JP2000243455A - リチウム二次電池 - Google Patents
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Abstract
組成式:MX Mo1- X SY 〔式中、Mは、Cu、V、C
r、Mn、Fe、Co、Ni、Ti、Y、Cd、In、
La、Ce、Pr、Nd、Sm、W、Pt、Pb、C
a、Sr及びBaよりなる群から選ばれた少なくとも一
種の元素、0<X<0.46、1.5≦Y≦2.0であ
る。〕で表され、MoS2 又はMo2 S3 と同一の結晶
構造を有する複合硫化物又は前記複合硫化物にリチウム
を含有せしめたものである。 【効果】モリブデン複合硫化物を正極又は負極の活物質
とする充放電サイクル特性の良いリチウム二次電池が提
供される。
Description
を正極又は負極の活物質とするリチウム二次電池に係わ
り、詳しくは、この種の電池の充放電サイクル特性を改
善することを目的とした、前記モリブデン硫化物の改良
に関する。
モリブデン(MoS2 )、三硫化モリブデン(Mo
S3 )等のモリブデン硫化物を正極活物質として使用し
たリチウム電池には、電池を保存中にイオウが非水電解
液中に溶出して負極のリチウムと反応するため、保存特
性が良くないという問題がある。
するべく、正極材料として、モリブデン硫化物に、銅、
銀、モリブデン、チタン、ニオブ及びこれらの合金より
なる群から選ばれた少なくとも1種のイオウと反応し易
い金属粉末を添加混合してなる正極合剤を使用すること
が提案されている(特開昭60−175371号公報参
照)。
に使用した場合、保存特性は改善されるが、充放電サイ
クル特性は充分には改善されない。モリブデン硫化物に
金属粉末を添加混合してもモリブデン硫化物そのものの
不安定な結晶構造(A.J. Jacobon, p2277, Journal of
Electrochemical Society (1979)参照) が安定化するこ
とはないからである。
のであって、モリブデン硫化物を正極又は負極の活物質
とする充放電サイクル特性が良いリチウム二次電池を提
供することを目的とする。
の本発明に係るリチウム二次電池(本発明電池)は、正
極と負極と非水電解質とを備えるリチウム二次電池にお
いて、前記正極又は前記負極のいずれか一方の活物質
が、組成式:MX Mo1-X SY 〔式中、Mは、Cu、
V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ti、Y、Cd、
In、La、Ce、Pr、Nd、Sm、W、Pt、P
b、Ca、Sr及びBaよりなる群から選ばれた少なく
とも一種の元素、0<X<0.46、1.5≦Y≦2.
0である。〕で表され、MoS2 又はMo2 S3 と同一
の結晶構造を有する複合硫化物又は前記複合硫化物にリ
チウムを含有せしめたものであることを特徴とする。
i、Y、La、Ce、Nd、Sm、Ca、Sr及びBa
よりなる群から選ばれた少なくとも一種の元素が好まし
く、Mn、Ce及びCaよりなる群から選ばれた少なく
とも一種の元素がより好ましい。
及び/又は化合物からなる混合物を700〜1700°
Cで焼成し、粉砕して得た粉末が、充放電サイクル特性
の特に良いリチウム二次電池を得ることができるので、
好ましい。焼成温度が700°C未満の場合は、焼成体
の結晶相が、MoS2 相又はMo2 S3 相と、活物質と
して機能しないMo相(単体相)の二相に分離するた
め、一方焼成温度が1700°Cを越えた場合は、焼成
体が融解し、冷却後の組成が不均一になるため、いずれ
の場合も充放電サイクル特性が極めて良いリチウム二次
電池を得ることが困難になる。
れるのは、Xが0.46以上の場合は、元素Mの単体相
又は元素Mの硫化物相が析出して、却って充放電サイク
ル特性の低下を招くからである。上記複合硫化物として
は、0.02≦X≦0.45のものが特に安定な結晶構
造を有しており、好ましい。また上記組成式において
1.5≦Y≦2.0に限定されるのは、Yがこの範囲の
場合に、Mo相又はS相が析出せず、活物質として機能
するMoS2 相又はMo2 S3 相が安定に存在すること
ができるからである〔Binary Alloy Phase Diagrams (M
o-S 二元合金状態図), Vol. 2, p1627 (1986), America
n Society for Metals参照〕。
挙げられる。 (1)正極の活物質が、上記複合硫化物にリチウムを含
有せしめたものであり、負極の活物質が、炭素材料、リ
チウム合金又はリチウム金属であり、充電後に初回の放
電を行うリチウム二次電池(以下において、このタイプ
の充電スタートのリチウム二次電池を、本発明電池
(A)と称することがある。)
は上記複合硫化物にリチウムを含有せしめたものであ
り、負極の活物質が、リチウム含有炭素材料、リチウム
合金又はリチウム金属であり、充電することなく初回の
放電を行うリチウム二次電池(以下において、このタイ
プの放電スタートのリチウム二次電池を、本発明電池
(B)と称することがある。)
は約3V、放電電圧は約2Vである。炭素材料として
は、黒鉛(天然黒鉛及び人造黒鉛)、コークス、有機物
焼成体が例示される。リチウム合金としては、Li−A
l合金、Li−Mg合金、Li−In合金、Li−Al
−Mn合金が例示される。充放電サイクル特性を改善す
る上で、炭素材料が好ましい。炭素材料を使用した場合
は、充放電サイクルにおいて内部短絡の原因となる樹枝
状のデンドライト結晶が生じず、また電解液中に微量に
溶解したイオウと負極のリチウムとの反応により不活性
化の原因となるLiS2 等の化合物が負極の表面に析出
するおそれが無いからである〔Binary Alloy Phase Dia
grams (Li-S 二元合金状態図), Vol. 2, p1500 (1986),
AmericanSociety for Metals参照〕。本発明電池
(A)において炭素材料を使用する場合は、リチウムを
含有しない炭素材料を使用することが、高容量化の点
で、好ましい。また、本発明電池(B)においては、リ
チウムを含有しない複合硫化物を使用することが、高容
量化の点で、好ましい。
金属酸化物であり、負極の活物質が、上記複合硫化物又
は上記複合硫化物にリチウムを含有せしめたものであ
り、充電後に初回の放電を行うリチウム二次電池(以下
において、このタイプの充電スタートのリチウム二次電
池を、本発明電池(C)と称することがある。)
は、LiCoO2 、LiNiO2 、LiMn2 O4 、L
iMnO2 、LiをドープしたMnO2 、LiCo0.5
Ni0. 5 O2 、LiNi0.7 Co0.2 Mn0.1 O2 、L
iCo0.9 Ti0.1 O2 、LiCo0.5 Ni0.4 Zr
0.1 O2 が例示される。正極活物質としてこれらのリチ
ウム含有遷移金属酸化物を使用した本発明電池(C)の
充電電圧は約2.5V、放電電圧は約1.5Vである。
本発明電池(C)は、充電電圧が低く、負極に使用され
たモリブデン複合硫化物の過充電が抑制されるので、充
放電サイクル特性が特に良い。本発明電池(C)におい
ては、リチウムを含有しない複合硫化物を使用すること
が、高容量化の点で、好ましい。
いリチウム二次電池を提供するために、正極又は負極の
活物質として特定のモリブデン硫化物を用いた点に有
る。したがって、非水電解質等の他の電池部材について
は、従来公知の材料を用いることができる。
ボネート、プロピレンカーボネート、ブチレンカーボネ
ート等の環状炭酸エステルと、ジメチルカーボネート、
メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の
鎖状炭酸エステルとの混合溶媒、及び、環状炭酸エステ
ルと1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエ
タン等のエーテルとの混合溶媒が例示される。非水電解
質の溶質としては、LiPF6 、LiBF4 、LiCF
3 SO3 、LiN(CF3 SO2 )2 、LiN(C2 F
5 SO2 )2 、LiN(CF3 SO2 )(C4 F9 SO
2 )、LiC(CF3 SO2 )3 、LiC(C2 F5 S
O2 )3 及びこれらの混合物が例示される。非水電解質
として、ポリエチレンオキシド、ポリアクリロニトリル
などの高分子に非水電解液を含浸せしめてなるゲル状高
分子電解質、LiI、Li3 N等の無機固体電解質を用
いてもよい。
と、分解温度が1000°C以上の安定な化合物を形成
する〔Binary Alloy Phase Diagrams (Mo-S 二元状態
図), Vol. 2, p1627 (1986), American Society for Me
tals参照〕。すなわち、元素Mは、イオウと比較的強く
化学結合するために、MoS2 相又はMo2 S3 相の結
晶格子の一部を占有して、モリブデン硫化物の結晶構造
を安定化させる。したがって、本発明電池は、充放電サ
イクル特性が良い。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
リチウムを含有せしめたものであり、負極の活物質が、
リチウムを含有しない炭素材料であり、充電後に初回の
放電を行うリチウム二次電池(本発明電池(A))を作
製し、各電池の充放電サイクル特性を調べた。
o及びSを、乳鉢中で原子比0.2:0.8:2.0で
混合し、得られた混合物を直径17mmの金型にてプレ
ス圧115kg/cm2 で加圧成形し、アルゴン雰囲気
下にて1000°Cで10時間焼成し、得られた焼成体
を乳鉢中で粉砕して、組成式:Cu0.2 Mo0.8 S2 で
表される平均粒径10μmのモリブデン複合硫化物粉末
を作製した。また、Cuに代えて、V、Cr、Mn、F
e、Co、Ni、Ti、Y、Cd、In、La、Ce、
Pr、Nd、Sm、W、Pt、Pb、Ca、Sr又はB
aを使用したこと以外は上記と同様にして、順に、組成
式:V0.2 Mo0.8 S2 、Cr0.2 Mo0.8 S2 、Mn
0.2 Mo0.8 S2 、Fe0.2 Mo0.8 S2 、Co0.2 M
o0.8 S2 、Ni0.2 Mo0.8 S2 、Ti0.2 Mo0.8
S2 、Y0.2 Mo0.8 S2 、Cd0.2 Mo0.8 S 2 、I
n0.2 Mo0.8 S2 、La0.2 Mo0.8 S2 、Ce0.2
Mo0.8 S2 、Pr0.2 Mo0.8 S2 、Nd0.2 Mo
0.8 S2 、Sm0.2 Mo0.8 S2 、W0.2 Mo
0.8 S2 、Pt0.2 Mo0.8 S2 、Pb0.2 Mo0.8 S
2 、Ca0.2 Mo0.8S2 、Sr0.2 Mo0.8 S2 及び
Ba0.2 Mo0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモ
リブデン複合硫化物粉末を作製した。さらに、Cuに代
えて、MnとCe(原子比0.1:0.1)、MnとC
a(原子比0.1:0.1)、CeとCa(原子比0.
1:0.1)、又は、MnとCeとCa(原子比0.
1:0.05:0.05)を使用したこと以外は上記と
同様にして、順に、組成式:Mn0. 1 Ce0.1 Mo0.8
S2 、Mn0.1 Ca0.1 Mo0.8 S2 、Ce0.1 Ca
0.1 Mo0.8 S2 及びMn0.1 Ce0.05Ca0.05Mo
0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合
硫化物粉末を作製した。
と、導電剤としての炭素粉末10重量部と、結着剤とし
てのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部とを混合し、得
られた混合物にNMP(N−メチルピロリドン)を加え
て混練してスラリーを調製し、このスラリーを厚さ20
μmのアルミニウム製の集電体の片面にドクターブレー
ド法により塗布し、150°Cで乾燥した後、直径10
mm、厚さ約80μmの円盤状に打ち抜いて、正極を作
製した。
にポリプロピレン製の微多孔膜を介装して対向配置し、
エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの体積
比1:1の混合溶媒にLiPF6 を1モル/リットル溶
かした電解液に浸漬し、100μAの定電流で正極電位
が1.5V(vs.Li/Li+ )に低下するまで電解
を行って、各正極のモリブデン複合硫化物にリチウムを
挿入した。
と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部
とを混合し、得られた混合物にNMPを加えて混練して
スラリーを調製し、このスラリーを厚さ20μmの銅製
の集電体の片面にドクターブレード法により塗布し、1
50°Cで乾燥した後、直径10mm、厚さ約60μm
の円盤状に打ち抜いて、負極を作製した。
ジエチルカーボネートとの体積比1:1の混合溶媒に、
LiPF6 を1モル/リットル溶かして、電解液を調製
した。
極、負極及び非水電解液を使用して、扁平形のリチウム
二次電池A1〜A26(本発明電池)を作製した。セパ
レータとして、ポリプロピレン製の微多孔膜を使用し
た。図1は、ここで作製したリチウム二次電池の断面図
であり、同図に示すリチウム二次電池BAは、正極1、
負極2、セパレータ3、正極缶4、負極缶5、正極集電
体6、負極集電体7、絶縁パッキング8などからなる。
正極1及び負極2は、セパレータ3を介して対向して正
極缶4及び負極缶5が形成する電池缶内に収容されてお
り、正極1は正極集電体6を介して正極缶4に、負極2
は負極集電体7を介して負極缶5に、それぞれ接続さ
れ、電池内部に生じた化学エネルギーを電気エネルギー
として外部へ取り出し得るようになっている。
25°Cにて、100μAで3.0Vまで充電した後、
100μAで1.5Vまで放電する充放電を50サイク
ル行い、下式で定義される容量維持率(%)を求めた。
後出の容量維持率も全て下式で定義される容量維持率で
ある。各電池の容量維持率(%)を表1に示す。なお、
電池A1〜A26の平均放電電圧はいずれも約2.0V
であり、初期容量は1.32〜1.35mAhであっ
た。
電容量/1サイクル目の放電容量)×100
量維持率が89〜95%と極めて大きく、充放電サイク
ル特性が良いことが分かる。本発明電池A1〜A26の
中でも、本発明電池A2〜A4,A7〜A9,A12〜
A13,A15〜A16,A20〜A26の容量維持率
が大きく、中でも、本発明電池A4,A13,A20,
A23〜A26の容量維持率が最も大きいことから、組
成式:MX Mo1-X S Y 中のMとしては、V、Cr、M
n、Ni、Ti、Y、La、Ce、Nd、Sm、Ca、
Sr及びBaが好ましく、Mn、Ce及びCaがより好
ましいことが分かる。
有しない複合硫化物であり、負極の活物質が、リチウム
金属又はLi−Al合金であり、充電することなく初回
の放電を行うリチウム二次電池(本発明電池(B))を
作製し、各電池の充放電サイクル特性を調べた。
o及びSを、乳鉢中で原子比0.2:0.8:2.0で
混合し、得られた混合物を直径17mmの金型にてプレ
ス圧115kg/cm2 で加圧成形し、アルゴン雰囲気
下にて1000°Cで10時間焼成し、得られた焼成体
を乳鉢中で粉砕して、組成式:Cu0.2 Mo0.8 S2 で
表される平均粒径10μmのモリブデン複合硫化物粉末
を作製した。また、Cuに代えて、Tiを使用したこと
以外は上記と同様にして、組成式:Ti0.2 Mo0.8 S
2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合硫化物
粉末を作製した。
末85重量部と、導電剤としての炭素粉末10重量部
と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部
とを混合し、得られた混合物にNMPを加えて混練して
スラリーを調製し、このスラリーを厚さ20μmのアル
ミニウム製の集電体の片面にドクターブレード法により
塗布し、150°Cで乾燥した後、直径10mm、厚さ
約80μmの円盤状に打ち抜いて、正極を作製した。
l合金(Li含有率:20.6重量%)からなる圧延シ
ートを、アルゴン雰囲気中で、直径10mm、厚さ1.
0mmの円盤状に打ち抜いて、2種類の負極を作製し
た。
び負極を使用して、扁平形のリチウム二次電池B1〜B
4(本発明電池(B))を作製した。電解液及びセパレ
ータについては、実験1で使用したものと同じものを使
用した。
Cにて、100μAで1.5Vまで放電し、次いで、2
5°Cにて、100μAで3.0Vまで充電した後、1
00μAで1.5Vまで放電する充放電を50サイクル
行い、容量維持率(%)を求めた。各電池の容量維持率
(%)を表2に示す。なお、平均放電電圧は電池B1が
約2.0V、電池B2が約1.6V、電池B3が約2.
0V、電池B4が約1.6Vであり、初期容量は電池B
1,B2が1.33mAh、電池B3,電池B4が1.
34mAhであった。
維持率が72〜78%と大きく、充放電サイクル特性が
良いことが分かる。本発明電池B1〜B4の容量維持率
が本発明電池A1〜A26に比べると小さいのは、電解
液中に微量に溶解したイオウと負極のリチウムとの反応
により不活性化の原因となるLiS2 等の化合物が負極
の表面に析出したため考えられる。
O2 、LiNiO2 又はLiMn2 O4 であり、負極の
活物質が、リチウムを含有しない複合硫化物であり、充
電後に初回の放電を行うリチウム二次電池(本発明電池
(C))を作製し、各電池の充放電サイクル特性を調べ
た。
oO2 粉末、LiNiO2 粉末又はLiMn2 O4粉末
85重量部と、導電剤としての炭素粉末10重量部と、
結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部とを
混合し、得られた混合物にNMPを加えて混練してスラ
リーを調製し、このスラリーを厚さ20μmのアルミニ
ウム製の集電体の片面にドクターブレード法により塗布
し、150°Cで乾燥した後、直径10mm、厚さ約8
0μmの円盤状に打ち抜いて、3種類の正極を作製し
た。
o及びSを、乳鉢中で原子比0.2:0.8:2.0で
混合し、得られた混合物を直径17mmの金型にてプレ
ス圧115kg/cm2 で加圧成形し、アルゴン雰囲気
下にて1000°Cで10時間焼成し、得られた焼成体
を乳鉢中で粉砕して、組成式:Cu0.2 Mo0.8 S2 で
表される平均粒径10μmのモリブデン複合硫化物粉末
を作製した。また、Cuに代えて、Tiを使用したこと
以外は上記と同様にして、組成式:Ti0.2 Mo0.8 S
2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合硫化物
粉末を作製した。
末85重量部と、導電剤としての炭素粉末10重量部
と、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末5重量部
とを混合し、得られた混合物にNMPを加えて混練して
スラリーを調製し、このスラリーを厚さ20μmの銅製
の集電体の片面にドクターブレード法により塗布し、1
50°Cで乾燥した後、直径10mm、厚さ約80μm
の円盤状に打ち抜いて、負極を作製した。
び負極を使用して、扁平形のリチウム二次電池C1〜C
6(本発明電池(C))を作製した。電解液及びセパレ
ータについては、実験1で使用したものと同じものを使
用した。
25°Cにて、100μAで2.5Vまで充電した後、
100μAで0.5Vまで放電する充放電を50サイク
ル行い、容量維持率(%)を求めた。各電池の容量維持
率(%)を表3に示す。なお、電池C1〜C6の平均放
電電圧は1.5〜1.7Vであり、初期容量は1.33
〜1.34mAhであった。
維持率が96%以上と極めて大きく、充放電サイクル特
性が良いことが分かる。このように容量維持率が極めて
大きいのは、充電電圧が約2.5Vと低いために、負極
に使用されたモリブデン複合硫化物の過充電が抑制され
たためと考えられる。因みに、電池A1〜A26並びに
電池B1〜B4の充電電圧は約3.0Vである。
含有するMoS2 、リチウムを含有するMoS2とCu
との混合物又はリチウムを含有するMoS2 とTiとの
混合物であり、負極の活物質が、天然黒鉛であり、充電
後に初回の放電を行うリチウム二次電池(比較電池)、
及び、正極の活物質が、MoS2 とCuとの混合物又は
MoS2 とTiとの混合物であり、負極の活物質が、リ
チウム金属又はLi−Al合金であり、充電することな
く初回の放電を行うリチウム二次電池(比較電池)を作
製し、各電池の充放電サイクル特性を調べた。
物粉末85重量部に代えて、MoS 2 粉末85重量部、
MoS2 粉末とCu粉末との重量比100:5の混合物
85重量部又はMoS2 粉末とTi粉末との重量比10
0:5の混合物85重量部を使用したこと以外は実験1
と同様にして、リチウム二次電池X1,X2,X3(比
較電池)を作製した。
合硫化物粉末85重量部に代えて、MoS2 粉末と平均
粒径5μmのCu粉末との重量比100:5の混合物8
5重量部又はMoS2 粉末と平均粒径5μmのTi粉末
との重量比100:5の混合物85重量部を使用すると
ともに(但し、正極作製後、リチウムを挿入しなかっ
た。)、負極として、電池B1〜B4に使用した2種の
負極のいずれかと同じものを使用したこと以外は実験1
と同様にして、リチウム二次電池X4〜X7(比較電
池)を作製した。
条件の充放電サイクル試験を、また電池X4〜X7につ
いては、実験2と同じ条件の充放電サイクル試験を、そ
れぞれ行い、各電池の容量維持率を(%)を求めた。各
電池の容量維持率(%)を表4に示す。なお、平均放電
電圧は、電池X1〜X5が2.0V、電池X6,X7が
1.6Vであり、初期容量は、いずれも1.17〜1.
29mAhであった。因みに、充電電圧は、いずれも約
3.0Vであった。
持率が41〜59%と小さく、本発明電池に比べて、充
放電サイクル特性が遙に良くないことが分かる。
成式:MX Mo1-X SY 中のXと充放電サイクル特性の
関係を調べた。この実験では、MがCuの場合とTiの
場合について調べた。
0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合
硫化物粉末に代えて、組成式:Cu0.02Mo0.98S2 、
Cu 0.05Mo0.95S2 、Cu0.1 Mo0.9 S2 、Cu
0.3 Mo0.7 S2 、Cu0.4 Mo0.6 S2 、Cu0.45M
o0.55S2 、Cu0.46Mo0.54S2 、Cu0.47Mo0.53
S2 又はCu0.5 Mo0.5 S2 で表される平均粒径10
μmのモリブデン複合硫化物粉末(実験1と同様にして
正極作製後にリチウムを挿入したもの)を使用したこと
以外は実験1と同様にして、順に、リチウム二次電池D
1〜D9を作製し、実験1と同じ条件の充放電サイクル
試験を行い、各電池の容量維持率を(%)を求めた。電
池D1〜D6が本発明電池(本発明電池(A))であ
り、電池D7〜D9が比較電池である。各電池の容量維
持率(%)を図2に示す。図2は、縦軸に容量維持率
を、横軸に組成式CuX Mo1-X S2 中のXをとって示
したグラフである。図2には、電池A1(X=0.2)
及びX1(X=0)の結果も示してある。なお、電池D
1〜D9の平均放電電圧は2.0Vであり、初期容量は
0.71〜1.25mAhであった。
0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合
硫化物粉末に代えて、それぞれ組成式:Ti0.02Mo
0.98S 2 、Ti0.05Mo0.95S2 、Ti0.1 Mo0.9 S
2 、Ti0.3 Mo0.7 S2 、Ti0.4 Mo0.6 S2 、T
i0.45Mo0.55S2 、Ti0.46Mo0.54S2 、Ti0.47
Mo0.53S2 及びTi0.5 Mo0.5 S2 で表される平均
粒径10μmのモリブデン複合硫化物粉末(実験1と同
様にして正極作製後にリチウムを挿入したもの)を使用
したこと以外は実験1と同様にして、順に、リチウム二
次電池D10〜D18を作製し、実験1と同じ条件の充
放電サイクル試験を行い、各電池の容量維持率を(%)
を求めた。電池D10〜D15が本発明電池(本発明電
池(A))であり、電池D16〜D18が比較電池であ
る。各電池の容量維持率(%)を図3に示す。図3は、
縦軸に容量維持率を、横軸に組成式TiX Mo1-X S2
中のXをとって示したグラフである。図3には、電池A
8(X=0.2)及びX1(X=0)の結果も示してあ
る。なお、電池D10〜D18の平均放電電圧は、いず
れも2.0Vであり、初期容量は、0.73〜1.33
mAhであった。
ずれの場合も、0<X<0.46のときに、充放電サイ
クル特性が改善されることが分かる。また、電池A1及
びD1〜D6並びにA8及びD10〜D15の容量維持
率が80%以上と大きいことから、0.02≦X≦0.
45が好ましいことが分かる。
成式:MX Mo1-X SY 中のYと充放電サイクル特性の
関係を調べた。この実験では、MがCuの場合とTiの
場合について調べた。
0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合
硫化物粉末に代えて、組成式:Cu0.2 Mo
0.8 S1.3 、Cu0.2 Mo0.8 S1.4 、Cu0.2 Mo
0.8 S1.5 、Cu0.2 Mo0.8 S1.6 、Cu0.2 Mo
0.8 S1.8 、Cu0.2 Mo0.8 S2.1 又はCu0.2 Mo
0.8 S2.2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複
合硫化物粉末(実験1と同様にして正極作製後にリチウ
ムを挿入したもの)を使用したこと以外は実験1と同様
にして、順に、リチウム二次電池E1〜E7を作製し、
実験1と同じ条件の充放電サイクル試験を行い、各電池
の容量維持率を(%)を求めた。電池E3〜E5が本発
明電池(本発明電池(A))であり、電池E1,E2,
E6及びE7が比較電池である。各電池の容量維持率
(%)を図4に示す。図4は、縦軸に容量維持率を、横
軸に組成式Cu0.2 Mo0.8 SY 中のYをとって示した
グラフである。図4には、電池A1(Y=2.0)の結
果も示してある。なお、電池E1〜E7の平均放電電圧
は、いずれも約2.0Vであり、初期容量は1.21〜
1.56mAhであった。
0.8 S2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複合
硫化物粉末に代えて、組成式:Ti0.2 Mo
0.8 S1.3 、Ti0.2 Mo0.8 S1.4 、Ti0.2 Mo
0.8 S1.5 、Ti0.2 Mo0.8 S1.6 、Ti0.2 Mo
0.8 S1.8 、Ti0.2 Mo0.8 S2.1 又はTi0.2 Mo
0.8 S2.2 で表される平均粒径10μmのモリブデン複
合硫化物粉末(実験1と同様にして正極作製後にリチウ
ムを挿入したもの)を使用したこと以外は実験1と同様
にして、順に、リチウム二次電池E8〜E14を作製
し、実験1と同じ条件の充放電サイクル試験を行い、各
電池の容量維持率を(%)を求めた。電池E10〜E1
2が本発明電池(本発明電池(A))であり、電池E
8,E9,E13及びE14が比較電池である。各電池
の容量維持率(%)を図5に示す。図5は、縦軸に容量
維持率を、横軸に組成式Ti0.2 Mo0.8 SY 中のYを
とって示したグラフである。図5には、電池A8(Y=
2.0)の結果も示してある。なお、電池E8〜E14
の平均放電電圧は約2.0Vであり、初期容量は1.2
1〜1.57mAhであった。
ずれの場合も、1.5≦Y≦2.0の場合に、充放電サ
イクル特性が改善されることが分かる。
る際の焼成温度と充放電サイクル特性の関係を調べた。
この実験では、MがCuの場合とTiの場合について調
べた。
o0.8 S2 で表されるモリブデン複合硫化物粉末を作製
する際の焼成温度を、1000°Cに代えて、500°
C、600°C、700°C、850°C、1200°
C、1400°C、1500°C、1700°C、18
00°C又は1900°Cとしたこと以外は実験1の本
発明電池A1の作製法と同様にして、順に、リチウム二
次電池F1〜F10を作製し、実験1と同じ条件の充放
電サイクル試験を行い、各電池の容量維持率を(%)を
求めた。各電池の容量維持率(%)を図6に示す。図6
は、縦軸に容量維持率(%)を、横軸に焼成温度(°
C)をとって示したグラフである。図6には、電池A1
(焼成温度:1000°C)の結果も示してある。な
お、電池F1〜F10の平均放電電圧は、いずれも2.
0Vであり、初期容量は、1.30mAhであった。
o0.8 S2 で表されるモリブデン複合硫化物粉末を作製
する際の焼成温度を、1000°Cに代えて、500°
C、600°C、700°C、850°C、1200°
C、1400°C、1500°C、1700°C、18
00°C又は1900°Cとしたこと以外は実験1の本
発明電池A8の作製法と同様にして、順に、リチウム二
次電池F11〜F20を作製し、実験1と同じ条件の充
放電サイクル試験を行い、各電池の容量維持率を(%)
を求めた。各電池の容量維持率(%)を図7に示す。図
7は、縦軸に容量維持率(%)を、横軸に焼成温度(°
C)をとって示したグラフである。図7には、電池A8
(焼成温度:1000°C)の結果も示してある。な
お、電池F11〜F20の平均放電電圧は、いずれも
2.0Vであり、初期容量は、1.26〜1.33mA
hであった。
ずれの場合も、モリブデン複合硫化物を作製する際の焼
成温度は、700〜1700°Cが好ましいことが分か
る。
電池を例に挙げて説明したが、本発明は、電池形状に特
に制限はなく、円筒形等の種々の形状のリチウム二次電
池に適用可能である。
活物質とする充放電サイクル特性の良いリチウム二次電
池が提供される。
断面図である。
o1-X S2 中のXと容量維持率の関係を示すグラフであ
る。
o1-X S2 中のXと容量維持率の関係を示すグラフであ
る。
Mo0.8 SY 中のYと容量維持率の関係を示すグラフで
ある。
Mo0.8 SY 中のYと容量維持率の関係を示すグラフで
ある。
ブデン複合硫化物を作製する際の焼成温度と容量維持率
の関係を示すグラフである。
ブデン複合硫化物を作製する際の焼成温度と容量維持率
の関係を示すグラフである。
Claims (17)
- 【請求項1】正極と負極と非水電解質とを備えるリチウ
ム二次電池において、前記正極又は前記負極のいずれか
一方の活物質が、組成式:MX Mo1-X SY 〔式中、M
は、Cu、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ti、
Y、Cd、In、La、Ce、Pr、Nd、Sm、W、
Pt、Pb、Ca、Sr及びBaよりなる群から選ばれ
た少なくとも一種の元素、0<X<0.46、1.5≦
Y≦2.0である。〕で表され、MoS2 又はMo2 S
3 と同一の結晶構造を有する複合硫化物又は前記複合硫
化物にリチウムを含有せしめたものであることを特徴と
するリチウム二次電池。 - 【請求項2】0.02≦X≦0.45である請求項1記
載のリチウム二次電池。 - 【請求項3】Mが、V、Cr、Mn、Ni、Ti、Y、
La、Ce、Nd、Sm、Ca、Sr及びBaよりなる
群から選ばれた少なくとも一種の元素である請求項1記
載のリチウム二次電池。 - 【請求項4】Mが、Mn、Ce及びCaよりなる群から
選ばれた少なくとも一種の元素である請求項1記載のリ
チウム二次電池。 - 【請求項5】正極と負極と非水電解質とを備え、充電後
に初回の放電を行うリチウム二次電池において、前記正
極の活物質が、組成式:MX Mo1-X SY 〔式中、M
は、Cu、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Ti、
Y、Cd、In、La、Ce、Pr、Nd、Sm、W、
Pt、Pb、Ca、Sr及びBaよりなる群から選ばれ
た少なくとも一種の元素、0<X<0.46、1.5≦
Y≦2.0である。〕で表され、MoS2 又はMo2 S
3 と同一の結晶構造を有する複合硫化物にリチウムを含
有せしめたものであり、前記負極の活物質が、炭素材料
であることを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項6】0.02≦X≦0.45である請求項5記
載のリチウム二次電池。 - 【請求項7】Mが、V、Cr、Mn、Ni、Ti、Y、
La、Ce、Nd、Sm、Ca、Sr及びBaよりなる
群から選ばれた少なくとも一種の元素である請求項5記
載のリチウム二次電池。 - 【請求項8】Mが、Mn、Ce及びCaよりなる群から
選ばれた少なくとも一種の元素である請求項5記載のリ
チウム二次電池。 - 【請求項9】正極と負極と非水電解質とを備え、充電す
ることなく初回の放電を行うリチウム二次電池におい
て、前記正極の活物質が、組成式:MX Mo1-X S
Y 〔式中、Mは、Cu、V、Cr、Mn、Fe、Co、
Ni、Ti、Y、Cd、In、La、Ce、Pr、N
d、Sm、W、Pt、Pb、Ca、Sr及びBaよりな
る群から選ばれた少なくとも一種の元素、0<X<0.
46、1.5≦Y≦2.0である。〕で表され、MoS
2 又はMo2 S3 と同一の結晶構造を有する複合硫化物
であり、前記負極の活物質が、リチウム含有炭素材料で
あることを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項10】0.02≦X≦0.45である請求項9
記載のリチウム二次電池。 - 【請求項11】Mが、V、Cr、Mn、Ni、Ti、
Y、La、Ce、Nd、Sm、Ca、Sr及びBaより
なる群から選ばれた少なくとも一種の元素である請求項
9記載のリチウム二次電池。 - 【請求項12】Mが、Mn、Ce及びCaよりなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の元素である請求項9記載の
リチウム二次電池。 - 【請求項13】正極と負極と非水電解質とを備え、充電
後に初回の放電を行うリチウム二次電池において、前記
正極の活物質が、リチウム含有遷移金属酸化物であり、
前記負極の活物質が、組成式:MX Mo1-X SY 〔式
中、Mは、Cu、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、
Ti、Y、Cd、In、La、Ce、Pr、Nd、S
m、W、Pt、Pb、Ca、Sr及びBaよりなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の元素、0<X<0.46、
1.5≦Y≦2.0である。〕で表され、MoS2 又は
Mo2 S3 と同一の結晶構造を有する複合硫化物である
ことを特徴とするリチウム二次電池。 - 【請求項14】0.02≦X≦0.45である請求項1
3記載のリチウム二次電池。 - 【請求項15】Mが、V、Cr、Mn、Ni、Ti、
Y、La、Ce、Nd、Sm、Ca、Sr及びBaより
なる群から選ばれた少なくとも一種の元素である請求項
13記載のリチウム二次電池。 - 【請求項16】Mが、Mn、Ce及びCaよりなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の元素である請求項13記載
のリチウム二次電池。 - 【請求項17】前記複合硫化物が、構成元素の単体及び
/又は化合物からなる混合物を700〜1700°Cで
焼成し、粉砕して得た粉末である請求項1〜16のいず
れかに記載のリチウム二次電池。
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