WO2005041038A1

WO2005041038A1 - 情報システム、負荷制御方法、負荷制御プログラム及び記録媒体

Info

Publication number: WO2005041038A1
Application number: PCT/JP2004/015902
Authority: WO
Inventors: Masashi Inoue
Original assignee: Ibm Japan, Ltd.; International Business Machines Corporation
Priority date: 2003-10-29
Filing date: 2004-10-27
Publication date: 2005-05-06
Also published as: US20070157210A1; CA2541576A1; US8386611B2; JP4205103B2; CN100465900C; BRPI0416101A; KR20060079244A; EP1679595A1; US7480719B2; JPWO2005041038A1; IL174874A0; CN1875348A; CA2541576C; KR100866857B1; MXPA06004071A; EP1679595A4; US20090133031A1

Description

明細書

情報システム、負荷制御方法、負荷制御プログラム及び記録媒体技術分野

[0001] 本発明は、情報システム、負荷制御方法、負荷制御プログラム及び記録媒体に関する。特に本発明は、複数のアプリケーションサーバ及びデータベースサーバを備え

、負荷制御を行う情報システムと、その負荷制御方法、負荷制御プログラム及び記録媒体とに関する。背景技術

[0002] 近年、 Webページの表示と連携してサーバサイドでアプリケーションを実行可能とする各種の基盤技術が提供されて、ることから、利用者に良好なユーザインターフエイスを提供する Web機能を用いて情報システムを実現することが主流となって、る。このような情報システムの負荷を制御する技術として、特開 2001— 160040号公報に、 1台のコンピュータ上でサーバプログラムを実行させ、サーバプログラムが当該コンピュータの CPUを使用する使用率が高い場合にサーバプログラムの多重度を増加させる技術が開示されている。

また、特開 2000-268012号公報に、 LAN接続された負荷分散装置とサーバコンピュータとを備えるクライアントサーバシステムにおいて、サーバコンピュータの負荷がしきい値を超える場合に、負荷分散装置が端末力ものトランザクションの受け入れを中断する技術が開示されている。

特許文献 1：特開 2001—160040号公報

特許文献 2 :特開 2000-268012号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 大規模な情報システムは、複数のアプリケーションサーバと、 1台又は多重化されたデータベースサーバとを備えて構成される。アプリケーションサーバは、利用者により

Webページがアクセスされた場合に当該 Webページに対応付けられたアプリケーシヨンを実行し、実行結果を含めた Webページのデータを当該端末へ返信する。データベースサーバは、アプリケーションサーバからデータベースのアクセス要求を受けてデータベースをアクセスする。このような情報システムにおいては、利用者の端末力受信したトランザクションに対するレスポンス時間を許容範囲内に抑え、利用者の作業に遅延を生じさせないことが重要である。し力しながら、上記の技術においては、サーバプログラムやサーバコンピュータの負荷を一定以下に保つことを目的としており、トランザクションのレスポンス時間に基づいた制御を行うことができず、また、アプリケーションサーバ及びデータベースサーバのそれぞれに適した負荷制御処理を行うことができな力た。

[0004] そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる情報システム、負荷制御方法、負荷制御プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。

課題を解決するための手段

[0005] 本発明の第 1の形態によれば、端末力受信したトランザクションに応じてアプリケーシヨンプログラムをそれぞれ実行する複数のアプリケーションサーバと、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれの要求に基づきデータベースをアクセスするデータベースサーバとを備える情報システムであって、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて、当該アプリケーションサーバが受信した前記トランザクションを前記アプリケーションプログラムが処理する処理時間を監視する処理時間監視部と、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/、ての前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記処理時間が予め定められた許容範囲内でな、前記アプリケーシヨンサーバにボトルネックがあると特定するボトルネック特定部と、ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる負荷制御部とを備える情報システムと、当該情報システムに関する負荷制御方法、負荷制御プログラム、及び記録媒体を提供する。

[0006] なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなぐこれらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。

発明の効果 [0007] 本発明によれば、複数のアプリケーションサーバ及びデータベースサーバを備える情報システムにおいて、各アプリケーションサーバにおけるトランザクションの処理時間に応じて適切な負荷制御を行うことができる。

発明を実施するための最良の形態

[0008] 以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範隨こかかる発明を限定するものではなぐまた実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな、。

[0009] 図 1は、本実施形態に係る情報システム 10の構成を示す。本実施形態に係る情報システム 10は、複数のアプリケーションサーバ 120のそれぞれにおけるトランザクションの処理時間と、複数のアプリケーションサーバ 120及びデータベースサーバ 150の処理負荷とを監視し、監視結果に基づいてアプリケーションサーバ 120又はデータベースサーバ 150のボトルネックを解消することができる適切な負荷制御を行う。また、本実施形態に係る情報システム 10は、複数種類の業務等に対応する複数種類のアプリケーションプログラムを統合して稼動させた場合にぉ、て、あるアプリケーションプログラムに生じた性能低下要因が他のアプリケーションプログラムの処理性能に影響を与えな、ように適切に負荷制御を行うことができる。

[0010] 情報システム 10は、当該情報システム 10を利用する利用者がそれぞれ使用する複数の端末 100にインターネットやイントラネット等のネットワーク 110を介して接続されるサーバコンピュータシステムであり、複数のアプリケーションサーバ（WAS： Web Application Server) 120、データベースサーノ（DBS： Database Server) 150、及び負荷制御サーバ 160を備える。

複数の WAS 120のそれぞれは、端末 100から受信した HTTPリクエスト等のトランザクシヨンに応じて、 Java (登録商標）サーブレットや JSP (Java Server Pages)等によるアプリケーションプログラムを実行するサーバコンピュータである。また、 WAS 120 は、実行結果を含めた Webページを端末 100へ返信する。このアプリケーションプログラムの実行中に、 WAS 120は、アプリケーションプログラムによる指示に基づきデ一ターベース（DB) 152のアクセスを DBS 150に要求する。

DBS 150は、複数の WAS 120のそれぞれの要求に基づき DB 152をアクセスし、アクセス結果を要求元の WAS 120に返信するサーバコンピュータである。負荷制御サーバ 160は、複数の WAS120のそれぞれにおけるトランザクションの処理時間と、複数の WAS 120及び DBS 150の処理負荷とを監視し、監視結果に基づ、て情報システム 10の負荷制御を行う。

[0011] 次に、 WAS120、DBS150、及び負荷制御サーバ 160の構成を示す。複数の W AS 120のそれぞれは、 HTTPサーバ部 125と、 WEBアプリケーションサーバ部 130 と、処理時間取得部 140と、処理負荷取得部 142と、サーバ内負荷制御部 144とを有する。 HTTPサーバ部 125は、端末 100からトランザクションを受信し、当該トランザクシヨンに対応する Webページを端末 100へ返信する。なお、当構成において HT TPサーバ部 125は、物理的に別の筐体であるサーバ上で稼働して、てもよ!/、。

WEBアプリケーションサーバ部 130は、端末 100から受信したトランザクションに応じてアプリケーションプログラム 134を実行する。本実施形態において、複数の WAS 120のそれぞれにおける WEBアプリケーションサーバ部 130は、複数種類のアプリケーシヨンプログラム 134を混載し、複数種類のアプリケーションプログラム 134のうち、端末 100から受信したトランザクションの種類に対応するアプリケーションプログラム 134を実行する。ここで複数種類のアプリケーションプログラム 134は、当該 WAS12 0上で実行されるべき優先度がそれぞれ設定される。より具体的には、複数種類のァプリケーシヨンプログラム 134は、優先度に応じて複数のグループに分類され、各ァプリケーシヨンプログラム 134が属するグループに指定された優先度で実行される。

[0012] WEBアプリケーションサーバ部 130は、多重度制御部 132、 DBアクセス制御部 13 6、及び DBコネクションプール 138を含む。多重度制御部 132は、複数種類のアプリケーシヨンプログラム 134のそれぞれを実行すべき多重度を制御する。ここでアプリケーシヨンプログラム 134を実行する多重度とは、同一種類のトランザクションを複数受信した場合に、それぞれのトランザクションに対応してアプリケーションプログラム 134 の並行して動作させる数の最大値である。

DBアクセス制御部 136は、複数種類のアプリケーションプログラム 134のそれぞれによる DB 152のアクセス要求を併せて処理する。そして DBアクセス制御部 136は、 DBS 150に対するアクセス要求の発行数をアプリケーションプログラム 134毎に制限すると共に、 DBS150内部で複数種類のアプリケーションプログラム 134のそれぞれの優先度を特定可能とするように DBコネクション 139を割り当てる。より具体的には、 DBアクセス制御部 136は、優先度毎に異なるユーザ IDを用、て DBS 150に接続することにより、 DBS 150内部でアクセス要求の優先度を特定可能とする。

DBコネクションプール 138は、複数の DBコネクション 139を含む。それぞれの DB コネクション 139は、 DB 152のアクセス要求を発行するために DBS 150と接続する接続点となる。

以上に示した多重度制御部 132及び DBアクセス制御部 136は、 1台の WAS 120 上で複数種類のアプリケーションプログラム 134を統合して効率良く稼動させるためのフレームワークを実現するクラス関数等を、 WAS120上で実行することにより実現されてよい。

[0013] 処理時間取得部 140は、個々のトランザクションの処理時間やデータベース処理時間等を多重度制御部 132および DBアクセス制御部 136から取得し、アプリケーションプログラム 134毎の処理時間及びデータベース処理時間等の統計を取る。ここで、端末 100から受信したトランザクションをアプリケーションプログラム 134が処理する処理時間は、トランザクションのレスポンス時間とも呼ばれる。そして、処理時間取得部 1 40は、一のアプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲内でない場合に、当該アプリケーションプログラム 134についてサービスレベルが低下していることを示すサービスレベル低下イベントを負荷制御サーバ 160へ通知する。ここで処理時間取得部 140は、このサービスレベル低下イベントにデータベース処理時間等の情報を含めて負荷制御サーバ 160へ通知してよい。

[0014] 処理負荷取得部 142は、当該 WAS120が有する、アプリケーションプログラム 134 によりそれぞれ使用される資源である 1又は複数のアプリケーションサーバ資源の使用量を、例えば WAS120上で動作するオペレーティングシステムのパフォーマンスモニタ機能等から取得し、当該アプリケーションサーバ資源の使用量の統計を取る。そして、処理負荷取得部 142は、一のアプリケーションサーバ資源の使用量が許容範囲内で無い場合に、当該アプリケーションサーバ資源の処理負荷が高負荷であることを示すシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 160へ通知する。以上において処理負荷取得部 142は、アプリケーションサーバ資源の使用量をアプリケーシヨンプログラム 134毎に取得し、当該アプリケーションプログラム 134による使用量が許容範囲で無い場合にシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 160へ通知してもよぐこれに代えて処理負荷取得部 142は、全てのアプリケーションプロダラム 134によるアプリケーションサーバ資源の使用量の合計を取得し、当該使用量が許容範囲内で無い場合にシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 160へ通知してちょい。

[0015] サーバ内負荷制御部 144は、負荷制御サーバ 160により実行される負荷制御処理に応じて、当該 WAS120内における負荷制御を行う。本実施形態に係るサーバ内負荷制御部 144は、 WAS120内における負荷制御として、各アプリケーションプログラム 134のそれぞれを実行する多重度を変更する。

[0016] DBS150は、 DB152と、 DB処理要求 iZF部 153と、 DBエンジン 154と、処理負荷取得部 156と、サーバ内負荷制御部 158とを有する。 DB152は、複数のアプリケーシヨンプログラム 134のそれぞれによりアクセスされるデータを格納する。複数の D B処理要求 IZF部 153のそれぞれは、複数の DBコネクション 139のそれぞれに対応して設けられ、 WAS120が DB152に対するアクセス要求を発行するための接続点となる。本実施形態において、 WAS120は、複数のアプリケーションプログラム 134のそれぞれの優先度に応じて異なるユーザ IDに対応する DB処理要求 IZF部 153に接続する。このため DBS150は、ユーザ IDに基づいてアクセス要求を発行したァプリケーシヨンプログラム 134の優先度を識別することができる。

[0017] DBエンジン 154は、複数の WAS 120のそれぞれが複数のアプリケーションプログラム 134のそれぞれの指示に基づき発行する SQLコマンド等のアクセス要求に基づき、 DB152をアクセスする。処理負荷取得部 156は、 DBS150が有する、アプリケーシヨンプログラム 134が DB152をアクセスする場合に使用される資源である 1又は複数のデータベースサーバ資源の使用量を、例えば DBS150上で動作するオペレーティングシステムのパフォーマンスモニタ機能から取得し、当該データベースサーバ資源の使用量の統計を取る。そして、処理負荷取得部 156は、一のデータベースサーバ資源の使用量が許容範囲内でない場合に、当該データベースサーバ資源の処理負荷が高負荷であることを示すシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 16 0へ通知する。以上において処理負荷取得部 156は、データベースサーバ資源の使用量を DB処理要求 IZF部 153毎に取得し、対応するアプリケーションプログラム 13 4による使用量が許容範囲内でない場合にシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 160へ通知してもよぐこれに代えて処理負荷取得部 156は、全ての DB処理要求 IZF部 153によるデータベースサーバ資源の使用量の合計を取得し、当該使用量が許容範囲内でない場合にシステム資源高負荷イベントを負荷制御サーバ 16 0へ通知してもよい。

[0018] サーバ内負荷制御部 158は、負荷制御サーバ 160により実行される負荷制御処理に応じて、 DBS150内における負荷制御を行う。本実施形態に係るサーバ内負荷制御部 158は、サーバ内負荷制御部 158内における負荷制御として、 DB処理要求 IZ F部 153が DB152をアクセスする処理の優先度を変更する。

[0019] 負荷制御サーバ 160は、処理時間監視部 165と、ボトルネック特定部 170と、処理負荷監視部 190と、負荷制御部 175とを有する。処理時間監視部 165は、複数の W AS120のそれぞれについて、当該 WAS120が受信したトランザクションをアプリケーシヨンプログラム 134が処理する処理時間を監視する。本実施形態において、処理時間監視部 165は、複数の WAS 120のそれぞれについて、アプリケーションプログラム 134毎のトランザクションの処理時間を監視する。ここで処理時間監視部 165 は、複数の WAS 120のそれぞれから通知されるサービスレベル低下イベントに基づいて、アプリケーションプログラム 134毎のトランザクションの処理時間が許容範囲外となったことを検出する。

[0020] ボトルネック特定部 170は、複数の WAS 120のそれぞれについての処理時間の監視結果に基づ、て、複数の WAS 120及び DBS 150のうち少なくとも 1つの WAS 12 0又は DBS150にボトルネックがあると特定する。処理負荷監視部 190は、複数の W AS 120のそれぞれにつ!/、ての 1又は複数のアプリケーションサーバ資源の使用量と、 1又は複数のデータベースサーバ資源の使用量とを監視する。本実施形態において、処理負荷監視部 190は、複数の WAS 120及び DBS 150のそれぞれ力も通知されるシステム資源高負荷イベントに基づいて、当該システム資源高負荷イベントにより特定されるアプリケーションサーバ資源又はデータベースサーバ資源の使用量が許容範囲外となったことを検出する。

[0021] 負荷制御部 175は、複数の WAS120又は DBS150の少なくとも 1つのサーバにボトルネックがあると特定された場合に、ボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックを解消するための負荷制御処理を実行する。

負荷制御部 175は、負荷制御情報格納部 177と、負荷制御情報取得部 179と、負荷制御処理部 181とを含む。負荷制御情報格納部 177は、ボトルネックと特定されたサーバと、当該サーバにおいて高負荷であることを検出された資源とに対応して、負荷制御部 175内の負荷制御処理部 181が行うべき負荷制御処理を指定する負荷制御情報を格納する。さらに、負荷制御情報格納部 177は、アプリケーションプログラム 134のそれぞれのグループ、グループの優先度、及び、当該アプリケーションプログラム 134に設定可能な多重度を示す多重度情報を格納する。負荷制御情報取得部 179は、ボトルネック特定部 170によりボトルネックと特定されたサーバにおける、処理負荷監視部 190により高負荷であることが検出された資源に対応する負荷制御情報を負荷制御情報格納部 177から取得し、負荷制御処理部 181へ出力する。負荷制御処理部 181は、ボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックを解消するベぐ負荷制御情報により指定される負荷制御処理を実行する。負荷制御処理において、負荷制御処理部 181は、負荷制御の対象となる WAS120内のサーバ内負荷制御部 144又は DBS 150内のサーバ内負荷制御部 158に対して、当該サーバ内の負荷制御を指示する。

[0022] 以上に示した情報システム 10によれば、複数のアプリケーションサーバ 120のそれぞれにおけるトランザクションの処理時間と、複数のアプリケーションサーバ 120及びデータベースサーバ 150の処理負荷とを監視し、監視結果に基づいてボトルネックを解消する負荷制御処理を適切に選択し実行することができる。

[0023] 図 2は、本実施形態に係る情報システム 10のボトルネック特定フローを示す。

まず、処理時間監視部 165は、 1又は複数の WAS120から 1又は複数のサービスレベル低下イベントを通知されることにより、トランザクションの処理時間が許容範囲外となったことを検出する。ボトルネック特定部 170は、複数の WAS 120のそれぞれにつ、ての処理時間の監視結果に基づ、て、ボトルネックの存在箇所を特定する。より具体的にはボトルネック特定部 170は、複数の WAS 120のそれぞれについてのアプリケーションプログラム 134毎の処理時間の監視結果に基づ!/、て、ボトルネックの存在箇所を特定する。

[0024] まず、ボトルネック特定部 170は、 1以上しきい値以下の数の WAS120について処理時間が許容範囲内でな、ことを条件として (ステップ S200： Yes)、処理時間が許容範囲内でない WAS120にボトルネックがあると特定する（S220)。ここでボトルネック特定部 170は、 1以上しき!、値以下の数の WAS 120につ!/、て一のアプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲内でない場合（S200 : Yes)に、処理時間が許容範囲内でなヽ WAS 120における、他のアプリケーションプログラム 134の処理時間も許容範囲内でな、ことを更に条件として（S 210： Yes)当該 WAS 120にボトルネックがあると特定し（S220)、他のアプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲内であれば（S210 :No)、当該アプリケーションプログラム 134に対するトランザクシヨンの特定の入力に関連する資源がボトルネックであると特定してもよヽ（S2 30)。ここで WAS 120の数のしきい値は、 WAS 120の数未満の数であり、情報システム 10の管理者等により予め設定されてよ、。

[0025] また、しきい値を超える数の WAS 120について処理時間が許容範囲内でない場合に（S200 :No、 S240 :Yes)、情報システム 10全体の共通資源である DBS150にボトルネックがあると特定する。ここでボトルネック特定部 170は、しきい値を超える数の WAS120について一のアプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲内でない場合（S200 :No、 S 240 : Yes)に、処理時間が許容範囲内でない WAS 120における、他のアプリケーションプログラム 134の処理時間も許容範囲内でないことを更に条件として（S250 :Yes) DBS150にボトルネックがあると特定し（S260)、他のァプリケーシヨンプログラム 134の処理時間が許容範囲内であれば（S250 :No)、当該アプリケーションプログラム 134に対応するトランザクションに関連する資源がボトルネックであると特定してもよヽ（S270)。

[0026] なお、本実施形態に係るボトルネック特定部 170は、以上に示した処理をアプリケーシヨンプログラム 134毎又はアプリケーションプログラム 134のグループ毎に行う。すなわち、ボトルネック特定部 170は、一のアプリケーションプログラム 134又は一のグループに属するアプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲内でないことを条件として、当該アプリケーションプログラム 134又は当該グループに属するァプリケーシヨンプログラム 134に関して WAS120にボトルネックがあると特定する。より具体的には、ボトルネック特定部 170は、しきい値以下の WAS120について一のァプリケーシヨンプログラム 134又は一のグループに属するアプリケーションプログラム 1 34の処理時間が許容範囲内でない場合に、これらの WAS120にボトルネックがあると特定し、しきい値を超える WAS120について一のアプリケーションプログラム 134 又は一のグループに属するアプリケーションプログラム 134の処理時間が予め定められた許容範囲内でなヽ場合に、 DBS 150にボトルネックがあると特定する。

[0027] 以上に示したボトルネック特定部 170によれば、処理時間が予め定められた許容範囲内でない WAS120にボトルネックがあると特定することができる。より具体的には、ボトルネック特定部 170は、処理時間が許容範囲内でな!、WAS 120の数がしき!/、値以下であることを条件としてこれらの WAS120にボトルネックがあると特定し、処理時間が許容範囲内でない WAS 120の数がしきい値を超える場合には DBS 150にボトルネックがあると特定することができる。すなわち例えばしきい値を 1とした場合、ボトルネック特定部 170は、処理時間が許容範囲内でなヽ WAS 120が 1台である場合に当該 WAS 120にボトルネックがあると特定し、 2台以上の場合に DBS 150にボトルネックがあると特定することができる。また、例えばしきい値を (WAS120の台数— 1) とした場合、全ての WAS120について処理時間が許容範囲内でない場合に DBS1 50にボトルネックがあると特定し、 WAS 120の台数未満の WAS 120につ!/、て処理時間が許容範囲内でない場合にこれらの WAS120にボトルネックがあると特定することができる。

[0028] これにより情報システム 10は、ある特定の WAS 120のサービスレベルが低下しているのか、それとも情報システム 10全体に共通する DBS150がボトルネックとなって多数の WAS 120のサービスレベルが低下して!/、るのかを区別し、適切にボトルネックの存在箇所を特定することができる。ここで、ボトルネック特定部 170は、例えば S2 10又は S250等以外の条件に更に基づいて、より詳細にボトルネックの存在箇所を特定してちょい。

[0029] 以上において、処理時間の許容範囲は、例えば以下に示す予め定められた基準に基づき判断されてよい。すなわち処理時間監視部 165は、例えば 60秒等の予め定められた期間内にあるアプリケーションプログラム 134に対してトランザクションの入力が予め定められた数以上ある場合において、例えば 50%等の予め定められた割合以上のトランザクションについて当該アプリケーションプログラム 134の処理時間が許容処理時間を超える場合に、当該アプリケーションプログラム 134の処理時間が許容範囲を超えると判断する。この場合において、許容処理時間は、例えば過去の 1ケ月間等の期間内におけるピーク時の処理時間の平均値に、標準偏差に基づき定めたオフセット時間を加えて定められる。

[0030] 図 3は、本実施形態に係る情報システム 10の高負荷判定方法を示す。処理負荷取得部 142及び処理負荷取得部 156は、監視対象となる複数の資源のそれぞれに対応する「検出条件」により指定された条件が成立した場合に当該資源が高負荷であることを検出する。そして、当該資源の高負荷の検出が「判定条件」により指定された回数等の条件を満たして行われた場合に、当該資源の使用量が許容範囲外となり高負荷な状態であると判定し、当該資源についてのシステム資源高負荷イベントを処理負荷監視部 190へ通知する。また、当該資源の高負荷の通知後、当該資源の高負荷の検出が「解除条件」により指定された回数等の条件を満たす間行われなかつた場合に、当該資源が高負荷でなくなつたことを示すシステム資源高負荷解除ィべントを処理負荷監視部 190に通知する。これを受けて処理負荷監視部 190は、当該データベース資源が高負荷でなくなつたことを検出する。

[0031] 処理負荷取得部 156は、「ボトルネック箇所の分類」欄が「全体共通資源 (DBS)」と示されている複数のデータベースサーバ資源のそれぞれについて、「検出条件」、「判定条件」及び「解除条件」に示した条件を用いて当該資源が高負荷であるか否かを判定する。ここで、本実施形態に係る処理負荷取得部 156は、複数のデータべ一スサーバ資源として、プロセッサ、ディスク、メモリ、データベースバッファ等を含む複数のデータベースサーバ資源のそれぞれにつ、て、条件を用いて高負荷であるか否かを判定する。 [0032] プロセッサ、データベースを格納するディスク、 DB152のアクセスログを格納するデイスク、データベースとアクセスログ以外のファイルを格納するディスクに関して、処理負荷取得部 156は、当該データベース資源の使用率が「n秒間の間平均 x%以上」である場合に高負荷であることを検出する。そして処理負荷取得部 156は、この高負荷の状態がモニタリングするタイミングにおいて m回連続して検出された場合に、当該データベース資源が高負荷であると判定し、システム資源高負荷イベントを処理負荷監視部 190に通知する。また処理負荷取得部 156は、システム資源高負荷ィベントを処理負荷監視部 190に通知した後、高負荷の状態を f回連続して検出しな力つた場合にシステム資源高負荷解除イベントを処理負荷監視部 190に通知する。

[0033] また、処理負荷取得部 156は、 DBS 150が搭載する実メモリに関して、ページングが「n秒間の間平均 X回以上」発生している場合に、当該メモリの使用量が多くスヮップが頻発しているとして高負荷であることを検出する。また、 DBエンジン 154が使用するデータベースバッファに関して、当該バッファのミス率が「n秒間の間平均 x%以上」の場合に、当該バッファが不足しているとして高負荷であることを検出する。処理負荷取得部 156は、これらのデータベースサーバ資源についてのシステム資源高負荷イベント及びシステム資源高負荷解除イベントの通知を、プロセッサ等のシステム資源高負荷イベント及びシステム資源高負荷解除イベントの通知と同様にして行う。

[0034] 複数の WAS 120のそれぞれの処理負荷取得部 142は、「ボトルネック箇所の分類」欄が「WAS」と示されて!/、る複数のアプリケーションサーバ資源のそれぞれにつ!/ヽて、「検出条件」、「判定条件」及び「解除条件」に示した条件を用いて当該資源が高負荷であるか否かを判定する。ここで、本実施形態に係る処理負荷取得部 142は、複数のデータベースサーバ資源として、プロセッサ、ディスク、メモリ、 JVM (Java Virtual Machine)メモリ、及び DBコネクション等を含む複数のアプリケーションサーバ資源のそれぞれについて、「検出条件」、「判定条件」及び「解除条件」に示した条件を用いて高負荷であるか否かを判定する。

[0035] プロセッサ、ディスク、及びメモリに関して、処理負荷取得部 142は、処理負荷取得部 156と同様にして高負荷の検出及びイベントの通知を行う。また処理負荷取得部 1 42は、 WEBアプリケーションサーバ部 130を構成する各種のプログラム又はモジュールを実行する JVMが「ガベージコレクションを n秒間の間に X回以上」実行した場合に、 JVMに割り当てたメモリが不足しているとして高負荷であることを検出する。そして処理負荷取得部 142は、 JVMメモリについてのシステム資源高負荷イベント及びシステム資源高負荷解除イベントの通知を、プロセッサ等のシステム資源高負荷ィべント及びシステム資源高負荷解除イベントの通知と同様にして行う。

[0036] また、処理負荷取得部 142は、 DBコネクションに関して、 DBコネクション 139を使用する多重度が上限に達した場合に、 DBコネクションが不足しているとして高負荷であることを検出する。処理負荷取得部 142は、ー且 DBコネクションが高負荷であることを検出すると、システム資源高負荷イベントを処理負荷監視部 190に通知し、当該 WAS 120を停止するまで高負荷でなくなつたことを処理負荷監視部 190に通知しない。

[0037] また、処理負荷取得部 142は、「ボトルネック箇所の分類」欄が「トランザクションに関連する資源」と示されている WAS 120のプロセッサ、 DBS 150のプロセッサ、及び DBS 150のディスク等の各資源について、「検出条件」、「判定条件」及び「解除条件」に示した条件を用いて当該資源がアプリケーションプログラム 134の処理内容の影響により高負荷となっている力否かを判定する。

[0038] 処理負荷取得部 142は、 WAS120のプロセッサに関して、トランザクションに対応してアプリケーションプログラム 134を実行する処理時間全体のうち、 DBS150による DB152のアクセスに要する処理時間の比率が x%以下である場合に、 WAS120のプロセッサによる処理時間の割合が高いとして高負荷を検出する。そして処理負荷取得部 142は、高負荷を検出するとシステム資源高負荷イベントを処理負荷監視部 190に通知し、検出条件に示された状態が n秒間発生しない場合にシステム資源高負荷解除イベントを処理負荷監視部 190に通知する。

[0039] また、処理負荷取得部 142は、 DBS150のプロセッサに関して、トランザクションに対応してアプリケーションプログラム 134を実行する処理時間全体のうち DBS150による DB152のアクセスに要する処理時間の比率力以上である場合に、 DBS150 のプロセッサによる処理時間の割合が高いとして高負荷を検出する。そして処理負荷取得部 142は、高負荷を検出するとシステム資源高負荷イベントを処理負荷監視部 190に通知し、高負荷の検出が n秒間発生しない場合にシステム資源高負荷解除イベントを処理負荷監視部 190に通知する。これを受けて処理負荷監視部 190は、当該システム資源高負荷イベントの通知を受け、かつ、 n秒以内に DBS 150のプロセッサがボトルネックであると DBS150により判定されていた場合に、トランザクションに対応して DBS 150のプロセッサが高負荷であると判定する。また、処理負荷取得部 1 42は、 DBS150のディスクについても、 DBS150のプロセッサと同様にして、トランザクシヨンに対応して DBS150のディスクが高負荷であると判定する。

[0040] 処理負荷監視部 190は、複数の WAS 120及び DBS 150のそれぞれについて、当該サーバが有する複数の資源のそれぞれが高負荷である力否かを、以上に例示したシステム資源高負荷イベント及びシステム資源高負荷解除イベントに基づいて検出する。ここで処理負荷監視部 190は、複数の資源のそれぞれに対応する「検出条件」、「判定条件」及び「解除条件」を、例えば負荷制御サーバ 160が有する記憶装置に格納したファイルとして保持し、情報システム 10の管理者等の指示に基づき変更可能としてもよい。

[0041] また、ボトルネック特定部では、処理負荷取得部 142により、アプリケーションプログラム 134単位にシステム資源高負荷イベントが通知されている場合、および、処理負荷取得部 156により、 DB処理要求 IZF部 153単位にシステム資源高負荷イベントが通知されている場合には、より詳細にボトルネックの原因となるアプリケーションプログラム 134を特定してもよい。

[0042] 図 4は、本実施形態に係る負荷制御情報格納部 177に格納される負荷制御情報の一例を示す。負荷制御情報格納部 177は、 WAS120における複数のアプリケーションサーバ資源、及び、 DBS150における複数のデータベースサーバ資源のそれぞれに対応して、当該資源を有するサーバにボトルネックがあると特定され、かつ、当該資源の使用量が予め定められた許容範囲内でない場合に負荷制御部 175が行うべき負荷制御処理を指定する負荷制御情報を格納する。ここで負荷制御情報格納部 177は、少なくとも 1つの負荷制御情報として、複数の負荷制御処理と複数の負荷制御処理の優先順位とを指定する情報を格納してもよい。

[0043] 負荷制御情報取得部 179は、ボトルネックがあると特定されたサーバが有する資源の使用量が予め定められた許容範囲内でない場合に、当該資源がボトルネックであると特定する。そして、負荷制御情報取得部 179は、当該資源がボトルネックであると特定された場合に、当該資源に対応して負荷制御情報格納部 177に格納された負荷制御情報を取得する。より具体的には、負荷制御情報取得部 179は、 WAS 120 にボトルネックがあると特定された場合に、当該 WAS120が有する複数のアプリケーシヨンサーバ資源のうち、使用量が許容範囲内でないと処理負荷監視部 190により判定されたアプリケーションサーバ資源に対応して、負荷制御情報格納部 177に格納された負荷制御情報を取得する。また、負荷制御情報取得部 179は、 DBS150にボトルネックがあると特定された場合に、複数のデータベースサーバ資源のうち、使用量が許容範囲内でないと処理負荷監視部 190により判定されたデータベースサーバ資源に対応して負荷制御情報格納部 177に格納された負荷制御情報を取得する

[0044] そして、負荷制御処理部 181は、ボトルネック特定部 170によりボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックを解消するべぐ負荷制御情報取得部 179により取得された負荷制御情報により指定される負荷制御処理を行う。ここで負荷制御処理部 181は、ある負荷制御情報により指定された一の負荷制御処理を実行した後、ボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックが予め設定された設定期間の間に解消しないことを検出した場合に、当該負荷制御情報より指定される一の負荷制御処理より優先順位が低い他の負荷制御処理を実行する。これにより、負荷制御処理部 181は、 1種類の負荷制御処理のみではボトルネックが解消されない場合においても、他の負荷制御処理を更に行うことによってより効果的にボトルネックを解消することができる。

[0045] 本実施形態に係る負荷制御処理部 181は、以下に示す負荷制御処理を行う。

(1)負荷制御処理 1

負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーシヨンプログラム 134より優先度が低いグループのアプリケーションプログラム 134を実行する多重度を低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でな、と判断されたアプリケーションプログラム 134より低、優先度の複数のグループ識別子を、ボトルネック特定部 170から負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、取得した複数のグループ識別子を指定して、当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低い他のアプリケーションプログラム 134の多重度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 144に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 144は、多重度制御部 132が他のアプリケーシヨンプログラム 134を並行して動作させる数の最大値を低下させることにより、当該他のアプリケーションプログラム 134を実行する多重度を低下させる。

DBS150にボトルネックがあると特定された場合において負荷制御処理 1を実行する場合、負荷制御処理部 181は、情報システム 10が有する複数の WAS 120のそれぞれについて上記の負荷制御処理 1を実行する。これにより負荷制御処理部 181は、全ての WAS 120がトランザクションを受け入れる多重度を低減させて情報システム 10におけるトランザクションの総処理量を低減させることができ、 DB152のアクセス量を低減させることができる。

[0046] (2)負荷制御処理 2

負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーシヨンプログラム 134より優先度が低いグループのアプリケーションプログラム 134の要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を更に低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーシヨンプログラム 134より低、優先度の複数のグループ識別子を、ボトルネック特定部 1 70から負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、取得した複数のグループ識別子を指定して、当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低い他のアプリケーションプログラム 134の要求に基づき DB152をァクセスする処理の優先度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 158に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 158は、対応する DB処理要求 IZF部 153のプロセス実行優先度を低下させる。

[0047] (3)負荷制御処理 3

ボトルネック特定部により、ボトルネックが存在するサーバにおけるボトルネックとなつている資源の処理負荷を高くしているアプリケーションプログラム 134がシステム資源高負荷イベントにより特定できている場合、負荷制御処理部 181は、当該アプリケーシヨンプログラム 134のグループを実行する多重度を低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、ボトルネックの原因となるアプリケーションプログラム 134のグループ識別子を、ボトルネック特定部 170から負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、取得したグループ識別子を指定して、当該アプリケーションプログラム 134の多重度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 144に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 144は、多重度制御部 132 がアプリケーションプログラム 134を並行して動作させる数の最大値を低下させることにより、当該他のアプリケーションプログラム 134を実行する多重度を低下させる。

DBS 150にボトルネックがあると特定された場合において負荷制御処理 3を実行する場合、負荷制御処理部 181は、情報システム 10が有する複数の WAS 120のそれぞれについて上記の負荷制御処理 3を実行する。これにより負荷制御処理部 181は、全ての WAS 120がトランザクションを受け入れる多重度を低減させて情報システム 10におけるトランザクションの総処理量を低減させることができ、 DB152のアクセス量を低減させることができる。

(4)負荷制御処理 4

負荷制御処理部 181は、ボトルネック特定部 170により、ボトルネックが存在するサーバにおけるボトルネックとなっている資源の処理負荷を高くしているアプリケーションプログラム 134がシステム資源高負荷イベントにより特定できて!/、る場合、当該ァプリケーシヨンプログラム 134を実行するグループのアプリケーションプログラム 134の要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、ボトルネックの原因となるアプリケーションプログラム 134のグループ識別子を、ボトルネック特定部 170から負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、取得したグループ識別子を指定して、当該アプリケーションプログラム 134のグループのアプリケーションプログラム 134の要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 158に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 158は、対応する DB 処理要求 IZF部のプロセス実行優先度を低下させる。 [0049] (5)負荷制御処理 5

負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーシヨンプログラム 134を実行する多重度を低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でな!、と判断されたアプリケーションプログラム 13 4のグループ識別子を、ボトルネック特定部 170から負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、当該アプリケーションプログラム 134のグループ識別子を指定して、当該アプリケーションプログラム 134の多重度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 144に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 144は、多重度制御部 132が当該アプリケーションプログラム 134を並行して動作させる数の最大値を低下させることにより、当該アプリケーションプログラム 134を実行する多重度を低下させる。

DBS 150にボトルネックがあると特定された場合において負荷制御処理 3を実行する場合、負荷制御処理部 181は、負荷制御処理 1の場合と同様にして、情報システム 10が有する複数の WAS 120のそれぞれについて上記の負荷制御処理 3を実行する。

[0050] (6)負荷制御処理 6

負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーシヨンプログラム 134の要求に基づき DB 152をアクセスする処理の優先度を低下させる。より具体的には、負荷制御処理部 181は、処理時間が許容範囲内でないと判断されたアプリケーションプログラム 134のグループ識別子を、ボトルネック特定部 170 力も負荷制御情報取得部 179を介して取得する。そして、負荷制御処理部 181は、当該アプリケーションプログラム 134のグループ識別子を指定して、当該アプリケーシヨンプログラム 134の要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させるようにサーバ内負荷制御部 158に指示する。この指示を受けてサーバ内負荷制御部 158は、対応する DB処理要求 IZF部 153のプロセス実行優先度を低下させる

[0051] 本実施形態に係る負荷制御情報格納部 177は、 DBS150のボトルネックに関して、複数のデータベースサーバ資源のいずれの使用量が許容範囲外となったかに応じて、図 4に示した負荷制御情報を格納する。

より具体的には、プロセッサの使用量が許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 3、 1、 4、 2、 5及び 6をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。また、データベースを格納しているディスクの使用量が許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 2、 1、 6、及び 5をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。また、アクセスログを格納するディスクを格納するディスクの使用量が許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 1、 2、 5 、及び 6をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。また、データベースおよびアクセスログ以外を格納するディスク、メモリ、又はデータベースバッファの使用量が許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 1及び 5をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。

これらの負荷制御情報を用いて、負荷制御部 175は、例えば、 DBS150にボトルネックがあると特定され、さらにプロセッサの使用量が許容範囲の使用量を超えておりプロセッサがボトルネックであると特定された場合において、 DBS150のプロセッサ資源の使用量が許容範囲内でないアプリケーションプログラム 134が特定できている場合は、負荷制御処理 3を実行し、当該アプリケーションプログラム 134及び当該ァプリケーシヨンプログラム 134と同一のグループに属するアプリケーションプログラム 1 34を WAS 120により実行する多重度を低下させる。そして、この負荷制御処理によつても DBS150のボトルネックが解消しない場合に、負荷制御部 175は、前記負荷制御処理 1を実行することにより、更に当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低いグループに属する他のアプリケーションプログラム 134を WAS120により実行する多重度を低下させることができる。これにより負荷制御部 175は、まず、プロセッサを大量に消費しているアプリケーションプログラム 134の処理量を減らして DBS15 0の負荷低減を試み、これによつて解決しない場合に当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低いアプリケーションプログラム 134の処理量を減らしていくことにより、段階的に DBS150の負荷を減らすことができる。 [0053] そしてこれらの負荷制御処理によってもボトルネックが解消しない場合には、負荷制御部 175は、負荷制御処理 4、 2を更に順に実行することにより、 DBS150上で処理して、る要求への他の処理からの影響を軽減し、サービスレベルの改善を試みる。当初処理時間が許容範囲内でないと判定されたアプリケーションプログラム 134自身の問題、又は、より優先度の高いアプリケーションプログラム 134の問題でなければ、ここまでの負荷制御でボトルネックが解消されると考えられる。しかし、それでもレスポンスが改善しない場合には、負荷制御処理 5により、サービスレベルが低下したアプリケーションプログラム 134自体を WAS120により実行する多重度を減らして、 D BS150の負荷をさらに減らすことができる。また、負荷制御処理 5によってもレスボンスが改善しない場合には、負荷制御部 175は、負荷制御処理 6を実行することにより、アプリケーションプログラム 134の要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させ、 DBS 150上で処理して、る要求が他の処理へ与える影響を軽減できる。

[0054] 一方、負荷制御部 175は、例えば DBS150にボトルネックがあると特定され、さらにデータベースを格納するディスクがボトルネックであると特定された場合にぉ、て、 D

BS 150の当該ディスク資源の使用量が許容範囲内でな、アプリケーションプロダラム 134が特定できている場合は、負荷制御処理 2を実行し、当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低いグループに属するアプリケーションプログラム 134からの要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させる。ここでデータべースを格納するディスクが複数存在する場合、負荷制御部 175は、負荷制御処理 2 において、当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低いグループに属し、当該アプリケーションプログラム 134が使用するデータベースが格納されたディスクを使用するアプリケーションプログラム 134からの要求に基づき DB152をアクセスする処理の優先度を低下させることが望ましい。そして、負荷制御処理 2によっても DBS15 0のボトルネックが解消しない場合に、負荷制御部 175は、負荷制御処理 1、 6、及び 5を DBS 150のボトルネックが解消されるまで順次実行する。

[0055] また、本実施形態に係る負荷制御情報格納部 177は、 WAS 120のボトルネックに関して、複数のアプリケーションサーバ資源の、ずれの使用量が許容範囲外となつたかに応じて、図 4に示した負荷制御情報を格納する。

より具体的には、プロセッサが許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 3、 1、及び 5をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。また、メモリ、ディスク、 JVMメモリ、及び DBコネクションの使用量の使用量が許容範囲外となった場合に対応して、負荷制御情報格納部 177は、負荷制御処理 1、及び 5を行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。

[0056] これらの負荷制御情報を用いて、負荷制御部 175は、例えば WAS120にボトルネックがあると特定され、さらにプロセッサの使用量が許容範囲の使用量を超えておりプロセッサがボトルネックであると特定された場合にぉ、て、 WAS120のプロセッサ資源の使用量が許容範囲内でないアプリケーションプログラム 134が特定できている場合は、負荷制御処理 3を実行し、当該のアプリケーションプログラム 134及び当該アプリケーションプログラム 134と同一のグループに属するアプリケーションプログラム 134を WAS 120により実行する多重度を低下させる。そして、この負荷制御処理によっても WAS 120のボトルネックが解消しない場合に、負荷制御部 175は、負荷制御処理 1を実行し、更に当該アプリケーションプログラム 134より優先度が低ヽグループに属する他のアプリケーションプログラム 134を WAS 120により実行する多重度を低下させることができる。

[0057] 当初処理時間が許容範囲内でな、と判定されたアプリケーションプログラム 134自身の問題、又は、より優先度の高いアプリケーションプログラム 134の問題でなければ、ここまでの負荷制御でボトルネックが解消されると考えられる。しかし、それでもレスポンスが改善しない場合には、負荷制御部 175は、負荷制御処理 5を実行することにより、サービスレベルが低下したアプリケーションプログラム 134自体を WAS 120 が実行する多重度を減らして、 DBS150の負荷をさらに減らすことができる。

[0058] また、本実施形態に係る負荷制御情報格納部 177は、トランザクションの内容ゃァプリケーシヨンプログラム 134の処理内容に関連する資源のボトルネックに関して、 W AS 120のプロセッサの使用量が許容範囲外になつた場合に、負荷制御処理 5を行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。また、負荷制御情報格納部 177は、トランザクシヨンの内容やアプリケーションプログラム 134の処理内容に関連する資源のボトルネックに関して、 DBS 150のプロセッサ又はディスクの使用量が許容範囲外になつた場合に、負荷制御処理 5及び 6をこの優先順位で行うべきことを示す負荷制御情報を格納する。

[0059] 図 5は、本発明の実施形態に係るコンピュータ 900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ 900は、負荷制御プログラムを実行することにより負荷制御サーバ 160として機能する。コンピュータ 900は、ホスト'コントローラ 1082 により相互に接続される CPU1000、 RAM1020、グラフィック 'コントローラ 1075、及び表示装置 1080を有する CPU周辺部と、入出力コントローラ 1084によりホスト · コントローラ 1082に接続される通信インターフェイス 1030、記憶装置 1040、及び C D-ROMドライブ 1060を有する入出力部と、入出力コントローラ 1084に接続される ROM1010、フレキシブルディスク 'ドライブ 1050、及び入出力チップ 1070を有するレガシー入出力部とを備える。

[0060] ホスト'コントローラ 1082は、 RAM1020と、高い転送レートで RAM1020をァクセスする CPU1000及びグラフィック 'コントローラ 1075とを接続する。 CPU1000は、 R OM1010及び RAM 1020に格納されたプログラムに基づ、て動作し、各部の制御を行う。グラフィック 'コントローラ 1075は、 CPU1000等が RAM1020内に設けたフレーム ·バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置 1080上に表示させる

。これに代えて、グラフィック 'コントローラ 1075は、 CPU1000等が生成する画像データを格納するフレーム ·ノッファを、内部に含んでもょヽ。

[0061] 入出力コントローラ 1084は、ホスト'コントローラ 1082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス 1030、記憶装置 1040、 CD— ROMドライブ 1060を接続する。通信インターフェイス 1030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。記憶装置 1040は、コンピュータ 900内の CPU1000が使用するプログラム及びデータを格納する。 CD— ROMドライブ 1060は、 CD— ROM1095からプログラム又はデータを読み取り、 RAM 1020を介して記憶装置 1040に提供する。

[0062] また、入出力コントローラ 1084には、 ROM1010と、フレキシブルディスク 'ドライブ 1050や入出力チップ 1070等の比較的低速な入出力装置とが接続される。 ROM1 010は、コンピュータ 900が起動時に実行するブート'プログラムや、コンピュータ 90 0のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク ·ドライブ 1050は、フレキシブルディスク 1090からプログラム又はデータを読み取り、 RAM10 20を介して記憶装置 1040に提供する。入出力チップ 1070は、フレキシブルデイスク 'ドライブ 1050や、例えばパラレル 'ポート、シリアル 'ポート、キーボード 'ポート、マウス'ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。

[0063] RAM1020を介して記憶装置 1040に提供されるプログラムは、フレキシブルデイスク 1090、 CD— ROM1095、又は ICカード等の記録媒体に格納されて利用者によつて提供される。 WAS 120を HTTPサーバ部 125、 WEBアプリケーションサーバ部 1 30、処理時間取得部 140、処理負荷取得部 142、及びサーバ内負荷制御部 144として機能させるプログラムは、記録媒体から読み出され、通信インターフェイス 1030 を介して WAS120にインストールされ、 WAS120として用いられるサーバコンビユータにおいて実行される。また、 DBS 150を DB152、 DB処理要求 iZF部 153、処理負荷取得部 156及びサーバ内負荷制御部 158として機能させるプログラムは、記録媒体から読み出され、通信インターフェイス 1030及び負荷制御サーバ 160を介して DBS150にインストールされ、 DBS150として用いられるサーバコンピュータにおいて実行される。また、コンピュータ 900を負荷制御サーバ 160として機能させる負荷制御プログラムは、記録媒体から読み出され、 RAM1020を介してコンピュータ 900 内の記憶装置 1040にインストールされ、 CPU1000において実行される。

[0064] WAS120にインストールされるプログラムは、 HTTPサーバプログラムと、多重度制御モジュール及び DBアクセス制御モジュールを有する WEBアプリケーションサーバプログラムと、処理時間取得モジュールと、処理負荷取得モジュールと、サーバ内負荷制御モジュールとを備える。これらのプログラム及びモジュールは、 WAS 120を、 HTTPサーバ部 125と、多重度制御部 132及び DBアクセス制御部 136を有する W EBアプリケーションサーバ部 130と、処理時間取得部 140と、処理負荷取得部 142 と、サーバ内負荷制御部 144としてそれぞれ機能させる。

[0065] DBS 150にインストールされるプログラムは、 DBエンジンプログラムと、処理負荷取得モジュールと、サーバ内負荷制御モジュールとを備える。これらのプログラム及びモジュールは、 DBS 150を、 DBエンジン 154と、処理負荷取得部 156と、サーバ内負荷制御部 158としてそれぞれ機能させる。

[0066] コンピュータ 900にインストールされ、コンピュータ 900を負荷制御サーバ 160として機能させる負荷制御プログラムは、処理時間監視モジュールと、ボトルネック特定モジュールと、処理負荷監視モジュールと、負荷制御情報取得モジュール及び負荷制御処理モジュールを有する負荷制御モジュールとを備える。これらのプログラム及びモジュールは、コンピュータ 900を、処理時間監視部 165と、ボトルネック特定部 170 と、処理負荷監視部 190と、負荷制御情報取得部 179及び負荷制御処理部 181を有する負荷制御部 175としてそれぞれ機能させる。

[0067] 以上に示したプログラム又はモジュールは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。

記憶媒体としては、フレキシブルディスク 1090、 CD— ROM1095の他に、 DVDや P D等の光学記録媒体、 MD等の光磁気記録媒体、テープ媒体、 ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークやインターネットに接続されたサーバシステムに設けたノ、ードディスク又は RAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ 900に提供し、コンピュータ 900から負荷制御サーバ 160を介して WAS 120又は WEBアプリケーションサーバ部 130へ提供してもよい。

[0068] 以上に示した情報システム 10によれば、負荷制御情報格納部 177は、ボトルネックの存在箇所及び高負荷と判定された資源に対応して、適切な負荷制御処理を格納することができる。そして負荷制御部 175は、負荷制御情報格納部 177に格納された負荷制御情報に基づいて、 WAS 120上で実行されるアプリケーションプログラム 13 4の多重度を変更したり、 DB152をアクセスする処理の優先度を変更したりする等の負荷制御処理を適切に行うことができる。

[0069] 更に情報システム 10によれば、複数のアプリケーションプログラム 134のそれぞれの処理時間に応じて、複数のアプリケーションプログラム 134のそれぞれが実行される多重度及び DBS150におけるアクセスの優先順位を適切に変更することができる。これにより、多種多様な業務システム等を併せて情報システム 10で稼動させる場合においても、あるアプリケーションプログラム 134が異常にシステム資源を消費した場合の影響で、他のアプリケーションプログラム 134のサービスレベルが低下しても、自動的に検知し、短時間で自動的に復旧させることができ、それぞれのアプリケーションプログラム 134を別個の情報システム 10で実行した場合と同等の頑強さを有する情報システム 10を実現することができる。

[0070] 以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。

図面の簡単な説明

[0071] [図 1]本発明の実施形態に係る情報システム 10の構成を示す。

[図 2]本発明の実施形態に係る情報システム 10のボトルネック特定フローを示す。

[図 3]本発明の実施形態に係る情報システム 10の高負荷判定方法を示す。

[図 4]本発明の実施形態に係る負荷制御情報格納部 177に格納される負荷制御情報の一例を示す。

[図 5]本発明の実施形態に係るコンピュータ 900のハードウェア構成の一例を示す。

Claims

請求の範囲

[1] 端末力受信したトランザクションに応じてアプリケーションプログラムをそれぞれ実行する複数のアプリケーションサーバと、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれの要求に基づきデータベースをアクセスするデータベースサーバとを備える情報システムであって、

前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて、当該アプリケーションサーバが受信した前記トランザクションを前記アプリケーションプログラムが処理する処理時間を監視する処理時間監視部と、

前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについての前記処理時間の監視結果に基づいて、前記処理時間が予め定められた許容範囲内でない前記アプリケーシヨンサーバにボトルネックがあると特定するボトルネック特定部と、

ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる負荷制御部と

を備える†青報システム。

[2] 前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについての前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記アプリケーションサーバ数未満のしきい値以下の数の前記アプリケーションサーバについて前記処理時間が予め定められた許容範囲内でな、ことを条件として、当該アプリケーションサーバにボトルネック力 Sあると特定する手段と、

前記しきい値を超える数の前記アプリケーションサーバについて前記処理時間が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記データベースサーバにボトルネック力 Sあると特定する手段を備え、

前記負荷制御部は、当該アプリケーションサーバにボトルネックがあると特定された場合に、当該アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させ、

前記データベースサーバにボトルネックがあると特定された場合に、前記複数のァプリケーシヨンサーバのそれぞれについて前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる請求項 1記載の情報システム。

[3] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれは、当該アプリケーションサーバ上で実行されるべき優先度が設定された複数種類の前記アプリケーションプログラムのうち、前記端末力も受信した前記トランザクションの種類に対応する前記アプリケーシヨンプログラムを実行し、

前記処理時間監視部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ！/、て、前記アプリケーションプログラム毎の前記トランザクションの処理時間を監視し、前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記アプリケーションプログラム毎の前記処理時間の監視結果に基づ、て、一の前記アプリケーションプログラムの前記処理時間が予め定められた許容範囲内でないことを条件として、当該アプリケーションサーバにボトルネックがあると特定し、前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記一のアプリケーションプログラムより優先度が低い前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる

請求項 1記載の情報システム。

[4] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれは、当該アプリケーションサーバ上で実行されるべき優先度が設定された複数種類の前記アプリケーションプログラムのうち、前記端末力も受信した前記トランザクションの種類に対応する前記アプリケーシヨンプログラムを実行し、

前記処理時間監視部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ！/、て、前記アプリケーションプログラム毎の前記トランザクションの処理時間を監視し、前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記アプリケーションプログラム毎の前記処理時間の監視結果に基づ、て、予め定められたしきい値を超える数の前記アプリケーションサーバについて、一の前記アプリケーションプログラムの前記処理時間が予め定められた許容範囲内でない場合に、前記データベースサーバにボトルネックがあると特定し、

前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記データベースサーバにおける、前記一のアプリケーションプログラムより優先度が低い前記アプリケーションプログラムの要求に基づき前記データベースをアクセスする処理の優先度を低下させる

請求項 1記載の情報システム。

[5] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれは、当該アプリケーションサーバ上で実行されるべき優先度が設定された複数種類の前記アプリケーションプログラムのうち、前記端末力も受信した前記トランザクションの種類に対応する前記アプリケーシヨンプログラムを実行し、

前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記データベースサーバにおける、前記一のアプリケーションプログラムからの要求に基づき前記データベースをアクセスする処理の優先度を低下させる

請求項 1記載の情報システム。

[6] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて、当該アプリケーションサーバが有する、前記アプリケーションプログラムにより使用される資源であるアプリケーシヨンサーバ資源の使用量を監視する処理負荷監視部を更に備え、

前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記アプリケーションサーバ数未満のしきい値以下の数の前記アプリケーションサーバについて前記処理時間が予め定められた許容範囲内でな、場合に、当該アプリケーションサーバにボトルネックがあると特定し、

前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバにおける前記アプリケーションサーバ資源の使用量が予め定められた許容範囲内でな、ことを条件として、ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる

請求項 1記載の情報システム。

[7] 前記処理負荷監視部は、前記データベースサーバが有する、前記アプリケーションプログラムが前記データベースをアクセスする場合に使用される資源であるデータべースサーバ資源の使用量を更に監視し、

前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記しき、値を超える数の前記アプリケーシヨンサーバについて前記処理時間が予め定められた許容範囲内でないことを条件として、前記データベースサーバにボトルネックがあると特定し、

前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記データベースサーバにおける前記データベースサーバ資源の使用量が予め定められた許容範囲内でな、場合に、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて当該アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させる

請求項 6記載の情報システム。

[8] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて、当該アプリケーションサーバが有する、前記アプリケーションプログラムにより使用される資源である複数のァプリケーシヨンサーバ資源の使用量と、前記データベースサーバが有する、前記アブリケーシヨンプログラムが前記データベースをアクセスする場合に使用される資源である複数のデータベースサーバ資源の使用量とを監視する処理負荷監視部を更に備え、

前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記複数のアプリケーションサーバ及び前記データベースサーバのうち少なくとも 1つの前記アプリケーションサーバ又は前記データベースサーバにボトルネックがあると特定し、

前記負荷制御部は、

前記アプリケーションサーバにおける前記複数のアプリケーションサーバ資源、及び、前記データベースサーバにおける前記複数のデータベースサーバ資源のそれぞれに対応して、当該資源を有するサーバにボトルネックがあると特定され、かつ、当該資源の使用量が予め定められた許容範囲内でない場合に前記負荷制御部が行うべき負荷制御処理を指定する負荷制御情報を格納する負荷制御情報格納部とボトルネックがあると特定されたサーバが有する資源の使用量が予め定められた許容範囲内でない場合に、当該資源がボトルネックであると特定し、前記アプリケーションサーバ資源がボトルネックであると特定された場合に、当該資源に対応して前記負荷制御情報格納部に格納された前記負荷制御情報を取得し、前記データベースサーバ資源がボトルネックであると特定された場合に、当該資源に対応して前記負荷制御情報格納部に格納された前記負荷制御情報を取得する負荷制御情報取得部とボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックを解消するべぐ前記負荷制御情報により指定される前記負荷制御処理を実行する負荷制御処理部と

を有する

請求項 1記載の情報システム。

[9] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれは、複数種類の前記アプリケーションプログラムのうち、前記端末力も受信した前記トランザクションの種類に対応する前記アプリケーションプログラムを実行し、

前記処理時間監視部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ！/、て、前記アプリケーションプログラム毎の前記トランザクションの処理時間を監視し、前記処理負荷監視部は、前記データベースサーバについて、当該データベースサーバが有する前記データベースサーバ資源であるプロセッサ及びデータベースの格納されてヽるディスクの使用量を監視し、

前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記アプリケーションプログラム毎の前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記しきい値を超える数の前記アプリケーションサーバについて、一の前記アプリケーシヨンプログラムの前記処理時間が予め定められた許容範囲内でないことを条件として、前記データベースサーバにボトルネックがあると特定し、前記負荷制御情報格納部は、前記データベースサーバにおける前記アプリケーシヨン資源であるプロセッサに対応する第 1の前記負荷制御情報と、データベースの格納されているディスクに対応する第 2の前記負荷制御情報とを格納し、

前記負荷制御情報取得部は、ボトルネックがあると特定された前記データベースサーバが有するプロセッサの使用量が予め定められた使用量を超える場合に前記第 1 の負荷制御情報を取得し、ボトルネックがあると特定された前記データベースサーバが有するデータベースの格納されて、るディスクの使用量が予め定められた使用量を超える場合に前記第 2の負荷制御情報を取得し、

前記負荷制御処理部は、前記負荷制御情報取得部から前記第 1の負荷制御情報が取得された場合に、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ、て前記一のアプリケーションプログラムを実行する多重度を低下させ、前記負荷制御情報取得部から前記第 2の負荷制御情報が取得された場合に、前記データベースサーバにお、て当該制御情報で指定された当該ディスクを使用するアプリケーションプログラムのグループの中で、前記一のアプリケーションプログラムより優先度が低い前記アプリケーションプログラムからの要求に基づき前記データベースをアクセスする処理の優先度を低下させる

請求項 8記載の情報システム。

[10] 前記負荷制御情報格納部に格納された一の前記負荷制御情報は、複数の前記負荷制御処理と前記複数の負荷制御処理の優先順位とを指定する情報であり、前記負荷制御処理部は、前記一の負荷制御情報により指定された一の前記負荷制御処理を実行した後、ボトルネックがあると特定されたサーバのボトルネックが予め設定された設定期間の間に解消しないことを検出した場合に、前記一の負荷制御情報より指定される前記一の負荷制御処理より優先順位が低い他の前記負荷制御処理を実行する

請求項 8記載の情報システム。

[11] 前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれは、複数種類の前記アプリケーションプログラムのうち、前記端末力も受信した前記トランザクションの種類に対応する前記アプリケーションプログラムを実行し、前記処理時間監視部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ！/、て、前記アプリケーションプログラム毎の前記トランザクションの処理時間を監視し、前記ボトルネック特定部は、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれにつ!/ヽての前記アプリケーションプログラム毎の前記処理時間の監視結果に基づ、て、前記アプリケーションサーバ数未満のしきい値以下の前記アプリケーションサーバについて一の前記アプリケーションプログラムの前記処理時間が予め定められた許容範囲内でない場合に、当該アプリケーションサーバにボトルネックがあると特定し、前記負荷制御部は、ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記一のアプリケーションプログラムより低い優先度に設定された前記アプリケーシヨンプログラムを実行する多重度を低下させ、当該アプリケーションサーバのボトルネックが前記設定期間の間に解消しないことを検出した場合に、当該アプリケーションサーバ上で前記一のアプリケーションプログラムを実行する多重度を更に低下させる

請求項 8記載の情報システム。

[12] 端末力も受信したトランザクションに応じてアプリケーションプログラムをそれぞれ実行する複数のアプリケーションサーバと、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれの要求に基づきデータベースをアクセスするデータベースサーバとを備える情報システムをコンピュータにより制御する負荷制御方法であって、

前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについて、当該アプリケーションサーバが受信した前記トランザクションを前記アプリケーションプログラムが処理する処理時間をコンピュータにより監視するステップと、

前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれについての前記処理時間の監視結果に基づいて、前記処理時間が予め定められた許容範囲内でない前記アプリケーシヨンサーバにボトルネックがあるとコンピュータにより特定するステップと、

ボトルネックがあると特定された前記アプリケーションサーバ上で前記アプリケーションプログラムを実行する多重度をコンピュータにより低下させるステップと

を含む方法。

[13] 端末力も受信したトランザクションに応じてアプリケーションプログラムをそれぞれ実行する複数のアプリケーションサーバと、前記複数のアプリケーションサーバのそれぞれの要求に基づきデータベースをアクセスするデータベースサーバとを備える情報システムをコンピュータにより制御させる負荷制御プログラムであって、

前記コンピュータを、

して機能させる負荷制御プログラム。

[14] 請求項 13に記載の負荷制御プログラムを記録した記録媒体。