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JP2000348675A - 蛍光ランプおよび照明装置 - Google Patents

蛍光ランプおよび照明装置

Info

Publication number
JP2000348675A
JP2000348675A JP15277499A JP15277499A JP2000348675A JP 2000348675 A JP2000348675 A JP 2000348675A JP 15277499 A JP15277499 A JP 15277499A JP 15277499 A JP15277499 A JP 15277499A JP 2000348675 A JP2000348675 A JP 2000348675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge vessel
light
fluorescent lamp
lithium zirconate
phosphor layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15277499A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoji Naoki
庄司 直木
Takashi Yorifuji
孝 依藤
Tadashi Kobori
正 小堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lighting and Technology Corp filed Critical Toshiba Lighting and Technology Corp
Priority to JP15277499A priority Critical patent/JP2000348675A/ja
Publication of JP2000348675A publication Critical patent/JP2000348675A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】二酸化炭素を十分に捕捉できるように構成した
蛍光ランプおよびこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】内面側に蛍光体層を形成し、両端に一対の
電極を封装してなり、内部にイオン化媒体を封入してな
る透光性放電容器の内部にリチウムジルコネートを導入
してなる蛍光ランプである。リチウムジルコネートを透
光性放電容器の内部に導入するには、電極の周囲を包囲
する金属リングに担持させる、蛍光体層に担持させる、
または保護膜に担持させるなどの手段を用いることがで
きる。蛍光体層に担持させる場合、予め蛍光体粒子にリ
チウムジルコネートをまぶすか、蛍光体スラリーを調整
する際に懸濁させればよい。また、ラピッドスタート形
蛍光ランプにおいて、アルミナなどの金属酸化物の微粒
子とともに蛍光体層に含ませることにより、EC黒化を
抑制するととともに、二酸化炭素を十分に捕捉してスネ
ーキング発生の確率を小さくできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍光ランプおよび
これを用いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光ランプの特性を良好にするために
は、その透光性放電容器内の不純ガスを少なくすること
が重要である。そのためには、排気時の真空度を高める
とともに、透光性放電容器の内部にアルミナ−ジルコニ
アなどの不純ガスゲッターを配設するなどの工夫がなさ
れている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
不純ガスゲッターは、製造工程で発生する不純ガスのう
ち最も多い二酸化炭素の捕捉能力については必ずしも十
分でなかった。
【0003】本発明は、二酸化炭素を十分に捕捉するよ
うに構成した蛍光ランプおよびこれを用いた照明装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の蛍光ラ
ンプは、透光性放電容器と;透光性放電容器の内面側に
形成された蛍光体層と;透光性放電容器の両端に封装さ
れた一対の電極と;透光性放電容器に封入されたイオン
化媒体と;透光性放電容器内に導入されたリチウムジル
コネートと;を具備していることを特徴としている。
【0005】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0006】<透光性放電容器について>透光性放電容
器は、どのような形状および構造でもよいが、好適には
管径14〜30mm程度の細長い管部分と、管部分の両
端を閉塞している端板部分とで構成されている。端板の
部分は、一般的にはステムによって構成される。ステム
を用いる場合、フレアステム、ビードステム、ボタンス
テム、ピンチシールステムなどの既知のステム構造を採
用することができる。
【0007】透光性放電容器の材質は、気密性、加工性
および耐火性を備えていれば特に制限されないが、一般
的にこの種蛍光ランプに用いられているソーダライムガ
ラスなどの軟質ガラスが好適である。しかし、要すれば
硬質ガラス、半硬質ガラス、石英ガラスなど軟質ガラス
以外のガラスを用いることができる。さらに、ガラス以
外のたとえば透光性の多結晶または単結晶のセラミック
スを用いて透光性放電容器を構成することを除外するも
のではない。
【0008】また、透光性放電容器の形状としては、直
管状、環状、U字状、W字状など所望の形状であること
を許容する。
【0009】さらに、透光性放電容器内を排気し、およ
びイオン化媒体を封入するために、細管を配設すること
ができる。すなわち、細管は、基端が透光性放電容器内
に気密に連通していて、かつ透光性放電容器の一端から
外部に突出しているとともに、透光性放電容器の内部を
細管を通じて排気し、イオン化媒体を封入後にチップオ
フされている。
【0010】また、細管の透光性放電容器の端部からの
突出長は、細管のチップオフに支障なければ自由であ
る。しかし、許容される範囲内で長くすることにより、
細管部分に所望の最冷部を形成しやすくなる。これに対
して、一般に慣用されているように、管端部に口金を装
着する場合には、細管が長すぎると、口金の装着に支障
をきたすので、適切な長さを留意しなければならない。
【0011】なお、透光性放電容器の他端からは他の細
管が外部に突出していてもよいし、透光性放電容器の他
端には細管が備えられていなくてもよい。
【0012】<蛍光体層について>蛍光体層は、透光性
放電容器の内面側に形成されるが、これは透光性放電容
器の内面に直接接触して形成してもよいし、透明性導電
被膜やアルミナなどの保護膜およびまたは酸化チタンな
どの反射膜を介して形成してもよいという意味である。
【0013】また、使用する蛍光体は、照明目的に応じ
て任意所望に選択することができる。たとえば、一般照
明用途に対しては、3波長発光形の蛍光体やハロリン酸
塩蛍光体などの白色発光形の蛍光体を用いることができ
る。また、読取用に対しては緑色発光蛍光体を用いるこ
とができる。さらに、用途によっては紫外線発光形の蛍
光体などを蛍光体の全部または一部に用いることもでき
る。
【0014】<電極について>電極は、透光性放電容器
内の両端側にその一対を封装して、それらの間で低圧水
銀蒸気放電または低圧ガス放電を生起させるのである。
【0015】また、電極は、フィラメント電極、セラミ
ックス電極など既知の電極を用いることができる。フィ
ラメント電極は、タングステンの2重コイルまたは3重
コイルに電子放射物質を塗布してなり、その両端を透光
性放電容器を気密に貫通する一対の導入線の先端部に継
線した構造を備えている。セラミックス電極は、たとえ
ば開口部を備えた電気伝導性の容器内にアルカリ土類元
素および遷移金属元素の酸化物を主体とし、表面を遷移
金属元素の端か物または窒化物で被覆した果粒状、スポ
ンジ状または塊状の複合セラミックスからなる熱電子放
出物質を収納させてなる構造を備えていて、1本の導入
線の先端に支持されている。
【0016】<イオン化媒体について>イオン化媒体
は、低圧水銀蒸気放電または低圧ガス放電によって紫外
線を放射するのに必要な放電物質である。低圧水銀蒸気
放電のためのイオン化媒体は、水銀および希ガスであ
る。
【0017】水銀は、低圧水銀蒸気放電を行わせるため
のイオン化媒体である。そして、水銀は、ペレット状の
アマルガム、チタン水銀や純粋水銀の形で封入すること
ができる。
【0018】希ガスは、蛍光ランプの放電開始を容易に
するため、および緩衝ガスとして用いられ、アルゴン、
クリプトンなどを数百ないし1000Pa程度透光性放
電容器内に封入される。
【0019】一方、低圧ガス放電のためのイオン化媒体
は、希ガスたとえばキセノンなどである。
【0020】<リチウムジルコネートについて>リチウ
ムジルコネートLiZrOは、二酸化炭素を吸着し
て捕捉するゲッターとして透光性放電容器内に導入さ
れ、好適には微粒子の形態をなしている。
【0021】リチウムジルコネートを透光性放電容器内
に導入する手段は自由であるが、たとえば遮蔽リングに
担持させる手段、蛍光体層に担持させる手段、または保
護膜に担持させる手段などを採用することができる。
【0022】また、リチウムジルコネートは、好適には
平均粒径0.01〜0.5μmの微粒子のものを用い
る。
【0023】さらに、リチウムジルコネートは、高温た
とえば500℃以上で特に高い二酸化炭素吸着作用が得
られるので、点灯中高温になる箇所または製造段階で透
光性放電容器の一部または全部を一時的に高温にして二
酸化炭素吸着を行わせるのが望ましい。
【0024】<その他の構成について>本発明において
は、酸素や水素などの不純ガスを捕捉するために、従来
から用いられているその他のゲッターをリチウムジルコ
ネートと併用することを許容する。
【0025】また、ラピッドスタート形蛍光ランプを得
る場合には、透光性放電容器の内面に導電性被膜を形成
し、好ましくはさらにその上にアルミナ微粒子などの金
属酸化物微粒子を主体とする保護膜を形成する。そし
て、保護膜の上に蛍光体層を形成する。
【0026】さらに、特にラピッドスタート形蛍光ラン
プや高周波点灯専用蛍光ランプにおいて電極の周囲を包
囲するシールドリングを配設してアノードスポットの発
生を抑制するように構成することができる。
【0027】<本発明の作用について>本発明において
は、透光性放電容器内にリチウムジルコネートを導入し
たので、蛍光ランプにおいて最も多い不純ガスである二
酸化炭素を捕捉するので、特性の良好な蛍光ランプが得
られる。
【0028】請求項2の発明の蛍光ランプは、透光性放
電容器と;透光性放電容器の内面側に形成された蛍光体
層と;透光性放電容器の両端に封装された一対の電極
と;透光性放電容器に封入された水銀および希ガスを含
むイオン化媒体と;少なくとも一方の電極の周囲を包囲
する金属リングと;金属リングに担持されているリチウ
ムジルコネートと;を具備していることを特徴としてい
る。
【0029】本発明は、リチウムジルコネートを電極の
周囲を包囲する金属リングに担持させることによって透
光性放電容器内に導入している構成を規定している。
【0030】金属リングは、電極の周囲を包囲している
ため、いわゆるシールドリングとしての作用を行わせる
ことができる。この場合、金属リングは、電極に対して
絶縁関係に保持する。交流点灯用の蛍光ランプでは一対
の電極が交互に陰極と陽極とになるので、シールドリン
グを各電極ごとに配設することになるが、リチウムジル
コネートはそのうちの一方の金属リングにのみ担持させ
ればよい。しかし、要すれば両方の金属リングにリチウ
ムジルコネートを担持させることもできる。
【0031】また、金属リングは、要すればその一方の
面にチタン水銀などのアマルガムを支持させることによ
り、水銀を所定量だけ封入することができる。
【0032】さらに、金属リングに担持させたリチウム
ジルコネートを活性化させるには、透光性放電容器の外
側から高周波磁界を金属リングに印加することにより、
電磁誘導によって金属リングを介してリチウムジルコネ
ートを加熱することができる。なお、金属リングがチタ
ン水銀をも担持している場合には、同時に水銀を溶融し
て分離することができる。後に残ったチタンはゲッター
として作用する。
【0033】しかし、環形蛍光ランプの場合には、透光
性放電容器を環形に成形する際に、ガラスの軟化温度ま
で加熱するので、このときにリチウムジルコネートを加
熱することができるから、高周波磁界を印加する必要は
ない。
【0034】請求項3の発明の蛍光ランプは、透光性放
電容器と;リチウムジルコネートを含み透光性放電容器
の内面側に形成された蛍光体層と;透光性放電容器の両
端に封装された一対の電極と;透光性放電容器に封入さ
れた水銀および希ガスを含むイオン化媒体と;を具備し
ていることを特徴としている。
【0035】本発明は、リチウムジルコネートを蛍光体
層に担持させた構成を規定している。
【0036】リチウムジルコネートを蛍光体層に担持さ
せるには、たとえば蛍光体が粉末状態のときに予め微粒
子状態のリチウムジルコネートをよくまぶして蛍光体粒
子の周囲に付着させる。このようにした蛍光体を用いて
蛍光体スラリーを調整して、透光性放電容器の内面側に
流下し、焼成して蛍光体層を製作した場合、リチウムジ
ルコネートは良好に分散して蛍光体粒子に付着してい
る。
【0037】これに対して、蛍光体スラリーを調整する
際に、リチウムジルコネートの微粒子を蛍光体スラリー
中に懸濁してもよい。この場合には、製作された蛍光体
層は、蛍光体粒子の間にリチウムジルコネートが凝集し
た構成になりやすい。しかし、リチウムジルコネートの
二酸化炭素のゲッター作用には問題はない。
【0038】蛍光体層中に含まれるリチウムジルコネー
トの割合は、0.001〜2重量%、好適には0.00
5〜0.5重量%である。
【0039】また、本発明においては、リチウムジルコ
ネートに加えてアルミナなどの金属酸化物の微粒子を添
加することができる。これらの添加物は、蛍光体に対し
て一般的には0.1〜5重量%、好適には0.1〜1重
量%である。添加量が多すぎると、蛍光体層の膜肌が荒
れ、光束が減退する。
【0040】アルミナ、マグネシアなどの金属酸化物の
微粒子を蛍光体層に含ませることにより、水銀が蛍光体
層に付着しにくくなり、透光性放電容器の内面に透明性
導電被膜を備えたラピッドスタート形蛍光ランプにおい
て、いわゆるEC黒化の防止に効果的である。
【0041】すなわち、EC黒化は、透光性放電容器の
内面に透明性導電被膜を備えたラピッドスタート形蛍光
ランプに見られる現象で、透明性導電被膜と蛍光体層に
付着した水銀粒子との間に生じる微放電によって蛍光体
が変色するものである。このEC黒化は、空調設備から
風が蛍光ランプに直接当たって管壁が冷やされ、水銀が
付着しやすい場合に発生しやすい。
【0042】これに対して、透明性導電被膜の抵抗値を
大きくしたり、蛍光体層にアルミナ、マグネシアなどの
金属酸化物の微粒子を分散させる対策が考えられた。
【0043】しかし、透明性導電被膜の抵抗値を高くし
すぎると、始動電圧が高くなりすぎるという問題があ
る。
【0044】また、点灯所期に抵抗値が高くても、点灯
中に紫外線照射を受けて透明性導電被膜が還元されて抵
抗値が低下し、結局EC黒化の発生を招いてしまうとい
う問題がある。
【0045】一方、蛍光体層にアルミナ、マグネシアな
どの金属酸化物の微粒子を分散する対策は、これにより
蛍光体と水銀との馴染みが悪くなり、その結果蛍光体の
表面に水銀が付着しにくくなる。このため、EC黒化が
発生しにくくなる。
【0046】ところが、金属酸化物の微粒子は、二酸化
炭素を吸着しやすいので、蛍光ランプを製作すると、吸
着されて透光性放電容器の内部に残留していた二酸化炭
素が放出されて点灯時に陽光中が蛇行するスネーキング
などの異常放電が発生する確率が高くなってしまうとい
う問題がある。
【0047】そこで、本発明においては、金属酸化物の
微粒子に加えてリチウムジルコネートを添加することに
よって二酸化炭素は良好に捕捉されるので、特性の低下
を防止できる。
【0048】なお、金属酸化物の微粒子をリチウムジル
コネートとともに添加する場合も、予め蛍光体の粉末段
階でまぶしてもよいし、蛍光体スラリーを調整する際に
懸濁してもよい。
【0049】そうして、本発明においては、蛍光体層に
リチウムジルコネートを含ませるので、格別な担持手段
を設ける必要がなく、このため構造の複雑化を回避する
ことができる。
【0050】また、リチウムジルコネートを活性化させ
るには高温に加熱する必要があるが、透光性放電容器の
全体を加熱すればよい。環形蛍光ランプは、環状に成形
するために、透光性放電容器をガラスの軟化温度まで加
熱するので、その際にリチウムジルコネートを活性化で
きるので、格別の工程を要さないので、効果的である。
しかし、直管形の蛍光ランプであっても、加熱工程を設
けることにより、リチウムジルコネートを活性化できる
ので、本発明の作用を有している。
【0051】請求項4の発明の蛍光ランプは、透光性放
電容器と;リチウムジルコネートを含み透光性放電容器
の内面に形成された保護膜と;保護膜の上に形成された
蛍光体層と;透光性放電容器の両端に封装された一対の
電極と;透光性放電容器に封入された水銀および希ガス
を含むイオン化媒体と;を具備していることを特徴とし
ている。
【0052】本発明は、リチウムジルコネートを保護膜
に担持させる構成を規定している。
【0053】保護膜は、水銀イオンが透光性放電容器内
に進入して消失し、放電空間の水銀が枯渇したり、ガラ
スが着色するいわゆるソーラリゼーションを防止するた
めに用いられる。
【0054】また、保護膜の構成材料は、アルミナなど
の金属酸化物やチタン亜鉛合金の酸化物の微粒子を用い
ることができる。
【0055】さらに、リチウムジルコネートの添加量
は、保護膜材料に対して一般的には1〜20重量%、好
適には1〜10重量%である。
【0056】そうして、本発明においても、リチウムジ
ルコネートの透光性放電容器内に導入するのに、格別な
構造を要さないので、構造の複雑化を回避できる。
【0057】また、リチウムジルコネートが二酸化炭素
を捕捉する作用が低下するようなことはない。
【0058】請求項5の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の蛍光ランプと;を具備していることを特
徴としている。
【0059】本発明において、「照明装置」とは、蛍光
ランプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる装置を含
む広い概念である。照明装置を例示すれば、照明器具、
画像読取装置、液晶などのバックライト装置、表示装置
および信号灯装置などである。
【0060】また、照明器具は、家庭用の照明器具に好
適であるが、これに限定されるものではなく、店舗用照
明器具、オフィス用照明器具、屋外用照明器具などにも
適応する。
【0061】なお、画像読取装置を組み込んだたとえば
複写機、ファクシミリ、スキャナなどのOA機器やパー
ソナルコンピュータなどの情報処理機器なども照明装置
に含むものとする。
【0062】また、「照明装置本体」とは、照明装置か
ら蛍光ランプを除いた残余の部分を意味する。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0064】図1は、本発明の蛍光ランプの第1の実施
形態としての高周波点灯専用形蛍光ランプを示す一部切
欠正面図である。
【0065】図2は、同じく要部拡大縦断面図である。
【0066】図3は、同じく拡大横断面図である。
【0067】各図において、1は透光性放電容器、2は
蛍光体層、3は電極、4は金属リング、5はリチウムジ
ルコネート、6はチタン水銀、7は口金である。
【0068】本実施形態は、管径25.5mm、管長1
198mmの直管形蛍光ランプである。ただし、封入ガ
スは、Ar約300Pa前後である。
【0069】透光性放電容器1は、ガラス管1aの両端
に一対のステム1bを封着することによって構成されて
いる。
【0070】一対のステム1bは、フレアステムからな
り、ステム用ガラス管の一端にピンチシール部1b1、
他端にフレア部1b2を形成している。ピンチシール部
1b1には一対の導入線1cが気密に貫通しているとと
もに、アンカーワイヤ1dの基端が一対の導入線1cの
間に埋設されている。
【0071】また、各ステム1bは、それぞれ細管1b
3を備えている。細管1b3は、その基端がピンチシー
ル部1b1に隣接して溶着されて透光性放電容器1内に
連通し、先端がフレア部1b2から外部に突出して、透
光性放電容器1の内部を排気し、イオン化媒体の希ガス
を封入後にチップオフされている。
【0072】蛍光体層2は、3波長発光形蛍光体を主成
分としていて、透光性放電容器1の内面に形成されてい
る。
【0073】電極3は、フィラメント電極からなり、そ
の両端がステム1bの一対の導入線1cの先端間に継線
されている。
【0074】金属リング4は、ニッケル板を環状に湾曲
してなり、電極3の周囲を包囲する位置にアンカーワイ
ヤ1dに溶接されて支持されている。
【0075】リチウムジルコネート5は、平均粒径0.
01〜1μmの微粒子からなり、金属リング4の外表面
に担持されている。
【0076】チタン水銀6は、金属リング4の内表面に
担持されている。
【0077】そうして、リチウムジルコネート5は、外
部から金属リング4に高周波磁界を印加して、金属リン
グ4を電磁誘導によって加熱することにより、活性化さ
れる。
【0078】また、これと同時にチタン水銀から水銀が
蒸発してイオン化媒体となる。
【0079】口金7は、透光性放電容器1の両端部に接
着により装着され、各電極3を支持する導入線1cを接
続した口金ピン7aを備えている。
【0080】図4は、本発明の蛍光ランプの第2の実施
形態としてのラピッドスタート形蛍光ランプを示す要部
拡大縦断面図である。
【0081】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0082】本実施形態は、透明性導電被膜8、保護膜
9を備え、かつ蛍光体層2にリチウムジルコネート5お
よびアルミナ10が含まれている点で異なる。
【0083】すなわち、透光性放電容器1の内面に透明
性導電被膜8およびアルミナの微粒子を主成分とする保
護膜9を順次形成している。
【0084】蛍光体層2は、蛍光体粒子2aの表面にリ
チウムジルコネート5の微粒子およびアルミナ10の微
粒子が分散して被着している。このような蛍光体層2を
形成するには、リチウムジルコネート5およびアルミナ
10の各微粒子を蛍光体粒子2aに予めまぶしたものを
用いて蛍光体スラリーを調整し、このスラリーをガラス
管内に流下させ、乾燥後、焼成すればよい。
【0085】図5は、本発明の蛍光ランプの第3の実施
形態としてのラピッドスタート形蛍光ランプの要部拡大
縦断面図である。
【0086】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0087】本実施形態は、リチウムジルコネート5お
よびマグネシア11の微粒子が蛍光体粒子の間に凝集し
ている点で異なる。ただし、封入ガスは、Ar約320
Paである。
【0088】すなわち、蛍光体スラリーを調整する際
に、リチウムジルコネート5およびマグネシア11の微
粒子を懸濁して得た蛍光体スラリーをガラス管内に流下
させ、乾燥後、焼成して蛍光体層2を形成すると、リチ
ウムジルコネートおよびマグネシア11の微粒子が蛍光
体粒子の間に凝集する。
【0089】図6は、本発明の蛍光ランプの第4の実施
形態としての環形蛍光ランプを示す一部切欠一部断面正
面図である。
【0090】図7は、同じく要部拡大縦断面図である。
【0091】各図において、図2および図4と同一部分
については同一符号を付して説明は省略する。
【0092】本実施形態は、透光性性放電容器1の内面
に保護膜9を形成し、かつ保護膜9中にリチウムジルコ
ネート5を含んでいる点で異なる。なお、図6において
は、保護膜を省略している。
【0093】すなわち、透光性放電容器1は、ほぼ環状
に湾曲されており、透光性放電容器1の両端の環の欠如
部に口金7’が装着されて蛍光ランプ全体として環状に
構成されている。
【0094】図7に示すように透光性放電容器1の内面
に形成される保護膜9は、アルミナ10の微粒子を主成
分としていて、リチウムジルコネート5の微粒子が分散
して含まれている。
【0095】蛍光体層2は、保護膜9の上に形成されて
いる。
【0096】透光性放電容器1を環状に湾曲するには、
直管状のガラス管1aを準備して、その内面に保護膜9
を形成し、次に蛍光体層2を塗布し、ガラス管の両端の
保護膜9および蛍光体層2を除去してから、ベーキング
工程で加熱してバインダーを分解して保護膜9および蛍
光体層2を焼成する。
【0097】次に、電極3を継線してなる電極マウント
をガラス管の両端に溶着し、さらに両端を加熱成形して
に環状凹溝1eを形成する。そして、透光性放電容器1
の一全体を加熱炉で加熱軟化状態にして一端の環状凹溝
1eを掴んで固定し、他端の環状凹溝1eを回転ドラム
に掴むとともに回転ドラムに巻き上げることによって透
光性放電容器1を環状に湾曲させる。
【0098】最後に、口金7’を環の欠如部に装着して
蛍光ランプ全体を環状にする。
【0099】以上の製造工程において、透光性放電容器
1は環状に湾曲させる際に加熱炉で700℃以上に加熱
されるので、保護膜9中のリチウムジルコネート5は活
性化されて二酸化炭素を捕捉する。
【0100】図8は、本発明の照明装置の一実施形態と
しての天井直付け形照明器具を示す斜視図である。
【0101】図において、11は反射板、12は直管形
蛍光ランプ、13はランプソケット、14は放電ランプ
点灯装置である。
【0102】反射板11は、金属板をプレス成形して形
成され、表面が白色系に塗装されている。
【0103】直管形蛍光ランプ12は、反射板11の下
部に配設され、両端の口金が一対のランプソケット13
間に装着されることによって支持されている。
【0104】ランプソケット13は、反射板11に配設
されている。
【0105】放電ランプ点灯装置14は、反射板11の
内部に収納され、ランプソケット13を介して直管形蛍
光ランプ12を付勢して点灯させる。
【0106】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、内
面側に蛍光体層を形成し、両端に一対の電極を封装して
なり、内部にイオン化媒体を封入してなる透光性放電容
器の内部にリチウムジルコネートを導入したので、製造
工程で発生する不純ガスのうち最も多い2酸化炭素を捕
捉して特性の良好な蛍光ランプを提供することができ
る。
【0107】請求項2の発明によれば、加えて少なくと
も一方の電極の周囲を包囲する金属リングにリチウムジ
ルコネートを担持させたことにより、金属リングをいわ
ゆるシールドリングとして作用させながらリチウムジル
コネートを担持させて構造を簡素化した蛍光ランプを提
供することができる。
【0108】請求項3の発明によれば、加えて蛍光体層
にリチウムジルコネートを担持させたことにより、リチ
ウムジルコネートを担持するための格別の構造なしに二
酸化炭素を良好に捕捉する蛍光ランプであって、さらに
は水銀との馴染みを悪くするアルミナなどの金属酸化物
の微粒子と一緒に蛍光体層に含ませてEC黒化の発生を
抑制しながらスネーキングの発生の確率を小さくできる
ので、ラピッドスタート形蛍光ランプに好適な蛍光ラン
プを提供することができる。
【0109】請求項4の発明によれば、加えて保護膜に
リチウムジルコネートを含ませたことにより、リチウム
ジルコネートを担持するための格別の構造なしに二酸化
炭素を良好に捕捉する蛍光ランプであって、さらには環
状に湾曲する際の加熱でリチウムジルコネートを活性化
できるので、環形蛍光ランプに好適な蛍光ランプを提供
することができる。
【0110】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の蛍光ランプの第1の実施形態としての
高周波点灯専用形蛍光ランプを示す一部切欠正面図
【図2】同じく要部拡大縦断面図
【図3】同じく拡大横断面図
【図4】本発明の蛍光ランプの第2の実施形態としての
ラピッドスタート形蛍光ランプを示す要部拡大縦部断面
【図5】本発明の蛍光ランプの第3の実施形態としての
ラピッドスタート形蛍光ランプを示す要部拡大縦部断面
【図6】本発明の蛍光ランプの第4の実施形態としての
環形蛍光ランプを示す一部切欠一部断面正面図
【図7】同じく要部拡大縦断面図
【図8】本発明の照明装置の一実施形態としての天井直
付け形照明器具を示す斜視図
【符号の説明】
1…透光性放電容器 1a…軟質ガラス管 1b…ステム 1b1…ピンチシール部 1b2…フレア部 1b3…細管 1c…導入線 1d…アンカーワイヤ 2…蛍光体層 3…電極 4…金属リング 5…リチウムジルコネート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小堀 正 東京都品川区東品川四丁目3番1号東芝ラ イテック株式会社内 Fターム(参考) 5C015 TT07 TT13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性放電容器と;透光性放電容器の内面
    側に形成された蛍光体層と;透光性放電容器の両端に封
    装された一対の電極と;透光性放電容器に封入されたイ
    オン化媒体と;透光性放電容器内に導入されたリチウム
    ジルコネートと;を具備していることを特徴とする蛍光
    ランプ。
  2. 【請求項2】透光性放電容器と;透光性放電容器の内面
    側に形成された蛍光体層と;透光性放電容器の両端に封
    装された一対の電極と;透光性放電容器に封入された水
    銀および希ガスを含むイオン化媒体と;少なくとも一方
    の電極の周囲を包囲する金属リングと;金属リングに担
    持されているリチウムジルコネートと;を具備している
    ことを特徴とする蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】透光性放電容器と;リチウムジルコネート
    を含み透光性放電容器の内面側に形成された蛍光体層
    と;透光性放電容器の両端に封装された一対の電極と;
    透光性放電容器に封入された水銀および希ガスを含むイ
    オン化媒体と;を具備していることを特徴とする蛍光ラ
    ンプ。
  4. 【請求項4】透光性放電容器と;リチウムジルコネート
    を含み透光性放電容器の内面に形成された保護膜と;保
    護膜の上に形成された蛍光体層と;透光性放電容器の両
    端に封装された一対の電極と;透光性放電容器に封入さ
    れた水銀および希ガスを含むイオン化媒体と;を具備し
    ていることを特徴とする蛍光ランプ。
  5. 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載の蛍光ランプと;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1608585A4 (en) * 2003-03-31 2007-07-04 Motorola Inc MICROORING ARRANGEMENT HAVING A FINE GUTTER LAYER FOR MAINTAINING A VACUUM
WO2008093768A1 (ja) * 2007-02-01 2008-08-07 Panasonic Corporation 蛍光ランプ、並びに蛍光ランプを用いた発光装置及び表示装置
US7744845B2 (en) 2005-08-25 2010-06-29 Magnesium Elektron Limited Synthesis of lithium zirconate

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