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JP2000169920A - 形状記憶特性及び超弾性を有する銅系合金及びその製造方法 - Google Patents

形状記憶特性及び超弾性を有する銅系合金及びその製造方法

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JP2000169920A
JP2000169920A JP34443598A JP34443598A JP2000169920A JP 2000169920 A JP2000169920 A JP 2000169920A JP 34443598 A JP34443598 A JP 34443598A JP 34443598 A JP34443598 A JP 34443598A JP 2000169920 A JP2000169920 A JP 2000169920A
Authority
JP
Japan
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copper
based alloy
weight
crystal orientation
single phase
Prior art date
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Application number
JP34443598A
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English (en)
Inventor
Kiyohito Ishida
清仁 石田
Ryosuke Kainuma
亮介 貝沼
Yuji Sudo
祐司 須藤
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Original Assignee
Individual
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた加工性を維持しながら、高い形状記憶
特性及び超弾性を持つ銅系合金、及びその製造方法を提
供する。 【解決手段】 結晶組織はβ単相の結晶方位が揃ってい
る再結晶集合組織である形状記憶特性及び超弾性銅系合
金であり、焼鈍を含む冷間加工により成形し、溶体化処
理、焼入れ及び時効処理を行って製造され、かつ電子背
面散乱パターン法によって測定された加工方向における
β単相の特定結晶方位の存在頻度が2.0 以上になるよう
な最終焼鈍後の合計加工率で冷間加工を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銅系合金及びその製
造方法に関し、特に形状記憶特性及び超弾性に優れた銅
系合金及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TiNi合金、銅系合金等の形状記憶合
金は、マルテンサイト変態の逆変態に付随して顕著な形
状記憶効果及び超弾性を示すことが良く知られている。
なかでもTiNi合金は生活環境温度近辺で優れた機能
を持つことから、電子レンジのダンパー、エアコン風向
制御、炊飯器蒸気調圧弁、建築用の換気口、携帯電話の
アンテナ、眼鏡フレーム等の幅広い分野で実用化されて
いる。TiNiは、銅系合金に比して繰り返し特性、耐
食性等多くの点で優れているが、コストが銅系合金の1
0倍以上であり、その点でより低コストの合金が望まれ
ている。
【0003】そのような要望の中で、コスト的に有利な
銅系形状記憶合金についての実用化研究がなされてき
た。しかし、銅系合金には冷間加工性の悪いものが多
く、実用化への障害となっている。そこで、本発明者ら
は冷間加工性に優れたβ単相構造のCu−Al−Mn系
形状記憶合金について先に提案した(特開平7-62472
号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
製造したCu−Al−Mn系形状記憶合金の特性、特に
超弾性が十分ではなく、90%以上の形状回復を示す最
大与ひずみは2〜3%程度である。その理由として、溶
体化処理後の焼入れは900℃もの高温から行うため
に、結晶粒の成長が避けられず、さらに特定の結晶方位
が得られないことが挙げられる。
【0005】従って、本発明の目的は、これらの問題を
解決し、優れた加工性を維持しながら、高い形状記憶特
性及び超弾性を持つ銅系合金、及びその製造方法を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を鑑み鋭意研究
の結果、本発明者らは結晶組織中のβ単相の結晶方位を
揃えることにより、形状記憶特性及び超弾性が大きく向
上することを発見し、また、冷間加工時の加工率及び溶
体化処理がβ単相の結晶方位の揃え具合に関係している
ことを発見し、本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明の銅系合金は、形状記憶
及び超弾性を有し、実質的にβ単相からなる銅系合金で
あり、結晶組織は前記β単相の結晶方位が揃っている再
結晶集合組織であることを特徴とする。
【0008】また上記銅系合金を製造する本発明の方法
は、焼鈍を含む冷間加工により成形し、溶体化処理、焼
入れ及び時効処理を行って、実質β単相からなる銅系合
金を製造し、電子背面散乱パターン法によって測定され
た前記加工方向における前記β単相の特定結晶方位の存
在頻度が2.0 以上になるような最終焼鈍後の合計加工率
で前記冷間加工を行うことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の銅系合金は、実質的にβ
単相からなり、β単相の<110>、<100>等の特
定の結晶方位が圧延又は伸線などの冷間加工方向に揃え
た再結晶集合組織になっている。電子背面散乱パターン
(electron back scattering pattern)法で測定された
合金組織の結晶方位の存在頻度で表せば、本発明の銅系
合金の加工方向における特定結晶方位の存在頻度は2.0
以上であり、好ましくは2.5 以上である。以下は本発明
の銅系合金について詳細に説明する。
【0010】[1] 銅系合金の組成 本発明の銅系合金は高温でβ相(体心立方)単相に、低
温でβ+α(面心立方)の2相組織になる合金であり、
少なくともCu及びAlを含有している。本発明の銅系
合金の好ましい具体例として、3〜10重量%のAl、
及び5〜20重量%のMnを含有し、残部Cuと不可避
的不純物からなる組成が挙げられる。
【0011】Al元素の含有量が3重量%未満では、β
単相を形成できず、また10重量%を超えると極めて脆
くなる。Al元素の含有量はMn元素の組成によって変
化するが、好ましいAl元素の含有量は6〜10重量%で
ある。
【0012】Mn元素を含有することにより、β相の存
在範囲が低Al側へ広がり、冷間加工性が著しく向上す
るので、成形加工が容易になる。Mn元素の添加量が5
重量%未満では満足な加工性が得られず、かつβ単相の
領域を形成することができない。またMn元素の添加量
が20重量%を超えると、十分な形状回復特性が得られ
ない。好ましいMnの含有量は8〜12重量%である。
【0013】上記組成のCu−Al−Mn合金は熱間加
工性及び冷間加工性に富み、冷間で20%〜90%又は
それ以上の加工率が可能になり、従来困難であった極細
線、箔、パイプ等に容易に成形加工することができる。
【0014】上記成分元素以外に、本発明の銅系合金は
さらに、Ni、Co、Fe、Ti、V、Cr、Si、N
b、Mo、W、Sn、Mg、P、Be、Sb、Cd、A
s、Zr、Zn、B、C、Ag及びミッシュメタルから
なる群より選ばれた1種又は2種以上を含有することが
できる。その中でも特にNi及び/又はCoが好まし
い。これらの元素は冷間加工性を維持したまま結晶粒を
微細化して銅系合金の強度を向上させる効果を発揮す
る。これらの添加元素の含有量は合計で0. 001〜1
0重量%であるのが好ましく、特に0.001 〜5重量%が
好ましい。これら元素の含有量が10重量%を超えると
マルテンサイト変態温度が低下し、β単相組織が不安定
になる。
【0015】Ni、Co、Fe、Snは基地組織の強化
に有効な元素である。Ni、Feの好ましい含有量はそ
れぞれ0.001 〜3重量%である。CoはまたCoAlの
形成により結晶粒を微細化するが、過剰になると合金の
靭性を低下させる。Coの好ましい含有量は0.001 〜2
重量%である。Snの好ましい含有量は0.001 〜1重量
%である。
【0016】Tiは阻害元素であるN及びOと結合し酸
窒化物を形成する。またBとの複合添加によってボライ
ドを形成し、結晶粒を微細化し、形状回復率を向上させ
る。Tiの好ましい含有量は0.001 〜2重量%である。
【0017】V、Nb、Mo、Zrは硬さを高める効果
を有し、耐摩耗性を向上させる。またこれらの元素はほ
とんど基地に固溶しないので、bcc結晶として析出
し、結晶粒の微細化に有効である。V、Nb、Mo、Z
rの好ましい含有量はそれぞれ0.001 〜1重量%であ
る。
【0018】Crは耐摩耗性及び耐食性を維持するのに
有効な元素である。Crの好ましい含有量は0.001 〜2
重量%である。
【0019】Siは耐食性を向上させる効果を有する。
Siの好ましい含有量は0.001 〜2重量%である。
【0020】Wは基地にほとんど固溶しないので、析出
強化の効果がある。Wの好ましい含有量は0.001 〜1重
量%である。
【0021】Mgは阻害元素であるN及びOを除去する
とともに、阻害元素であるSを硫化物として固定し、熱
間加工性や靭性の向上に効果があるが、多量の添加は粒
界偏析を招き、脆化の原因となる。Mgの好ましい含有
量は0.001 〜0.5 重量%である。
【0022】Pは脱酸剤として作用し、靭性向上の効果
を有する。Pの好ましい含有量は0.01〜0.5 重量%であ
る。
【0023】Be、Sb、Cd、Asは基地組織を強化
する効果を有する。Be、Sb、Cd、Asの好ましい
含有量はそれぞれ0.001 〜1重量%である。
【0024】Znは形状記憶処理温度を上昇させる効果
を有する。Znの好ましい含有量は0.001 〜5重量%で
ある。
【0025】B、Cは結晶組織を微細化する効果があ
る。特にTi、Zrとの複合添加が好ましい。B、Cの
好ましい含有量は0.001 〜0.5 重量%である。
【0026】Agは冷間加工性向上させる効果がある。
Agの好ましい含有量は0.001 〜2重量%である。
【0027】ミッシュメタルは結晶粒を微細化する効果
を有する。ミッシュメタルの好ましい含有量は0.001 〜
5重量%である。
【0028】[2] 銅系合金の製造方法 (a) 銅合金の成形 上記組成の銅合金を溶解鋳造し、熱間圧延、冷間圧延、
プレス等の成形加工法により所望の形状に成形するが、
本発明において溶体化処理直前の成形加工は冷間圧延、
冷間伸線等の冷間加工で行なう。冷間加工を行うことに
より、得られる銅系合金のβ単相の結晶方位が揃うよう
になり、形状記憶特性及び超弾性が向上する。
【0029】合金組織の配向性を高めるためには、最終
焼鈍後の合計加工率が高いほどよいが、その下限につい
ては合金の組成によって異なる。本発明では、電子背面
散乱パターン法により測定されたβ単相の<110>又
は<100>等の特定結晶方位の存在頻度と形状記憶特
性、超弾性特性との関係から、存在頻度の値を目安に合
計加工率を決めることができる。例えば、加工方向にお
けるβ単相の特定結晶方位の存在頻度2.0 以上にする場
合、Cu82.2重量%、Al8.1 重量%、Mn9.7 重量%
の組成を有する合金では合計加工率を50%以上、Cu8
0.4重量%、Al8. 0重量%、Mn9. 5重量%、Ni2.1
重量%の組成を有する合金では合計加工率を30%以上
にする必要がある。最終焼鈍後の合計加工率が低いと合
金組織の結晶方位が揃わず、形状記憶特性及び超弾性の
向上が得られない。
【0030】冷間加工はα相が存在する結晶組織で行う
必要がある。加工性の良いα相を存在させることによ
り、高い冷間加工率が実現でき、それにより結晶方位が
揃いやすくなる。α相の好ましい体積分率が20体積%以
上である。
【0031】(b) 溶体化処理 次にβ単相域温度に加熱し、結晶組織をβ単相に変態さ
せる溶体化処理を行う。
【0032】本発明の好ましい態様として、溶体化処理
後にβ+αの2相域温度に冷却して再度溶体化処理を行
う。このように、二回又は二回以上溶体化処理を行うこ
とにより、形状記憶特性及び超弾性の著しい向上が見ら
れる。これは一度生じたβ相を冷却させてβ+αの2相
とすることにより、析出したα相が核となり、次の溶体
化処理で生成されるβ相がすべり変形の起きにくい結晶
方位に優先的に成長することによるものと考えられる。
【0033】β単相域温度及びβ+αの2相域温度は合
金成分によって異なるが、好ましいβ単相域温度は700
〜950 ℃であり、好ましいβ+αの2相域温度は400 〜
850℃である。β単相域温度での保持時間は0.1 分間以
上であれば良いが、保持時間が15分間を超えても更なる
効果の向上が得られないので、保持時間が0.1 〜15分間
であるのが好ましい。
【0034】なお、最終溶体化処理を行う前に、室温に
て5〜20%程度の歪みを与えるスキンパスを行うことも
できる。スキンパスを行うことにより、合金組織の結晶
方位がより揃いやすくなるので好ましい。
【0035】また、溶体化処理は応力をかけながら熱処
理を行う、いわゆるテンション・アニーリングで行うこ
ともできる。テンション・アニーリングを行うことによ
り、合金の記憶形状を精密に制御できるようになる。
【0036】(c) 焼入れ 最後に溶体化処理した合金を急冷して、β単相状態を凍
結させる。急冷は水などの冷媒に入れるか、強制空冷に
よって行うことができる。冷却速度が小さいと、α相の
析出が生じてしまい、β単相の結晶構造を維持できなく
なる。冷却速度は50℃/秒以上であるのが好ましい。
【0037】(d) 時効処理 時効処理は300 ℃未満、好ましくは100 〜250 ℃の温度
で行う。加熱温度が低過ぎると、β相は不安定であり、
室温で放置しておくとマルテンサイト変態温度が変化す
る場合がある。逆に加熱温度が300 ℃以上であるとα相
の析出が起こり、形状記憶特性や超弾性が著しく低下す
る。
【0038】時効処理時間は銅系合金の組成により異な
るが、1〜300分間が好ましく、5〜200分間が特
に好ましい。時効処理時間が1分間未満では時効の効果
が得られず、また時効処理時間が300分間を超える
と、組織が粗大化してしまい、材料としての機械的特性
が不充分になる。
【0039】[3] 銅系合金の特性 (1)結晶組織 本発明の銅系合金の結晶組織は、実質的にβ単相からな
り、β単相の<110>又は<100>方向等の特定結
晶方位が揃った再結晶集合組織である。本発明の方法で
は冷間加工により結晶方位を付与しており、β単相の<
110>又は<100>方向を圧延又は伸線などの冷間
加工方向に揃えている。合金組織の結晶方位は電子背面
散乱パターン法で測定することができ、結晶方位の揃え
具合を表す存在頻度を求めることができる。例えば加工
方向における<110>の存在頻度は、結晶方位が理論
上完全にランダムになっている場合における加工方向に
向いている<110>の存在頻度を1と仮定したときの
存在率であり、値が大きいほど結晶方位がより揃ってい
ることを表す。本発明の銅系合金の加工方向における特
定結晶方位の存在頻度は2.0 以上であり、好ましくは2.
5 以上である。
【0040】(2)超弾性 このような結晶方位の揃った本発明の銅系合金は、従来
の銅系合金に比べて著しく優れた超弾性を有する。変形
解放後の形状回復率が90%以上の与ひずみは少なくと
も3%である。特に、溶体化を2回以上行った場合、変
形解放後の形状回復率が90%以上の与ひずみは少なく
とも5%である。
【0041】(3)形状記憶特性 本発明の銅系合金は優れた形状記憶特性を有し、形状回
復率は95%以上であり、実質的に100%である。
【0042】
【実施例】実施例1〜3及び比較例1 Cu80.4重量%、Al8. 0重量%、Mn9. 5重量%、N
i2.1 重量%の組成を有する銅合金を溶解し、平均14
0℃/分の冷却速度で凝固して、直径20mmのビレッ
トを作製した後、850℃で熱間圧延し、さらに中間焼
鈍を行いながら冷間圧延をして、長さ100mm、幅1
0mm、厚さ0.2mmの板材を得た。最終焼鈍後の合
計加工率は表1に示す。最終焼鈍はともに600 ℃×10分
間であり、最終加工時のα相体積分率は70%であった。
得られた板材を900℃で15分間の溶体化処理した
後、氷水中へ投入して急冷し、ついで200℃で15分
間の時効処理を行い、銅系合金からなる板材を得た。
【0043】得られた板材に対して、電子背面散乱パタ
ーンの測定及び応力−ひずみ相関図を以下の方法に従っ
て求めた。
【0044】(1) 電子背面散乱パターン 電子背面散乱パターン測定装置(商品名:Orientation
Imaging Microscope、TSL社製)を用いて、得られた
板材の圧延方向におけるβ相の結晶方位の存在頻度を測
定した。図1には実施例2で得られた板材、図2には比
較例1の板材の圧延方向における各結晶方位の存在頻度
を等高線で示した逆極点図である。実施例2の図1では
等高線が<110>方向に集まっており、<110>方
向が圧延方向に揃っていることを示している。圧延方向
における<110>の存在頻度は5.0であった。一
方、比較例1の図2では、結晶方位がほぼランダムに分
散しており、圧延方向における<110>の存在頻度は
1.5であった。実施例1〜3及び比較例1の板材の圧
延方向における<110>の存在頻度を表1に合せて示
す。
【0045】(2) 超弾性における形状回復率 得られた板材の応力−ひずみ相関図をそれぞれ作成し
た。図3には実施例2の板材の与ひずみ6%での応力−
ひずみ相関図、図4には比較例1の与ひずみ6%での応
力−ひずみ相関図をそれぞれ示した。応力−与ひずみ相
関図から次式で超弾性における形状回復率を計算した: 形状回復率(%)=100×(与ひずみ−残留ひずみ)
/与ひずみ 与ひずみ4%での形状回復率を表1に合せて示す。
【0046】 表1 実施例1〜3及び比較例1における加工条件及びその特性 最終焼鈍後の 圧延方向における 与ひずみ4%での例No. 合計加工率(%) <110> の存在頻度 形状回復率(%) 実施例1 30 2.8 90 実施例2 50 5.0 97 実施例3 75 5.2 97 比較例1 20 1.0 82
【0047】表1からわかるように、最終焼鈍後の合計
加工率が30%以上の実施例1〜3では、圧延方向におけ
る<110>存在頻度が2.0 以上であり、<110>が
圧延方向に揃っていることを示している。また、形状回
復率がいずれも90%以上である。しかし、最終焼鈍後
の合計加工率が20%の比較例1では、圧延方向におけ
る<110>存在頻度が1.5であり、<110>の方
向がほぼランダムであることを示している。形状回復率
が82%で、90%未満であった。これらの結果は、高
い最終焼鈍後合計加工率が銅系合金中の結晶方位を揃わ
せ、よって超弾性を向上させたことを証明している。
【0048】実施例4及び比較例2 Cu82.2重量%、Al8.1 重量%、Mn9.7 重量%の組
成を有する銅合金を溶解し、平均140℃/分の冷却速
度で凝固して、直径20mmのビレットを作製した後、
850℃で熱間圧延し、さらに中間焼鈍を行いながら冷
間圧延をして、長さ100mm、幅10mm、厚さ0.
2mmの板材を得た。最終焼鈍温度はともに600 ℃であ
り、最終加工時のα相体積分率は70%であった。最終焼
鈍後の合計加工率は表2に示す。得られた板材を900
℃で15分間の溶体化処理した後、氷水中へ投入して急
冷し、ついで200℃で15分間の時効処理を行い、銅
系合金からなる板材を得た。
【0049】得られた板材に対して、実施例1と同じ方
法で電子背面散乱パターン及び応力−ひずみ相関図を求
め、圧延方向における<110>の存在頻度及び与ひず
み3%での形状回復率を表2に合せて示す。
【0050】 表2 実施例4及び比較例2における加工条件及びその特性 最終焼鈍後の 圧延方向における 与ひずみ3%での例No. 合計加工率(%) <110> の存在頻度 形状回復率(%) 実施例4 50 2.3 90 比較例2 30 1.3 81
【0051】表2からわかるように、最終焼鈍後の合計
加工率が50%の実施例2では、圧延方向における<11
0>存在頻度が2以上であり、<110>が圧延方向に
揃っており、形状回復率が90%であった。しかし、最
終焼鈍後の合計加工率が30%の比較例2では、圧延方
向における<110>存在頻度が1.3であり、<11
0>の方向がほぼランダムであることを示している。形
状回復率が81%であった。
【0052】実施例5〜8及び比較例3 実施例3と同じ銅合金を用いて、実施例3と同じ方法で
熱間圧延、さらに中間焼鈍を行いながら冷間圧延をし
て、長さ100mm、幅10mm、厚さ0.2mmの板
材を得た。ただし、最終焼鈍は表3に示す温度に加熱し
た後焼入れしており、表3に示すような合金組織中のα
相体積分率を調節した。最終焼鈍後の合計加工率はいず
れも75%であった。得られた板材を900℃で15分
間の溶体化処理した後、氷水中へ投入して急冷し、つい
で200℃で15分間の時効処理を行い、銅系合金から
なる板材を得た。得られた銅系合金の圧延方向における
β単相の<110>方向の存在頻度及び与ひずみ4%での
形状回復率(%)を実施例3と同じ方法で測定し、表3
に合せて示す。
【0053】 表3 実施例5〜8及び比較例3における加工条件及びその特性 最終焼鈍 最終加工時 圧延方向における 与ひずみ4%での例No. 温度(℃) α相体積分率(%) <110> の存在頻度 形状回復率(%) 実施例5 550 80 4.4 95 実施例6 600 70 3.9 97 実施例7 700 45 4.3 95 実施例8 800 18 3.0 95 比較例3 900 0 1.5 82
【0054】表3からわかるように、最終焼鈍後の成形
加工時にα相の含有量が得られる銅系合金の超弾性に影
響を及ぼしている。α相体積分率が18%以上の実施例
5〜8では、圧延方向における<110>存在頻度が2
以上で、<110>が圧延方向に揃っており、また形状
回復率がいずれも90%以上である。しかし、α相が実
質的に存在しない比較例3では圧延方向における<11
0>存在頻度が1.5で、ランダムに近い状態であり、
形状回復率が82%と低かった。
【0055】実施例9、10 表4に示す組成を有する銅合金を実施例2と同じ方法で
長さ100mm、幅10mm、厚さ0.2mmの板材を
得た。ただし、最終焼鈍温度は600℃であり、最終焼
鈍後の合計加工率はいずれも50%であった。得られた
板材を900℃で5分間溶体化処理した後800℃以下
に空冷し、さらに900℃で15分間の溶体化処理した
後、氷水中へ投入して急冷し、ついで200℃で15分
間の時効処理を行い、銅系合金からなる板材を得た。
【0056】 表4 実施例9及び10の銅系合金の組成(重量%) 例No. Cu Al Mn Co Ni Cr 実施例9 81.2 8.1 10.2 0.5 実施例10 79.0 7.8 9.3 2.1 1.8
【0057】得られた銅系合金の圧延方向における結晶
方位の存在頻度を実施例2と同じ方法で測定した。図5
には実施例9で得られた板材の電子背面散乱パターンの
測定結果である逆極点図を示す。図5からわかるように
等高線が<100>方向に集まっており、<100>方
向が圧延方向に揃っていることを示している。圧延方向
における<100>の存在頻度は4.5であった。
【0058】得られた板材について、変形解放後の形状
回復率を実施例2と同じ方法で測定し、表5に示す。な
お、溶体化処理を一回のみ行って製造した板材の形状回
復率も比較のために合わせて示す。
【0059】 表5 実施例9及び10で得られた銅系合金の形状回復率 二回溶体化での 溶体化一回のみの 例No. 与ひずみ(%) 形状回復率(%) 形状回復率(%) 実施例9 7 98 83 実施例10 6 90 52
【0060】表5からわかるように、溶体化処理2回行
うことにより、得られた板材の超弾性がいずれも著しく
向上した。
【0061】実施例10 表6に示す試料No. 1〜4の組成を有する銅系合金を溶
解し、平均140℃/分の冷却速度で凝固して、直径2
0mmのビレットを作製した後、850℃で熱間圧延
し、さらに中間焼鈍を行いながら冷間圧延をして、長さ
100mm、幅10mm、厚さ0.2mmの板材を得
た。ただし、最終焼鈍の条件は600℃×10分間であ
り、最終焼鈍後の合計加工率はいずれも50%であっ
た。得られた板材を900℃で15分熱処理した後、氷
水中へ投入して急冷し、ついで200℃で15分間時効
処理を行い、銅系合金からなる板材を得た。
【0062】得られた板材を液体窒素中において直径2
0mmの丸棒に巻きつけ、液体窒素から取り出した後、
曲がった曲率半径R0 を測定した。次に曲がった板材を
200℃に加熱し、形状回復を起こさせた後、板材の曲
率半径R1 を測定した。式:形状回復率(%)=100
×(R1 −R0 )/R1 により形状記憶による形状回復
率を計算した。形状回復率を表6に合せて示す。
【0063】 表6 銅系合金の組成及び形状記憶による形状回復率 組成(重量%) 形状記憶による 試料No. Cu Al Mn その他 形状回復率(%) 1 82.2 8.1 9.7 95 2 79.0 7.8 9.3 Ni:2.1 Cr:1.8 100 3 81.2 8.1 10.2 Co:0.5 100 4 80.4 8.0 9.5 Ni:2.1 100
【0064】表6から分かるように、本発明の銅系合金
は形状回復率が95%以上であり、優れた形状記憶特性
を有している。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の銅系合金は
β単相の特定結晶方位を揃えたものであり、従来のもの
に比べて形状記憶特性及び超弾性を著しく向上させてい
る。また、本発明の方法で上記銅系合金を容易に製造す
ることができる。さらに、本発明の銅系合金は加工性に
優れているため、多様な形状に安価に形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例2の銅系合金板材の圧延方向における
β単相の結晶方位の存在頻度を等高線で示す逆極点図で
ある。
【図2】 比較例1の銅系合金板材の圧延方向における
β単相の結晶方位の存在頻度を等高線で示す逆極点図で
ある。
【図3】 実施例2の銅系合金板材の応力−ひずみ相関
図である。
【図4】 比較例1の銅系合金板材の応力−ひずみ相関
図である。
【図5】 実施例9の銅系合金板材の圧延方向における
β単相の結晶方位の存在頻度を等高線で示す逆極点図で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22F 1/00 630 C22F 1/00 630L 686 686B 693 693A 694 694A

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 形状記憶特性及び超弾性を有し、実質的
    にβ単相からなる銅系合金において、結晶組織は前記β
    単相の結晶方位が揃っている再結晶集合組織であること
    を特徴とする銅系合金。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の銅系合金において、冷
    間加工により成形されており、前記β単相の特定結晶方
    位が前記冷間加工の加工方向に揃っていることを特徴と
    する銅系合金。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の銅系合金において、電
    子背面散乱パターン法によって測定された前記加工方向
    における前記β単相の特定結晶方位の存在頻度が2.0 以
    上であることを特徴とする銅系合金。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の銅系合金におい
    て、前記特定の結晶方位は<110>又は<100>方
    向であることを特徴とする銅系合金。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の銅系合
    金において、3〜10重量%のAlと、5〜20重量%
    のMnと、残部Cu及び不可避不純物とからなる組成を
    有することを特徴とする銅系合金。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の銅系合金において、さ
    らにNi、Co、Fe、Ti、V、Cr、Si、Nb、
    Mo、W、Sn、Mg、P、Be、Sb、Cd、As、
    Zr、Zn、B、C、Ag及びミッシュメタルからなる
    群より選ばれた1種以上を合計で0. 001〜10重量
    %含有することを特徴とする銅系合金。
  7. 【請求項7】 焼鈍を含む冷間加工により成形し、溶体
    化処理、焼入れ及び時効処理を行って、実質β単相から
    なる銅系合金を製造する方法において、電子背面散乱パ
    ターン法によって測定された前記加工方向における前記
    β単相の特定結晶方位の存在頻度が2.0 以上になるよう
    な最終焼鈍後の合計加工率で前記冷間加工を行うことを
    特徴とする銅系合金の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の銅系合金の製造方法に
    おいて、前記溶体化処理後、β+αの2相温度域に冷却
    させて再度溶体化処理を行うことを特徴とする銅系合金
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の銅系合金の製造方法に
    おいて、前記溶体化処理を2回以上行うことを特徴とす
    る銅系合金の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項7〜9のいずれかに記載の銅系合
    金の製造方法において、冷間加工時の結晶組織における
    α相の体積分率を20%以上にすることを特徴とする銅系
    合金の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項7〜10のいずれかに記載の銅系合
    金の製造方法において、前記銅系合金は3〜10重量%
    のAlと、5〜20重量%のMnと、残部Cu及び不可
    避不純物とからなる組成を有し、前記最終焼鈍後の合計
    加工率は50%以上であることを特徴とする銅系合金の
    製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の銅系合金の製造方法に
    おいて、前記銅系合金はさらにNi及び/又はCoを含
    有し、前記最終焼鈍後の合計加工率は30%以上である
    ことを特徴とする銅系合金の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の銅系合金の製造
    方法において、さらにFe、Ti、V、Cr、Si、N
    b、Mo、W、Sn、Mg、P、Be、Sb、Cd、A
    s、Zr、Zn、B、C、Ag及びミッシュメタルから
    なる群から選ばれた1種以上を合計で0. 001〜10
    重量%含有することを特徴とする銅系合金の製造方法。
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