JP2000042787A - ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ - Google Patents
ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤInfo
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- JP2000042787A JP2000042787A JP10212973A JP21297398A JP2000042787A JP 2000042787 A JP2000042787 A JP 2000042787A JP 10212973 A JP10212973 A JP 10212973A JP 21297398 A JP21297398 A JP 21297398A JP 2000042787 A JP2000042787 A JP 2000042787A
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Abstract
いても、ヒューム及びスパッタの発生量を劣化させるこ
となく優れた耐気孔性を得ることができると共に、良好
なビート外観及びビート形状を得る。 【解決手段】 鋼製外皮MのC量が外皮全重量当たり
0.03重量%以下であり、フラックスFは、ワイヤ全
重量に対し、ZrO2を1.1乃至2.5重量%、Si
O2を0.3乃至1.1重量%、TiO2を0.20乃至
0.90重量%含有し、ZrO2とTiO2との重量%比
ZrO2/TiO2が2.5乃至7.0であると共に、Z
rO2とSiO2とTiO2との総量をX重量%としたと
き、Xは1.8乃至3.8であり、FeO又はMnOを
総量でY重量%としたとき、Yは0.5乃至2.0であ
り、NaO2又はK2Oを総量でZ重量%としたとき、Z
は0.03乃至0.15であり、X/(Y+5Z)が
0.8乃至3.5である。
Description
溶接時に使用され、すみ肉溶接を能率良く実施すること
ができるフラックス入りワイヤに関し、特に、プライマ
塗布鋼板の高速溶接時に良好な溶接作業性を得ることが
できると共に、優れた耐気孔性を得ることができるガス
シールドアーク溶接用フラックス入りワイヤに関する。
ガスを使用したガスシールドアーク溶接が適用されてお
り、その溶接時においては、チタニア系フラックス入り
ワイヤが多用されている。これは、チタニア系フラック
ス入りワイヤは、高能率で全姿勢溶接を実施することが
できるワイヤであり、このワイヤを使用した溶接時にお
いて溶接作業性が優れていると共に、得られた溶接金属
のビードの外観及びビード形状が優れているからであ
る。
期間中の発錆を防止する目的で、溶接母材とする鋼材の
表面にショッププライマ(一次防錆塗料)が塗布されて
いる場合が多い。そして、これらの鋼材の溶接時におい
ては、従来、全姿勢用チタニア系フラックス入りワイヤ
が多く使用されている。
大部分を占めるすみ肉溶接においては、鋼材の表面に塗
布されたショッププライマに起因して、溶接金属にピッ
ト及びブローホール等の気孔欠陥が発生し易くなり、こ
れにより、品質が低下したり、手直しが必要になること
により工程数が増加するという問題点が発生する。そし
て、この傾向は、一般的に溶接速度が上昇するほど大き
くなる。
に、高速溶接を実施しても気孔欠陥の発生を抑制する特
性、即ち、耐気孔性が優れていると共に、ヒューム、ス
パッタ、ビード外観及び形状等の優れた溶接作業性を得
ることができるフラックス入りワイヤの開発要求が強
い。
は、種々提案されている。例えば、シールドガス又はフ
ラックス入りワイヤに内部に充填されたフラックスから
溶接部に水素を供給する方法がある(特開昭50−77
42号公報、特開昭64−5699号公報、特開平2−
42595号公報)。更に、ライム系の充填フラックス
を使用する方法も開示されている(特開昭49−208
40号公報)。
成を規定すると共に、チタニア系の充填フラックス中の
TiO2含有量と、Fe酸化物及びMn酸化物からなる
群から選択された少なくとも1種の酸化物の含有量等を
規定する方法も開示されている(特開昭61−1499
号公報)。更にまた、チタニア系の充填フラックス中の
TiO2、Na2O及び金属フッ化物等の含有量を規定す
る方法も提案されている(特開平3−180298号公
報)。
を規定する方法においては、チタニアを主成分とする充
填フラックスを使用するので、スパッタの発生量が低減
する等、溶接作業性が良好となる。従って、近時、チタ
ニア系のフラックス入りワイヤを使用した溶接が広く適
用されている。
50−7742号公報、特開昭64−5699号公報、
特開平2−42595号公報等に開示された方法は、溶
接部に多量の水素が供給されるので、溶接金属の耐割れ
性の点から適用鋼種及び板厚が制約される他、アーク安
定性が悪く、スパッタの発生量が多く高速化が困難であ
る。更に、特開昭49−120840号公報に開示され
たフラックスを使用した場合、この充填フラックスは多
量の塩基性物質を含有するので、スパッタの発生量、ヒ
ューム発生量及びビードの伸び等の溶接作業性が悪いた
め、高速化ができず作業能率が低下するという問題点が
ある。
び特開平3−180298号公報に記載されたフラック
ス入りワイヤは、高速溶接になると耐気孔性が低下する
と共に、ビード形状が凸不良になり易いという問題点が
ある。従って、実際には50(cm/分)以下の低い溶
接速度で溶接されているため、能率低下が問題点となっ
ている。
孔性と溶接作業性は相反しており、両者の特性を両立さ
せることは困難であった。
のであり、ショッププライマ塗布鋼板の高速溶接時にお
いても溶接作業性、特にヒューム及びスパッタの発生量
を劣化させることなく優れた耐気孔性を得ることができ
ると共に、良好なビード外観及びビード形状を得ること
ができるガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイ
ヤを提供することを目的とする。
ドアーク溶接用フラックス入りワイヤは、鋼製外皮内に
フラックスを充填してなるフラックス入りワイヤにおい
て、前記鋼製外皮のC量が外皮全重量当たり0.03重
量%以下であり、前記フラックスは、ワイヤ全重量に対
し、ZrO2を1.1乃至2.5重量%、SiO2を0.
3乃至1.1重量%、TiO2を0.20乃至0.90
重量%含有し、前記ZrO2とTiO2との重量%比Zr
O2/TiO2が2.5乃至7.0であると共に、前記Z
rO2とSiO2とTiO2との総量をX重量%としたと
き、Xは1.8乃至3.8であり、FeO及びMnOか
らなる群から選択された少なくとも1種の添加量を総量
でY重量%としたとき、Yは0.5乃至2.0であり、
NaO 2及びK2Oからなる群から選択された少なくとも
1種の添加量をZ重量%としたとき、Zは0.03乃至
0.15であり、X/(Y+5Z)が0.8乃至3.5
であることを特徴とする。
るために鋭意研究を重ねた結果、外皮金属組成及び外皮
に充填されるフラックスの組成を適切に規制することに
より、プライマ塗布鋼板における高速溶接での耐気孔性
並びにヒューム、スパッタ、ビード外観及びビード形状
等の溶接作業性の双方を向上させることができることを
見出した。以下に、本発明に係るフラックス入りワイヤ
について、詳細に説明する。
ラックスは、スラグ形成剤の種類、量及びスラグの塩基
度等によって、チタニア系、メタル系又はライム系等に
分類されている。本願発明者等は、先ず、すみ肉溶接の
高能率化及び高溶接速度を図るために重要な要素となる
耐気孔性並びにヒューム、スパッタ、ビード外観及びビ
ード形状等の溶接作業性について、これらを向上させる
ための適切なワイヤの基本成分系を規定するために鋭意
実験検討を行った。
時において発生する気孔は、主として、プライマがアー
ク熱によって分解された場合に発生するH2及びCO等
のガス又はZn等の低融点金属蒸気に起因する。そし
て、この気孔の発生は、主として溶融金属へのガスの供
給量、速度、溶融金属及び溶融スラグの凝固速度等に支
配される。そこで、本願発明者等は、気孔の発生に影響
を与える溶融金属及びスラグの物性等に着目し、耐気孔
性とヒューム、スパッタ、ビード外観及びビード形状等
の溶接作業性を向上させる方法として、以下に示す方法
が有効であることを見出した。
に、生成スラグの発生量及び厚みを低減させて、溶接時
に発生した燃焼ガスを溶接金属中から速やかに浮上さ
せ、逸散させることにより、耐気孔性を向上させること
ができる。また、溶融金属の流動性を高めると共に、ス
ラグの粘性を高めて、その凝固点を高くして、スラグに
よる溶融金属の支持力を増大させることにより、ビード
の外観及び形状を良好にすることができる。更に、アー
ク安定性を高めることにより、ヒューム及びスパッタの
発生量を低減させる。
成分として、従来のTiO2を主体としたフラックス成
分とは異なり、ZrO2、SiO2を主体とすると共に、
TiO2含有量を規制したフラックス組成とすることに
より、スラグの粘性を高めると共に、スラグの凝固点を
高くすることができ、更に、生成スラグ厚を薄くするこ
とができる。また、フラックス中にFeO及びMnOの
いずれか一方又は両方を添加することにより、溶融金属
中の酸素量を増加させることができ、これにより、溶融
金属の粘性を低下させて、流動性を高めることができ
る。
のC量の規制等により、溶滴の爆発を抑制しアークの安
定化を図ることができる。
接用フラックス入りワイヤに含有されるフラックス成分
の組成限定理由について説明する。
るフラックスの主成分であり、スラグ形成剤として作用
して、スラグの粘性を高めると共にスラグの凝固温度を
高くする成分である。また、ZrO2は、TiO2等の他
のスラグ形成剤と比較して、その添加量が同量であって
も、溶融スラグの粘性及び凝固温度を高くすることがで
きると共に、生成スラグの厚みを薄くさせることができ
る。
溶融スラグの粘性、凝固温度が低く、特に高速溶接にお
いて、ビード外観及び形状が不良となる。一方、ZrO
2が2.5重量%を超えるの場合には、ヒューム及びス
パッタの発生量が増加すると共に、生成スラグが硬く除
去しにくくなる。従って、ワイヤ全重量当たりのZrO
2の含有量は1.1乃至2.5重量%とする。また、こ
のZrO2源としては、ジルコンサンド及び酸化ジルコ
ニウム等がある。
るフラックスの主成分であり、スラグ形成剤として作用
して、特にビード表面の光沢を向上させる。且つ、Zr
O2と同様、生成スラグの厚みを薄くさせることができ
る。
ビード表面の光沢及び滑らかさがなくなる。一方、Si
O2が1.1重量%を超えるの場合には、大粒のスパッ
タの発生量が増加する。従って、ワイヤ全重量当たりの
SiO2の含有量は0.3乃至1.1重量%とする。ま
た、このSiO2源としては、ジルコンサンド、珪砂及
び長石等がある。
スパッタの発生量を低減させることができる。TiO2
が0.2重量%未満の場合には、アークを安定させると
共に、ヒューム及びスパッタの発生量を低減させる効果
がない。一方、TiO2が0.9重量%を超える場合に
は、スラグの焼き付きが発生してビード外観が不良とな
ると共に、生成スラグの厚みが増加して、耐気孔性が劣
化する。従って、ワイヤ全重量当たりのTiO2の含有
量は0.2乃至0.9重量%とする。また、このTiO
2源としては、ルチール、合成ルチール、ルコキシン、
イルミナイト及びチタン酸カリウム等がある。
から選択された少なくとも1種(ワイヤ全重量当たりの
総量):1.8乃至3.8重量% スラグ形成剤成分のZrO2、SiO2及びTiO2から
なる群から選択された少なくとも1種の総量をワイヤ全
重量当たりでX重量%とした場合に、ビード外観及び形
状並びにスラグの剥離性の点より、Xは1.8以上とす
ることが必要である。一方、Xが3.8重量%を超える
場合には、スラグ生成量が過剰となり、ピット及びガス
溝が発生し易いくなり、耐気孔性が劣化する。従って、
ワイヤ全重量当たりの総量Xは,1.8乃至3.8とす
る。
必要がある。即ち、下記数式1を満足する範囲内におい
て、ZrO2の量及びTiO2の量は限定される。
ラフ図である。図1において、領域Dは、ZrO2及び
TiO2の添加量の範囲を示す。領域Aは、溶接作業性
が良好な領域である。領域Bは、スラグ剥離性が不良な
領域である。領域Cは、ヒューム及びスパッタが増加す
る領域である。
場合には、図1において、領域Bに示される範囲に該当
し、スラグが焼き付いてしまい、良好なスラグ剥離性を
得られない。一方、ZrO2/TiO2が7.0を超える
場合には、図1において、領域Cに示される範囲に該当
し、ヒューム及びスパッタが増大する。従って、ZrO
2/TiO2は、2.5乃至7.0とする。
た少なくとも1種(ワイヤ全重量当たりの総量):0.
5乃至2.0重量% FeO及びMnOは、溶融金属中の酸素量を増加させる
成分であり、溶融金属の粘性を低下させると共に、流動
性を向上させる効果を有する。フラックス中のFeO及
びMnOからなる群から選択された少なくとも1種の総
量をワイヤ全重量当たりでY重量%とした場合に、Yが
0.5未満の場合には、これらの効果を十分に得ること
ができず、母材とのなじみ性が劣化し、ビード形状が悪
化する。一方、Yが2.0を超える場合には、ヒューム
及びスパッタの発生量が増加すると共に、溶融スラグの
粘性が低下し、ビード形状が不良となる。従って、ワイ
ヤ全重量当たりの総量Yは,0.5乃至2.0とする。
また、このFeO源としては、スケール、赤鉄鉱及びイ
ルミナイト等があり、MnO源としては、二酸化マンガ
ン及び焼成マンガン等がある。それぞれ、FeO換算、
MnO換算した値を添加する。
た少なくとも1種(ワイヤ全重量当たりの総量):0.
03乃至0.15重量% Na2O及びK2Oは、アーク安定剤として作用し、ヒュ
ーム及びスパッタの発生量を低減させる。フラックス中
のNa2O及びK2Oからなる群から選択された少なくと
も1種の総量をワイヤ全重量当たりでZ重量%とした場
合に、Zが0.03未満の場合には、これらの効果がな
い。一方、Zが0.15%を超える場合にも、アークが
不安定になり大粒スパッタが発生し易い。従って、ワイ
ヤ全重量当たりの総量Zは,0.03乃至0.15とす
る。また、このNa2O源としては、ソーダ長石及び硅
酸ソーダ等があり、K2O源としては、カリ長石及びカ
リガラス等がある。Na2O及びK2Oの添加量は、夫
々、これらの材料のNa2O換算及びK2O換算値であ
る。
た少なくとも1種の総量Xは、FeO及びMnOからな
る群から選択された少なくとも1種の総量Y及びNa2
O及びK2Oからなる群から選択された少なくとも1種
の総量Zの量に応じて適切に増減させる必要がある。即
ち、X並びにY及びZは、スラグの粘性に対し、相反す
る効果を有するからである。このY及びZは、スラグの
粘性を低下させる。また、X/(Y+5Z)が0.8未
満の場合には、スラグの粘性が低下し、ビード形状が凸
になり劣化する。一方、X/(Y+5Z)が3.5を超
える場合には、スラグの粘性が高く過ぎて、耐気孔性が
劣化する傾向にある。
ム及びスパッタの発生量を低減させる効果がある。特に
本願発明のZrO2及びSiO2を主体とするフラックス
組成では、従来のTiO2系と比較して蒸気圧が高くな
るため、ヒューム及びスパッタの発生量が増加傾向にあ
り、0.003重量%以下は、必須条件である。
ス入りワイヤにおける外皮金属のC量及びフラックスに
含有される酸化物の種類・含有量及びこれらの比を適切
に規定することにより、高速すみ肉溶接時における耐気
孔性を向上させることができると共に、ビードの外観及
びビード形状を良好にし、ヒューム及びスパッタの発生
量を低減することができる。
しては種々の形状のものがあるが、本発明においては特
に限定されず、図2に形状例として示すように、種々の
形状のフラックス入りワイヤを使用することができる。
即ち、図2(a)は帯板状の鋼製外皮Mの内部にフラッ
クスFを充填しながら、鋼製外皮Mの両端縁を突き合わ
せるようにして管状に曲げ加工し、その後、所定の径ま
で伸線したものである。このワイヤの突き合わせ端面は
平坦であるが、図2(b)はその突き合わせ端面が湾曲
したものである。図2(c)は突き合わせ端部をL字状
に屈曲させ、突き合わせ端面を広くしたものである。ま
た、図1(d)はシームレスの鋼製外皮Mに内部のフラ
ックスFを充填したものである。
入りワイヤを使用する場合には、ワイヤ表面にAl又は
Cu等のメッキを処理を施してもよい。ワイヤ全重量当
たりのメッキ量は0.05乃至0.20重量%であるこ
とが好ましい。
て、例えば、1.2、1.4、1.6、2.0、2.4
及び3.2mm等の種々の直径のワイヤを選択すること
ができる。更に、本発明のフラックス入りワイヤを使用
して溶接する場合には、CO 2ガス又はAr−CO2混合
ガス等のシールドガスを使用することができる。
用フラックス入りワイヤの実施例についてその比較例と
比較して具体的に説明する。
記表1に示す溶接条件でT継手の水平すみ肉溶接を高速
溶接で実施し、耐気孔性及びビードの外観及び形状並び
にヒューム及びスパッタの発生量を評価した。本実施例
においては、フラックス入りワイヤとして、外皮が軟鋼
製であると共に、直径が1.4mmである図2(b)に
示す形状のワイヤを用いた。
2乃至4に示し、評価結果を下記表5に示す。但し、下
記表2乃至4に示す組成欄において、その他の成分とし
ては、Al2O3及びMgO並びに金属フッ化物等があ
る。また、下記表2乃至4に示す脱酸剤としては、Mn
及びSi等がある。更に、下記表5に示す評価結果欄に
おいては、極めて優れた結果が得られたものを○、やや
不良であったものを△、不良であったものを×とした。
また、溶接作業性の評価結果欄においては、上記評価項
目以外の溶接作業特性について特に課題が発生しなかっ
たものを−、課題の発生したものについては、その内容
とその程度に応じて△又は×とした。
中のスラグ形成剤の組成及び含有量比が本実施例の範囲
にある実施例No.1乃至6は、耐気孔性、ビード外観及
び形状並ぶにヒューム及びスパッタの発生量についても
良好なものとなった。また、その他溶接作業性について
も問題はなかった。
本発明範囲の上限を超えているので、ヒューム及びスパ
ッタの発生量が増加した。比較例No.8は、ZrO2が
本発明範囲の下限未満であるので、ビード外観及び形状
が不良となった。比較例No.9は、ZrO2が本発明範
囲の上限を超えているので、ヒューム及びスパッタの発
生量が増加した。また、生成スラグのスラグ剥離性がや
や不良であった。
の下限未満であるので、ビード外観及び形状が不良とな
った。比較例No.11は、SiO2が本発明範囲の上限
を超えているので、ヒューム及びスパッタの発生量が若
干増加した。比較例No.12は、TiO2が本発明範囲
の下限未満であるので、ヒューム及びスパッタの発生量
が若干増加した。比較例No.13は、TiO2が本発明
範囲の上限を超えているので、耐気孔性並びにビード外
観及び形状がやや不良となった。
未満であるので、ビード外観及び形状がやや不良となっ
た。また、生成スラグのスラグ剥離性がやや不良であっ
た。比較例No.15は、Xが本発明範囲の上限を超えて
いるので、耐気孔性が極めて低下した。比較例No.16
は、ZrO2/TiO2が本発明範囲の下限未満であるの
で、ビード外観及び形状がやや不良となった。また、生
成スラグのスラグ剥離性がやや不良であった。比較例N
o.17は、ZrO2/TiO2が本発明範囲の上限を超
えているので、ヒューム及びスパッタの発生量が若干増
加した。
未満であるので、耐気孔性が極めて低下すると共に、ビ
ード外観及び形状がやや不良となった。比較例No.19
は、Yが本発明範囲の上限を超えているので、ビード外
観及び形状がやや不良となると共に、ヒューム及びスパ
ッタの発生量が若干増加した。比較例No.20は、Zが
本発明範囲の下限未満であるので、ヒューム及びスパッ
タの発生量が若干増加した。比較例No.21は、Zが本
発明範囲の上限を超えているので、ヒューム及びスパッ
タの発生量が若干増加した。
発明範囲の下限未満であるので、ビード外観及び形状が
やや不良となった。比較例No.23は、X/(Y+5
Z)が本発明範囲の上限を超えているので、耐気孔性が
若干低下した。
ラックス入りワイヤにおける鋼製外皮並びにフラックス
中の酸化物の含有量及びその含有量の比率を適切に規制
しているので、ショッププライマ塗布鋼板の高速溶接時
においても、優れた耐気孔性並びに良好なビード外観及
び形状を得ることができると共に、ヒューム及びスパッ
タの発生量を抑制することができる。また、特に項目を
挙げて評価をしなかった溶接作業性についても問題もな
くショッププライマ塗布鋼板の高速溶接をすることがで
きる。
ラフ図である。
クス入りワイヤの形状例を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 鋼製外皮内にフラックスを充填してなる
フラックス入りワイヤにおいて、 前記鋼製外皮のC量が外皮全重量当たり0.03重量%
以下であり、前記フラックスは、ワイヤ全重量に対し、
ZrO2を1.1乃至2.5重量%、SiO2を0.3乃
至1.1重量%、TiO2を0.20乃至0.90重量
%含有し、前記ZrO2とTiO2との重量%比ZrO2
/TiO2が2.5乃至7.0であると共に、前記Zr
O2とSiO2とTiO2との総量をX重量%としたと
き、Xは1.8乃至3.8であり、FeO及びMnOか
らなる群から選択された少なくとも1種の添加量を総量
でY重量%としたとき、Yは0.5乃至2.0であり、
NaO 2及びK2Oからなる群から選択された少なくとも
1種の添加量を総量でZ重量%としたとき、Zは0.0
3乃至0.15であり、X/(Y+5Z)が0.8乃至
3.5であることを特徴とするガスシールド溶接用フラ
ックス入りワイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21297398A JP3512340B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21297398A JP3512340B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2000042787A true JP2000042787A (ja) | 2000-02-15 |
JP3512340B2 JP3512340B2 (ja) | 2004-03-29 |
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ID=16631371
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---|---|---|---|
JP21297398A Expired - Lifetime JP3512340B2 (ja) | 1998-07-28 | 1998-07-28 | ガスシールドアーク溶接用フラックス入りワイヤ |
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