WO2008007774A1

WO2008007774A1 - Serveur de navigation, dispositif de navigation, et système de navigation

Info

Publication number: WO2008007774A1
Application number: PCT/JP2007/063984
Authority: WO
Inventors: Kouji Sengoku; Masakuni Tsuge
Original assignee: Honda Motor Co., Ltd.
Priority date: 2006-07-14
Filing date: 2007-07-13
Publication date: 2008-01-17
Also published as: EP2042831A1; US8103440B2; US20100017110A1; RU2402820C1; RU2009105077A; EP2042831A4

Description

ナビサーバ、ナビ装置およびナビシステム技術分野

[0001] 本発明は、移動装置に搭載されているナビ装置との通信に基づき、当該ナビ装置による当該移動装置の誘導を支援するナビサーバと、ナビサーバとの通信に基づいて移動装置を誘導するナビ装置と、当該ナビサーバおよび当該ナビ装置より構成されているナビシステムとに関する。

背景技術

[0002] 地球環境の保全やエネルギー資源の有効活用に関する世間の意識が強まる中、自動車の燃費向上は重要な課題となっている。

[0003] そこで、車両のェコ指数を地図情報の各地点または各路線に対応させてデータべースに記憶させておき、ユーザにより指定された地点または路線のェコ指数をデータベース力検索し、検索されたェコ指数を地図情報に重畳させてユーザ端末のディスプレイに表示させる技術が提案されている（特開 2002— 350152号公報 Z第 007 7段落〜第 0079段落参照)。

[0004] また、データベースに登録されている燃費データに鑑みて自動車の燃費が最も向上すると予測されるルートが情報センターによって探索され、自動車に搭載されているナビゲーシヨン装置が探索結果を情報センターから受信して表示する技術が提案されている（特開 2005— 163584号公報 Z第 0072段落〜第 0075段落参照)。

[0005] しかし、自動車の識別子が同一で、かつ、道路が同一であったとしても当該自動車の加速および減速パターン等、自動車の作動状態に応じて燃費が変動する。このため、個々の自動車の走行状態が考慮されないままルートが探索または設定されたとしても、燃費での自動車の走行の観点力当該ルートが実際には不適当なものである可能性がある。

[0006] そこで、本発明は、自動車等の移動装置をその目的位置まで、エネルギー経済の観点から適切なルートに沿って誘導することに寄与しうるナビシステム等を提供することを解決課題とする。発明の開示

[0007] 第 1発明のナビサーバは、支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置に搭載されているナビ装置による演算処理を支援するナビサーバであって、前記移動装置を識別するための装置識別子と、該移動装置の動作状態を表す動作情報と、該移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数との相関関係を表す第 1関数が格納されている第 1関数格納部と、該装置識別子と、各リンクを識別するためのリンク識別子と、該ェネルギー指数との相関関係を表す第 2関数が格納されている第 2関数格納部と、第 2プローブ移動装置との通信に基づき、該第 2プローブ移動装置の前記装置識別子と、該第 2プローブ移動装置が通行したリンクの前記リンク識別子と、該第 2プローブ移動装置に搭載されているプローブ装置により検出された前記動作情報とを認識し、当該認識結果に基づき、前記第 1関数にした力 Sつて該リンク識別子および該装置識別子の組み合わせごとに前記エネルギー指数を評価し、当該評価結果に基づき、前記第 2関数を設定または変更する第 1支援処理部と、前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置の前記装置識別子を認識し、当該認識結果に基づき、前記第 2関数にしたがって前記リンク識別子ごとに前記エネルギー指数を評価し、該支援対象移動装置との通信に基づき、当該評価結果または当該評価結果に基づいて定まる道路交通情報を該支援対象移動装置に搭載されている前記ナビ装置に認識させる第 2支援処理部とを備えていることを特徴とする。

[0008] 第 1発明のナビサーバによれば、第 2プローブ移動装置との通信に基づき、当該第 2プローブ移動装置の装置識別子と、リンク識別子と、当該第 2プローブ移動装置の動作状態を表す動作情報とが認識される。移動装置との通信とは、当該移動装置に搭載されてヽる通信機器との通信を意味してヽる。「装置識別子」は各第 2プローブ移動装置のエネルギー指数に影響する当該第 2プローブ移動装置 (詳細には第 2プローブ移動装置の種類や規格等)を識別するための情報である。「リンク識別子」は各リンクを識別するための情報であり、リンクとは交差点や分岐点等、道路における任意の二点間をつなぐ道路要素を表している。「動作情報」は当該第 2プローブ移動装置の動作状態を表す。 [0009] また、当該認識情報に基づき、装置識別子と、動作情報と、エネルギー指数との相関関係を表す「第 1関数」にしたがって装置識別子とリンク識別子との組み合わせごとにエネルギー指数が評価される。「エネルギー指数」は各第 2プローブ移動装置のェネルギー消費量の多少を表している。これにより、各リンクにおける各第 2プローブ移動装置の動作状況に鑑みて、当該各第 2プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少が適切に評価されうる。

[0010] さらに、当該評価結果に基づき、装置識別子と、リンク識別子と、エネルギー指数との相関関係を表す「第 2関数」が設定される。前記のように第 2プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少を表すエネルギー指数は、各リンクにおける第 2プローブ移動装置の動作状況に鑑みて適切に評価されうるので、第 2関数は各リンクにおける任意の移動装置の動作状況を推定または予測する観点力適切に設定されうる。

[0011] 続いて、支援対象移動装置との通信に基づき、当該支援対象移動装置の装置識別子が認識され、当該認識結果に基づき、第 2関数にしたがってリンク識別子ごとに「エネルギー指数」が評価される。また、リンク識別子ごとに評価されたエネルギー指数または当該エネルギー指数に基づいて定まる道路交通情報を当該移動装置に搭載されているナビ装置に認識させる。このため、各リンク識別子に応じたエネルギー指数またはこれに基づいて定まる道路交通情報は、各リンクにおける支援対象移動装置の動作状況を推定または予測する観点から適切に評価あるいは生成されうる。したがって、ナビ装置に、当該道路交通情報に基づき、エネルギー経済を図りながら、支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導させることができる。

[0012] 第 2発明のナビサーバは、第 1発明のナビサーバにおいて、前記第 2支援処理部が前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導するための一または複数の支援ルートを設定しまたはナビルートを認識し、該支援ルートまたは該ナビルートの一部もしくは全部を構成する各リンク、または、該支援ルートまたは該ナビルートの一部もしくは全部を包含するエリアに属するリンクの前記リンク識別子をさらに認識し、当該リンク識別子と、該支援対象移動装置の前記装置識別子とに基づき、前記第 2関数にしたがって当該前記エネルギー指数を評価することを特徴とする。 [0013] 第 2発明のナビサーバによれば、エネルギー指数の評価対象リンクが、移動装置の出発位置と目的位置とを結ぶ複数の「支援ルート」もしくは「ナビルート」の一部もしくは全部を構成する、または当該ルートの一部もしくは全部を包含するエリアに含まれるリンクに絞り込まれる。これにより、エネルギー指数の評価対象となるリンク力支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導するための必要性に応じて絞り込まれる。したがって、ナビサーバにおけるエネルギー指数の評価に要する情報処理資源の節約または有効利用と、ナビ装置におけるエネルギー指数またはこれに基づく道路交通情報の取捨選択等に要する情報処理資源の有効活用とが図られる。

[0014] 第 3発明のナビサーバは、第 2発明のナビサーバにおいて、前記第 2支援処理部が評価した前記エネルギー指数に基づいて複数の前記支援ルートまたは前記ナビルートのそれぞれの前記エネルギー指数を総合評価し、当該総合評価が最高となる該支援ルートまたは該ナビルートを構成するリンクの前記リンク識別子を前記道路交通情報として前記ナビ装置に認識させることを特徴とする。

[0015] 第 3発明のナビサーバによれば、支援対象移動装置を出発位置から目的位置にェネルギー経済を図りながら誘導する観点力最適な支援ルートを、エネルギー指数の評価結果に基づく道路交通情報として当該支援対象移動装置に搭載されているナビ装置に認識させることができる。このため、エネルギー経済の観点から適切な支援ルートまたは当該支援ルートに基づいてナビ装置により設定されるナビルートにしたがって、ナビ装置に支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導させることができる。

[0016] 第 4発明のナビサーバは、第 1発明のナビサーバにおいて、前記第 1支援処理部が各エリアにおける環境状態を表す環境情報を認識し、当該環境情報と、前記第 2 プローブ移動装置の前記装置識別子と、当該各エリアに属する各リンクの前記リンク識別子と、前記動作情報とに基づき、前記装置識別子、前記リンク識別子、前記動作情報、前記エネルギー指数および前記環境情報の相関関係を表す、拡張された前記第 1関数にしたがって当該各リンクにおける前記エネルギー指数を評価することを特徴とする。

[0017] 第 4発明のナビサーバによれば、各リンクにおける第 2プローブ移動装置の動作状況に加えて、当該リンクが含まれるエリアにおける環境状況に鑑みて、各リンクにおける任意の移動装置のエネルギー消費量の多少が適切に予測または推定されうる。

[0018] 第 5発明のナビサーバは、第 1発明のナビサーバにおいて、前記第 1支援処理部が第 1プローブ移動装置との通信に基づき、当該第 1プローブ移動装置の前記装置識別子と、当該第 1プローブ移動装置が通行したリンクの前記リンク識別子と、当該第 1プローブ移動装置の前記動作情報と、前記エネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づいて前記第 1関数を設定または変更することを特徴とする。

[0019] 第 5発明のナビサーバによれば、第 1プローブ移動装置の装置識別子、当該移動装置が通行したリンクのリンク識別子、動作情報およびエネルギー指数に基づき、第 1関数が設定されうる。したがって、装置識別子により識別される第 2プローブ移動装置の型式等および第 2プローブ移動装置の動作状況に鑑みて、第 2プローブ移動装置の各通行リンクにおけるエネルギー指数を適切に評価する観点力適切な第 1関数が設定されうる。

[0020] 第 6発明のナビサーバは、第 5発明のナビサーバにおいて、前記第 1プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少に応じて異なる態様で動作する機器が搭載され、前記第 1支援処理部が、当該第 1プローブ移動装置との通信に基づき、当該制御対象機器の動作履歴に基づいて定まる指数を前記エネルギー指数として認識することを特徴とする。

[0021] 第 6発明のナビサーバによれば、第 1プローブ移動装置の通行リンクにおける、第 1 プローブ移動装置に搭載されている機器の動作履歴に基づいて定まる指数が、第 1 プローブ移動装置のエネルギー指数として認識される。この機器は第 1プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少に応じて異なる態様で動作するので、任意の第 2プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少を評価する観点力適切な第 1関数が設定されうる。

[0022] 第 7発明のナビサーバによれば、第 6発明のナビサーバにおいて、前記第 1プロ一ブ移動装置に前記制御対象機器として該第 1プローブ移動装置の消費エネルギーが低い状態にあることを表示するインジケータまたは該消費エネルギーが高い状態にあるときに点灯するランプが搭載され、前記第 1支援処理部が、当該第 1プローブ移動装置との通信に基づき、該インジケータの表示頻度または該ランプの点灯頻度を前記エネルギー指数として認識することを特徴とする。

[0023] 第 7発明のナビサーバによれば、インジケータの表示頻度またはランプの点灯頻度が第 1プローブ移動装置のエネルギー指数として認識される。インジケータまたはランプは第 1プローブ移動装置のエネルギー指数の高低に応じて表示または点灯するため、任意の第 2プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少を評価する観点力適切な第 1関数が設定されうる。

[0024] 第 8発明のナビサーバは、第 1発明のナビサーバにおいて、前記第 1支援処理部が前記プローブ装置により検出された、前記第 2プローブ移動装置の速度およびカロ速度、または、位置遷移履歴を前記動作情報として認識することを特徴とする。

[0025] 第 8発明のナビサーバによれば、各リンクにおける第 2プローブ移動装置の速度等に応じたエネルギー消費量の多少に鑑みて、各リンクにおける支援対象移動装置のエネルギー指数を適切に評価する観点力適切な第 1関数が設定されうる。

[0026] 第 9発明のナビサーバは、第 8発明のナビサーバにおいて、前記第 1支援処理部力前記装置識別子と、前記速度および前記加速度、または前記位置遷移履歴に基づ!/ヽて定まる速度および加速度に応じた係数を有し、該速度または該加速度を独立変数とする、 1次または 2次以上の関数を前記第 1関数として前記エネルギー指数を評価することを特徴とする。

[0027] 第 9発明のナビサーバによれば、各リンクにおける第 2プローブ移動装置の速度等に応じたエネルギー消費量の多少に鑑みて、各リンクにおける支援対象移動装置のエネルギー指数を適切に評価する観点力適切な第 1関数が設定されうる。

[0028] 第 10発明のナビ装置は、ナビサーバとの通信に基づいて支援対象移動装置を誘導するナビ装置であって、前記支援対象移動装置の出発位置および目的位置を認識する第 1処理部と、前記ナビサーバとの通信に基づき、ナビサーバにより設定された、該出発位置および該目的位置を結ぶ複数のリンクにより構成されている支援ルートを構成する各リンクまたは該支援ルートを包含するエリアに属する一部または全部の各リンクを識別するためのリンク識別子と、前記支援対象移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づき、該出発位置および該目的位置を結ぶナビルートを設定かつ出力する第 2処理部とを備えて、ることを特徴とする。

[0029] 第 10発明のナビ装置によれば、ナビサーバにより各リンクにおける第 2プローブ移動装置の動作状況に鑑みて適切に評価されたエネルギー指数に基づき、エネルギ一経済を図りながら支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導する観点から適切なナビルートを出力しうる。

[0030] 第 11発明のナビ装置は、第 10発明のナビ装置において、前記第 1処理部が前記ナビルートを設定し、前記第 2処理部が前記ナビサーバとの通信に基づき、前記第 1 処理部により設定された前記ナビルートを構成する各リンクの前記リンク識別子を該ナビサーバに認識させ、かつ、該ナビサーバにおいて評価された当該各リンクにおける前記エネルギー指数を評価した上で、当該ナビルートの前記エネルギー指数を総合評価することを特徴とする。

[0031] 第 11発明のナビ装置によれば、ナビサーバによるエネルギー指数の評価対象となるリンク、または、エネルギー指数の評価結果が必要なリンクが、支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導する観点力絞り込まれる。これにより、ナビサーバにおけるエネルギー指数の評価に要する情報処理資源の節約が図られうる。そして、エネルギー経済を図りながら支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導する観点力最適なナビルートが出力されうる。

[0032] 第 12発明のナビシステムは、支援対象移動装置に搭載されているナビ装置と、該支援対象移動装置との通信に基づき、該ナビ装置による演算処理を支援するナビサーバとにより構成されているナビシステムであって、前記ナビサーバが、前記移動装置を識別するための装置識別子と、該移動装置の動作状態を表す動作情報と、該移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数との相関関係を表す第 1関数が格納されている第 1関数格納部と、該装置識別子と、各リンクを識別するためのリンク識別子と、該ェネルギー指数との相関関係を表す第 2関数が格納されている第 2関数格納部と、第 2プローブ移動装置との通信に基づき、該第 2プロ一ブ移動装置の前記装置識別子と、該第 2プローブ移動装置が通行したリンクの前記リンク識別子と、該第 2プローブ移動装置に搭載されているプローブ装置により検出された前記動作情報とを認識し、当該認識結果に基づき、前記第 1関数にしたがつて該リンク識別子および該装置識別子の組み合わせごとに前記エネルギー指数を評価し、当該評価結果に基づき、前記第 2関数を設定または変更する第 1支援処理部と、前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置の前記装置識別子を認識し、当該認識結果に基づき、前記第 2関数にしたがって前記リンク識別子ごとに前記エネルギー指数を評価し、該支援対象移動装置との通信に基づき、当該評価結果または当該評価結果に基づいて定まる道路交通情報を該支援対象移動装置に搭載されている前記ナビ装置に認識させる第 2支援処理部とを備え、前記ナビ装置が、前記支援対象移動装置の出発位置および目的位置を認識する第 1処理部と、前記ナビサーバとの通信に基づき、ナビサーバにより設定された、該出発位置および該目的位置を結ぶ複数のリンクにより構成されている支援ルートを構成する各リンクまたは該支援ルートを包含するエリアに属する一部または全部の各リンクを識別するためのリンク識別子と、前記支援対象移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づき、該出発位置および該目的位置を結ぶナビルートを出力する第 2処理部とを備えていることを特徴とする

[0033] 第 12発明のナビシステムによれば、ナビ装置に、ナビサーバとの通信に基づいて認識されるエネルギー指数の評価結果または道路交通情報に基づき、エネルギー経済を図りながら、支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導させることができる。

図面の簡単な説明

[0034] [図 1]本発明の交通情報管理システムの構成説明図

[図 2]本発明の交通情報管理システムの機能説明図

[図 3]本発明の交通情報管理システムの機能説明図

[図 4]本発明の交通情報管理システムの機能説明図

[図 5]本発明の交通情報管理システムの機能説明図

発明を実施するための最良の形態

[0035] 本発明のナビシステムの実施形態について図面を用いて説明する。 [0036] ナビシステムの構成について説明する。図 1に示されているナビシステムはナビサーバ 100と、プローブ装置 240が搭載されている自動車 (移動装置) Qに搭載されて V、るナビ装置 200とにより構成されて、る。自動車 Qは後述するプローブ装置 240が搭載されていることにより第 1プローブカー（第 1プローブ移動装置) Qおよび第 2プロ

1

ーブカー（第 2プローブ移動装置) Qのうち一方または両方に該当し、ナビ装置 200

2

が搭載されていることにより支援対象移動装置に該当しうる。なお、移動装置には四輪自動車のほか、二輪自動車等、ユーザによる操作等に応じて、エネルギーを（内燃機関や電池などにおいて)消費しながら移動する機能を有するあらゆる装置が含まれ得る。

[0037] ナビサーバ 100は、一または複数のサーバコンピュータ（CPU, ROM, RAM, \/ O等により構成されている。）により構成されている。ナビサーバ 100は、第 1関数格納部 101と、第 2関数格納部 102と、道路交通情報格納部 103と、支援マップ格納部 104と、第 1支援処理部 110と、第 2支援処理部 120とを備えている。

[0038] 第 1関数格納部 101には自動車 Qを識別するための車両識別番号 (装置識別子） VINと、自動車 Qの動作状態を表す動作情報 OPと、自動車 Qにより消費されるエネルギ一の多少を表すェコ指数 (エネルギー指数) ECOとの相関関係を表す第 1関数 f

1が格納されている。

[0039] 第 2関数格納部 102には車両識別番号 VINと、各リンクを識別するためのリンク識別子 Lと、ェコ指数 ECOとの相関関係を表す第 2関数 f が格納されている。

i i 2

[0040] 道路交通情報格納部 103には道路交通情報センターのサーバ等（図示略)からナビサーバ 100に送信された道路交通情報 (各リンクにおける移動所要時間や交通渋滞の有無のほか、各リンクにおける交通規制の有無を表す情報、各リンク周辺のィべントの有無およびイベントの種類を表す情報など）が格納されて、る。

[0041] 支援マップ格納部 104には支援マップ情報が格納されている。支援マップ情報において、道路を構成する各リンクの位置、形状および姿勢等が、座標（(緯度、経度）または (緯度、経度、高度)）の列により表現されている。また、各リンクには当該各リンクを識別するためのリンク識別子 Lと、道路種類を表すデータとが付されている。

[0042] 第 1支援処理部 110は第 1プローブカー Qとの通信に基づき、当該第 1プローブ力一 Qの車両識別番号 VINと、第 1プローブカー Qが通行したリンクのリンク識別子 L

1 1 i と、第 1プローブカー Qに搭載されているプローブ装置 240により検出または測定さ

1

れた動作情報 OPと、ェコ指数 ECOとを認識する。第 1支援処理部 110は当該認識結果に基づいて第 1関数 fを設定または変更する。第 1支援処理部 110は第 2プロ一

1

ブカー Qとの通信に基づき、第 2プローブカー Qの車両識別番号 VINと、第 2プロ

2 2 一ブカー Qが通行したリンクのリンク識別子 Lと、第 2プローブカー Qに搭載されている

2 j 2 プローブ装置 240により検出または測定された動作情報 OPとを認識する。第 1支援処理部 110は当該認識結果に基づき、第 1関数 f にしたがってリンク識別子 Lおよび

1 i 車両識別番号 VINの組み合わせごとにェコ指数 ECOを評価し、当該評価結果に基づき、第 2関数 fを設定または変更する。

2

[0043] 第 2支援処理部 120は支援対象カー Qとの通信に基づき、支援対象カー Qの車両識別番号 VINを認識する。第 2支援処理部 120は当該認識結果に基づき、第 2関数 f にしたがってリンク識別子 Lごとにェコ指数 ECOを評価する。第 2支援処理部 120

2 k k

は支援対象カー Qとの通信に基づき、当該評価結果または当該評価結果に基づいて定まる道路交通情報を支援対象カー Qに搭載されているナビ装置 200に認識させる。

[0044] ナビ装置 200は自動車 2に搭載されたハードウェアとしての ECUまたはコンビユータと、メモリに格納され、当該コンピュータに諸機能を付与するソフトウェアとしてのナビプログラムにより構成されている。なお、ナビプログラムは最初から車載コンピュータのメモリ（ROM)に格納されていてもよいが、車載コンピュータからのリクエストがあつたとき等の任意のタイミングでこのプラグラムの一部または全部がサーバ（図示略)からネットワークや衛星放送を介して当該車載コンピュータにダウンロードまたは放送され、そのメモリ（EEPROM, RAM)等に格納されてもよい。

[0045] ナビ装置 200は入力装置 201と、出力装置 202と、ェコランプ 203と、ナビマップ格納部 204と、第 1処理部 210と、第 2処理部 220とを備えている。

[0046] 入力装置 201は自動車 2のセンターコンソール等に配置された操作ボタンやマイク口フォンにより構成されており、ユーザの操作または発話による種々の設定を可能とする。出力装置 202は自動車 2のセンターコンソールに配置されたディスプレイ装置であり、マップ情報等を表示または出力する。ナビ装置 200はプローブカー Q_x(x= l , 2)の燃費（= (燃料消費量) Z (移動距離)）が基準値以下であるか否かを判定し、燃費が基準値以下であると判定した場合にはェコランプ 203を点灯させる一方、燃費が基準値を超えていると判定した場合にはェコランプ 203を消灯させる。燃費がよ V、状態での走行が実現されればェコランプ 203が点灯するので、これをもって運転者に消費エネルギーが少なくて環境に優しい運転を心掛けるインセンティブを与えることができる。ナビマップ格納部 204には出力装置 202に出力されるナビマップ情報等が格納されている。ナビマップ情報において、道路を構成する各リンクの位置、形状および姿勢等が、座標列により表現され、かつ、各リンクには当該各リンクを識別するためのリンク識別子が付されて、る。ナビマップ情報と支援マップ情報とのスぺックゃデータ構造が異なるため、各マップ情報における座標列の定義等が異なって、ても、同一のリンクに共通のリンク識別子が付されることにより、リンクのマッチングが可能とされている。

[0047] 第 1処理部 210は支援対象カー Qの出発位置 pおよび目的位置 pを認識する。第

1 2

2処理部 220はナビサーバ 100との通信に基づき、ナビサーバ 100により設定された、当該出発位置 p p

1および当該目的位置 2を結ぶ複数のリンクにより構成されている支援ルート Rを構成する各リンクまたは支援ルート Rを包含するエリアに属する一部または全部の各リンクを識別するためのリンク識別子 Lと、支援対象カー Qにより消費され k

るエネルギーの多少を表すエネルギー指数 ECOとを認識する。第 2処理部 220は k

当該認識結果に基づき、支援対象カー Qの出発位置 p

1および目的位置 p

2を結ぶナビルート rを出力する。

[0048] プローブ装置 240により検出または測定される動作情報は、プローブカー Qの動作状況を表しており、プローブカー Qの位置遷移履歴 (所定時間ごとの位置）、速度 (たとえば位置遷移履歴から算出される。）、加速度、速度遷移履歴、加速度遷移履歴、プローブカー Qに搭載されている機器 (エンジン、エアコンなど）の動作履歴等のうち、一部または全部が包含される。プローブ装置 240により、ェコランプ 203の点灯頻度がェコ指数 ECOとして測定される。

[0049] なお、ハードウェアとしての構成要素が情報を「認識する」とは、当該構成要素が情報を受信すること、情報をデータベースやメモリから探索または読み出すこと、受信等した基礎情報に基づいて演算処理によって情報を算定、推定、設定、決定、探索等すること、パケットをデコードして情報を顕在化させること、さらには算定等した情報をメモリに保存すること等、他の情報処理のために当該情報を準備しておくためのあらゆる情報処理を実行することを意味する。また、ハードウェアとしての構成要素が情報を「出力する」とは、当該情報の表示、音声出力、振動出力等、人間がその視覚、聴覚、触覚等、五感を通じて認識しうるあらゆる形態で情報を出力することを意味する。

[0050] 前記構成のナビシステムの機能について図 2〜図 5を用いて説明する。

[0051] まず、第 1プローブカー Qの車両識別番号 (車種や規格を識別しうる製造番号など

1

)VINと、第 1プローブカー Qが通行したリンクのリンク識別子 (ナビマップ情報と GPS

1

機能、加速度センサやジャイロセンサ等を用いた測定位置とのマッチングにより特定される。）Lと、第 1プローブカー Qの速度等の動作情報 OPと、ェコ指数 ECOとが「第 1情報」として第 1プローブカー Qからナビサーバ 100に送信またはアップロードさ

1

れる（図 2Z矢印 Al)。なお、第 1プローブカー Qのェコランプ 203の点灯頻度に代

1

えて、他の車載機器の動作履歴（内燃機関への燃料噴射量など)がェコ指数 ECOとして評価されてちよい。

[0052] 第 1支援処理部 110は第 1情報 (VIN, L , OP , ECO )を認識し（図2ZSlll)、当該第 1情報 (VIN, L , OP , ECO )に基づき、式（1)で表される第 1関数 fを設定する（図 2ZS112)。

[0053] ECO≡f (T, L , OP ) · · (1)

第 1関数を設定することは、車両識別番号 VINと、リンクと、動作情報 0 と、ェコ指数 ECOとの相関関係、すなわち、当該 4つの変数のうち 3つの変数力も残り 1つの変数を算定または決定しうるデータベース、テーブルまたはアルゴリズムなどが構築されることを意味している。第 1関数 f は、車両識別番号 VINと、速度または加速度

1

に応じた係数を有し、当該速度または当該加速度を独立変数とする、 1次または 2次以上の関数として設定されてもよい。

[0054] さらに、第 2プローブカー Qの車両識別番号 VINと、第 2プローブカー Qが通行したリンクのリンク識別子 Lと、第 2プローブカー Qの速度等の動作情報 OPとが「第 2

j 2 j

情報」として第 2プローブカー Qからナビサーバ 100に送信またはアップロードされる

2

(図 2Z矢印 A2)。

[0055] 第 1支援処理部 110は第 2情報 (VIN, L , OP )を認識し（図 2ZS113)、当該第 2 情報 (VIN, L , OP )に基づき、第 1関数 f にしたがって第 2プローブカー Qが通行し

j j 1 2

た各リンクにおけるェコ指数 ECOを評価する（図 2ZS114)。

j 12ijk

第 1支援処理部 110は第 2情報のうち車両識別番号 VINおよびリンク識別子 Lと、当該ェコ指数 ECOの評価結果とに基づき、式 (2)で表される第 2関数 fを設定する（

j 2

図 2ZS115)。

[0056] ECO≡f (VIN, L) · · (2)

j 2 j

第 2関数 fを設定することは、車両識別番号 VINと、リンク識別子 Lと、ェコ指数 EC

2 j

Oとの相関関係、すなわち、当該 3つの変数のうち 2つの変数力も残り 1つの変数を算定または決定しうるデータベース、テーブルまたはアルゴリズムなどが構築されることを意味している。

[0057] 次に、支援対象カー Qに搭載されているナビ装置 200におけるユーザによる入力装置 201の操作によって燃費のよい走行の観点力も適当なルートを探索する「ェコルート探索モード」が選択された場合にっ、て考える。

[0058] まず、第 1処理部 210は自動車 Qの出発位置または現在位置 _Ριを測定し、かつ、目的位置 Pを認識する（図 3ZS 212)。支援対象カー Qの現在位置 pは GPS受信機に

2 1 より受信された GPS信号や、車載の加速度センサやジャイロセンサの出力信号が演算処理されること等によって算定または測定される。支援対象カー Qの目的位置 pは

2 ユーザにより入力装置 201を通じてナビ装置 200に入力される。また、支援対象カー Qの出発位置 pおよび目的位置 pは、車両識別番号 VINとともに「支援要求情報」と

1 2

して当該支援対象カー Q力もナビサーバ 100に送信またはアップロードされる（図 3 Z矢印 A3)。

[0059] これに応じて、ナビサーバ 100において第 2支援処理部 120は当該支援要求情報

(VIN, p , p )を認識する（図 3ZS121)。また、第 2支援処理部 120は道路交通情

1 2

報格納部 103に格納されている道路交通情報と、支援マップ格納部 104に格納されている支援マップ情報とに基づき、当該現在位置 pおよび目的位置 pを結ぶ

1 2 一または複数の支援ルート Rを設定する（図 3ZS122)。これにより、たとえば、図 4に示されているように支援対象カー Qの現在位置 pおよび目的位置 pを結ぶ 2つの支援ルー

1 2

ト Rおよび Rが設定される。

1 2

[0060] さらに、第 2支援処理部 120は支援ルート Rの一部を含むエリアに包含される複数のリンクのリンク識別子 Lをナビマップ格納部 204に格納されて、るナビマップ情報 k

力も抽出する（図 3ZS123)。これにより、たとえば図 4に示されている矩形状の複数のメッシュ (エリア）のうち、支援ルート Rまたは Rの一部を包含する斜線が付されたメ

1 2

ッシュに包含されるすべてのリンクのリンク識別子 Lが抽出または選定される。これに k

より、エネルギー指数 ECOの評価対象となるリンクが、支援対象カー Qを出発位置 p k

から目的位置 pに誘導するための必要性に応じて絞り込まれる。したがって、ナビサ

1 2

ーバ 100におけるェコ指数 ECOの評価等に要する情報処理資源の節約または有 k

効利用と、ナビ装置 200におけるェコ指数 ECOまたはこれに基づく道路交通情報 k

の取捨選択等に要する情報処理資源の有効活用とが図られる。なお、当該支援ルート Rの一部または全部を構成するリンクのリンク識別子 Lが抽出されてもよい。

k

[0061] また、第 2支援処理部 120は支援要求情報に含まれていた車両識別番号 VINおよび当該抽出リンク識別子 L (図 3ZS123)に基づき、第 2関数 f にしたがって、当該リ k 2

ンク識別子 Lにより識別されるリンクのそれぞれにおけるェコ指数 ECOを評価する（ k k

図 3ZS124)。

[0062] さらに、第 2支援処理部 120はリンク識別子 Lおよびェコ指数 ECOkの組み合わせ k

を道路交通情報として当該車両識別番号 VINにより識別される支援対象カー Qに送信またはダウンロードする（図 3Z矢印 A5)。

[0063] これに応じて、支援対象カー Qに搭載されているナビ装置 200において、第 2処理部 220は当該道路交通情報 (L , ECO )を認識する（図 3ZS222)。

k k

[0064] また、第 2処理部 220は、ナビマップ格納部 204に格納されて、るナビマップ情報と、当該道路交通情報 (L , ECO )とに基づき、支援対象カー Qの出発位置または現 k k

在位置 Pと目的位置 pとを結ぶ一または複数のナビルートを設定する（図 3ZS224)

1 2

。これにより、たとえば、図 5に示されているように支援対象カー Qの出発位置または現在位置 pおよび目的位置 pを結ぶ 3つのナビルート r〜rが設定される。ナビ装置

1 2 1 3

200において設定されたナビルート rおよび rのそれぞれはナビサーバ 100におい

1 2

て設定された支援ルート Rおよび Rのそれぞれと同一である（図 4参照)。これは、ナ

1 2

ビ装置 200において、支援ルート Rおよび Rが全体的に再現されている。一方、ナ

1 2

ビ装置 200において設定されたナビルート rはナビサーバ 100において設定された

3

支援ルート R

1および Rの

2 それぞれと部分的に異なっている。

[0065] さらに、第 1処理部 220は当該道路交通情報 (リンク識別子 Lおよびェコ指数 ECO k

)に基づき、ナビルート rのェコ指数 ECOの総和（総合評価）∑ ECOを評価する（ k k k k

図 3ZS226)。また、第 2処理部 220はェコ指数 ECOの総合評価∑ ECOが最高 k k k となるまたは閾値を超えているナビルート rを選定して出力装置 202を通じて出力する（図 3ZS228)。これにより、たとえば、図 5に示されている 3つの支援ルート r〜r

1 3 のうち、ルートにおけるェコ指数総和∑ ECOが最高である場合、当該ルート rが

2 k k 2 ナビマップ情報に重畳させられて出力装置 202に表示される。

[0066] 前記機能を発揮するナビシステムによれば、複数の第 1プローブカー Q力収集さ

1 れる第 1情報 (VIN (車両識別番号)， L (リンク識別子)， OP (動作情報)， ECO (ェコ指数)）に基づき、第 1関数 f

1が構築される（図 2ZS111〜S112,式（1)参照)。したがって、車両識別番号 VINにより識別される第 2プローブカー Qの型式等および

2

第 2プローブカー Qの動作状況に鑑みて、第 2プローブカー Qの各通行リンクにお

2 2

けるエネルギー指数 ECOQを適切に評価する観点力適切な第 1関数 fが設定され j 1 うる。

[0067] また、複数の第 2プローブカー Qから収集される第 2情報 (VIN (車両識別番号) ,

2

L (リンク識別子)， OP (動作情報)）に基づき、第 1関数 f にしたがって車両識別番号 j i 1

VINとリンク識別子 Lとの組み合わせごとにエネルギー指数 ECOが評価される（図 2

/S113) ₀さらに、当該評価結果と、第 2情報とに基づき、第 2関数 fが設定される（

2

図 2ZS114〜S115，式（2)参照）。前記のように第 2プローブカー Qのエネノレギー

2

消費量の多少を表すエネルギー指数 ECOは、各リンクにおける第 2プローブカー Q j 2 の動作状況 Qに鑑みて適切に評価されうるので、第 2関数 f

2は各リンクにおける任意の自動車 Qの動作状況を推定または予測する観点から適切に設定されうる。 [0068] 続ヽて、支援対象カー Qから収集される支援要求情報 (VIN (車両識別番号) , p (

1 出発位置または現在位置）， p (目的位置)）に基づき、出発位置および目的位置を

2

結ぶ支援ルート Rが設定され、かつ、この支援ルート Rに基づいてリンク識別子 L (リ k ンク識別子 Lにより識別されるリンク）が抽出される（図 3ZS121〜S123)。すなわち k

、ェコ指数 ECOの評価対象となるリンクが、支援対象カー Qを出発位置 pから目的 k 1 位置 Pに誘導するための必要性に応じて絞り込まれる。したがって、ナビサーバ 100

2

におけるェコ指数 ECOの評価や送信に要する情報処理資源の節約または有効利 k

用と、ナビ装置に 200おけるェコ指数 ECOまたはこれに基づく道路交通情報の取 k

捨選択等に要する情報処理資源の有効活用とが図られる。

[0069] さらに、当該認識および抽出結果に基づき、第 2関数 f にしたがってリンク識別子 L

2 k ごとにエネルギー指数 ECOが評価される（図 3ZS124)。また、リンク識別子 Lごと k k に評価されたエネルギー指数 ECOを当該支援対象カー Qに搭載されて!ヽるナビ装 k

置 200に認識させることができる（図 3Z矢印 A4参照)。このため、各リンク識別子 L k に応じたエネルギー指数 ECOは、各リンクにおける支援対象カー Qの動作状況を k

推定または予測する観点力適切に評価されうる。したがって、ナビ装置 200に、ナビルート rにしたがって支援対象カー Qが走行した場合のエネルギー経済を正確に評価させることができる。そして、当該評価結果または道路交通情報に基づき、エネルギー経済を図りながら、支援対象カー Qを出発位置 p

1から目的位置 p

2に誘導させることができる（図 5参照)。

[0070] なお、支援対象カー Qに搭載されているナビ装置 200の第 1処理部 210がナビルート rを設定し、当該ナビルート rの一部または全部を構成するリンクのリンク識別子 L k を支援要求情報としてナビサーバ 100に送信し、ナビサーバ 100において当該支援供給情報に含まれるリンク識別子 Lに対応するェコ指数 ECOが評価されてもよい。

k k

これにより、ナビサーバ 100におけるェコ指数 ECOの評価や送信に要する情報処 k

理資源の節約または有効利用と、ナビ装置に 200おけるェコ指数 ECOまたはこれ k

に基づく道路交通情報の取捨選択等に要する情報処理資源の有効活用とが図られる。

[0071] さらに、第 2支援処理部 120が複数の支援ルート R (またはナビ装置 100において設定されたナビルート r)のそれぞれのェコ指数 ECOを総合評価し、当該総合評価 k

が最高となる支援ルート R (またはナビルート r)を構成するリンクのリンク識別子 Lを k 道路交通情報としてナビ装置 200に認識させてもよい。これにより、支援対象カー Q を出発位置 pから目的位置 pにエネルギー経済を図りながら誘導する観点から最適

1 2

な支援ルート Rを、ェコ指数 ECOの評価結果に基づく道路交通情報として当該支 k

援対象カー Qに搭載されているナビ装置 200に認識させることができる。

[0072] また、第 1支援処理部 110が環境情報センターのサーバ等との通信に基づき、複数のエリアにおける環境状態を表す環境情報 (天候、温度、湿度、雨量、積雪量などの気象情報や、地震や水害などの発生の有無や被害状況など)を認識し、当該環境情報と、第 2カー Qの車両識別番号 VINと、当該各エリアに属する各リンクのリンク識別子 Lと、動作情報 OPとに基づき、拡張された第 1情報 (VIN, L , OP , ECO ,環

J J J j J 境情報)の相関関係を表す拡張された第 1関数 f

1にしたがって当該各リンクにおけるェコ指数 ECOが評価されてもよい。これにより、各リンクにおける第 2プローブカー Q j 2 の動作状況に加えて、当該リンクが含まれるエリアにおける環境状況に鑑みて、各リンクにおける任意の第 2プローブカー Qのエネルギー消費量の多少が適切に予測ま

2

たは推定されうる。

[0073] また、前記実施形態では第 1プローブカー Qから収集された第 1情報に基づいて

1

第 1関数 f が設定されたが（図 2Z矢印 Al, S111〜S112参照）、他の実施形態とし

1

て経験則等に基づ、て第 1関数 f が予め設定されて!、てもよ!、。

Claims

請求の範囲

[1] 支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置に搭載されているナビ装置による演算処理を支援するナビサーバであって、

前記移動装置を識別するための装置識別子と、該移動装置の動作状態を表す動作情報と、該移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数との相関関係を表す第 1関数が格納されている第 1関数格納部と、

該装置識別子と、各リンクを識別するためのリンク識別子と、該エネルギー指数との相関関係を表す第 2関数が格納されている第 2関数格納部と、

第 2プローブ移動装置との通信に基づき、該第 2プローブ移動装置の前記装置識別子と、該第 2プローブ移動装置が通行したリンクの前記リンク識別子と、該第 2プローブ移動装置に搭載されているプローブ装置により検出された前記動作情報とを認識し、当該認識結果に基づき、前記第 1関数にしたがって該リンク識別子および該装置識別子の組み合わせごとに前記エネルギー指数を評価し、当該評価結果に基づき、前記第 2関数を設定または変更する第 1支援処理部と、

前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置の前記装置識別子を認識し、当該認識結果に基づき、前記第 2関数にしたがって前記リンク識別子ごとに前記エネルギー指数を評価し、該支援対象移動装置との通信に基づき、当該評価結果または当該評価結果に基づいて定まる道路交通情報を該支援対象移動装置に搭載されている前記ナビ装置に認識させる第 2支援処理部とを備えていることを特徴とするナビサーバ。

[2] 請求項 1記載のナビサーバにおいて、

前記第 2支援処理部が前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置を出発位置から目的位置に誘導するための一または複数の支援ルートを設定しまたはナビルートを認識し、該支援ルートまたは該ナビルートの一部もしくは全部を構成する各リンク、または、該支援ルートまたは該ナビルートの一部もしくは全部を包含するエリアに属するリンクの前記リンク識別子をさらに認識し、当該リンク識別子と、該支援対象移動装置の前記装置識別子とに基づき、前記第 2関数にしたがって当該前記エネルギー指数を評価することを特徴とするナビサーバ。

[3] 請求項 2記載のナビサーバにおいて、

前記第 2支援処理部が評価した前記エネルギー指数に基づいて複数の前記支援ルートまたは前記ナビルートのそれぞれの前記エネルギー指数を総合評価し、当該総合評価が最高となる該支援ルートまたは該ナビルートを構成するリンクの前記リンク識別子を前記道路交通情報として前記ナビ装置に認識させることを特徴とするナビサーバ。

[4] 請求項 1記載のナビサーバにおいて、

前記第 1支援処理部が各エリアにおける環境状態を表す環境情報を認識し、当該環境情報と、前記第 2プローブ移動装置の前記装置識別子と、当該各エリアに属する各リンクの前記リンク識別子と、前記動作情報とに基づき、前記装置識別子、前記リンク識別子、前記動作情報、前記エネルギー指数および前記環境情報の相関関係を表す、拡張された前記第 1関数にしたがって当該各リンクにおける前記エネルギー指数を評価することを特徴とするナビサーバ。

[5] 請求項 1記載のナビサーバにおいて、

前記第 1支援処理部が第 1プローブ移動装置との通信に基づき、当該第 1プローブ移動装置の前記装置識別子と、当該第 1プローブ移動装置が通行したリンクの前記リンク識別子と、当該第 1プローブ移動装置の前記動作情報と、前記エネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づいて前記第 1関数を設定または変更することを特徴とするナビサーバ。

[6] 請求項 5記載のナビサーバにおいて、

前記第 1プローブ移動装置のエネルギー消費量の多少に応じて異なる態様で動作する機器が搭載され、

前記第 1支援処理部が、当該第 1プローブ移動装置との通信に基づき、当該制御対象機器の動作履歴に基づいて定まる指数を前記エネルギー指数として認識することを特徴とするナビサーバ。

[7] 請求項 6記載のナビサーバにおいて、

前記第 1プローブ移動装置に前記制御対象機器として該第 1プローブ移動装置の消費エネルギーが低い状態にあることを表示するインジケータまたは該消費エネルギ一が高い状態にあるときに点灯するランプが搭載され、

前記第 1支援処理部が、当該第 1プローブ移動装置との通信に基づき、該インジケータの表示頻度または該ランプの点灯頻度を前記エネルギー指数として認識することを特徴とするナビサーバ。

[8] 請求項 1記載のナビサーバにおいて、

前記第 1支援処理部が前記プローブ装置により検出された、前記第 2プローブ移動装置の速度および加速度、または、位置遷移履歴を前記動作情報として認識することを特徴とするナビサーバ。

[9] 請求項 8記載のナビサーバにおいて、

前記第 1支援処理部が、前記装置識別子と、前記速度および前記加速度、または前記位置遷移履歴に基づヽて定まる速度および加速度に応じた係数を有し、該速度または該加速度を独立変数とする、 1次または 2次以上の関数を前記第 1関数として前記エネルギー指数を評価することを特徴とするナビサーバ。

[10] ナビサーバとの通信に基づいて支援対象支援対象移動装置を誘導するナビ装置であって、

前記支援対象移動装置の出発位置および目的位置を認識する第 1処理部と、前記ナビサーバとの通信に基づき、ナビサーバにより設定された、該出発位置および該目的位置を結ぶ複数のリンクにより構成されている支援ルートを構成する各リンクまたは該支援ルートを包含するエリアに属する一部または全部の各リンクを識別するためのリンク識別子と、前記支援対象移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づき、該出発位置および該目的位置を結ぶナビルートを出力する第 2処理部とを備えていることを特徴とするナビ装置。

[11] 請求項 10記載のナビ装置において、

前記第 1処理部が前記ナビルートを設定し、

前記第 2処理部が前記ナビサーバとの通信に基づき、前記第 1処理部により設定された前記ナビルートを構成する各リンクの前記リンク識別子を該ナビサーバに認識させ、かつ、該ナビサーバにおいて評価された当該各リンクにおける前記エネルギー指数を評価した上で、当該ナビルートの前記エネルギー指数を総合評価することを特徴とするナビ装置。

支援対象移動装置に搭載されているナビ装置と、該支援対象移動装置との通信に基づき、該ナビ装置による演算処理を支援するナビサーバとにより構成されているナビシステムであって、

前記ナビサーバが、前記移動装置を識別するための装置識別子と、該移動装置の動作状態を表す動作情報と、該移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すエネルギー指数との相関関係を表す第 1関数が格納されている第 1関数格納部と、該装置識別子と、各リンクを識別するためのリンク識別子と、該エネルギー指数との相関関係を表す第 2関数が格納されている第 2関数格納部と、

前記支援対象移動装置との通信に基づき、該支援対象移動装置の前記装置識別子を認識し、当該認識結果に基づき、前記第 2関数にしたがって前記リンク識別子ごとに前記エネルギー指数を評価し、該支援対象移動装置との通信に基づき、当該評価結果または当該評価結果に基づいて定まる道路交通情報を該支援対象移動装置に搭載されている前記ナビ装置に認識させる第 2支援処理部とを備え、

前記ナビ装置が、前記移動装置の出発位置および目的位置を認識する第 1処理部と、

前記ナビサーバとの通信に基づき、ナビサーバにより設定された、該出発位置および該目的位置を結ぶ複数のリンクにより構成されている支援ルートを構成する各リンクまたは該支援ルートを包含するエリアに属する一部または全部の各リンクを識別するためのリンク識別子と、前記移動装置により消費されるエネルギーの多少を表すェネルギー指数とを認識し、当該認識結果に基づき、該出発位置および該目的位置を結ぶナビルートを出力する第 2処理部とを備えているとを特徴とするナビシステム。