやすくなる。ま
た、210/WL0. 69を越えると、初期のランプ効
率は高くなる方向であるが、光束維持率が悪化する。さ
らに、電位傾度を大きくすることは、電極管距離を短く
することによっても実現できるが、この場合には所望の
ランプ電圧を確保するために、水銀蒸気圧を高める必要
から水銀封入量を多くする必要があり、発光管が破裂す
る危険性が高くなる。しかも、たとえばナトリウムハロ
ゲン化物をスカンジウムハロゲン化物に対してモル比で
3倍以上とするようにNaを多く封入する場合、アーク
温度が低下するため、ランプ電圧が低下する傾向にあ
り、所定のランプ電圧を得るにはより多くの水銀を封入
する必要がある。このため、従来この種ランプにおいて
は、電極間距離を大きくすることによって、水銀封入量
を抑制していた。ところが、電極間距離が大きくなる
と、発光金属としてNaおよびScを封入している場
合、色分離が生じる傾向が強くなる。すなわち、発光管
の上下における温度差が大きくなることによる熱拡散に
より、Naイオンは点灯中上部に、Scなどは下部に多
く存在する。なお、水銀はアークの中央に存在する。
あれば、現行の市販されている100Wクラスの石英ガ
ラス管の両端をそのままピンチシールした構造(フルプ
レスタイプ)のメタルハライドランプと同等以上の光束
維持率が得られる。しかも、本発明によれば、適度な範
囲において電位傾度を大きくすることと、その他の構成
との組み合わせにより、上述した種々の問題を解決する
ことができた。
透光性放電容器における放電空間部の石英ガラスの重量
A(g)と下側封止部の石英ガラスの重量B(g)との
和A+Bを前記のように規定している理由は、以下のと
おりである。すなわち、重量A+Bは、封止部の熱損失
を小さくするために前記条件を満足させる。この範囲で
あれば、最冷部温度を所定値範囲にして発光金属の蒸気
圧を十分高く維持でき、所望の高いランプ効率を得るこ
とができる。したがって、重量A(g)を大きくする場
合には、重量A+Bの許容範囲内で重量B(g)を小さ
くすればよい。反対に、重量Aが小さいときには、放電
空間が小さく最冷部の温度が高くなるので、重量A+B
の許容範囲内で重量Bを大きくすればよい。なお、透光
性放電容器の放電空間部の重量には、厳密には放電空間
部の上下両端部に配設されている上側封止部および下側
封止部との接合部における放電空間部の肉厚相当分を加
味した領域を含むが、測定の簡便のために放電空間部と
上側封止部および下側封止部とのそれぞれの形状線の接
合部の位置を含む透光性放電容器の軸に対して直交する
二つの平面に挟まれた部分の重量を放電空間部の重量と
いうものとする。したがって、下側封止部の重量は、上
記のうち下側の平面から下に位置する下側封止部の重量
をいう。
L+0.48未満であると、定格ランプ電力当たりの放
電空間部の体積が小さくなり、また下側封止部の熱損失
が小さくなりすぎて放電空間部の温度が上昇しすぎてし
まい、Na抜け速度の上昇や発光管リークの問題が生じ
るので、不可である。これに対して、重量A+B値が
0.029×WL+2.15を超えると、発光管の表面
積が増加し、また熱容量が増加するために、封止部の熱
損失が増加して最冷部温度が低くなりすぎ、ランプ効率
を所要の高さに維持できなくなるとともに、色分離を十
分に少なくできないので、不可である。したがって、重
量A+B値は、前記の数値条件内において放電空間内の
温度を適切にすることができる。
00Wクラス以下において本発明が成立する。すなわ
ち、以上説明した管壁負荷、電位傾度およびA+B値
は、そのいずれも200Wクラス以下だけでなく、40
0Wクラス以下でも成り立つことは後述する図8および
図9から明らかである。
成に対して、以下に示す各構成を単独で、または複数を
まとめて組み合わせることができる。 1 安価な安定器に適合させる構成について 請求項1と同様な理由である。 2 専用安定器点灯形の構成について 請求項1と同様な理由である。 3 Naハロゲン化物の封入量について 請求項1と同様な理由である。
は、透光性放電容器の放電空間部を中央部の径が最大で
両端に向かって順次小さくなっている形状とし、管壁負
荷、電位傾度Xおよび透光性放電容器の放電空間部およ
び下側封止部の石英ガラスの重量A+B値の数値条件を
前記のように規定したことにより、発光管の最冷部温度
が上昇して放電媒体の蒸気圧が高くなり、また発光管内
の温度差が小さくなって熱拡散および対流が少なくなる
ために、NaだけでなくたとえばScなどのその他の発
光金属が発光管内の上部までバランスよく拡散して色分
離が少なくなる。また、発光金属の蒸気圧が上昇するこ
とによって発光金属による発光が強くなり、反対に水銀
の発光が少なくなる。このため、ランプ効率が高くて、
しかも色分離が少ないランプ電力400Wクラス以下、
好適には200W以下のメタルハライドランプを得るこ
とができる。さらに、所望により水銀灯安定器のように
安価な安定器に適合するランプ電力400Wクラス以
下、好適には200W以下のメタルハライドランプを得
ることができる。
カンジウムハロゲン化物に対して重量比で3倍以上封入
した場合であっても、水銀を過剰に封入することなく、
所望のランプ電圧を有するとともに、ランプ効率の高い
メタルハライドランプを得ることができる。
は、放電空間部および放電空間部の両端部に形成された
一対の封止部を有する石英ガラスからなる透光性放電容
器、透光性放電容器の両端の封止部に封装されて放電空
間部内に臨在する一対の電極、ならびに透光性放電容器
の放電空間部内に封入された少なくとも発光金属のハロ
ゲン化物および希ガスを含むイオン化媒体を備え、ラン
プ電力が400Wクラス以下であり、透光性放電容器の
電極側の封止部の断面積をS(mm2)とし、定格ラン
プ電力をWL(W)としたとき、断面積Sが6.5log
eWL−15≦S≦7.0logeWLの条件を、電極の
放電空間部への突出長をL(mm)としたとき、突出長
Lが1.2logeWL−2.5≦L≦2.36logeWL
−4.0の条件を、それぞれ満足する発光管を具備して
いることを特徴としている。
電力400Wクラス以下の中形および小形、好適には2
00Wクラス以下において、高いランプ効率を備えなが
ら0−100時間の光束維持率を向上するとともに、所
望により水銀灯安定器適合形のように小形の安定器に適
合させることが可能なメタルハライドランプである。
る封止部の断面積は、封止部の断面積を変えた試験を行
った結果、特開昭57−53062号公報に開示されて
いるのとは若干異なるが、以下のとおりに構成する。す
なわち、断面積をS(mm2)、定格ランプ電力をWL
(W)としたとき、S≦7.0logeWLの条件を満足
するように小さくすればよいことが分かった。しかし、
断面積Sを小さくしすぎると、発光管リークが発生しや
すくなるので、6.5logeWL−15≦Sの条件をも
満足する必要のあることも分かった。なお、上記封止部
の断面積Sは、放電空間部の下端側において、放電空間
部を画成する肉厚相当分を見込んだ封止部の位置におい
て、発光管の長軸に直角な断面の面積をいう。
は、さらに電極の放電空間内の突出長L(mm)を以下
に示す条件を満足するように構成することにより、ラン
プ効率を高い値に維持しながら0−100時間の光束維
持率低下の問題を解決することができた。すなわち、定
格ランプ電力WL(W)としたとき、突出長Lを1.2
logeWL−2.5≦L≦2.36logeWL−4.0に
規制する。この範囲であれば、最冷部温度が高く、対流
が少ない条件で、しかも電極軸の基端部付近になって
も、電極軸の基端部付近の温度が十分に高くなるため、
封入物が溜まることが少なくなる。
と、0−100時間の光束低下が大きいので、不可であ
る。すなわち、電極の突出長Lが大きすぎると、封止部
の断面積Sを小さくしても、100時間経過中に電極後
背部に封入物が溜まり、ランプ効率が低下するためであ
る。
最冷部温度が高くなり過ぎて寿命中に発光管のリークや
クラックなどの不具合が生じやすくなるから、これまた
不可である。なお、電極の放電空間内の突出長L(m
m)を1.2logeWL−2.5≦L≦3.21logeW
L−9.9の条件を満足するように構成することによ
り、一層確実に0−100時間の光束低下を防止するこ
とができる。
成に対して、以下に示す各構成を単独で、または複数を
まとめて組み合わせることができる。 1 安価な安定器に適合させる構成について 請求項1と同様な理由である。 2 専用安定器点灯形の構成について 請求項1と同様な理由である。 3 Naハロゲン化物の封入量について 請求項1と同様な理由である。 4 透光性放電容器の形状について 本発明において、透光性放電容器をその放電空間部を回
転楕円体形状に構成することができ、この場合において
も所期の作用効果を奏することを評価の結果確認した。
しかも、石英ガラス管の両端を封止して、かつ封止部の
断面積を規制した前述した透光性放電容器の場合より初
期ランプ効率の高いメタルハライドランプを得ることが
できる。これは回転楕円体形状であると、透光性放電容
器の温度分布が相対的に均一になって電極周辺の対流が
少なくなる傾向があるため、電極の突出長を規制する手
段がより効果的であるからと考えられる。 5 管壁負荷について 本発明は、管壁負荷が10〜25W/cm2の範囲に好
適である。なお、管壁負荷は、石英ガラス管の両端を封
止した透光性放電容器の場合には、電極間に位置する放
電空間部の内表面積とする。放電空間部が回転楕円体形
状をなす場合には、放電空間部の全内表面積とする。
ば、ランプ効率が高くて、0−100時間の光束維持率
が良好な400Wクラス以下の中形および小形のメタル
ハライドランプを得ることができる。
銀灯安定器のように安価な安定器に適合するトータルコ
ストを低くすることが可能なメタルハライドランプを得
ることができる。
は、請求項1ないし3のいずれか一記載のメタルハライ
ドランプにおいて、イオン化媒体は、発光金属として少
なくともNaおよびScのハロゲン化物を含んでいるこ
とを特徴としている。
cのハロゲン化物を主成分としていればよく、所要によ
り副成分としてその他の発光金属を含むことが許容され
る。
を高くできて水銀灯安定器のように安価な安定器に適合
するように構成しやすいとともに、優れたランプ効率お
よび演色性のメタルハライドランプを得ることができ
る。
は、請求項1ないし4のいずれか一記載のメタルハライ
ドランプにおいて、発光管は、ランプ電力が100Wク
ラスのときに定格ランプ電圧が115V、同じく200
Wクラスのときに定格ランプ電圧が120V、その他の
ランプ電力のクラスときに定格ランプ電圧が130Vで
あり;発光管を内部に収納する外管を具備しており;始
動時に発光管に高電圧パルスを印加するパルス発生装置
を具備している;ことを特徴としている。
うに安価な安定器に適合するメタルハライドランプの構
成を規定している。
スを発生するのではなく、主としてスイッチング手段を
含み、そのスイッチングによって安定器に流れる電流の
急激な遮断を行い、安定器のインダクタンスから高電圧
パルスを発生させて、発光管の電極に印加して、発光管
内を絶縁破壊してメタルハライドランプを始動させるよ
うに作用するものである。
ンプ電圧は、水銀灯用安定器のように安価な安定器で安
定に点灯するために必要な値である。
請求項5記載のメタルハライドランプと;二次電圧が2
00Vないし210Vで、定格電圧が100Vまたは2
00Vであり、交流電源およびメタルハライドランプの
間に直列に介在して、メタルハライドランプに定格ラン
プ電圧を形成する安定器と;を具備していることを特徴
としている。
定器に適合するメタルハライドランプと、これを点灯す
る水銀灯安定器のように安価な安定器とによって構成さ
れる放電ランプ点灯装置を規定している。
端間にメタルハライドランプを接続しないで安定器の入
力端間に定格電圧を印加したときに、出力端間に現れる
出力電圧をいい、2次無負荷電圧と同義である。また、
「定格電圧」とは、安定器の入力端間に印加すべき入力
電圧の定格値をいう。一方、周知のようにメタルハライ
ドランプ用の安定器には、チョークコイル形と漏れ変圧
器形とがある。そして、前者はチョークコイルを主体と
する構成なので、2次電圧は定格電圧と同じになる。こ
のため、主として定格電圧が200Vの場合に採用され
る。これに対して、後者は漏れ変圧器を主体とする構成
なので、昇圧作用により定格電圧より高い2次電圧を得
ることが可能である。このため、主として定格電圧が1
00Vの場合に採用される。
器のように安価な安定器を用いてメタルハライドランプ
を安定に点灯することができるので、高ランプ効率の放
電ランプ点灯装置を低いトータルコストで得ることがで
きる。
体と;照明装置本体にメタルハライドランプが支持され
た請求項6記載の放電ランプ点灯装置と;を具備してい
ることを特徴としている。
ルハライドランプの発光を何らかの目的で利用するあら
ゆる装置を含む概念であり、たとえば照明器具、移動体
用ヘッドライト、光ファイバー用光源装置、画像投射装
置、光化学装置などに用いることができる。なお、「照
明装置本体」とは、上記照明装置からメタルハライドラ
ンプを備えた放電ランプ点灯装置を除いた残余の部分を
いう。
を参照して説明する。
第1の実施形態を示す正面図である。
ある。
口金、4は下部支持構体、5は上部支持構体、6は接続
導体、7はパルス発生装置である。
電極1b、図示しないイオン化媒体、モリブデン箔1c
および導入線1dを備えている。
端を封止して構成され、放電空間部1a1および一対の
封止部1a2、1a3を備えている。なお、1a11
は、排気チップオフ部である。封止部1a2は、点灯中
上側となり、放電空間部1a1の上端部が半球状をなす
ようにピンチシールにより形成されている。すなわち、
放電空間部1a1の内径を2rとし、半球状部分の深さ
をlとしたとき、r=lになっている。封止部1a3
は、点灯中下側となり、放電空間部1a1の下端部が切
頭円錐形状をなすようにピンチシールにより形成されて
いる。そして、切頭円錐形状の開角が70゜に設定され
ている。
り、軸1b1とその先端部に巻装されたコイル1b2と
を備えている。そして、軸1b1の基端がそれぞれ封止
部1a2、1a3内に埋設され、モリブデン箔1cに溶
接されている。モリブデン箔1cは、封止部1a2、1
a3内に気密に埋設されている。
溶接され、封止部1a2、1a3から外部に導出されて
いる。
物、希ガスおよび水銀からなる。
にフレアステム2aを封着して備えている。フレアステ
ム2aは、一対の導入線2a1、2a2を気密に導入し
ている。
ネック部2aに固着され、一対の導入線2a1、2a2
の一方がシェル部に、他方がセンターコンタクトに、そ
れぞれ接続している。
するとともに、下側の電極1bに電気的に接続するもの
で、枠形導体4aおよび金属バンド4bを備えている。
枠形導体4aは、導入線2a1に溶接されている。発光
管1の下部の導入線1dは、枠形導体4aに溶接されて
いる。金属バンド4bは、封止部1a3を抱持すること
により、発光管1の下側を支持するとともに、枠形導体
4aに溶接されている。
ンド5bおよびスプリング片5cを備えている。金属バ
ンド5bは、封止部1a2を抱持することにより、発光
管1の上側を支持するとともに、枠形導体5aに溶接さ
れている。スプリング片5cは、基端が枠形導体5aに
溶接され、先端が外管2の頂部内面に対して弾力的に当
接して上部支持構体5を外管2内の所定の位置に保持す
る。発光管1の上部の導入線1dは、枠形導体5aに溶
接されている。
され、中間が外管2の内面側に沿って湾曲して延在する
とともに、上端が上部支持構体5の枠形導体5aに溶接
されている。
および点灯管7bを直列に備え、始動時にのみ作動して
図示しない安定器と協働して高電圧パルスを発生して、
発光管1に印加する。
6×2.8)) 100時間でのランプ効率:97lm/W 光束維持率:図4の曲線C
3.6)) 100時間でのランプ効率:112lm/W 光束維持率:図4の曲線Cとほぼ同様 図4は、本発明のメタルハライドランプの各実施例にお
ける光束維持率特性を比較例のそれと対比して示すグラ
フである。
軸は光束維持率(%)を、それぞれ示す。曲線Cは実施
例1、曲線Dは実施例3(後述する。)、曲線Eは比較
例1、曲線Fは比較例2を、それぞれ示す。
50Wクラスのメタルハライドランプ(HL−ネオハラ
イドランプ)である。また、比較例2は、上側の封止部
が放電空間部の上側の端部が開角70゜の切頭円錐形状
になる構造である以外は、実施例1と同一仕様の試作品
である。
第2の実施形態における発光管を示す拡大正面図であ
る。
一符号を付して説明は省略する。
電空間部1a1の上側の端部が開角90゜の切頭円錐形
状になるように構成している点で異なる。
および比較例2における発光管の各部の温度を示すグラ
フである。
軸は温度(℃)を、それぞれ示す。また、曲線Gは実施
例1、曲線Hは実施例3、曲線Iは比較例2を、それぞ
れ示す。
第3の実施形態における発光管を示す拡大正面図であ
る。
て説明は省略する。
が回転楕円体形状をなしている点で異なる。
電力をWL(W)としたとき、透光性放電容器1aの内
部の電位傾度X(V/mm)を77/WL0.55≦X
≦210/WL0.69とし、放電空間部1a1の重量
をA(g)、下側封止部1a3の重量をB(g)とした
とき、A+Bを0.019×WL+0.48≦A+B≦
0.029×WL+2.15を満足するように設定され
る。なお、軸方向における放電空間部1a1の長さはL
dd下側封止部1a3の長さはLsである。
ランプにおける電位傾度の要件を説明するグラフであ
る。
Aおよび下側封止部の重量Bの要件を説明するグラフで
ある。
し、縦軸が図8は電位傾度X(V/mm)を、また図9
はA+B値(g)を、それぞれ示す。
250W、300Wおよび400Wのそれぞれにおい
て、電極間距離を変えて電位傾度の異なる複数の試作品
を製作し、点灯した結果を記号で示している。図中、記
号○は色分離および光束維持率ともに問題ないので可で
ある、記号△は色分離が大きいので問題がある、記号×
は点灯6000時間における光束維持率が40%を下回
る結果なので不可である、をそれぞれ示している。した
がって、ランプ電力400W以下において、曲線aおよ
び曲線bの間の斜線を施した領域が発明の成立範囲であ
ることが分かる。図9は、同様にランプ電力100W、
200W、250W、300Wおよび400Wのそれぞ
れにおいて、A+B値の異なる複数の試作品を製作し、
点灯した結果を記号で示している。図中、記号○は色分
離および発光管リークともに問題ないので可である、記
号△は色分離が大きいので問題がある、記号×は600
0時間以内の点灯で発光管リークが発生したので不可で
ある、をそれぞれ示している。したがって、ランプ電力
400W以下において、直線cおよび直線dの間の斜線
を施した領域が発明成立範囲であることが分かる。
の第4に実施形態における発光管を示す拡大正面図であ
る。
一符号を付して説明は省略する。
S(mm2)が定格ランプ電力WL(W)に対して6.
5logeWL−15≦S≦7.0logeWLを満足するよ
うに設定されている。すなわち、断面積Sを所定範囲に
小さく整形しており、図においては線y−yにおける断
面が円形をなしている。
空間部1a内への突出長L(mm)を定格ランプ電力W
L(W)に対して1.2logeWL−2.5≦L≦2.
36logeWL−4.0を満足するように設定されてい
る。
ドランプにおける下側封止部の断面積Sの要件を従来技
術のそれと対比して説明するグラフである。
出長Lの要件を説明するグラフである。
し、縦軸が図10は封止部断面積S(mm2)を、また
図1電極突出長L(mm)をそれぞれ示す。
の斜線を施した領域は、請求項3の発明の成立範囲を示
している。なお、曲線gは、従来技術における断面積と
定格ランプ電力との関係を示す。また、図中において、
記号○は初期光束および発光管リークともに問題ない、
記号△は0時間の光束が目標値以下である、記号×は6
000時間以内の点灯で発光管リークが発生した、をそ
れぞれ示している。
であって、かつ曲線hおよび曲線iの間の斜線を施して
いる領域は、請求項3の発明成立範囲を示している。な
お、ランプ電力400W超の範囲は未検討である。そし
て、曲線jおよび曲線iの間のクロス斜線を施している
領域は、請求項3の発明の発明における、より好ましい
範囲を示している。また、図中において、記号□は0−
100時間の全光束低下が5%未満である、記号○は0
−100時間の全光束低下が5%以上10%未満であ
る、記号△は0−100時間の全光束低下が10%以上
である、記号×は6000時間以内の点灯で発光管リー
クが発生した、をそれぞれ示している。
3mg 水銀:17.5mg 希ガス:Ar6666Pa 電極間距離:16.5mm 発光管内径:10.5mm 封止部断面積S:20mm2 電極長L(mm) 0時間光束(lm) 100時間光束(lm) 5 9500 9200 6 9500 8500 7 9500 7500 図13は、本発明の放電ランプ点灯装置の一実施形態を
示す回路図である。
灯安定器、13はメタルハライドランプである。
る。
a、力率改善用コンデンサ12bおよび放電用抵抗器1
2cから構成されている。チョークコイル12aは、交
流電源11に対して、限流インピーダンスとしてメタル
ハライドランプ13と直列に接続される。力率改善用コ
ンデンサ12bは、交流電源11に対して、チョークコ
イル12aおよびメタルハライドランプ13の直列回路
と並列に接続されて、そこを流れる進相電流によって遅
相の始動電流を相殺して低始動電流化を図る。放電用抵
抗器12cは、力率改善用コンデンサ12bに並列接続
されて、力率改善用コンデンサ12bの残留電荷を放電
させて電撃を防止する。
実施形態のものを用いる。
としてのダウンライトを示す断面図である。
2はランプソケット、23はメタルハライドランプであ
る。
び反射板21bを備えている。
に装着される。
される。
実施形態のものを用いる。
50〜400Wクラスにおいて、管壁負荷を16〜2
1.5W/cm2、点灯時上側の封止部が相対的に温度
低減作用が大きく形成され、点灯時下側の封止部が相対
的に温度低減作用が小さく形成されていて、ランプ効率
がランプ電力250Wクラスにおいては91lm/W以
上、300Wクラスにおいては95lm/W以上、40
0Wクラスにおいては105lm/W以上である発光管
を具備していることにより、ランプ効率が高くても光束
維持特性が優れたメタルハライドランプを提供すること
ができる。
0Wクラス以下において、透光性放電容器の放電空間部
が中央部の径が最大で両端に向かって順次径が小さくな
っている形状であり、管壁負荷が10〜20W/c
m2、透光性放電容器内の電位傾度Xが定格ランプ電力
WL(W)に対して77/WL0.55≦X≦210/
WL0.69、放電空間部の重量A(g)、下側封止部
の重量B(g)としたときA+Bが0.019×WL+
0.48≦A+B≦0.029×WL+2.15を満足
する発光管を具備していることにより、発光管内の対流
が良好になってランプ効率を高くしたメタルハライドラ
ンプを提供することができる。
0W以下において、透光性放電容器における下側の封止
部の断面積S(mm2)を定格ランプ電力WL(W)に
対して6.5logeWL−15≦S≦7.0logeWL、
電極の放電空間内への突出長L(mm)を1.2loge
WL−2.5≦L≦2.36logeWL−4.0を満足
する発光管を具備していることにより、ランプ効率が高
くて、しかも0−100時間の光束維持率特性が良好な
メタルハライドランプを提供することができる。
3の効果に加えて発光金属としてScおよびNaのハロ
ゲン化物を含んでいることにより、ランプ電圧を高くし
てトータルコストの低い水銀灯安定器のように安価な安
定器に適合するメタルハライドランプを提供することが
できる。
100Wクラスのときに定格ランプ電圧が115V、2
00Wクラスのときに120V、その他のクラスのとき
に130Vであり、外管およびパルス発生装置を具備し
ていることにより、日本における水銀灯安定器のように
安価な安定器に適合するメタルハライドランプを提供す
ることができる。
0Vないし210Vで、定格電圧が100Vまたは20
0Vであり、水銀灯安定器のように安価な安定器に適合
するメタルハライドランプに定格ランプ電圧を形成する
安定器を具備していることにより、コストの低い放電ラ
ンプ点灯装置を提供することができる。
5の効果を有する照明装置を提供することができる。
プ効率の関係を示すグラフ
態を示す正面図
ける光束維持率特性を比較例のそれと対比して示すグラ
フ
態における発光管を示す拡大正面図
および比較例2における発光管の各部の温度を示すグラ
フ
態における発光管を示す拡大正面図
る電位傾度の要件を説明するグラフ
封止部の重量Bの要件を説明するグラフ
形態における発光管を示す拡大正面図
ける下側封止部の断面積Sの要件を従来技術のそれと対
比して説明するグラフ
を説明するグラフ
示す回路図
ンライトを示す断面図
Claims (7)
- 【請求項1】ほぼ円筒状の石英ガラス管の両端を封止し
て放電空間部および放電空間部の両端に形成された一対
の封止部を有する透光性放電容器、透光性放電容器の両
端の封止部に封装されて透光性放電容器の放電空間部内
に臨在する一対の電極、ならびに透光性放電容器の放電
空間部内に封入された少なくとも発光金属のハロゲン化
物および希ガスを含むイオン化媒体を備え、管壁負荷が
16〜21W/cm2、ランプ電力が250〜400W
クラスであり、点灯時上側の封止部が相対的に温度低減
作用が大きく形成され、点灯時下側の封止部が相対的に
温度低減作用が小さく形成されていて、ランプ効率がラ
ンプ電力250Wクラスにおいては91lm/W以上、
同じく300Wクラスにおいては95lm/W以上、同
じく400Wクラスにおいては105lm/W以上であ
る発光管を具備していることを特徴とするメタルハライ
ドランプ。 - 【請求項2】長手方向の中央部の径が最大で両端に向か
って順次径が小さくなっている放電空間部および放電空
間部の長軸方向の両端に形成された一対の封止部を有す
る石英ガラスからなる透光性放電容器、透光性放電容器
の両端の封止部に封装されて透光性放電容器の放電空間
部内に臨在する一対の電極、ならびに透光性放電容器の
放電空間部内に封入された少なくとも発光金属のハロゲ
ン化物および希ガスを含むイオン化媒体を備え、管壁負
荷が10〜20W/cm2、ランプ電力が400Wクラ
ス以下であり、透光性放電容器内の電位傾度をX(V/
mm)とし、定格ランプ電力をWL(W)としたとき、
電位傾度Xが77/WL 0.55≦X≦210/WL
0.69の条件を、透光性放電容器の放電空間部の石英
ガラスの重量をA(g)、下側封止部の石英ガラスの重
量をB(g)としたとき、重量A+Bが0.019×W
L+0.48≦A+B≦0.029×WL+2.15の
条件を、それぞれ満足する発光管を具備していることを
特徴とするメタルハライドランプ。 - 【請求項3】放電空間部および放電空間部の両端部に形
成された一対の封止部を有する石英ガラスからなる透光
性放電容器、透光性放電容器の両端の封止部に封装され
て放電空間部内に臨在する一対の電極、ならびに透光性
放電容器の放電空間部内に封入された少なくとも発光金
属のハロゲン化物および希ガスを含むイオン化媒体を備
え、ランプ電力が400Wクラス以下であり、透光性放
電容器の電極側の封止部の断面積をS(mm2)とし、
定格ランプ電力をWL(W)としたとき、断面積Sが
6.5logeWL−15≦S≦7.0logeWLの条件
を、電極の放電空間部への突出長をL(mm)としたと
き、突出長Lが1.2logeWL−2.5≦L≦2.3
6logeWL−4.0の条件を、それぞれ満足する発光
管を具備していることを特徴とするメタルハライドラン
プ。 - 【請求項4】イオン化媒体は、発光金属として少なくと
もNaおよびScのハロゲン化物を含んでいることを特
徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のメタルハ
ライドランプ。 - 【請求項5】発光管は、ランプ電力が100Wクラスの
ときに定格ランプ電圧が115V、同じく200Wクラ
スのときに定格ランプ電圧が120V、その他のランプ
電力クラスのときに定格ランプ電圧が130Vであり;
発光管を内部に収納する外管を具備しており;始動時に
発光管に高電圧パルスを印加するパルス発生装置を具備
している;ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
か一記載のメタルハライドランプ。 - 【請求項6】請求項5記載のメタルハライドランプと;
二次電圧が200Vないし210Vで、定格電圧が10
0Vまたは200Vであり、交流電源およびメタルハラ
イドランプの間に直列に介在して、メタルハライドラン
プに定格ランプ電圧を形成する安定器と;を具備してい
ることを特徴とする放電ランプ点灯装置。 - 【請求項7】照明装置本体と;照明装置本体にメタルハ
ライドランプが支持された請求項6記載の放電ランプ点
灯装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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