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JP2000075960A - 電子機器システムおよび電子機器の機能を拡張するための拡張装置 - Google Patents

電子機器システムおよび電子機器の機能を拡張するための拡張装置

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Publication number
JP2000075960A
JP2000075960A JP10241532A JP24153298A JP2000075960A JP 2000075960 A JP2000075960 A JP 2000075960A JP 10241532 A JP10241532 A JP 10241532A JP 24153298 A JP24153298 A JP 24153298A JP 2000075960 A JP2000075960 A JP 2000075960A
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JP
Japan
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housing
heat
heat sink
electronic device
cooling air
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JP10241532A
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English (en)
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Inventor
Hiroshi Nakamura
博 中村
Kazuya Shibazaki
和也 柴崎
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10241532A priority Critical patent/JP2000075960A/ja
Priority to US09/339,213 priority patent/US6353536B1/en
Publication of JP2000075960A publication Critical patent/JP2000075960A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、拡張装置を利用して電子機器の筐体
や発熱体を効率良く冷却することができる電子機器シス
テムの提供を目的とする。 【解決手段】電子機器システムは、ICチップ20が収容
された筐体5 を有するポータブルコンピュータ1 と;ポ
ータブルコンピュータの筐体が取り外し可能に載置され
る載置部36を有し、ポータブルコンピュータの機能を拡
張する際に用いる拡張装置2 と;を備えている。 拡張装
置は、筐体が載置部に載置されている時に、この筐体に
熱的に接続されるヒートシンク75を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポータブルコンピ
ュータのような電子機器と、この電子機器の機能を拡張
する際に用いる拡張装置とを備えている電子機器システ
ム、および電子機器に所望の拡張機能を付加するための
拡張装置に係り、特に電子機器の放熱を促進させるため
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポータブルコンピュータや移動体通信端
末機器に代表される携帯形の電子機器は、携帯性に優れ
ることがその商品価値を高める大きな要素となってい
る。そのため、最近の電子機器は、筐体の薄型化や軽量
化が強化されており、バッグ等に収納して手軽に持ち運
べるようになっている。
【0003】ところで、筐体が薄くコンパクトに形成さ
れる程、外部周辺機器を接続するコネクタの設置場所
や、フロッピーディスク駆動装置あるいはCD-ROM駆動装
置を収容するためのスペースが筐体から失われてしま
う。このため、最近のコンパクトなポータブルコンピュ
ータは、所望の拡張機能を付加するための拡張コネクタ
を装備しており、この拡張コネクタにドッキング・ステ
ーション(docking station) と称する拡張装置を接続す
ることで、据え置き形のコンピュータと比較しても見劣
りしないような拡張性を確保し得るようになっている。
【0004】この種の拡張装置は、偏平な箱状をなす装
置本体を備えている。装置本体は、その上部に平坦な載
置面を有し、この載置面にポータブルコンピュータの筐
体が取り外し可能に載置されるようになっている。
【0005】また、装置本体の内部には、各種の回路部
品が実装された回路基板、フロッピーディスク駆動装置
およびCD-ROM駆動装置が収容されているとともに、この
装置本体の側壁又は後壁には、外部キーボードあるいは
プリンタのような各種の外部周辺機器を接続するための
複数のコネクタが配置されている。これら回路基板、フ
ロッピーディスク駆動装置、CD-ROM駆動装置およびコネ
クタは、載置面に筐体が載置されている時に、上記拡張
コネクタを介してポータブルコンピュータに電気的に接
続されるようになっている。
【0006】一方、最近のポータブルコンピュータは、
多用のマルチメディア情報を処理するため、MPU:mi
croprocessing unitの処理速度の高速化や多機能化が推
し進められている。この種のMPUは、高集積化や高性
能化に伴って消費電力が増加の一途を辿り、動作中の発
熱量もこれに比例して急速に増大する傾向にある。その
ため、発熱量の大きなMPUをポータブルコンピュータ
の筐体に収容するに当っては、このMPUの熱を筐体の
外方に効率良く放出することが必要となってくる。
【0007】このことから、従来のポータブルコンピュ
ータでは、筐体の内部にMPUに熱的に接続されたヒー
トシンクや、このヒートシンク回りに冷却風を送風する
ファンを収容し、MPUを強制的に空冷することが行わ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年の薄型
化を強化したポータブルコンピュータでは、筐体の内部
に回路基板や回路部品が高密度に収容されているので、
ここにファンやヒートシンクを収容する余分なスペース
を確保することが困難となる傾向にある。そのため、フ
ァンやヒートシンクにしても小型化せざるを得なくな
り、MPUの冷却性能を充分に高めることができなくな
る。
【0009】特にポータブルコンピュータを拡張装置に
接続してMPUに複雑な演算処理を実行させると、これ
に比例してMPUの発熱量が増大するので、従来の小型
のファンやヒートシンクでは、MPUの発熱量に見合う
ような冷却性能を得ることができなくなり、このMPU
の冷却が不十分となる。
【0010】この結果、MPUの温度がその動作保証温
度を上回って、処理速度が遅くなったり動作不良を起こ
す恐れがあり、MPU本来の性能を最大限に発揮させる
ことができなくなるといった問題が生じてくる。
【0011】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、拡張装置を利用して電子機器の筐体や発
熱体を効率良く冷却することができ、電子機器の本来の
性能を充分に発揮させることができる電子機器システム
および電子機器の機能を拡張するための拡張装置の提供
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の電子機器システムは、発熱
体が収容された筐体を有する電子機器と;この電子機器
の筐体に取り外し可能に連結され、上記電子機器に所望
の拡張機能を付加するための拡張装置と;を備えてい
る。そして、上記拡張装置は、上記電子機器の筐体に連
結されている時に、この筐体に熱的に接続される熱伝導
手段を有していることを特徴としている。
【0013】このような構成において、電子機器を拡張
装置に連結すると、この筐体に熱伝導手段が熱的に接続
される。そのため、発熱体の熱は、筐体から熱伝導手段
を介して拡張装置に逃がされることになり、見かけ上、
筐体の熱容量が増大する。この結果、発熱体の熱を拡張
装置を利用して効率良く筐体の外方に放出することがで
き、発熱体の放熱性を高めることができる。
【0014】上記目的を達成するため、請求項9に係る
本発明の電子機器システムは、発熱体に熱的に接続され
た第1のヒートシンクが収容された筐体を有する電子機
器と;この電子機器が取り外し可能に載置される載置部
に冷却風が流れる冷却風通路が形成された装置本体を有
し、上記電子機器に所望の拡張機能を付加するための拡
張装置と;を備えている。そして、上記拡張装置の装置
本体は、上記電子機器の筐体が上記載置部に載置されて
いる時に、この筐体に熱的に接続される第2のヒートシ
ンクを有し、この第2のヒートシンクは、上記冷却風通
路に配置されていることを特徴としている。
【0015】このような構成において、筐体に収容され
た発熱体が発熱すると、この発熱体の熱は、第1のヒー
トシンクや筐体に逃がされる。この筐体が拡張装置の載
置部に載置されている状態においては、筐体が冷却風通
路と向かい合い、この冷却風通路を流れる冷却風が筐体
に吹き付けられる。このため、発熱体の熱影響を受ける
筐体が、空気を媒体とする強制対流により集中的に冷却
され、筐体自体の放熱性が高められる。
【0016】また、拡張装置の載置部に電子機器の筐体
が載置されている限り、この筐体に第2のヒートシンク
が熱的に接続されるので、発熱体の熱は、筐体から第2
のヒートシンクを通じて拡張装置側に逃がされる。しか
も、この第2のヒートシンクは、冷却風通路を流れる冷
却風により強制的に冷却されるので、第2のヒートシン
クの放熱性も充分なものとなる。
【0017】したがって、筐体から第2のヒートシンク
への熱伝導と、空気を媒体とする強制対流とを併用する
ことによって、発熱体の熱を筐体の外方に効率良く放出
することができ、筐体内の第1のヒートシンクの小型化
を余儀なくされても発熱体の放熱性を良好に維持するこ
とができる。
【0018】上記目的を達成するため、請求項11に係
る本発明の電子機器システムは、発熱体に熱的に接続さ
れた第1のヒートシンクが収容された筐体を有する電子
機器と;この電子機器が取り外し可能に載置される載置
部に冷却風が流れる冷却風通路が形成された装置本体を
有し、上記電子機器に所望の拡張機能を付加するための
拡張装置と;を備えている。そして、上記拡張装置の装
置本体は、上記電子機器の筐体が上記載置部に載置され
ている時に、この筐体を貫通して上記第1のヒートシン
クに熱的に接続される第2のヒートシンクを有し、この
第2のヒートシンクは、上記冷却風通路に配置されてい
ることを特徴としている。
【0019】また、請求項19に係る本発明の拡張装置
は、発熱体およびこの発熱体の放熱を促進させる第1の
ヒートシンクが収容された筐体を有する電子機器に所望
の拡張機能を付加するためのものであって、上記筐体が
取り外し可能に載置される載置部を有し、この載置部に
冷却風が流れる冷却風通路が形成された装置本体と;こ
の装置本体の載置部に筐体が載置されている時に、この
筐体を貫通して上記第1のヒートシンクに熱的に接続さ
れる第2のヒートシンクと;を備え、この第2のヒート
シンクは、上記冷却風通路に配置されていることを特徴
としている。
【0020】このような構成において、筐体に収容され
た発熱体が発熱すると、この発熱体の熱は、第1のヒー
トシンクに逃がされる。そして、この筐体が拡張装置の
載置部に載置されている状態においては、筐体が冷却風
通路と向かい合い、この冷却風通路を流れる冷却風が筐
体に吹き付けられる。このため、発熱体や第1のヒート
シンクの熱影響を受ける筐体が、空気を媒体とする強制
対流により集中的に冷却される。
【0021】また、拡張装置の載置部に電子機器の筐体
が載置されている限り、この筐体の第1のヒートシンク
に第2のヒートシンクが熱的に接続されるので、発熱体
の熱の多くは、第1のヒートシンクから直接第2のヒー
トシンクに伝えられる。このため、見かけ上、第1のヒ
ートシンクの熱容量が増大し、発熱体の熱を第2のヒー
トシンクへの熱伝導による拡散によって筐体の外方に効
率良く放出することができる。加えて、第2のヒートシ
ンクにしても、冷却風通路を流れる冷却風により強制的
に冷却されるので、第2のヒートシンクの放熱性も充分
なものとなり、この第2のヒートシンクに伝えられた発
熱体の熱を冷却風の流れに乗じて速やかに外方に放出す
ることができる。
【0022】したがって、第1のヒートシンクから第2
のヒートシンクへの熱伝導と、空気を媒体とする強制対
流とを併用することによって、発熱体の熱を筐体の外方
に効率良く放出することができ、上記第1のヒートシン
クの小型化を余儀なくされても、発熱体の放熱性を高め
ることができる。
【0023】上記目的を達成するため、請求項18に係
る本発明の拡張装置は、発熱体が収容された筐体を有す
る電子機器に所望の拡張機能を付加するためのものであ
って、上記電子機器の筐体が取り外し可能に載置される
載置部を有する装置本体と;この装置本体の載置部に上
記筐体が載置されている時に、この筐体に熱的に接続さ
れる熱伝導手段と;を備えていることを特徴としてい
る。
【0024】このような構成において、装置本体の載置
部に電子機器の筐体を載置すると、この筐体に熱伝導手
段が熱的に接続される。そのため、発熱体の熱は、筐体
から熱伝導手段を通じて装置本体側に逃がされることに
なり、見かけ上、筐体の熱容量が増大する。この結果、
発熱体の熱を装置本体を利用して筐体の外方に効率良く
放出することができ、発熱体の放熱性を高めることがで
きる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1の実施の形態を
図1ないし図8にもとづいて説明する。図1ないし図3
は、電子機器としてのポータブルコンピュータ1と、こ
のポータブルコンピュータ1に所望の拡張機能を付加す
るための拡張装置2とを開示している。
【0026】ポータブルコンピュータ1は、コンピュー
タ本体3と、このコンピュータ本体3に支持されたディ
スプレイユニット4とを備えている。コンピュータ本体
3は、マグネシウム合金製の筐体5を有している。筐体
5は、底壁5a、上壁5b、前壁5c、左右の側壁5d
および後壁5eとを有している。そして、筐体5は、そ
の厚み寸法が20mm程度に定められた偏平な箱状をなし
ており、従来一般的なポータブルコンピュータに比べて
薄型化が強化されている。
【0027】筐体5の底壁5aの下面には、図3に示す
ような複数の座部6が形成されている。座部6は、底壁
5aの四隅において、この底壁5aの下方に向けて突出
されている。
【0028】筐体5の上壁5bは、パームレスト7とキ
ーボード装着口8とを有している。パームレスト7は、
上壁5bの前部において筐体5の幅方向に延びている。
キーボード装着口8は、パームレスト7の後方に位置さ
れている。キーボード装着口8は、筐体5の内部に向け
て凹むような凹所にて構成され、このキーボード装着口
8にキーボード9が取り付けられている。
【0029】筐体5の左右の側壁5dの後端部には、夫
々図3に示すような係合部10が形成されている。係合
部10は、ポータブルコンピュータ1を拡張装置2に接
続する際に用いるものであり、筐体5の側方、下方およ
び後方に向けて開口するような凹所にて構成されてい
る。
【0030】また、筐体5の上壁5bの後端部には、上
向きに突出する一対のディスプレイ支持部11a,11
bが形成されている。ディスプレイ支持部11a,11
bは、キーボード9の後方において、筐体5の幅方向に
互いに離間して配置されている。
【0031】図3や図5に示すように、筐体5の内部に
は回路基板12が収容されている。回路基板12は、筐
体5の底壁5aと平行に配置されている。この回路基板
12の上面および下面には、夫々半導体パッケージのよ
うな各種の回路部品13が実装されている。回路基板1
2の後端部の下面には、第1の拡張コネクタ14が実装
されている。第1の拡張コネクタ14は、筐体5の後部
において、この筐体5の底壁5aに開けた図示しないコ
ネクタ導出口と向かい合っている。
【0032】また、図5や図6に示すように、筐体5の
内部には、回路モジュール15が収容されている。回路
モジュール15は、モジュール基板16と、このモジュ
ール基板16に実装された発熱体としてのMPU:micr
oprocessing unit17とを備えている。この回路モジュ
ール15は、パームレスト7から遠ざかった筐体5の後
部の右側に位置されている。
【0033】モジュール基板16は、回路基板12の上
方において、筐体5の底壁5aと平行に配置されてい
る。このモジュール基板16は、一対のスタッキングコ
ネクタ18を介して回路基板12に電気的に接続されて
いる。
【0034】MPU17は、モジュール基板16の下面
にMPUホルダ19を介して実装されている。このMP
U17は、発熱体としてのICチップ20を有してい
る。ICチップ20は、文字、音声および画像のような
多用のマルチメディア情報を処理するため、動作中の消
費電力が大きくなっており、それに伴い、ICチップ2
0の発熱量も冷却を必要とする程に大きなものとなって
いる。ICチップ20は、偏平な金属製のケース21に
収容されている。このケース21は、MPUホルダ19
を介してモジュール基板16の下面にねじ止めされてい
る。
【0035】MPU17のケース21の下面には、第1
のヒートシンク23が取り付けられている。第1のヒー
トシンク23は、アルミニウム合金のような熱伝導性に
優れた金属材料にて構成され、平坦な板状をなしてい
る。この第1のヒートシンク23は、ICチップ20に
熱的に接続されている。そして、第1のヒートシンク2
3は、筐体5の底壁5aの内面に沿って配置されている
とともに、この底壁5aにねじ止めされている。
【0036】第1のヒートシンク23は、MPU17の
右側方に張り出すファン取り付け部24を有している。
このファン取り付け部24の上面には、ファンユニット
25が取り付けられている。ファンユニット25は、M
PU17と筐体5の右側の側壁5dとの間に位置されて
おり、この側壁5dには、ファンユニット25に連なる
排気口26が開口されている。
【0037】上記ディスプレイユニット4は、偏平な箱
状のディスプレイハウジング28と、このディスプレイ
ハウジング28に収容された液晶表示装置29とを備え
ている。ディスプレイハウジング28は、表示用開口部
30が形成された前面を有している。液晶表示装置29
は、文字や画像等が表示される表示画面29aを有し、
この表示画面29aは、表示用開口部30を通じてディ
スプレイハウジング28の外方に露出されている。
【0038】ディスプレイハウジング28は、一対の脚
部31a,31bを有している。脚部31a,31b
は、筐体5のディスプレイ支持部11a,11bに導か
れているとともに、図3に示すヒンジ装置32を介して
筐体5に回動可能に連結されている。このため、ディス
プレイユニット4は、パームレスト7やキーボード9を
上方から覆うように倒される閉じ位置と、パームレスト
7、キーボード9および表示画面29aを露出させる開
き位置とに亘って選択的に回動可能となっている。
【0039】ポータブルコンピュータ1に所望の拡張機
能を付加する拡張装置2は、図2および図4に示すよう
な合成樹脂製の装置本体35を有している。装置本体3
5は、底壁35aと、この底壁35aと向かい合う上壁
35bと、これら底壁35aと上壁35bとを結ぶ前壁
35c、左右の側壁35dおよび後壁35eとを有して
いる。そして、装置本体35は、その厚み寸法が20mm
程度に定められた偏平な箱状をなしており、上記ポータ
ブルコンピュータ1の筐体5と同様に薄型化が強化され
ている。
【0040】装置本体35は、載置部36を有してい
る。載置部36は、ポータブルコンピュータ1の筐体5
が取り外し可能に載置されるもので、装置本体35の上
壁35bに形成されている。この上壁35bの上面は、
筐体5の底壁5aと向かい合う平坦な載置面37となっ
ており、この載置面37は、筐体5の底壁5aに対応す
るような大きさを有している。そして、載置面37に筐
体5を載置した状態では、この載置面37に筐体5の底
壁5aの座部6が接触し、この載置面37と筐体5の底
壁5aとの間に図6および図8に示すような隙間38が
形成されるようになっている。
【0041】装置本体35の内部には、CD-ROM駆動装置
40、フロッピーディスク駆動装置41および回路基板
42が収容されている。CD-ROM駆動装置40およびフロ
ッピーディスク駆動装置41は、ポータブルコンピュー
タ1の機能を拡張する手段を構成するもので、装置本体
35の前半部において、この装置本体35の幅方向に並
べて配置されている。
【0042】回路基板42は、装置本体35の後半部に
おいて、その底壁35aや上壁35bと平行に配置され
ている。回路基板42は、フレキシブルな配線基板(図
示せず)を介してCD-ROM駆動装置40およびフロッピー
ディスク駆動装置41に電気的に接続されている。回路
基板42の上面には、プリンタや外部キーボードのよう
な周辺機器を接続するための複数のコネクタ44(図5
に示す)が実装されている。これらコネクタ44は、装
置本体35の後壁35eを通じて装置本体35の後方に
露出されている。
【0043】また、回路基板42の上面には、第2の拡
張コネクタ45が実装されている。第2の拡張コネクタ
45は、ポータブルコンピュータ1の第1の拡張コネク
タ14に対応するものであり、上記載置面36を貫通し
て上向きに突出されている。そのため、ポータブルコン
ピュータ1の筐体5を載置面37上の所定位置に載置す
ると、第1の拡張コネクタ14が第2の拡張コネクタ4
5に嵌まり込み、これら拡張コネクタ14,45を介し
てポータブルコンピュータ1と拡張装置2とが電気的に
接続されるようになっている。
【0044】図2や図4に示すように、装置本体35
は、ポータブルコンピュータ1の筐体5を載置面37に
ロックする一対のリヤフックレバー46a,46bおよ
びフロントフック47を備えている。
【0045】リヤフックレバー46a,46bは、装置
本体35の後端部において、この装置本体35の幅方向
に互いに離間して配置されている。リヤフックレバー4
6a,46bは、夫々レバー本体48を有している。レ
バー本体48は、ピボット軸49を介して装置本体35
の後端部に回動可能に支持されている。レバー本体48
は、装置本体35の側壁35dに重ね合わされており、
このレバー本体48の上部は、載置面37の上方に張り
出している。そのため、レバー本体48の上部は、載置
面37にポータブルコンピュータ1の筐体5を載置した
時に、この筐体5の側壁5dと向かい合うようになって
いる。
【0046】レバー本体48の上部側面には、ロックピ
ン50が固定されている。ロックピン50は、筐体5の
係合部10に取り外し可能に係合されるもので、装置本
体35の載置面37上に水平に張り出している。このた
め、レバー本体48は、ロックピン50が係合部10に
嵌まり込む係合位置と、ロックピン50が係合部10の
後方に離脱する解除位置とに亘って回動可能となってい
るとともに、図示しないねじりコイルばねを介して常に
係合位置に向けて回動付勢されている。
【0047】また、上記フロントフック47は、載置面
37の前端部において、この載置面37の幅方向に沿う
中央部に位置されている。フロントフック47は、鉛直
方向に延びる軸状をなしており、このフロントフック4
7の上端には爪部51が形成されている。このフロント
フック47は、鉛直方向に昇降動可能に、かつ軸回り方
向に略90°の角度範囲に亘って回動可能に装置本体3
5に支持されている。
【0048】そのため、フロントフック47は、爪部5
1を含む大部分が載置面37上に突出する解除位置と、
爪部51のみが載置面37上に位置する係合位置とに亘
って移動可能となっており、このフロントフック47
は、図示しないスプリングにより常に解除位置に向けて
押し上げられている。
【0049】ポータブルコンピュータ1の筐体5を載置
面37上の所定位置に載せると、筐体5の係合部10が
リヤフックレバー46a,46bのロックピン50に接
触するとともに、筐体5の底壁5aがフロントフック4
7の上端に夫々接触する。この接触により、リヤフック
レバー46a,46bは、そのレバー本体48が係合部
10を避けるように係合位置から解除位置に向けて回動
した後、スプリングの付勢力により係合位置に復帰し、
そのロックピン50が図8に示すように筐体5の係合部
10に引っ掛かる。同様にフロントフック47は、筐体
5の底壁5aとの当接により解除位置から係合位置に押
し込まれ、このフロントフック47の上端の爪部51が
筐体5の底壁5aに引っ掛かる。
【0050】したがって、ポータブルコンピュータ1の
筐体5は、その後端の二箇所と前端の一箇所の合計三箇
所で載置面37上にロックされ、第1の拡張コネクタ1
4と第2の拡張コネクタ44との嵌合状態が維持され
る。
【0051】なお、リヤフックレバー46a,46bの
レバー本体48は、イジェクトローラ52を備えてい
る。イジェクトローラ52は、レバー本体48が係合位
置に回動されている限り、筐体5の底壁5aと向かい合
っている。そのため、レバー本体48を係合位置から解
除位置に移動させると、ロックピン50が筐体5の係合
部10から外れた後、イジェクトローラ52が筐体5の
底壁5aに当接し、この筐体5を載置面37から遠ざか
る方向に押し上げる。この結果、ロックピン50による
筐体5のロックが解除されるとともに、第1の拡張コネ
クタ14と第2の拡張コネクタ45との嵌合が解除さ
れ、ポータブルコンピュータ1を載置面37から取り出
すことができる。
【0052】図4ないし図7に示すように、装置本体3
5の載置面37は、円形の凹部55を有している。凹部
55は、載置面37の後部において、その幅方向の中央
部よりも右側に偏った位置に形成されている。そのた
め、凹部55は、載置面37に筐体5を載せた時に、こ
の筐体5に収容されたMPU17の直下に位置するよう
になっている。
【0053】凹部55の底は、装置本体35の右側方に
進むに従い下向きに傾斜されている。この凹部55の底
には、排気口56が形成されている。排気口56は、載
置面37に載置された筐体5の底壁5aと向かい合うと
ともに、装置本体35内に連なっている。この凹部55
の底には、排気口56への異物の侵入を阻止するガード
57が形成されている。
【0054】装置本体35の載置面37には、溝状の冷
却風通路60が形成されている。冷却風通路60は、載
置面37の幅方向に沿って延びている。この冷却風通路
60の上流端は、凹部55の底に連なっているととも
に、冷却風通路60の下流端は、装置本体35の右側の
側壁35の上部に開口されている。そして、冷却風通路
60は、載置面37に筐体5が載置されている時に、こ
の筐体5の内部の第1のヒートシンク23の下方に位置
されている。
【0055】図6および図8に示すように、載置面37
に連なる冷却風通路60の縁部および凹部55の開口縁
部には、リブ状の凸部61が一体に形成されている。凸
部61は、載置面37から上向きに突出されている。こ
の凸部61は、載置面37上において、凹部55および
冷却風通路60を連続して取り囲むように配置されてお
り、その端部が筐体5の右側の側壁5dに達している。
凸部61の先端は、載置面37に筐体5を載せた時に、
この筐体5の底壁5aに接するようになっており、この
接触により、載置面32上の隙間38と冷却風通路60
および排気口56とが互いに連通することなく隔てられ
ている。
【0056】また、載置面37の幅方向および奥行き方
向の略中央部には、多数の吸込口62が形成されてい
る。吸込口62は、載置面37の略中央部においてマト
リクス状に並べて配置されている。そして、これら吸込
口62は、装置本体35の内部に連なっているととも
に、載置面37に筐体5を載せた時に、この載置面37
と筐体5との間の隙間38に開口されている。
【0057】図5および図6に示すように、装置本体3
5の内部には、電動式のファンユニット65が配置され
ている。ファンユニット65は、ファンケーシング66
と、このファンケーシング66の中央部に支持されたフ
ァン67とを備えている。ファンケーシング66は、四
つの角部を有する偏平な四角形の枠状をなしている。こ
のファンケーシング66は、ファン67を挟んで向かい
合う吸入口68と排出口69とを有している。
【0058】ファンケーシング66の外周部には、ブラ
ケット71が固定されている。このブラケット71は、
装置本体35の上壁35bの内面と向かい合う複数の支
持片72を有している。また、上壁35bの内面には、
下向きに延びる複数の取り付け座73が形成されてい
る。取り付け座73は、排気口56の周囲に配置されて
おり、これら取り付け座73の下面にブラケット71の
支持片72がねじ止めされている。
【0059】そのため、ファンユニット65は、その排
出口69を排気口56に向けた横置きの姿勢で装置本体
35の上壁35bに固定されており、このファンユニッ
ト65の吸入口68が装置本体35の底壁35aと向か
い合っている。この結果、ファン67が回転駆動される
と、吸入口68を通じて装置本体35の内部の空気が吸
引され、この空気は排出口69から排気口56に向けて
上向きに放出される。
【0060】なお、このファン67は、MPU17のI
Cチップ20の温度が予め決められた値に達した時に駆
動されるようになっている。図4ないし図7に示すよう
に、装置本体35の載置部36には、熱伝導手段として
の第2のヒートシンク75が配置されている。第2のヒ
ートシンク75は、アルミニウム合金あるいは銅系合金
のような熱伝導性に優れた金属材料にて構成されてい
る。
【0061】第2のヒートシンク75は、冷却風通路6
0に配置された受熱部76と、この受熱部76に連なる
放熱部77とを備えている。受熱部76は、冷却風通路
60と略同等の幅を有するブロック状をなしており、冷
却風通路60の底から上向きに突出されている。受熱部
76の上端は、矩形状の平坦な受熱面78となってお
り、この受熱面78は、凸部61の上端と同一平面上に
位置されている。そして、受熱面78は、載置面37に
筐体5が載置されている時に、この筐体5の底壁5aに
面接触されており、この受熱面78と底壁5aとの接触
部は、第1のヒートシンク23の下方において、発熱す
るICチップ20の近傍に位置されている。そのため、
第2のヒートシンク75の受熱部76は、筐体5の底壁
5aに熱的に接続されている。
【0062】受熱部76は、複数の貫通孔79を有して
いる。貫通孔79は、冷却風通路60内において、その
通路方向に延びているとともに、幅方向に間隔を存して
配置されており、これら貫通孔79を冷却風が流れるよ
うになっている。そのため、冷却風通路60に受熱部7
6が配置されているにも拘わらず、冷却風通路60内で
の冷却風の円滑な流れが保証されている。
【0063】第2のヒートシンク75の放熱部77は、
冷却風通路60の底を貫通して装置本体35の内部に突
出されている。放熱部77は、ファンユニット65に隣
接されており、この放熱部77の下面には、多数の放熱
フィン81が形成されている。
【0064】このような構成において、ポータブルコン
ピュータ1に所望の拡張機能を付加するに当っては、ま
ず、ポータブルコンピュータ1の筐体5を拡張装置2の
載置面37に載置し、この筐体5をリヤフックレバー4
6a,46bおよびフロントフック47を介して載置面
37にロックする。このことにより、筐体5の第1の拡
張コネクタ14と拡張装置2の第2の拡張コネクタ45
とが嵌まり合い、これら第1および第2の拡張コネクタ
14,45を介してポータブルコンピュータ1と拡張装
置2とが電気的に接続される。
【0065】ポータブルコンピュータ1を拡張装置2に
接続して使用している過程において、MPU17のIC
チップ20の温度が上昇すると、このICチップ20の
熱は、第1のヒートシンク23に伝えられる。この第1
のヒートシンク23は、筐体5の底壁5aの内面に沿わ
せた状態で、この底壁5aにねじ止めされているので、
第1のヒートシンク23に伝達されたICチップ20の
熱は、筐体5の底壁5aへの熱伝導により拡散される。
【0066】また、ICチップ20の温度上昇に伴って
拡張装置2のファンユニット65が駆動されると、装置
本体35の内部の空気がファンケーシング66の吸入口
68に吸引される。この空気は、排出口69から排気口
56を通じて冷却風通路60に吹き出し、冷却風となっ
て筐体5の底壁5aに直接吹き付けられる。この冷却風
は、冷却風通路60に沿って流れた後、この冷却風通路
60の下流端から装置本体35の右側方に排出される。
【0067】この際、載置面37上の排気口56や冷却
風通路60は、MPU37や第1のヒートシンク23の
熱影響を受ける底壁5aと向かい合っているので、この
底壁5aが空気を媒体とする強制対流により集中的に冷
却される。このため、底壁5aに伝達されたICチップ
20の熱を効率良く筐体5の外方に放出することができ
る。
【0068】一方、拡張装置2の載置面37にポータブ
ルコンピュータ1の筐体5が載置されている状態におい
ては、ICチップ20の熱を受ける筐体5の底壁5aに
第2のヒートシンク75の受熱面78が面接触し、この
第2のヒートシンク75が底壁5aに熱的に接続されて
いる。
【0069】このため、底壁5aに伝えられたICチッ
プ20の熱は、受熱面37から第2のヒートシンク75
の受熱部76に伝えられるとともに、ここから放熱部7
6に拡散されることになり、見かけ上、底壁5aの熱容
量が増大する。そして、この放熱部76は、多数の放熱
フィン81の存在により空気との接触面積が充分に確保
されているので、放熱部76に伝えられた熱は、ここか
ら装置本体35の内部に放出される。
【0070】その上、第2のヒートシンク75の受熱部
76は、冷却風通路60に配置されているので、この冷
却風通路60を流れる冷却風により強制的に冷却され
る。そのため、受熱部60に伝えられたICチップ20
の熱を冷却風の流れに乗じて外方に積極的に放出するこ
とができる。
【0071】したがって、この構成によれば、ポータブ
ルコンピュータ1を拡張装置2に接続している限り、こ
のポータブルコンピュータ1のICチップ20の熱を、
空気を媒体とする筐体5の強制空冷と、第2のヒートシ
ンク75への熱伝導とを併用することで筐体5の外方に
効率良く放出することができ、その分、ICチップ20
の放熱性を高めることができる。よって、第1のヒート
シンク23やファンユニット25の小型化を余儀なくさ
れても、MPU17の温度を動作保証温度の範囲内に保
つことができ、MPU17本来の性能を最大限に発揮さ
せて、高速演算処理等を確実に実行させることができ
る。
【0072】なお、本発明は上記第1の実施の形態に特
定されるものではなく、図9に本発明の第2の実施の形
態を示す。この第2の実施の形態では、第2のヒートシ
ンク75の受熱面78に接着剤90を介して伝熱部材9
1が固着されている。伝熱部材91は、例えばシリコー
ン樹脂にアルミナを添加してなるゴム状弾性体にて構成
され、熱伝導性に優れたシート状をなしている。そし
て、伝熱部材91は、ポータブルコンピュータ1の筐体
5が載置面37に載置されている時に、ICチップ20
の熱影響を受ける筐体5の底壁5aに接触し、この底壁
5aと受熱面78との間で挟み込まれている。そのた
め、筐体5の底壁5aは、伝熱部材91を介して第2の
ヒートシンク75に熱的に接続されている。
【0073】このような構成によると、伝熱部材91は
弾性変形が可能であるから、筐体5を載置面37に載置
した際には、筐体5および装置本体35の寸法公差を吸
収して、この筐体5の底壁5aに隙間なく接触する。こ
のため、底壁5aと第2のヒートシンク75の受熱面7
8との間に熱伝導を妨げるような空間が生じるのを防止
でき、底壁5aから第2のヒートシンク75までの熱抵
抗を小さく抑えて、底壁5aの放熱性をより高めること
ができる。
【0074】なお、伝熱部材91は、上記のようなゴム
状弾性体に特定されるものではなく、例えば柔軟なフィ
ルム製のバッグの内部に、熱伝導性の液体又はゲル状物
質からなる作動媒体を封入した、いわゆる液体入りパッ
クを用いても良い。
【0075】また、図10は本発明の第3の実施の形態
を開示している。この第3の実施の形態は、第2のヒー
トシンク100の具体的な構成が上記第1の実施の形態
と相違しており、それ以外のポータブルコンピュータ1
および拡張装置2の基本的な構成は、第1の実施の形態
と同様である。
【0076】図10に示すように、拡張装置2の第2の
ヒートシンク100は、断面円形もしくは角形の棒状を
なしている。この第2のヒートシンク100は、アルミ
ニウムあるいは銅系合金のような熱伝導性に優れた金属
材料にて構成され、上記装置本体35に支持されてい
る。
【0077】第2のヒートシンク100は、冷却風通路
60に配置された第1の部分101と、この冷却風通路
60の底を貫通して装置本体35の内部に導入された第
2の部分102とを有している。第1の部分101は、
冷却風通路60の底から上向きに延びており、この第1
の部分101の上部は、載置面37の上方に突出する嵌
合突起103を構成している。第2の部分102は、装
置本体35の底壁35aに沿って延びる放熱部104を
有し、この放熱部104は、底壁35aの上面に接して
いる。
【0078】筐体5の底壁5aは、冷却風通路60と向
かい合う部分に嵌合凹部105を有している。嵌合凹部
105は、筐体5を載置面37に載置した時に、第2の
ヒートシンク100の嵌合突起103が取り外し可能に
嵌合されるもので、筐体5の底壁5aに開口された挿入
口106を有している。嵌合凹部105は、筐体5の内
部に張り出しており、この筐体5の内部においてMPU
17とファンユニット25との間に位置されているとと
もに、第1のヒートシンク23を貫通している。
【0079】そして、嵌合突起103が嵌合凹部105
に嵌合された状態では、この嵌合突起103の外周面が
嵌合凹部105の内周面に接しており、この接触によ
り、筐体5と第2のヒートシンク100とが熱的に接続
されている。
【0080】なお、この場合、嵌合凹部105および嵌
合突起103は、夫々筐体5の厚み方向に沿って延びて
いるので、これら嵌合凹部105と嵌合突起103との
嵌合長、ひいてはこれら両者の接触面積を容易に確保す
ることができる。
【0081】このような構成によると、拡張装置2の載
置面37にポータブルコンピュータ1の筐体5が載置さ
れている状態においては、第2のヒートシンク100の
嵌合突起103が筐体5の底壁5aの嵌合凹部105に
嵌まり込み、これにより、第2のヒートシンク100と
筐体5とが熱的に接続されている。
【0082】このため、底壁5aに伝えられたICチッ
プ20の熱は、嵌合凹部105から第2のヒートシンク
100に逃がされることになり、見かけ上、底壁5aの
熱容量が増大する。そして、この第2のヒートシンク1
00の放熱部104は、装置本体35の底壁35aに接
しているので、放熱部104に伝えられた熱は、装置本
体35への拡散による自然空冷により拡張装置2の外方
に放出される。
【0083】したがって、筐体5に伝えられたICチッ
プ20の熱を第2のヒートシンク100への伝達によっ
て筐体5の外方に効率良く放出することができ、このI
Cチップ20の放熱を促進させる第1のヒートシンク2
3やファンユニット25の小型化を余儀なくされても、
MPU17の温度を動作保証温度の範囲内に保つことが
できる。
【0084】また、図11は、本発明の第4の実施の形
態を開示している。この第4の実施の形態は、上記第3
の実施の形態を発展させたもので、第2のヒートシンク
100の基本的な構成は第3の実施の形態と同様であ
る。
【0085】第2のヒートシンク100の嵌合突起10
3の外周面には、板ばね110が溶接等の手段により固
定されている。板ばね110は、嵌合突起103の軸方
向に延びる帯状をなしている。この板ばね110は、押
圧部111を有している。押圧部111は、嵌合突起1
03の径方向外側に突出する第1の位置(図11のAに
示す)と、嵌合突起103の外周面に重なり合う第2の
位置(図11のBに示す)とに亘って弾性変形が可能と
なっている。そして、この押圧部111は、常に第1の
位置に復帰するような弾性力を有している。
【0086】筐体5の嵌合凹部105は、上記嵌合突起
103が遊びを以って挿通可能な口径を有している。そ
のため、第2のヒートシンク100の嵌合突起103が
挿入口106を通じて嵌合凹部105に挿入されると、
板ばね110の押圧部111が嵌合凹部105の内周面
に摺動可能に接触し、図11の(B)に示すように、押
圧部111が第1の位置から第2の位置に変形する。こ
の変形により、嵌合突起103の板ばね110とは反対
側の外周面が嵌合凹部105の内周面に押し付けられ、
これら嵌合突起103と嵌合凹部105とが熱的に接続
されるようになっている。
【0087】このような構成によると、嵌合突起103
は、板ばね110の押圧部111によって嵌合凹部10
5の内周面に押し付けられるので、これら嵌合突起10
3と嵌合凹部105との接触状態が良好となる。そのた
め、嵌合突起103と嵌合凹部105との接触部分の熱
抵抗が小さく抑えられ、底壁5aの熱を効率良く第2の
ヒートシンク100に逃がすことができる。
【0088】図12は、本発明の第5の実施の形態を開
示している。この第5の実施の形態では、拡張装置2の
熱伝導手段がヒートパイプ120にて構成されている。
ヒートパイプ120は、水あるいはアルコールのような
作動媒体が封入されたパイプ本体121を有している。
パイプ本体121は、冷却風通路60に配置された第1
の部分122と、冷却風通路60の底を貫通して装置本
体35の内部に導入された第2の部分123とを有して
いる。
【0089】第1の部分122は、冷却風通路60の底
から上向きに延びており、この第1の部分122の上部
は、載置面37の上方に突出されている。第2の部分1
23は、装置本体35の底壁35aに沿って延びる放熱
部124を有し、この放熱部124は、底壁35aの上
面に接している。
【0090】ヒートパイプ120の第1の部分122に
は、パイプカバー125が取り付けられている。パイプ
カバー125は、アルミニウムあるいは銅系合金のよう
な熱伝導性に優れた金属材料にて構成されている。この
パイプカバー125は、ヒートパイプ120の第1の部
分122を隙間なく覆っているとともに、筐体5の嵌合
凹部105に取り外し可能に嵌合されるようになってい
る。
【0091】このような構成によると、拡張装置2の載
置面37にポータブルコンピュータ1の筐体5が載置さ
れている状態においては、ヒートパイプ120の第1の
部分122がパイプカバー125を介して筐体5の底壁
5aの嵌合凹部105に嵌まり込み、これにより、ヒー
トパイプ120と筐体5とが熱的に接続されている。
【0092】このため、ICチップ20の熱が第1のヒ
ートシンク23を介して筐体5の底壁5aに伝えられる
と、この熱は、底壁5aの嵌合凹部105を介してヒー
トパイプ120の第1の部分122に伝えられる。この
熱伝達により、パイプ本体121内の作動媒体が加熱さ
れて蒸気となり、この蒸気はヒートパイプ120の第1
の部分122から第2の部分123を介して放熱部12
4に流動する。ヒートパイプ120の放熱部124は、
拡張装置2の内部に導入されているので、第1の部分1
22に比べて温度が低く、かつ内部圧力が低く保たれて
いる。
【0093】そのため、放熱部124に導かれた蒸気
は、ここで放熱し凝縮する。この凝縮により液化された
作動媒体は、放熱部124から第1の部分122に還流
し、再度底壁5aの熱を受けて加熱される。この作動媒
体の蒸発および凝縮の繰り返しにより、底壁5aの熱が
拡張装置2の装置本体35に積極的に移される。
【0094】したがって、筐体5に伝えられたICチッ
プ20の熱をヒートパイプ120を介して筐体5の外方
に効率良く放出することができ、このICチップ20の
放熱を促進させる第1のヒートシンク23やファンユニ
ット25の小型化を余儀なくされても、MPU17の温
度を動作保証温度の範囲内に保つことができる。
【0095】図13ないし図15は、本発明の第6の実
施の形態を開示している。この第6の実施の形態は、第
2のヒートシンク130の具体的な構成が上記第1〜5
の実施の形態と相違しており、それ以外のポータブルコ
ンピュータ1および拡張装置2の基本的な構成は、各実
施の形態と同様である。
【0096】図13に示すように、冷却風通路60に配
置された第2のヒートシンク130は、アルミニウム合
金あるいは銅系合金のような熱伝導性に優れた金属製の
棒材にて構成され、上記排気口56の直後に位置されて
いる。この第2のヒートシンク130は、一対の嵌合突
起131a,131bと、これら嵌合突起131a,1
31bを連結する連結部132とを備えている。
【0097】嵌合突起131a,131bは、載置面3
7の奥行き方向に互いに離間して配置されているととも
に、冷却風通路60の底から上向きに延びている。これ
ら嵌合突起131a,131bの上部は、冷却風通路6
0から載置面37の上方に向けて突出されている。連結
部132は、冷却風通路60の底に支持されているとと
もに、この冷却風通路60を横断するように一直線状に
延びている。
【0098】連結部132の外周面には、複数の放熱フ
ィン133が取り付けられている。放熱フィン133
は、連結部132の軸方向に互いに間隔を存して配置さ
れているとともに、夫々冷却風通路60内での冷却風の
流れ方向に沿って延びている。
【0099】また、図14および図15に示すように、
筐体5の底壁5aは、冷却風通路60と向かい合う部分
に一対の嵌合凹部135a,135bを有している。嵌
合凹部135a,135bは、筐体5を載置面37に載
置した時に、第2のヒートシンク130の嵌合突起13
1a,131bが取り外し可能に嵌合されるもので、夫
々筐体5の底壁5aに開口された挿入口136を有して
いる。嵌合凹部135a,135bは、筐体5の内部に
張り出しており、この筐体5の内部においてMPU17
とファンユニット25との間に位置されているととも
に、第1のヒートシンク23を貫通している。
【0100】そして、拡張装置2の載置面37にポータ
ブルコンピュータ1の筐体5が載置されている状態にお
いては、嵌合突起131a,131bの外周面が嵌合凹
部135a,135bの内周面に接しており、これによ
り第2のヒートシンク130と筐体5とが熱的に接続さ
れている。
【0101】このような構成によると、底壁5aに伝え
られたICチップ20の熱は、嵌合凹部135a,13
5bから第2のヒートシンク130の嵌合突起131
a,131bに伝えられるとともに、ここから連結部1
32への熱伝導により拡散されることになり、見かけ
上、底壁5aの熱容量が増大する。
【0102】そして、ICチップ20の温度上昇に伴っ
て拡張装置2のファンユニット65が駆動されると、装
置本体35内の空気が排気口56から冷却風通路60に
吹き出し、この空気は冷却風となって筐体5の底壁5a
や第2のヒートシンク130に吹き付けられる。この
際、第2のヒートシンク130の連結部132は、冷却
風の流れを横断する方向に延びているとともに、複数の
放熱フィン133を有しているので、冷却風との接触面
積を充分に確保することができ、上記底壁5aと共に空
気を媒体とする強制対流により集中的に冷却される。
【0103】したがって、筐体5に伝えられたICチッ
プ20の熱を、第2のヒートシンク130への熱伝導お
よび冷却風による強制空冷とを併用することにより、筐
体5の外方に効率良く放出することができ、このICチ
ップ20の放熱を促進させる第1のヒートシンク23や
ファンユニット25の小型化を余儀なくされても、MP
U17の温度を動作保証温度の範囲内に保つことができ
る。
【0104】また、図16は、本発明の第7の実施の形
態を開示している。この第7の実施の実施の形態は、主
に筐体5の第1のヒートシンク23に第2のヒートシン
ク75の受熱面78を直接接触させた点が上記第1の実
施の形態と相違しており、それ以外のポータブルコンピ
ュータ1および拡張装置2の基本的な構成は、第1の実
施の形態と同様である。
【0105】図16に示すように、第2のヒートシンク
75の受熱面78は、載置面37上の凸部61よりも上
方に突出されている。また、筐体5の底壁5aは、第2
のヒートシンク75の受熱部76に対応する位置に、開
口部140を有している。開口部140は、上記受熱部
76が挿通可能な開口形状を有し、この開口部140を
通じて第1のヒートシンク23が筐体5の外方に露出さ
れている。
【0106】そのため、拡張装置2の載置面37にポー
タブルコンピュータ1の筐体5を載置すると、第2のヒ
ートシンク75の受熱部76が開口部140を介して筐
体5の内部に入り込み、この受熱部76の受熱面78が
第1のヒートシンク23の下面に面接触するようになっ
ている。
【0107】このような構成によると、拡張装置2の載
置面37にポータブルコンピュータ1の筐体5が載置さ
れている状態においては、第2のヒートシンク75の受
熱面78が第1のヒートシンク23に面接触し、この第
2のヒートシンク75と第1のヒートシンク23とが熱
的に接続される。そのため、第1のヒートシンク23に
伝えられたICチップ20の熱は、筐体5を経由するこ
となく直接第2のヒートシンク75に伝達され、見かけ
上、第1のヒートシンク23の熱容量が増大する。
【0108】また、ICチップ20の温度上昇に伴って
拡張装置2のファンユニット65が駆動されると、装置
本体35内の空気が排気口56から冷却風通路60に吹
き出し、この空気は冷却風となって筐体5の底壁5aや
第2のヒートシンク75の受熱部76に吹き付けられ
る。このため、第2のヒートシンク75は、底壁5aと
共に空気を媒体とする強制対流により集中的に冷却さ
れ、第1のヒートシンク23に伝えられたICチップ2
0の熱を、第2のヒートシンク75への熱伝導と冷却風
による強制空冷とを併用することによって、筐体5の外
方に効率良く放出することができる。
【0109】図17ないし図21は、本発明の第8の実
施の形態を開示している。この第8の実施の形態は、上
記第5の実施の形態を発展させたものであり、この第5
の実施の形態との主な相違点は、ヒートパイプ120の
取り回しおよびこのヒートパイプ120を第1のヒート
シンク23に熱的に接続したことにある。
【0110】図18および図19に示すように、ヒート
パイプ120のパイプ本体121は、第2の部分122
に連なる第3の部分150を有している。第3の部分1
50は、ファンユニット65の下方に導かれているとと
もに、このファンユニット65の下方において、ファン
ケーシング66の隣り合う二辺に沿うようにL字状に折
り曲げられている。第3の部分150の先端部150a
は、装置本体35の奥行き方向に延びているとともに、
ファンケーシング66の吸入口68と向かい合ってい
る。そして、第3の部分150の先端部150aには、
複数の放熱フィン151が間隔を存して取り付けられて
いる。
【0111】また、ヒートパイプ120の第1の部分1
22を覆うパイプカバー125は、複数の放熱フィン1
52を有している。放熱フィン152は、冷却風通路6
0内において、パイプカバー125の軸方向に間隔を存
して配置されている。
【0112】図19に示すように、ポータブルコンピュ
ータ1のモジュール基板16は、筐体5の底壁5aに沿
うようにして配置されている。MPU17は、モジュー
ル基板16の上面にMPUホルダ19を介して支持され
ており、このMPU17のケース21の上面に第1のヒ
ートシンク23が取り付けられている。第1のヒートシ
ンク23は、モジュール基板16やMPU17の厚みに
相当する分だけ筐体5の底壁5aから離間されており、
この第1のヒートシンク23のファン取り付け部24の
下面にファンユニット25が取り付けられている。
【0113】第1のヒートシンク23は、下向きに突出
するボス部154を一体に備えている。ボス部154
は、MPU17とファンユニット25との間に位置され
ており、このボス部154の下面には、嵌合凹部155
が形成されている。嵌合凹部155は、上記パイプカバ
ー125が取り外し可能に嵌合されるもので、ボス部1
54の下面に開口された挿入口156を有している。
【0114】また、ボス部154の下面は、筐体5の底
壁5aの内面に隣接されている。底壁5aは、ボス部1
54に対応する位置に開口部157を有し、この開口部
157は、ボス部154の挿入口156と向かい合って
いる。
【0115】そのため、拡張装置2の載置面37にポー
タブルコンピュータ1の筐体5を載置すると、ヒートパ
イプ120の第1の部分122が底壁5aの開口部15
6を通じて挿入口156に導かれる。これにより、ヒー
トパイプ120の第1の部分122がパイプカバー12
5を介して第1のヒートシンク23の嵌合凹部155に
嵌まり込み、ヒートパイプ120と第1のヒートシンク
23とが熱的に接続されるようになっている。
【0116】このような構成において、ICチップ20
の熱が第1のヒートシンク23に伝えられると、この熱
は、筐体5を経由することなくヒートパイプ120の第
1の部分122に直に伝えられる。この熱伝導により、
パイプ本体121内の作動媒体が加熱されて蒸気とな
り、この蒸気はヒートパイプ120の第1の部分122
から第2の部分123を介して第3の部分150に流動
する。
【0117】ヒートパイプ120の第3の部分150
は、拡張装置2の内部に導入されているので、第1の部
分122に比べて温度が低く、かつ内部圧力が低く保た
れている。しかも、この第3の部分150は、ファンケ
ーシング66の吸入口68と向かい合っているので、フ
ァンユニット65が駆動されるような条件のもとでは、
第3の部分150が吸入口68に向けて流れる空気の流
れ経路上に位置される。特に第3の部分150の先端部
150aには複数の放熱フィン151が取り付けられて
いるので、空気との接触面積を充分に確保することがで
き、第3の部分150を空気を媒体とする強制対流によ
り集中的に冷却できる。
【0118】そのため、第3の部分150に導かれた蒸
気は、ここで放熱し凝縮した後、第2の部分123から
第1の部分122に還流し、再度第1のヒートシンク2
3の熱を受けて蒸発する。この作動媒体の蒸発および凝
縮の繰り返しにより、第1のヒートシンク23の熱が筐
体5の外方に放出される。
【0119】また、ファンユニット65が駆動される
と、装置本体35内の空気が排気口56から冷却風通路
60に吹き出し、この空気は冷却風となって筐体5の底
壁5aやパイプカバー125に吹き付けられる。このた
め、MPU17や第1のヒートシンク23の熱影響を受
ける底壁5aを空気を媒体とする強制対流により集中的
に冷却することができ、筐体5の放熱性を高めることが
できる。
【0120】したがって、第1のヒートシンク23に伝
えられたICチップ20の熱を、ヒートパイプ120に
よる熱伝導と筐体5の強制空冷とを併用することで、筐
体5の外方に効率良く放出することができ、ICチップ
20の放熱を促進させる第1のヒートシンク23やファ
ンユニット25の小型化を余儀なくされても、MPU1
7の温度を動作保証温度の範囲内に保つことができる。
【0121】また、図22は、本発明の第9の実施の形
態を開示している。この第9の実施の形態は、上記第6
の実施の形態と類似しており、この第6の実施の形態と
の相違点は、冷却風通路60に配置された第2のヒート
シンク130を第1のヒートシンク23に熱的に接続し
たことにある。
【0122】図22に示すように、筐体5の第1のヒー
トシンク23は、下向きに突出する一対のボス部160
(一方のみを図示)を一体に備えている。ボス部160
は、MPU17とファンユニット25との間において、
筐体5の奥行き方向に互いに離間して配置されており、
このボス部160の下面には、嵌合凹部161が形成さ
れている。嵌合凹部161は、上記第2のヒートシンク
130の嵌合突起131a,131bが取り外し可能に
嵌合されるもので、夫々ボス部160の下面に開口され
た挿入口162を有している。
【0123】また、ボス部160の下面は、筐体5の底
壁5aの内面に隣接されている。底壁5aは、ボス部1
60に対応する位置に一対の開口部163(一方のみを
図示)を有し、この開口部163は、ボス部160の挿
入口162と向かい合っている。
【0124】このような構成によると、拡張装置2の載
置面37にポータブルコンピュータ1の筐体5が載置さ
れている状態においては、第2のヒートシンク130の
嵌合突起131a,131bが第1のヒートシンク23
の嵌合凹部161に嵌まり合い、これにより第2のヒー
トシンク130と第1のヒートシンク23とが熱的に接
続される。
【0125】そのため、第1のヒートシンク23に伝え
られたICチップ20の熱は、嵌合凹部161から第2
のヒートシンク130の嵌合突起131a,131bに
伝えられるとともに、ここから連結部132への熱伝導
により拡散されることになり、見かけ上、第1のヒート
シンク23の熱容量が増大する。
【0126】そして、ICチップ20の温度上昇に伴っ
て拡張装置2のファンユニット65が駆動されると、装
置本体35内の空気が排気口56から冷却風通路60に
吹き出し、この空気は冷却風となって筐体5の底壁5a
や第2のヒートシンク130に吹き付けられる。この
際、第2のヒートシンク130の連結部132は、冷却
風の流れを横断する方向に延びているとともに、複数の
放熱フィン133を有しているので、冷却風との接触面
積を充分に確保することができ、上記底壁5aと共に空
気を媒体とする強制対流により集中的に冷却される。
【0127】したがって、第1のヒートシンク23に伝
えられたICチップ20の熱を、第2のヒートシンク1
30への熱伝導と冷却風による強制空冷とを併用するこ
とによって、筐体5の外方に効率良く放出することがで
きる。よって、第1のヒートシンク23やファンユニッ
ト25の小型化を余儀なくされても、MPU17の温度
を動作保証温度の範囲内に保つことができる。
【0128】なお、上記各実施の形態においては、ファ
ンユニットを装置本体の排気口に設置したが、本発明は
これに限らず、例えばファンユニットを排気口から離れ
た装置本体の内部あるいは吸込口の近傍に配置しても良
い。
【0129】
【発明の効果】請求項1および18の発明によれば、電
子機器を拡張装置に接続している限り、発熱体の熱は、
筐体から熱伝導手段を通じて拡張装置側に伝えられるの
で、見かけ上、筐体の熱容量が増大し、発熱体の熱を効
率良く筐体の外方に放出することができる。
【0130】請求項9の発明によれば、電子機器を拡張
装置に接続している限り、発熱体の熱影響を受ける筐体
が強制空冷により集中的に冷却されるので、この筐体の
放熱性が高められる。しかも、発熱体の熱は、筐体から
第2のヒートシンクを通じて拡張装置側に逃がされ、見
かけ上、筐体の熱容量が増大するとともに、この第2の
ヒートシンク自体が冷却風通路を流れる冷却風により強
制的に冷却されるので、第2のヒートシンクの放熱性も
充分に確保できる。したがって、筐体から第2のヒート
シンクへの熱伝導と空気を媒体とする強制対流とを併用
することによって、発熱体の熱を筐体の外方に効率良く
逃がすことができ、発熱体の放熱を促進させる第1のヒ
ートシンクの小型化を余儀なくされても、発熱体の放熱
性を高めることができる。
【0131】請求項11および19の発明によれば、電
子機器を拡張装置に接続している限り、発熱体や第1の
ヒートシンクの熱影響を受ける筐体が強制空冷により集
中的に冷却され、筐体の放熱性が高められる。また、発
熱体の熱は、第1のヒートシンクから直接第2のヒート
シンクに伝えられるので、見かけ上、第1のヒートシン
クの熱容量が増大し、発熱体の熱を第2のヒートシンク
への熱伝導による拡散によって筐体の外方に放出するこ
とができる。しかも、この第2のヒートシンクは、冷却
風通路を流れる冷却風により強制的に冷却されるので、
第2のヒートシンク自体の放熱性も充分に確保でき、第
2のヒートシンクに伝えられた発熱体の熱を冷却風の流
れに乗じて速やかに外方に放出することができる。した
がって、第1のヒートシンクから第2のヒートシンクへ
の熱伝導と空気を媒体とする強制対流とによって、発熱
体の熱を筐体の外方に効率良く逃がすことができ、発熱
体の放熱を促進させる第1のヒートシンクの小型化を余
儀なくされても、発熱体の放熱性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態において、拡張装置
の載置面にポータブルコンピュータを載置した状態を示
す斜視図。
【図2】拡張装置の載置面からポータブルコンピュータ
を取り外した状態を示す斜視図。
【図3】ポータブルコンピュータの側面図。
【図4】拡張装置の斜視図。
【図5】拡張装置の載置面にポータブルコンピュータを
載置した状態を一部断面で示す背面図。
【図6】拡張装置の載置面にポータブルコンピュータを
載置した状態において、拡張装置のファンユニットと筐
体内のMPUとの位置関係を示す断面図。
【図7】拡張装置の冷却風通路を示す平面図。
【図8】拡張装置の冷却風通路と筐体との位置関係を示
す側面図。
【図9】本発明の第2の実施の形態において、筐体の底
壁と第2のヒートシンクとの接触部分を示す断面図。
【図10】本発明の第3の実施の形態において、拡張装
置の載置面にポータブルコンピュータを載置した状態を
示す断面図。
【図11】(A)は、本発明の第4の実施の形態におい
て、第2のヒートシンクの嵌合突起と筐体の嵌合凹部と
の位置関係を示す断面図。(B)は、第2のヒートシン
クの嵌合突起を筐体の嵌合凹部に嵌め込んだ状態を示す
断面図。
【図12】本発明の第5の実施の形態において、ヒート
パイプを筐体の嵌合凹部に嵌め込んだ状態を示す断面
図。
【図13】本発明の第6の実施の形態において、冷却風
通路およびこの冷却風通路に配置された第2のヒートシ
ンクの形状を示す拡張装置の斜視図。
【図14】冷却風通路およびこの冷却風通路に配置され
た第2のヒートシンクの形状を示す拡張装置の平面図。
【図15】拡張装置の載置面にポータブルコンピュータ
を載置した状態を示す断面図。
【図16】本発明の第7の実施の形態において、拡張装
置の載置面にポータブルコンピュータを載置した状態を
示す断面図。
【図17】本発明の第8の実施の形態において、冷却風
通路およびこの冷却風通路に突出されたヒートパイプを
示す拡張装置の斜視図。
【図18】冷却風通路およびファンユニットに対するヒ
ートパイプの引き回し経路を示す拡張装置の平面図。
【図19】拡張装置の載置面にポータブルコンピュータ
を載置した状態を示す断面図。
【図20】ヒートパイプと第1のヒートシンクとの嵌合
状態を示す断面図。
【図21】ヒートパイプの第3の部分とファンケーシン
グの吸入口との位置関係を示す断面図。
【図22】本発明の第9の実施の形態において、拡張装
置の載置面にポータブルコンピュータを載置した状態を
示す断面図。
【符号の説明】
1…電子機器(ポータブルコンピュータ) 2…拡張装置 5…筐体 20…発熱体(ICチップ) 23…第1のヒートシンク 36…載置部 60…冷却風通路 75、91、100、120、130…熱伝導手段、第
2のヒートシンク、ヒートパイプ

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体が収容された筐体を有する電子機
    器と;この電子機器の筐体に取り外し可能に連結され、
    上記電子機器に所望の拡張機能を付加するための拡張装
    置と;を備えている電子機器システムであって、 上記拡張装置は、上記電子機器の筐体に連結されている
    時に、この筐体に熱的に接続される熱伝導手段を備えて
    いることを特徴とする電子機器システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記拡張装置
    は、上記筐体が取り外し可能に載置される載置部を有
    し、また、上記筐体は、上記載置部と向かい合う底壁を
    有し、この底壁に上記発熱体に熱的に接続された第1の
    ヒートシンクが支持されているとともに、上記熱伝導手
    段は、上記発熱体の近傍において上記筐体の底壁に接し
    ていることを特徴とする電子機器システム。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、上記熱伝導手
    段は、上記載置部に配置された第2のヒートシンクを備
    え、この第2のヒートシンクは、上記筐体の底壁に面接
    触する受熱部を有していることを特徴とする電子機器シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 請求項3の記載において、上記第2のヒ
    ートシンクの受熱部と上記筐体の底壁との間に、熱伝導
    性を有する弾性変形が可能な伝熱部材が介在されている
    ことを特徴とする電子機器システム。
  5. 【請求項5】 請求項3の記載において、上記第2のヒ
    ートシンクは、上記拡張装置の内部に突出する放熱部を
    有していることを特徴とする電子機器システム。
  6. 【請求項6】 請求項1の記載において、上記熱伝導手
    段は、上記載置部から突出する少なくとも一つの金属製
    の嵌合突起を備え、また、上記電子機器の筐体は、金属
    製であるとともに、上記嵌合突起が取り外し可能に嵌合
    される少なくとも一つの嵌合凹部を有していることを特
    徴とする電子機器システム。
  7. 【請求項7】 請求項1の記載において、上記熱伝導手
    段は、上記載置部から突出された第1の部分と、上記拡
    張装置の内部に導かれた第2の部分とを有するヒートパ
    イプと、このヒートパイプの第1の部分を覆う金属製の
    パイプカバーと、を備え、また、上記筐体は、上記パイ
    プカバーが取り外し可能に嵌合される嵌合凹部を有して
    いることを特徴とする電子機器システム。
  8. 【請求項8】 請求項2の記載において、上記拡張装置
    の載置部は、冷却風が流れる通路を有し、この通路に上
    記熱伝導手段が配置されていることを特徴とする電子機
    器システム。
  9. 【請求項9】 発熱体に熱的に接続された第1のヒート
    シンクが収容された筐体を有する電子機器と;この電子
    機器が取り外し可能に載置される載置部に冷却風が流れ
    る冷却風通路が形成された装置本体を有し、上記電子機
    器に所望の拡張機能を付加するための拡張装置と;を備
    えている電子機器システムであって、 上記拡張装置の装置本体は、上記電子機器の筐体が上記
    載置部に載置されている時に、この筐体に熱的に接続さ
    れる第2のヒートシンクを有し、この第2のヒートシン
    クは、上記冷却風通路に配置されていることを特徴とす
    る電子機器システム。
  10. 【請求項10】 請求項9の記載において、上記第2の
    ヒートシンクは、上記冷却風通路に臨む複数の放熱フィ
    ンを有していることを特徴とする電子機器システム。
  11. 【請求項11】 発熱体に熱的に接続された第1のヒー
    トシンクが収容された筐体を有する電子機器と;この電
    子機器が取り外し可能に載置される載置部に冷却風が流
    れる冷却風通路が形成された装置本体を有し、上記電子
    機器に所望の拡張機能を付加するための拡張装置と;を
    備えている電子機器システムであって、 上記拡張装置の装置本体は、上記電子機器の筐体が上記
    載置部に載置されている時に、この筐体を貫通して上記
    第1のヒートシンクに熱的に接続される第2のヒートシ
    ンクを有し、この第2のヒートシンクは、上記冷却風通
    路に配置されていることを特徴とする電子機器システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項9又は11の記載において、上
    記装置本体は、上記冷却風通路に冷却風を送風するファ
    ンを内蔵していることを特徴とする電子機器システム。
  13. 【請求項13】 請求項12の記載において、上記第2
    のヒートシンクは、上記載置部から突出されて上記第1
    のヒートシンクに取り外し可能に嵌合される第1の部分
    と、上記装置本体の内部に導かれる第2の部分とを有
    し、上記第1の部分は、上記冷却風通路に臨むととも
    に、上記第2の部分は、上記装置本体の内部において上
    記ファンと向かい合っていることを特徴とする電子機器
    システム。
  14. 【請求項14】 請求項13の記載において、上記第2
    のヒートシンクは、ヒートパイプであり、このヒートパ
    イプの第1の部分又は第2の部分の少なくともいずれか
    一方に複数の放熱フィンが形成されていることを特徴と
    する電子機器システム。
  15. 【請求項15】 請求項14の記載において、上記ヒー
    トパイプの第1の部分は、金属製のパイプカバーで覆わ
    れており、このパイプカバーの外周面に上記冷却フィン
    が形成されていることを特徴とする電子機器システム。
  16. 【請求項16】 請求項13の記載において、上記第1
    のヒートシンクは、上記第2のヒートシンクの第1の部
    分が取り外し可能に嵌合される嵌合凹部を有しているこ
    とを特徴とする電子機器システム。
  17. 【請求項17】 請求項11の記載において、上記第2
    のヒートシンクは、上記第1のヒートシンクに面接触さ
    れる受熱部を有していることを特徴とする電子機器シス
    テム。
  18. 【請求項18】 発熱体が収容された筐体を有する電子
    機器に所望の拡張機能を付加するための拡張装置であっ
    て、 上記電子機器の筐体が取り外し可能に載置される載置部
    を有する装置本体と;この装置本体の載置部に上記筐体
    が載置されている時に、この筐体に熱的に接続される熱
    伝導手段と;を備えていることを特徴とする拡張装置。
  19. 【請求項19】 発熱体およびこの発熱体の放熱を促進
    させる第1のヒートシンクが収容された筐体を有する電
    子機器に所望の拡張機能を付加するための拡張装置であ
    って、 上記筐体が取り外し可能に載置される載置部を有し、こ
    の載置部に冷却風が流れる冷却風通路が形成された装置
    本体と;この装置本体の載置部に筐体が載置されている
    時に、この筐体を貫通して上記第1のヒートシンクに熱
    的に接続される第2のヒートシンクと;を備え、 この第2のヒートシンクは、上記冷却風通路に配置され
    ていることを特徴とする拡張装置。
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