JP2000016243A - ウエビング巻取装置 - Google Patents
ウエビング巻取装置Info
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- 238000004804 winding Methods 0.000 title abstract description 4
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 abstract description 15
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 2
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
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- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 構造が簡単でかつ許容されるスプールの回転
量(ウエビングの引出し量)を多く確保して効率の良い
エネルギー吸収を図ることができるウエビング巻取装置
を得る。 【構成】 ウエビング巻取装置10では、スプール22
(ホルダ30)は内側トーションバー32及び外側トー
ションバー34を介してセンサシャフト28に連結され
ている。車両急減速時にセンサシャフト28の回転が阻
止されると、先ず内側トーションバー32及び外側トー
ションバー34が共に捩じられて第1次のエネルギー吸
収が果たされ、次いで、外側トーションバー34が破断
した後に内側トーションバー32のみが捩じられて第2
次のエネルギー吸収が果たされる。これにより、許容さ
れるスプール22の回転量(ウエビング24の引出し
量)を多く確保して効率の良いエネルギー吸収を図るこ
とができる。
量(ウエビングの引出し量)を多く確保して効率の良い
エネルギー吸収を図ることができるウエビング巻取装置
を得る。 【構成】 ウエビング巻取装置10では、スプール22
(ホルダ30)は内側トーションバー32及び外側トー
ションバー34を介してセンサシャフト28に連結され
ている。車両急減速時にセンサシャフト28の回転が阻
止されると、先ず内側トーションバー32及び外側トー
ションバー34が共に捩じられて第1次のエネルギー吸
収が果たされ、次いで、外側トーションバー34が破断
した後に内側トーションバー32のみが捩じられて第2
次のエネルギー吸収が果たされる。これにより、許容さ
れるスプール22の回転量(ウエビング24の引出し
量)を多く確保して効率の良いエネルギー吸収を図るこ
とができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウエビングの引き
出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容し
てエネルギを吸収することができるウエビング巻取装置
に関する。
出しを阻止するときに、ウエビングの引き出しを許容し
てエネルギを吸収することができるウエビング巻取装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ウエビング巻取装置では、スプールのウ
エビング引出方向の回転が車両急減速時にロックされ
て、ウエビングの引き出しが阻止される。ウエビングの
引き出しを阻止するときには、ウエビングの引き出しを
所定量許容して、エネルギの吸収を図ることが行われて
いる。
エビング引出方向の回転が車両急減速時にロックされ
て、ウエビングの引き出しが阻止される。ウエビングの
引き出しを阻止するときには、ウエビングの引き出しを
所定量許容して、エネルギの吸収を図ることが行われて
いる。
【0003】例えば、スプールと、これと同軸な軸部材
との間で、通常は、それらが一体に回転するが、車両急
減速時に軸部材のウエビング引出方向の回転が阻止され
た状態では、スプールが、ウエビング引張力により、軸
部材に対してウエビング引出方向へ回転し、このとき、
スプールの回転が直線運動に変換されて、エネルギー吸
収部材が引っ張られ、あるいは、圧縮され、スプールの
所定量の回転が許容される構成である。
との間で、通常は、それらが一体に回転するが、車両急
減速時に軸部材のウエビング引出方向の回転が阻止され
た状態では、スプールが、ウエビング引張力により、軸
部材に対してウエビング引出方向へ回転し、このとき、
スプールの回転が直線運動に変換されて、エネルギー吸
収部材が引っ張られ、あるいは、圧縮され、スプールの
所定量の回転が許容される構成である。
【0004】しかしながら、このような従来の装置は、
構造が複雑である。
構造が複雑である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、構造が簡単でかつ許容されるスプールの回転量
(ウエビングの引き出し量)を多く確保して効率の良い
エネルギー吸収を図ることができるウエビング巻取装置
を提供することを目的とする。
慮し、構造が簡単でかつ許容されるスプールの回転量
(ウエビングの引き出し量)を多く確保して効率の良い
エネルギー吸収を図ることができるウエビング巻取装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、ウエ
ビングが引出し巻取りされる筒状のスプールと、前記ス
プール内にスプールと同軸状でかつ相対回転可能に設け
られるセンサシャフトと、前記センサシャフトに係合し
てそのウエビング引出方向回転を阻止するロック手段
と、前記スプール内に前記スプールと同軸状に設けら
れ、一端が前記スプールに連結されると共に他端が前記
センサシャフトに連結され、通常は前記スプールと前記
センサシャフトとを一体に回転させ、前記ロック手段に
よる前記センサシャフトのウエビング引出方向回転阻止
状態ではウエビング引張力により捩じれながら前記スプ
ールを前記センサシャフトに対してウエビング引出方向
へ相対回転させる内側トーションバーと、パイプ状に形
成され前記内側トーションバーの外周に前記内側トーシ
ョンバーと同軸状に設けられ、一端が前記スプールに連
結されると共に他端が前記センサシャフトに連結され、
通常は前記内側トーションバーと共働して前記スプール
と前記センサシャフトとを一体に回転させ、前記ロック
手段による前記センサシャフトのウエビング引出方向回
転阻止状態ではウエビング引張力により前記内側トーシ
ョンバーと共に捩じれながら前記スプールを前記センサ
シャフトに対してウエビング引出方向へ相対回転させ、
所定値を越えるウエビング引張力によって前記内側トー
ションバーよりも先に破断する外側トーションバーと、
を備えたことを特徴としている。
に、請求項1に係る発明のウエビング巻取装置は、ウエ
ビングが引出し巻取りされる筒状のスプールと、前記ス
プール内にスプールと同軸状でかつ相対回転可能に設け
られるセンサシャフトと、前記センサシャフトに係合し
てそのウエビング引出方向回転を阻止するロック手段
と、前記スプール内に前記スプールと同軸状に設けら
れ、一端が前記スプールに連結されると共に他端が前記
センサシャフトに連結され、通常は前記スプールと前記
センサシャフトとを一体に回転させ、前記ロック手段に
よる前記センサシャフトのウエビング引出方向回転阻止
状態ではウエビング引張力により捩じれながら前記スプ
ールを前記センサシャフトに対してウエビング引出方向
へ相対回転させる内側トーションバーと、パイプ状に形
成され前記内側トーションバーの外周に前記内側トーシ
ョンバーと同軸状に設けられ、一端が前記スプールに連
結されると共に他端が前記センサシャフトに連結され、
通常は前記内側トーションバーと共働して前記スプール
と前記センサシャフトとを一体に回転させ、前記ロック
手段による前記センサシャフトのウエビング引出方向回
転阻止状態ではウエビング引張力により前記内側トーシ
ョンバーと共に捩じれながら前記スプールを前記センサ
シャフトに対してウエビング引出方向へ相対回転させ、
所定値を越えるウエビング引張力によって前記内側トー
ションバーよりも先に破断する外側トーションバーと、
を備えたことを特徴としている。
【0007】請求項1記載のウエビング巻取装置では、
スプールとセンサシャフトとは内側トーションバー及び
外側トーションバーによって連結されており、通常は、
これらが一体に回転してウエビングの引き出し巻き取り
が自由とされる。
スプールとセンサシャフトとは内側トーションバー及び
外側トーションバーによって連結されており、通常は、
これらが一体に回転してウエビングの引き出し巻き取り
が自由とされる。
【0008】例えば、車両急減速時には、センサシャフ
トのウエビング引出方向の回転が阻止される。このと
き、ウエビング引張力がスプールを介して内側トーショ
ンバー及び外側トーションバーに共にウエビング引出方
向の回転力として作用する。このため、内側トーション
バー及び外側トーションバーが共に捩じれながらスプー
ルがセンサシャフトに対してウエビング引出方向へ回転
されてウエビングが引き出され、第1次のエネルギー吸
収が果たされる。
トのウエビング引出方向の回転が阻止される。このと
き、ウエビング引張力がスプールを介して内側トーショ
ンバー及び外側トーションバーに共にウエビング引出方
向の回転力として作用する。このため、内側トーション
バー及び外側トーションバーが共に捩じれながらスプー
ルがセンサシャフトに対してウエビング引出方向へ回転
されてウエビングが引き出され、第1次のエネルギー吸
収が果たされる。
【0009】さらに、第1次のエネルギー吸収(すなわ
ち、内側トーションバー及び外側トーションバーの捩じ
れ)が進行し、所定値を越えるウエビング引張力が作用
して外側トーションバーの捩じれ限界に達すると、外側
トーションバーが破断する。このため、以後は、内側ト
ーションバーのみが捩じれながらスプールのウエビング
引出方向回転を許容して、第2次のエネルギーの吸収が
果たされる。
ち、内側トーションバー及び外側トーションバーの捩じ
れ)が進行し、所定値を越えるウエビング引張力が作用
して外側トーションバーの捩じれ限界に達すると、外側
トーションバーが破断する。このため、以後は、内側ト
ーションバーのみが捩じれながらスプールのウエビング
引出方向回転を許容して、第2次のエネルギーの吸収が
果たされる。
【0010】このように、内側トーションバー及び外側
トーションバーの捩じれによる第1次のエネルギー吸
収、及び、その後の内側トーションバーのみの捩じれに
よる第2次のエネルギー吸収が合わせて行われるため、
許容されるスプールの回転量(ウエビングの引き出し
量)を多く確保して効率の良いエネルギー吸収を図るこ
とができる。
トーションバーの捩じれによる第1次のエネルギー吸
収、及び、その後の内側トーションバーのみの捩じれに
よる第2次のエネルギー吸収が合わせて行われるため、
許容されるスプールの回転量(ウエビングの引き出し
量)を多く確保して効率の良いエネルギー吸収を図るこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係るウエビ
ング巻取装置10を図1乃至図5に基づき説明する。図
中、車両前方を矢印FRで、車両幅方向を矢印Wで、車
両上方を矢印UPでそれぞれ示す。
ング巻取装置10を図1乃至図5に基づき説明する。図
中、車両前方を矢印FRで、車両幅方向を矢印Wで、車
両上方を矢印UPでそれぞれ示す。
【0012】図1及び図2に示す如く、ウエビング巻取
装置10は、フレーム11を備えている。フレーム11
は、車両前後方向で対向する一対の脚片12、14と、
脚片12、14間の背片16とを有してコ字型に形成さ
れている。背片16は下方に延出されており、その下端
部が車体にボルト止めされて固定されている。
装置10は、フレーム11を備えている。フレーム11
は、車両前後方向で対向する一対の脚片12、14と、
脚片12、14間の背片16とを有してコ字型に形成さ
れている。背片16は下方に延出されており、その下端
部が車体にボルト止めされて固定されている。
【0013】フレーム11の脚片12、14間には、軸
方向が脚片12、14の対向方向とされた筒状のスプー
ル22が設けられている。このスプール22には、ウエ
ビング24の一端が係止され、スプール22の回転によ
り、ウエビング24がスプール22に対して引き出し巻
き取り自在となる。ウエビング24の引出方向を矢印A
で図示する。
方向が脚片12、14の対向方向とされた筒状のスプー
ル22が設けられている。このスプール22には、ウエ
ビング24の一端が係止され、スプール22の回転によ
り、ウエビング24がスプール22に対して引き出し巻
き取り自在となる。ウエビング24の引出方向を矢印A
で図示する。
【0014】スプール22の筒内には、脚片12側の端
部にセンサシャフト28が配置されている。センサシャ
フト28は、脚片12によってスプール22と同軸状で
回転自在に支持されており、さらに、このセンサシャフ
ト28によってスプール22が相対回転可能に支持され
た構成である。
部にセンサシャフト28が配置されている。センサシャ
フト28は、脚片12によってスプール22と同軸状で
回転自在に支持されており、さらに、このセンサシャフ
ト28によってスプール22が相対回転可能に支持され
た構成である。
【0015】センサシャフト28の先端部は脚片12か
ら外方へ突出しており、さらにVギヤ42が嵌合されて
いる。このVギヤ42は、センサシャフト28と相対回
転自在とされている。また、センサシャフト28には、
ロック手段を構成する一対のロックプレート44が半径
方向で対向して嵌合される。ロックプレート44とVギ
ヤ42との間には、ピン45とこのピン45が嵌まり込
むピン溝46とが設けられている。Vギヤ42のセンサ
シャフト28に対するウエビング引出方向の相対回転に
よって、ピン45がピン溝46に係合して、図3に示す
ようにロックプレート44が拡径方向に移動される構成
である。
ら外方へ突出しており、さらにVギヤ42が嵌合されて
いる。このVギヤ42は、センサシャフト28と相対回
転自在とされている。また、センサシャフト28には、
ロック手段を構成する一対のロックプレート44が半径
方向で対向して嵌合される。ロックプレート44とVギ
ヤ42との間には、ピン45とこのピン45が嵌まり込
むピン溝46とが設けられている。Vギヤ42のセンサ
シャフト28に対するウエビング引出方向の相対回転に
よって、ピン45がピン溝46に係合して、図3に示す
ようにロックプレート44が拡径方向に移動される構成
である。
【0016】ロックプレート44の外端にはロック爪6
6が形成されており、さらに、ロック爪66と対向する
脚片12には、ロック手段を構成する内歯とされたロッ
ク歯64が形成されている。ロックプレート44の拡径
方向の移動によりロック爪66がロック歯64と噛合
し、センサシャフト28のウエビング引出方向の回転が
阻止される構成である。
6が形成されており、さらに、ロック爪66と対向する
脚片12には、ロック手段を構成する内歯とされたロッ
ク歯64が形成されている。ロックプレート44の拡径
方向の移動によりロック爪66がロック歯64と噛合
し、センサシャフト28のウエビング引出方向の回転が
阻止される構成である。
【0017】また、センサシャフト28の先端には押さ
えプレート48が嵌合されており、常にセンサシャフト
28と一体に回転する。押さえプレート48とVギヤ4
2との間には、捩じりコイルスプリング50が嵌合さ
れ、捩じりコイルスプリング50の一端52がVギヤ4
2に係止され、他端54が押さえプレート48に係止さ
れている。捩じりコイルスプリング50は、Vギヤ42
をシャフト30と一体に回転させるべく付勢している。
えプレート48が嵌合されており、常にセンサシャフト
28と一体に回転する。押さえプレート48とVギヤ4
2との間には、捩じりコイルスプリング50が嵌合さ
れ、捩じりコイルスプリング50の一端52がVギヤ4
2に係止され、他端54が押さえプレート48に係止さ
れている。捩じりコイルスプリング50は、Vギヤ42
をシャフト30と一体に回転させるべく付勢している。
【0018】Vギヤ42の外周には外歯とされたV歯5
6が形成されており、さらに、Vギヤ42の下方には、
V歯56と対向して、脚片12に加速度センサ58が設
けられる。加速度センサ58は、慣性ボール60が車両
急減速に伴い加速度を受けて車両前方へ慣性移動する
と、Vパウル62が図2の実線位置から鎖線位置へ回動
してVギヤ42のV歯56と噛合し、Vギヤ42のウエ
ビング引出方向の回転を阻止することができる。
6が形成されており、さらに、Vギヤ42の下方には、
V歯56と対向して、脚片12に加速度センサ58が設
けられる。加速度センサ58は、慣性ボール60が車両
急減速に伴い加速度を受けて車両前方へ慣性移動する
と、Vパウル62が図2の実線位置から鎖線位置へ回動
してVギヤ42のV歯56と噛合し、Vギヤ42のウエ
ビング引出方向の回転を阻止することができる。
【0019】一方、スプール22の脚片14側の端部
(センサシャフト28と反対側端部)筒内には、ホルダ
30が配置されている。ホルダ30は、スプール22と
一体に連結されると共に、脚片14によってスプール2
2と同軸状で回転自在に支持されている。ホルダ30の
先端部は脚片14から外方へ突出しており、さらに、そ
の突出端部には図示を省略するゼンマイばねが設けられ
ている。これにより、ホルダ30は常にウエビン巻取方
向に回転付勢されている。
(センサシャフト28と反対側端部)筒内には、ホルダ
30が配置されている。ホルダ30は、スプール22と
一体に連結されると共に、脚片14によってスプール2
2と同軸状で回転自在に支持されている。ホルダ30の
先端部は脚片14から外方へ突出しており、さらに、そ
の突出端部には図示を省略するゼンマイばねが設けられ
ている。これにより、ホルダ30は常にウエビン巻取方
向に回転付勢されている。
【0020】さらに、このホルダ30は、スプール22
の筒内軸心部分に配置された内側トーションバー32及
び外側トーションバー34によって前述したセンサシャ
フト28の内端部と連結されている。
の筒内軸心部分に配置された内側トーションバー32及
び外側トーションバー34によって前述したセンサシャ
フト28の内端部と連結されている。
【0021】ここで、外側トーションバー34はパイプ
状に形成されると共に、内側トーションバー32の外径
は外側トーションバー34のパイプ内径と同径に形成さ
れており、内側トーションバー32の外周に外側トーシ
ョンバー34が位置して全体として二層に構成されてい
る。なお、内側トーションバー32の外周と外側トーシ
ョンバー34の内周の間には、摩擦減少のための微小な
中間層(隙間)が存在しており、内側トーションバー3
2と外側トーションバー34とは完全に一体化はされて
いない構成である。
状に形成されると共に、内側トーションバー32の外径
は外側トーションバー34のパイプ内径と同径に形成さ
れており、内側トーションバー32の外周に外側トーシ
ョンバー34が位置して全体として二層に構成されてい
る。なお、内側トーションバー32の外周と外側トーシ
ョンバー34の内周の間には、摩擦減少のための微小な
中間層(隙間)が存在しており、内側トーションバー3
2と外側トーションバー34とは完全に一体化はされて
いない構成である。
【0022】これにより、通常は、スプール22、ホル
ダ30、内側トーションバー32と外側トーションバー
34、及びセンサシャフト28は一体に回転するように
構成されており、さらに、センサシャフト28の回転が
阻止された状態で内側トーションバー32と外側トーシ
ョンバー34にウエビング引出方向の回転力が作用した
際には、内側トーションバー32と外側トーションバー
34が捩じれて、スプール22がセンサシャフト28に
対してウエビング引出方向に相対回転可能となる構成で
ある。
ダ30、内側トーションバー32と外側トーションバー
34、及びセンサシャフト28は一体に回転するように
構成されており、さらに、センサシャフト28の回転が
阻止された状態で内側トーションバー32と外側トーシ
ョンバー34にウエビング引出方向の回転力が作用した
際には、内側トーションバー32と外側トーションバー
34が捩じれて、スプール22がセンサシャフト28に
対してウエビング引出方向に相対回転可能となる構成で
ある。
【0023】次に本実施の形態の作用を、図5に示す
「ウエビング引張力(荷重)−ウエビング引出方向回転
量(ストローク)の対応関係線図」と併せて説明する。
なお、図5においては、ウエビング巻取装置10の特性
を実線にて示しており、従来のウエビング巻取装置の特
性を破線にて示している。
「ウエビング引張力(荷重)−ウエビング引出方向回転
量(ストローク)の対応関係線図」と併せて説明する。
なお、図5においては、ウエビング巻取装置10の特性
を実線にて示しており、従来のウエビング巻取装置の特
性を破線にて示している。
【0024】上記構成のウエビング巻取装置10では、
スプール22とセンサシャフト28とは内側トーション
バー32及び外側トーションバー34によって連結され
ており、通常は、これらが一体に回転してウエビング2
4の引き出し巻き取りが自由とされる。
スプール22とセンサシャフト28とは内側トーション
バー32及び外側トーションバー34によって連結され
ており、通常は、これらが一体に回転してウエビング2
4の引き出し巻き取りが自由とされる。
【0025】車両急減速時には、ロックプレート44及
びロック歯64等から成るロック手段によってセンサシ
ャフト28のウエビング引出方向の回転が阻止される。
このとき、ウエビング引張力がスプール22及びホルダ
30を介して内側トーションバー32及び外側トーショ
ンバー34にウエビング引出方向の回転力として共に作
用する。このため、内側トーションバー32及び外側ト
ーションバー34が共に捩じれながら(図5の荷重)
スプール22がセンサシャフト28に対してウエビング
引出方向へ回転されてウエビング24が引き出され、第
1次のエネルギー吸収が果たされる。
びロック歯64等から成るロック手段によってセンサシ
ャフト28のウエビング引出方向の回転が阻止される。
このとき、ウエビング引張力がスプール22及びホルダ
30を介して内側トーションバー32及び外側トーショ
ンバー34にウエビング引出方向の回転力として共に作
用する。このため、内側トーションバー32及び外側ト
ーションバー34が共に捩じれながら(図5の荷重)
スプール22がセンサシャフト28に対してウエビング
引出方向へ回転されてウエビング24が引き出され、第
1次のエネルギー吸収が果たされる。
【0026】さらに、第1次のエネルギー吸収(すなわ
ち、内側トーションバー32及び外側トーションバー3
4の捩じれ)が進行し、所定値を越えるウエビング引張
力が作用して外側トーションバー34の捩じれ限界に達
すると、外側トーションバー34が破断する(図4図示
状態)。このため、以後は、内側トーションバー32の
みが捩じれながらスプール22のウエビング引出方向回
転を許容して(図5の荷重)、第2次のエネルギーの
吸収が果たされる。
ち、内側トーションバー32及び外側トーションバー3
4の捩じれ)が進行し、所定値を越えるウエビング引張
力が作用して外側トーションバー34の捩じれ限界に達
すると、外側トーションバー34が破断する(図4図示
状態)。このため、以後は、内側トーションバー32の
みが捩じれながらスプール22のウエビング引出方向回
転を許容して(図5の荷重)、第2次のエネルギーの
吸収が果たされる。
【0027】このように、本実施の形態に係るウエビン
グ巻取装置10では、内側トーションバー32及び外側
トーションバー34の捩じれによる第1次のエネルギー
吸収、及び、その後の内側トーションバー32のみの捩
じれによる第2次のエネルギー吸収が合わせて行われる
ため、許容されるスプール22の回転量(ウエビング2
4の引き出し量)を多く確保して効率の良いエネルギー
吸収を図ることができる。
グ巻取装置10では、内側トーションバー32及び外側
トーションバー34の捩じれによる第1次のエネルギー
吸収、及び、その後の内側トーションバー32のみの捩
じれによる第2次のエネルギー吸収が合わせて行われる
ため、許容されるスプール22の回転量(ウエビング2
4の引き出し量)を多く確保して効率の良いエネルギー
吸収を図ることができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るウエビン
グ巻取装置は、構造が簡単でかつ許容されるスプールの
回転量(ウエビングの引き出し量)を多く確保して効率
の良いエネルギー吸収を図ることができるという優れた
効果を有している。
グ巻取装置は、構造が簡単でかつ許容されるスプールの
回転量(ウエビングの引き出し量)を多く確保して効率
の良いエネルギー吸収を図ることができるという優れた
効果を有している。
【図1】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
の構成を示す断面図である。
の構成を示す断面図である。
【図2】図1の2−2線矢視図である。
【図3】ロック作動状態を示す図2に対応する図であ
る。
る。
【図4】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
のエネルギ吸収状態を示し、図1に対応する図である。
のエネルギ吸収状態を示し、図1に対応する図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るウエビング巻取装置
のエネルギ吸収状態を示し、ウエビング引張力(荷重)
とウエビング引出方向回転量(ストローク)との対応関
係を表す線図である。
のエネルギ吸収状態を示し、ウエビング引張力(荷重)
とウエビング引出方向回転量(ストローク)との対応関
係を表す線図である。
10 ウエビング巻取装置 22 スプール 24 ウエビング 28 センサシャフト 30 ホルダ 32 内側トーションバー 34 外側トーションバー 44 ロックプレート(ロック手段) 64 ロック歯(ロック手段)
Claims (1)
- 【請求項1】 ウエビングが引出し巻取りされる筒状の
スプールと、 前記スプール内にスプールと同軸状でかつ相対回転可能
に設けられるセンサシャフトと、 前記センサシャフトに係合してそのウエビング引出方向
回転を阻止するロック手段と、 前記スプール内に前記スプールと同軸状に設けられ、一
端が前記スプールに連結されると共に他端が前記センサ
シャフトに連結され、通常は前記スプールと前記センサ
シャフトとを一体に回転させ、前記ロック手段による前
記センサシャフトのウエビング引出方向回転阻止状態で
はウエビング引張力により捩じれながら前記スプールを
前記センサシャフトに対してウエビング引出方向へ相対
回転させる内側トーションバーと、 パイプ状に形成され前記内側トーションバーの外周に前
記内側トーションバーと同軸状に設けられ、一端が前記
スプールに連結されると共に他端が前記センサシャフト
に連結され、通常は前記内側トーションバーと共働して
前記スプールと前記センサシャフトとを一体に回転さ
せ、前記ロック手段による前記センサシャフトのウエビ
ング引出方向回転阻止状態ではウエビング引張力により
前記内側トーションバーと共に捩じれながら前記スプー
ルを前記センサシャフトに対してウエビング引出方向へ
相対回転させ、所定値を越えるウエビング引張力によっ
て前記内側トーションバーよりも先に破断する外側トー
ションバーと、を備えたことを特徴とするウエビング巻
取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184872A JP2000016243A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ウエビング巻取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184872A JP2000016243A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ウエビング巻取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000016243A true JP2000016243A (ja) | 2000-01-18 |
Family
ID=16160797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184872A Pending JP2000016243A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ウエビング巻取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000016243A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001058559A (ja) * | 1999-08-18 | 2001-03-06 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
JP2002356141A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-12-10 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
US7354014B2 (en) | 2003-06-27 | 2008-04-08 | Takata Corporation | Seat belt retractor |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP10184872A patent/JP2000016243A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001058559A (ja) * | 1999-08-18 | 2001-03-06 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
JP2002356141A (ja) * | 2000-12-08 | 2002-12-10 | Takata Corp | シートベルトリトラクタ |
US7354014B2 (en) | 2003-06-27 | 2008-04-08 | Takata Corporation | Seat belt retractor |
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