JP2001066701A - 光拡散性シートおよび透過型スクリーン - Google Patents
光拡散性シートおよび透過型スクリーンInfo
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- JP2001066701A JP2001066701A JP23814099A JP23814099A JP2001066701A JP 2001066701 A JP2001066701 A JP 2001066701A JP 23814099 A JP23814099 A JP 23814099A JP 23814099 A JP23814099 A JP 23814099A JP 2001066701 A JP2001066701 A JP 2001066701A
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- Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
- Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 拡散粒子の透光性樹脂への分散性に優れると
ともに、衝撃強度、光透過性および光拡散性に優れた光
拡散シートを提供する。 【解決手段】 シリコーン系ゴム球状粒子の表面に樹脂
層が形成されてなる体積平均粒子径1〜8μmの被覆拡
散粒子が、前記シリコーンゴム球状粒子の屈折率と屈折
率差が0.06以上である屈折率を有する透光性樹脂中
に、0.01〜100g/m2の濃度で含有されている
光拡散性シート。
ともに、衝撃強度、光透過性および光拡散性に優れた光
拡散シートを提供する。 【解決手段】 シリコーン系ゴム球状粒子の表面に樹脂
層が形成されてなる体積平均粒子径1〜8μmの被覆拡
散粒子が、前記シリコーンゴム球状粒子の屈折率と屈折
率差が0.06以上である屈折率を有する透光性樹脂中
に、0.01〜100g/m2の濃度で含有されている
光拡散性シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、照明用カバー、グ
レージング、導光板、看板等や、プロジェクションテレ
ビやマイクロフィルムリーダーなどのスクリーンとして
好適に使用される光拡散性シートおよびこれを拡散層と
して使用した透過型スクリーンに関する。さらに詳しく
は、拡散粒子の透光性樹脂への分散性に優れるととも
に、衝撃強度、光透過性および光拡散性に優れた光拡散
シート、並びに、衝撃強度および光透過性に優れ、モア
レ現象の発生がなく、十分に広い視野角の得られる透過
型スクリーンに関するものである。
レージング、導光板、看板等や、プロジェクションテレ
ビやマイクロフィルムリーダーなどのスクリーンとして
好適に使用される光拡散性シートおよびこれを拡散層と
して使用した透過型スクリーンに関する。さらに詳しく
は、拡散粒子の透光性樹脂への分散性に優れるととも
に、衝撃強度、光透過性および光拡散性に優れた光拡散
シート、並びに、衝撃強度および光透過性に優れ、モア
レ現象の発生がなく、十分に広い視野角の得られる透過
型スクリーンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、光拡散性シートとしては、メタク
リル樹脂やポリカーボネート樹脂等からなるシートに無
機系や有機系の光拡散材を分散含有されたものが一般的
に使用されてきており、照明器具のカバー、看板、導光
板、グレージング、プロジェクションテレビ用のスクリ
ーン等に広く使用されている。
リル樹脂やポリカーボネート樹脂等からなるシートに無
機系や有機系の光拡散材を分散含有されたものが一般的
に使用されてきており、照明器具のカバー、看板、導光
板、グレージング、プロジェクションテレビ用のスクリ
ーン等に広く使用されている。
【0003】光拡散材には、それを使用した光拡散性シ
ートや透過型スクリーンの光拡散性が高く、かつ全光線
透過率の高い光利用効率に優れること、色温度が適性で
あること、さらにランプイメージ、CRT、液晶プロジ
ェクターなどの光源イメージが透けて観察されるシース
ルー、部分的に帯状の明るい部分が観察されるホットバ
ンドなどのないことが要求されている。
ートや透過型スクリーンの光拡散性が高く、かつ全光線
透過率の高い光利用効率に優れること、色温度が適性で
あること、さらにランプイメージ、CRT、液晶プロジ
ェクターなどの光源イメージが透けて観察されるシース
ルー、部分的に帯状の明るい部分が観察されるホットバ
ンドなどのないことが要求されている。
【0004】このような光拡散材としては、例えば、特
開昭60−46503号公報に記載のようなシリカ、白
雲母、アルミナ、炭酸カルシウムおよびガラスビーズな
どの無機系光拡散材や、特開昭61−4762号公報に
記載ののようなアクリル系樹脂、スチレン系樹脂などか
らなる樹脂ビーズなど使用されている。
開昭60−46503号公報に記載のようなシリカ、白
雲母、アルミナ、炭酸カルシウムおよびガラスビーズな
どの無機系光拡散材や、特開昭61−4762号公報に
記載ののようなアクリル系樹脂、スチレン系樹脂などか
らなる樹脂ビーズなど使用されている。
【0005】また、光透過性と光拡散性とのバランスを
とることを目的として、例えば、特開平1−17280
1号公報に記載のような透明性樹脂に0.3〜10μm
のポリシロキサン結合をなす固体状の球状シリコーン樹
脂からなる光拡散材を分散させた光拡散板、特開平2−
194058号公報に記載のような透明合成樹脂に1〜
6μmのシリコーン樹脂微粒子と無機透明粉末を分散さ
せた光拡散性合成樹脂、特開平3−207743号公報
に記載のようなメタクリル樹脂と0.5〜20μmのポ
リメチルシルセスキオキサンからなる樹脂成形体、特開
平5−39401号公報に記載のようなメタクリル樹脂
とフェニル基を有する球状のシリコーン樹脂からなる光
拡散性樹脂組成物、特開平6−107881号公報に記
載のようなメタクリル樹脂とメタクリル樹脂架橋重合体
微粒子と1〜20μmのシリコーン微粒子からなる光拡
散性樹脂、特開平6−192556号公報に記載のよう
なポリカーボネート樹脂とポリメチルシルセスオキサン
からなる光拡散性樹脂組成物、特開平7−207101
号公報に記載のようなメチルメタクリレートを主体とし
た重合体に液状のポリシロキサンを分散した光拡散性樹
脂組成物、特開平10−87941号公報に記載のよう
なアクリル系樹脂とシリコーンゴム粉末からなる光拡散
性樹脂組成物などのように、シリコーン系の光拡散材を
使用した光拡散性シートや組成物が種々提案されてい
る。
とることを目的として、例えば、特開平1−17280
1号公報に記載のような透明性樹脂に0.3〜10μm
のポリシロキサン結合をなす固体状の球状シリコーン樹
脂からなる光拡散材を分散させた光拡散板、特開平2−
194058号公報に記載のような透明合成樹脂に1〜
6μmのシリコーン樹脂微粒子と無機透明粉末を分散さ
せた光拡散性合成樹脂、特開平3−207743号公報
に記載のようなメタクリル樹脂と0.5〜20μmのポ
リメチルシルセスキオキサンからなる樹脂成形体、特開
平5−39401号公報に記載のようなメタクリル樹脂
とフェニル基を有する球状のシリコーン樹脂からなる光
拡散性樹脂組成物、特開平6−107881号公報に記
載のようなメタクリル樹脂とメタクリル樹脂架橋重合体
微粒子と1〜20μmのシリコーン微粒子からなる光拡
散性樹脂、特開平6−192556号公報に記載のよう
なポリカーボネート樹脂とポリメチルシルセスオキサン
からなる光拡散性樹脂組成物、特開平7−207101
号公報に記載のようなメチルメタクリレートを主体とし
た重合体に液状のポリシロキサンを分散した光拡散性樹
脂組成物、特開平10−87941号公報に記載のよう
なアクリル系樹脂とシリコーンゴム粉末からなる光拡散
性樹脂組成物などのように、シリコーン系の光拡散材を
使用した光拡散性シートや組成物が種々提案されてい
る。
【0006】しかし、特開昭60−46503号公報に
記載のようなガラスビーズなどの無機系光拡散材や、特
開平1−172801号公報などに記載のような硬度の
高いシリコーン樹脂からなる光拡散材を含有した光拡散
性シートにおいては、基材となる透明性樹脂の強度が低
下するという問題点があり、特に高い解像度が要求され
る透過型スクリーンの光拡散層として使用する場合に
は、その厚みが1mm以下と薄いために運搬時、組立時
の取扱い性に劣るとともに、設置後においても外部から
の衝撃などによっての割れなどが発生し易いという問題
点を有していた。また、光拡散材を含有する樹脂を押出
し成形により光拡散シートを成形する場合に、ダイスか
ら樹脂が吐出される部分に樹脂が蓄積されやすく、光拡
散性シートが樹脂の蓄積された箇所に接触することによ
って発生する外観不良を生じ易いという問題点をも有し
ていた。
記載のようなガラスビーズなどの無機系光拡散材や、特
開平1−172801号公報などに記載のような硬度の
高いシリコーン樹脂からなる光拡散材を含有した光拡散
性シートにおいては、基材となる透明性樹脂の強度が低
下するという問題点があり、特に高い解像度が要求され
る透過型スクリーンの光拡散層として使用する場合に
は、その厚みが1mm以下と薄いために運搬時、組立時
の取扱い性に劣るとともに、設置後においても外部から
の衝撃などによっての割れなどが発生し易いという問題
点を有していた。また、光拡散材を含有する樹脂を押出
し成形により光拡散シートを成形する場合に、ダイスか
ら樹脂が吐出される部分に樹脂が蓄積されやすく、光拡
散性シートが樹脂の蓄積された箇所に接触することによ
って発生する外観不良を生じ易いという問題点をも有し
ていた。
【0007】また、特開平10−874941号公報な
どに記載のようなゴム質のシリコーン系光拡散材を使用
することにより、光拡散シートの衝撃強度の低下や外観
不良の発生はある程度抑制されるものの、このようなゴ
ム状の光拡散材のを使用する場合にはゴム状粒子の凝集
が著しく、基材樹脂への分散性に劣るという問題を有し
ていた。
どに記載のようなゴム質のシリコーン系光拡散材を使用
することにより、光拡散シートの衝撃強度の低下や外観
不良の発生はある程度抑制されるものの、このようなゴ
ム状の光拡散材のを使用する場合にはゴム状粒子の凝集
が著しく、基材樹脂への分散性に劣るという問題を有し
ていた。
【0008】一方、背面投写型プロジェクションテレビ
においては、従来、投写された画像を観察側の広い角度
範囲で明るく観察することが要求されており、特に水平
方向に広く拡散し、垂直方向にはそれより狭い範囲では
あるが適度に拡散するようにした視野範囲に異方性のあ
る透過型スクリーンが用いられている。
においては、従来、投写された画像を観察側の広い角度
範囲で明るく観察することが要求されており、特に水平
方向に広く拡散し、垂直方向にはそれより狭い範囲では
あるが適度に拡散するようにした視野範囲に異方性のあ
る透過型スクリーンが用いられている。
【0009】このような透過型スクリーンとしては、シ
ートの片面または両面に垂直方向に延びたレンチキュラ
ーレンズを並設するとともに、このようにして光拡散性
を持たせた拡散シート中に更に光拡散材を含有させ、レ
ンチキュラーレンズにより光を水平方向には広く拡散
し、光拡散材により垂直方向にもある程度光拡散させる
ようにしたレンチキュラーレンズシートが一般的に用い
られている。
ートの片面または両面に垂直方向に延びたレンチキュラ
ーレンズを並設するとともに、このようにして光拡散性
を持たせた拡散シート中に更に光拡散材を含有させ、レ
ンチキュラーレンズにより光を水平方向には広く拡散
し、光拡散材により垂直方向にもある程度光拡散させる
ようにしたレンチキュラーレンズシートが一般的に用い
られている。
【0010】一方、透過型スクリーンと組み合わせて用
いられる投写像源としては、CRTに代わって、LCD
やDMDといったマトリックス状の画素構造を用いて表
示を行うデバイスを用いたプロジェクターが普及してき
ている。このようなプロジェクターは、その構造上、C
TRプロジェクターのように地磁気の影響を受けること
がなく、静止画を観察することの多いパソコンなどのコ
ンピューターの表示装置のための画像光源としては極め
て好ましい。このようなLCDやDMDをプロジェクタ
ーとして用いる透過型スクリーンにおいては、比較的近
接した位置から観察するパソコンモニターのような14
〜40インチ程度の比較的小さい面積のものに使用され
るため、新たな性能が要求されてきている。
いられる投写像源としては、CRTに代わって、LCD
やDMDといったマトリックス状の画素構造を用いて表
示を行うデバイスを用いたプロジェクターが普及してき
ている。このようなプロジェクターは、その構造上、C
TRプロジェクターのように地磁気の影響を受けること
がなく、静止画を観察することの多いパソコンなどのコ
ンピューターの表示装置のための画像光源としては極め
て好ましい。このようなLCDやDMDをプロジェクタ
ーとして用いる透過型スクリーンにおいては、比較的近
接した位置から観察するパソコンモニターのような14
〜40インチ程度の比較的小さい面積のものに使用され
るため、新たな性能が要求されてきている。
【0011】すなわち、投写画素とレンチキュラーレ
ンズとの周期的構造どうしの干渉によって発生するモア
レ現象の解消、近年では従来のVGA、SVGAか
ら、XGA、SXGAなどの高画素数のものを鮮明に解
像することなどが要求される。
ンズとの周期的構造どうしの干渉によって発生するモア
レ現象の解消、近年では従来のVGA、SVGAか
ら、XGA、SXGAなどの高画素数のものを鮮明に解
像することなどが要求される。
【0012】上記に関しては、特にLCDやDMDを
用いたプロジェクター用のスクリーンに限らず、背面投
写型プロジェクションテレビなどで使用されている透過
型スクリーンとして、特開昭62−236286号公
報、特開平3−168630号公報、特公平7−117
818号公報では、投写画素とレンチキュラーレンズと
のピッチ比を最適化させることでモアレ現象を解消する
方法が提案されており、特開平2−123342号公
報、特開平2−212880号公報では、投写画素に対
してレンチキュラーレンズを傾斜させることによってモ
アレ現象を解消させることが提案されている。
用いたプロジェクター用のスクリーンに限らず、背面投
写型プロジェクションテレビなどで使用されている透過
型スクリーンとして、特開昭62−236286号公
報、特開平3−168630号公報、特公平7−117
818号公報では、投写画素とレンチキュラーレンズと
のピッチ比を最適化させることでモアレ現象を解消する
方法が提案されており、特開平2−123342号公
報、特開平2−212880号公報では、投写画素に対
してレンチキュラーレンズを傾斜させることによってモ
アレ現象を解消させることが提案されている。
【0013】このように、レンチキュラーレンズの周期
的構造と投写画素ピッチとによって発生するモアレ現象
は、両者のピッチを最適化することによって解消させる
ことができるものの、XGAクラスやSXGAクラスの
高画素数の場合や14〜40インチ程度の比較的小さい
画面に投影する場合には、スクリーンに投写された画素
を構成する画素のピッチが非常に小さくなるため、モア
レ現象を解消させるためにはレンチキュラーレンズのピ
ッチを0.1mm以下程度に非常に細かくすることが必
要となり、このようなレンズ金型の製造が極めて困難と
なったり、精確なレンズ形状を転写することができない
などの問題点を有している。
的構造と投写画素ピッチとによって発生するモアレ現象
は、両者のピッチを最適化することによって解消させる
ことができるものの、XGAクラスやSXGAクラスの
高画素数の場合や14〜40インチ程度の比較的小さい
画面に投影する場合には、スクリーンに投写された画素
を構成する画素のピッチが非常に小さくなるため、モア
レ現象を解消させるためにはレンチキュラーレンズのピ
ッチを0.1mm以下程度に非常に細かくすることが必
要となり、このようなレンズ金型の製造が極めて困難と
なったり、精確なレンズ形状を転写することができない
などの問題点を有している。
【0014】また、このようなレンチキュラーレンズを
形成せずに、光拡散材を分散させたのみの透過型スクリ
ーンでは、上記のようなモアレ現象の発生は抑止できる
ものの、十分に広い視野角を確保することは困難であっ
た。さらに、このような光拡散材を分散させたのみの透
過型スクリーンにおいて、上記に関して、特開昭55
−12980号公報では人間の目の解像力(5〜10本
/mm)を上回る解像力のスクリーンを得るためには、
拡散層の厚みを100μm以下に薄く形成することが提
案されている。しかしながら、光拡散層の厚みが薄くな
ればなるほど広い視野角を得るためには光拡散材の添加
量を増加させる必要があるが、このような光拡散層は、
その厚みが薄いく多量の光拡散材を含有しているため
に、その製造が非常に困難であるとともに、運搬時、組
立時の取扱い性に劣るとともに、設置後においても外部
からの衝撃などによって割れなどが発生し易いという問
題点を有していた。
形成せずに、光拡散材を分散させたのみの透過型スクリ
ーンでは、上記のようなモアレ現象の発生は抑止できる
ものの、十分に広い視野角を確保することは困難であっ
た。さらに、このような光拡散材を分散させたのみの透
過型スクリーンにおいて、上記に関して、特開昭55
−12980号公報では人間の目の解像力(5〜10本
/mm)を上回る解像力のスクリーンを得るためには、
拡散層の厚みを100μm以下に薄く形成することが提
案されている。しかしながら、光拡散層の厚みが薄くな
ればなるほど広い視野角を得るためには光拡散材の添加
量を増加させる必要があるが、このような光拡散層は、
その厚みが薄いく多量の光拡散材を含有しているため
に、その製造が非常に困難であるとともに、運搬時、組
立時の取扱い性に劣るとともに、設置後においても外部
からの衝撃などによって割れなどが発生し易いという問
題点を有していた。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、拡
散粒子の透光性樹脂への分散性に優れるとともに、衝撃
強度、光透過性および光拡散性に優れた光拡散シートを
提供するとともに、液晶プロジェクターなどと組み合わ
せて使用される透過型スクリーンにおいて、モアレの発
生がなく、十分に広い視野角をもち、衝撃強度および光
透過性に優れた透過型スクリ−ンを提供することを目的
とするものである。
散粒子の透光性樹脂への分散性に優れるとともに、衝撃
強度、光透過性および光拡散性に優れた光拡散シートを
提供するとともに、液晶プロジェクターなどと組み合わ
せて使用される透過型スクリーンにおいて、モアレの発
生がなく、十分に広い視野角をもち、衝撃強度および光
透過性に優れた透過型スクリ−ンを提供することを目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決させるための手段】本発明者等は、このよ
うな状況に鑑み、光拡散性シートとして特定の光拡散材
を特定量含有させることによって、拡散粒子の分散性、
光拡散性シートの衝撃強度、光透過性および光拡散性を
向上させることができるとともに、透過型スクリーンの
光拡散層として使用した場合にも、優れた衝撃強度およ
び光透過性を示すとともに、十分に広い視野角を確保で
きることを見出し、本発明に到達したものである。
うな状況に鑑み、光拡散性シートとして特定の光拡散材
を特定量含有させることによって、拡散粒子の分散性、
光拡散性シートの衝撃強度、光透過性および光拡散性を
向上させることができるとともに、透過型スクリーンの
光拡散層として使用した場合にも、優れた衝撃強度およ
び光透過性を示すとともに、十分に広い視野角を確保で
きることを見出し、本発明に到達したものである。
【0017】すなわち、本発明の光拡散性シートは、シ
リコーン系ゴム球状粒子の表面に樹脂層が形成されてな
る体積平均粒子径1〜8μmの被覆拡散粒子が、前記シ
リコーンゴム球状粒子の屈折率と屈折率差が0.06以
上である屈折率を有する透光性樹脂中に、0.01〜1
00g/m2の濃度で含有されていることを特徴とする
ものである。また、本発明の透過型スクリーンは、この
ような光拡散性シートを光拡散層として用いたことを特
徴とするものである。
リコーン系ゴム球状粒子の表面に樹脂層が形成されてな
る体積平均粒子径1〜8μmの被覆拡散粒子が、前記シ
リコーンゴム球状粒子の屈折率と屈折率差が0.06以
上である屈折率を有する透光性樹脂中に、0.01〜1
00g/m2の濃度で含有されていることを特徴とする
ものである。また、本発明の透過型スクリーンは、この
ような光拡散性シートを光拡散層として用いたことを特
徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にしながら、本
発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明により得
られる光拡散性シート1を示したもので、図2は本発明
の被覆拡散粒子2を示したものである。図中、3は光拡
散性シート1の基材を構成する透光性樹脂であり、4は
被覆拡散粒子2を構成するシリコーン系ゴム球状粒子
4、5はシリコーン系ゴム球状粒子4の表面に形成され
た樹脂層である。
発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明により得
られる光拡散性シート1を示したもので、図2は本発明
の被覆拡散粒子2を示したものである。図中、3は光拡
散性シート1の基材を構成する透光性樹脂であり、4は
被覆拡散粒子2を構成するシリコーン系ゴム球状粒子
4、5はシリコーン系ゴム球状粒子4の表面に形成され
た樹脂層である。
【0019】本発明において、使用される球状被覆粒子
2としては、シリコーン系ゴム球状粒子4の表面が樹脂
層5で被覆されたコア−シェル構造であり、樹脂層5と
してポリオルガノシルセスキオキサン樹脂からなるもの
が好ましい。また、シリコーン系ゴム球状粒子4と樹脂
層5の体積比率は、シリコーン系ゴム球状粒子4の特性
を充分発揮させるため、シリコーン系ゴム球状粒子4の
体積比が50%以上なるようにすることが好ましい。
2としては、シリコーン系ゴム球状粒子4の表面が樹脂
層5で被覆されたコア−シェル構造であり、樹脂層5と
してポリオルガノシルセスキオキサン樹脂からなるもの
が好ましい。また、シリコーン系ゴム球状粒子4と樹脂
層5の体積比率は、シリコーン系ゴム球状粒子4の特性
を充分発揮させるため、シリコーン系ゴム球状粒子4の
体積比が50%以上なるようにすることが好ましい。
【0020】球状被覆粒子2のコアを構成するシリコー
ン系ゴム球状粒子4は、光拡散性シート1としての衝撃
強度をより向上させるのため、その硬さがJIS A硬
さで60未満であることが好ましい。本発明において
は、シリコーン系ゴム球状粒子4の硬さが60(JIS
A)未満であっても、ポリオルガノシルセスキオキサ
ン樹脂からなる樹脂層5がその表面に形成されているた
め、透光性樹脂3への分散性に優れた球状被覆粒子2が
得られる。
ン系ゴム球状粒子4は、光拡散性シート1としての衝撃
強度をより向上させるのため、その硬さがJIS A硬
さで60未満であることが好ましい。本発明において
は、シリコーン系ゴム球状粒子4の硬さが60(JIS
A)未満であっても、ポリオルガノシルセスキオキサ
ン樹脂からなる樹脂層5がその表面に形成されているた
め、透光性樹脂3への分散性に優れた球状被覆粒子2が
得られる。
【0021】このような球状被覆粒子2は、例えば特開
平7−196815号公報に記載されているような方法
によって製造することができる。
平7−196815号公報に記載されているような方法
によって製造することができる。
【0022】本発明において、球状被覆粒子2の体積平
均粒子径が1〜8μmであり、好ましくは1.5〜7μ
mの範囲である。これは、球状被覆粒子2の体積平均粒
子径が1μmより小さい場合には、散乱により透過光が
黄色く着色したり透けが発生しやすくなり、逆に8μm
より大きい場合には光拡散性が低下するとともに、所要
の光拡散性を得ようとすると必要な添加量が多くなり過
ぎて光拡散性シート1の製造が困難になったり、衝撃強
度が低下したりするためである。
均粒子径が1〜8μmであり、好ましくは1.5〜7μ
mの範囲である。これは、球状被覆粒子2の体積平均粒
子径が1μmより小さい場合には、散乱により透過光が
黄色く着色したり透けが発生しやすくなり、逆に8μm
より大きい場合には光拡散性が低下するとともに、所要
の光拡散性を得ようとすると必要な添加量が多くなり過
ぎて光拡散性シート1の製造が困難になったり、衝撃強
度が低下したりするためである。
【0023】光拡散性シート1においては、球状被覆粒
子2を構成するシリコーン系ゴム球状粒子4と透光性樹
脂3との屈折率差が0.06以上であり、好ましくは
0.065以上である。これは、屈折率差が0.06よ
り小さい場合には、光拡散性の低下により視野角が狭く
なり、所要の光拡散性を得ようとすると必要な添加量が
多くなり過ぎて光拡散性シート1の製造が困難になった
り、衝撃強度が低下したりするためである。
子2を構成するシリコーン系ゴム球状粒子4と透光性樹
脂3との屈折率差が0.06以上であり、好ましくは
0.065以上である。これは、屈折率差が0.06よ
り小さい場合には、光拡散性の低下により視野角が狭く
なり、所要の光拡散性を得ようとすると必要な添加量が
多くなり過ぎて光拡散性シート1の製造が困難になった
り、衝撃強度が低下したりするためである。
【0024】球状被覆粒子2は、透光性樹脂3中に0.
01〜100g/m2の範囲の含有量で分散される。こ
の球状被覆粒子2の含有量は、目的とする光拡散性を発
現させるためにこの範囲内で適宜添加量は決定される
が、含有量が0.01g/m2より少ない場合には、光
拡散性が弱くなり十分な拡散性を得ることができなくな
るためであり、逆に100g/m2より多い場合には光
拡散性が強くなり過ぎて、全光線透過率が低下したり、
光拡散性シート1の製造が困難になったり、衝撃強度が
低下したりするためである。
01〜100g/m2の範囲の含有量で分散される。こ
の球状被覆粒子2の含有量は、目的とする光拡散性を発
現させるためにこの範囲内で適宜添加量は決定される
が、含有量が0.01g/m2より少ない場合には、光
拡散性が弱くなり十分な拡散性を得ることができなくな
るためであり、逆に100g/m2より多い場合には光
拡散性が強くなり過ぎて、全光線透過率が低下したり、
光拡散性シート1の製造が困難になったり、衝撃強度が
低下したりするためである。
【0025】また、本発明においては、光拡散性シート
1のコントラストを向上させる目的で、球状被覆粒子2
とともに、透光性樹脂3中に染顔料などの光吸収剤を適
宜選択して添加することができる。使用する光吸収剤の
光吸収特性は特に限定されないが、目的に応じて波長別
選択吸収性を持たせるてもよい。
1のコントラストを向上させる目的で、球状被覆粒子2
とともに、透光性樹脂3中に染顔料などの光吸収剤を適
宜選択して添加することができる。使用する光吸収剤の
光吸収特性は特に限定されないが、目的に応じて波長別
選択吸収性を持たせるてもよい。
【0026】本発明においては、光拡散性シート1の厚
みは特に限定されないが、透過型スクリーンのように高
い解像度を要求される用途に使用する場合は、3mm以
下とすることが好ましい。
みは特に限定されないが、透過型スクリーンのように高
い解像度を要求される用途に使用する場合は、3mm以
下とすることが好ましい。
【0027】本発明に使用される透光性樹脂3として
は、透明性の樹脂であれば特に限定されるものではない
が、例えば、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、メタ
クリレートとスチレンとの共重合体(MS樹脂)、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
中でも高い透明性を有するメタクリル系樹脂の使用が好
ましい。また、高い衝撃強度が要求される用途に使用す
る場合には、耐衝撃性メタクリル系樹脂も好ましく用い
ることができる。
は、透明性の樹脂であれば特に限定されるものではない
が、例えば、メタクリル系樹脂、スチレン系樹脂、メタ
クリレートとスチレンとの共重合体(MS樹脂)、ポリ
カーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂などが挙げられる。
中でも高い透明性を有するメタクリル系樹脂の使用が好
ましい。また、高い衝撃強度が要求される用途に使用す
る場合には、耐衝撃性メタクリル系樹脂も好ましく用い
ることができる。
【0028】本発明の光拡散性シート1は、その少なく
とも一方の表面にレンチキュラレンズ、フレネルレン
ズ、プリズムなどのレンズを形成してレンズシートとす
ることもできる。このように、光拡散性シート1の少な
くとも一方の表面にレンズ形状を付与することによっ
て、光拡散シート1に分散されている球状被覆粒子2で
は得られない配光特性を光拡散シート1に付与すること
ができたり、球状被覆粒子2による光拡散特性を部分的
にあるいは全体的に補強することができる。付与される
レンズ形状としてはレンチキュラーレンズ、サーキュラ
ーフレネルレンズ、リニアフレネルレンズ、プリズムな
どが好適な例として挙げられるが、これに限定されるも
のではなく他の種々のレンズ形状を付与してもよい。ま
た、一方の表面にレンチキュラーレンズ、他方の表面に
フレネルレンズを形成するなど、目的に応じて種々のレ
ンズを組み合わせることもできる。このようなレンズ形
状の付与は、プレス成形や紫外線などの活性エネルギ線
硬化性組成物を用いた光硬化による賦型など公知の技術
を用いて行なうことができる。
とも一方の表面にレンチキュラレンズ、フレネルレン
ズ、プリズムなどのレンズを形成してレンズシートとす
ることもできる。このように、光拡散性シート1の少な
くとも一方の表面にレンズ形状を付与することによっ
て、光拡散シート1に分散されている球状被覆粒子2で
は得られない配光特性を光拡散シート1に付与すること
ができたり、球状被覆粒子2による光拡散特性を部分的
にあるいは全体的に補強することができる。付与される
レンズ形状としてはレンチキュラーレンズ、サーキュラ
ーフレネルレンズ、リニアフレネルレンズ、プリズムな
どが好適な例として挙げられるが、これに限定されるも
のではなく他の種々のレンズ形状を付与してもよい。ま
た、一方の表面にレンチキュラーレンズ、他方の表面に
フレネルレンズを形成するなど、目的に応じて種々のレ
ンズを組み合わせることもできる。このようなレンズ形
状の付与は、プレス成形や紫外線などの活性エネルギ線
硬化性組成物を用いた光硬化による賦型など公知の技術
を用いて行なうことができる。
【0029】次に、前述のような光拡散性シート1を光
拡散層として使用した本発明の透過型スクリーンについ
て、図3〜5を参照して説明する。
拡散層として使用した本発明の透過型スクリーンについ
て、図3〜5を参照して説明する。
【0030】図3は、光拡散性シート1が最も光源側に
光拡散層1として配置され、順次観察側に向けて偏光フ
ィルム11、透光性プラスチックシート13、反射防止
層14が積層一体化されて構成された透過型スクリーン
15である。光拡散性シート1、偏光フィルム11、透
光性プラスチックシート13、反射防止層14は、透明
な接着層12a、12b、12cを介して積層一体化さ
れている。このような構成による透過型スクリーン15
は、観察側表面に反射防止層14を形成することにより
外光の写り込みを軽減し観察しやすい画像を得ることが
できる。
光拡散層1として配置され、順次観察側に向けて偏光フ
ィルム11、透光性プラスチックシート13、反射防止
層14が積層一体化されて構成された透過型スクリーン
15である。光拡散性シート1、偏光フィルム11、透
光性プラスチックシート13、反射防止層14は、透明
な接着層12a、12b、12cを介して積層一体化さ
れている。このような構成による透過型スクリーン15
は、観察側表面に反射防止層14を形成することにより
外光の写り込みを軽減し観察しやすい画像を得ることが
できる。
【0031】図4は、予め透光性プラスチックシート1
3と光拡散性シート(光拡散層)1が積層一体化されて
おり、この一体化されたシートの光拡散層1側を光源側
に配置し、順次観察側に向けて偏光フィルム11、反射
防止層14が積層されて構成された透過型スクリーン1
6である。透光性プラスチックシート13と光拡散性シ
ーット1の積層一体化は、加熱プレス成形、共押出し
法、透明な接着層を用いた接着などの公知の方法を用い
て行うことができる。透光性プラスチックシート13、
偏光フィルム11、反射防止層14は、透明な接着層1
2d、12eを介して積層一体化されている。
3と光拡散性シート(光拡散層)1が積層一体化されて
おり、この一体化されたシートの光拡散層1側を光源側
に配置し、順次観察側に向けて偏光フィルム11、反射
防止層14が積層されて構成された透過型スクリーン1
6である。透光性プラスチックシート13と光拡散性シ
ーット1の積層一体化は、加熱プレス成形、共押出し
法、透明な接着層を用いた接着などの公知の方法を用い
て行うことができる。透光性プラスチックシート13、
偏光フィルム11、反射防止層14は、透明な接着層1
2d、12eを介して積層一体化されている。
【0032】このような構成による透過型スクリーン1
6は、偏光フィルム11により外光が約1/2にカット
されコントラストの高い画像を得ることができるととも
に、反射防止層14により外光の写り込みを軽減し観察
しやすい画像を得ることができる。透過型スクリーン1
6においては、偏光フィルム11よりも光源側に光拡散
性層1を配置することによって、十分にコントラストの
高い画像を得ることができる。このため、透過型スクリ
ーン16の構成に代えて、光拡散層1を、透光性プラス
チックシート13の偏光フィルム11側に配置すること
もできる。使用される偏光フィルム11は、市販されて
いるヨウ素系、染料系などの通常の偏光フィルムが使用
可能であるが、画像のコントラストをより高めるために
は、偏光度が96%以上である偏光フィルムを使用する
ことが好まし。また、偏光フィルム11の透過偏光軸
は、液晶プロジェクターのように光源からの投写光が偏
光光の場合には、投写光の偏光軸の方向と一致する方向
で使用することが好ましい。このように偏光フィルム1
1を設置することによって、表示性能を損なうことなく
外光の影響によるコントラストの低下を効果的に防止す
ることができる。
6は、偏光フィルム11により外光が約1/2にカット
されコントラストの高い画像を得ることができるととも
に、反射防止層14により外光の写り込みを軽減し観察
しやすい画像を得ることができる。透過型スクリーン1
6においては、偏光フィルム11よりも光源側に光拡散
性層1を配置することによって、十分にコントラストの
高い画像を得ることができる。このため、透過型スクリ
ーン16の構成に代えて、光拡散層1を、透光性プラス
チックシート13の偏光フィルム11側に配置すること
もできる。使用される偏光フィルム11は、市販されて
いるヨウ素系、染料系などの通常の偏光フィルムが使用
可能であるが、画像のコントラストをより高めるために
は、偏光度が96%以上である偏光フィルムを使用する
ことが好まし。また、偏光フィルム11の透過偏光軸
は、液晶プロジェクターのように光源からの投写光が偏
光光の場合には、投写光の偏光軸の方向と一致する方向
で使用することが好ましい。このように偏光フィルム1
1を設置することによって、表示性能を損なうことなく
外光の影響によるコントラストの低下を効果的に防止す
ることができる。
【0033】反射防止層14は、偏光フィルム13の表
面に無機薄膜のドライコーティング、有機薄膜のウエッ
トコーティングを施したり、トリアセチルセルロースフ
ィルムやポリエチレンテレフタレートフィルムなどの透
明フィルムに予め反射防止膜が形成された反射防止フィ
ルムを透明な接着層12c、12eを介して接着するこ
とによって形成することができる。本発明においては、
反射防止膜に代えて防眩機能を有する膜を形成すること
によっても同等の機能を果たすことができる。このよう
に反射防止層を形成した場合、透過型スクリーンちして
の正反射率が3%以下であることが好ましく、さらに好
ましくは2.5%以下である。また、このような反射防
止層に代えて、あるいは併用して耐擦傷性を付与するハ
ードコート層や帯電防止機能を付与する帯電防止層を形
成することもできる。
面に無機薄膜のドライコーティング、有機薄膜のウエッ
トコーティングを施したり、トリアセチルセルロースフ
ィルムやポリエチレンテレフタレートフィルムなどの透
明フィルムに予め反射防止膜が形成された反射防止フィ
ルムを透明な接着層12c、12eを介して接着するこ
とによって形成することができる。本発明においては、
反射防止膜に代えて防眩機能を有する膜を形成すること
によっても同等の機能を果たすことができる。このよう
に反射防止層を形成した場合、透過型スクリーンちして
の正反射率が3%以下であることが好ましく、さらに好
ましくは2.5%以下である。また、このような反射防
止層に代えて、あるいは併用して耐擦傷性を付与するハ
ードコート層や帯電防止機能を付与する帯電防止層を形
成することもできる。
【0034】透光性プラスチックシート13は、透過型
スクリーンの機械的強度を高めて取扱を容易にするとと
もに、その信頼性を高めるために使用されるものであ
り、光拡散性シート1を構成する透光性樹脂3と同様の
樹脂からなるシートを使用することができる。なお、こ
の透光性プラスチックシート13に光拡散シート1を積
層一体化する場合には、一体化したシートの反りや剥離
などの発生を防止するためには、透光性プラスチックシ
ート13を構成する樹脂と透光性樹脂3とを同一にする
ことが好ましい。また、画像のコントラストを高めるた
めに、透光性プラスチックシート13中に光吸収剤など
を添加し、透光性プラスチックシート13に光吸収性を
付与することが好ましい。この場合、各波長別の光吸収
特性は、フラット状(NDフィルター様)の吸収特性で
も良いし、または、映像源からの投写光の波長以外の波
長を選択的に吸収するような、選択的吸収剤を使用して
もよい。
スクリーンの機械的強度を高めて取扱を容易にするとと
もに、その信頼性を高めるために使用されるものであ
り、光拡散性シート1を構成する透光性樹脂3と同様の
樹脂からなるシートを使用することができる。なお、こ
の透光性プラスチックシート13に光拡散シート1を積
層一体化する場合には、一体化したシートの反りや剥離
などの発生を防止するためには、透光性プラスチックシ
ート13を構成する樹脂と透光性樹脂3とを同一にする
ことが好ましい。また、画像のコントラストを高めるた
めに、透光性プラスチックシート13中に光吸収剤など
を添加し、透光性プラスチックシート13に光吸収性を
付与することが好ましい。この場合、各波長別の光吸収
特性は、フラット状(NDフィルター様)の吸収特性で
も良いし、または、映像源からの投写光の波長以外の波
長を選択的に吸収するような、選択的吸収剤を使用して
もよい。
【0035】各層を積層一体化するために使用される透
明な接着層12a〜12eは被着体双方に密着性があっ
て、無色もしくは有色透明であれば、特に限定されるも
のではなく、例えば、感圧型接着剤、水系接着剤、UV
型接着剤などを使用することができる。
明な接着層12a〜12eは被着体双方に密着性があっ
て、無色もしくは有色透明であれば、特に限定されるも
のではなく、例えば、感圧型接着剤、水系接着剤、UV
型接着剤などを使用することができる。
【0036】図7は、図5あるいは図6に示した透過型
スクリーン15、16から偏光フィルム11を除いた構
成からなる透過型スクリーン17を示したものである。
この透過型スクリーン17においては、透光性プラスチ
ックシート13中にコントラストを高めるための光吸収
剤を添加したものが使用される。この場合、各波長別の
光吸収特性は、フラット状(NDフィルター様)の吸収
特性でもよいし、映像源からの投写光の波長以外の波長
を選択的に吸収するような、選択的吸収剤を使用しても
よい。使用されれる透光性プラスチックシート13とし
ては、その全光線透過率が40〜70%の範囲であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは45〜65%の範囲で
ある。これは、全光線透過率が70%を超える場合に
は、画像のコントラストが低下する傾向にあり、逆に4
5%未満の場合にはスクリーンゲインが低下して、画像
が暗くなる傾向にあるためである。
スクリーン15、16から偏光フィルム11を除いた構
成からなる透過型スクリーン17を示したものである。
この透過型スクリーン17においては、透光性プラスチ
ックシート13中にコントラストを高めるための光吸収
剤を添加したものが使用される。この場合、各波長別の
光吸収特性は、フラット状(NDフィルター様)の吸収
特性でもよいし、映像源からの投写光の波長以外の波長
を選択的に吸収するような、選択的吸収剤を使用しても
よい。使用されれる透光性プラスチックシート13とし
ては、その全光線透過率が40〜70%の範囲であるこ
とが好ましく、さらに好ましくは45〜65%の範囲で
ある。これは、全光線透過率が70%を超える場合に
は、画像のコントラストが低下する傾向にあり、逆に4
5%未満の場合にはスクリーンゲインが低下して、画像
が暗くなる傾向にあるためである。
【0037】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、以下の実施例および比較例で得られた透過
型スクリーンの評価方法は次の通りとした。
する。なお、以下の実施例および比較例で得られた透過
型スクリーンの評価方法は次の通りとした。
【0038】全光線透過率(Tt)及びヘーズ(Haz
e) 村上色彩技術研究所社製ヘーズメーターHR−100を
用いて測定した。Izod衝撃強度 JIS K 7110に準じて測定し、Izod衝撃強度
(αki)を算出した。
e) 村上色彩技術研究所社製ヘーズメーターHR−100を
用いて測定した。Izod衝撃強度 JIS K 7110に準じて測定し、Izod衝撃強度
(αki)を算出した。
【0039】落錘衝撃試験 JIS K 7211に準じて測定し、50%破壊エネル
ギー(E50)を算出した。スクリーンゲイン(Go ) 試料をシャープ社製液晶プロジェクターXVE−500
によって一定照度で照らし、反対側の面の輝度の比をト
プコン社製の色彩輝度計BM−7により測定した。照度
と輝度の比をスクリーンゲイン(Go)とした。
ギー(E50)を算出した。スクリーンゲイン(Go ) 試料をシャープ社製液晶プロジェクターXVE−500
によって一定照度で照らし、反対側の面の輝度の比をト
プコン社製の色彩輝度計BM−7により測定した。照度
と輝度の比をスクリーンゲイン(Go)とした。
【0040】α値 上記測定より得られたスクリーンゲイン(Go)の1/
2のゲインが得られる視野角をαとした。β値 上記測定より得られたスクリーンゲイン(Go)の1/
3のゲインが得られる視野角をβとした。
2のゲインが得られる視野角をαとした。β値 上記測定より得られたスクリーンゲイン(Go)の1/
3のゲインが得られる視野角をβとした。
【0041】実施例1〜5光拡散性シートの製造 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)を表1に示した濃度となるように添加
し、押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散
材の凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させ
ることができた。得られた光拡散性シートにも光拡散材
の凝集物は発見されず、ダイスリップ部での樹脂の蓄積
の発生もなく連続的に安定して光拡散性シートを得るこ
とができた。得られた光拡散性シートの光学特性を表1
に、スクリーンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の関
係を図1に示した。
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)を表1に示した濃度となるように添加
し、押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散
材の凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させ
ることができた。得られた光拡散性シートにも光拡散材
の凝集物は発見されず、ダイスリップ部での樹脂の蓄積
の発生もなく連続的に安定して光拡散性シートを得るこ
とができた。得られた光拡散性シートの光学特性を表1
に、スクリーンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の関
係を図1に示した。
【0042】比較例1〜7光拡散性シートの製造 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてポリオ
ルガノシルセスキオキサン樹脂からなる球状微粒子(信
越化学工業社製X52−1186、体積平均粒子径3.
5μm、、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折
率1.42)を表1に示した濃度となるように添加し、
押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散材の
凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させるこ
とができた。得られた光拡散性シートにも、光拡散材の
凝集物は発見されなかった。しかしながら、押出し開始
からの経時変化によってダイスリップ部に樹脂の蓄積が
多く付着し、これに起因する外観不良が発生し、安定し
て光拡散性シートを連続生産することは困難であった。
得られた光拡散性シートの光学特性を表1に、スクリー
ンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の関係を図1に示
した。
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてポリオ
ルガノシルセスキオキサン樹脂からなる球状微粒子(信
越化学工業社製X52−1186、体積平均粒子径3.
5μm、、ポリオルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折
率1.42)を表1に示した濃度となるように添加し、
押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散材の
凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させるこ
とができた。得られた光拡散性シートにも、光拡散材の
凝集物は発見されなかった。しかしながら、押出し開始
からの経時変化によってダイスリップ部に樹脂の蓄積が
多く付着し、これに起因する外観不良が発生し、安定し
て光拡散性シートを連続生産することは困難であった。
得られた光拡散性シートの光学特性を表1に、スクリー
ンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の関係を図1に示
した。
【0043】実施例6〜7、比較例8〜10光拡散性シートの製造 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)を表2に示した濃度となるように添加
し、押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散
材の凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させ
ることができた。得られた光拡散性シートにも光拡散材
の凝集物は発見されず、ダイスリップ部での樹脂の蓄積
の発生もなく連続的に安定して光拡散性シートを得るこ
とができた。得られた光拡散性シートの機械的特性を表
2に示した。
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)を表2に示した濃度となるように添加
し、押出し法により光拡散性シートを製造した。光拡散
材の凝集は見られず、容易にメタクリル樹脂に分散させ
ることができた。得られた光拡散性シートにも光拡散材
の凝集物は発見されず、ダイスリップ部での樹脂の蓄積
の発生もなく連続的に安定して光拡散性シートを得るこ
とができた。得られた光拡散性シートの機械的特性を表
2に示した。
【0044】比較例11 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子(東レ・ダウ・コーニング・シリコ
ーン社製トレフィルE−500、体積平均粒子径3μ
m、シリコーンゴムの屈折率1.40、JIS A硬さ
30)を2重量%添加し、押出し法により光拡散性シー
トを製造しようとしたが、シリコーン系ゴム球状粒子の
凝集が著しく、メタクリル樹脂への分散が非常に困難で
あった。また得られたシート中に光拡散材の凝集物が多
く見られ、良好な外観を有する光拡散性シートを得るこ
とが出来なかった。
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子(東レ・ダウ・コーニング・シリコ
ーン社製トレフィルE−500、体積平均粒子径3μ
m、シリコーンゴムの屈折率1.40、JIS A硬さ
30)を2重量%添加し、押出し法により光拡散性シー
トを製造しようとしたが、シリコーン系ゴム球状粒子の
凝集が著しく、メタクリル樹脂への分散が非常に困難で
あった。また得られたシート中に光拡散材の凝集物が多
く見られ、良好な外観を有する光拡散性シートを得るこ
とが出来なかった。
【0045】
【表1】
【表2】 表1および表2から明らかなように、本発明の実施例1
〜7による光拡散性シートの光拡散性は、比較例1〜1
0のシリコーン系樹脂微粒子を添加した光拡散性シート
と同等の高い光拡散性を有していた。また、本発明の光
拡散シートでは、ダイスリップでの樹脂の蓄積の発生が
無く、安定的にシートを連続生産することが可能である
とともに、衝撃強度を大きく向上させることができた。
〜7による光拡散性シートの光拡散性は、比較例1〜1
0のシリコーン系樹脂微粒子を添加した光拡散性シート
と同等の高い光拡散性を有していた。また、本発明の光
拡散シートでは、ダイスリップでの樹脂の蓄積の発生が
無く、安定的にシートを連続生産することが可能である
とともに、衝撃強度を大きく向上させることができた。
【0046】実施例8光拡散性プラスチックの製造 メタクリル樹脂(三菱レイヨン社製アクリペットVH#
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)7.7重量%を添加し(濃度18.5
g/m2)、押出し法により厚さ0.2mmの光拡散性
シートを製造した。得られた光拡散性シートの特性は、
全光線透過率83.3%、Haze89.3%、Go
1.4、α31度、β41度であった。
001、屈折率1.49)中に、光拡散材としてシリコ
ーン系ゴム球状粒子の表面にポリオルガノシルセスキオ
キサン樹脂からなる樹脂層が形成された球状被覆粒子
(信越化学工業社製KMP600、体積平均粒子径5μ
m、シリコーン系ゴム球状粒子の屈折率1.40、ポリ
オルガノシルセスキオキサン樹脂の屈折率1.42JI
S A硬さ30)7.7重量%を添加し(濃度18.5
g/m2)、押出し法により厚さ0.2mmの光拡散性
シートを製造した。得られた光拡散性シートの特性は、
全光線透過率83.3%、Haze89.3%、Go
1.4、α31度、β41度であった。
【0047】透過型スクリーンの製造 透光性プラスチックシートとして、厚み4mmの透明な
メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社製、商品名アクリラ
イト#001)の片面に、反射防止層としてTACフィ
ルムの片面に反射防止膜、及びもう一方の面に接着層を
形成した反射防止フィルム(日本油脂社製、商品名リア
ルック2201)を接着層を介してラミネート法により
積層した。得られた反射防止層を積層した透光性プラス
チックシートの反対面に、偏光フィルム(ポラテクノ社
製、商品名KN18242T、偏光度99.99%、単体透過率
42%)の偏光透過軸が前述の液晶プロジェクターの透
過軸と同様になる様ラミネート法により積層し、さらに
このシートの反対面に上記にて得られた光拡散性シート
をさらにラミネートして一体化された図3に示した構成
の透過型スクリーンを得た。0.2mm厚と薄いにも係
わらず、拡散性シートの衝撃強度が高いため、容易にラ
ミネートすることが可能であった。得られた透過型スク
リーンの特性を測定した結果、Go1.2、α29度、
β39度で非常に広い視野角を有していた。また、実際
に映像を投写して観察した結果、プロジェクターからの
投写光の偏光軸と同一方向で偏光フィルムを積層したた
め、投写光のロスが最低限に抑えられるとともに、高い
コントラストを有する透過型スクリーンが得られてい
た。
メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社製、商品名アクリラ
イト#001)の片面に、反射防止層としてTACフィ
ルムの片面に反射防止膜、及びもう一方の面に接着層を
形成した反射防止フィルム(日本油脂社製、商品名リア
ルック2201)を接着層を介してラミネート法により
積層した。得られた反射防止層を積層した透光性プラス
チックシートの反対面に、偏光フィルム(ポラテクノ社
製、商品名KN18242T、偏光度99.99%、単体透過率
42%)の偏光透過軸が前述の液晶プロジェクターの透
過軸と同様になる様ラミネート法により積層し、さらに
このシートの反対面に上記にて得られた光拡散性シート
をさらにラミネートして一体化された図3に示した構成
の透過型スクリーンを得た。0.2mm厚と薄いにも係
わらず、拡散性シートの衝撃強度が高いため、容易にラ
ミネートすることが可能であった。得られた透過型スク
リーンの特性を測定した結果、Go1.2、α29度、
β39度で非常に広い視野角を有していた。また、実際
に映像を投写して観察した結果、プロジェクターからの
投写光の偏光軸と同一方向で偏光フィルムを積層したた
め、投写光のロスが最低限に抑えられるとともに、高い
コントラストを有する透過型スクリーンが得られてい
た。
【0048】実施例9透過型スクリーンの製造 透光性プラスチックシートとして、厚み4mmの透明な
メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社製、商品名アクリラ
イト#001)と、実施例8で得られた光拡散性シート
を加熱プレス法を用いて一体化した。一方、予め、実施
例8で使用したものと同一の反射防止層を接着層を介し
て実施例8で使用したものと同一の偏光フィルムの偏光
透過軸が前述の液晶プロジェクターの透過軸と同様にな
るように、ラミネート法により積層した。この一体化し
たシートを接着層を介して透光性プラスチックシートと
光拡散性シートが一体化されたシートをラミネートして
図4に示した構成の透過型スクリーンを得た。得られた
透過型スクリーンの特性は実施例8のスクリーンと同様
で、非常に優れた性能を有していた。
メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社製、商品名アクリラ
イト#001)と、実施例8で得られた光拡散性シート
を加熱プレス法を用いて一体化した。一方、予め、実施
例8で使用したものと同一の反射防止層を接着層を介し
て実施例8で使用したものと同一の偏光フィルムの偏光
透過軸が前述の液晶プロジェクターの透過軸と同様にな
るように、ラミネート法により積層した。この一体化し
たシートを接着層を介して透光性プラスチックシートと
光拡散性シートが一体化されたシートをラミネートして
図4に示した構成の透過型スクリーンを得た。得られた
透過型スクリーンの特性は実施例8のスクリーンと同様
で、非常に優れた性能を有していた。
【0049】実施例10透過型スクリーンの製造 透光性プラスチックシートとして、厚み4mm、全光線
透過率79%の着色メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社
製、商品名アクリライト#099)を使用した以外は、
実施例8と同一の部材と方法を用いて、図5に示した構
成の透過型スクリーンを製造した。得られた透過型スク
リーンの特性を測定した結果、Go1.0、α28度、
β37度で非常に広い視野角を有していた。また、実際
に映像を投写して観察した結果、光吸収剤を添加した透
光性プラスチックシートを使用したため、さらに高いコ
ントラストを有する透過型スクリーンが得られていた。
透過率79%の着色メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社
製、商品名アクリライト#099)を使用した以外は、
実施例8と同一の部材と方法を用いて、図5に示した構
成の透過型スクリーンを製造した。得られた透過型スク
リーンの特性を測定した結果、Go1.0、α28度、
β37度で非常に広い視野角を有していた。また、実際
に映像を投写して観察した結果、光吸収剤を添加した透
光性プラスチックシートを使用したため、さらに高いコ
ントラストを有する透過型スクリーンが得られていた。
【0050】実施例11透過型スクリーンの製造 透光性プラスチックシートとして、厚み4mm、全光線
透過率64%の着色メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社
製、商品名アクリライト#099)と、実施例8で得ら
れた光拡散性シートを加熱プレス法を用いて一体化し
た。さらにこの一体化したシートの観察面側に、実施例
8で使用したものと同一の反射防止層を接着層を介して
ラミネート法により積層し、図5に示した構成の透過型
スクリーンを得た。得られた透過型スクリーンの特性を
測定した結果、Go0.9、α28度、β37度で非常
に広い視野角を有していた。また、実際に映像を投写し
て観察した結果、全光線透過率が70%以下の透光性プ
ラスチックシートを使用したため、高いコントラストを
有する透過型スクリーンが得られていた。
透過率64%の着色メタクリル樹脂板(三菱レイヨン社
製、商品名アクリライト#099)と、実施例8で得ら
れた光拡散性シートを加熱プレス法を用いて一体化し
た。さらにこの一体化したシートの観察面側に、実施例
8で使用したものと同一の反射防止層を接着層を介して
ラミネート法により積層し、図5に示した構成の透過型
スクリーンを得た。得られた透過型スクリーンの特性を
測定した結果、Go0.9、α28度、β37度で非常
に広い視野角を有していた。また、実際に映像を投写し
て観察した結果、全光線透過率が70%以下の透光性プ
ラスチックシートを使用したため、高いコントラストを
有する透過型スクリーンが得られていた。
【0051】
【発明の効果】本発明は、拡散粒子の透光性樹脂への分
散性に優れるとともに、衝撃強度、光透過性および光拡
散性に優れた光拡散シート、並びに、衝撃強度および光
透過性に優れ、モアレ現象の発生がなく、十分に広い視
野角の得られる透過型スクリーンを提供できるものであ
る。
散性に優れるとともに、衝撃強度、光透過性および光拡
散性に優れた光拡散シート、並びに、衝撃強度および光
透過性に優れ、モアレ現象の発生がなく、十分に広い視
野角の得られる透過型スクリーンを提供できるものであ
る。
【図1】本発明の光拡散性シートを示す模式的部分断面
斜視図である。
斜視図である。
【図2】本発明の球状被覆粒子を示す模式的断面図であ
る。
る。
【図3】本発明の透過型スクリーンの実施形態の構成を
示す模式的部分断面図である。
示す模式的部分断面図である。
【図4】本発明の透過型スクリーンの実施形態の構成を
示す模式的部分断面図である。
示す模式的部分断面図である。
【図5】本発明の透過型スクリーンの実施形態の構成を
示す模式的部分断面図である。
示す模式的部分断面図である。
【図6】本発明の実施例1および比較例1の光拡散性シ
ートのスクリーンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の
関係を示したグラフである。
ートのスクリーンゲイン(Go)とα値あるいはβ値の
関係を示したグラフである。
1 光拡散性シート 2 光拡散材 3 透光性樹脂 4 シリコーン系ゴム球状粒子 5 樹脂層 11 偏光層 12 透明接着剤 13 透光性プラスチックシート 14 反射防止層 15、16、17 透過型スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 誠 神奈川県川崎市多摩区登戸3816番地 三菱 レイヨン株式会社東京技術・情報センター 内 Fターム(参考) 2H021 BA22 BA23 BA26 BA27 BA29 BA32 2H042 BA02 BA15 BA19
Claims (14)
- 【請求項1】 シリコーン系ゴム球状粒子の表面に樹脂
層が形成されてなる体積平均粒子径1〜8μmの被覆拡
散粒子が、前記シリコーンゴム球状粒子の屈折率と屈折
率差が0.06以上である屈折率を有する透光性樹脂中
に、0.01〜100g/m2の濃度で含有されている
ことを特徴とする光拡散性シート。 - 【請求項2】 シリコーン系ゴム球状粒子の表面に形成
された樹脂層が、ポリオルガノシルセスキオキサン系樹
脂であることを特徴とする請求項1記載の光拡散性シー
ト。 - 【請求項3】 シリコーン系ゴム球状粒子のJIS A
硬さが60未満であることを特徴とする請求項1記載の
光拡散性シート。 - 【請求項4】 透光性樹脂中に光吸収剤が含有されてい
ることを特徴とする請求項1記載の光拡散性シート。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の光拡散
性シートを光拡散層として用いたことを特徴とする透過
型スクリーン。 - 【請求項6】 前記光拡散層を透光性プラスチックシー
トの少なくとも一方の表面に積層一体化されていること
を特徴とする請求項5記載の透過型スクリーン。 - 【請求項7】 少なくとも一方の表面に前記光拡散層が
積層一体化された透光性プラスチックシートに、反射防
止層、偏光層、帯電防止層、防眩層、ハードコート層の
少なくとも一つの層が形成されていることを特徴とする
請求項6記載の透過型スクリーン。 - 【請求項8】 前記光拡散層が最も光源側に配置される
ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の透過
型スクリーン。 - 【請求項9】 光源側から順に、前記光拡散層、透光性
プラスチックシート、反射防止層が積層一体化されてい
ることを特徴とする請求項7〜8のいずれかに記載の透
過型スクリーン。 - 【請求項10】 光源側から順に、前記光拡散層、偏光
層、透光性プラスチックシート、反射防止層が積層一体
化されていることを特徴とする請求項7〜8のいずれか
に記載の透過型スクリーン。 - 【請求項11】 光源側から順に、前記光拡散層、透光
性プラスチックシート、偏光層、反射防止層が積層一体
化されていることを特徴とする請求項7〜8のいずれか
に記載の透過型スクリーン。 - 【請求項12】 前記透光性プラスチックシートの全光
線透過率が40〜70%であることを特徴とする請求項
6〜11のいずれかに記載の透過型スクリーン。 - 【請求項13】 前記透光性プラスチックシートが光吸
収性を有することを特徴とする請求項6〜11のいずれ
かに記載の透過型スクリーン。 - 【請求項14】 偏光層の偏光透過軸の方向が、光源か
ら投写される投写光の偏光軸の方向と一致していること
を特徴とする請求項10〜11のいずれかに記載の透過
型スクリーン。
Priority Applications (6)
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JP23814099A JP2001066701A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 光拡散性シートおよび透過型スクリーン |
EP99959818A EP1152286A4 (en) | 1998-12-18 | 1999-12-15 | REVIEW SCREEN |
PCT/JP1999/007033 WO2000038005A1 (fr) | 1998-12-18 | 1999-12-15 | Ecran de transmission |
KR1020017007707A KR20010099829A (ko) | 1998-12-18 | 1999-12-15 | 투과형 스크린 |
US09/466,212 US6556347B1 (en) | 1998-12-18 | 1999-12-17 | Rear projection screen |
US10/386,505 US6760155B2 (en) | 1998-12-18 | 2003-03-13 | Rear projection screen |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23814099A JP2001066701A (ja) | 1999-08-25 | 1999-08-25 | 光拡散性シートおよび透過型スクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23814099A Pending JP2001066701A (ja) | 1998-12-18 | 1999-08-25 | 光拡散性シートおよび透過型スクリーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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