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JP2000142339A - ブレ―キペダル支持構造 - Google Patents

ブレ―キペダル支持構造

Info

Publication number
JP2000142339A
JP2000142339A JP11025813A JP2581399A JP2000142339A JP 2000142339 A JP2000142339 A JP 2000142339A JP 11025813 A JP11025813 A JP 11025813A JP 2581399 A JP2581399 A JP 2581399A JP 2000142339 A JP2000142339 A JP 2000142339A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake pedal
shaft
vehicle collision
brake
support structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11025813A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Nakayama
昌則 中山
Minoru Harada
実 原田
Yoshihiko Yamato
義彦 大和
Shoji Sensaki
祥二 扇崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuroishi Iron Works Co Ltd
Original Assignee
Kuroishi Iron Works Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuroishi Iron Works Co Ltd filed Critical Kuroishi Iron Works Co Ltd
Priority to JP11025813A priority Critical patent/JP2000142339A/ja
Publication of JP2000142339A publication Critical patent/JP2000142339A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両衝突時において、有効にブレーキペダル
の後退を防止することができるブレーキペダル支持構造
を提供することを目的とするものである。 【解決手段】 ブレーキペダルが、乗員室側ダッシュロ
アパネル上部付近に位置して回動可能に吊下げ支持され
てなるブレーキペダル支持構造において、上記ブレーキ
ペダル近傍にあって、車両衝突時にも後退移動しにくい
車体メンバーに対して、車両衝突時における上記ブレー
キペダルの後方への移動を阻止するブレーキペダル後退
阻止部材を設け、車両衝突時のブレーキペダルの乗員足
部方向への後退を確実に防止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、車両のブ
レーキペダル支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のブレーキペダルユニットは、一般
にダッシュロアパネル上部とダッシュアッパーパネルと
の間にブレーキペダル取付ブラケットを介して吊り下げ
状態で回転自在に取付けられ、ダッシュロアパネル上部
付近でエンジンルーム側のブレーキブースタと連結され
ている。
【0003】しかし、そのために車両正突時等に例えば
フロント側エンジンルームが後方に変形し、エンジンが
後方に移動すると、それに伴ってブレーキブースタおよ
びダッシュロアパネルも後方に変形し、ブレーキペダル
ユニットが後方に移動する可能性がある。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、例えば特開平6−211115号公報、特開平8−
207722号公報、特開平9−12394号公報等に
示される種々のブレーキペダル支持構造が提案されてい
る。
【0005】しかし、これらの各発明は、例えばダッシ
ュロアパネルの後退変位量がフロア部側に比べてブレー
キブースタ取付位置側の方で大きい場合には有効であっ
ても、その逆の場合には適切なペダルの後退防止ができ
ない場合があったり、またダッシュロアパネルのプレス
成形性が困難である(特開平6−211115号公
報)、また、構造的に複雑で部品点数が多くコスト高と
なり、且つリンク構造及びその制約条件により車両への
ブレーキペダルアッシーのレイアウトが困難である(特
開平8−207722号公報)、さらに車両衝突時のダ
ッシュロアパネルの後退に対して、ブレーキペダル取付
ブラケットのダッシュアッパーパネル側固定部の後退が
ない場合においては成立するが、他方ダッシュロアパネ
ルのブレーキブースタ連結部側の後退量と同レベルのダ
ッシュアッパーパネルの後退が発生したような場合に
は、相対変位のみとなるので、結果としてペダルアーム
を後退させてしまう。また、ブレーキペダル取付ブラケ
ットのブレーキブースター取付位置とブレーキペダル回
動支点間に座屈変位が発生したような場合には、ブレー
キペダル支点の移動が確実に行えず、結果としてブレー
キペダルが後退してしまう(特開平9−12394号公
報)等、種々の問題点が残されている。
【0006】この出願の発明は、このような問題を解決
するためになされたもので、車両衝突時においても後退
移動しにくい車体メンバーに対して直接的又は間接的に
ブレーキペダルの後退阻止部材を設けることにより、ブ
レーキブースター取付部側とフロア部側とのダッシュロ
アパネルの変位量差如何に拘わらず、有効にブレーキペ
ダルの後退を防止することができ、かつ構造が簡単でレ
イアウトの自由なブレーキペダル支持構造を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この出願の請求項1〜1
1の発明は、上記の目的を達成するために、それぞれ次
のような課題解決手段を備えて構成されている。
【0008】(1) 請求項1の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、ブレーキペダル
が、乗員室側ダッシュロアパネル上部付近に位置して回
動可能に吊下げ支持され、かつ同ダッシュロアパネル上
部付近でエンジンルーム側のブレーキブースターに連結
されてなるブレーキペダル支持構造において、上記ブレ
ーキペダル近傍にあって、車両衝突時にも後退移動しに
くい車体メンバーに対して、車両衝突時における上記ブ
レーキペダルの後方への移動を阻止するブレーキペダル
後退阻止部材を設けたことを特徴としている。
【0009】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0010】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーに
対して設けられているブレーキペダル後退阻止部材に当
接して後方への移動が阻止され、例えばその回動支軸を
中心としてリターン時と逆方向の回動が実現される。
【0011】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0012】(2) 請求項2の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項1記
載の発明の構成において、その車体メンバーが、例えば
ステアリングシャフトを支持するインパネメンバーであ
ることを特徴としている。
【0013】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0014】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーで
あるステアリングシャフト支持用のインパネメンバーに
対して設けられているブレーキペダル後退阻止部材に当
接して後方への移動が阻止され、例えばその回動支軸を
中心としてリターン時と逆方向の回動が実現される。
【0015】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0016】(3) 請求項3の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項2記
載の発明の構成において、ブレーキペダル後退阻止部材
が、ステアリングシャフト支持用のインパネメンバーに
対して直接的に固定されていることを特徴としている。
【0017】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0018】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーで
ある上記ステアリングシャフト支持用のインパネメンバ
ーに対して直接固定して設けられているブレーキペダル
後退阻止部材に当接して後方への移動が阻止され、例え
ばその回動支軸を中心としてリターン時と逆方向の回動
が実現される。
【0019】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0020】(4) 請求項4の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項2記
載の発明の構成において、ブレーキペダル後退阻止部材
が、インパネメンバーに固定されたインパネフレームを
介してインパネメンバーに間接的に固定されていること
を特徴としている。
【0021】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0022】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーで
あるインパネメンバーに固定されたインパネフレームを
介してインパネメンバーに対して間接的に固定して設け
られているブレーキペダル後退阻止部材に当接して後方
への移動が阻止され、例えばその回動支軸を中心として
リターン時と逆方向の回動が実現される。
【0023】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0024】(5) 請求項5の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項2記
載の発明の構成において、ステアリングシャフトが、車
両衝突時に後退移動するインナーシャフトとインパネメ
ンバーに固定して支持され車両衝突時にも後退移動しに
くいアウターシャフトとよりなり、ブレーキペダル後退
阻止部材が、該ステアリングシャフトの上記アウターシ
ャフトを介して上記インパネメンバーに対して間接的に
固定されていることを特徴としている。
【0025】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0026】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーで
ある上記インパネメンバーに対して上記ステアリングシ
ャフトの固定側アウターシャフトを介して間接的に固定
して設けられているブレーキペダル後退阻止部材に当接
して後方への移動が阻止され、例えばその回動支軸を中
心としてリターン時と逆方向の回動が実現される。
【0027】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0028】(6) 請求項6の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項2記
載の発明の構成において、ステアリングシャフトが、車
両衝突時に後退移動するインナーシャフトとインパネメ
ンバーに固定部材を介して支持され車両衝突時にも後退
移動しにくいアウターシャフトとよりなり、ブレーキペ
ダル後退阻止部材が、該ステアリングシャフトの上記ア
ウターシャフト固定部材を介して上記インパネメンバー
に対して間接的に固定されていることを特徴としてい
る。
【0029】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0030】しかし、当該ブレーキペダルは、その近傍
の車両衝突時にも後退移動を生じにくい車体メンバーで
ある上記インパネメンバーに対して上記ステアリングシ
ャフトのアウターシャフト固定部材を介して間接的に固
定して設けられているブレーキペダル後退阻止部材に当
接して後方への移動が阻止され、例えばその回動支軸を
中心としてリターン時と逆方向の回動が実現される。
【0031】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0032】(7) 請求項7の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、ブレーキペダル
が、乗員室側ダッシュロアパネル上部付近に位置してブ
レーキペダル支持部材を介して回動可能に吊下げ支持さ
れ、かつ同ダッシュロアパネル上部付近でエンジンルー
ム側のブレーキブースターに連結されている一方、ステ
アリングシャフトの乗員側端部が、車両衝突時に後退移
動しにくい車体メンバーに対して第1の固定部材を介し
て固定されているとともに、同ステアリングシャフトの
エンジンルーム側端部が、上記ブレーキペダル支持部材
に対して第2の固定部材を介して固定されてなるブレー
キペダル支持構造であって、上記ステアリングシャフト
の第2の固定部材に対して、車両衝突時における上記ブ
レーキペダルの後方への移動を阻止するブレーキペダル
後退阻止部材を設けたことを特徴としている。
【0033】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0034】しかし、当該ブレーキペダルは、車両衝突
時にも後退移動を生じにくい車体メンバーに対して第1
の固定部材を介して支持されているステアリングシャフ
トの第2の固定部材に対して設けられたブレーキペダル
後退阻止部材に当接して後方への移動が阻止され、例え
ばその回動支軸を中心としてリターン時と逆方向の回動
が実現される。
【0035】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0036】(8) 請求項8の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項7記
載の発明の構成において、ステアリングシャフトが、車
両衝突時に後退移動するインナーシャフトと車両衝突時
にも後退移動しにくいアウターシャフトとよりなり、ブ
レーキペダル後退阻止部材が設けられるステアリングシ
ャフトの第2の固定部材は、上記アウターシャフトのロ
アブラケットであることを特徴としている。
【0037】したがって、該構成では、車両衝突に伴う
エンジンの後方への移動に対応してブレーキブースター
およびダッシュロアパネルが後方に移動すると、ブレー
キペダルの回動支軸位置も乗員室側に移動する。
【0038】しかし、当該ブレーキペダルは、車両衝突
時にも後退移動を生じにくい車体メンバーに対してアッ
パーブラケットを介して固定されたアウターシャフトの
ロアブラケットに対して設けられたブレーキペダル後退
阻止部材に当接して後方への移動が阻止され、例えばそ
の回動支軸を中心としてリターン時と逆方向の回動が実
現される。
【0039】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0040】(9) 請求項9の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項1,
2,3,4,5又は6記載の発明の構成において、上記
ブレーキペダル後退阻止部材のブレーキペダル当接部に
は、ブレーキペダルとの当接状態を維持するペダル位置
規制構造が採用されていることを特徴としている。
【0041】したがって、上述のようにブレーキペダル
が後退して当接した時に、該位置規制構造により位置規
制されて、当該当接状態が維持され、上述の作用が確実
に実現される。
【0042】(10) 請求項10の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項9記
載の発明の構成において、上記ペダル位置規制構造は、
ブレーキペダル当接部の両側にブレーキペダルとの係合
部材を突設して構成されていることを特徴としている。
【0043】したがって、上述のようにブレーキペダル
が後退して当接した時に、該ブレーキペダル当接部の両
側の係合部材により係合位置規制されて、当該当接状態
が維持され、上述の作用が確実に実現される。
【0044】(11) 請求項11の発明 この発明のブレーキペダル支持構造は、上記請求項9記
載の発明の構成において、上記ペダル位置規制構造は、
ブレーキペダル当接部の凹状変形により形成されるよう
になっていることを特徴としている。
【0045】したがって、上述のようにブレーキペダル
が後退して当接した時に、該ブレーキペダル当接部の凹
状変形部により位置規制されて、当該当接状態が維持さ
れ、上述の作用が確実に実現される。
【0046】
【発明の効果】以上の結果、この出願の請求項1〜11
の各発明のブレーキペダル支持構造によると、それぞれ
次のような効果を得ることができる。
【0047】 車両衝突時ダッシュロアパネルの上部
側(ブレーキブースタ取付位置側)の変位量が下部側
(フロア部側)に比べて大きい場合にも、大きくない場
合にも、共に安定して有効にブレーキペダルの後退防止
作用を実現することができる。
【0048】 ダッシュロアパネルの上部側(ブレー
キブースター取付位置側)及び下部側(フロア部側)
等、何の部位の後退に対しても確実に対応することがで
き、車両衝突時の変形後退モードがばらついても常に安
定した阻止が可能となる。
【0049】 ブレーキペダルユニットは従来の構造
のままで、従来同様の車体メンバー構造又はステアリン
グシャフト構造に対して簡単な構造のブレーキペダル後
退阻止部材を付加するのみで実現できるために、部品コ
ストの増加分は最少限で済む。
【0050】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)先ず図1〜図9
は、この出願の発明の実施の形態1に係るブレーキペダ
ル支持構造およびその作用を示している。
【0051】図1〜図3中、符号1は車両の車体フロン
ト部下方においてエンジンルームA側と乗員室B側とを
仕切るダッシュロアパネルであり、該ダッシュロアパネ
ル1上部の乗員室B側には閉断面構造のダッシュアッパ
ーパネル(カウルボックス)2が設けられている。
【0052】一方、符号3はブレーキペダルであり、該
ブレーキペダル3は、その上端側回動支端をブレーキペ
ダル取付ブラケット4に対して回動支軸5を介して相対
回動可能に軸着され、該ブレーキペダル取付ブラケット
4を介して上記ダッシュパネル2の下面側に溶着固定さ
れているアッパーブラケット50と上記ダッシュロアパ
ネル1との間に取付けられ、吊り下げ状態で支持されて
いる。
【0053】そして、上記ブレーキペダル取付ブラケッ
ト4とダッシュアッパーパネル2側アッパーブラケット
50との連結部には、上記アッパーブラケット50側か
ら連結ボルト52が固定状態で螺合されるようになって
いる一方、また図3に平面状態で示すように、ブレーキ
ペダル取付ブラケット4側のアッパーブラケット50と
の連結面4A部分には細孔51a(後方側)と大孔51
b(前方側)からなる相互に連続するスライド穴51が
形成されており、ブレーキペダル取付ブラケット4とア
ッパーブラケット50とは、通常の状態では、該スライ
ド穴51の細孔51aを介して図3の位置で上記連結ボ
ルト52により相互に連結固定されている。
【0054】また、符号6はエンジンルームA側に位置
してダッシュロアパネル1上部の前面側に設けられたブ
レーキブースター(マスターシリンダ)であり、その背
面側はダッシュロアパネル1を介して上記ブレーキペダ
ル取付ブラケット4の前部に設けられているスペーサ部
材7,7に対して連結して固定されている。
【0055】そして、該ブレーキブースター6の作動ヨ
ーク6aは上記ダッシュロアパネル1を遊嵌状態で貫通
し、上記ブレーキペダル3の前部に軸着されている。
【0056】さらに、符号10はステアリングシャフト
であり、該ステアリングシャフト10はステアリングホ
イール側大径の第1シャフト(アウターシャフト)11
とステアリングギヤユニット側小径の第2シャフト(イ
ンナーシャフト)12とからなり、車両衝突時には第2
シャフト12が第1シャフト11内にスライド状態で後
退可能となるように嵌合して構成されている。そして、
上記第1シャフト11部分をロアブラケット22および
アッパーブラケット23を介して車体左右方向に延びる
インパネメンバー(車両衝突時にも後退移動しにくい車
体メンバー)30に対して溶着固定されているインパネ
フレーム27の上下両端に各々連結して支持されてい
る。アッパーブラケット23は、例えばチルト構造に形
成されていて、チルトレバー24の操作によって任意に
チルト角を変更できるようになっている。
【0057】また、上記第2シャフト12は、第1ヨー
ク13、第1ピン14、第2ヨーク15よりなる第1の
ユニバーサルジョイントU1を介して中間連結シャフト
16に、さらに該中間連結シャフト16は第2ヨーク1
7、第2ピン18、第3ヨーク19よりなる第2のユニ
バーサルジョイントU2を介してダッシュロアパネル1
の下部側前方のステアリングギヤユニット20に連係さ
れている。
【0058】他方、符号21は上記ブレーキペダル取付
ブラケット4に溶着固定されているストッパブラケット
であり、該ストッパブラケット21には所定径の穴が前
後方向に開口されており、該穴にブレーキスイッチ25
側のブレーキスイッチ作動ロッド25aが所定寸法前方
に突出するように遊嵌状態で臨ましめられており、ブレ
ーキペダル3の通常セット位置をその周囲面で係止する
と同時に該通常セット位置でブレーキスイッチ25をO
N作動させるようになっている。
【0059】また、符号31は車両の衝突時において上
記ブレーキペダル3の後退動作を阻止する、断面がコ字
状で側面が前方に向けてアングル形状となったブレーキ
ペダル後退阻止部材であり、その一端31a側は上記イ
ンパネメンバー30に対して溶着固定されている一方、
他端31b側は上記ストッパブラケット21の下方部分
に位置して上記ブレーキペダル3の背面に対向し、車両
衝突時においてブレーキペダル3が乗員室B側に後退し
てきた時に同ブレーキペダル3の回動支点よりも下方側
位置を係止して後方への移動を阻止し、かつ支点回りの
リターン方向と逆方向への回動によって乗員の足部を保
護する作用を果たす。
【0060】以上のような構成の場合、今例えば車両が
衝突し、エンジンの後退に対応して図4中の仮想線から
実線の変化に示すようにステアリングギヤユニット20
およびブレーキブースター6がそれぞれ後退し、それに
伴って上記ダッシュロアパネル1が後方側乗員室B方向
に移動してきたとすると、それぞれステアリングシャフ
ト10、ブレーキペダル取付ブラケット4、ブレーキペ
ダル3が各々次のように作用して乗員を保護する。
【0061】すなわち、先ず上記ステアリングギヤユニ
ット20部分の後方への移動は、例えば図5に示すよう
に、上記中間連結シャフト16を介して第2シャフト1
2が第1シャフト11内に摺動状態で嵌挿されることに
より吸収され、第1シャフト11およびステアリングホ
イールの乗員側後方への移動が阻止される。
【0062】一方、ブレーキブースター6の後方への移
動に伴って上記ダッシュロアパネル1の上部が後方に移
動すると、先ず上記ブレーキペダル取付ブラケット4が
後方にスライドして、上記ダッシュアッパーパネル2側
アッパーブラケット50との連結部において同アッパー
ブラケット50側に固定されている連結ボルト52が、
例えば図6に示すように、該ブレーキペダル取付ブラケ
ット4の連結面4Aの図3に示す細孔51a位置から大
孔51b位置に相対移動する一方、上記ブレーキペダル
3の回動支軸5位置が乗員室B側に移動して衝撃荷重を
吸収する。
【0063】しかし、その時に当該ブレーキペダル3の
上記回動支軸5よりも下方側部分は、上述のように車両
衝突時にも後退移動を生じにくいインパネメンバー30
に対して固定されているブレーキペダル後退阻止部材3
1の他端31bに当接して、該当接位置よりも後方への
移動が阻止され、回動支軸5を中心としてリターン方向
と逆方向に回動される(図7〜図9参照)。
【0064】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0065】以上の結果、この実施の形態のブレーキペ
ダル支持構造によると、それぞれ次のような効果を得る
ことができる。
【0066】 車両衝突時ダッシュロアパネルの上部
側(ブレーキブースタ取付位置側)の変位量が下部側
(フロア部側)に比べて大きい場合にも、大きくない場
合にも、共に安定して有効にブレーキペダルの後退防止
作用を実現することができる。
【0067】 ダッシュロアパネルの上部側(ブレー
キブースター取付位置側)及び下部側(フロア部側)
等、何の部位の後退に対しても確実に対応することがで
き、車両衝突時の変形後退モードがばらついても常に安
定した阻止が可能となる。
【0068】 ブレーキペダルユニットは従来の構造
のままで、従来同様の車体メンバー構造又はステアリン
グシャフト構造に対して簡単な構造のブレーキペダル後
退阻止部材を付加するのみで実現できるために、部品コ
ストの増加分は最少限で済む。
【0069】(実施の形態2)次に、図10〜図12
は、この出願の発明の実施の形態2に係るブレーキペダ
ル支持構造およびその作用を示している。
【0070】上記実施の形態1では、ブレーキペダル3
の後退阻止部材31を車両衝突時にも後方に移動しにく
い車体メンバーであるインパネメンバー30に対して直
接固定して設けるようにしたが、この実施の形態では、
それと同様の作用を果たすブレーキペダル後退阻止部材
40を、やはり車両衝突時にも後方移動を生じにくい上
記ステアリングシャフト10の第1シャフト11の下端
部分に固定して設けることにより、その小型化、並びに
設置のための省スペース化を図るようにしたことを特徴
とするものである。
【0071】図10〜図12中、符号1は車両の車体フ
ロント部下方においてエンジンルームA側と乗員室B側
とを仕切るダッシュロアパネルであり、該ダッシュロア
パネル1上部の乗員室B側には閉断面構造のダッシュア
ッパーパネル(カウルボックス)2が設けられている。
【0072】一方、符号3はブレーキペダルであり、該
ブレーキペダル3は、その上端側回動支端をブレーキペ
ダル取付ブラケット4に対して回動支軸5を介して相対
回動可能に軸着され、該ブレーキペダル取付ブラケット
4を介して上記ダッシュパネル2の下面側に溶着固定さ
れているアッパーブラケット50と上記ダッシュロアパ
ネル1との間に取付けられ、吊り下げ状態で支持されて
いる。
【0073】そして、上記ブレーキペダル取付ブラケッ
ト4とダッシュアッパーパネル2側アッパーブラケット
50との連結部には、上記アッパーブラケット50側か
ら連結ボルト52が固定状態で螺合されるようになって
いる一方、また図12に平面状態で示すように、ブレー
キペダル取付ブラケット4側のアッパーブラケット50
との連結面4A部分には細孔51a(後方側)と大孔5
1b(前方側)からなる相互に連続するスライド穴51
が形成されており、ブレーキペダル取付ブラケット4と
アッパーブラケット50とは、通常の状態では、該スラ
イド穴51の細孔51aを介して図12の位置で上記連
結ボルト52により相互に連結固定されている。
【0074】また、符号6はエンジンルームA側に位置
してダッシュロアパネル1上部の前面側に設けられたブ
レーキブースター(マスターシリンダ)であり、その背
面側はダッシュロアパネル1を介して上記ブレーキペダ
ル取付ブラケット4の前部に設けられているスペーサ部
材7,7に対して連結して固定されている。
【0075】そして、該ブレーキブースター6の作動ヨ
ーク6aは上記ダッシュロアパネル1を遊嵌状態で貫通
し、上記ブレーキペダル3の前部に軸着されている。
【0076】さらに、符号10はステアリングシャフト
であり、該ステアリングシャフト10はステアリングホ
イール側大径の第1シャフト(アウターシャフト)11
とステアリングギヤユニット側小径の第2シャフト(イ
ンナーシャフト)12とからなり、車両衝突時には第2
シャフト12が第1シャフト11内にスライド状態で後
退可能となるように嵌合して構成されている。そして、
上記第1シャフト11のエンジンルーム側および乗員側
両端部分をロアブラケット22およびアッパーブラケッ
ト23を介して車体左右方向に延びるインパネメンバー
(車両衝突時にも後退移動しにくい車体メンバー)30
に対して溶着固定されているインパネフレーム27の上
下両端に各々連結固定して支持されている。アッパーブ
ラケット23は、例えばチルト構造に形成されていて、
チルトレバー24の操作によって任意にチルト角を変更
できるようになっている。
【0077】また、上記第2シャフト12は、第1ヨー
ク13、第1ピン14、第2ヨーク15よりなる第1の
ユニバーサルジョイントU1を介して中間連結シャフト
16に、さらに該中間連結シャフト16は第2ヨーク1
7、第2ピン18、第3ヨーク19よりなる第2のユニ
バーサルジョイントU2を介してダッシュロアパネル1
の下部側前方のステアリングギヤユニット20に連係さ
れている。
【0078】他方、符号21は上記ブレーキペダル取付
ブラケット4に溶着固定されているストッパブラケット
であり、該ストッパブラケット21には所定径の穴が前
後方向に開口されており、該穴にブレーキスイッチ25
側のブレーキスイッチ作動ロッド25aが所定寸法前方
に突出するように遊嵌状態で臨ましめられており、ブレ
ーキペダル3の通常セット位置をその周囲面で係止する
と同時に該通常セット位置でブレーキスイッチ25をO
N作動させるようになっている。
【0079】また、符号40は車両の衝突時において上
記ブレーキペダル3の後退動作を阻止するブレーキペダ
ル後退阻止部材であり、その一端40a側は上記ステア
リングシャフト10の第1シャフト11の下端に対して
溶着固定されている一方、他端40b側は前方に向けて
断面クランク形状に折り曲げられて上記ストッパブラケ
ット21の下方部分に位置して上記ブレーキペダル3の
背面に対向し、車両衝突時においてブレーキペダル3が
乗員室B側に後退してきた時に同ブレーキペダル3の回
動支点よりも下方側位置を係止して後方への移動を阻止
し、支点回りのリターン時と逆方向への回動を実現し
て、乗員の足部を保護する作用を果たすようになってい
る。
【0080】以上のような構成の場合、今例えば車両が
衝突し、エンジンの後退に対応してステアリングギヤユ
ニット20およびブレーキブースター6がそれぞれ後退
し、それに伴って上記ダッシュロアパネル1が後方側乗
員室B方向に移動してきたとすると、それぞれステアリ
ングシャフト10、ブレーキペダル取付ブラケット4、
ブレーキペダル3が各々次のように作用して乗員を保護
する。
【0081】すなわち、先ず上記ステアリングギヤユニ
ット20部分の後方への移動は、上記中間連結シャフト
16を介して第2シャフト12が第1シャフト11内に
摺動状態で嵌挿されることにより吸収され、第1シャフ
ト11およびステアリングホイールの乗員側後方への移
動が阻止される。
【0082】一方、ブレーキブースター6の後方への移
動に伴って上記ダッシュロアパネル1の上部が後方に移
動すると、先ず上記ブレーキペダル取付ブラケット4が
後方にスライドして、上記ダッシュアッパーパネル2側
アッパーブラケット50との連結部において同アッパー
ブラケット50側に固定されている連結ボルト52が、
例えば図12に示すように、該ブレーキペダル取付ブラ
ケット連結面4Aの細孔51a位置から大孔51b位置
に相対移動する一方、上記ブレーキペダル3の回動支軸
5位置が乗員室B側に移動して衝撃荷重を吸収する。
【0083】しかし、その時に当該ブレーキペダル3の
上記回動支軸5よりも下方側部分は、車両衝突時にも後
方移動を生じにくいインパネメンバー30に対して固定
されている上記ブレーキペダル後退阻止部材40の他端
40bに当接して、該当接位置よりも後方への移動が阻
止され、回動支軸5を中心としてリターン時と逆方向の
回動を実現する。
【0084】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0085】以上の結果、この実施の形態のブレーキペ
ダル支持構造によると、それぞれ次のような効果を得る
ことができる。
【0086】 車両衝突時ダッシュロアパネルの上部
側(ブレーキブースタ取付位置側)の変位量が下部側
(フロア部側)に比べて大きい場合にも、大きくない場
合にも、共に安定して有効にブレーキペダルの後退防止
作用を実現することができる。
【0087】 ダッシュロアパネルの上部側(ブース
ター取付位置側)及び下部側(フロア部側)等、何の部
位の後退に対しても確実に対応することができ、車両衝
突時の変形後退モードがばらついても常に安定した阻止
が可能となる。
【0088】 ブレーキペダルユニットは従来の構造
のままで、従来同様の車体メンバー構造又はステアリン
グシャフト構造に対して簡単な構造のブレーキペダル後
退阻止部材を付加するのみで実現できるために、部品コ
ストの増加分は最少限で済む。
【0089】(実施の形態3)次に、図13〜図22
は、この出願の発明の実施の形態3に係るブレーキペダ
ル支持構造およびその作用を示している。
【0090】上記実施の形態2では、ブレーキペダル3
の後退阻止部材40を、車両衝突時にも後方に移動しに
くい車体メンバーであるインパネメンバー30に溶着固
定されたインパネフレーム27に対してロアブラケット
22、アッパーブラケット23を介してエンジンルーム
側および乗員側の両端部を連結固定して支持されている
ステアリングシャフト10のアウター側第1シャフト1
1の下端に溶着固定して設けるようにしたが、この実施
の形態では、同アウター側第1シャフト11をその乗員
側端部(上端側端部)はアッパーブラケット60を介し
て上記実施の形態2の場合と同様にインパネフレーム2
7に対して連結固定するが、他方そのエンジンルーム側
端部(下端側端部)はロアブラケット61を介してブレ
ーキペダル取付ブラケット4に連結固定するようにし、
上記実施の形態2のものと同様の作用を果たすブレーキ
ペダル後退阻止部材80を、上述のようにしてインパネ
バー30に支持されて車両衝突時にも後方移動を生じに
くい上記ステアリングシャフト10のアウター側第1シ
ャフト11のエンジンルーム側端部の固定部材であるロ
アブラケット61に対して溶着固定して設けることによ
り、上記実施の形態2の場合と略同様に、その小型化、
並びに設置のための省スペース化を図り得るようにした
ことを特徴とするものである。
【0091】先ず図13〜図15中、符号1は車両の車
体フロント部下方においてエンジンルームA側と乗員室
B側とを仕切るダッシュロアパネルであり、該ダッシュ
ロアパネル1上部の乗員室B側には閉断面構造のダッシ
ュアッパーパネル(カウルボックス)2が設けられてい
る。
【0092】一方、符号3はブレーキペダルであり、該
ブレーキペダル3は、その上端側回動支端をブレーキペ
ダル取付ブラケット4の右側ヒンジブラケット4Bに対
して回動支軸5を介して相対回動可能に軸着され、該ブ
レーキペダル取付ブラケット4を介して上記ダッシュパ
ネル2の下面側に溶着固定されているダッシュアッパー
パネル2側アッパーブラケット50と上記ダッシュロア
パネル1との間に取付けられ、吊り下げ状態で回動可能
に支持されている。
【0093】そして、上記ブレーキペダル取付ブラケッ
ト4とダッシュアッパーパネル2側アッパーブラケット
50との連結部には、上記アッパーブラケット50側か
ら連結ボルト52が固定状態で螺合されるようになって
いる一方、また図18に平面状態で示すように、ブレー
キペダル取付ブラケット4側の上記ダッシュアッパーパ
ネル2側のアッパーブラケット50との連結面4A部分
には細孔51a(後方側)と大孔51b(前方側)から
なる相互に連続するスライド穴51が形成されており、
ブレーキペダル取付ブラケット4とダッシュアッパーパ
ネル2側アッパーブラケット50とは、通常の状態で
は、該スライド穴51の細孔51aを介して図18に示
す位置で上記連結ボルト52により相互に連結固定され
ている。
【0094】また、符号6はエンジンルームA側に位置
してダッシュロアパネル1上部の前面側に設けられたブ
レーキブースター(マスターシリンダ)であり、その背
面側はダッシュロアパネル1を介して上記ブレーキペダ
ル取付ブラケット4のブレーキペダル位置前部に設けら
れているスペーサ部材7,7に対して連結して固定され
ている。
【0095】そして、該ブレーキブースター6の作動ヨ
ーク6aは上記ダッシュロアパネル1を遊嵌状態で貫通
し、上記ブレーキペダル3の前部に軸着されている。
【0096】さらに、符号10はステアリングシャフト
であり、該ステアリングシャフト10はステアリングホ
イール側大径の第1シャフト(アウターシャフト)11
とステアリングギヤユニット側小径の第2シャフト(イ
ンナーシャフト)12とからなり、車両衝突時には第2
シャフト12が第1シャフト11内にスライド状態で後
退可能となるように嵌合して構成されている。そして、
上記第1シャフト11部分をロアブラケット61および
アッパーブラケット60を介して上記ブレーキペダル取
付ブラケット4に締結固定されているコーナーブラケッ
ト70および車体左右方向に延びるインパネメンバー
(車両衝突時にも後退移動しにくい車体メンバー)30
に対して溶着固定されているインパネフレーム27に各
々連結して支持されている。
【0097】上記ロアブラケット61は、例えば図16
および図17に詳細に示されるように、その基端側縦壁
部62aを上記第1シャフト11のエンジンルーム側端
部11aに嵌合して溶着固定された全体として断面コ字
形の第1ブラケット部材62と、基端側略方形の締結壁
部63aを上記ブレーキペダル取付ブラケット側コーナ
ーブラケット70の底壁部70aに対して締結固定され
た断面コ字形の第2ブラケット部材63との2つの部材
からなり、それら第1,第2ブラケット部材62,63
の各開放端側の側壁部62b,62b、63b,63b
同士を後述する第1のユニバーサルジョイントU1部分
に位置して連結軸64で相互に軸着して構成されてい
る。
【0098】上記ブレーキペダル取付ブラケット4側の
コーナーブラケット70は、例えば図19〜図20に詳
細に示されるように、上述した第2ブラケット部材63
との底壁部70aと、ブレーキペダル取付ブラケット4
への取付面である前壁部70bと、補強用の左右両側壁
部70c,70dとからなる所定傾き角の三角形状体に
形成されており、右側壁部70dの下部には上記ブレー
キペダル取付ブラケット4への補強並びに振動防止用の
固定片65が設けられている。そして、上記前壁部70
bには、上記ブレーキペダル取付ブラケット4の左側方
に所定幅延設されたコーナーブラケット取付部4Cに対
して締結ボルト67,67を介して固定するための取付
穴66,66が形成されており、該取付穴66,66を
介して締結ボルト67,67によりブレーキペダル取付
ブラケット4のコーナーブラケット取付部4Cに対して
締結固定されている。
【0099】一方、上記底壁部70aの略中央部には、
上記ステアリングシャフト10のロアブラケット61側
第2ブラケット部材63の基端側締結壁部63aに設け
られている、例えば図22に示すような車体後方側に向
けて開放されたU状溝69に対応して締結用のボルト挿
通穴68が設けられている。
【0100】したがって、該底壁部70aのボルト挿通
穴68側から上記第2ブラケット部材63側締結壁部6
3aの上記図22のU状溝69側に締結ボルト72を挿
通し、相互に締結固定することによって上記第2ブラケ
ット部材63が車両衝突時において相互に離脱可能とな
るような状態で上記ブレーキペダル取付ブラケット4側
コーナーブラケット70の底壁部70aに対して締結固
定されている。なお、上述の第1シャフト11の上端を
支持する上記アッパーブラケット60は、例えばチルト
構造に形成されていて、チルトレバー24の操作によっ
て任意にチルト角を変更できるようになっている。
【0101】また、上記ステアリングシャフト10の第
2シャフト12は、第1ヨーク13、第1ピン14、第
2ヨーク15よりなる第1のユニバーサルジョイントU
1を介して中間連結シャフト16に、さらに該中間連結
シャフト16は第2ヨーク17、第2ピン18、第3ヨ
ーク19よりなる第2のユニバーサルジョイントU2
介して上記ダッシュロアパネル1の下部側前方のステア
リングギヤユニット20に連係されている。
【0102】他方、符号21は上記ブレーキペダル取付
ブラケット4に溶着固定されているストッパブラケット
であり、該ストッパブラケット21には所定径の穴が前
後方向に開口されており、該穴にブレーキスイッチ25
側のブレーキスイッチ作動ロッド25aが所定寸法前方
に突出するように遊嵌状態で臨ましめられており、ブレ
ーキペダル3の通常セット位置をその周囲面で係止する
と同時に該通常セット位置でブレーキスイッチ25をO
N作動させるようになっている。
【0103】一方、符号80は車両の衝突時において上
記ブレーキペダル3の後退動作を阻止するブレーキペダ
ル後退阻止部材であり、その基端80a側は上記ステア
リングシャフト10のアウター側第1シャフト11のエ
ンジンルーム側端部11aを上述のようにブレーキペダ
ル取付ブラケット4に対して連結固定するロアブラケッ
ト61の第1ブラケット部材62の基端62a部分に対
して溶着固定されている一方、その先端80b側は前方
に向けて断面クランク形状に折り曲げられて上記ストッ
パブラケット21の下方部分に位置して上記ブレーキペ
ダル3の背面に対向し、車両衝突時においてブレーキペ
ダル3が乗員室B側に後退してきた時に同ブレーキペダ
ル3の回動支点よりも下方側位置を係止して後方への移
動を阻止し、支点回りのリターン時と逆方向への回動を
実現して、乗員の足部を保護する作用を果たすようにな
っている。
【0104】以上のような構成の場合、今例えば車両が
衝突し、エンジンの後退に対応してステアリングギヤユ
ニット20およびブレーキブースター6がそれぞれ後退
し、それに伴って上記ダッシュロアパネル1が後方側乗
員室B方向に移動してきたとすると、それぞれステアリ
ングシャフト10、ブレーキペダル取付ブラケット4、
コーナーブラケット70、ロアブラケット61、ブレー
キペダル3、ブレーキペダル後退阻止部材80が各々次
のように作用して乗員を保護する。
【0105】すなわち、先ず上記ステアリングギヤユニ
ット20部分の後方への移動は、上記中間連結シャフト
16を介して第2シャフト12が第1シャフト11内に
摺動状態で嵌挿されることにより吸収され、第1シャフ
ト11およびステアリングホイールの乗員側後方への移
動が阻止される。
【0106】一方、ブレーキブースター6の後方への移
動に伴って上記ダッシュロアパネル1の上部が後方に移
動すると、先ず上記ブレーキペダル取付ブラケット4が
後方にスライドして、上記ダッシュアッパーパネル2側
アッパーブラケット50との連結部において同アッパー
ブラケット50側に固定されている連結ボルト52が、
例えば図18の矢印に示すように、当該ブレーキペダル
取付ブラケット連結面4Aの細孔51a位置から大孔5
1b位置に相対移動する一方、上記コーナーブラケット
70の底壁部70aの締結ボルト72が上記ロアブラケ
ット61の第2ブラケット部材63の締結壁部63aの
U状溝69から車体後方に向けて離脱し、上記ブレーキ
ペダル3の回動支軸5位置が乗員室B側に移動して衝撃
荷重を吸収する。
【0107】しかし、その時に当該ブレーキペダル3の
上記回動支軸5よりも下方側部分は、車両衝突時にも後
方移動を生じにくいインパネメンバー30に対して第1
ブラケット部材62、第1シャフト11、インパネフレ
ーム27を介して固定されている上記ブレーキペダル後
退阻止部材80の先端80bに当接して、該当接位置よ
りも後方への移動が阻止され、その回動支軸5を中心と
してリターン時と逆方向の回動を実現する。
【0108】したがって、それにより乗員の足部の保護
が図られる。
【0109】以上の結果、この実施の形態のブレーキペ
ダル支持構造によると、それぞれ次のような効果を得る
ことができる。
【0110】 車両衝突時ダッシュロアパネルの上部
側(ブレーキブースタ取付位置側)の変位量が下部側
(フロア部側)に比べて大きい場合にも、大きくない場
合にも、共に安定して有効にブレーキペダルの後退防止
作用を実現することができる。
【0111】 ダッシュロアパネルの上部側(ブース
ター取付位置側)及び下部側(フロア部側)等、何の部
位の後退に対しても確実に対応することができ、車両衝
突時の変形後退モードがばらついても常に安定した阻止
が可能となる。
【0112】 ブレーキペダルユニットは従来の構造
のままで、従来同様の車体メンバー構造又はステアリン
グシャフト構造に対して簡単な構造のブレーキペダル後
退阻止部材を付加するのみで実現できるために、部品コ
ストの増加分は最少限で済む。
【0113】(実施の形態4)次に図23および図24
は、この出願の発明の実施の形態4に係るブレーキペダ
ル支持構造およびその作用を示している。
【0114】先ず図23中、符号3はブレーキペダルで
あり、該ブレーキペダル3は、その上端側回動支端をブ
レーキペダル取付ブラケット4に対して回動支軸5を介
して相対回動可能に軸着され、該ブレーキペダル取付ブ
ラケット4を介して上記各実施の形態の場合と同様にダ
ッシュパネル(図示省略)の下面側に溶着固定されてい
るアッパーブラケット(図示省略)とダッシュロアパネ
ル(図示省略)との間に取付けられ、吊り下げ状態で支
持されている。
【0115】そして、上記各実施の形態の場合と同様
に、上記ブレーキペダル取付ブラケット4とダッシュア
ッパーパネル側アッパーブラケットとの連結部には、上
記アッパーブラケット側から連結ボルト(図示省略)が
固定状態で螺合されるようになっている一方、ブレーキ
ペダル取付ブラケット4側のアッパーブラケットとの連
結面4A部分には細孔51a(後方側)と大孔51b
(前方側)からなる相互に連続するスライド穴51が形
成されており、ブレーキペダル取付ブラケット4とアッ
パーブラケットとは、通常の状態では、該スライド穴5
1の細孔51aを介して細孔51aの位置で上記連結ボ
ルトにより相互に連結固定されている。
【0116】また、符号6はエンジンルームA側に位置
してダッシュロアパネル上部の前面側に設けられたブレ
ーキブースター(マスターシリンダ)であり、その背面
側は上記ダッシュロアパネルを介して上記ブレーキペダ
ル取付ブラケット4の前部に設けられているスペーサ部
材(図示省略)に対して連結して固定されている。
【0117】そして、該ブレーキブースター6の作動ヨ
ーク6aは上記ダッシュロアパネルを遊嵌状態で貫通
し、上記ブレーキペダル3の前部に軸着されている。
【0118】他方、符号21は上記ブレーキペダル取付
ブラケット4に溶着固定されているストッパブラケット
であり、該ストッパブラケット21には所定径の穴が前
後方向に開口されており、該穴にブレーキスイッチ25
側のブレーキスイッチ作動ロッド25aが所定寸法前方
に突出するように遊嵌状態で臨ましめられており、ブレ
ーキペダル3の通常セット位置をその周囲面で係止する
と同時に該通常セット位置でブレーキスイッチ25をO
N作動させるようになっている。
【0119】また、符号160は車両の衝突時において
上記ブレーキペダル3の後退動作を阻止する、断面がコ
字状で斜め前方に向けてストレートに延びたブレーキペ
ダル後退阻止部材であり、その一端(後端)160a側
は上記インパネメンバー30に対して溶着固定されてい
る一方、他端(先端)160b側は上記ストッパブラケ
ット21の下方部分に位置して上記ブレーキペダル3の
背面に対向し、車両衝突時においてブレーキペダル3が
乗員室側に後退してきた時に同ブレーキペダル3の回動
支点よりも下方側位置を当接係止して後方への移動を阻
止し、かつ支点回りのリターン方向と逆方向への回動に
よって乗員の足部を保護する作用を果たす。そして、上
記ブレーキペダル3との当接部となる他端160bの両
側には上記ブレーキペダル3を係合規制して上記当接状
態を維持する係合片(係合部材)161,161が突設
されている。
【0120】以上のような構成の場合、今例えば車両が
衝突し、エンジンの後退に対応してステアリングギヤユ
ニットおよびブレーキブースター6がそれぞれ後退し、
それに伴って上記ダッシュロアパネルが後方側乗員室方
向に移動してきたとすると、それぞれステアリングシャ
フト、ブレーキペダル取付ブラケット4、ブレーキペダ
ル3、ブレーキペダル後退阻止部材160が各々次のよ
うに作用して乗員を保護する。
【0121】すなわち、先ず上記ステアリングギヤユニ
ット部分の後方への移動は、例えば前述の各実施の形態
の場合と同様に、中間連結シャフトを介して第2のステ
アリングシャフトが第1のステアリングシャフト内に摺
動状態で嵌挿されることにより吸収され、第1のステア
リングシャフトおよびステアリングホイールの乗員側後
方への移動が阻止される。
【0122】一方、ブレーキブースター6の後方への移
動に伴って上記ダッシュロアパネルの上部が後方に移動
すると、先ず上記ブレーキペダル取付ブラケット4が後
方にスライドして、上記ダッシュアッパーパネル側アッ
パーブラケットとの連結部において同アッパーブラケッ
ト側に固定されている連結ボルトが、上記ブレーキペダ
ル取付ブラケット4の連結面4Aの細孔51a位置から
大孔51b位置に相対移動する一方、上記ブレーキペダ
ル3の回動支軸5位置が乗員室側に移動して衝撃荷重を
吸収する。
【0123】しかし、その時に当該ブレーキペダル3の
上記回動支軸5よりも下方側部分は、上述のように車両
衝突時にも後退移動を生じにくいインパネメンバー30
に対して固定されているブレーキペダル後退阻止部材1
60の他端160bに当接して、該当接位置よりも後方
への移動が阻止され、回動支軸5を中心としてリターン
方向と逆方向に回動される。そして、その場合におい
て、上記ブレーキペダル後退阻止部材160のブレーキ
ペダル当接部である他端160bの両側にブレーキペダ
ル3との係合部材である係合片161,161を突設し
ている。
【0124】したがって、上述のようにブレーキペダル
3が後退して当接した時に、該ブレーキペダル3が該当
接部である他端160bの両側の係合片161,161
により係合されることにより位置規制されて、当該当接
状態が維持され、上述のリターン方向と逆方向への回動
作用が確実に実現される。
【0125】したがって、それにより、より確実に乗員
の足部の保護が図られる。
【0126】以上の結果、この実施の形態のブレーキペ
ダル支持構造によると、それぞれ次のような効果を得る
ことができる。
【0127】 車両衝突時ダッシュロアパネルの上部
側(ブレーキブースタ取付位置側)の変位量が下部側
(フロア部側)に比べて大きい場合にも、大きくない場
合にも、共に安定して有効にブレーキペダルの後退防止
作用を実現することができる。
【0128】 ダッシュロアパネルの上部側(ブレー
キブースター取付位置側)及び下部側(フロア部側)
等、何の部位の後退に対しても確実に対応することがで
き、車両衝突時の変形後退モードがばらついても常に安
定した阻止が可能となる。
【0129】 ブレーキペダル後退阻止部材のブレー
キペダルとの当接部には、係合片よりなるペダル位置規
制部材が設けられているので、ブレーキペダルとの当接
状態が確実に維持される。
【0130】 ブレーキペダルユニットは従来の構造
のままで、従来同様の車体メンバー構造又はステアリン
グシャフト構造に対して簡単な構造のブレーキペダル後
退阻止部材を付加するのみで実現できるために、部品コ
ストの増加分は最少限で済む。
【0131】(実施の形態5)次に、図25は、この出
願の発明の実施の形態5に係るブレーキペダル支持構造
の要部の構成およびその作用を併せて示している。
【0132】この実施の形態の構成では、上記実施の形
態1の構成におけるブレーキペダル後退阻止部材31の
ブレーキペダル当接部である他端(先端)31bの剛性
を側壁部に比べて相対的に低くし、ブレーキペダル3後
退時における該部分の図25のような凹状変形を利用し
て上記実施の形態4と同様のブレーキペダル位置規制構
造を実現するようにしたことを特徴とするものである。
【0133】該構成では、図25のように、ブレーキペ
ダルが後退して当接した時のブレーキペダル後退阻止部
材31他端31bの凹状変形により、その両側に前述の
実施の形態4の係合片161,161と同様のブレーキ
ペダル位置規制作用を果す凸部31c,31cが形成さ
れるので、該凸部31c,31cによって同様の目的を
達成することができる。
【0134】また、この場合には、上記他端31bの凹
状変形時にブレーキペダル3との衝撃吸収作用も実現さ
れる。
【0135】(実施の形態6)さらに図26は、この出
願の発明の実施の形態6に係るブレーキペダル支持構造
の要部の構成およびその作用を示している。
【0136】この実施の形態の構成は、上記実施の形態
2の構成のブレーキペダル後退阻止部材40のブレーキ
ペダル当接部である他端40b側に前述の実施の形態4
のものと同様のペダル位置規制作用を果す係合凸部41
a,41bを設けたことを特徴とするものである。
【0137】このような構成にすれば、上記実施の形態
2の構成において、上記実施の形態4と同様のブレーキ
ペダル位置規制作用を実現することができる。
【0138】(その他の実施の形態)なお、上記の実施
の形態1〜6のように、この出願の発明のブレーキペダ
ル後退阻止部材は、要するに車両衝突時にも後退移動を
生じにくい車体メンバーであるインパネメンバー30に
対して直接的又は間接的に固定すれば良く、間接的に固
定する場合には、上述の実施の形態2,6のようにステ
アリングシャフト10の固定側第1シャフト11に固定
する場合の他、例えばロアブラケット22部分又はイン
パネフレーム27部分に取り付け、それらを介してイン
パネメンバー30に対して間接的に固定するようにして
も上述の実施の形態2,6の場合と同様の作用を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の実施の形態1に係るブレーキ
ペダル支持構造の側面図である。
【図2】同ブレーキペダル支持構造の要部の底面図であ
る。
【図3】同ブレーキペダル支持構造の要部の平面図であ
る。
【図4】同ブレーキペダル支持構造の車両衝突時におけ
る各部の移動状態を示す側面図である。
【図5】同移動状態の要部の底面図である。
【図6】同移動状態の要部の平面図である。
【図7】同ブレーキペダル支持構造の衝突移動後の側面
図である。
【図8】同ブレーキペダル支持構造の要部の衝突移動後
の底面図である。
【図9】同ブレーキペダル支持構造の要部の衝突移動後
の平面図である。
【図10】この出願の発明の実施の形態2に係るブレー
キペダル支持構造の側面図である。
【図11】同ブレーキペダル支持構造の要部の底面図で
ある。
【図12】同ブレーキペダル支持構造の要部の平面図で
ある。
【図13】この出願の発明の実施の形態3に係るブレー
キペダル支持構造の左側面図である。
【図14】同ブレーキペダル支持構造の右側面図であ
る。
【図15】同ブレーキペダル支持構造の背面図である。
【図16】同ブレーキペダル支持構造の要部であるステ
アリングシャフト側ロアブラケット部の側面図である。
【図17】同ブレーキペダル支持構造の上記ロアブラケ
ット部の底面図である。
【図18】同ブレーキペダル支持構造のダッシュアッパ
ーパネル側ブラケットとの締結部の平面図である。
【図19】同ブレーキペダル支持構造のコーナーブラケ
ット部の側面図である。
【図20】同ブレーキペダル支持構造のコーナーブラケ
ット部の正面図である。
【図21】同ブレーキペダル支持構造のコーナーブラケ
ット部の平面図である。
【図22】同ブレーキペダル支持構造の第2ブラケット
部材のコーナーブラケット部との締結部の平面図であ
る。
【図23】この出願の発明の実施の形態4に係るブレー
キペダル支持構造の斜視図である。
【図24】同ブレーキペダル支持構造の要部の平面図で
ある。
【図25】この出願の発明の実施の形態5に係るブレー
キペダル支持構造の要部の平面図である。
【図26】この出願の発明の実施の形態6に係るブレー
キペダル支持構造の要部の平面図である。
【符号の説明】
1はダッシュロアパネル、2はダッシュアッパーパネ
ル、3はブレーキペダル、4はブレーキペダル取付ブラ
ケット、5は回動支軸、6はブレーキブースター、10
はステアリングシャフト、11は第1シャフト11、1
2は第2シャフト、20はステアリングギヤユニット、
21はストッパブラケット、22はロアブラケット、2
3はアッパーブラケット、27はインパネフレーム、3
0はインパネメンバー、31,40はブレーキペダル後
退阻止部材、60はアッパーブラケット、61はロアブ
ラケット、62は第1ブラケット部材、63は第2ブラ
ケット部材、70はコーナーブラケット、80,160
はブレーキペダル後退阻止部材、161は係合片であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和 義彦 広島県安芸郡海田町南明神町2番20号 黒 石鉄工株式会社内 (72)発明者 扇崎 祥二 広島県安芸郡海田町南明神町2番20号 黒 石鉄工株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA05 AA18 CA05 CA07 DA08 DA09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキペダルが、乗員室側ダッシュロ
    アパネル上部付近に位置して回動可能に吊下げ支持さ
    れ、かつ同ダッシュロアパネル上部付近でエンジンルー
    ム側のブレーキブースターに連結されてなるブレーキペ
    ダル支持構造であって、上記ブレーキペダル近傍にあっ
    て、車両衝突時にも後退移動しにくい車体メンバーに対
    して、車両衝突時における上記ブレーキペダルの後方へ
    の移動を阻止するブレーキペダル後退阻止部材を設けた
    ことを特徴とするブレーキペダル支持構造。
  2. 【請求項2】 車体メンバーは、ステアリングシャフト
    を支持するインパネメンバーであることを特徴とする請
    求項1記載のブレーキペダル支持構造。
  3. 【請求項3】 ブレーキペダル後退阻止部材は、インパ
    ネメンバーに対して直接的に固定されていることを特徴
    とする請求項2記載のブレーキペダル支持構造。
  4. 【請求項4】 ブレーキペダル後退阻止部材は、インパ
    ネメンバーに固定されたインパネフレームを介してイン
    パネメンバーに間接的に固定されていることを特徴とす
    る請求項2記載の車両のブレーキペダル支持構造。
  5. 【請求項5】 ステアリングシャフトは、車両衝突時に
    後退移動するインナーシャフトとインパネメンバーに固
    定して支持され車両衝突時にも後退移動しにくいアウタ
    ーシャフトとよりなり、ブレーキペダル後退阻止部材
    は、該ステアリングシャフトの上記アウターシャフトを
    介して上記インパネメンバーに対して間接的に固定され
    ていることを特徴とする請求項2記載のブレーキペダル
    支持構造。
  6. 【請求項6】 ステアリングシャフトは、車両衝突時に
    後退移動するインナーシャフトとインパネメンバーに固
    定部材を介して支持され車両衝突時にも後退移動しにく
    いアウターシャフトとよりなり、ブレーキペダル後退阻
    止部材は、該ステアリングシャフトの上記アウターシャ
    フト固定部材を介して上記インパネメンバーに対して間
    接的に固定されていることを特徴とする請求項2記載の
    ブレーキペダル支持構造。
  7. 【請求項7】 ブレーキペダルが、乗員室側ダッシュロ
    アパネル上部付近に位置してブレーキペダル支持部材を
    介して回動可能に吊下げ支持され、かつ同ダッシュロア
    パネル上部付近でエンジンルーム側のブレーキブースタ
    ーに連結されている一方、ステアリングシャフトの乗員
    側端部が、車両衝突時に後退移動しにくい車体メンバー
    に対して第1の固定部材を介して固定されているととも
    に、同ステアリングシャフトのエンジンルーム側端部
    が、上記ブレーキペダル支持部材に対して第2の固定部
    材を介して固定されてなるブレーキペダル支持構造であ
    って、上記ステアリングシャフトの第2の固定部材に対
    して、車両衝突時における上記ブレーキペダルの後方へ
    の移動を阻止するブレーキペダル後退阻止部材を設けた
    ことを特徴とするブレーキペダル支持構造。
  8. 【請求項8】 ステアリングシャフトは、車両衝突時に
    後退移動するインナーシャフトと車両衝突時にも後退移
    動しにくいアウターシャフトとよりなり、ブレーキペダ
    ル後退阻止部材が設けられるステアリングシャフトの第
    2の固定部材は、上記アウターシャフトのロアブラケッ
    トであることを特徴とする請求項7記載のブレーキペダ
    ル支持構造。
  9. 【請求項9】 ブレーキペダル後退阻止部材のブレーキ
    ペダル当接部には、ブレーキペダルとの当接状態を維持
    するペダル位置規制構造が採用されていることを特徴と
    する請求項1,2,3,4,5又は6記載のブレーキペ
    ダル支持構造。
  10. 【請求項10】 ペダル位置規制構造は、ブレーキペダ
    ル当接部の両側にブレーキペダルとの係合部材を突設し
    て構成されていることを特徴とする請求項9記載のブレ
    ーキペダル支持構造。
  11. 【請求項11】 ペダル位置規制構造は、ブレーキペダ
    ル当接部の凹状変形により形成されるようになっている
    ことを特徴とする請求項9記載のブレーキペダル支持構
    造。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100391674B1 (ko) * 2001-07-06 2003-07-12 현대자동차주식회사 차량충돌시 운전자 정강이 상해 방지장치
JP2004249991A (ja) * 2004-04-02 2004-09-09 Fuji Heavy Ind Ltd 自動車用ペダル支持構造
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KR100588700B1 (ko) 2004-12-17 2006-06-12 기아자동차주식회사 브레이크 페달 및 엑셀 페달의 밀림방지 장치
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JP2010143487A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Mazda Motor Corp 自動車のステアリングシャフト支持構造

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