JP2001017938A - シュレッダーダストの無害化安定固化方法およびその処理装置 - Google Patents
シュレッダーダストの無害化安定固化方法およびその処理装置Info
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車や家電製品、事務機器等の廃物を原材
料とする、有害物質を含むシュレッダーダストを容易に
無害化して安定に固化し、いわゆる13号廃棄物とし、
あるいは土木用材料等に再利用することのできる方法お
よび処理装置を提供する。 【解決手段】 シュレッダーダストを8mmふるいを通
過する大きさに再破砕し、金属成分を概略除去した後の
微砕ダスト100重量部に対し、特定の組成からなるセ
メント組成物AまたはBを8.5重量部以上の割合で混
入し、更に水を加えて練り混ぜた後、型枠33内に注入
して固化させることで、有害物質の溶出を抑制した固化
物を得る。
料とする、有害物質を含むシュレッダーダストを容易に
無害化して安定に固化し、いわゆる13号廃棄物とし、
あるいは土木用材料等に再利用することのできる方法お
よび処理装置を提供する。 【解決手段】 シュレッダーダストを8mmふるいを通
過する大きさに再破砕し、金属成分を概略除去した後の
微砕ダスト100重量部に対し、特定の組成からなるセ
メント組成物AまたはBを8.5重量部以上の割合で混
入し、更に水を加えて練り混ぜた後、型枠33内に注入
して固化させることで、有害物質の溶出を抑制した固化
物を得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車や家電製
品、あるいは各種事務機器等の廃物を原材料とするシュ
レッダーダストを、無害化して安定に固化する方法およ
びその方法を用いた処理装置に関する。
品、あるいは各種事務機器等の廃物を原材料とするシュ
レッダーダストを、無害化して安定に固化する方法およ
びその方法を用いた処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】廃自動車や廃家電製品、あるいは廃事務
機器等は、一般に、原料リサイクルに供される部品を除
去した後、その残滓をシュレッダーによって破砕して、
いわゆるシュレッダーダストとされる。
機器等は、一般に、原料リサイクルに供される部品を除
去した後、その残滓をシュレッダーによって破砕して、
いわゆるシュレッダーダストとされる。
【0003】このようなシュレッダーダストには、通
常、各種プラスチック、鉄、各種非鉄金属、木質系材料
など、種々の材料が混在しており、重金属を始めとする
有害物質を含むものが殆どである。従って、このような
シュレッダーダストは、産業廃棄物のうち、いわゆる管
理型の廃棄物に属するものであって、その処分方法とし
ては、指定された場所に埋め立て処分するか、あるいは
焼却処分する必要があり、焼却により生じた灰について
も管理型廃棄物として指定された場所に埋め立てる必要
がある。
常、各種プラスチック、鉄、各種非鉄金属、木質系材料
など、種々の材料が混在しており、重金属を始めとする
有害物質を含むものが殆どである。従って、このような
シュレッダーダストは、産業廃棄物のうち、いわゆる管
理型の廃棄物に属するものであって、その処分方法とし
ては、指定された場所に埋め立て処分するか、あるいは
焼却処分する必要があり、焼却により生じた灰について
も管理型廃棄物として指定された場所に埋め立てる必要
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なシュレッダーダストの従来の処分方法のうち、前者の
埋め立て処分については、近年、その処分場の立地の困
難性が顕著になりつつあり、後者の焼却処分について
は、大気汚染の問題等により同じく処分場の立地の困難
性が極めて顕著なものとなりつつある。
なシュレッダーダストの従来の処分方法のうち、前者の
埋め立て処分については、近年、その処分場の立地の困
難性が顕著になりつつあり、後者の焼却処分について
は、大気汚染の問題等により同じく処分場の立地の困難
性が極めて顕著なものとなりつつある。
【0005】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、自動車や家電製品、事務機器等の廃物を原材料
とする、有害物を含むシュレッダーダストを容易に無害
化して安定に固化して、いわゆる13号廃棄物(「廃棄
物の処理及び清掃に関する法律」施行令第2条第13号
の産業廃棄物)とすることのできる方法と、その方法を
用いた処理装置の提供を目的としている。
もので、自動車や家電製品、事務機器等の廃物を原材料
とする、有害物を含むシュレッダーダストを容易に無害
化して安定に固化して、いわゆる13号廃棄物(「廃棄
物の処理及び清掃に関する法律」施行令第2条第13号
の産業廃棄物)とすることのできる方法と、その方法を
用いた処理装置の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る発明のシュレッダーダストの無害化
安定固化方法は、自動車、家電製品、事務機器等の廃物
からリサイクルに供される部品を除去した後の、有害物
質を含む残滓を破砕してなるシュレッダーダストを無害
化して安定固化する方法であって、上記シュレッダーダ
ストを8mmふるいを通過する大きさに再破砕するとと
もに、磁気選別および/または比重選別により金属成分
を概略除去した後の微砕ダスト100重量部に対し、下
記のセメント組成物Aを8.5重量部以上の割合で混入
し、かつ、水を加えて練り混ぜた後、型枠内に注入して
固化させることによって特徴づけられる。
め、請求項1に係る発明のシュレッダーダストの無害化
安定固化方法は、自動車、家電製品、事務機器等の廃物
からリサイクルに供される部品を除去した後の、有害物
質を含む残滓を破砕してなるシュレッダーダストを無害
化して安定固化する方法であって、上記シュレッダーダ
ストを8mmふるいを通過する大きさに再破砕するとと
もに、磁気選別および/または比重選別により金属成分
を概略除去した後の微砕ダスト100重量部に対し、下
記のセメント組成物Aを8.5重量部以上の割合で混入
し、かつ、水を加えて練り混ぜた後、型枠内に注入して
固化させることによって特徴づけられる。
【0007】セメント組成物A;合計100重量部中、
ポルトランドセメント87〜70重量部、リグニンスル
ホン酸塩1〜5重量部、重炭酸アルカリ金属塩およびア
ルカリ土類金属塩のうちの少なくとも1種1〜5重量
部、ステアリン酸アルカリ金属塩およびアルカリ土類金
属塩のうちの少なくとも1種1〜5重量部、および、消
灰石10〜25重量部からなる組成物。
ポルトランドセメント87〜70重量部、リグニンスル
ホン酸塩1〜5重量部、重炭酸アルカリ金属塩およびア
ルカリ土類金属塩のうちの少なくとも1種1〜5重量
部、ステアリン酸アルカリ金属塩およびアルカリ土類金
属塩のうちの少なくとも1種1〜5重量部、および、消
灰石10〜25重量部からなる組成物。
【0008】また、同じ目的を達成するため、請求項2
に係る発明のシュレッダーダストの無害化安定固化方法
は、請求項1に記載のセメント組成物Aに代えて、下記
のセメント組成物Bを用いることによって特徴づけられ
る。
に係る発明のシュレッダーダストの無害化安定固化方法
は、請求項1に記載のセメント組成物Aに代えて、下記
のセメント組成物Bを用いることによって特徴づけられ
る。
【0009】セメント組成物B;ポルトランドセメン
ト、早強セメント、白色セメント、高炉セメント、およ
びセメント系固化剤類のいずれか1種、または、それら
のうちの複数種の混合物100重量部に対して、下記の
組成からなる配合物Cを0.7〜3重量部添加してなる
組成物。 配合物C;シリカ微粉20〜50重量部、消灰石20〜
50重量部、塩化マグネシウム、塩化カルシウムおよび
ソーダ灰中の少なくとも1種15〜50重量部、リグニ
ンスルホン酸ソーダもしくはリグニンスルホン酸カリ1
5〜50重量部、モンモリロナイト15〜50重量部、
ジルコニウム(IV)化合物15〜50重量部。
ト、早強セメント、白色セメント、高炉セメント、およ
びセメント系固化剤類のいずれか1種、または、それら
のうちの複数種の混合物100重量部に対して、下記の
組成からなる配合物Cを0.7〜3重量部添加してなる
組成物。 配合物C;シリカ微粉20〜50重量部、消灰石20〜
50重量部、塩化マグネシウム、塩化カルシウムおよび
ソーダ灰中の少なくとも1種15〜50重量部、リグニ
ンスルホン酸ソーダもしくはリグニンスルホン酸カリ1
5〜50重量部、モンモリロナイト15〜50重量部、
ジルコニウム(IV)化合物15〜50重量部。
【0010】請求項3に係る発明は、以上の請求項1ま
たは2に係る発明方法を用いてシュレッダーダストを無
害化安定固化するための処理装置であって、上記微砕ダ
スト、セメント組成物AまたはB、および水が投入され
てこれらを練り混ぜるミキサーと、そのミキサーに対し
上記微砕ダストを設定重量ずつ供給する微砕ダスト供給
手段と、上記ミキサーに対して上記セメント組成物Aま
たはBを設定重量ずつ供給するセメント組成物供給手段
と、上記ミキサーに対して水を設定重量ずつ供給する水
供給手段と、そのミキサーによる練り混ぜ物を型枠内に
注入する型枠注入手段と、上記微砕ダスト供給手段、セ
メント組成物供給手段および水供給手段による供給重量
の設定値を自動的に算出する演算手段を有し、その演算
手段は、上記微砕ダストの比重計測結果、微砕ダストと
セメント組成物AまたはBとの混合物中におけるセメン
ト組成物AまたはBの配合重量比、およびそのセメント
組成物AまたはBに対する水の配合重量比の入力によ
り、微砕ダスト、セメント組成物AまたはB、および水
からなる混合物の容積が、上記ミキサーの容量に応じた
略一定容積となるように、上記各設定値を算出すること
によって特徴づけられる。
たは2に係る発明方法を用いてシュレッダーダストを無
害化安定固化するための処理装置であって、上記微砕ダ
スト、セメント組成物AまたはB、および水が投入され
てこれらを練り混ぜるミキサーと、そのミキサーに対し
上記微砕ダストを設定重量ずつ供給する微砕ダスト供給
手段と、上記ミキサーに対して上記セメント組成物Aま
たはBを設定重量ずつ供給するセメント組成物供給手段
と、上記ミキサーに対して水を設定重量ずつ供給する水
供給手段と、そのミキサーによる練り混ぜ物を型枠内に
注入する型枠注入手段と、上記微砕ダスト供給手段、セ
メント組成物供給手段および水供給手段による供給重量
の設定値を自動的に算出する演算手段を有し、その演算
手段は、上記微砕ダストの比重計測結果、微砕ダストと
セメント組成物AまたはBとの混合物中におけるセメン
ト組成物AまたはBの配合重量比、およびそのセメント
組成物AまたはBに対する水の配合重量比の入力によ
り、微砕ダスト、セメント組成物AまたはB、および水
からなる混合物の容積が、上記ミキサーの容量に応じた
略一定容積となるように、上記各設定値を算出すること
によって特徴づけられる。
【0011】本発明は、本出願人の長年にわたる研究に
より開発されたセメント組成物、つまり、通常のセメン
ト類を用いた固化物に比して、固化後における吸水性が
少なく、かつ、高い強度を有して耐候性に優れたセメン
ト組成物の応用を鋭意研究した結果としてなされたもの
である。
より開発されたセメント組成物、つまり、通常のセメン
ト類を用いた固化物に比して、固化後における吸水性が
少なく、かつ、高い強度を有して耐候性に優れたセメン
ト組成物の応用を鋭意研究した結果としてなされたもの
である。
【0012】すなわち、特許第1585869号の「木
質骨材含有モルタル組成物」で用いたセメント組成物
(前記セメント組成物Aに相当)、または、特開平10
−25476号の「土壌等硬化用セメント組成物」で用
いたセメント組成物(前記セメント組成物Bに相当)
を、有害物質を含むシュレッダーダストの固化に適用し
たところ、有害物質の溶出の抑制が可能で、無害化して
安定に固化でき、得られた固化物は、「廃棄物の処理及
び清掃に関する法律」の施行令第2条13号に規定する
産業廃棄物に該当するのみならず、適当な型枠を用いて
固化することにより、例えばU字溝、インターロッキン
グ、道路遮音板、縁石、コンクリートブロック、鉄道用
枕木をはじめとする土木用材料等としてリサイクル可能
であることが確かめられた。
質骨材含有モルタル組成物」で用いたセメント組成物
(前記セメント組成物Aに相当)、または、特開平10
−25476号の「土壌等硬化用セメント組成物」で用
いたセメント組成物(前記セメント組成物Bに相当)
を、有害物質を含むシュレッダーダストの固化に適用し
たところ、有害物質の溶出の抑制が可能で、無害化して
安定に固化でき、得られた固化物は、「廃棄物の処理及
び清掃に関する法律」の施行令第2条13号に規定する
産業廃棄物に該当するのみならず、適当な型枠を用いて
固化することにより、例えばU字溝、インターロッキン
グ、道路遮音板、縁石、コンクリートブロック、鉄道用
枕木をはじめとする土木用材料等としてリサイクル可能
であることが確かめられた。
【0013】本発明では、自動車や家電製品、あるいは
事務機器等から原料リサイクルに供される部品を除去し
た残滓を破砕したいわゆるシュレッダーダストを、ま
ず、再破砕により8mmふるいを通過する大きさの微砕
ダストとし、かつ、磁気選別および/または比重選別に
より鉄系および非鉄系の金属を概略除去する。このよう
にして得られた微砕ダストは、当初のシュレッダーダス
トから重金属等の有害物質は概ね除去された状態となる
ものの、完全に除去された状態とはならず、従って管理
型廃棄物の域を脱してはいない。この微砕ダスト100
重量部に対して、8.5重量部以上の割合でセメント組
成物AまたはBを混入し、更に適当量の水を加えて練り
混ぜて型枠内に注入して固化させ、その固化物を、昭和
48年環境庁告示第13号による溶出試験に供したとこ
ろ、全ての基準値をクリアすることが確認された。
事務機器等から原料リサイクルに供される部品を除去し
た残滓を破砕したいわゆるシュレッダーダストを、ま
ず、再破砕により8mmふるいを通過する大きさの微砕
ダストとし、かつ、磁気選別および/または比重選別に
より鉄系および非鉄系の金属を概略除去する。このよう
にして得られた微砕ダストは、当初のシュレッダーダス
トから重金属等の有害物質は概ね除去された状態となる
ものの、完全に除去された状態とはならず、従って管理
型廃棄物の域を脱してはいない。この微砕ダスト100
重量部に対して、8.5重量部以上の割合でセメント組
成物AまたはBを混入し、更に適当量の水を加えて練り
混ぜて型枠内に注入して固化させ、その固化物を、昭和
48年環境庁告示第13号による溶出試験に供したとこ
ろ、全ての基準値をクリアすることが確認された。
【0014】本発明において、再破砕して得る微砕ダス
トの大きさは、8mmふるいを通過する大きさとする必
要があり、この大きさを越える場合には、セメント組成
物AまたはBに対する親和性ないしは分散性、もくしは
混練性が低下し、意図する固化物を得ることが困難とな
る。なお、微砕ダストの大きさの下限は特に限定される
ものではない。ただし、微砕ダストの大きさを8mmふ
るいを通過する大きさ程度、より詳しくは8mmふるい
を通過し、かつ、6mmふるいを通過しない程度の大き
さとして、比重選別に供することにより、従来、シュレ
ッダーダスト内に含まれてそのまま廃棄されていた金属
成分を、極めて効率的に分離・回収できることが、本発
明者らの実験により初めて確認された。特に、比較的多
くの電装部品を含むシュレッダーダストを対象とした場
合に、従来そのまま廃棄されていた銅、アルミニウムを
はじめとする多量の金属成分を効率的に回収することが
できる。
トの大きさは、8mmふるいを通過する大きさとする必
要があり、この大きさを越える場合には、セメント組成
物AまたはBに対する親和性ないしは分散性、もくしは
混練性が低下し、意図する固化物を得ることが困難とな
る。なお、微砕ダストの大きさの下限は特に限定される
ものではない。ただし、微砕ダストの大きさを8mmふ
るいを通過する大きさ程度、より詳しくは8mmふるい
を通過し、かつ、6mmふるいを通過しない程度の大き
さとして、比重選別に供することにより、従来、シュレ
ッダーダスト内に含まれてそのまま廃棄されていた金属
成分を、極めて効率的に分離・回収できることが、本発
明者らの実験により初めて確認された。特に、比較的多
くの電装部品を含むシュレッダーダストを対象とした場
合に、従来そのまま廃棄されていた銅、アルミニウムを
はじめとする多量の金属成分を効率的に回収することが
できる。
【0015】また、本発明においては、セメント組成物
AまたはBの配合割合は、微砕ダスト100重量部に対
して8.5重量部以上、より好ましくは10重量部以上
とする。セメント組成物AまたはBの割合が8.5重量
部未満であると、微砕ダストを有効にバインドすること
ができないか、あるいはバインドできても有毒物質の溶
出の抑制効果が低下して好ましくない。セメント組成物
AまたはBの配合割合の上限は特に限定されないが、そ
の割合を高くするほど一定量のシュレッダーダストの処
理に要するコストが増大することから、せいぜい30重
量部以下とするのが現実的である。
AまたはBの配合割合は、微砕ダスト100重量部に対
して8.5重量部以上、より好ましくは10重量部以上
とする。セメント組成物AまたはBの割合が8.5重量
部未満であると、微砕ダストを有効にバインドすること
ができないか、あるいはバインドできても有毒物質の溶
出の抑制効果が低下して好ましくない。セメント組成物
AまたはBの配合割合の上限は特に限定されないが、そ
の割合を高くするほど一定量のシュレッダーダストの処
理に要するコストが増大することから、せいぜい30重
量部以下とするのが現実的である。
【0016】なお、本発明においては、微砕ダスト、セ
メント組成物AまたはBの混合物をモルタル化ないしは
フレッシュコンクリート状態とするために加えるべき水
の割合は特に限定されるものではないが、例えばセメン
ト組成物AまたはBに対してその0.4倍〜4倍程度の
重量の水を混入させることにより、固化時間を比較的短
くして、固化後の強度を大きなものとすることができて
好ましい。
メント組成物AまたはBの混合物をモルタル化ないしは
フレッシュコンクリート状態とするために加えるべき水
の割合は特に限定されるものではないが、例えばセメン
ト組成物AまたはBに対してその0.4倍〜4倍程度の
重量の水を混入させることにより、固化時間を比較的短
くして、固化後の強度を大きなものとすることができて
好ましい。
【0017】また、本発明においては、微砕ダストおよ
びセメント組成物を主成分とするモルタル状物質を型枠
に注入して固化させることにより、所定形状の無害化さ
れた固化物を得るのであるが、その固化物の形状につい
ては特に限定されるものではなく、本発明により得られ
る固化物は、前記した「廃棄物の処理及び清掃に関する
法律施行令第2条13号に規定された産業廃棄物として
処理するほか、例えばU字溝、インターロッキング、道
路遮音板、縁石、コンクリートブロック、埋戻し用砂
利、基礎用栗石、地下防水システムボード、高速道路基
礎部コンクリート板、鉄道用枕木をはじめとする土木用
材料や、プランター、公園用ベンチ、植木鉢、庭石等の
ガーデニング用材料、あるいは壁材、ボード材等の住宅
建材として再利用することも可能であり、必要とされる
形状に固化される。
びセメント組成物を主成分とするモルタル状物質を型枠
に注入して固化させることにより、所定形状の無害化さ
れた固化物を得るのであるが、その固化物の形状につい
ては特に限定されるものではなく、本発明により得られ
る固化物は、前記した「廃棄物の処理及び清掃に関する
法律施行令第2条13号に規定された産業廃棄物として
処理するほか、例えばU字溝、インターロッキング、道
路遮音板、縁石、コンクリートブロック、埋戻し用砂
利、基礎用栗石、地下防水システムボード、高速道路基
礎部コンクリート板、鉄道用枕木をはじめとする土木用
材料や、プランター、公園用ベンチ、植木鉢、庭石等の
ガーデニング用材料、あるいは壁材、ボード材等の住宅
建材として再利用することも可能であり、必要とされる
形状に固化される。
【0018】ここで、本発明においては、上記のように
各種材料として再利用する場合には、再利用製品の要求
強度等に応じて、上記微砕ダストとセメント組成物Aま
たはBを主成分とし、砂、土等の一般に細骨材として有
効な材料を添加することを拒まず、その場合、セメント
組成物AまたはBは、微砕ダストと砂等の細骨材とを合
わせたもの100重量部に対して8.5重量部以上の割
合で混合する。なお、請求項2に係る発明で用いるセメ
ント組成物Bは、上記したセメント類100重量部に対
して配合物Cを0.7〜3重量部の割合で含有させるの
であるが、セメント類100重量部に対する配合物Cの
特に好ましい配合は1重量部である。
各種材料として再利用する場合には、再利用製品の要求
強度等に応じて、上記微砕ダストとセメント組成物Aま
たはBを主成分とし、砂、土等の一般に細骨材として有
効な材料を添加することを拒まず、その場合、セメント
組成物AまたはBは、微砕ダストと砂等の細骨材とを合
わせたもの100重量部に対して8.5重量部以上の割
合で混合する。なお、請求項2に係る発明で用いるセメ
ント組成物Bは、上記したセメント類100重量部に対
して配合物Cを0.7〜3重量部の割合で含有させるの
であるが、セメント類100重量部に対する配合物Cの
特に好ましい配合は1重量部である。
【0019】一方、請求項3に係る発明は、シュレッダ
ーダストを再破砕し、金属成分を概略除去した微砕ダス
トと、セメント組成物AまたはB、および水を混合して
練り混ぜた後に型枠に注入する、本発明方法に基づくシ
ュレッダーダストの無害化安定固定処理を、プラントで
一括して行うことのできる処理装置に関する発明であ
り、微砕ダストとセメント組成物AまたはBおよび水を
設定された配合割合のもとに練り混ぜるミキサーに対し
て、各素材を供給する手段を設けるのであるが、素材中
の微砕ダストについては、その特性上、各種プラスチッ
ク、微量の金属、木質系材料等の種々の材料が混在し、
また、元のシュレッダーダストの原材料となった廃物に
よってその内容物が変化し、その比重が種々に変化す
る。このような比重が一定ではない微砕ダストを、単に
一定の重量ずつミキサー内に投入すると、ミキサーの容
量との関係で練り混ぜ物の量に過不足が生じ、ひいては
有効な練り混ぜ効果を得ることができない場合が生じ
る。
ーダストを再破砕し、金属成分を概略除去した微砕ダス
トと、セメント組成物AまたはB、および水を混合して
練り混ぜた後に型枠に注入する、本発明方法に基づくシ
ュレッダーダストの無害化安定固定処理を、プラントで
一括して行うことのできる処理装置に関する発明であ
り、微砕ダストとセメント組成物AまたはBおよび水を
設定された配合割合のもとに練り混ぜるミキサーに対し
て、各素材を供給する手段を設けるのであるが、素材中
の微砕ダストについては、その特性上、各種プラスチッ
ク、微量の金属、木質系材料等の種々の材料が混在し、
また、元のシュレッダーダストの原材料となった廃物に
よってその内容物が変化し、その比重が種々に変化す
る。このような比重が一定ではない微砕ダストを、単に
一定の重量ずつミキサー内に投入すると、ミキサーの容
量との関係で練り混ぜ物の量に過不足が生じ、ひいては
有効な練り混ぜ効果を得ることができない場合が生じ
る。
【0020】そこで、本発明装置においては、あらかじ
め計測した微砕ダストの比重と、その微砕ダスト並びに
セメント組成物AまたはB、および水の配合重量比を演
算手段に入力することにより、演算手段がミキサーの容
量との関連において、ミキサーに対して一度に供給すべ
き各成分の重量を自動的に演算し、微砕ダスト供給手
段、セメント組成物供給手段、および水供給手段による
各成分の供給量を自動的に設定する。これにより、ミキ
サーには、微砕ダストの種類に係わらず、常に最適な容
積の被混練物が供給され、その練り混ぜ効果を確実なも
のとすることが可能となる。
め計測した微砕ダストの比重と、その微砕ダスト並びに
セメント組成物AまたはB、および水の配合重量比を演
算手段に入力することにより、演算手段がミキサーの容
量との関連において、ミキサーに対して一度に供給すべ
き各成分の重量を自動的に演算し、微砕ダスト供給手
段、セメント組成物供給手段、および水供給手段による
各成分の供給量を自動的に設定する。これにより、ミキ
サーには、微砕ダストの種類に係わらず、常に最適な容
積の被混練物が供給され、その練り混ぜ効果を確実なも
のとすることが可能となる。
【0021】この本発明装置を用いることにより、従
来、指定された場所に埋め立て処分するか、あるいは焼
却した後にその焼却灰を指定された場所に埋め立て処分
していたシュレッダーダストを、各種土木用材の原料と
して用いて出荷することのできるプラントが得られる。
来、指定された場所に埋め立て処分するか、あるいは焼
却した後にその焼却灰を指定された場所に埋め立て処分
していたシュレッダーダストを、各種土木用材の原料と
して用いて出荷することのできるプラントが得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
好適な実施の形態について述べる。図1および図2は、
本発明方法を適用した本発明に係る処理装置の実施の形
態の全体構成を示す模式図であり、図1が工程の前半部
分を、図2が同じく後半部分を示している。シュレッダ
ーダストは、まず、図1に示す工程を経た後に図2のに
示す工程に移送される。また、図1および図2に示され
ている各装置は、その主要部分が中央演算処理装置を主
体とする演算制御部100(図2参照)によってそれぞ
れ駆動制御される。
好適な実施の形態について述べる。図1および図2は、
本発明方法を適用した本発明に係る処理装置の実施の形
態の全体構成を示す模式図であり、図1が工程の前半部
分を、図2が同じく後半部分を示している。シュレッダ
ーダストは、まず、図1に示す工程を経た後に図2のに
示す工程に移送される。また、図1および図2に示され
ている各装置は、その主要部分が中央演算処理装置を主
体とする演算制御部100(図2参照)によってそれぞ
れ駆動制御される。
【0023】自動車や家電製品、あるいは事務機器、更
には自動販売機等の廃物から、原料リサイクル等に供さ
れる有価物等を除去した後に、シュレッダー(図示せ
ず)により破砕され、磁気選別機(図示せず)によって
鉄系の破片が除去された後のシュレッダーダストは、図
1のダンプホッパー1に投入される。ダンプホッパ1内
のシュレッダーダストは、まず、供給装置2により破砕
機3に順次供給されて、8mmふるいを通過できる大き
さにまで再破砕された後、スクリューコンベア4および
コンベア5を経て比重選別機6に導入され、残余の鉄系
の微砕片および重金属を含む非鉄系の微砕片が除去され
た微砕ダストとしてサイクロン7に導入される。なお、
比重選別機6による比重選別を要しないシュレッダーダ
ストについては、破砕機3による再破砕工程の後、コン
ベア8によって直接的にコンベア11に導入される。ま
た、破砕機3およびサイクロン7は、ブロア9およびダ
クト10を備えた集塵機構によって集塵され、その塵埃
はスクラバ(湿式集塵機)9aに集められる。
には自動販売機等の廃物から、原料リサイクル等に供さ
れる有価物等を除去した後に、シュレッダー(図示せ
ず)により破砕され、磁気選別機(図示せず)によって
鉄系の破片が除去された後のシュレッダーダストは、図
1のダンプホッパー1に投入される。ダンプホッパ1内
のシュレッダーダストは、まず、供給装置2により破砕
機3に順次供給されて、8mmふるいを通過できる大き
さにまで再破砕された後、スクリューコンベア4および
コンベア5を経て比重選別機6に導入され、残余の鉄系
の微砕片および重金属を含む非鉄系の微砕片が除去され
た微砕ダストとしてサイクロン7に導入される。なお、
比重選別機6による比重選別を要しないシュレッダーダ
ストについては、破砕機3による再破砕工程の後、コン
ベア8によって直接的にコンベア11に導入される。ま
た、破砕機3およびサイクロン7は、ブロア9およびダ
クト10を備えた集塵機構によって集塵され、その塵埃
はスクラバ(湿式集塵機)9aに集められる。
【0024】サイクロン7内の微砕ダストは、次いでコ
ンベア11によりシフター12を介して図2のダストタ
ンク13または14に移送されて蓄積される。ダストタ
ンク13,14には、その下端の出口部分にそれぞれロ
ータリバルブ13a,14bが設けられており、各ダス
トタンク13,14内の微砕ダストは、ロータリバルブ
13a,14aを介してスクリューコンベア15,16
によって所定のインターバルで設定重量ずつミキサー1
7内に供給され、以下に示すように、セメント組成物A
またはBと混ぜ合わされる。ここで、微砕ダストの定重
量供給は、ミキサー17に設けられたロードセル18の
出力の変化に基づいてロータリバルブ13a,14aお
よびスクリューコンベア15,16を制御することによ
って行われる。
ンベア11によりシフター12を介して図2のダストタ
ンク13または14に移送されて蓄積される。ダストタ
ンク13,14には、その下端の出口部分にそれぞれロ
ータリバルブ13a,14bが設けられており、各ダス
トタンク13,14内の微砕ダストは、ロータリバルブ
13a,14aを介してスクリューコンベア15,16
によって所定のインターバルで設定重量ずつミキサー1
7内に供給され、以下に示すように、セメント組成物A
またはBと混ぜ合わされる。ここで、微砕ダストの定重
量供給は、ミキサー17に設けられたロードセル18の
出力の変化に基づいてロータリバルブ13a,14aお
よびスクリューコンベア15,16を制御することによ
って行われる。
【0025】すなわち、ミキサー17はロードセル18
を介して支持されており、その内容物の重量変化がロー
ドセル18の出力変化となるように構成されている。演
算制御部100は、ロードセル18の出力を刻々と取り
込み、ロータリバルブ13a,14aおよびスクリュー
コンベア15,16の駆動を開始した後、ロードセル1
8の出力が設定重量分だけ増大した時点でこれらの駆動
を停止させる。
を介して支持されており、その内容物の重量変化がロー
ドセル18の出力変化となるように構成されている。演
算制御部100は、ロードセル18の出力を刻々と取り
込み、ロータリバルブ13a,14aおよびスクリュー
コンベア15,16の駆動を開始した後、ロードセル1
8の出力が設定重量分だけ増大した時点でこれらの駆動
を停止させる。
【0026】ポルトランドセメント等の通常の市販のセ
メントはセメントサイロ19内に収容されるとともに、
前記したセメント組成物A中のセメントを除いた成分、
もしくは、同じく前記したセメント組成物Bに配合され
る配合物C(以下、これらを添加剤と称する)は添加剤
サイロ20に収容され、このセメントサイロ19内のセ
メントと添加剤サイロ20内の添加剤とが、以下に示す
ようにダクト22を介して攪拌機23内に所定の重量比
のもとに供給されて攪拌されることにより、セメント組
成物AまたはBとなる。
メントはセメントサイロ19内に収容されるとともに、
前記したセメント組成物A中のセメントを除いた成分、
もしくは、同じく前記したセメント組成物Bに配合され
る配合物C(以下、これらを添加剤と称する)は添加剤
サイロ20に収容され、このセメントサイロ19内のセ
メントと添加剤サイロ20内の添加剤とが、以下に示す
ようにダクト22を介して攪拌機23内に所定の重量比
のもとに供給されて攪拌されることにより、セメント組
成物AまたはBとなる。
【0027】セメントサイロ19には、下端の出口部分
にロータリバルブ19aが設けられている一方、添加剤
サイロ20には、下端の出口部分にスクリューコンベア
20aが配置されているとともに、その全体がロードセ
ル21によって支持され、その内容物の重量変化を計測
できるように構成されている。
にロータリバルブ19aが設けられている一方、添加剤
サイロ20には、下端の出口部分にスクリューコンベア
20aが配置されているとともに、その全体がロードセ
ル21によって支持され、その内容物の重量変化を計測
できるように構成されている。
【0028】セメントサイロ19のロータリバルブ19
aおよび添加剤サイロ20のスクリューコンベア20a
は、それぞれダクト22に向けて開口しており、ロータ
リバルブ19aを開放している間、またはスクリューコ
ンベア20aを駆動している間においてのみ、セメント
または添加剤がダクト22を介して攪拌機23内に投入
されるように構成されている。攪拌機23は、内容物の
投入時に開放される投入蓋と、攪拌後の内容物を排出す
るための排出蓋(いずれも図示せず)を備えているとと
もに、その全体がロードセル24によって支持された構
造を有し、このロードセル24によって攪拌機23内の
内容物重量を計測することができるようになっている。
また、攪拌機23内の内容物は排出蓋を開放することに
よってシューター25を介してホッパー26内に投入さ
れるようになっている。
aおよび添加剤サイロ20のスクリューコンベア20a
は、それぞれダクト22に向けて開口しており、ロータ
リバルブ19aを開放している間、またはスクリューコ
ンベア20aを駆動している間においてのみ、セメント
または添加剤がダクト22を介して攪拌機23内に投入
されるように構成されている。攪拌機23は、内容物の
投入時に開放される投入蓋と、攪拌後の内容物を排出す
るための排出蓋(いずれも図示せず)を備えているとと
もに、その全体がロードセル24によって支持された構
造を有し、このロードセル24によって攪拌機23内の
内容物重量を計測することができるようになっている。
また、攪拌機23内の内容物は排出蓋を開放することに
よってシューター25を介してホッパー26内に投入さ
れるようになっている。
【0029】前記した演算制御部100は、ロードセル
24の出力を取り込みつつ、ロータリバルブ19aを駆
動制御することによって、攪拌機23内に設定重量のセ
メントを投入し、それとは別に、つまりセメント投入前
もしくは投入後に、ロードセル21の出力を取り込みつ
つスクリューコンベア20aを駆動制御することによ
り、攪拌機23内に設定重量の添加剤を投入する。これ
により、攪拌機23内にはセメントと添加剤とが所定の
重量比のもとに投入されることになる。攪拌機23で
は、これらのセメントおよび添加剤の投入後に投入蓋を
閉じ、設定時間だけ攪拌してセメント組成物AまたはB
とした後に排出蓋を開放し、シューター25を介してホ
ッパー26内に投入する。
24の出力を取り込みつつ、ロータリバルブ19aを駆
動制御することによって、攪拌機23内に設定重量のセ
メントを投入し、それとは別に、つまりセメント投入前
もしくは投入後に、ロードセル21の出力を取り込みつ
つスクリューコンベア20aを駆動制御することによ
り、攪拌機23内に設定重量の添加剤を投入する。これ
により、攪拌機23内にはセメントと添加剤とが所定の
重量比のもとに投入されることになる。攪拌機23で
は、これらのセメントおよび添加剤の投入後に投入蓋を
閉じ、設定時間だけ攪拌してセメント組成物AまたはB
とした後に排出蓋を開放し、シューター25を介してホ
ッパー26内に投入する。
【0030】ホッパー26内のセメントと添加剤との混
合物、つまりセメント組成物AまたはBは、スクリュー
コンベア27によってミキサー17内に投入される。ま
た、ミキサー17内には、ポンプ28の駆動により、ノ
ッチ式水タンク29内に貯められている水が設定重量ず
つ投入される。この水の定重量供給は、前記した微砕ダ
ストの定重量供給と同様に、水のみを供給している状態
において、ミキサー17を支持するロードセル18の出
力変化に基づいて演算制御部100がポンプ28を駆動
制御することによって行われる。
合物、つまりセメント組成物AまたはBは、スクリュー
コンベア27によってミキサー17内に投入される。ま
た、ミキサー17内には、ポンプ28の駆動により、ノ
ッチ式水タンク29内に貯められている水が設定重量ず
つ投入される。この水の定重量供給は、前記した微砕ダ
ストの定重量供給と同様に、水のみを供給している状態
において、ミキサー17を支持するロードセル18の出
力変化に基づいて演算制御部100がポンプ28を駆動
制御することによって行われる。
【0031】さて、演算制御部100は、処理装置の運
転前に入力されたデータに基づき、ミキサー17に対し
て一度に供給すべき微砕ダストの重量、セメント組成物
AまたはBの重量、その組成であるセメントおよび添加
剤の重量、および水の重量、つまり、ミキサー17に対
して定重量供給すべき各成分の設定重量を、自動的に演
算して設定することにより、以下に示すように、ミキサ
ー17にはその容量に応じた最適の容積の被混練物が供
給される。
転前に入力されたデータに基づき、ミキサー17に対し
て一度に供給すべき微砕ダストの重量、セメント組成物
AまたはBの重量、その組成であるセメントおよび添加
剤の重量、および水の重量、つまり、ミキサー17に対
して定重量供給すべき各成分の設定重量を、自動的に演
算して設定することにより、以下に示すように、ミキサ
ー17にはその容量に応じた最適の容積の被混練物が供
給される。
【0032】すなわち、装置を運転する前に、微砕ダス
トの比重gdを測定し、その測定結果と、その微砕ダス
ト100重量部に対するセメント組成物AまたはBの配
合重量部α、および、セメント組成物AまたはBに対す
る水の重量比β、更にはセメント組成物AまたはB中の
セメント100重量部に対する添加剤の配合重量部γ
を、演算制御部100に入力する。演算制御部100で
は、これらの総容積が、ミキサー17による混練に際し
て最適な被混練物の容積Vとなるように、ミキサー17
に一度に供給すべき微砕ダストの重量Wd、セメント組
成物AまたはBの重量Wc、水の重量Ww、および、重
量Wcのセメント組成物AまたはBを得るためのセメン
ト重量Wc1 および添加剤重量Wc2 を算出する。
トの比重gdを測定し、その測定結果と、その微砕ダス
ト100重量部に対するセメント組成物AまたはBの配
合重量部α、および、セメント組成物AまたはBに対す
る水の重量比β、更にはセメント組成物AまたはB中の
セメント100重量部に対する添加剤の配合重量部γ
を、演算制御部100に入力する。演算制御部100で
は、これらの総容積が、ミキサー17による混練に際し
て最適な被混練物の容積Vとなるように、ミキサー17
に一度に供給すべき微砕ダストの重量Wd、セメント組
成物AまたはBの重量Wc、水の重量Ww、および、重
量Wcのセメント組成物AまたはBを得るためのセメン
ト重量Wc1 および添加剤重量Wc2 を算出する。
【0033】この演算は、例えば下記の式(1)〜
(3)の3つの式からなる連立方程式を解くことによっ
て、3つの変数Wd,WcおよびWwを算出するととも
に、式(4),(5)の2つの式からなる連立方程式を
解くことによって、2つの変数Wc1 ,Wc2 を求める
ことによって行うことができる。なお、下記の式におい
て、gcはセメント組成物AまたはBの比重(既知)で
gwは水の比重(既知)である。
(3)の3つの式からなる連立方程式を解くことによっ
て、3つの変数Wd,WcおよびWwを算出するととも
に、式(4),(5)の2つの式からなる連立方程式を
解くことによって、2つの変数Wc1 ,Wc2 を求める
ことによって行うことができる。なお、下記の式におい
て、gcはセメント組成物AまたはBの比重(既知)で
gwは水の比重(既知)である。
【0034】 Wd/gd+Wc/gc+Ww/gw=V ・・・・(1) Wc=αWd ・・・・(2) Ww=βWc ・・・・(3) また、 Wc1 +Wc2 =Wc ・・・・(4) Wc2 =γWc1 ・・・・(5)
【0035】以上の演算によってミキサー17に供給す
べき各成分の重量が求められて設定されることにより、
ミキサー17は、常に最適な容積の被混練物を収容した
状態で、別途設定された時間に渡り練り混ぜ動作を行
う。このようにして練り混ぜられた微砕ダストを骨材と
するモルタルは、モルタルポンプ30a,スクリューコ
ンベア30bを有するアジテータ付きのホッパー30を
介して、モルタルポンプ30aもしくはスクリューコン
ベア30bのいずれか選択されたものの駆動により、ホ
ース31から、もしくはスクリューコンベア30bの吐
出口から、コンベア32上に供給される型枠33内に注
入されて、固化される。
べき各成分の重量が求められて設定されることにより、
ミキサー17は、常に最適な容積の被混練物を収容した
状態で、別途設定された時間に渡り練り混ぜ動作を行
う。このようにして練り混ぜられた微砕ダストを骨材と
するモルタルは、モルタルポンプ30a,スクリューコ
ンベア30bを有するアジテータ付きのホッパー30を
介して、モルタルポンプ30aもしくはスクリューコン
ベア30bのいずれか選択されたものの駆動により、ホ
ース31から、もしくはスクリューコンベア30bの吐
出口から、コンベア32上に供給される型枠33内に注
入されて、固化される。
【0036】次に、実際のシュレッダーダストを上記の
本発明の実施の形態の処理装置を用いて処理し、得られ
た実施例である固化物を、昭和48年環境庁告示第13
号による溶出試験に供した結果について述べる。
本発明の実施の形態の処理装置を用いて処理し、得られ
た実施例である固化物を、昭和48年環境庁告示第13
号による溶出試験に供した結果について述べる。
【0037】〔表1〕は、処理に供したシュレッダーダ
ストの成分分析結果を示し、〔表2〕は本発明の実施の
形態を用いて処理した実施例固化物の溶出試験結果を示
す。なお、ここでは、セメント組成物Bを用い、その組
成は、ポルトランドセメント100重量部に対し、配合
物Cを1重量部混入したものであり、配合物Cの組成
は、シリカ微粉20重量部、消灰石20重量部、塩化マ
グネシウム15重量部、リグニンスルホン酸ソーダ15
重量部、モンモリロナイト15重量部、および水酸化ジ
ルコニウム(IV)15重量部とした。
ストの成分分析結果を示し、〔表2〕は本発明の実施の
形態を用いて処理した実施例固化物の溶出試験結果を示
す。なお、ここでは、セメント組成物Bを用い、その組
成は、ポルトランドセメント100重量部に対し、配合
物Cを1重量部混入したものであり、配合物Cの組成
は、シリカ微粉20重量部、消灰石20重量部、塩化マ
グネシウム15重量部、リグニンスルホン酸ソーダ15
重量部、モンモリロナイト15重量部、および水酸化ジ
ルコニウム(IV)15重量部とした。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】以上の〔表1〕および〔表2〕から明らか
なように、〔表1〕に示されているように各種の有害物
質を含むシュレッダーダストは、本発明装置により固化
することによって、〔表2〕に示すように、昭和48年
環境庁告示第13号による溶出試験において、全ての基
準をクリアすることが確かめられた。
なように、〔表1〕に示されているように各種の有害物
質を含むシュレッダーダストは、本発明装置により固化
することによって、〔表2〕に示すように、昭和48年
環境庁告示第13号による溶出試験において、全ての基
準をクリアすることが確かめられた。
【0041】また、セメント組成物Aを用いた場合で
も、同様の結果を得ることができ、しかも、セメント組
成物AおよびBを用いた固化物は、いずれも、ポルトラ
ンドセメントをはじめとする通常の市販のセメントのみ
を用いて固化させた固化物に比して、強度の増大、吸水
性の減少が確認されており、耐候性が大幅に上昇するば
かりでなく、水和反応が長期に渡り継続する傾向がみら
れ、経年変化による硬度の上昇も確認されており、固化
物は長期にわたって安定して高い強度を保ち、封止物か
らの溶出の程度も初期の状態から殆ど変化しないことも
判明している。
も、同様の結果を得ることができ、しかも、セメント組
成物AおよびBを用いた固化物は、いずれも、ポルトラ
ンドセメントをはじめとする通常の市販のセメントのみ
を用いて固化させた固化物に比して、強度の増大、吸水
性の減少が確認されており、耐候性が大幅に上昇するば
かりでなく、水和反応が長期に渡り継続する傾向がみら
れ、経年変化による硬度の上昇も確認されており、固化
物は長期にわたって安定して高い強度を保ち、封止物か
らの溶出の程度も初期の状態から殆ど変化しないことも
判明している。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動車
や家電製品等の廃物からリサイクル可能な部品を撤去し
た後の残滓を破砕した有害物質を含むシュレッダーダス
トを、有害成分の溶出を抑制した固化物とすることがで
き、いわゆる13号廃棄物として処理できるのみなら
ず、各種土木用材料の骨材として再利用することが可能
となった。このことは、従来のシュレッダーダストの処
理方法である、管理型廃棄物として指定された場所に埋
め立て処分する方法、および、焼却処分し、生じた灰を
同じく管理型廃棄物として指定された場所に埋め立て処
分する方法に比して、化石燃料等を一切使用せず、か
つ、C02 の排出を抑制するとともに、従来廃棄されて
いたシュレッダーダスト中より、更に金属等を回収でき
るなど、環境に与える悪影響をなくし、埋め立て処分場
や焼却処分場の立地の困難性の点に鑑みた場合の効果は
極めて大きなものとなる。そして、本発明によれば、固
化物は各種土木用材料等としても再利用することが可能
となることから、自動車や家電製品のリサイクル率を大
きく向上させるための手段としても期待される。
や家電製品等の廃物からリサイクル可能な部品を撤去し
た後の残滓を破砕した有害物質を含むシュレッダーダス
トを、有害成分の溶出を抑制した固化物とすることがで
き、いわゆる13号廃棄物として処理できるのみなら
ず、各種土木用材料の骨材として再利用することが可能
となった。このことは、従来のシュレッダーダストの処
理方法である、管理型廃棄物として指定された場所に埋
め立て処分する方法、および、焼却処分し、生じた灰を
同じく管理型廃棄物として指定された場所に埋め立て処
分する方法に比して、化石燃料等を一切使用せず、か
つ、C02 の排出を抑制するとともに、従来廃棄されて
いたシュレッダーダスト中より、更に金属等を回収でき
るなど、環境に与える悪影響をなくし、埋め立て処分場
や焼却処分場の立地の困難性の点に鑑みた場合の効果は
極めて大きなものとなる。そして、本発明によれば、固
化物は各種土木用材料等としても再利用することが可能
となることから、自動車や家電製品のリサイクル率を大
きく向上させるための手段としても期待される。
【図1】本発明方法を適用した本発明に係る処理装置の
実施の形態のうち、前半の工程に関する構成を示す模式
図である。
実施の形態のうち、前半の工程に関する構成を示す模式
図である。
【図2】本発明方法を適用した本発明に係る処理装置の
実施の形態のうち、後半の工程に関する構成を示す模式
図である。
実施の形態のうち、後半の工程に関する構成を示す模式
図である。
3 二軸破砕機 6 比重選別機 7 サイクロン 9 ブロア 9a スクラバ 13,14 ダストタンク 13a,14a ロータリバルブ 17 ミキサー 18 ロードセル 19 セメントサイロ 19a ロータリバルブ 20 添加剤サイロ 20a スクリューコンベア 21 ロードセル 23 攪拌機 24 ロードセル 26 ホッパー 28 ポンプ 29 ノッチ式水タンク 30 アジテータ付きのホッパー 30a モルタルポンプ 30b スクリューコンベア 31 ホース 32 コンベア 33 型枠 100 演算制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22:10 24:04 18:04) Fターム(参考) 4D004 AA28 BA02 CA04 CA08 CA09 CA15 CA45 CB13 CB42 CB45 CC03 CC13 DA01 DA02 DA03 DA10 DA11 DA16 4G012 PA25 PB05 PB23
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車、家電製品、事務機器等の廃物か
らリサイクルに供される部品を除去した後の、有害物質
を含む残滓を破砕してなるシュレッダーダストを無害化
して安定固化する方法であって、 上記シュレッダーダストを8mmふるいを通過する大き
さに再破砕するとともに、磁気選別および/または比重
選別により金属成分を除去した後の微砕ダスト100重
量部に対し、下記のセメント組成物Aを8.5重量部以
上の割合で混入し、かつ、水を加えて練り混ぜた後、型
枠内に注入して固化させることを特徴とするシュレッダ
ーダストの無害化安定固化方法。セメント組成物A;合
計100重量部中、ポルトランドセメント87〜70重
量部、リグニンスルホン酸塩1〜5重量部、重炭酸アル
カリ金属塩およびアルカリ土類金属塩のうちの少なくと
も1種1〜5重量部、ステアリン酸アルカリ金属塩およ
びアルカリ土類金属塩のうちの少なくとも1種1〜5重
量部、および、消灰石10〜25重量部からなる組成
物。 - 【請求項2】 請求項1に記載のセメント組成物Aに代
えて、下記のセメント組成物Bを用いることを特徴とす
るシュレッダーダストの無害化安定固化方法。セメント
組成物B;ポルトランドセメント、早強セメント、白色
セメント、高炉セメント、およびセメント系固化剤類の
いずれか1種、または、それらのうちの複数種の混合物
100重量部に対して、下記の組成からなる配合物Cを
0.7〜3重量部添加してなる組成物。配合物C;シリ
カ微粉20〜50重量部、消灰石20〜50重量部、塩
化マグネシウム、塩化カルシウムおよびソーダ灰中の少
なくとも1種15〜50重量部、リグニンスルホン酸ソ
ーダもしくはリグニンスルホン酸カリ15〜50重量
部、モンモリロナイト15〜50重量部、ジルコニウム
(IV)化合物15〜50重量部からなる組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の方法を用いて
シュレッダーダストを無害化安定固化する処理装置であ
って、 上記微砕ダスト、セメント組成物AまたはB、および水
が投入されてこれらを練り混ぜるミキサーと、そのミキ
サーに対し上記微砕ダストを設定重量ずつ供給する微砕
ダスト供給手段と、上記ミキサーに対して上記セメント
組成物AまたはBを設定重量ずつ供給するセメント組成
物供給手段と、上記ミキサーに対して水を設定重量ずつ
供給する水供給手段と、そのミキサーによる練り混ぜ物
を型枠内に注入する型枠注入手段と、上記微砕ダスト供
給手段、セメント組成物供給手段および水供給手段によ
る供給重量の設定値を自動的に算出する演算手段を有
し、その演算手段は、上記微砕ダストの比重計測結果、
微砕ダストとセメント組成物AまたはBとの混合物中に
おけるセメント組成物AまたはBの配合重量比、および
そのセメント組成物AまたはBに対する水の配合重量比
の入力により、微砕ダスト、セメント組成物Aまたは
B、および水からなる混合物の容積が、上記ミキサーの
容量に応じた略一定容積となるように、上記各設定値を
算出することを特徴とするシュレッダーダストの無害化
安定固化装置。
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---|---|---|---|
JP19316799A JP3482640B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | シュレッダーダストの無害化安定固化方法 |
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