JP2000191974A - 水性顔料分散体ならびに水性記録液 - Google Patents
水性顔料分散体ならびに水性記録液Info
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Abstract
はマゼンタ色の水性顔料分散体を提供する。 【解決手段】 少なくともキナクリドン系顔料およびフ
タルイミドメチル化キナクリドン系化合物を含有するこ
とを特徴とする水性顔料分散体。
Description
タ色の水性顔料分散体と該顔料分散体を用いた水性記録
液に関するものである。
記具や、インクジェットプリンターのインクには、色材
として染料が用いられてきた。染料を用いた記録液は着
色力や鮮明性で優れているが、耐光性や耐水性等に問題
を有していた。
うな、火災の危険性や変異原性などの毒性が皆無かより
極めて低減できる上で、極めて優れた特徴を有してい
る。
め、近年、上述した用途分野において色材の染料から顔
料への転換が活発に検討されている。当該分野、特にイ
ンクジェット用インクの分野において顔料を色材として
使用するには、固−液二相系である顔料分散体における
非常に高いレベルの分散性および分散安定性が必要とさ
れている。かかる高度の分散性および分散安定性を達成
するための手段として、特開平9−151342号公報
に顔料をアニオン性基含有有機高分子化合物で被覆した
マイクロカプセル化顔料分散体が開示されており、その
実施例中にはキナクリドン系顔料とジメチルアミノメチ
ル化キナクリドンを用いたマゼンタ色水性分散体が開示
されている。
報に記載のマゼンタ色水性顔料分散体も、分散レベルお
よび分散安定性の面で十分満足できるものではなかっ
た。
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、少なくともキナク
リドン系顔料およびフタルイミドメチル化キナクリドン
系化合物を含有することを特徴とするマゼンタ色水性顔
料分散体、とりわけ少なくともキナクリドン系顔料、キ
ナクリドンスルホン酸系化合物およびフタルイミドメチ
ル化キナクリドン系化合物、ならびにアニオン性基含有
有機高分子化合物を含有することを特徴とする水性顔料
分散体が、かかる諸要求を満足させることを見出し、本
発明を完成させるに至った。
ナクリドン系顔料およびフタルイミドメチル化キナクリ
ドン系化合物を含有することを特徴とする。
しては、公知慣用のものがいずれも使用できる。具体的
には、例えばC.I.ピグメント レッド122等のジ
メチルキナクリドン系顔料、C.I.ピグメント レッ
ド202、同 レッド209等のジクロロキナクリドン
系顔料、C.I.ピグメント バイオレット19等の無
置換キナクリドン、およびこれらの顔料から選ばれる少
なくとも2以上の顔料の混合物もしくは固溶体等を挙げ
ることができる。顔料は粉末状、顆粒状あるいは塊状の
乾燥顔料でも良く、ウェットケーキやスラリーでも良
い。
物としては、公知慣用のものがやはりいずれも使用でき
る。これは、公知の方法に従い、例えば無置換キナクリ
ドン、ジメチルキナクリドン、ジクロロキナクリドン等
とフタルイミドおよびホルムアルデヒド(パラホルム)
を濃硫酸中で反応させることにより、合成することがで
きる。
均置換数としては0.5〜2個程度が好ましく、特に
0.7〜1.5個程度が好ましい。置換数が少なすぎる
場合には併用する効果が発現されにくく、多すぎる場合
には滲み等、記録液としての特性の低下をもたらす場合
がある。
系顔料とフタルイミドメチル化キナクリドン系化合物と
の両方を含有すれば良いが、通常は、キナクリドン系顔
料が主成分となる。
の使用量としては、キナクリドン系顔料100重量部に
対し、フタルイミドメチル化キナクリドン系化合物の使
用量が3重量部以上、中でも6〜30重量部の範囲にあ
ることが好ましく、特に10〜25重量部の範囲にある
ことが好ましい。使用量が少なすぎる場合には併用する
効果が発現されにくく、多すぎる場合には色相の変化、
彩度の低下、記録時の滲み等の悪影響が現れる場合があ
る。
系顔料と、フタルイミドメチル化キナクリドン系化合物
のみが含まれていてもよいが、前記したのと異なるその
他のキナクリドン系化合物を含んでいてもよい。この場
合の好適なキナクリドン系化合物としては、キナクリド
ンスルホン酸系化合物がある。
は、公知慣用のものがやはりいずれも使用できる。これ
は、例えば無置換キナクリドン、ジメチルキナクリド
ン、ジクロロキナクリドン等を公知の方法により濃硫酸
等と反応させることで合成できるキナクリドンスルホン
酸類、およびそのナトリウム、アルミニウム、カルシウ
ム等の金属塩類、ならびにそのアンモニウム、オクタデ
シルアンモニウム、ジドデシルアンモニウム、ジメチル
オクタデシルアンモニウム、ジメチルジオクタデシルア
ンモニウム、ベンジルジメチルオクタデシルアンモニウ
ム等のアンモニウム塩類が挙げられ、なかでも併用効果
の大きさとマイグレーション、ブリード等のマイナス効
果を勘案すると、キナクリドンスルホン酸のアルミニウ
ムやカルシウム等の金属塩が好ましく、特に同アルミニ
ウム塩が好ましい。
しては0.5〜2個程度が好ましく、特に0.7〜1.
5個程度が好ましい。置換数が少なすぎる場合には併用
する効果が発現されにくく、多すぎる場合には滲み等、
記録液としての特性の低下をもたらす場合がある。
としては、キナクリドン系顔料100重量部に対し、キ
ナクリドンスルホン酸系化合物の使用量が3重量部以
上、中でも6〜30重量部の範囲にあることが好まし
く、特に10〜25重量部の範囲にあることが好まし
い。使用量が少なすぎる場合にはやはり併用する効果が
発現されにくく、多すぎる場合には色相の変化、彩度の
低下、記録時の滲み等の悪影響が現れる場合がある。
イミドメチルキナクリドン系化合物との両方を用いる場
合の使用量としては、キナクリドン系顔料100重量部
に対し、キナクリドンスルホン酸系化合物およびフタル
イミドメチル化キナクリドン系化合物の使用量がそれぞ
れ3重量部以上、かつキナクリドンスルホン酸系化合物
およびフタルイミドメチル化キナクリドン系化合物の使
用量の和が6〜30重量部の範囲にあることが好まし
く、特に使用量の和が10〜25重量部の範囲にあるこ
とが好ましい。使用量が少なすぎる場合には併用する効
果が発現されにくく、多すぎる場合には色相の変化、彩
度の低下、記録時の滲み等の悪影響が現れる場合があ
る。
たキナクリドン系顔料他を、分散剤や自己分散性高分子
化合物、あるいは塩基等、所望の添加剤とともに、既に
公知の各種分散装置を用いて、水性媒体中で分散するこ
とにより製造することができるが、とりわけアニオン性
基含有有機高分子化合物とともに分散させた場合に、よ
り分散レベルおよび分散安定性に優れた水性顔料分散体
を得ることができる。
クリドン系顔料は、アニオン性基含有有機高分子化合物
と単に併存しているのより、このアニオン性基含有有機
高分子化合物によって被覆されている方が、中でも、さ
らにフタルイミドメチル化キナクリドン系化合物も前記
同様に被覆されているのが前記技術的効果の点でも好ま
しい。最適なのは、キナクリドン系顔料、フタルイミド
メチル化キナクリドン系化合物およびキナクリドンスル
ホン酸系化合物のいずれもが、アニオン性基含有有機高
分子化合物によって被覆されている場合である。
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基を有して
いれば特に限定されるものではなく、例えばカルボキシ
ル基、スルホン基、ホスホ基、チオカルボキシル基等を
含有するアニオン性基含有モノマーとこれらアニオン性
基含有モノマーと共重合し得るその他のモノマーを共重
合させて得られるアニオン性基含有有機高分子化合物が
上げられるが、原料モノマーの入手のしやすさ、価格等
を考慮すると、カルボキシル基またはスルホン基を含有
するアニオン性基含有有機高分子化合物が好ましく、電
気的中性状態とアニオン状態の共存範囲を広く制御でき
る点でカルボキシル基を含有するアニオン性基含有有機
高分子化合物が特に好ましい。
ン性基含有有機高分子化合物としては、例えば、架橋部
分を有していてもよい、アニオン性基を有する有機高分
子化合物がある。
基を有するアクリル酸エステル系重合体、架橋部分を有
さないアニオン性基を有するアクリル酸エステル系重合
体架橋部分を有するアニオン性基を有するメタアクリル
酸エステル系重合体、架橋部分を有さないアニオン性基
を有するメタアクリル酸エステル系重合体がある。本発
明においては、アクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルとの両方を包含して(メタ)アクリル酸エステルと
呼ぶものとする。また(メタ)アクリル酸エステル系重
合体とは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として
重合した重合体を意味する。
は、アニオン性基がカルボキシル基およびカルボキシラ
ート基の両方を含有するアニオン性基含有有機高分子化
合物である。
してはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、4−ビニル安息香酸等の
不飽和カルボン酸類;コハク酸ビニル、マレイン酸アリ
ル、テレフタル酸ビニル、トリメリット酸アリル等の多
塩基酸不飽和エステル類が挙げられる。またスルホン酸
基を含有するモノマーの例としてはアクリル酸2−スル
ホエチル、メタクリル酸4−スルホフェニル等の不飽和
カルボン酸スルホ置換アルキルまたはアリールエステル
類;スルホコハク酸ビニル等のスルホカルボン酸不飽和
エステル類;スチレン−4−スルホン酸等のスルホスチ
レン類を挙げることができる。
その他のモノマーの例としては、アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸
イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル酸2−エチル
ヘキシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸オクタデシル、アクリル酸シクロヘキシ
ル、アクリル酸イソボルニル、アクリル酸ベンジル、ア
クリル酸2,3−エポキシプロピル、アクリル酸2,3
−エポキシブチル、アクリル酸2,3−エポキシシクロ
ヘキシル、アクリル酸ビニル、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタク
リル酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタク
リル酸イソブチル、メタクリル酸t−ブチル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸n−オクチル、
メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸オクタデシル、メ
タクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸イソボルニ
ル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2,3−エポ
キシプロピル、メタクリル酸2,3−エポキシブチル、
メタクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシル、メタク
リル酸ビニル、マレイン酸ジメチル、マレイン酸ジエチ
ル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチル、イタコン酸
エチル、イタコン酸ベンジル、アクリル酸2−ヒドロキ
シエチル、アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、メタク
リル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロ
キシプロピル、アクリル酸2−アミノエチル、アクリル
酸2−アミノプロピル、アクリル酸3−アミノプロピ
ル、アクリル酸2−(メチルアミノ)エチル、アクリル
酸2−(メチルアミノ)プロピル、アクリル酸2−(エ
チルアミノ)エチル、アクリル酸2−(エチルアミノ)
プロピル、アクリル酸2−(ジメチルアミノ)エチル、
アクリル酸3−(ジメチルアミノ)プロピル、等の不飽
和脂肪酸エステル類;アクリルアミド、N−メチルアク
リルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−プロピル
アクリルアミド、N−ジメチルアクリルアミド、N−ジ
エチルアクリルアミド、N−ジプロピルアクリルアミ
ド、N−(2−アミノエチル)アクリルアミド、N−
(2−アミノプロピル)アクリルアミド、N−(3−ア
ミノプロピル)アクリルアミド、N−[2−(メチルア
ミノ)エチル]アクリルアミド、N−[2−(メチルア
ミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[3−(メチル
アミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]アクリルアミド、N−[2−(ジ
メチルアミノ)プロピル]アクリルアミド、N−[3−
(ジメチルアミノ)プロピル]アクリルアミド、メタク
リルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−エチル
メタクリルアミド、N−プロピルメタクリルアミド、N
−ジメチルメタクリルアミド、N−ジエチルメタクリル
アミド、N−ジプロピルメタクリルアミド、N−(2−
アミノエチル)メタクリルアミド、N−(2−アミノプ
ロピル)メタクリルアミド、N−(3−アミノプロピ
ル)メタクリルアミド、N−[2−(メチルアミノ)エ
チル]メタクリルアミド、N−[2−(メチルアミノ)
プロピル]メタクリルアミド、N−[3−(メチルアミ
ノ)プロピル]メタクリルアミド、N−[2−(ジメチ
ルアミノ)エチル]メタクリルアミド、N−[2−(ジ
メチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド、N−[3
−(ジメチルアミノ)プロピル]メタクリルアミド、マ
レアミド、N,N−ジメチルマレアミド、フマラミド、
N,N−ジメチルフマラミド、等の不飽和脂肪酸アミド
類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、等の不飽
和ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ブタ
ン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸
ビニル、オクタデカン酸ビニル、安息香酸ビニル、酢酸
アリル、プロピオン酸アリル、ヘキサン酸アリル、デカ
ン酸アリル、等のカルボン酸不飽和エステル類;エチル
ビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、等の不飽和エ
ーテル類;スチレン、α−メチルスチレン、o−メチル
スチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、
p−t−ブチルスチレン、4−メトキシスチレン、4−
クロロスチレン、等スチレン類;エチレン、プロピレ
ン、1−ブテン、1−オクテン、ビニルシクロヘキサ
ン、4−ビニルシクロヘキセン、等の不飽和炭化水素
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフルオロエチ
レン、3−クロロプロピレン、等の不飽和ハロゲン化炭
化水素類;4−ビニルピリジン、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルピロリドン、等のビニル置換複素環化合
物類;上記例示モノマー中のカルボキシル基、水酸基、
アミノ基等活性水素を有する置換基を含有するモノマー
とエチレンオキシド、プロピレンオキシド、シキロヘキ
センオキシド等、エポキシド類との反応生成物;上記例
示モノマー中の水酸基、アミノ基等を有する置換基を含
有するモノマーと酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ヘキ
サン酸、デカン酸、ドデカン酸等カルボン酸類との反応
生成物等を挙げることができる。
は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の従来
より公知の種々の反応方法によって合成することができ
る。
高分子化合物の重量平均分子量は2,000〜100,
000の範囲にあることがが好ましく、5,000〜5
0,000の範囲にあることが特に好ましい。重量平均
分子量が小さすぎると水性顔料分散体自体の分散安定性
が低下し、大きすぎると分散体の粘度が高くなるだけで
なく、分散性が低下する傾向が認められる。また重量平
均分子量が小さすぎたり大きすぎる場合には、例えばイ
ンクジェットプリンタ用インクに適用した場合に、印字
特性に関して悪影響を及ぼし、長期間安定した印字を行
わせることが困難になる。
有機高分子化合物の酸価およびガラス転移点はそれぞれ
30〜220mgKOH/gおよび−20〜60℃の範
囲にあることが好ましい。酸価が低すぎる場合には水性
顔料分散体の分散性や分散安定性が低下し、またインク
ジェットプリンタ用インクに適用した場合の印字安定性
が悪くなる。酸価が高すぎる場合には、インクジェット
プリンタ用インクに適用した場合に画像の耐水性が低下
する。ガラス転移点が高すぎる場合には安定した印字が
得にくく、低すぎる場合には耐摩擦性、耐棒積み性等の
画像保存性が低下する傾向がある。
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基の少なく
とも一部が塩基性物質によってイオン化された形態をと
っていることが分散性、分散安定性の発現のうえで好ま
しい。アニオン性基のうちイオン化された基の最適割合
は、用いるアニオン性基含有有機高分子化合物の組成、
分子量、酸価等により変化するため一意的に限定される
ものではないが、所望の分散性、分散安定性が発現され
る範囲であればよく、通常30〜100%、特に70〜
100%の範囲に設定されることが好ましい。このイオ
ン化された基の割合はアニオン性基と塩基性物質のモル
比を意味しているのではなく、解離平衡を考慮に入れた
ものである。例えばアニオン性基がカルボキシル基の場
合、化学量論的に等量の強塩基性物質を用いても解離平
衡によりイオン化された基の割合は100%未満であっ
て、カルボキシラート基とカルボキシル基の混在状態で
ある。
化合物の、アニオン性基の少なくとも一部をイオン化す
るために用いる塩基性物質としては、公知慣用のものが
挙げられが、例えばアンモニア、第一級、第二級もしく
は第三級の有機アミン(塩基性含窒素複素環化合物を含
む)、水酸化アルカリ金属からなる群から選ばれる化合
物が好適には挙げられる。これらの例示した好適な塩基
性物質でアニオン性基の少なくとも一部をイオン化する
ことにより、カルボキシラート基の対イオンは、アンモ
ニウムイオン(塩基性含窒素複素環化合物のプロトン化
カチオンを含む)、アルカリ金属イオンからなる群から
選ばれるカチオンとなる。
クリドン系顔料およびフタルイミドメチル化キナクリド
ン系化合物を含有するものを、単に顔料という。従っ
て、以下、キナクリドン系顔料、キナクリドンスルホン
酸系化合物およびフタルイミドメチル化キナクリドン系
化合物を含有するものも、この顔料の定義に含まれる。
ニオン性基含有有機高分子化合物の比率は顔料100重
量部に対しアニオン性基含有有機高分子化合物25〜2
00重量部程度が好ましい。アニオン性基含有有機高分
子化合物の比率が低すぎる場合には水性記録液として用
いた場合の耐摩擦性が低下し、逆に高すぎる場合には水
系記録液を調整した場合に粘度が高くなる傾向が認めら
れる。
料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩基性物質お
よび水からなる混合物を分散する工程を含むプロセスに
よって製造することができる。
組み込み得る分散工程以外の工程の例としては、予備分
散工程、溶解工程、希釈工程、蒸留工程、遠心分離工
程、酸析工程、濾過工程、再分散工程、pH調整工程、
充填工程等が挙げられる。
融状態の樹脂と顔料を混合、分散し、スラリー状、ペー
スト状もしくはマスターバッチまたはチップと呼ばれる
固体状態にする工程等がある。溶解工程の例には、固体
状のアニオン性基含有有機高分子化合物を有機溶剤、好
ましくは水溶性有機溶剤中、または塩基性物質を含む水
性媒体中に溶解させる工程、もしくはアニオン性基含有
有機高分子化合物の水溶性有機溶剤溶液を塩基性物質を
含む水性媒体中に溶解させる工程等がある。
高分子化合物、塩基性物質および水からなる混合物を分
散する工程を必須として含ませる。この混合物には水溶
性有機溶剤を含めるのが好ましい。より具体的には、少
なくとも顔料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩
基性物質、水溶性有機溶剤および水からなる混合物を分
散する工程を含ませることが好ましい。
ベル、分散所要時間および分散安定性の全ての面で、よ
り優れた特性を発揮させるに当たっては、顔料がアニオ
ン性基含有有機高分子化合物によって被覆された、カプ
セル化顔料が水性分散体中に分散することが好ましい。
この様な状態を形成するため、顔料がアニオン性基含有
有機高分子化合物を含有する液媒体中に分散している状
態において、前記の後工程として、溶解状態にあるアニ
オン性基含有有機高分子化合物を顔料表面に被覆させる
工程を組み込むことが好ましい。
子化合物を顔料表面に被覆させる工程としては、アルカ
リ性水性溶液に溶解しているアニオン性基含有有機高分
子化合物を、溶液を酸性化することにより析出させる工
程が好ましい。
溶剤を使用した場合にこれを除去する工程、所望の固形
分濃度にするため余剰の水を除去する工程等がある。遠
心分離工程の例には、水性記録液としての使用適性に悪
影響を及ぼす分散体中の粗大粒子を除去する工程等があ
る。
性分散体に塩酸、硫酸、酢酸等の酸を加えて酸性化し、
アニオン性基含有有機高分子化合物を顔料粒子表面に析
出させる工程等がある。この工程により顔料とアニオン
性基含有有機高分子化合物との相互作用を高めるでき
る。濾過工程の例には、遠心分離工程と同様に分散体中
の粗大粒子をカートリッジフィルターやメンブランフィ
ルターにより除去する工程、前述した酸析工程後に固形
分をフィルタープレス、ヌッチェ式濾過装置、加圧濾過
装置等により濾過する工程等がある。再分散工程の例に
は、酸析工程、濾過工程によって得られた固形分に塩基
性物質および必要により水や添加物を加えて再び分散体
とする工程がある。それによりアニオン性基含有有機高
分子化合物中のイオン化したアニオン性基の対イオンを
分散工程で用いたものから変更することができる。
することができ、それにより分散工程における液粘度を
低下させることができる場合がある。水溶性有機溶剤の
例としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチルブチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、等のケトン類;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、2−メチル
−1−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエ
タノール、等のアルコール類;テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、等の
エーテル類;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、等のアミド類が挙げられる。これらの水溶性有機
溶剤はアニオン性基含有有機高分子化合物溶液として用
いられても良く、別途独立に分散混合物中に加えられて
も良い。
装置として、既に公知の種々の方式による装置が使用で
き、特に限定されるものではないが、例えば、スチー
ル、ステンレス、ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、
ガラス等でできた直径0.1〜10mm程度の球状分散
媒体の運動エネルギーを利用する方式、機械的攪拌によ
る剪断力を利用する方式、高速で供給された被分散物流
束の圧力変化、流路変化あるいは衝突に伴って発生する
力を利用する方式、等の分散方式を採ることができる。
性含有有機高分子化合物としては、架橋部分を有するア
ニオン性含有有機高分子化合物を用いることができる。
但し、後述する水性記録液の用途においては、高度な分
散安定性が要求される場合が多く、予め架橋を完了させ
ておいて、搬送時、保管時、実使用時(記録時)には架
橋反応が起こらないようにしておくのが好ましい。
子化合物が架橋性基を含有する場合、例えば、アクリル
酸2,3−エポキシプロピル、アクリル酸2,3−エポ
キシブチル、アクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシ
ル、メタクリル酸2,3−エポキシプロピル、メタクリ
ル酸2,3−エポキシブチル、メタクリル酸2,3−エ
ポキシシクロヘキシル等のエポキシ基を有する不飽和脂
肪酸類の少なくとも1以上からなるモノマーを含んだ共
重合体である場合には、水性分散体製造プロセスにおい
て、分散工程以降の任意の段階で開環反応させ、架橋さ
せることができる。開環反応温度は80〜140℃程度
が好ましい。反応温度は低すぎる場合には反応速度が遅
く、反応完結に長時間を要するため、顔料粒子同士が融
着して凝集体を形成しやすくなる。反応温度が高すぎる
場合には、顔料粒子同士の融着や顔料粒子自体の成長が
起こり、いずれにしても好ましくない。反応温度が分散
体の沸点より高くなる場合には加圧反応装置を用いる必
要がある。
ン系顔料およびフタルイミドメチル化キナクリドン系化
合物を含有する水性顔料分散体に、例えば水溶性有機溶
剤、水等を混合して調製される。必要に応じて、界面活
性剤、水溶性樹脂、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、
キレート化剤等を添加することもできる。
有機溶剤の例としては、メタノール、エタノール、1−
プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1−プ
ロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエタノー
ル、2−ブトキシエタノール、2−(2−メトキシエト
キシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エタ
ノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ]エタノール、2−[2−(2−ブトキシエトキシ)
エトキシ]エタノール等のアルコール類;1,2−エタ
ンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタ
ンジオール、2,3−ブタンジオール、2,2’−オキ
シビスエタノール、2,2’−エチレンジオキシビス
(エタノール)、チオジエタノール、グリセリン、1,
2,6−ヘキサントリオール等の多価アルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジ
ノン等のアミド類;アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルn−ブチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケ
トン類;テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、
1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタ
ン、2,2’−オキシビス(2−メトキシエタン)、
2,2’−オキシビス(2−エトキシエタン)、2,
2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタン)、
2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシエタ
ン)等のエーテル類が挙げられる。記録液中の水溶性有
機溶剤の含有割合は、50重量%以下が好ましく、5〜
40重量%の範囲が特に好ましい。
剤としては、アニオン性、カチオン性、両性イオン性、
非イオン性のいずれの活性剤でも良い。
アリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、半硬化牛脂
脂肪酸ナトリウム、等の脂肪酸塩類;ドデシル硫酸ナト
リウム、ドデシル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)ア
ンモニウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等のアルキル
硫酸エステル塩類;ノニルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オクタデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のベンゼンスルホ
ン酸塩類;ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフタレン
スルホン酸塩類;スルホコハク酸ジドデシルナトリウ
ム、スルホコハク酸ジオクタデシルナトリウム等のスル
ホコハク酸エステル塩類;ポリオキシエチレンドデシル
エーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシル
エーテル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモニウ
ム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸ナト
リウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル
硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン硫酸エステル塩
類;ドデシルリン酸カリウム、オクタデシルリン酸ナト
リウム等のリン酸エステル塩類等が挙げられる。
オクタデシルアンモニウム、ヤシ油アミン酢酸塩等のア
ルキルアミン塩類;塩化ドデシルトリメチルアンモニウ
ム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩化ジ
オクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシルベン
ジルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム塩類
が挙げられる。
ルベタイン、オクタデシルベタイン等のアルキルベタイ
ン類;ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオキ
シド類等が挙げられる。
オキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレン
ヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデシ
ルエーテル、ポリオキシエチレン(9−オクタデセニ
ル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンフェニルエーテル類;ポリ酸化エチレン、コ
−ポリ酸化エチレン酸化プロピレン等のオキシラン重合
体類;ソルビタンドデカン酸エステル、ソルビタンヘキ
サデカン酸エステル、ソルビタンオクタデカン酸エステ
ル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ソル
ビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンドデカン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンヘキサデカン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンオクタデカン酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンオクタデカン酸トリエステル、
ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタ
デセン酸)トリエステル等のソルビタン脂肪酸エステル
類;ポリオキシエチレンソルビトール(9−オクタデセ
ン酸)テトラエステル等のソルビトール脂肪酸エステル
類;グリセリンオクタデカン酸エステル、グリセリン
(9−オクタデセン酸)エステル等のグリセリン脂肪酸
エステル類が挙げられる。これらの非イオン性活性剤の
中でもHLBが14以上のものが特に好ましい。
溶性樹脂の例としては、にかわ、ゼラチン、カゼイン、
アルブミン、アラビアゴム、フィッシュグリュー、アル
ギン酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酸化エチレン、
ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリアク
リル酸、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリドン、
スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸
共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合体等
が挙げられる。
を挙げる目的で、必要に応じて使用されるものであり、
記録液に使用する場合の記録液中の水溶性樹脂の含有割
合は、0〜30重量%が好ましく、0〜20重量%が特
に好ましい。
カー等の文具類や各種プリンタ、プロッタ類のインクと
して好適に使用することができ、とりわけ、その優れた
分散性、分散安定性を生かしてインクジェット用インク
として好適に使用することができる。
包含する。 1. 少なくともキナクリドン系顔料およびフタルイミ
ドメチル化キナクリドン系化合物を含有することを特徴
とする水性顔料分散体。
ナクリドンスルホン酸系化合物およびフタルイミドメチ
ル化キナクリドン系化合物を含有することを特徴とする
水性顔料分散体。
ナクリドンスルホン酸系化合物およびフタルイミドメチ
ル化キナクリドン系化合物、ならびにアニオン性基含有
有機高分子化合物を含有することを特徴とする水性顔料
分散体。
対してキナクリドンスルホン酸系化合物およびフタルイ
ミドメチル化キナクリドン系化合物の使用量がそれぞれ
3重量部以上であって、かつキナクリドンスルホン酸系
化合物およびフタルイミドメチル化キナクリドン系化合
物の使用量の和が6〜30重量部である上記2〜3記載
の水性顔料分散体。
化合物によって被覆されている上記3〜4記載の水性顔
料分散体。
びカルボキシラート基である上記2〜5記載の水性顔料
分散体。
アンモニウムイオンおよびアルカリ金属イオンからなる
群から選ばれるカチオンである上記6記載の水性顔料分
散体。
の重量平均分子量が5,000〜50,000である上
記3〜7記載の水性顔料分散体。
の酸価が30〜220mgKOH/gおよびガラス転移
点が−20〜60℃である上記3〜8記載の水性顔料分
散体。
子化合物の比率が、顔料100重量部に対してアニオン
性基含有有機高分子化合物が25重量部〜200重量部
である上記3〜9記載の水性顔料分散体。
有することを特徴とする水性記録液。
さらに詳細に説明する。以下の実施例および比較例にお
いて、「部」および「%」は、「重量部」および「重量
%」を表わす。
子化合物A−1の合成) 攪拌装置、滴下装置、温度センサー、および上部に窒素
導入装置を有する環流装置を取り付けた反応容器を有す
る自動重合反応装置(重合試験機DSL−2AS型、轟
産業(株)製)の反応容器にメチルエチルケトン500
部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。
反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら75℃に昇温させ
た後、滴下装置よりメタクリル酸n−ブチル315.0
部、アクリル酸n−ブチル25.0部、メタクリル酸2
−ヒドロキシエチル75.0部、アクリル酸85.0部
および「パーブチル O」(有効成分ペルオキシ2−エ
チルヘキサン酸t−ブチル、日本油脂(株)製)40.
0部の混合液を2時間かけて滴下した。滴下終了後、さ
らに同温度で15時間反応を継続させて、酸価132、
ガラス転移温度(計算値)29℃、重量平均分子量2
1,000のアニオン性基含有有機高分子化合物溶液を
得た。反応終了後、メチルエチルケトンの一部を減圧留
去し、樹脂溶液の不揮発分を50%に調整した。
たは添加により樹脂溶液の不揮発分を50%に調整し
た。
子化合物A−2の合成) モノマー組成をメタクリル酸n−ブチル202.6部、
アクリル酸ブチル22.8部、メタクリル酸2−ヒドロ
キシエチル75.0部、メタクリル酸100.0部、ス
チレン99.6部に変えたこと以外は合成例1と同様に
して酸価130、ガラス転移温度(計算値)54℃、重
量平均分子量22,500のアニオン性基含有有機高分
子化合物溶液を得た。
子化合物A−3の合成) メチルエチルケトン500部を600部に、モノマー組
成をメタクリル酸n−ブチル101.2部、アクリル酸
ブチル114.4部、メタクリル酸2−ヒドロキシエチ
ル75.0部、メタクリル酸84.4部、スチレン10
0.0部、メタクリル酸2,3−エポキシプロピル2
5.0部に変えたこと以外は合成例1と同様にして酸価
110、ガラス転移温度(計算値)30℃、重量平均分
子量26,300のアニオン性基含有有機高分子化合物
溶液を得た。
合槽に、顔料としてファストゲンスーパーマゼンタRT
S(C.I.ピグメント レッド122、大日本インキ
化学工業(株)製)842部、3,10−ジクロロキナ
クリドンスルホン酸アルミニウム塩(平均スルホン基数
1.3:B−1)105部、フタルイミドメチル化−
3,10−ジクロロキナクリドン(平均フタルイミドメ
チル基数1.4C−1)53部と、合成例2で得たアニ
オン性基含有有機高分子化合物A−2の溶液1,000
部、20%水酸化ナトリウム水溶液200部、および水
2,800部、を仕込み、攪拌、混合した。混合液を直
径0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置
(SCミル SC100/32型、三井鉱山(株)製)
に通し、循環方式(分散装置より出た分散液を混合槽に
戻す方式)により2時間分散した。分散装置の回転数は
2,700回転/分とし、冷却用ジャケットには冷水を
通して分散液温度が40℃以下に保たれるようにした。
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
チルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温ま
で放冷後、ディスパ(TKホモディスパ20型、特殊機
化工業(株)製)にて分散し、さらに遠心分離器(50
A−IV型、(株)佐久間製作所)にて粗大粒子を除去
したのち、不揮発分を調整して不揮発分20%の水性顔
料分散体を得た。
散液を得た。希釈分散液に攪拌しながら10%塩酸を滴
下してpH3.5に調整したのち、固形分をヌッチェ式
濾過装置で濾過、水洗した。ケーキを容器に採り、20
%水酸化カリウム水溶液300部を加えた後、ディスパ
(TKホモディスパ20型、特殊機化工業(株)製)に
て分散し、さらに水を加えて不揮発分を調整して、不揮
発分20%の水性顔料分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)842部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数1.3:B−1)53部、およびフ
タルイミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン
(平均フタルイミドメチル基数1.4:C−1)105
部を用いたこと以外は実施例2と同様にして水性顔料分
散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)894部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数1.3:B−1)53部、およびフ
タルイミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン
(平均フタルイミドメチル基数1.4:C−1)53部
を用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色水
性顔料分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)844部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数1.3:B−1)78部、およびフ
タルイミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン
(平均フタルイミドメチル基数1.4:C−1)78部
を用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色水
性顔料分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)790部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数1.3:B−1)105部、および
フタルイミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリド
ン(平均フタルイミドメチル基数1.4:C−1)10
5部を用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ
色水性顔料分散体を得た。
ーパーマゼンタRTS(C.I.ピグメントレッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)947部,ジメチ
ルアミノメチル化−2,9−ジメチルキナクリドン53
部を用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色
水性顔料分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)895部、および
3,10−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウ
ム塩(平均スルホン基数1.3:B−1)105部を用
いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色水性顔
料分散体を得た。
化合物として、合成例1で得たアニオン性基含有有機高
分子化合物A−1の溶液1,000部を用い、また20
%水酸化ナトリウム水溶液200部をトリエチルアミン
110部に変えたこと以外は実施例2と同様にして不揮
発分20%の水性顔料分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)811部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数0.8:B−2)126部、フタル
イミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン(平
均フタルイミドメチル基数0.7:C−2)63部用い
たこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色水性顔料
分散体を得た。
パーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド12
2、大日本インキ化学工業(株)製)851部、キナク
リドンスルホン酸アルミニウム塩(平均スルホン基数
1.1:B−3)96部、フタルイミドメチル化−3,
10−ジクロロキナクリドン(平均フタルイミドメチル
基数1.0:C−3)53部用いたこと以外は実施例2
と同様にしてマゼンタ色水性顔料分散体を得た。
ーパーマゼンタHS(C.I.ピグメント レッド20
2、大日本インキ化学工業(株)製)830部、キナク
リドンスルホン酸カルシウム塩(平均スルホン基数1.
1:B−4)105部、フタルイミドメチル化−3,1
0−ジクロロキナクリドン(平均フタルイミドメチル基
数1.0:C−3)65部用いたこと以外は実施例2と
同様にしてマゼンタ色水性顔料分散体を得た。
ーパーマゼンタHS(C.I.ピグメント レッド20
2、大日本インキ化学工業(株)製)830部、キナク
リドンスルホン酸アルミニウム塩(平均スルホン基数
1.1:B−3)105部、フタルイミドメチル化キナ
クリドン(平均フタルイミドメチル基数1.0:C−
4)65部用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼ
ンタ色水性顔料分散体を得た。
ーパーマゼンタRY(C.I.ピグメント レッド12
2とC.I.ピグメント バイオレット19との固溶
体、大日本インキ化学工業(株)製)842部、3,1
0−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム塩
(平均スルホン基数0.8:B−2)105部、フタル
イミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン(平
均フタルイミドメチル基数0.7:B−2)53部用い
たこと以外は実施例2と同様にしてマゼンタ色水性顔料
分散体を得た。
混合槽に、顔料としてファストゲンスーパーマゼンタR
TS(C.I.ピグメント レッド122、大日本イン
キ化学工業(株)製)842部、3,10−ジクロロキ
ナクリドンスルホン酸アルミニウム塩(平均スルホン基
数1.3:B−1)105部、フタルイミドメチル化−
3,10−ジクロロキナクリドン(平均フタルイミドメ
チル基数1.4:C−1)53部と、合成例3で得たア
ニオン性基含有有機高分子化合物A−3溶液1,000
部、20%水酸化カリウム溶液300部、および水2,
800部、を仕込み、攪拌、混合した。混合液を直径
0.3mmのジルコニアビーズを充填した分散装置(ド
ライスミル SF−12型、ドライスベルケ社製)に通
し、循環方式により6時間分散した。分散装置の回転数
は900回転/分とし、冷却用ジャケットには冷水を通
して分散液温度が30℃以下に保たれるようにした。
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
たのち攪拌しながら120℃で2時間加熱し、架橋反応
を行わせた。放冷後、反応液をガラス製蒸留装置に入
れ、メチルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。
0%塩酸を滴下してpH3.5に調整したのち、固形分
をヌッチェ式濾過装置で濾過、水洗した。
ム水溶液300部を加えてディスパ(TKホモディスパ
20型、特殊機化工業(株)製)にて分散し、さらに遠
心分離器(50A−IV型、(株)佐久間製作所)にて
粗大粒子を除去したのち、不揮発分を調整して不揮発分
20%のマゼンタ色水性顔料分散体を得た。
混合槽に、顔料としてファストゲンスーパーマゼンタR
TS(C.I.ピグメント レッド122、大日本イン
キ化学工業(株)製)842部、3,10−ジクロロキ
ナクリドンスルホン酸アルミニウム塩(平均スルホン基
数1.3:B−1)105部、フタルイミドメチル化−
3,10−ジクロロキナクリドン(平均フタルイミドメ
チル基数1.4C−1)53部と、エマルゲン147
(ポリオキシエチレンドデシルエーテル、花王(株)
製)500部、20%水酸化ナトリウム水溶液200
部、および水3,300部、を仕込み、攪拌、混合し
た。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを充填
した分散装置(SCミル SC100/32型、三井鉱
山(株)製)に通し、循環方式(分散装置より出た分散
液を混合槽に戻す方式)により2時間分散した。分散装
置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャケッ
トには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保たれる
ようにした。
り、次いで水10,000部で混合槽および分散装置流
路を洗浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
れ、10kPaの減圧下、メチルエチルケトンの全量と
水の一部を留去した。室温まで放冷後、ディスパ(TK
ホモディスパ20型、特殊機化工業(株)製)にて分散
し、さらに遠心分離器(50A−IV型、(株)佐久間
製作所)にて粗大粒子を除去したのち、不揮発分を調整
して不揮発分20%の水性顔料分散体を得た。
ーパーマゼンタRTS(C.I.ピグメント レッド1
22、大日本インキ化学工業(株)製)895部、およ
びフタルイミドメチル化−3,10−ジクロロキナクリ
ドン(平均フタルイミドメチル基数1.4:C−1)1
05部を用いたこと以外は実施例2と同様にしてマゼン
タ色水性顔料分散体を得た。
トプリンタ用水性記録液の適性評価)特開平7−228
808号公報記載の実施例1を参考にしてピエゾ方式イ
ンクジェットプリンタ用インクを調整した。インク組成
を以下に示す。
調整直後および50℃の恒温槽中で30日間貯蔵後に平
均粒径と粘度を測定した。平均粒径はレーザードップラ
式粒度分析計マイクロトラック(UPA150型、リー
ズ&ノースロップ社製)で測定したメディアン径をもっ
て平均粒径とした。粘度はR型粘度計(R−500型、
東機産業(株)製)を用い、20℃で測定した。また、
貯蔵後のインクを用い、ピエゾ方式のインクジェットプ
リンタ(MJ−8000C型、セイコーエプソン(株)
製)にて50枚の連続印字を行い、印字性能を評価し
た。結果を表1に示す。
メチルキナクリドン(DMAMQ)105部(表中の含
有率換算;10.5%)を用いたこと以外は比較例1と
同様にしてマゼンタ色水性顔料分散体を得たが、この分
散体は、調製直後と50℃×30日後の、粒径・粘度の
各特性及び印字性は、どれも、この比較例1の結果と実
質的に同じだった。
ットプリンタ用水性記録液の適性評価) 特開平6−122846公報記載の実施例2を参考にし
てサーマル方式インクジェットプリンタ用インクを調整
した。インク組成を以下に示す。
調整直後および50℃の恒温槽中で30日間貯蔵後に平
均粒径と粘度を測定した。平均粒径はレーザードップラ
式粒度分析計マイクロトラック(UPA150型、リー
ズ&ノースロップ社製)で測定したメディアン径をもっ
て平均粒径とした。粘度はR型粘度計(R−500型、
東機産業(株)製)を用い、20℃で測定した。また、
サーマル方式のインクジェットプリンタ(BJC−60
0J型、キヤノン(株)製)にて100枚の連続印字を
行い、印字性能を評価した。結果を表2に示す。
メチルキナクリドン(DMAMQ)105部(表中の含
有率換算;10.5%)を用いたこと以外は比較例1と
同様にしてマゼンタ色水性顔料分散体を得たが、この分
散体は、調製直後と50℃×30日後の、粒径・粘度の
各特性及び印字性は、どれも、この比較例1の結果と実
質的に同じだった。
従来の、キナクリドン顔料とジメチルアミノメチル化キ
ナクリドン系化合物からなる水性顔料分散体を用いた記
録液に比べて、より高温での長期間放置後における粒径
の増大や高粘度化が起こりにくいことがわかる。しかも
キナクリドン顔料とフタルイミドメチル化キナクリドン
系化合物とキナクリドンスルホン酸系化合物からなる水
性顔料分散体を用いた本発明の記録液は、前二者のみか
らなる同水性分散体を用いた本発明の記録液よりも、さ
らに、高温での長期間放置後における粒径の増大や高粘
度化が起こりにくく、印字性も向上することがわかる。
マル方式の液組成の場合と比べて、分散剤を従来の界面
活性剤からアニオン性基含有有機高分子化合物に置換し
た場合の、より高温での長期間放置後における粘度低減
化と印字性向上が、より顕著であることがわかる。
料分散体は分散性および分散安定性に優れており、イン
クジェットプリンタ用インク等の記録液に使用した場合
に貯蔵安定性や演色性、透明性に優れた記録液を与え、
鮮明な画像を形成することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくともキナクリドン系顔料およびフ
タルイミドメチル化キナクリドン系化合物を含有するこ
とを特徴とする水性顔料分散体。 - 【請求項2】 少なくともキナクリドン系顔料、キナク
リドンスルホン酸系化合物およびフタルイミドメチル化
キナクリドン系化合物を含有することを特徴とする水性
顔料分散体。 - 【請求項3】 少なくともキナクリドン系顔料、キナク
リドンスルホン酸系化合物およびフタルイミドメチル化
キナクリドン系化合物、ならびにアニオン性基含有有機
高分子化合物を含有することを特徴とする水性顔料分散
体。 - 【請求項4】 キナクリドン系顔料100重量部に対し
てキナクリドンスルホン酸系化合物およびフタルイミド
メチル化キナクリドン系化合物の使用量がそれぞれ3重
量部以上であって、かつキナクリドンスルホン酸系化合
物およびフタルイミドメチル化キナクリドン系化合物の
使用量の和が6〜30重量部である請求項2〜3記載の
水性顔料分散体。 - 【請求項5】 顔料がアニオン性基含有有機高分子化合
物によって被覆されている請求項3〜4記載の水性顔料
分散体。 - 【請求項6】 アニオン性基がカルボキシル基およびカ
ルボキシラート基である請求項2〜5記載の水性顔料分
散体。 - 【請求項7】 カルボキシラート基の対イオンが、アン
モニウムイオンおよびアルカリ金属イオンからなる群か
ら選ばれるカチオンである請求項6記載の水性顔料分散
体。 - 【請求項8】 アニオン性基含有有機高分子化合物の重
量平均分子量が5,000〜50,000である請求項
3〜7記載の水性顔料分散体。 - 【請求項9】 アニオン性基含有有機高分子化合物の酸
価が30〜220mgKOH/gおよびガラス転移点が
−20〜60℃である請求項3〜8記載の水性顔料分散
体。 - 【請求項10】 顔料とアニオン性基含有有機高分子化
合物の比率が、顔料100重量部に対してアニオン性基
含有有機高分子化合物が25重量部〜200重量部であ
る請求項3〜9記載の水性顔料分散体。 - 【請求項11】 請求項1〜10記載の水性顔料分散体
を含有することを特徴とする水性記録液。
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