JP2003253151A - 顔料組成物、水性顔料分散体及び水性顔料記録液 - Google Patents
顔料組成物、水性顔料分散体及び水性顔料記録液Info
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- JP2003253151A JP2003253151A JP2002053587A JP2002053587A JP2003253151A JP 2003253151 A JP2003253151 A JP 2003253151A JP 2002053587 A JP2002053587 A JP 2002053587A JP 2002053587 A JP2002053587 A JP 2002053587A JP 2003253151 A JP2003253151 A JP 2003253151A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】樹脂等の被着色媒体へ添加して着色した際に、
色相を損なわずに着色力のあるキナクリドン系顔料組成
物を得る。 【解決手段】キナクリドン系顔料と、キナクリドン系顔
料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質量
部のカーボンブラックとを含有することを特徴とする顔
料組成物。好適には、少なくともカーボンブラックとキ
ナクリドン系顔料とが前記割合で存在しそれらが同時に
アニオン性基含有有機高分子化合物によって被覆された
マイクロカプセル化顔料を含む顔料組成物。並びに同顔
料組成物を含む水性顔料分散体及び水性顔料記録液。
色相を損なわずに着色力のあるキナクリドン系顔料組成
物を得る。 【解決手段】キナクリドン系顔料と、キナクリドン系顔
料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質量
部のカーボンブラックとを含有することを特徴とする顔
料組成物。好適には、少なくともカーボンブラックとキ
ナクリドン系顔料とが前記割合で存在しそれらが同時に
アニオン性基含有有機高分子化合物によって被覆された
マイクロカプセル化顔料を含む顔料組成物。並びに同顔
料組成物を含む水性顔料分散体及び水性顔料記録液。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顔料組成物、水性顔
料分散体及び水性顔料記録液に関する。
料分散体及び水性顔料記録液に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、サインペン、水性マーカー等の筆
記具や、インクジェットプリンターのインクには、色材
として染料が用いられてきた。染料を用いた記録液は着
色力に優れているが、耐光性や耐水性などに問題を有し
ていた。
記具や、インクジェットプリンターのインクには、色材
として染料が用いられてきた。染料を用いた記録液は着
色力に優れているが、耐光性や耐水性などに問題を有し
ていた。
【0003】近年、これらの問題を解決するため、上述
した用途分野において染料から顔料への色材の転換が検
討されている。当該分野、特にインクジェット用水性記
録液の分野において顔料を色材として使用するには、固
−液二相系である顔料分散体における非常に高いレベル
の分散性及び分散安定性が必要とされている。かかる高
度の分散性及び分散安定性を達成するための手段とし
て、特開平9−151342号公報等に、顔料をアニオ
ン性基含有有機高分子化合物で被覆したマイクロカプセ
ル化顔料を含む水性顔料分散体が開示されている。そし
て、そのために赤色有機顔料として、キナクリドン系顔
料が使用できることも記載されている。
した用途分野において染料から顔料への色材の転換が検
討されている。当該分野、特にインクジェット用水性記
録液の分野において顔料を色材として使用するには、固
−液二相系である顔料分散体における非常に高いレベル
の分散性及び分散安定性が必要とされている。かかる高
度の分散性及び分散安定性を達成するための手段とし
て、特開平9−151342号公報等に、顔料をアニオ
ン性基含有有機高分子化合物で被覆したマイクロカプセ
ル化顔料を含む水性顔料分散体が開示されている。そし
て、そのために赤色有機顔料として、キナクリドン系顔
料が使用できることも記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平9−151342号公報等に記載のマイクロカプセ
ル化顔料を含む赤色水性顔料分散体も、それを用いて得
た赤色水性顔料記録液も、キナクリドン系顔料を用いた
場合には、着色力の面で充分満足できる物ではない場合
があった。また特開2000−191974号公報にあ
る様に、キナクリドン系顔料にそれに対応するスルホン
酸誘導体等を併用したとしても、それだけでは色相を損
なわずに着色力を改良する効果は小さい。
開平9−151342号公報等に記載のマイクロカプセ
ル化顔料を含む赤色水性顔料分散体も、それを用いて得
た赤色水性顔料記録液も、キナクリドン系顔料を用いた
場合には、着色力の面で充分満足できる物ではない場合
があった。また特開2000−191974号公報にあ
る様に、キナクリドン系顔料にそれに対応するスルホン
酸誘導体等を併用したとしても、それだけでは色相を損
なわずに着色力を改良する効果は小さい。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記実状に
鑑みて、鋭意検討を重ねた結果、キナクリドン系顔料に
キナクリドン系顔料100質量部当たり0.01〜0.
1質量部のカーボンブラックを含有させることにより、
意外にも色相を損なわず、高い着色力が得られることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
鑑みて、鋭意検討を重ねた結果、キナクリドン系顔料に
キナクリドン系顔料100質量部当たり0.01〜0.
1質量部のカーボンブラックを含有させることにより、
意外にも色相を損なわず、高い着色力が得られることを
見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】即ち本発明は、キナクリドン系顔料とキナ
クリドン系顔料100質量部当たり少なくとも0.01
〜0.1質量部のカーボンブラックを含有することを特
徴とする顔料組成物、キナクリドン系顔料とキナクリド
ン系顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.
1質量部のカーボンブラックを含有することを特徴とす
る水性顔料分散体、キナクリドン系顔料とキナクリドン
系顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1
質量部のカーボンブラックを含有することを特徴とする
水性顔料記録液を提供するものである。
クリドン系顔料100質量部当たり少なくとも0.01
〜0.1質量部のカーボンブラックを含有することを特
徴とする顔料組成物、キナクリドン系顔料とキナクリド
ン系顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.
1質量部のカーボンブラックを含有することを特徴とす
る水性顔料分散体、キナクリドン系顔料とキナクリドン
系顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1
質量部のカーボンブラックを含有することを特徴とする
水性顔料記録液を提供するものである。
【0007】
【発明の実施形態】次に本発明を詳細に説明する。本発
明の顔料組成物は、キナクリドン系顔料と特定量のカー
ボンブラックとを含有することを特徴とする。
明の顔料組成物は、キナクリドン系顔料と特定量のカー
ボンブラックとを含有することを特徴とする。
【0008】本発明におけるキナクリドン系顔料は、例
えばC.I.Pigment Violet 19(無
置換キナクリドン)、同Red 122(2,9−ジメ
チルキナクリドン顔料)、同Red 209(3,10
−ジクロロキナクリドン顔料)、同Red 202
(2,9−ジクロロキナクリドン顔料)、同Red 2
07(無置換キナクリドン−4,11−ジクロロキナク
リドン固溶体顔料)、同Red 206(無置換キナク
リドン−無置換キナクリドンキノン固溶体顔料)の様
な、無置換キナクリドン顔料、ジアルキルキナクリドン
顔料、ハロゲノキナクリドン顔料、及びこれらの固溶体
顔料からなる。
えばC.I.Pigment Violet 19(無
置換キナクリドン)、同Red 122(2,9−ジメ
チルキナクリドン顔料)、同Red 209(3,10
−ジクロロキナクリドン顔料)、同Red 202
(2,9−ジクロロキナクリドン顔料)、同Red 2
07(無置換キナクリドン−4,11−ジクロロキナク
リドン固溶体顔料)、同Red 206(無置換キナク
リドン−無置換キナクリドンキノン固溶体顔料)の様
な、無置換キナクリドン顔料、ジアルキルキナクリドン
顔料、ハロゲノキナクリドン顔料、及びこれらの固溶体
顔料からなる。
【0009】これらのキナクリドン系顔料は従来公知の
方法、例えば英国特許第1002641号、米国特許第
3257405号、特公昭37−2879号公報、特公
昭40―7780号公報米国特許29693363号、
特公昭45−29755号公報、特公昭55−8102
号公報、特開昭60−38470号公報、特開平6−8
0899号公報、特開平7−216255号公報等に記
載の方法により製造することが出来る。
方法、例えば英国特許第1002641号、米国特許第
3257405号、特公昭37−2879号公報、特公
昭40―7780号公報米国特許29693363号、
特公昭45−29755号公報、特公昭55−8102
号公報、特開昭60−38470号公報、特開平6−8
0899号公報、特開平7−216255号公報等に記
載の方法により製造することが出来る。
【0010】本発明におけるカーボンブラックは、公知
慣用の物が使用出来るが、例えば酸性カーボン、中性カ
ーボン、自己分散型カーボン等、何れのカーボンブラッ
クも使用することが出来る。具体的には、塗料・インク
用途に用いることが出来、分散体にした時に沈降を起こ
さず、水性記録液に加工した時にノズルの目詰まり等の
特性を阻害しない物を選択するのが好ましい。
慣用の物が使用出来るが、例えば酸性カーボン、中性カ
ーボン、自己分散型カーボン等、何れのカーボンブラッ
クも使用することが出来る。具体的には、塗料・インク
用途に用いることが出来、分散体にした時に沈降を起こ
さず、水性記録液に加工した時にノズルの目詰まり等の
特性を阻害しない物を選択するのが好ましい。
【0011】本発明の顔料組成物を調製する際のカーボ
ンブラックの使用量は、キナクリドン系顔料100質量
部に対し、0.01〜0.1質量部が好ましく、特に
0.02〜0.08質量部が好ましい。添加量が少なす
ぎる場合には併用により期待される着色力が発現されに
くく、多すぎる場合には色相の変化、彩度の低下等の悪
影響が現れる。
ンブラックの使用量は、キナクリドン系顔料100質量
部に対し、0.01〜0.1質量部が好ましく、特に
0.02〜0.08質量部が好ましい。添加量が少なす
ぎる場合には併用により期待される着色力が発現されに
くく、多すぎる場合には色相の変化、彩度の低下等の悪
影響が現れる。
【0012】キナクリドン系顔料とカーボンブラックと
を必須成分として混合することにより、本発明の顔料組
成物を調製することが出来る。
を必須成分として混合することにより、本発明の顔料組
成物を調製することが出来る。
【0013】カーボンブラックは、上記した顔料組成物
の作製時、後記する水性顔料分散体の作製時、後記する
水性顔料記録液の作製時、何れの段階でもキナクリドン
系顔料に添加することが出来るが、上記した顔料組成物
の作製時または後記する水性顔料分散体の作製時に添加
することが好ましい。なかでも顔料組成物の作製時にお
けるキナクリドン系顔料へのカーボンブラックの添加の
場合は、予め別々に製造したキナクリドン系顔料とカー
ボンブラックとを混合するより、特にキナクリドン系顔
料を製造する際の原料の脱水縮合環化反応時若しくはそ
の後の顔料化時に、カーボンブラックを添加することが
好ましい。
の作製時、後記する水性顔料分散体の作製時、後記する
水性顔料記録液の作製時、何れの段階でもキナクリドン
系顔料に添加することが出来るが、上記した顔料組成物
の作製時または後記する水性顔料分散体の作製時に添加
することが好ましい。なかでも顔料組成物の作製時にお
けるキナクリドン系顔料へのカーボンブラックの添加の
場合は、予め別々に製造したキナクリドン系顔料とカー
ボンブラックとを混合するより、特にキナクリドン系顔
料を製造する際の原料の脱水縮合環化反応時若しくはそ
の後の顔料化時に、カーボンブラックを添加することが
好ましい。
【0014】本発明の顔料組成物は、キナクリドン系顔
料とカーボンブラックの他に、更にハロゲノキナクリド
ンスルホン酸誘導体を含有することが好ましい。ハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体は、キナクリドン系顔
料との併用により、キナクリドン系顔料の流動性や分散
性等を良好とすることが出来る。
料とカーボンブラックの他に、更にハロゲノキナクリド
ンスルホン酸誘導体を含有することが好ましい。ハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体は、キナクリドン系顔
料との併用により、キナクリドン系顔料の流動性や分散
性等を良好とすることが出来る。
【0015】本発明におけるハロゲノキナクリドンスル
ホン酸誘導体は、スルホン酸基、スルホン酸金属塩基ま
たはスルホン酸アンモニウム塩基を官能基として有する
ハロゲノキナクリドン系化合物からなるものである。ハ
ロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体としては、ジハロ
ゲノキナクリドンスルホン酸誘導体が好ましい。そし
て、このキナクリドンスルホン酸誘導体は、対応するキ
ナクリドンモノスルホン酸誘導体、キナクリドンジスル
ホン酸誘導体等から構成される。これらは、例えばジハ
ロゲノキナクリドンを公知の方法により濃硫酸と反応さ
せてスルホン酸基を導入した後、必要に応じて公知の方
法により塩を形成させて合成することができる。
ホン酸誘導体は、スルホン酸基、スルホン酸金属塩基ま
たはスルホン酸アンモニウム塩基を官能基として有する
ハロゲノキナクリドン系化合物からなるものである。ハ
ロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体としては、ジハロ
ゲノキナクリドンスルホン酸誘導体が好ましい。そし
て、このキナクリドンスルホン酸誘導体は、対応するキ
ナクリドンモノスルホン酸誘導体、キナクリドンジスル
ホン酸誘導体等から構成される。これらは、例えばジハ
ロゲノキナクリドンを公知の方法により濃硫酸と反応さ
せてスルホン酸基を導入した後、必要に応じて公知の方
法により塩を形成させて合成することができる。
【0016】この様なハロゲノキナクリドンスルホン酸
誘導体としては、例えばジクロロキナクリドンモノスル
ホン酸誘導体、ジクロロキナクリドンジスルホン酸誘導
体、ジブロモキナクリドンモノスルホン酸誘導体、ジブ
ロモキナクリドンジスルホン酸誘導体等が挙げられる。
塩素原子または臭素原子からなる2つのハロゲン原子の
キナクリドン骨格上の置換位置は、例えば2位と9位の
組合せ、3位と10位の組合せ、4位と11位の組合せ
等が挙げられる。また、スルホン酸金属塩を形成する金
属としては、ナトリウム、カリウム等の1価金属、マグ
ネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム等の
2価金属、アルミニウム等の3価金属、鉄、コバルト、
ニッケル、銅、亜鉛等の遷移金属が挙げられる。更に、
スルホン酸アンモニウム塩を形成する物としては、アン
モニアの他にデシルアミン、ドデシルアミン、オクタデ
シルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチルアミン、テトラエチ
ルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ジドデシ
ルジメチルアンモニウム等の有機アミン類が挙げられ
る。
誘導体としては、例えばジクロロキナクリドンモノスル
ホン酸誘導体、ジクロロキナクリドンジスルホン酸誘導
体、ジブロモキナクリドンモノスルホン酸誘導体、ジブ
ロモキナクリドンジスルホン酸誘導体等が挙げられる。
塩素原子または臭素原子からなる2つのハロゲン原子の
キナクリドン骨格上の置換位置は、例えば2位と9位の
組合せ、3位と10位の組合せ、4位と11位の組合せ
等が挙げられる。また、スルホン酸金属塩を形成する金
属としては、ナトリウム、カリウム等の1価金属、マグ
ネシウム、カルシウム、バリウム、ストロンチウム等の
2価金属、アルミニウム等の3価金属、鉄、コバルト、
ニッケル、銅、亜鉛等の遷移金属が挙げられる。更に、
スルホン酸アンモニウム塩を形成する物としては、アン
モニアの他にデシルアミン、ドデシルアミン、オクタデ
シルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチルアミン、テトラエチ
ルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ジドデシ
ルジメチルアンモニウム等の有機アミン類が挙げられ
る。
【0017】これらのハロゲノキナクリドンスルホン酸
誘導体は、カーボンブラックの場合と同様に、上記した
顔料組成物の作製時、後記する水性顔料分散体の作製
時、後記する水性顔料記録液作製時、何れの段階でもキ
ナクリドン系顔料に添加することが出来るが、上記した
顔料組成物の作製時または後記する水性顔料分散体の作
製時に添加することが好ましい。なかでも顔料組成物の
作製時におけるキナクリドン系顔料へのハロゲノキナク
リドンスルホン酸誘導体の添加の場合は、予め別々に製
造したキナクリドン系顔料とハロゲノキナクリドンスル
ホン酸誘導体とを混合するより、特にキナクリドン系顔
料を製造する際の原料の脱水縮合環化反応時若しくはそ
の後の顔料化時に、添加することが好ましい。この詳細
な理由は不明であるが、上記した顔料組成物の作製時に
キナクリドン系顔料に添加した方が、ハロゲノキナクリ
ドンスルホン酸誘導体とキナクリドン系顔料とがより強
く相互作用するためと考えられる。
誘導体は、カーボンブラックの場合と同様に、上記した
顔料組成物の作製時、後記する水性顔料分散体の作製
時、後記する水性顔料記録液作製時、何れの段階でもキ
ナクリドン系顔料に添加することが出来るが、上記した
顔料組成物の作製時または後記する水性顔料分散体の作
製時に添加することが好ましい。なかでも顔料組成物の
作製時におけるキナクリドン系顔料へのハロゲノキナク
リドンスルホン酸誘導体の添加の場合は、予め別々に製
造したキナクリドン系顔料とハロゲノキナクリドンスル
ホン酸誘導体とを混合するより、特にキナクリドン系顔
料を製造する際の原料の脱水縮合環化反応時若しくはそ
の後の顔料化時に、添加することが好ましい。この詳細
な理由は不明であるが、上記した顔料組成物の作製時に
キナクリドン系顔料に添加した方が、ハロゲノキナクリ
ドンスルホン酸誘導体とキナクリドン系顔料とがより強
く相互作用するためと考えられる。
【0018】ハロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体の
使用量は、キナクリドン系顔料100質量部に対して1
〜30質量部の範囲にあることが好ましく、中でも3〜
16質量部の範囲にあることが好ましい。使用量が少な
すぎる場合には併用する効果が発現されにくく、多すぎ
る場合には色相の変化、彩度の低下、記録時の滲みなど
の悪影響が現れる場合がある。
使用量は、キナクリドン系顔料100質量部に対して1
〜30質量部の範囲にあることが好ましく、中でも3〜
16質量部の範囲にあることが好ましい。使用量が少な
すぎる場合には併用する効果が発現されにくく、多すぎ
る場合には色相の変化、彩度の低下、記録時の滲みなど
の悪影響が現れる場合がある。
【0019】本発明の顔料組成物を作製するには、カー
ボンブラックをキナクリドン系顔料製造の任意の段階で
添加することが出来る。例えばキナクリドン系顔料の原
料に混合することもできるし、脱水縮合反応時に添加す
ることもできる。顔料化時に添加することもできるし、
顔料化後のスラリーに添加することもできる。キナクリ
ドン系顔料とカーボンブラックを粉体で混合する事もで
きる。
ボンブラックをキナクリドン系顔料製造の任意の段階で
添加することが出来る。例えばキナクリドン系顔料の原
料に混合することもできるし、脱水縮合反応時に添加す
ることもできる。顔料化時に添加することもできるし、
顔料化後のスラリーに添加することもできる。キナクリ
ドン系顔料とカーボンブラックを粉体で混合する事もで
きる。
【0020】ハロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体
も、同様に、キナクリドン系顔料製造の任意の段階で添
加することが出来る。例えばキナクリドン系顔料の原料
に混合することもできるし、脱水縮合反応時に添加する
こともできる。顔料化時に添加することもできるし、顔
料化後のスラリーに添加することもできる。好ましくは
ないが、キナクリドン系顔料とハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体を粉体で混合する事もできる。
も、同様に、キナクリドン系顔料製造の任意の段階で添
加することが出来る。例えばキナクリドン系顔料の原料
に混合することもできるし、脱水縮合反応時に添加する
こともできる。顔料化時に添加することもできるし、顔
料化後のスラリーに添加することもできる。好ましくは
ないが、キナクリドン系顔料とハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体を粉体で混合する事もできる。
【0021】カーボンブラックとハロゲノキナクリドン
スルホン酸誘導体は、同時に添加する事もできるし、別
個に添加することもできる。
スルホン酸誘導体は、同時に添加する事もできるし、別
個に添加することもできる。
【0022】本発明の顔料組成物は、必要ならば、例え
ばソルベント法やソルベントソルトミリング法等の公知
慣用の後処理を行うことにより、より微細で粒径分布の
揃った顔料組成物とすることが出来る。
ばソルベント法やソルベントソルトミリング法等の公知
慣用の後処理を行うことにより、より微細で粒径分布の
揃った顔料組成物とすることが出来る。
【0023】勿論、本発明におけるカーボンブラックを
含有する顔料粗成物に、スルホン酸基またはスルホン酸
塩を官能基として含まない従来のその他の各種キナクリ
ドン系顔料誘導体を単独若しくはハロゲノキナクリドン
スルホン酸誘導体と併用して添加することも出来る。本
発明のカーボンブラックを含有する顔料組成物に添加し
た場合に、最も粘度安定性を改良できるものは、フタル
イミドアルキル基を含有するキナクリドン系顔料誘導体
である。
含有する顔料粗成物に、スルホン酸基またはスルホン酸
塩を官能基として含まない従来のその他の各種キナクリ
ドン系顔料誘導体を単独若しくはハロゲノキナクリドン
スルホン酸誘導体と併用して添加することも出来る。本
発明のカーボンブラックを含有する顔料組成物に添加し
た場合に、最も粘度安定性を改良できるものは、フタル
イミドアルキル基を含有するキナクリドン系顔料誘導体
である。
【0024】こうして得られた本発明の顔料組成物は、
公知慣用の用途、例えば、印刷インキ、塗料、着色成型
品、静電荷像現像用トナー、インクジェット記録用イン
ク、液晶カラーフィルター等の製造に用いることが出来
る。樹脂等の着色すべき媒体(被着色媒体)に含ませる
本発明の顔料組成物の含有量は、質量換算で被着色媒体
100部当たり、0.1〜40部とするのが好ましい。
公知慣用の用途、例えば、印刷インキ、塗料、着色成型
品、静電荷像現像用トナー、インクジェット記録用イン
ク、液晶カラーフィルター等の製造に用いることが出来
る。樹脂等の着色すべき媒体(被着色媒体)に含ませる
本発明の顔料組成物の含有量は、質量換算で被着色媒体
100部当たり、0.1〜40部とするのが好ましい。
【0025】本発明の水性顔料分散体は、キナクリドン
系顔料とキナクリドン系顔料100質量部当たり少なく
とも0.01〜0.1質量部のカーボンブラックとを含
有することを特徴とする。
系顔料とキナクリドン系顔料100質量部当たり少なく
とも0.01〜0.1質量部のカーボンブラックとを含
有することを特徴とする。
【0026】本発明の水性顔料分散体は、例えば、上記
の様にして得られた本発明の顔料組成物を、皮膜形成性
樹脂と共に、水性媒体中に分散させることにより、調製
することが出来る。予め本発明の顔料組成物を調製する
ことなく、キナクリドン系顔料とキナクリドン系顔料1
00質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質量部の
カーボンブラックとを必須成分として、必要に応じてハ
ロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体を、水性媒体中に
各々同時に添加して、水性顔料分散体を調製することも
出来る。
の様にして得られた本発明の顔料組成物を、皮膜形成性
樹脂と共に、水性媒体中に分散させることにより、調製
することが出来る。予め本発明の顔料組成物を調製する
ことなく、キナクリドン系顔料とキナクリドン系顔料1
00質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質量部の
カーボンブラックとを必須成分として、必要に応じてハ
ロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体を、水性媒体中に
各々同時に添加して、水性顔料分散体を調製することも
出来る。
【0027】本発明の水性顔料分散体は、例えば上記し
た本発明の顔料組成物を、分散剤やアニオン性基含有有
機高分子化合物、あるいは塩基等、所望の添加剤ととも
に、既に公知の各種分散装置を用いて、水性媒体中で分
散することにより製造することができる。又、ハロゲノ
キナクリドン誘導体の存在若しくは不存在下に、カーボ
ンブラックを含まないキナクリドン系水性顔料分散体と
カーボンブラック水性顔料分散体を別個に作製した後、
これらを混合してカーボンブラックを含有する水性顔料
分散体を調製することもできる。これらの水性顔料分散
体は、とりわけアニオン性基含有有機高分子化合物とと
もに分散させた場合に、より分散レベルおよび分散安定
性に優れた水性顔料分散体を得ることができる。
た本発明の顔料組成物を、分散剤やアニオン性基含有有
機高分子化合物、あるいは塩基等、所望の添加剤ととも
に、既に公知の各種分散装置を用いて、水性媒体中で分
散することにより製造することができる。又、ハロゲノ
キナクリドン誘導体の存在若しくは不存在下に、カーボ
ンブラックを含まないキナクリドン系水性顔料分散体と
カーボンブラック水性顔料分散体を別個に作製した後、
これらを混合してカーボンブラックを含有する水性顔料
分散体を調製することもできる。これらの水性顔料分散
体は、とりわけアニオン性基含有有機高分子化合物とと
もに分散させた場合に、より分散レベルおよび分散安定
性に優れた水性顔料分散体を得ることができる。
【0028】水性顔料分散体中に含まれる、少なくとも
キナクリドン系顔料は、アニオン性基含有有機高分子化
合物と単に併存しているのより、このアニオン性基含有
有機高分子化合物によって被覆されている方が、中で
も、さらにキナクリドン系顔料だけでなくカーボンブラ
ックをも同様にアニオン性基含有有機高分子化合物によ
って被覆されていることが好ましい。最適なのは、キナ
クリドン系顔料、カーボンブラック、およびハロゲノキ
ナクリドンスルホン酸誘導体のいずれもが、アニオン性
基含有有機高分子化合物によって被覆されている場合で
ある。
キナクリドン系顔料は、アニオン性基含有有機高分子化
合物と単に併存しているのより、このアニオン性基含有
有機高分子化合物によって被覆されている方が、中で
も、さらにキナクリドン系顔料だけでなくカーボンブラ
ックをも同様にアニオン性基含有有機高分子化合物によ
って被覆されていることが好ましい。最適なのは、キナ
クリドン系顔料、カーボンブラック、およびハロゲノキ
ナクリドンスルホン酸誘導体のいずれもが、アニオン性
基含有有機高分子化合物によって被覆されている場合で
ある。
【0029】本発明の水性顔料分散体で使用するアニオ
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基を有して
いれば特に限定されるものではなく、例えばカルボキシ
ル基、スルホン基、ホスホ基、チオカルボキシル基等を
含有するアニオン性基含有モノマーとこれらアニオン性
基含有モノマーと共重合し得るその他のモノマーを共重
合させて得られるアニオン性基含有有機高分子化合物が
上げられるが、原料モノマーの入手のしやすさ、価格等
を考慮すると、カルボキシル基またはスルホン基を含有
するアニオン性基含有有機高分子化合物が好ましく、電
気的中性状態とアニオン状態の共存範囲を広く制御でき
る点でカルボキシル基を含有するアニオン性基含有有機
高分子化合物が特に好ましい。
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基を有して
いれば特に限定されるものではなく、例えばカルボキシ
ル基、スルホン基、ホスホ基、チオカルボキシル基等を
含有するアニオン性基含有モノマーとこれらアニオン性
基含有モノマーと共重合し得るその他のモノマーを共重
合させて得られるアニオン性基含有有機高分子化合物が
上げられるが、原料モノマーの入手のしやすさ、価格等
を考慮すると、カルボキシル基またはスルホン基を含有
するアニオン性基含有有機高分子化合物が好ましく、電
気的中性状態とアニオン状態の共存範囲を広く制御でき
る点でカルボキシル基を含有するアニオン性基含有有機
高分子化合物が特に好ましい。
【0030】本発明の水性顔料分散体で使用するアニオ
ン性基含有有機高分子化合物としては、例えば、架橋部
分を有していてもよい、アニオン性基を有する有機高分
子化合物がある。
ン性基含有有機高分子化合物としては、例えば、架橋部
分を有していてもよい、アニオン性基を有する有機高分
子化合物がある。
【0031】代表的には、架橋部分を有するアニオン性
基を有するアクリル酸エステル系重合体、架橋部分を有
さないアニオン性基を有するアクリル酸エステル系重合
体架橋部分を有するアニオン性基を有するメタアクリル
酸エステル系重合体、架橋部分を有さないアニオン性基
を有するメタアクリル酸エステル系重合体がある。本発
明においては、アクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルとの両方を包含して(メタ)アクリル酸エステルと
呼ぶものとする。また(メタ)アクリル酸エステル系重
合体とは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として
重合した重合体を意味する。
基を有するアクリル酸エステル系重合体、架橋部分を有
さないアニオン性基を有するアクリル酸エステル系重合
体架橋部分を有するアニオン性基を有するメタアクリル
酸エステル系重合体、架橋部分を有さないアニオン性基
を有するメタアクリル酸エステル系重合体がある。本発
明においては、アクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルとの両方を包含して(メタ)アクリル酸エステルと
呼ぶものとする。また(メタ)アクリル酸エステル系重
合体とは、(メタ)アクリル酸エステルを主成分として
重合した重合体を意味する。
【0032】最適なアニオン性基含有有機高分子化合物
は、アニオン性基がカルボキシル基およびカルボキシラ
ート基の両方を含有するアニオン性基含有有機高分子化
合物である。
は、アニオン性基がカルボキシル基およびカルボキシラ
ート基の両方を含有するアニオン性基含有有機高分子化
合物である。
【0033】カルボキシル基を含有するモノマーの例と
してはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、4−ビニル安息香酸等の
不飽和カルボン酸類;コハク酸ビニル、マレイン酸アリ
ル、テレフタル酸ビニル、トリメリット酸アリル等の多
塩基酸不飽和エステル類が挙げられる。またスルホン酸
基を含有するモノマーの例としてはアクリル酸2−スル
ホエチル、メタクリル酸4−スルホフェニル等の不飽和
カルボン酸スルホ置換アルキルまたはアリールエステル
類;スルホコハク酸ビニル等のスルホカルボン酸不飽和
エステル類;スチレン−4−スルホン酸等のスルホスチ
レン類を挙げることができる。
してはアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、クロトン酸、イタコン酸、4−ビニル安息香酸等の
不飽和カルボン酸類;コハク酸ビニル、マレイン酸アリ
ル、テレフタル酸ビニル、トリメリット酸アリル等の多
塩基酸不飽和エステル類が挙げられる。またスルホン酸
基を含有するモノマーの例としてはアクリル酸2−スル
ホエチル、メタクリル酸4−スルホフェニル等の不飽和
カルボン酸スルホ置換アルキルまたはアリールエステル
類;スルホコハク酸ビニル等のスルホカルボン酸不飽和
エステル類;スチレン−4−スルホン酸等のスルホスチ
レン類を挙げることができる。
【0034】アニオン性基含有モノマーと共重合し得る
その他のモノマーの例としては、次の様なものが挙げら
れる。
その他のモノマーの例としては、次の様なものが挙げら
れる。
【0035】(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アク
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アク
リル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル。
リル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メ
タ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリル酸n−
ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アク
リル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキ
シル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アク
リル酸ドデシル、(メタ)アクリル酸オクタデシル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸ベンジル。
【0036】(メタ)アクリル酸2,3−エポキシプロ
ピル、(メタ)アクリル酸2,3−エポキシブチル、
(メタ)アクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸ビニル、マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチ
ル、イタコン酸エチル、イタコン酸ベンジル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−アミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸2−アミノプロピル、ア
クリル酸3−アミノプロピル、(メタ)アクリル酸2−
(メチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(メ
チルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(エチ
ルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(エチルア
ミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ジメチルア
ミノ)エチル、(メタ)アクリル酸3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル、等の不飽和脂肪酸エステル類。
ピル、(メタ)アクリル酸2,3−エポキシブチル、
(メタ)アクリル酸2,3−エポキシシクロヘキシル、
(メタ)アクリル酸ビニル、マレイン酸ジメチル、マレ
イン酸ジエチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジエチ
ル、イタコン酸エチル、イタコン酸ベンジル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸
2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−アミ
ノエチル、(メタ)アクリル酸2−アミノプロピル、ア
クリル酸3−アミノプロピル、(メタ)アクリル酸2−
(メチルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(メ
チルアミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(エチ
ルアミノ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(エチルア
ミノ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ジメチルア
ミノ)エチル、(メタ)アクリル酸3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル、等の不飽和脂肪酸エステル類。
【0037】(メタ)アクリルアミド、N−メチル(メ
タ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチル(メタ)アク
リルアミド、N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−(2−アミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N
−(2−アミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N
−(3−アミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N
−[2−(メチルアミノ)エチル](メタ)アクリルア
ミド、N−[2−(メチルアミノ)プロピル](メタ)
アクリルアミド、N−[3−(メチルアミノ)プロピ
ル](メタ)アクリルアミド、N−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル](メタ)アクリルアミド、N−[2−
(ジメチルアミノ)プロピル](メタ)アクリルアミ
ド、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル](メタ)
アクリルアミド、マレアミド、N,N−ジメチルマレア
ミド、フマラミド、N,N−ジメチルフマラミド、等の
不飽和脂肪酸アミド類。
タ)アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−プロピル(メタ)アクリルアミド、N−ジメチ
ル(メタ)アクリルアミド、N−ジエチル(メタ)アク
リルアミド、N−ジプロピル(メタ)アクリルアミド、
N−(2−アミノエチル)(メタ)アクリルアミド、N
−(2−アミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N
−(3−アミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、N
−[2−(メチルアミノ)エチル](メタ)アクリルア
ミド、N−[2−(メチルアミノ)プロピル](メタ)
アクリルアミド、N−[3−(メチルアミノ)プロピ
ル](メタ)アクリルアミド、N−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル](メタ)アクリルアミド、N−[2−
(ジメチルアミノ)プロピル](メタ)アクリルアミ
ド、N−[3−(ジメチルアミノ)プロピル](メタ)
アクリルアミド、マレアミド、N,N−ジメチルマレア
ミド、フマラミド、N,N−ジメチルフマラミド、等の
不飽和脂肪酸アミド類。
【0038】アクリロニトリル、メタクリロニトリル、
等の不飽和ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ブタン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2−エチルヘ
キサン酸ビニル、オクタデカン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、酢酸アリル、プロピオン酸アリル、ヘキサン酸アリ
ル、デカン酸アリル、等のカルボン酸不飽和エステル
類;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、等
の不飽和エーテル類;スチレン、α−メチルスチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、4−メトキシスチ
レン、4−クロロスチレン、等スチレン類;エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−オクテン、ビニルシクロ
ヘキサン、4−ビニルシクロヘキセン、等の不飽和炭化
水素類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフルオロ
エチレン、3−クロロプロピレン、等の不飽和ハロゲン
化炭化水素類;4−ビニルピリジン、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルピロリドン、等のビニル置換複素環
化合物類。
等の不飽和ニトリル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、ブタン酸ビニル、ヘキサン酸ビニル、2−エチルヘ
キサン酸ビニル、オクタデカン酸ビニル、安息香酸ビニ
ル、酢酸アリル、プロピオン酸アリル、ヘキサン酸アリ
ル、デカン酸アリル、等のカルボン酸不飽和エステル
類;エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、等
の不飽和エーテル類;スチレン、α−メチルスチレン、
o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−t−ブチルスチレン、4−メトキシスチ
レン、4−クロロスチレン、等スチレン類;エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−オクテン、ビニルシクロ
ヘキサン、4−ビニルシクロヘキセン、等の不飽和炭化
水素類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、テトラフルオロ
エチレン、3−クロロプロピレン、等の不飽和ハロゲン
化炭化水素類;4−ビニルピリジン、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルピロリドン、等のビニル置換複素環
化合物類。
【0039】上記例示モノマー中のカルボキシル基、水
酸基、アミノ基等活性水素を有する置換基を含有するモ
ノマーとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、シキ
ロヘキセンオキシド等、エポキシド類との反応生成物;
上記例示モノマー中の水酸基、アミノ基等を有する置換
基を含有するモノマーと酢酸、プロピオン酸、ブタン
酸、ヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸等カルボン酸類
との反応生成物等を挙げることができる。
酸基、アミノ基等活性水素を有する置換基を含有するモ
ノマーとエチレンオキシド、プロピレンオキシド、シキ
ロヘキセンオキシド等、エポキシド類との反応生成物;
上記例示モノマー中の水酸基、アミノ基等を有する置換
基を含有するモノマーと酢酸、プロピオン酸、ブタン
酸、ヘキサン酸、デカン酸、ドデカン酸等カルボン酸類
との反応生成物等を挙げることができる。
【0040】かかるアニオン性基含有有機高分子化合物
は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の従来
より公知の種々の反応方法によって合成することができ
る。
は、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等の従来
より公知の種々の反応方法によって合成することができ
る。
【0041】本発明に用いられるアニオン性基含有有機
高分子化合物の重量平均分子量は2,000〜100,
000の範囲にあることがが好ましく、5,000〜5
0,000の範囲にあることが特に好ましい。重量平均
分子量が小さすぎると水性顔料分散体自体の分散安定性
が低下し、大きすぎると分散体の粘度が高くなるだけで
なく、分散性が低下する傾向が認められる。また重量平
均分子量が小さすぎたり大きすぎる場合には、例えばイ
ンクジェットプリンタ用インクに適用した場合に、印字
特性に関して悪影響を及ぼし、長期間安定した印字を行
わせることが困難になる。
高分子化合物の重量平均分子量は2,000〜100,
000の範囲にあることがが好ましく、5,000〜5
0,000の範囲にあることが特に好ましい。重量平均
分子量が小さすぎると水性顔料分散体自体の分散安定性
が低下し、大きすぎると分散体の粘度が高くなるだけで
なく、分散性が低下する傾向が認められる。また重量平
均分子量が小さすぎたり大きすぎる場合には、例えばイ
ンクジェットプリンタ用インクに適用した場合に、印字
特性に関して悪影響を及ぼし、長期間安定した印字を行
わせることが困難になる。
【0042】また本発明に用いられるアニオン性基含有
有機高分子化合物の酸価およびガラス転移点はそれぞれ
30〜220mgKOH/gおよび−20〜60℃の範
囲にあることが好ましい。酸価が低すぎる場合には水性
顔料分散体の分散性や分散安定性が低下し、またインク
ジェットプリンタ用インクに適用した場合の印字安定性
が悪くなる。酸価が高すぎる場合には、インクジェット
プリンタ用インクに適用した場合に画像の耐水性が低下
する。ガラス転移点が高すぎる場合には安定した印字が
得にくく、低すぎる場合には耐摩擦性、耐棒積み性等の
画像保存性が低下する傾向がある。
有機高分子化合物の酸価およびガラス転移点はそれぞれ
30〜220mgKOH/gおよび−20〜60℃の範
囲にあることが好ましい。酸価が低すぎる場合には水性
顔料分散体の分散性や分散安定性が低下し、またインク
ジェットプリンタ用インクに適用した場合の印字安定性
が悪くなる。酸価が高すぎる場合には、インクジェット
プリンタ用インクに適用した場合に画像の耐水性が低下
する。ガラス転移点が高すぎる場合には安定した印字が
得にくく、低すぎる場合には耐摩擦性、耐棒積み性等の
画像保存性が低下する傾向がある。
【0043】本発明の水性顔料分散体中におけるアニオ
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基の少なく
とも一部が塩基性物質によってイオン化された形態をと
っていることが分散性、分散安定性の発現のうえで好ま
しい。アニオン性基のうちイオン化された基の最適割合
は、用いるアニオン性基含有有機高分子化合物の組成、
分子量、酸価等により変化するため一意的に限定される
ものではないが、所望の分散性、分散安定性が発現され
る範囲であればよく、通常30〜100%、特に70〜
100%の範囲に設定されることが好ましい。このイオ
ン化された基の割合はアニオン性基と塩基性物質のモル
比を意味しているのではなく、解離平衡を考慮に入れた
ものである。例えばアニオン性基がカルボキシル基の場
合、化学量論的に等量の強塩基性物質を用いても解離平
衡によりイオン化された基の割合は100%未満であっ
て、カルボキシラート基とカルボキシル基の混在状態で
ある。
ン性基含有有機高分子化合物は、アニオン性基の少なく
とも一部が塩基性物質によってイオン化された形態をと
っていることが分散性、分散安定性の発現のうえで好ま
しい。アニオン性基のうちイオン化された基の最適割合
は、用いるアニオン性基含有有機高分子化合物の組成、
分子量、酸価等により変化するため一意的に限定される
ものではないが、所望の分散性、分散安定性が発現され
る範囲であればよく、通常30〜100%、特に70〜
100%の範囲に設定されることが好ましい。このイオ
ン化された基の割合はアニオン性基と塩基性物質のモル
比を意味しているのではなく、解離平衡を考慮に入れた
ものである。例えばアニオン性基がカルボキシル基の場
合、化学量論的に等量の強塩基性物質を用いても解離平
衡によりイオン化された基の割合は100%未満であっ
て、カルボキシラート基とカルボキシル基の混在状態で
ある。
【0044】このように、アニオン性基含有有機高分子
化合物の、アニオン性基の少なくとも一部をイオン化す
るために用いる塩基性物質としては、公知慣用のものが
挙げられが、例えばアンモニア、第一級、第二級もしく
は第三級の有機アミン(塩基性含窒素複素環化合物を含
む)、水酸化アルカリ金属からなる群から選ばれる化合
物が好適には挙げられる。これらの例示した好適な塩基
性物質でアニオン性基の少なくとも一部をイオン化する
ことにより、カルボキシラート基の対イオンは、アンモ
ニウムイオン(塩基性含窒素複素環化合物のプロトン化
カチオンを含む)、アルカリ金属イオンからなる群から
選ばれるカチオンとなる。
化合物の、アニオン性基の少なくとも一部をイオン化す
るために用いる塩基性物質としては、公知慣用のものが
挙げられが、例えばアンモニア、第一級、第二級もしく
は第三級の有機アミン(塩基性含窒素複素環化合物を含
む)、水酸化アルカリ金属からなる群から選ばれる化合
物が好適には挙げられる。これらの例示した好適な塩基
性物質でアニオン性基の少なくとも一部をイオン化する
ことにより、カルボキシラート基の対イオンは、アンモ
ニウムイオン(塩基性含窒素複素環化合物のプロトン化
カチオンを含む)、アルカリ金属イオンからなる群から
選ばれるカチオンとなる。
【0045】本発明においては、以下、少なくともキナ
クリドン系顔料およびカーボンブラックを含有するもの
を、単に顔料という。従って、以下、キナクリドン系顔
料、カーボンブラック、およびハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体を含有するものも、この顔料の定義に含
まれる。
クリドン系顔料およびカーボンブラックを含有するもの
を、単に顔料という。従って、以下、キナクリドン系顔
料、カーボンブラック、およびハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体を含有するものも、この顔料の定義に含
まれる。
【0046】本発明の水性顔料分散体における顔料とア
ニオン性基含有有機高分子化合物の比率は顔料100質
量部に対しアニオン性基含有有機高分子化合物10〜2
00質量部程度が好ましい。アニオン性基含有有機高分
子化合物の比率が低すぎる場合には水性記録液として用
いた場合の耐摩擦性が低下し、逆に高すぎる場合には水
系記録液を調整した場合に粘度が高くなる傾向が認めら
れる。
ニオン性基含有有機高分子化合物の比率は顔料100質
量部に対しアニオン性基含有有機高分子化合物10〜2
00質量部程度が好ましい。アニオン性基含有有機高分
子化合物の比率が低すぎる場合には水性記録液として用
いた場合の耐摩擦性が低下し、逆に高すぎる場合には水
系記録液を調整した場合に粘度が高くなる傾向が認めら
れる。
【0047】本発明の水性顔料分散体は、少なくとも顔
料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩基性物質お
よび水からなる混合物を分散する工程を含むプロセスに
よって製造することができる。
料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩基性物質お
よび水からなる混合物を分散する工程を含むプロセスに
よって製造することができる。
【0048】本発明の水性顔料分散体の製造プロセスに
組み込み得る分散工程以外の工程の例としては、予備分
散工程、溶解工程、希釈工程、蒸留工程、遠心分離工
程、酸析工程、濾過工程、再分散工程、pH調整工程、
充填工程等が挙げられる。
組み込み得る分散工程以外の工程の例としては、予備分
散工程、溶解工程、希釈工程、蒸留工程、遠心分離工
程、酸析工程、濾過工程、再分散工程、pH調整工程、
充填工程等が挙げられる。
【0049】予備分散工程の例には、溶液状態または溶
融状態の樹脂と顔料を混合、分散し、スラリー状、ペー
スト状もしくはマスターバッチまたはチップと呼ばれる
固体状態にする工程等がある。溶解工程の例には、固体
状のアニオン性基含有有機高分子化合物を有機溶剤、好
ましくは水溶性有機溶剤中、または塩基性物質を含む水
性媒体中に溶解させる工程、もしくはアニオン性基含有
有機高分子化合物の水溶性有機溶剤溶液を塩基性物質を
含む水性媒体中に溶解させる工程等がある。
融状態の樹脂と顔料を混合、分散し、スラリー状、ペー
スト状もしくはマスターバッチまたはチップと呼ばれる
固体状態にする工程等がある。溶解工程の例には、固体
状のアニオン性基含有有機高分子化合物を有機溶剤、好
ましくは水溶性有機溶剤中、または塩基性物質を含む水
性媒体中に溶解させる工程、もしくはアニオン性基含有
有機高分子化合物の水溶性有機溶剤溶液を塩基性物質を
含む水性媒体中に溶解させる工程等がある。
【0050】本発明では、顔料、アニオン性基含有有機
高分子化合物、塩基性物質および水からなる混合物を分
散する工程を必須として含ませる。この混合物には水溶
性有機溶剤を含めるのが好ましい。より具体的には、少
なくとも顔料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩
基性物質、水溶性有機溶剤および水からなる混合物を分
散する工程を含ませることが好ましい。
高分子化合物、塩基性物質および水からなる混合物を分
散する工程を必須として含ませる。この混合物には水溶
性有機溶剤を含めるのが好ましい。より具体的には、少
なくとも顔料、アニオン性基含有有機高分子化合物、塩
基性物質、水溶性有機溶剤および水からなる混合物を分
散する工程を含ませることが好ましい。
【0051】本発明の水性分散体としては、分散到達レ
ベル、分散所要時間および分散安定性の全ての面で、よ
り優れた特性を発揮させるに当たっては、顔料がアニオ
ン性基含有有機高分子化合物によって被覆されたカプセ
ル化顔料を水性分散体中に分散することが好ましい。こ
の様な状態を形成するため、顔料がアニオン性基含有有
機高分子化合物を含有する液媒体中に分散している状態
において、上記の後工程として、溶解状態にあるアニオ
ン性基含有有機高分子化合物で顔料を被覆させる工程を
組み込むことが好ましい。
ベル、分散所要時間および分散安定性の全ての面で、よ
り優れた特性を発揮させるに当たっては、顔料がアニオ
ン性基含有有機高分子化合物によって被覆されたカプセ
ル化顔料を水性分散体中に分散することが好ましい。こ
の様な状態を形成するため、顔料がアニオン性基含有有
機高分子化合物を含有する液媒体中に分散している状態
において、上記の後工程として、溶解状態にあるアニオ
ン性基含有有機高分子化合物で顔料を被覆させる工程を
組み込むことが好ましい。
【0052】溶解状態にあるアニオン性基含有有機高分
子化合物で顔料に被覆させる工程としては、アルカリ性
水性溶液に溶解しているアニオン性基含有有機高分子化
合物を、溶液を酸性化することにより析出させる工程が
好ましい。
子化合物で顔料に被覆させる工程としては、アルカリ性
水性溶液に溶解しているアニオン性基含有有機高分子化
合物を、溶液を酸性化することにより析出させる工程が
好ましい。
【0053】蒸留工程の例には、分散工程において有機
溶剤を使用した場合にこれを除去する工程、所望の固形
分濃度にするため余剰の水を除去する工程等がある。遠
心分離工程の例には、水性記録液としての使用適性に悪
影響を及ぼす分散体中の粗大粒子を除去する工程等があ
る。
溶剤を使用した場合にこれを除去する工程、所望の固形
分濃度にするため余剰の水を除去する工程等がある。遠
心分離工程の例には、水性記録液としての使用適性に悪
影響を及ぼす分散体中の粗大粒子を除去する工程等があ
る。
【0054】酸析工程の例には、分散工程で得られた水
性分散体に塩酸、硫酸、酢酸等の酸を加えて酸性化し、
アニオン性基含有有機高分子化合物を顔料粒子表面に析
出させる工程等がある。この工程により顔料とアニオン
性基含有有機高分子化合物との相互作用を高めるでき
る。濾過工程の例には、遠心分離工程と同様に分散体中
の粗大粒子をカートリッジフィルターやメンブランフィ
ルターにより除去する工程、前述した酸析工程後に固形
分をフィルタープレス、ヌッチェ式濾過装置、加圧濾過
装置等により濾過する工程等がある。再分散工程の例に
は、酸析工程、濾過工程によって得られた固形分に塩基
性物質および必要により水や添加物を加えて再び分散体
とする工程がある。それによりアニオン性基含有有機高
分子化合物中のイオン化したアニオン性基の対イオンを
分散工程で用いたものから変更することができる。
性分散体に塩酸、硫酸、酢酸等の酸を加えて酸性化し、
アニオン性基含有有機高分子化合物を顔料粒子表面に析
出させる工程等がある。この工程により顔料とアニオン
性基含有有機高分子化合物との相互作用を高めるでき
る。濾過工程の例には、遠心分離工程と同様に分散体中
の粗大粒子をカートリッジフィルターやメンブランフィ
ルターにより除去する工程、前述した酸析工程後に固形
分をフィルタープレス、ヌッチェ式濾過装置、加圧濾過
装置等により濾過する工程等がある。再分散工程の例に
は、酸析工程、濾過工程によって得られた固形分に塩基
性物質および必要により水や添加物を加えて再び分散体
とする工程がある。それによりアニオン性基含有有機高
分子化合物中のイオン化したアニオン性基の対イオンを
分散工程で用いたものから変更することができる。
【0055】分散工程においては水溶性有機溶剤を併用
することができ、それにより分散工程における液粘度を
低下させることができる場合がある。水溶性有機溶剤の
例としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチルブチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、等のケトン類;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、2−メチル
−1−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエ
タノール、等のアルコール類;テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、等の
エーテル類;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、2−ピロリドン、等のアミド類が挙げられる。こ
れらの水溶性有機溶剤はアニオン性基含有有機高分子化
合物溶液として用いられても良く、別途独立に分散混合
物中に加えられても良い。
することができ、それにより分散工程における液粘度を
低下させることができる場合がある。水溶性有機溶剤の
例としてはアセトン、メチルエチルケトン、メチルブチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、等のケトン類;メ
タノール、エタノール、2−プロパノール、2−メチル
−1−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエ
タノール、等のアルコール類;テトラヒドロフラン、
1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、等の
エーテル類;ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリ
ドン、2−ピロリドン、等のアミド類が挙げられる。こ
れらの水溶性有機溶剤はアニオン性基含有有機高分子化
合物溶液として用いられても良く、別途独立に分散混合
物中に加えられても良い。
【0056】分散工程において用いることのできる分散
装置として、既に公知の種々の方式による装置が使用で
き、特に限定されるものではないが、例えば、スチー
ル、ステンレス、ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、
ガラス等でできた直径0.1〜10mm程度の球状分散
媒体の運動エネルギーを利用する方式、機械的攪拌によ
る剪断力を利用する方式、高速で供給された被分散物流
束の圧力変化、流路変化あるいは衝突に伴って発生する
力を利用する方式、等の分散方式を採ることができる。
装置として、既に公知の種々の方式による装置が使用で
き、特に限定されるものではないが、例えば、スチー
ル、ステンレス、ジルコニア、アルミナ、窒化ケイ素、
ガラス等でできた直径0.1〜10mm程度の球状分散
媒体の運動エネルギーを利用する方式、機械的攪拌によ
る剪断力を利用する方式、高速で供給された被分散物流
束の圧力変化、流路変化あるいは衝突に伴って発生する
力を利用する方式、等の分散方式を採ることができる。
【0057】上記した通り、本発明において、アニオン
性含有有機高分子化合物としては、架橋部分を有するア
ニオン性含有有機高分子化合物を用いることができる。
但し、後述する水性記録液の用途においては、高度な分
散安定性が要求される場合が多く、予め架橋を完了させ
ておいて、搬送時、保管時、実使用時(記録時)には架
橋反応が起こらないようにしておくのが好ましい。
性含有有機高分子化合物としては、架橋部分を有するア
ニオン性含有有機高分子化合物を用いることができる。
但し、後述する水性記録液の用途においては、高度な分
散安定性が要求される場合が多く、予め架橋を完了させ
ておいて、搬送時、保管時、実使用時(記録時)には架
橋反応が起こらないようにしておくのが好ましい。
【0058】本発明においてアニオン性基含有有機高分
子化合物が架橋性基を含有する場合、例えば、上記した
アクリル酸2,3−エポキシプロピルの様なエポキシ基
を有する不飽和脂肪酸類の少なくとも1以上からなるモ
ノマーを含んだ共重合体である場合には、水性分散体製
造プロセスにおいて、分散工程以降の任意の段階で開環
反応させ、架橋させることができる。開環反応温度は8
0〜140℃程度が好ましい。反応温度は低すぎる場合
には反応速度が遅く、反応完結に長時間を要するため、
顔料粒子同士が融着して凝集体を形成しやすくなる。反
応温度が高すぎる場合には、顔料粒子同士の融着や顔料
粒子自体の成長が起こり、いずれにしても好ましくな
い。反応温度が分散体の沸点より高くなる場合には加圧
反応装置を用いる必要がある。
子化合物が架橋性基を含有する場合、例えば、上記した
アクリル酸2,3−エポキシプロピルの様なエポキシ基
を有する不飽和脂肪酸類の少なくとも1以上からなるモ
ノマーを含んだ共重合体である場合には、水性分散体製
造プロセスにおいて、分散工程以降の任意の段階で開環
反応させ、架橋させることができる。開環反応温度は8
0〜140℃程度が好ましい。反応温度は低すぎる場合
には反応速度が遅く、反応完結に長時間を要するため、
顔料粒子同士が融着して凝集体を形成しやすくなる。反
応温度が高すぎる場合には、顔料粒子同士の融着や顔料
粒子自体の成長が起こり、いずれにしても好ましくな
い。反応温度が分散体の沸点より高くなる場合には加圧
反応装置を用いる必要がある。
【0059】本発明の水性顔料分散液は、キナクリドン
系顔料、カーボンブラック、ハロゲノキナクリドンスル
ホン酸誘導体、その他のキナクリドン系顔料誘導体、或
いはこれらのうち少なくともキナクリドン系顔料がアニ
オン性基含有有機高分子化合物によって被覆されている
マイクロカプセル化顔料の合計の分散粒子の不揮発分含
有率を質量換算で10〜30%となるように調製するの
が好ましい。上記の様にして得られた本発明の水性顔料
分散液には、必要に応じて、バインダー樹脂や硬化剤等
を加えることにより、公知慣用の用途分野、例えば水性
印刷インキや水性塗料等とすることが出来る。
系顔料、カーボンブラック、ハロゲノキナクリドンスル
ホン酸誘導体、その他のキナクリドン系顔料誘導体、或
いはこれらのうち少なくともキナクリドン系顔料がアニ
オン性基含有有機高分子化合物によって被覆されている
マイクロカプセル化顔料の合計の分散粒子の不揮発分含
有率を質量換算で10〜30%となるように調製するの
が好ましい。上記の様にして得られた本発明の水性顔料
分散液には、必要に応じて、バインダー樹脂や硬化剤等
を加えることにより、公知慣用の用途分野、例えば水性
印刷インキや水性塗料等とすることが出来る。
【0060】本発明の水性顔料記録液は、キナクリドン
系顔料とキナクリドン系顔料100質量部当たり少なく
とも0.01〜0.1質量部のカーボンブラックを必須
成分として含有する水性顔料記録液である。水性顔料記
録液は、質量換算で上記合計の分散粒子の不揮発分含有
率を1〜8%となる様に調製するのが好ましい。
系顔料とキナクリドン系顔料100質量部当たり少なく
とも0.01〜0.1質量部のカーボンブラックを必須
成分として含有する水性顔料記録液である。水性顔料記
録液は、質量換算で上記合計の分散粒子の不揮発分含有
率を1〜8%となる様に調製するのが好ましい。
【0061】本発明の水性顔料記録液は、上記したより
高い不揮発分の分散粒子を含む水性顔料分散体に、例え
ば水溶性有機溶剤、水等を混合して調製する事もできる
し、カーボンブラックを含まないハロゲノキナクリドン
スルホン酸誘導体を含有していてもよいキナクリドン系
水性顔料分散体にカーボンブラック水性顔料分散体と、
例えば水溶性有機溶剤、水等を混合して調製する事もで
きる。又、ハロゲノキナクリドン誘導体の存在若しくは
不存在下に、カーボンブラックを含まないキナクリドン
系水性顔料記録液とカーボンブラック水性顔料記録液を
別個に作製した後、これらを混合してカーボンブラック
を含有する水性顔料記録液を調整することもできる。
高い不揮発分の分散粒子を含む水性顔料分散体に、例え
ば水溶性有機溶剤、水等を混合して調製する事もできる
し、カーボンブラックを含まないハロゲノキナクリドン
スルホン酸誘導体を含有していてもよいキナクリドン系
水性顔料分散体にカーボンブラック水性顔料分散体と、
例えば水溶性有機溶剤、水等を混合して調製する事もで
きる。又、ハロゲノキナクリドン誘導体の存在若しくは
不存在下に、カーボンブラックを含まないキナクリドン
系水性顔料記録液とカーボンブラック水性顔料記録液を
別個に作製した後、これらを混合してカーボンブラック
を含有する水性顔料記録液を調整することもできる。
【0062】これらの水性顔料記録液には必要に応じ
て、例えば、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、水溶性
樹脂、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、キレート化
剤、乾燥防止剤等の公知慣用の添加剤を添加することも
できる。
て、例えば、界面活性剤、消泡剤、酸化防止剤、水溶性
樹脂、防腐剤、粘度調整剤、pH調整剤、キレート化
剤、乾燥防止剤等の公知慣用の添加剤を添加することも
できる。
【0063】記録液の調整に用いることのできる水溶性
有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1
−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエタノ
ール、2−ブトキシエタノール、2−(2−メトキシエ
トキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エ
タノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ]エタノール、2−[2−(2−ブトキシエトキシ)
エトキシ]エタノール等のアルコール類;1,2−エタ
ンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタ
ンジオール、2,3−ブタンジオール、2,2’−オキ
シビスエタノール、2,2’−エチレンジオキシビス
(エタノール)、チオジエタノール、グリセリン、1,
2,6−ヘキサントリオール等の多価アルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等のアミド類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルn−ブチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジ
エトキシエタン、2,2’−オキシビス(2−メトキシ
エタン)、2,2’−オキシビス(2−エトキシエタ
ン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシ
エタン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メト
キシエタン)等のエーテル類が挙げられる。記録液中の
水溶性有機溶剤の含有割合は、50質量%以下が好まし
く、5〜40質量%の範囲が特に好ましい。
有機溶剤としては、例えば、メタノール、エタノール、
1−プロパノール、2−プロパノール、2−メチル−1
−プロパノール、1−ブタノール、2−メトキシエタノ
ール、2−ブトキシエタノール、2−(2−メトキシエ
トキシ)エタノール、2−(2−ブトキシエトキシ)エ
タノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキ
シ]エタノール、2−[2−(2−ブトキシエトキシ)
エトキシ]エタノール等のアルコール類;1,2−エタ
ンジオール、1,2−プロパンジオール、1,2−ブタ
ンジオール、2,3−ブタンジオール、2,2’−オキ
シビスエタノール、2,2’−エチレンジオキシビス
(エタノール)、チオジエタノール、グリセリン、1,
2,6−ヘキサントリオール等の多価アルコール類;ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチ
ル−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチル−
2−イミダゾリジノン等のアミド類;アセトン、メチル
エチルケトン、メチルn−ブチルケトン、メチルイソブ
チルケトン等のケトン類;テトラヒドロフラン、1,4
−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジ
エトキシエタン、2,2’−オキシビス(2−メトキシ
エタン)、2,2’−オキシビス(2−エトキシエタ
ン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メトキシ
エタン)、2,2’−エチレンジオキシビス(2−メト
キシエタン)等のエーテル類が挙げられる。記録液中の
水溶性有機溶剤の含有割合は、50質量%以下が好まし
く、5〜40質量%の範囲が特に好ましい。
【0064】本発明の記録液に添加することが出来る界
面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性イオン性、
非イオン性のいずれでも良い。
面活性剤は、アニオン性、カチオン性、両性イオン性、
非イオン性のいずれでも良い。
【0065】アニオン性界面活性剤としては、例えば、
ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、半硬化
牛脂脂肪酸ナトリウム、等の脂肪酸塩類;ドデシル硫酸
ナトリウム、ドデシル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチ
ル)アンモニウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等のア
ルキル硫酸エステル塩類;ノニルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オ
クタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のベンゼン
スルホン酸塩類;ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフ
タレンスルホン酸塩類;スルホコハク酸ジドデシルナト
リウム、スルホコハク酸ジオクタデシルナトリウム等の
スルホコハク酸エステル塩類;ポリオキシエチレンドデ
シルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデ
シルエーテル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモ
ニウム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエー
テル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン硫酸エステ
ル塩類;ドデシルリン酸カリウム、オクタデシルリン酸
ナトリウム等のリン酸エステル塩類等が挙げられる。
ステアリン酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、半硬化
牛脂脂肪酸ナトリウム、等の脂肪酸塩類;ドデシル硫酸
ナトリウム、ドデシル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチ
ル)アンモニウム、オクタデシル硫酸ナトリウム等のア
ルキル硫酸エステル塩類;ノニルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、オ
クタデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルジ
フェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム等のベンゼン
スルホン酸塩類;ドデシルナフタレンスルホン酸ナトリ
ウム、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物等のナフ
タレンスルホン酸塩類;スルホコハク酸ジドデシルナト
リウム、スルホコハク酸ジオクタデシルナトリウム等の
スルホコハク酸エステル塩類;ポリオキシエチレンドデ
シルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンドデ
シルエーテル硫酸トリ(2−ヒドロキシエチル)アンモ
ニウム、ポリオキシエチレンオクタデシルエーテル硫酸
ナトリウム、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエー
テル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレン硫酸エステ
ル塩類;ドデシルリン酸カリウム、オクタデシルリン酸
ナトリウム等のリン酸エステル塩類等が挙げられる。
【0066】カチオン性界面活性剤としては、例えば、
酢酸オクタデシルアンモニウム、ヤシ油アミン酢酸塩等
のアルキルアミン塩類;塩化ドデシルトリメチルアンモ
ニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩
化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシル
ベンジルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム
塩類が挙げられる。
酢酸オクタデシルアンモニウム、ヤシ油アミン酢酸塩等
のアルキルアミン塩類;塩化ドデシルトリメチルアンモ
ニウム、塩化オクタデシルトリメチルアンモニウム、塩
化ジオクタデシルジメチルアンモニウム、塩化ドデシル
ベンジルジメチルアンモニウム等の第4級アンモニウム
塩類が挙げられる。
【0067】両性イオン性活性剤としては、例えばドデ
シルベタイン、オクタデシルベタイン等のアルキルベタ
イン類;ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオ
キシド類等が挙げられる。
シルベタイン、オクタデシルベタイン等のアルキルベタ
イン類;ドデシルジメチルアミンオキシド等のアミンオ
キシド類等が挙げられる。
【0068】非イオン性界面活性剤としては、例えばポ
リオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレ
ンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデ
シルエーテル、ポリオキシエチレン(9−オクタデセニ
ル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンフェニルエーテル類;ポリ酸化エチレン、コ
−ポリ酸化エチレン酸化プロピレン等のオキシラン重合
体類;ソルビタンドデカン酸エステル、ソルビタンヘキ
サデカン酸エステル、ソルビタンオクタデカン酸エステ
ル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ソル
ビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンドデカン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンヘキサデカン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンオクタデカン酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンオクタデカン酸トリエステル、
ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタ
デセン酸)トリエステル等のソルビタン脂肪酸エステル
類;ポリオキシエチレンソルビトール(9−オクタデセ
ン酸)テトラエステル等のソルビトール脂肪酸エステル
類;グリセリンオクタデカン酸エステル、グリセリン
(9−オクタデセン酸)エステル等のグリセリン脂肪酸
エステル類が挙げられる。これらの非イオン性活性剤の
中でもHLBが14以上のものが特に好ましい。
リオキシエチレンドデシルエーテル、ポリオキシエチレ
ンヘキサデシルエーテル、ポリオキシエチレンオクタデ
シルエーテル、ポリオキシエチレン(9−オクタデセニ
ル)エーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル
類;ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテル等のポリオキ
シエチレンフェニルエーテル類;ポリ酸化エチレン、コ
−ポリ酸化エチレン酸化プロピレン等のオキシラン重合
体類;ソルビタンドデカン酸エステル、ソルビタンヘキ
サデカン酸エステル、ソルビタンオクタデカン酸エステ
ル、ソルビタン(9−オクタデセン酸)エステル、ソル
ビタン(9−オクタデセン酸)トリエステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンドデカン酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタンヘキサデカン酸エステル、ポリオキ
シエチレンソルビタンオクタデカン酸エステル、ポリオ
キシエチレンソルビタンオクタデカン酸トリエステル、
ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタデセン酸)
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン(9−オクタ
デセン酸)トリエステル等のソルビタン脂肪酸エステル
類;ポリオキシエチレンソルビトール(9−オクタデセ
ン酸)テトラエステル等のソルビトール脂肪酸エステル
類;グリセリンオクタデカン酸エステル、グリセリン
(9−オクタデセン酸)エステル等のグリセリン脂肪酸
エステル類が挙げられる。これらの非イオン性活性剤の
中でもHLBが14以上のものが特に好ましい。
【0069】本発明の水性記録液に添加されても良い水
溶性樹脂としては、例えばにかわ、ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、アラビアゴム、フィッシュグリュー、
アルギン酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酸化エチレ
ン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリド
ン、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合
体等が挙げられる。
溶性樹脂としては、例えばにかわ、ゼラチン、カゼイ
ン、アルブミン、アラビアゴム、フィッシュグリュー、
アルギン酸、メチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ酸化エチレ
ン、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリ
アクリル酸、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリド
ン、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、アクリル酸エステル−アクリル酸共重合
体等が挙げられる。
【0070】水溶性樹脂は、定着性や粘度調節、速乾性
を挙げる目的で、必要に応じて使用されるものであり、
記録液に使用する場合の記録液中の水溶性樹脂の含有割
合は、0〜30質量%が好ましく、0〜20質量%が特
に好ましい。
を挙げる目的で、必要に応じて使用されるものであり、
記録液に使用する場合の記録液中の水溶性樹脂の含有割
合は、0〜30質量%が好ましく、0〜20質量%が特
に好ましい。
【0071】本発明の水性記録液は、サインペン、マー
カー等の文具類や各種プリンタ、プロッタ類のインクと
して好適に使用することができ、とりわけ、その優れた
分散性、分散安定性を生かしてインクジェット記録用水
性顔料記録液として好適に使用することができる。
カー等の文具類や各種プリンタ、プロッタ類のインクと
して好適に使用することができ、とりわけ、その優れた
分散性、分散安定性を生かしてインクジェット記録用水
性顔料記録液として好適に使用することができる。
【0072】
【実施例】次に本発明を実施例に基づいて説明する。以
下の部及び%は特に断りのない限り、質量基準である。
下の部及び%は特に断りのない限り、質量基準である。
【0073】(合成例1)(ジハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体;3,10−ジクロロキナクリドンスル
ホン酸ナトリウムA−1の合成) 90℃にした98%硫酸1050部に、攪拌下、2,5
−ジ(メタクロロアニリノ)テレフタル酸350部を仕
込み、85分かけてスルホン化反応を行った。その後、
反応温度を120℃にして3時間かけて環化閉環反応を
行った。引き続き、上記反応で得られた反応混合物を、
45℃の水7000部中に加えて、攪拌を30分行い、
生成物を析出させた。得られた生成物を濾過してウエッ
トケーキとした後、当該ウエットケーキを、攪拌下、8
0℃の水7000部に分散させスラリー状態にした。ス
ラリー状態にした生成物に、水酸化ナトリウムを加えて
pHを11に調整して、乾燥時固形分5.5%の生成物
A−1のスラリーを得た。
ルホン酸誘導体;3,10−ジクロロキナクリドンスル
ホン酸ナトリウムA−1の合成) 90℃にした98%硫酸1050部に、攪拌下、2,5
−ジ(メタクロロアニリノ)テレフタル酸350部を仕
込み、85分かけてスルホン化反応を行った。その後、
反応温度を120℃にして3時間かけて環化閉環反応を
行った。引き続き、上記反応で得られた反応混合物を、
45℃の水7000部中に加えて、攪拌を30分行い、
生成物を析出させた。得られた生成物を濾過してウエッ
トケーキとした後、当該ウエットケーキを、攪拌下、8
0℃の水7000部に分散させスラリー状態にした。ス
ラリー状態にした生成物に、水酸化ナトリウムを加えて
pHを11に調整して、乾燥時固形分5.5%の生成物
A−1のスラリーを得た。
【0074】(合成例2)(ジハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体;3,10−ジクロロキナクリドンスル
ホン酸アルミニウムA−2の合成) 合成例1で得られた生成物A−1のスラリーに硫酸バン
ド300部を加え、2時間攪拌した後、水酸化ナトリウ
ムを加えてpHを6に調整した。これを、濾過、水洗し
て乾燥時固形分21.8%の生成物A−2のウェットケ
ーキを得た。
ルホン酸誘導体;3,10−ジクロロキナクリドンスル
ホン酸アルミニウムA−2の合成) 合成例1で得られた生成物A−1のスラリーに硫酸バン
ド300部を加え、2時間攪拌した後、水酸化ナトリウ
ムを加えてpHを6に調整した。これを、濾過、水洗し
て乾燥時固形分21.8%の生成物A−2のウェットケ
ーキを得た。
【0075】(合成例3)(アニオン性基含有有機高分
子化合物(皮膜形成性樹脂)の合成 攪拌装置、滴下装置、温度センサー、および上部に窒素
導入装置を有する環流装置を取り付けた反応容器を有す
る自動重合反応装置(重合試験器DSL−2AS型、轟
産業(株)製)の反応容器にメチルエチルケトン500
部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。
反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら75℃に昇温させ
た後、滴下装置よりメタクリル酸n−ブチル202.6
部、アクリル酸n−ブチル22.8部、メタクリル酸2
−ヒドロキシエチル75.0部、メタクリル酸100.
0部、スチレン99.6部および「パーブチル O」
(有効成分ペルオキシ2−エチルヘキサン酸t−ブチ
ル、日本油脂(株)製)40.0部の混合液を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、さらに同温度で15時間反
応を継続させて、酸価130、ガラス転移温度(計算
値)54℃、重量平均分子量22,500のアニオン性
基含有有機高分子化合物溶液を得た。反応終了後、メチ
ルエチルケトンの一部を減圧留去し、樹脂溶液の不揮発
分を50重量%に調整した。
子化合物(皮膜形成性樹脂)の合成 攪拌装置、滴下装置、温度センサー、および上部に窒素
導入装置を有する環流装置を取り付けた反応容器を有す
る自動重合反応装置(重合試験器DSL−2AS型、轟
産業(株)製)の反応容器にメチルエチルケトン500
部を仕込み、攪拌しながら反応容器内を窒素置換した。
反応容器内を窒素雰囲気に保ちながら75℃に昇温させ
た後、滴下装置よりメタクリル酸n−ブチル202.6
部、アクリル酸n−ブチル22.8部、メタクリル酸2
−ヒドロキシエチル75.0部、メタクリル酸100.
0部、スチレン99.6部および「パーブチル O」
(有効成分ペルオキシ2−エチルヘキサン酸t−ブチ
ル、日本油脂(株)製)40.0部の混合液を2時間か
けて滴下した。滴下終了後、さらに同温度で15時間反
応を継続させて、酸価130、ガラス転移温度(計算
値)54℃、重量平均分子量22,500のアニオン性
基含有有機高分子化合物溶液を得た。反応終了後、メチ
ルエチルケトンの一部を減圧留去し、樹脂溶液の不揮発
分を50重量%に調整した。
【0076】実施例1(カーボンブラック及びジハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する顔料組成物
B−1の合成) 2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸100部を
リン酸濃度84.0重量%のポリリン酸300部の存在
下に、125℃で3時間撹拌しながら脱水縮合反応させ
ることにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタ
ル酸を縮合環化させて2,9−ジメチルキナクリドンを
含有する反応混合物を得た。この反応混合物を、その7
200部の30℃の水中に注いで懸濁水を得た。これを
濾過した後、濾取した残渣を60℃の湯、及び0.5%
の水酸化ナトリウム水溶液を順次用いて洗浄して乾燥固
形分27.9%のジメチルキナクリドン粗顔料のウェッ
トケーキを得た。
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する顔料組成物
B−1の合成) 2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸100部を
リン酸濃度84.0重量%のポリリン酸300部の存在
下に、125℃で3時間撹拌しながら脱水縮合反応させ
ることにより、2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタ
ル酸を縮合環化させて2,9−ジメチルキナクリドンを
含有する反応混合物を得た。この反応混合物を、その7
200部の30℃の水中に注いで懸濁水を得た。これを
濾過した後、濾取した残渣を60℃の湯、及び0.5%
の水酸化ナトリウム水溶液を順次用いて洗浄して乾燥固
形分27.9%のジメチルキナクリドン粗顔料のウェッ
トケーキを得た。
【0077】得られたウェットケーキ340部、イソブ
タノール370部、水490部を混合して成る懸濁物を
密閉系にて115℃で5時間攪拌し、顔料化を行った。
このようにして得た懸濁物にカーボンブラック(三菱化
学(株)製MA−220)0.05部、合成例2で得ら
れた3,10−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミ
ニウム(A−2)のウェットケーキ23部を添加して、
1時間攪拌した後、濾過し、濾取した残渣を湯洗し、こ
れを乾燥させ、粉砕して顔料組成物B−1を得た。
タノール370部、水490部を混合して成る懸濁物を
密閉系にて115℃で5時間攪拌し、顔料化を行った。
このようにして得た懸濁物にカーボンブラック(三菱化
学(株)製MA−220)0.05部、合成例2で得ら
れた3,10−ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミ
ニウム(A−2)のウェットケーキ23部を添加して、
1時間攪拌した後、濾過し、濾取した残渣を湯洗し、こ
れを乾燥させ、粉砕して顔料組成物B−1を得た。
【0078】実施例2(カーボンブラックを含有する顔
料組成物B−2の合成) 顔料化時、ジメチルキナクリドン粗顔料のウェットケー
キ340部の代わりに同ウエットケーキ358部を用
い、懸濁液への3,10−ジクロロキナクリドンスルホ
ン酸アルミニウムA−2のウェットケーキ23部の添加
を省略した以外は実施例1と同様にして顔料組成物B−
2を得た。
料組成物B−2の合成) 顔料化時、ジメチルキナクリドン粗顔料のウェットケー
キ340部の代わりに同ウエットケーキ358部を用
い、懸濁液への3,10−ジクロロキナクリドンスルホ
ン酸アルミニウムA−2のウェットケーキ23部の添加
を省略した以外は実施例1と同様にして顔料組成物B−
2を得た。
【0079】比較例1(キナクリドン系顔料組成物B−
3の合成) 顔料化時、ジメチルキナクリドン粗顔料のウェットケー
キ340部の代わりに同ウエットケーキ358部を用
い、懸濁液へのMA−220の0.05部、3,10−
ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム(A−
2)のウェットケーキ23部の添加を省略した以外は実
施例1と同様にしてカーボンブラックを含有しないキナ
クリドン系顔料組成物B−3を得た。
3の合成) 顔料化時、ジメチルキナクリドン粗顔料のウェットケー
キ340部の代わりに同ウエットケーキ358部を用
い、懸濁液へのMA−220の0.05部、3,10−
ジクロロキナクリドンスルホン酸アルミニウム(A−
2)のウェットケーキ23部の添加を省略した以外は実
施例1と同様にしてカーボンブラックを含有しないキナ
クリドン系顔料組成物B−3を得た。
【0080】実施例3(カーボンブラック及びジハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する顔料組成物
B−4の合成) 合成例1と同様にして乾燥固形分32.0%のジメチル
キナクリドン粗顔料のウェットケーキを得た。得られた
ウェットケーキ297部、MA−220の0.05部、
合成例2で得られた3,10−ジクロロキナクリドンス
ルホン酸アルミニウム(A−2)のウェットケーキ23
部、イソブタノール370部、水540部を混合して成
る懸濁物を密閉系にて115℃で5時間攪拌し、顔料化
を行った。この懸濁物を濾過し、濾取した残渣を湯洗
し、これを乾燥させ、粉砕して顔料組成物B−4を得
た。
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する顔料組成物
B−4の合成) 合成例1と同様にして乾燥固形分32.0%のジメチル
キナクリドン粗顔料のウェットケーキを得た。得られた
ウェットケーキ297部、MA−220の0.05部、
合成例2で得られた3,10−ジクロロキナクリドンス
ルホン酸アルミニウム(A−2)のウェットケーキ23
部、イソブタノール370部、水540部を混合して成
る懸濁物を密閉系にて115℃で5時間攪拌し、顔料化
を行った。この懸濁物を濾過し、濾取した残渣を湯洗
し、これを乾燥させ、粉砕して顔料組成物B−4を得
た。
【0081】実施例4(カーボンブラック、ジハロゲノ
キナクリドンスルホン酸誘導体及びその他のキナクリド
ン顔料誘導体を含有する水性顔料分散体C−1の作製) 冷却用ジャケットを備えた混合槽に、顔料として実施例
1で合成した顔料組成物(B−1)95部、フタルイミ
ドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン(平均フ
タルイミドメチル基数1.4)5部と、合成例3で得た
アニオン性基含有有機高分子化合物の溶液40部、25
%水酸化ナトリウム水溶液7.4部、メチルエチルケト
ン30部、および水222.6部、を仕込み、攪拌、混
合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを
充填した分散装置(SCミル SC100/32型、三
井鉱山(株)製)に通し、循環方式(分散装置より出た
分散液を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分
散装置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャ
ケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保た
れるようにした。
キナクリドンスルホン酸誘導体及びその他のキナクリド
ン顔料誘導体を含有する水性顔料分散体C−1の作製) 冷却用ジャケットを備えた混合槽に、顔料として実施例
1で合成した顔料組成物(B−1)95部、フタルイミ
ドメチル化−3,10−ジクロロキナクリドン(平均フ
タルイミドメチル基数1.4)5部と、合成例3で得た
アニオン性基含有有機高分子化合物の溶液40部、25
%水酸化ナトリウム水溶液7.4部、メチルエチルケト
ン30部、および水222.6部、を仕込み、攪拌、混
合した。混合液を直径0.3mmのジルコニアビーズを
充填した分散装置(SCミル SC100/32型、三
井鉱山(株)製)に通し、循環方式(分散装置より出た
分散液を混合槽に戻す方式)により6時間分散した。分
散装置の回転数は2,700回転/分とし、冷却用ジャ
ケットには冷水を通して分散液温度が40℃以下に保た
れるようにした。
【0082】分散終了後、混合槽より分散原液を抜き採
り、次いで水800部で混合槽および分散装置流路を洗
浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
り、次いで水800部で混合槽および分散装置流路を洗
浄し、分散原液と合わせて希釈分散液を得た。
【0083】ガラス製蒸留装置に希釈分散液を入れ、メ
チルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温ま
で放冷後、攪拌しながら2%塩酸を滴下してpH4.5
に調整したのち、固形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、
水洗した。ケーキを容器に採り、25%水酸化カリウム
水溶液10部を加えた後、ディスパ(TKホモディスパ
20型、特殊機化工(株)製)にて分散し、さらに遠心
分離器(50A−IV型、(株)佐久間製作所)にて粗
大粒子を除去したのち、不揮発分を20%に調整して、
水性顔料分散体C−1を得た。
チルエチルケトンの全量と水の一部を留去した。室温ま
で放冷後、攪拌しながら2%塩酸を滴下してpH4.5
に調整したのち、固形分をヌッチェ式濾過装置で濾過、
水洗した。ケーキを容器に採り、25%水酸化カリウム
水溶液10部を加えた後、ディスパ(TKホモディスパ
20型、特殊機化工(株)製)にて分散し、さらに遠心
分離器(50A−IV型、(株)佐久間製作所)にて粗
大粒子を除去したのち、不揮発分を20%に調整して、
水性顔料分散体C−1を得た。
【0084】実施例5(カーボンブラックとその他のキ
ナクリドン顔料誘導体とを含有する水性顔料分散体C−
2の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに実施例2で合成した顔料組成物(B−
2)95部を用いた以外は、実施例4と同様にして水性
顔料分散体C−2を得た。
ナクリドン顔料誘導体とを含有する水性顔料分散体C−
2の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに実施例2で合成した顔料組成物(B−
2)95部を用いた以外は、実施例4と同様にして水性
顔料分散体C−2を得た。
【0085】比較例2(キナクリドン系水性顔料分散体
C−3の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに比較例1で合成したキナクリドン系顔
料組成物(B―3)95部を用いた以外は、実施例4と
同様にしてカーボンブラックもハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体も含有しないキナクリドン系水性顔料分
散体C−3を得た。
C−3の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに比較例1で合成したキナクリドン系顔
料組成物(B―3)95部を用いた以外は、実施例4と
同様にしてカーボンブラックもハロゲノキナクリドンス
ルホン酸誘導体も含有しないキナクリドン系水性顔料分
散体C−3を得た。
【0086】実施例6(カーボンブラック及びジハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する水性顔料分
散体C−4の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに実施例3で合成した顔料組成物(B−
4)95部を用いた以外は、実施例4と同様にして水性
顔料分散体C−4を得た。
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する水性顔料分
散体C−4の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに実施例3で合成した顔料組成物(B−
4)95部を用いた以外は、実施例4と同様にして水性
顔料分散体C−4を得た。
【0087】実施例7(カーボンブラック及びジハロゲ
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する水性顔料分
散体C−5の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに比較例1で合成したキナクリドン系顔
料組成物(B−3)90部、カーボンブラック(三菱化
学(株)製#960)0.05部、合成例1で合成した
3,10−ジクロロキナクリドンスルホン酸ナトリウム
(A−1)のスラリー91部を用い、水の添加量を22
2.6部の代わりに136.5部とした以外は、実施例
4と同様にして水性顔料分散体C−5を得た。
ノキナクリドンスルホン酸誘導体を含有する水性顔料分
散体C−5の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部の代わりに比較例1で合成したキナクリドン系顔
料組成物(B−3)90部、カーボンブラック(三菱化
学(株)製#960)0.05部、合成例1で合成した
3,10−ジクロロキナクリドンスルホン酸ナトリウム
(A−1)のスラリー91部を用い、水の添加量を22
2.6部の代わりに136.5部とした以外は、実施例
4と同様にして水性顔料分散体C−5を得た。
【0088】(分散体作製例1)(カーボンブラックの
みの水性顔料分散体C−6の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部、フタルイミドメチル化−3,10−ジクロロキ
ナクリドン(平均フタルイミドメチル基数1.4)5部
の代わりにカーボンブラック(三菱化学製#960)1
00部だけを用いた以外は、実施例4と同様にしてカー
ボンブラック水性顔料分散体C−6を得た。
みの水性顔料分散体C−6の作製) 顔料として、実施例1で合成した顔料組成物(B−1)
95部、フタルイミドメチル化−3,10−ジクロロキ
ナクリドン(平均フタルイミドメチル基数1.4)5部
の代わりにカーボンブラック(三菱化学製#960)1
00部だけを用いた以外は、実施例4と同様にしてカー
ボンブラック水性顔料分散体C−6を得た。
【0089】実施例8(カーボンブラックを含有する水
性顔料分散体C−7の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.95部と分散体作製例1で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.05部を混合して
水性顔料分散体C−7を得た。
性顔料分散体C−7の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.95部と分散体作製例1で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.05部を混合して
水性顔料分散体C−7を得た。
【0090】実施例9(カーボンブラックを含有する水
性顔料分散体C−8の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.90部と分散体作製例1で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.10部を混合して
水性顔料分散体C−8を得た。
性顔料分散体C−8の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.90部と分散体作製例1で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.10部を混合して
水性顔料分散体C−8を得た。
【0091】比較例3(カーボンブラックを過剰に含有
する水性顔料分散体C−9の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.80部と分散体作製例6で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.20部を混合して
水性顔料分散体C−9を得た。
する水性顔料分散体C−9の作製) 比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体C―
3の99.80部と分散体作製例6で作製したカーボン
ブラック水性顔料分散体C−6の0.20部を混合して
水性顔料分散体C−9を得た。
【0092】実施例10〜15及び比較例4〜5(水性
顔料記録液の調整例) 上記で得られた水性顔料分散体C−1からC−9を用
い、特開平10−95941号公報記載の実施例(イン
ク組成物の調整)を参考にして、下記組成にてインクジ
ェットプリンタ用水性顔料記録液(D−1〜9)を調整
した。
顔料記録液の調整例) 上記で得られた水性顔料分散体C−1からC−9を用
い、特開平10−95941号公報記載の実施例(イン
ク組成物の調整)を参考にして、下記組成にてインクジ
ェットプリンタ用水性顔料記録液(D−1〜9)を調整
した。
【0093】
水性顔料分散体 30部トリエチレンク゛リコール
モノ-n-フ゛チルエーテル 10部シ゛エチレンク゛リコール
15部サーフィノール
465(エアフ゜ロタ゛クツ社製) 0.8部
水 44.2部
【0094】実施例16
上記比較例2で作製したキナクリドン系水性顔料分散体
C−3を用いて上記実施例10と同様にして作製したキ
ナクリドン系水性顔料記録液(D−3)99.95部
と、上記分散体作製例1で作製したカーボンブラックの
みの水性顔料分散体C−3を用いて上記実施例10と同
様にして作製したカーボンブラック水性顔料記録液(D
−6)0.05部を混合して水性顔料記録液(D−1
0)を得た。
C−3を用いて上記実施例10と同様にして作製したキ
ナクリドン系水性顔料記録液(D−3)99.95部
と、上記分散体作製例1で作製したカーボンブラックの
みの水性顔料分散体C−3を用いて上記実施例10と同
様にして作製したカーボンブラック水性顔料記録液(D
−6)0.05部を混合して水性顔料記録液(D−1
0)を得た。
【0095】印字評価
上記実施例で調製したカーボンブラックを含有する水性
顔料記録液D−1、2、4、5、7、8及び10を用
い、インクジェットプリンター(MJ−8000C型、
セイコーエプソン(株)製)にてコピー用紙(ゼロック
ス(株)製)に印字した。印字物の発色濃度をグレタグ
濃度計D−196(グレタグマクベス社製)にて測定
し、色相を目視にて評価した。これらは発色濃度が高
く、着色力に優れ色相鮮明であった。結果を表1に示
す。
顔料記録液D−1、2、4、5、7、8及び10を用
い、インクジェットプリンター(MJ−8000C型、
セイコーエプソン(株)製)にてコピー用紙(ゼロック
ス(株)製)に印字した。印字物の発色濃度をグレタグ
濃度計D−196(グレタグマクベス社製)にて測定
し、色相を目視にて評価した。これらは発色濃度が高
く、着色力に優れ色相鮮明であった。結果を表1に示
す。
【0096】また、上記比較例で調製したカーボンブラ
ックを含有しないキナクリドン系水性顔料記録液D−
3、およびカーボンブラックを過剰に含有する水性顔料
記録液D−9を用い、上記と同様にして印字を行い、発
色濃度、色相の評価を行った。これらは、発色濃度、色
相の鮮明さに劣っていた。結果を表1に示す。
ックを含有しないキナクリドン系水性顔料記録液D−
3、およびカーボンブラックを過剰に含有する水性顔料
記録液D−9を用い、上記と同様にして印字を行い、発
色濃度、色相の評価を行った。これらは、発色濃度、色
相の鮮明さに劣っていた。結果を表1に示す。
【0097】
【表1】表 1
【0098】尚、表1中のカーボンブラック含有量は、
キナクリドン系顔料に対する含有量を示す。
キナクリドン系顔料に対する含有量を示す。
【0099】上記実施例からカーボンブラックを含有す
る本発明の水性顔料記録液は、総じて優れた発色濃度を
有し、着色力に優れることがわかる。
る本発明の水性顔料記録液は、総じて優れた発色濃度を
有し、着色力に優れることがわかる。
【0100】実施例10と実施例11の対比からわかる
様に、カーボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホ
ン酸誘導体とその他のキナクリドン顔料誘導体を含む水
性顔料記録液は、カーボンブラックとその他のキナクリ
ドン顔料誘導体を含む水性顔料記録液に比べて、より優
れた発色濃度を有し、着色力に優れることがわかる。
様に、カーボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホ
ン酸誘導体とその他のキナクリドン顔料誘導体を含む水
性顔料記録液は、カーボンブラックとその他のキナクリ
ドン顔料誘導体を含む水性顔料記録液に比べて、より優
れた発色濃度を有し、着色力に優れることがわかる。
【0101】実施例10と実施例13の対比からわかる
様に、カーボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホ
ン酸誘導体とその他のキナクリドン顔料誘導体を含む水
性顔料記録液において、水性顔料分散体に含ませるカー
ボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体
とその他のキナクリドン顔料誘導体は、その前段の顔料
組成物調製時に含ませた水性顔料分散体を用いて調製し
た水性記録液の方が、分散体調製時にそれを含ませた水
性顔料分散体を用いて調製した水性記録液よりも、優れ
た発色濃度を有し、着色力に優れることがわかる。
様に、カーボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホ
ン酸誘導体とその他のキナクリドン顔料誘導体を含む水
性顔料記録液において、水性顔料分散体に含ませるカー
ボンブラックとハロゲノキナクリドンスルホン酸誘導体
とその他のキナクリドン顔料誘導体は、その前段の顔料
組成物調製時に含ませた水性顔料分散体を用いて調製し
た水性記録液の方が、分散体調製時にそれを含ませた水
性顔料分散体を用いて調製した水性記録液よりも、優れ
た発色濃度を有し、着色力に優れることがわかる。
【0102】実施例14と実施例15と、比較例4と比
較例5からわかる様に、カーボンブラックの含有量は、
多くても少なくても意図する発色濃度が得られないこと
がわかる。
較例5からわかる様に、カーボンブラックの含有量は、
多くても少なくても意図する発色濃度が得られないこと
がわかる。
【0103】
【発明の効果】本発明のキナクリドン系顔料組成物は、
それから水性顔料分散体を調整した場合に発色濃度が優
れた水性顔料分散体が提供できるという格別顕著な効果
を奏する。また本発明のキナクリドン系水性顔料分散体
は、これを用いて例えば水性顔料記録液を調整した場合
に発色濃度が優れた水性顔料記録液が提供できるという
格別顕著な効果を奏する。さらに本発明のキナクリドン
系水性顔料記録液は、これをインクジェット記録に用い
ると発色濃度が優れた印字画像が提供できるという格別
顕著な効果を奏する。
それから水性顔料分散体を調整した場合に発色濃度が優
れた水性顔料分散体が提供できるという格別顕著な効果
を奏する。また本発明のキナクリドン系水性顔料分散体
は、これを用いて例えば水性顔料記録液を調整した場合
に発色濃度が優れた水性顔料記録液が提供できるという
格別顕著な効果を奏する。さらに本発明のキナクリドン
系水性顔料記録液は、これをインクジェット記録に用い
ると発色濃度が優れた印字画像が提供できるという格別
顕著な効果を奏する。
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09B 67/46 C09D 11/00
C09D 11/00 B41J 3/04 101Y
Fターム(参考) 2C056 EA13 FC01
2H086 BA53 BA55 BA59 BA62
4J039 BA04 BC50 BE01 GA21 GA24
GA26
Claims (8)
- 【請求項1】 キナクリドン系顔料と、キナクリドン系
顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質
量部のカーボンブラックとを含有することを特徴とする
顔料組成物。 - 【請求項2】 更にハロゲノキナクリドンスルホン酸誘
導体を含有する請求項1記載の顔料組成物。 - 【請求項3】 キナクリドン系顔料と、キナクリドン系
顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質
量部のカーボンブラックとを含有することを特徴とする
水性顔料分散体。 - 【請求項4】 更にハロゲノキナクリドンスルホン酸誘
導体を含有する請求項3記載の水性顔料分散体。 - 【請求項5】 更にアニオン性基含有有機高分子化合物
を含有する請求項3または4記載の水性顔料分散体。 - 【請求項6】 更にアニオン性基含有有機高分子化合物
を含有し、キナクリドン系顔料とアニオン性基含有有機
高分子化合物とが、アニオン性基含有有機高分子化合物
によって被覆されたキナクリドン系顔料となっている請
求項3または4記載の水性顔料分散体。 - 【請求項7】 キナクリドン系顔料と、キナクリドン系
顔料100質量部当たり少なくとも0.01〜0.1質
量部のカーボンブラックを含有することを特徴とする水
性顔料記録液。 - 【請求項8】 更にハロゲノキナクリドンスルホン酸誘
導体を含有する請求項7記載の水性顔料記録液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053587A JP2003253151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 顔料組成物、水性顔料分散体及び水性顔料記録液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002053587A JP2003253151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 顔料組成物、水性顔料分散体及び水性顔料記録液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003253151A true JP2003253151A (ja) | 2003-09-10 |
Family
ID=28664976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002053587A Pending JP2003253151A (ja) | 2002-02-28 | 2002-02-28 | 顔料組成物、水性顔料分散体及び水性顔料記録液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003253151A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006117880A (ja) * | 2004-10-25 | 2006-05-11 | Pilot Ink Co Ltd | 筆記具用水性インキ組成物及びそれを用いた筆記具 |
US7077898B2 (en) * | 2003-07-17 | 2006-07-18 | Ciba Specialty Chemicals Corporation | Black pigment compositions |
JP2009062457A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Fujifilm Corp | 加工顔料、それを用いた顔料分散組成物、着色感光性組成物、及び、カラーフィルタ |
US8343709B2 (en) | 2007-09-06 | 2013-01-01 | Fujifilm Corporation | Processed pigment, pigment-dispersed composition, colored photosensitive composition, color filter, liquid crystal display element, and solid image pickup element |
KR20150068409A (ko) * | 2012-10-12 | 2015-06-19 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 점도 안정성이 향상된 수성 코팅 조성물 |
-
2002
- 2002-02-28 JP JP2002053587A patent/JP2003253151A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20150068409A (ko) * | 2012-10-12 | 2015-06-19 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 점도 안정성이 향상된 수성 코팅 조성물 |
KR102044184B1 (ko) | 2012-10-12 | 2019-11-13 | 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 | 점도 안정성이 향상된 수성 코팅 조성물 |
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