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JP2001027918A - 方向性結合式メモリシステム - Google Patents

方向性結合式メモリシステム

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JP2001027918A
JP2001027918A JP2000126234A JP2000126234A JP2001027918A JP 2001027918 A JP2001027918 A JP 2001027918A JP 2000126234 A JP2000126234 A JP 2000126234A JP 2000126234 A JP2000126234 A JP 2000126234A JP 2001027918 A JP2001027918 A JP 2001027918A
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signal
memory
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bus
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Toyohiko Komatsu
豊彦 小松
Takashi Tsunehiro
隆司 常広
Koichi Kimura
光一 木村
Susumu Hatano
進 波多野
Kazuya Ito
和弥 伊藤
Toshio Kanno
利夫 管野
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】方向結合器が占める配線長がバス接続されるモ
ジュール間隔を決めているので、その間隔を短くにるに
は方向性結合器の配線長を短くする必要があり、その結
果、伝送の効率すなわち結合度を下げる原因となるの
で、ある一定の間隔以下にすることができなかった。そ
のため、メモリモジュール間の間隔を狭くすることが課
題である。 【解決手段】メモリコントローラからの配線(メインラ
イン)を折り返し、折り返される前の配線と折り返され
た後の配線に方向結合器を形成できるので、結果として
結合器の配線長はモジュール間のピッチより短くするこ
とができ高密度実装が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置におい
てマルチプロセッサやメモリ等の素子間(例えばCMO
S等により構成されたデジタル回路間又はその機能ブロ
ック間)での信号伝送のための技術に関し、特に、複数
の素子が同一の伝送線に接続されデータ転送を行うバス
伝送の高速化技術に関する。特に、複数のメモリモジュ
ールとメモリコントローラを接続するバスとこれを用い
るシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】多数のノードが接続され高速にデータを
転送するためのバス方式として特開平7−141079
の非接触バス配線があった。従来技術の基本方式を図5
に示す。これは2ノード間のデータ転送をクロストー
ク、すなわち方向性結合器を用いて行っていた。すなわ
ち、図5は、バスマスタ10−1とスレーブ10−2〜
10−8間の転送を2線間すなわち配線1−1と1−2
〜1−8間のクロストークを用いて転送する技術であ
る。図5は、バスマスタ10−1とスレーブ10−2〜
10−8間の転送には適していおり、すなわちメモリと
メモリコントローラ間のデータ転送に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術の
特開平7−141079では方向結合器が占める配線長
がモジュール間隔を決めていた。このため、モジュール
の間隔を短縮するには方向性結合器の配線長を短くする
必要があるが、配線長の短縮は伝送の効率すなわち結合
度を下げる原因となるので、ある一定の間隔以下にする
ことができなかった。そのため、メモリモジュール間の
間隔を狭くすることでメモリの高密度実装を行うことが
第1の課題である。
【0004】また、第2の課題として、高速データ伝送
において伝送速度が増すにつれて表皮効果など周波数依
存性のある効果により波形歪みが増大するという課題が
ある。 これはパルス波形の立上り、立下がりの肩の部
分が鈍るという現象になって現れ、この影響でパルス波
形をレシーバにて取り込む際にスキューの増大となって
現れている。すなわち、レシーバに入力されるパルス波
形の肩が鈍っているためにレシーバの基準電圧(Vref)
を超えるまたは下回る時間が増大し、結果としてレシー
バの取り込み時間が増大しスキューの原因となってい
た。
【0005】表皮効果がパルスの肩を鈍らせる理由とし
て以下のように説明できる。
【0006】高速パルスはその遷移(立上り・立ち下が
り)時間の逆数に応じて高周波成分を持つ。 例えばT
rの遷移時間を持つパルスが持つ帯域(fknee)は
次式で表される。
【0007】
【数1】 fknee=0.35/Tr (数1) このため、1Gbpsのパルスを伝送する場合、その3
0%が遷移時間とするとfnee=0.35/(0.3
[ns])〜1GHz である。この時の表皮効果によ
る抵抗増加分を計算してみる。
【0008】20 [℃]における銅の体積抵抗率ρは1.72*
10^-8 [Ω・m]であり、標準的に用いられている基板の配
線(配線幅0.1 [mm]、配線厚み0.030[mm])の場合では
DCの抵抗値5.7[mΩ/mm]となる。ここで、「^」
は、べき乗を表わす。又、表皮効果による単位長さ当た
りの抵抗は、
【0009】
【数2】 r=2.6*10^−6√f [Ω/mm] (数2) であり、1GHzでは、
【0010】
【数3】 r=82[mΩ/mm] (数3) となり、DCの抵抗値6[mΩ/mm]と比べると抵抗
は遷移時間では13倍に増加している。すなわち、遷移
時間のみ高抵抗となるのでこれにより波形が鈍りること
になる。これは高周波数ほど抵抗成分が大きくなり立上
り・立ち下がり時に影響が大きいためである。
【0011】これを克服する技術としてパルス波形をド
ライバにて遷移時(立上り・立下がり)の波形を急峻に
すればよい。例えば "Limits of Electrical Signaling
(Transmitter Equalization)";IEEE HOT interconnect
V (1997,9/21-23),pp48にドライバ(transmitter)のDA
C(Digital Analog Converter)を用いた等化器の方式が
記載されている。これはドライバの波形を鈍り量に応じ
て逆に急峻に遷移波形を変化させることで行っていた。
【0012】これを用いた場合では、ドライバが複雑に
なり、LSIに多数の素子を搭載することが難しいと言
う課題があった。
【0013】第3の課題として、複数のメモリはメモリ
コントローラからみて近いか遠いかに応じて配線長に差
があった。このことからリードデータとライトデータに
時間差が生じる。チップの配置場所によってデータの到
達時間が異なり、これを補正するというのはシステム設
計に非常な困難さをもたらし、この時間差を無くすこと
が課題である。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めの手段として、メモリコントローラからの配線(メイ
ンライン)を途中で折り返し、折り返される前の配線と
折り返された後の配線に方向結合器を形成できるので、
結果として結合器の配線長はそのままにモジュール間の
ピッチをより短くすることができ高密度実装が可能とな
る。
【0015】第2の課題を解決するための手段として、
前方クロストークを生成できる方向性結合器をT字型に
構成することで後方クロストーク成分と前方クロストー
ク成分をNRZ信号の遷移時間に重畳することにより、
波形を急進にできるので表皮効果などの波形鈍りを補正
できる。その結果、ドライバに特別な制御を施す必要が
無くLSIが単純になる。
【0016】第3の課題を解決するための手段として、
同一の信号に方向性結合器により接続される、メモリコ
ントローラから近い位置に配置されているメモリチップ
も遠い位置に配置しているメモリチップも配線を折り返
し、リードサイクルとライトサイクルで切り換えること
で場所による遅延差を無くすことで設計が容易になる。
また、これを可能にするために、第2の手段T字型に方
向性結合器を接続することで、両方向に信号が生成され
る特性を利用している。
【0017】
【発明の実施の形態】第1の実施例を図1を用いて説明
する。
【0018】10−1はメモリコントローラ制御機構を
有するLSIチップ(以下MC: Memory Controllor)であ
り、2−2〜2−9はメモリチップ10−2〜10−9
を複数搭載したメモリモジュールである。プリント配線
板1(Printed Circuit Board)は、MC10−1とメモ
リモジュール2−2〜2−9を実装し、MC10−1と
メモリモジュール2−2〜2−9内のメモリチップ10
−2〜10−9間でデータ転送を可能とする配線を有し
ているマザーボード(Mother Board)である。メモリモ
ジュール2−2〜2−9はコネクタ(connector)を介
してマザーボードに接続されている。
【0019】MC10−1はメモリチップ10−2〜1
0−9に対しデータの読み書き(リード・ライト)の動
作を行う。この読み書きのためのデータ転送用配線が1
−1〜1−9であり、この中で特にMC10−1に接続
される配線1−1をメインライン(main line)と呼ぶ。
【0020】マザーボード1内の波線m1,c1,m
2,c2はそれぞれ基板内の信号層を表している。配線
1−1〜1−9はそれぞれ一方の端をMC10−1なら
びにメモリチップ10−2〜10−9に接続され、他方
の端は終端抵抗Rttを介して終端電圧Vttに接続さ
れている。この終端電圧Vttに接続されている終端抵
抗Rttを黒い四角(■)で表した。この終端抵抗はそ
れぞれ配線1−1〜1−7の持つ配線特性インピーダン
スとおおむね同じ値の抵抗値を持つ。このため、配線1
−1〜1−7からの信号はこの終端部で吸収され反射が
生じないよう動作する。
【0021】MC10−1とメモリチップ10−2〜1
0−9間のデータ転送は反転した”C”字で表されたC
2〜C9の方向性結合器で行われる。この方向性結合器
は特開平7−141079記載のものと等価である。す
なわち、これは、2ノード間のデータ転送を2並行配線
間の結合であるクロストーク(方向性結合器)を用いて
行っていた。すなわち、MC(バスマスタ)10−1と
メモリチップ(バススレーブ)10−2〜10−9間の
転送を2線間すなわちメインライン1−1と配線1−2
〜1−8間のクロストークを用いて転送する。このクロ
ストーク信号はドライブパルスのエッジに対して生成さ
れ、ある時間後、終端電圧に戻る。この為、ドライブ信
号が矩形波であるNRZ信号であれば方向性結合器によ
り生成される信号はRTZ信号と見ることができ、この
意味で方向性結合器はNRZ信号からRTZ信号への変
換器であるといえる。
【0022】マザーボード1に於いて、これに搭載され
るメモリモジュール2−2〜2−9の間隔(ピッチ)は
特開平7−141079に於いては方向性結合器が連続
して配置しているためこの結合器の長さ以下には出来な
いという課題があった(図7)。
【0023】それに対し本実施例では、メインライン1
−1の配線はMC10−1から見てm1層を図面右手方
向に、メモリチップからのc1層の配線1−2,1−
4,1−6,1−8との結合器C2,C4,C6,C8
を構成した後、マザーボード1上の配線層をm2に変え
て、図面左手方向に折り返される。この折り返されたメ
インライン1−1はメモリチップからのc2層の配線1
−9,1−7,1−5,1−3との結合器C9,C7,
C5,C3を構成し、その後終端される。ここで、結合
器C2,C4,C6,C8はマザーボード1のm1層と
c1層との間(上方層)で構成され、結合器C3,C
5,C7,C9はマザーボード1のm2層とc2との間
(下方層)で構成される。
【0024】結合器C2〜C9はメインライン1に対し
て配線の特性インピーダンスが一定になるように連続し
て配置されている。MC10−1とメモリチップ1−2
〜1−9との間のデータ転送が何れの結合器に於いても
後方クロストークを用いて行われるよう配置・配線され
ている。すなわち、メインライン1−1の上方層にある
結合器C2,C4,C6,C8と、下方層にある結合器
C9,C7,C5,C3とでは配線が反対方向である
が、メインライン1−1に対しては同じ向きとなってい
るので、これにより後方クロストークが何れの転送に於
いても生じるよう配置されていることになる。
【0025】図1のように、結合器を構成する片方の配
線であるメインライン1−1を一方の層から他方の層へ
と1回折り返し、それぞれの層で方向性結合器を構成出
来るので、メモリモジュール2−2〜2−9の間隔を、
方向性結合器C2〜C9の結合器の配線長の半分程度に
出来る。このため、1枚のマザーボード1にメモリモジ
ュールを高密度で実装できる。
【0026】このような場合でも結合に必要な結合長は
同じで、信号伝搬のための必要な結合量は、図7に示す
従来技術の場合と同じであり、同等の信号波形品質を有
していることになる。
【0027】すなわち、従来技術に於いては、図7のよ
うにマザーボード1に搭載されるメモリモジュール2−
2〜2−4の間隔(ピッチ)は方向性結合器が連続して
配置しているため、この結合器の長さ以下には出来ない
という課題があった。しかし、図1のようにメインライ
ンを折り返したことで、マザーボード1に搭載されるメ
モリモジュール2−2〜2−4の間隔(ピッチ)を結合
器の長さの半分にできシステムとして高密度実装が可能
となる。
【0028】図2にマザーボード1の層構成の例を示
す。
【0029】図2は、図1のマザーボード1のメインラ
イン1−1に対して垂直な方向の断面である。図2は、
上層からCAP1層、電源層(V1)、グランド層(G
1)、信号層(m1)、信号層(c1)、グランド層
(G2)、電源層(V2)、信号層(m2)、信号層
(c2)、グランド層(G3)、電源層(V3)、CA
P2層となっている例である。一般的にプリント配線板
は両面を銅で覆われた銅張板をプリプレグで接着してあ
り、このプリプレグを2本の波線で表した。
【0030】m1層、c1層の上下層に並んだ並行配線
1−1,1−2により、図1中の方向性結合器C2を構
成している。同様に、m2層、c2層の上下層に並んだ
並行配線1−1,1−3により、図1中の結合器C3を
構成している。
【0031】ここで、信号層(m1)のメインライン1
−1と信号層(m2)のメインライン1−1は図1のよ
うに折り返された同じ配線である。
【0032】これらのm1層−c1層とm2層−c2層
の結合器間にグランド層或いは電源層が位置しており、
方向性結合器c2−c3間の結合である信号間のノイズ
を防ぐよう機能している。図2のように構成することに
より、結合器間の信号の結合、すなわち漏話ノイズが小
さくなり、高速のデータ転送が可能となる。
【0033】また、図3のように、結合器は断面に対し
て上下方向に結合しているが、当然、横方向に配置して
結合するように構成しても良い。ここで、横方向とは、
同一層を用いて結合器を構成することである。例えば、
楕円で囲った結合器c2aは配線1−1aと配線1−2
aからなり、折り返されたメインライン1−1aはm2
層で配線1−3aと結合器c3aを形成する。同様に、
信号ビットの異なるメインライン1−1bはm1層で配
線1−2bと結合して結合器c2bを形成し、折り返さ
れた1−1bは配線1−3bと結合器c3bを形成す
る。それぞれの結合器C2a、C2b、C3a、C3b
間の結合によって生ずるノイズの量を低減するために、
層間にはレベル(level)(平面の)電源層を設け、か
つ、層内では電源層間に距離を置いている。図3のよう
に構成することにより、図2に比べて、結合器を構成す
るための層数が少なくて済むという効果が図2がある。
【0034】図4に、図1の回路で図3の層構成の実装
方式の鳥瞰図を示す。用いた記号の意味はこれまでの図
と同じである。MC10−1から引き出されたメインラ
イン1−1aと1−1bは、CAP1層からm1層へ層
を変えて配線され、m1層では図3のような断面を持つ
結合器C2a,C4a,C2b,C4bを形成し、その
後、層をm2層に変えて同様に結合器C3a,C3bを
形成し、層をCAP2層に変えて終端されている。結合
器からの配線はそれぞれメモリモジュール2−2〜2−
4に搭載されているメモリ10−1〜10−4に接続さ
れている。図4の例では2ビット(bit)の信号のみ記載
してある。
【0035】また、図1、及び図4で更に、折り返しを
2つ以上設けることで、メモリモジュール2−2〜2−
9間隔を方向性結合器の長さに依らず更に短くできるこ
とも容易に理解できる。すなわち、メインライン1−1
の折り返し部分を2つ設け、異なる層で方向性結合器を
構成し、かつ、同一層で重複しないように配置すること
でモジュール間隔を結合器長の1/3程度に短く実装で
きる。このため、1回折り返した場合よりも更にメモリ
モジュールの高密度実装が可能である。同様に、折り返
し部分を3つ設けて方向性結合器が重ならないように折
り込むことで、モジュール間隔を結合器の長さの1/4
程度に短く実装でき、更に高密度実装が可能である。
【0036】本実施例ではメモリモジュールの枚数は2
−2〜2−9の8枚であるが、それ以上でもそれ以下で
も良く、その枚数はシステム構成により異なる。また、
終端抵抗Rttはマザーボード1の上面にあっても下面
に有っても、その機能は違わないので、どちらにあって
も良い。また、本実施例の方向性結合器は後方クロスト
ークを利用したものであるが、前方クロストークを利用
したものでも良い。この場合の結合器を構成するメイン
ライン1−1と配線1−2〜1−9の信号伝搬の向きは
反対方向となる。この場合でも、メインライン1−1を
折り返すことで結合配線の長さ以下のピッチでメモリモ
ジュールを実装できる。
【0037】第2の実施例として図6に示すように配置
・配線しても高密度実装が実現できる。
【0038】図6に於いて各記号は図1のそれと同じ機
能を有している。図6で、図1と異なるのは方向性結合
器の構成である。すなわち、メインライン1−1は直線
的に配置され、メインライン1−1の両側左右に互い違
いになるようにもう片方の結合器C2〜C6の配線1−
2〜1−6を構成している。この図6のマザーボード1
の配線例を図7に示す。図7は図6のメモリシステムを
ボードの上面から見た図であり、図7に示されている配
線は同じ信号層内にある多数の配線のうちの1ビット
(bit)のデータである。マザーボード1にはMC10
−1とメモリモジュール2−2〜2−6が接続されるコ
ネクタ2〜6が配置されている。メモリシステムのデー
タ信号は、バス接続されるので各コネクタの同じ位置の
信号ピンに電気的に接続される。すなわち、コネクタの
中で1つの信号ピンに注目すると、この信号は各コネク
タとも同じピンから信号配線が引き出され、この信号配
線が基板1上でメインライン1−1と結合することによ
り信号の伝達が可能となる。
【0039】図7に於いて、MC10−1から引き出さ
れたメインライン1−1が終端に向かって配線され、そ
の両側に方向性結合器C2〜C6が定インピーダンスに
なるように形成されている。コネクタ3とコネクタ4の
間に、結合器C2のメインライン1−1と配線1−2が
コネクタ3の信号配線引出し用VIAを避けるように伸
びており、さらに結合器と配線長分だけ結合した後、終
端抵抗Rttにより終端される。
【0040】コネクタ3とコネクタ4との間に於いて、
メインライン1−1の一方の側に結合器C2用の配線1
−2が配置され、他方の側に結合器C3用の配線1−3
が同じ結合度を保つように同じ配線ピッチで配置されて
いる。同じ配線ピッチで配置している理由は、コネクタ
3と4に同じ機能を有するモジュールが接続出来るため
には、結合器C2とC3とで同じ振幅の信号電圧を生成
できるように、結合の度合いを同じにする必要があるた
めである。逆に言えば、同じ間隔で配線を配置すること
により、メインライン1−1と配線1−2、1−3はそ
れぞれ同じクロストーク係数を持つことができ、コネク
タ3、及びコネクタ4に装着されるメモリモジュールか
らのデータを同じ信号振幅で読み書きできる。
【0041】このように、他の信号についても同様な配
置配線で方向性結合器C2とC3,C3とC4、C4と
C5、C5とC6をそれぞれメインライン1−1の両側
に形成することで、結合器C2〜C6に必要な配線長に
比べて約半分までコネクタ2〜6のピッチを狭めること
ができる。その結果、第一の実施例の図1と同様な効果
を持ち、かつ、マザーボード1に高密度のメモリを搭載
できる。
【0042】ここで、コネクタ2とコネクタ3との間で
は、メインライン1−1の片側にしか配線1−2がない
が、この2つの配線の結合とメインライン1−1の両側
にある3つの配線の結合とが異なることによるインピー
ダンスのミスマッチングを防ぐ目的で、ダミーの配線を
コネクタ2とコネクタ3の間のメインライン1−1の配
線1−2とは反対側に終端配線しても良い。その結果、
メインライン1−1のインピーダンスがよりフラットに
なるため、インピーダンスミスマッチが少なくなって信
号歪みが小さくなり、さらに、高速なデータ転送ができ
る。
【0043】また、第3の実施例として図8のように高
密度実装を同一層内で実現する折り返しメインラインを
構成しても良い。
【0044】図8は電気的には図1と同じ構成であり、
図8は図7と同様にマザーボード1をボードの上面より
見た図である。図8では、MC10−1からのメインラ
イン1−1が基板(マザーボード)1内の同一信号層で
折り返されている。MC10−1からの信号はコネクタ
2〜6の同じ位置にある信号ピンに結合するが、メイン
ライン1−1はこの信号ピンを囲むように同一層で配線
されている。
【0045】このメインライン1−1に対してコネクタ
2〜6からの配線1−2〜1−6は、結合器C2〜C6
のそれぞれが、順に並んでいるコネクタの一つおきに対
応するように構成され、折り返される前のメインライン
1−1と折り返された後のメインライン1−1にそれぞ
れ結合している。もちろん、コネクタ2〜6、及びメイ
ンライン1−1は終端されており、終端部で反射歪みは
ない。また、MC10−1からのデータ配線(メインラ
イン)はメモリモジュールのデータビット数に応じて4
バイト、8バイト、16バイトと多数引き出されるが、
マザーボード1において単一層のみを使用して配線する
場合に配線密度が高すぎて配線できない時、複数有る信
号に応じて、メインライン1−1を、それぞれ別の単一
層を用いて配線しても良い。例えば、図8のメインライ
ン1−1が偶数番目のデータだとすると、奇数番目の信
号に対しては別の信号層を使用することで配線密度を半
分に減らすことができる。同様に信号の番号に対する3
の剰余に応じて信号層を割り当てれば同一層内の配線密
度を1/3に低減できる。
【0046】更に、別の効果として、同一の配線層を使
用してメインライン1−1を配線することにより、図1
に比べて折り返し部にVIAを用いる必要が無く、VI
Aに依るインピーダンスの乱れが殆ど無いので、メイン
ライン1−1の特性インピーダンスが一定となる。これ
により、VIA部での信号の反射がより少なくなって波
形歪みが少なくなるので、更に高速なデータ転送を実現
できる。
【0047】第4の実施例を図9を用いて説明する。
【0048】本実施例は第1の実施例或いは第2、第3
の実施例の両方に適用できるメモリモジュールに関す
る。
【0049】図9(a)はメモリモジュール2−2内の
信号接続図である。図9(a)に示すメモリモジュール
2−2は1つの信号線1−2に2つのメモリチップ10
−2a,10−2bを接続することで、モジュール当た
りのメモリ容量を倍増できる。図9(b)はモジュール
2−2の基板断面である。メモリチップ10−2a,1
0−2bはモジュール2−2の基板の両側に配置されて
おり、同じ信号ピン同士を最短で接続するよう配線1−
2の端に信号用VIAを設け、このVIAによりチップ
10−2a,10−2bを接続している。図9(b)の
ように配置配線することで、配線1−2に接続されてい
るメモリチップ10−2a,10−2bが最短で接続さ
れ、チップ上の入力及び出力波形をそれぞれほぼ同じに
することが出来る。このため、1モジュール当たりのメ
モリ搭載容量を倍増できる。その結果、システムとして
高密度のメモリを実装できる。
【0050】第5の実施例を図10を用いて説明する。
【0051】本実施例は方向性結合器用のトランシーバ
を別部品として設けることで、更にメモリモジュールの
搭載容量を増加させるものである。
【0052】トランシーバ3−1〜3−9はドライバ6
ー2とレシーバ5−1からなり、ドライバ6−2とレシ
ーバ5ー1の出力制御を行う方向制御機能を有する。図
10では、ドライバ6−2は三角形で示され、方向性結
合器に接続されたレシーバ5−1は底辺が2本有る三角
形で示されている。ドライバ6−2は通常のディジタル
信号(矩形パルス)であるNRZ(Non Return to Zer
o)信号を入力し、この信号をNRZ信号で出力する。方
向性結合器によりNRZ信号からRTZ(Return To Ze
ro)信号へ変換された信号を、レシーバは元のディジタ
ル信号であるNRZ信号へ復調することができる。すな
わち、RTZ信号からNRZ信号へ変換する。
【0053】モジュール2−1はメモリコントローラ1
0−1とトランシーバ3−1を有する。メモリモジュー
ル2−2〜2−9はメモリチップをそれぞれ複数搭載し
ており、これらモジュール2−1〜2−9はマザーボー
ド1上にコネクタを介して配置されている。
【0054】メインライン1−1は他方の端を終端電圧
Vttに整合終端されている。方向性結合器C2〜C9
では、メモリモジュール2−2〜2−9内のトランシー
バ3−2〜3−9から引き出された配線がメインライン
1−1と共に結合器を成している。これらの配線はメイ
ンライン1−1と同様に終端電圧Vttに整合終端され
ている。メインライン1−1は図1、図7、及び図8の
ように折り返されて平行結合器を構成しても良い。
【0055】MC10−1は、メモリリード、ライトの
状態に応じてトランシーバ3−1〜3−9への信号伝達
方向を制御するためのリードライト(R/W)信号4を
送出する。信号4はまた、メモリチップに対するリード
ライト信号と兼用しても良い。図10では、リードライ
ト信号R/Wは全てのチップが接続されているが、MC
10−1ドライバのファンアウトとR/W信号の動作周
波数の関係で、ファンアウトが多い場合はこれを減らす
ようにトランシーバを追加しても良く、このトランシー
バ間のデータのやりとりは動作周波数が低いのでNRZ
からNRZへの伝達でよい。
【0056】次に、図10のMC10−1からデータを
書き込むライト動作について説明する。
【0057】まず、MC10−1は、R/W信号をライ
トモードにしてトランシーバ3−1内のバッファ6−2
をイネーブルにし、バッファ5ー1をディセーブルにす
る。逆に、MC10−1は、メモリモジュール2−2〜
2−9内のトランシーバ3−2〜3−9に内蔵されてい
るバッファ6−2をディセーブルにし、バッファ5ー1
をイネーブルにする。このようにすることで、MC10
−1から各メモリに対する書き込みの準備ができる。
【0058】バンク・RAS(Raw Address Strobe)/C
AS(Column Address Strobe)アドレスを送信して書き
込みが準備できた後、MC10−1はディジタル(NR
Z)のデータを送出する。送出されたNRZ信号は、結
合器C2〜C9でRTZ信号に変換され、メモリモジュ
ール2−2〜2−9内のトランシーバ3−2〜3−9に
伝達される。伝達されたRTZ信号はトランシーバ3−
2〜3−9内のそれぞれのバッファ5−1でRTZ信号
からNTZ信号に復調され、バス20−2〜20−9を
介してメモリチップにデータが伝えられ、これをメモリ
に書き込むことでライト動作が完了する。
【0059】次に、MC10−1へデータを読み込むリ
ード動作について説明する。
【0060】まず、MC10−1はR/W信号をリード
モードにしてトランシーバ3−1内のバッファ5ー1を
イネーブルにバッファ6ー2をディセーブルにする。逆
に、MC10−1は、メモリモジュール2−2〜2−9
内のトランシーバ3−2〜3−9に内蔵されているバッ
ファ5ー1をディセーブルにし、バッフ6ー2をイネー
ブルにする。このようにすることで、各メモリからMC
10−1に対する読み込みの準備ができる。
【0061】バンク・RAS/CASアドレスを送信し
て読み込みが準備できた後、アドレス指定されたメモリ
からディジタル(NRZ)のデータが送出される。伝達
されたRTZ信号は、トランシーバ3−2〜3−9内の
それぞれのバッファ6−2でNRZ信号のまま送出さ
れ、結合器C2〜C9でRTZ信号に変換され、メイン
ライン1−1に伝搬される。伝達されたRTZ信号は、
トランシーバ3−1内のバッファ5−1でRTZ信号か
らNRZ信号に復調され、MC10−1にデータが伝え
られ、これをMC10−1が読み込むことでリード動作
が完了する。ここで、リード時又はライト時に先立ち、
アドレスやリードライト状態を決めておくことは言うま
でもない。
【0062】このように、メモリコントローラモジュー
ル内に設けられたトランシーバ3−1を方向性結合器C
2〜C9と組み合わせることで、低歪みでかつ高速にデ
ータを転送できるため、MC10−1は全ての信号をN
RZで高速に送受信することが出来る。その結果、レシ
ーバにRTZ信号復調用の特別な回路を持つ必要がな
く、NRZ転送用のみのドライバレシーバを持つメモリ
コントローラも接続できる。また、メモリコントローラ
をモジュール形式にすることによりメインライン1−1
に直接接続できるRTZレシーバを有するメモリコント
ローラを接続することもできる。その結果、システムの
構成を柔軟にできる。
【0063】このように、メモリモジュール内に設けら
れたトランシーバ3−2〜3−9を方向性結合器C2〜
C9と組み合わせることで低歪みかつ高速にMC10−
1とのデータ転送ができる。更に、このような構成によ
って、メモリチップは従来のNRZ信号のみのインタフ
ェースを持つだけでよく、低価格なチップを接続できる
という効果がある。更に、メモリモジュール2−2内の
データバスは一般にメインライン1−1に比べて短いの
で高速動作が可能であり、メモリモジュール間の方向性
結合器を用いたバスと同様な高速動作が可能である。そ
の結果、システムとして、メモリモジュール内にメモリ
チップを多数搭載することが出来るのでメモリシステム
の高密度化が可能である。
【0064】トランシーバの構成を図11を用いて説明
する。
【0065】トランシーバ3−1にはデータ入出力用の
信号ピンが2つあり、それぞれDA,DYと記した。バ
ッファ5−1,5−2,6−1,6−2がトランシーバ
3−1内に設けられて並列接続されてトランシーバ回路
を構成し、バッファ5ー1、6−1はRTZ信号をNR
Z信号に復調する機能を有する。トランシーバ内のバッ
ファ5−2と6−2はNRZ信号を入力し、NRZ信号
を出力する。
【0066】バッファ5−1,5−2,6−1,6−2
は全て排他的に動作し、ただ一つのみ選択されることで
伝送方向と信号変換種が選択される。
【0067】例えば、データDYからDAへのデータの
転送には、方向制御信号AtoY信号をHにし、バッフ
ァ5−1または5−2をイネーブルにする。バッファ5
−1か5−2の選択にはRTZ信号を用いる。データD
AからDYへのデータの転送には、AtoY信号をLに
バッファ6−1または6−2をイネーブルにし、バッフ
ァ6ー1か6−2の選択にはRTZ信号を用いる。
【0068】また、Vrefはバッファ5−1,5−
2,6−1,6−2の入力信号に対する基準電圧であ
り、それぞれ矢印で示した端子に接続されている。この
基準信号で入力信号が判定される。
【0069】図11のように構成することで、DA,D
Y信号はデータ転送の方向に対し対称になり、RTZ信
号もNRZ信号もどちらの信号からもデータ転送できる
ようになる。なお、図11で、バッファ5−1,5−
2,6−1,6−2を4つ並列接続しているが、RTZ
用のバッファ5ー1とNRZ信号用のバッファ6−2の
みを並列接続する構成も可能である。このような場合で
も、図10に示すトランシーバ3−1〜3−9の機能を
果たすことが出来る。なぜなら、図10のライト時、リ
ード時とも、MC10−1或いはチップ側から信号を送
出する場合はNRZ信号用バッファ6ー2を選択し、マ
ザーボード1からのRTZ信号を受ける場合はRTZ信
号用のバッファ5ー1を選択すればデータ転送が行える
ためである。
【0070】先に述べたように、高速データ伝送におい
て伝送速度が増すにつれて表皮効果など周波数依存性の
ある効果により波形歪みが増大するという課題がある。
これを克服する技術として、ドライバによって遷移時
(立上り・立下がり)のパルス波形を急峻にする技術も
あるがドライバの構成や制御が複雑である。これをドラ
イバではなく結合器により行うことが本実施例の目的で
ある。
【0071】上記の目的を達成するために、T字型結合
器を用いたメモリバスを図16に示し、このT字型結合
器の原理を図12、及び図13を用いて説明する。
【0072】図16はT字型結合器をメモリバスシステ
ムに適応した図であり、メモリコントローラ10−1、
及びメモリチップ10−2がT字型結合器に接続されて
いる。コントローラ10−1,及びメモリ10−2とも
データ送受信用のドライバ、レシーバからなるインタフ
ェース回路を有している。すなわち、このメインタフェ
ース回路にはNRZ信号ドライバとRTZ信号レシーバ
を含む。
【0073】図16でT字型結合器T1は、片方の端が
終端されているメインライン1−1に結合した結合器C
1,C2と引出し配線からなり、その引き出し線の両端
が終端抵抗Rtta,Rttbで終端されている。本実
施例では結合器C1とC2は同じ長さの結合配線長を持
つ。
【0074】図12は、図16に示したT字型結合器の
メモリライト動作の説明図であり、図13はリード動作
の説明図である。
【0075】図12,及び図13で白抜きの箱は伝送線
路を示している。メインライン1−1に対応する配線は
伝送線L1,L2,L3,L4からなり、図16の配線
1−2に対応する配線は伝送線L5,L6,L7からな
る。伝送線L2とL5が結合器C1を形成し、伝送線L3と
L6が結合器C2を形成している。
【0076】本実施例では、点線で示されたT字型結合
器T1は、互いに接続された2つの結合器C1とC2
と、これらの引き出し用の伝送線L7を有する部分を呼
ぶこととする。
【0077】結合器T1の各端子は、結合器の裸の(真
の)電気特性を明らかにする目的で終端電源Vttに終
端抵抗Rttに接続され、これにより各点での伝送路の
反射がない。
【0078】図12のライト動作では、図16のMC1
0−1のドライバは図12でのパルス源(vpuls
e)、その内部抵抗rd及びMC10−1が持つ静電容
量Cp1からなる等価回路として表現している。また、
図16のメモリ10−2のレシーバは、図12ではノー
ドs5に接続された静電容量Cp5と抵抗rsで表現し
た。また、リード動作ではMC10−1のレシーバは図
13のノードd1に接続された静電容量Cp1と抵抗r
dで表わし、メモリ10−2のドライバはパルス源、そ
の内部抵抗rsと等価容量Cp5で表した。
【0079】このT字型結合器の特性を明らかにするた
め回路シミュレーションを行った。
【0080】各点での信号波形を図14と図15に示
す。
【0081】回路シミュレーションにはSPICE(Si
mulation Program for IntegratedCircuit Emphasis)
を用いた。ただし、使用したSPICEでは表皮効果が
扱えないので表皮効果のない波形すなわち、波形の鈍り
がない状態を模擬している。実際は表皮効果がこのシミ
ュレーション結果に重畳されることになり、一般的には
信号波形の肩が減衰あるいは鈍る。
【0082】図14は図12に対応したリード動作での
各点(d1,d4,s1,s4,s5)の波形、図15
は図13に対応したライト動作での各点(d1,d4,
s1,s4,s5)の波形である。図14、図15はド
ライブ位置が異なるのみで他の回路の定数は同じであ
る。
【0083】図14でドライブ位置は図12のノード
(点)d1である。波形の観測点はドライブ点のd1、
メインライン1−1の終端点d4、rsの入力端s5と
結合器の両側終端部でのs1,s4である。
【0084】各パラメータはそれぞれ以下の通りであ
る。
【0085】 終端抵抗値 rtt = 50[Ω] 等価入力容量 c1 = 3[pF] 等価入力容量 c5 = 3[pF] 終端電源電圧 vtt = 1.0[V] 点s5の内部インピーダンス rs = 50[Ω] vpulse内部インピーダンス rd = 50[Ω] 遷移時間 tr = 0.2[ns] メインライン1−1の引出し線(L1)の伝搬遅延時間 tpd1 = 216 [ps] メインライン1−1の引出し線(L4)の伝搬遅延時間 tpd2 = 360 [ps] T字型線路1−2の引出し線(L7) の伝搬遅延時間 tpd5 = 216 [ps] メインライン1−1の線路(L1)のインピーダンス z1 = 50[Ω] メインライン1−1の線路(L2) z2 = 50[Ω] T字型線路1−2の引出し線(L7) z5 = 25[Ω] 結合器(coupler1,coupler2)のモデルは r11=1m [Ω/m]L11=361.3n [H/m] r22=1m [Ω/m]L22=361.3n [H/m] L12=050n[H/m] cr1=144.5p [F/m] cr2=144.5p [F/m] c12=40.p [F/m] である。
【0086】ここで、r11,r22は単位長さ当たり
の配線抵抗、L11,L22は配線の単位長さ当たりの
自己インダクタンス、CR1,CR2はは配線の単位長
さ当たりの自己キャパシタンス、L12,C12は単位
長さ当たりの相互インダクタンスと相互キャパシタンス
である。
【0087】図14においてノードd1は送信信号波
形、ノードd4はメインライン1−1の終端抵抗位置で
の波形、s1,s4,s5はT字型結合器の他方の配線
の各点の波形である。図14で受信波形はs5の太い実
線で書かれた波形であり、遷移時に急峻な鋭い波形をな
している。これにより表皮効果などの信号波形の肩の減
衰を補正することが出来ているのが分かる。
【0088】同様に図15は図13に対応する波形であ
り、ノードs5からの送信波形は矩形であり、受信ノー
ドd1の波形は図14と同様に遷移時間に急峻な鋭い波
形をなしている。これにより表皮効果などの信号波形の
肩の減衰を補正することが出来ているのが分かる。
【0089】次に、波形が急峻にできる理由を図18、
図19を用いて説明する。
【0090】図18(1)はライトデータであり図12
のvpulse或いは図16のMC10−1からのNR
Z信号波形である。これがメインライン1−1を伝搬
し、T1時間後、結合器C1とC2の接続点(分岐点)
に対応するメインライン1−1上の位置に到達するとす
る。この時刻の結合器C1に生成される信号が図18
(2)となり、これは結合器C1がMSL(Micro Strip
Line)の場合、前方クロストーク(FWXT:Forward Cross
talk)として生じる。これはMC10−1の出力波形の
立上り時間(Ta)と同程度のパルス幅となる。このF
WXTはメインライン1−1上を伝搬するパルスと同じ
速度で併走する性質を持ち、メインライン1−1上のL
2とL3の接続点に到達するのと同時刻に配線1−2の
分岐点であるL5とL6の接続点にクロストークとして
生じる。なお、結合器がSL(Strip Line)の場合は結合
係数がゼロなのでFWXTは生じない。
【0091】更に、メインライン1−1上のNRZ信号
は終端に向かってL3上を無反射で伝搬するが、この伝
搬パルスが結合器C2に後方クロストーク(BWXT:
Backward Crosstalk)を生じさせる。このクロストーク
波形が図18(3)である。このクロストーク波形図1
8(3)は結合器C2の配線長を往復伝搬する時間幅だ
け続く。
【0092】例えば、結合器がガラスエポキシ系プリン
ト基板で出来ているとすると比誘電率はおおよそεr=
4.6である。結合長が30[mm]の場合、パルスの
伝搬速度を7.15[ps/mm](=√(比誘電率=
4.6)/光速)を掛けると、往復の伝搬遅延時間は4
29[ps]となる。
【0093】図12に示す結合器T1では、結合器C1
で生じた前方クロストークと結合器C2で生じた後方ク
ロストーク信号が重畳される。これが図18(4)であ
り、図16のメモリチップ10−2に伝搬する。
【0094】表皮効果は波形の肩が鈍る現象であり、こ
の波形鈍りを打ち消すにはパルスの立上りをオーバーシ
ュートを起こせばよく、まさに図18(4)はその通り
の波形になっている。図18は図16に於いてMC10
−1からチップ10−2のデータ転送に関する波形であ
るが、同様にチップ10−2からMC10−1のデータ
転送に対しても同じ波形が生成される。これを図19を
用いて説明する。
【0095】図19(1)はチップ10−2からのNR
Z信号である。これが配線1−2の分岐点に到達した
後、結合器C1(L5)とC2(L6)の両方に進行す
る。その後、図18で説明した波形生成プロセスが逆方
向に生じる。図19(2)はMC10−1側の図15で
はd1の電圧波形である。ここで、結合器C1によるF
WXTが生成され伝送線L5を伝送するパルス波形と併
走して伝送線L2をパルスを増大させながら進行する。
他方、結合器C2による生成されたBWXTは配線1−
2の分岐点にパルスが入力したと同時刻に生成され、生
成されたBWXTは伝送線L2を進行する。このパルス
幅は図18と同じTb時間である。この結合器C1で生
成された前方クロストークと結合器C2で生成された後
方クロストークは伝送線L2を同時刻に進行し結果とし
て、図19(2)の様な波形となる。これはMC10−
1ドライブの場合の図18(4)と同じである。逆に、
図13のd4側の波形は図19(3)のようになる。こ
れは図19(2)と到達時間を除いて同じ波形である。
なぜならば、メインライン1−1に生じるBWXTとF
WXTがMC10−1とは反対に結合器C2とC1でそ
れぞれ生成されるが、そのクロストーク生成過程は同じ
ためである。
【0096】以上のようにT字型の結合器を用いた場
合、遷移時間のみエッジが急峻に立ち上がる(オーバー
シュート)にも関わらず、結合器C2のみ用いていた場
合と同じパルス幅を持ちパルス幅が太くならない。すな
わち、T字型結合器を用いても表皮効果による波形鈍り
を補正できると同時に結合器C2のみ用いた場合と同じ
パルス幅が保たれるので高速動作を低下させることはな
い。
【0097】このオーバーシュート分はFWXTで生じ
ているので、Micro Strip Lineを結合器に選ぶべきであ
る。また、FWXTに於いても基板の構成によってはそ
の前方クロストーク係数が正であったり負であったりす
るので正になるように基板の配線構造を選ぶことが重要
である。
【0098】このように動作するので、図16のメモリ
システムではMC10−1とメモリチップ10−2〜1
0−4間で表皮効果による波形鈍りをT字型結合器T1
〜T3で生成されるオーバシュートにより補正できるの
でより高速化できる。
【0099】次に、このT字型結合線路を用いたメモリ
システムを図17を用いて説明する。本実施例の目的は
第1の実施例の高密度メモリ搭載の他に、高速データ転
送に不可欠なデータ取り込みタイミング設計を簡単にす
ることを目的としている。
【0100】10−1はメモリコントローラ(MC)
で、メモリチップ10−2〜10−7に対してリード信
号・ライト信号とクロック信号を送受信している。7ー
1はクロック信号用のメインラインである。7ー2〜7
ー7はメインライン7ー1と結合したT字型結合器であ
り、メモリチップ10−2〜10−7にそれぞれ接続さ
れている。
【0101】クロック信号CLKoutはMC10−1
からMC10−1内のクロック位相φに同期して出力さ
れ、メインライン7ー1を通ってMC10−1のクロッ
ク入力信号CLKinに再入力される。メインライン7
ー1はMC10−1の近くで両端が終端されており、こ
の端での反射はほとんどない。
【0102】スイッチ9のライト,リード信号端子はデ
ータ用のメインライン8ー1に接続され、スイッチ9
は、ライト時にはWrite方向へ、リード時にはRead方向
に低インピーダンスで接続される。データ用のメインラ
イン8ー1と結合器8−2〜8−7はクロック用の配線
7−1と結合器7−2〜7−7と同じ配線位置(同形)
で配線されている。スイッチ9の伝搬遅延時間は有限の
値を持つが、この時間と等しい伝搬遅延時間を持つ配線
がクロック信号CLKoutの配線7−1に足されてお
り、MC10−1から見て同形配線となる。
【0103】ここで、図17にはCLK信号とデータ信
号のみ図示したがその他の信号、例えばアドレス信号や
制御信号、チップセレクト信号などチップに対して書き
込むだけの一方向の信号はスイッチ9の様な切替え器は
持つ必要がない。
【0104】MC10−1からデータを書き込む場合
(ライト動作)を図29を用いて説明する。符号とその
意味は図17と同じである。
【0105】まず、MC10−1はメモリ書き込に先立
ちスイッチ9を制御しWrite側に切り換えておく。バン
ク・RAS/CASアドレスを送信し、ライトデータ動
作の準備できた後、MC10−1はNRZのライトデー
タをクロックCLKoutと同期して送出する。
【0106】例えば、メモリ10−2に対して書き込み
動作を行う場合、送出されたクロック信号(CLKou
t)とライトデータのNRZ信号はそれぞれのT字型結
合器7−2,8−2でRTZ信号に変換される。
【0107】クロック信号CLKoutは配線7−1、
7−2上を伝搬する経路R1でメモリ10−2に到達す
る。ライトデータは配線8−1、8−2上を伝搬する経
路R2でメモリ10−2に到達する。経路R1とR2は
スイッチ9を含めて等長配線であるので、結果としてメ
モリ10−2においてクロック信号とライトデータが同
位相で到達することになる。ここで、位相とはクロック
信号とデータ信号の信号波形の位相を言い、同位相とは
位相差がリード/ライト動作では無視できるほど小さい
ことを言う。
【0108】同様に、他のメモリ10−3〜10−7に
対してもクロック信号とライトデータ信号の位相差は、
MC10−1からの伝搬遅延時間の差はあるものの、同
形配線のため同じである。すなわち、クロック信号とラ
イトデータ信号の位相差は各メモリチップ10−2〜1
0−7で同じなので、メモリ10−2〜10−7はクロ
ック信号CLKoutを用いてデータを取り込む(ラッ
チ)ことができる。このように、どのメモリに対して
も、同じ位相差を持つクロック信号CLKoutとライ
トデータを伝達できる。
【0109】MC10−1からデータを読み出す場合
(リード動作)の動作を図30を用いて説明する。
【0110】まず、MC10−1はR/W信号をreadモ
ードにする。バンク・RAS/CASアドレスを送信し
て読み込みが準備できた後、アドレス指定されたメモリ
からNRZ信号のリードデータがクロック信号CLKo
utに同期して送出される。
【0111】例えばメモリ10−2から読み込むとす
る。クロック信号CLKoutは図29と同じく配線7
−1,7−2の経路R3でメモリ10−2に入力されて
いる。リードデータはメモリ10−2から入力されたク
ロック信号CLKoutに同期して出力される。出力さ
れたリードデータは配線8−2,8−1の経路R4でス
イッチ9を会してMC10−1に入力される。すなわ
ち、MC10−1からみてメモリ10−2のリードデー
タの到着時刻は”経路R3の伝搬遅延時間”+”メモリ
10−2の入力クロックCLKoutからリードデータ
信号までの出力時間”+”経路R4の伝搬遅延時間”と
なり、これはどのメモリ10−2〜10−7に対しても
同じである。なぜならば、経路R3と経路R4の和がど
のメモリに対しても同じであるからである。すなわち、
MC10−1から近いメモリ10−2では経路R3は短
いがその分経路R4は長い。MC10−1から遠いメモ
リ10−3では経路R3は長いがその分経路R4は短
い。つまり、メモリチップはMC10−1に対し電気的
に伝搬遅延時間が近い場合も遠い場合もMC10−1に
対し同時刻にリードデータは到着することになる。この
ため、MC10−1内では戻ってきたクロック信号CL
Kinを用いれば、どの位置のメモリチップからのリー
ドデータであっても同位相でラッチできることになり、
データタイミングに掛かる設計が大幅に容易になる。
【0112】このようにライトデータに対してもリード
データに対しても同位相差とできるのは、方向性結合器
7ー2〜7ー7あるいは8ー2〜8ー7によるインピー
ダンスの乱れが無いこと、T字型結合器により前方にも
後方にも同じパルスを送出できることによる。この場合
でも更にT字型結合器を用いることで遷移時間パルスを
急峻にできるので表皮効果などの波形歪みに対しても有
効に高速動作させることができる。
【0113】次に、この実施例の更なる応用例を図20
を用いて示す。
【0114】図20は図17に比べて、MC10−1の
データ用の信号回路が異なる。これはライトデータとリ
ードデータ用のインタフェース回路を分けて、それぞれ
がドライバ及びレシーバを有する実施例である。ここ
で、ライトデータ送出用のドライバとリードデータ受信
用のレシーバの内部インピーダンスはメインライン7−
1,8ー1の特性インピーダンスZoと同じであり、M
C10−1の端子に於いて信号の反射波はない。このよ
うに構成することで図17と同じようにリード・ライト
データのタイミングが揃い、パルス遷移を急峻にでき、
高密度実装を実現できる上に、データ用の終端抵抗とス
イッチ9を無くすことができ低価格化を実現できる効果
がある。
【0115】次に、T字型結合器を用いた別の実施例を
図21を用いて説明する。
【0116】本実施例に於いて図17の実施例と異なる
のはCLK信号の変わりに、ストローブ信号(DQS)
を用いて、データの送受信を行う点である。
【0117】DQS信号はMC10−1の内部クロック
信号φに同期してデータライト時に送出される。メモリ
チップ10−2〜10−7は、メインライン8ー1に結
合したT字型結合器8ー2〜8ー7で生成されたライト
データ(DQ信号)をDQS信号を用いてラッチする。
これは先の実施例(図20)と同じくDQS信号とDQ
信号の伝搬位相差がどのメモリに於いても同じになる事
による。
【0118】リードデータに対しては、各チップからの
リードデータ(DQ)は結合器とメインライン8ー1を
介してMC10−1に入力される。これと同時にリード
データを送出したメモリチップからはストローブ信号
(DQS)も送出される。これによりメモリチップ10
−2〜10−7のMC10−1に対する遅延時間が異な
るような配置に対してもリードデータ(DQ)とストロ
ーブ信号(DQS)信号の位相差が等しいのでMC10
−1ではDQS信号によりリードデータDQをラッチす
ることができる。すなわち、配線を折り返さない場合で
もリードデータをタイミングを揃えて取り込むことがで
きる。更に、DQS信号DQ信号に対して図7、図8で
説明したようなメインラインに対し左右に結合する結合
器を用いることで高密度実装が可能となる。
【0119】次に高密度実装を実現する実施例を図22
を用いて説明する。
【0120】図22に於いて、メインライン1−1はM
C10−1から引き出され、MC10−1付近で分岐し
ており分岐配線の端がそれぞれ終端されている。メモリ
モジュール2−2〜2−9からの配線はこのメインライ
ン1−1と方向性結合器を構成することでデータの送受
信を可能としている。図22ではメインライン1−1は
マザーボード1の上方の層(m1)と下方の層(m2)
にMC10−1付近で分岐しており、分岐したメインラ
イン1−1に対してモジュール2−2〜2−9からの配
線がそれぞれの層(c1,C2)で交互に結合してい
る。
【0121】このようにメインライン1−1を分岐さ
せ、この分岐したメインライン1−1に対して結合器C
2〜C9を構成することにより、結合器C2〜C9の配
線長よりも短いピッチでメモリモジュールを実装するこ
とができる。
【0122】又、同様に図23のように高密度実装が可
能な構成とできる。
【0123】MC10−1から引き出されたメインライ
ン1−1はMC10−1付近の配線層m1で左右に分岐
し、この分岐した配線が配線層m2にそれぞれ折り返さ
れ、これら折り返されたメインライン1−1に対し結合
器C2〜C9を構成するようにメモリモジュール2−2
〜2−9が配置されている。この配置は図22と比べて
MC10−1がメモリモジュール2−2〜2−9に対し
て中央に配置されている。このように、製品を構成する
上で放熱や部品の干渉、といった実装上の制約条件に応
じて、図22のような構成でも、図23のような構成で
も実装が可能なことを示しており、製品設計に自由度を
増すことができる。
【0124】さて、上述の結合部を別の部品、すなわち
結合素子として構成してもよい。この実施例を図24を
用いて説明する。
【0125】図24(a)は方向性結合器を多数搭載し
たチップ(素子)60を示す。図24(a)のチップで
は4ビット分の信号端子DA1〜DA4,DY1〜DY
4,EA1〜EA4,EY1〜EY4を有する。4ビッ
トのデータ信号番号をiで示すとすると、チップ60内
では、端子DAiとEAi間の特性インピーダンスがZ
oである配線と、端子DYiとEYi間の特性インピー
ダンスがZoである配線が設けられ、更にこれらの配線
間に方向性結合器Ciが形成されている。結合器Ci同
士間の結合は無視できるぐらい小さい。これにより、ビ
ット間の干渉を低減できる。
【0126】この結合器60の部材として、エポキシ系
樹脂上に形成された配線ばかりでなく、ポリイミド系樹
脂やアルミナやムライトなどのセラミック、更にシリコ
ン上に形成した配線であっても与える機能は同じであ
る。図24(a)のように構成することにより、多ビッ
トの結合器をマザーボードに持たせなくても、別部品と
することができ、基板密度が更に上がるばかりでなくマ
ザーボード設計の自由度が増す。
【0127】また、図24(b)に示すように、終端電
源Vttに接続された終端抵抗Rttを内蔵するように
結合器チップ61を構成しても良い。これは図24
(a)に比べて、端子EAiに対応する部分に終端抵抗
を設けることでチップ上のピン数を減らすと共に、マザ
ーボード上から終端抵抗を減らすことができるという効
果がある。更に、図24(c)のように、T字型結合器
を両端に終端抵抗を内蔵するように構成しても良い。信
号の入出力は図24(b)と同じであるが結合器C1,
C1’の両端がVtt端子で終端されている。
【0128】なお、図24(b)、(c)の素子61,
或いは62内の終端抵抗は実装設計上の自由度を高める
目的で素子61,62内に設けられたスイッチにより制
御されてもよい。例えば、スイッチをオンにすれば抵抗
が低インピーダンスとなり図24(a)のように終端抵
抗のない状態になり、あるいはスイッチをオフにすれば
図24(b)のように抵抗値のある状態に制御できる。
【0129】図24の結合素子をメモリシステムに応用
した実施例を図25を用いて説明する。
【0130】図25はMC10−1とメモリモジュール
2−2〜2−5に搭載されたメモリチップ間でデータを
送受信するシステムの基板断面を含む配線模式図であ
る。MC10−1から引き出された配線1−1が結合素
子61−2の図24(b)に示すDYiに相当する端子
に接続され、結合素子61−2のDAiに相当する端子
にはメモリモジュール2−2が配線されている。
【0131】また、結合素子61−2の端子EYiから
マザーボード1上に配線1−2が引き出され、第2の結
合素子61−3に接続されて、配線は以降同様であり、
結合素子61−5からの配線1−5は終端されている。
【0132】図25のように配置配線することにより、
MC10−1からのデータ信号は結合素子61−2〜6
1−5を介してメモリモジュール2−2〜2−5に結合
し、データを伝送することができる。また、配線1−1
〜1−5と結合素子61−2〜61−5の特性インピー
ダンスがMC10−1から見た配線の特性インピーダン
スZoに一致していれば無反射で伝送することができこ
れにより低ノイズでデータ転送できる。また、結合素子
61−2〜61−5を別チップに構成することにより、
マザーボードの設計に自由度を持たせることができる。
すなわち、結合器の配線長が制限以下になるようにメモ
リモジュールを搭載することができ高密度実装が可能で
ある。また、マザーボード1の層構成に結合器を持たせ
なくて済むので層数を減らすことができ基板を低価格化
できる。更に、結合素子を別部品とすることにより、マ
ザーボード1の基板全体の中に結合器を設けるよりも、
部品の製造上のバラツキを抑える事ができる。
【0133】ここで、当然結合素子61−2〜61−5
はマザーボード1に対してメモリモジュール2−2側に
搭載するばかりでなく、裏面側に搭載することもでき
る。
【0134】次に、方向性結合器を用いたデータ転送に
好適なMCの内部ブロック図を図26に示す。
【0135】点線で示した10はMCの制御を示すブロ
ック図である。メモリへのアクセスはアドレス変換部1
7、リードデータ信号15、ライトデータ16を介して
行われる。すなわち、ライトアクセスは、アドレス変換
部17でのアドレス計算によって、論理アドレスを物理
アドレスへ変換し、物理アドレスの番地に対応したメモ
リにデータ信号16のデータを送る。これをMC10内
では、その他必要に応じてシーケンサ19がMC10に
接続されているメモリに応じたタイミングで各ブロック
を制御する。例えば、RAS,CASの切替え、ベース
アドレスBA、チップセレクトCSの送信のシーケンス
・タイミング管理を行う。これに必要ならばデータにE
CC(Error Correct Code)を生成部ECCgにて生成
し、データに付加させて送信する。
【0136】同様に、リードアクセスに対してはメモリ
に対するリード要求とアドレスをRAS,CASの切替
え、ベースアドレスBA、チップセレクトCSの送信に
より行う。このほかに、当然、リードライト切替え信号
やデータマスク信号も含む場合もある。メモリがリード
データを送信したのを見計らってレシーバ5よりデータ
を受信し、ECC部でデータエラーの検出訂正を行った
後、MC制御部10はリード要求に対するデータを返す
働きを行う。尚、レシーバ5はRTZ信号をNRZ信号
に復調できる機能も持っている。このほかシーケンサ部
19はドライバ6のイネーブル制御や、DRAMのリフレシ
ュ制御、power on制御なども当然行う。
【0137】このような機能を有することでシステムの
別の部位からのメモリアクセス要求、例えばI/O側から
のDMA転送要求や、プロセッサからのメモリアクセス
要求に対し、データのメモリへの格納(ライト)、参照
(リード)が可能である。
【0138】次に、図27に本発明の方向性結合器を用
いたメモリバスシステムを応用した実施例を示す。
【0139】図27は4つのCPUとチップセット30
0がプロセッサバス201により相互接続されている。
また、DRAMを制御するメモリコントローラを内蔵す
るチップセット300がメモリバス202により相互接
続されている。更にPCIなどの周辺装置を接続するた
めのI/OポートLSIとチップセット300がI/Oバス2
03により相互接続されている。また、グラフィックポ
ートとして、チップセット300とグラフィック制御L
SIがグラフィックバス204を介して接続されてい
る。
【0140】これらのバス201〜204はチップセッ
ト300に接続されている。チップセット300はバス
201〜204は各バス間のデータ送受信を司る。
【0141】ここで、メモリバス202に本発明の方向
性結合器を用いたデータ転送を行っている。これにより
メモリアクセルの高速動作が可能でスループットが向上
し、レイテンシが短くなるのでシステム性能が向上する
という効果がある。
【0142】又、本発明の方向性結合器を図28のよう
にプロセッサモジュール400内のキャシュメモリバス
410に応用しても同等な効果が得られる。この場合、
結合器はプロセッサモジュール内に構成され、例えば、
MCM(Multi Chip Module)のように多数の半導体素子
を1つのパッケージに実装する技術を用いれば、キャシ
ュコントローラを内蔵するプロセッサとキャシュメモリ
とをパッケージに構成された結合器により結合させるこ
とができ、これにより高速なデータ転送が可能となる。
【0143】
【発明の効果】メインラインを折り返し、この折り返し
たメインラインに対し方向性結合器を構成することで、
メモリモジュールの間隔を方向性結合器の結合器の配線
長の半分程度に出来る。
【0144】T字型結合器を用いることで、波形が急峻
になり表皮効果に対して補償する効果がある。このた
め、高速動作が可能となる。
【0145】複数のメモリに対しメモリコントローラか
らのクロック信号とデータ信号の配線を折り返しクロッ
ク信号を再入力することで、リードデータとライトデー
タに時間差を無くすことができる。このことによりシス
テム設計に非常な容易になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する図である。
【図2】第1の実施例の基板構成図である。
【図3】第1の実施例の別の基板構成図である。
【図4】第1の実施例の鳥瞰図である。
【図5】従来の方式である。
【図6】第2の実施例のメモリモジュールを高密度で実
装するための配線方式である。
【図7】第2の実施例の基板配線である。
【図8】第2の実施例の別の基板配線である。
【図9】メモリモジュールである。
【図10】方向性結合式伝送用トランシーバを用いたメ
モリシステムである。
【図11】方向性結合式伝送用トランシーバの内部構造
である。
【図12】T字型結合器等価回路(ライト動作)であ
る。
【図13】T字型結合器等価回路(リード動作)であ
る。
【図14】シミュレーション波形(ライト動作)であ
る。
【図15】シミュレーション波形(リード動作)であ
る。
【図16】T字型結合器を用いたメモリシステムであ
る。
【図17】リターンクロックとT字型結合器を用いたメ
モリシステムである。
【図18】T字型結合器を用いたメモリシステムの説明
図(ライト動作)である。
【図19】T字型結合器を用いたメモリシステムの説明
図(リード動作)である。
【図20】リターンクロックとT字型結合器を用いたメ
モリシステムである。
【図21】DQS信号とT字型結合器を用いたメモリシ
ステムである。
【図22】折り返し配線を用いた方向性結合式メモリ方
式である。
【図23】折り返し配線を用いた方向性結合式メモリ方
式である。
【図24】方向性結合素子である。
【図25】方向性結合素子を用いたメモリシステムであ
る。
【図26】メモリコントローラブロック図である。
【図27】折り返しメインラインを用いたメモリバスを
持つシステムである。
【図28】折り返しメインラインを用いたキャシュメモ
リバスを持つシステムである。
【図29】メモリシステムのライト動作説明図である。
【図30】メモリシステムのリード動作説明図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プリント
基板(マザーボード) 1−1・・・・・・・・・・・・・・・・・・メインラ
イン 1−2〜1−8・・・・・・・・・・・・・・バス配線 2、2−1〜2−6・・・・・・・・・・・・データ転
送を行う半導体素子をそれぞれ搭載するモジュール基板 2−a〜2−d・・・・・・・・・・・・・・メモリモ
ジュールを多数搭載するメモリサブシステム 3、3−1〜3−5 ・・・・・・・・・・・トランシ
ーバ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リード、
ライト方向制御信号 5、5−1、5ー2,5−3,5−4 ・・・差動型レ
シーバ 6、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ドライバ 7,7−1 ・・・・・・・・・・・・・・・クロック
信号線 8,8−1 ・・・・・・・・・・・・・・・データ信
号線 9・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リードラ
イト切替えスイッチ 10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・システム
チップセット 10−1・・・・・・・・・・・・・・・・・メモリコ
ントローラ(部) 10−2〜10−8・・・・・・・・・・・・データ転
送を行う半導体素子(メモリ) 15・・・・・・・・・・・・・・・・・・・リードデ
ータ信号 16・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ライトデ
ータ信号 17・・・・・・・・・・・・・・・・・・・アドレス
変換部 20−2〜20−9 ・・・・・・・・・・・モジュー
ル内データバス 30・・・・・・・・・・・・・・・・・・・プロセッ
サ(CPU)部 40・・・・・・・・・・・・・・・・・・・グラフィ
ック部 50・・・・・・・・・・・・・・・・・・・I/O部 60、61・・・・・・・・・・・・・・・・方向性結
合チップ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H01P 5/18 H01P 5/18 J (72)発明者 常広 隆司 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 木村 光一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 (72)発明者 波多野 進 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 伊藤 和弥 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 管野 利夫 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのバスマスタと複数のバススレーブ間
    でデータ転送を行うバスシステムにおいて、 該バスマスタから引き出された配線に対し該バススレー
    ブのそれぞれから引き出された配線の一部が非接触かつ
    近接して平行に配置された方向性結合器を形成し、 該バスマスタから終端抵抗まで引き出された該配線が折
    り返して配線され、該バスマスタからの該引出し配線の
    該バスマスタから折り返し点までの第1の配線部、及び
    折り返し点から終端抵抗までの第2の配線部に対し該バ
    ススレーブから引き出された該配線の一部を交互に順次
    配置して方向性結合器を構成することを特徴としたバス
    システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、 バスマスタからの引出し配線が前記バスマスタ付近にて
    2つに分岐して引き出され、それぞれの分岐引き出し配
    線に対し該バススレーブから引き出された配線の一部が
    方向性結合器を構成することを特徴としたバスシステ
    ム。
  3. 【請求項3】請求項2において、 該バスマスタと該バススレーブ間のデータ伝達を行うた
    め、該バスマスタから引き出された配線に対し該バスス
    レーブからそれぞれ引き出された配線の一部が非接触か
    つ近接して平行に配置されて方向性結合器を形成し、 該バスマスタからの引出し配線が該バスマスタ付近にて
    2つに分岐して引き出されたそれぞれの分岐引き出し配
    線が折り返して配線され、該引出し配線の該分岐から折
    り返し点までの第1の配線部、及び折り返し点から終端
    抵抗までの第2の配線部に対し該バススレーブから引き
    出された該配線が方向性結合器を構成することを特徴と
    したバスシステム。
  4. 【請求項4】請求項1、請求項2、請求項3において、 バスマスタからの引出し配線とバススレーブからの引出
    し配線により構成される方向性結合器がプリント配線基
    板に形成され、更に前記方向性結合器が前記プリント基
    板の同一配線層に形成されたことを特徴とするプリント
    配線基板。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3において、 バスマスタからの引出し配線とバススレーブからの引出
    し配線とにより構成される方向性結合器がプリント配線
    基板に形成され、更に前記方向性結合器のそれぞれが前
    記プリント基板の異なる配線層に形成されたことを特徴
    とするプリント配線基板。
  6. 【請求項6】1つのバスマスタと複数のバススレーブ間
    でデータ転送を行うバスシステムにおいて、 該バスマスタと該バススレーブ間のデータ送受信を行う
    ため、該バスマスタから終端抵抗まで引き出された配線
    に対し該バススレーブのそれぞれから終端抵抗まで引き
    出された配線の一部が非接触かつ近接して平行に配置さ
    れて方向性結合器を形成し、 該バススレーブから引き出された該配線が、該バスマス
    タからの該引出し配線の同一基板層内の該バスマスタか
    らの該引出し配線の両側にそれぞれ形成された方向性結
    合器を、交互に順次配置することを特徴としたバスシス
    テム。
  7. 【請求項7】請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6において、 バスマスタとしてメモリコントローラの機能を有し、バ
    ススレーブとしてデータの読み書きできるメモリの機能
    を有し、前記バススレーブであるメモリを多数搭載した
    メモリモジュールがコネクタを介して前記バスマスタで
    あるメモリコントローラを搭載したプリント基板に接続
    されることを特徴としたメモリシステム。
  8. 【請求項8】請求項7において、 メモリから方向性結合器に接続されるメモリモジュール
    内の引出し配線に、複数個の前記メモリが接続され、該
    メモリがメモリモジュールプリント基板の両面に搭載さ
    れたことを特徴とするメモリモジュール。
  9. 【請求項9】2つのデータ用端子を有し、一方から他方
    へ双方向にデータの流れを制御する方向制御機構と、 NRZ(Non-Return to Zero)信号を入力しNRZ信号
    で出力するバッファと、 RTZ(Return To Zero)信号を入力しNRZ信号に復
    調出力するレシーバの機能を有するバッファとを持ち、 前記方向制御機構により双方向にデータの流れを制御し
    てデータ出力すること、及びNRZ信号からNRZ信号
    をあるいは、RTZ信号からNRZ信号に信号変換して
    データ出力することを特徴とするトランシーバ。
  10. 【請求項10】請求項1〜3,請求項6〜7、及び、請
    求項9において、 方向性結合器が形成されたプリント基板に接続され、複
    数のメモリとNRZからRTZへ変換する前記トランシ
    ーバとを搭載したモジュールであって、前記方向性結合
    器からのRTZ信号をNRZ信号に前記トランシーバに
    て復調して前記メモリに伝え、前記メモリからのデータ
    をNRZ信号のままドライブすることを特徴とするメモ
    リモジュール。
  11. 【請求項11】請求項1〜3,請求項6〜7、及び、請
    求項9において、 方向性結合器が形成されたプリント基板に接続され、メ
    モリコントローラを搭載したモジュールであって、前記
    方向性結合器からのRTZ信号をNRZ信号に復調して
    前記メモリコントローラに伝え、前記メモリコントロー
    ラからのデータをNRZ信号のままドライブする前記ト
    ランシーバを有することを特徴とするメモリコントロー
    ラモジュール。
  12. 【請求項12】請求項10記載のメモリモジュールと請
    求項11記載のメモリコントローラモジュールとが接続
    されるプリント基板に方向性結合器が形成され、前記メ
    モリコントローラモジュール内のメモリコントローラと
    前記メモリモジュール内のメモリ間でデータの転送を行
    うことを特徴としたメモリシステム。
  13. 【請求項13】請求項1〜3,請求項6,7、12にお
    いて、 1つのバスマスタと1つ以上のバススレーブ間でデータ
    転送を行うバスシステムであって、該バスマスタと該バ
    ススレーブ間のデータ伝達を行うため、該バスマスタか
    ら終端抵抗まで引き出された配線と近接して平行に配置
    することで形成される方向性結合器を構成する2つの配
    線を接続し、前記バススレーブから前記2つの配線の接
    続点までT字型に配線し、かつ、バススレーブ側のT字
    型の方向性結合器の両端を整合終端することでデータ転
    送を可能としたことを特徴とするバスシステム。
  14. 【請求項14】請求項13において、 正の前方クロストーク係数を有する方向性結合器を2つ
    T字型に接続することで、バスマスタからNRZ(Non-
    Return to Zero)信号のデータ転送において前記バスマ
    スタに近い側の前記方向性結合器により正の前方クロス
    トークを生成し、前記バスマスタに遠い側の前記方向性
    結合器により正の後方クロストークを生成し、接続点に
    てこれらが重ね合わされ、バススレーブに於いて、急峻
    な立上り又は立下がりを有するRTZ(Return To Zer
    o)信号を生成することを特徴とする方向性結合器。
  15. 【請求項15】請求項13,14おいて、 メモリコントローラからクロック信号とデータ信号に対
    して配線が引き出し折り返され、 前記クロック信号と前記データ信号でそれぞれメモリか
    ら引き出された配線と前記メモリコントローラからの引
    出し配線がT字型結合器を構成し、前記メモリコントロ
    ーラから折り返し点までの配線部、及び折り返し点以降
    の配線部に対し、該メモリから引き出された前記クロッ
    ク信号と前記データ信号用の配線が交互に順次配置され
    て複数のT字型結合器を構成し、前記クロック信号と前
    記データ信号用のそれぞれの前記T字型結合器が、前記
    メモリと前記メモリコントローラとの間でデータ伝搬遅
    延時間が同じになるように構成したことを特徴とするメ
    モリシステム。
  16. 【請求項16】請求項15おいて、 メモリコントローラからクロック信号に対する配線が引
    き出して折り返され、折り返された後の前記クロック信
    号が前記メモリコントローラに再び入力し、前記メモリ
    コントローラのデータ信号に対する折り返されたデータ
    信号用配線の両端が接続されたスイッチを、リード動作
    とライト動作に対して前記メモリコントローラのデータ
    信号の伝搬の向きとクロック信号伝搬の向きとが同じに
    なるように切り換え、更にメモリから引き出された配線
    と前記メモリコントローラからの引出し配線がT字型結
    合器を構成し、 ライト動作では、 前記メモリコントローラからはクロック信号に同期して
    ライトデータを送出し、前記スイッチはクロック信号の
    伝搬方向と同じ向きになるようにデータ信号の伝搬の向
    きを切り換え、前記メモリでは送信された前記クロック
    信号により同位相で到達したライトデータをラッチし、 リード動作では、 前記メモリからは受信された前記クロック信号に同期し
    てリードデータを送出し、前記スイッチはクロック信号
    の伝搬方向と同じ向きになるように前記ライト動作とは
    反対になるようデータ信号の伝搬の向きを切り換え、前
    記メモリコントローラに戻ってきた前記クロック信号を
    用いて前記メモリからの前記リードデータをラッチする
    ことを特徴とするメモリシステム。
  17. 【請求項17】請求項15おいて、 メモリコントローラからクロック信号とデータ信号に対
    する配線が引き出して折り返され、 折り返された後の前記クロック信号が前記メモリコント
    ローラに再び入力し、 折り返された後の前記データ信号が前記メモリコントロ
    ーラに再び入力し、 前記メモリコントローラのデータ信号の伝搬の向きとク
    ロック信号伝搬の向きとで、信号伝搬遅延時間が同じに
    なるよう配線され、 前記メモリコントローラからはクロック信号に同期して
    ライトデータを送出し、前記メモリからは送信された前
    記クロック信号により、ライトデータをラッチし、 前記メモリからは受信された前記クロック信号に同期し
    てリードデータを送出し、前記メモリコントローラに戻
    ってきた前記クロック信号を用いて前記メモリからの前
    記リードデータをラッチすることを特徴とするメモリシ
    ステム。
  18. 【請求項18】請求項13、請求項14おいて、 メモリコントローラから引き出されたデータ信号とデー
    タストローブ信号用の配線が引き出され、 前記データ信号と前記データストローブ信号に対するメ
    モリから引き出された配線と前記メモリコントローラか
    らの引出し配線とがT字型結合器を構成し、 前記メモリコントローラからの前記データストローブ信
    号に同期してライトデータを送出し、前記メモリコント
    ローラに戻ってきた前記データストローブ信号を用いて
    メモリからのリードデータをラッチすることを特徴とす
    るメモリシステム。
  19. 【請求項19】配線の特性インピーダンスが一定な2つ
    の配線を非接触かつ近接して平行に配置してなる方向性
    結合器を複数信号分内蔵したことを特徴とする方向性結
    合素子。
  20. 【請求項20】請求項19において、 2つの配線からなり、1つの配線に対し片方の端子を整
    合終端した方向性結合器を複数信号分内蔵したことを特
    徴とする方向性結合素子。
  21. 【請求項21】請求項19において、 終端されたT字型結合器を複数信号分内蔵したことを特
    徴とする方向性結合素子。
  22. 【請求項22】メモリコントローラとメモリを複数搭載
    するメモリモジュール間の結合に請求項19、請求項2
    0或いは請求項21記載の方向性結合素子を用いたこと
    を特徴とするメモリシステム。
  23. 【請求項23】請求項1〜3、請求項6,7、或いは請
    求項12或いは請求項15〜18、22において、 リードデータ信号の送信にNRZ信号を送信し、ライト
    データの取り込みにRTZ信号を受信するインタフェー
    スを内蔵し、アドレス・制御信号用にNRZの信号を受
    信するインタフェースを内蔵したことを特徴とするメモ
    リコントローラ。
  24. 【請求項24】請求項1〜3、請求項6,7、或いは請
    求項12或いは請求項15〜18、22において、 プロセッサが処理するデータを格納・読み込みのため、
    また、I/O部からDMA(Direct Memory Access)転送
    するため、或いはグラフィック部から画像表示するメモ
    リアクセスのため、方向性結合器を用いたメモリシステ
    ムを用いたことを特徴とする情報処理装置。
  25. 【請求項25】請求項1〜3、請求項6,7、或いは請
    求項12或いは請求項15〜18、22において、 プロセッサが処理するデータを格納・読み込みのため、
    2次キャシュメモリに方向性結合器を用いたメモリシス
    テムを用いたことを特徴とするプロセッサ。
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