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JP2001102001A - 短アーク形のメタルハライド放電ランプ、メタルハライド放電ランプ装置および照明装置 - Google Patents

短アーク形のメタルハライド放電ランプ、メタルハライド放電ランプ装置および照明装置

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Publication number
JP2001102001A
JP2001102001A JP27537799A JP27537799A JP2001102001A JP 2001102001 A JP2001102001 A JP 2001102001A JP 27537799 A JP27537799 A JP 27537799A JP 27537799 A JP27537799 A JP 27537799A JP 2001102001 A JP2001102001 A JP 2001102001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
metal halide
airtight container
arc type
halide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP27537799A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Kamimura
幸三 上村
Toshihiko Ishigami
敏彦 石神
Atsushi Saida
淳 斉田
Mikio Matsuda
幹男 松田
Toshio Hiruta
寿男 蛭田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP27537799A priority Critical patent/JP2001102001A/ja
Publication of JP2001102001A publication Critical patent/JP2001102001A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】始動時の光立ち上がり特性が悪く環境負荷の大
きい水銀を本質的には用いないで、封着部のモリブデン
箔の腐食速度の遅い短アーク形のメタルハライド放電ラ
ンプ、これを用いたメタルハライド放電ランプ装置およ
び照明装置を提供すること。 【解決手段】1は気密容器、2は封着部が電解研磨によ
り鏡面仕上げとなっている電極、3はモリブデン箔、4
は外部リード線。気密容器1は、石英ガラスを外径7m
mの回転楕円面形状に成形してなり、楕円の長軸方向の
両端に一対の細長い封止部1a、1aを一体に備えてい
る。気密容器1内には、放電媒体として、希ガス、第1
のハロゲン化物および第2のハロゲン化物が封入されて
いる。希ガスとして、キセノン5気圧を封入した。第1
のハロゲン化物として、ヨウ化ナトリウムを3.5m
g、ヨウ化スカンジウムを0.5mg封入した。第2の
ハロゲン化物として、ZnI2を0.6mg封入した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は短アーク形のメタル
ハライド放電ランプ、これを用いたメタルハライド放電
ランプ装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】相対向する一対の電極を備えた発光管内
に希ガス、発光金属のハロゲン化物および水銀を封入し
たメタルハライド放電ランプは、比較的高効率で、高演
色性であるため、広く使用されている。
【0003】ランプの発光を集光してスクリーンに投射
する液晶プロジェクタなどにおいては、小形で短アーク
形のメタルハライド放電ランプが用いられている。ま
た、近時自動車用のヘッドライトとして、小形で短アー
クのメタルハライド放電ランプが使用されだしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】小形で短アークのメタ
ルハライド放電ランプの場合、電極間距離が短いほど所
要のランプ電圧を確保するためには、水銀の蒸気圧を高
くする必要がある。すなわち、メタルハライド放電ラン
プは、電気特性を所要に維持するために、水銀を封入し
ている。たとえば、発光管の内容積が1cc以下の小形
の短アークのメタルハライド放電ランプにおいては、点
灯中の水銀蒸気圧が20気圧以上にもなる。 このた
め、以下に示す欠点がある。
【0005】第1の問題点は、発光管の温度が変化する
と、発光の色温度が大きく変化し、これに伴い演色性も
変化することである。この従来の放電ランプは、希ガス
としてアルゴン500torr、ハロゲン化物としてヨ
ウ化ジスプロシウムDyI3を1mgおよびヨウ化ネオ
ジムNdI3を1mg、ならびに水銀13mgを封入し
たものである。
【0006】ところで、発光金属による発光量は、その
蒸気圧に比例的に変化する。そして、発光金属の蒸気圧
は、水銀のそれに比較すると、著しく低いため、発光管
の温度が変わると、発光金属は、その蒸発量が変わって
蒸気圧が変化するから、発光量が変化する。
【0007】これに対して、水銀の蒸気圧は非常に高い
ので、発光管の温度が変化してもそれほど変化しないか
ら、水銀の強い輝線スペクトルによる発光量は変化が少
ない。 したがって、発光管への入力電力が少なくなる
と、相対的に水銀による発光が支配的になるために、発
光の色温度が低くなるとともに、演色性が低下する。こ
のことは、水銀を封入する従来のメタルハライド放電ラ
ンプは、調光に適さないことを意味する。
【0008】第2の問題点は、点灯中の水銀蒸気圧が非
常に高くなっているので、再始動させるためには、非常
に高くてパワーの大きい再始動電圧を要することであ
る。これにより、点灯回路が高価になるのみでなく、回
路、ランプおよびこれらを収納する器具を高電圧に対し
て絶縁する必要がある。
【0009】第3の問題点は、発光管が破裂しやすくな
ることである。上述したように、水銀の点灯時の蒸気圧
が高いため、初期歪ないし長期点灯中に歪が増大するこ
とにより、発光管が破裂しやすい。
【0010】水銀の蒸気圧が高いことに伴う上述の問題
の他に、水銀を封入すること自体の問題がある。すなわ
ち、水銀は環境負荷が大きいので、使用しなくて済むの
であれば、好都合である。
【0011】第4の問題は、水銀を封入しているがため
に始動からの光出力特性が悪いということである。
【0012】また、液晶プロジェクタなど光学系を介し
て集光し、離間位置の照射面たとえばスクリーンにおい
て照度を大きく照明する場合には、放電ランプからの発
光が如何にロスなく光学系を通過して照射面に到達する
かが重要である。
【0013】ロスを少なくして照射面の照度を向上する
には、放電ランプのアークが細く絞られている必要があ
る。アークが絞られているということは、アーク温度の
分布が急峻になっているということである。
【0014】ところが、水銀の発光は、吸収があって光
学的に厚く、中・低温部分で発光の吸収によりエネルギ
ーを吸収して温度が上昇するため、アーク温度の分布は
放物線状に広がり、したがってアークを絞ることができ
ない。
【0015】これに対して、発光金属としてスカンジウ
ムや希土類金属を用いて、その発光を非常に多くする
と、水銀が存在していても、アークを絞ることができる
ことは知られている。
【0016】しかし、上記の場合には、水銀の点灯圧力
が高いと、対流が激しくなり、アークの不安定が生じて
実用に供し得ない。また、水銀を使用しない分、ハロゲ
ン化物が多量に封入されるために、封入部分の腐食が、
水銀封入の場合に比して、シビアとなる。具体的には、
電極軸の表面には微細な凹凸が形成されているので、石
英ガラスとの封着が良好に行われず、封入されたモリブ
デン箔が腐食スピードが従来の水銀封入タイプのメタル
ハライドランプに比べると早くなるという問題がわかっ
た。
【0017】本発明は、始動時の光立ち上がり特性が悪
く環境負荷の大きい水銀を本質的には用いないで、始動
特性が良く照射面照度を高くできるとともに、調光が可
能で、再始動電圧が低く、しかも気密容器が破裂しにく
く、封入物であるモリブデン箔の腐食速度を抑えられる
短アーク形のメタルハライド放電ランプ、これを用いた
メタルハライド放電ランプ装置および照明装置を提供す
ることを目的とする。
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の短アー
ク形のメタルハライド放電ランプは、耐火ガラス性で透
光性の気密容器と;気密容器に封着され、封着部分が少
なくとも鏡面をなしている一対の電極と;気密容器に封
入され、電極と電気的に接続された一対のモリブデン箔
と;第1のハロゲン化物、第2のハロゲン化物および希
ガスを含んで気密容器内に封入され、第1のハロゲン化
物は、ナトリウムNa、スカンジウムScおよび希土類
金属からなるグループの中から選択された1種または複
数種のハロゲン化物であり、第2のハロゲン化物は蒸気
圧が相対的に大きくい鉄Fe、亜鉛Zn、アルミニウム
Al、カドミウムCd、マグネシウムMg、コバルトC
o、クロムCr、ニッケルNi、マンガンMn、アンチ
モンSb、ベリリウムBe、レニウムReおよびガリウ
ムGaからなるグループの中から選択された1種または
複数種のハロゲン化物である放電媒体と;を具備し、本
質的に水銀が封入されていないことを特徴としている。
【0018】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0019】まず、気密容器について説明する。
【0020】耐火ガラス性で透光性の気密容器とは、放
電ランプの通常の作動温度に十分耐える耐火性を備える
ガラス材料であり、かつ放電によって発生した所望波長
域の可視光を外部に導出することができれば、どのよう
なもので作られていてもよい。たとえば石英ガラスであ
る。
【0021】なお、必要に応じて、気密容器の内面に耐
ハロゲン性または耐金属性の透明性被膜を形成するか、
気密容器の内面を改質することが許容される。
【0022】次に、電極について説明する。
【0023】本発明の短アーク形のメタルハライド放電
ランプは、交流および直流のいずれで点灯するように構
成してもよい。電極の表面は、その気密容器に封着され
る部分、すなわち密着する部分が鏡面となっていること
を要する。鏡面とは、正反射特性を持つという意味に近
似するが、要はマイクロmオーダーでの凹凸状は許容す
るが、mmオーダーでは、平面(曲面)であるものであ
る。
【0024】一対の電極は、交流で作動する場合、同一
構造とするが、直流で作動する場合、一般に陽極は温度
上昇が激しいから、陰極より放熱面積の大きいものを用
いる。 短アーク形とは、気密容器内に形成される電極
間距離を小さくすることにより、放電ランプの発光をな
るべく点光源に近付けて反射鏡またはレンズなどの光学
系による集光を効率よく行おうとするものであり、本発
明においては実際的には電極間距離が6mm以下であ
る。すなわち、電極間距離が6mmを超えると、放電媒
体の対流によるアークの上方への湾曲が大きくなりすぎ
る。
【0025】したがって、本発明においては、短アーク
形とは電極間距離が6mm以下のものをいう。しかし、
好ましくは4mm以下、液晶プロジェクタなどの投射用
において最適には1から3mmである。なお、電極間距
離は、電極の先端で計測する。
【0026】モリブデン箔は、実質的に気密容器に密着
して封入されているもので、電極に電気的に接続されて
いる。さらに、放電媒体について説明する。 本発明に
おいて放電媒体は、前述したように第1のハロゲン化
物、第2のハロゲン化物および希ガスからなる。 第1
のハロゲン化物は、始動特性が良好で可視光を発光する
金属のハロゲン化物である。これらの金属の点灯中の蒸
気圧は必ずしも高くない。前記に特定された発光金属か
らなるグループの範囲内であれば、任意の1種または複
数種を用いることができる。 第2のハロゲン化物は、
点灯中の蒸気圧が相対的に大きい上記金属である。蒸気
圧が大きいとは、水銀のように大きすぎる必要はなく、
好ましくは5気圧程度以下である。
【0027】また、第2のハロゲン化物は、可視光の発
光が禁止されるものではなく、放電ランプが放射する全
可視光に対する割合が小さくて影響が少なければ、許容
される。
【0028】第1および第2のハロゲン化物を構成する
ハロゲンとしては、ヨウ素が反応性が最も適当であり、
臭素、塩素、フッ素の順に反応性が強くなっていくが、
要すれば以上のいずれを用いてもよい。また、たとえば
ヨウ化物および臭化物のように異なるハロゲンの化合物
を併用することもできる。
【0029】希ガスは、始動用および緩衝ガスとして作
用するもので、気密容器を透過しなければ、特に限定さ
れないが、ネオンは石英ガラスを透過しやすいので、気
密容器を石英ガラスで形成する場合には、アルゴン、ク
リプトンまたはキセノンが推奨される。
【0030】さらに、水銀について説明する。
【0031】本発明において、本質的に水銀が封入され
ていないとは、気密容器の内容積1cc当たり0.1mg
未満、好ましくは0.2mg以下の水銀が存在している
ことを意味する。
【0032】しかし、水銀を全く封入しないことは環境
上望ましいことである。
【0033】従来のように水銀蒸気によって放電ランプ
の電気特性を維持する場合には、気密容器の内容積1c
c当たり20mg以上封入していたことからすれば、本
発明は水銀量が実質的に少ないといえる。
【0034】最後に、作用について説明する。
【0035】以上の説明から明らかなように、本発明に
おいては、可視光の発光を主として担当する金属のハロ
ゲン化物である第1のハロゲン化物の他に、蒸気圧が比
較的大きい金属のハロゲン化物を第2のハロゲン化物と
して、水銀に代えて封入したので、ランプ電圧は、主と
して第2のハロゲン化物の蒸発量で決まる。第2のハロ
ゲン化物が不完全蒸発の場合、蒸発量は第2のハロゲン
化物の蒸気圧で決まる。蒸気圧は最冷部温度で決まる。
【0036】しかしながら、水銀に比して反応性の高い
ものであるために、モリブデン箔との反応が著しく早く
なる。しかしながら、気密容器の封着部分は、電極が鏡
面部分をなしているため密着度が高まり、モリブデン箔
に至る隙間が従来よりも小さくなる。したがって、ハロ
ゲン化物が浸入する速度も遅くなり、寿命中モリブデン
箔の侵食によるランプ不点灯の現象は少なくなる。
【0037】請求項2の発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプは、請求項1記載の短アーク形のメタル
ハライド放電ランプにおいて、100W以下で点灯され
ることを特徴としている。
【0038】請求項3の発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプは、請求項1または2に記載の短アーク
形のメタルハライド放電ランプにおいて、気密容器は、
その内容積が1cc以下であり;一対の電極は、その電
極間距離が6mm以下である;ことを特徴としている。
【0039】本発明は、小形で、しかも短アーク形であ
って、従来用いられていた小形の白熱電球に置換し得る
点光源に近いメタルハライド放電ランプを得るのに好ま
しい具体的な数値範囲を規定したものである。
【0040】気密容器の内容積は、上記の範囲内におい
て、液晶プロジェクタ、店舗用照明器具などの用途に
は、0.1から1ccが適当である。また、自動車用ヘ
ッドライト、光ファイバー照明装置などの用途には、
0.005から0.1ccが適当である。
【0041】なお、電極間距離については請求項1にお
いて述べたとおりである。
【0042】請求項4の発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプは、請求項1ないし3のいずれか一記載
の短アーク形のメタルハライド放電ランプにおいて、少
なくとも一方の電極側の気密容器の周囲に保温手段が配
設されていることを特徴としている。
【0043】本発明は、第2のハロゲン化物の蒸気圧に
よって電気特性を維持しようとするものであるが、第2
のハロゲン化物の蒸気圧は水銀に比較して低いので、保
温手段を併用することにより、蒸気圧をなるべく高くす
ることができる。
【0044】保温手段としては、既知の構成を採用する
ことができ、反射鏡と組み合わせる場合には、反射鏡の
投光開口側の電極を包囲する気密容器の外面に保温膜を
形成するのがよい。
【0045】請求項5の発明のメタルハライド放電ラン
プ装置は、回転2次曲面形状の反射鏡と;反射鏡のほぼ
焦点の位置に発光中心が位置するように一体化された請
求項1ないし4のいずれか一記載の短アーク形のメタル
ハライド放電ランプと;を具備していることを特徴とし
ている。
【0046】請求項6の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の短アーク形のメタルハライド放電ランプ
と;を具備していることを特徴としている。
【0047】本発明は、請求項1ないし4の短アーク形
のメタルハライド放電ランプを何らかの照明の目的のた
めに使用する装置の全てに適応するものであるが、特に
反射鏡およびまたはレンズなどの光学系と組み合わせて
用いる照明装置、たとえば液晶プロジェクタ、オーバヘ
ッドプロジェクタ、自動車用ヘッドライト、光ファイバ
ー照明装置、店舗用照明器具などに好適である。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0049】図1は、本発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプの第1の実施形態を示す正面図である。
【0050】図において、1は気密容器、2は電極、3
はモリブデン箔、4は外部リード線である。
【0051】気密容器1は、石英ガラスを内径14mm
の回転楕円面形状に成形してなり、楕円の長軸方向の両
端に一対の細長い封止部1a、1aを一体に備えてい
る。
【0052】電極2は、電極軸2aおよび電極軸2aの
先端部を少し突出させて電極コイル2bを巻回してな
る。電極軸2aの基部は、封止部1a内において、モリ
ブデン箔3の一端に溶接されている。電極間距離は4.
2mmに設定されている。発光管の中央部の外径は7m
m、電極は軸径0.4mm、全長9mmで軸全体を電解
研磨により鏡面仕上げとしている。 モリブデン箔3
は、封止部1a内に気密に封着されるとともに、他端に
外部リード線4が溶接されている。 気密容器1内に
は、放電媒体として、希ガス、第1のハロゲン化物およ
び第2のハロゲン化物が封入されている。
【0053】希ガスとして、キセノン5気圧を封入し
た。 第1のハロゲン化物として、ヨウ化ナトリウムを
3.5mg、ヨウ化スカンジウムを0.5mg封入し
た。封入した。 第2のハロゲン化物として、ZnI2
を0.6mg封入した。 そうして、得られた短アーク
形のメタルハライド放電ランプについて、始動電流4A
(定常電流1.2A)で3分間点灯5分間消灯の点滅サ
イクルを行う試験を行った。 なお、比較例として、電
極を電解研磨していないものを使用した。なお、その他
の構成は同一である。 実験の結果、本発明のものは1
万4千回点滅できたのに対して、比較例は8千回であっ
た。
【0054】図2は、本発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプの第2の実施形態を示す中央断面正面図
である。 図において、図1と同一部分には同一符号を
付して説明は省略する。 本実施形態は、気密容器1の
内容積が0.05ccの小形のメタルハライド放電ラン
プである点において異なる。 気密容器1は内径4mm
である。 電極2は、全体を鏡面仕上げとしていて、電
極コイルを装着していない。電極間距離は4.2mmで
ある。 放電媒体は以下のとおりである。キセノン1気
圧、第1のハロゲン化物はヨウ化スカンジウムScI3
を0.14mg、ヨウ化ナトリウムNaIを0.86m
g封入した。また、第2のハロゲン化物としては、1m
g封入した。
【0055】図3は、本発明の短アーク形のメタルハラ
イド放電ランプの第3の実施形態を示す正面図である。
本実施形態は、図2に示すのと同様な小形の短アーク
形のメタルハライド放電ランプをさらに自動車用ヘッド
ライトに装着するように構成したものである。
【0056】21は外管、22は口金、23は絶縁チュ
ーブである。
【0057】外管21は、内部に図2に示すのとほぼ同
様な構造のメタルハライド放電ランプ5’を収納してお
り、両端封止形で、その一端が口金22に植立される。
他端から導出された外部リード線4は外管21に平行に
延在して口金22内に導入され、図示しない端子に接続
されている。なお、このものは、モリブデン箔3自体も
鏡面仕上げしていて電極との間に隙間はさらに生じにく
くなっている。 絶縁チューブ23は、外部リード線を
被覆する。
【0058】図4は、本発明の照明装置の第1の実施形
態としての自動車用ヘッドライトを示す斜視図である。
図において、31は反射鏡、32は前面カバーであ
る。反射鏡31は、プラスチックスの成形によって異形
の回転放物面に形成され、頂部背面から図9に示すメタ
ルハライド放電ランプ(図示しない。)を着脱するよう
に構成されている。
【0059】前面カバー32は、透明性のプラスチック
スの成形によりプリズムまたはレンズを一体に形成して
いて、反射鏡の前面開口に気密に装着される。
【0060】
【発明の効果】請求項1ないし6の各発明によれば、水
銀に代えて蒸気圧が相対的に高くて、しかも可視光の発
光が少ない金属のハロゲン化物を、発光金属のハロゲン
化物とともに封入したことにより、環境負荷の大きい水
銀を本質的に用いないで、始動特性を高くできるととも
に、調光が可能で、再始動電圧が低く、しかもモリブデ
箔の腐食速度の遅い短アーク形のメタルハライド放電ラ
ンプを提供することができる。
【0061】請求項4の発明によれば、加えて少なくと
も一方の電極側の周囲に保温手段が配設されることによ
り、第2のハロゲン化物の蒸気圧を好ましい高い範囲に
維持しやすい短アーク形のメタルハライド放電ランプを
提供することができる。
【0062】請求項5の発明によれば、回転2次曲面形
状の反射鏡と一体化されて光学性能を発揮しやすくて、
しかも請求項1ないし4の効果を有するメタルハライド
放電ランプ装置を提供することができる。
【0063】請求項6の照明装置によれば、請求項1な
いし4の効果を有する照明装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の短アーク形のメタルハライド放電ラン
プの第1の実施形態を示す正面図
【図2】本発明の短アーク形のメタルハライド放電ラン
プの第2の実施形態を示す中央断面正面図
【図3】本発明の短アーク形のメタルハライド放電ラン
プの第3の実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明の照明装置の第1の実施形態としての自
動車用ヘッドライトを示す斜視図
【符号の説明】 1…気密容器 1a…封止部 2…電極 2a…電極軸 2b…電極コイル 2c…鏡面部分 3…モリブデン箔 4…外部リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉田 淳 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 松田 幹男 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 (72)発明者 蛭田 寿男 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 5C039 HH03 HH04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐火ガラス性で透光性の気密容器と;気密
    容器に封着され、封着部分が少なくとも鏡面をなしてい
    る一対の電極と;気密容器に封入され、電極と電気的に
    接続された一対のモリブデン箔と;第1のハロゲン化
    物、第2のハロゲン化物および希ガスを含んで気密容器
    内に封入され、第1のハロゲン化物は、ナトリウムN
    a、スカンジウムScおよび希土類金属からなるグルー
    プの中から選択された1種または複数種のハロゲン化物
    であり、第2のハロゲン化物は蒸気圧が相対的に大きい
    鉄Fe、亜鉛Zn、アルミニウムAl、カドミウムC
    d、マグネシウムMg、コバルトCo、クロムCr、ニ
    ッケルNi、マンガンMn、アンチモンSb、ベリリウ
    ムBe、レニウムReおよびガリウムGaからなるグル
    ープの中から選択された1種または複数種のハロゲン化
    物である放電媒体と;を具備し、本質的に水銀が封入さ
    れていないことを特徴とする短アーク形のメタルハライ
    ド放電ランプ。
  2. 【請求項2】100W以下で点灯されることを特徴とす
    る請求項1記載の短アーク形のメタルハライド放電ラン
    プ。
  3. 【請求項3】気密容器は、その内容積が1cc以下であ
    り;一対の電極は、その電極間距離が6mm以下であ
    る;ことを特徴とする請求項1または2に記載の短アー
    ク形のメタルハライド放電ランプ。
  4. 【請求項4】少なくとも一方の電極側の気密容器の周囲
    に保温手段が配設されていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれか一記載の短アーク形のメタルハライ
    ド放電ランプ。
  5. 【請求項5】回転2次曲面形状の反射鏡と;反射鏡のほ
    ぼ焦点の位置に発光中心が位置するように一体化された
    請求項1ないし4のいずれか一記載の短アーク形のメタ
    ルハライド放電ランプと;を具備していることを特徴と
    するメタルハライド放電ランプ装置。
  6. 【請求項6】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載の短アーク形のメ
    タルハライド放電ランプと;を具備していることを特徴
    とする照明装置。
JP27537799A 1999-09-28 1999-09-28 短アーク形のメタルハライド放電ランプ、メタルハライド放電ランプ装置および照明装置 Abandoned JP2001102001A (ja)

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